JP2001334951A - 車両の前後輪舵角制御装置 - Google Patents
車両の前後輪舵角制御装置Info
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Abstract
回中に所定の旋回半径を実現しながら車両後端外側の張
り出し量を制限できる前後輪舵角制御をする。 【解決手段】 運転者のステアリング操作量に基づいた
目標旋回半径を算出し、車両の旋回中の車両後端外側の
張り出し量を制限するように、車両の旋回初期には目標
旋回中心位置を車両後端の延長線上とし、以降、旋回の
進行とともに目標旋回中心位置を徐々に車両前方方向に
移動させ、これらに基づいて前後輪舵角の指令値を算出
する。これにより、旋回初期における車両後端外側の張
り出し量を制限し、また、運転者に違和感を感じさせる
ことなく旋回中の車両の横滑り角と内輪差を小さくす
る。
Description
制御装置に関する。
載されているような車両の後輪舵角制御装置が知られて
いる。この従来の技術は、所定の回転半径を実現するよ
うに、運転者の操舵によって動作する前輪舵角に所定比
を乗算して算出した主後輪舵角に対して、車両後端部近
傍の定点Bが車両前端部近傍の定点Aの軌跡の内側に入
るように後輪舵角を制限するものである。
うな従来の技術では、主後輪舵角と後輪舵角の制限値と
を大小関係によって切り換える構成となっていたため
に、次のような問題点があった。
結果であるが、後輪舵角の切り換えの際に車両の横滑り
角やヨーレートが変化しており、このために運転者が違
和感を感じるという問題点があった。
地座標で演算する必要があり、このために車両重心点の
演算と車両のヨー角とを演算する必要があって、演算が
複雑であるという問題点もあった。
なされたもので、目標回転中心位置の演算が容易で、車
両の旋回中に所定の回転半径を実現しながら車両後端外
側の張り出し量を制限することができる車両の前後輪舵
角制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、前後輪の舵角をそれぞれ独立
に制御する装置を備えた車両の前後輪舵角制御装置にお
いて、ステアリング操作量に基づいて、目標旋回半径を
算出する目標旋回半径算出手段と、前記目標旋回半径に
基づいて、車両の旋回中に車両後部外側の張り出し量を
制限するように車両が旋回中の目標旋回中心位置を車両
の前後方向の軸線に直交しかつ車両の後端を通る直線上
として目標旋回中心位置を算出する目標旋回中心位置算
出手段と、前記目標旋回中心位置を実現するように、前
後輪舵角の指令値を算出する前後輪舵角指令値算出手段
とを備えて成ることを要旨とする。
るため、前後輪の舵角をそれぞれ独立に制御する装置を
備えた車両の前後輪舵角制御装置において、ステアリン
グ操作量に基づいて、目標旋回半径を算出する目標旋回
半径算出手段と、前記目標旋回半径に基づいて、車両の
旋回中に車両後部外側の張り出し量を制限するように、
車両の旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向
の軸線に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以
降、旋回の進行とともに目標旋回中心位置を徐々に車両
前方方向に移動させて目標旋回中心位置を算出する目標
旋回中心位置算出手段と、前記目標旋回中心位置を実現
するように、前後輪舵角の指令値を算出する前後輪舵角
指令値算出手段とを備えて成ることを要旨とする。
るため、請求項2に記載の車両の前後輪舵角制御装置に
おいて、前記目標旋回中心位置算出手段は、車両の旋回
初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向の軸線に直
交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以降、旋回の進
行とともに目標旋回中心位置を前輪車軸と後輪車軸の中
央の点を通り車軸と平行な直線上まで徐々に移動させる
ことを要旨とする。
るため、請求項2又は3記載の車両の前後輪舵角制御装
置において、前記目標旋回中心位置算出手段は、車両の
旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向の軸線
に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以降、車両
外側の後端点の軌跡が旋回初期における車両外側の接線
と一致するように目標旋回中心位置を移動させることを
要旨とする。
るため、請求項2ないし請求項4のいずれか1項記載の
車両の前後輪舵角制御装置において、前記目標旋回中心
位置算出手段は、車両の旋回初期には目標旋回中心位置
を車両の前後方向の軸線に直交しかつ車両の後端を通る
直線上とし、以降、旋回の進行とともに車両の移動量に
基づいて目標旋回中心位置を徐々に車両前方方向に移動
させることを要旨とする。
るため、請求項2ないし請求項5のいずれか1項記載の
車両の前後輪舵角制御装置において、前記目標旋回中心
位置算出手段は、車両の旋回初期には目標旋回中心位置
を車両の前後方向の軸線に直交しかつ車両の後端を通る
直線上とし、以降、旋回の進行とともに車両重心点の移
動量と等しい距離だけ目標旋回中心位置を車両前方方向
に移動させることを要旨とする。
るため、請求項2ないし請求項5のいずれか1項記載の
車両の前後輪舵角制御装置において、前記目標旋回中心
位置算出手段は、車両の旋回初期には目標旋回中心位置
を車両の前後方向の軸線に直交しかつ車両の後端を通る
直線上とし、以降、旋回の進行とともに、車両重心点の
移動量を上限として目標旋回中心位置を車両前方方向に
移動させることを要旨とする。
るため、請求項2ないし請求項4のいずれか1項記載の
車両の前後輪舵角制御装置において、前記目標旋回中心
位置算出手段は、車両の旋回初期には目標旋回中心位置
を車両の前後方向の軸線に直交しかつ車両の後端を通る
直線上とし、以降、旋回の進行とともに車両の姿勢に基
づいて回転中心を徐々に車両前方方向に移動させること
を要旨とする。
るため、請求項2,3,4又は8記載の車両の前後輪舵
角制御装置において、前記目標旋回中心位置算出手段
は、車両の旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後
方向の軸線に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、
以降、旋回の進行とともに、旋回初期の目標旋回中心位
置と車両外側の後端点との距離に車両のヨー角変化量を
乗算した距離だけ目標旋回中心位置を車両前方方向に移
動させることを要旨とする。
するため、請求項2,3,4又は8記載の車両の前後輪
舵角制御装置前記目標旋回中心位置算出手段は、車両の
旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向の軸線
に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以降、旋回
の進行とともに、旋回初期の目標旋回中心位置と車両外
