JP2001261234A - トラバース装置及びトラバース方法 - Google Patents

トラバース装置及びトラバース方法

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JP2001261234A
JP2001261234A JP2000083232A JP2000083232A JP2001261234A JP 2001261234 A JP2001261234 A JP 2001261234A JP 2000083232 A JP2000083232 A JP 2000083232A JP 2000083232 A JP2000083232 A JP 2000083232A JP 2001261234 A JP2001261234 A JP 2001261234A
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magnetic shaft
slider
rotation
magnetic
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Yoshihiro Kino
義浩 木野
Yoshito Umehara
嘉人 梅原
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/28Traversing devices; Package-shaping arrangements
    • B65H54/2833Traversing devices driven by electromagnetic means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2555/00Actuating means
    • B65H2555/10Actuating means linear
    • B65H2555/13Actuating means linear magnetic, e.g. induction motors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

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  • Electromagnetism (AREA)
  • Winding Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構造により、糸を高速でト
ラバースさせることができ、しかもトラバース中にトラ
バース幅を変更することのできるトラバース装置を提供
することにある。 【解決手段】 本発明のトラバース装置1は、糸Yを案
内するトラバースガイド4と、糸Yのトラバース方向H
へ螺旋状に着磁された第1着磁部9を有する磁気シャフ
ト2と、磁気シャフト2に沿って移動自在に配置され、
第1着磁部9に対向するよう螺旋状に着磁された第2着
磁部15を有するスライダ3と、磁気シャフト2を回転
駆動させるサーボモータ5とを備えている。そして、ト
ラバース装置1では、トラバースガイド4をスライダ3
に設け、磁気シャフト2の回転駆動により、スライダ3
をトラバース方向Hへ往復移動させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラバースガイド
を往復移動することにより、糸をトラバースさせるトラ
バース装置及びトラバース方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトラバース装置として、トラバー
スガイドを往復移動することにより、糸をトラバース
(綾振り)させるものが知られている。また、この種の
トラバース装置としては、ドラム方式、ボールネジ方式
及びリニアモータ方式など種々のものが提案されてい
る。
【0003】ドラム方式のトラバース装置は、螺旋状の
カム溝付きの円筒ドラムと、カム溝内を摺動するカムシ
ュー、及びカムシューに連結されるトラバースバーとで
構成され、トラバースバーにトラバースガイドを設けた
ものである。このトラバース装置では、ドラムを高速回
転して、ドラム回転をカム溝及びカムシューにより直線
推力に変換することにより、トラバースバー及びトラバ
ースガイドを往復移動させる。ボールネジ方式のトラバ
ース装置は、ボールネジシャフト、ボールネジシャフト
の螺旋溝内を摺動する多数のボール、及びボールネジス
ライダで構成され、ボールネジスライダにトラバースガ
イドを設けたものである。このトラバース装置では、ボ
ールネジシャフトを高速回転して、シャフト回転を多数
のボールにより直線推力に変換することにより、スライ
ダ及びトラバースガイドを往復移動させる。リニアモー
タ式のトラバース装置は、ステタヨークに支持されたセ
ンタヨークと、センタヨークに沿って移動するコアと、
コアに多数回巻かれた電機子と、電機子に対峙してステ
