JP2001272495A - 原子炉出力監視装置 - Google Patents
原子炉出力監視装置Info
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Abstract
内に統合して細径化、長尺化した場合でも、起動領域モ
ニタ検出器の性能を確保する。 【解決手段】局所出力領域モニタ検出器4、起動領域モ
ニタ検出器5および校正手段6を内部に格納する検出器
集合体チューブ3と、起動領域モニタ検出器5の出力を
計測し、原子力の出力を監視する起動領域モニタ監視装
置7と、局所出力領域モニタ検出器4の信号を計測し、
原子力の出力を監視する局所出力領域モニタ監視装置8
とを備え、起動領域モニタ検出器5は、陽電極および陰
電極とこれら両電極間を所定間隔に保持しかつ両電極間
を絶縁する絶縁保持部材とを有する複数の電極対と、こ
れらの電極対を接続する電極接続手段とを備えた。
Description
(以下、BWRと称す)の原子炉圧力容器内(以下、炉
内とも称す)における出力分布の監視を行う原子炉出力
監視装置に関する。
性子束に比例するため中性子を測定して原子炉の出力を
表示すること、燃料の燃焼度を評価すること、および炉
内の出力の過大出力時などに原子炉を停止することのよ
うに原子炉保護の出力検知手段として用いられている。
と、その信号を増幅・整形する信号処理装置とから構成
され、その計測範囲は非常に広く定格出力からその10
−1 0倍の範囲に亘って高精度に計測する必要があるた
め、一種類の計測装置で全範囲を計測することは困難で
ある。そのため、原子炉の起動時の出力が低い領域を計
測するために、起動領域モニタ(SRNM:Start
−up RangeNeutron Monitor)
が使用され、出力が高い領域では局所出力領域モニタ
(LPRM:Local Power Range M
onitor)が使用されている。
を用いており、原子炉出力の低い領域、すなわち原子炉
出力が10−9%から10−4%までは、検出器の出力
パルスの個数を計数すること(以下、パルス計測とい
う)により起動領域出力を監視する。一方、原子炉出力
の高い領域、すなわち原子炉出力が10−5%〜10%
では、検出器の出力パルスの重なりにより生じるゆらぎ
のパワーを測定すること(以下、キャンベル計測とい
う)により、原子炉の出力を監視するものである。な
お、LPRM検出器は、4個が一組となり、原子炉圧力
容器内の軸方向に縦に配置され、インコアモニタ集合体
を構成している。
子炉圧力容器内に8体または10体設置され、インコア
モニタ集合体は約52体(LPRM検出器は約208
個)設置されていた。そして、SRNM検出器およびイ
ンコアモニタ集合体は、原子炉圧力容器内の径方向の断
面において個別に設置されていた。
保護機能の検知要素として使用され、運転中に発生する
予期しない異常な過渡変化を検知し、原子炉緊急停止
(原子炉スクラム)信号を発し、原子炉を停止する。よ
って、この異常な過渡変化を検知するために、炉内の各
検出器が原子炉保護系分離区分に振り分けられている。
この原子炉保護系分離区分では、2重の「1out o
f2」および「2outof4」などの特殊な論理回路
構成となっており、誤動作による不要な原子炉停止、お
よび不作動による異常な運転を未然に防止している。
は、定期的に点検および保守を行う必要があり、これら
検出器の保守および調整などの際、調整時のデータが異
常データとして検知されると、原子炉緊急停止(原子炉
スクラム)信号が発せられて原子炉が停止してしまう。
そのため、検出器自体の保守および調整時に、検出器を
通常監視から除外し、これをバイパスという。このバイ
パスを行うために、原子炉保護系分離区分とは異なる検
出器のグループ分けが行われている。
ープにおいて、個々のSRNM検出器の振り分けが異な
っていた。このため、原子炉の運転を行う運転員によっ
て、検出器の認識、取り扱いが煩雑になり、運用性にお
いて問題であった。
に、原子炉炉心の大型化、すなわち原子炉圧力容器の径
方向の大きさを大型化する傾向となってきている。これ
に伴い、従来8体または10体であったSRNM検出器
の数を増加させる必要が生じてきている。
させると、SRNM検出器用の炉内案内管およびフラン
ジなどを多く設けなけならず、圧力容器の貫通孔が増え
信頼性が低下する。また、これにより費用がかさみ、検
出器の増加に伴い設計および運転時などにおける煩雑さ
が一層増加するという問題があった。
WR)原子力プラントにおいて、SRNM検出器が10
体、またインコアモニタ集合体が52体設けられ、それ
ぞれ個々に原子力圧力容器に挿入され設置されている。
このため、中性子検出器の設置体数は合計して62体と
なり、炉内の案内管およびフランジなどを62体分設け
る必要があった。
よび燃料の高燃焼度化が求められている。この一つの対
策として、BWRでは燃料棒の集合体である燃料バンド
ル毎に、燃料の入れ替えを行っているため、この燃料バ
ンドルを大型化し、交換の効率化を図ることが考えられ
る。その際、BWRでは、燃料バンドルと燃料バンドル
との間に制御棒およびSRNM検出器またはインコアモ
