JP2001266743A - 陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方法及び装置 - Google Patents

陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方法及び装置

Info

Publication number
JP2001266743A
JP2001266743A JP2000072061A JP2000072061A JP2001266743A JP 2001266743 A JP2001266743 A JP 2001266743A JP 2000072061 A JP2000072061 A JP 2000072061A JP 2000072061 A JP2000072061 A JP 2000072061A JP 2001266743 A JP2001266743 A JP 2001266743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
funnel
ray tube
anode button
interior
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000072061A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Mukuno
俊 椋野
Yoshimitsu Kato
芳光 加藤
Soushin Kawai
壮伸 河合
Shoichi Hamase
昭一 浜瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000072061A priority Critical patent/JP2001266743A/ja
Priority to GB0105619A priority patent/GB2361804B/en
Priority to KR1020010012729A priority patent/KR20010091994A/ko
Priority to US09/803,865 priority patent/US20010038880A1/en
Priority to SG200101521A priority patent/SG115368A1/en
Priority to CNB011114851A priority patent/CN1135591C/zh
Publication of JP2001266743A publication Critical patent/JP2001266743A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/20Manufacture of screens on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted or stored; Applying coatings to the vessel
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2209/00Apparatus and processes for manufacture of discharge tubes
    • H01J2209/01Generalised techniques
    • H01J2209/012Coating
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2209/00Apparatus and processes for manufacture of discharge tubes
    • H01J2209/01Generalised techniques
    • H01J2209/012Coating
    • H01J2209/015Machines therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファンネル内部に設けられているアノードボ
タンの凸部に内装カーボンが付着しないように、また内
装カーボンとアノードボタンとが確実に導通するように
内装カーボンを塗布できる陰極線管ファンネルへのカー
ボン塗布方法及び装置を提供する。 【解決手段】 陰極線管のファンネル1内面にフローコ
ート方式にて内装カーボン5を塗布する方法において、
前記ファンネル1内面に注入された内装カーボン5が、
少なくとも前記ファンネル1に設けられているアノード
ボタン3上を通過する際に、当該部分にスポット的にエ
アーを吹き付け、前記アノードボタン凸部4に対して内
装カーボン5が付着するのを防止する陰極線管ファンネ
ルへのカーボン塗布方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
器やコンピューターディスプレイモニタを始めとする各
種OA機器のモニタ装置として広範に利用されている、
CRTと称する陰極線管のファンネル内面に内装カーボ
