JP2001278313A - 飲料缶用キャップ - Google Patents

飲料缶用キャップ

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JP2001278313A
JP2001278313A JP2000096122A JP2000096122A JP2001278313A JP 2001278313 A JP2001278313 A JP 2001278313A JP 2000096122 A JP2000096122 A JP 2000096122A JP 2000096122 A JP2000096122 A JP 2000096122A JP 2001278313 A JP2001278313 A JP 2001278313A
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cap
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cap body
hole
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JP2000096122A
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English (en)
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Takashi Inaba
隆 稲葉
Yuji Tsuda
裕司 津田
Toru Todo
徹 藤堂
Akiko Marutani
明子 丸谷
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KSL ALCOA ALUMINUM CO Ltd
Kobe Steel Ltd
Richell Corp
Original Assignee
KSL ALCOA ALUMINUM CO Ltd
Kobe Steel Ltd
Richell Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再シール容易な飲料缶用キャップの提供
を課題とする。 【解決手段】 飲料缶1の上蓋2に密着する嵌合部6を
備えたキャップ本体5と、飲料缶1の飲み口3に対応す
る位置に設けられた飲料流出用開口11と、この飲料流
出用開口の近傍に設けた空気流入穴12と、キャップ本
体に回動自在に設けられたノズル20とを備え、このノ
ズルの基端部両側面に設けた回動軸24の周面及び前記
キャップ本体に設けられた回動軸受け用孔14の周面と
は、互いに摺接し合うように形成されていると共に、ノ
ズルは、立ち上げ位置で飲料流出用開口と連通し、ノズ
ルのシール位置で空気流入穴に係合し空気流入穴をシー
ルする突起25を備え、ノズルの長手方向の寸法をキャ
ップ本体直径より小さくすると共に、ノズルのシール位
置ではこのノズルの飲み口をキャップ本体の上面から離
隔させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は飲料缶に再シール機
能を付与する飲料缶用キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】飲料缶の上蓋には、EOE(Easy
Open End:リングプル式)、SOT(Stay
on Tab)式エンド及びFOE(Full Op
enEnd)の3種類があり、現状ではSOTは飲料用
に、FOEは主として缶詰に使用されているが一部清酒
などの飲料用にも使用されている。EOEは飲み口部が
外れてしまうため、環境問題の観点から既にSOTに移
行している。これらの上蓋材にはアルミニウムが、又、
缶胴材にはアルミニウム及びスチールが使用され、何れ
もリサイクル性に優れ、地球環境に優しい容器となって
いる。
【0003】ところで、近年、再シール機能があって利
便性に優れ、ファッション性にも優れるPETボトルが
飲料用容器として急速に普及してきており、特に500
ccサイズ、350ccサイズへの展開が注目されてい
る。しかしながら、PETボトルはリサイクル性に劣る
面があり、今後環境問題対応が課題と考えられる。即
ち、回収システムが必ずしも確立していないこと、たと
え回収されてもPETボトルは同じPETボトルにリサ
イクルされず、別の用途に使用されること等である。そ
の時に、コスト面でメリットがあるか否かが問題とな
る。一般的には、PETボトルは、回収して再利用する
よりも、新原料を購入し製造する方がコスト的に有利に
