JP2001312155A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001312155A
JP2001312155A JP2000132757A JP2000132757A JP2001312155A JP 2001312155 A JP2001312155 A JP 2001312155A JP 2000132757 A JP2000132757 A JP 2000132757A JP 2000132757 A JP2000132757 A JP 2000132757A JP 2001312155 A JP2001312155 A JP 2001312155A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーチリの発生を防止して良好な画質が得
られることができる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 トナー像を担持する中間転写ベルト6
と、中間転写ベルト6に向けて転写紙10を搬送する給
紙レジスト部9と、中間転写ベルト6と転写紙10との
間の転写領域に転写電界を形成し、中間転写ベルト6上
のトナー像を転写紙10上に転写する転写ローラ11と
を備える画像形成装置において、中間転写ベルト6と転
写領域の転写紙搬送方向上流側にある転写紙10とを密
着させる密着手段22を設けた。これにより、中間転写
ベルト6と転写紙10との間にギャップが生じることを
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、ト
ナー像を担持する像担持体と、該像担持体に向けて転写
材を搬送する転写材搬送手段と、該像担持体と該転写材
との間の転写領域に転写電界を形成し、該像担持体上の
トナー像を該転写材上に転写する転写手段とを備える画
像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の画像形成装置としては、転
写電界形成手段と像担持体との間を転写材が通過するよ
うに、転写材搬送手段によって転写材を搬送し、転写電
界形成手段により像担持体と転写材との間の転写領域に
転写電界を形成して、像担持体上に形成されたトナー像
を転写材に転写するように構成されたものが知られてい
る。この種の画像形成装置においては、転写性をよくす
るために転写領域において像担持体と転写材とを密着さ
せる必要がある。
【0003】例えば、図5に示すように、像担持体とし
て中抵抗材料からなる中間転写ベルト100を設け、こ
の中間転写ベルト100と転写電界形成手段としての転
写ローラ101との間を転写材102が通過するよう
に、図示しない転写材搬送手段により転写材102を搬
送するように構成した装置がある。ここでは、転写材搬
送手段により送り出される転写材102を入口ガイド部
材103に沿って進行させながら、転写材102を中間
転写ベルト100に突き当たらせるようなかたちで中間
転写ベルト100上に搬送し、中間転写ベルト100と
転写材102とを静電的吸着によって密着させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の画像
形成装置において、図5に示すように、入口ガイド部材
103に沿いつつ進行した転写材102は、中間転写ベ
ルト100に突き当たると転写材搬送部材による搬送力
を受けて矢印a方向で示すように図中上方にゆるやかに
湾曲し、前記入口ガイド部材103に押さえつけられ
る。また、搬送された転写紙の先端は、転写ローラ10
1とその対向ローラ104とに挟まれる。そのため、湾
曲した転写材102の反力が矢印b方向で示すように発
生し、この反力が転写領域に入る直前にある転写材10
2に矢印c方向で示すように作用して、中間転写ベルト
100と転写材102との間に微小なギャップが生じる
ことがあった。その結果、このギャップに転写電界が働
いて異常な放電が起こり、トナーチリが発生する不具合
が生じていた。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、トナーチリの発生を
防止して良好な画質が得られることができる画像形成装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、トナー像を担持する像担持体
