JP2001263448A - 潤滑油供給装置及びこれを用いた転動体ねじ装置 - Google Patents

潤滑油供給装置及びこれを用いた転動体ねじ装置

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JP2001263448A JP2000077794A JP2000077794A JP2001263448A JP 2001263448 A JP2001263448 A JP 2001263448A JP 2000077794 A JP2000077794 A JP 2000077794A JP 2000077794 A JP2000077794 A JP 2000077794A JP 2001263448 A JP2001263448 A JP 2001263448A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油供給装置の転動体ねじ装置への取付姿
勢に関わらず、収容した潤滑油を略全量浸出することが
でき、しかも、ねじ軸の軸線方向の寸法を短くすること
ができる潤滑油供給装置を提供する。 【解決手段】 潤滑油収容室14をねじ軸の周方向にね
じ軸の条数以上の複数の分室14a〜14dに分割し、
塗布体13を複数の分室14a〜14dそれぞれに対応
して複数設け、複数の塗布体13それぞれに舌片部12
を一つずつ形成した。舌片部12は、ねじ軸との相対的
な回転に伴い、ねじ軸の転動体転走面に潤滑油を塗布し
ながら螺旋状の転動体転走面に沿って移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転動体ねじ装置の
ねじ軸に潤滑油を供給する潤滑油供給装置およびこの潤
滑油供給装置を用いた転動体ねじ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からボールねじ等の転動体ねじ装置
が知られている。この転動体ねじ装置は、外周面に螺旋
状のボール転走溝が形成されたねじ軸と、内周面にボー
ル転走溝に対応する螺旋状の負荷転走溝を含むボール循
環路が形成されてねじ軸に嵌挿されたナット部材と、ボ
ール循環路に配列・収納される複数のボールとを備え
る。ねじ軸に対してナット部材を相対的に回転すると、
ボールがボール転走溝を転がり運動し、ナット部材がね
じ軸に対して直線的に移動する。
【0003】出願人は、この転動体ねじ装置のボール転
走溝を潤滑する潤滑油供給装置として、図10に示す潤
滑油供給装置を提案している(特願平11−50922
号参照)。この潤滑油供給装置は、ねじ軸のボール転走
溝に当接する舌片部51,51を有してボール転走溝に
潤滑油を塗布する塗布体52と、塗布体52に対して潤
滑油を供給する潤滑油収容室53を形成するケーシング
54と、前記潤滑油収容室53から塗布体52へ供給さ
れる潤滑油を制御する中継体55とを備える。潤滑油収
容室53には潤滑油を吸収して保持する吸蔵体56が充
填される。
【0004】舌片部51,51がボール転走溝に当接し
ながら移動すると、舌片部51,51からボール転走溝
に潤滑油が塗布される。塗布体52に含浸されている潤
滑油が徐々に減少すると、毛細管現象によって吸蔵体5
6に含浸されている潤滑油が中継体55を介して塗布体
52へと供給される。これにより、塗布体52には常に
一定量の潤滑油が含浸されることとなり、舌片部51,
51からボール転走溝に塗布する潤滑油の安定化を図る
ことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特願平11−50
922号の潤滑油供給装置にあっては、一つの塗布体5
2にねじ軸の条数と等しい数の舌片部51,51をねじ
軸の軸線方向に並べて配置している。そして、ねじ軸の
条数に係わらず、ボール転走溝全体に潤滑油を塗布して
いる。また、塗布体52を潤滑油収容室53の下部に位
置するようにすれば、重力の作用によって潤滑油が塗布
体52に集中し、潤滑油を一ヶ所に集めてボール転走溝
に塗布することができる。
【0006】しかしながら、一つの塗布体52にねじ軸
の条数と等しい数の舌片部51,51を並べて配置する
と、ねじ軸の条数に比例して塗布体52が長くなるの
で、潤滑油供給装置がねじ軸の軸線方向に必要以上に長
くなってしまう。
【0007】また、ユーザーは、必ずしも塗布体52を
下側にして潤滑油供給装置をボールねじに装着するとは
限らない。塗布体52が下側に配置されない場合、潤滑
油収容室53に収容された潤滑油が塗布体52に浸出で
きないおそれもある。
【0008】そこで、本発明は、潤滑油供給装置の転動
体ねじ装置への取付姿勢に関わらず、収容した潤滑油を
略全量浸出することができ、しかも、ねじ軸の軸線方向
の寸法を短くすることができる潤滑油供給装置及びこれ
を用いた転動体ねじ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、本発明について説
明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図
面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本
発明が図示の形態に限定されるものでない。
【0010】上記課題を解決するために、本発明者は、
潤滑油収容室をねじ軸の周方向にねじ軸の条数以上の複
数の分室に分割し、塗布体を複数の分室それぞれに対応
して複数設け、複数の塗布体それぞれに舌片部を一つず
つ形成した。具体的には、本発明は、2条以上の条数を
有するねじ軸(2)に転動体(4)を介して係合するナ
ット部材(3)に装着され、該ねじ軸(2)に対するナ
