JP7055732B2 - 放射線測定装置および放射線測定方法 - Google Patents

放射線測定装置および放射線測定方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、放射線測定装置および放射線測定方法に関する。
従来、放射性物質から放射される中性子などの放射線を測定する放射線測定装置がある。例えば、光ファイバに放射線が当たったときに生じるチェレンコフ光を光ファイバの両端部の検出器で検出し、その検出の時間差から放射線の入射位置を算定する技術が知られている。
特開平6-294871号公報
放射線測定装置の運用途中で放射線の測定の対象となる対象物の形状または大きさが変更される場合がある。その場合には、放射線測定装置で放射線を測定可能な面積を自在に変更させる必要がある。しかしながら、前述の技術では、放射線の測定面積を容易に変更できないという課題がある。
本発明の実施形態は、このような事情を考慮してなされたもので、放射線の測定面積を変更することができる放射線測定技術を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る放射線測定装置は、希ガスが充填された筒状部と前記筒状部の内部に張られたワイヤとを有する放射線検出部と、前記放射線検出部の一端にある第1端子に接続され、放射線の入射により前記筒状部と前記ワイヤとの間に流れる電流に基づくパルス信号を取得する信号取得部と、前記放射線検出部の他端にある第2端子に接続され、この放射線検出部を他の前記放射線検出部に連結する連結ケーブルと、前記信号取得部で取得した前記パルス信号に基づいて前記放射線の入射を測定する測定部と、を備え、複数の前記放射線検出部を並設して矩形が形成されるように配置し、かつ並設された複数の前記放射線検出部の前記筒状部の長手方向に対して直交し、前記矩形の一辺に隣接するように追加の前記放射線検出部を配置したものである
本発明の実施形態により、放射線の測定面積を変更することができる放射線測定技術が提供される。
第1実施形態の放射線測定装置のシステムを示すブロック図。 第1実施形態の放射線検出部を示す構成図。 第1実施形態の増設された放射線検出部を示す構成図。 第1実施形態のパルス信号の波形を示すグラフ。 放射線測定方法を示すフローチャート。 放射線測定処理を示すフローチャート。 第2実施形態の放射線検出部を示す構成図。 第2実施形態のパルス信号の波形を示すグラフ。 変形例の増設された放射線検出部を示す構成図。
(第1実施形態)
以下、本実施形態を添付図面に基づいて説明する。まず、第1実施形態の放射線測定装置について図1から図6を用いて説明する。
図1の符号1は、放射線測定装置である。本実施形態の放射線測定装置1で測定する放射線Rとして中性子線を例示する。また、測定の対象となる対象物Qとして放射性物質の含有量が不明であり、臨界が生じた場合に中性子を放出する中性子放出物質を例示する。このような対象物Qにおいて、臨界が生じているかどうかを見極めるために、中性子線の検出が指標となる。なお、対象物Qには、形状および大きさが不安定なものがある。また、対象物Qを複数個に解体する場合がある。また、固体の対象物Qの他に液状のものもある。そのため、対象物Qの形状または大きさの変化に応じて、放射線測定装置1の放射線Rの測定面積を適宜変更する必要がある。
図1に示すように、放射線測定装置1は、試料台2に載せられた対象物Qから放射される放射線Rを検出する放射線検出ユニット3と、この放射線検出ユニット3から出力される信号を処理する信号処理ユニット4とを備える。放射線検出ユニット3は、複数本の放射線検出部5から成る。
信号処理ユニット4は、信号取得部6と増幅回路7と設定記憶部8と計時部9と測定部10とデータ記憶部11とデータ表示部12とを備える。また、測定部10は、計数回路13と位置特定部14と波形識別部15とノイズ除去部16とを備える。
信号取得部6は、放射線検出ユニット3から出力されるパルス信号を取得する。増幅回路7は、信号取得部6で取得したパルス信号の増幅を行う。
設定記憶部8は、放射線検出ユニット3を構成する放射線検出部5の本数などの設定情報を記憶する。
計時部9は、リアルタイムクロックを含み、パルス信号を取得した時刻を特定するために用いられる。また、1つのパルス信号を取得した時点からの経過時間を計時するためにも用いられる。