側の後端点との距離に車両のヨー角変化量を乗算した距
離を上限として目標旋回中心位置を車両前方方向に移動
させることを要旨とする。
するため、請求項2ないし請求項10のいずれか1項記
載の車両の前後輪舵角制御装置において、前記目標旋回
中心位置算出手段は、車両の旋回初期には目標旋回中心
位置を、車両の後端部近傍の形状に応じて車両の前後方
向の軸線に直交しかつ車両の後端を通る直線上より前方
の位置とすることを要旨とする。
するため、請求項1ないし請求項11のいずれか1項記
載の車両の前後輪舵角制御装置において、前記目標旋回
中心位置算出手段は、車体固定座標によって目標旋回中
心位置を算出することを要旨とする。
するため、前輪の転舵角と後輪の転舵角とをそれぞれ独
立に制御する装置を備えた車両の前後輪舵角制御装置に
おいて、ステアリング操作量に基づいて、車両上の基準
点Pの目標旋回半径Reを算出する目標旋回半径演算手
段と、前記基準点Pの目標姿勢角βを算出する目標姿勢
角演算手段と、前記目標旋回半径Reと前記目標姿勢角
βに基づいて前後輪の目標転舵角を演算すると共に、目
標姿勢角βを大きくする間は、目標姿勢角一定の場合の
前後輪目標転舵角に対して、転舵中心点Qが車両に近づ
く向きに前記目標転舵角を補正し、目標姿勢角βを小さ
くする間は、目標姿勢角一定の場合の前後輪目標転舵角
に対して、転舵中心点Qが車両から遠ざかる向きに前記
目標転舵角を補正し、演算する目標転舵角演算手段と、
を備えたことを要旨とする。
するため、前輪の転舵角と後輪の転舵角とをそれぞれ独
立に制御する装置を備えた車両の前後輪舵角制御装置に
おいて、ステアリング操作量に基づいて算出された車両
上の基準点Pの目標旋回半径Reと、前記基準点Pの目
標姿勢角βとに基づいて、前後輪の目標転舵角を演算す
ると共に、目標姿勢角を大きくする間は、目標姿勢角β
が一定の場合の目標転舵角に対して、転舵中心点Qが車
両に近づく向きに前記目標転舵角を補正し、目標姿勢角
を小さくする間は、目標姿勢角βが一定の場合の目標転
舵角に対して、転舵中心点Qが車両から遠ざかる向きに
前記目標転舵角を補正する目標転舵角演算手段と、を備
えたことを要旨とする。
するため、請求項13または請求項14記載の車両の前
後輪舵角制御装置において、前記目標転舵角演算手段
は、転舵中心半径Rを、目標旋回半径Reと車両基準点
Pの移動距離δzに対する目標姿勢角の変化量δβ/δ
zに応じて略1/R=1/Re+δβ/δzとし、か
つ、転舵中心仰角θを略βとする点Qを転舵中心点とす
るように目標転舵角を演算することを要旨とする。
するため、請求項13ないし請求項15のいずれか1項
記載の車両の前後輪舵角制御装置において、前記目標姿
勢角演算手段は、基準点Pの移動距離δzに対する目標
姿勢角変化量δβ/δzが急変しないように目標姿勢角
を演算することを要旨とする。
するため、請求項13ないし請求項16のいずれか1項
記載の車両の前後輪舵角制御装置において、車両上のあ
る点が一定距離移動するごとにパルスを出力する車速セ
ンサを少なくとも1つ有すると共に、前記目標転舵角演
算手段は、その車速センサのパルスに同期して演算を実
行することを要旨とする。
するため、請求項13ないし請求項17のいずれか1項
記載の車両の前後輪舵角制御装置において、車両の移動
速度を検出する車速検出手段を備え、前記目標転舵角演
算手段は、車両がほぼ停止しているとみなせる状態にあ
っては、目標姿勢角の変化の向き及び割合によらず、転
舵中心半径RがReと一致し、転舵中心仰角θがβとな
る点Qから目標転舵角を演算することを要旨とする。
するため、請求項13ないし請求項18のいずれか1項
記載の車両の前後輪舵角制御装置において、前記目標転
舵角演算手段は、前記基準点Pの移動距離δzに対する
転舵中心仰角θの変化量δθ/δzの上限値を、目標姿
勢角と目標旋回半径Reに応じて制限するように目標転
舵角を演算することを要旨とする。
24を参照して明確にする。この定義は、特許請求の範
囲、課題解決手段、及び実施形態に適用されるものとす
る。 ◆車両の基準点P 車両上に固定された座標原点。車両上の任意の位置に基
準点を取ることができるが、通常、計算の容易なよう
に、前車軸の2等分点と後車軸の2等分点とを結ぶ線分
の2等分点を基準点に選ぶ。車両の重心点を基準点と選
んでもよい。
定めた座標。以下では、車両上の基準点(後述)を原点
にとり、x軸を車両前方,y軸を車両側方に図24の通
りにとる。ここでy軸については、車両の旋回方向を正
にとるものとする(図24では右旋回しているので、右
側を正にとる)。左旋回中には左側を正にとる。
進行方向前方(図24x軸)の成す角βとし、車両旋回
周りの向きを正にとったものと定義する。図24では右
旋回中なので右周り(時計周り)を正にとる。左旋回中
には左回り(反時計周り)を正にとる。
図示δfr)。
旋回中心となる車両固定座標上の点。
上の基準点(後述)から車両横方向(y軸と平行)に延
ばした線との成す角。車両進行方向への回転角を正にと
る(右旋回時は、反時計周りが正の向き。左旋回時は時
計周りが正の向き)。
ステアリング操作量に基づいた目標回転半径を算出し、
車両の旋回中の車両後端外側の張り出し量を制限するよ
うに目標回転中心位置を車両の前後方向の軸線に直交し
かつ車両の後端を通る直線(以下、「車両後端の延長
線」と記す)上として算出し、これらに基づいて前後輪
舵角の指令値を算出する。これにより、目標回転中心位
置の演算が容易で、車両の旋回中に所定の回転半径を実
現しながら車両後端外側の張り出し量を制限することが
できる。
テアリング操作量に基づいた目標回転半径を算出し、車
両の旋回中の車両後端外側の張り出し量を制限するよう
に、車両の旋回初期には目標回転中心位置を車両後端の
延長線上とし、以降、旋回の進行とともに目標回転中心
位置を徐々に車両前方方向に移動させ、これらに基づい
て前後輪舵角の指令値を算出する。
心位置を車両後端の延長線上とするので、旋回初期にお
ける車両後端外側の張り出し量を制限することができ、
また、旋回の進行とともに目標回転中心位置を徐々に車
両前方方向に移動させるので、運転者に違和感を感じさ
せることなく旋回中の車両の横滑り角と内輪差を小さく
することができる。
発明の効果に加えて、車両の旋回初期に目標回転中心位
置を車両後端の延長線上とするので、旋回初期における
車両後端外側の張り出し量を制限することができ、ま
た、旋回の進行とともに目標回転中心位置を前輪車軸と
後輪車軸の中央の点を通り車軸と平行な直線上まで徐々
に移動させるので、運転者に違和感を感じさせることな
く旋回中の車両の横滑り角と内輪差を概ね0にすること
ができる。
は3の発明の効果に加えて、車両の旋回初期に目標回転
中心位置を車両後端の延長線上とするので、旋回初期に
おける車両後端外側の張り出し量を制限することがで
き、車両外側の後端点の軌跡が、旋回初期における車両
外側の接線と一致するように目標回転中心位置を移動さ
せるので、Uターン旋回に必要とする道幅が小さくな
る。
4の発明の効果に加えて、車両の旋回の進行とともに車
両の移動量に基づいて目標回転中心位置を車両前方方向
に移動させるので、車両の移動量という比較的算出し易
