JP2001301037A - 製品の構成材の表面に文字、図称を形成する方法 - Google Patents
製品の構成材の表面に文字、図称を形成する方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】かばんや衣服のような製品の構成材の表面に、
高周波ウエルダーにより厚みのある文字、図称を設ける
方法を得る。 【手段】製品の構成材の表面に、熱可塑性合成樹脂を主
成分とする溶剤型組成物でなる下引層を介して重ねた熱
可塑性合成樹脂を、印刻された文字、図称を有し且つ前
記文字、図称の周辺にくい切り刃を設けた高周波ウエル
ダー金型で押圧しつつ加熱して文字、図称を成形すると
同時に該文字、図称を溶着させて製品の構成材の表面に
文字、図称を形成させる方法。
高周波ウエルダーにより厚みのある文字、図称を設ける
方法を得る。 【手段】製品の構成材の表面に、熱可塑性合成樹脂を主
成分とする溶剤型組成物でなる下引層を介して重ねた熱
可塑性合成樹脂を、印刻された文字、図称を有し且つ前
記文字、図称の周辺にくい切り刃を設けた高周波ウエル
ダー金型で押圧しつつ加熱して文字、図称を成形すると
同時に該文字、図称を溶着させて製品の構成材の表面に
文字、図称を形成させる方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、布帛や熱可塑性合
成樹脂コーティング布を構成材とする製品の構成材の表
面に文字、図称を形成する方法に関するものである。
成樹脂コーティング布を構成材とする製品の構成材の表
面に文字、図称を形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、布帛や熱可塑性合成樹脂コーティ
ング布を構成材とする衣服やカバンのような製品に、例
えば、ブランド、会社名、標語のような文字、図称をプ
リント又は貼り着けているが、近年は、この文字、図称
に厚みをもたせたもの、即ち、立体感に富む文字、図称
がより好まれるようになってきている。
ング布を構成材とする衣服やカバンのような製品に、例
えば、ブランド、会社名、標語のような文字、図称をプ
リント又は貼り着けているが、近年は、この文字、図称
に厚みをもたせたもの、即ち、立体感に富む文字、図称
がより好まれるようになってきている。
【0003】このような立体感のある文字、図称を取り
付ける加工方法の一つに、モールド金型を用いるものが
あり、この方法は、文字、図称を印刻したモールド内に
ゴム又は合成樹脂を加熱、加圧して流し込んで偏平な台
板の上に一体に成形することにより、文字、図称を設け
た台板を作成し、この文字、図称を設けた台板を布帛や
熱可塑性合成樹脂コーティング布の表面に接着又は溶着
して取り付けている。
付ける加工方法の一つに、モールド金型を用いるものが
あり、この方法は、文字、図称を印刻したモールド内に
ゴム又は合成樹脂を加熱、加圧して流し込んで偏平な台
板の上に一体に成形することにより、文字、図称を設け
た台板を作成し、この文字、図称を設けた台板を布帛や
熱可塑性合成樹脂コーティング布の表面に接着又は溶着
して取り付けている。
【0004】しかしながら、この種の従来モールド金型
による加工方法には種々の問題がある。即ち、第一に、
文字、図称に細い部分や、複雑な入り組んだ部分がある
場合に、モールド内で成形して、それを取り出す時に、
その細い部分や、複雑な入り組んだ部分を破損してしま
うことがあり、数少ないモールドを用いて時間を掛けて
成形したにも拘らず、使用できないものが生じて歩留ま
りが悪かった。
による加工方法には種々の問題がある。即ち、第一に、
文字、図称に細い部分や、複雑な入り組んだ部分がある
場合に、モールド内で成形して、それを取り出す時に、
その細い部分や、複雑な入り組んだ部分を破損してしま
うことがあり、数少ないモールドを用いて時間を掛けて
成形したにも拘らず、使用できないものが生じて歩留ま
りが悪かった。
【0005】第二に、一般に、文字、図称は、それを取
り付ける製品の構成材と異なる色彩にしてコントラスト
を出すが、台板と、その上に形成されている文字、図称
とを色違いにすることは、煩雑な作業を要し、コスト高
になる。そこで、台板と文字、図称が同色のものを用い
ると、今度は、台板と文字、図称のコントラストが生じ
なくなり、実際には、文字、図称の表面に塗料を塗って
台板から浮き出させているのが現状であった。
り付ける製品の構成材と異なる色彩にしてコントラスト
を出すが、台板と、その上に形成されている文字、図称
