JP2001321778A - 殺菌水生成方法及び装置 - Google Patents

殺菌水生成方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全、低コスト且つ簡便に、常に所望の次亜
塩素酸ナトリウム濃度及びpHの殺菌水を得ることがで
き、殺菌水を調製するための希釈用原水として、逆浸透
水(R/O水)、水道水、井戸水或いは海水などの広範
囲の希釈用原水を使用できる殺菌水の生成方法及び装置
を提供する。 【解決手段】 所定の次亜塩素酸ナトリウム濃度及びp
Hの殺菌水を生成する方法は、次亜塩素酸ナトリウム及
び酸を各々単独で原水に希釈混合してそれぞれ次亜塩素
酸ナトリウム希釈液及び酸希釈液を得ると共に、前記次
亜塩素酸ナトリウム希釈液、酸希釈液及び原水の各々の
電気伝導率(d1、d2、d3)に基づいて次亜塩素酸
ナトリウム及び酸の濃度監視及び/又は添加量調整を行
い、前記次亜塩素酸ナトリウム希釈液と前記酸希釈液と
を混合して殺菌水を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、食品加
工、農水産業、医療など様々な分野における各種機器或
いは食料品を汚染する微生物を殺菌、消毒するために利
用することができる殺菌水の生成方法及び装置に関し、
特に、殺菌剤として用いられる次亜塩素酸ナトリウムを
活性化し、殺菌力を増強させる殺菌水生成方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば医療分野において、血液透
析用機器の殺菌、消毒のために、次亜塩素酸ナトリウム
(NaOCl)水溶液が用いられている。通常、次亜塩
素酸ナトリウムは6w/w%程度の濃度で提供され、こ
の原液を使用時に500〜1000ppmの濃度に希釈
して殺菌水として使用する。
【0003】しかし、このような次亜塩素酸ナトリウム
含有殺菌水によって各種機器などを殺菌、消毒した後に
は、次亜塩素酸ナトリウムが残留しないように、十分に
清水にて洗浄する必要があり、次亜塩素酸ナトリウムを
含む機器洗浄廃液が環境中に排出されることとなる。従
って、上述のように500〜1000ppmといった高
濃度にて次亜塩素酸ナトリウムを含む殺菌水が多量に用
いられると、環境に与える影響が大きいという問題があ
った。又、次亜塩素酸ナトリウムを高濃度で含む洗浄廃
液が活性汚泥法を用いた排水処理施設に導入されるなら
ば、汚泥(微生物)に相当のダメージを与え、処理不能
となることさえあり得る。
【0004】一方、上記問題点に鑑み、近年、次亜塩素
酸ナトリウム含有殺菌水の殺菌力を増強させて、次亜塩
素酸ナトリウムの使用量を削減することができる装置が
提案された(特開平10−182325号公報)。又、
例えば血液透析機器の洗浄、消毒方法として、次亜塩素
酸ナトリウム及び酢酸を含む次亜塩素酸ナトリウム活性
水を使用する方法の殺菌、消毒能力が実証されている
(例えば“次亜塩素酸ナトリウム活性水の洗浄・消毒効
果”、「機能水医療研究会第1巻第2号」、101頁〜
104頁(1999))。
【0005】即ち、次亜塩素酸ナトリウムを含む殺菌水
が示す殺菌力の主成分は次亜塩素酸(HOCl)であ
り、且つ殺菌水中の次亜塩素酸(HOCl)の存在率が
殺菌水のpHに依存することが明らかにされた。図5
は、次亜塩素酸ナトリウム含有殺菌水中の、pHによる
次亜塩素酸の存在率を示している。図5から理解される
ように、次亜塩素酸ナトリウム自体は強アルカリ性であ
り、pHの低下に伴って約pH4.5まで次亜塩素酸
(HClO)の含有量が増大する。又、約pH3.0よ
り低くなり過ぎても次亜塩素酸(HClO)の含有量は
減少する。
【0006】つまり、次亜塩素酸ナトリウムを単に水で
希釈した従来の殺菌水は強アルカリ性(約pH8.5〜
pH10)であり、殺菌水中に500ppm〜1000
ppmといった高濃度にて次亜塩素酸ナトリウムを希釈
しても、含有次亜塩素酸ナトリウムのわずか5%程度し
か殺菌力の強い次亜塩素酸(HClO)として存在して
いない。
【0007】そこで、上記の次亜塩素酸ナトリウムの殺
菌力増強装置(特開平10−182325号公報)で
は、次亜塩素酸ナトリウム含有殺菌水のpHをpH3.