なることもいわれている。その場合、PETボトルは回
収されず、又、回収されても廃棄され、資源及び回収に
使用された労力の無駄を作ることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】SOT式エンド及びF
OEの上蓋を有する飲料缶に再シール機能を付与する方
法としては、飲料缶にキャップを被せる手法が考えら
れ、これまでにもその例が沢山認められる。例えば、単
純に着脱して埃除けするキャップ、乳幼児用のストロー
付き吸出しキャップなどである。しかしながら中高生以
上の大人向けのキャップでは、再シールの容易性、再シ
ール時の埃対策(衛生対策)、ファッション性、さらに
は飲み心地等も要求される。飲み心地の具体的な内容と
しては、缶体を傾けて飲料を取出す際の液の残りの少な
いことや流量が適切な範囲にあって消費者に不快感を与
えないことである。又、このような要求を満足させるに
際しては、資源回収の観点から飲料缶自体のリサイクル
性は当然維持されなければならない。このような飲料缶
用キャップは、未だ提案されていない。
【0005】本発明は、前記のような問題点を解消し、
再シールが容易で、ノズルを立ち上げる時の利便性の良
好な飲料缶用キャップの提供を第1の課題とする。本発
明は、又、ノズルが再シール位置にある時に、ノズル及
びキャップ本体の埃による汚染が防止でき衛生的な飲料
缶用キャップの提供を第2の課題とする。本発明は、
又、缶体を傾けて飲料を取出す際の液残りが少なく、不
快感の小さな飲料缶用キャップの提供を第3の課題とす
る。本発明は、さらに、缶体を傾けて飲料を取出す際の
流量が適切で、飲み心地のよい飲料缶用キャップの提供
を第4の課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決し
た本発明の第1の態様は、上蓋もしくは上蓋に設けられ
た飲み口の開封された飲料缶に着脱自在に被せられる飲
料缶用キャップであって、前記飲料缶に被せられこの飲
料缶の口金に密着する嵌合部を備えたキャップ本体と、
このキャップ本体の上面で前記飲料缶の飲み口に対応す
る位置に設けられた飲料流出用開口と、この飲料流出用
開口の近傍で前記キャップ本体に設けた空気流入穴と、
この飲料流出用開口及び空気流入穴に下面が対向するよ
うに前記キャップ本体に回動自在に設けられたノズルと
を備え、このノズルの基端部両側面に設けた回動軸の周
面及び前記キャップ本体に設けられた回動軸受け用孔の
周面とは、互いに摺接し合うように形成されていると共
に、前記ノズルは、このノズルを回動させて立ち上げ移
動させた場合に前記キャップ本体の飲料流出用開口と連
通し、前記ノズルをシール位置に回動させた場合に前記
キャップ本体の空気流入穴に係合し空気流入穴をシール
する突起を備え、前記ノズルの長手方向の寸法を前記キ
ャップ本体直径より小さくすると共に、前記ノズルのシ
ール位置ではこのノズルの飲み口を前記キャップ本体の
上面から離隔させたこと、を特徴とする飲料缶用キャッ
プである。
【0007】前記のように構成すれば、ノズルを飲み位
置に回動させると、キャップ本体の飲料流出用開口部と
ノズルが連通し、ノズルのシール用突起でシールされて
いたキャップ本体の空気流入穴が開口し、この状態で缶
体を傾けると飲料がノズルから円滑に流出する。
【0008】さらに、前記ノズルの基端部外周面及び前
記キャップ本体の前記飲料流出用開口部の周辺の上面と
は、相互に摺接し合うように形成されているので、ノズ
ルを前記飲み位置から所定の角度以上回動させると、前
記キャップ本体の飲料流出孔とノズルの貫通孔が連通し
なくなり、さらにノズルを再シール位置まで回動させる
と、前記のキャップ本体の空気流入穴にノズルのシール
用突起が挿入・係合させられて、仮にこの状態で缶体を
傾けても、ノズル及び空気流入穴から飲料が漏れ出るこ
とがない。
【0009】又、飲料缶へ着脱自在としたので、飲料の
なくなった飲料缶から本発明の飲料缶用キャップを外し
て、缶のみ所定の回収容器、回収置き場に入れれば、従
来どおり飲料缶のリサイクル性を維持できる。さらに
又、取外したキャップを洗浄すれば何度でも使用ができ
る。そして、飲料缶用キャップをコンパクトに形成でき
ると共に、前記ノズルのシール位置ではこのノズルの飲
み口を前記キャップ本体の上面から離隔させたので、ノ
ズルの飲み口の下面とキャップ本体の上面との間に指を
入れやすく、ノズルの立ち上げ・回動操作を容易におこ
なうことができ、利便性がよい。
【0010】前記第2の課題を解決した本発明の第2の