とを色違いにすることは、煩雑な作業を要し、コスト高
になる。そこで、台板と文字、図称が同色のものを用い
ると、今度は、台板と文字、図称のコントラストが生じ
なくなり、実際には、文字、図称の表面に塗料を塗って
台板から浮き出させているのが現状であった。
【0006】第三に、文字、図称を台板上に一体に成形
しないで、文字、図称のみを一個毎に、個々に分離した
文字、図称をモールドで成形して、これを被着体に接着
剤を介して接着すれば、文字、図称は立体感のあるもの
となるし、また、一個毎に異なる色彩の文字、図称を作
成すれば、被着体と文字、図称の色彩のコントラストは
所望するように表わせるが、被着体の所定の範囲内に文
字、図称を配列させて接着させる作業には多くの時間と
複雑な作業を要し、更に、文字、図称を被着体に併せた
後、十分な接着力を得るには、文字、図称の細部まで
に、十分な押圧を加えなければならないが、各部に均等
な加圧を加えることは困難であり、しかも、この押圧だ
けでは不十分で、接着させた後に、熱雰囲気中で加熱、
加圧の二次加工を施して接着強度を増すようにしている
ので、加工工数が多く、製品単価が高くなるのが避けら
れない。
しないで、文字、図称のみを一個毎に、個々に分離した
文字、図称をモールドで成形して、これを被着体に接着
剤を介して接着すれば、文字、図称は立体感のあるもの
となるし、また、一個毎に異なる色彩の文字、図称を作
成すれば、被着体と文字、図称の色彩のコントラストは
所望するように表わせるが、被着体の所定の範囲内に文
字、図称を配列させて接着させる作業には多くの時間と
複雑な作業を要し、更に、文字、図称を被着体に併せた
後、十分な接着力を得るには、文字、図称の細部まで
に、十分な押圧を加えなければならないが、各部に均等
な加圧を加えることは困難であり、しかも、この押圧だ
けでは不十分で、接着させた後に、熱雰囲気中で加熱、
加圧の二次加工を施して接着強度を増すようにしている
ので、加工工数が多く、製品単価が高くなるのが避けら
れない。
【0007】第四に、文字、図称を被着体に接着した後
に、接着強度を上げるため、加熱、加圧の二次加工が出
来るのは、布帛やゴムコーティング布のような比較的耐
熱温度が高いものでは可能であるが、例えば、熱可塑性
ポリウレタンコーティング布のような比較的耐熱温度が
低いものにあっては、接着させた後、加熱、加圧すると
コーティング布のコーティング層が溶融してしまって被
接着体の物性が低下してしまうことになり、熱可塑性ポ
リウレタンコーティング布のような被着体に文字、図称
を接着した後に、前記した二次加工を施すことは不可能
である。従って、熱可塑性ポリウレタンのような融点が
比較的低いコーティング層をもつ積層布では、接着させ
た文字、図称は、自然キュアーだけで接着強度を得てい
るので十分な接着強度を得ることができず、剥がれを起
こしてしまうきらいがあることである。
に、接着強度を上げるため、加熱、加圧の二次加工が出
来るのは、布帛やゴムコーティング布のような比較的耐
熱温度が高いものでは可能であるが、例えば、熱可塑性
ポリウレタンコーティング布のような比較的耐熱温度が
低いものにあっては、接着させた後、加熱、加圧すると
コーティング布のコーティング層が溶融してしまって被
接着体の物性が低下してしまうことになり、熱可塑性ポ
リウレタンコーティング布のような被着体に文字、図称
を接着した後に、前記した二次加工を施すことは不可能
である。従って、熱可塑性ポリウレタンのような融点が
比較的低いコーティング層をもつ積層布では、接着させ
た文字、図称は、自然キュアーだけで接着強度を得てい
るので十分な接着強度を得ることができず、剥がれを起
こしてしまうきらいがあることである。
【0008】第五に、モールド金型による加工方法は、
文字、図称を一体成形した台板、所謂、プレートとして
ロット生産しなければならないので、在庫管理が必要
で、無駄も多いものであった。
文字、図称を一体成形した台板、所謂、プレートとして
ロット生産しなければならないので、在庫管理が必要
で、無駄も多いものであった。
【0009】また、熱可塑性合成樹脂でなる文字、図称
を被着体に熱融着で付着させる所謂ホットメルト法もあ
るが、この方法では、文字、図称が立体であると融着時
に溶融して形崩れするので極く薄い偏平な文字、図称に
しか施すことができないものであった。
を被着体に熱融着で付着させる所謂ホットメルト法もあ
るが、この方法では、文字、図称が立体であると融着時
に溶融して形崩れするので極く薄い偏平な文字、図称に