い情報に基づいて目標回転中心位置を算出することがで
き、旋回中の車両の横滑り角等を制御することができ
る。
5の発明の効果に加えて、車両重心の移動量という比較
的算出し易い情報に基づいて目標回転中心位置を算出す
ることができ、車両の旋回初期に目標回転中心位置を車
両後端の延長線上とするので、旋回初期における車両後
端外側の張り出し量を制限することができ、車両外側の
後端点の軌跡が、旋回初期における車両外側の接線と一
致するように目標回転中心位置を移動させるので、Uタ
ーン旋回に必要とする道幅が小さくなる。
5の発明の効果に加えて、車両重心の移動量という比較
的算出し易い情報に基づいて目標回転中心位置を算出す
ることができ、車両の旋回初期に目標回転中心位置を車
両後端の延長線上とするので、旋回初期における車両後
端外側の張り出し量を制限することができ、車両外側の
後端点の軌跡が、旋回初期における車両外側の接線に対
して内側となるように目標回転中心位置を移動させるこ
とができる。
5の発明の効果に加えて、車両の旋回の進行とともに車
両の姿勢に基づいて目標回転中心位置を車両前方方向に
移動させるので、車両の姿勢に基づくことによって旋回
中の横滑り角等を正確に制御することができる。
3,4又は8の発明の効果に加えて、車両のヨー角とい
う比較的算出し易い情報に基づいて目標回転中心位置を
算出することができ、車両の旋回初期に目標回転中心位
置を車両後端の延長線上とするので、旋回初期における
車両後端外側の張り出し量を制限することができ、車両
外側の後端点の軌跡が、旋回初期における車両外側の接
線と一致するように目標回転中心位置を移動させるの
で、Uターン旋回に必要とする道幅が小さくなる。
2,3,4又は8の発明に効果に加えて、車両のヨー角
という比較的算出し易い情報に基づいて目標回転中心位
置を算出することができ、車両の旋回初期に目標回転中
心位置を車両後端の延長線上とするので、旋回初期にお
ける車両後端外側の張り出し量を制限することができ、
車両外側の後端点の軌跡が、旋回初期における車両外側
の接線に対して内側となるように目標回転中心位置を移
動させることができる。
〜10の発明の効果に加えて、目標回転中心位置を車両
後端部近傍の形状に応じて車両後端の延長線上より前方
とするので、車両の形状に応じて車両後端外側の張り出
し量を制限しつつ、形状的に不必要な張り出し防止を行
なわないようにすることができる。
〜11の発明の効果に加えて、車体固定座標によって目
標回転中心位置の算出を行なうので、対地座標によって
目標回転中心位置の算出を行なう場合に必要な重心位置
の演算やヨーレートの演算を行なう必要がないため、演
算量を軽減することができる。
転舵角をそれぞれ独立に制御する装置を備えた車両の前
後輪舵角制御装置において、目標転舵角演算手段を、目
標姿勢角βを大きくする間は、目標姿勢角一定の場合の
前後輪目標転舵角に対して、転舵中心点Qが車両に近づ
く向きに前記目標転舵角を補正し、目標姿勢角βを小さ
くする間は、目標姿勢角一定の場合の前後輪目標転舵角
に対して、転舵中心点Qが車両から遠ざかる向きに前記
目標転舵角を補正し、演算する手段とした。
進行方向前方(転舵中心仰角を大きくする向き)へ移動
させる場合には、車両の旋回半径は転舵中心半径よりも
大きくなり、逆に転舵中心を車両後方(転舵中心仰角を
小さくする向き)へ移動させる場合には、車両の旋回半
径は転舵中心半径よりも小さくなることがわかってい
る。この特性を予め考慮して補正を行なう本発明を適用
することで、目標姿勢角を変化させる間においても、車
両の実際の旋回方向を所望の旋回半径に近づくように実
現できる。
前後輪転舵角を補正することになるので、車両の旋回半
径Reと姿勢角βとを独立に実現できる効果を得ること
ができる。
しを防止したまま、小さい旋回半径で回転できるので、
例えば狭い道でもUターンが可能になるという効果があ
る。
舵角と後輪の転舵角とをそれぞれ独立に制御する装置を
備えた車両の前後輪転舵角制御装置において、ステアリ
ング操作量に基づいて算出された車両上の基準点Pの目
標旋回半径Reと、前記基準点Pの目標姿勢角βとに基
づいて、前後輪の目標転舵角を演算すると共に、目標姿
勢角を大きくする間は、目標姿勢角βが一定の場合の目
標転舵角に対して、転舵中心点Qが車両に近づく向きに
前記目標転舵角を補正し、目標姿勢角を小さくする間
は、目標姿勢角βが一定の場合の目標転舵角に対して、
転舵中心点Qが車両から遠ざかる向きに前記目標転舵角
を補正するようにしたので、請求項13と同様の効果が
得られる。
角演算手段において、転舵中心半径Rを、目標旋回半径
Reと車両基準点の移動距離δzに対する目標姿勢角の
変化量δβ/δzに応じて略、次に示す(1)式とし、
ように目標転舵角を演算するようにした。本発明者らの
検討により、車両の基準点Pの旋回半径Reと、転舵中
心半径Rと、車両基準点の移動距離δzと、その間の車
両の姿勢角変化δβとの関係は、定量的に略(1)式で
表わされることがわかっている。また、車両基準点の姿
勢角は、転舵中心の移動に関わらず転舵中心仰角と略一
致することもわかっている。
見を予め定量的に考慮することで、目標姿勢角を変化さ
せる間においても、車両の旋回半径が所望の旋回半径に
精度良く近づくように達成できる。同時に、目標姿勢角
の変化に応じて、車両の前後輪転舵角を補正することに
なるので、車両の旋回半径Reと姿勢角βとを独立によ
り精度良く実現できる効果を得ることができる。
しを防止したまま、小さい旋回半径で回転できるので、
例えば狭い道でもUターンが可能になるという効果があ
る。
角演算手段を、車両基準点移動距離δzに対する目標姿
勢角変化量δβ/δzが急変しないように目標姿勢角β
を演算するようにした。前後輪の転舵サーボ系は、慣性
系の位置制御であるので、所望のステップ的な目標位置
を直ちに実現することは不可能であり、必ず目標位置ま
で連続的に移動し最終的に目標位置を実現することにな
る。従って、目標位置が不連続に生成される場合には、
目標値に追従するまでの過渡状態においては車両旋回中
心が所望の位置に実現されないという不具合が生じる。
ところが、本発明のようにすれば、(1)式で1/Re
が連続値で与えられる際に、δβ/δzも急変しないよ
う値をとるので、1/Rも急変しない値として演算され
る。従って目標位置も急変しない値で演算されることに
なり、前述した不具合を回避することができる。
角演算を車速センサのパルスに同期して実行するように
した。車速パルスは車両の移動距離毎に出力されるの
で、所定の車両基準点の移動量δzに対する目標姿勢角
変化量δβに基づいて目標転舵角を演算するのが容易と
なる。つまり、時間同期で演算する場合には所定時間間
の移動距離を演算した上で目標転舵角を算出する必要が
あるが、特に基準点Pを車速センサ位置として本方式を
用いると移動距離は予め分かっているのでその分の演算
が不要となる。更に、時間同期で移動距離を演算し時間
内に発生するパルスの数から車速を求める方法の場合、
パルス数が少ない状況に応じては移動距離の測定精度が
悪化するが、本方式だとこれらへの対処を行なうまでも
なく、車速センサの分解能を最大限に生かした演算が可
能となる。