態様は、前記第1の態様において、前記ノズルがシール
位置にある時に、このノズル及び前記キャップ本体をカ
バーするキャップカバーを設けたことを特徴とする飲料
缶用キャップである。
【0011】前記のように構成すれば、飲み残した飲料
缶において、前記ノズルをシール位置に移動して再シー
ルし、ノズル及びキャップ本体をキャップカバーでカバ
ーできるので、再シール時にノズル及びキャップ本体に
埃が付着したりせず衛生的に保管できる。
【0012】前記第3の課題を解決した本発明の第3の
態様は、前記第1の態様又は第2の態様において、前記
キャップ本体の飲料流出口の下端を、前記飲料缶の開口
面の近傍に位置せしめたことを特徴とする飲料缶用キャ
ップである。
【0013】前記のように構成すれば、缶体を傾けて飲
料を飲む際に、缶体内の液残りが少なく、不快感が小さ
い。
【0014】前記第4の課題を解決した本発明の第4の
態様は、前記第1の態様乃至第3の態様のいずれか1つ
の態様において、缶体を傾けて飲料を取出す際に、流量
が10ml/sec〜50ml/secとなるように、
前記飲料流出用開口部の内径及び前記ノズルの内径を形
成したことを特徴とする飲料缶用キャップである。
【0015】前記第4の態様における数値限定理由は以
下のとおりである。即ち、10ml/sec未満では、
内容物(飲料)の流量が不足し、出が悪いため不快感が
ある。流量が50ml/secを超える場合は、口に充
満し飲みにくい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係る飲料缶用キャップの
実施の形態を添付の図面を参照して以下に説明する。図
1は本実施の形態の飲料缶用キャップを飲料缶に被せた
状態を示す斜視図であって、(a)はノズルを回動させ
て飲み位置に立ち上げた状態を、(b)はノズルをシー
ル位置に回動させて倒した状態を示す。図2は本実施の
形態の飲料缶用キャップの縦断面であって、(a)はノ
ズルを回動させて飲み位置に立ち上げた状態を、(b)
はノズルをシール位置に回動させて倒した状態を示す。
図3(a)は飲料缶用キャップからノズルを取り外した
キャップ本体の平面図、図3(b)は図3(a)のA−
A線矢視断面図、図3(c)は図3(a)のB−B線矢
視断面図、図4(a)はノズルの平面図、図4(b)は
図4(a)のC矢視斜視図である。
【0017】図1及び図2に示すように、飲料缶用キャ
ップ4は、キャップ本体5とこのキャップ本体5に回動
自在に保持されるノズル20とから構成される。そし
て、キャップ本体5は、飲料缶1の飲み口3が開封され
た上蓋2の口金2a(図2(a)参照)に密着する嵌合
部(リング状の下部)6と、この嵌合部(リング状の下
部)6の上に飲料缶1の上蓋2をカバーするように設け
た屋根部7とを備えている。この屋根部7は周囲屋根部
8とノズル20を両側から挟んで保持・ガイドする一対
のドーム状屋根部9,9と、この一対のドーム状屋根部
9,9に挟まれた溝底部10とから形成されている。
【0018】前記キャップ本体5の溝底部10は、前記
飲料缶1の飲み口3の直上、直近となる位置に、飲料流
出用開口11が設けられていると共に、この飲料流出用
開口11の近傍に空気流入穴12が設けられている。
【0019】又、図3(b)に示すように、飲料流出用
開口11の直上部で一対のドーム状屋根部9,9の相対
する側面13,13には、後記するノズル回動軸24,
24と各々嵌合して、ノズル20を回動自在に保持する
回動軸受け用の円形テーパ孔14,14が各々形成され
ている。前記ノズル20の回動軸24,24の各々の周
面と回動軸受け用の円形テーパ孔14,14の内周面と
は互いに摺接して嵌合されている。そして、ノズル20
はABS樹脂、キャップ本体5はポリエチレン樹脂を採
用しており、両者の摩擦係数の差と、両者を相互に摺接
させたことにより、ノズル20を起立させた状態を維持
することができるようになっている。
【0020】さらに、キャップ本体5の嵌合部6の周面
には、半円形の突片15が設けられている。この突片1
5は、飲料缶1のタブ2cを上蓋2から立起こすもので
あるが、飲料缶1から飲料缶用キャップ4を取り外す際
に手で摘んで飲料缶用キャップ4の一端を持ち上げるた
めにも共用できるものである。
【0021】前記ノズル20は、その基端部にキャップ
本体5の飲料流出用開口11と連通する開口21を、そ
の末端部に飲み口22を備える。又、その下面が前記キ
ャップ本体5の空気流入穴12と対応する位置に先端が
球状の突起25を備える。この突起25は、ノズル20
を再シール位置に回動させた時に、前記空気流入穴12