データ記憶部11は、測定部10で測定した放射線の計数値または入射位置などの各種データを記憶する。データ表示部12は、データ記憶部11に記憶されたデータを表示する。
測定部10は、信号取得部6で取得したパルス信号に基づいて放射線Rの入射を測定する処理を行う。
計数回路13は、放射線Rの検出回数を計数する処理を行う。位置特定部14は、パルス信号の初期波とパルス信号の反射波の取得時刻の差に基づいて、放射線Rの入射位置を特定する処理を行う。
波形識別部15は、振幅および波長に基づいて、パルス信号の初期波とパルス信号の反射波とを識別する処理を行う。ノイズ除去部16は、ノイズとなるパルス信号の波形を除去する処理を行う。
信号処理ユニット4が備える測定部10は、メモリまたはHDDに記憶されたプログラムがCPUによって実行されることで実現される。
本実施形態のシステムは、CPU、ROM、RAM、HDDなどのハードウェア資源を有し、CPUが各種プログラムを実行することで、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて実現されるコンピュータで構成される。
図2に示すように、初期の状態では、3本の放射線検出部5を用いて放射線検出ユニット3が構成される。放射線検出部5は、円筒形状を成す筒状部17と、この筒状部17の内部に張られたワイヤ18とを有する。筒状部17の内部は、アルゴンガスまたはキセノンガスなどの希ガスが充填されている。
なお、複数本の放射線検出部5は、互いの筒状部17が平行を成すように配置されるとともに、互いの筒状部17が接触または近接されて配置される。つまり、複数本の放射線検出部5が一方向(図2では紙面上下方向)に並んで配置される。そして、放射線検出部5同士が所定の固定治具で一体化され、矩形(四角形)の平板状を成す放射線検出ユニット3が形成される。また、これら放射線検出部5が一体化されたときの放射線検出ユニット3の矩形状を成す面積が放射線Rの測定面積となっている。このように並設されて矩形状を成す放射線検出ユニット3を対象物Qに近接させて放射線Rの測定を行う(図1参照)。
所定の1本の放射線検出部5は、基部ケーブル19を介して信号処理ユニット4の信号取得部6に接続される。なお、それぞれの放射線検出部5において、一方の端部には第1端子21が設けられ、他方の端部には第2端子22が設けられる。
信号取得部6は、放射線検出部5の一端にある第1端子21に接続され、放射線Rの入射により筒状部17とワイヤ18との間に流れる電流に基づくパルス信号を取得する。
以下の説明において、信号取得部6に電気回路的に近い側を基端側として説明する。つまり、それぞれの放射線検出部5において、基端側にある端子が第1端子21であり、その反対側の端部にある端子が第2端子22である。また、信号取得部6に電気回路的に最も遠い端部を終端として説明する。
最も基端側にある放射線検出部5Aの第2端子22には、連結ケーブル20が接続される。この連結ケーブル20が他の放射線検出部5の第1端子21に接続される。つまり、連結ケーブル20により1の放射線検出部5の第2端子22と他の放射線検出部5の第1端子21とが連結される。さらに、この他の放射線検出部5の第2端子22に連結ケーブル20が接続され、この連結ケーブル20が終端にある放射線検出部5Bの第1端子21に接続される。つまり、連結ケーブル20により複数本の放射線検出部5が電気回路として直列に接続される。
基部ケーブル19および連結ケーブル20は、一般的な同軸ケーブルから成る。なお、同軸ケーブルとは、断面視で円形状を成し、中心軸に内部導体が設けられ、この内部導体を絶縁体で覆い、その周囲に外部導体を設け、さらにその周囲を保護被覆で覆ったものである。なお、同軸ケーブルにおいて、内部導体がワイヤ18に接続され、外部導体が筒状部17に接続される。
放射線検出部5に放射線Rの入射が無い場合において、筒状部17とワイヤ18の間には電流が流れていない。ここで、放射線検出部5に放射線Rが入射されると、筒状部17とワイヤ18の間に存在する希ガスが電離され、筒状部17とワイヤ18との間に電流が流れる。この電流に基づくパルス信号がワイヤ18に生じる。