0〜6.0の範囲に調整する。これにより、殺菌水に含
まれる次亜塩素酸ナトリウムのほぼ100%が殺菌に有
効な次亜塩素酸(HClO)として存在できるので、強
力な殺菌力を得るために必要とされる次亜塩素酸ナトリ
ウムの量を低減させ、例えば10〜20ppmまで次亜
塩素酸ナトリウムの濃度を低下させることができる。以
下、この原理を用いて調製される次亜塩素酸ナトリウム
含有殺菌水を、「次亜塩素酸ナトリウム活性水」或いは
単に「活性水」と呼ぶ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように次亜塩素
酸ナトリウムの濃度を希薄にし、且つ殺菌力を強化した
次亜塩素酸ナトリウム活性水を調製するためには、活性
水の次亜塩素酸ナトリウム濃度及びpHを、所望の設定
値に正確に合わせることが不可欠であり、これによって
初めて強力な殺菌力が保証される。又、必要以上に次亜
塩素酸ナトリウムが添加されることがあれば、上述のよ
うに消毒、殺菌廃液が環境中に排出されたときに問題と
なる。
【0009】従来、活性水の次亜塩素酸ナトリウム濃度
及びpHを調製する方法として、次亜塩素酸ナトリウム
及び/又は酸の希釈用原水の流量を検出して、この流量
に対して所定の割合で次亜塩素酸ナトリウムや酸を添加
する方法がある。
【0010】しかし、このような方法では、例えば次亜
塩素酸ナトリウムや酸の原液が無くなった場合(使い切
ったとき)や、次亜塩素酸ナトリウムや酸を供給するた
めの薬液ポンプに異常が生じた場合などには、次亜塩素
酸ナトリウム濃度及びpHが設定値に適合しなくなる。
薬液ポンプの異常としては、機械的な故障(ダイアフラ
ムの破損など)或いは電気的な故障(ヒューズ切れな
ど)が考えられる。又、ダイアフラム式のポンプにエア
ロックが発生したり、或いは薬液配管チューブがはずれ
るなどの不具合が生じることも考えられる。更に、活性
水の次亜塩素酸濃度及びpHが設定値から外れる原因と
しては、希釈用原水の不足、断水などが生じることも考
えられる。
【0011】従って、このような様々な事象に対処し、
常に所定の次亜塩素酸ナトリウム濃度及びpHを維持し
て、常に強い殺菌力を備えた次亜塩素酸ナトリウム活性
水を調製するために、或いは所望の活性水が得られない
恐れがある場合に活性水の調製を停止させたり、警報を
発するために、次亜塩素酸ナトリウムの濃度及びpHを
監視し、又次亜塩素酸ナトリウム及び酸の添加量を調整
して信頼性を増すことが非常に重要である。
【0012】活性水の次亜塩素酸ナトリウム濃度を検出
する方法としては、所謂、ポーラログラフを利用した次
亜塩素酸濃度検出センサ(残留塩素濃度検出器)を用い
ることが考えられる。例えば、この次亜塩素酸濃度計の
指示を見ながら次亜塩素酸ナトリウムの濃度が所定値に
なるまで手動にて次亜塩素酸ナトリウムの注入量を調整
したり、或いは次亜塩素酸濃度計の検出値を用いて自動
にて調整することにより行うことができる。又、活性水
のpHは、pH計を用いて検出し、その検出値から酸の
添加量を調整することが考えられる。
【0013】しかしながら、ポーラログラフを利用した
次亜塩素酸濃度検出センサは比較的高価であり、又検出
精度を維持するためには、電極のメンテナンスなど保守
のための費用もかかり操作も煩雑となる。又、周知のよ
うに、pH計は定期的に標準校正を行う必要があり、p
Hの検出精度を維持するためには、この標準校正を頻繁
に行わなければならず、操作が煩雑となる。このよう
に、次亜塩素酸濃度検出センサやpH計を使用する方法
では、コスト、センサの保守、信頼性の点で問題があ
る。
【0014】又、例えば次亜塩素酸ナトリウム活性水を
食品加工分野における機器の消毒、殺菌に用いるような
場合には、通常のガラス電極を使用したpH計を使用す
ると、ガラス電極が破損した際に食品にガラスの破片が
混入する恐れがあり問題である。尚、ガラス電極を用い
ない、所謂、メトキシー電極型のpH計もあるが、活性
水に含まれる次亜塩素酸は強力な酸化剤であるので使用
に適さない。
【0015】このように、安全、低コスト且つ簡便に活
性水の次亜塩素酸濃度及びpHを監視でき、常に正確に
所定の濃度及びpHの活性水を調製し得る方法及び装置
が望まれる。
【0016】更に、このような方法及び装置はまた、広
範囲の希釈用原水の使用に適用し得ることが望まれる。
即ち、例えば血液透析機器の殺菌、消毒に用いる次亜塩
素酸ナトリウム活性水の調製には、希釈用原水として実
質的に溶存イオンを含まない逆浸透水(R/O水)を用
いる必要がある。逆浸透水生成(R/O)装置は、比較
的高価であり、更には膜や樹脂の交換などのランニング
コストもかかる。しかし、例えば、食品加工、農水産、
畜産分野における、製造ライン、配管、タンクなどの機
器或いは食料品の殺菌や消毒、半導体基板の殺菌など工
業生産分野における殺菌や消毒、廃棄物処理や下水処理
分野における殺菌や消毒、或いはプール水の殺菌の用途
には、希釈用原水として水道水、井戸水などを使用する
ことができ、これにより大幅にコストを削減することが
できる。
【0017】又、水道水や井戸水に加えて、海水を希釈
用原水として用いることが望まれる場合がある。即ち、
水産分野において、魚洗浄や解凍などに使用する海水
を、殺菌力の強い次亜塩素酸ナトリウム活性水とするこ
とにより、例えば海水に含まれる有害微生物(例えば食
中毒の原因となり得る腸炎ビブリオ菌など)の殺菌、繁
殖防止、洗浄の効果が得られ、同時に、希釈用原水が海
水であるので、魚の変色などの弊害を防止することがで
きる。
【0018】従って、本発明の目的は、安全、低コスト
且つ簡便に、常に所望の次亜塩素酸ナトリウム濃度及び
pHの殺菌水を得ることが可能な殺菌水生成方法及び装
置を提供することである。
【0019】又、本発明の他の目的は、特に、殺菌水を
調製するための希釈用原水として、逆浸透水(R/O
水)、水道水、井戸水或いは海水などの広範囲の希釈用
原水を使用することができ、しかも安全、低コスト且つ
簡便に、常に所望の次亜塩素酸ナトリウム濃度及びpH
の殺菌水を得ることが可能な殺菌水生成方法及び装置を
提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
殺菌水生成方法及び装置にて達成される。要約すれば、
本発明の第1の態様によると、所定の次亜塩素酸ナトリ
ウム濃度及びpHの殺菌水を生成する方法であって、次