と、該像担持体に向けて転写材を搬送する転写材搬送手
段と、該像担持体と該転写材との間の転写領域に転写電
界を形成し、該像担持体上のトナー像を該転写材上に転
写する転写手段とを備える画像形成装置において、該像
担持体と該転写領域の転写材搬送方向上流側にある該転
写材とを密着させる密着手段を設けたことを特徴とする
ものである。
【0007】この画像形成装置においては、上記密着部
材により、像担持体と転写領域の転写材搬送方向上流側
にある転写材とを強制的に密着せしめる。これにより、
像担持体と転写領域に入る直前にある転写材との間にギ
ャップが発生することを防止できる。例えば転写材搬送
部材により搬送された転写材が像担持体に突き当たり湾
曲し、その反動が転写領域に入る直前にある転写材に作
用して、像担持体と転写領域に入る直前にある転写材と
の間にギャップを生じさせようとする力が働いても、密
着部材が転写材と像担持体とを強制的に密着させている
ので、該ギャップが発生することがない。したがって、
このギャップに転写電界が働いて異常な放電が起こり、
トナーチリが発生することもない。
【0008】特に、請求項2の発明は、請求項1の画像
形成装置において、上記密着手段は、上記像担持体に対
し接離可能な回転体であり、上記転写材が該像担持体上
に搬送されると同時に、上記転写領域の転写材搬送方向
上流側にある該転写材に接触して、該像担持体と該転写
材とを密着せしめることを特徴とするものである。
【0009】この画像形成装置においては、転写材が像
担持体上に搬送されると同時に、上記密着手段が移動し
て、該転写領域の転写材搬送方向上流側にある転写材に
接触する。そして、上記密着手段は、回転しながら転写
領域に入る直前にある転写材と像担持体とを強制的に密
着させるので、転写材の搬送を損なうことなく、像担持
体と転写領域に入る直前にある転写材との間にギャップ
が発生することを防止できる。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項2の画像
形成装置において、上記密着手段は、上記転写材と該密
着手段との接触点における該転写材の面に垂直な面に対
して転写材搬送方向上流側から該転写材に接近すること
を特徴とするものである。
【0011】この画像形成装置においては、上記密着手
段が転写材と密着手段との接触点における転写材の面に
垂直な面に対して転写材搬送方向上流側から転写材に接
近するため、転写材搬送方向下流側から接近する場合に
比べ、転写材への抵抗が少ない状態で該転写材に接触す
ることができる。したがって、密着部材は、転写材の搬
送を損ねることなく、像担持体と転写材とをより確実に
密着できる。
【0012】また、請求項4の発明は、請求項2又は3
の画像形成装置において、上記密着手段は、上記転写領
域の転写材搬送方向上流側にある上記転写材に接触しな
がら、該転写材の搬送方向と同方向に移動することを特
徴とするものである。
【0013】この画像形成装置においては、上記密着手
段が転写材の搬送方向と同方向に移動するため、固定さ
れた位置で当接する場合に比べ、移動した分だけ広い範
囲に亘って転写材に当接することができる。したがっ
て、A3等の大きなサイズの転写材に対しても、より高
い密着性が得られる。なお、密着手段は最初に当接した
位置から転写領域直前までの全域に亘って転写材に当接
することが好ましい。
【0014】請求項5の発明は、請求項4の画像形成装
置において、上記密着手段の移動速度が上記転写材の搬
送速度よりも遅くなるように制御する制御手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0015】この画像形成装置においては、上記制御手
段により、密着手段の移動速度が転写材の搬送速度より
も遅くなっているので、像担持体上の転写材が搬送方向
上流側に若干引っ張られることになる。そのため、転写
紙は像担持体上で緊張した状態で密着部材により密着せ
しめられるので、転写材と像担持体との密着性が高ま
る。
【0016】請求項6の発明は、請求項5の画像形成装
置において、上記制御手段は、上記転写材の種類に応じ
て、該転写材の搬送速度と上記密着手段の移動速度との
速度差を変化させることを特徴とするものである。
【0017】この画像形成装置においては、上記制御手