ット部材(3)の相対的な回転・移動に伴って前記ねじ
軸(2)に潤滑油を供給する潤滑油供給装置であって、
前記ねじ軸(2)の転動体転走面(2a)に当接する舌
片部(12)を有して、前記ねじ軸(2)に潤滑油を塗
布する塗布体(13)と、前記塗布体(13)に対して
潤滑油を供給する潤滑油収容室(14)を形成するケー
シング(29)と、前記潤滑油収容室(14)から前記
塗布体(13)へ供給される潤滑油の量を制御する制御
手段(16)とを備え、前記潤滑油収容室(14)は、
前記ねじ軸(2)に遊嵌するが如く筒状に形成されると
共に周方向に前記条数以上の複数の分室(14a,14
b,14c,14d)に分割され、前記塗布体(13)
は、前記複数の分室(14a,14b,14c,14
d)それぞれに対応して複数設けられ、前記複数の塗布
体(13)それぞれには前記舌片部(12)が一つずつ
形成されることを特徴とする潤滑油供給装置潤滑油供給
装置により、上述した課題を解決した。
【0011】この発明によれば、ねじ軸がナット部材に
対して相対的に回転すると、塗布体の舌片部からねじ軸
の転動体転走面の表面に潤滑油が塗布される。潤滑油収
容室から塗布体へ供給される潤滑油の量は、制御手段で
制御されるので、潤滑油収容室から塗布体へ供給される
潤滑油の量が時経過に伴って激変することはなく、塗布
体からねじ軸に対して常に一定量の潤滑油が塗布され
る。このため、僅かな潤滑油を長期にわたって塗布する
ことが可能になる。
【0012】舌片部は、ねじ軸との相対的な回転に伴
い、ねじ軸の転動体転走面に潤滑油を塗布しながら螺旋
状の転動体転走面に沿って移動する。潤滑油収容室は周
方向に前記条数以上の複数の分室に分割され、前記塗布
体は前記複数の分室それぞれに対応して複数設けられる
ので、多条のボール転走溝全体を潤滑でき、しかも、潤
滑油供給装置の転動体ねじ装置への取り付け姿勢に関わ
らず、収容した潤滑油を全量浸出することができる。ま
た、複数の塗布体それぞれには舌片部が一つずつ形成さ
れるので、塗布体がねじ軸の軸線方向に長くなることが
なく、潤滑油供給装置の軸線方向寸法を短くすることが
できる。
【0013】ここで、塗布体としては、これに含浸され
ている潤滑油を澱みなくねじ軸に塗布することができる
材質、例えば空隙率の低いフェルト等の繊維交絡体、焼
結樹脂等の含油体を用いることができる。
【0014】潤滑油収容室は、内部に塗布体に供給する
潤滑油を多量に保持できるものであればよく、例えばタ
ンクのように内部に空間を有し潤滑油を貯蔵するもので
あってもよいし、また、潤滑油を吸収した空隙率の高い
フェルト等の繊維交絡体、焼結樹脂もしくはスポンジ等
を充填した含油体であってもよい。
【0015】制御手段としては、潤滑油収容室から塗布
体への潤滑油の供給量が制限されるもの、例えば、塗布
体とフェルトとの中間の空隙率を有するフェルト等の繊
維交絡体、焼結樹脂等の含油体を用いることもできる
し、また、潤滑油収容室と塗布体とを隔離する薄板等の
油量調整板を設け、この油量調整板に潤滑油を供給する
ための供給穴を開けたものを用いることもできる。
【0016】また、本発明は、前記ケーシング(29)
には前記ねじ軸(2)の略中心線方向に伸長するスリッ
ト(18)が前記複数の分室(14a,14b,14
c,14d)それぞれに対応して複数形成され、前記塗
布体(13)は該スリット(18)内に嵌挿されること
を特徴とする。
【0017】この発明によれば、塗布体が潤滑油収容室
からねじ軸の軸線方向に突出することがないようにでき
るので、潤滑装置をねじ軸の軸線方向により短くするこ
とができる。
【0018】また、本発明は、前記ケーシング(43)
は、前記複数の分室(14a,14b,14c,14
d)が前記ねじ軸(2)の中心線方向に貫通している筒
状体(42)を有することを特徴とする。
【0019】この発明によれば、筒状体(42)には分
室(14a,14b,14c,14d)がねじ軸(2)
の軸線方向に貫通しているので、複雑な加工が必要にな
る筒状体(42)を押出し成型(または射出成型)で製
造することができ、安価に潤滑油供給装置を製造するこ
とができる。
【0020】また、本発明は、前記筒状体(42)に
は、前記複数のスリット(18)が前記ねじ軸(2)の
中心線方向に貫通していることを特徴とする。
【0021】この発明によれば、分室(14a,14
b,14c,14d)およびスリット(18)を形成す
るために、より複雑な加工が必要になる筒状体を押出し
成型(または射出成型)で製造することができ、安価に
潤滑油供給装置を製造することができる。
【0022】また、本発明は、前記塗布体(13)およ
び前記制御手段(16)は、潤滑油を吸収して保持する
含油体からなり、前記塗布体(13)は、略板状に形成
されて前記スリット(18)内に前記分室(14a,1
4b,14c,14d)とは非接触にて配置され、前記
制御手段(16)は、前記塗布体(13)に当接するよ
うに前記スリット(18)内に配置され且つ前記分室
(14a,14b,14c,14d)とは非接触とされ
た本体(16a)と、該本体(16a)から伸びて前記
分室(14a,14b,14c,14d)と接触する細
長部(16b)とからなることを特徴とする。
【0023】この発明によれば、塗布体に吸収された潤
滑油がねじ軸の転動体転走面の表面に潤滑油が塗布され
ると、潤滑油収容室に貯蔵された潤滑油が制御手段の細
長部および制御手段の本体を順次経由して塗布体に供給
される。なお、細長部及び本体の形状、細長部と潤滑油
収容室との接触面積、本体と塗布体との接触面積等を最
適に選択することによって、潤滑油収容室から塗布体へ
