JP2001324500A - 体液濾過ユニットおよび体液濾過デバイス - Google Patents

体液濾過ユニットおよび体液濾過デバイス

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JP2001324500A
JP2001324500A JP2000146310A JP2000146310A JP2001324500A JP 2001324500 A JP2001324500 A JP 2001324500A JP 2000146310 A JP2000146310 A JP 2000146310A JP 2000146310 A JP2000146310 A JP 2000146310A JP 2001324500 A JP2001324500 A JP 2001324500A
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JP
Japan
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body fluid
filter
reagent
syringe
filtration unit
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Application number
JP2000146310A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Miyatake
哲也 宮武
Yoshihiko Kinoshita
良彦 木下
Yoshinaga Kajimoto
宜永 梶本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液等の体液から血球等の有形成分を除去す
るのに要する時間を短縮するとともに、例えば血漿であ
る測定対象物に試薬が含まれて成る検体を、有形成分除
去後、短時間で調製する 【解決手段】 A)体液から少なくとも1種類の有形成
分を分離することができ、試薬が含有して成るフィルタ
ー(13)、ならびにB)前記フィルターを収容する収容
部、シリンジに接続される第一接続部(14)、および導
管部材に接続される第二接続部(15)を有して成るハウ
ジング(10)から体液濾過ユニット(1)を構成し、体
液をフィルター(13)で濾過させると、所定の有形成分
が除去され、かつ試薬を含む濾液が得られるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液等の体液から
少なくとも1種類の有形成分を除去した成分を検体とし
て試験・分析を実施するために用いられる体液濾過ユニ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】脳脊髄液、腹水、胸水および血液等の体
液を分析するに際しては、体液中に含まれる有形成分を
除いたものを検体とし、これを迅速に試験または分析し
なければならない場合がある。その一例として血漿中の
活性酸素濃度の測定がある。血漿中の活性酸素濃度を現
状の技術に基づいて測定する手順は凡そ次のとおりにな
ると考えられる: 1)血液を試験管に入れ、遠心分離機を用いて血漿と有
形成分たる血球成分(白血球、赤血球、血小板)に分離
する。 2)マイクロピペットで既定量の血漿を秤取し、サンプ
ル管に移す。 3)マイクロピペットで既定量の試薬を秤取し、血漿が
入ったサンプル管に移す。 4)サンプル管を攪拌する。 5)サンプル管から、マイクロピペットで血漿と試薬と
の反応混合物を既定量、秤取し、これを検体として活性
酸素を測定する。
【0003】血漿中の活性酸素濃度を測定することによ
り、例えば早期ガンの診断、メディエータ(mediator)
産生状況の判断等が可能となり、活性酸素濃度測定はそ
の後の治療に非常に有効である。
【0004】しかしながら、上述の方法を実施して検体
を調製する場合、血液採取後、検体を得るまでに要する
時間は少なくとも3分間である。しかし、血液中の活性
酸素の反応消滅時間は一般に極めて短く、また、血液を
採取した部位によっても異なるため、上記手順に従って
検体を調製した場合には、活性酸素濃度の測定が実施で
きないこともある。従って、活性酸素濃度の測定に際し
ては、できるだけ短時間で検体を調製することが望まし
い。また、活性酸素濃度を測定して診断等を行う場合に
は、活性酸素濃度の経時変化を観察することが重要であ
り、1つの検体について可能な限り長い時間にわたって
活性酸素濃度の経時変化を観察することが望ましい。活
性酸素濃度の経時変化を測定することにより、例えば、
ガンの種類および進行度、全身疾患の増悪度等を知るこ
とができるという利点があると考えられる。
【0005】上記の検体調製手順において特に時間を要
する工程は遠心分離であり、これまでにも遠心分離によ
らずに血漿と血球成分とを分離する方法が検討されてい
