JP2001280197A - ロータリ絞り弁式気化器 - Google Patents
ロータリ絞り弁式気化器Info
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M9/00—Carburettors having air or fuel-air mixture passage throttling valves other than of butterfly type; Carburettors having fuel-air mixing chambers of variable shape or position
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐久性に優れ、動作が常に安定かつ確実な、
ロータリ絞り弁式気化器を得る。 【解決手段】 アルミニウム合金製の気化器本体３１を
横貫する吸気路３５と交差して上下方向に延びる円筒形
の弁室９に、絞り孔５を有する絞り弁２を回動可能かつ
昇降可能に嵌挿し、弁室９の底壁に支持した定圧燃料室
４６に連通する燃料ノズル６を絞り孔５へ突出し、絞り
弁２に支持したニードル３を燃料ノズル６へ嵌挿して燃
料噴孔６ａの開度を調整する。気化器本体３１の上端壁
とアルミニウム合金、亜鉛合金などの金属製のブラケツ
ト１３との間に樹脂製蓋板２０を挟み、ブラケツト１３
を樹脂製蓋板２０から上方へ突出する弁軸２ａを支持す
るためのボス部２０ａに外嵌し、弁軸２ａの上端に絞り
弁レバー１０を結合し、ブラケツト１３の上面と絞り弁
レバー１０の下面との間にカム機構を形成する。
ロータリ絞り弁式気化器を得る。 【解決手段】 アルミニウム合金製の気化器本体３１を
横貫する吸気路３５と交差して上下方向に延びる円筒形
の弁室９に、絞り孔５を有する絞り弁２を回動可能かつ
昇降可能に嵌挿し、弁室９の底壁に支持した定圧燃料室
４６に連通する燃料ノズル６を絞り孔５へ突出し、絞り
弁２に支持したニードル３を燃料ノズル６へ嵌挿して燃
料噴孔６ａの開度を調整する。気化器本体３１の上端壁
とアルミニウム合金、亜鉛合金などの金属製のブラケツ
ト１３との間に樹脂製蓋板２０を挟み、ブラケツト１３
を樹脂製蓋板２０から上方へ突出する弁軸２ａを支持す
るためのボス部２０ａに外嵌し、弁軸２ａの上端に絞り
弁レバー１０を結合し、ブラケツト１３の上面と絞り弁
レバー１０の下面との間にカム機構を形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は刈払い機などの携帯
作業機に搭載される小形内燃機関のためのロータリ絞り
弁式気化器、特に気化器本体の弁室を閉鎖する樹脂製蓋
板およびブラケツトと、絞り弁レバーとブラケツトの間
のカム機構を改良したロータリ絞り弁式気化器に関する
ものである。
作業機に搭載される小形内燃機関のためのロータリ絞り
弁式気化器、特に気化器本体の弁室を閉鎖する樹脂製蓋
板およびブラケツトと、絞り弁レバーとブラケツトの間
のカム機構を改良したロータリ絞り弁式気化器に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば特願平 10-310336号などに開示さ
れるような従来のロータリ絞り弁式気化器は、（ａ）ア
ルミニウム合金からなるダイキヤスト製の気化器本体の
上端面に樹脂製蓋板と金属板にプレス加工を施したブラ
ケツト（押え板）とを重ね合せ、複数のボルトにより固
定しているだけなので、経年変化に伴い樹脂製蓋板が変
形してガタ付き、樹脂製蓋板に立設したカムフオロアの
高さが変化し、絞り弁レバーの回動量と燃料量との関係
に変化をもたらす。（ｂ）カム機構は樹脂製の絞り弁レ
バーのカム面と樹脂製蓋板に支持したステンレス製ボー
ルとからなり、絞り弁レバーの全作動荷重をボールで受
けているので耐摩耗性に問題があり、絞り弁レバーの摩
耗による作動荷重の増加、カム機構の動作不良を起し、
再現性が悪くなる。（ｃ）金属板からなるブラケツト
は、遠隔操作ケーブルのアウタチユーブの取付金具を螺
合支持するねじ孔の孔径、入口部のＲ形状などの加工が
難しく、機関を搭載する携帯作業機を落した時に変形し
やすい。（ｄ）弁軸を覆うゴム製の防塵ブーツは、長期