供給される潤滑油を適量に制御することができる。
【0024】また、本発明は、前記分室(14a,14
b,14c,14d)には潤滑油を吸収して保持する吸
蔵体(15)が充填され、前記吸蔵体(15)、前記制
御手段(16)および前記塗布体(13)の空隙率が、
前記吸蔵体(15)から前記塗布体(15)に向かって
この順に小さく設定されていることを特徴とする。
【0025】この発明によれば、塗布するのに必要な潤
滑油を塗布体に保持させることができるとともに、転動
体転走面との摺動に耐え得る強度を塗布体に持たせるこ
とができる。また、吸蔵体には、空隙率の高い含油体を
用いることで充分な潤滑油の貯蔵量を確保することがで
きる。また、この構成において、上記吸蔵体、制御手段
および塗布体の素材として、毛細管現象を生ずる繊維交
絡体を使用する場合、この順に毛細管現象による吸引力
が強くなる。よって、潤滑油が流路中で溜ることがな
く、円滑に供給される。
【0026】また、本発明は、外周面に螺旋状の転動体
転走面(2a)が2条以上の条数で形成されたねじ軸
(2)と、前記転動体転走面(2a)に対応する螺旋状
の負荷転動体転走面(3a)を含む転動体循環路が形成
されて前記ねじ軸(2)に嵌装されたナット部材(3)
と、前記転動体循環路に配列・収納される複数の転動体
(4)と、前記ねじ軸(2)に対するナット部材(3)
の相対的な回転・移動に伴って前記ねじ軸(2)に潤滑
油を供給する潤滑油供給装置を備えた転動体ねじ装置で
あって、潤滑油供給装置は、前記ねじ軸(2)の転動体
転走面(2a)に当接する舌片部(12)を有して、前
記ねじ軸(2)に潤滑油を塗布する塗布体(13)と、
前記塗布体(13)に対して潤滑油を供給する潤滑油収
容室(14)を形成するケーシング(29)と、前記潤
滑油収容室(14)から前記塗布体(13)へ供給され
る潤滑油の量を制御する制御手段(16)とを備え、前
記潤滑油収容室(14)は、前記ねじ軸(2)に遊嵌す
るが如く筒状に形成されると共に周方向に前記条数以上
の複数の分室(14a,14b,14c,14d)に分
割され、前記塗布体(13)は、前記複数の分室(14
a,14b,14c,14d)それぞれに対応して複数
設けられ、前記複数の塗布体(13)それぞれには前記
舌片部(12)が一つずつ形成されることを特徴とする
転動体ねじ装置としても構成することができる。
【0027】さらに、本発明は、転動体(4)を介して
ねじ軸(2)に係合するナット部材(3)に装着され、
該ナット部材(3)と前記ねじ軸(2)との相対的な回
転・移動に伴って前記ねじ軸(2)に潤滑油を供給する
潤滑油供給装置であって、前記ねじ軸(2)の転動体転
走面(2a)に当接する舌片部(12)を有して、前記
ねじ軸(2)に潤滑油を塗布する塗布体(13)と、前
記塗布体(13)に対して潤滑油を供給する潤滑油収容
室(14)を形成するケーシング(43)と、前記潤滑
油収容室(14)から前記塗布体(13)へ供給される
潤滑油の量を制御する制御手段(16)とを備え、前記
潤滑油収容室(14)は、前記ねじ軸(2)に遊嵌する
が如く筒状に形成されると共に周方向に複数の分室(1
4a,14b,14c,14d)に分けられ、前記ケー
シング(43)は、前記複数の分室(14a,14b,
14c,14d)が前記ねじ軸(2)の略中心線の方向
に貫通している筒状体(42)を有することを特徴とす
る潤滑油供給装置により、上述した課題を解決した。
【0028】本発明によれば、ねじ軸が一条ねじであっ
ても、潤滑油収容室が周方向に複数の分室に分割されて
いるので、潤滑油供給装置の転動体ねじ装置への取り付
け姿勢に関わらず、収容した潤滑油を全量浸出すること
ができる。また、前記ケーシングは、前記複数の分室が
前記ねじ軸の略中心線の方向に貫通している筒状体を有
するので、複雑な加工が必要になる筒状体を押出し成型
(または射出成型)で製造することができ、安価に潤滑
油供給装置を製造することができる。なお、ケーシング
と筒状体は一体に形成されていてもよいし、別体で形成
されていてもよい。
【0029】また、本発明は、前記ケーシング(43)
には、前記ねじ軸(2)の略中心線方向に伸長する複数
のスリット(18)が前記複数の分室(14a,14
b,14c,14d)それぞれに対応して複数設けら
れ、前記塗布体(13)は、前記複数の分室(14a,
14b,14c,14d)それぞれに対応して複数設け
られると共に前記複数のスリット(18)それぞれに嵌
挿され、前記筒状体(42)には、前記複数のスリット
(18)が前記ねじ軸(2)の中心線方向に貫通してい
ることを特徴とする。
【0030】この発明によれば、分室およびスリットを
形成するために、より複雑な加工が必要になる筒状体を
押出し成型(または射出成型)で製造することができ、
安価に潤滑油供給装置を製造することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
における潤滑油供給装置を組み込んだボールねじ1を示
したものである。このボールねじ1は、外周面に転動体
転走面としての螺旋状のボール転走溝2aを有するねじ
軸2(軌道軸)と、内周面に該ボール転走溝2aに対応
する負荷転走面としての螺旋状の負荷転走溝3aを含む
ボール循環路(転動体循環路)が形成されて該ねじ軸2
に相対運動自在に組み付けられたナット部材3と、該ボ
ール循環路内に配列収納されて、ねじ軸2及びナット部
材3の相対運動(回転)に併せて循環する転動体として
の複数のボール4…とを備える。ねじ軸2のボール転走
溝2aと、ナット部材3の負荷転走溝3aとの間で上記
ボール循環路の負荷転走路が構成される。
【0032】ねじ軸2には、2条以上の条数、例えば4