ンを塗布する、陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方
法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管は、図5に示すようにパネル部
21、ファンネル部22、ネック部23から構成され、
パネル部21には蛍光面24及び色選別機構を構成する
アパチャーグリル25が、またファンネル部22には内
部導電膜としての内装カーボン26及び高電圧を供給す
るアノードボタン27が、更にネック部23には電子銃
28がそれぞれ設けられている。そして、上記ファンネ
ル22の内面に内部導電膜として塗布される内装カーボ
ン26は、フローコート塗布方式、スプレー塗布方式、
スポンジあるいは刷毛による塗布方式等によって塗布さ
れる。
【0003】一方、ファンネル22には、内部に高電圧
を供給するためのアノードボタン27が設けられてお
り、このアノードボタン27は内装カーボン26と接触
して導通されている必要がある。また、このアノードボ
タン27には、内装カーボン26との導通の他に、図7
に示すように管内の真空度を確保するためのゲッターを
保持するゲッタースプリング29を取り付ける機能を必
要とするものがあり、この場合、アノードボタン27の
凸部28にゲッタースプリング29を取り付けることに
なる。
【0004】このアノードボタン27の凸部28に内装
カーボン26が付着していると、凸部28にゲッタース
プリング29を嵌め込んで装着するときに、当該カーボ
ン26が削り落とされることになり、この内装カーボン
26がゴミとして陰極線管内に残ると、管内放電を誘発
する等の弊害をもたらし、製品品質の信頼性を低下させ
ることになる。従って、図8に示すように凸部28の範
囲Wに、内装カーボン26が付着しないように塗布する
必要があった。
【0005】アノードボタン27の凸部28に内装カー
ボン26が付着しないようにするには、スプレー塗布方
式の場合、予め凸部28にキャップを被せておき、スプ
レー塗布後にかかるキャップを外すことで目的を達成す
ることができる。また、スポンジあるいは刷毛による塗
布方式の場合、ロボットあるいは作業者が注意深く塗布
することにより、凸部28にカーボン26を付着させな
いようにすることは可能である。しかし、これらの塗布
方式の場合、内部導電膜として塗布される内装カーボン
膜の接着強度や膜厚さが一様になり難く、良質で高性能
の品質を確保するうえからは満足し得るものではなかっ
た。
【0006】そこで、内装カーボンの塗布方法として、
フローコート方式が一般的に採用されている。このフロ
ーコート方式は、図6に示すようにファンネル22を漏
斗のようにセットし、ファンネル22の上端より約10
mm程度下に向かってカーボン注入ノズル30からカー
ボン31を流しながら、ファンネル22の内周に沿って
一周させ、その流れ出たカーボン31をネック部23か
ら回収するもので、ファンネル22に付着したカーボン
31をヒータで乾燥させて接着させることにより内装カ
ーボン26とすると共に、ネック部23内に付着した不
要なカーボン31を水とブラシを使って洗い落とすよう
にした方法である。
【0007】しかしながら、このフローコート方式の場
合、アノードボタン27の凸部28に内装カーボン26
を付着させないで塗布するのは中々難しかった。つま
り、フローコート方式の場合、通常は上からカーボン3
1を流すようにしているが、このカーボン31の中にア
ノードボタン27の凸部28が埋もれてしまうと、当然
ながら凸部28にカーボン31が付着する。一方、カー
ボン31が付着しないようにカーボン31の流量を絞る
と、カーボン抜けとなってカーボン31が塗布されない
部分が発生してしまう問題があった。特に、フローコー
ト方式は、カーボン31を流して塗る方法であるため、
基本的に注意深く塗布すると言ったようなコントロール
ができ難いと共に、凸部28にキャップを被せてもカー
ボン31が這い上がって凸部28に付着してしまうた
め、簡易な解決手段が求められている状況にあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
に対処することを目的としてなされたものであり、その
第一の課題は、陰極線管のファンネル内面にフローコー
ト方式にて内装カーボンを塗布する方法において、ファ
ンネル内部に設けられているアノードボタンの凸部に内
装カーボンが付着しないように、また内装カーボンとア
ノードボタンとが確実に導通するように内装カーボンを
塗布できる陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方法及
び装置を提供することにある。また、本発明のもう一つ
の課題は、フローコート方式で内装カーボンを塗布する
場合に、予めアノードボタンの周囲に部分的に内装カー
ボンを予備塗布しているもの、又は全く予備塗布をして
いないもののいずれに対しても容易に適用できる汎用性