段により転写材の種類に応じて密着部材の移動速度と転
写材の搬送速度との速度差を変化させることによって、
密着部材が転写材の搬送を妨げることがないように、密
着部材と転写材との密着性をより高める。例えば、薄い
転写材の場合には、コシが弱いために密着部材への巻き
つきが大きく密着部材と転写材との抵抗が大きくなり、
転写材の搬送が妨げられて画像ズレが生じやすくなるの
で、速度差を小さくする。厚い転写材の場合には、コシ
が強いために密着部材への巻きつきが小さく密着部材と
転写材との抵抗が小さいため、速度差が大きくてもさほ
ど問題がない。そのため、速度差を大きくして転写材と
密着部材との密着性をより高めるようにする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
るフルカラー複写機(以下、単に「複写機」という。)
に適用した一実施形態について説明する。図1は、本実
施形態に係る複写機の全体的な構成を示す概略構成図で
あり、図2は、該複写機の転写部周辺の構成を示す概略
構成図である。図1及び図2において、潜像担持体とし
ての感光体ドラム1は、矢印A方向に回転駆動されなが
ら、その表面が帯電手段としての帯電チャージャ2によ
り一様に帯電された後、レーザ光学装置3から発せられ
るレーザ光がミラー3aにより所定方向に導かれること
により、画像情報に基づき走査露光されて該表面に静電
潜像が形成される。
【0019】上記画像情報は、画像読取手段であるスキ
ャナ4により読み取られた原稿情報に応じて適切な画像
処理が行われて得られる。この画像情報は所望のフルカ
ラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの
色情報に分解した単色の画像情報である。感光体ドラム
1上に形成された静電潜像は、現像手段としての回転型
現像装置5により各々所定の現像剤としてのイエロー、
マゼンタ、シアン及びブラックトナーで現像され、これ
により、感光体ドラム1上に各色のトナー像が形成され
る。
【0020】感光体ドラム1上に形成された各色のトナ
ー像は、該感光体ドラム1と同期して図中矢印B方向に
回転する像担持体としての中間転写ベルト6上に、イエ
ロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像毎に順
次重ね合わされて一次転写される。この中間転写ベルト
6は、一次転写バイアスローラ7a、アースローラ7
b、ベルト駆動ローラ7c、紙転写対向ローラ7d、テ
ンションローラ7eに張架されている。そして、この中
間転写ベルト6上への各色のトナー像の転写は、感光体
ドラム1と中間転写ベルト6との接触部において、一次
転写バイアスローラ7aに所定のバイアス電圧が印加さ
れることで行なわれる。
【0021】この像担持体としての中間転写ベルト6に
は、厚さ150μmでPVdF(ポリフッ化ビニリデ
ン)等の材質からなり、体積抵抗率が10〜1011
Ωcm(JISk6911に記載されている測定方法で
100V、10秒値)で、表面抵抗率が10〜10
14Ω/(三菱化学製の抵抗測定器ハイレスタIPで測
定500V、10秒値)のものを使用している。
【0022】このようにして中間転写ベルト6上に重ね
合わされて一次転写されたイエロー、マゼンタ、シアン
及びブラックのカラートナー像は、給紙カセット8又は
手差しトレイから転写材搬送部としての給紙レジスト部
9に設けられたレジストローラ9aにより所定のタイミ
ングで給紙される転写材としての転写紙10に二次転写
される。
【0023】この二次転写は、上記紙転写対向ローラ7
dと弾性転写部材からなる転写ローラ11との間の転写
領域としての二次転写部に、転写紙を通過させることに
より行われる。転写ローラ11は、転写紙10が上記二
次転写部に進入するタイミングに合わせて、図示しない
転写ローラ上昇クラッチにより揺動され、転写紙10を
介して中間転写ベルト6に当接する。また、この転写ロ
ーラ11は、図示しない位置決め手段によって、上記紙
転写対向ローラ7dとの平行度が保たれている。
【0024】このように転写ローラ11が中間転写ベル
ト6に当接することで、上記紙転写対向ローラ7d上の
中間転写ベルト6と転写ローラ11とによって転写ニッ
プが形成される。このときの当接圧は、転写ローラ11
に設けられた図示しない位置決めコロにより一定に維持