角演算手段を、車両がほぼ停止しているとみなせる状態
にあっては、目標姿勢角の変化の向き及び割合に寄ら
ず、転舵中心半径Rが略Reと一致し、転舵中心仰角θ
が略βとなる点Qから演算するようにした。これによ
り、運転者が車両を停止させた状態で不連続的に車両の
動き(旋回半径および姿勢角)を変化させることができ
るようになった。
角演算手段にいて、基準点Pの移動距離δzに対する転
舵中心仰角θの変化量δθ/δzの上限値を、目標姿勢
角と目標旋回半径Reに応じて制限するように目標転舵
角を演算するようにした。転舵中心半径Rの取り得る範
囲は、前後輪の転舵能力によって制約される(図2
3)。従って、(1)式に従って転舵中心半径Rを演算
する場合に旋回半径Re,δβ/δzの大きさによって
は、実現不可能なRが演算され、結果として運転者の操
舵量に応じた旋回変形を実現できないという不都合が生
じる。本発明はこの点を考慮したものであり、実現可能
な範囲の転舵中心半径Rが導出されるようにδθ/δz
の大きさに制約を加えるようにしたので、先に述べた不
都合を回避することができるようになった。
基づいて詳説する。図1は本発明に係る前後輪舵角制御
装置を適用した車両の第1実施形態の構成を示すシステ
ム構成図である。
運転者が操作するステアリングホイール、4はステアリ
ングホイールの操舵角を検出する操舵角センサであり、
例えば、エンコーダ式のセンサを使用してコラムシャフ
トの回転量を検出するものが採用される。5は前輪操舵
アクチュエータ、6は後輪操舵アクチュエータであり、
これらにはDCモータや誘導モータでステアリングシャ
フトを駆動するものが採用される。13はこれらの操舵
アクチュエータ5,6を駆動する駆動回路である。7は
前輪舵角を検出する舵角センサ、8は後輪舵角を検出す
る舵角センサであり、これらには、例えば、ステアリン
グシャフトの回転量を検出するエンコーダ式のセンサが
採用される。
であり、例えば、各車輪の車輪速を計測する。10は車
両11のヨーレートを検出するヨーレートセンサであ
る。12はマイクロコンピュータを中心とした制御回路
(ECU)で構成した前後輪舵角制御装置であり、外部
との情報の入出力や種々の演算を行なう。その中のCP
Uは演算を実行し、ROMは後述する制御プログラムや
各種データ等を記憶している。RAMはプログラム実行
中に一時的に情報の記憶を行なう。I/Oインターフェ
ースは外部のセンサ等からの情報の入力や、外部のアク
チュエータを駆動するための信号の出力を行なう。
12が実行する制御機能をブロック図にして示してい
る。本制御装置12は、目標の旋回半径を算出する目標
旋回半径算出部201、目標の回転中心位置を算出する
目標旋回中心位置算出部202、目標旋回中心位置に基
づいて前後輪舵角の指令値を算出する前後輪舵角指令値
算出部203、そして前後輪舵角指令値に基づいて前後
輪舵角の制御を行なう前後輪舵角制御部204から構成
される。
制御装置が実行する制御動作について説明する。この前
後輪舵角制御は所定のプログラムをマイクロコンピュー
タで実行することにより実現されるが、図3のフローチ
ャートには、本実施の形態で実行する制御法のメインル
ーチンが示してある。なお、この制御プログラムは、例
えば10msec毎に繰り返し実行される。
ールの操舵角δを操舵角センサ4の出力に基づいて検出
し、ステップ302において車速Vを車速センサ9の出
力に基づいて検出し、ステップ303において目標旋回
半径tRを算出し、ステップ304において目標旋回中
心位置を算出する。ここでは、車体固定座標系を図7に
示すように定め、目標旋回中心位置のX座標であるtX
cを算出する。そして、ステップ305において前輪舵
角指令値δf及び後輪舵角指令値δrを算出して処理を
終了する。
303における処理を説明する。ステアリングホイール
の操舵角δと、車速Vとに基づいて(2)式によって目
標旋回半径tRを算出する。
ルベース、Nはステアリングギア比に相当するものであ
り、また、操舵角δの絶対値が、例えば、5[deg]
(=0.0873[rad])より小さい場合には(2)
式の演算は行なわず、直進操作(前輪舵角、後輪舵角と
もに0[deg])を行なう。また、操舵角δは左方向へ
のステアリング操作時に正、右方向へのステアリング操
作時に負となるようにし、したがって目標旋回半径tR
も計算上は、左方向への旋回時に正、右方向への旋回時
に負となる。ここで、(2)式で算出した目標旋回半径
に対して所定の係数を乗算して目標旋回半径tRを算出
してもよいし、(2)式のような演算式ではなく、ステ
アリングホイールの操舵角δと車速Vとに基づいて予め
定めたマップデータを参照することによって目標旋回半
径tRの算出を行なってもよい。すなわち、ステアリン
グホイールの操舵角δに対して目標旋回半径tRが所望
の特性をもつように構成してよい。
算出を行なうステップ304における処理を説明する。
ここでは、目標旋回中心位置tXcは車体固定座標系で
演算を行なう。図4は目標旋回中心位置tXcの算出を
行なうルーチンのフローチャートである。
ールの操舵角δの絶対値を所定値ε(例えば、5[de
g]=0.0873[rad])と比較する。この比較にお
いて、操舵角δの絶対値の方が所定値εより大きけれ
ば、ステップ402において目標旋回中心位置tXcを
車両の後端のX座標bとし(すなわち、目標旋回中心位
置を車両後端の延長線上とする)、操舵角δの絶対値の
方が所定値εより小さければ、ステップ403において
直進操作(前輪舵角、後輪舵角ともに0[deg])を行
なう。
置tXcの算出を行なう別の例を示している。ステップ
501において前記ステアリングホイールの操舵角δの
絶対値を所定値ε(例えば、5[deg]=0.0873
[rad])と比較する。操舵角δの絶対値の方が所定値
εより小さければ、ステップ502において直進操作
(前輪舵角、後輪舵角ともに0[deg])を行なう。反
対に、操舵角δの絶対値の方が所定値εより大きけれ
ば、ステップ503において操舵角δの前回値δoldの
絶対値と所定値ε(例えば、5[deg]=0.0873
[rad])とを比較する。
回値δoldの絶対値の方が所定値εより小さければ、ス
テップ504において目標旋回中心位置tXcを車両後
端のX座標bとし、ステップ505において車両移動量
の前回値holdを0にする。一方、ステップ503にお
いて操舵角の前回値δoldの絶対値の方が所定値εより
大きければ、ステップ506において車両移動量hを演
算する。これは、車両移動量の前回値holdに、車速V
に演算周期dtを乗算した値を加算することによって行
う。そして、ステップ507において車両後端のX座標
bに車両移動量hを加算することによって目標旋回中心
位置tXcを算出する。
いて車両外側後端点が車両外側の接線上を移動する(A
1,A2,…が直線A1C上に乗る)ように、回転中心
のX座標と車両後端のX座標bの差が車両重心の移動量
と一致する(BO2=G1G 2)と近似して目標旋回中
心位置を算出している。また、このtXcの最終値を、
前輪車軸と後輪車軸の中央に相当するX座標とした場合
には、横滑り角と内輪差がほぼ0となる。