のある陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方法及び装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明にかかる陰極線管ファンネルへのカーボン
塗布方法は、陰極線管のファンネル内面にフローコート
方式にて内装カーボンを塗布する方法において、前記フ
ァンネル内面に注入された内装カーボンが、少なくとも
前記ファンネルに設けられているアノードボタン上を通
過する際に、当該部分にスポット的にエアーを吹き付
け、前記アノードボタン凸部に対して内装カーボンが付
着するのを防止することを特徴とするもので、アノード
ボタン上を注入した内装カーボンが流れ落ちて通過する
際に、当該部分にスポット的にエアーを吹き付けておく
ことにより、流れ落ちてくる内装カーボンをアノードボ
タンの左右に分流させて流すことができるため、アノー
ドボタンの凸部に内装カーボンが付着するのを確実に防
止することができる。なお、この方法の場合、アノード
ボタンの周囲に部分的に内装カーボンを予備塗布してい
るか否かにかかわらず、適用することができる。
【0010】また、本発明にかかる陰極線管ファンネル
へのカーボン塗布方法は、上記した陰極線管ファンネル
へのカーボン塗布方法において、前記内装カーボンを前
記ファンネル内面に注入するノズルが前記アノードボタ
ン上を通過した後、前記エアーの吹き付けを止めること
を特徴とするもので、このように内装カーボン注入ノズ
ルがアノードボタン上を通過した後、エアーの吹き付け
を止めることにより、ファンネル上部に残った内装カー
ボンがゆっくり流れ落ちるため、アノードボタンの凸部
に内装カーボンを付着させないで、下部分のみに内装カ
ーボンを塗布でき、確実に導通がとれるようにすること
ができる。なお、この方法は、アノードボタンの周囲に
内装カーボンを予備塗布していない場合に特に有効であ
る。
【0011】更に、本発明にかかる陰極線管ファンネル
へのカーボン塗布方法は、上記した陰極線管ファンネル
へのカーボン塗布方法において、前記スポット的エアー
を前記アノードボタン凸部の上部位置で、かつカーボン
注入ノズルのやや移動方向位置に向けて吹き付けること
を特徴とするもので、このようにスポット的エアーをア
ノードボタン凸部の上部位置のカーボン注入ノズルのや
や移動方向位置に向けて吹き付けることにより、注入さ
れて流れ落ちてくる内装カーボンをアノードボタンの凸
部の左右に最適状態に分流させて流すことができるた
め、アノードボタンの凸部に内装カーボンを付着させず
に、下部分に対し確実に内装カーボンを塗布することが
できる。
【0012】上記した課題を解決するための本発明にか
かる陰極線管ファンネルへのカーボン塗布装置は、陰極
線管のファンネル内面にフローコート方式にて内装カー
ボンを塗布する装置において、前記内装カーボンを注入
するノズルと干渉しない位置で、かつ前記ファンネルに
設けられているアノードボタンと対向する位置に、スポ
ット的にエアーを吹き付け可能なスポットエアーノズル
を設置したことを特徴とするもので、このスポットエア
ーノズルからファンネル内面の所定部分に向けてスポッ
ト的にエアーを吹き付けておくことにより、注入されて
流れ落ちてくる内装カーボンをアノードボタン凸部の左
右に分流させて流すことができるため、アノードボタン
凸部に内装カーボンを付着させずに、ファンネル内面に
内装カーボンを塗布することができる。
【0013】また、本発明にかかる陰極線管ファンネル
へのカーボン塗布装置は、上記した陰極線管ファンネル
へのカーボン塗布装置において、前記スポットエアーノ
ズルを複数の微細孔を有する多孔ノズルにて構成したこ
とを特徴とするもので、複数の微細孔を適正に配置して
設けることにより、流れ落ちてくる内装カーボンがアノ
ードボタンの凸部を避けて最良の状態で流れるようにコ
ントロールすることができる。
【0014】更に、本発明にかかる陰極線管ファンネル
へのカーボン塗布装置は、上記した陰極線管ファンネル
へのカーボン塗布装置において、前記スポットエアーノ
ズルによるエアーを吹き付け角度を前記ファンネルの内
面に対して50〜80度の範囲に設定したことを特徴と
するもので、スポットエアーノズルによるエアーを吹き
付け角度を50〜80度の範囲に設定しておくことによ
り、内装カーボンのハネや抜けを防止して、ファンネル
内面に内装カーボンを良好に塗布することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図1乃
至図4に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に
かかる陰極線管ファンネルへのカーボン塗布装置の構成
を示す斜視図、図2はそのスポットエアーノズルの構成
を示す正面図(A)と側面図(B)、図3はアノードボ
タン上部へのスポットエアー吹き付け状態を示す側面
図、図4はスポットエアー吹き付け下でのカーボン流れ
状態を示す正面図である。
【0016】図1中において、1は陰極線管のファンネ
ル部、2は陰極線管のネック部であり、図示していない
搬送パレットに付属されたコーン受けに漏斗を立てたよ