る。例えば、特開平9−196911号公報には、特定
の血液濾過材料と、当該血液濾過材料を収容する特定構
造のホルダーとよりなる血液濾過ユニットが提案されて
いる。この血液濾過ユニットによれば、血漿や血清を効
率良く分離することができると考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平9−196
911号公報に記載された発明によれば、血球成分の分
離に要する時間を大幅に短縮できるものの、依然として
上記工程2)〜4)に相当する工程、すなわち得られた
血漿を試薬と混合させる工程が必要であり、これらの工
程にも時間を要する。従って、より精度の高い測定を実
施するためには血球分離後の工程に要する時間をも短縮
させることが望ましい。
【0007】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、血液等の体液から血球等の有形成分を除去す
るのに要する時間を短縮するとともに、例えば血漿であ
る測定対象物に試薬が含まれた検体を短時間に調製する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、体液からその中に含まれる少なくとも1
種類の有形成分を分離するための濾過ならびに当該有形
成分を除去した濾液と試薬との混合および/または反応
を一つの工程において実施する体液濾過ユニットを提供
し、このユニットは、体液から少なくとも1種類の有形
成分を実質的に分離することができ、試薬を含有して成
るフィルター、ならびに前記フィルターを収容する収容
部、シリンジに接続される第一接続部、および導管部材
に接続される第二接続部を有して成るハウジングを有
し、第一接続部および第二接続部はフィルターを介して
流体連通できるようになっていることを特徴とする。
【0009】本発明の体液濾過ユニットは、所定の試薬
をフィルターに予め含有させておくことにより、所定の
有形成分をフィルターで分離する際、フィルターを通過
する体液が試薬に曝されるようにしたものである。すな
わち、本発明の体液濾過ユニットによれば濾過工程と試
薬の混合および/または反応工程とが実質的に1つの工
程において実施されるため、濾過後、濾液を検体として
直ちに試験・分析に用いることができる。
【0010】上記において「実質的に分離する」の語
は、フィルターが、検体の後の分析等に悪影響を及ぼさ
ない程度で体液から所定の有形成分を分離できることを
意味する。「有形成分」とは、「フィルター」により分
離できる成分であって、検体の調製に際して体液から分
離するのが望ましい成分である。「試薬」とは、体液中
に混合されることによって、および/または体液の一も
しくは複数の成分と反応することによって、体液を所定
の分析または試験等に付すことができるようにするもの
である。
【0011】フィルターが試薬を「含有する」態様に
は、液状の試薬または溶媒に溶解および/または分散し
た試薬がフィルターに含浸されている態様、粉体の試薬
がフィルターに分散している態様、液状の試薬がフィル
ターに含浸され凍結等して固化している態様、あるい
は、溶媒に溶解および/または分散した試薬がフィルタ
ーに含浸された後、溶媒が凍結等して固化している態
様、または溶媒が蒸発して固形分として試薬がフィルタ
ーに分散している態様等が含まれる。
【0012】本発明の体液濾過ユニットにおいて、一方
の接続部にシリンジが接続され、もう一方の接続部に導
管部材が接続されて、体液濾過デバイスが形成される。
この体液濾過デバイスは、体液をフィルターで濾過する
とともにフィルターが含有していた試薬を含んで成る濾
液を検体として得ることができるよう、接続部を介して
シリンジ先端と導管部材先端との間において流体連通が
確保された構造となっている。このデバイスによれば、
体液から有形成分が分離され、かつ試薬を含んで成る濾
液、すなわち検体を短時間で得ることができる。
【0013】なお、「シリンジ」とは、液体を収容する
容器であり、そこに液体をフィルターを介して取り込む
に際して吸引作用を適用できるものであってよく、また
シリンジからフィルター部を介して液体を送り出すに際
して加圧作用を適用できるものであってよく、具体的に
は注射器のようなものであってよい。また、「導管部
材」とは、液体がフィルターを介してシリンジに取り込
まれるに際して、液体の導入口として機能するものであ
ってよく、また、液体がシリンジからフィルターを介し
て送り出すに際して液体の排出口として機能するもので
あってよい。
【0014】本発明の体液濾過ユニットにシリンジおよ
び導管部材を接続させた場合、具体的には、シリンジお
よび導管部材は次のような機能を奏する。例えば、人体
から直接に血液等の体液を採取するときに本発明の体液
濾過デバイスを使用する場合、導管部材は、人体の皮膚
を介して血管等から血液を採取するためのものであり、
例えば注射針またはカテーテルを含む。また、シリンジ