亜塩素酸ナトリウム及び酸を各々単独で原水に希釈混合
してそれぞれ次亜塩素酸ナトリウム希釈液及び酸希釈液
を得ると共に、前記次亜塩素酸ナトリウム希釈液、酸希
釈液及び原水の各々の電気伝導率(d1、d2、d3)
に基づいて次亜塩素酸ナトリウム及び酸の濃度監視及び
/又は添加量調整を行い、前記次亜塩素酸ナトリウム希
釈液と前記酸希釈液とを混合して殺菌水を得ることを特
徴とする殺菌水生成方法が提供される。
【0021】本発明の第1の態様において、一実施態様
によると、前記次亜塩素酸ナトリウム希釈液、酸希釈液
及び原水の各々の電気伝導率(d1、d2、d3)は殺
菌水生成時に検出する。
【0022】本発明の第1の態様において、他の実施態
様によると、原水の電気伝導率が一定である場合は、前
記次亜塩素酸ナトリウム希釈液及び酸希釈液の各々の電
気伝導率(d1、d2)は殺菌水生成時に検出し、原水
の電気伝導率(d3)は予め求められた所定値を用い
る。
【0023】本発明の第1の態様において、他の実施態
様によると、予め求められた前記次亜塩素酸ナトリウム
希釈液と原水の電気伝導率の差(d1−d3)に対する
次亜塩素酸ナトリウム濃度の関係、及び前記酸希釈液と
原水の電気伝導率の差(d2−d3)に対する酸濃度の
関係に基づいて、次亜塩素酸ナトリウム及び酸の濃度監
視及び/又は添加量調整を行う。
【0024】本発明の第2の態様によると、所定の次亜
塩素酸ナトリウム濃度及びpHの殺菌水を生成する装置
であって;原水を供給する原水供給手段と;原水に次亜
塩素酸ナトリウムを添加、混合して次亜塩素酸ナトリウ
ム希釈液を得る第1の希釈混合手段と;原水に酸を添
加、混合して酸希釈液を得る第2の希釈混合手段と;前
記次亜塩素酸ナトリウム希釈液と前記酸希釈液とを混合
する混合手段と;前記次亜塩素酸ナトリウム希釈液、酸
希釈液及び原水の各々の電気伝導率(d1、d2、d
3)を測定する第1、第2、第3の電気伝導率測定手段
と;前記第1、第2及び第3の電気伝導率測定手段から
の信号に基づいて次亜塩素酸ナトリウム及び酸の濃度監
視及び/又は添加量調整を行う制御手段と;を有するこ
とを特徴とする殺菌水生成装置が提供される。
【0025】本発明の第2の態様において、一実施態様
によると、装置は、前記原水供給手段としての原水供給
流路と;前記第1の希釈混合手段として、前記原水供給
流路から分岐した流路であり、該流路中を流動する原水
に次亜塩素酸ナトリウムを添加する手段と、次亜塩素酸
ナトリウムが添加された後の液を混合攪拌する第1の混
合器とを備えた第1の希釈混合流路と;前記第2の希釈
混合手段として、前記原水供給流路から分岐した流路で
あり、該流路中を流動する原水に酸を添加する手段と、
酸が添加された後の液を混合攪拌する第2の混合器とを
備えた第2の希釈混合流路と;前記混合手段として、前
記第1、第2の希釈混合流路からの液が合流し導かれる
流路であり、前記第1の希釈混合流路からの液と前記第
2の希釈混合流路からの液を混合攪拌する第3の混合器
を備えた混合流路と;を有する。その一実施態様による
と、前記第1の電気伝導率測定手段は前記第1の希釈混
合流路の前記第1の混合器の下流側に設け、前記第2の
電気伝導率測定手段は前記第2の希釈混合流路の前記第
2の混合器の下流側に設け、前記第3の電気伝導率測定
手段は前記原水供給流路に設ける。
【0026】本発明の第2の態様において、他の実施態
様によると、装置は更に、予め求められた原水の電気伝
導率の所定値を前記制御手段に入力する電気伝導率入力
手段を有し、原水の電気伝導率が一定である場合には、
前記制御手段は、原水の電気伝導率(d3)として前記
第3の電気伝導率測定手段からの信号の代わりに、前記
電気伝導率入力手段から入力された信号を利用する。
【0027】本発明の第2の態様において、他の実施態
様によると、前記制御手段は、予め求められた前記次亜
塩素酸ナトリウム希釈液と原水の電気伝導率の差(d1
−d3)に対する次亜塩素酸ナトリウム濃度の関係、及
び前記酸希釈液と原水の電気伝導率の差(d2−d3)
に対する酸濃度の関係に基づいて、次亜塩素酸ナトリウ
ム及び酸の濃度監視及び/又は添加量調整を行う。
【0028】本発明の第2の態様において、他の実施態
様によると、前記制御手段は、前記次亜塩素酸ナトリウ
ム希釈液の次亜塩素酸ナトリウム濃度及び前記酸希釈液
の酸濃度を監視し、前記次亜塩素酸ナトリウム希釈液の
次亜塩素酸ナトリウム濃度及び前記酸希釈液の酸濃度が
予め設定された所定値となるように次亜塩素酸ナトリウ
ムの添加量及び酸の添加量を調整する。又、他の実施態
様によると、前記制御手段は、前記次亜塩素酸ナトリウ
ム希釈液の次亜塩素酸ナトリウム濃度及び前記酸希釈液
の酸濃度を監視し、前記次亜塩素酸ナトリウム及び/又
は酸の濃度が設定値から外れた際に、所定の警報、所定
の情報表示、原水供給の停止を含む所定の装置異常時動
作を行う。
【0029】上記各本発明の一実施態様によると、原水
は、水道水、井戸水、海水又は逆浸透水(R/O水)で
ある。
【0030】又、上記各本発明の一実施態様によると、
好ましくは、前記殺菌水の次亜塩素酸ナトリウム濃度は
0.5ppm〜1000ppmの範囲とされ、pHはp
H3.0〜7.5の範囲とされる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る殺菌水生成方
法及び装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0032】本実施例では、本発明の殺菌水生成方法及
び装置は、希釈用原水として水道水を用いるとして説明
する。図1は、本発明の殺菌水生成方法を具現化する装
置の一実施例の概略構成を示す。
【0033】先ず、本実施例の殺菌水生成装置(活性水
生成装置)の基本構成について説明する。図1に示すよ
うに、本実施例の殺菌水生成装置100は、希釈用原水
の供給口1から装置内に水道水を取り込み、次亜塩素酸
ナトリウムが活性化されて殺菌力が増強した殺菌水(次
亜塩素酸ナトリウム活性水)を調製し、取出口13から
装置外に取り出すことができる。本実施例によれば、詳
しくは後述するように、次亜塩素酸ナトリウム及び酸
は、各々単独で希釈用原水に希釈混合され、その後この
次亜塩素酸ナトリウム希釈液流と酸希釈液流とを混合す
ることによって次亜塩素酸ナトリウム活性水を得る。本
実施例によれば、連続的に希釈用原水を供給して連続的
