JP2001266785A - イオンビーム加工装置 - Google Patents

イオンビーム加工装置

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JP2001266785A
JP2001266785A JP2000073583A JP2000073583A JP2001266785A JP 2001266785 A JP2001266785 A JP 2001266785A JP 2000073583 A JP2000073583 A JP 2000073583A JP 2000073583 A JP2000073583 A JP 2000073583A JP 2001266785 A JP2001266785 A JP 2001266785A
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ion beam
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Takahiro Shibuya
隆広 渋谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層配線構造を有するLSI等の半導体装置
にイオンビームを照射して加工するに際し、イオンビー
ム照射時に加工領域から2次粒子が放出されることより
変動する試料電流をモニタすることで加工終点の判定を
行うイオンビーム加工装置において、試料ステージへ適
切なバイアスを印加し、検出された試料電流に所定の信
号処理を実施することで、電子シャワーの影響を受けず
に、より高感度で高精度な加工終点検出を可能とするイ
オンビーム加工装置を提供する。 【解決手段】 集束されたイオンビーム2を半導体装置
9上に照射し、電子シャワー銃20から供給される電子
シャワー19によりチャージアップを防止しつつ、所定
の領域を加工するイオンビーム加工装置において、調整
電源21により試料ステージ10にバイアス印加を行
い、電子シャワー19による影響を受けずに電流計22
で試料電流を検出する。検出された試料電流は、信号処
理モジュール23でノイズ除去処理を経て、メインコン
トローラ14へ送られ、SIM像と同時にCRT15に
表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集束イオンビーム
を半導体装置の所定の領域に照射して微細なパターンを
形成するイオンビーム加工装置において、加工深さをモ
ニタしながら加工するのに最適なイオンビーム加工装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の多層配線技術の進歩
にともない、集束イオンビームを用いた加工技術におい
ては加工深さの制御が重要となっている。
【0003】加工深さを検出する方法としては、特公平
6−20059号公報に示されるように、ビーム照射時
の2次粒子の発生による試料電流の変化をモニタするこ
とで、加工深さ精度を確保する方法がある。半導体装置
のような絶縁層と金属配線層との複数層からなる被加工
物へイオンビームを照射する場合、被加工物の表面から
は2次粒子が発生するが、その収率は被加工物の材質に
よって異なるため、試料ステージを通ってアース側へ流
れる試料電流も変動する。これをモニタすることで加工
深さを判断することが可能となる。
【0004】図7に、特許第2539359号公報に記
載の半導体装置へのイオンビーム加工装置を示す。イオ
ン源1と引き出し電極3の間に電圧をかけてイオンビー
ム2を引き出し、集束レンズ4で、試料ステージ10に
載置された半導体装置9上にビームを集束する。イオン
光学系は上記電極以外にビームディファイディングアパ
ーチャ5、ブランキング電極6、ブランキングアパーチ
ャ7、ディフレクタ電極8がある。ブランキング電極6
に電圧を与え、イオンビームを高速で偏向し、メインコ
ントローラ14からの信号に応じて半導体装置9に照射
するビームのオン/オフを行う。また、ディフレクタ電
極8にはイオンビーム偏向電圧が与えられる。MCP
(Micro Channel Plate)13で半
導体装置9の表面にビームが照射される際に発生する2
次電子11や2次イオン12を検出し、メインコントロ
ーラ14で処理した後、CRT15に走査イオン顕微鏡
(SIM)像を表示する。この時、MCP13へ与える
バイアスの極性を切り替えることにより、2次電子検出
モードと2次イオン検出モードを選択することができ
る。2次電子11は、引き込み電源30から引き込み電
極31にプラス電位を与え、ファラデーカップ33中へ
導入する。ファラデーカップ33にはそこから発生する
2次電子を逃がさないように電子トラップ電極32にト
ラップ電源34からマイナス電位をかける。また、ファ
