JP2001320875A - 電源装置及び該装置を備えるx線ct装置 - Google Patents

電源装置及び該装置を備えるx線ct装置

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JP2001320875A
JP2001320875A JP2000136518A JP2000136518A JP2001320875A JP 2001320875 A JP2001320875 A JP 2001320875A JP 2000136518 A JP2000136518 A JP 2000136518A JP 2000136518 A JP2000136518 A JP 2000136518A JP 2001320875 A JP2001320875 A JP 2001320875A
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Naoki Ariyama
直城 有山
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源装置及び該装置を備えるX線CT装置に
関し、電源投入時の異常を的確に検出して速やかに主電
源回路を遮断可能な電源装置及び該装置を備えるX線C
T装置の提供を課題とする。 【解決手段】 スイッチングレギュレータ方式の電源装
置において、ACの主電源入力路を開閉する第1のスイ
ッチ手段K1と、第1のスイッチ手段と直列に設けら
れ、電源投入時のAC突入電流を制限するための電流制
限抵抗R1と、電流制限抵抗と並列に設けられ、主電源
投入から第1の所定時間taの経過後に閉成されて電流
制限抵抗回路をバイパスする第2のスイッチ手段K2
と、AC入力に係る電流値を検出すると共に、主電源投
入から第2の所定時間tbの経過時における検出電流値
が第1の所定閾値TH1を越えていることにより第1の
スイッチ手段K1を開放する制御手段1とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電源装置及び該装置
を備えるX線CT装置に関し、更に詳しくはAC入力を
整流・平滑化して得られたDC出力を更にスイッチング
制御して所要の安定化DC電圧を生成するスイッチング
レギュレータ方式の電源装置及び該装置を備えるX線C
T装置に関する。
【0002】例えばX線CT装置ではX線管の回転陽極
に安定化された高圧DCを加える必要があるが、電圧が
高くかつ電流も大きい(60〜130kV,20〜数百
mA)ため、変換効率の良いスイッチングレギュレータ
が用いられる。しかし、半導体スイッチング素子にスイ
ッチング障害(短絡等)が発生すると、回路の他の素子
に与える影響も少なくないため、速やかに主電源回路を
遮断することが望まれる。
【0003】
【従来の技術】図7は従来の電源装置(スイッチングレ
ギュレータ)を説明する図で、図において、Vinは入力
のAC電源、FU/CBはヒューズ又はサーキットブレ
ーカ、K1は主電源スイッチ(リレー接点)、R1は電
源投入時の突入電流を制限するための電流制限抵抗、K
2は電源投入後の電流制限抵抗R1をバイパスするため
のバイパススイッチ(リレー接点)、D0は全波整流等
によるダイオードブリッジ、C0は平滑用コンデンサ
(1次側タンクコンデンサ)、C1,C2は電圧分割用
コンデンサ、Q1,Q2は絶縁ゲートバイポーラトラン
ジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transisto
r)等からなるスイッチング素子、T0は昇圧トラン
ス、D1,D2は2次側の整流用ダイオード、L1はチ
ョークコイル、C3は2次側の平滑用コンデンサ、4
5'は1次側の主電源投入シーケンスを制御する電源制
御部、TMaはタイマ、RL1,RL2はリレーであ
る。
【0004】なお、図示しないが、他に出力のDC電圧
を安定化制御するためのQ1,Q2のスイッチング制御
回路が設けられる。また2次側のDC回路としては所要
の高圧を得るための様々な高圧回路を用い得る。またス
イッチング素子IGBTは、MOS−FETとバイポー
ラトランジスタとを1チップ上に複合した素子であり、
制御電力が小さい、スイッチング速度が早い、取り扱う
電圧・電流の動作レンジが広い、等の両素子の特徴を兼
ね備えている。
【0005】以下、係る構成による電源投入時の典型的
