JP2001274172A - 横型バイポーラトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

横型バイポーラトランジスタおよびその製造方法

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JP2001274172A JP2000087463A JP2000087463A JP2001274172A JP 2001274172 A JP2001274172 A JP 2001274172A JP 2000087463 A JP2000087463 A JP 2000087463A JP 2000087463 A JP2000087463 A JP 2000087463A JP 2001274172 A JP2001274172 A JP 2001274172A
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insulating layer
emitter
semiconductor substrate
core insulating
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Hiroyuki Miyagawa
裕之 宮川
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動電流増大し、電流増幅率および遮断周波
数を向上した横形バイポーラトランジスタを提供する。 【解決手段】 半導体基板11の表面に素子分離用絶縁
層に囲まれた素子領域13が形成され、この素子領域1
3内に、前記半導体基板11の表面から所定の深さにベ
ース領域15が形成されている。このベース領域15内
には、前記半導体基板11の表面から前記ベース領域1
5より浅い部分にコアー絶縁層25が形成されている。
このコアー絶縁層25の周囲にはエミッタ領域26が形
成されている。このエミッタ領域26に対して所定の間
隔をおいてコレクタ領域17が形成されている。エミッ
タ領域26はコアー絶縁層25によりその底面積が減少
するため、接合容量が減少し、これによって遮断周波数
が向上するとともに、エミッタ領域26の側面積の拡大
により、エミッタ注入効率が向上し、駆動電流及び電流
増幅率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバイCMOSあるい
はCMOS集積回路に用いられるバイポーラトランジス
タに関し、特に、横形バイポーラトランジスタに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】横形バイポーラトランジスタは、アナロ
グ回路で用いられる縦型バイポーラトランジスタに比べ
て製造プロセスにおけるステップ数が少なく、低コスト
で製造できるため、バイCMOSあるいはCMOS集積
回路において電源回路や高周波増幅素子として用いられ
ている。
【0003】図1に従来の横形バイポーラトランジスタ
の構造を示す。図1(A)は平面図であり、図1(B)
は図1(A)の一点鎖線A−A´に沿う断面図ある。こ
こでは一例としてPNP型トランジスタを示している。
【0004】P型の半導体基板11には、その表面から
所定の深さに形成された素子分離用の絶縁層12に周囲
が囲われた、正方形の素子領域13と長方形の細長いベ
ースコンタクト領域14が形成されている。素子領域1
3およびベースコンタクト領域14内には、その全体に
N型のベース領域15が形成されている。ベース領域1
5は、図1(B)に示されるように、半導体基板11の
表面から絶縁層12の厚さより深く形成され、その下端
部は絶縁層12の底面にも回り込み、全体として一つの
ウェル領域を形成している。
【0005】次に、素子領域13の中心部には、図1
(A)に示されるように、正方形のP型のエミッタ領域
16が形成されている。このエミッタ領域16は図1
(B)に示されるように、半導体基板11の表面から絶
縁層12の厚さより浅い部分に形成されている。したが
って、P型のエミッタ領域16はN型ベース領域12内
に形成されている。また、エミッタ領域16の周囲の素
子領域13内には、所定の間隙を持ってP型のコレクタ
領域17が形成されている。コレクタ領域17もエミッ
タ領域16とほぼ同じ厚さでN型ベース領域12内に形
成されている。
【0006】このようにベース領域15、エミッタ領域
16およびコレクタ領域17が形成された半導体基板1
1の表面には、表面保護用の酸化膜18が形成され、ベ
ース領域15、エミッタ領域16およびコレクタ領域1
7が形成された部分にコンタクトホールが形成され、こ
れらのコンタクトホールを介してベース電極19、エミ
ッタ電極20およびコレクタ電極21が形成されてい
る。
【0007】このような構造の従来の横形PNPトラン
ジスタの動作について述べる。
【0008】エミッタ領域16から注入されたキャリア
はべ一ス領域15内を拡散してコレクタ領域17に達す
る。エミッタ/ベース接合面は、エミッタ領域16の側
面および底面からなるが、横形PNPトランジスタの動
作に主に寄与するのはコレクタ領域17と対向する側面
領域である。即ちエミッタから注入された電流値Iはエ
ミッタ領域16の側面からコレクタ領域17に流れる電
流値ILとエミッタ領域16の底面からベ一ス領域15
内を拡散してベース電極19に流れる電流値IVとの和
である。しかしこれらの電流値ILとIVのうち、電流
値IVはベ一ス領域15内において再結合し、べ一ス電
流となるため、トランジスタの動作に寄与するのは横方
向成分ILである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】横形トランジスタの電
流増幅率hFEを高めるためには、トランジスタの動作
に寄与しないエミッタ領域16の底面からベ一ス領域1
5内を拡散してベース電極19に流れる電流値IVを減
少させるために、エミッタ領域16底面の面積を小さく
すればよい。しかしエミッタ領域16底面の面積縮小
