JP2001286510A - 車椅子用操向・駆動ユニット及び電動車椅子 - Google Patents
車椅子用操向・駆動ユニット及び電動車椅子Info
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/64—Electric machine technologies in electromobility
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- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 通常の手動車椅子の車体前部の左右いずれか
一方の側部に簡単に取り付けることができ、それを取り
付けることによって当該車椅子を容易に電動タイプに構
成することができると共に、車椅子を自在に操向するこ
とのできる車椅子用操向・駆動ユニット及びこれを使用
した電動車椅子の提供。 【解決手段】 上記操向・駆動ユニット１は左右いずれ
か一方の前輪を構成する車輪４又は５及びこれを回転駆
動するＤＣモータ６をそれぞれ取り付けた取付枠７を、
車体２の前部の左右いずれか一方の側部２Ａ又は２Ｂに
回動可能に縦設される操向ハンドル軸８の先端部に固定
して構成される。
一方の側部に簡単に取り付けることができ、それを取り
付けることによって当該車椅子を容易に電動タイプに構
成することができると共に、車椅子を自在に操向するこ
とのできる車椅子用操向・駆動ユニット及びこれを使用
した電動車椅子の提供。 【解決手段】 上記操向・駆動ユニット１は左右いずれ
か一方の前輪を構成する車輪４又は５及びこれを回転駆
動するＤＣモータ６をそれぞれ取り付けた取付枠７を、
車体２の前部の左右いずれか一方の側部２Ａ又は２Ｂに
回動可能に縦設される操向ハンドル軸８の先端部に固定
して構成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子用駆動ユニ
ット及びそれを使用した電動車椅子に関する。
ット及びそれを使用した電動車椅子に関する。
【０００２】
【従来の技術】歩行が不自由な高齢者や身障者が使用す
る車椅子としては、手動車椅子と電動車椅子とに大別す
ることができる。この２つのタイプの車椅子のうち、一
般に、電動車椅子は、比較的重度の身障者によって使用
される一方、手動車椅子は、比較的軽度の身障者によっ
て使用されてきた。従来、電動車椅子としては、左右一
対の車輪、特に左右一対の後輪を駆動するためのＤＣモ
ータ及びデファレンシャル・ギアを含む駆動機構を具備
し、その走行のコントロールをジョイスティックで行う
ようにしたものが知られている。
る車椅子としては、手動車椅子と電動車椅子とに大別す
ることができる。この２つのタイプの車椅子のうち、一
般に、電動車椅子は、比較的重度の身障者によって使用
される一方、手動車椅子は、比較的軽度の身障者によっ
て使用されてきた。従来、電動車椅子としては、左右一
対の車輪、特に左右一対の後輪を駆動するためのＤＣモ
ータ及びデファレンシャル・ギアを含む駆動機構を具備
し、その走行のコントロールをジョイスティックで行う
ようにしたものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来公知の
電動車椅子は、デファレンシャル・ギアその他精密加工
を要する多数の部品からなる駆動機構が常設されている
ため、構造が複雑となり、製造コストや重量が嵩み、そ
の取り扱いや持ち運びも容易ではなかった。そこで、近
時、手動車椅子に取り付けて、これを電動タイプに構成
できる電動補助ユニットが提案されているが、これは在
来の手動車椅子を電動化するためにそれに付加的に装着
するものであって、それ自体としては操向機能を具備せ
ず、車椅子の電動走行を可能にするだけのものに過ぎな
い。本発明は、従来技術の有する上記の如き不都合ない
し欠点に鑑みてなされたものであって、その第１の目的
は、通常の手動車椅子の車体前部の左右いずれか一方の
側部に簡単に取り付けることができ、それを取り付ける
ことによって当該車椅子を容易に電動タイプに構成する
ことができると共に、車椅子を自在に操向することがで
きるようにした新規な車椅子用操行・駆動ユニットを提
供することにある。また、本発明の第２の目的は、上記
操向・駆動ユニットを使用することにより、操向操作が
