JP2001295820A - 3条ねじ - Google Patents

3条ねじ

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JP2001295820A
JP2001295820A JP2000114555A JP2000114555A JP2001295820A JP 2001295820 A JP2001295820 A JP 2001295820A JP 2000114555 A JP2000114555 A JP 2000114555A JP 2000114555 A JP2000114555 A JP 2000114555A JP 2001295820 A JP2001295820 A JP 2001295820A
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thread
screw
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female screw
streak
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JP2000114555A
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Yasuo Suzuki
安雄 鈴木
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SUZUKI NEJI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
SUZUKI NEJI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雌ねじ部材として用いられた軟質材を破断し
にくく、ねじ締めに要するタクトタイムを短縮すること
ができるねじを提供する。 【解決手段】 第1から第3のねじ山13,14,15
が形成された3条ねじであって、第2と第3のねじ山1
4,15の形状が同じで、第1のねじ山13の高さh1
が第2と第3のねじ山14,15の高さh2より高くし
ている。また、各ねじ山のピッチPは、通常の1条のね
じ山のピッチとほぼ同じにしている。3条ねじなので、
雌ねじ穴に食いつくとき、穴の縁と3カ所で接触し、ね
じが傾きにくくなる。リード角が大きいので、締め付け
タクトタイムが短くなり、着座トルクを上げ易くなって
緩みにくくなる。また、雌ねじ部材を破断しにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、多条ねじに関し、
特に、アルミ合金、マグネシウム合金又はプラスチック
などの雌ねじ部材を破損しやすい軟質の素材に対して適
した3条ねじに関する。
【0002】
【従来の技術】電化製品等の各種工業製品では、タッピ
ンねじが広く使用されている。そして、タッピンねじが
ねじ込まれる雌ねじ部材は、軽量化を図る目的から、ア
ルミ合金やマグネシウム合金のダイキャストあるいは、
プラスチックの使用も進んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記アルミ合
金、マグネシウム合金又はプラスチックは、軟質材とも
言われ、通常のタッピンねじを用いると、雌ねじ部材が
破断し、いわゆる、バカになり易い。
【0004】また、タッピンねじによる締め付け作業
は、流れ作業において行われることが多く、タクトタイ
ムの短縮の要請が強い。本発明は、このような事実から
考えられたもので、雌ねじ部材として用いられた軟質材
を破断しにくく、ねじ締めに要するタクトタイムを短縮
することができるねじを提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の3条ねじは、第1から第3のねじ山が形成
された3条ねじであって、第2と第3のねじ山の形状が
同じで、第1のねじ山が第2と第3のねじ山より高いこ
とを特徴としている。この場合、第1から第3のねじ山
は、通常の1条ねじとほぼ同じピッチで設けられた構成
とすることができる。
【0006】また、第1のねじ山のフランク角が、第2
と第3のねじ山のフランク角より小さい構成としたり、
第1のねじ山の体積と、第2と第3のねじ山の体積とを
同一にした構成としたり、上記のいずれかの3条ねじに
おいて、ねじ頭部の座面に、円周方向に沿うウェーブ状