しか施すことができないものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
で述べた問題に鑑みてなされたものであって、その目的
とするところは、高周波ウエルダー金型により製品の構
成材である被着体の面上に、所定の厚みのある文字、図
称を成形すると同時に被着体上に溶着して形成する方法
を提供することである。
で述べた問題に鑑みてなされたものであって、その目的
とするところは、高周波ウエルダー金型により製品の構
成材である被着体の面上に、所定の厚みのある文字、図
称を成形すると同時に被着体上に溶着して形成する方法
を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る製品の構成材の表面に文字、図称を形
成させる方法は、製品の構成材に、熱可塑性合成樹脂を
主成分とする溶剤型組成物を塗布して下引層を形成し、
前記下引層の上に熱可塑性合成樹脂シートを重ねて載置
し、刻印された文字、図称を有し且つ前記文字、図称の
周辺にくい切り刃を設けた高周波ウエルダー金型を前記
熱可塑性合成樹脂シートに押圧しつつ加熱して文字、図
称を成形すると同時に該文字、図称を下引層に溶着す
る。また、前記下引層の上に、ポリウレタン発泡シート
を間にして熱可塑性合成樹脂シートを重ねて載置し、高
周波ウエルダー金型を前記熱可塑性合成樹脂シートに押
圧しつつ加熱して、所望の厚みのある文字、図称を成形
すると同時に該文字、図称を下引層に溶着する。更に、
前記下引層の上に重ねて載置する熱可塑性合成樹脂シー
トは任意色彩に着色してなるのが好ましい。
に、本発明に係る製品の構成材の表面に文字、図称を形
成させる方法は、製品の構成材に、熱可塑性合成樹脂を
主成分とする溶剤型組成物を塗布して下引層を形成し、
前記下引層の上に熱可塑性合成樹脂シートを重ねて載置
し、刻印された文字、図称を有し且つ前記文字、図称の
周辺にくい切り刃を設けた高周波ウエルダー金型を前記
熱可塑性合成樹脂シートに押圧しつつ加熱して文字、図
称を成形すると同時に該文字、図称を下引層に溶着す
る。また、前記下引層の上に、ポリウレタン発泡シート
を間にして熱可塑性合成樹脂シートを重ねて載置し、高
周波ウエルダー金型を前記熱可塑性合成樹脂シートに押
圧しつつ加熱して、所望の厚みのある文字、図称を成形
すると同時に該文字、図称を下引層に溶着する。更に、
前記下引層の上に重ねて載置する熱可塑性合成樹脂シー
トは任意色彩に着色してなるのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、綿布や熱可塑性合成樹
脂コーティング布を構成材1とする衣服やカバンのよう
な製品に文字、図称を形成するに当たって、図1に示す
ように、製品の構成材1の表面の文字、図称を形成する
所望の領域部分に、熱可塑性合成樹脂を主成分とする溶
剤型組成物を塗布して下引層2を形成し、前記下引層2
の上に熱可塑性合成樹脂シート3を重ねて載置し、高周
波ウエルダー金型4を前記熱可塑性合成樹脂シート3に
押圧しつつ高周波を発生させて加熱することにより、熱
可塑性合成樹脂シート3に文字又は図称5が成形される
とともに該文字、図称5が下引層2に溶着されて、図2
に示すように、構成材1の面上に所望の厚みのある文
字、図称5を形成する。
脂コーティング布を構成材1とする衣服やカバンのよう
な製品に文字、図称を形成するに当たって、図1に示す
ように、製品の構成材1の表面の文字、図称を形成する
所望の領域部分に、熱可塑性合成樹脂を主成分とする溶
剤型組成物を塗布して下引層2を形成し、前記下引層2
の上に熱可塑性合成樹脂シート3を重ねて載置し、高周
波ウエルダー金型4を前記熱可塑性合成樹脂シート3に
押圧しつつ高周波を発生させて加熱することにより、熱
可塑性合成樹脂シート3に文字又は図称5が成形される
とともに該文字、図称5が下引層2に溶着されて、図2
に示すように、構成材1の面上に所望の厚みのある文
字、図称5を形成する。
【0013】前記高周波ウエルダー金型4は、文字、図
称を成形する印文6が刻印されていて、印文6の周囲に
は、くい切り刃7が設けてあり、構成材1に溶着された
文字、図称5の周囲の熱可塑性合成樹脂シート3はくい
切られる。切断された熱可塑性合成樹脂シートは取り除
いて文字、図称を形成する。
称を成形する印文6が刻印されていて、印文6の周囲に
は、くい切り刃7が設けてあり、構成材1に溶着された
文字、図称5の周囲の熱可塑性合成樹脂シート3はくい
切られる。切断された熱可塑性合成樹脂シートは取り除