に嵌合してこれを塞ぎ、この状態で飲料缶を傾けても空
気流入穴12から飲料が漏出しないようにするためのも
のである。
【0022】さらに、ノズル20の基端部の中心軸と直
交する直径上の外周面に、一対の回動軸24,24が形
成されている。この回動軸24,24は前記キャップ本
体5の円形テーパ孔14,14に各々嵌合しノズル20
を回動自在にキャップ本体5に保持するためのものであ
る。
【0023】さらに、前記ノズル20は、図1(b)、
図2(b)に示すように、その長手方向寸法が前記キャ
ップ本体5の直径より小さく形成されている。そして、
前記ノズル20のシール位置では、このノズルの飲み口
22が前記キャップ本体5の周囲屋根部8の上面から離
隔するように形成されている。
【0024】次に、前記のように構成された本発明に係
る飲料缶用キャップ4の使用方法と作用について説明す
る。 (1)図1(b)に示すように、飲み口3の開封された
飲料缶1の上蓋部2の上端部に飲料缶用キャップ4を被
せる。 (2)キャップ本体5の上面とノズル20の末端の飲み
口22下面との間に指先を差し込み、ノズル20の下面
に指を掛けてノズル20を回動させ、図1(a),図2
(a)に示すように、ノズル20を立ち上げる。この状
態では、ノズル20の基端部の開口21とキャップ本体
5の飲料流出用開口11とが連通すると共に、キャップ
本体5の空気流入穴12が開口する。
【0025】(3)飲料缶1を傾けてノズル20の飲み
口22から流出する飲料を飲む。飲料を飲み干す場合に
は、飲料流出用開口11が上蓋2の開封された飲み口3
の直上、直近の位置に、設けられているので、飲料缶1
本体内部に残る飲料が少なく、不快感がない。
【0026】(4)飲料缶1の内部に飲み残しの飲料が
あって保存して置きたい場合は、図1(b)、図2
(b)に示すように、ノズル20を再シール位置に回動
する。この状態では、キャップ本体5の飲料流出用開口
11とノズル20の基端部の開口21とは連通せず、飲
料流出用開口11はノズル20の基端部の外周面によっ
て塞がれている。又、キャップ本体5の空気流出穴12
はノズル20の突起25が挿入されて塞がれている。こ
の状態では、飲料缶を傾けても飲料流出用開口11や空
気流入穴12から飲料が流出することはない。又、保管
中に埃が飲料缶内に侵入したり、大気の流通が防止され
るので、飲料の酸化による変質・劣化が抑制される。
【0027】次いで、飲料缶用キャップにキャップカバ
ーを設けたの実施の形態について、添付の図面を参照し
て以下に説明する。図5は飲料缶用キャップにキャップ
カバーを設けた第1の実施の形態を示す側断面図、図6
は飲料缶用キャップにキャップカバーを設けた第2の実
施の形態を示す側断面図である。
【0028】図5に示す第1の実施の形態は、前記の実
施の形態と下記の点を除いて同じである。即ち、本実施
の形態においては、キャップ本体5の嵌合部6の下端に
フランジ30を設けると共に、飲料缶用キャップ4のキ
ャップカバー31を着脱可能に設けている。キャップカ
バー31の内径はキャップ本体5の嵌合部6の外径と同
じとされており、この嵌合部6に外嵌されると共に、前
記フランジ30の上面でその周壁31wの下端が受けら
れるように構成されている。
【0029】図6に示す第2の実施の形態は、前記の実
施の形態と下記の点を除いて同じである。即ち、本実施
の形態においては、飲料缶用キャップ4のキャップカバ
ー32を着脱可能に設けている。キャップカバー31の
内径は前記キャップ本体5の周囲屋根部8の側壁8wの
外周の直径と同じとされており、この側壁8wに外嵌さ
れると共に、前記嵌合部6の上端面6uでその周壁32
wの下端を受けられるように構成されている。
【0030】図5、図6に示すキャップカバー31,3
2は、指で把持して着脱できるので、飲料缶内の飲料を
飲むときにはキャップカバー31,は32を外してお
き、飲み残しの飲料を保管するときには、キャップカバ
ー31,32を飲料缶用キャップ4に着装しておけばよ
い。このようにすれば、飲み残しの飲料の保管中や、飲
料缶用キャップ4そのものを保管するときに、ノズル2
0に埃が付着したりせず衛生的に保管できる。
【0031】次いで、飲料缶用キャップにキャップカバ
ーを設けたさらに別の実施の形態について、図7を参照
して以下に説明する。図7は飲料缶用キャップの側断面
図である。本実施の形態は、下記の点を除いて図6を参
照して説明した前記第2の実施の形態と同じである。即
ち、キャップカバー34の周壁34wの下端部に設けら
れたブラケット34bをキャップ本体5のリング状の下