条のボール転走溝2aが形成されている。ねじ軸2に設
けられたボール転走溝2aは、その断面形状が例えば円
弧状となされ、研削加工または転造加工によって形成さ
れる。
【0033】ナット部材3の本体は、略円筒状をなし、
その端部に相手部品と結合するためのフランジ部7を備
える。また、ナット部材3の本体には、その外周部の一
部を平取りしてなる平面部8が形成されている。平面部
8には、リターンパイプ5の両側が挿入されるリターン
パイプ嵌合穴9が例えば8個所開けられる。このリター
ンパイプ嵌合穴9は、負荷転走溝3a内まで延びる。ナ
ット部材3は、4条のボール転走溝2aに合わせて4つ
のリターンパイプ5を有している。このリターンパイプ
5によって、該負荷転走路の一端と他端とを連通する無
負荷戻し通路が形成される。リターンパイプ5の両側部
は本体部分に対して折り曲げられ、この両端部が数ピッ
チの間隔を開けて上記負荷転走路内に嵌入される。リタ
ーンパイプ5は、パイプ押え6によってナット部材本体
に固定されている。
【0034】ねじ軸2を回転すると、負荷転走路を周方
向に転がるボール4…は、リターンパイプ5の脚部5a
先端で掬い上げられる。掬い上げられたボール4…は、
リターンパイプ5内を通過し、数ピッチ間隔を隔てた脚
部5bから、再びボール転走溝2aに戻される。ねじ軸
2の回転方向を反転すると、各ボール4…はこの逆の経
路を辿って循環する。なお、ねじ軸2を固定側としてナ
ット部材3を回転させる場合も、ボール4…が同様に循
環する。
【0035】ナット部材3の前後両端には、ねじ軸2に
潤滑油を供給する潤滑油供給装置10が装着される。潤
滑油供給装置10は、ナット部材3と同様にねじ軸2に
対して相対的に回転し、ねじ軸2のボール転走溝2aに
潤滑油を塗布する。また、この潤滑油供給装置10は、
ねじ軸の表面に付着した異物を外部に排出するワイパー
リング11を備えている。
【0036】図2は、この潤滑油供給装置10の分解斜
視図を示す。潤滑油供給装置10は、ねじ軸2のボール
転走溝2aに当接する舌片部12を有する塗布体13
と、塗布体13に対して潤滑油を供給する潤滑油収容室
14を形成するケーシング29と、潤滑油収容室14内
に充填された吸蔵体15と、吸蔵体15から塗布体13
へ供給される潤滑油の量を制御する制御手段としての中
継体16とを備える。
【0037】ケーシング29は、潤滑油収容室14が形
成されるケース本体17と、後述するワイパーリングが
収納されるリングケース21とからなる。ケース本体1
7は、円盤状の基部プレート17aと、この基部プレー
ト17aの外周に垂設された円筒形の外筒17bと、外
筒17bの内側に設けられた円筒形の内筒17cとを備
える。外筒17bと内筒17cとの間に潤滑油収容室1
4が形成されている。潤滑油収容室14は、ねじ軸2に
遊嵌するが如く筒状に形成されると共に周方向にねじ軸
2の条数と同数の4つの分室14a,14b,14c,
14dに分割されている。
【0038】ケース本体17には、ねじ軸2の中心線方
向に伸長するスリット18が、分室14a,14b,1
4c,14dに対応して周方向に均等間隔を開けて4箇
所形成される。具体的には、このスリット18は、内筒
17cに軸線方向に延びる細長い切り込みを4箇所入
れ、この切り込みの両サイドに内筒17cと外筒17b
を連結するように一対の隔壁19a,19bを設けるこ
とで形成される。このスリット18内に塗布体13が嵌
挿される。スリット18の先端は開放されている。スリ
ット18の開放端近傍すなわち、隔壁19a,19bの
先端には中継体16が嵌め込まれる切欠き20が形成さ
れる。外筒17bの先端側の内周には、リングケース2
1と螺合する雌ねじが形成される。内筒17cの軸線方
向の長さは、リングケース21を装着可能なように、外
筒17bの軸線方向の長さよりも短くされている。基部
プレート17aの裏面には、ナット部材に潤滑油供給装
置を結合するための円筒状の口頭部17dが突出形成さ
れる。口頭部17dの外周には周方向に延びる溝22が
形成される。図1に示すように、口頭部17dはフラン
ジ部7に形成されたリング状の溝23に嵌合する。止め
ねじ24を、口頭部17dの溝22に係合させ、締め付
けることで、潤滑油供給装置10がナット部材3に装着
される。
【0039】周方向に4等分された分室14a,14
b,14c,14dそれぞれには、分室14a,14
b,14c,14dに形状を合わせた円弧状の吸蔵体1
5が充填される。この吸蔵体15には、潤滑油を吸収し
て保持する含油体が用いられる。含油体としては、潤滑
油を多量に貯蔵できるように空隙率の高いフェルト等の
繊維交絡体が適しており、本実施例ではレーヨン+羊毛
フェルトを使用している。このレーヨン+羊毛フェルト
は吸収した潤滑油が重力によって偏らないように設計さ
れている。
【0040】吸蔵体15から塗布体13へ供給される潤
滑油の量を制御する制御手段としての中継体16は、塗
布体13に当接するようにスリット18内に配置され且
つ分室14a,14b,14c,14dとは非接触とさ
れた本体16aと、この本体16aから伸びて分室14
a,14b,14c,14dと接触する細長部16bと
からなる。本体16aの形状は、スリット18の先端に
装着可能なようにスリット18の断面形状に合ってい
る。細長部16bは、本体16aの中央付近から本体1
6aに直交する方向に延びて吸蔵体15と接触する。本
体16aと細長部16bとで中継体は、略T字の形状と
なる。この細長部16bがケース本体17の隔壁に形成
された切欠き20に嵌まり込む。吸蔵体15に貯蔵され
た潤滑油は、中継体16の細長部16b及び本体16a
を順次経由して、塗布体13に供給される。中継体16