な動作を説明する。挿入図(a)に電源投入時の電流i
(但し、図はAC入力電流iの包絡線を示す)の遷移を
示す。電源投入信号PWRON=1になると、リレーR
L1がピックし、主電源スイッチK1が閉成する。この
時点ではバイパススイッチK2が開放されているため、
AC入力電流iは電流制限抵抗R1を介してダイオード
ブリッジD0で整流され、1次側コンデンサC0〜C2
を速やかにチャージする。このとき大きな突入電流iが
流れようとするが、電流制限抵抗R1の存在によりその
ピーク電流はV in/R1に制限され、こうして1次側回
路のソフトスタートが行われる。
【0006】また、この時点では通常2次側回路は無負
荷(Q1,Q2が共にOFF)の状態にあり、よって1
次側コンデンサC0〜C2は迅速にチャージされ、これ
に伴いAC入力電流iは図の特性に示す如く指数関数
的に減少し、こうして電源投入後の所定時間taを経過
するまでにはAC入力電流iは1次側回路におけるロス
分を補う程度の十分に小さなレベルにまで減少してい
る。
【0007】そこで、電源投入後の所定時間taが経過
した時点でタイマTMaがタイムアウトし、これにより
リレーRL2がピックし、バイパススイッチK2が閉成
するようになっている。その後は、Q1,Q2がスイッ
チング制御され、DC負荷に給電可能となるが、このと
き1次側回路に流れる電流iは突入電流よりも小さい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記電源回
路が正常に動作する場合は良いが、スイッチング素子Q
1及び又はQ2における導通障害やそれらの制御回路に
障害があると、電源投入時のQ1及び又はQ2に大きな
電流が流れ、最悪の場合はこれらの素子が爆発音を伴っ
て損傷していた。また、その際に流れた大きな電流が他
の正常な回路素子にも損傷を与えると言う2次的障害を
発生していた。
【0009】これを回避するために、通常はヒューズF
U又はサーキットブレーカCBが設けられるが、これら
の素子FU/CBは一般に電流遮断のための閾値設定が
高く、かつ主電源回路を遮断するまでにある程度の時間
を要するため、少なからず電源回路に損傷を与える。し
かも、ヒューズFU又はブレーカCBが飛んだ場合に
は、十分な原因究明もせずにこれらの素子を再セットし
て電源を再投入する場合も少なくなく、これによって電
源回路に更に損傷を与える可能性が高いものであった。
【0010】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とする所は、電源投入時の異常を
的確に検出して速やかに主電源回路を遮断可能な電源装
置及び該装置を備えるX線CT装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
(A)の構成により解決される。即ち、本発明(1)の
電源装置は、AC入力を整流・平滑化して得られたDC
出力を更にスイッチング制御して所要の安定化DC電圧
を生成するスイッチングレギュレータ方式の電源装置に
おいて、ACの主電源入力路を開閉する第1のスイッチ
手段K1と、前記第1のスイッチ手段と直列に設けら
れ、電源投入時のAC突入電流を制限するための電流制
限抵抗R1と、前記電流制限抵抗と並列に設けられ、主
電源投入から第1の所定時間taの経過後に閉成されて
前記電流制限抵抗回路をバイパスする第2のスイッチ手
段K2と、AC入力に係る電流値を検出すると共に、主
電源投入から第2の所定時間tbの経過時における前記
検出電流値が第1の所定閾値TH1を越えていることに
より第1のスイッチ手段K1を開放する制御手段1とを
備えるものである。
【0012】図1(B)に電源投入時のAC入力電流i
(報落選)の推移を示す。特性は電源回路が正常な場
合を示しており、この場合の突入電流iは平滑回路への
チャージが進むにつれて速やかに減少すると共に、第2
の所定時間tbまでには1次側回路におけるロス分を補
う程度の略一定の小さな電流値にまで減少しており、こ
の状態は2次側回路のスイッチング制御が開始される時
間tcまで続くと考えられる。
【0013】また特性はスイッチング素子Q1又はQ
2が短絡障害の場合を示しており、この場合は、平滑化
回路と並列に、障害素子Q1又はQ2を介してトランス
T0の1次側コイル(電流変化遅延素子)が接続される
結果、比較的大きな突入電流iが通常(特性)の場合