ニタ集合体が挿入される構造となっているものの、燃料
バンドルが大型化するのに伴い、これらの挿入スペース
が減少し、効率的な検出器配置が必要となってきてい
る。
する手段としては、SRNM検出器とLPRM検出器を
同一の検出器集合体で構成することが考えられる。
検出器は、以下のような設置上の差異があり、現状の設
計では同一の検出器集合体に同時に設置できず、センサ
の構造の改良が必要であることが分かってきた。
RM検出器との測定範囲の違いである。SRNM検出器
の方がLPRM検出器よりも大型であり、従来はSRN
M検出器は検出器集合体内に1体格納する構成としてい
た点である。すなわち、従来のインコアモニタ集合体の
中にSRNM検出器を挿入する際は、SRNM検出器の
検出部の径を従来のものに比べて細く構成する必要があ
るという点である。
れており、その場合の中性子感度は、電極表面に塗布さ
れる核***物質の量によって決定される。但し、電極表
面の単位面積当たりの塗布密度を増加させると、電極で
の核***によって生じた核***片が塗布された核***物
質自体で減衰してしまうため、塗布厚さを増加させても
感度は上昇しない。従来から、この条件と製造上の安定
性の観点からウランの最大の塗布厚さを評価し、感度を
満たす最も小型な大きさに電極構造を決定している。
細くした場合も、中性子感度を従来と同等にするために
は、電極面積を同等とする必要がある。つまり、円筒電
極の径を細くした分、長さを長くする必要があることが
判明した。
るために、SRNM検出器を長尺化した場合、電極間隔
を一定に保つことは非常に困難であり、その対策が必要
である。つまり、SRNM検出器の電極は、中心の陽極
とその外周側に設置された円筒状の陰極とから構成され
ており、その間の電極間隔は約0.2mm程度の一定間
隔に保持する必要がある。
には、下部から塗布物質を流して塗布する手法を用いて
いるが、この手法では長尺電極を対象とした場合、陰極
の下部と上部とでは塗布厚さが異なるという問題が生じ
る。また、長尺化に伴って、熱的な歪みを十分緩和する
必要があるという問題を有していた。
ある。SRNMは、微少交流信号を扱うパルス計測とキ
ャンベル計測を行っているため、外来ノイズに弱い。よ
って、SRNMは原子炉圧力容器/検出器支持材などか
ら絶縁され、測定装置位置のみで接地を行うような構成
となっている。
いるため、ほとんどが交流成分である外来ノイズの影響
は受け難いため、これらの絶縁は特別施されていない。
出器は、炉内のγ線による発熱を冷却するため、積極的
に炉水(約300℃)に接触するように検出器集合体が
構成されている。一方、SRNM検出器は、前記の耐ノ
イズ性の観点から炉水に接触しない構造とするととも
に、γ線の発熱により検出器温度が約400℃〜500
℃程度に上昇する点を考慮し、耐熱性能の優れた構造設
計となっている。
差異のため、同一の検出器集合体に同時に格納するに
は、センサ自体の構造を見直す必要があることが判明し
た。
ので、起動領域モニタ検出器を検出器集合体チューブ内
に統合して細径化、長尺化した場合でも、起動領域モニ
タ検出器の性能を確保することができる原子炉出力監視
装置を提供することを目的とする。
求項1記載の発明では、原子炉の原子炉圧力容器内の出
力を監視する原子炉出力監視装置において、前記原子炉
の局所出力を監視する局所出力領域モニタ検出器と、前
記原子炉の起動から出力までの出力を監視する起動領域
モニタ検出器と、前記局所出力領域モニタ検出器の感度
を校正する校正手段と、これら局所出力領域モニタ検出
器、起動領域モニタ検出器および校正手段を内部に格納
する検出器集合体チューブと、前記起動領域モニタ検出
器の出力を計測し、前記原子力の出力を監視する起動領
域モニタ監視装置と、前記局所出力領域モニタ検出器の
信号を計測し、前記原子力の出力を監視する局所出力領
域モニタ監視装置とを備え、前記起動領域モニタ検出器
は、陽電極および陰電極とこれら両電極間を所定間隔に
保持しかつ両電極間を絶縁する絶縁保持部材とを有する
複数の電極対と、これらの電極対を接続する電極接続手
段とを備えたことを特徴とする。
ニタ検出器は、陽電極および陰電極とこれら両電極を電
気的に絶縁する絶縁保持部材とから構成される電極対
と、これらの電極対を接続する電極接続手段が複数、別
々に分かれているため、検出器集合体チューブに挿入す
るための細径化が可能となり、しかも長尺化に伴う熱変
形などの影響を複数の電極に分割し、ぞれぞれを電極接
続手段で接続することで低減可能となる。
で構成することで、さらに耐熱性を向上できる。さら
に、ウラン塗布時のウラン塗布面の均一性を、電極を分
割することで確保することが容易となる。
る校正手段により、局所出力領域モニタ検出器と起動領
域モニタ検出器を同時に校正して異常診断を行い、ま
た、原子炉軸方向の分布の測定を行う。これら検出器
は、検出器集合体チューブに格納される。起動領域モニ
タ検出器の出力は、起動領域モニタ監視装置によりその
特性に合った測定を行う。また、出力領域モニタ検出器
の信号は、局所出力領域モニタ監視装置によってまとめ
て計測される。
力領域モニタ検出器およびそれらの校正手段が同一の検
出器集合体チューブに格納可能となり、原子炉の全レン