うな状態にセットされて内装カーボン塗布装置に送り込
まれてくる。3はファンネル1に設けられたアノードボ
タンであり、ゲッタースプリング29(図7参照)を装
着するために凸部4をファンネル1の内面側に突出させ
て設置されている。
【0017】内装カーボンの塗布装置は、上記のように
セットされたファンネル1の内面にその上端から凡そ1
0mm程度下に向かって内装カーボン5を注入するカー
ボン注入ノズル6及び内装カーボン5の注入を制御する
カーボン制御弁7と、これらを動かす多軸ロボットアー
ム8と、内装カーボン5を収容するカーボンタンク9
と、カーボンタンク9に収容されている内装カーボン5
をホース10を介してカーボン制御弁7及びカーボン注
入ノズル6に供給するカーボンポンプ11と、ファンネ
ル1内面を流れ落ち下方のネック部2から流出する内装
カーボン5を回収するカーボン回収タンク12等を備え
ている。
【0018】また、内装カーボン5を注入しながらファ
ンネル1の端面に沿ってその周方向に多軸ロボットアー
ム8により移動されるカーボン注入ノズル6と干渉しな
い位置であって、かつファンネル1内に設けられている
アノードボタン3と対向する位置に、スポット的にエア
ーを吹き付けるスポットエアーノズル13が、エアーパ
イプ14を介して上下動機構15に上下動可能に取り付
け支持されている。スポットエアーノズル13は、L字
形状に曲げられたエアーパイプ14の先端に取り付けら
れたもので、図2に示すように径が0.5〜0.8mm
程度の微細孔15を3〜10個設けた多孔ノズルにより
構成されている。
【0019】この微細孔15は、図2(A)に示すよう
に上下方向に複数個の孔を配列して設けられると共に、
下方部分において水平方向に数個配列して設けられ、フ
ァンネル1の上端付近にカーボン注入ノズル6から注入
されて流れ落ちてくる内装カーボン5が、アノードボタ
ン3の凸部4を避けて最適状態で流れるようにスポット
的にコントロールされたエアーを吹き付けできるように
配列されている。また、スポットエアーノズル13は、
図3に示すようにファンネル1の内面から40〜50m
mの距離Lだけ離れた位置に、エアーの吹き付け角度θ
が50〜80度の範囲に設定されて位置決めされるよう
になっている。なお、吹き付けられるエアーの圧力は、
0.01〜0.02MPa程度の弱圧で十分である。
【0020】しかして、上記の塗布装置を用いてファン
ネル1の内面に内装カーボン5を塗布するに際しては、
先ずスポットエアーノズル13を上下動機構15により
下降させ、図3に示すようにアノードボタン3に対向す
る位置であって、その僅か上方の図4に示すカーボン注
入ノズル6のやや移動方向寄りのエリアSにスポット的
にエアーを吹き付けできる位置にセットする。この状態
でカーボン注入ノズル6をアノードボタン3の手前にセ
ットし、カーボン制御弁7を開き、内装カーボン5を注
入しながらファンネル1の端面に沿って周方向にカーボ
ン注入ノズル6を移動させ、内装カーボン5をファンネ
ル1の内面に塗布して行く。
【0021】ここで、カーボン注入ノズル6からファン
ネル1の内面に注入された内装カーボン5が、少なくと
もアノードボタン3上を通過する際に、当該部分、すな
わち図4に示すエリアSに向けてスポットエアーノズル
13からスポット的にエアーを吹き付け、アノードボタ
ン3の凸部4に対して内装カーボン5が付着するのを防
止するようにしている。このように内装カーボン注入時
にアノードボタン3の僅か上方のエリアSにスポット的
にエアーを吹き付けておくことにより、上方から流れ落
ちてくる内装カーボン5を図4に矢印Fで示すようにア
ノードボタン3の左右に分流させ、アノードボタン3の
凸部4に対して内装カーボン5を付着させないように
し、ファンネル1の内面に内装カーボン5を塗布するよ
うにしている。
【0022】アノードボタン3は、凸部4に内装カーボ
ン5が付着しないようにする必要がある一方で、下部は
内装カーボン5と導通がとれている必要がある。このた
め、内装カーボン5を塗布する場合、予めアノードボタ
ン3の周囲に予備的に内装カーボン5をロボット又は作
業者によって塗布したものに対して上記したフローコー
ト方式で内装カーボン5を塗布する方法と、全く予備塗
布していないものに対してフローコート方式で内装カー
ボン5を塗布する方法の2方法がとられる。
【0023】前者の場合、予めアノードボタン3の周囲
に内装カーボン5が塗布され、導通がとられているた
め、主に凸部4に内装カーボン5が付着しないようにす
ればよく、スポットエアーの吹き付けに際しても、上記
した条件の範囲でスポットエアーノズル13をセットし
てエアーを吹き付ければ十分であり、エアーの圧力、吹
き付ける位置、エアーの吹き付けを止めるタイミング等
をカーボンのハネや抜けを余り心配することなく設定す
ることができる。特に、エアーの吹き付けについては、
少なくとも注入された内装カーボン5がアノードボタン
3上を通過する際にエアーが吹き付けられておればよ
く、場合によってはその後もエアーを止めることなく吹
き付けっ放しにしておくことも可能である。