いて文字、図称を形成する。
【0014】
【実施例1】図3乃至図6はこの実施例1を示すもので
あり、図3は本発明に係る方法により文字を設けて示す
バランシング胴衣を示す正面図で、このバランシング胴
衣8は、420デニールの66−平織(打込本数:たて
60本/in、よこ42本/in)の基布9の一面に、熱
可塑性ポリウレタンを主成分とする溶剤型組成物を塗布
して下引層10を形成させ、更に、前記下引層10の上
に圧延、展着してなる熱可塑性ポリウレタン層11を形
成させて、図4に示す熱可塑性ポリウレタン積層布12
を作成した。
あり、図3は本発明に係る方法により文字を設けて示す
バランシング胴衣を示す正面図で、このバランシング胴
衣8は、420デニールの66−平織(打込本数:たて
60本/in、よこ42本/in)の基布9の一面に、熱
可塑性ポリウレタンを主成分とする溶剤型組成物を塗布
して下引層10を形成させ、更に、前記下引層10の上
に圧延、展着してなる熱可塑性ポリウレタン層11を形
成させて、図4に示す熱可塑性ポリウレタン積層布12
を作成した。
【0015】前記熱可塑性ポリウレタン積層布12の基
布9の他面に、熱可塑性ポリウレタンを主成分とする溶
剤型組成物を塗布してトップコート層13を形成させ
た。そして、前記熱可塑性ポリウレタン積層布12を、
図3に示すダイビング用胴衣8を製作するべく裁断し
て、前身頃8aの適宜個所に、例えば、数字の「1」の
文字14を取り付けた後、高周波ウエルダーでバランシ
ング胴衣8を製作した。
布9の他面に、熱可塑性ポリウレタンを主成分とする溶
剤型組成物を塗布してトップコート層13を形成させ
た。そして、前記熱可塑性ポリウレタン積層布12を、
図3に示すダイビング用胴衣8を製作するべく裁断し
て、前身頃8aの適宜個所に、例えば、数字の「1」の
文字14を取り付けた後、高周波ウエルダーでバランシ
ング胴衣8を製作した。
【0016】前記バランシング胴衣8の文字14の取付
は、図5に示すように、厚み2.00mmの熱可塑性ポ
リウレタンシート3aをトップコート層13に重ねて載
置し、高周波ウエルダ金型4aで押圧しつつ高周波を発
生させて加熱、溶着させて行った。
は、図5に示すように、厚み2.00mmの熱可塑性ポ
リウレタンシート3aをトップコート層13に重ねて載
置し、高周波ウエルダ金型4aで押圧しつつ高周波を発
生させて加熱、溶着させて行った。
【0017】高周波ウエルダー金型4aは、実施態様と
同様に、文字14を成形する印文6aが印刻され、印文
の周囲にはくい切り刃12aが設けられていて、高周波
による加圧、加熱終了後、高周波ウエルダー金型4aを
上昇させると、熱可塑性ポリウレタンシート3aには、
図5に示すように、文字14が成形されるとともに該文
字14がトップコート層13に溶着される。また、文字
14の周囲の熱可塑性ポリウレタンシート3aは、トッ
プコート層13の界面でくい切られ、切断された熱可塑
性ポリウレタンシート3aを取り除いて、図6に示すよ
うに、トップコート層13の上に1.80mmの厚みの
ある文字14が溶着15されて形成された。
同様に、文字14を成形する印文6aが印刻され、印文
の周囲にはくい切り刃12aが設けられていて、高周波
による加圧、加熱終了後、高周波ウエルダー金型4aを
上昇させると、熱可塑性ポリウレタンシート3aには、
図5に示すように、文字14が成形されるとともに該文
字14がトップコート層13に溶着される。また、文字
14の周囲の熱可塑性ポリウレタンシート3aは、トッ
プコート層13の界面でくい切られ、切断された熱可塑
性ポリウレタンシート3aを取り除いて、図6に示すよ
うに、トップコート層13の上に1.80mmの厚みの
ある文字14が溶着15されて形成された。
【0018】この実施例1における熱可塑性ポリウレタ
ン積層布12には、基布9の他面にトップコート層13
を形成させているが、この主たる目的は、バランシング
胴衣8には、水圧がかかるので、、圧力で基布9の組成
中に水が浸透するのを防止するために施した防水層であ
って、この防水層は、熱可塑性ポリウレタンを主成分と
する溶剤型組成物を塗布して形成したものであるので、
文字14を取り付けた場合に、実施態様と同様の接着力
を高める下引層2の役も果たしている。
ン積層布12には、基布9の他面にトップコート層13
を形成させているが、この主たる目的は、バランシング
胴衣8には、水圧がかかるので、、圧力で基布9の組成
中に水が浸透するのを防止するために施した防水層であ