簡単で、しかも取り扱いないし持ち運びが容易な軽量か
つコンパクトな電動車椅子を提供することにある。
電動車椅子は、デファレンシャル・ギアその他精密加工
を要する多数の部品からなる駆動機構が常設されている
ため、構造が複雑となり、製造コストや重量が嵩み、そ
の取り扱いや持ち運びも容易ではなかった。そこで、近
時、手動車椅子に取り付けて、これを電動タイプに構成
できる電動補助ユニットが提案されているが、これは在
来の手動車椅子を電動化するためにそれに付加的に装着
するものであって、それ自体としては操向機能を具備せ
ず、車椅子の電動走行を可能にするだけのものに過ぎな
い。本発明は、従来技術の有する上記の如き不都合ない
し欠点に鑑みてなされたものであって、その第１の目的
は、通常の手動車椅子の車体前部の左右いずれか一方の
側部に簡単に取り付けることができ、それを取り付ける
ことによって当該車椅子を容易に電動タイプに構成する
ことができると共に、車椅子を自在に操向することがで
きるようにした新規な車椅子用操行・駆動ユニットを提
供することにある。また、本発明の第２の目的は、上記
操向・駆動ユニットを使用することにより、操向操作が
簡単で、しかも取り扱いないし持ち運びが容易な軽量か
つコンパクトな電動車椅子を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために、本発明に係る車椅子用操向・駆動ユニット
は、車椅子の左右いずれか一方の前輪を構成する車輪及
び該車輪を回転駆動するＤＣモータをそれぞれ取り付け
た取付枠を、車椅子の車体前部の左右いずれか一方の側
部に回動可能に縦設される操向ハンドル軸の先端部に固
定してなるものである。
るために、本発明に係る車椅子用操向・駆動ユニット
は、車椅子の左右いずれか一方の前輪を構成する車輪及
び該車輪を回転駆動するＤＣモータをそれぞれ取り付け
た取付枠を、車椅子の車体前部の左右いずれか一方の側
部に回動可能に縦設される操向ハンドル軸の先端部に固
定してなるものである。
【０００５】また、上記第２の目的を達成するために、
本発明に係る電動車椅子は、車体の前部及び後部にそれ
ぞれ左右一対の前輪及び後輪を備えた車椅子において、
前記車輪のいずれか一方を構成する車輪及び該車輪を回
転駆動するＤＣモータをそれぞれ取り付けた取付枠を操
向ハンドル軸の先端部に固定してなる操向・駆動ユニッ
トの該ハンドル軸を車体前部の左右いずれか一方の側部
に回動可能に縦設し、前記モータの起動により車椅子の
走行を可能ならしめると共に、前記ハンドル軸に取り付
けた操向ハンドルの操作により車椅子を自在に操向し得
るように構成したことを特徴とするものである。
本発明に係る電動車椅子は、車体の前部及び後部にそれ
ぞれ左右一対の前輪及び後輪を備えた車椅子において、
前記車輪のいずれか一方を構成する車輪及び該車輪を回
転駆動するＤＣモータをそれぞれ取り付けた取付枠を操
向ハンドル軸の先端部に固定してなる操向・駆動ユニッ
トの該ハンドル軸を車体前部の左右いずれか一方の側部
に回動可能に縦設し、前記モータの起動により車椅子の
走行を可能ならしめると共に、前記ハンドル軸に取り付
けた操向ハンドルの操作により車椅子を自在に操向し得
るように構成したことを特徴とするものである。
【０００６】上記操向・駆動ユニットにおいて、ＤＣモ
ータはモータと減速歯車機構とを組み合わせて一体化し
たギアドモータであり、その回転を該減速歯車機構を介
して前記車輪に伝達する構成とすることが望ましい。
ータはモータと減速歯車機構とを組み合わせて一体化し
たギアドモータであり、その回転を該減速歯車機構を介
して前記車輪に伝達する構成とすることが望ましい。
【０００７】上記操向・駆動ユニットにおいて、ＤＣモ
ーターは普通のモーターであり、その回転を該ＤＣモー
ターと前記車輪との間に設けた減速歯車機構を介して前
記車輪に伝達する構成としてもよい。
ーターは普通のモーターであり、その回転を該ＤＣモー
ターと前記車輪との間に設けた減速歯車機構を介して前
記車輪に伝達する構成としてもよい。
【０００８】そして、電動車椅子の車体は幅方向に折り
たたみ可能に構成することが望ましい。
たたみ可能に構成することが望ましい。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明につき、その実施形