経過の内に硬化して形状復帰に問題があり、絞り弁の回
動と伸縮に伴い破損し、埃などが弁軸の支持部へ浸入
し、絞り弁の作動荷重の上昇や作動不良を起すことがあ
る。（ｅ）従来の金属製の気化器本体の上端面に樹脂製
蓋板を挟んで金属板からプレス成形したブラケツトを結
合するものは、樹脂製蓋板の変形、シール面のキズ、気
化器本体の鋳造時の油ジワなどにより、埃などが隙間へ
進入し、絞り弁の作動荷重の上昇や作動不良を起すこと
がある。（ｆ）金属製の気化器本体では上端面の左右１
対の回止め爪により樹脂製蓋板を回止めし、絞り弁の弁
軸の嵌合部で中心を位置決めしているが、絞り弁の弁軸
を嵌合する軸孔がずれると、左右１対の回止め爪が係合
不良を起し、また組立時に気化器本体に樹脂製蓋板をし
つかり固定しないと、樹脂製蓋板がガタ付くことがあ
る。（ｇ）始動性を向上させるために をエアースク
リユ構造にしているが、部品費や加工経費が嵩む……な
どの問題がある。
れるような従来のロータリ絞り弁式気化器は、（ａ）ア
ルミニウム合金からなるダイキヤスト製の気化器本体の
上端面に樹脂製蓋板と金属板にプレス加工を施したブラ
ケツト（押え板）とを重ね合せ、複数のボルトにより固
定しているだけなので、経年変化に伴い樹脂製蓋板が変
形してガタ付き、樹脂製蓋板に立設したカムフオロアの
高さが変化し、絞り弁レバーの回動量と燃料量との関係
に変化をもたらす。（ｂ）カム機構は樹脂製の絞り弁レ
バーのカム面と樹脂製蓋板に支持したステンレス製ボー
ルとからなり、絞り弁レバーの全作動荷重をボールで受
けているので耐摩耗性に問題があり、絞り弁レバーの摩
耗による作動荷重の増加、カム機構の動作不良を起し、
再現性が悪くなる。（ｃ）金属板からなるブラケツト
は、遠隔操作ケーブルのアウタチユーブの取付金具を螺
合支持するねじ孔の孔径、入口部のＲ形状などの加工が
難しく、機関を搭載する携帯作業機を落した時に変形し
やすい。（ｄ）弁軸を覆うゴム製の防塵ブーツは、長期
経過の内に硬化して形状復帰に問題があり、絞り弁の回
動と伸縮に伴い破損し、埃などが弁軸の支持部へ浸入
し、絞り弁の作動荷重の上昇や作動不良を起すことがあ
る。（ｅ）従来の金属製の気化器本体の上端面に樹脂製
蓋板を挟んで金属板からプレス成形したブラケツトを結
合するものは、樹脂製蓋板の変形、シール面のキズ、気
化器本体の鋳造時の油ジワなどにより、埃などが隙間へ
進入し、絞り弁の作動荷重の上昇や作動不良を起すこと
がある。（ｆ）金属製の気化器本体では上端面の左右１
対の回止め爪により樹脂製蓋板を回止めし、絞り弁の弁
軸の嵌合部で中心を位置決めしているが、絞り弁の弁軸
を嵌合する軸孔がずれると、左右１対の回止め爪が係合
不良を起し、また組立時に気化器本体に樹脂製蓋板をし
つかり固定しないと、樹脂製蓋板がガタ付くことがあ
る。（ｇ）始動性を向上させるために をエアースク
リユ構造にしているが、部品費や加工経費が嵩む……な
どの問題がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題を解消した、耐久性に優れ、動作が常に安定かつ確
実な、ロータリ絞り弁式気化器を提供することにある。
問題を解消した、耐久性に優れ、動作が常に安定かつ確
実な、ロータリ絞り弁式気化器を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成はアルミニウム合金製の気化器本体を
横貫する吸気路と交差して上下方向に延びる円筒形の弁
室に、絞り孔を有する絞り弁を回動可能かつ昇降可能に
嵌挿し、前記弁室の底壁に支持した定圧燃料室に連通す
る燃料ノズルを前記絞り孔へ突出し、前記絞り弁に支持
したニードルを前記燃料ノズルへ嵌挿して燃料噴孔の開
度を調整するロータリ絞り弁式気化器において、前記気
化器本体の上端壁とアルミニウム合金、亜鉛合金などの
金属製のブラケツトとの間に樹脂製蓋板を挟み、前記ブ
ラケツトを前記樹脂製蓋板から上方へ突出する弁軸を支
持するためのボス部に外嵌し、前記弁軸の上端に絞り弁
レバーを結合し、前記ブラケツトの上面と前記絞り弁レ
バーの下面との間にカム機構を形成したことを特徴とす
る。
に、本発明の構成はアルミニウム合金製の気化器本体を