部6から横上方に突出して設けられたブラケット6bに
ピン35を介して回動・開閉可能に保持されている。
【0032】本実施の形態おいては、キャップカバー3
4は指で把持して開閉できる。そのため、飲料缶内の飲
料を飲むときにはキャップカバー34を開いておき、飲
み残しの飲料を保管するときには、キャップカバー34
を閉じて飲料缶用キャップ4をカバーしておけばよい。
さらにキャップカバーに代えて、ノズル20の飲み口2
2側にノズルキャップを被せるようにしてもよい。この
ようにすれば、飲み残しの飲料の保管中や、飲料缶用キ
ャップ4そのものを保管するときに、ノズル20に埃が
付着したりせず衛生的に保管できる。又、キャップカバ
ー34は常に飲料缶用キャップ4に連結されているの
で、落下して汚れたり紛失する恐れがない。
【0033】なお、前記の実施の形態に述べた飲料缶用
キャップ4のノズル20は、飲み口3に貫通孔の内径を
変えた管を挿入して、実際の飲み心地を評価して、飲料
の流量が適切となるように設定した。具体的には、流量
が5,10,15,20,30,40,50,60ml
/secとなるように変化させ、各流量のときの実際の
飲み心地を評価した結果下記のような結果が得られた。 (1)5ml/secの場合は、内容物(飲料)の流量
が不足し、出が悪いため不快感があった。 (2)60ml/secの場合は、口に充満し飲みにく
かった。 (3)10ml/sec〜50ml/sec、の場合
は、飲み心地の悪さを感ずることがなかった。なかでも
15ml/sec〜30ml/secの場合は非常に飲
み心地が良く、快適であった。
【0034】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限られるものではなく、構成の要
旨を逸脱しない範囲内で他の実施の形態を含むものであ
る。例えば、前記実施の形態はSOT缶に本発明の飲料
缶用キャップを適用した例について述べたが、FOE缶
やEOE缶にも適用可能なことはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】本発明の飲料缶用キャップは以下のよう
な優れた効果を奏する。 (1)請求項1に係る本発明によれば、好適な再シール
性を備え、飲料を飲み残しても漏れることがない。又、
飲料缶のリサイクル性を維持でき、環境への配慮に優れ
る。さらに又、取外したキャップを洗浄すれば何度でも
使用ができる。又、飲料缶用キャップをコンパクトに形
成できると共に、ノズルの立ち上げ・回動操作を容易に
おこなうことができ、利便性がよい。
【0036】(2)請求項2に係る本発明によれば、飲
み残した飲料缶の再シール時にノズル及びキャップ本体
に埃が付着したりせず衛生的に保管できる。 (3)請求項3に係る本発明によれば、缶体を傾けて飲
料を飲み干す際の液残りが少なく、不快感が小さい。 (4)請求項4に係る本発明によれば、缶体を傾けて飲
料を飲む際の流量が適切で、飲み心地がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の飲料缶用キャップを飲料缶
に被せた状態を示す斜視図であって、(a)はノズルを
回動させて飲み位置に立ち上げた状態を、(b)はノズ
ルをシール位置に回動させて倒した状態を示す。
【図2】 本実施の形態の飲料缶用キャップの縦断面
であって、(a)はノズルを回動させて飲み位置に立ち
上げた状態を、(b)はノズルをシール位置に回動させ
て倒した状態を示す。
【図3】 本発明の飲料缶用キャップからノズルを取
り外した状態を示し、(a)はキャップ本体の平面図、
(b)は(a)のA−A線矢視断面図、(c)は(a)
のB−B線矢視断面図である。
【図4】 (a)はノズルの平面図、(b)は(a)
のC矢視斜視図である。
【図5】 本発明の飲料缶用キャップにキャップカバ
ーを設けた第1の実施の形態を示す側断面図である。
【図6】 本発明の飲料缶用キャップにキャップカバ
ーを設けた第2の実施の形態を示す側断面図である。
【図7】 本発明の飲料缶用キャップにキャップカバ