ターヨークに固定された永久磁石とで構成され、コアに
糸案内受けを設けたものである〔特開平7−13793
5号公報参照〕。このトラバース装置では、コアの電機
子ヘの通電により、コア及び糸案内受けを往復移動させ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ドラム式のトラバース
装置では、ドラムのカム溝及びカムシューにより、トラ
バースガイドを往復移動させているので、糸のトラバー
ス幅はドラムのカム溝の螺旋形状により固定される。し
たがって、トラバース中において、糸のトラバース幅を
変更して、例えば、テーパエンドなど種々の形状のパッ
ケージを形成することが非常に困難となる。ボールネジ
方式のトラバース装置では、ボールネジシャフト径を大
きくして、螺旋溝のリードを長くすることで、糸のトラ
バース幅を確保する必要がある。したがって、ボールシ
ャフトの径が大きくなると、ボールネジスライダの重量
も大きくなり、所望の推進力を確保しつつ高速で、ボー
ルネジスライダを往復移動させることが困難となる。ま
た、逆に、ボールネジシャフト径を小さくすると、螺旋
溝のリードを長くすることができず、ボールネジスライ
ダをトラバース幅をもって往復移動させることができな
い。リニアモータ方式のトラバース装置では、コアを往
復移動させるため、該コアの移動方向に沿って遮光板
(リニアスケール)や光電検出器を設け、また、コアの
電機子や光電検出器に給電する必要があり、トラバース
装置自体が大型化し構造も複雑になる。
【0005】本発明は、簡単な構造により、糸を高速で
トラバースさせることができ、しかもトラバース中にト
ラバース幅を変更することのできるトラバース装置及び
トラバース方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のトラバース装置
(請求項1)は、糸を案内するトラバースガイドと、糸
のトラバース方向に延在され、第1着磁部を有する磁気
シャフトと、磁気シャフトに沿って移動自在に配置さ
れ、第1着磁部に対向する第2着磁部を有する往復動体
と、磁気シャフトを回転駆動させる回転駆動手段を備え
ている。そして、トラバース装置では、トラバースガイ
ドを往復動体に設け、磁気シャフトの回転駆動により、
往復動体をトラバース方向へ往復移動させるものであ
る。磁気シャフトを正逆回転することにより、第1着磁
部を第2着磁部に対して螺旋状に相対移動させること
で、シャフト回転を各着磁部間での磁気作用により直線
推力に変換できる。そして、往復動体は、直線推力によ
り、トラバース方向へ往復動され、トラバースガイドに
より糸を案内してトラバースさせる。これにより、トラ
バース装置では、磁気シャフト、往復動体及び回転駆動
手段という簡単な構造により、往復動体を往復移動させ
ることができる。また、回転駆動手段により磁気シャフ
トを高速回転することで、往復動体を高速で往復移動さ
せることができる。さらに、回転駆動手段を正回転から
逆回転、又はその逆に切換える時間を制御することで、
トラバース幅を変更できる。
【0007】本発明となるトラバース装置(請求項2)
では、往復動体を磁気シャフトに沿って案内するガイド
ロッドを設け、ガイドロッドの両端部を固定側に対して
弾性支持したものである。ガイドロッドを固定側に弾性
支持すると、磁気シャフトに対するガイドロッドの軸心
ズレなどを吸収できる。これにより、往復動体をガイド
ロッドにより案内して円滑に往復移動させることができ
る。
【0008】本発明となるトラバース装置(請求項3)
では、ガイドロッドに沿って摺動する複数の摺動軸受を
走行方向に並べて設け、該各摺動軸受と前記往復動体の
走行方向の両端部とを、走行方向に間隔を有した複数の
連結部材により夫々連結したものである。往復動体と各
摺動軸受とを、例えば、往復動体の両端部のみ夫々連結
し、各連結部材間に空間を形成することができる。これ
により、連結部材の重量を最小限に抑制し、往復動体を
案内するガイド手段の軽量化を図ることができる。
【0009】本発明となるトラバース装置(請求項4)
では、磁気シャフトの回転量を検出する回転量検出手段
と、回転量検出手段の検出結果に基づいて回転駆動手段
の正逆駆動を制御するモータ制御装置とを備えてなるも
のである。モータ制御手段により、磁気シャフトの回転
量を常時検出しつつ回転駆動手段の正逆駆動を制御する
ことで、任意の往復動幅及び/又は往復動速度でのトラ
バース動作が実現できる。
【0010】本発明となるトラバース装置(請求項5)
では、モータ制御装置を、予め記憶した正逆駆動パター
ンと回転量検出手段の検出結果とに基づいて、回転駆動
手段に対する指令信号を演算して出力するようにしたも
のである。予め正逆駆動パターンを設定しておけば、出
力された指令信号により、巻取開始からの経過時間に応
じて回転駆動手段の正逆駆動範囲、即ち、反転位置を任
意に変化させることができる。これにより、巻き太りに