って、この防水層は、熱可塑性ポリウレタンを主成分と
する溶剤型組成物を塗布して形成したものであるので、
文字14を取り付けた場合に、実施態様と同様の接着力
を高める下引層2の役も果たしている。
【0019】如上のように形成された文字14は、重厚
な感じを与えるものであって、水中にあると水圧のため
多少の変形はあるが、明確に識別できる標示能力をも
ち、反復使用しても溶着部から剥がれることなく、耐摩
耗性にも富み、バランシング胴衣8の標識として優れた
ものであった。
な感じを与えるものであって、水中にあると水圧のため
多少の変形はあるが、明確に識別できる標示能力をも
ち、反復使用しても溶着部から剥がれることなく、耐摩
耗性にも富み、バランシング胴衣8の標識として優れた
ものであった。
【0020】また、文字14は、凹版溶着型の中で閉鎖
された状態で押圧を受けて形成されるので充実した厚み
のあるものとなった。
された状態で押圧を受けて形成されるので充実した厚み
のあるものとなった。
【0021】
【実施例2】図7及び図8はこの実施例2を示すもので、
実施例1と同様に、熱可塑性ポリウレタン積層布12の
基布9の他面に熱可塑性ポリウレタンを主成分とする溶
剤型組成物を塗布してトップコート層13を形成し、こ
の熱可塑性ポリウレタン積層布12を、図3に示すダイ
ビング用胴衣8を製作するべく裁断して、前身頃8aの
適宜個所に、例えば、数字の「1」の文字16を取り付
けた後、高周波ウエルダーでバランシング胴衣8を製作
した。
実施例1と同様に、熱可塑性ポリウレタン積層布12の
基布9の他面に熱可塑性ポリウレタンを主成分とする溶
剤型組成物を塗布してトップコート層13を形成し、こ
の熱可塑性ポリウレタン積層布12を、図3に示すダイ
ビング用胴衣8を製作するべく裁断して、前身頃8aの
適宜個所に、例えば、数字の「1」の文字16を取り付
けた後、高周波ウエルダーでバランシング胴衣8を製作
した。
【0022】この実施例2において、文字16の成形と
取付けは、図7に示すように、厚み2.0mm、目付4
7g/cm2のポリウレタン発泡シート18を間にし
て、厚み0.50mmの熱可塑性ポリウレタンシート3
aをトップコート層13に重ねて載置し、高周波ウエル
ダー金型4aで押圧しつつ高周波を発生させて加熱、溶
着させて行った。
取付けは、図7に示すように、厚み2.0mm、目付4
7g/cm2のポリウレタン発泡シート18を間にし
て、厚み0.50mmの熱可塑性ポリウレタンシート3
aをトップコート層13に重ねて載置し、高周波ウエル
ダー金型4aで押圧しつつ高周波を発生させて加熱、溶
着させて行った。
【0023】加圧、加熱終了後、熱可塑性ポリウレタン
シート3aは、圧潰されたポリウレタン発泡シート18
の気泡間隙を通してトップコート層13に溶着するとと
もに、文字16の周囲の熱可塑性ポリウレタンシート3
aとポリウレタン発泡シート18とはトップコート層1
3との界面でくい切られ、切断された熱可塑性ポリウレ
タンシート3aとポリウレタン発泡シート18とを取り
除いて、図8に示すように、トップコート層13の上に
0.70mmの厚みのある文字16を溶着19されて形
成させた。
シート3aは、圧潰されたポリウレタン発泡シート18
の気泡間隙を通してトップコート層13に溶着するとと
もに、文字16の周囲の熱可塑性ポリウレタンシート3
aとポリウレタン発泡シート18とはトップコート層1
3との界面でくい切られ、切断された熱可塑性ポリウレ
タンシート3aとポリウレタン発泡シート18とを取り
除いて、図8に示すように、トップコート層13の上に
0.70mmの厚みのある文字16を溶着19されて形
成させた。
【0024】如上のように形成させた文字16は、内部
に充填材を包含するため重厚な感じを与えるものであっ
て、また、文字16の内部は外界と遮断されているの
で、空気も水も出入することがなく、水中にある時は、
水圧を受けて文字7の厚みは、やや減少するが、水から
出れば完全に復元して元の厚みを取り戻すものであっ
た。
に充填材を包含するため重厚な感じを与えるものであっ
て、また、文字16の内部は外界と遮断されているの
で、空気も水も出入することがなく、水中にある時は、
水圧を受けて文字7の厚みは、やや減少するが、水から
出れば完全に復元して元の厚みを取り戻すものであっ
た。
【0025】また、使用の度に水圧がかかって変形はし
ても溶着部から剥がれなどは生じないものであった。
ても溶着部から剥がれなどは生じないものであった。
【0026】なお、前記熱可塑性剛性樹脂シート3又は