横貫する吸気路と交差して上下方向に延びる円筒形の弁
室に、絞り孔を有する絞り弁を回動可能かつ昇降可能に
嵌挿し、前記弁室の底壁に支持した定圧燃料室に連通す
る燃料ノズルを前記絞り孔へ突出し、前記絞り弁に支持
したニードルを前記燃料ノズルへ嵌挿して燃料噴孔の開
度を調整するロータリ絞り弁式気化器において、前記気
化器本体の上端壁とアルミニウム合金、亜鉛合金などの
金属製のブラケツトとの間に樹脂製蓋板を挟み、前記ブ
ラケツトを前記樹脂製蓋板から上方へ突出する弁軸を支
持するためのボス部に外嵌し、前記弁軸の上端に絞り弁
レバーを結合し、前記ブラケツトの上面と前記絞り弁レ
バーの下面との間にカム機構を形成したことを特徴とす
る。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明では経年変化が極めて少な
く、埃の浸入防止性が高く、かつ流量安定性と再現性の
高いロータリ絞り弁式気化器を得る。ブラケツトをダイ
キヤスト製にし、ブラケツトと気化器本体の間に樹脂製
蓋板を挟み込む。ブラケツトは気化器本体から突出する
位置決めボスと金属接触により重合せ結合し、経年変化
による寸法変化のないようにする。つまり、気化器本体
の上端面の環状溝にＯリングを嵌合したうえ、樹脂製蓋
板を挟んでブラケツトを重合せ結合する。気化器本体か
ら上方へ突出する複数の位置決めボスに樹脂製蓋板の切
欠を係合し、絞り弁の弁軸を樹脂製蓋板のボス部へ嵌挿
して中心の位置決めを行う。
く、埃の浸入防止性が高く、かつ流量安定性と再現性の
高いロータリ絞り弁式気化器を得る。ブラケツトをダイ
キヤスト製にし、ブラケツトと気化器本体の間に樹脂製
蓋板を挟み込む。ブラケツトは気化器本体から突出する
位置決めボスと金属接触により重合せ結合し、経年変化
による寸法変化のないようにする。つまり、気化器本体
の上端面の環状溝にＯリングを嵌合したうえ、樹脂製蓋
板を挟んでブラケツトを重合せ結合する。気化器本体か
ら上方へ突出する複数の位置決めボスに樹脂製蓋板の切
欠を係合し、絞り弁の弁軸を樹脂製蓋板のボス部へ嵌挿
して中心の位置決めを行う。
【０００６】カムフオロアを樹脂製蓋板でなくブラケツ
トに支持し、カムフオロアの高さに狂いのない構造にす
る。絞り弁レバーのカム面をステンレス製ローラで支持
し、点接触から線接触にして面圧を低くする。
トに支持し、カムフオロアの高さに狂いのない構造にす
る。絞り弁レバーのカム面をステンレス製ローラで支持
し、点接触から線接触にして面圧を低くする。
【０００７】弁軸の支持部を封止するために弾性シール
部材（パツキン）を用い、絞り弁の上下動と回動に影響
されない構造にする。弾性シール部材は外周面を断面Ｌ
字形の金属環により保護し、樹脂製蓋板の環状溝へに圧
入固定する。
部材（パツキン）を用い、絞り弁の上下動と回動に影響
されない構造にする。弾性シール部材は外周面を断面Ｌ
字形の金属環により保護し、樹脂製蓋板の環状溝へに圧
入固定する。
【０００８】
【実施例】図１は本発明に係るロータリ絞り弁式気化器
の斜視図、図２は同ロータリ絞り弁式気化器の側面断面
図、図３は同ロータリ絞り弁式気化器の分解斜視図であ
る。気化器本体３１は吸気路３５の両側に左右１対のボ
ルト挿通孔３４を有し、気化器本体３１の上端面には、
樹脂製蓋板２０を挟んで金属製のブラケツト（押え板）
１３が複数のボルト１２により結合される。アルミニウ
ム合金からダイキヤスト成形される気化器本体３１に
は、軽量化のために多数の空洞５０が設けられる。樹脂
製蓋板２０とブラケツト１３を貫通する弁軸２ａには、
下面にカム面１０ａを有する絞り弁レバー１０が結合さ
れ、絞り弁レバー１０にスイベル１１により遠隔操作ケ
ーブルのインナワイヤが結合される。インナワイヤを挿
通するアウタチユーブの端部は、ブラケツト１３から上
方へ突出する突壁１３ａに螺合支持した取付金具１４に
固定される。ブラケツト１３の突壁２３には、アイドル
停止ボルト２４が螺合される。ブラケツト１３の突壁２
３の孔２５には、機関の始動時燃料量を多くするため
に、絞り弁レバー１０を押し上げる補助カム機構が支持
され、気化器本体３１の左側壁の孔５１には、機関の加
速時燃料量を多くする加速ポンプが支持される。