で複数の凹凸を形成した構成とすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図面を用いて本発明の実施
例を説明する。図1は、本発明の3条ねじを示す図で、
(a)は上面図、(b)は正面図である。同図に示す3
条ねじ10は、軸体11の一端に拡大された頭部12を
有し、軸体11には、第1のねじ山13,第2のねじ山
14,第3のねじ山15の3条のねじ山が等しいピッチ
Pで形成されている。このピッチPは、通常の1条ねじ
のピッチとほぼ等しくなっており、したがって、1つの
ねじ山のピッチは、3Pとなる。また、第1から第3の
ねじ山のリード角βは皆同一であるが、ピッチが3倍に
なっているので、1条ねじの場合よりも大きくなってい
る。頭部12には、ドライバ穴としての十字穴12aが
穿設されている。
【0008】図2は、図1の3条ねじ10を、その軸線
を含む面で切断し、その一部を拡大した部分拡大断面図
である。図2において、第2と第3のねじ山14,15
は同一の形状、すなわち、同一のフランク角α2で軸体
11の表面からねじ山頂部までの高さも同一の高さh2
である。これに対し、第1のねじ山のフランク角α1
は、第2及び第3のねじ山のフランク角α2より小さ
い。また、ねじ山の高さh1もh2より大きくなってい
る。さらに、ねじ山の山頂幅は、第1のねじ山がw1に
対し、第2、第3のねじ山は、w1より大きいw2とな
っている。以上の構成から、第1のねじ山の体積V1
と、第2及び第3のねじ山の体積V2とが同じになるよ
うにしている。このようにねじ山の体積を同じにしてお
くと、転造加工が容易にできるようになる。なお、上記
の実施例におけるねじ山の高さh1とh2の差である
が、第2、第3のねじ山の高さh2を、第1のねじ山の
高さh1の1/5程度低くしている。
【0009】上記の3条ねじを、雌ねじ部材にねじ込む
のであるが、雌ねじ部材には、従来の場合と同様に、予
め下穴を穿設しておく。そして、ねじ10の細くなった
先端11aを下穴に入れ、十字穴12aにドライバビッ
トを差し込み、軸方向の力を加えつつねじ込む。このと
き、ねじ10のリード角β(図1参照)は、通常の1条
ねじの場合より大きくなっているので、ねじ10の回転
角に対して、ねじ込まれる深さは深くなり、素速くねじ
込むことができる。したがって、ねじ込みに要するタク
トタイムを短くすることが可能となる。
【0010】また、3条のねじ全てが同じ大きさのねじ
であれば、締め付け抵抗が上昇してねじ込みが困難にな
るが、本発明の3条ねじでは、第2と第3のねじ山を低
くしていることによって、締め付けトルクの上昇を抑
え、通常のねじと変わらないトルクで締め付けることが
できる。
【0011】一般に、タッピンねじが下穴に食いつき始
めるとき、ねじが傾いてねじ込まれる現象が生じやす
い。これは、通常のねじは1条ねじであり、下穴の入口
縁とねじ山とは、たった一カ所でしか接していないから
である。これに対し、2条ねじにすれば、下穴の入口縁
とねじ山とは180゜離れた2カ所で接することにな
り、多少安定する。しかし、2カ所では、まだ、ねじは
ぐらつき、傾斜する可能性は高い。しかし、3条ねじに
すると、下穴とねじ山とは120゜間隔で3カ所で接す
ることになり、ぐらつきが無くなり、傾斜するおそれも
無くなる。したがって、タッピンねじのねじ込み始めに
ねじが傾斜することを防止できる。
【0012】本発明の3条ねじは、リード角βが大きく
なるので、軸体11を1周するねじ山の長さが長くな
る。したがって、締め付け終わりの着座トルクを大きく
することができ、ねじ込んだ後の引き抜き強度が向上
し、抜けにくくなる。また、リード角が大きいので、ね
じ込んだときの軸方向の進行が速くなり、杭を打ち込む
のに似て、軟質材などの脆い素材からなる雌ねじ部材で
も破断させることなくねじ込むことができるようにな
る。
【0013】なお、本発明の3条ねじでは、上述したよ
うに第1のねじ山と、第2、第3のねじ山との体積を一
緒にするために、低い方の第2、第3のねじ山の山頂幅
を広くし、フランク角を大きくしている。このような構
成から、第2、第3のねじ山も雌ねじ部材との接触面積
はほぼ同程度にすることができる。
【0014】上記に説明した本発明の3条ねじは、雌ね
じ部材を破損しにくいことから、繰り返し使用すること
ができる。すなわち、修理やリサイクル等に適してい
る。また、従来通常の1条ねじを用いていたところに、
本発明の3条ねじを用いても、雌ねじ部材を破断しにく
いので、使用できることから、互換性がある。また、雌
ねじ部材を破断しにくいので、下穴を大きくしてもよ