は、同時に、エミッタ領域16の周囲長を減少させ、側
面の面積も減少させる。したがって、電流増幅率自体は
向上することはできても、エミッタ領域16からコレク
タ領域17に流れる電流値ILの絶対値も減少する結果
となる。
【0010】例えば、エミッタ領域16の面積が3μm
程度で、電流増幅率hFEが100の場合、コレクタ
電流は1〜10μA程度しか得られない。このようにト
ランジスタのコレクタ電流の絶対値が減少することは、
トランジスタを電源回路に使用する場合には十分な電流
容量を得ることができず、負荷駆動能力の小さな電源回
路しか得られないという問題を生ずる。
【0011】また、横型トランジスタを高周波増幅素子
として用いる場合、遮断周波数fが高いことが望まし
い。ところで高周波増幅素子としてのトランジスタの遮
断周波数f決定する要素の一つに接合寄生容量があ
る。横形トランジスタのエミッタ領域16の底面部分は
トランジスタ動作に対しては主たる寄与はせず、エミッ
タ/ベース接合間の寄生容量として遮断周波数を低下さ
せる働きをする。縦型トランジスタでは現在10〜30
GHzという高い遮断周波数が実現されているのに対し
て、横型トランジスタにおいては高々200MHz程度
しか実現されていない。
【0012】このように、横形トランジスタの負荷駆動
能力と遮断周波数とはトレードオフの関係にあり、大き
な電流を取り出すためにエミッタ面積を大きくすると寄
生容量の増加のために遮断周波数は低下する。簡単な近
似では、エミッタ領域底面積を2倍とすると、エミッタ
/ベース接合の寄生容量は4倍となる。
【0013】したがって、本発明の目的は、負荷駆動能
力と遮断周波数をともに向上させた横形トランジスタを
提供することにある。
【0014】また、本発明の目的は、負荷駆動能力を維
持した状態で、電流増幅率と遮断周波数をともに向上さ
せた横形トランジスタを提供することにある。
【0015】さらに、本発明の目的は、上記の目的を高
い集積度と安価な製造コストにより実現することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の横型バイポーラ
トランジスタは、半導体基板表面に形成され、素子分離
用絶縁層に囲まれた素子領域と、この素子領域内形成さ
れ、前記半導体基板表面から所定の深さを有するベース
領域と、このベース領域内に形成され、前記半導体基板
表面からの深さが前記ベース領域より浅いコアー絶縁層
と、このコアー絶縁層の周囲に形成され、その深さが前
記コアー絶縁層より浅いエミッタ領域と、このエミッタ
領域に対して所定の間隔をおいた前記ベース領域内に形
成され、前記コアー絶縁層より浅いコレクタ領域とから
構成されることを特徴とするのである。
【0017】また、本発明の横型バイポーラトランジス
タにおいては、前記エミッタ領域は前記コアー絶縁層に
よりその側面の面積に対しその底面の面積が減少させら
れることを特徴とするものである。
【0018】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記エミッタ領域は前記素子領域のほ
ぼ中央に前記素子分離用絶縁層から分離して配置されて
いることを特徴とするものである。
【0019】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記コアー絶縁層の周囲に形成された
エミッタ領域を含む前記半導体基板表面には表面保護膜
が積層され、この表面保護膜には前記コアー絶縁層とそ
の周囲に形成されたエミッタ領域を露出するようにコン
タクトホールが形成され、このコンタクトホールを介し
てエミッタ電極が前記エミッタ領域に接触するように構
成されていることを特徴とするものである。
【0020】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記素子領域近傍の半導体基板表面に
は、前記素子分離用絶縁層に囲まれたベースコンタクト
領域が形成されており、このベースコンタクト領域には
前記ベース領域が前記素子分離用絶縁層の下部を経由し
て延長配置されていることを特徴とするものである。
【0021】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記コレクタ領域は、前記エミッタ領
域の周囲の素子領域周辺部に、前記エミッタ領域から所
定の間隔をおいて配置されており、このコレクタ領域上
には、前記表面保護膜を介して複数個のコレクタ電極が
設けられていることを特徴とするものである。
【0022】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記ベースコンタクト領域上には、前
記表面保護膜を介して複数個のベース電極が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0023】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記素子領域、この素子領域のほぼ中
央部に配置された前記コアー絶縁層、このコアー絶縁層
周囲に形成された前記エミッタ領域及び前記コレクタ領
域は、それらの平面形状がほぼ矩形であることを特徴と
するものである。
【0024】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記コアー絶縁層は前記素子分離用絶
縁層とほぼ同じ材料により構成され、また、前記半導体
基板表面からほぼ同じ深さまたはより深く形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0025】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記ベース領域は、前記半導体基板と
異なる導電型のウェル領域であることを特徴とするもの
である。
【0026】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記コアー絶縁層の周囲に形成された
エミッタ領域を含む前記半導体基板表面には表面保護膜