の斜視図、図２は同ロータリ絞り弁式気化器の側面断面
図、図３は同ロータリ絞り弁式気化器の分解斜視図であ
る。気化器本体３１は吸気路３５の両側に左右１対のボ
ルト挿通孔３４を有し、気化器本体３１の上端面には、
樹脂製蓋板２０を挟んで金属製のブラケツト（押え板）
１３が複数のボルト１２により結合される。アルミニウ
ム合金からダイキヤスト成形される気化器本体３１に
は、軽量化のために多数の空洞５０が設けられる。樹脂
製蓋板２０とブラケツト１３を貫通する弁軸２ａには、
下面にカム面１０ａを有する絞り弁レバー１０が結合さ
れ、絞り弁レバー１０にスイベル１１により遠隔操作ケ
ーブルのインナワイヤが結合される。インナワイヤを挿
通するアウタチユーブの端部は、ブラケツト１３から上
方へ突出する突壁１３ａに螺合支持した取付金具１４に
固定される。ブラケツト１３の突壁２３には、アイドル
停止ボルト２４が螺合される。ブラケツト１３の突壁２
３の孔２５には、機関の始動時燃料量を多くするため
に、絞り弁レバー１０を押し上げる補助カム機構が支持
され、気化器本体３１の左側壁の孔５１には、機関の加
速時燃料量を多くする加速ポンプが支持される。
【０００９】気化器本体３１の下端面には膜３７を挟ん
で中間壁体３８が、中間壁体３８の下端面には膜３９を
挟んで中間壁体４０が、さらに中間壁体４０の下端面に
は吸引ポンプ６０のスポイド４３の周縁部を固定する押
え板４１とが重ね合され、かつ複数のボルト４２により
結合される。燃料タンクの燃料は中間壁体３８の下面か
ら突出する燃料管４５を経て、機関のクランク室または
吸気路の脈動圧により膜３７を上下動させる膜型燃料ポ
ンプにより、定圧燃料室４６へ送られるようになつてい
る。定圧燃料室４６は膜３９の上側に区画され、膜３９
の下側に大気室４７が区画される。定圧燃料室４６の燃
料蒸気や空気は適時吸引ポンプ６０により燃料タンクへ
戻される。
で中間壁体３８が、中間壁体３８の下端面には膜３９を
挟んで中間壁体４０が、さらに中間壁体４０の下端面に
は吸引ポンプ６０のスポイド４３の周縁部を固定する押
え板４１とが重ね合され、かつ複数のボルト４２により
結合される。燃料タンクの燃料は中間壁体３８の下面か
ら突出する燃料管４５を経て、機関のクランク室または
吸気路の脈動圧により膜３７を上下動させる膜型燃料ポ
ンプにより、定圧燃料室４６へ送られるようになつてい
る。定圧燃料室４６は膜３９の上側に区画され、膜３９
の下側に大気室４７が区画される。定圧燃料室４６の燃
料蒸気や空気は適時吸引ポンプ６０により燃料タンクへ
戻される。
【００１０】図２に示すように、吸気路３５と直交する
上下方向の円筒状の弁室９に、絞り孔５を有する円柱状
の絞り弁２が回動可能かつ昇降可能に嵌挿される。絞り
弁２と一体の弁軸２ａは、樹脂製蓋板２０の軸孔１８を
貫通して上方へ延び、軸孔１８を囲むボス２０ａには弾
性シール部材１７が配設される。ブラケツト１３の円筒
部１３ｂにはカム面１０ａに係合する水平ローラ１５が
支持される。気化器本体３１の環状溝と樹脂製蓋板２０
との間にはＯリング２７が介装される。戻しばね４は弁
軸２ａを囲むように配設され、戻しばね４の上端が樹脂
製蓋板２０に、下端が絞り弁２にそれぞれ係止される。
戻しばね４の力により絞り弁レバー１０のカム面１０ａ
は水平ローラ１５へ係合され、絞り弁レバー１０はアイ
ドル停止ボルト２４へ当接される。弁室９の下端壁には
燃料ジエツト７と燃料ノズル６が支持され、燃料ノズル
６は絞り孔５へ突出される。絞り弁２に支持したニード
ル３が燃料ノズル６へ挿通される。絞り弁２が戻しばね
４の力に抗して回動されると、絞り孔５の吸気路３５に
対する開度が増加し、同時にニードル３が上昇して燃料
噴孔６ａの開度が増加する。
上下方向の円筒状の弁室９に、絞り孔５を有する円柱状
の絞り弁２が回動可能かつ昇降可能に嵌挿される。絞り
弁２と一体の弁軸２ａは、樹脂製蓋板２０の軸孔１８を
貫通して上方へ延び、軸孔１８を囲むボス２０ａには弾
性シール部材１７が配設される。ブラケツト１３の円筒
部１３ｂにはカム面１０ａに係合する水平ローラ１５が
支持される。気化器本体３１の環状溝と樹脂製蓋板２０
との間にはＯリング２７が介装される。戻しばね４は弁
軸２ａを囲むように配設され、戻しばね４の上端が樹脂