ジを一括して監視することが可能となる。そして、検出
器の校正も、同一の校正システムで可能となる。
原子炉出力監視装置において、起動領域モニタ検出器
は、放射線を検出する検出部を炉心相当の高さ範囲内に
分布させたことを特徴とする。
ニタ検出器は、放射線を検出する検出部を炉心相当の高
さ範囲内に分布させたことにより、起動領域モニタ検出
器の軸方向の検出範囲がその設置位置により調整可能と
なる。また、起動領域モニタ検出器は、中性子検出部、
つまり電極対を1箇所に設置するのではなく、炉心の軸
方向全体に分割し、分布させることで、検出器集合体チ
ューブに挿入することが可能となる。この分割により、
センサ径の細径化と、熱変形などの影響を低減させるこ
とが可能となる。
2記載の原子炉出力監視装置において、起動領域モニタ
検出器は、包囲手段にて包囲したことを特徴とする。
ニタ検出器を包囲手段にて包囲したことにより、起動領
域モニタ検出器に炉水が接しない構成を実現することが
でき、起動領域モニタ検出器の出力であるパルス伝播特
性の性能改善が可能となる。また、冷却の必要な出力領
域モニタ検出器は炉水に接し、耐熱性の優れる起動領域
モニタ検出器は炉水と絶縁した状態で、同一の検出器集
合体に同時に格納できる。これらにより、耐熱仕様の異
なる出力領域モニタ検出器と起動領域モニタ検出器と
を、同一の検出器集合体チューブに格納することがで
き、原子炉への検出器集合体の挿入本数を削減可能とな
る。
3のいずれかに記載の原子炉出力監視装置において、局
所出力領域モニタ検出器および起動領域モニタ検出器の
電極対を同一形状に形成したことを特徴とする。
が塗布されている陰電極を、局所出力領域モニタ検出器
と起動領域モニタ検出器に共通して適用できるため、製
作時のウラン塗布装置の共通化が可能となり、こられを
格納する検出器集合体自体の性能の安定が可能となる。
これにより、同一の検出器集合体に格納する局所出力領
域モニタ検出器と起動領域モニタ検出器とのウラン電極
を同一にすることにより、検出器集合体のコストダウン
と信頼性の向上が可能となる。
圧力容器内の出力を監視する原子炉出力監視装置におい
て、放射線を検出する検出部を炉心相当の高さ範囲内に
分布させ、前記原子炉の起動から出力までの全レンジの
出力を監視する全レンジ監視モニタ用検出器と、この全
レンジ監視モニタ用検出器の感度を校正し、炉心内の出
力分布を監視する出力分布監視手段と、これら全レンジ
監視モニタ用検出器および出力分布監視手段を格納する
検出器集合体チューブと、前記全レンジ監視モニタ用検
出器の出力を計測し、前記原子力の出力を監視する全レ
ンジ監視装置とを備えたことを特徴とする。
視モニタ用検出器は、炉心の軸方向に分布する長尺のセ
ンサ形状が採用でき、それにより原子炉起動時の低い出
力から、原子炉の定格出力時まで、原子炉内の中性子
束、正確には設置された位置の軸方向の平均出力に比例
した出力を得るセンサ設計が可能となる。
よび起動領域モニタ検出器によって原子炉の異常時には
原子炉の停止信号を発生する機能、つまりトリップ機能
を確保していたが、この全レンジ監視モニタ用検出器に
より、従来の局所出力領域モニタ検出器および起動領域
モニタ検出器と同等のトリップ応答の要求を満たす高速
応答のセンサ設計が可能となる。さらに、原子炉の軸方
向出力分布および全レンジ監視モニタ用検出器の軸方向
感度分布は、出力分布監視手段により測定、校正され、
異常診断を行う。これら検出器は、検出器集合体チュー
ブに格納される。全レンジ監視モニタ用検出器および出
力分布監視手段の出力は、全レンジ監視装置に入力さ
れ、原子炉の出力を連続して監視する。
器と局所出力領域モニタ検出器の機能を、一つの長尺の
全レンジ監視モニタ用検出器に統合することにより、こ
れらを同一の検出器集合体に統合することが可能とな
る。
5のいずれかに記載の原子炉出力監視装置において、起
動領域モニタ検出器または全レンジ監視モニタ用検出器
に設置された電極対の陽極に、その軸方向に沿って中空
部を形成したことを特徴とする。
セラミックス以外の部分が封入電離ガスによって熱的に
絶縁されるため、通常は、その電極長さつまり保持セラ
ミックス間の電極長さが長いほど、陽極内のガンマ線発
熱による熱が逃げにくくなるが、起動領域モニタ検出器
の長尺化による発熱量の増加を、陽極の内部を中空にす
ることによって低減する。
尺化、細径化が可能となり、局所出力領域モニタ検出器
と起動領域モニタ検出器とを同一の検出器集合体チュー
ブに格納することができ、原子炉への検出器集合体の挿
入本数を削減することができる。
6のいずれかに記載の原子炉出力監視装置において、起
動領域モニタ検出器または全レンジ監視モニタ用検出器
の外表面のセンサケースにセラミック絶縁層を形成した
ことを特徴とする。
ニタ検出器または全レンジ監視モニタ用検出器のセンサ
ケース表面に直接セラミックコーティングを行うこと
で、従来、アルミナ部品などをスペーサとして用いてい
た場合に比べ、センサの細径化が可能となる。これによ
り、起動領域モニタ検出器の長尺化、細径化が可能とな
る。
7のいずれかに記載の原子炉出力監視装置において、複
数の電極対と、これらを接続する電極接続線とのインピ