が積層され、この表面保護膜には前記コアー絶縁層の周
囲に形成されたエミッタ領域上部に複数個のコンタクト
ホールが形成され、これらのコンタクトホールを介して
複数個のエミッタ電極が前記エミッタ領域に接触するよ
うに設けられていることを特徴とするものである。
【0027】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記複数個のエミッタ電極はその一部
が前記コアー絶縁層上あるいはこれに近接した位置に配
置されていることを特徴とするものである。
【0028】また、本発明の横型バイポーラトランジス
タは、半導体基板表面に形成され、素子分離用絶縁層に
囲まれた素子領域と、この素子領域内に形成され、前記
半導体基板表面から所定の深さを有するベース領域と、
このベース領域内に形成され、前記半導体基板表面から
の深さが前記ベース領域より浅く、かつ、一端が前記素
子分離用絶縁層に接続され、他端が前記素子領域内に延
長されたコアー絶縁層と、このコアー絶縁層の周囲に形
成され、前記コアー絶縁層より浅いエミッタ領域と、こ
のエミッタ領域に対して所定の間隔をおいた前記ベース
領域内形成され、前記コアー絶縁層より浅いコレクタ領
域とから構成されることを特徴とするものである。
【0029】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記素子領域は、前記コアー絶縁層の
周囲にU字形に形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0030】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記素子領域近傍の半導体基板表面に
は、前記素子分離用絶縁層に囲まれたベースコンタクト
領域が形成されており、このベースコンタクト領域には
前記ベース領域が前記素子分離用絶縁層の下部を経由し
て延長配置されていることを特徴とするものである。
【0031】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記ベースコンタクト領域は、前記素
子領域を囲むようにU字形に配置されていることを特徴
とするものである。
【0032】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記コアー絶縁層の周囲に形成された
エミッタ領域及びコレクタ領域を含む前記半導体基板表
面には表面保護膜が積層され、この表面保護膜には前記
コアー絶縁層の周囲に形成されたエミッタ領域およびコ
レクタ領域の上部に複数個のコンタクトホールが形成さ
れ、これらのコンタクトホールを介して複数個のエミッ
タ電極が前記エミッタ領域接触するように設けられ、前
記コンタクトホールを介して複数個のコレクタ電極が前
記コレクタ領域に接触するように設けられていることを
特徴とするものである。
【0033】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記各エミッタ電極は、その一部が前
記コアー絶縁層上あるいはこれに近接した位置に配置さ
れていることを特徴とするものである。
【0034】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記各コレクタ電極は、その一部が前
記素子分離用絶縁層上あるいはこれに近接した位置に配
置されていることを特徴とするものである。
【0035】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記ベースコンタクト領域上には、前
記表面保護膜を介して複数個のベース電極が設けられて
いることを特徴とするものである。
【0036】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記素子領域はその平面形状がほぼ矩
形であり、この素子領域内に一端が延長配置された前記
コアー絶縁層は、その平面形状がほぼ矩形であることを
特徴とするものである。
【0037】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、前記コアー絶縁層は前記素子分離用絶
縁層とほぼ同じ材料により構成され、また、前記半導体
基板表面からほぼ同じ深さまたはより深く形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0038】さらに、本発明の横型バイポーラトランジ
スタにおいては、 前記ベース領域は、前記半導体基板
と異なる導電型のウェル領域であることを特徴とするも
のである。
【0039】本発明の横型バイポーラトランジスタの製
造方法は、半導体基板表面に素子領域、ベースコンタク
ト領域および前記素子領域内に配置されるコアー絶縁層
領域を覆うマスクパターンを形成する工程と、このマス
クパターンを介して前記半導体基板表面をエッチングす
る工程と、前記マスクパターンを除去した後、前記半導
体基板表面に酸化膜を堆積する工程と、この酸化膜を表
面から研磨して、前記半導体基板表面を露出することに
より、前記エッチング工程によりエッチングにされた部
分に素子分離用絶縁層および前記コアー絶縁層を残存形
成する研磨工程と、この工程により形成された前記素子
分離用絶縁層に囲まれた前記素子領域およびベースコン
タクト領域に前記半導体基板表面から所定の深さの領域
に第1導電型のウェル領域を形成す工程と、このウェル
領域内に第2導電型のエミッタ領域及びコレクタ領域を
形成する工程とを備えたことを特徴とするものである。
【0040】また、横形バイポーラトランジスタの製造
方法においては、前記コアー絶縁層は、前記素子分離絶
縁層と同じ工程により、同じ材料・膜質・厚さに形成さ
れることを特徴とするものである。
【0041】さらに、本発明の横形バイポーラトランジ
スタの製造方法においては、前記エミッタ領域は、前記
コアー絶縁層周囲の前記ウェル領域内に形成されること
を特徴とするものである。
【0042】さらに、本発明の横形バイポーラトランジ
