JP2001304374A - フライホイール機構及びこれを備えた内燃機関 - Google Patents

フライホイール機構及びこれを備えた内燃機関

Info

Publication number
JP2001304374A
JP2001304374A JP2000121567A JP2000121567A JP2001304374A JP 2001304374 A JP2001304374 A JP 2001304374A JP 2000121567 A JP2000121567 A JP 2000121567A JP 2000121567 A JP2000121567 A JP 2000121567A JP 2001304374 A JP2001304374 A JP 2001304374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flywheel
shaft
torque
transmission
main shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000121567A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Nakayama
茂樹 中山
Shinichi Soejima
慎一 副島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2000121567A priority Critical patent/JP2001304374A/ja
Publication of JP2001304374A publication Critical patent/JP2001304374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/02Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members with belts; with V-belts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H35/00Gearings or mechanisms with other special functional features
    • F16H2035/003Gearings comprising pulleys or toothed members of non-circular shape, e.g. elliptical gears

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】個々の装置によって異なる特性を持つトルク変
動に対応でき、これを確実に低減することができるフラ
イホイール機構及びこれを備えた内燃機関を提供する。 【解決手段】直線往復運動を回転運動に変換する装置、
または回転運動を直線往復運動に変換する装置における
回転主軸2と、フライホイール7を取着したフライホイ
ール軸3と、を角速度変速手段を介して係合させ、回転
主軸3に発生するトルクの変動を解消するフライホイー
ル機構であって、前記角速度変速手段は、回転主軸2の
角速度を一定として回転主軸2のトルクTeを求め、フ
ライホイール軸3側にトルクTeを打ち消すマイナスト
ルクを発生させる角速度の変速比を求め、前記角速度の
変速比に基づき回転主軸2に取着する第1の伝動車5と
フライホイール軸3に取着する第2の伝動車6を形成
し、回転主軸2の回転を第1の伝動車5および第2の伝
動車6を介してフライホイール軸3に伝達することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関やクラン
ク式プレス装置などのような直線往復運動を回転運動に
変換する装置、または回転運動を直線往復運動に変換す
る装置において、クランク転などのような回転主軸に発
生する変動トルクを低減するフライホイール機構及びこ
れを備えた内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、レシプロ・ガソリンエンジンや
デイーゼルエンジン等の内燃機関やクランク式プレス装
置などは、ピストンとクラッチによって直線往復運動を
回転運動に変換し、または逆に回転運動を直線往復運動
に変換している。
【0003】例えば、内燃機関の場合、ピストンの往復
運動をコンロッドを介して回転主軸(クランク軸)に伝
えてこのクランク軸を回転運動させる構造となってい
る。このような伝動装置においては、ピストンのような
往復作動体が直線往復運動の上死点及び下死点に至る
と、クランク軸に加わるトルクが反転するので、クラン
ク軸の回転中に常にトルクが変動する。
【0004】かかるトルク変動は、被動側にそのまま伝
達されてトルク変動を及ぼすばかりではなく、クランク
軸またはこれにより駆動される回転主軸にねじり応力を
発生させ、ねじり振動による疲労破壊を招くおそれがあ
り、また回転主軸の軸受けにも過酷な負担を与える。さ
らに、上記のねじり振動は篭り音など騒音の原因にもな
る。
【0005】そこで、このようなトルク変動を吸収する
ため、従来からクランク軸またはこれにより駆動される