伴ってトラバース範囲を次第に減少していくテーパエン
ドパッケージ等、所望形状のパッケージを簡単な構成で
形成することができるとともに、トラバース折り返し点
を周期的又は非周期的に変動させるクリーピング動作を
簡単な構成で実行することができる。
【0011】本発明のトラバース方法(請求項6)は、
糸を案内するトラバースガイドと、糸のトラバース方向
へ延在され、第1着磁部を有する磁気シャフトと、磁気
シャフトを回転駆動させる回転駆動手段と、第1着磁部
に対向する第2着磁部を有する往復動体と、回転駆動手
段の回転駆動を制御するモータ制御手段とを使用する。
そして、トラバース方法では、モータ制御手段により回
転駆動手段の正逆回転駆動を制御して、第1及び第2着
磁部間の磁気作用により、磁気シャフトの正逆回転駆動
に伴って往復動体とともにトラバースガイドを所定の範
囲で往復動させるものである。磁気シャフトを正逆回転
駆動することにより、第1着磁部を第2着磁部に対して
螺旋状に相対移動させることで、シャフト回転を各着磁
部間での磁気作用により直線推力に変換できる。そし
て、往復動体は、直線推力により、トラバース方向へ往
復動され、トラバースガイドにより糸を案内してトラバ
ースさせる。これにより、トラバース装置では、磁気シ
ャフト、往復動体及び回転駆動手段という簡単な構造に
より、往復動体を往復移動させることができる。また、
回転駆動手段により磁気シャフトを高速回転すること
で、往復動体を高速で往復移動させることができる。さ
らに、回転駆動手段を正回転から逆回転、又はその逆に
切換える時間を制御することで、トラバース幅を変更で
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のトラバース装置につい
て、図1〜図11を参照して説明する。
【0013】図1及び図2に示すトラバース装置1は、
糸Yの走行路中に設けられ、糸Yをトラバース(綾振
り)させるものである。トラバースされる糸Yは、回転
駆動されるフリクションドラムDに転接するパッケージ
Pに巻き取られる。このトラバース装置1は、磁気シャ
フト2と、往復動体3(以下、「スライダ3」という)
と、トラバースガイド4と、回転駆動手段5(以下、
「サーボモータ5」という)と、ガイド手段6及びモー
タ制御手段8とを備え、これらを固定側となるベース基
材7に設けてなる。
【0014】磁気シャフト2は、糸Yのトラバース方向
H(パッケージの軸心方向)へ延在して、フリクション
ドラムDに並設されている。この磁気シャフト2の両端
部は、軸受12によりシャフト支持材10,11に回転
支持されている〔図2参照〕。各シャフト支持材10,
11は、糸Yのトラバース幅Lより長い間隔をもってベ
ース基材7に取付けられ、磁気シャフト2の両端側を突
出状態で支持している。また、磁気シャフト2は、図4
に示す如く、少なくともトラバース幅をカバーする範囲
において、第1着磁部9を有している。第1着磁部9
は、各シャフト支持材10,11の間にわたって、磁気
シャフト2の外周回りに形成されている。この第1着磁
部9は、磁気シャフト2の回転により、N極及びS極の
状態が変化するように、該磁気シャフト2の軸方向(ト
ラバース方向H)へ螺旋状に着磁されている。第1着磁
部9の外周は、摺動性に優れた非磁性体であるセラミッ
ク又は硬質クローム等によりコーティングされている。
さらに、磁気シャフト2は、サーボモータ5の永久磁石
を構成するモータ着磁部17を有している〔図2参
照〕。モータ着磁部17は、シャフト支持材10から突
出する磁気シャフト2の一方端に形成されている。この
モータ着磁部17は、磁気シャフト2の外周回りに着磁
されている。
【0015】スライダ3は、円筒状に形成され、磁気シ
ャフト2の外周回りに嵌挿されている。このスライダ3
は、図4に示す如く、摺動ブッシュ13,14により磁
気シャフト2に沿って移動自在に配置されている。各摺
動ブッシュ13,14は、摺動性に優れた非磁性体材料
(例えば、樹脂等)により形成され、磁気シャフト2外
周及びスライダ3内周に嵌挿されてスライダ3の両端部
を支持している。また、スライダ3は、第2着磁部15
を有している。第2着磁部15は、各摺動ブッシュ1
3,14の間であって、スライダ3の内周回りに形成さ
れている。この第2着磁部15は、第1着磁部9の螺旋
状リードに対応して、螺旋状に着磁されている。即ち、
第1着磁部9と第2着磁部15とは同一のリード角とな
るように螺旋状に着磁されている。また、第2着磁部1
5は、各摺動ブッシュ13,14のスライダ支持によ
り、第1着磁部9に対して所定のギャップsをもって対
峙している〔図4参照〕。このスライダ3は、第2着磁
部15のN極(又はS極)と、第1着磁部9のS極(又
はN極)との磁気吸引力により、相異する磁極が対峙し
たところで安定して停止される。また、スライダ3は、
磁気シャフト2を正逆回転して、第1着磁部9のN極及
びS極を移動することで、第2着磁部15との磁気作用