製蓋板２０に、下端が絞り弁２にそれぞれ係止される。
戻しばね４の力により絞り弁レバー１０のカム面１０ａ
は水平ローラ１５へ係合され、絞り弁レバー１０はアイ
ドル停止ボルト２４へ当接される。弁室９の下端壁には
燃料ジエツト７と燃料ノズル６が支持され、燃料ノズル
６は絞り孔５へ突出される。絞り弁２に支持したニード
ル３が燃料ノズル６へ挿通される。絞り弁２が戻しばね
４の力に抗して回動されると、絞り孔５の吸気路３５に
対する開度が増加し、同時にニードル３が上昇して燃料
噴孔６ａの開度が増加する。
【００１１】図示してないが、膜３９の昇降に伴つて回
動するレバーを介して定圧燃料室４６の天壁に配設した
流入弁が開閉され、膜３７により駆動される燃料ポンプ
（図示せず）からの燃料が流入弁を経て定圧燃料室４６
へ供給される。定圧燃料室４６の燃料は逆止弁８、燃料
ジエツト７、燃料噴孔６ａを経て絞り孔５へ吸引され
る。
動するレバーを介して定圧燃料室４６の天壁に配設した
流入弁が開閉され、膜３７により駆動される燃料ポンプ
（図示せず）からの燃料が流入弁を経て定圧燃料室４６
へ供給される。定圧燃料室４６の燃料は逆止弁８、燃料
ジエツト７、燃料噴孔６ａを経て絞り孔５へ吸引され
る。
【００１２】機関の始動に先立ち、吸引ポンプ６０のス
ポイド４３を繰返し押し潰すと、定圧燃料室４６の燃料
蒸気や空気が、中間壁体４０の下端面に配設した吸入弁
と吐出弁とを兼ねる複合弁４８の傘部を押し開いてポン
プ室４９へ吸引され、さらに偏平に押し潰された中空の
軸部を押し開き、管４４を経て燃料タンクへ吐き出され
るようになつている。
ポイド４３を繰返し押し潰すと、定圧燃料室４６の燃料
蒸気や空気が、中間壁体４０の下端面に配設した吸入弁
と吐出弁とを兼ねる複合弁４８の傘部を押し開いてポン
プ室４９へ吸引され、さらに偏平に押し潰された中空の
軸部を押し開き、管４４を経て燃料タンクへ吐き出され
るようになつている。
【００１３】本発明によれば、気化器本体３１の上端面
に弁軸２ａを囲むように環状溝３３が設けられ、環状溝
３３に嵌装したＯリング２７を挟むように樹脂製蓋板２
０が重ね合される。また、気化器本体３１の上端面に設
けた円筒部３１ａへ樹脂製蓋板２０から下方へ突出する
ボス部２０ｂが嵌合され、さらに樹脂製蓋板２０から上
方へ突出するボス部２０ａがＵ字形のブラケツト１３の
間へ突出される。複数のボルト１２がブラケツト１３の
ボルト挿通孔を経て、樹脂製蓋板２０の切欠２０ｃに係
合する気化器本体３１の位置決めボス３０のねじ孔へ螺
合される。樹脂製蓋板２０から上方へ突出する位置決め
ピン２２が、ブラケツト１３の下面のピン孔へ係合され
る。弁軸２ａと軸孔１８の間に介装される弾性シール部
材１７は、断面Ｌ字形の金属環にゴム製舌片を焼き付け
たものであり、樹脂製蓋板２０のボス部２０ａの環状溝
へ係合され、ゴム製舌片が弁軸２ａに弾性的に係合され
る。
に弁軸２ａを囲むように環状溝３３が設けられ、環状溝
３３に嵌装したＯリング２７を挟むように樹脂製蓋板２
０が重ね合される。また、気化器本体３１の上端面に設
けた円筒部３１ａへ樹脂製蓋板２０から下方へ突出する
ボス部２０ｂが嵌合され、さらに樹脂製蓋板２０から上
方へ突出するボス部２０ａがＵ字形のブラケツト１３の
間へ突出される。複数のボルト１２がブラケツト１３の
ボルト挿通孔を経て、樹脂製蓋板２０の切欠２０ｃに係
合する気化器本体３１の位置決めボス３０のねじ孔へ螺
合される。樹脂製蓋板２０から上方へ突出する位置決め
ピン２２が、ブラケツト１３の下面のピン孔へ係合され
る。弁軸２ａと軸孔１８の間に介装される弾性シール部
材１７は、断面Ｌ字形の金属環にゴム製舌片を焼き付け
たものであり、樹脂製蓋板２０のボス部２０ａの環状溝
へ係合され、ゴム製舌片が弁軸２ａに弾性的に係合され
る。
【００１４】
【発明の効果】本発明は上述のように、アルミニウム合
金製の気化器本体を横貫する吸気路と交差して上下方向
に延びる円筒形の弁室に、絞り孔を有する絞り弁を回動
可能かつ昇降可能に嵌挿し、前記弁室の底壁に支持した
定圧燃料室に連通する燃料ノズルを前記絞り孔へ突出
し、前記絞り弁に支持したニードルを前記燃料ノズルへ
嵌挿して燃料噴孔の開度を調整するロータリ絞り弁式気