ワイヤ18に生じたパルス信号は、放射線Rの入射位置Pを起点として、基端側に向かう第1方向C1と、その反対側に向かう第2方向C2とに流れる。第1方向C1に流れたパルス信号は、信号取得部6に最初に取得される。一方、第2方向C2に流れたパルス信号は、連結ケーブル20を介して他の放射線検出部5に流れ、さらに終端にある放射線検出部5Bまで流れる。
そして、終端にある放射線検出部5Bの第2端子22Bで反射される。終端の第2端子22Bは、片側が電気的開放状態であることによりインピーダンス不整合となり、パルス信号を反射させる。反射されたパルス信号は、伝達された経路を逆走し、信号取得部6まで流れる。なお、信号取得部6に最初に取得されるパルス信号を初期波W1と称し、終端となる第2端子22Bで反射されたパルス信号を反射波W2と称する。
図4は、信号取得部6で取得されたパルス信号の波形を示すグラフである。このように、初期波W1と反射波W2の2つのピークがある波形が取得される。初期波W1が到達した後に反射波W2が到達する。そして、初期波W1と反射波W2との取得時刻の差Dに基づいて、放射線Rの入射位置Pを特定することができる。例えば、入射位置Pが信号取得部6に近いと時間差Dは大きくなり、入射位置Pが信号取得部6に遠いと時間差Dは小さくなる。つまり、時間差Dは、入射位置Pから終端となる第2端子22Bまでの電気回路的な距離に比例する。このようにすれば、簡素な処理で放射線Rの入射位置Pを特定することができる。この入射位置Pを特定することにより、対象物Qにおける放射線Rの大凡の発生位置を特定することができる。
なお、入射位置Pの特定は、複数の放射線検出部5において、少なくとも放射線Rを検出した放射線検出部5を特定できるものであれば良い。
なお、ワイヤ18に生じたパルス信号は、終端となる第2端子22Bで反射されるとともに、基端側の信号取得部6でも反射される。つまり、初期波W1および反射波W2は、終端となる第2端子22Bと信号取得部6との間で何度も往復され、ノイズとなるパルス信号の波形が生じる。そこで、ノイズ除去部16(図1参照)は、信号取得部6で反射波を取得した後に一定時間に亘ってパルス信号の取得を停止する処理を行う。このノイズとなる波形は、往復する度に弱まり、短時間で消滅する。パルス信号の取得停止処理は、ノイズが消滅するまでの時間に亘って継続される。このようにすれば、ノイズとなるパルス信号に基づく誤検出を低減することができる。
また、連結ケーブル20が屈曲されることで、そのインピーダンスが変化した場合に、2次、3次の複数の反射波W2が生じる場合がある。このような反射波W2は、不要なパルス信号、即ち電気雑音であるため、パルス信号の取得停止処理により排除するようにする。このようにすれば、誤検出を低減して放射線Rの計数機能の精度を高めることができる。
図3に示すように、放射線検出部5を増設することができる。例えば、初期の状態(図2参照)で3本の放射線検出部5が電気回路として直列に連結された状態で終端にある放射線検出部5の第2端子22に連結ケーブル20を接続する。この連結ケーブル20にさらに増設用の放射線検出部5の第1端子21を接続する。さらに、増設用の放射線検出部5を追加して、5本の放射線検出部5が連結される。このようにして、5本の放射線検出部5が一方向(図3では紙面上下方向)に並んで配置される。
連結ケーブル20により放射線検出部5を連結して放射線検出ユニット3が構成されることで、放射線検出部5の本数を容易に増やすことができる。そして、放射線Rの測定面積を拡大することができる。また、複数の放射線検出部5が増設されても、信号処理ユニット4(測定部10)を増やす必要がなく、1つの信号処理ユニット4で放射線Rの入射を測定することができる。また、放射線検出部5の本数を減らして放射線Rの測定面積を縮小しても良い。本実施形態では、対象物Qの形状または大きさに応じて、放射線検出部5の本数を増やしたり減らしたりすることで、放射線Rの測定面積を容易に変更することができる。
なお、放射線検出部5の連結本数に応じて、初期波W1と反射波W2との取得時刻の差Dと、放射線Rの入射位置Pとの関係が変化する。そのため、放射線検出部5の連結本数を示す設定情報が設定記憶部8に記憶される。設定情報には、放射線検出部5と基部ケーブル19と連結ケーブル20の長さに関する情報も含まれる。そして、この設定情報と取得時刻の差Dに基づいて、位置特定部14が入射位置Pを特定する処理を行う。また、初期波W1と反射波W2とがワイヤ18に重畳して伝搬されるので、簡素な構成の回路で入射位置Pを特定することができる。