により、糸Yのトラバース方向Hへ往復移動される。
【0016】トラバースガイド4は、フリクションドラ
ムD側に突出して、スライダ3に固着されている。トラ
バースガイド4の先端には、糸Yを案内するガイド溝1
6が形成されている。このトラバースガイド4は、スラ
イダ3の往復移動に伴って、トラバース幅Lをもって往
復移動され、ガイド溝16に係合した糸Yをトラバース
させる。
【0017】サーボモータ5は、磁気シャフト2の一方
端に直結して、シャフト支持材10に設けられている。
また、サーボモータ5は、磁気シャフト2の一方端を回
転軸となし、該シャフト2のモータ着磁部17回りにコ
イル18を配して構成されている。このサーボモータ5
は、磁気シャフト2をその軸心回りに正逆回転駆動させ
る。
【0018】ガイド手段6は、2本のガイドロッド2
5、複数の摺動軸受26及び2つの連結部材27とで構
成されている。各ガイドロッド25は、磁気シャフト2
の上下に並設されて、糸Yのトラバース方向Hへ延在し
ている。これら各ガイドロッド25の両端部は、図3に
示す如く、弾性部材28によりロッド支持材29,30
に弾性支持されている。この弾性部材28は、ゴム等か
らなるOリング等を用いる。各ロッド支持材29,30
は、各シャフト支持材10,11の間に配置されてい
る。これら各ロッド支持材29,30は、糸Yのトラバ
ース幅Lより長い間隔をもってベース基材7に設けられ
ている。また、各ロッド支持材29,30は、磁気シャ
フト2の両端側を回転自在に貫通させている。複数の摺
動軸受26は、各ガイドロッド25に対し走行方向に間
隔をおいて2つずつ設けられている。各ガイドロッド2
5の摺動軸受26は、ガイドロッド25の外周に摺動自
在に嵌挿され、スライダ3の走行方向の両端部に並列す
るよう配置される。走行方向に間隔をおいた複数の摺動
軸受26は、ガイドロッド25の周囲を覆う筒状部材で
連結される。各連結部材27は、スライダ3の走行方向
の両端部に間隔を有して配置されている。この各連結部
材27は、スライダ3の外周及び各摺動軸受26の外周
に装着され、スライダ3及び各摺動軸受26とを連結し
ている。このガイド手段6は、スライダ3の往復移動に
伴って、各摺動軸受26を各ガイドロッド25に沿って
摺動させることで、スライダ3を所定の姿勢に維持しつ
つ磁気シャフト2に沿って案内する。また、ガイド手段
6では、各ガイドロッド25を弾性部材28により弾性
支持することにより、磁気シャフト2に対する各ガイド
ロッド25の軸心ズレなどを弾性部材28の弾性変形に
より吸収する。
【0019】モータ制御手段8は、サーボモータ5の駆
動を制御するもので、ベース基材7にモータ制御基板と
して設けられている。このモータ制御手段8は、図5に
示す如く、回転量検出手段35(以下、「エンコーダ3
5」という)と、モータ制御装置36及び駆動回路37
を備えている。エンコーダ35は、サーボモータ5と反
対側に位置して、磁気シャフト2の他方端に設けられて
いる〔図1参照〕。このエンコーダ35は、磁気シャフ
ト2の回転量に応じた検出信号(パルス信号)を、モー
タ制御装置36に出力する。モータ制御装置36は、エ
ンコーダ35からのパルス信号を計時することにより、
スライダ3の瞬時位置を検出する。そして、モータ制御
装置36は、スライダ3の瞬時位置の検出結果と予め記
憶した正逆駆動パターンとに基づいて、サーボモータ5
に対する指令信号を演算し、その指令信号によりサーボ
モータ5の回転速度及び正逆駆動を計時的に制御する。
駆動回路37は、モータ制御装置36からの指令信号に
より、サーボモータ5に駆動信号を出力して、サーボモ
ータ5を回転駆動させる。正逆駆動パターンは、図6に
示す如く、サーボモータ5の回転速度と正逆駆動を計時
的に制御するためのものである。なお、正逆駆動パター
ンは、図6に示すものに限定されず、パッケージPの形
状等により適宜選択される。
【0020】次に、トラバース装置1によるトラバース
方法を、図1〜図6により説明する。なお、トラバース
方法は、糸YをテーパエンドパッケージPに巻き取るも
のについて説明し、スライダ3及びトラバースガイド4
はトラバース幅Lのトラバース折り返し点aにあるもの
とする〔図2参照〕。
【0021】糸Yの巻き取りは、フリクションドラムD
を回転駆動すると同時に、トラバース装置1を作動する
ことで行われる。そして、トラバース装置1の作動は、
モータ制御装置36から指令信号を駆動回路36に出力
して、サーボモータ5を正回転駆動させることにより開
始される。このモータ制御装置36は、エンコーダ35
からのパルス信号を計時することにより、サーボモータ
5の回転を駆動開始から数ミリ秒t1(ms)で高速の
回転速度Pmまで急激上昇させる〔図6の♯1〕。サー
ボモータ5の駆動により、磁気シャフト2も高速で正回
転駆動され、第1着磁部9を第2着磁部15に対して螺
旋状に相対移動させる。これにより、磁気シャフト2の
高速回転は、各着磁部9,15間での磁気作用(磁気吸