スタの製造方法においては、前記エミッタ領域は、前記
コアー絶縁層の深さより浅い領域に形成されることを特
徴とするものである。
【0043】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面を用
いて詳細に説明する。図2に本発明の第1の実施形態で
ある横形バイポーラトランジスタの構造を示す。図2
(A)は平面図であり、図2(B)は図2(A)の一点
鎖線A−A´に沿う断面図ある。ここでは一例としてP
NP型トランジスタを示しているが、本発明はこれに限
定されるものではなく、NPNトランジスタにも適用で
きることは言うまでもない。なお、以下の説明では図1
に示した従来のPNP型トランジスタの構成に対応する
部分には同一の符号を付して示している。
【0044】P型の半導体基板11には、その表面から
所定の深さに形成された素子分離用の絶縁層12によ
り、ほぼ正方形の素子領域13とほぼ長方形のベースコ
ンタクト領域14が形成されている。素子領域13およ
びベースコンタクト領域14内には、その全体にN型の
ベース領域15が形成されている。ベース領域15は、
図2(B)に示されるように、半導体基板11の表面か
ら絶縁層12の厚さより深く形成され、その下端部は絶
縁層12の底面にも回り込み、全体として一つのウェル
領域を形成している。
【0045】次に、素子領域13の中心部には、図2
(A)に示されるように、ほぼ正方形のコアー絶縁層2
5が素子分離用の絶縁層12とほぼ同じ深さに形成され
ている。そしてこのコアー絶縁層25の周囲には、図2
(A)に示されるように、ほぼ正方形のP型のエミッタ
領域32が形成されている。このエミッタ領域26は図
2(B)に示されるように、半導体基板11の表面から
コアー絶縁層25の厚さより浅い部分に形成され、全体
として正方形の外周および内周を有する環状の領域を有
している。このP型のエミッタ領域26はまた、N型ベ
ース領域12内に形成されている。また、エミッタ領域
26の周囲の素子領域13内には、所定の間隙を持って
P型のコレクタ領域17が形成されている。コレクタ領
域17もエミッタ領域16とほぼ同じ厚さでN型ベース
領域12内に形成されている。
【0046】このようにベース領域15、エミッタ領域
26およびコレクタ領域17が形成された半導体基板1
1の表面には、表面保護用の酸化膜18が形成され、ベ
ース領域15、エミッタ領域26およびコレクタ領域1
7が形成された部分にコンタクトホールが形成され、こ
れらのコンタクトホールを介してベース電極19、エミ
ッタ電極33およびコレクタ電極21が形成されてい
る。ここで、エミッタ電極27は、コアー絶縁層25周
囲のエミッタ領域26の表面にコンタクトするように、
コアー絶縁層25の面積より大きな面積を有している。
【0047】このような構造の本発明の横形PNPトラ
ンジスタの動作について述べる。エミッタ領域27から
注入された電流値Iはエミッタ領域26の側面からコレ
クタ領域17に流れる電流値ILとエミッタ領域26の
底面からベ一ス領域15内を拡散してベース電極19に
流れる電流値Ivとの和である。しかしエミッタ領域2
6はその中心部にコアー絶縁層25が形成されているた
め、その底面の面積は従来のエミッタ領域16に比べて
小さくなるため、電流値Ivは従来の横型トランジスタ
に比べて小さくなる。これに対し、エミッタ領域26の
側面の面積は、従来の横形PNPトランジスタのそれと
同じであるため、電流値ILは同一に保たれる。したが
って、本発明の横型トランジスタによれば、エミッタ注
入効率を向上させること、すなわち、電流増幅率hFE
を増加することができる。
【0048】また、本発明の横型トランジスタによれ
ば、エミッタ領域26の底面積が小さくなる結果、エミ
ッタ/ベース接合の寄生容量が減少し、遮断周波数を大
きくすることができる。
【0049】図3乃至図8は図2に示した本発明の横型
トランジスタの製造工程を示す素子断面を図である。以
下図3により、本発明の横型トランジスタを含むMOS
半導体集積回路の製造方法を説明する。
【0050】P型半導体シリコン基板11を用意し、こ
の半導体基板11の表面に第1のシリコン酸化膜とシリ
コン窒化膜と第2のシリコン酸化膜を順次積層してなる
積層絶縁膜31を全面に形成する。すなわち、先ず、半
導体基板11を酸化することにより第1のシリコン酸化
膜を15nmの厚さに形成する。続けてシリコン窒化膜150n
mと第2のシリコン酸化膜100nmを堆積させ、900度Cの酸
化雰囲気中において熱処理を加える。この後、積層絶縁
膜31の表面にフォトレジストパターン32を形成し積
層膜31を反応性イオンエッチング(以下RIEとい
う。)によりエッチングする(図3(a))。
【0051】次に前記フォトレジストパターン32を除
去した後、エッチングされた積層絶縁膜31をマスクと
してP型シリコン基板11を、シリコン基板表面から深
さ400nmまでRIEによりエッチングする(図3
(b))。
【0052】次に1000度Cの酸化雰囲気中においてシリ
コン基板11の表面に15nmの第3のシリコン酸化膜を形
成してシリコン基板11の表面を改善し、その上に厚さ
670nmの第4のシリコン酸化膜33をCVD法により堆
積させる(図3(c))。
【0053】次にこのようにして形成された第4のシリ
コン酸化膜33を研磨し、積層絶縁膜31を構成するシ
リコン窒化膜(図示せず。)を露出させる。シリコン基
板11の表面に露出したシリコン窒化膜は加熱された燐
酸溶液を用いて除去される。次に750度Cの酸化雰囲気中
に該シリコン基板11をさらす。この時の条件はP型シ
リコン基板11を8nm酸化させる条件とする。続けて110
0度Cの乾燥窒素雰囲気にさらし、エッチングされたシリ
コン基板11表面の溝内に埋め込まれたシリコン酸化膜
33の表面を熱酸化して表面を緻密化する。これらのシ
リコン基板11表面の溝内に埋め込まれたシリコン酸化
膜33のうちの番号12、25で示す部分は、図2に示
した素子分離用絶縁層12、コアー絶縁層25に該当す
る。