【0024】一方、後者の予備塗布していないものの場
合、注入されて流れ落ちてくる内装カーボン5の流れを
エアーの吹き付けによってあまり強く遮断してしまう
と、アノードボタン3周りでカーボン抜けが発生し、ア
ノードボタン3の下部と内装カーボン5との導通がとれ
なくなってしまう問題が発生する。従って、確実に導通
がとれ、かつ凸部4に内装カーボン5が付着しないよう
にするには、エアーの圧力、エアーの吹き付けエリア及
びその形状、エアーの吹き付けを止めるタイミング等が
重要になる。
【0025】経験的には、上記したスポットエアーノズ
ル13の設定条件やカーボン注入ノズル6の移動速度、
注入するカーボンの粘度等によっても変わるが、アノー
ドボタン3の凸部4の上方でカーボン注入ノズル6のや
や移動方向寄りのエリアSに縦長形状にスポットエアー
を吹き付けておき、カーボン注入ノズル6がアノードボ
タン3の上部を通り過ぎた後、例えば0.5〜1.0秒
後にエアーの吹き付けを止めることによって、注入直後
に多量に流れ落ちてくる内装カーボン5をスポットエア
ーにより左右に拡がり過ぎないように分けて流し、アノ
ードボタン3の凸部4に対して内装カーボン5が付着す
るのを防止すると共に、その後スポットエアーを止め、
ゆっくり流れ落ちてくるファンネル1の上部に残ってい
た内装カーボン5でアノードボタン3の下部を潤すこと
により、導通がとれるように内装カーボン5を塗布する
ことができる。
【0026】従って、上記した実施形態によると、アノ
ードボタン3の凸部4に内装カーボン5が付着するのを
確実に防止して内装カーボン5を塗布することができる
ようになる。また、アノードボタン3の周囲に部分的に
内装カーボン5を予備塗布しているか否かにかかわら
ず、いずれの場合においても内装カーボン5のハネや抜
けを防止し、アノードボタン3の凸部4に内装カーボン
5を付着させないで、下部分のみに内装カーボン5を塗
布させ、確実に導通がとれるように内装カーボン5を塗
布することができる。更には、塗布装置としても、スポ
ットエアーノズル13を追加設置するだけでよく、塗布
装置を容易に製作又は改良することができる。
【0027】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明に
かかる陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方法及び装
置によると、アノードボタンの凸部に対して内装カーボ
ンを付着させないで、その下部分のみに確実に内装カー
ボンを塗布することができるようになる。従って、アノ
ードボタンと内装カーボンとを確実に導通させ、ファン
ネル内部に高電圧を供給することができると共に、アノ
ードボタンにゲッタースプリングを装着したときに、ア
ノードボタンの凸部に付着していた内装カーボンが落下
しゴミとして陰極線管内に留まり、管内放電を誘発する
等の弊害をなくすることができ、陰極線管の品質向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる陰極線管ファンネル
へのカーボン塗布装置の構成を示す斜視図である。
【図2】そのスポットエアーノズルの構成を示す正面図
(A)と側面図(B)である。
【図3】アノードボタン上部へのスポットエアー吹き付
け状態を示す側面図である。
【図4】スポットエアー吹き付け下でのカーボン流れ状
態を示す正面図である。
【図5】陰極線管の構成を示す斜視図である。
【図6】従来の陰極線管ファンネルへのフローコート方
式によるカーボン塗布方法を示す斜視図である。
【図7】アノードボタン凸部へのゲッタースプリング装
着状況を示す斜視図である。
【図8】アノードボタンの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ファンネル、3…アノードボタン、4…凸部、5…
内装カーボン、6…カーボン注入ノズル、13…スポッ
トエアーノズル、15…微細孔、S…エアー吹き付けエ
リア、θ…エアー吹き付け角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 壮伸 岐阜県瑞浪市小田町1905番地 ソニー瑞浪 株式会社内 (72)発明者 浜瀬 昭一 岐阜県瑞浪市小田町1905番地 ソニー瑞浪 株式会社内 Fターム(参考) 4D073 AA01 BB06 DB03 DB10 DB17 DB26 4D075 AC12 AC60 AC88 AD18 CA22 DA23 DB13 DC19 EA05 EB01 4F041 AA05 AB01 BA05 BA07 BA54 5C028 AA04 AA08 5C032 DD07 DE01 DF03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管のファンネル内面にフローコー
    ト方式にて内装カーボンを塗布する方法において、 前記ファンネル内面に注入された内装カーボンが、少な
    くとも前記ファンネルに設けられているアノードボタン
    上を通過する際に、当該部分にスポット的にエアーを吹