よりも長い時間1次側回路に流れ続けることとなる。
【0014】特性はスイッチング素子Q1,Q2が共
に短絡障害の場合を示しており、この場合は電源投入当
初から大きな突入電流iが流れ続ける。従って、特性
の場合は正常であり、それ以外(特性,特性等)の
場合は異常と判断できる。
【0015】そこで、本発明(1)においては、第1の
所定閾値TH1と第2の所定時間tbとを例えば図示の
如く定め、制御手段1は、AC入力に係る電流値を検出
すると共に、主電源投入から第2の所定時間tbの経過
時における前記検出電流値が第1の所定閾値TH1を越
えていることにより第1のスイッチ手段K1を開放する
ものである。従って、スイッチングレギュレータの1次
側回路における異常をその電源投入時に的確に検出して
速やかに主電源回路を遮断可能となる。
【0016】なお、AC入力に係る電流値iは図示の如
く整流前に検出しても又は整流後に検出しても良い。ま
た図1はta>tbの場合を示したが、第2のスイッチ
手段K2を早めに接続する装置ではta<tbの関係と
なっても良いことは明らかである。
【0017】好ましくは本発明(2)においては、上記
本発明(1)において、制御手段1は、電流制限抵抗R
1に流れる電流値を検出すると共に、主電源投入から第
1の所定時間taの経過後における前記検出電流値が第
2の所定閾値TH2を超えていることにより第1のスイ
ッチ手段を開放する。
【0018】ところで上記本発明(1)によれば、第2
のスイッチ手段K2は主電源投入から第1の所定時間t
aの経過後に閉成制御される結果、この第2のスイッチ
手段Kが正常に動作(閉成)する限りにおいては、その
後の電流制限抵抗R1に流れる電流iは略0となるはず
である。しかし、第2のスイッチ手段Kが正常に閉成さ
れないと、その後も電流制限抵抗R1を介して電流が流
れ続ける結果、電力の浪費となるばかりか,最悪の場合
は電流制限抵抗R1が焼き切れてしまう。
【0019】そこで、本発明(2)においては、制御手
段1は、電流制限抵抗R1に流れる電流値を検出すると
共に、主電源投入から第1の所定時間taの経過後にお
ける前記検出電流値が第2の所定閾値TH2を超えてい
ることにより第1のスイッチ手段K1を開放する。従っ
て、電源投入時の異常を的確に検出して速やかに主電源
回路を遮断可能となる。
【0020】また本発明(3)のX線CT装置は、被検
体を挟んで相対向するX線管及びX線検出器を備え、該
X線検出器から収集した被検体の投影データに基づき該
被検体のCT断層像を再構成するX線CT装置におい
て、X線管に高圧給電するための請求項1又は2に記載
の電源装置と、X線CT装置の電源ON/OFF操作を
行うためのコンソールであって、前記電源装置から第1
のスイッチ手段K1を開放制御した旨及び又はその原因
となった異常検出信号を通知されて対応する表示を行う
表示手段を備えるものである。
【0021】従って、電源部における爆発音の発生を未
然に防げ、オペレータや被検者に与える不安を回避でき
る。またオペレータは電源障害の発生及び又は障害の原
因を速やかに知ることができ、これに適正に対処でき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0023】図2は実施の形態によるX線CT装置の要
部構成図で、X線管の高圧給電用に本発明に係る電源装
置を備える場合を示している。図において、10はユー
ザが操作する操作コンソール部、20は被検体100を
載せて体軸方向に移動させる撮影テーブル、30はX線
ファンビームにより被検体のアキシャル(Axial)/ヘ
リカル(Herical)スキャン・読取を行う走査ガントリ
である。
【0024】走査ガントリ30において、40は回転陽
極型のX線管、41はX線管40の管電圧kV,管電流
mA,曝射時間Sec等を制御するX線制御部、42は
X線管40の回転陽極に高圧給電するための電源装置、
50はX線の体軸方向の曝射範囲を制限するコリメー
タ、51はコリメータ制御部、70は多数(n=100
0程度)のX線検出器が円弧状の一列又は複数列に配列
されているX線検出器アレイ(XDA)、80はX線検
出器アレイの検出データ(投影データ)を収集するデー
タ収集部(DAS)、60は走査ガントリ30を被検体
体軸の回りに回転させる回転制御部である。
【0025】操作コンソール部10において、11はX
線CT装置の主制御・処理(スキャン計画処理,スキャ