には、潤滑油を吸収して保持可能な含油体が用いられ
る。含油体としては、吸蔵体15と塗布体13の中間の
空隙率を有するフェルト等の繊維交絡体が適しており、
本実施例では羊毛フェルトを使用している。
【0041】ねじ軸2のボール転走溝2aに潤滑油を塗
布する塗布体13は、略矩形板状に形成されてスリット
18内に分室14a,14b,14c,14dとは非接
触にて配置される。塗布体13は、4つの分室14a,
14b,14c,14dに合わせて4つ設けられ、それ
ぞれの塗布体13が一つずつスリット18に嵌挿されて
いる。塗布体13の板厚は、スリット18に収納可能な
ようにスリット18の幅と略等しくされ、その高さは、
スリット18の高さと略等しくされている。塗布体13
をスリット18に配置することで、塗布体13が分室1
4a,14b,14c,14dからねじ軸2の軸線方向
に突出することがなくなり、潤滑装置をねじ軸の軸線方
向に短くすることができる。4つの塗布体13それぞれ
には、ねじ軸2のボール転走溝2aに当接する略長方形
状の舌片部12が一つずつ設けられる。舌片部12は断
面円弧状のボール転走溝に当接できるよう面取り26さ
れている。塗布体13には、潤滑油を吸収して保持する
含油体が用いられる。塗布体13の含油体としては、空
隙率の低いフェルト等の繊維交絡体が適しており、本実
施例では羊毛フェルトを使用している。空隙率の低いフ
ェルト等を使用することで、塗布するのに必要な潤滑油
を塗布体13に保持させることができるとともに、ボー
ル転走溝2aとの摺動に耐え得る強度を塗布体13に持
たせることができる。
【0042】図3は、4条のボール転走溝2aと4つの
舌片部12との関係を示す。4つの舌片部12をねじ軸
2の周方向に均等間隔を空けて〜の位置に配置し、
舌片部12をボール転走溝2a上に配置しようとする
と、4つの舌片部12はねじ軸2の軸線方向の´〜
´の位置にくる。したがって、図2に示すように、4つ
の舌片部12それぞれを、ねじ軸2の軸線方向の等しい
位置に配置すればよい。
【0043】図2に示すように、潤滑油収容室14をシ
ールするリングケース21は、略円筒状で、その外周面
には、外筒17bに形成した雌ねじに螺合する雄ねじが
形成されている。リングケース21の端部には、分室1
4a,14b,14c,14dを密閉できるよう鍔21
aが形成されている。リングケース21の先端側の端面
には周方向に均等間隔を開けて小ねじが螺合される雌ね
じ21bが複数形成されている。
【0044】リングケース21には、ワイパーリング1
1が収納される。ワイパーリング11は、ねじ軸2のボ
ール転走溝2aの表面に付着した異物を掻き揚げる。ワ
イパーリング11は、合成樹脂製で、その内周にはねじ
軸2のボール転走溝2aに嵌合する螺旋状の突部11a
が形成されている。ワイパーリング11の先端側の端面
からワイパーリング11の軸線方向の途中までには、ス
リット11bが形成される。このスリット11bによっ
てスクレーパ面11cが形成される。スクレーパ面11
cのこのねじ軸2の外周面と接触するエッジがねじ軸2
に付着した異物を掻き取り、外部に排出して異物のナッ
ト部材3内部への浸入を防止する。ワイパーリング11
の本体の外周には、リング状に巻かれたスプリング30
a,30bが周設される。このスプリング30a,30
bによって、柔らかい弾性を持つワイパーリング11を
ねじ軸2に密着させてスクレーパ面11cのエッジを確
実にねじ軸2に密着させることができる。また、ワイパ
ーリング11をねじ軸に密着させることでナット部材3
の内部がシールされ、外部に潤滑油が漏れ出るのを防止
できる。ここで、ワイパーリング11の前記ナット部材
3の軸線方向内側を向く端面11d(基部側端面)から
ワイパーリング11の軸線方向の途中までに、潤滑油保
持用スリット(図示せず)を形成してもよい。潤滑油保
持用スリットを設けることで、ワイパーリング11とね
じ軸2との間の隙間に浸入する僅かな潤滑油を積極的に
トラップし、掻き揚げ、ナット部材3の内部に戻すこと
ができる。
【0045】ワイパーリング11をリングケース21内
に収納するリングカバー31は、ねじ軸2が挿通される
開口を設けた円盤状のプレートからなり、周方向に均等
間隔を開けて小ねじ挿通孔31aを有する。小ねじ32
によって、リングカバー31がシールプレートに固定さ
れる。
【0046】図4および図5は、組み立てた潤滑油供給
装置10を示す。図4は潤滑油供給装置の軸線と直交す
る方向の断面図、図5は図4のXX線断面図である。分
室14a,14b,14c,14dには、潤滑油を充分
に含浸させた吸蔵体15が収納される。スリット18に
は、潤滑油を充分に含浸させた塗布体13が収納され
る。塗布体13をスリット18内に収納すると、舌片部
12がケース本体17の内方に向けて突出する。中継体
16は、スリット18の開放端近傍に組み込まれる。中
継体16の本体16aは塗布体13に当接し、吸蔵体1
5とは非接触とされる。中継体16の細長部16bは吸
蔵体15に当接する。
【0047】吸蔵体15、中継体16及び塗布体13を
ケース本体内に組み込んだ後は、リングケース21がケ
ース本体17に螺合され、潤滑油収容室14の内部がシ
ールされる。リングケース21とケース本体17との接
触面には、二色成形にてシール剤となるエラストマーが
付設される。これにより、潤滑油収容室14の内部が略
完全にシールされる。リングケース21には、ワイパー
リング11が装着され、小ねじ32によってリングカバ
ー31をリングケース21に取付けることでワイパーリ
ングが固定される。
【0048】潤滑油供給装置10をナット部材3に装着
すると、ケース本体17の内方に突出にした舌片部12