態を具体的に示した添付図面を参照して詳細に説明す
る。
態を具体的に示した添付図面を参照して詳細に説明す
る。
【００１０】図１は、本発明の一実施形態としての電動
車椅子の全体をその細部を省略して示した斜視図であ
り、この電動車椅子は通有の手動車椅子に本発明に係る
操向・駆動ユニット１を装着して電動化したものであっ
て、図中、２はその車体、３は車体２の後部に取り付け
られている左右一対の径大な後輪、４は車体２の前部の
一方の側部２Ａに取り付けられているキャスタ型の小径
の前輪である。車体２は、図示のように、パイプ状のフ
レーム部材によって組み立てられており、中間部を枢止
した折りたたみ自在なＸ字状フレーム部材を介して幅方
向に折りたたみ可能に構成されている。したがって、不
使用時には車椅子をコンパクトに折りたたんで保管でき
るので場所もとらないし、持ち運びや運送に便利であ
る。
車椅子の全体をその細部を省略して示した斜視図であ
り、この電動車椅子は通有の手動車椅子に本発明に係る
操向・駆動ユニット１を装着して電動化したものであっ
て、図中、２はその車体、３は車体２の後部に取り付け
られている左右一対の径大な後輪、４は車体２の前部の
一方の側部２Ａに取り付けられているキャスタ型の小径
の前輪である。車体２は、図示のように、パイプ状のフ
レーム部材によって組み立てられており、中間部を枢止
した折りたたみ自在なＸ字状フレーム部材を介して幅方
向に折りたたみ可能に構成されている。したがって、不
使用時には車椅子をコンパクトに折りたたんで保管でき
るので場所もとらないし、持ち運びや運送に便利であ
る。
【００１１】操向・駆動ユニット１は、車椅子の左右い
ずれか一方の前輪、図示の例にあっては前記前輪４とは
反対側の前輪を構成するキャスタ型の小径の車輪５及び
該車輪を回転駆動するＤＣモータ６をそれぞれ取り付け
た取付枠７と、車体２の前部の左右いずれか一方の側
部、図示の例にあっては前記側部２Ａとは反対側の側部
２Ｂに回動可能に縦設される先端部に該取付枠７を固定
した操向ハンドル軸８とからなっている。
ずれか一方の前輪、図示の例にあっては前記前輪４とは
反対側の前輪を構成するキャスタ型の小径の車輪５及び
該車輪を回転駆動するＤＣモータ６をそれぞれ取り付け
た取付枠７と、車体２の前部の左右いずれか一方の側
部、図示の例にあっては前記側部２Ａとは反対側の側部
２Ｂに回動可能に縦設される先端部に該取付枠７を固定
した操向ハンドル軸８とからなっている。
【００１２】図３及び４は、上記操向・駆動ユニット１
の駆動機構の一例を図示したもので、図中、５は操向輪
と駆動輪とを兼ねる前輪として構成された車輪、６はＤ
Ｃブラシレス・ギアドモータ、７は取付枠、８は操向ハ
ンドル軸である。この取付枠７は、天板部７Ａと対向岐
板部７Ｂ、７Ｃとからなる断面略倒Ｕ字状の枠体であ
り、取付枠７の内側には、一方の岐板部７Ｃ寄りに前記
対向岐板部７Ｂ、７Ｃ間に横設された車軸９を介して前
記車輪５が回転自在に支承されており、他方の岐板部７
Ｂと対向する側の該車輪５のホイール部５Ａには径大な
歯車１０が該車輪５と同軸的に固着されている。一方、
該他方の岐板部７Ｂの外側には前記ギアドモータ６がそ
の減速歯車列の出力歯車１１を取付枠７の内側に突出さ
せた態様で設けると共に、該出力歯車１１と前記車輪側
の歯車１０との間に中間歯車１２を設け、該モータの起
動に伴って回転駆動される該出力歯車１１の回転を該中
間歯車１２を介して該車輪側歯車１０に伝達するように
なっている。
の駆動機構の一例を図示したもので、図中、５は操向輪
と駆動輪とを兼ねる前輪として構成された車輪、６はＤ
Ｃブラシレス・ギアドモータ、７は取付枠、８は操向ハ
ンドル軸である。この取付枠７は、天板部７Ａと対向岐
板部７Ｂ、７Ｃとからなる断面略倒Ｕ字状の枠体であ
り、取付枠７の内側には、一方の岐板部７Ｃ寄りに前記
対向岐板部７Ｂ、７Ｃ間に横設された車軸９を介して前
記車輪５が回転自在に支承されており、他方の岐板部７
Ｂと対向する側の該車輪５のホイール部５Ａには径大な
歯車１０が該車輪５と同軸的に固着されている。一方、
該他方の岐板部７Ｂの外側には前記ギアドモータ６がそ
の減速歯車列の出力歯車１１を取付枠７の内側に突出さ
せた態様で設けると共に、該出力歯車１１と前記車輪側
の歯車１０との間に中間歯車１２を設け、該モータの起
動に伴って回転駆動される該出力歯車１１の回転を該中