【0054】次に積層絶縁膜31を構成する第1のシリ
コン酸化膜(図示せず。)を剥離し、シリコン基板11
の表面を露出し、これを酸化雰囲気において8nmの第5
のシリコン酸化膜(図示せず。)を形成する。この第5
のシリコン酸化膜はシリコン基板11の表面を改善し、
後述するように、この部分にMOSトランジスタのチャ
ンネル部分が形成される(図4(d))。
【0055】次にP型ウェル34を形成する領域に開口
をもつフォトレジストパターン35を形成し、イオン注
入法によりホウ素イオンを打ち込む。この時の条件はた
とえば加速電圧20から400keVで8x1012cm-2から2x1013cm
-2である(図4(e))。
【0056】次に前記フォトレジストパターン35を剥
離した後、N型ウェル36を形成する領域に開口を持つ
フォトレジストパターン37を形成し、イオン注入法に
よりリンイオンを打ち込む。この時の条件はたとえば加
速電圧60から800keVで5x1012cm-2から2x1013cm-2である
(図4(f))。
【0057】なお、図4(f)の右側のN型ウェル36
は図2のN型のベース領域15に該当するので、以下で
はこの領域をベース領域15として説明する。
【0058】次に前記フォトレジストパターン37を剥
離した後、1000度Cで30秒の熱処理をほどこす。次に多
結晶シリコン膜38を250nmの厚さで半導体基板11の
表面上に堆積させる。次に多結晶シリコン膜38に対し
て900度Cにおいてリンを2x10 20cm-3程度の濃度に拡散さ
せる。熱拡散終了後希フッ酸溶液にて多結晶シリコン膜
38上にできたシリコン酸化膜を除去した後、スパッタ
法にてタングステンシリサイド(以下WSiという。)
膜39を200nmの厚さに堆積させる(図5(g))。
【0059】次に該多結晶シリコン膜38とWSi膜3
9からなる積層膜によりMOSトランジスタを構成する
ゲート電極41、42を形成するためにフォトレジスト
パターン43を形成し、続けてRIEによりこの積層膜
をエッチングする(図5(h))。
【0060】次にMOSトランジスタを構成するゲート
電極41、42上のフォトレジストパターン43を除去
した後、850度Cの乾燥酸素雰囲気中において10分間の熱
処理を行う。次いでNチャネルMOSトランジスタを構
成するゲート電極42を含む部分と横形PNPトランジ
スタのベース電極取り出し部分にそれぞれ開口を有する
フォトレジストパターン44を形成する。次いでイオン
注入法により砒素イオンを例えば加速電圧20keVにおい
て5x1014cm-2程度の条件で添加して、LDD(lightly
doped drain)領域45を形成する(図5(i))。な
お、横形PNPトランジスタのベース電極取り出し部分
に形成されたLDD領域45は図2には示されていない
が、ベース電極19とのコンタクトを良好にするために
設けられている。
【0061】次に前記フォトレジストパターン44を除
去した後、ゲート電極41を含むPチャネルMOSトラ
ンジスタ部分に開口を有するフォトレジストパターン4
6を形成する。次いでイオン注入法によりホウ素イオン
を例えば加速電圧20keVにおいて2x1014cm-2程度の条件
で添加し、PチャネルMOSトランジスタのLDD領域
47を形成する(図6(j))。
【0062】次にフォトレジストパターン46を除去し
た後、半導体基板11の表面全面にシリコン窒化膜48
を100nmの厚さに堆積させる(図6(k))。
【0063】次に半導体基板11の表面全面をRIEに
よりエッチングを行うと、MOSトランジスタのゲート
電極41、42の側壁51、52を残してシリコン窒化
膜48が除去される(図6(l))。
【0064】次にゲート電極42を含むNチャネルMO
Sトランジスタ部分と横形PNPトランジスタのベース
電極取り出し部分に開口を有するフォトレジストパター
ン53を形成する。次いでイオン注入法により砒素イオ
ンを例えば加速電圧60keVにおいて5x1014cm-2程度の条
件で添加してN型領域54を形成する(図7(m))。
【0065】なお、横形PNPトランジスタのベース電
極取り出し部分に形成されたN型領域54も図2には示
されていないが、前述したLDD領域45と同様に、ベ
ース電極19とのコンタクトを良好にするために設けら
れている。
【0066】次にゲート電極41を含むPチャネルMO
Sトランジスタと横形PNPトランジスタのエミッタお
よびコレクタ電極部分に開口を有するフォトレジストパ
ターン55を形成し、イオン注入法によりフッ化ホウ素
イオンを例えば加速電圧20keVにおいて2x1015cm-2程度
の条件で添加して、P型領域56を形成する。フォトレ
ジストパターン55を除去した後、1000度Cの窒素雰囲
気中において20秒間の熱処理を行う(図7(n))。
【0067】なお、図7(n)のベース領域15内に形
成されるP型領域56はそれぞれ図2のエミッタ領域2
6及びコレクタ領域17に該当するので、以下の図には
これらの番号を付して説明するものとする。
【0068】次に半導体基板11の表面上に第5のシリ
コン酸化膜57を800nmの厚さに堆積させた後、研磨に
より表面を平坦にする。続いて700度Cの窒素雰囲気にお
いて30分間の熱処理を施す(図8(o))。
【0069】次に第5のシリコン酸化膜57の前記N型
領域54およびP型領域56の各部分にコンタクトホー
ル58を形成して、これらのコンタクトホール58を介
してAl電極59を形成する(図8(p))。
【0070】なお、これらのAl電極59のうち、ベー
ス領域15、コレクタ領域17およびエミッタ領域26
に接触するAl電極59は、それぞれ図2のベース電極
19、コレクタ電極21およびエミッタ電極33に該当
するので、図8(p)ではこれらの番号を(59)とと
もに示している。
【0071】また、これらのAl電極59の代わりに、
各コンタクトホール58内部にタングステンを充填して
電極とし、次いでこれらの電極にAl層により一層目配
線を施してもよい。また、必要に応じて絶縁膜を堆積す
るとともに二層目以降の配線を形成してもよい。
