JP2001302413A - 屋内塵性ダニ類防除剤 - Google Patents

屋内塵性ダニ類防除剤

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JP2001302413A
JP2001302413A JP2000118690A JP2000118690A JP2001302413A JP 2001302413 A JP2001302413 A JP 2001302413A JP 2000118690 A JP2000118690 A JP 2000118690A JP 2000118690 A JP2000118690 A JP 2000118690A JP 2001302413 A JP2001302413 A JP 2001302413A
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salicylate
indoor dust
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mites
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JP2000118690A
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Mamoru Suga
守 須賀
Kazumasa Ogino
和正 荻野
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Yoshitomi Fine Chemicals Ltd
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Yoshitomi Fine Chemicals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毒性が低く、安定性に優れ、悪臭が少なく、
使用形態が限定されず、しかも有効な屋内塵性ダニ防除
剤を提供する。 【解決手段】一般式(I) 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基を示す。)によ
り表される化合物およびサリチル酸グリコールからなる
群から選ばれる化合物の1種または2種以上を有効成分と
して含有することを特徴とする屋内塵性ダニ類防除剤を
用いることにより、上記目的を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内塵性ダニ類防
除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人間の居住形態の変化、住宅地域
の拡大という住環境の変化に加え、食生活や生活用品の
変化により、諸般の疾患が増加してきている。この原因
の一端に、住環境の変化に伴う屋内塵性ダニ類の不定期
的な爆発的増加が挙げられる。屋内塵性ダニ類は、その
存在自体が不快感を与える上に、ダニアレルギー疾患や
アトピー疾患に加え、小児喘息の原因として、或いはダ
ニ刺咬症など実際にヒトに傷害や疾病を誘起する衛生動
物(vector)であることが認識されている。
【0003】このような屋内塵性ダニ類を防除するため
に、たとえば畳、床、カーペットなどにエアゾール剤、
油剤、乳剤などの液剤を直接噴霧処理したり、防虫紙、
カーペット、シートおよび住宅資材などを薬剤含浸処理
をしたり、あるいは燻煙剤、燻蒸剤によって処理したり
など、従来から各種の形態に製剤された屋内塵性ダニ類
防除剤を用いた様々な処理が講じられている。また、ダ
ニ類防除剤を製剤してなるスプレー、ローション、クリ
ームなどを直接人体または動物の体に塗布することで屋
内塵性ダニ類を防除することも知られている。
【0004】このような屋内塵性ダニ類防除剤に含有さ
れる化合物としては、例えばDDT、γ−BHCなどの
有機塩素化合物、プロペンタンフォス、ジクロルボス、
フェニトロチオンなどの有機リン化合物、カルバリル、
プロボスルなどのカルバメート化合物、レスメトリン、
フェノトリン、ペルメトリンなどピレスロイド化合物、
メントール、ヒノキチオールなどテルペン化合物、サリ
チル酸フェニル、安息香酸ベンジル、或いはN,N−ジ