計数回路13が計数した放射線Rの検出回数である計数値と、位置特定部14が特定した放射線Rの入射位置Pとがデータ記憶部11に記憶される。なお、これらの情報は、測定時刻とともにデジタル信号としてデータ記憶部11に記憶される。そして、データ記憶部11に記憶されたデータを、データ表示部12に表示させることができる。なお、放射線Rの計数値と入射位置Pと測定時刻とに基づいて、対象物Qにおける放射線Rの発生位置の分布を集計し、データ表示部12に表示させても良い。
次に、放射線測定装置1が実行する放射線測定方法について図5のフローチャートを用いて説明する。この放射線測定装置1に受動的に生じる作用を含めて説明する。なお、図1に示すブロック図を適宜参照する。
図5に示すように、まず、ステップS11において、放射線測定装置1の使用者は、最も基端側の放射線検出部5Aの第1端子21Aに基部ケーブル19の一端を接続する。そして、基部ケーブル19の他端を信号処理ユニット4の信号取得部6に接続する。
次のステップS12において、使用者は、最も基端側の放射線検出部5Aの第2端子22に連結ケーブル20を接続し、この連結ケーブル20を他の放射線検出部5の第1端子21に接続する。これを順次行うことで、複数本の放射線検出部5を連結ケーブル20により電気回路として直列に連結する。
次のステップS13において、使用者は、放射線検出部5の連結本数を含む各種の設定情報を設定記憶部8に記憶させる。
次のステップS14において、使用者は、放射線測定装置1を用いて対象物Qから放射される放射線Rの測定を開始する。つまり、放射線測定装置1は放射線測定処理の実行を開始する。
次に、放射線測定装置1が実行する放射線測定処理について図6のフローチャートを用いて説明する。この放射線測定装置1に受動的に生じる作用を含めて説明する。なお、図1に示すブロック図を適宜参照する。この処理は、一定時間毎に繰り返される処理である。
図6に示すように、まず、ステップS21において、信号処理ユニット4は、パルス信号の取得が一旦停止中であることを示す一旦停止タイマがカウント中であるか否かを判定する。ここで、一旦停止タイマがカウント中である場合(ステップS21がYES)は、処理を終了する。一方、一旦停止タイマがカウント中でない場合(ステップS21がNO)は、ステップS22に進む。
次のステップS22において、信号取得部6は、パルス信号を取得したか否かを判定する。ここで、パルス信号を取得していない場合(ステップS22がNO)は、処理を終了する。一方、パルス信号を取得した場合(ステップS22がYES)は、ステップS23に進む。
次のステップS23において、波形識別部15は、振幅および波長に基づいて、取得したパルス信号が初期波W1であるか否かを判定する。ここで、パルス信号が初期波W1でない場合(ステップS23がNO)は、後述のステップS25に進む。一方、パルス信号が初期波W1である場合(ステップS23がYES)は、ステップS24に進む。
次のステップS24において、測定部10は、初期波W1の取得時刻をデータ記憶部11に記憶し、処理を終了する。
前述のパルス信号が初期波W1でない場合に進むステップS25において、波形識別部15は、振幅および波長に基づいて、取得したパルス信号が反射波W2であるか否かを判定する。ここで、パルス信号が反射波W2でない場合(ステップS25がNO)は、処理を終了する。一方、パルス信号が反射波W2である場合(ステップS25がYES)は、ステップS26に進む。
次のステップS26において、測定部10は、反射波W2の取得時刻をデータ記憶部11に記憶する。
次のステップS27において、計数回路13は、放射線Rの計数値に1を加算する。つまり、放射線Rの入射回数を計数する。
次のステップS28において、位置特定部14は、初期波W1と反射波W2との取得時刻の差Dに基づいて、放射線Rの入射位置Pを特定する。