は体液を吸引してフィルターを通過させ、濾液をその中
に溜める。すなわち、シリンジのピストンを引くことに
よって吸引作用を適用し、体液は導管部材およびフィル
ターをこの順に通過して所定の有形成分が除去された
後、試薬を含んだ状態でシリンジ内に溜められる。同様
に、例えば、予め採取した血液等の体液を容器に入れ、
この容器に導管部材の先端を入れて、シリンジのピスト
ンを引く場合においても、体液は導管部材およびフィル
ターを通過した後、シリンジ内に溜められる。従って、
本発明の体液濾過ユニットにシリンジおよび導管部材を
接続した本発明の体液濾過デバイスによれば、人体また
は所定の容器内にある体液から少なくとも1種類の有形
成分が分離された濾液に試薬を混合および/または反応
させた検体をシリンジ内に得ることができる。
【0015】一方、例えば、体液濾過ユニットに接続す
る前にシリンジ内に予め体液を採取しておき、これを例
えば所定の容器に移す際に本発明の体液濾過デバイスを
使用する場合、シリンジは体液に圧力を加えて体液を送
り出すことによりフィルターを通過させ、フィルターで
有形成分が分離された濾液に試薬を混合および/または
反応させた検体を排出させる。また、導管部材は必要に
応じて体液濾過ユニットの第二接続部に接続され、前記
検体を排出させるために用いられる。導管部材を接続し
ない場合には、検体は第二接続部から直接、排出され
る。従って、本発明の体液濾過デバイスによれば、予め
適当な手段でシリンジ内に採取した体液をシリンジから
排出させる際に、体液から少なくとも1種類の有形成分
が分離された濾液に試薬を混合および/または反応させ
た検体を得ることができる。
【0016】本発明の体液濾過ユニットおよび体液濾過
デバイスは、血液、脳脊髄液、腹水および胸水等、種々
の体液に適用することができ、具体的には血液から有形
成分、例えば白血球、赤血球および血小板の少なくとも
1種類を分離・除去した血液に含まれる活性酸素濃度の
測定に有用である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な形態を、
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の体液濾
過ユニットの一つの好ましい態様の分解斜視図であり、
図2は図1の体液濾過ユニットにシリンジ、および針ユ
ニットである導管部材を接続した本発明の体液濾過デバ
イスの一例を示す模式的斜視図である。
【0018】図1に示す体液濾過ユニット(1)は、ハ
ウジング(10)を形成する第一カバーキャップ(11)お
よび第二カバーキャップ(12)、ならびに両キャップ
(11)(12)が一体化したときにその内部に形成される
収容部に収容されるフィルター(13)を有して成る。第
一カバーキャップ(11)には、シリンジの先端と接続
(例えば嵌合)し得る第一接続部(14)が形成され、第
二カバーキャップには導管部材と接続し得る第二接続部
(15)が形成されている。
【0019】本発明の体液濾過ユニット(1)は、少な
くとも1種類の有形成分を体液から分離し、当該有形成
分を除去した後の濾液に試薬が含まれるようにするもの
である。従って、本発明の体液濾過ユニット(1)にお
いて使用されるフィルター(13)は、所定の有形成分を
分離できるフィルターに所定の試薬を所定量含有させた
ものである。フィルター(13)は、分離する有形成分の
種類に応じて所定範囲のポアサイズ、空隙体積および厚
さを有する多孔性材料で形成する。
【0020】例えば、血液から全ての有形成分を分離
し、濾液として血漿を得る場合には、フィルターはポア
サイズ(孔径)が約0.05〜0.2μmであるガラス
繊維シート等であることが好ましい。そのようなフィル
ターは、商品名ヘマセップでポール社から販売されてい
る。なお、「ポアサイズ」とは、ASTM F316−
70に準拠した限界泡圧法(バブルポイント法)で測定
される孔径を意味する(以下において同じ)。
【0021】また、血液から白血球だけを分離する場合
には、ポアサイズが8μm程度である厚さ230〜38
0μmの白血球除去膜を使用することが好ましい。その
ようなフィルターは、商品名ルーコソープでポール社か
ら販売されている。
【0022】また、血漿からアルブミンだけを分離する
場合には、ポアサイズが0.010〜0.037μmで
ある厚さ40〜80μmの血漿成分分画膜を使用するこ
とが好ましい。そのようなフィルターは、血漿成分分画
器として、例えば、商品名カスケードフローで旭メディ
カル社から販売され、また、商品名エバフラックスでカ
ワスミ社およびクラレ社から販売されている。
【0023】血液から赤血球だけを分離する場合には、
ポアサイズが0.2〜0.6μmである厚さ40〜14
0μmの血漿分離膜を使用することが好ましい。そのよ
うなフィルターは、血漿分離器として、例えば、商品名
プラズマフローで旭メディカル社から、商品名プラズマ