エチル−3−トルアミド(以下、DETとも称すること
もある。)が知られている。
【0005】しかしながら、有機塩素化合物は毒性が高
く、現在一般的に使用が禁止されている。また、有機リ
ン化合物は一般に毒性が高いものが多く、かつ安定性に
問題があり、分解された際に特有の悪臭を生じるものが
多い。さらに、カルバメート化合物も同様で一般に毒性
が高いものが多く、かつ効果の面で必ずしも十分とは言
えない。一方、ピレスロイド化合物は一般に低毒性であ
るが、分解された際に特有の悪臭を生じるものが多い。
テルペン化合物は揮散性が高い上、気中に高濃度で存在
する際はたびたび不快臭を感じることが多い。安息香酸
ベンジル、サリチル酸フェニルは毒性で問題を生じる例
が見られることがある。さらに、DET製剤は皮膚上に
直接塗布することから、使用形態が制限される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、毒性
が低く、安定性に優れ、悪臭が少なく、使用形態が限定
されず、しかも有効な屋内塵性ダニ類防除剤を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、一般式(I)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基を
示す。)により表される化合物およびサリチル酸グリコ
ールからなる群から選ばれる化合物の1種または2種以
上を有効成分として含有することを特徴とする屋内塵性
ダニ類防除剤を用いることによって、上記のような欠点
の少ない有効なダニ類防除剤を見出した。
【0010】すなわち、本発明は、次の通りである。 (1)一般式(I)
【0011】
【化3】
【0012】(式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基を
示す。)により表される化合物およびサリチル酸グリコ
ールからなる群から選ばれる化合物の1種または2種以
上を有効成分として含有することを特徴とする屋内塵性
ダニ類防除剤。好ましい態様は、次の通りである。 (2)前記有効成分を、0.05重量%以上含有するこ
とを特徴とする上記(1)記載の屋内塵性ダニ類防除
剤。 (3)一般式(I)のRが炭素数1〜3のアルキル基で
ある上記(1)または(2)に記載の屋内塵性ダニ類防
除剤。 (4)サリチル酸プロピルエーテルおよび/またはサリ
チル酸グリコールを有効成分として含有することを特徴
とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の屋内塵性
ダニ類防除剤。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の屋内塵性ダニ類防除剤
は、上記一般式(I)により表される化合物およびサリ
チル酸グリコールからなる群から選ばれる化合物の1種
または2種以上を有効成分として含有する。一般式
(I)中、Rは炭素数1〜5のアルキル基であり、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、アミル基な
どが挙げられる。
【0014】本発明に関して、一般式(I)により表さ
れる化合物としては、サリチル酸メチルエーテル、サリ
チル酸エチルエーテル、サリチル酸プロピルエーテル、
サリチル酸イソプロピルエーテル、サリチル酸ブチルエ
ーテル、サリチル酸イソブチルエーテル、サリチル酸ペ
ンチルエーテル、サリチル酸アミルエーテルなどが挙げ
られるがこれに限るものではない。
【0015】なかでも、一般式(I)中、Rが炭素数1
〜3のアルキル基である化合物が好ましく、具体的に
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基
などが好ましい。本発明の一般式(I)により表される
好ましい化合物としては、サリチル酸メチルエーテル、
サリチル酸エチルエーテル、サリチル酸プロピルエーテ
ル、サリチル酸イソプロピルエーテルが挙げられ、なか
でもサリチル酸プロピルエーテルが好ましい。
【0016】このように本発明の屋内塵性ダニ類防除剤
は、上記一般式(I)により表される化合物およびサリ
チル酸グリコールからなる群から選ばれる化合物の1種