ーを設けた第3の実施の形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 飲料缶 2 上蓋 2a 口金 2c タブ 3 飲み口 4 飲料缶用キャップ 5 キャップ本体 6 嵌合部(リング状の下部) 6b ブラケット 6u 上端面 7 屋根部 8 周囲屋根部 8w 側壁 9 ドーム上屋根部 10 溝底部 11 飲料流出用開口 12 空気流入穴 13 側面 14 テーパ穴 15 突片 20 ノズル 21 開口 22 飲み口 24 回動軸 25 突起 30 フランジ 31,32,34 キャップカバー 31w、32w、34w 周壁 34b ブラケット 35 ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲葉 隆 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘15番地 株式会社神 戸製鋼所真岡製造所内 (72)発明者 津田 裕司 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘16番地1号 神鋼ア ルコアアルミ株式会社真岡工場内 (72)発明者 藤堂 徹 富山県富山市水橋桜木136番地 株式会社 リッチェル内 (72)発明者 丸谷 明子 富山県富山市水橋桜木136番地 株式会社 リッチェル内 Fターム(参考) 3E084 AA02 AA22 BA03 CA01 CB02 DA01 DB13 FA09 GA08 GB12 KA11 KB01 LA17 LB02 LC01 LC04 LC05 LD07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上蓋もしくは上蓋に設けられた飲み口
    の開封された飲料缶に着脱自在に被せられる飲料缶用キ
    ャップであって、 前記飲料缶に被せられこの飲料缶の口金に密着する嵌合
    部を備えたキャップ本体と、 このキャップ本体の上面で前記飲料缶の飲み口に対応す
    る位置に設けられた飲料流出用開口と、 この飲料流出用開口の近傍で前記キャップ本体に設けた
    空気流入穴と、 この飲料流出用開口及び空気流入穴に下面が対向するよ
    うに前記キャップ本体に回動自在に設けられたノズルと
    を備え、 このノズルの基端部両側面に設けた回動軸の周面及び前
    記キャップ本体に設けられた回動軸受け用孔の周面と
    は、互いに摺接し合うように形成されていると共に、 前記ノズルは、このノズルを回動させて立ち上げ移動さ
    せた場合に前記キャップ本体の飲料流出用開口と連通
    し、前記ノズルをシール位置に回動させた場合に前記キ
    ャップ本体の空気流入穴に係合し空気流入穴をシールす
    る突起を備え、 前記ノズルの長手方向の寸法を前記キャップ本体直径よ
    り小さくすると共に、前記ノズルのシール位置ではこの
    ノズルの飲み口を前記キャップ本体の上面から離隔させ
    たこと、を特徴とする飲料缶用キャップ。
  2. 【請求項2】 前記ノズルがシール位置にある時に、
    このノズル及び前記キャップ本体をカバーするキャップ
    カバーを設けたこと、を特徴とする請求項1に記載の飲
    料缶用キャップ。
  3. 【請求項3】 前記キャップ本体の飲料流出口の下端
    を、前記飲料缶の開口面の近傍に位置せしめたこと、を
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飲料缶用キャ
    ップ。
  4. 【請求項4】 缶体を傾けて飲料を取出す際に、流量
    が10ml/sec〜50ml/secとなるように、
    前記飲料流出用開口の内径及び前記ノズルの貫通孔の内
    径を形成したこと、を特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれか1項に記載の飲料缶用キャップ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102010015002B3 (de) * 2010-04-14 2011-04-28 Fresenius Kabi Deutschland Gmbh Verschlusskappe für einen mit einer medizinischen Flüssigkeit befüllten Behälter und Behälter mit einer Verschlusskappe
CN105197386A (zh) * 2015-10-17 2015-12-30 李红彪 一种扳动式吸管盖
KR101661585B1 (ko) * 2015-09-04 2016-10-04 (주)벨벳 애완동물용 휴대형 물통
WO2020252814A1 (zh) * 2019-06-21 2020-12-24 宁波利时日用品有限公司 同轴旋转式杯盖及具有该杯盖的饮水杯

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