【0072】図9は本発明の第2の実施形態を示す横形
PNPトランジスタの平面図である。このトランジスタ
の構造は、図2(B)に示したトランジスタの構造と基
本的に同じであるが、素子領域13およびベースコンタ
クト領域14を含むトランジスタの素子面積が全体とし
て拡大されるとともに、素子領域13の中央部に配置さ
れているエミッタ領域62の面積が拡大されている点が
主として異なっている。このため図9においては、図2
の各構成部分に対応する部分には同一の番号を付して詳
細な説明は省略し、以下では主として図2と異なる構成
部分について説明する。
【0073】素子領域13の中央部には拡大された面積
の正方形のコアー絶縁層61が配置されており、その周
囲に同じく正方形の枠状のエミッタ領域62が形成され
ている。このエミッタ領域62の表面には図2に示した
表面保護用の酸化膜18に形成したコンタクトホールを
介して複数個のエミッタ電極63が設けられている。こ
れらのエミッタ電極63は、エミッタ領域62の表面全
体にわたって分散配置されている。また、これらのエミ
ッタ電極63は、エミッタ領域62からベース領域15
にはみ出さないように、中央のコアー絶縁層61の周囲
に近接する位置にそれぞれ配置されている。素子面積全
体の拡大に伴い、コレクタ領域17に設けられるコレク
タ電極21も、枠状の領域の全周にわたって配置されて
いる。同様に、ベースコンタクト領域14に配置される
ベース電極19もその個数が増加されている。なお、こ
の横型トランジスタの断面構造、特に絶縁層と各領域の
深さの関係は、図2(B)と同様であり、エミッタ領域
62の深さはコアー絶縁層61の深さよりも浅く構成さ
れている。
【0074】このように構成された本発明の横型トラン
ジスタは、エミッタ領域の底面積に比較して側面の面積
がさらに拡大されるため、エミッタ領域62の側面から
コレクタ領域17に流れる電流値ILが相対的に大きく
なり、高駆動能力のトランジスタが得られる。
【0075】図10は本発明の第3の実施形態を示すで
ある。このトランジスタの平面形状は、図9に示す横形
PNPトランジスタの平面図と類似しているため、図9
の各構成部分に対応する部分には同一の番号を付して詳
細な説明は省略し、以下では主として図9と異なる構成
部分について説明する。
【0076】この実施形態の横形PNPトランジスタに
おいは、図9に示す横形PNPトランジスタと比べる
と、コアー絶縁層61の面積が拡大されているのに対
し、エミッタ領域62およびコレクタ領域17の幅が縮
小されており、また、これらの領域上に設けられるエミ
ッタ電極63およびコレクタ電極21の位置が異なって
いる。コアー絶縁層61の面積が拡大されているために
その周囲のエミッタ領域62の周囲長が大きくなり、そ
の側面積が拡大する。したがって、エミッタ領域62の
側面からコレクタ領域17に流れる電流値ILが相対的
大きくなり、さらに高駆動能力のトランジスタが得られ
る。しかしこの結果、全体の素子面積が増加することは
好ましくないため、エミッタ領域62およびコレクタ領
域17の幅が縮小されている。そしてエミッタ領域62
上に表面保護用の酸化膜(図2の18)を介して設けら
れる複数個のエミッタ電極63は、それらの一部がコア
ー絶縁層61の上部にはみ出すように配置されている。
すなわち、これらのエミッタ電極63は、エミッタ領域
62とコアー絶縁層61との境界部に、これらの両方に
またがって配置されている。同様に、コレクタ領域17
上に表面保護酸化膜を介して設けられる複数個のコレク
タ電極21は、それらの一部が素子分離用絶縁層12の
上部にはみ出すように配置されている。すなわち、これ
らのコレクタ電極21は、コレクタ領域と素子分離用絶
縁層12との境界部に、これらの両方にまたがって配置
されている。このような電極配置により、幅が縮小され
たエミッタ領域62およびコレクタ領域17上におい
て、表面保護酸化膜に複数のコンタクトホールを形成
し、これらのコンタクトホールを介して電極を形成する
際の位置合わせが容易になり、高集積が可能となる。
【0077】このように第3の実施形態の横形PNPト
ランジスタは、小さな素子面積で大きなく動電流を供給
することができる。
【0078】図11は本発明の第4の実施形態を示すの
平面図である。このトランジスタの平面形状は、図9に
示す素子領域13を中央で切断した半分の形状に相当
し、また、ベースコンタクト領域72は、図4に示すベ
ースコンタクト領域14を素子領域71の周囲に延長し
た形状に相当する。したがって、図11においては、図
9の各構成部分に対応する部分には同一の番号を付して
詳細な説明は省略し、以下では主として図9と異なる構
成部分について説明する。
【0079】この実施形態においては、コアー絶縁層6
1は素子領域71の一辺から中央部に突出し、全体とし
てほぼ長方形をなしている。P型のエミッタ領域62お
よびP型のコレクタ領域17はそれぞれコアー絶縁層6
1の周囲にU字型に形成されている。エミッタ領域62
上の複数個のエミッタ電極63はコアー絶縁層61の周
囲に配置され、その一部がコアー絶縁層61の上面には
み出すように形成されている。また、コレクタ領域17
上の複数個のコレクタ電極21はその全長にわたってほ
ぼ等間隔に配置され、その一部がコレクタ領域17の周
囲を囲む絶縁層12の面上にはみ出すように配置されて
いる。そして素子領域71の周囲に延長形成されたベー
スコンタクト領域72には、その全長にわたってベース
電極19が配置されている。
【0080】このように構成された本発明の横型トラン
ジスタは、図9に示した横型トランジスタに比較して、
全体の素子面積を小さくすることができる。すなわち、
この横型トランジスタにおいては、素子領域71の面積
が図4のトランジスタの約半分であり、エミッタ領域6
2およびのコレクタ領域17の平面における面積は狭く
なるが、これらの領域の上部に形成されるエミッタ電極
63およびコレクタ電極21は、それらの一部が隣接す
るコアー絶縁層61あるいは素子分離用の絶縁層12上
に形成されるため、電極形成の際のマスク合わせも容易