がねじ軸2のボール転走溝2aに圧設する。潤滑油は毛
細管現象によって常に舌片部12の先端に満たされてい
るが、同時に表面張力により保持されているので溢れ出
してしまうこともない。ねじ軸2がナット部材3に対し
て相対的に回転すると、舌片部12からボール転走溝2
aに対して潤滑油が塗布され、ボール転走溝2aに油膜
が形成される。このようにして、塗布体13の舌片部1
2からボール転走溝2aに対して潤滑油が塗布される
と、塗布体13に含浸されている潤滑油は毛細管現象に
よって舌片部12に移動する。一方、吸蔵体15には多
量の潤滑油が保持されているので、塗布体13に含浸さ
れた潤滑油が徐々に減少してくると、やはり毛細管現象
により、吸蔵体15に含浸されている潤滑油が中継体1
6を介して塗布体13へと供給される。これにより、塗
布体13には常に略一定の潤滑油が含浸されることにな
り、ねじ軸2に対して塗布体13から塗布する潤滑油の
量の安定化を図ることが可能となる。毛細管現象を利用
すると、必要とされる極くわずかな量の潤滑油を確実に
ボール転走溝2aへ途切れることなく供給することがで
きる。
【0049】舌片部12は、ナット部材3に装着されて
いるので、ねじ軸2の回転に伴いボール転走溝2aに沿
って移動する。潤滑油収容室14は周方向に条数以上の
複数の分室14a,14b,14c,14dに分割さ
れ、塗布体13は複数の分室14a,14b,14c,
14dそれぞれに対応して複数設けられるので、多条の
ボール転走溝2a全体を潤滑でき、しかも、潤滑油供給
装置のボールねじへの取り付け姿勢に関わらず、収容し
た潤滑油を略全量浸出することができる。また、複数の
塗布体13それぞれには舌片部12が一つずつ形成され
るので、塗布体13がねじ軸2の軸線方向に長くなるこ
とがなく、潤滑油供給装置をねじ軸2の軸線方向に短く
することができる。
【0050】吸蔵体15から塗布体13に供給される潤
滑油の量は中継体16で制御される。中継体16の細長
部16b及び本体16aの形状、細長部16bと吸蔵体
15との接触面積、本体16aと塗布体13との接触面
積等を最適に選択することによって、この潤滑油の量を
適量に制御することができる。
【0051】図5に示すように、ケース本体17には分
室14a,14b,14c,14dに連通する空気孔3
3が形成され、潤滑油収容室14の内部の圧力が常に大
気圧に保たれるようになっている。このため、吸蔵体1
5から塗布体13への潤滑油の移動は主として繊維交絡
体の内部における潤滑油の毛細管現象に依存する。もっ
とも、塗布体13を潤滑油収容室14の下部に位置する
ようにすれば、吸蔵体15に含浸された潤滑油が重力の
作用によっても塗布体13側へ移動することになる。ま
た、ある程度の使用期間が経過し、吸蔵体15に含浸さ
れた潤滑油のほとんどが消費されてしまった場合、上記
吸蔵体15に対しては外部から潤滑油を補給してやるこ
とが必要となるが、かかる場合にはケース本体17に設
けた空気孔33を介してケース本体17内に潤滑油を供
給することが可能である。
【0052】また、ねじ軸の回転に伴い、ワイパーリン
グ11のスクレーパ面11cのエッジもねじ軸2のボー
ル転走溝2a及び外周面に摺接し、ねじ軸2に付着した
塵芥が外部に排出される。また、ワイパーリング11を
設けることで、ナット部材3の内部の潤滑油がシールさ
れ、より長期にわたる潤滑が可能になる。さらに、ワイ
パーリング11に、潤滑油保持用スリットを設けると、
潤滑油保持用スリットがワイパーリング11とねじ軸2
との間の隙間に浸入する僅かな潤滑油を積極的にトラッ
プし、掻き揚げ、ナット部材3の内部に戻すので、より
一層長期にわたる潤滑が可能になる。
【0053】図6および図7は、本発明の第2の実施形
態における潤滑油供給装置を示す。この実施形態の潤滑
油供給装置も、上記第1の実施形態における潤滑油供給
装置と同様に、ねじ軸2のボール転走溝2aに当接する
舌片部12を有する塗布体13と、塗布体13に対して
潤滑油を供給する潤滑油収容室14と、ケーシングに形
成された潤滑油収容室14内に充填された吸蔵体15
と、吸蔵体15から塗布体13へ供給される潤滑油の量
を制御する中継体16とを備える。ねじ軸2は4条の条
数を有し、潤滑油収容室14はねじ軸に遊嵌するが如く
筒状に形成されると共に周方向に4つの分室14a,1
4b,14c,14dに分割されている。塗布体13は
4つの分室14a,14b,14c,14dそれぞれに
対応して4つ設けられ、4つの塗布体13それぞれには
舌片部12が一つずつ形成される。この実施形態の潤滑
油供給装置も、ねじ軸2の表面に付着した異物を外部に
排出するワイパーリング11を備え、リングケース21
及びリングカバー31の構成も上述の第1の実施形態の
潤滑油供給装置と略同様な構成となっている。
【0054】この実施形態の潤滑油供給装置は、上記第
1の実施形態の潤滑油供給装置と異なり、ケーシング4
3は、4つの分室14a,14b,14c,14dおよ
び4つのスリット18がねじ軸2の中心線方向に貫通し
ている筒状体42を有する。すなわち、ケーシング43
は、円筒状の連結カラー41と、連結カラー41内に収
納され、分室14a,14b,14c,14dおよびス
リット18が形成される筒状体42と、連結カラー41
の一端に螺合され、ナット部材3に潤滑油供給装置を結
合するためのナットジョイント44と、連結カラー41
の他端に螺合されるリングケース21とから構成され
る。塗布体13はこのスリット18に収納されている。
【0055】連結カラー41は切削で加工する。連結カ
ラー41の両端部内側にはねじ加工を施す。ナットジョ
イント44およびリングケース21も切削で加工する。