ン制御,CT断層像再構成処理等)を行う中央処理装
置、11aはそのCPU、11bはCPU11aが使用
する主メモリ(MEM)、12はキーボードやマウス等
を含む入力装置、13はスキャン計画画面やスキャン結
果のCT断層像等を表示するための表示装置(CR
T)、14はCPU11aと走査ガントリ30や撮影テ
ーブル20との間で各種制御信号C(電源装置42に対
する電源ON/OFF信号PWRONを含む)や各種モ
ニタ信号SD(電源装置42からの異常検出信号MFD
を含む)のやり取りを行う制御インタフェース、15は
データ収集部80からの投影データを蓄積するデータ収
集バッファ、16はX線CT装置の運用に必要な各種デ
ータやアプリケーションプログラム等を記憶している二
次記憶装置(ディスク等)、17はCPU11aの共通
バスである。
【0026】係る構成により、X線管40からのファン
ビームは被検体100を介してX線検出器アレイ70に
一斉に入射する。データ収集部80はX線検出器アレイ
70の検出データ(投影データ)を走査・収集してデー
タ収集バッファ15に格納する。更に走査ガントリ30
が僅かに回転した各ビューで上記同様の投影を行い、こ
うして走査ガントリ1回転分の投影データを収集・蓄積
すると共に、アキシャル/ヘリカルスキャン方式に従っ
て撮影テーブル20を体軸方向に間欠的/連続的に移動
させ、こうして被検体100の所要撮像領域についての
全投影データを収集・蓄積する。そして、CPU11a
は得られた全投影データに基づき被検体100のCT断
層像を再構成し、表示装置13に表示する。
【0027】また、操作コンソール10における不図示
の電源投入ボタン操作に従い電源装置42の電源ON/
OFF制御を行うと共に、電源装置42において何らか
の異常(障害)が検出された場合はその旨の情報を表示
装置13又はコンソールパネルに設けられた表示ランプ
(LED等)に表示する。以下、本実施の形態による電
源装置42を詳細に説明する。
【0028】図3は実施の形態による電源装置の構成を
示す図で、図において、CSは電流センサ、43はAC
入力に係る電流を検出する電流検出部、44はAC入力
に係る電流の異常を検出する異常検出部、45は主電源
の投入・解除制御を行う電源制御部である。その他の構
成については、上記図7で述べたものと同様でよい。以
下、係る構成による電源投入時の正常な動作を説明す
る。挿入図(a)に電源投入時の正常な場合における電
流i(但し、図はAC入力電流iの包絡線を示す)の遷
移を示す。
【0029】異常検出部44は、その初期状態では異常
を検出していないことにより異常検出信号MFD1,M
FD2は共にLOWレベル「=0」であり、よってNO
Rゲート回路NO1の出力はHIGHレベル「=1」で
ある。この状態で電源投入信号PWRON=1になる
と、ANDゲート回路A1を満足してリレーRL1がピ
ックし、主電源スイッチK1が閉成する。この時点では
バイパススイッチK2が開放されているため、AC入力
電流iは電流制限抵抗R1を介してダイオードブリッジ
D0で整流され、1次側コンデンサC0〜C2を速やか
にチャージする。このとき大きな突入電流iが流れよう
とするが、電流制限抵抗R1の存在によりそのピーク電
流はVin/R1に制限され、こうして1次側回路のソフ
トスタートが行われる。
【0030】更に、上記電源投入後、所定時間tbを経
過すると、タイマTMbがタイムアウトし、スイッチン
グ素子Q1,Q2等の異常を検出するための検出イネー
ブル信号DEG1が所定時間の間付勢される。また上記
電源投入後、所定時間taを経過すると、タイマTMa
がタイムアウトし、その出力信号によりリレーRL2を
ピックしてバイパススイッチK2を閉成すると共に、該
信号を遅延回路DL1で遅延することによりバイパスス
イッチK2の動作異常を検出するための検出イネーブル
信号DEG2を生成する。これらの信号DEG1,DE
G2は異常検出部44に加えられるが、この例では電源
回路に異常が無いため、以下、電源投入シーケンスが正
常に進む。
【0031】図4は実施の形態による電流検出部の構成
例を示す図で、図4(A)はAC入力電流iの任意経路
に小抵抗Rを直列に挿入し、その電圧降下を差動増幅器
DFAで検出・増幅し、対応する電圧信号Diを出力す
る場合を示している。図4(B)は電流制限抵抗R1に
おける電圧降下を差動増幅器DFAで検出・増幅し、対