化器において、前記気化器本体の上端壁とアルミニウム
合金、亜鉛合金などの金属製のブラケツトとの間に樹脂
製蓋板を挟み、前記ブラケツトを前記樹脂製蓋板から上
方へ突出する弁軸を支持するためのボス部に外嵌し、前
記弁軸の上端に絞り弁レバーを結合し、前記ブラケツト
の上面と前記絞り弁レバーの下面との間にカム機構を形
成したものであるから、樹脂製蓋板の経年変化による寸
法変化や変形によるガタつきがなく、燃料流量の再現
性、安定性が向上し、所期の性能を維持できる。
金製の気化器本体を横貫する吸気路と交差して上下方向
に延びる円筒形の弁室に、絞り孔を有する絞り弁を回動
可能かつ昇降可能に嵌挿し、前記弁室の底壁に支持した
定圧燃料室に連通する燃料ノズルを前記絞り孔へ突出
し、前記絞り弁に支持したニードルを前記燃料ノズルへ
嵌挿して燃料噴孔の開度を調整するロータリ絞り弁式気
化器において、前記気化器本体の上端壁とアルミニウム
合金、亜鉛合金などの金属製のブラケツトとの間に樹脂
製蓋板を挟み、前記ブラケツトを前記樹脂製蓋板から上
方へ突出する弁軸を支持するためのボス部に外嵌し、前
記弁軸の上端に絞り弁レバーを結合し、前記ブラケツト
の上面と前記絞り弁レバーの下面との間にカム機構を形
成したものであるから、樹脂製蓋板の経年変化による寸
法変化や変形によるガタつきがなく、燃料流量の再現
性、安定性が向上し、所期の性能を維持できる。
【００１５】カムフオロアとカム面との接触を線接触に
したことにより面圧が下がり、作動荷重の安定化し、耐
摩耗性が向上する。
したことにより面圧が下がり、作動荷重の安定化し、耐
摩耗性が向上する。
【００１６】ブラケツトのダイキヤスト加工により強度
が向上し、落下時の変形が防止され、さらに加工精度が
向上し、付加機能としてパーシヤルストツパを備えるこ
とができる。
が向上し、落下時の変形が防止され、さらに加工精度が
向上し、付加機能としてパーシヤルストツパを備えるこ
とができる。
【００１７】絞り弁の上下運動と回動に影響されず、弾
性シール部材の硬化による作動荷重の増加や表面の破損
がなく、弾性シール部材により埃の浸入が防止され、作
動の安定性と燃料の流量が安定する。
性シール部材の硬化による作動荷重の増加や表面の破損
がなく、弾性シール部材により埃の浸入が防止され、作
動の安定性と燃料の流量が安定する。
【００１８】気化器本体に設けた複数の位置決めボスに
より、蓋板のずれがなくなり、組立性が向上する。
より、蓋板のずれがなくなり、組立性が向上する。
【００１９】気化器本体と樹脂製蓋板との間をＯリング
により封止することにより、シール面の変形、キズ、油
ジワなどから弁室へ埃が浸入するのを防止できる。
により封止することにより、シール面の変形、キズ、油
ジワなどから弁室へ埃が浸入するのを防止できる。
【図１】本発明に係るロータリ絞り弁式気化器の斜視図
である。
である。
【図２】同ロータリ絞り弁式気化器の側面断面図であ
る。
る。
【図３】同ロータリ絞り弁式気化器の分解斜視図であ
る。
る。
２：絞り弁 ２ａ：弁軸 ３：ニードル ４：戻しばね
５：絞り孔 ６：燃料ノズル ６ａ：燃料噴孔 ９：
弁室 １０：絞り弁レバー １０ａ：カム面 １３：ブ
ラケツト １４：取付金具 １３ｂ：円筒部 １５：水
平ローラ １７：弾性シール部材 ２０：樹脂製蓋板
２３：突壁 ２７：Ｏリング ３１：気化器本体 ３
２：位置決めボス ３３：環状溝 ３５：吸気路 ３
７：膜 ３８：中間壁体 ３９：膜 ４０：中間壁体
４１：押え板 ４６：定圧燃料室 ４７：大気室 ４
８：複合弁 ４９：ポンプ室 ６０：吸引ポンプ
５：絞り孔 ６：燃料ノズル ６ａ：燃料噴孔 ９：
弁室 １０：絞り弁レバー １０ａ：カム面 １３：ブ
ラケツト １４：取付金具 １３ｂ：円筒部 １５：水
平ローラ １７：弾性シール部材 ２０：樹脂製蓋板
２３：突壁 ２７：Ｏリング ３１：気化器本体 ３
２：位置決めボス ３３：環状溝 ３５：吸気路 ３
７：膜 ３８：中間壁体 ３９：膜 ４０：中間壁体
４１：押え板 ４６：定圧燃料室 ４７：大気室 ４
８：複合弁 ４９：ポンプ室 ６０：吸引ポンプ
Claims (6)
- 【請求項１】アルミニウム合金製の気化器本体を横貫す