となり、高集積度の集積回路を製造することができる。
【0081】なお、本発明は上述したいくつかの実施形
態に限定されるものではなく、種々の変形が可能であ
る。たとえば、上記の実施形態においては、横型トラン
ジスタとしてPNPトランジスタについて説明したが、
本発明はNPNトランジスタにも適用可能である。ま
た、横型トランジスタの平面パターンも上記の実施形態
に限定されるものではなく、他のパターンの採用も可能
である。
【0082】
【発明の効果】以上説明した本発明の横型トランジスタ
によれば次のような効果が得られる。 (1) トランジスタを構成するエミッタ領域の側面の面積
を実質的に拡大し、電流増幅動作に寄与しない底面のP
N接合面積を削減することにより、駆動電流を増大する
とともに電流増幅率を向上することができる。 (2) エミッタ領域底面のPN接合面積を削減し、エミッ
タ/べ一ス寄生容量を削減することにより、高周波信号
の増幅の際における遮断周波数を向上することができ
る。 (3) 本発明の横型トランジスタを電源回路に用いる場合
には、トランジスタの電流駆動能力が向上するため、必
要な駆動電流を供給するために設けられるトランジスタ
個数を削減することができ、高集積化と製造コストの削
減ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の横形バイポーラトランジスタの構造を示
す図で、図1(A)は平面図であり、図1(B)は図1
(A)の一点鎖線A−A´に沿う断面図ある。
【図2】本発明の一実施例である横形バイポーラトラン
ジスタの構造を示す図で、図2(A)は平面図であり、
図2(B)は図2(A)の一点鎖線A−A´に沿う断面
図である。
【図3】図3は図2に示した本発明の横型トランジスタ
の製造工程を示す素子断面を図である。
【図4】図4は図2に示した本発明の横型トランジスタ
の製造工程を示す素子断面を図である。
【図5】図5は図2に示した本発明の横型トランジスタ
の製造工程を示す素子断面を図である。
【図6】図6は図2に示した本発明の横型トランジスタ
の製造工程を示す素子断面を図である。
【図7】図7は図2に示した本発明の横型トランジスタ
の製造工程を示す素子断面を図である。
【図8】図8は図2に示した本発明の横型トランジスタ
の製造工程を示す素子断面を図である。
【図9】図9は本発明の第2の実施形態を示す横形PN
Pトランジスタの平面図である。
【図10】図10は本発明の第3の実施形態を示す横形
PNPトランジスタの平面図である。
【図11】図11は本発明の第4の実施形態を示す横形
PNPトランジスタの平面図である。
【符号の説明】
11 半導体基板 12 絶縁層 13 素子領域 14 ベースコンタクト領域 15 ベース領域 17 コレクタ領域 18 酸化膜 19 ベース電極 21 コレクタ電極 25 コアー絶縁層 26 エミッタ領域 27 エミッタ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F003 AP00 AP05 BA27 BB02 BB09 BB90 BC09 BC90 BE02 BE08 BE09 BE90 BG10 BH01 BH06 BH07 BH18 BH93 BJ03 BJ15 BM01 BN01 BP94 5F048 AA10 AC03 AC05 BA01 BB05 BB08 BC06 BF02 BF11 BG14 CA01 CA10 CA12 CA17 DA13 DA25 5F082 AA03 AA06 AA08 AA13 BA05 BA21 BA31 BA33 BA39 BA47 BA48 BC01 BC09 DA03 EA09 EA13 EA29

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面に形成され、素子分離用
    絶縁層に囲まれた素子領域と、この素子領域内形成さ
    れ、前記半導体基板表面から所定の深さを有するベース
    領域と、このベース領域内に形成され、前記半導体基板
    表面からの深さが前記ベース領域より浅いコアー絶縁層
    と、このコアー絶縁層の周囲に形成され、その深さが前
    記コアー絶縁層より浅いエミッタ領域と、このエミッタ
    領域に対して所定の間隔をおいた前記ベース領域内に形
    成され、前記コアー絶縁層より浅いコレクタ領域とから
    構成されることを特徴とする横型バイポーラトランジス
    タ。
  2. 【請求項2】 前記エミッタ領域は前記コアー絶縁層に
    よりその側面の面積に対しその底面の面積が減少させら
    れることを特徴とする請求項1記載の横型バイポーラト
    ランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記コアー絶縁層の周囲に形成されたエ
    ミッタ領域を含む前記半導体基板表面には表面保護膜が
    積層され、この表面保護膜には前記コアー絶縁層とその
    周囲に形成されたエミッタ領域を露出するようにコンタ
    クトホールが形成され、このコンタクトホールを介して
    エミッタ電極が前記エミッタ領域に接触するように構成
    されていることを特徴とする請求項2記載の横型バイポ
    ーラトランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記素子領域近傍の半導体基板表面に
    は、前記素子分離用絶縁層に囲まれたベースコンタクト
    領域が形成されており、このベースコンタクト領域には
    前記ベース領域が前記素子分離用絶縁層の下部を経由し
    て延長配置されていることを特徴とする請求項3記載の
    横型バイポーラトランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記コレクタ領域は、前記エミッタ領域
    の周囲の素子領域周辺部に、前記エミッタ領域から所定
    の間隔をおいて配置されており、このコレクタ領域上に
    は、前記表面保護膜を介して複数個のコレクタ電極が設