また、ナットジョイント44およびリングケース21の
外周に連結カラー41に螺合できるようにねじ加工を施
す。これら、ナットジョイント44、リングケース21
および連結カラー41は、形状が簡単なため、安価に製
造することができる。
【0056】筒状体42は、押出し成型(または射出成
型)で製造される。押出し成型は、押出機を使用し、押
出ダイから熱可塑性樹脂を加熱軟化して押出す周知の成
型方式である。筒状体42には分室14a,14b,1
4c,14dおよびスリット18がねじ軸2の軸線方向
に貫通しているので、複雑な加工が必要になる筒状体4
2を押出し成型(または射出成型)で製造することがで
き、安価に筒状体42を製造することができる。
【0057】この潤滑油供給装置の組立て方法について
説明する。まず、筒状体42に吸蔵体15、塗布体13
および中継体16を収納する。次に、連結カラー41内
に筒状体42を収納し、連結カラー41にナットジョイ
ント44およびリングケース21を螺合する。筒状体4
2は、その軸線方向両端がナットジョイント44および
リングケース21に挟まれる。これにより、各分室14
a,14b,14c,14dが密閉された空間になる。
【0058】図8は、本発明の第3の実施形態における
潤滑油供給装置を示す。この潤滑油供給装置は、上記第
1の実施形態の潤滑油供給装置と異なり、ねじ軸が2条
のボール転走溝2aを有する場合に用いられる。ケーシ
ング29、吸蔵体15、中継体16、リングケース2
1、ワイパーリング11およびリングカバー31の構成
は、第1の実施形態の潤滑油供給装置と等しいので、同
一の符号を附してその説明を省略する。
【0059】第2の実施形態の潤滑油供給装置におい
て、潤滑油収容室14は周方向に2条以上の4つの分室
14a,14b,14c,14dに分割され、塗布体4
5は4つの分室14a,14b,14c,14dそれぞ
れに対応して4つ設けられ、4つの塗布体45それぞれ
には舌片部46が一つずつ形成されている。そして、一
つのボール転走溝2aを2つの舌片部46によって潤滑
している。このように、舌片部46の数はボール転走溝
2aの条数以上であればよく、条数と等しい数に限られ
ない。
【0060】図9は、2条のボール転走溝2aと4つの
舌片部46との関係を示す。4つの舌片部46をねじ軸
2の周方向に均等間隔を空けて〜の位置に配置し、
舌片部46をボール転走溝2a上に配置しようとする
と、4つの舌片部46はねじ軸2の軸線方向にずれた
´〜´の位置にくる。このため、図9に示すように、
4つの舌片部46それぞれは、ねじ軸2の軸線方向に位
置をずらして配置される。
【0061】ところで、本ボールねじ1の例では、ねじ
軸2のボール転走溝2aを転がるボール4をリターンパ
イプ5を用いて掬い上げ、数巻き分戻したが、他に、ボ
ール4を掬い上げるデフレクタ(図示せず)をナット部
材3に設ける構成が挙げられる。すなわち、ねじ軸2の
ボール転走溝2a上を転走してきたボール4をこのデフ
レクタによって該ボール転走溝2aから離脱させ、ねじ
軸2の外径部を飛び越えて1リード前のボール転走溝2
aに戻してもよい。また、図示はしないが、ナット部材
3を、ボール転走溝が形成されたナット本体と、該ナッ
ト本体の両端に装着される側蓋とで構成し、このナット
本体にボールの戻し通路を形成し、両側蓋に該ボール転
走溝、及び該戻し通路を互いに連通する連通路を形成し
たいわゆる側蓋タイプのボールねじにも採用し得る。
【0062】また、前述の各実施例においては、転動体
としてボールが使用されているが、ローラの適用も勿論
可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ねじ軸がナット部材に対して相対的に回転すると、塗布
体の舌片部からねじ軸の転動体転走面の表面に潤滑油が
塗布される。潤滑油収容室から塗布体へ供給される潤滑
油の量は、制御手段で制御されるので、潤滑油収容室か
ら塗布体へ供給される潤滑油の量が時経過に伴って激変
することはなく、塗布体からねじ軸に対して常に一定量
の潤滑油が塗布される。
【0064】このため、僅かな潤滑油を長期にわたって
塗布することが可能になる。舌片部は、ねじ軸との相対
的な回転に伴い、ねじ軸の転動体転走面に潤滑油を塗布
しながら螺旋状の転動体転走面に沿って移動する。潤滑
油収容室は周方向に前記条数以上の複数の分室に分割さ
れ、前記塗布体は前記複数の分室それぞれに対応して複
数設けられるので、多条のボール転走溝全体を潤滑で
き、しかも、潤滑油供給装置の転動体ねじ装置への取り
付け姿勢に関わらず、収容した潤滑油を全量浸出するこ
とができる。また、複数の塗布体それぞれには舌片部が
一つずつ形成されるので、塗布体がねじ軸の軸線方向に
長くなることがなく、潤滑油供給装置の軸線方向寸法を
短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の潤滑油供給装置を組
み込んだボールねじを示す斜視図。
【図2】上記潤滑油供給装置の分解斜視図。
【図3】ボール転走溝と舌片部との関係を示す図。
【図4】上記潤滑油供給装置の軸線と直交する方向の断
面図。
【図5】上記図3のXX線断面図。
【図6】本発明の第2の実施形態の潤滑油供給装置の分
解斜視図。
【図7】本発明の第2の実施形態の潤滑油供給装置の軸
線方向と平行な断面図。
【図8】本発明の第3の実施形態の潤滑油供給装置の分
解斜視図。
【図9】ボール転走溝と舌片部との関係を示す図。
【図10】従来の潤滑油供給装置を示す斜視図。
【符号の説明】