または2種以上を有効成分として含有するものであれば
特には限定されないが、中でも特に、サリチル酸プロピ
ルエーテルおよび/またはサリチル酸グリコールを有効
成分として含有するものが好ましい。
【0017】これらの一般式(I)により表される化合
物は、一般に公知化合物であり、たとえば銅触媒を用い
るウイリアムソン反応などの方法によって容易に合成す
ることができる。
【0018】また、サリチル酸グリコールも湿布剤や皮
膚薬浸透助剤として一般に広く用いられている公知化合
物であり、市販品を入手することによって得ることがで
きる。また、サリチル酸とエチレングリコールとをオキ
シ塩化リン触媒を用いる方法などの方法よって容易に合
成することもできる。
【0019】本発明の屋内塵性ダニ類防除剤の対象とな
る屋内塵性ダニ類としては、ヒョウホンダニ類、コナダ
ニ類、ニクダニ類、チリダニ類、ヒョウヒダニ類、ツメ
ダニ類、イエササラダニ類などが挙げられる。ヒョウホ
ンダニ類としては、ゴミウスケダニ、コガタダニなどが
挙げられる。コナダニ類としては、オソアシブトコナダ
ニ、ケナガコナダニ、ロビンネダニなどが挙げられる。
ニクダニ類としては、イエマルニクダニ、ネツタイタマ
ニクダニ、サヤアシニクダニなどが挙げられる。チリダ
ニ類としては、ニセチリダニ、ヤケチリダニなどが挙げ
られる。ヒョウヒダニ類としては、コナヒョウヒダニ、
ヤケヒョウヒダニなどが挙げられる。ツメダニ類として
は、クワガタツメダニ、フトツメダニなどが挙げられ
る。イエササラダニ類としては、イエササラダニが挙げ
られる。
【0020】屋内塵性ダニ類防除剤の有効成分として用
いる場合は、そのまま用いることもできるが、通常は液
状、固体状、ゲル状またはガス状の担体、その他の製剤
用担体に保持させ、液剤、乳剤、粉剤、粒剤、ゲル剤、
エアゾール剤、燻煙剤、線香剤、蒸散型製剤、毒餌剤、
シート剤、プレート剤、塗料、練合塗壁剤、樹脂板、注
入剤、建築用資材への含浸・塗布剤などに製剤されて施
用される。
【0021】製剤に用いられる液状担体としては、例え
ばケロシン、灯油など脂肪族炭化水素類、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、メチルナフタレンなどの芳香族炭化
水素、ジクロロエタン、トリクロロエタン、四塩化炭素
などのハロゲン化炭化水素類、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、3−メトキシ−3−メチル−1
−ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコ
ールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、イソホロンなどのケトン類、ジ
エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、セ
ロソルブなどのエーテル類、酢酸エチルなどのエステル
類、アセトニトリルなどのニトリル類、ジメチルホルム
アミドなどの酸アミド類、ジメチルスルホキシド、精製
米油などの植物油類、ジメチルポリシロキサンなどのシ
リコーン油および水が挙げられる。固体状担体として
は、例えばカオリンクレー、タルク、珪藻土、酸性白
土、方解石、無水珪酸、酸化亜鉛、酸化チタン、ベント
ナイト、フローライト、硫酸カルシウム、炭酸カルシウ
ム、水酸化カルシウム、塩化カリウム、トウモロコシ穂
軸粉、クルミ殻粉、尿素、硫酸アンモニウム、合成含水
酸化珪素、パルプ、粉末炭、マチラス粉、タブ粉、ガラ
ス繊維などの粉末、粒状物(ビーズ)あるいはそれ以外
の固体状物が挙げられる。またゲル状担体としては、例
えばカラギーナンゲル、寒天ゲル、ゼラチンゲル、キサ
ンタンガムゲル、ローカストピーンガムゲル、クマリン
ドゲル、アラビアガムゲル、ケルコゲル、カードランゲ
ル、グルコマンナンゲル、サイリウムゲル、大豆多糖類
ゲル、硬化ヒマシ油が挙げられる。ガス状担体として
は、例えば笑気ガス、窒素ガス、炭酸ガス、液化石油ガ
ス、イソペンタン、ジメチルエーテルなどが挙げられ
る。その他の製剤用担体としては、ソルビタントリオレ
エート、塩化ベンザルコニウムなどの各種界面活性剤、
セルロース誘導体、ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