に活性水を生成することができる。又、例えば、取出口
13に活性水の貯留槽(図示せず)を接続し、これに活
性水を貯留して用いるような場合に、貯留槽内の活性水
が所定レベル以下となる毎に活性水の生成を開始するな
ど、活性水を間欠的に生成するように制御することもで
きる。
【0034】装置100が備えた原水供給手段としての
原水供給流路L1は、供給口1を介して一般の水道水供
給管の蛇口(図示せず)などに接続される。原水供給流
路L1には電磁弁14が設けられ、この電磁弁14の開
閉によって原水の供給が制御される。電磁弁14の開閉
は、通常、装置操作部24における使用者の操作など従
った制御手段20の指示により行われる。又、詳しくは
後述するように、制御手段20が装置異常を検知した場
合には電磁弁14が閉じられ、希釈用原水の供給が停止
される。更に、原水供給流路L1の供給口1と電磁弁1
4との間に、圧力スイッチ15を設けることができる。
これにより、供給口1付近に所定の圧力がかかっている
場合に装置が作動するようにでき、断水や水量不足時に
は、後述の次亜塩素酸ナトリウムや酸が供給されない構
成とすることができる。
【0035】原水供給流路L1の下流側は、第1、第2
の方向へと分岐され、それぞれ原水流量規制手段として
の第1、第2の定流量弁2、3を介して、第1、第2の
希釈混合手段としての次亜塩素酸ナトリウム希釈混合流
路(第1の希釈混合流路)L2、酸希釈混合流路(第2
の希釈混合流路)L3へと水道水が供給される。本実施
例では、第1、第2の定流量弁2、3は、第1の希釈混
合流路L2及び第2の希釈混合流路L3に等流量の希釈
用原水を供給する。
【0036】第1の希釈混合流路L2への原水の供給
は、第1の定流量弁2により一定流量に維持される。第
1の希釈混合流路L2には、第1の定流量弁2の下流に
位置して第1の注入部6が設けられている。この第1の
注入部6において、次亜塩素酸ナトリウム添加手段とし
て、第1の原液タンク4から第1のポンプ5を介して、
次亜塩素酸ナトリウム原液が希釈用原水流中に注入され
る。第1のポンプ5は、詳しくは後述するように制御手
段20の制御により作動し、次亜塩素酸ナトリウムの注
入量が調整される。本実施例では、次亜塩素酸ナトリウ
ム原液の濃度は6w/w%であり、そのpHは12.4
である。
【0037】希釈用原水中に注入された次亜塩素酸ナト
リウムは、第1の注入部6より下流に設けられた第1の
混合器7にて十分に希釈用原水と攪拌混合される。
【0038】又、原水供給路L1から酸希釈流路L3へ
の希釈用原水の供給量は、第2の定流量弁3によって一
定流量に維持される。第2の希釈混合流路L3には、第
2の定流量弁3の下流に位置して、第2の注入部10が
設けられている。この第2の注入部10において、酸添
加手段として、第2の原液タンク8から第2のポンプ9
を介して、酸原液が希釈用原水の液流中に注入される。
第2のポンプ9は、第1のポンプ5と同様、後述のよう
に制御手段20の制御によって作動し、酸の注入量が調
整される。
【0039】本実施例では、酸原液として、濃度30w
/w%の酢酸を用いた。pH調整用の酸としては、価格
及び無毒性であるという点で酢酸が好ましいが、本発明
はこれに限定されるものではなく、活性水のpH調整の
目的に適合する任意の酸から適宜選択することすること
ができる。例えば、酢酸の代わりにクエン酸、塩酸、或
いは酢酸と塩酸の混合酸を用いることができる。
【0040】希釈用原水中に注入された酢酸は、第2の
注入部10より下流に設けられた第2の混合器11にて
十分に希釈用原水と攪拌混合される。
【0041】混合器7、11を通過した次亜塩素酸ナト
リウム希釈液流、及び酸希釈液流は、更に下流側にて合
流し、両希釈液の混合手段としての混合流路L4に導入
され、第3の混合器12において十分に攪拌混合され
る。
【0042】第1、第2及び第3の混合器7、11、1
2としては、それぞれ十分な攪拌能力を備えた任意の混
合器とすることができる。例えば、適当な攪拌子や水流
を妨げる邪魔板部材などの攪拌手段を備えたものを用い
ることができる。
【0043】前述のように、原水中に添加した次亜塩素
酸ナトリウムがほぼ100%殺菌力の強い次亜塩素酸
(HClO)として存在するためには、pH3.0〜
7.5の範囲であることが好ましく、より好ましくは、
pH3.0〜6.5、最も好ましくはpH4.0〜5.
0である。
【0044】又、活性水のpHを上述の範囲内とするこ
とによって、次亜塩素酸ナトリウムは比較的低濃度にて
有効な殺菌、消毒力を発揮することができる。環境に対
する次亜塩素酸ナトリウムの影響を考えれば、次亜塩素
酸ナトリウムはより低濃度であることが好ましいが、活
性水の殺菌力は次亜塩素酸ナトリウムの濃度が高い方が
強い。従って、次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、所望の
殺菌力、又環境への影響に鑑みて適宜選択することがで
きる。好ましくは、次亜塩素酸ナトリウム濃度は0.5
ppm〜1000ppmである。
【0045】本実施例では、上述のように各々単独で希
釈用原水中に希釈混合された次亜塩素酸ナトリウム希釈
液と酸希釈液とを混合することによって、最終的に生成
される活性水の次亜塩素酸ナトリウム濃度が10pp
m、pHが5.0となるように設定されている。
【0046】次に、殺菌水の次亜塩素酸ナトリウムの濃
度及びpHの調整方法について更に説明する。上述のよ
うに、活性水の次亜塩素酸ナトリウム濃度及びpHを監
視し、常に適正な値となるようにすることは、強力な殺
菌力を発揮するために極めて重要である。
【0047】先ず、本発明の原理を説明すると、図2
は、水道水(200mL)に添加した次亜塩素酸ナトリ
ウム(6w/w%)の量(μL)と、その次亜塩素酸ナ
トリウム希釈液の電気伝導率[μS/cm;×10-4
/m](約17℃)の関係の一例を示している。電気伝
導率は、電気伝導率センサ(東亜電波製:CP916
A)を用いて測定した。図示の通り、水道水への次亜塩
素酸ナトリウムの添加量、即ち、濃度と次亜塩素酸ナト
リウム希釈液の電気伝導率とには一定の相関があること
が分かる。同様に、図3は、水道水(200mL)に添
加した酢酸水溶液(5M)の量と、その酸希釈液の電気
伝導率[μS/cm;×10-4S/m](約15℃)と
の関係の一例を示す。次亜塩素酸ナトリウム希釈液と同