ラデーカップ33自身を2次電子加速電源35でプラス
電位に浮かしている。試料電流と2次電子電流につい
て、それぞれヘッドアンプ36およびヘッドアンプ37
で増幅した後、減算器38で減算処理を行うことによ
り、2次電子の効果を除いた試料電流が得られる。この
試料電流をA/Dコンバータ39に通し、メインコント
ローラ14で信号処理することにより、加工深さおよび
加工終点を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】イオンビーム照射時、
試料が絶縁体の場合には試料が正符号の電位に帯電して
しまい、試料電位が上昇し、1次粒子ビームが不安定に
なったり、2次粒子が充分検出されなくなるなどの問題
がある。これを回避する方法として、2次イオン検出モ
ードにおいて、試料表面の広範囲に電子シャワー銃から
電子を照射し、試料表面の帯電を防止する電子シャワー
法が実用化されており、半導体装置の微細化にともなっ
て不可欠な技術となっている。
【0006】上記従来技術においては、2次イオン検出
モードで上述の電子シャワーを実施している際に、電子
シャワー銃から供給される電子もファラデーカップへ導
入されることになり、試料電流の正確な変動量をモニタ
できなくなるという欠点がある。
【0007】本発明は、半導体装置へのイオンビーム加
工において、電子シャワー銃から供給される電子の影響
を受けずに、より簡単に正確な加工終点の検出を行える
構成としたイオンビーム加工装置を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のイオンビーム加工装置においては、イオン
ビームを照射して加工するに際し、上記ビーム照射によ
って電子装置に発生する試料電流を加工終点の検出信号
とする手法を用いるものであり、また、試料ステージに
適切なバイアスを印加して、電子シャワーによって試料
ステージ側へ押し戻される2次電子の影響を回避するこ
とで、試料電流の信号変化を高感度で検出可能な加工終
点検出手法を用いるものであることを特徴とするもので
ある。
【0009】さらに、微小な試料電流へのノイズ成分の
影響を回避するため、モニタ中の信号に対して信号処理
を施すことで、試料電流の信号変化をより高感度に検出
可能な加工終点検出手法を用いるものであることを特徴
とするものである。
【0010】そして、上記ビーム照射によって発生する
試料電流をモニタして加工終点を検出するに際し、加工
領域の2次粒子放射能に応じて適切なバイアスを印加可
能な調整電源を有する加工装置であることが望ましい。
【0011】さらに、上記ビーム照射によって発生する
試料電流をモニタして加工終点を検出するに際し、検出
された試料電流に応じて信号処理可能なモジュールを有
する加工装置であることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明のイオンビーム加工装置の
一実施形態の構成を示した模式図である。前述の通り、
イオンビーム2を引き出して、集束、偏向を経て、半導
体装置9を加工する。この時、電子シャワー銃20は、
半導体装置9表面の広範囲に電子シャワー19を照射
し、表面のプラス電位の帯電を防止する。ここで、電子
シャワー銃20がある場合、電子シャワー19の電子も
MCP13で検出されるため、2次電子検出モードは使
用できない。そのため、荷電粒子の検出モードは2次イ
オン検出モードとし、MCP13にはマイナス電位のバ
イアスを与える。加工中の試料電流の変化は電流計22
で検出され、信号処理モジュール23においてA/D変
換、ノイズ除去を経て、メインコトローラ14に送ら
れ、SIM像と同時にCRT15に表示される。
【0014】図2は、イオンビーム照射時の2次粒子の
動きについて示したものである。イオンビーム2が、試
料ステージ10に設置された半導体装置9に照射される
と(照射条件:引き出し電圧は、30keV、ビーム電
流は、200pA、ビーム径は、0.1μm)、加工領
域からは2次電子11や2次イオン12が発生するが、
電子シャワー銃20から電子シャワー19が供給されて
いる場合には(照射条件:加速電圧は、約200V、電
流は、数100pA)、同じマイナス電荷である2次電
子11が半導体装置9に押し戻されることになるため、
2次電子11の発生による試料電流への影響は無視でき
るほど小さくなる。
【0015】したがって、試料電流は2次イオンによる
影響が支配的となるが、2次イオン12は2次電子11
に比べて収率が極端に低いため、図3の試料電流の変化
例に示すように全体としてはほとんど変化が見られなく
なる。
【0016】そこで、図4に示すように、調整電源21
により、試料ステージ10に対してマイナス電位のバイ
アス(−20V程度)を印加する。このマイナス電位の