間歯車１２を介して該車輪側歯車１０に伝達するように
なっている。
【００１３】前記中間歯車１２は、図示の例にあって
は、前記モータ６の動力の前記車輪側歯車１０への伝達
を必要に応じて遮断することができるようにするため、
前記出力歯車１１及び該車輪側歯車１０との噛合を後述
する解除機構１６の操作により解除することができるよ
うに構成されている。すなわち、前記中間歯車１２は、
図４に示すように、取付枠７の対向岐板部７Ｂ、７Ｃ間
に枢軸１３を介してその下端部１４Ａを支承させた水平
軸線周りに揺動可能なほぼ倒Ｌ字形のブラケットアーム
１４に回転自在に軸支されており、常態においては、一
端を岐板部７Ｂに、他端を該ブラケットアーム１４の上
方屈曲部から水平に延在する水平アーム部分１４Ｂの適
所にそれぞれ固定した引張りバネ１５の作用により上記
車輪５側の歯車１０及び出力歯車１１に弾性的に圧接さ
れ、これら２つの歯車と噛合されている。
は、前記モータ６の動力の前記車輪側歯車１０への伝達
を必要に応じて遮断することができるようにするため、
前記出力歯車１１及び該車輪側歯車１０との噛合を後述
する解除機構１６の操作により解除することができるよ
うに構成されている。すなわち、前記中間歯車１２は、
図４に示すように、取付枠７の対向岐板部７Ｂ、７Ｃ間
に枢軸１３を介してその下端部１４Ａを支承させた水平
軸線周りに揺動可能なほぼ倒Ｌ字形のブラケットアーム
１４に回転自在に軸支されており、常態においては、一
端を岐板部７Ｂに、他端を該ブラケットアーム１４の上
方屈曲部から水平に延在する水平アーム部分１４Ｂの適
所にそれぞれ固定した引張りバネ１５の作用により上記
車輪５側の歯車１０及び出力歯車１１に弾性的に圧接さ
れ、これら２つの歯車と噛合されている。
【００１４】他方、前記解除機構１６は、前記取付枠７
の天板部７Ａを上下に貫通する回動軸１７と、該回動軸
の上方突出軸部分１７Ａにその軸線に直角に取り付けた
回動レバー１８と、該回動軸の下方突出軸部分１７Ｂに
固定した凹所１９Ａを有するカム１９とからなってお
り、該カム１９の凹所１９Ａには、常態において、前記
ブラケットアームの水平アーム部分１４Ｂの端部１４
Ｂ′が係合している。この常態において前記回動レバー
１８を回動操作すると、これと一体に回動軸１７とカム
１９が回動し、このカム１９の回動によりその凹所１９
Ａに係合している前記水平アーム部分１４Ｂの端部１４
Ｂ′が前記引張りバネ１５の弾性に抗して該カム１９の
カム山に乗り上がり、該水平アーム部分１４Ｂ、従って
又ブラケットアーム１４を、図４において、枢軸１３を
支点として反時計方向へ揺動させるため、中間歯車１２
はこれに伴って出力歯車１１及び車輪側歯車１０との噛
合を解除されるので、モータ動力の車輪５への伝達は遮
断される。図中、２０は回動軸１７の取付カラーであ
る。
の天板部７Ａを上下に貫通する回動軸１７と、該回動軸
の上方突出軸部分１７Ａにその軸線に直角に取り付けた
回動レバー１８と、該回動軸の下方突出軸部分１７Ｂに
固定した凹所１９Ａを有するカム１９とからなってお
り、該カム１９の凹所１９Ａには、常態において、前記
ブラケットアームの水平アーム部分１４Ｂの端部１４
Ｂ′が係合している。この常態において前記回動レバー
１８を回動操作すると、これと一体に回動軸１７とカム
１９が回動し、このカム１９の回動によりその凹所１９
Ａに係合している前記水平アーム部分１４Ｂの端部１４
Ｂ′が前記引張りバネ１５の弾性に抗して該カム１９の
カム山に乗り上がり、該水平アーム部分１４Ｂ、従って
又ブラケットアーム１４を、図４において、枢軸１３を
支点として反時計方向へ揺動させるため、中間歯車１２
はこれに伴って出力歯車１１及び車輪側歯車１０との噛
合を解除されるので、モータ動力の車輪５への伝達は遮
断される。図中、２０は回動軸１７の取付カラーであ
る。
【００１５】動力源として普通のモータないしブラシレ
スモータを使用する場合には、減速歯車列を組み付けた
ギアボックス（図示してない）を前記取付枠７の内側に
取り付けると共に、該減速歯車列の出力歯車を車輪５側
の歯車１２に噛合させて伝動機構を構成することができ
る。この場合、中間歯車を遊動歯車として構成し、これ
を前記の如き解除機構により遊動させて歯車の噛合連動
を遮断し得るようにすることができる。
スモータを使用する場合には、減速歯車列を組み付けた