場合の車両の旋回をシミュレーションした結果である。
車両後端外側の張り出しがなくなり、旋回後半で車両横
滑り角が0になっていることが分かる。
置tXcの算出を行なうさらに別の例を示している。こ
の目標旋回中心位置の算出ルーチンでは、ステップ60
1においてステアリングホイールの操舵角δの絶対値を
所定値ε(例えば、5[deg]=0.0873[rad])
と比較する。操舵角δの絶対値の方が所定値εより小さ
ければ、ステップ602において直進操作(前輪舵角、
後輪舵角ともに0[deg])を行なう。操舵角δの絶対
値の方が所定値εより大きければ、ステップ603にお
いて操舵角δの前回値δoldの絶対値と所定値ε(例え
ば、5[deg]=0.0873[rad])とを比較する。
oldの絶対値の方が所定値εより小さければ、604に
おいて目標旋回中心位置tXcを車両の後端のX座標b
とし、ステップ605において車両のヨー角の前回値θ
oldを0にする。
回値δoldの絶対値の方が所定値εより大きければ、ス
テップ606において車両のヨー角θを演算する。ここ
では、ヨー角の前回値θoldに、ヨーレートセンサ10
で検出したヨーレートyawに演算周期dtを乗算したも
のを加算することによって、旋回を開始してからのヨー
角の変化量を演算する。そして、ステップ607におい
て目標旋回中心位置tXcを算出する。
おいて車両外側後端点が車両外側の接線上を移動する
(A1,A2,…が直線A1C上に乗る)ように、回転
中心のX座標と車両の後端のX座標bとの差が図中の長
さLにヨー角θを乗算した量と一致する(BO2=L×
θ)と近似して、目標旋回中心位置を、車両の後端のX
座標bにL×θを加算することによって算出している。
また、このtXcの最終値を、前輪車軸と後輪車軸の中
央に相当するX座標とした場合には、横滑り角と内輪差
とがほぼ0となる。
適用した場合の車両の旋回をシミュレーションした結果
を示している。車両後端外側の張り出しがなくなり、旋
回後半で車両横滑り角が0になっていることが分かる。
輪舵角指令値の算出を行なう処理を説明する。ここで
は、低車速域を考えて前後輪舵角と回転中心位置との幾
何学的な関係から前後輪舵角指令値を算出する方法を説
明する。なお、中高速域においては、車輪の横滑りが発
生するために幾何学的な関係があてはまらないので、車
速に基づいて補正することが必要となる。
車両の重心点とし、車体固定座標系の回転中心を(X
c,Yc)とすれば、まずXcは、
き、すなわち、左回りであるときには、
右回りであるときには、
係は、
輪舵角指令値δrとを求めると、
半径tRと目標旋回中心位置tXcとに基づいて前後輪
舵角の指令値を算出する。
旋回半径tRと目標旋回中心位置tXcとに基づいて予
め算出したデータをマップデータとして記憶し、前後輪
舵角の指令値を算出してもよい。
て説明したが、車両形状が長方形と異なる場合には、目
標旋回中心位置の初期値を車両後端の延長線上より前方
の位置として、上記と同様の処理を行って目標旋回中心
位置の演算を行なえばよい。
側への張り出しを抑えつつ、ドライバの操作する操舵角
に応じた旋回半径を実現することを狙いとしている。こ
の狙いを達成するに当たっては、転舵中心が車両固定座
標系にて固定されている間は、転舵中心半径が車両の旋
回半径に一致し、転舵中心仰角が車両の姿勢角に一致す
る、という特性を利用している。
張り出しをなくすように(=車両後端の姿勢角が0以下
となるように)転舵中心を車両後端の延長上(図26の
点S1)とし、張り出しによる障害物への衝突が回避さ
れた後には車両の旋回半径が小さくなるように転舵中心
を車両中心の横(図26点F1)とし、更にその間に
は、車両の挙動が連続するように車両の進行に従って転
舵中心を図26の点S1から点F1まで徐々に移動させ
るようにしている。
動が車両の旋回半径に及ぼす影響を考慮していない為、
転舵中心を移動させている間は、ドライバの操作する転
舵角に関連付けられた所望の旋回半径を実現できないと
いった問題点があった。
図27に、そのシミュレーション結果を図28に示す。
ここで、車両上の基準点は、車両の中心としているが、
転舵中心を車両前方へ移動させている点Bから点Cの間
は、転舵中心半径を一定に保っているにも関わらず車両
の旋回半径がそれ以前より大きくなってしまっている。
転半径を所望の値に一致させながら、車両の姿勢角を変
化させることができなかった。以下に説明する第2、第
3実施形態ではこの点を改善している。
車両の前後輪舵角制御装置の構成を示すシステム構成図
である。
は運転者が操作するステアリングホイール、4はステア
リングホイールの操舵角を検出する操舵角センサであ
り、例えば光学式エンコーダを使用してコラムシャフト
の回転量を検出するものがある。5および6は、それぞ
れ前輪の左右輪転舵アクチュエータ、7および8は、そ
れぞれ後輪の左右輪転舵アクチュエータである。それぞ
れDCモータを有し、ウォームギアを介してモータの旋
回運動をステアリングラックの左右運動に変換しその移
動量を調整することで前後左右輪の転舵角を調整でき
る。ここでモータは、DCモータに限らず、誘導モータ
あるいはスイッチトリラクタンスモータなどでも良い
し、直接ステアリングラックの移動量を調整できるリニ
アモータであってもよい。
Cモータを駆動する駆動回路であり、Hブリッジで構成
される。後述するECU(12)から指令されるモータ
電流を実現するようにDCモータの電流フィードバック
が成される。31・32・33・34は、それぞれ前後
左右輪のステアリングラック移動量を検出するポテンシ
ョ式のラックストロークセンサである。また、14・1
5・16・17は車両11の各車輪の回転速度を検出す
る車速センサである。各車輪の回転軸に取り付けられた
歯車の回転に応じ、溝から歯の位置に差し掛かる時にパ
ルスを出力するホールICタイプのものなどがある。
た制御回路(ECU)で構成したものであり、外部との
信号入出力や種々の演算を行なう。CPUは演算を実行
し、ROMは後述する制御プログラムや各種データ等を
記憶している。RAMはプログラム実行中に一時的に情
報の記憶を行なう。I/Oインターフェースは外部のセ
ンサ等からの情報の入力や、外部のアクチュエータを駆
動するための信号を行なう。また車速センサのパルス間
時間を計測するタイマなども備えている。
装置の構成を示したブロック図である。前後輪舵角制御
装置は、ステアリング操作量である操舵角に基づいて目
標旋回半径を演算する目標旋回半径演算部1401と、
車両基準点の目標姿勢角を演算する目標姿勢角演算部1
402と、目標旋回半径および目標姿勢角に基づいて前
後輪の目標転舵角を演算する目標転舵角演算部1403
と、実転舵角を目標転舵角に一致するように調整する転
舵角調整部1404とを備えている。
は、1401,1402,1403,1404の順にす
べてECU(12)内で実現される。車両上の基準点P
は車両上のどこにとっても同様に説明できるので、以下
では基準点Pを車両の中心(前後のトレッド中心を結ん
だ線の中間点)として適用例を説明する。
転角検出値STに応じた目標旋回半径Reを演算する。
目標旋回半径Reについては、図16に示すように予め
ステアリングホイールの回転角に対するテーブルの形で