ーダンスを同一にするインピーダンスマッチング器を設
けたことを特徴とする。
を直列に接続した場合に、接続部分と電極部分のパルス
伝送のインピーダンスが異なることによって、パルス信
号の反射が生じるが、接続部分のケーブルのインピーダ
ンスを電極と同一にすることにより、このパルス反射を
防止でき、長尺のセンサ、または炉心の軸方向に複数の
検出部を点在させたセンサ構造を実現することができ
る。
化が可能となり、局所出力領域モニタ検出器と起動領域
モニタ検出器とを同一の検出器集合体チューブに格納す
ることができる。
基づいて説明する。
炉出力監視装置の第1実施形態を示すシステム構成図で
ある。
設置された炉心2内には、下方からインコアモニタ検出
器集合体チューブ(以下、集合体チューブと略称する)
3が挿入され、実際の原子炉では、この集合体チューブ
3は前述した通り多数挿入されているが、図1では代表
して1体の集合体チューブ3のみを示している。この集
合体チューブ3には、内部に炉水を導くために複数の孔
3aが穿設されている。
局所出力を監視する核***検出器または自己出力型検出
器(SPND)であるLPRM(局所出力領域モニタ)
検出器4(4a〜4d)が炉心2の軸方向に4箇所縦方
向に配置されるとともに、複数の電極対および電極接続
手段を有し原子炉の起動から出力までの出力を監視する
SRNM(起動領域モニタ)検出器5が配置されてい
る。そして、集合体チューブ3内には、LPRM検出器
4a〜4dの感度を校正する校正手段としてのガンマサ
ーモメータ6も配置されている。この校正手段として
は、ガンマサーモメータ6以外に移動式インコアモニ
タ、放射化ボールなどを用いることも可能である。した
がって、集合体チューブ3内には、LPRM検出器4a
〜4d、SRNM検出器5およびガンマサーモメータ6
が格納されることになる。
は、集合体チューブ3内およびその他炉内に設置された
チューブに挿入されているSRNM検出器5の出力を計
測し、原子力の出力を監視するSRNM監視装置7と、
集合体チューブ3内およびそ他の炉内に設置されたチュ
ーブに挿入されているLPRM検出器4a〜4dの信号
を計測し、原子力の出力を監視するLPRM監視装置8
と、ガンマサーモメータ6の出力を監視し、LPRM検
出器4a〜4dとSRNM検出器5の感度校正および炉
心軸方向の出力分布を監視するGT監視装置9とを備
え、これらの監視装置7〜9は、原子炉安全保護系の一
部として機能する。
す構成図である。
内部に5つの電極対11(11a〜11e)が一定間隔
をおいて挿入され、これらの電極対11a〜11eは、
それぞれ円筒状に形成された陰極12と、この陰極12
の内部に所定間隔をおいて保持される陽極13と、陰極
12および陽極13をそれぞれ保持し、かつ両者を絶縁
する絶縁保持部材としての保持セラミックス14とから
構成されている。
2とその内部に配置された陽極13とに正電圧、すなわ
ち+100Vから+500Vの電圧差を印加する場合が
多い。この電圧を絶縁し、両電極間の距離をする一定に
保つために保持セラミックス14が用いられ、この保持
セラミックス14としては、一般にアルミナ、ジルコニ
ア、ベリリアなどのセラミックスが用いられる。また、
陰極12の内周面には、中性子により核***する核***
物質、例えばウラン15が塗布されている。なお、この
ウラン15は、陰極12以外に陽極13、または陰極1
2および陽極13の両面に塗付される場合がある。
のSRNM検出器では一つしかセンサ内部に設けられて
いなかったが、本実施形態においては集合体チューブ3
に挿入するために、図2に示すように電極対11を2か
ら5個に分割し、それぞれに電極対である陰極13、陽
極12および保持セラミックス14が設けられている。
これらの陰極12と陽極13とを接続するには、それぞ
れの陽極13を電極接続手段としてのMIケーブル(無
機絶縁ケーブル)16の芯線に接続する一方、陰極12
をぞれぞれMIケーブル16のシールド部に電気的に接
続することができるように金属フォイルなどが溶接され
ている。
M検出器5およびガンマサーモメータ6を支持した集合
体チューブ3が原子炉圧力容器1内の炉心2内に挿入さ
れる。そして、局所出力を監視するLPRM検出器4a
〜4dにより炉心2の軸方向4箇所の出力が測定され、
この測定信号がLPRM監視装置8に伝送され、このL
PRM監視装置8は、その他炉内に挿入されているチュ
ーブに設置されるLPRM検出器4a〜4dの検出信号
とともに、原子炉の局所変動を監視する。すなわち、L
PRM監視装置8は、集合体チューブ3内およびその他
炉内に挿入されているチューブに設置されたLPRM検
出器4a〜4dの検出信号をまとめて計測する。
PRM検出器4a〜4dは、原子炉定格運転時の局所出
力の局部変動を高速に監視する一方、SRNM検出器5
は、原子炉の起動から出力までの原子炉起動時および停
止時の出力を監視する。また、このSRNM検出器5の
出力は、SRNM監視装置7によりその特性に合った測
定を行う。このSRNM監視装置7は、LPRM監視装
置8と同様に集合体チューブ3内およびその他炉内に挿
入されているチューブに設置されたSRNM検出器5の