ギアボックス（図示してない）を前記取付枠７の内側に
取り付けると共に、該減速歯車列の出力歯車を車輪５側
の歯車１２に噛合させて伝動機構を構成することができ
る。この場合、中間歯車を遊動歯車として構成し、これ
を前記の如き解除機構により遊動させて歯車の噛合連動
を遮断し得るようにすることができる。
【００１６】上記の如く構成された操向・駆動ユニット
１は、その操向ハンドル軸８を車体２の前部の左右いず
れか一方の側部２Ａ、２Ｂに取付部材２１を介して回動
可能に縦設してやるだけで車体２に容易に取り付けるこ
とができる。図示の例にあっては、取付部材２１は、金
属パイプで作られた操向ハンドル軸８の外径より僅かに
大きな内径を有する比較的短い管状体で形成されてい
て、車体の前方から見て右側の車体フレーム部分を構成
する前後方向に延設された上、中、下のフレーム部材２
２、２３、２４のうち、下段のフレーム部材２４の前部
に溶着されており、操向ハンドル軸８は前記管状取付部
材２１に回転自在に挿通されている。このような管状取
付部材は通常の手動車椅子の多くにキャスタ型前輪の取
付部材として取り付けられているので、該手動車椅子の
前輪を取り外した後、それをそのまま利用することも可
能である。操向ハンドル軸８の上端部には図１に示され
ているように操向ハンドル８Ａが取り付けられ、搭乗者
はその操向ハンドル８Ａを旋回操作することにより車椅
子を自由自在に操縦することができる。因みに、駆動系
にデファレンシャルギアを採用し、左右の駆動輪をそれ
ぞれ逆方向に回転させて方向制御を行うようにした従来
公知の電動車椅子にあっては小回りの利く運転をするこ
とは困難であるが、本発明に係る電動車椅子にあって
は、片方の前輪に操向輪及び駆動輪としての２つの機能
を持たせ、該前輪を前記操向ハンドル８Ａの旋回操作に
より操向させるものであるから極めて容易に小回りの利
く運転をすることが可能である。
１は、その操向ハンドル軸８を車体２の前部の左右いず
れか一方の側部２Ａ、２Ｂに取付部材２１を介して回動
可能に縦設してやるだけで車体２に容易に取り付けるこ
とができる。図示の例にあっては、取付部材２１は、金
属パイプで作られた操向ハンドル軸８の外径より僅かに
大きな内径を有する比較的短い管状体で形成されてい
て、車体の前方から見て右側の車体フレーム部分を構成
する前後方向に延設された上、中、下のフレーム部材２
２、２３、２４のうち、下段のフレーム部材２４の前部
に溶着されており、操向ハンドル軸８は前記管状取付部
材２１に回転自在に挿通されている。このような管状取
付部材は通常の手動車椅子の多くにキャスタ型前輪の取
付部材として取り付けられているので、該手動車椅子の
前輪を取り外した後、それをそのまま利用することも可
能である。操向ハンドル軸８の上端部には図１に示され
ているように操向ハンドル８Ａが取り付けられ、搭乗者
はその操向ハンドル８Ａを旋回操作することにより車椅
子を自由自在に操縦することができる。因みに、駆動系
にデファレンシャルギアを採用し、左右の駆動輪をそれ
ぞれ逆方向に回転させて方向制御を行うようにした従来
公知の電動車椅子にあっては小回りの利く運転をするこ
とは困難であるが、本発明に係る電動車椅子にあって
は、片方の前輪に操向輪及び駆動輪としての２つの機能
を持たせ、該前輪を前記操向ハンドル８Ａの旋回操作に
より操向させるものであるから極めて容易に小回りの利
く運転をすることが可能である。
【００１７】図中、３Ａは搭乗者が手で回すことにより
後輪３を回転駆動するためのリング状のハンドリムであ
り、図示の電動車椅子は、上記操向・駆動ユニット１を
車体２から取り外す必要なく、前記解除機構１６を操作
して前輪５の回転をフリーにしてやることにより手動車
椅子として使用することが可能となるので、この場合に
該ハンドリム３Ａが有用となる。また、この場合、付添
人ないし介護者が車体後部のグリップ２６を把持して押
してやることにより手押し車椅子として使用することも
可能となる。符号２５は操向ハンドル８Ａに装着された
コントローラであり、このコントローラ２５の操作によ
り、モータ回路の開閉、前進・後退、走行スピード等の
コントロールをすることができるようになっている。使
用する電源としては小型の高性能バッテリ（例えば、ニ
ッケル水素バッテリ）を採用するとよい。バッテリ（図
示してない）は車体の背部又は側部に収容部を設け、そ