主軸にバランスウエイトやフライホイルを設ける手段が
採用されている。なお、バランスウエイトはクランク軸
の偏心を補正するものであり、またフライホイルは大き
な慣性力によってトルク変動を吸収するもので、これら
はクランク軸または回転主軸の定速回転を得るのに有効
である。
【0006】また、フライホイルの慣性力に加えて更に
より効果的にトルク変動の吸収を目的とした装置が特開
平5−164191号公報に開示されている。この変動
トルク低減装置は、トルク変動の位相をサインカーブに
近似したものとして捉えて、このサインカーブを打ち消
すマイナスサインカーブの位相を楕円ギアと補助楕円ギ
アとの動力伝達により発生させ、これと前記サインカー
ブとを相互に打ち消すことによりクランク軸に生じるト
ルク変動を低減するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内燃機
関におけるピストンの往復運動は、吸入・圧縮・爆発・
排気の行程の結果として生じるものであり、吸入・圧縮
・排気の行程に比して爆発行程の動きは急激である。従
って、その結果生じるトルク変動の位相もサインカーブ
とはかなり異なる形状になるので、トルク変動の位相を
サインカーブに近似するものとして処理し、このサイン
カーブを基準として、マイナスサインカーブの位相を発
生させる上記の楕円ギアでは、十分にトルク変動を吸収
することはできない。
【0008】また、多気筒の内燃機関の場合、より多気
筒になるほどトルク変動が小さくなるが、この場合は、
トルク変動の位相が更に複雑となり、上記の楕円ギアに
よりトルク変動を打ち消すことは困難となる。
【0009】本発明は、前記問題点に鑑みてなされたも
のであり、個々の装置によって異なる特性を持つトルク
変動に対応でき、これを確実に低減することができるフ
ライホイール機構及びこれを備えた内燃機関を提供する
ことを技術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のフライホイール機構は、以下の手段を採用
した。
【0011】すなわち、本発明のフライホイール機構
は、直線往復運動を回転運動に変換する装置、または回
転運動を直線往復運動に変換する装置における回転主軸
と、フライホイールを取着したフライホイール軸と、を
角速度変速手段を介して係合させ、前記回転主軸に発生
するトルクの変動を解消するフライホイール機構であっ
て、前記角速度変速手段は、前記回転主軸の角速度を一
定として前記回転主軸のトルクTeを求め、前記フライ
ホイール軸側に前記トルクTeを打ち消すマイナストル
クを発生させる角速度の変速比を求め、前記角速度の変
速比に基づき前記回転主軸に取着する第1の伝動車と前
記フライホイール軸に取着する第2の伝動車を形成し、
前記回転主軸の回転を前記第1の伝動車および前記第2
の伝動車を介して前記フライホイール軸に伝達すること
を特徴とする。
【0012】この構成により、回転主軸側トルクを打ち
消すマイナスの位相となる変速比Xに基づき第1の伝動
車および第2の伝動車を形成するように構成したので、
直線往復運動を回転運動に変換する際、あるいは回転運
動を直線往復運動に変換する際に生じるトルク変動の複
雑な位相等に対応して打ち消すことが可能な変速パター
ンが自在に形成でき、より確実に回転主軸側トルクの変
動を打ち消すことができる。
【0013】また、本発明のフライホイール機構におい
て、前記第1の伝動車および前記第2の伝動車が滑車あ
るいは鎖歯車である構成のもの、あるいは、前記第1の
伝動車の回転をベルトあるいはチェーンを介して前記第
2の伝動車に伝達する構成のもの、あるいは、前記第1
の伝動車および前記第2の伝動車が板カムである構成の
もの、これらの組み合わせが例示できる。なお、滑車あ
るいは鎖歯車の場合、第1および第2の伝動車のうち少
なくとも一方の輪郭曲線が非円形に形成され、角速度の
変速比によっては輪郭曲線が非対称形に形成される。ま
た、板カムの場合も、第1および第2の伝動車のうち少
なくとも一方の輪郭曲線が非円形に形成され、角速度の
変速比によっては輪郭曲線が非対称形に形成される。
【0014】更に、本発明のフライホイール機構におい
て、前記フライホイール軸の運動エネルギーを電気エネ
ルギーに変換し、変換した電気エネルギーを充電しある
いは放電して前記フライホイールの慣性力に換えて電気
的フライホイール装置を設けた構成にものも例示でき、
この例示によれば、フライホイールを電気的フライホイ
ール装置に置き換えることで、フライホイール機構の重
量を著しく軽減することができる。
【0015】更にまた、本発明のフライホイール機構を
備えた内燃機関は、ピストンの往復運動をコンロッドを
介してクランク軸に伝えて直線往復運動を回転運動に変
換する内燃機関において、前記クランク軸に連結する回
転主軸と、フライホイールを取着したフライホイール軸
と、前記回転主軸の角速度を変速して前記フライホイー
ル軸に伝える角速度変速手段とを備え、前記角速度変速
手段は、前記回転主軸の角速度を一定として前記回転主
軸のトルクTeを求め、前記フライホイール軸側に前記
トルクTeを打ち消すマイナストルクを発生させる角速
度の変速比を求め、前記角速度の変速比に基づき前記回
転主軸に取着する第1の伝動車と前記フライホイール軸