ROM内に記憶させておき、そのテーブルを参照するこ
とで演算する。この時、車両直進状態における旋回半径
は無限大に対応するので、テーブル値は図16のように
目標旋回半径の逆数値として入力すると都合が良い。本
演算は10ms毎に行ない、目標旋回半径Reを10m
s毎に出力する。
標姿勢角βを演算する。この例においては、車両上の基
準点を車両中心とした時、図17に示すように、車両停
止状態からの基準点Pの移動距離zに応じて転舵中心を
車両後端延長上点S1(図26)から点F1までを0ま
で移動させるように生成している。
は、図17のように目標姿勢角βが車両の移動に対して
変化するように生成すれば良い。基準点Pの移動距離z
を求めるに当たっては、予め各輪の移動距離を演算す
る。各輪の移動距離は、パルス当たりの車両移動距離を
車速センサのパルス間時間で除算することで各輪の移動
速度を求め、それを時間積分することで求める。
ス当たりの車輪移動距離を乗じた値を積算して求めても
良い。今、車速センサは各輪に合計4つ備え付けられて
いるが、基準点Pをそれらの車輪の中心としているた
め、4つそれぞれの車速センサ出力から演算した移動距
離の平均値を基準点Pの移動距離zとして簡易的に演算
する。
βの演算については、このようなもの以外にも、自動駐
車システムのように周囲の障害物状況を検出しながら、
自動的に駐車場への進入を行なえるように目標旋回半径
および目標姿勢角を演算するものでも良い。
標姿勢角βを実現する為の目標転舵中心(点Q)を求
め、次にその目標転舵中心を実現する各輪の目標転舵角
(前左輪δfl*、前右輪δfr*、後左輪δrl*、
後右輪δrr*)を演算する。
置の動作を説明する概略フローチャートである。まず、
ステアリング操舵角を検出し(ステップ1501)、次
いで車速を検出する(ステップ1502)。そしてステ
アリング操舵角に基づいて車両の目標旋回半径を演算し
(ステップ1503)、目標姿勢角を演算し(ステップ
1504)、最後に目標転舵角を演算する(ステップ1
505)。
ための転舵中心半径Rおよび転舵中心仰角θを演算する
例をフローチャート1(図19)およびフローチャート
2(図20)で説明する。フローチャート1は、左旋回
時には右前輪の車輪速センサのパルス立ち上がりに同期
して演算を実行し、右旋回時およびほぼ直進状態である
時には、左前輪の車輪速センサのパルス立ち上がりに同
期して演算を実行する。フローチャート2は、10ms
毎に演算がなされる。
状態における転舵中心を演算することになる。ステップ
1901では、現JOBでの基準点進行距離zとその前
のJOBでの基準点進行距離zoldから、1JOB間に
車両が進行した距離dzを
車輪速センサ位置とし、右旋回時およびほぼ直進状態で
ある時には、基準点Pを左前輪の車輪速センサ位置とす
れば、dz値は予めパルス発生間隔に応じて定まった距
離に対応するので、(式12)を演算する必要は無い。
段にて演算された目標姿勢角βと1JOB前にステップ
1906で演算した転舵中心仰角θoldから、1JOB
前からの目標転舵中心の仰角dθを
での転舵中心仰角θoldから、その時に実現し得る最小
の転舵中心半径Rminを演算する。Rminは、図23の点
Vと点Pとの距離であり、予め実験的にθに対するテー
ブルデータとしてRmin値を測定しておきROMに格納
し、そのテーブルを表引きすることによって演算するこ
とができる。
小値Rminを考慮した上で、目標旋回半径Reを実現で
きるような転舵中心仰角変化dθの最大値を次式で演算
する。
の変化dθを制約する。
角βを演算すると共に、転舵中心仰角θを転舵中心仰角
の変化dθ値から演算する。
Rを
906,1907にて実現しており、請求項17につい
ては、本フローチャート1を車速パルスの発生に同期さ
せることで適用しており、請求項19については、ステ
ップ1903・1904・1905にて実現している。
テップ1907を次のようにするものがある。基準点P
の移動距離δzに対する目標姿勢角変化量が正の値の時
には、転舵中心半径Rを目標旋回半径Reより小さい値
として対応づけ、基準点Pの移動距離δzに対応する目
標姿勢角変化量が負の値の時には、転舵中心半径Rを目
標旋回半径Reより大きい値として対応づけたデータを
ROMに格納し、そのデータを表引きすることでRを導
出する。
ほぼ停止している状態、或いは、旋回の向きを変えた時
における転舵中心を演算することになる。ステップ20
01では、所定時間(T1)車速パルスが発生しないか
否かを判定し、発生しない場合にはステップ2002に
進む。ここで、T1は車速1km/hの時のパルス発生
間隔とする。更にステップ2001では、運転者による
ステアリング操作量から車両に要求する旋回中心が右か
ら左、或いはその逆に変化したことを検出するとステッ
プ2002に進む。なお、いずれにも該当しない場合に
は、本ルーチンを終了する。
に目標姿勢角βとし、ステップ2003では転舵中心半
径Rを直ちに目標旋回半径Reとし、本ルーチンを終了
する。
項18が実現される。
転舵角(前左輪δfl*、前右輪δfr*、後左輪δr
l*、後右輪δrr*)を演算する例を説明する。各輪
の転舵角(前左輪δfl、前右輪δfr、後左輪δr
l、後右輪δrr)をそれぞれ調整可能な範囲で変化さ
せた時の各輪転舵角と転舵中心との関係を実験的に求め
ておく。このとき、4輪の転舵角に対して転舵中心は一
意に決まるが、逆に転舵中心を定めた時には4輪転舵角
の組み合わせは一意に決まらず、組み合わせの自由度が
存在する。
示すように各輪と転舵中心とを結ぶ線と各輪の向きとが
直交するように各輪の転舵角を決定した場合の組み合わ
せに近い各輪転舵角を転舵中心に対して対応づける。
る場合(車両がほぼ直進する場合)には、車両の直進安
定性が十分保たれるようなトーインを実現するような組
み合わせを選択し対応づける。このような対応づけをす
ることで、車両を低速で走行させるときの走行抵抗を小
さくし、走行に必要なエネルギーを抑えることができ
る。また、各輪のタイヤの滑り角も小さくなるので、タ
イヤ滑り音を抑えるという効果も得られる。
して、各輪の転舵角(前左輪δfl、前右輪δfr、後
左輪δrl、後右輪δrr)をそれぞれ対応づけたデー
タをROM内に格納し、そのデータを表引きすることで
目標転舵中心点Qに対する各輪の目標転舵角(前左輪δ
fl*、前右輪δfr*、後左輪δrl*、後右輪δr
r*)を演算する。
なく車両の速度に応じても変化する為、その影響を予め
実験的に求めておき前記ROMデータとして持たせ、車
速に対しても表引きするとなお良い。
左輪δfl、前右輪δfr、後左輪δrl、後右輪δr
r)が目標転舵角δfl*、δfr*、δrl*、δr
r*と一致するように20・21・22・23のDCモ
ータ駆動回路に指令する電流指令値を演算する。ここ
で、各ストロークセンサ検出値と各輪転舵角との関係を
実験的に求めておき、その関係づけデータを予めROM
に格納しておき表引きすることで、各輪の転舵角をスト
ロークセンサ31・32・33・34の検出値から各転
舵角検出値を演算する。
目標転舵角と一致するようにフィードバック演算する。
フィードバック演算の方法としては、PID制御やスラ