3aは種々色彩を着色したものを使用することによっ
て、所望のの種々色彩の文字、図称を極めて容易に作成
することができる。
3aは種々色彩を着色したものを使用することによっ
て、所望のの種々色彩の文字、図称を極めて容易に作成
することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、被着体に文字、図称を設ける
に当たり、熱可塑性合成樹脂を被着体に重ねて文字、図
称を印刻した凹版溶着型で押圧しつつ加熱して被着体上
で、文字、図称を成形するとともに溶着させるので、、
文字、図称は繊細な部分まで明瞭に成形されたままで溶
着される。従って、加工効率が良い上に、不具合の発生
が殆どない。
に当たり、熱可塑性合成樹脂を被着体に重ねて文字、図
称を印刻した凹版溶着型で押圧しつつ加熱して被着体上
で、文字、図称を成形するとともに溶着させるので、、
文字、図称は繊細な部分まで明瞭に成形されたままで溶
着される。従って、加工効率が良い上に、不具合の発生
が殆どない。
【0028】成形された文字、図称は、成形と同時に被
着体に溶着されるので文字、図称と被着体との結合力は
強靭で、文字、図称が被着体から剥がれるようなことが
極めて少ない。
着体に溶着されるので文字、図称と被着体との結合力は
強靭で、文字、図称が被着体から剥がれるようなことが
極めて少ない。
【0029】ダイビング用バランシング胴衣のように、
構成材の表面に防水を目的とするトップコート層のある
ものでは、そのトップコート層に直接溶着できるので、
特に、結合力を増すための下引層を形成させる必要がな
く、低コストで加工が出来る。
構成材の表面に防水を目的とするトップコート層のある
ものでは、そのトップコート層に直接溶着できるので、
特に、結合力を増すための下引層を形成させる必要がな
く、低コストで加工が出来る。
【0030】本発明では、文字、図称の成形を印刻した
凹版溶着型をもちいるので、文字、図称は厚みを持ち重
厚なものとなる。特に、文字、図称内に、ポリウレタン
発泡シートのような充填材をいれたものでは、一層に、
立体感に富み、見栄えのする物となる。
凹版溶着型をもちいるので、文字、図称は厚みを持ち重
厚なものとなる。特に、文字、図称内に、ポリウレタン
発泡シートのような充填材をいれたものでは、一層に、
立体感に富み、見栄えのする物となる。
【0031】本発明において、文字、図称を残して、そ
の周辺からくい切ったものでは、従来のような台板がな
いので被着体との明瞭なコントラストを現出させるもの
となる。
の周辺からくい切ったものでは、従来のような台板がな
いので被着体との明瞭なコントラストを現出させるもの
となる。
【0032】本発明では、数種の色違いの文字、図称の
構成材を被着体の上に並べて形成すれば、一回の成形、
溶着加工でカラフルな文字、図称を取り付けることが出
来る。
構成材を被着体の上に並べて形成すれば、一回の成形、
溶着加工でカラフルな文字、図称を取り付けることが出
来る。
【図1】下引層の上に熱可塑性合成樹脂シートを載置し
た製品の構成材と高周波ウエルダー金型を示す縦断面図
である。
た製品の構成材と高周波ウエルダー金型を示す縦断面図
である。
【図2】製品の構成材の上に文字を成形し溶着した状態
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図3】熱可塑性ポリウレタン積層布の要部断面図であ
る。
る。
【図4】ダイビング用バランシング胴衣の正面図であ
る。
る。
【図5】被着体上で文字、図称を成形、取付ける加工方
法を示す部分断面図である。
法を示す部分断面図である。
【図6】被着体とその上に成形、取り付けられた文字、
図称を示す断面図である。
図称を示す断面図である。
【図7】被着体上で充填材を包含する文字、図称を成
形、取り付ける方法を示す部分断面図である。
形、取り付ける方法を示す部分断面図である。
【図8】被着体とその上に成形、取り付けられた充填材
を包含する文字、図称を示す断面図である。
を包含する文字、図称を示す断面図である。
1 製品の構成材 2 下引層 3、3a 熱可塑性合成樹脂シート 4,4a 高周波ウエルダー金型 5 文字、図称 6 印文 7 くい切り刃 8 バランシbbグ胴衣 9 基布 10 下引層 11 熱可塑性ポリウレタン層 12 熱可塑性ポリウレタン積層布 13 トップコート層 14 文字 15 溶着 16 文字 17 ポリウレタン発泡シート 19 溶着