様、水道水への酢酸の添加量、即ち、酸濃度と酸希釈液
の電気伝導率とには一定の相関があることが分かる。
【0048】又、次亜塩素酸ナトリウム希釈液と酸希釈
液とを混合して生成される活性水のpHは、(1)希釈
用原水のpH、及びバッファーアクション(2)次亜塩
素酸ナトリウムの添加量、(3)酸添加量の3つを含む
パラメータによって決定される。図4は、次亜塩素酸ナ
トリウムを30ppmの濃度にて含む水道水(200m
L)、即ち、次亜塩素酸ナトリウム希釈液に添加した酢
酸水溶液(5M)の量(μL)と、混合液のpHとの関
係の一例を示している。図示の通り、所定の希釈用原水
に所定の濃度で次亜塩素酸ナトリウムが希釈された次亜
塩素酸ナトリウム希釈液への酸の添加量、即ち、濃度
と、最終的に生成される活性水のpHとには一定の相関
がある。
【0049】このように、次亜塩素酸ナトリウム希釈液
の濃度と電気伝導率との相関を求めておくことによっ
て、第1の希釈混合流路L2にて生成される次亜塩素酸
ナトリウム希釈液の電気伝導率値から、その次亜塩素酸
ナトリウム濃度を検知することができる。同様に、酸希
釈液の濃度と電気伝導率との相関を求めておくことによ
って、第2の希釈混合流路L3にて生成される酸希釈液
の電気伝導率から、その酸濃度を検知することができ
る。
【0050】最終的に、第1、第2の希釈混合流路L
2、L3からの次亜塩素酸ナトリウム希釈液と酸希釈液
が、所定の割合(流量)にて混合流路L4に導かれて混
合されることで活性水は調製される。従って、第1の希
釈混合流路L2における次亜塩素酸ナトリウム希釈液の
濃度と第2の希釈混合流路L3における酸希釈液の濃度
を監視することによって、最終的に調製される活性水の
次亜塩素酸濃度及び酸濃度を監視することができる。そ
して、上述のように、次亜塩素酸ナトリウムを含む溶液
中の酸濃度と、この溶液のpHとには一定の相関がある
ので、調製される活性水の酸濃度を所定値とすることに
よって、そのpHを所定値とすることができる。
【0051】しかしながら、本実施例のように希釈用原
水として水道水用いる場合、その水質は、時間経過(例
えば季節変化や朝夕の差)、場所、地域によって一定せ
ず、多くの場合その電気伝導率も大きく変化する。一般
に、水道水の電気伝導率は200〜250[μS/c
m;×10-4S/m]程度であるが、この電気伝導率が
場合によっては140〜250[μS/cm;×10-4
S/m]の範囲で大きく変動することがある。
【0052】このように電気伝導率の一定しない希釈用
原水を利用する場合には、希釈用原水の電気伝導率変動
と共に次亜塩素酸ナトリウム希釈液と酸希釈液の電気伝
導率も大きく変動し、次亜塩素酸ナトリウム濃度、酸濃
度自体の変動を監視することができなくなる。
【0053】そこで、本発明によれば、次亜塩素酸ナト
リウム希釈液及び酸希釈液の電気伝導率に加えて、原水
の電気伝導率をも利用し、詳しくは後述するように原水
の電気伝導率変動を差し引くことによって常に正確に次
亜塩素酸ナトリウム、酸濃度を検知できる構成とする。
【0054】上述のような原理に従い、本発明によれ
ば、先ず、次亜塩素酸ナトリウム希釈液の電気伝導率
(d1)と、酸希釈液の電気伝導率(d2)に対応した
信号を制御手段20に入力する第1、第2の電気伝導率
測定手段を設ける。本実施例では、第1の電気伝導率測
定手段として、第1の希釈混合流路L2に備えられた第
1の混合器7の下流側に第1の電気伝導率センサD1を
配置する。又、第2の電気伝導率測定手段として、第2
の希釈混合流路L3に備えられた第2の混合器11の下
流側に第2の電気伝導率センサD2を配置する。
【0055】第1の電気伝導率センサD1は、第1の混
合器7内で希釈混合された次亜塩素酸ナトリウム希釈液
の電気伝導率(d1)を検出し、対応する信号を制御手
段20に送信する。又、第2の電気伝導率センサD2
は、第2の混合器11内で希釈混合された酸希釈液の電
気伝導率(d2)を検出し、対応する信号を制御手段2
0に送信する。
【0056】更に、本発明によれば、希釈用原水の電気
伝導率(d3)を制御手段20に入力する第3の電気伝
導率測定手段をも設ける。本実施例では、第3の電気伝
導率測定手段として、原水供給流路L1の電磁弁14の
下流側に第3の電気伝導率センサD3を配置する。第3
の電気伝導率センサD3は、希釈用原水の電気伝導率
(d3)を検出し、対応する信号を制御手段20に送信
する。
【0057】第1、第2及び第3の電気伝導率センサD
1、D2、D3としては、限定するものではないが、東
亜電波製CP916Aを好適に使用することができる。
尚、各電気伝導率センサD1、D2、D3の出力を所定
の要領で増幅し、或いはA/D変換して制御手段20に
入力し得ることは当業者には明らかである。次亜塩素酸
ナトリウム希釈水の電気電率(d1)、酸希釈液の電気
伝導率(d2)及び原水の電気伝導率(d3)に応じた
信号とは、これらの電気伝導率(d1、d2、d3)に
応じて制御手段20に入力される任意の形態の信号を包
含する。
【0058】本実施例によれば、制御手段20には、予
め求められた次亜塩素酸ナトリウム希釈液の電気伝導率
d1と希釈用原水の電気電率d3の差(d1−d3)
と、次亜塩素酸ナトリウム濃度との関係に基づいて、所
定の次亜塩素酸ナトリウム濃度の活性水を調製するため
の次亜塩素酸ナトリウム希釈液の濃度に相当する電気伝
導率(d1−d3)が設定されている。
【0059】同様に、制御手段20には、予め求められ
た酸希釈液の電気伝導率d2と希釈用原水の電気伝導率
d3の差(d2−d3)と、酸濃度との関係に基づい
て、所定のpHの活性水を調製するための酸希釈液の濃
度に相当する電気伝導率(d2−d3)が設定されてい
る。
【0060】尚、所定の次亜塩素酸ナトリウム濃度及び
pHの活性水を調製するための電気伝導率差(d1−d
3)、(d2−d3)の設定値を複数設け、例えば装置
操作部24にて適宜選択することにより、次亜塩素酸ナ
トリウムの濃度及びpHの異なる複数種類の活性水を生
成できる構成とすることもできる。
【0061】又、例えば、制御手段20が内蔵する記憶
手段21に、電気伝導率(d1−d3)と次亜塩素酸ナ
トリウム濃度との関係、電気伝導率(d2−d3)と酸
濃度との関係をテーブルや数式などとして記憶させるこ
とによって、例えば0.5ppm〜1000ppmの次
亜塩素酸ナトリウム濃度、pH3.0〜pH7.5の範