セパレータでカワスミ社から、商品名サルフラックスで
鐘淵化学社から、商品名プラズマキュアーでクラレ社か
ら、商品名プラズマスターでニプロ社から販売されてい
る。
【0024】フィルターに含有させる試薬は、目的とす
る試験または分析に応じて適当に選択することができ
る。例えば、血液から血球を分離・除去した血漿中の活
性酸素濃度を測定する場合には、試薬としてDMPO
(5,5-ジメチル−1−ピロリン−N−オキシド(5,5-di
methyl-1-pyrroline-N-oxide))、M4PO(3,3,5,5
−テトラメチル−1−ピロリン−N−オキシド(3,3,5,
5-tetramethyl-1-pyrroline-N-oxide))、DBNBS
(3,5−ジブロモ−4−ニトロソベンゼンスルホン酸ナ
トリウム(3,5-dibromo-4-nitrosobenzenesulfonic aci
d, sodium salt))、またはMNP(2−メチル−2−
ニトロソプロパン(2-methyl-2-nitrosopropane))を
フィルターに含浸させる。この試薬は血漿に混合される
と血漿中の活性酸素と反応するが、かかる反応は検体調
製に要する時間の短縮につながり好ましい。
【0025】フィルター中の試薬の含有量は、所定量の
試薬が濾液に含まれるように、また場合によっては濾液
と反応するように、体液の種類および濾過条件等を考慮
して決定する必要がある。例えば、血液の血漿中の活性
酸素濃度を測定する場合、血漿中には上記試薬が0.0
3〜0.1μl(マイクロリットル)/μlの割合で含
まれることが好ましい。そのような検体を得るために
は、得ようとする検体の量、フィルターを通過する体液
の流量、およびフィルターに含有させた試薬の濾液への
溶解性等を考慮して、適宜、フィルターに所定量の試薬
を含有させる必要がある。
【0026】例えば、血漿中の活性酸素濃度を測定する
に際し、560μlの検体を60秒以内に得ようとする
場合、上記において例示したフィルターに10〜100
μl/cm3の割合で試薬を含有させるとよい。
【0027】血液を濾過する場合、フィルターには更に
血液抗凝固剤を含有させ、フィルター内において血液が
凝固して濾過に悪影響を与えることを防止してもよい。
血液抗凝固剤は、例えばヘパリンである。
【0028】フィルターに試薬を含有させる場合、試薬
はフィルターの全面に含有させてもよく、あるいは一部
にのみ含有させてもよい。すなわち、フィルターが図1
に示すように円形である場合には、試薬を含有する部分
がドーナツ状であってもよい。また、試薬をフィルター
の中央領域にのみ含有させ、その周囲を試薬を含有して
いない領域が囲んでいてもよい。あるいは、フィルター
に試薬が点在して含浸されていてもよい。
【0029】フィルターの一部分のみが試薬を含有して
いる場合には、フィルターを通過する体液のうち、試薬
と接触することなく濾過される部分も生じ得る。しか
し、本発明の体液濾過ユニットにおいては、フィルター
を通過して得られた濾液は1つのシリンジに集められる
ので、最終的に、試薬を含まない濾液は試薬を含む濾液
と混合されて試薬を含有し、また、場合によっては試薬
と反応した濾液中に含まれる未反応の試薬と反応する。
従って、フィルターへ試薬を部分的に含有させること
は、最終的に所定量の試薬が濾液に含有され、または濾
液と反応する限りにおいて、後の試験・分析に支障を来
すものではない。ただし、試薬をフィルターの一部にの
み含有させる場合には、全体に含有させる場合よりも単
位面積あたりの含有量を大きくして当該部分からの濾液
に過剰量の試薬が含まれるようにし、この濾液から、試
薬を含有していない部分からの濾液に適当量の試薬が与
えられるようにする必要がある。
【0030】フィルターの形状寸法は特に限定されず、
後述するハウジングとともに、検体の目的調製量、単位
面積あたりの濾過流量、および取り扱い性等を考慮して
決定すればよい。例えば、フィルターの形状は円形また
は矩形等であってよい。フィルターは、2以上の層から
なる積層体であってもよい。また、フィルターは、それ
ぞれ異なる成分を分離できるフィルターを複数組み合わ
せたものであってよい。
【0031】試薬の変質等を防止するため、フィルター
中の試薬と空気(特に酸素)と接触することや試薬が高
温になることを避ける必要がある場合には、試薬を含有
させたフィルターまたは当該フィルターが後述のハウジ
ングに収容されて成る体液濾過ユニットを酸素吸収剤と
ともに密封して保存することが好ましい。保存は必要に
応じて凍結保存とする。このような保存は、例えば、試
薬が活性酸素濃度を測定するための試薬である場合に必
要である。凍結保存したフィルターまたは体液濾過ユニ
ットを使用する場合、凍結温度に応じて使用前に解凍処
理する。あるいは、体液(例えば血液等)が有する温度
を利用して、体液がフィルターを通過するときに、体液
によって凍結した試薬を解凍させてもよい。