    けられていることを特徴とする請求項4記載の横型バイ
    ポーラトランジスタ。
  6. 【請求項6】 前記ベースコンタクト領域上には、前記
    表面保護膜を介して複数個のベース電極が設けられてい
    ることを特徴とする請求項5記載の横型バイポーラトラ
    ンジスタ。
  7. 【請求項7】 前記素子領域、この素子領域のほぼ中央
    部に配置された前記コアー絶縁層、このコアー絶縁層周
    囲に形成された前記エミッタ領域及び前記コレクタ領域
    は、それらの平面形状がほぼ矩形であることを特徴とす
    る請求項6記載の横型バイポーラトランジスタ。
  8. 【請求項8】 前記コアー絶縁層は前記素子分離用絶縁
    層とほぼ同じ材料により構成され、また、前記半導体基
    板表面からほぼ同じ深さまたはより深く形成されている
    ことを特徴とする請求項7記載の横型バイポーラトラン
    ジスタ。
  9. 【請求項9】 前記ベース領域は、前記半導体基板と異
    なる導電型のウェル領域であることを特徴とする請求項
    8記載の横型バイポーラトランジスタ。
  10. 【請求項10】 前記複数個のエミッタ電極はその一部
    が前記コアー絶縁層上あるいはこれに近接した位置に配
    置されていることを特徴とする請求項9記載の横型バイ
    ポーラトランジスタ。
  11. 【請求項11】 半導体基板表面に形成され、素子分離
    用絶縁層に囲まれた素子領域と、この素子領域内に形成
    され、前記半導体基板表面から所定の深さを有するベー
    ス領域と、このベース領域内に形成され、前記半導体基
    板表面からの深さが前記ベース領域より浅く、かつ、一
    端が前記素子分離用絶縁層に接続され、他端が前記素子
    領域内に延長されたコアー絶縁層と、このコアー絶縁層
    の周囲に形成され、前記コアー絶縁層より浅いエミッタ
    領域と、このエミッタ領域に対して所定の間隔をおいた
    前記ベース領域内形成され、前記コアー絶縁層より浅い
    コレクタ領域とから構成されることを特徴とする横型バ
    イポーラトランジスタ。
  12. 【請求項12】 前記素子領域は、前記コアー絶縁層の
    周囲にU字形に形成されていることを特徴とする請求項
    11記載の横型バイポーラトランジスタ。
  13. 【請求項13】 前記素子領域近傍の半導体基板表面に
    は、前記素子分離用絶縁層に囲まれたベースコンタクト
    領域が形成されており、このベースコンタクト領域には
    前記ベース領域が前記素子分離用絶縁層の下部を経由し
    て延長配置されていることを特徴とする請求項12記載
    の横型バイポーラトランジスタ。
  14. 【請求項14】 前記ベースコンタクト領域は、前記素
    子領域を囲むようにU字形に配置されていることを特徴
    とする請求項13記載の横型バイポーラトランジスタ。
  15. 【請求項15】 前記コアー絶縁層の周囲に形成された
    エミッタ領域及びコレクタ領域を含む前記半導体基板表
    面には表面保護膜が積層され、この表面保護膜には前記
    コアー絶縁層の周囲に形成されたエミッタ領域およびコ
    レクタ領域の上部に複数個のコンタクトホールが形成さ
    れ、これらのコンタクトホールを介して複数個のエミッ
    タ電極が前記エミッタ領域接触するように設けられ、前
    記コンタクトホールを介して複数個のコレクタ電極が前
    記コレクタ領域に接触するように設けられており、さら
    に、前記各エミッタ電極は、その一部が前記コアー絶縁
    層上あるいはこれに近接した位置に配置されており、前
    記各コレクタ電極は、その一部が前記素子分離用絶縁層
    上あるいはこれに近接した位置に配置されていることを
    特徴とする請求項14記載の横型バイポーラトランジス
    タ。
  16. 【請求項16】 前記コアー絶縁層は前記素子分離用絶
    縁層とほぼ同じ材料により構成され、また、前記半導体
    基板表面からほぼ同じ深さまたはより深く形成されてい
    ることを特徴とする請求項15記載の横型バイポーラト
    ランジスタ。
  17. 【請求項17】 半導体基板表面に素子領域、ベースコ
    ンタクト領域および前記素子領域内に配置されるコアー
    絶縁層領域を覆うマスクパターンを形成する工程と、こ
    のマスクパターンを介して前記半導体基板表面をエッチ
    ングする工程と、前記マスクパターンを除去した後、前
    記半導体基板表面に酸化膜を堆積する工程と、この酸化
    膜を表面から研磨して、前記半導体基板表面を露出する
    ことにより、前記エッチング工程によりエッチングにさ
    れた部分に素子分離用絶縁層および前記コアー絶縁層を
    残存形成する研磨工程と、この工程により形成された前
    記素子分離用絶縁層に囲まれた前記素子領域およびベー
    スコンタクト領域に前記半導体基板表面から所定の深さ
    の領域に第1導電型のウェル領域を形成す工程と、この
    ウェル領域内に第2導電型のエミッタ領域及びコレクタ
    領域を形成する工程とを備えたことを特徴とする横形バ
    イポーラトランジスタの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記コアー絶縁層は、前記素子分離絶
    縁層と同じ工程により、同じ材料・膜質・厚さに形成さ
    れることを特徴とする請求項17記載の横形バイポーラ
    トランジスタの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記エミッタ領域は、前記コアー絶縁
    層周囲の前記ウェル領域内に形成されることを特徴とす
    る請求項18記載の横形バイポーラトランジスタの製造
    方法。
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