検出信号をまとめて計測する。
陰電極12と、これら両電極を電気的に絶縁する保持セ
ラミックス14とから構成される電極対11とMIケー
ブル16などの電極接続手段が複数、別々に分割されて
いるため、集合体チューブ3に挿入するための細径化が
可能となり、しかも複数の電極対11に分割し、それぞ
れを電極接続手段で接続することにより、長尺化に伴う
熱変形などの影響を低減可能となるとともに、電極対1
1を分割することで、ウラン塗布時のウラン塗布面の均
一性を確保することが容易となる。そして、電極接続手
段をフォイル、ばねなどで構成することにより、一段と
耐熱性を向上させることができる。
校正する校正手段としてのガンマサーモメータ6によ
り、LPRM検出器4a〜4dとSRNM検出器5を同
時に校正して異常診断を行い、原子炉軸方向の分布の測
定を行う。
とSRNM検出器5、およびそれらの校正用検出器であ
るガンマサーモメータ6が同一の集合体チューブ3内に
格納可能となり、原子炉の全レンジを一括して監視する
ことが可能となる。また、検出器の校正も同一の校正シ
ステムで行うことが可能となる。
検出器5は、複数の電極対11で構成したことにより、
1組の電極で構成される検出器よりも細くて長い構造を
採用することができるため、集合体チューブ3内に挿入
することができ、また保持セラミックス14により炉水
の浸入を防止することができる。
対11と電極接続手段を用いることで、ガンマ線の発熱
により高温になった場合でも、熱による変形を防止し、
また保持セラミックス14により個々の陰極12と陽極
13間の電極間隔を維持することが可能となる。
炉出力監視装置の第2実施形態を示すシステム構成図で
ある。なお、前記第1実施形態と同一または対応する部
分には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
以下の各実施形態でも同様である。
の軸方向全体に分布するように長尺型SRNM検出器1
7が配置されている。すなわち、この長尺型SRNM検
出器17は、放射線を検出する検出部を炉心2相当の高
さ範囲内に分布させたものである。
め、SRNM検出器をその高さ相当または約20cm以
上の長さに長尺化した長尺型SRNM検出器17に設計
することにより、現状のインコアモニタ集合体内に、現
状のSRNM検出器と同等の性能を有する検出器を設置
することができる。
極対構造は、炉心の高さ方向に均一に分布させる場合
と、原子炉起動時の中性子源位置近傍に集中して分布さ
せるなど、炉心設計に合致するような高さに電極、つま
り有感部を分布させることが可能となる。したがって、
長尺型SRNM検出器17の軸方向の検出範囲がその設
置位置により調整可能となる。その他の構成および作用
は、前記第1実施形態と同様であるので、その説明を省
略する。
軸方向全体に分布するように長尺型SRNM検出器17
を配置したことにより、起動時の軸方向の監視を向上さ
せるために高さ方向に対して複数の位置にセンサが配置
可能となり、軸方向の平均的な出力を監視可能となる。
また、SRNM検出器を従来より長く、最大炉心高さ程
度まで長尺化することで、センサ内のトータルの電極面
積を広くすることができ、これによりウラン塗布量の増
加、つまりセンサの中性子感度の向上が可能となり、大
型炉心でも、微弱な起動時の中性子束を従来より低いレ
ベルから監視可能となる。
炉出力監視装置の第3実施形態を示すシステム構成図で
ある。
1実施形態のSRNM検出器を長尺化した全レンジ型セ
ンサ(全レンジ監視モニタ用検出器)18a,18b
と、前記第1実施形態と同様のガンマサーモメータ6と
が集合体チューブ3内に設置され、各全レンジ型センサ
18a,18bの出力信号は、全レンジ監視装置19で
計測される一方、出力分布監視手段としてのガンマサー
モメータ6の出力信号はGT監視装置9で計測される。
レンジ型センサ18a,18bの出力を計測し原子力の
出力を監視する一方、ガンマサーモメータ6は、全レン
ジ型センサ18a,18bの感度を校正し、炉心2内の
出力分布を監視する。
炉の起動停止時にパルス計測とキャンベル計測を行って
いるが、原子炉の出力が上昇した定格運転時では、セン
サ内の核***に伴う封入ガスの電離量が電極間に印加す
る電圧で収集かすることができなくなり、出力が核***
量、すなわち中性子強度に比例しないという飽和現象が
発生し、計測に用いることができない。
mより1/2以上の長い電極を有した場合、必要とされ
る中性子感度を実現するためのウランを電極に塗布して
も、検出器の電極面積が広いため、電極単位面積当たり
の発生電荷量を低く抑えるセンサ設計が可能となる。す
なわち、SRNM検出器を長尺化、つまり電極面積を広
くすることで、起動領域から定格運転まで監視可能な全
レンジ型センサ18a,18bを実現することができ
る。
8bは、炉心2の軸方向に分布する長尺のセンサ形状を
採用することができ、これにより原子炉起動時の低い出
力から原子炉の定格出力時まで、原子炉内の中性子束、
正確には設置された位置の軸方向の平均出力に比例した
出力を得るセンサ設計が可能となる。
M検出器およびSRNM検出器によって原子炉の停止信