される。この転写ローラ11にトナーと逆極性の転写バ
イアスを印加することで、該転写ニップにおいて中間転
写ベルト6上のカラートナー像が転写紙10上に二次転
写される。
【0025】二次転写終了後の転写紙10は、紙除電チ
ャージャ12によって中間転写ベルト6から分離して、
定着装置13へと進行する。そして、この転写紙10
は、定着装置13によりトナー像が定着された後、機外
に排出される。
【0026】この複写機は、中間転写ベルト6上の非画
像領域に設けられた位置検出用マーク(図示せず)を、
ベルトマークセンサ14で検出し、該ベルトマークセン
サ14が位置検出用マークを検出するタイミングに合わ
せて、画像形成処理を開始するように構成されている。
なお、この複写機によりモノクロのコピー画像を形成す
る場合には、ベルトマークセンサ14による位置検出用
マークの検出を行わずに画像形成処理を開始してもよ
い。
【0027】なお、上記中間転写ベルト6上への一次転
写後の感光体ドラム1上に若干残留した一次転写残留ト
ナーは、該感光体ドラム1の再使用に備えて感光体用ク
リーニング装置15で清掃される。
【0028】また、上記転写紙10上に二次転写されな
かった中間転写ベルト6上の二次転写残留トナーは、該
中間転写ベルト6に隣接して接離可能に設けられている
中間転写ベルト用クリーニング装置16によって該中間
転写ベルト6から除去される。この中間転写ベルト用ク
リーニング装置16には、中間転写ベルト6に当接して
中間転写ベルト6上の残留トナーを除去するクリーング
ブレード16aと、板状に形成された潤滑剤よりなるコ
ーティングバー16bを研磨して中間転写ベルト6上に
塗布する潤滑剤塗布ブラシ16cとが備えられている。
転写ローラ11上に付着した付着物は、該転写ローラ1
1に当接しているクリーニングブレード17によって除
去された後、紙転写回収ケース18に収納される。クリ
ーニング後の転写ローラ11表面にはコーティングバー
19によって潤滑剤が塗布される。
【0029】ところで、上述したように、転写紙10
は、給紙レジスト部9から給紙された後、入口ガイドマ
イラー20と下ガイド板21との間を通過して、中間転
写ベルト6上に搬送され、二次転写部に送られる。本実
施形態に係る複写機においては、中間転写ベルト6とこ
の二次転写部へ向けて搬送される転写紙10とを密着さ
せる密着部材22を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0030】図3は、二次転写部の概略構成を示し、密
着部材22の移動方向を説明する概略構成図である。図
3に示すように、密着部材22は、転写紙10の搬送方
向と直交する方向の全域に亘って当接するように当接面
が形成されたロール形状により形成され、中間転写ベル
ト6に対して接離可能な状態で配設され、中間転写ベル
ト6に接している際には、中間転写ベルト6の回転方向
(矢印B方向)と順方向に連れ回りながら回転する。な
お、この密着部材22の当接面は、転写紙10に対して
密着性と搬送性を両立させるために、ゴム等のグリップ
力のある材質で構成している。
【0031】そして、この密着部材11は、転写紙10
が給紙レジスト部9により送り出され、該転写紙10の
先端が中間転写ベルト6上に届くと同時に、矢印C方向
で示すように水平方向に移動して中間転写ベルト6上の
転写紙10に接触し、転写紙10と中間転写ベルト6と
を強制的に密着させる。密着部材22が転写紙10に接
触する際、転写紙10と密着手段22との接触点におけ
る転写紙10の面に垂直な面に対して転写紙搬送方向上
流側から接近するように構成すれば、例えば図3中水平
方向に移動するように構成すれば、転写紙搬送方向下流
側から接近する場合に比べ、密着部材22が与える転写
紙10への抵抗が少なく、転写紙10の搬送を損ねるこ
とがない。
【0032】給紙レジスト部9により搬送された転写紙
10は、入口ガイドマイラー20に沿いつつ、中間転写
ベルト6に突き当たると給紙レジスト部9による搬送力
を受けて図3中上方に湾曲する。上方に湾曲した転写紙
10は入口ガイドマイラー20に押さえつけられる。そ
のため、この反力が転写ニップ直前にある転写紙10部
分に作用して、従来では中間転写ベルト6と転写紙10
との間に微小なギャップが生じる可能性があった。そし
て、この微小なギャップに転写電界が働いて異常な放電