応する電圧信号Diを出力する場合を示している。図4
(C)はAC入力電流iの経路に電流センサ(ピックア
ップ用コイル)CSを配置し、電流磁界により誘起され
た電圧を差動増幅器DFAで検出・増幅し、対応する電
圧信号Diを出力する場合を示している。
【0032】図5,図6は実施の形態による異常検出部
を説明する図(1),(2)で、図5(A)はスイッチ
ング素子Q1,Q2等の異常を検出するための異常検出
部44Aの構成を示している。また図5(B)にその動
作タイミングチャートを示す。例えば抵抗分圧回路R
a,Rbにより閾値電圧TH1を生成する。コンパレー
タCMP1は電流検出部43の検出信号Diと閾値TH
1とを比較することにより、Di>TH1の場合はその
出力にHIGHレベルを出力する。AC入力電流iは交
流であるためにその検出信号Di(=vac)も交流であ
り、よってDi>TH1の場合はコンパレータCMP1
の出力から1又は2以上のパルス信号が得られる。
【0033】カウンタCTR1は、パワーオンリセット
信号PWRによりリセットされると共に、検出イネーブ
ル信号DEG1=1の区間における前記パルス信号をカ
ウントしており、出力のカウント数が所定数になると異
常検出信号MFD1=1(異常)を出力する。また、こ
の異常検出信号MFD1=1によりANDゲート回路A
2の入力が消勢され、これにより異常検出信号MFD1
=1の状態が保持される。カウンタCTR1を設けた理
由は、ノイズ等により誤って異常信号MFD1=1が検
出されてしまわないためであり、他にも様々な構成を採
用し得る。
【0034】図5(B)において、電源回路が正常の
場合はDEG1=1の区間にパルス信号は発生せず、よ
って異常信号MFD1=1は検出されない。またスイッ
チング素子Q1又はQ2が短絡障害又はこれらの駆動制
御回路がON制御異常の場合はAC入力電流は特性の
如く推移し、よってDEG1=1の区間に1又は2以上
のパルス信号が発生する。従って、異常信号MFD1=
1が検出される。またスイッチング素子Q1及びQ2が
短絡障害又はこれらの駆動制御回路がON制御異常の場
合はAC入力電流は特性の如く推移し、よってDEG
1=1の区間に1又は2以上のパルス信号が発生する。
従って、異常信号MFD1=1が検出される。
【0035】なお、上記正常特性と異常特性,と
の間にも様々な異常状態を表す特性が存在し得るが、閾
値TH1のレベルと検出イネーブル信号DEG1の発生
タイミング及びそのゲート信号幅を適当に選ぶことによ
り様々な異常状態を適正に検出できる。
【0036】図6(A)はバイパススイッチK2の動作
異常を検出するための異常検出部44Bの構成を示して
いる。また図6(B)にその動作タイミングチャートを
示す。なお、この例の電流検出部43は電流制限抵抗R
1における電圧降下を検出しているものとする。
【0037】例えば抵抗分圧回路Rc,Rdにより閾値
電圧TH2を生成する。コンパレータCMP2は電流検
出部43の検出信号Diと閾値TH2とを比較すること
により、Di>TH2の場合はその出力に1又は2以上
のパルス信号を出力する。カウンタCTR2は、パワー
オンリセット信号PWRによりリセットされると共に、
検出イネーブル信号DEG2=1の区間における前記パ
ルス信号をカウントしており、出力のカウント数が所定
数になるとバイパススイッチK2の異常検出信号MFD
2=1(異常)を出力する。また、この異常検出信号M
FD2=1によりANDゲート回路A3の入力が消勢さ
れ、これにより異常検出信号MFD2=1の状態が保持
される。
【0038】図6(B)において、通常であればタイミ
ングta以降は電流制限抵抗R1の経路がバイパススイ
ッチK2によりバイパスされるため、電流制限抵抗R1
における電圧降下は略0のはずである。これを正常特性
で示す。しかし、リレーRL2又はその制御回路等の
異常によりバイパススイッチK2が閉成されない場合
は、異常特性に示す如く、その後も電流制限抵抗R1
にAC入力電流iが流れ続け、これにより検出イネーブ
ル信号DEG2=1の区間ではDi>TH2によりパル
ス信号が生成される。そして、カウンタ出力のカウント
数が所定数になるとバイパススイッチK2の異常検出信
号MFD2=1(異常)を出力する。
【0039】なお、上記本発明に好適なる実施の形態を
述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構