号を発生する機能(トリップ機能)を確保していたが、
この全レンジ型センサ18a,18bにより、SRNM
検出器とLPRM検出器と同等のトリップ応答の要求を
満たす高速応答のセンサ設計が可能となる。
レンジ型センサ18a,18bの軸方向感度分布は、ガ
ンマサーモメータ6により測定、校正され、異常診断を
行う。これら全レンジ型センサ18a,18bおよびガ
ンマサーモメータ6は、集合体チューブ3内に格納され
る。
の出力信号は、全レンジ監視装置19に入力される一
方、ガンマサーモメータ6の出力信号はGT監視装置9
に入力して演算された後、全レンジ監視装置19に入力
され、この全レンジ監視装置19では、その演算結果に
基づいて原子炉の出力を連続して監視する。
検出器およびLPRM検出器の機能を一つの長尺の全レ
ンジ型センサ18a,18bに統合することにより、こ
れらを同一の集合体チューブ3内に統合することが可能
となる。
ンサ18を用いることで、従来、定格運転時の出力、特
にGT監視装置9で監視することができない速い応答を
必要とする原子炉安全保護系としての異常検出、原子炉
停止信号の発生機能(トリップ機能)に用いていたLP
RM検出器を削除することができる。但し、LPRM検
出器は、燃料の燃焼度管理、または出力分布の平坦化の
ために、高さ方向(軸方向)の分布計測に用いられる
が、その機能はGT監視装置9によって行う。
保護系の冗長化を回避するために全レンジ型センサを2
体、集合体チューブ3内に設置している。このように構
成したことにより、より簡素な集合体チューブ3を実現
することができ、また計測装置も従来よりも統合するこ
とが容易となる。
炉出力監視装置の第4実施形態を示すシステム構成図で
ある。
M検出器5を包囲手段としてのドライチューブ20で包
囲し、SRNM検出器5を炉水に対して隔離したもので
ある。これにより、SRNM検出器5の外来ノイズに対
する耐力を向上させることができる。
M検出器5を炉水に接しない構造とした場合、ガンマ線
発熱によりSRNM検出器5が加熱されるものの、本実
施形態の構成のように電極を複数に分割することによ
り、電極中央部の冷却効果が向上することで発熱を低減
させることができる。すなわち、電極対11の中央に保
持セラミックス14を挿入したことになり、空気の熱伝
導度より保持セラミックス14の熱伝導度が数桁高いた
め、冷却効果が向上するのである。
検出器5をドライチューブ20で包囲して炉水に対して
隔離したことにより、集合体チューブ3内に装荷するS
RNM検出器5のノイズ耐力の向上が可能となり、また
耐熱特性の優れた信頼性の高いシステムを構築すること
ができる。
検出器5に炉水が接しない構成を実現することができ、
SRNM検出器5の出力であるパルス伝播特性の性能改
善が可能となる。そして、冷却の必要なLPRM検出器
4a〜4dは炉水に接し、耐熱性の優れたSRNM検出
器5は炉水と隔離した状態で、同一の集合体チューブ3
内に同時に格納することができる。
検出器4a〜4dとSRNM検出器5とを同一の集合体
チューブ3に格納することができ、原子炉への集合体チ
ューブ3の挿入本数を削減することができる。
炉出力監視装置の第5実施形態におけるSRNM検出器
の電極対を示す断面図である。
M検出器5または全レンジ型センサ18a,18bの電
極対11の中心に配置された陽極21の内部にその軸方
向に沿って中空部21aを形成したものである。これに
より、ガンマ線によって発熱する金属の量を削減し、ガ
ンマ線発熱による発熱量の低減が可能となる。
はアルゴンなどのセンサ封入ガスを封入し気密に溶接す
る場合と、貫通部を設け中空部21aのガスが電極間に
リークする構造を採用する場合が考えられる。
ミックス14以外の部分が封入電離ガスによって熱的に
絶縁されるため、通常は、その電極長さ、つまり保持セ
ラミックス14間の電極長さが長いほど陽極21内のガ
ンマ線発熱による熱が逃げにくくなるが、上記の構成に
おいては、SRNM検出器5の長尺化による発熱量の増
加を陽極21の内部を中空にすることによって低減させ
る。
の封入ガスにヘリウムを混合することにより、検出器内
部のガスの熱伝導度を向上させ、センサの発熱温度を低
減させることが可能となる。すなわち、封入ガスに熱伝
導性の優れた希ガスであるヘリウムを混合することによ
り、SRNM検出器5の長尺化による発熱量の増加を低
減させることができる。
混合することで、出力電流は1/2程度に減少するもの
の、熱伝導度は倍以上となり、熱の移動度を向上させる
ことができる。
細径化が可能となり、LPRM検出器4a〜4dとSR
NM検出器5を同一の集合体チューブ3内に格納するこ
とができ、原子炉への集合体チューブ3の挿入本数を削
減させることができる。
で、またその封入ガスにヘリウムを混合し、ドライチュ
ーブなどを用いることにより、集合体チューブ3内に装
荷し高温となるSRNM検出器5の発熱温度を低減さ
せ、これによりSRNM検出器5の故障割合を低減させ
ることが可能となる。
炉出力監視装置の第6実施形態におけるセラミックコー
ティングSRNM検出器の構造を示す構成図である。
らSRNM検出器5(または全レンジ型センサ18a,
18b)を隔離する炉水隔離手段としてのドライチュー