囲の活性水を任意に選択し、対応する次亜塩素酸ナトリ
ウム希釈液と酸希釈液の濃度を監視することができる。
【0062】更に、例えば、装置100の使用現場にて
次亜塩素酸ナトリウムの濃度及びpHを次亜塩素酸濃度
検出センサやpH計を用いて測定しながら、第1、第2
のポンプ5、9を作動を制御して次亜塩素酸ナトリウム
の添加量及び酸の添加量を手動にて調整し、目的の活性
水が得られた時点での電気伝導率差(d1−d3)、
(d2−d3)を設定、記憶させる構成とすることもで
きる。
【0063】活性水の生成に際して、制御手段20は、
入力された次亜塩素酸ナトリウム希釈水の電気電率(d
1)から希釈用原水の電気伝導率(d3)を差し引いた
電気伝導率(d1−d3)を設定値と比較することによ
って、次亜塩素酸ナトリウム希釈液の次亜塩素酸ナトリ
ウム濃度を常に監視することができる。又、制御手段2
0は、入力された酸希釈液の電気伝導率(d2)から希
釈用原水の電気伝導率(d3)を差し引いた電気伝導率
(d2−d3)を設定値と比較することによって、酸希
釈液の酸濃度を常に監視することができる。
【0064】このように、次亜塩素酸ナトリウム希釈液
の電気伝導率(d1)と希釈用原水の電気伝導率(d
3)との差に相当する信号、又酸希釈液の電気伝導率
(d2)と希釈用原水の電気伝導率(d3)との差に相
当する信号を用いることによって、次亜塩素酸ナトリウ
ム、及び酸の濃度変動のみに起因する電気伝導率変動を
抽出して監視することができる。
【0065】本実施例によれば、制御手段20は、上述
のようにして監視している次亜塩素酸ナトリウムの濃
度、或は酸の濃度が設定値となるように、即ち、連続的
に第1、第2、第3の電気伝導率センサD1、D2、D
3によって検出る電気伝導率d1、d3に基づいて検知
される電気伝導率差(d1−d3)、及び電気伝導率差
(d2−d3)が予め設定された所定値となるように、
第1のポンプ5、及び第2のポンプ9の動作を制御し、
第1の原液タンク4からの次亜塩素酸ナトリウム添加
量、及び第2の原液タンク8からの酸添加量を調整す
る。
【0066】より具体的には、本実施例の殺菌水生成装
置100は、次亜塩素酸ナトリウム濃度10ppm、p
H5.0の活性水を、約20L/分の供給量にて調製す
ることができる。第1及び第2の定流量弁2、3は、そ
れぞれ等流量(約10L/分)にて、第1の希釈混合流
路L2、第2の希釈混合流路L3に希釈用原水を供給す
る。従って、第1のポンプ5は、第1の電気伝導率セン
サD1の位置で検出される次亜塩素酸ナトリウム濃度が
20ppmとなるように、次亜塩素酸ナトリウム原液を
注入する。又、酢酸は、終濃度0.05〜0.1w/w
%、即ち、第2の電気伝導率センサD2の位置にて0.
1〜0.2w/w%となるよう酢酸を注入することによ
って、活性水のpHをpH5.0とする。
【0067】又、本発明によれば、所定の濃度の活性水
を生成できない恐れのある場合に、警報や所定の情報表
示など、所定の装置異常時動作を行うことよって、使用
者に正常に活性水が生成されないことを報知することが
できる。又、このような場合に活性水の生成動作自体を
停止させることもできる。
【0068】本実施例では、制御手段20は、上述のよ
うにして監視している次亜塩素酸ナトリウムの濃度、或
は酸の濃度が設定値から外れ、即ち、電気伝導率差(d
1−d3)及び電気伝導率(d2−d3)が予め設定さ
れた所定値から外れ、所定時間経過した場合に、警報装
置23によって所定の警報を発する。又、同時に、制御
手段20は電磁弁14を閉じることによって、希釈用原
水の供給を停止させる。更に、表示手段22に装置が正
常の作動していないことを使用者に知らせる情報を表示
することもできる。
【0069】尚、上述のように、生成される活性水のp
Hは希釈原水のpHやバッファーアクションといったパ
ラメータによっても変動する。例えば水道水のpH及び
バッファーアクションを含む水質は、時間経過(季節変
化など)、場所、地域によって変化する。本発明者らの
検討によると、或る特定の使用現場にて装置100を使
用する場合、水道水のpH及びバッファーアクションの
変化は短期間に活性水のpHを変動させるほどの影響は
示さない。しかし、所望により、装置100の使用現場
において、定期的にpH計を用いて活性水のpHをチェ
ックし、活性水のpHと電気伝導率差(d2−d3)の
設定値の関係、或いは記憶手段21に記憶した電気伝導
率差(d2―d3)と酸希釈液の酸濃度との関係を適宜
補正することができる。
【0070】上述のように、本発明によれば、希釈用原
水の電気伝導率変動に拘わらず、常に次亜塩素酸ナトリ
ウム、酸自体の濃度変動を監視することが可能なので、
例えば時間経過により水道水など希釈用原水の水質が変
化し、その電気伝導率が大きく変化するような場合に
も、次亜塩素酸ナトリウム及び酸の添加量を自動的に調
整し、常に所定の次亜塩素酸ナトリウム濃度及びpHの
活性水を得ることが可能である。又、所定の活性水が生
成できない恐れのある場合に警報を発したり、活性水の
生成動作を停止することにより、常に強力な殺菌力を有
する活性水を生成することができ、更には必要以上の次
亜塩素酸ナトリウムが使用されることによる、環境に与
える影響やコストなどの問題も回避できる。
【0071】又、本発明によれば、次亜塩素酸ナトリウ
ム、酸をそれぞれ希釈混合した液の電気伝導率から、希
釈用原水自体の電気伝導率は差し引かれるので、電気伝
導率が約1.0[μS/cm;×10-4S/m]の逆浸
透水(R/O水)、電気伝導率が約250[μS/c
m;×10-4S/m]の水道水、電気伝導率が約20
[mS/cm;×10-1S/m]の海水などの広範囲の
希釈用原水を、その電気伝導率の変動に拘わらず使用す
ることができる。これにより、本発明に従う方法及び装
置は、希釈用原水として逆浸透水(R/O水)を必要と
する血液透析機器の殺菌から、例えばカット野菜の洗浄
などの食品加工分野における洗浄、殺菌、更には水産分
野における魚の洗浄、殺菌まで、広範囲の分野にて使用
される活性水の調製に適用することができる。
【0072】尚、上記実施例では、装置100は水道水
供給管に直接接続されるものとして説明したが、希釈用
原水として例えば逆浸透水(R/O水)を用いる場合
は、原水供給手段として逆浸透水生成装置を介して供給
口1を水道水供給管に接続したり、或は逆浸透水貯留槽