い。
【0015】図3は、本発明の他の実施例を示す図で、
(a)は正面図、(b)は下面図、(c)は頭部の周辺
を円周方向に切断した一部断面図である。本発明の3条
ねじ20は、上述したように着座トルクを大きくするこ
とができるので、緩みにくくなるという特徴がある。そ
して、この緩み防止機能をさらに向上させるために、頭
部21の座面22には、図3(b)の紙面と垂直な方向
に複数の凹凸を形成している。この凹凸形状は、本発明
の発明者が提案している特許第3,017,331号に
記載されたものである。
【0016】すなわち、座面22の22aの部分は凸部
を、22bは凹部を示している。そして、図3(c)に
示すように、これらの凹凸は、なだらかな正弦波状のウ
ェーブを描いている。凹凸の深さdは、頭部および雌ね
じ部材の硬さなどから適当に決定されるものであり、そ
の数も特に制限はないが、本発明の実施例では、ねじ径
が5mmφ程度の場合、凹凸の深さdは約4mm/100
とし、凹凸は円周上にほぼ等間隔に三個づつ設けてい
る。
【0017】以上の構成からなる3条ねじを雌ねじ部材
23にねじ込み、座面22と雌ねじ部材23とが圧接す
るように強く締めつけると、座面22が雌ねじ部材23
に強く押圧される。座面22の凹凸がウェーブ状であり
しかも浅いものであるから、雌ねじ部材23は凹凸に沿
って変形し易く、座面22は、ほぼ全面に近い大きな面
積で雌ねじ部材23と密着できるようになる。したがっ
て、締付け後、3条ねじ10に緩み方向のトルクが働い
ても、座面と雌ねじ部材との摩擦が強くなって緩みを防
止することができる。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように本発明の3条ねじ
は、第1から第3のねじ山が形成された3条ねじであっ
て、第2と第3のねじ山の形状が同じで、第1のねじ山
が第2と第3のねじ山より高い構成としているので、ね
じ込み抵抗を大きくすることなく、ねじ込みに要するタ
クトタイムを短縮することができる。また、3条ねじな
ので、リード角が大きくなり、アルミ合金、マグネシウ
ム合金又はプラスチックなどの軟質材にねじ込んでも雌
ねじ部材を破断させることを減少させることができる。
【0019】第1のねじ山のフランク角が、第2と第3
のねじ山のフランク角より小さくして第1のねじ山の体
積と、第2と第3のねじ山の体積とを同一にした構成と
すれば、3条ねじの転造がやりやすくなる。
【0020】本発明の3条ねじは、リード角が大きくな
るので、本来的に緩みにくいが、ねじ頭部の座面に、円
周方向に沿うウェーブ状で複数の凹凸を形成した構成と
すれば、さらに緩みにくいねじを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3条ねじを示す図で、(a)は上面
図、(b)は正面図である。
【図2】図1の3条ねじを、その軸線を含む面で切断
し、その一部を拡大した部分拡大断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す図で、(a)は正面
図、(b)は下面図、(c)は頭部の周辺を円周方向に
切断した一部断面図である。
【符号の説明】
10 3条ねじ 13 第1のねじ山 14 第2のねじ山 15 第3のねじ山 22a 凸部 22b 凹部 h1 第1のねじ山の高さ h2 第2、第3のねじ山の高さ α1 第1のねじ山のフランク角 α2 第2、第3のねじ山のフランク角 V1 第1のねじ山の体積 V2 第2、第3のねじ山の体積

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1から第3のねじ山が形成された3条
    ねじであって、第2と第3のねじ山の形状が同じで、第
    1のねじ山が第2と第3のねじ山より高いことを特徴と
    する3条ねじ。
  2. 【請求項2】 第1のねじ山のフランク角が、第2と第
    3のねじ山のフランク角より小さいことを特徴とする請
    求項1記載の3条ねじ。
  3. 【請求項3】 第1のねじ山の体積と、第2と第3のね
    じ山の体積とを同一にしたことを特徴とする請求項2記
    載の3条ねじ。
  4. 【請求項4】 請求項1から3に記載のいずれかの3条
    ねじにおいて、ねじ頭部の座面に、円周方向に沿うウェ
    ーブ状で複数の凹凸を形成したことを特徴とする3条ね
    じ。
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