ウレタン樹脂などの各種樹脂、ポリビニルアルコールな
どの塗膜形成剤、リグニンスルホン酸塩、アルギン酸
塩、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロースなどの
固着剤や分散剤、安定剤などが挙げられる。
【0022】また、本発明の屋内塵性ダニ類防除剤に
は、公知の殺虫剤、防虫剤、殺菌剤、共力剤、忌避剤、
防かび剤、酸化防止剤、着香料、着色料などの添加物を
配合することができる。このような本発明の屋内塵性ダ
ニ類防除剤に配合することができる添加物は、特には限
定されないが、具体的には、上記殺虫剤としてはピレス
ロイド化合物、有機リン化合物、カルバメート化合物な
どが挙げられ、上記防虫剤としては合成カンファー、シ
トロネラ油、パラジクロロベンゼン、ピペロニルブトキ
サイトなどが挙げられ、殺菌剤としては塩化ベンザルコ
ニウム、塩化ベンゼトニウム、サラシ粉、N−クロロ−
p−トルエンスルホンアミドソーダなどが挙げられ、共
力剤としてはオクタクロロジプロピルエーテル、N−
(2−エチルヘキシル)−1−イソプロピル−4−メチ
ルビシクロ〔2,2,2〕オクト−5−エン−2,3−
ジカルボキシイミド、チオシアノ酢酸イソボルニル、N
−(2−エチルヘキシル)−ビシクロ〔2,2,1〕ヘ
プタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミドなどが挙
げられ、忌避剤としてはDET、ジメチルフタレート、
ジブチルフタレート、2,3,4,5−ビス(η−2−
ブチレン)−テトラヒドロフルフアル、ジ−n−プロピ
ルイソシンコメロネートなどが挙げられ、防かび剤とし
ては2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール、N
−(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミドなど
が挙げられ、酸化防止剤としてはエリソルビン酸、dl
−α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、
クエン酸イソプロピルなどが挙げられ、着香剤としては
シトロネラ油、ゼラニウム油、レモングラス油、酢酸リ
ナリル、バニリンなどが挙げられ、着色剤としてはイン
ジゴカルミン、タートラジン、ノナラクトン、銅クロロ
フィルなどが挙げられる。
【0023】本発明の屋内塵性ダニ類防除剤は、畳、カ
ーペット、床、フローリング、土間、マットレス、ソフ
ァー、布団、枕、寝具、居室、押し入れ、倉庫などに散
布、噴霧、塗布、煙霧、加熱蒸散、設置の手段により処
理することで使用される。またエアゾール剤に製剤した
本発明の屋内塵性ダニ類防除剤は、タイマー付き自動噴
霧装置に装着し、定時噴霧装置として用いることもでき
る。
【0024】さらに、本発明の屋内塵性ダニ類防除剤中
に含有される上記有効成分の配合量は、剤型、適用ダニ
類、適用場所に応じて適宜決定され、特に制限されるわ
けではないが、製剤中、0.05重量%以上、好ましく
は0.5重量%以上含有される。また前記有効成分は、
屋内塵性ダニ類防除剤中に好ましくは30重量%以下、
より好ましくは20重量%以下含有される。
【0025】また、上記有効成分の施用量も、特に制限
されるわけではないが、通常、処理する平面1平方メー
トルあたり25mg以上、または処理する空間1立方メ
ートルあたり2.5mg以上が望ましい。
【0026】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。また、以下に示す部は、重量部を表すものとする。 実施例1 サリチル酸プロピルエーテル1部、灯油50部を混合し
て耐圧容器にとり噴射剤(小池化学株式会社製、液化石
油ガス)50部を冷却または圧力充填し、噴射口を取り
付けてエアゾール剤を得た。
【0027】実施例2 サリチル酸グリコール1部、アルコール25部を混合し
て耐圧容器にとり噴射剤(小池化学株式会社製、ジメチ
ルエーテル)275部を冷却または圧力充填し、噴射口
を取り付けてエアゾール剤を得た。
【0028】実施例3 サリチル酸グリコール0.5部、合成カンファー(長谷
川香料株式会社製、合成樟脳)5部、シトロネラ油0.