る吸気路と交差して上下方向に延びる円筒形の弁室に、
絞り孔を有する絞り弁を回動可能かつ昇降可能に嵌挿
し、前記弁室の底壁に支持した定圧燃料室に連通する燃
料ノズルを前記絞り孔へ突出し、前記絞り弁に支持した
ニードルを前記燃料ノズルへ嵌挿して燃料噴孔の開度を
調整するロータリ絞り弁式気化器において、前記気化器
本体の上端壁とアルミニウム合金、亜鉛合金などの金属
製のブラケツトとの間に樹脂製蓋板を挟み、前記ブラケ
ツトを前記樹脂製蓋板から上方へ突出する弁軸を支持す
るためのボス部に外嵌し、前記弁軸の上端に絞り弁レバ
ーを結合し、前記ブラケツトの上面と前記絞り弁レバー
の下面との間にカム機構を形成したことを特徴とするロ
ータリ絞り弁式気化器。 - 【請求項２】前記ブラケツトにステンレス製の水平ロー
ラの一部を嵌挿支持する円筒部を形成し、前記弁軸に結
合した絞り弁レバーの下面のカム面を前記水平ローラに
係合した、請求項１に記載のロータリ絞り弁式気化器。 - 【請求項３】前記ブラケツトをアルミニウム合金、亜鉛
合金などの金属からダイキヤスト成形した、請求項１に
記載のロータリ絞り弁式気化器。 - 【請求項４】前記樹脂製蓋板から上方へ突出するボス部
と前記弁軸との間に、カツプ形の金属補強材と一体の弾
性シール部材を装着した、請求項１に記載のロータリ絞
り弁式気化器。 - 【請求項５】前記気化器本体の上面に形成した環状溝と
前記前記樹脂製蓋板との間にＯリングを装着した、請求
項１に記載のロータリ絞り弁式気化器。 - 【請求項６】前記気化器本体に上方へ突出する複数の位
置決めボスと前記弁室と同軸の円筒部とを設け、前記樹
脂製蓋板に前記円筒部へ係合するボス部と前記各位置決
めボスへ係合する切欠とを設けた、請求項１に記載のロ
ータリ絞り弁式気化器。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000091910A JP2001280197A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | ロータリ絞り弁式気化器 |
| US09/817,531 US6827337B2 (en) | 2000-03-29 | 2001-03-26 | Rotary throttle valve carburetor |
| EP01108060A EP1138925A3 (en) | 2000-03-29 | 2001-03-29 | Rotary throttle valve carburetor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000091910A JP2001280197A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | ロータリ絞り弁式気化器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001280197A true JP2001280197A (ja) | 2001-10-10 |
Family
ID=18607319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000091910A Pending JP2001280197A (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | ロータリ絞り弁式気化器 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6827337B2 (ja) |
| EP (1) | EP1138925A3 (ja) |
| JP (1) | JP2001280197A (ja) |
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| JP2006200456A (ja) | 2005-01-21 | 2006-08-03 | ＴＩ Ｗａｌｂｒｏ Ｊａｐａｎ株式会社 | 気化器の絞り弁操作装置 |
| US7104252B1 (en) | 2005-06-15 | 2006-09-12 | Walbro Engine Management, L.L.C. | Crankcase venting rotary valve carburetor |