引力、磁気反発力)により、回転速度に応じた直線推力
(直線運動)に変換される。そして、スライダ3は、直
線推力により急激に加速されて、トラバース折り返し点
aから折り返し点b側へ高速移動される。これにより、
トラバースガイド4も高速移動され、糸Yをトラバース
折り返し点aから折り返し点b側へ高速でトラバースさ
せる。
【0022】このとき、スライダ3は、各摺動ブッシュ
13,14により各着磁部9,15間のギャップsを維
持しつつ高速移動される。このギャップsを維持するこ
とは、各着磁部9,15間での磁気作用を安定でき、縄
跳び現象を抑制してスライダ3を円滑に高速移動でき
る。縄跳び現象とは、磁気作用の不安定により、磁気シ
ャフト2がスライダ3に吸引され、これによりスライダ
3の円滑な高速移動を阻害する現象である。また、スラ
イダ3は、摺動性の優れた第1着磁部9のコーティング
に対して各摺動ブッシュ13,14を摺動させているの
で、磁気シャフト2の撓みによりこじれることなく、回
転のイナーシャルを小さくして高速移動される。さら
に、スライダ3は、各連結部材27及び摺動軸受26に
より各ガイドロッド25に沿って案内されながら円滑に
高速移動される。これにより、トラバースガイド4も円
滑に高速移動され、糸Yを安定して案内しつつ高速トラ
バースできることになる。
【0023】スライダ3の移動が開始されると、モータ
制御装置36は、エンコーダ35からのパルス信号を計
時することにより、上記数ミリ秒t1の経過後、サーボ
モータ5の正回転を高速の回転速度Pmに制御する〔図
6の♯2〕。これにより、スライダ3は、サーボモータ
5の回転速度Pmに応じた等速度により、トラバース折
り返し点bへ高速移動される。
【0024】スライダ3がトラバース折り返し点b近傍
まで移動されると、モータ制御装置36は、パルス信号
を計時することにより、上記数ミリ秒t1後から時間t
2(ms)経過後、サーボモータ5の正回転を数ミリ秒
t3(ms)で急激に減速させる〔図6の♯3〕。これ
により、スライダ3は、トラバース折り返し点b近傍か
ら急激に減速されつつ折り返し点bまで移動される。
【0025】スライダ3が折り返し点bに達すると、モ
ータ制御装置36は、パルス信号を計時することによ
り、上記数ミリ秒t3の経過後、サーボモータ5を逆回
転駆動させる。これと同時に、モータ制御装置36は、
サーボモータ5の逆回転を数ミリ秒t4で高速の回転速
度Pmまで急激上昇させる〔図6の♯4〕。これによ
り、スライダ3は、トラバース折り返し点bにて折り返
され、折り返し点aへ急激な加速度により高速移動され
る。そして、トラバースガイド4もトラバース折り返し
点bにて折り返され、糸Yを折り返し点aへトラバース
させる。
【0026】スライダ3が折り返すと、モータ制御装置
36は、パルス信号を計時することにより、上記数ミリ
秒t4の経過後、サーボモータ5の逆回転を高速の回転
速度Pmに制御する〔図6の♯5〕。これにより、スラ
イダ3は、サーボモータ5の回転速度Pmに応じた等速
度により、トラバース折り返し点aへ高速移動される。
【0027】このように、モータ制御装置36におい
て、サーボモータ5の正逆回転駆動及び回転速度を制御
することで、スライダ3及びトラバースガイド4を高速
で往復移動して、糸Yを高速トラバースさせるものであ
る。そして、サーボモータ5を正回転から逆回転、又は
その逆に切換える時間T〔図6のT=t1+t2+t
3〕を、糸Yの巻き取り開始から徐々に短くすること
で、トラバース幅LもL1〜Lnの如く次第に減少でき
る。即ち、モータ制御装置36により、磁気シャフト2
の回転量を常時検出しつつサーボモータ5の正逆駆動を
制御することで、スライダ3、トラバースガイド4を任
意の往復動幅及び/又は往復動速度でトラバース動作さ
せることできる。これにより、巻き太りに伴ってトラバ
ース幅Lを次第に減少させていくテーパエンドパッケー
ジPを形成する。
【0028】本発明のトラバース装置1では、サーボモ
ータ5により磁気シャフト2を高速で正逆回転駆動する
ことで、スライダ3を往復移動でき、これにより糸Yを
高速トラバースさせることができる。そして、糸Yのト
ラバースは、磁気シャフト2、スライダ3及びサーボモ
ータ5からなる簡単な構造により実施できる。また、サ
ーボモータ5の回転量をエンコーダ35により検出する
ことで、各トラバース折り返し点a,bでのスライダ3
の折り返しを制御できるので、スライダ3の移動方向へ
リニアスケールや光電検出器などを設ける必要もない。
さらに、モータ制御装置36に予め正逆駆動パターンを
設定しておけば、出力される指令信号により、巻き取り
開始から経過時間に応じてサーボモータ5の正逆駆動範
囲、即ち、スライダ3、トラバースガイド4の折り返し
点a,bを任意に変化させることができる。これによ
り、周期的又は非周期的にトラバース幅Lを変動させる
クリーピング動作により、トラバース折り返し点a,b