に取着する第2の伝動車を形成し、前記回転主軸の回転
を前記第1の伝動車および前記第2の伝動車を介して前
記フライホイール軸に伝達することを特徴とする。
【0016】このフライホイール機構を内燃機関に適用
することにより、内燃機関の爆発行程によるトルク変動
の複雑な位相や、多気筒構成によるトルク変動の複雑な
位相等に対応して打ち消すことが可能な変速パターンが
自在に形成でき、より確実に回転主軸側トルクの変動を
打ち消すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
るフライホイール機構を添付した図面に基づいて詳しく
説明する。
【0018】[実施の形態1の構造]まず、本発明の実
施の形態1にかかるフライホイール機構の構成を図1に
基づき説明する。なお、実施の形態1のフライホイール
機構は自動車用エンジンに適用したものとして説明す
る。
【0019】シリンダブロック1はその内部に図示しな
いピストン、コンロッド、クランク軸を有している。こ
のピストンはコンロッドを介してクランク軸に連結され
ており、ピストンの直線往復運動がクランク軸の回転運
動に変換される。
【0020】クランク軸は軸受けによりシリンダブロッ
ク1に回転自在に支持されており、このクランク軸には
回転主軸2が一体的に接続されている。また、シリンダ
ブロック1には、フライホイール軸3とテンション軸4
が軸受けにより回転自在に支持されている。これらフラ
イホイール軸3およびテンション軸4は回転主軸2に対
して平行に配置されている。
【0021】回転主軸2には輪郭曲面が非円形に形成さ
れた滑車(第1の伝動車)5が一体的に回転するように
取り付けられている。フライホイール軸3には滑車(第
2の伝動車)6とフライホイール7が一体的に回転する
ように取り付けられている。
【0022】テンション軸4にはテンション滑車8が一
体的に回転するように取り付けられている。そして、滑
車5と滑車6とテンション滑車8とは互いに無端状のベ
ルト9により連結している。従って、回転主軸2及び滑
車5が回転すると、ベルト9を介して滑車6及びフライ
ホイール軸3が回転し、よってフライホイール7が回転
する。なお、テンション軸4及びテンション滑車8は滑
車5の回転が滑車6に確実に伝達されるようにベルト9
に適切な張力を与えている。
【0023】滑車5と滑車6との関係は、滑車5が1回
転すると、滑車6も1回転するようになっている。ま
た、滑車5の形状は所定の変速比Xの関係に基づき決定
されたものである。
【0024】この変速比Xは回転主軸2の角速度ωを一
定として回転主軸2のトルクTeをトルクを求める基本
式 I*dω/dt=Te で求めたとき、フライホイール軸3のトルクTfがこの
トルクTeを打ち消す関係(Te−Tf=0)となる変
速比である。
【0025】すなわち、滑車5が1回転して角速度と時
間の関係が図2(a)の位相S1 を示すとき、滑車6が
1回転したときの角速度と時間の関係は図2(b)に示
す位相S2 となる。これは、図3(a)に示す回転主軸
2及び滑車5を1回転させたとき、角加速度と時間との
関係が図3(b)に示す位相A1 となるように滑車5の
形状を定めたことによる。
【0026】このように本発明ではトルクTeを打ち消
すために所定の変速比Xに基づき滑車5の形状を決定す
るものであり、図4(a)に示すように左右、上下が非
対称な滑車も採用可能である。図4(a)に示す回転主
軸2及び非対称な滑車5aを1回転させた場合、角加速
度と時間との関係は図4(b)に示すように通常のサイ
ンカーブとは異なる位相A2 を発生させることになる。
【0027】[実施の形態1の作用]次に、実施の形態
1の作用を説明する。シリンダブロック1内においてピ
ストンの直線往復運動がコンロッドを介して回転運動に
変換され、回転主軸2が1回転する。このとき、回転主
軸2には、図5に示すように、吸入・圧縮・爆発・排気
の行程の結果としてトルクTeの変動が生じる。このト
ルクTeの変動は吸入・圧縮・排気の行程に比して爆発
行程の動きが急激に変化した位相となる。
【0028】これに伴い、上記の回転主軸2と一体化し
た滑車5が1回転すると、角加速度と時間との関係は図
3(b)に示す位相A1 となる。この回転主軸2及び滑
車5の回転がベルト9を介して滑車6に伝えられると、
滑車6における角速度と時間の関係は図2(b)に示す
位相S2 となる。この位相S2 がフライホイール軸3に
伝えられると、フライホイール軸3のトルクTfの位相
は、図5に示すように、トルクTeを打ち消すマイナス
の位相となる。
【0029】また、フライホイール軸3にはフライホイ
ール7が取り付けられており、フライホイール7の慣性
力により回転主軸2のトルクTeを吸収する。従って、
滑車5が1回転したとき、角速度と時間の関係は図2
(a)の位相S1 として示される。
【0030】実施の形態1によれば、トルクTeを打ち
消すマイナスの位相となる変速比Xに基づき滑車5の形
状を定めるように構成したので、内燃機関の爆発行程に
よる急激なトルク変動の複雑な位相や、多気筒エンジン
によるトルク変動の複雑な位相等に対応してこれらを打
ち消すことが可能な変速パターンが自在に形成でき、よ
り確実に回転主軸2のトルクTeの変動を打ち消せる。
【0031】なお、実施の形態1では回転主軸2側の滑