から逆浸透水を供給口1に供給する構成とすることがで
きる。又、希釈用原水として海水を用いる場合には、原
水供給手段として、海水供給装置に供給口1を接続した
り、或は海水貯留槽に供給口1を接続する構成とするこ
ともできる。
【0073】又、例えば上記の電気伝導率センサ(東亜
電波製CP916A)など、一般に電気伝導率センサは
金属及びプラスチックを用いて作製されるため、本発明
によれば、ガラス電極を用いたpH計を使用する場合の
ように、ガラス電極の破損によりその破片が活性水中に
混入するという危険はない。又、一般に電気伝導率セン
サの校正周期は80ヶ月程度と相当長くできるので、取
り扱いが簡易であり、常に正確な検出が可能である。
又、次亜塩素酸濃度センサ(残留塩素濃度検出器)のよ
うに定期的に電極部品を交換する必要もないので、保守
の手間、コストも格段に軽減する。
【0074】上述の実施例では、希釈用原水の電気伝導
率(d3)を制御手段に入力する手段として、殺菌水の
生成時に希釈用原水の電気伝導率を検出する電気伝導率
センサd3を使用したが、別法として、例えば血液透析
用機器の殺菌、消毒に用いる活性水を調製する場合な
ど、希釈用原水として逆浸透水(R/O水)のように水
質が一定であることが分かっている場合には、電気伝導
率入力手段として、例えば、装置100の操作部24か
ら希釈用原水の電気伝導率d3の一定値を入力すること
によって、対応する信号を制御手段20に入力すること
ができる。この場合、制御手段20は上述の実施例にお
ける第3の電気伝導率センサD3の検出信号の代わり
に、入力された希釈用原水の電気電率値d3の一定値を
使用することが可能とされる。尚、予め記憶手段21に
複数種類の希釈用原水の電気伝導率d3を記憶させ、適
宜選択して用いることもできる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
所定の次亜塩素酸ナトリウム濃度及びpHの殺菌水を生
成する方法は、次亜塩素酸ナトリウム及び酸を各々単独
で原水に希釈混合してそれぞれ次亜塩素酸ナトリウム希
釈液及び酸希釈液を得ると共に、次亜塩素酸ナトリウム
希釈液、酸希釈液及び原水の各々の電気伝導率(d1、
d2、d3)に基づいて次亜塩素酸ナトリウム及び酸の
濃度監視及び/又は添加量調整を行い、次亜塩素酸ナト
リウム希釈液と酸希釈液とを混合して殺菌水を得る構成
とされ、又、所定の次亜塩素酸ナトリウム濃度及びpH
の殺菌水を生成する装置は、原水を供給する原水供給手
段と;原水に次亜塩素酸ナトリウムを添加、混合して次
亜塩素酸ナトリウム希釈液を得る第1の希釈混合手段
と;原水に酸を添加、混合して酸希釈液を得る第2の希
釈混合手段と;次亜塩素酸ナトリウム希釈液と酸希釈液
とを混合する混合手段と;次亜塩素酸ナトリウム希釈
液、酸希釈液及び原水の各々の電気伝導率(d1、d
2、d3)を測定する第1、第2、第3の電気伝導率測
定手段と;第1、第2及び第3の電気伝導率測定手段か
らの信号に基づいて次亜塩素酸ナトリウム及び酸の濃度
監視及び/又は添加量調整を行う制御手段と;を有する
構成とされるので、安全、低コスト且つ簡便に、常に所
望の次亜塩素酸ナトリウム濃度及びpHの殺菌水を得る
ことができる。又、殺菌水を調製するための希釈用原水
として、逆浸透水(R/O水)、水道水、井戸水或いは
海水などの広範囲の希釈用原水を使用することができ、
しかも安全、低コスト且つ簡便に、常に所望の次亜塩素
酸ナトリウム濃度及びpHの殺菌水を得ることが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る次亜塩素酸ナトリウム活性水の調
製方法を具現化する装置の一実施例を示す概略構成図で
ある。
【図2】水道水への次亜塩素酸ナトリウム添加量と電気
伝導率の関係の一例を示すグラフ図である。
【図3】水道水への酢酸添加量と電気伝導率の関係の一
例を示すグラフ図である。
【図4】次亜塩素酸ナトリウム水溶液への酢酸添加量と
pHの関係の一例を示すグラフ図である。
【図5】pHによる次亜塩素酸存在率を説明するための
グラフ図である。
【符号の説明】
1 供給口 2 第1の定流量弁 3 第2の定流量弁 4 第1の原液タンク(次亜塩素酸ナトリウム原
液タンク) 5 第1のポンプ 6 第1の注入部 7 第1の混合器 8 第2の原液タンク(酸原液タンク) 9 第2のポンプ 10 第2の注入部 11 第2の混合器 12 第3の混合器 13 取出口 14 電磁弁 15 圧力スイッチ 20 制御手段 21 記憶手段 22 表示手段 23 警報装置 24 装置操作部(電気伝導率入力手段) 100 殺菌水生成装置(次亜塩素酸ナトリウム活性
水生成装置) D1、D2、D3 電気伝導率センサ(電気伝導率測
定手段) L1 原水供給流路 L2 第1の希釈混合流路(次亜塩素酸ナトリウム
希釈混合流路) L3 第2の希釈混合流路(酸希釈混合流路) L4 混合流路
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 560 C02F 1/50 560Z A61L 2/18 A61L 2/18 (72)発明者 毛利 均 埼玉県川越市大字山城175−9 (72)発明者 志摩 清隆 埼玉県狭山市水野175−1 Fターム(参考) 4C058 AA12 BB07 JJ06 JJ08

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の次亜塩素酸ナトリウム濃度及びp
    Hの殺菌水を生成する方法であって、次亜塩素酸ナトリ
    ウム及び酸を各々単独で原水に希釈混合してそれぞれ次
    亜塩素酸ナトリウム希釈液及び酸希釈液を得ると共に、
    前記次亜塩素酸ナトリウム希釈液、酸希釈液及び原水の
    各々の電気伝導率(d1、d2、d3)に基づいて次亜
    塩素酸ナトリウム及び酸の濃度監視及び/又は添加量調
    整を行い、前記次亜塩素酸ナトリウム希釈液と前記酸希
    釈液とを混合して殺菌水を得ることを特徴とする殺菌水
    生成方法。
  2. 【請求項2】 前記次亜塩素酸ナトリウム希釈液、酸希
    釈液及び原水の各々の電気伝導率(d1、d2、d3)
    は殺菌水生成時に検出することを特徴とする請求項1の
    方法。
  3. 【請求項3】 原水の電気伝導率が一定である場合は、