での耳高の出現を防止でき解舒性の良好なパッケージを
得ることも可能である。
【0029】また、スライダ3をガイド手段6により案
内することで、円滑に往復移動させることができる。特
に、各ガイドロッド25を、各ロッド支持材29,30
に対して弾性支持すると、磁気シャフト2に対する各ガ
イドロッド25の軸心ズレなどを吸収でき、スライダ3
の円滑な移動を可能にできる。そして、磁気シャフト2
や各ガイドロッド25の組立てにおいても、磁気シャフ
ト2や各ガイドロッド25の加工精度や組付け精度を要
することなく、磁気シャフト2と各ガイドロッド25と
を並列して配置することができる。また、ガイドロッド
25を磁気シャフト2の両側で並設するよう配置するこ
とで、スライダ3を円滑に往復移動させることもでき
る。
【0030】さらに、スライダ3を案内する手段として
は、各ガイドロッド25、各摺動軸受26及び各連結部
材27により構成し、スライダ3と各ガイドロッド25
とを、スライダ3の走行方向の両端部である最小の領域
にて連結する構造を採用する。これにより、スライダ3
を案内するガイド手段6の軽量化を図ることができ、ス
ライダ3を円滑に往復移動させることが可能となる。
【0031】本発明のトラバース装置1では、サーボモ
ータ5を構成する永久磁石を磁気シャフト2のモータ着
磁部17にて兼用するので、磁気シャフト2と連結する
ためのカップリング等を要することなく、省スペース化
を図れるとともに、磁気シャフト2などの回転部材のイ
ナーシャルを低減することができる。また、サーボモー
タ5及びエンコーダ35とは、相反する磁気シャフト2
の両端側に設けたので、複数の巻取ユニットを並設した
糸巻取装置に適用する場合、トラバース幅Lを中心とし
て左右いずれかの方向に大きく突出することがなく、コ
ンパクトな糸巻取装置への適用が容易となる。さらに、
磁気シャフト2の第1着磁部9を摺動性に優れたセラミ
ック、硬質クロームでコーティングすることで、磁気シ
ャフト2の撓みに起因するスライダ3のこじれをなくす
ことができ、もって回転のイナーシャルを小さくして、
高速トラバースが可能となる。そして、磁気シャフト2
の径を小さくしても、スライダ3を円滑に高速移動でき
る。また、スライダ3内に、磁気シャフト9の外周面に
沿って摺動する摺動ブッシュ13,14を固着したの
で、磨耗した場合、その摺動ブッシュ13,14のみ交
換することで対応できる。
【0032】次に、トラバース装置1の変形例を、図7
〜図10により説明する。図7に示すトラバース装置1
は、図1及び図2のものに加えて、第1磁気手段51及
び第2磁気手段52を備えたもので、図7〜図10にお
いて、図1〜図6と同一符号は同一部材を付してその説
明は省略する。
【0033】図7において、第1磁気手段51は、2つ
の永久磁石53,54により構成される。各永久磁石5
3,54は、スライダ3の走行方向両端部に対峙するよ
う、各ロッド支持材29,30のスライダ往復範囲側
(内側)に向けて夫々設けられている。即ち、固定側と
なる各永久磁石53,54は、トラバース範囲端部のや
や外側に設けられている。図7に示す例では、ガイドロ
ッド25を支持するロッド支持材29,30は、磁気シ
ャフト2を回転自在に支持するシャフト支持材10,1
1より内側にあるので、各永久磁石53,54をロッド
支持材29,30に設けたが、シャフト支持材10,1
1がロッド支持材29,30より内側にある場合、各永
久磁石53,54をシャフト支持材10,11に設ける
こともできる。第2磁気手段52は、2つの永久磁石5
5,56により構成される。各永久磁石55,56は、
第1磁気手段51の各永久磁石53,54に対峙するよ
うスライダ3の走行方向の両端部に夫々設けられてい
る。また、第1磁気手段51の各永久磁石53,54
は、第2磁気手段52の各永久磁石55,56に対して
異なる磁極を有して対峙されている。
【0034】図7のトラバース装置1では、スライダ3
がトラバース折り返し点bの近傍まで移動されると、各
永久磁石54,56の磁気反発力により、スライダ3を
急激に減速できる。なお、トラバース折り返し点aにお
いても、各永久磁石53,55の磁気反発力により、ス
ライダ3を急激に減速できる。これにより、スライダ3
がトラバース幅Lを超えて移動することを防止できる。
また、スライダ3の折り返し後において、スライダ3の
加速を促進でき、サーボモータ5の正逆回転の反転負荷
を低減できる。従って、スライダ3の折り返しをスムー
ズに行うことが可能となり、高品質のパッケージ形成を
実行できる。
【0035】また、図7の第1磁気手段51を、2つの
電磁石53,54で構成することもできる。各電磁石5
3,54の励磁は、図8に示すモータ制御装置36によ
り制御される。そして、モータ制御装置36は、図9に
示す如く、トラバースの折り返し数ミリ秒t3前からト
ラバース折り返し点b側の電磁石54を励磁する。電磁
石53,54の励磁タイミングは、エンコーダ35の検