車のみを滑車としたが、図6に示すように、テンション
軸4側の滑車も滑車8aとし、回転主軸2側の滑車5b
とテンション軸4側の滑車8aと合わせて変速比Xとな
るように構成してもよい。
【0032】また、実施の形態1では伝動車を滑車とし
たが、滑車に換えて鎖歯車を、ベルトに換えてチェーン
を用いる構成にしてもよい。次に、本発明の別の実施の
形態であるフライホイール機構を図7に基づき説明す
る。
【0033】[実施の形態2の構造]実施の形態2のフ
ライホイール機構は、図7に示すように、シリンダブロ
ック11には、回転主軸21とフライホイール軸31が
軸受けにより回転自在に支持されている。また回転主軸
21とフライホイール軸31は平行に配置されてる。
【0034】回転主軸21には輪郭曲面が非円形に形成
された板カム(第1の伝動車)51が一体的に回転する
ように取り付けられている。前記フライホイール軸31
には板カム51と直接接触する従節車(第2の伝動車)
61とフライホイール71が一体的に回転するように取
り付けられている。
【0035】板カム51と従節車61との関係では、板
カム51が1回転すると、従節車61も1回転するよう
になっている。また、板カム51の形状は所定の変速比
Xの関係に基づき決定されたものである。なお、変速比
Xは実施の形態1と同様なのでその説明を省略する。
【0036】すなわち、板カム51が1回転すると、従
節車61が1回転したときの角速度と時間の関係は図2
(b)に示す位相S2 と同様になる。この位相S2 は回
転主軸21側のトルクTeを打ち消すためのものであ
る。
【0037】[実施の形態2の作用]次に、実施の形態
2の作用を説明する。図7において、シリンダブロック
11内で回転主軸21が1回転すると、回転主軸21と
一体化した板カム51が1回転する。そして、板カム5
1と接触する従節車61が図2(b)と同様な位相S2
を示す。この位相S2 がフライホイール軸31に伝えら
れると、フライホイール軸31のトルクTfの位相は、
トルクTeを打ち消すマイナスの位相となる。また、フ
ライホイール軸31にはフライホイール71が取り付け
られており、フライホイール71の慣性力により回転主
軸21のトルクTeを吸収する。従って、板カム51が
1回転したとき、角速度と時間の関係は図2(a)の位
相S1 と同様になる。
【0038】[実施の形態3の構造]次に、本発明の実
施の形態3の構造を図8に基づいて説明する。なお、実
施の形態3と実施の形態2との違いは、実施の形態2の
コンベンショナルなフライホイール71(図7参照)の
慣性質量を、図8に示すように、コンデンサ83の容量
Cに置き換えたことである。すなわち、フライホイール
の運動エネルギーを電気エネルギーに置き換える電気的
フライホイール装置(EFW装置)80をフライホイー
ルに換えて設けたものである。従って、図8において使
用される符号で図7と同じ符号のものは同じ機能を有す
るものとして、その説明を省略する。
【0039】EFW装置80は、フライホイール軸31
と連結する電機子81と、EFW装置80を閉じた系と
する回路82と、この回路82途上に設けられたコンデ
ンサ83及びスイッチ84とを備えている。
【0040】電機子81は、フライホイール軸31の回
転を電気エネルギーに変える発電機である。この電気エ
ネルギーは回路82を介してコンデンサ83に伝えられ
る。コンデンサ83は比較的小容量のコンデンサであ
り、回転主軸21のトルクが発生している期間にはコン
デンサ83に充電する側に極性を切換え、トルクが発生
していない期間には逆に放電する側に極性を切り換える
ことで、回転主軸21のトルク変動を吸収するものであ
る。
【0041】この実施の形態3によれば、フライホイー
ルをEFW装置80に置き換えることで、フライホイー
ル機構の重量を著しく軽減することができる。従って内
燃機関にこれを応用するときには、始動性、応答性の向
上を図ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転主軸側トルクを打ち消すマイナスの位相となる変速
比Xに基づき第1の伝動車および第2の伝動車の形状を
定めるように構成したので、内燃機関の爆発行程による
急激なトルク変動の複雑な位相や、多気筒構成によるト
ルク変動の複雑な位相等に対応して打ち消すことが可能
な変速パターンが自在に形成でき、より確実にエンジン
側トルクの変動を打ち消すことができる。
【0043】このように、本発明は、個々の装置によっ
て異なる特性を持つトルク変動に対応でき、これを確実
に低減することができ、回転主軸や軸受けの負担を軽く
して回転主軸の耐久性が向上するフライホイール機構及
びこれを備えた内燃機関を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるフライホイール
機構の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるクランクシャフ
トとIFWの角速度の関係図であり、図2(a)はクラ
ンクシャフトの角速度の位相を示し、図2(b)はIF
Wの角速度の位相を示す。
【図3】特殊滑車の形状図とこの特殊滑車を用いた場合
の角加速度の位相図であり、図3(a)は形状図を示
し、図3(b)は角加速度の位相図を示す。