【0032】上記フィルターは、ハウジングに収容され
て体液濾過ユニットを形成する。ハウジングは、シリン
ジに接続される第一接続部、導管部材に接続される第二
接続部、およびフィルターを収容するための収容部を有
する。
【0033】図1に示すハウジング(10)は、第一カバ
ーキャップ(11)、第二カバーキャップ(12)とからな
る。2つのカバーキャップ(11)(12)は適当な手段、
例えば嵌合、接着または溶着等によって、体液が漏れ出
さないように一体化させてフィルター収容部を形成す
る。一般に、このような体液濾過ユニットは使い捨てさ
れるものであるから、第一カバーキャップ(11)と第二
カバーキャップ(12)はフィルター(13)を収容した
後、再分離できないように固着して一体化させてもよ
い。
【0034】図1に示すハウジング(10)においては、
第一カバーキャップにシリンジの先端と嵌合し得る第一
接続部(14)が形成され、第二カバーキャップに導管部
材と接続し得る第二接続部(15)が形成される。両接続
部(14)(15)は、導管部材の先端からシリンジ内への
流体連通が確保されるよう中空状であることが好まし
い。図1においては、第一および第二接続部(14)(1
5)とも突出した構造となっているが、これ以外の形
態、例えば、シリンジまたは導管部材を嵌入できるくぼ
みまたは凹部であってもよい。第一および第二接続部
(14)(15)は、体液の漏れが生じないように、シリン
ジおよび導管部材と密着して接続されるような材料で作
製し、またシリンジおよび導管部材が外れにくい構造と
することが好ましい。例えば、第一接続部(14)は、シ
リンジとルアーロック式またはルアースリップ式で接続
する場合には、雌型のルアースリップまたは雌型のルア
ーロックとするとよい。また、第二接続部(15)は図示
するように、雄型のルアーロックとして、導管部材とル
アーロック式で接続するようにしてよい。あるいは、第
二接続部は、雌ねじ部が形成された導管部材にねじ込め
るように、雄ねじ状になっていてよい。あるいは、第二
接続部は雄型のルアースリップとして、導管部材とルア
ースリップ式で接続してもよい。
【0035】また、本発明の濾過ユニットの第二接続部
に、人体から体液を採取するための導管部材を接続する
場合には、フィルターが含有する試薬が体内に流入する
ことを防止するために、第二接続部に逆止弁を設けても
よい。また、逆止弁は、多段に濾過ユニットを接続した
場合に、各濾過ユニット間での逆流を防止するために、
各濾過ユニットの間に設けてもよい。
【0036】ハウジング(10)の形状寸法は、検体の目
的量、濾過スピード、および取り扱い性等を考慮して決
定すればよい。特に、ハウジングを設計するに際して
は、濾過面積、すなわち体液が実際に通過するフィルタ
ーの面積をどの程度とするかが重要な設計事項となる。
従って、図1に示すハウジング(10)の場合、カバーキ
ャップ(11)(12)の直径および/または厚さを適当な
長さにする必要がある。例えば、血液中の血漿の活性酸
素濃度を測定する場合には、0.1〜2cm3の血液を単
位面積(1cm2)あたり0.05〜1cm3/秒の速度で濾
過して、試薬と反応した血漿を得ることができるよう、
ハウジングは直径10〜50mmの円形カバーキャップで
構成し、カバーキャップ(11)(12)を一体化させたと
きのハウジング(10)全体の厚さを2〜10mm程度とす
ることが好ましい。なお、ハウジング(10)に収容する
フィルターは体液のバイパス等を防止するため、ハウジ
ング(10)の断面積よりも若干大きくし、好ましくはハ
ウジング内壁にフィルターの周辺部を接着することが好
ましい。
【0037】図面を参照して説明したハウジングの断面
形状は円形であるが、その他の形状であってもよく、例
えば、矩形であってもよい。また、体液の漏れがない限
りにおいて、ハウジングの断面形状とフィルターの断面
形状は同一でなくてもよい。
【0038】ハウジング内には、さらに試薬供給手段を
設けてもよい。試薬供給手段は、フィルターに試薬を必
要量含有させることができない場合に設けるとよい。あ
るいは、試薬供給手段は、フィルターに含有させること
が困難な試薬を検体に含有させたい場合に設けてもよ
い。試薬供給手段は、試薬が試験・分析の対象となる体
液と容易に混合および/または反応するような形態で存
在することが好ましい。具体的には、試験・分析の対象
となる体液に易溶な材料から成る膜状物を用いて液状ま
たは固体状の試薬を被覆したカプセル状物、または粒状
の試薬を形状が保持される程度に固めた塊状物であって
よい。
【0039】試薬供給手段を設ける場合には、試薬供給
手段からの試薬が検体に含まれることを確保するため
に、試薬供給手段と体液とが接触するための空間を設け
ることが好ましい。具体的には、例えば、図3に示すよ
うに、ハウジング(10)の2つのカバーキャップ(11)
(12)のうち、一方のカバーキャップ(11)に液溜まり