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| US8777188B2 (en) | 2010-01-04 | 2014-07-15 | Clifford Feldmann | Plunger valve for a propane carburetor |
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| US3333832A (en) * | 1966-04-11 | 1967-08-01 | Bendix Corp | Air valve carburetors |
| DE2720335A1 (de) * | 1977-05-06 | 1978-11-16 | Bosch Gmbh Robert | Kraftstoffversorgungsanlage |
| DE2720336A1 (de) * | 1977-05-06 | 1978-11-16 | Bosch Gmbh Robert | Kraftstoffversorgungsanlage |
| GB2030215A (en) * | 1978-09-27 | 1980-04-02 | Saunders Carburettor | Floatless carburettor |
| JPS58101253A (ja) * | 1981-12-10 | 1983-06-16 | Walbro Far East | ロ−タリスロツトル弁式気化器 |
| JPS5892448U (ja) * | 1981-12-18 | 1983-06-22 | 株式会社ウオルブロ−・フア−イ−スト | ロ−タリスロツトル弁式気化器 |
| NZ199858A (en) * | 1982-03-01 | 1985-07-12 | M L Brown | Carburettor for spark ignition i.c.engine |
| JPH086645B2 (ja) * | 1987-11-30 | 1996-01-29 | 株式会社京浜精機製作所 | 回動絞り弁型気化器 |
| JPH08105357A (ja) * | 1994-10-06 | 1996-04-23 | Nippon Walbro:Kk | ロータリ絞り弁式気化器における燃料供給管の構造 |
| JP2968707B2 (ja) * | 1995-07-10 | 1999-11-02 | 株式会社日本ウォルブロー | ロータリ絞り弁式気化器の燃料調整機構 |
| JPH10131808A (ja) * | 1996-10-29 | 1998-05-19 | Zama Japan Kk | 回転絞り弁式気化器 |
-
2000
- 2000-03-29 JP JP2000091910A patent/JP2001280197A/ja active Pending
-
2001
- 2001-03-26 US US09/817,531 patent/US6827337B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-03-29 EP EP01108060A patent/EP1138925A3/en not_active Withdrawn
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US20010029700A1 (en) | 2001-10-18 |
| EP1138925A3 (en) | 2002-08-21 |
| EP1138925A2 (en) | 2001-10-04 |
| US6827337B2 (en) | 2004-12-07 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| RD01 | Notification of change of attorney |
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