【図4】特殊滑車の形状図とこの特殊滑車を用いた場合
の角加速度の位相図であり、図4(a)は形状図を示
し、図4(b)は角加速度の位相図を示す。
【図5】本発明の実施の形態1における回転主軸側トル
クとフライホイール軸側トルクの関係図である。
【図6】本発明の実施の形態1にかかるフライホイール
機構のテンション軸に特殊滑車を装着した場合の構成図
である。
【図7】本発明の実施の形態2にかかるフライホイール
機構の構成図である。
【図8】本発明の実施の形態3にかかるフライホイール
機構の構成図である。
【符号の説明】
1,11…シリンダブロック 2,21…回転主軸 3,31…フライホイール軸 4…テンション軸 5…滑車(第1の伝動車) 6…滑車(第2の伝動車) 7,71…フライホイール 8…テンション滑車 9…ベルト 51…板カム 61…従節車 80…EFW装置(電気的フライホイール装置) 81…機電子 82…回路 83…コンデンサ 84…スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 35/02 F16H 35/02 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線往復運動を回転運動に変換する装
    置、または回転運動を直線往復運動に変換する装置にお
    ける回転主軸と、フライホイールを取着したフライホイ
    ール軸と、を角速度変速手段を介して係合させ、前記回
    転主軸に発生するトルクの変動を解消するフライホイー
    ル機構であって、 前記角速度変速手段は、 前記回転主軸の角速度を一定として前記回転主軸のトル
    クTeを求め、前記フライホイール軸側に前記トルクT
    eを打ち消すマイナストルクを発生させる角速度の変速
    比を求め、 前記角速度の変速比に基づき前記回転主軸に取着する第
    1の伝動車と前記フライホイール軸に取着する第2の伝
    動車を形成し、 前記回転主軸の回転を前記第1の伝動車および前記第2
    の伝動車を介して前記フライホイール軸に伝達すること
    を特徴とするフライホイール機構。
  2. 【請求項2】 前記第1の伝動車および前記第2の伝動
    車は滑車あるいは鎖歯車である請求項1記載のフライホ
    イール機構。
  3. 【請求項3】 前記第1の伝動車の回転をベルトあるい
    はチェーンを介して前記第2の伝動車に伝達する請求項
    1または2に記載のフライホイール機構。
  4. 【請求項4】 前記第1の伝動車および前記第2の伝動
    車は板カムである請求項1記載のフライホイール機構。
  5. 【請求項5】 前記フライホイール軸の運動エネルギー
    を電気エネルギーに変換し、変換した電気エネルギーを
    充電しあるいは放電して前記フライホイールの慣性力に
    換えて電気的フライホイール装置を設けた請求項1から
    4のいずれかに記載のフライホイール機構。
  6. 【請求項6】 ピストンの往復運動をコンロッドを介し
    てクランク軸に伝えて直線往復運動を回転運動に変換す
    る内燃機関において、 前記クランク軸に連結する回転主軸と、 フライホイールを取着したフライホイール軸と、 前記回転主軸の角速度を変速して前記フライホイール軸
    に伝える角速度変速手段とを備え、 前記角速度変速手段は、 前記回転主軸の角速度を一定として前記回転主軸のトル
    クTeを求め、前記フライホイール軸側に前記トルクT
    eを打ち消すマイナストルクを発生させる角速度の変速
    比を求め、 前記角速度の変速比に基づき前記回転主軸に取着する第
    1の伝動車と前記フライホイール軸に取着する第2の伝
    動車を形成し、 前記回転主軸の回転を前記第1の伝動車および前記第2
    の伝動車を介して前記フライホイール軸に伝達すること
    を特徴とするフライホイール機構を備えた内燃機関。
JP2000121567A 2000-04-21 2000-04-21 フライホイール機構及びこれを備えた内燃機関 Pending JP2001304374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000121567A JP2001304374A (ja) 2000-04-21 2000-04-21 フライホイール機構及びこれを備えた内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000121567A JP2001304374A (ja) 2000-04-21 2000-04-21 フライホイール機構及びこれを備えた内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001304374A true JP2001304374A (ja) 2001-10-31

Family