5部、ソルビタントリオレエート1.0部、ジメチルポ
リシロキサン0.1部および精製水92.9部にて乳剤
を得た。
【0029】実施例4 サリチル酸プロピルエーテル2部を適量のアルコールで
希釈し、シリカ粉末100部にて倍散し、粉剤を得た。
【0030】実施例5 サリチル酸プロピルエーテル5部を適量のアルコールで
希釈し、タルクビーズ100部にて倍散し、粒剤を得
た。
【0031】実施例6 サリチル酸グリコール5部、フタル酸ジ−2−エチルヘ
キシル7部、酢酸ビニル系樹脂50部および精製水38
部を混合して塗料を得た。
【0032】実施例7 サリチル酸プロピルエーテル0.6部を適量のメタノー
ルに溶解し、粉末炭5部、シリカ粉末2部、水酸化カル
シウム2部、パルプ2部、マチラス粉1.2部およびタ
ブ粉1.2部と均一に撹拌混合し、アルコールを蒸散さ
せた後、適量の水で充分練合、成形乾燥して線香剤を得
た。
【0033】実施例8 サリチル酸プロピルエーテル10部を80%アルコール
溶液60部、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノー
ル40部に混合し液剤を得た。本液剤を蓋付き密閉容器
に充填し、吸液芯として濾紙を蓋に差し込み蒸散型製剤
を得た。
【0034】実施例9 実施例8により得た液剤を蓋付き密閉容器に充填したの
ち、吸液芯として棒状の濾紙を蓋に差し込み蒸散型製剤
を得た。
【0035】実施例10 実施例8により得た液剤を蓋付き密閉容器に充填したの
ち、吸液芯として棒状のアクリル製樹脂を蓋に差し込み
蒸散型製剤を得た。
【0036】実施例11 実施例8により得た液剤を蓋付き密閉容器に充填したの
ち、吸液芯として棒状のパルプを蓋に差し込み蒸散型製
剤を得た。
【0037】実施例12 サリチル酸プロピルエーテル10部、保留剤(大成興産
製、クリスタルワックス)5部、熱可塑性樹脂(東京イ
ンキ製、オレフィンパウダー)17部、可塑剤(新日本
理化製、サンソサイザー)12部、無水珪酸13部、熱
可塑性樹脂(三井デュポンケミカル製、エバフレック
ス)33部を加熱混合、成形してプレート剤を得た。
【0038】実施例13 サリチル酸プロピルエーテル10部を適量のメタノール
に溶解させ、30部の硫酸カルシウムに倍散し、アルコ
ールを蒸散した後、炭酸カルシウム30部、水酸化カル
シウム30部を加え、均一に撹拌混合した後、適量の水
を加えて練合塗壁剤を得た。
【0039】実施例14 サリチル酸グリコール5部を適量のアセトンに溶解し、
ポリウレタン80部に混入、均一に撹拌練合、アセトン
を蒸散させた後、さらにガラス繊維15部を混入練合
し、射出・圧縮成形し、樹脂板を得た。
【0040】実施例15 サリチル酸プロピルエーテル1部を適量のアセトンに溶
解し、エポキシ樹脂99部に混入、均一に撹拌練合しア
セトンを蒸散させ、注入剤を得た。
【0041】実施例16 カラギーナン2部、ローカストピーンガム0.5部、サ
リチル酸プロピルエーテル5部に精製水80部を加え混
合、加熱融解したものにさらに塩化ペンザルコニウム
0.1部、インジゴカルミン0.05部を加え撹拌した
溶液を冷やしながらプロピレングリコール5部を加え、
容器に移して冷却成型しゲル剤を得た。
【0042】実施例17 カラギーナン1.5部、塩化カリウム0.25部、3−
メトキシ−3−メチル−1−ブタノール15部、塩化ベ
ンゼトニウム0.1部、タートラジン0.01部に精製
水67.14部を混合、加熱融解したもの撹拌しながら
硬化ヒマシ油6部、サリチル酸グリコール10部を混合
した後、容器に移して冷却成型しゲル剤を得た。
【0043】本発明の屋内塵性ダニ防除効果を確認する
ため、次に示す試験例1〜3を行った。 試験例1 サリチル酸プロピルエーテルまたはサリチル酸グリコー
ルを各々2.0mg/mLおよび1.0mg/mLの濃
度となるようアセトンに溶解してなる各溶液を、縦10
cm、横5cmの各濾紙(東洋濾紙株式会社製、No.