2 ねじ軸 2a ボール転走溝 3 ナット部材 3a 負荷転走溝(負荷転動体転走面) 4 ボール(転動体) 12 舌片部 13 塗布体 14 潤滑油収容室 14a,14b,14c,14d 分室 15 吸蔵体 16 中継体(制御手段) 16a 本体 16b 細長部 18 スリット 29,43 ケーシング 42 筒状体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2条以上の条数を有するねじ軸に転動体
    を介して係合するナット部材に装着され、該ねじ軸に対
    するナット部材の相対的な回転・移動に伴って前記ねじ
    軸に潤滑油を供給する潤滑油供給装置であって、 前記ねじ軸の転動体転走面に当接する舌片部を有して、
    前記ねじ軸に潤滑油を塗布する塗布体と、前記塗布体に
    対して潤滑油を供給する潤滑油収容室を形成するケーシ
    ングと、前記潤滑油収容室から前記塗布体へ供給される
    潤滑油の量を制御する制御手段とを備え、 前記潤滑油収容室は、前記ねじ軸に遊嵌するが如く筒状
    に形成されると共に周方向に前記条数以上の複数の分室
    に分割され、 前記塗布体は、前記複数の分室それぞれに対応して複数
    設けられ、 前記複数の塗布体それぞれには前記舌片部が一つずつ形
    成されることを特徴とする潤滑油供給装置。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングには前記ねじ軸の略中心
    線方向に伸長するスリットが前記複数の分室それぞれに
    対応して複数形成され、前記塗布体は該スリット内に嵌
    挿されることを特徴とする請求項1に記載の潤滑油供給
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングは、前記複数の分室が前
    記ねじ軸の中心線方向に貫通している筒状体を有するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の潤滑油供給装
    置。
  4. 【請求項4】 前記筒状体には、前記複数のスリットが
    前記ねじ軸の中心線方向に貫通していることを特徴とす
    る請求項3に記載の潤滑油供給装置。
  5. 【請求項5】 前記塗布体および前記制御手段は、潤滑
    油を吸収して保持する含油体からなり、 前記塗布体は、略板状に形成されて前記スリット内に前
    記分室とは非接触にて配置され、 前記制御手段は、前記塗布体に当接するように前記スリ
    ット内に配置され且つ前記分室とは非接触とされた本体
    と、該本体から伸びて前記分室と接触する細長部とから
    なることを特徴とする請求項2ないし4いずれかに記載
    の潤滑油供給装置。
  6. 【請求項6】 前記分室には潤滑油を吸収して保持する
    吸蔵体が充填され、前記吸蔵体、前記制御手段および前
    記塗布体の空隙率が、前記吸蔵体から前記塗布体に向か
    ってこの順に小さく設定されていることを特徴とする請
    求項5に記載の潤滑油供給装置。
  7. 【請求項7】 外周面に螺旋状の転動体転走面が2条以
    上の条数で形成されたねじ軸と、前記転動体転走面に対
    応する螺旋状の負荷転動体転走面を含む転動体循環路が
    形成されて前記ねじ軸に嵌装されたナット部材と、前記
    転動体循環路に配列・収納される複数の転動体と、前記
    ねじ軸に対するナット部材の相対的な回転・移動に伴っ
    て前記ねじ軸に潤滑油を供給する潤滑油供給装置を備え
    た転動体ねじ装置であって、 潤滑油供給装置は、前記ねじ軸の転動体転走面に当接す
    る舌片部を有して、前記ねじ軸に潤滑油を塗布する塗布
    体と、前記塗布体に対して潤滑油を供給する潤滑油収容
    室を形成するケーシングと、前記潤滑油収容室から前記
    塗布体へ供給される潤滑油の量を制御する制御手段とを
    備え、 前記潤滑油収容室は、前記ねじ軸に遊嵌するが如く筒状
    に形成されると共に周方向に前記条数以上の複数の分室
    に分割され、 前記塗布体は、前記複数の分室それぞれに対応して複数
    設けられ、 前記複数の塗布体それぞれには前記舌片部が一つずつ形
    成されることを特徴とする転動体ねじ装置。
  8. 【請求項8】 転動体を介してねじ軸に係合するナット
    部材に装着され、該ナット部材と前記ねじ軸との相対的
    な回転・移動に伴って前記ねじ軸に潤滑油を供給する潤
    滑油供給装置であって、 前記ねじ軸の転動体転走面に当接する舌片部を有して、
    前記ねじ軸に潤滑油を塗布する塗布体と、前記塗布体に
    対して潤滑油を供給する潤滑油収容室を形成するケーシ
    ングと、前記潤滑油収容室から前記塗布体へ供給される
    潤滑油の量を制御する制御手段とを備え、 前記潤滑油収容室は、前記ねじ軸に遊嵌するが如く筒状
    に形成されると共に周方向に複数の分室に分けられ、 前記ケーシングは、前記複数の分室が前記ねじ軸の略中
    心線の方向に貫通している筒状体を有することを特徴と
    する潤滑油供給装置。
  9. 【請求項9】 前記ケーシングには、前記ねじ軸の略中
    心線方向に伸長する複数のスリットが前記複数の分室そ
    れぞれに対応して複数設けられ、 前記塗布体は、前記複数の分室それぞれに対応して複数
    設けられると共に前記複数のスリットそれぞれに嵌挿さ
    れ、 前記筒状体には、前記複数のスリットが前記ねじ軸の中
    心線方向に貫通していることを特徴とする請求項8に記
    載の潤滑油供給装置。
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