の中に収容しておくとよい。
後輪３を回転駆動するためのリング状のハンドリムであ
り、図示の電動車椅子は、上記操向・駆動ユニット１を
車体２から取り外す必要なく、前記解除機構１６を操作
して前輪５の回転をフリーにしてやることにより手動車
椅子として使用することが可能となるので、この場合に
該ハンドリム３Ａが有用となる。また、この場合、付添
人ないし介護者が車体後部のグリップ２６を把持して押
してやることにより手押し車椅子として使用することも
可能となる。符号２５は操向ハンドル８Ａに装着された
コントローラであり、このコントローラ２５の操作によ
り、モータ回路の開閉、前進・後退、走行スピード等の
コントロールをすることができるようになっている。使
用する電源としては小型の高性能バッテリ（例えば、ニ
ッケル水素バッテリ）を採用するとよい。バッテリ（図
示してない）は車体の背部又は側部に収容部を設け、そ
の中に収容しておくとよい。
【００１８】以上、本発明の実施形態を添付図面を参照
して詳細に説明したが、本発明はそれに限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で、それに各
種の改変を施して実施することができるものである。
して詳細に説明したが、本発明はそれに限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で、それに各
種の改変を施して実施することができるものである。
【００１９】以上詳述したところから理解されるよう
に、本発明によれば、通常の手動車椅子の車体前部の左
右いずれか一方の側部に簡単に取り付けることができ、
それを取り付けることによって当該車椅子を容易に電動
タイプに構成することができると共に、車椅子を自在に
操向することができるようにした新規な車椅子用操向・
駆動ユニットを得ることができる。
に、本発明によれば、通常の手動車椅子の車体前部の左
右いずれか一方の側部に簡単に取り付けることができ、
それを取り付けることによって当該車椅子を容易に電動
タイプに構成することができると共に、車椅子を自在に
操向することができるようにした新規な車椅子用操向・
駆動ユニットを得ることができる。
【００２０】また、本発明によれば、上記操向・駆動ユ
ニットを使用することにより、構造及び操向操作が簡単
で、しかも取り扱いないし持ち運びが容易な軽量かつコ
ンパクトな電動車椅子を廉価に提供することが可能とな
る。
ニットを使用することにより、構造及び操向操作が簡単
で、しかも取り扱いないし持ち運びが容易な軽量かつコ
ンパクトな電動車椅子を廉価に提供することが可能とな
る。
【図１】本発明に係る操向・駆動ユニットを使用した電
動車椅子の一例を細部を省略して示す斜視図。
動車椅子の一例を細部を省略して示す斜視図。
【図２】一部を省略して示す図１の電動車椅子の側面
図。
図。
【図３】本発明に係る操向・駆動ユニットの駆動機構を
一部を省略して示す正面図。
一部を省略して示す正面図。
【図４】図３に示した駆動機構の一部省略側面図。
１ 操向・駆動ユニット ２ 車体 ３ 後輪 ４ 前輪 ５ 前輪 ６ ＤＣモータ ７ 取付枠 ２Ａ、２Ｂ 車体側部 ８ 操向ハンドル軸 ８Ａ 操向ハンドル １０ 車輪側歯車 １１ 出力歯車 １２ 中間歯車 １６ 解除機構
Claims (7)
- 【請求項１】 車椅子の左右いずれか一方の前輪を構成
する車輪及び該車輪を回転駆動するＤＣモータをそれぞ
れ取り付けた取付枠を、車椅子の車体前部の左右いずれ
か一方の側部に回動可能に縦設される操向ハンドル軸の
先端部に固定してなる車椅子用操向・駆動ユニット。 - 【請求項２】 ＤＣモータはモータと減速歯車機構とを
組み合わせて一体化したギアドモータであり、その回転
を該減速歯車機構を介して前記車輪に伝達する構成とし
たことを特徴とする請求項１に記載の車椅子用操向・駆
動ユニット。 - 【請求項３】 車体の前部及び後部にそれぞれ左右一対
の前輪及び後輪を備えた車椅子において、前記車輪のい
ずれか一方を構成する車輪及び該車輪を回転駆動するＤ
Ｃモータをそれぞれ取り付けた取付枠を操向ハンドル軸
の先端部に固定してなる操向・駆動ユニットの該ハンド
ル軸を車体前部の左右いずれか一方の側部に回動可能に
縦設し、前記モータの起動により車椅子の走行を可能な
らしめると共に、前記ハンドル軸に取り付けた操向ハン