部(11a)を設け、試薬供給手段(18)をこの液溜まり
部(11a)に配置するとよい。試薬供給手段と体液とが
接触するための空間(例えば、液溜まり部)は、フィル
ターを通過した後の検体が試薬供給手段と接触する位置
に設けることが好ましい。
【0040】以上において説明した体液濾過ユニット
は、導管部材を接続するための第二接続部を有するもの
であるが、別の態様として、第二接続部を省略して、ハ
ウジングに導管部材を一体に形成して体液濾過ユニット
から直接体液を採取するようにしてもよい。同様に、第
一接続部を形成するかわりに、シリンジをハウジングに
一体に形成してもよく、また、シリンジおよび導管部材
がともにハウジングに直接形成されているようなもので
あってもよい。
【0041】本発明の体液濾過ユニットは、図2に示す
ように第一接続部(14)にシリンジ(16)が、第二接続
部(15)に導管部材(17)が接続されて体液濾過デバイ
スを形成する。なお、血液中の活性酸素濃度を測定する
場合には、試薬(即ち、DMPO、M4PO、DBNB
S、MNP)を測定まで凍結保存しておく必要があるた
め、体液濾過ユニットは使用直前まで冷凍庫内に保存し
ておき、使用時にシリンジおよび導管部材を接続させる
ことが望ましい。
【0042】シリンジ(16)は、汎用されているシリン
ジを任意に使用することができ、使い捨てタイプのも
の、またはガラス製のものであってよい。シリンジに容
量を示す目盛が付されていればシリンジ中の液量が容易
に分り、好都合である。
【0043】図2に示す導管部材(17)は、人体から直
接に体液(例えば血液)を採取する注射針(17a)と体
液濾過ユニットに接続するための接続部(17b)とを含
む針ユニットである。この針ユニット(17)は、皮膚を
介して血管等に挿入され、体内から直接に血液等の体液
を採取するために用いられる。針(17a)は例えば翼状
針であってもよい。また、導管部材として、カテーテル
を接続すれば、通常の注射針では採取できない体液を採
取でき、その体液から検体を調製することができる。
【0044】別の態様として、導管部材は予め人体から
採取した体液を含む容器(例えばスピッツ)から体液を
採取できるようなものであってもよい。容器から体液を
採取するための導管部材においては、体液を採取する
際、容器に挿入する部分は針であってもよく、あるいは
直径0.5〜7mm程度のチューブであってもよい。後者
のような先端が鋭利でないチューブを使用すれば、誤っ
て測定者の皮膚にチューブの先端が突き刺さり、その結
果、測定者が肝炎等に感染するといった事故を防止でき
る。
【0045】シリンジのピストンを引くと、体液は導管
部材(17)を通過して体液濾過ユニット(1)に導入さ
れる。体液中の所定の有形成分は体液濾過ユニット
(1)においてフィルターで分離・除去され、同時にフ
ィルターに含有させた試薬と混合および/または反応
し、その結果、試薬を含む濾液が得られる。濾液は検体
としてシリンジ(16)内に溜められる。従って、このデ
バイスによれば、体液をシリンジ(16)内に採取する際
に濾過と検体調製を実施できるので、検体調製に要する
時間が大幅に短縮される。シリンジ(16)内に検体を溜
める作業は、導管部材の種類に応じて、体内から体液を
直接採取して行うこともでき、また、容器に入れた体液
を吸い上げることによって行うこともできる。容器に入
れた体液に導管部材を入れて検体を採取する方法によれ
ば、フィルターと流体連通している導管部材が体内に挿
入されないので、フィルターに含有させた試薬が誤って
体内に流入することがない。
【0046】シリンジ(16)内に採取した検体の試験・
分析は、体液濾過ユニット(1)および導管部材(17)
をシリンジ(16)から取り外し、さらに必要に応じてシ
リンジ(16)に他の適当な注入手段を接続して、シリン
ジ(16)内の検体を別の容器等に移して行う。
【0047】以上の説明において、本発明の体液濾過ユ
ニットによる検体の調製は、導管部材から体液を採取
し、これをフィルターで濾過してシリンジ内に検体を溜
めることによって実施されるものであるが、本発明の体
液濾過ユニットによる検体の調製方法は必ずしもこの方
法に限定されず、別の方法によって実施してもよい。例
えば、体液濾過ユニットに接続する前にシリンジ内に予
め体液を採取しておき、これを例えば所定の容器に移す
際に体液を濾過して検体を得る方法もある。すなわち、
体液がその中に予め溜められたシリンジを本発明の体液
濾過ユニットの第一接続部に接続し、必要に応じて体液
を排出させるための導管部材を第二接続部に接続し、シ
リンジのピストンを押して加圧作用を適用し、体液をシ
リンジから送り出してフィルターを通過させることによ
り、フィルターで体液から少なくとも1種類の有形成分
を分離し、フィルターに含有させた試薬を含む濾液を検
体として第二接続部を介して排出させる方法によって、
検体を調製することができる。