    き付け、 前記アノードボタン凸部に対して内装カーボンが付着す
    るのを防止することを特徴とする陰極線管ファンネルへ
    のカーボン塗布方法。
  2. 【請求項2】 前記内装カーボンを前記ファンネル内面
    に注入するノズルが前記アノードボタン上を通過した
    後、前記エアーの吹き付けを止めることを特徴とする請
    求項1記載の陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方
    法。
  3. 【請求項3】 前記スポット的エアーを前記アノードボ
    タン凸部の上部位置で、かつカーボン注入ノズルのやや
    移動方向位置に向けて吹き付けることを特徴とする請求
    項1又は2記載の陰極線管ファンネルへのカーボン塗布
    方法。
  4. 【請求項4】 陰極線管のファンネル内面にフローコー
    ト方式にて内装カーボンを塗布する装置において、 前記内装カーボンを注入するノズルと干渉しない位置
    で、かつ前記ファンネルに設けられているアノードボタ
    ンと対向する位置に、スポット的にエアーを吹き付け可
    能なスポットエアーノズルを設置したことを特徴とする
    陰極線管ファンネルへのカーボン塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記スポットエアーノズルを複数の微細
    孔を有する多孔ノズルにて構成したことを特徴とする請
    求項4記載の陰極線管ファンネルへのカーボン塗布装
    置。
  6. 【請求項6】 前記スポットエアーノズルによるエアー
    を吹き付け角度を前記ファンネルの内面に対して50〜
    80度の範囲に設定したことを特徴とする請求項4又は
    5記載の陰極線管ファンネルへのカーボン塗布装置。
JP2000072061A 2000-03-15 2000-03-15 陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方法及び装置 Pending JP2001266743A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072061A JP2001266743A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方法及び装置
GB0105619A GB2361804B (en) 2000-03-15 2001-03-07 A method of coating carbon inside cathode ray tube funnels and an apparatus used thereof
KR1020010012729A KR20010091994A (ko) 2000-03-15 2001-03-12 음극선관퍼늘 내부의 카본도포방법 및 장치
US09/803,865 US20010038880A1 (en) 2000-03-15 2001-03-12 Method of coating carbon inside cathode ray tube funnels and an apparatus used therefor
SG200101521A SG115368A1 (en) 2000-03-15 2001-03-12 A method of coating carbon inside cathode ray tube funnels and an apparatus used therefor
CNB011114851A CN1135591C (zh) 2000-03-15 2001-03-15 在阴极射线管锥体内涂敷碳的方法及用该方法的装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000072061A JP2001266743A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001266743A true JP2001266743A (ja) 2001-09-28

Family

ID=18590533

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000072061A Pending JP2001266743A (ja) 2000-03-15 2000-03-15 陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方法及び装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20010038880A1 (ja)
JP (1) JP2001266743A (ja)
KR (1) KR20010091994A (ja)
CN (1) CN1135591C (ja)
GB (1) GB2361804B (ja)