2)にそれぞれ0.5mLずつ均一に滴下処理し、室内
にて風乾した。風乾処理後、各濾紙を縦5cm、横5c
mとなるように2つ折りにし、折った内部にダニを30
頭程度入れ、開放部位の三方をクリップにて密封した。
ダニを封入してから24時間経過後に、クリップを外し
て内部のダニの致死率を観察した。なお、対照として、
アセトンのみを塗布、風乾した濾紙を同様に作成し、同
様の試験をした。このような試験を、コナヒョウヒダ
ニ、ケナガコナダニおよびフトツメダニそれぞれについ
て行った。コナヒョウヒダニの試験結果を表1に、ケナ
ガコナダニの試験結果を表2に、フトツメダニの試験結
果を表3にそれぞれ示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】試験例2 実施例1に準じてサリチル酸プロピルエーテル1部を灯
油49部と混合して耐圧容器にとり、噴射剤50部を充
填し、エアゾール剤を調製した。このように調整したエ
アゾール剤を、縦50cm、横50cmの濾紙に3秒間
均一に噴射し、室内にて風乾する。風乾処理後、該濾紙
からした縦10cm、横5cmの濾紙片を切り取り、試
験例1と同様に濾紙片を縦5cm、横5cmとなるよう
に2つ折りにし、折った内部にダニを30頭程度入れ、
開放部位の三方をクリップにて密封する。ダニを封入し
てから24時間経過後に、クリップを外して内部のダニ
の致死率を観察した。対照として、灯油50部のみを耐
圧容器にとり、噴射剤50部を充填して同様に調製した
エアゾール剤を塗布、風乾した濾紙を切り取った濾紙片
を同様に作成し、同様の試験をした。このような試験
を、コナヒョウヒダニ、ケナガコナダニおよびフトツメ
ダニそれぞれについて行った。結果を表4に示す。
【0048】
【表4】
【0049】試験例3 対照としてサリチル酸フェニルを1.0mg/mLの濃
度となるようにアセトンに溶解してなる溶液を用いた以
外は、試験例1と同様に処理した濾紙の臭気について比
較した。結果を表5に示す。
【0050】
【表5】
【0051】
【発明の効果】一般式(I)
【0052】
【化4】
【0053】(式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基を
示す。)により表される化合物およびサリチル酸グリコ
ールからなる群から選ばれる化合物の1種または2種以
上を有効成分として含有することを特徴とする屋内塵性
ダニ類防除剤を得ることができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 AA16 CC02 CC04 CC27 CC31 EA01 FA15 4H011 AC04 BA01 BA06 BB06 BC03 BC06 BC08 BC18 BC19 BC22 DA02 DA07 DA10 DA12 DA16 DA17 DA21 DD05 DE03 DE05 DE15 DF04 DH02 DH07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは炭素数1〜5のアルキル基を示す。)によ
    り表される化合物およびサリチル酸グリコールからなる
    群から選ばれる化合物の1種または2種以上を有効成分
    として含有することを特徴とする屋内塵性ダニ類防除
    剤。
  2. 【請求項2】 前記有効成分を、0.05重量%以上含
    有することを特徴とする請求項1記載の屋内塵性ダニ類
    防除剤。
  3. 【請求項3】 一般式(I)のRが炭素数1〜3のアル
    キル基である請求項1または2に記載の屋内塵性ダニ類
    防除剤。
  4. 【請求項4】 サリチル酸プロピルエーテルおよび/ま
    たはサリチル酸グリコールを有効成分として含有するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の屋内塵
    性ダニ類防除剤。
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WO2007115862A3 (en) * 2006-04-11 2008-11-27 Mario Antonello Principato Insecticidal and acaricide formulation

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