出信号に基づいて検出できる。これにより、折り返し点
b側へ高速移動されるスライダ3は、各磁気手段51,
52の磁気反発力により、減速され、トラバース幅Lを
超えて移動することが防止される。また、スライダ3が
折り返した後において、各磁気手段51,52の磁気反
発力により、スライダ3の加速度を促進でき、もってサ
ーボモータ5の正逆回転における反転負荷を低減でき
る。なお、トラバース折り返し点aにおいても、電磁石
53を励磁することで、スライダ3を減速させて折り返
すことができる。また、モータ制御装置36は、トラバ
ースの折り返し数ミリ秒t3を経過すると、各電磁石5
3,54の励磁を解消して、各磁気手段51,52によ
る磁気影響をなくしている。このように、電磁石53,
54を使用する場合、トラバース端部におけるスライダ
3に対する反発磁気力を、必要な期間のみ作用させるこ
とができる。また、各電磁石53,54を同時に励磁す
る必要はないので、モータ制御装置36は、共通の電源
から切換回路61を介して選択的に各電磁石53,54
を励磁させる。そして、各電磁石53,54の励磁方式
としては、図8に示す如く、各電磁石53,54の磁力
を瞬時に強力するもの、図9に示す如く、各電磁石5
3,54の磁力を徐々に強力にするものなどを採用でき
る。図9の励磁方式では、スライダ3を徐々に減速させ
ることができるので、高速のトラバースを実現できる。
このように、電磁石53,54を使用する場合、エンコ
ーダ35の検出信号に基づいて、スライダ3の位置に応
じて反発磁気力を制御することができる。
【0036】なお、本発明のトラバース装置1では、図
1〜図10に示すものに限定されず、例えば、次のよう
な形態をとることができる。 (1)スライダ3としては、図11に示す如く、各摺動
ブッシュ13,14との間にゴムなどからなる弾性部材
60を介装することで、磁気シャフト2に摺動自在とす
る構成を採用できる。これにより、磁気シャフト2、ス
ライダ3及び各摺動ブッシュ13,14の加工精度や組
立精度を高めることなく、弾性部材60の弾性変形によ
り加工誤差などを吸収できる。従って、スライダ3を、
磁気シャフト2に対して簡単な作業により組付けること
が可能となる。 (2)ガイドロッド25は、磁気シャフト2の上下の何
れかに配置する構成を採用できる。スライダ3を案内す
る上で、磁気シャフト2の上下にガイドロッド25を配
置することが好ましいが、スライダ3を案内可能であれ
ば、1本のガイドロッドのみを配置することで、ガイド
手段6の軽量化を図れる。 (3)ベース基材7としては、放熱性のよいアルミ製と
することが好ましい。これにより、モータ制御手段8の
モータ制御基板等の冷却作用を促進でき、各部材に対す
る熱の影響を抑制し、スライダ3の円滑な往復動を維持
できる。また、図1に示す如く、ベース基材7の一面側
に磁気シャフト2やサーボモータ5等を設け、他面側に
モータ制御手段8を設けることで、トラバース装置1の
小型化を図れる。 (4)ガイド手段6の各連結部材27にスライダ3、及
び各摺動軸受26を嵌挿するための穴を形成し、該各穴
によりスライダ3及び各摺動軸受26を連結すれば、ガ
イド手段6の軽量化を図れる。 (5)各摺動軸受26としては、摺動性に優れた樹脂等
により形成することで、軽量化を図れる。 (6)スライダ3としては、各ガイドロッド25で案内
することで、各摺動ブッシュ13,14を配置すること
なく、磁気シャフト2に対して非接触の構成を採用でき
る。これにより、スライダ3と磁気シャフト2との摺動
抵抗をなくすことができ、高速でトラバースさせること
が可能となる。 (7)スライダ3を磁気シャフト2に複数配置する構成
も採用できる。 (8)スライダ3としては、各摺動ブッシュ13,14
を配置することなく、直接、磁気シャフト2に摺動自在
に嵌挿する構造も採用できる。このとき、スライダ3の
内周又は第1着磁部9の外周の少なくとも一方を、摺動
性に優れたセラミックや硬質クロームでコーティングす
る。 (9)第1着磁部9は、トラバース範囲の全域にわたっ
てN極及びS極がそれぞれ螺旋状に連続して構成されて
いるが、中間位置に非着磁部を有し、第1着磁部9を途
中で分断して構成することもできる。例えば、途中に複
数の非着磁部を有し、第1着磁部9を磁気シャフト9の
軸方向に沿って間欠的に設けることもできる。 (10)第1着磁部9と第2着磁部15間の磁気作用力
を、磁気シャフト2の軸方向位置に応じて異なるものと
することができる。例えば、必要トルクが小さいトラバ
ース中央部では磁力を弱くし、スライダ3を折り返すた
めに大きなトルクを必要とするトラバース折り返し点
a,b近傍では磁力を強くすることができる。これは、
第1着磁部9において、トラバース中央とトラバース折
り返し点a,bとで異なる種類の磁性体を用いる方法
や、トラバース中央には第1着磁部9の分断部分(非着
磁部)を設ける方法等が考えられる。
【0037】
【発明の効果】本発明のトラバース装置及びトラバース