ドルの操作により車椅子を自在に操向し得るように構成
したことを特徴とする電動車椅子。 - 【請求項４】 ＤＣモータはモータと減速歯車機構とを
組み合わせて一体化したギアドモータであり、その回転
を該減速歯車機構を介して前記車輪に伝達する構成とし
たことを特徴とする請求項３に記載の電動車椅子。 - 【請求項５】 ＤＣモータは普通のモータであり、その
回転を該ＤＣモータと前記車輪との間に設けた減速歯車
機構を介して前記車輪に伝達する構成としたことを特徴
とする請求項３に記載の電動車椅子。 - 【請求項６】 前記車輪に対するＤＣモータの回転の伝
達を遮断し得る機構を前記取付枠に設けたことを特徴と
する請求項３、４又は５に記載の電動車椅子。 - 【請求項７】 車体を幅方向に折りたたみ可能に構成し
たことを特徴とする請求項３から６までのいずれか１項
に記載の電動車椅子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000103076A JP2001286510A (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | 車椅子用操向・駆動ユニット及び電動車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000103076A JP2001286510A (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | 車椅子用操向・駆動ユニット及び電動車椅子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001286510A true JP2001286510A (ja) | 2001-10-16 |
Family
ID=18616843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000103076A Pending JP2001286510A (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | 車椅子用操向・駆動ユニット及び電動車椅子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001286510A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005218148A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-08-11 | Kyoeisha Co Ltd | ゴルフ場のコース管理作業を行う電動作業車 |
| WO2012144911A1 (en) * | 2011-04-20 | 2012-10-26 | Dynamic Controls | Steering control system and method for manual wheelchairs |
| JP2014014473A (ja) * | 2012-07-08 | 2014-01-30 | Sadayoshi Iwabuchi | 電動アシスト駆動車椅子及びそのための駆動機構 |
-
2000
- 2000-04-05 JP JP2000103076A patent/JP2001286510A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005218148A (ja) * | 2004-01-27 | 2005-08-11 | Kyoeisha Co Ltd | ゴルフ場のコース管理作業を行う電動作業車 |
| WO2012144911A1 (en) * | 2011-04-20 | 2012-10-26 | Dynamic Controls | Steering control system and method for manual wheelchairs |
| JP2014014473A (ja) * | 2012-07-08 | 2014-01-30 | Sadayoshi Iwabuchi | 電動アシスト駆動車椅子及びそのための駆動機構 |
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