バイアスは半導体装置9表面にマイナス電界24を発生
させ、電子シャワー銃20から電子シャワー19が供給
されることによって押し戻された2次電子11を押し返
す働きをするため、電流計22において検出される試料
電流は2次電子11の発生による影響も反映した変化を
示す。図5に、この時の試料電流の変化例を示す。図5
では(A)までの加工で絶縁膜がほとんど除去され、
(B)において金属配線層が完全に露出する。
【0017】しかし、図5の状態ではノイズ成分が多い
ため、判断を間違う可能性がある。そこで信号処理モジ
ュール23によって、A/D変換とノイズ除去を行うこ
とにより、図6に示すように、変化点を明瞭に判断でき
る波形を得ることが可能である。
【0018】実際の加工時においては、加工開始前の状
態で、試料電流がほぼ0Aになるように調整電源21を
設定することで、電子シャワー銃10から供給された電
子の影響を除いた状態での試料電流をモニタすることが
可能となる。
【0019】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明により、
多層配線構造を有するLSI等の半導体装置の所定領域
にイオンビームを照射して加工するに際し、試料電流を
モニタして加工終点を検出するイオンビーム加工装置に
おいて、試料ステージに適切なバイアスを印加し、所定
の信号処理を行うことで、2次イオン検出モードにおい
て、電子シャワー銃の影響を受けずに、高感度な試料電
流変化をすることができるようになるという効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるイオンビーム加工装
置の構成図である。
【図2】イオンビーム照射時の2次粒子の発生と試料電
流の関係を説明するためのモデル図である。
【図3】図2における試料電流の変化を示すグラフであ
る。
【図4】本発明の一実施形態における試料電流検出を説
明するためのモデル図である。
【図5】図4における試料電流の変化を示すグラフであ
る。
【図6】図5の試料電流に対して信号処理を実施した時
の変化を示すグラフである。
【図7】従来技術によるイオンビーム加工装置の構成図
である。
【符号の説明】
1 イオン源 2 イオンビーム 3 引き出し電極 4 集束レンズ 5 ビームディファイディングアパーチャ 6 ブランキング電極 7 ブランキングアパーチャ 8 ディフレクタ電極 9 半導体装置 10 試料ステージ 11 2次電子 12 2次イオン 13 MCP(Micro Channel Pla
te) 14 メインコントローラ 15 CRT 19 電子シャワー 20 電子シャワー銃 21 調整電源 22 電流計 23 信号処理モジュール 24 マイナス電界 30 引き込み電源 31 引き込み電極 32 電子トラップ電極 33 ファラデーカップ 34 2次電子トラップ電源 35 2次電子加速電源 36 ヘッドアンプ(試料電流側) 37 ヘッドアンプ(2次電子電流側) 38 減算器 39 A/Dコンバータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層と金属配線層とが積層された多層
    配線構造を有するLSI等の半導体装置の所定領域にイ
    オンビームを照射して加工するに際し、電子シャワー銃
    により前記半導体装置の帯電を防止しつつ、前記ビーム
    照射によって変動する試料電流をモニタして加工深さを
    検出する構成としたイオンビーム加工装置において、 試料ステージに対して加工領域の2次粒子放射能に応じ
    たバイアスを印加する手段を設けることにより、高感度
    に試料電流を検出可能としたことを特徴とするイオンビ
    ーム加工装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のイオンビーム加工装置
    において、検出された試料電流に対し、更に、ノイズ除
    去を行う手段を設けることにより、試料電流の変化を明
    瞭に判別することを可能としたことを特徴とするイオン
    ビーム加工装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010219144A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> エッチング装置及びエッチング方法
WO2011065669A2 (en) * 2009-11-24 2011-06-03 Korea Electro Technology Research Institute Plasma immersion ion milling apparatus and method

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