成、制御、及びこれらの組合せの様々な変更が行えるこ
とは言うまでも無い。
【0040】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、スイッ
チングレギュレータの1次側回路における異常をその電
源投入時に的確に検出して速やかに主電源回路を遮断可
能であると共に、1次側回路素子に過大な電流が流れる
ことによる障害の拡大を有効に回避できる。またこの電
源装置を備えるX線CT装置等を安全に運用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態によるX線CT装置の要部構成図で
ある。
【図3】実施の形態による電源装置の構成を示す図であ
る。
【図4】実施の形態による電流検出部の構成例を示す図
である。
【図5】実施の形態による異常検出部を説明する図
(1)である。
【図6】実施の形態による異常検出部を説明する図
(2)である。
【図7】従来の電源装置を説明する図である。
【符号の説明】
40 X線管 41 X線制御部 42 電源装置 43 電流検出部 44 異常検出部 45 電源制御部 C0 平滑用コンデンサ(1次側タンクコンデンサ) C1,C2 電圧分割用コンデンサ C3 平滑用コンデンサ CB サーキットブレーカ D0 ダイオードブリッジ D1,D2 整流用ダイオード DL1 遅延回路 FU ヒューズ K1 主電源スイッチ(リレー接点) K2 バイパススイッチ(リレー接点) L1 チョークコイル Q1,Q2 スイッチング素子 T0 昇圧トランス TMa,TMb タイマ R1 電流制限抵抗 RL1,RL2 リレー Vin AC電源
フロントページの続き (72)発明者 有山 直城 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C092 AA01 AB16 AB19 AC01 BB02 BB34 CC05 CE11 EE04 4C093 AA22 BA03 CA38 EA02 FA59 FB11 FG07 5H730 AS16 BB26 CC01 DD03 EE03 EE08 FD41 XC09 XX04 XX09 XX15 XX22 XX35 XX42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 AC入力を整流・平滑化して得られたD
    C出力を更にスイッチング制御して所要の安定化DC電
    圧を生成するスイッチングレギュレータ方式の電源装置
    において、 ACの主電源入力路を開閉する第1のスイッチ手段と、 前記第1のスイッチ手段と直列に設けられ、電源投入時
    のAC突入電流を制限するための電流制限抵抗と、 前記電流制限抵抗と並列に設けられ、主電源投入から第
    1の所定時間経過後に閉成されて前記電流制限抵抗回路
    をバイパスする第2のスイッチ手段と、 AC入力に係る電流値を検出すると共に、主電源投入か
    ら第2の所定時間の経過時における前記検出電流値が第
    1の所定閾値を越えていることにより第1のスイッチ手
    段を開放する制御手段とを備えることを特徴とする電源
    装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、電流制限抵抗に流れる電流
    値を検出すると共に、主電源投入から第1の所定時間の
    経過後における前記検出電流値が第2の所定閾値を超え
    ていることにより第1のスイッチ手段を開放することを
    特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 被検体を挟んで相対向するX線管及びX
    線検出器を備え、該X線検出器から収集した被検体の投
    影データに基づき該被検体のCT断層像を再構成するX
    線CT装置において、 X線管に高圧給電するための請求項1又は2に記載の電
    源装置と、 X線CT装置の電源ON/OFF操作を行うためのコン
    ソールであって、前記電源装置から第1のスイッチ手段
    を開放制御した旨及び又はその原因となった異常検出信
    号を通知されて対応する表示を行う表示手段を備えるこ
    とを特徴とするX線CT装置。
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