ID=18632196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000121567A Pending JP2001304374A (ja) 2000-04-21 2000-04-21 フライホイール機構及びこれを備えた内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001304374A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7044875B2 (en) 2001-11-27 2006-05-16 Litens Automotive Synchronous drive apparatus and methods
US7125356B2 (en) 2001-11-06 2006-10-24 Borgwarner Inc. Tension-reducing random sprocket
WO2007003329A1 (de) * 2005-07-06 2007-01-11 Schaeffler Kg Umschlingungstrieb
US8430775B2 (en) 2007-09-28 2013-04-30 Borgwarner Inc. Multiple tension reducing sprockets in a chain and sprocket system
US10907721B2 (en) 2015-12-09 2021-02-02 Borgwarner Inc. Non-prevalent order random sprocket

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7125356B2 (en) 2001-11-06 2006-10-24 Borgwarner Inc. Tension-reducing random sprocket
US7654925B2 (en) 2001-11-06 2010-02-02 Borgwarner Inc. Tension-reducing random sprocket
US7044875B2 (en) 2001-11-27 2006-05-16 Litens Automotive Synchronous drive apparatus and methods
US7232391B2 (en) 2001-11-27 2007-06-19 Litens Automotive Synchronous drive apparatus and methods
US7720650B2 (en) 2001-11-27 2010-05-18 Litens Automotive Synchronous drive apparatus and methods
US8303444B2 (en) 2001-11-27 2012-11-06 Litens Automotive Partnership Synchronous drive apparatus and methods
WO2007003329A1 (de) * 2005-07-06 2007-01-11 Schaeffler Kg Umschlingungstrieb
US8430775B2 (en) 2007-09-28 2013-04-30 Borgwarner Inc. Multiple tension reducing sprockets in a chain and sprocket system
US10907721B2 (en) 2015-12-09 2021-02-02 Borgwarner Inc. Non-prevalent order random sprocket

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102210231B1 (ko) 파워 유닛
CN101052822B (zh) 发动机的振动消除装置以及冲程特性可变发动机
RU155542U1 (ru) Двигатель внутреннего сгорания
CN103185103A (zh) 平衡传动单元的惯性力矩的方法和实施这种方法的传动单元
JP2001304374A (ja) フライホイール機構及びこれを備えた内燃機関
JP6658013B2 (ja) 回転変動低減装置
WO2021235560A1 (ja) パワーユニット
US5564379A (en) Arrangement for balancing varying moments
JP3206049B2 (ja) エンジントルク変動吸収装置
JPH05164191A (ja) 変動トルク低減装置
JP2009138619A (ja) 内燃機関
JP6866996B2 (ja) エンジン
JPH1018958A (ja) バネ利用のエンジン
JPH0754927A (ja) クランクシャフトのバランサー
JPH0681900A (ja) 内燃機関の振動低減装置
JPH027326Y2 (ja)
JPH11351333A (ja) 内燃機関のロール振動低減装置
JP6278247B2 (ja) 4サイクルのエンジン
JP2012197720A (ja) 内燃機関
JPH11325186A (ja) 内燃機関の振動低減装置
KR20210113569A (ko) 동력 장치
JPH09242672A (ja) 往復動ポンプ
JP2019173717A (ja) 内燃機関用の機械式過給機
AU677113B2 (en) Crank mechanism
JPH0886332A (ja) エンジンのクランクバランサ駆動装置