が起こり、トナーチリが発生する可能性があった。その
結果、トナーチリによるプレ転写が発生することがあっ
た。
【0033】しかし、上述したように、本実施形態に係
る複写機においては、密着部材が転写ニップの転写紙搬
送方向上流側にある転写紙10に当接し、中間転写ベル
ト6と転写紙10とが静電的密着力だけではなく密着部
材22により強制的に密着させられているので、中間転
写ベルト6と転写紙10との間にギャップが発生するこ
とがない。したがって、トナーチリが発生する心配もな
い。
【0034】さらに、上記密着部材22は、転写紙10
に接触した後、転写紙10の搬送方向と同方向に移動す
るようにしてもよい。図4は、二次転写部の概略構成を
示し、転写紙の搬送方向と同方向に移動可能な密着部材
を説明する概略構成図である。図4に示すように、密着
部材22は、転写紙10の先端が中間転写ベルト6に届
くと同時に転写紙10に接触し(図中点線で示す)、回
転しながら矢印D方向に転写ニップ直前まで移動する。
これにより、最初に密着部材22が転写紙10に接触し
た位置から転写ニップ直前までの広い範囲に亘って密着
部材が転写紙10に当接することになる。その結果、A
3等の大きなサイズの転写紙に対しても、より高い密着
性が得られる。
【0035】また、本実施形態に係る画像形成装置にお
いては、図4に示すように、密着部材22が転写紙10
の搬送方向と同方向に移動する際、密着部材22の移動
速度を転写紙10の搬送速度よりも遅くなるように制御
する制御手段23を設けるとよい。制御手段23によっ
て密着部材22の移動速度を転写紙10の搬送速度より
遅くすることで、中間転写ベルト6上の転写紙10は、
密着部材22によって搬送方向上流側に若干引っ張られ
ることになる。そのため、転写紙10は中間転写ベルト
6上で緊張し、転写紙10と中間転写ベルトとが密着部
材22によりしっかり密着されるようになる。
【0036】また、上記制御手段23は、転写紙10の
紙種に応じて、密着部材22の移動速度と転写紙10の
搬送速度との速度差を変化させる。例えば、例えば、薄
紙の場合には、コシが弱いために密着部材22への巻き
つきが大きく密着部材22と転写紙10との抵抗が大き
くなり、転写紙10の搬送が妨げられて画像ズレを生じ
やすくなるので、速度差を小さくする。厚紙の場合に
は、コシが強いために密着部材22への巻きつきが小さ
く密着部材22と転写紙10との抵抗が小さいため、速
度差が大きくてもさほど問題がない。そのため、速度差
を大きくして転写紙10と密着部材22との密着性をよ
り高める。このように、制御手段によって紙種に応じた
速度差をもたせることで、転写紙10の搬送を妨げるこ
となく、転写紙10と密着部材22との密着性をより高
めることができる。
【0037】また、上述した実施形態では、密着部材2
2が転写紙の搬送方向と直交する方向の全域に亘って転
写紙10と当接する当接面が形成されたロール形状であ
る場合について説明したが、密着部材の形状は、これに
限定されるものではない。例えば、密着部材として、断
面形状が円形や半月状の回転可能なコロ部材を複数設
け、転写紙の搬送方向と直交する方向に部分的に転写紙
と当接するようにしてもよい。断面形状が半月状のよう
な密着部材等の場合には、当接面が転写材と接するよう
に密着部材の回転を制御する制御手段を設けてもよい。
また、密着部材の当接面の材質は、転写紙に対して密着
性と搬送性を両立させることができれば、特に限定され
るものではない。また、この当接面は、平面であって
も、凹凸が形成されていてもよい。
【0038】また、上述した実施形態では、像担持体が
中間転写ベルトである場合について説明したが、例えば
ドラム状若しくはベルト状感光体から直接転写材に転写
するときにも同様に適用することができる。このときは
像担持体が感光体となる。また、上述した実施形態で
は、二次転写部の静電転写方式として、転写ローラを用
いる場合について説明したが、転写チャージャや、転写
材の搬送を兼ねて転写ベルトを用いる場合にも適用する
ことができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1乃至6の発明によれば、密着部
材が像担持体と転写領域の転写材搬送方向上流側にある
転写材とを強制的に密着せしめているので、像担持体と
転写材との間にギャップが発生することがなく、トナー