次のステップS29において、計時部9は、パルス信号の取得を一旦停止する一旦停止タイマのカウントを開始し、処理を終了する。なお、一旦停止タイマには、予め決められたカウント値がセットされる。そして、一旦停止タイマは、一定時間経過にカウントが終了する。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態の放射線測定装置1について図7から図8を用いて説明する。なお、前述した実施形態に示される構成部分と同一構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態の放射線検出ユニット3では、3本の放射線検出部5が連結されている。そして、終端にある放射線検出部5Bの第2端子22Bには、終端器23(終端抵抗器)が取り付けられる。この終端器23を取り付けることにより、インピーダンス不整合の状態が変化する。そのため、パルス信号が終端となる第2端子22Bで反射されるときに、電気的に逆極性の反射波W2が生じるようになる(図8参照)。
このようにすれば、終端となる第2端子22Bで反射されたパルス信号の反射波W2が、初期波W1とは逆極性となるので、反射波W2の特定をすることができる。つまり、波形識別部15(図1参照)で反射波W2とそれ以外の波形を識別し易くなる。
本実施形態に係る放射線測定装置を第1実施形態から第2実施形態に基づいて説明したが、いずれか1の実施形態において適用された構成を他の実施形態に適用しても良いし、各実施形態において適用された構成を組み合わせても良い。
なお、本実施形態のフローチャートにおいて、各ステップが直列に実行される形態を例示しているが、必ずしも各ステップの前後関係が固定されるものでなく、一部のステップの前後関係が入れ替わっても良い。また、一部のステップが他のステップと並列に実行されても良い。
本実施形態のシステムは、専用のチップ、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)、またはCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを高集積化させた制御装置と、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置と、ディスプレイなどの表示装置と、マウスまたはキーボードなどの入力装置と、通信インターフェースとを備える。このシステムは、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成で実現できる。
なお、本実施形態のシステムで実行されるプログラムは、ROMなどに予め組み込んで提供される。もしくは、このプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、メモリカード、DVD、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータで読み取り可能な非一過性の記憶媒体に記憶されて提供するようにしても良い。
また、このシステムで実行されるプログラムは、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせて提供するようにしても良い。また、このシステムは、構成要素の各機能を独立して発揮する別々のモジュールを、ネットワークまたは専用線で相互に接続し、組み合わせて構成することもできる。
なお、本実施形態では、測定する放射線として中性子線を例示しているが、その他の態様であっても良い。例えば、測定する放射線は、ガンマ線、ミューオン、または陽子線であっても良い。
なお、本実施形態では、中性子放出物質を対象物Qとしているが、対象物Qは、その他の態様であっても良い。例えば、核燃料を対象物Qとしても良いし、人体を対象物Qとしても良い。原発作業員の内部被ばく検査に用いるホールボディカウンタの大きさを調整するために本実施形態を適用しても良い。
なお、本実施形態では、直線状に延びる筒状部17を有する放射線検出部5を例示しているが、筒状部17が屈曲されているものであっても良い。また、筒状部17は、円筒形状を成すものに限らず、角柱形状を成すものであっても良い。
なお、本実施形態では、複数本の放射線検出部5が一方向(図3では紙面上下方向)に並んで配置され、かつ増設用の放射線検出部5も一方向に並ぶように配置されるが、その他の増設形態でも良い。例えば、増設用の放射線検出部5を一方向のみならず、他方向に並べても良い。例えば、図9の変形例に示すように、5本の放射線検出部5が一方向に並んでいる場合に、増設用の6本目の放射線検出部5を他方向(図9では紙面左右方向)に並べても良い。つまり、並設された5本の放射線検出部5の筒状部17の長手方向に対して直交し、これら5本の放射線検出部5が一体化されて形成される矩形の一辺に隣接するように6本目の放射線検出部5を追加する。