    前記次亜塩素酸ナトリウム希釈液及び酸希釈液の各々の
    電気伝導率(d1、d2)は殺菌水生成時に検出し、原
    水の電気伝導率(d3)は予め求められた所定値を用い
    ることを特徴とする請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 予め求められた前記次亜塩素酸ナトリウ
    ム希釈液と原水の電気伝導率の差(d1−d3)に対す
    る次亜塩素酸ナトリウム濃度の関係、及び前記酸希釈液
    と原水の電気伝導率の差(d2−d3)に対する酸濃度
    の関係に基づいて、次亜塩素酸ナトリウム及び酸の濃度
    監視及び/又は添加量調整を行うことを特徴とする請求
    項1、2又は3の方法。
  5. 【請求項5】 原水は、水道水、井戸水、海水又は逆浸
    透水(R/O水)であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかの項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 殺菌水の次亜塩素酸ナトリウム濃度は
    0.5ppm〜1000ppmの範囲とされ、pHはp
    H3.0〜7.5範囲とされる請求項1〜5のいずれか
    の項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 所定の次亜塩素酸ナトリウム濃度及びp
    Hの殺菌水を生成する装置であって、 原水を供給する原水供給手段と、 原水に次亜塩素酸ナトリウムを添加、混合して次亜塩素
    酸ナトリウム希釈液を得る第1の希釈混合手段と、 原水に酸を添加、混合して酸希釈液を得る第2の希釈混
    合手段と、 前記次亜塩素酸ナトリウム希釈液と前記酸希釈液とを混
    合する混合手段と、 前記次亜塩素酸ナトリウム希釈液、酸希釈液及び原水の
    各々の電気伝導率(d1、d2、d3)を測定する第
    1、第2、第3の電気伝導率測定手段と、 前記第1、第2及び第3の電気伝導率測定手段からの信
    号に基づいて次亜塩素酸ナトリウム及び酸の濃度監視及
    び/又は添加量調整を行う制御手段と、を有することを
    特徴とする殺菌水生成装置。
  8. 【請求項8】 前記原水供給手段としての原水供給流路
    と、 前記第1の希釈混合手段として、前記原水供給流路から
    分岐した流路であり、該流路中を流動する原水に次亜塩
    素酸ナトリウムを添加する手段と、次亜塩素酸ナトリウ
    ムが添加された後の液を混合攪拌する第1の混合器とを
    備えた第1の希釈混合流路と、 前記第2の希釈混合手段として、前記原水供給流路から
    分岐した流路であり、該流路中を流動する原水に酸を添
    加する手段と、酸が添加された後の液を混合攪拌する第
    2の混合器とを備えた第2の希釈混合流路と、 前記混合手段として、前記第1、第2の希釈混合流路か
    らの液が合流し導かれる流路であり、前記第1の希釈混
    合流路からの液と前記第2の希釈混合流路からの液を混
    合攪拌する第3の混合器を備えた混合流路と、を有する
    ことを特徴とする請求項7の装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の電気伝導率測定手段は前記第
    1の希釈混合流路の前記第1の混合器の下流側に設け、
    前記第2の電気伝導率測定手段は前記第2の希釈混合流
    路の前記第2の混合器の下流側に設け、前記第3の電気
    伝導率測定手段は前記原水供給流路に設けることを特徴
    とする請求項8の装置。
  10. 【請求項10】 更に、予め求められた原水の電気伝導
    率の所定値を前記制御手段に入力する電気伝導率入力手
    段を有し、原水の電気伝導率が一定である場合には、前
    記制御手段は、原水の電気伝導率(d3)として前記第
    3の電気伝導率測定手段からの信号の代わりに前記電気
    伝導率入力手段から入力された信号を利用することを特
    徴とする請求項7、8又は9の装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、予め求められた前記
    次亜塩素酸ナトリウム希釈液と原水の電気伝導率の差
    (d1−d3)に対する次亜塩素酸ナトリウム濃度の関
    係、及び前記酸希釈液と原水の電気伝導率の差(d2−
    d3)に対する酸濃度の関係に基づいて、次亜塩素酸ナ
    トリウム及び酸の濃度監視及び/又は添加量調整を行う
    ことを特徴とする請求項7〜10のいずれかの項に記載
    の装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記次亜塩素酸ナト
    リウム希釈液の次亜塩素酸ナトリウム濃度及び前記酸希
    釈液の酸濃度を監視し、前記次亜塩素酸ナトリウム希釈
    液の次亜塩素酸ナトリウム濃度及び前記酸希釈液の酸濃
    度が予め設定された所定値となるように次亜塩素酸ナト
    リウムの添加量及び酸の添加量を調整することを特徴と
    する請求項7〜11のいずれかの項に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記次亜塩素酸ナト
    リウム希釈液の次亜塩素酸ナトリウム濃度及び前記酸希
    釈液の酸濃度を監視し、前記次亜塩素酸ナトリウム及び
    /又は酸の濃度が設定値から外れた際に、所定の警報、
    所定の情報表示、原水供給の停止を含む所定の装置異常
    時動作を行うことを特徴とする請求項7〜12のいずれ
    かの項に記載の装置。
  14. 【請求項14】 原水は、水道水、井戸水、海水又は逆
    浸透水(R/O水)であることを特徴とする請求項7〜
    13のいずれかの項に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記殺菌水の次亜塩素酸ナトリウム濃
    度は0.5ppm〜1000ppmの範囲とされ、pH
    はpH3.0〜7.5の範囲とされる請求項7〜14の
    いずれかの項に記載の装置。
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