イディングモード制御やモデル規範型制御などがある
が、いずれも一般的に良く知られているものであるの
で、ここでは詳細の説明を割愛する。
し、図27の条件でシミュレーションした結果を図18
に示す。点Bから点Cの間においても車両の旋回半径を
一定に保ちながら姿勢角を徐々に変化させることが達成
できている。
立に調整できる機構を備える車両の場合について説明し
たが、前輪あるいは後輪あるいは前後輪において、左右
の転舵角を独立に調整できない機構の場合でも適用でき
る。
立に調整できない機構を備える車両に本発明を適用した
第3実施形態の構成を示す。
左右の転舵角を同時に調整するアクチュエータであり、
DCモータを有しウォームギアを介してラックストロー
クを左右に移動させることができる。本発明をこのよう
な機構に適用する場合は、前述の第2実施形態のなか
で、目標転舵角演算手段と転舵角調整手段とを次のよう
に変更すれば良い。
標転舵中心を演算した上で、その転舵中心を実現する前
後のストローク量を演算するようにすれば良い(このと
き、目標値は転舵角ではなく、転舵角と対応したストロ
ーク量となるのが実質的には何ら不都合はない)。実験
的に予め転舵中心に対する前後輪ストローク量を計測し
ておき、そのデータをROMに格納し、そのデータを表
引きすることで前後輪の目標ストローク量(前輪STf
*、後輪STr*)を演算する。前述したように車速の
影響もROMデータとして格納し、車速に対しても表引
きするとなお良い。
段については、前後のストロークセンサ検出値と前後輪
の目標ストローク量(前輪STf*、後輪STr*)と
が一致するように各輪でフィードバック制御を行なう。
フィードバック制御の方法としては、やはりPID制御
やスライディングモード制御やモデル規範型制御などが
あるが、詳細の説明を割愛する。
転舵角を独立に調整できない機構についても同様に適用
でき、前輪が運転者のステアリング操作量に応じて機械
的に一意に決まり、後輪のみがステアリング操作量と独
立に調整できる機構についても同様に適用できる。その
ような場合にも、機構に応じて、目標転舵角演算手段と
転舵角調整手段を前述の変更例に従って同様に構成すれ
ば良い。
ータとしてメモリに記憶しておき、これを用いるように
してもよい。
明してきたが、車両が後退している場合には後退方向を
x軸正の向きにとることで同様に実現できる。車両の前
進と後退との判別については、例えば自動変速機を備え
運転者によって前進後退指令を選択できる車両にあって
は、前進指令が成されている間は車両が前進しているも
のと判別し、後退指令が成されている間は車両が後退し
ているものと判別すればよい。
制御装置を適用した車両駆動制御系の構成を示すシステ
ム構成図である。
構成を示すブロック図である。
インルーチンのフローチャートである。
算出を行なうルーチンの1例のフローチャートである。
算出を行なうルーチンの別の例のフローチャートであ
る。
算出を行なうルーチンのさらに別の例のフローチャート
である。
る。
ミュレーションによる車両移動軌跡を示す説明図であ
る。
シミュレーションによる舵角、車両横滑り角、ヨーレー
トの変化を示すグラフである。
別のシミュレーションによる車両移動軌跡を示す説明図
である。
別のシミュレーションによる舵角、車両横滑り角、ヨー
レートの変化を示すグラフである。
た車両の構成を説明するシステム構成図である。
示すブロック図である。
ャートである。
図である。
ーチャート1である。
ーチャート2である。
る。
ある。
ションによる舵角、車両横滑り角、ヨーレートの変化を
示すグラフである。
レーションの条件例を示す図である。
レーション結果例を示す図である。
Claims (19)
- 【請求項1】 前後輪の舵角をそれぞれ独立に制御する
装置を備えた車両の前後輪舵角制御装置において、 ステアリング操作量に基づいて、目標旋回半径を算出す
る目標旋回半径算出手段と、 前記目標旋回半径に基づいて、車両の旋回中に車両後部
外側の張り出し量を制限するように車両が旋回中の目標
旋回中心位置を車両の前後方向の軸線に直交しかつ車両
の後端を通る直線上として目標旋回中心位置を算出する
目標旋回中心位置算出手段と、 前記目標旋回中心位置を実現するように、前後輪舵角の
指令値を算出する前後輪舵角指令値算出手段とを備えて
成る車両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項2】 前後輪の舵角をそれぞれ独立に制御する
装置を備えた車両の前後輪舵角制御装置において、 ステアリング操作量に基づいて、目標旋回半径を算出す
る目標旋回半径算出手段と、 前記目標旋回半径に基づいて、車両の旋回中に車両後部
外側の張り出し量を制限するように、車両の旋回初期に
は目標旋回中心位置を車両の前後方向の軸線に直交しか
つ車両の後端を通る直線上とし、以降、旋回の進行とと
もに目標旋回中心位置を徐々に車両前方方向に移動させ
て目標旋回中心位置を算出する目標旋回中心位置算出手
段と、 前記目標旋回中心位置を実現するように、前後輪舵角の
指令値を算出する前後輪舵角指令値算出手段とを備えて
成る車両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項3】 前記目標旋回中心位置算出手段は、車両
の旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向の軸
線に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以降、旋
回の進行とともに目標旋回中心位置を前輪車軸と後輪車
軸の中央の点を通り車軸と平行な直線上まで徐々に移動
させることを特徴とする請求項2に記載の車両の前後輪
舵角制御装置。 - 【請求項4】 前記目標旋回中心位置算出手段は、車両
の旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向の軸
線に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以降、車
両外側の後端点の軌跡が旋回初期における車両外側の接
線と一致するように目標旋回中心位置を移動させること
を特徴とする請求項2又は3記載の車両の前後輪舵角制
御装置。 - 【請求項5】 前記目標旋回中心位置算出手段は、車両
の旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向の軸
線に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以降、旋
回の進行とともに車両の移動量に基づいて目標旋回中心
位置を徐々に車両前方方向に移動させることを特徴とす
る請求項2ないし請求項4のいずれか1項記載の車両の
前後輪舵角制御装置。 - 【請求項6】 前記目標旋回中心位置算出手段は、車両
の旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向の軸
線に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以降、旋