なお、図9では、理解を助けるために、増設用の6本目の放射線検出部5の筒状部17と、他の放射線検出部5の端子21,22との間に隙間を設けて図示しているが、増設用の6本目の放射線検出部5の筒状部17を、他の放射線検出部5の端子21,22および連結ケーブル20に重ねて配置することで、隙間ができないようしても良い。さらに、7本目、8本目の放射線検出部5を他方向に並べて増設しても良い。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、放射線検出部の他端にある第2端子に接続され、この放射線検出部を他の放射線検出部に連結する連結ケーブルを備えることにより、放射線の測定面積を変更することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…放射線測定装置、2…試料台、3…放射線検出ユニット、4…信号処理ユニット、5(5A,5B)…放射線検出部、6…信号取得部、7…増幅回路、8…設定記憶部、9…計時部、10…測定部、11…データ記憶部、12…データ表示部、13…計数回路、14…位置特定部、15…波形識別部、16…ノイズ除去部、17…筒状部、18…ワイヤ、19…基部ケーブル、20…連結ケーブル、21(21A)…第1端子、22(22B)…第2端子、23…終端器、C1…第1方向、C2…第2方向、D…時間差、P…入射位置、Q…対象物、R…放射線、W1…初期波、W2…反射波。

Claims (6)

  1. 希ガスが充填された筒状部と前記筒状部の内部に張られたワイヤとを有する放射線検出部と、
    前記放射線検出部の一端にある第1端子に接続され、放射線の入射により前記筒状部と前記ワイヤとの間に流れる電流に基づくパルス信号を取得する信号取得部と、
    前記放射線検出部の他端にある第2端子に接続され、この放射線検出部を他の前記放射線検出部に連結する連結ケーブルと、
    前記信号取得部で取得した前記パルス信号に基づいて前記放射線の入射を測定する測定部と、
    を備え
    複数の前記放射線検出部を並設して矩形が形成されるように配置し、かつ並設された複数の前記放射線検出部の前記筒状部の長手方向に対して直交し、前記矩形の一辺に隣接するように追加の前記放射線検出部を配置したものである、
    放射線測定装置。
  2. 前記連結ケーブルにより複数の前記放射線検出部が直列に連結される請求項1に記載の放射線測定装置。
  3. 前記信号取得部に最初に取得された前記パルス信号の初期波と、終端となる前記第2端子で反射された前記パルス信号の反射波の取得時刻の差に基づいて、前記放射線の入射位置を特定する位置特定部を備える請求項1または請求項に記載の放射線測定装置。
  4. 終端となる前記第2端子に取り付けられた終端器を備える請求項に記載の放射線測定装置。
  5. 前記信号取得部で前記反射波を取得した後に一定時間に亘って前記パルス信号の取得を停止するノイズ除去部を備える請求項または請求項に記載の放射線測定装置。
  6. 希ガスが充填された筒状部と前記筒状部の内部に張られたワイヤとを有する放射線検出部の一端にある第1端子に信号取得部を接続するステップと、
    前記放射線検出部の他端にある第2端子に接続された連結ケーブルにより、この放射線検出部を他の前記放射線検出部に連結するステップと、
    放射線の入射により前記筒状部と前記ワイヤとの間に流れる電流に基づくパルス信号を前記信号取得部で取得するステップと、
    前記信号取得部で取得した前記パルス信号に基づいて前記放射線の入射を測定するステップと、
    を含み、
    複数の前記放射線検出部を並設して矩形が形成されるように配置し、かつ並設された複数の前記放射線検出部の前記筒状部の長手方向に対して直交し、前記矩形の一辺に隣接するように追加の前記放射線検出部を配置した放射線測定装置を用いて行う、
    放射線測定方法。
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