ブ20を設けるとともに、このドライチューブ20と電
気的に絶縁するためにSRNM検出器5(または全レン
ジ型センサ18a,18b)のセンサケース10の外表
面にセラミック絶縁層22を形成したものである。
ス10の外表面には、セラミックコーティングによりセ
ラミック絶縁材が塗布されている。この塗布厚さは1〜
4mm程度で充分な絶縁が確保できることを確認してい
る。上記セラミックスとしては、塗布性に優れるアルミ
ナ、または熱伝導性の優れる窒化珪素、窒化アルミニウ
ムなどの材料が適用される。
ックコーティングする場合には、クロムなどの金属をメ
ッキした後、セラミックスを塗布することで、熱応力に
よるセラミックスの剥離を防止することができる。
ス10の間には、アルミナなどのセラミックス部品をス
ペーサとして挿入して両者の絶縁を確保していたが、本
実施形態を用いることにより、センサケース10とセラ
ミックコーティング間の空気絶縁層を削減し、センサか
らドライチューブ20への熱伝導率を向上させることが
できる。また、一般のセラミック部品よりも絶縁膜の薄
膜化が可能なため、センサケース10とドライチューブ
20との間隔を狭くすることができ、これにより一段と
熱の逃げを増加させ、SRNM検出器5の発熱温度を低
減させることができる。
検出器5または全レンジ型センサ18のセンサケース1
0の外表面に直接セラミックコーティングを行うことに
より、アルミナ部品などをスペーサとして用いていた場
合に比べ、センサの細径化が可能となる。
細径化が可能となり、LPRM検出器4a〜4dとSR
NM検出器5とを同一の集合体チューブ3に格納するこ
とができ、原子炉への集合体チューブ3の挿入本数を削
減することができる。
ジ型センサ18の電極対11の保持セラミックス14に
は、99.5%以上の高純度のアルミナ、窒化珪素、窒
化アルミニウムの少なくとも一種を用いることで、高温
での金属である電極との化学反応を抑えることが可能と
なる。ここで、保持セラミックス14の純度が99.5
%未満では、電極との化学反応を抑えることができな
い。
20との間には、熱伝導性の優れる窒化珪素または窒化
アルミニウムを用いることで、ガンマ線発熱の低減が可
能となる。そして、封入ガスを封入する気密シール部品
は、中性子によるスエリングの少ない窒化珪素を用い
る。
M検出器5を装荷した場合において、そのSRNM検出
器5の発熱温度を低減し、安定した監視が可能なシステ
ムを構築することができる。すなわち、SRNM検出器
5の長尺化、細径化によるガンマ発熱による温度上昇の
低減と、高温でのセンサ性能の維持が可能となる。
発明に係る原子炉出力監視装置の第7実施形態における
SRNM検出器およびLPRM検出器の構造を示す構成
図である。
M検出器4の電極対11fとSRNM検出器5内部の電
極対11a〜11eの構造を同一にしたものである。こ
れにより、陰極12に塗布するウラン15のウラン塗布
工程を共通化することができる。
4の電極対11fの陰電極形状と同一形状の陰電極から
構成された複数の電極対11a〜11eを有するSRN
M検出器5を備えている。
陰電極12を、LPRM検出器4と、SRNM検出器5
に共通して適用することができるため、製作時のウラン
塗布装置の共通化が可能となり、これらを格納する集合
体チューブ3自体の性能の安定化が可能となる。
検出器4の電極対11fとSRNM検出器5内部の電極
対11a〜11eを同一形状に形成したことにより、陰
極12に塗布するウラン15のウラン塗布工程を共通化
することができる。すなわち、センサのキーポイントで
あるウラン塗布の信頼性が向上するとともに、製作時コ
ストの低減が図れる。
LPRM検出器4とSRNM検出器5とのウラン電極を
同一にすることにより、集合体チューブ3のコストダウ
ンと信頼性の向上が可能となる。
炉出力監視装置の第8実施形態のセンサ接続状態を示す
説明図、図10は第8実施形態における反射波形を示す
説明図である。
サの複数の電極対11a,11bを直列に接続した場
合、センサの電極対11a,11bとそれらを接続する
電極接続線23のパルス伝送のインピーダンスが異なる
ことにより、検出器のパルス出力が反射し、パルス波形
が変形する。
対11a,11bで構成されている場合、下部の電極対
11bで中性子が反応し、その位置でパルス信号が発生
した場合(パルス発生位置A)、aで示すようにケーブ
ル方向にパルスが発生し、計測される。しかし、それら
をケーブルなどで接続した場合、反対方向に発生したパ
ルスは遅延し、また接続部でさらに反射し、多重に重な
った信号が最終的に計測される。
は、図9に示すようにインピーダンスマッチング器24
としてフェライトコアを挿入する。または、芯線部にイ
ンダクタンス成分を付加し、ケーブルと電極接続線23
のインピーダンスを一致させることも可能である。
ダンスマッチング器24によって電極接続線23のイン
ピーダンスを電極対11a,11bと同一にすることに
より、このパルス反射を防止でき、長尺のセンサまたは
炉心2の軸方向に複数の検出部を点在させたセンサ構造
を実現することができる。これにより、SRNM検出器
5の長尺化が可能となる。
のパルス伝送時のパルス反射を防止するためにインピー