回の進行とともに車両重心点の移動量と等しい距離だけ
目標旋回中心位置を車両前方方向に移動させることを特
徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1項記載の
車両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項7】 前記目標旋回中心位置算出手段は、車両
の旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向の軸
線に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以降、旋
回の進行とともに、車両重心点の移動量を上限として目
標旋回中心位置を車両前方方向に移動させることを特徴
とする請求項2ないし請求項5のいずれか1項記載の車
両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項8】 前記目標旋回中心位置算出手段は、車両
の旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向の軸
線に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以降、旋
回の進行とともに車両の姿勢に基づいて回転中心を徐々
に車両前方方向に移動させることを特徴とする請求項2
ないし請求項4のいずれか1項記載の車両の前後輪舵角
制御装置。 - 【請求項9】 前記目標旋回中心位置算出手段は、車両
の旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向の軸
線に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以降、旋
回の進行とともに、旋回初期の目標旋回中心位置と車両
外側の後端点との距離に車両のヨー角変化量を乗算した
距離だけ目標旋回中心位置を車両前方方向に移動させる
ことを特徴とする請求項2,3,4又は8記載の車両の
前後輪舵角制御装置。 - 【請求項10】 前記目標旋回中心位置算出手段は、車
両の旋回初期には目標旋回中心位置を車両の前後方向の
軸線に直交しかつ車両の後端を通る直線上とし、以降、
旋回の進行とともに、旋回初期の目標旋回中心位置と車
両外側の後端点との距離に車両のヨー角変化量を乗算し
た距離を上限として目標旋回中心位置を車両前方方向に
移動させることを特徴とする請求項2,3,4又は8記
載の車両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項11】 前記目標旋回中心位置算出手段は、車
両の旋回初期には目標旋回中心位置を、車両の後端部近
傍の形状に応じて車両の前後方向の軸線に直交しかつ車
両の後端を通る直線上より前方の位置とすることを特徴
とする請求項2ないし請求項10のいずれか1項記載の
車両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項12】 前記目標旋回中心位置算出手段は、車
体固定座標によって目標旋回中心位置を算出することを
特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1項記
載の車両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項13】 前輪の転舵角と後輪の転舵角とをそれ
ぞれ独立に制御する装置を備えた車両の前後輪舵角制御
装置において、 ステアリング操作量に基づいて、車両上の基準点Pの目
標旋回半径Reを算出する目標旋回半径演算手段と、 前記基準点Pの目標姿勢角βを算出する目標姿勢角演算
手段と、 前記目標旋回半径Reと前記目標姿勢角βに基づいて前
後輪の目標転舵角を演算すると共に、目標姿勢角βを大
きくする間は、目標姿勢角一定の場合の前後輪目標転舵
角に対して、転舵中心点Qが車両に近づく向きに前記目
標転舵角を補正し、目標姿勢角βを小さくする間は、目
標姿勢角一定の場合の前後輪目標転舵角に対して、転舵
中心点Qが車両から遠ざかる向きに前記目標転舵角を補
正し、演算する目標転舵角演算手段と、 を備えたことを特徴とする車両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項14】 前輪の転舵角と後輪の転舵角とをそれ
ぞれ独立に制御する装置を備えた車両の前後輪舵角制御
装置において、 ステアリング操作量に基づいて算出された車両上の基準
点Pの目標旋回半径Reと、前記基準点Pの目標姿勢角
βとに基づいて、前後輪の目標転舵角を演算すると共
に、 目標姿勢角を大きくする間は、目標姿勢角βが一定の場
合の目標転舵角に対して、転舵中心点Qが車両に近づく
向きに前記目標転舵角を補正し、 目標姿勢角を小さくする間は、目標姿勢角βが一定の場
合の目標転舵角に対して、転舵中心点Qが車両から遠ざ
かる向きに前記目標転舵角を補正する目標転舵角演算手
段と、 を備えたことを特徴とする車両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項15】 前記目標転舵角演算手段は、転舵中心
半径Rを、目標旋回半径Reと車両基準点Pの移動距離
δzに対する目標姿勢角の変化量δβ/δzに応じて略
1/R=1/Re+δβ/δzとし、かつ、転舵中心仰
角θを略βとする点Qを転舵中心点とするように目標転
舵角を演算することを特徴とする請求項13または請求
項14記載の車両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項16】 前記目標姿勢角演算手段は、前記基準
点Pの移動距離δzに対する目標姿勢角変化量δβ/δ
zが急変しないように目標姿勢角を演算することを特徴
とする請求項13ないし請求項15のいずれか1項記載
の車両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項17】 車両上のある点が一定距離移動するご
とにパルスを出力する車速センサを少なくとも1つ有す
ると共に、前記目標転舵角演算手段は、その車速センサ
のパルスに同期して演算を実行することを特徴とする請
求項13ないし請求項16のいずれか1項記載の車両の
前後輪舵角制御装置。 - 【請求項18】 車両の移動速度を検出する車速検出手
段を備え、 前記目標転舵角演算手段は、車両がほぼ停止していると
みなせる状態にあっては、目標姿勢角の変化の向き及び
割合によらず、転舵中心半径RがReと一致し、転舵中
心仰角θがβとなる点Qから目標転舵角を演算すること
を特徴とする請求項13ないし請求項17のいずれか1
項記載の車両の前後輪舵角制御装置。 - 【請求項19】 前記目標転舵角演算手段は、前記基準
点Pの移動距離δzに対する転舵中心仰角θの変化量δ
θ/δzの上限値を、目標姿勢角と目標旋回半径Reに
応じて制限するように目標転舵角を演算することを特徴
とする請求項13ないし請求項18のいずれか1項記載
の車両の前後輪舵角制御装置。
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