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 9:00 B29L 9:00
Claims (3)
- 【請求項1】製品の構成材に、熱可塑性合成樹脂を主成
分とする溶剤型組成物を塗布して下引層を形成し、前記
下引層の上に熱可塑性合成樹脂シートを重ねて載置し、
刻印された文字、図称を有し且つ前記文字、図称の周辺
にくい切り刃を設けた高周波ウエルダー金型を前記熱可
塑性合成樹脂シートに押圧しつつ加熱して文字、図称を
成形すると同時に該文字、図称を下引層に溶着すること
を特徴とする製品の構成材の表面に文字、図称を形成す
る方法。 - 【請求項2】製品の構成材に、熱可塑性合成樹脂を主成
分とする溶剤型組成物を塗布して下引層を形成し、前記
下引層の上に、ポリウレタン発泡シートを間にして熱可
塑性合成樹脂シートを重ねて載置し、刻印された文字、
図称を有し且つ前記文字、図称の周辺にくい切り刃を設
けた高周波ウエルダー金型を前記熱可塑性合成樹脂シー
トに押圧しつつ加熱して文字、図称を成形すると同時に
該文字、図称を下引層に溶着することを特徴とする製品
の構成材の表面に文字、図称を形成する方法。 - 【請求項3】前記下引層の上に重ねて載置する熱可塑性
合成樹脂シートは任意色彩に着色してなる請求項1又は
2記載の製品の構成材の表面に文字、図称を形成する方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000123757A JP2001301037A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | 製品の構成材の表面に文字、図称を形成する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000123757A JP2001301037A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | 製品の構成材の表面に文字、図称を形成する方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001301037A true JP2001301037A (ja) | 2001-10-30 |
Family
ID=18633996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000123757A Withdrawn JP2001301037A (ja) | 2000-04-25 | 2000-04-25 | 製品の構成材の表面に文字、図称を形成する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001301037A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002365231A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 角型紙カップ外観検査装置 |
WO2005025836A1 (en) * | 2003-09-18 | 2005-03-24 | Cooperative Research Centre For Advanced Composite Structures Limited | Functional surface shaping techniques for polymer composite components |
AU2004272124B2 (en) * | 2003-09-18 | 2010-04-29 | Cooperative Research Centre For Advanced Composite Structures Limited | Functional surface shaping techniques for polymer composite components |
CN101837639A (zh) * | 2009-04-14 | 2010-09-22 | 张永红 | 一种在塑制输送带和塑制同步带上加装塑制附件的方法 |
-
2000
- 2000-04-25 JP JP2000123757A patent/JP2001301037A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070222 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080717 |