SG (1) SG115368A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1296144C (zh) * 2003-07-28 2007-01-24 中华映管股份有限公司 用以吹附阴极材料药液的多喷头涂布装置
KR102300087B1 (ko) * 2020-01-21 2021-09-09 주식회사 노아닉스 의료용 튜브 이너 코팅장치

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4125088A (en) * 1977-01-21 1978-11-14 Sony Corporation Automatic spray coating machine
US4857367A (en) * 1987-10-16 1989-08-15 Thorn Brent A Method of and apparatus for spraying
US5175018A (en) * 1989-03-29 1992-12-29 Robotic Vision Systems, Inc. Automated masking device for robotic painting/coating
JPH0668793A (ja) * 1992-08-18 1994-03-11 Sony Corp メタルピン導通用導電材料塗布方法
JPH06251698A (ja) * 1993-02-23 1994-09-09 Sony Corp Crtの内装カーボン塗料の塗布方法
JPH06246222A (ja) * 1993-02-24 1994-09-06 Hashimoto Forming Ind Co Ltd スプレーコーティング方法および装置
JPH0880456A (ja) * 1994-09-13 1996-03-26 Suzuki Motor Corp スプレーガン
KR200141842Y1 (ko) * 1994-09-30 1999-06-01 김영남 브라운관의 인너다그도포장치
JPH11221516A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Kansai Paint Co Ltd 塗装方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20010038880A1 (en) 2001-11-08
SG115368A1 (en) 2005-10-28
CN1313625A (zh) 2001-09-19
KR20010091994A (ko) 2001-10-23
GB0105619D0 (en) 2001-04-25
GB2361804A (en) 2001-10-31
CN1135591C (zh) 2004-01-21
GB2361804B (en) 2002-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4014693B2 (ja) 改良型スプレー・ノズルで液体被覆を塗布する方法および装置
JP2001266743A (ja) 陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方法及び装置
JP2007014863A (ja) 塗布ガンの洗浄方法
JPH09122540A (ja) 流体散布ノズル及びそれを用いた流体散布装置
US6045875A (en) Process and apparatus for applying a primer
JP2004235039A (ja) 陰極線管ファンネルへのカーボン塗布方法および装置
JPH07251099A (ja) 静電塗装方法およびその装置
JPH07284702A (ja) 塗装ガン洗浄装置
KR200141842Y1 (ko) 브라운관의 인너다그도포장치
US20070154647A1 (en) Spray valve
JPS63104684A (ja) 形鋼の内面を塗装する方法
JPH09262518A (ja) 塗装ガン洗浄装置
JP4997403B2 (ja) 静電噴霧装置の噴口
KR0136967Y1 (ko) 음극선관의 형광막 도포부의 노즐 구조
JP2006272221A (ja) 静電塗装機
JP3158560B2 (ja) 陰極線管の内部導電膜形成方法及び導電膜形成装置
JPH0726054Y2 (ja) プラズマ切断装置
KR100225892B1 (ko) 납땜 용제 도포 방법
JP2588233Y2 (ja) 静電塗装装置
JP2001076623A (ja) 陰極線管の製造方法
JP2000135455A (ja) ガス圧使用スプレー装置
JP3732559B2 (ja) 陰極線管の黒鉛導電膜形成方法
JP2000246446A (ja) 溶接トーチのスパッタ付着防止方法
KR0137631Y1 (ko) 균일한 도포막을 얻을 수 있는 분사기용 지그
US20030164673A1 (en) System and method for adhering a transparent panel to a cathode ray tube