方法では、回転駆動手段により磁気シャフトを高速で正
逆回転駆動することで、往復動体を往復移動でき、これ
により糸を高速トラバースさせることができる。そし
て、糸のトラバースは、磁気シャフト、往復動体及び回
転駆動手段からなる簡単な構造により行うことができ
る。また、回転駆動手段の正逆回転駆動を制御すること
で、トラバース幅を変更できる。これにより、テーパエ
ンドなど種々の形状のパッケージを形成することが可能
となる。そして、周期的又は非周期的にトラバース幅を
変動させることで、クリーピング動作を実行して、トラ
バース折り返し点での耳高の出現を防止でき、解舒性の
良好なパッケージを得ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラバース装置を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】図1のトラバース装置における磁気シャフト及
びスライダの関係を示す要部拡大断面図である。
【図5】図1のトラバース装置のモータ制御手段を示す
模式図である。
【図6】図1のトラバース装置の作動を示すグラフ図で
ある。
【図7】トラバース装置の変形例を示す図である。
【図8】図7のトラバース装置のモータ制御手段を示す
模式図である。
【図9】図7のトラバース装置の作動を示すグラフ図で
ある。
【図10】図7のトラバース装置の他の作動を示すグラ
フ図である。
【図11】トラバース装置のスライダの変形例を示す要
部拡大図である。
【符号の説明】
1 トラバース装置 2 磁気シャフト 3 スライダ(往復動体) 4 トラバースガイド 5 サーボモータ(回転駆動手段) 6 ガイド手段 8 モータ制御手段 9 第1着磁部 15 第2着磁部 25 ガイドロッド 26 摺動軸受 27 連結部材 35 エンコーダ(回転量検出手段) 36 モータ制御装置 H トラバース方向 Y 糸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸をトラバースガイドにより案内してト
    ラバースさせるトラバース装置であって、前記糸のトラ
    バース方向に延在され、第1着磁部を有する磁気シャフ
    トと、前記磁気シャフトに沿って移動自在に配置され、
    前記第1着磁部に対向する第2着磁部を有する往復動体
    と、前記磁気シャフトを回転駆動させる回転駆動手段と
    を備え、前記トラバースガイドを前記往復動体に設け、
    前記磁気シャフトの回転駆動により、前記往復動体を前
    記トラバース方向へ往復移動させることを特徴とするト
    ラバース装置。
  2. 【請求項2】 前記往復動体を前記磁気シャフトに沿っ
    て案内するガイドロッドを設け、前記ガイドロッドの両
    端部を固定側に対して弾性支持したことを特徴とする請
    求項1に記載のトラバース装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイドロッドに沿って摺動する複数
    の摺動軸受を走行方向に並べて設け、該各摺動軸受と前
    記往復動体の走行方向の両端部とを、走行方向に間隔を
    有した複数の連結部材により夫々連結したことを特徴と
    する請求項2に記載のトラバース装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気シャフトの回転量を検出する回
    転量検出手段と、該回転量検出手段の検出結果に基づい
    て前記回転駆動手段の正逆駆動を制御するモータ制御装
    置とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項1のい
    ずれかに記載のトラバース装置。
  5. 【請求項5】 前記モータ制御装置は、予め記憶した正
    逆駆動パターンと前記回転量検出手段の検出結果に基づ
    いて、前記回転駆動手段に対する指令信号を演算して出
    力することを特徴とする請求項4に記載のトラバース装
    置。
  6. 【請求項6】 糸をトラバースガイドにより案内してト
    ラバースさせるトラバース方法であって、前記糸のトラ
    バース方向に延在され、第1着磁部を有する磁気シャフ
    トと、該磁気シャフトを回転駆動させる回転駆動手段
    と、前記第1着磁部に対向する第2着磁部を有する往復
    動体と、前記回転駆動手段の回転駆動を制御するモータ
    制御手段とを使用し、該モータ制御手段により前記回転
    駆動手段の正逆回転駆動を制御して、前記第1及び第2
    着磁部間の磁気作用により、前記磁気シャフトの正逆回
    転駆動に伴って前記往復動体とともに前記トラバースガ
    イドを所定の範囲で往復移動させることを特徴とするト
    ラバース方法。
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