【0048】この方法は、例えば、通常の採血用シリン
ジおよび採血用注射針を用いて患者から血液を採取した
後、血液を溜めたシリンジから採血用注射針を外し、か
わりに本発明の体液濾過ユニットを接続し、さらに体液
濾過ユニットに導管部材を接続して、シリンジ内の血液
を所定容器に移すときに有用な方法である。この方法に
よれば、人体からの体液採取と体液濾過ユニットによる
濾過をそれぞれ別工程とするので、体内へ試薬が流入す
るおそれがない。また、採取した体液を別の容器に移す
ことなく濾過工程を含む検体調製工程に付すことがで
き、効率的である。
【0049】上述のいずれの方法においても、体液濾過
ユニットが試薬供給手段を有する場合には、検体は、フ
ィルターに含有させた試薬と試薬供給手段からの試薬を
含むこととなる。
【0050】以上において説明した体液濾過デバイス
は、それぞれ独立したユニットである体液濾過ユニッ
ト、導管部材およびシリンジを組み合わせて形成したも
のであるが、上述したように体液濾過ユニットのハウジ
ングには導管部材および/またはシリンジが一体に形成
されてもよく、そのような場合には、導管部材および/
またはシリンジは不要である。体液濾過ユニットのハウ
ジングに、導管部材およびシリンジが一体に形成されて
いる場合には、当該体液濾過ユニットは体液濾過デバイ
スとしてそのまま使用できる。また、本発明の体液濾過
デバイスは、本発明の体液濾過ユニットと適当な導管部
材およびシリンジとともにキットの形態で提供すること
もできる。
【0051】以上において説明した本発明の体液濾過ユ
ニットまたは体液濾過デバイスによれば、体液濾過ユニ
ットまたは体液濾過デバイスを次々と取り換えることに
よって、あるいは複数種のフィルターを組み合わせた複
合フィルター(場合によって、複数の試薬を含む)を用
いることによって、1つの体液サンプルから、異なる有
形成分を除去した検体、あるいは異なる試薬を混合また
は反応させた検体等、複数種の検体を得ることができ
る。例えば、血中の活性酸素濃度の測定において、白血
球のみを分離するフィルターを使用して得た検体と、全
血球を分離するフィルターを使用して得た検体の活性酸
素濃度を比較すれば、白血球に由来する活性酸素濃度を
知ることができる。同様な方法で、血小板、赤血球に由
来する活性酸素濃度を知ることもできる。
【0052】以上、主に血液中の活性酸素濃度の測定に
関して本発明の体液濾過デバイスを説明したが、本発明
の体液濾過デバイスはその他の体液の試験・分析にも使
用できる。例えば、脳脊髄液から有形成分として血液成
分を分離・除去し、濾液の活性酸素を測定するために使
用できる。この測定は脳腫瘍の診断に有効である。ま
た、腹水から有形成分として血液およびタンパク質を分
離・除去し、濾液の活性酸素を測定するために使用でき
る。この測定は内臓系の癌の診断に有効である。あるい
は、胸水から有形成分として血液成分を分離・除去し、
濾液の活性酸素を測定するためにも使用できる。この測
定は肺癌の診断に有効である。また、脳細胞外液から有
形成分として血液を分離・除去し、濾液の活性酸素を測
定するために使用できる。この測定は、頭部外傷の診断
に有効である。
【0053】
【発明の効果】本発明の体液濾過ユニットは、体液から
有形成分を分離・除去する濾過工程と、濾液と試薬を混
合および/または反応させる工程を実質的に1つの工程
で実施することを可能にするものである。従って、本発
明によれば、短時間で試薬を含む検体を調製することが
可能であるから、体液採取後、極めて短時間で試験・分
析を行うことができ、以って試験・分析の精度を大幅に
向上させることができる。
【0054】本発明の体液濾過ユニットは、既存のシリ
ンジおよび針ユニット等の導管部材に接続して体液濾過
デバイスを形成する。このデバイスによればシリンジの
ピストンを移動させるだけで、簡易に検体を調製でき
る。さらに、検体の調製に必要な量の試薬が予めユニッ
トの中のフィルターに含まれているため、検体を調製す
るごとに微量の試薬をマイクロピペット等で秤取する必
要がなくなり、測定者の労力を軽減できる。
【0055】本発明の体液濾過ユニットはそれ自体使い
捨て可能なように構成でき、使い捨てタイプのシリンジ
および導管部材と組み合わせれば1回の使用で廃棄可能
である。また、本発明の体液濾過ユニットを使用すれ
ば、体液に直接触れることなく体液の濾過から検体調製
に到るまでの作業を実施できる。よって、本発明によれ
ば、肝炎およびHIV等の感染を憂慮することなく、衛
生的に試験・分析を実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の体液濾過ユニットの一例の分解斜視
図である。
【図2】 本発明の体液濾過デバイスの一例を模式的に
示す斜視図である。
【図3】 本発明の体液濾過ユニットの一例を模式的に
示す断面図である。
【符号の説明】
1...体液濾過ユニット、10...ハウジング、11...