ダンスマッチング器24を設けたことにより、電極対1
1a,11bと電極接続手段23のパルスインピーダン
スの不正整合を防止することができ、細径で長尺のセン
サでも正常な検出器のパルス応答特性を確保することが
可能となる。
動領域モニタ検出器の電極を分割して複数の電極対構造
としたことにより、起動領域モニタ検出器を検出器集合
体チューブ内に統合可能に細径化、長尺化した場合で
も、起動領域モニタ検出器の性能を確保することができ
る。
り、検出器自体の共用および測定装置の共用化が進み、
統合型センサ集合体の原子炉圧力容器への挿入スペース
の削減化が図れるとともに、それに伴う原子炉圧力容器
のフランジの削減など機器構成の削減も可能となる。
態を示すシステム構成図。
態を示すシステム構成図。
態を示すシステム構成図。
態を示すシステム構成図。
態におけるSRNM検出器の電極対を示す断面図。
態におけるセラミックコーティングSRNM検出器の構
造を示す構成図。
装置の第7実施形態におけるSRNM検出器およびLP
RM検出器の構造を示す構成図。
態のセンサ接続状態を示す説明図。
図。
段) 7 SRNM監視装置 8 LPRM監視装置 9 GT監視装置 10 センサケース 11,11a〜11f 電極対 12 陰極 13 陽極 14 保持セラミックス(絶縁保持部材) 15 ウラン 16 MIケーブル(電極接続手段) 17 長尺型SRNM検出器 18a,18b 全レンジ型センサ(全レンジ監視モニ
タ用検出器) 19 全レンジ監視装置 20 ドライチューブ 21 陽極 22 セラミック絶縁層 23 電極接続線 24 インピーダンスマッチング器
Claims (8)
- 【請求項1】 原子炉の原子炉圧力容器内の出力を監視
する原子炉出力監視装置において、前記原子炉の局所出
力を監視する局所出力領域モニタ検出器と、前記原子炉
の起動から出力までの出力を監視する起動領域モニタ検
出器と、前記局所出力領域モニタ検出器の感度を校正す
る校正手段と、これら局所出力領域モニタ検出器、起動
領域モニタ検出器および校正手段を内部に格納する検出
器集合体チューブと、前記起動領域モニタ検出器の出力
を計測し、前記原子力の出力を監視する起動領域モニタ
監視装置と、前記局所出力領域モニタ検出器の信号を計
測し、前記原子力の出力を監視する局所出力領域モニタ
監視装置とを備え、前記起動領域モニタ検出器は、陽電
極および陰電極とこれら両電極間を所定間隔に保持しか
つ両電極間を絶縁する絶縁保持部材とを有する複数の電
極対と、これらの電極対を接続する電極接続手段とを備
えたことを特徴とする原子炉出力監視装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の原子炉出力監視装置にお
いて、起動領域モニタ検出器は、放射線を検出する検出
部を炉心相当の高さ範囲内に分布させたことを特徴とす
る原子炉出力監視装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の原子炉出力監視
装置において、起動領域モニタ検出器は、包囲手段にて
包囲したことを特徴とする原子炉出力監視装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の原
子炉出力監視装置において、局所出力領域モニタ検出器
および起動領域モニタ検出器の電極対を同一形状に形成
したことを特徴とする原子炉出力監視装置。 - 【請求項5】 原子炉の原子炉圧力容器内の出力を監視
する原子炉出力監視装置において、放射線を検出する検
出部を炉心相当の高さ範囲内に分布させ、前記原子炉の
起動から出力までの全レンジの出力を監視する全レンジ
監視モニタ用検出器と、この全レンジ監視モニタ用検出
器の感度を校正し、炉心内の出力分布を監視する出力分
布監視手段と、これら全レンジ監視モニタ用検出器およ
び出力分布監視手段を格納する検出器集合体チューブ
と、前記全レンジ監視モニタ用検出器の出力を計測し、
前記原子力の出力を監視する全レンジ監視装置とを備え
たことを特徴とする原子炉出力監視装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の原
子炉出力監視装置において、起動領域モニタ検出器また
は全レンジ監視モニタ用検出器に設置された電極対の陽
極に、その軸方向に沿って中空部を形成したことを特徴
とする原子炉出力監視装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の原
子炉出力監視装置において、起動領域モニタ検出器また
は全レンジ監視モニタ用検出器の外表面のセンサケース
にセラミック絶縁層を形成したことを特徴とする原子炉
出力監視装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の原
子炉出力監視装置において、複数の電極対と、これらを
接続する電極接続線とのインピーダンスを同一にするイ
ンピーダンスマッチング器を設けたことを特徴とする原
子炉出力監視装置。
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