チリない良好な画質が得られるという優れた効果があ
る。
【0040】特に、請求項2の発明によれば、密着部材
が像担持体に対して接離可能な回転体からなるので、転
写材の搬送を損ねることなく像担持体と転写材とを強制
的に密着せしめることができるという優れた効果があ
る。
【0041】また、請求項3の発明によれば、密着部材
が転写材に接触する際、転写材への抵抗が少ないので、
転写材の搬送を損ねることなく、像担持体と転写材とを
より確実に密着できるという優れた効果がある。
【0042】また、請求項4の発明によれば、密着手段
が移動した分だけ広い範囲に亘って転写材に当接するの
で、像担持体と転写材との間により高い密着性が得られ
るという優れた効果がある。
【0043】また、請求項5の発明によれば、密着手段
が転写材を搬送方向上流側に引っ張りながら当接するの
で、像担持体と転写材との間により高い密着性が得られ
るという優れた効果がある。
【0044】また、請求項6の発明によれば、転写材の
種類に応じて密着部材の移動速度と転写材の搬送速度と
の速度差が変化するので、転写材の搬送を損ねることな
く、像担持体と転写材との密着性を高めることができる
という効果がある。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る複写機の全体的な構成
を示す概略構成図。
【図2】同複写機の二次転写部位周辺の構成を示す概略
構成図。
【図3】同二次転写部の密着部材の移動方向を説明する
概略構成図。
【図4】同二次転写部の密着部材の移動方向を説明する
概略構成図。
【図5】従来の二次転写部の構成を示す概略構成図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 6 中間転写ベルト 7a バイアスローラ 7b アースローラ 7c ベルト駆動ローラ 7d 紙転写対向ローラ 7e テンションローラ 9 給紙レジスト部 10 転写紙 11 転写ローラ 20 入口ガイドマイラー 21 下ガイド板 22 密着部材 23 制御手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像を担持する像担持体と、該像担持
    体に向けて転写材を搬送する転写材搬送手段と、該像担
    持体と該転写材との間の転写領域に転写電界を形成し、
    該像担持体上のトナー像を該転写材上に転写する転写手
    段とを備える画像形成装置において、 該像担持体と該転写領域の転写材搬送方向上流側にある
    該転写材とを密着させる密着手段を設けたことを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、 上記密着手段は、上記像担持体に対し接離可能な回転体
    であり、上記転写材が該像担持体上に搬送されると同時
    に、上記転写領域の転写材搬送方向上流側にある該転写
    材に接触して、該像担持体と該転写材とを密着せしめる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、 上記密着手段は、上記転写材と該密着手段との接触点に
    おける該転写材の面に垂直な面に対して転写材搬送方向
    上流側から該転写材に接近することを特徴とする画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3の画像形成装置において、 上記密着手段は、上記転写領域の転写材搬送方向上流側
    にある上記転写材に接触しながら、該転写材の搬送方向
    と同方向に移動することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、 上記密着手段の移動速度が上記転写材の搬送速度よりも
    遅くなるように制御する制御手段を設けたことを特徴と
    する画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5の画像形成装置において、 上記制御手段は、上記転写材の種類に応じて、該転写材
    の搬送速度と上記密着手段の移動速度との速度差を変化
    させることを特徴とする画像形成装置。
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