第一カバーキャップ、11a...液溜まり部、12...第
二カバーキャップ、13...フィルター、14...第一接
続部、15...第二接続部、16...シリンジ、17...
導管部材(針ユニット)、17a...針、17b...接続
部、18...試薬供給手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61B 5/14 300Z 300F Fターム(参考) 2G045 AA02 BA08 BA10 BB04 BB06 BB34 CA01 CA02 CA11 CA24 CA25 CA26 HA06 HA13 HA14 HB01 HB07 4C038 TA03 TA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体液からその中に含まれる少なくとも1
    種類の有形成分が分離された濾液に試薬が含まれた検体
    を得るための体液濾過ユニットであって、 体液から少なくとも1種類の有形成分を実質的に分離す
    ることができ、試薬を含有して成るフィルター、ならび
    に前記フィルターを収容する収容部、シリンジに接続さ
    れる第一接続部、および導管部材に接続される第二接続
    部を有して成るハウジングを有し、第一接続部および第
    二接続部はフィルターを介して流体連通できるようにな
    っていることを特徴とする体液濾過ユニット。
  2. 【請求項2】 フィルターが含有している試薬が濾液中
    の一または複数の成分と反応し得るものである請求項1
    に記載の体液濾過ユニット。
  3. 【請求項3】 体液が血液であり、有形成分が血球であ
    って、フィルターが赤血球、白血球および血小板のうち
    少なくとも1つを分離することができるフィルターであ
    る請求項1または請求項2に記載の体液濾過ユニット。
  4. 【請求項4】 フィルターが血液抗凝固剤をさらに含有
    している請求項3に記載の体液濾過ユニット。
  5. 【請求項5】 試薬供給手段を更に有する請求項1〜4
    のいずれか1項に記載の体液濾過ユニット。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の体
    液濾過ユニットの第一接続部にシリンジが接続され、第
    二接続部に導管部材が接続されて成る体液濾過デバイ
    ス。
  7. 【請求項7】 導管部材が、体液を採取するためのもの
    である請求項6に記載の体液濾過デバイス。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の体
    液濾過ユニット、シリンジ、および導管部材を含む体液
    濾過デバイス用キット。
  9. 【請求項9】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の体
    液濾過ユニットを用いて体液から検体を調製する方法で
    あって、シリンジを体液濾過ユニットの第一接続部に接
    続し、導管部材を体液濾過ユニットの第二接続部に接続
    し、シリンジの吸引作用により体液を導管部材およびフ
    ィルターを通過させることにより、フィルターで体液か
    ら少なくとも1種類の有形成分を分離し、フィルターが
    含有していた試薬を含む濾液を検体としてシリンジ内に
    溜めることを特徴とする検体調製方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    体液濾過ユニットを用いて体液から検体を調製する方法
    であって、体液を含むシリンジを体液濾過ユニットの第
    一接続部に接続し、また、必要に応じて導管部材を体液
    濾過ユニットの第二接続部に接続し、体液をシリンジか
    ら排出させてフィルターを通過させることにより、フィ
    ルターで体液から少なくとも1種類の有形成分を分離
    し、フィルターが含有していた試薬を含む濾液を検体と
    して第二接続部を介して排出させることを特徴とする検
    体調製方法。
  11. 【請求項11】 請求項5に記載の体液濾過ユニットを
    用いて体液から検体を調製する方法であって、シリンジ
    を体液濾過ユニットの第一接続部に接続し、導管部材を
    体液濾過ユニットの第二接続部に接続し、シリンジの吸
    引作用により体液を導管部材およびフィルターを通過さ
    せることにより、フィルターで体液から少なくとも1種
    類の有形成分を分離し、フィルターが含有していた試薬
    および試薬供給手段からの試薬を含む濾液を検体として
    シリンジ内に溜めることを特徴とする検体調製方法。
  12. 【請求項12】 請求項5に記載の体液濾過ユニットを
    用いて体液から検体を調製する方法であって、体液を含
    むシリンジを体液濾過ユニットの第一接続部に接続し、
    また、必要に応じて導管部材を体液濾過ユニットの第二
    接続部に接続し、体液をシリンジから排出させてフィル
    ターを通過させることにより、フィルターで体液から少
    なくとも1種類の有形成分を分離し、フィルターが含有
    していた試薬および試薬供給手段からの試薬を含む濾液
    を検体として第二接続部を介して排出させることを特徴
    とする検体調製方法。
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