JP4860623B2 - マイクロアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、駆動手段を内蔵し、入力信号に応じてスプライン軸とスプラインナットが相対的に移動可能なアクチュエータに係り、特に、直径10mm程度にまで小型化し、各種産業機器に利用可能なマイクロアクチュエータに関する。
従来、電気的な入力信号を移動部材の直線運動に変換して出力するリニアアクチュエータは、大きくは、外力を負荷しながら移動部材を直線案内する案内機構と、前記移動部材を前記案内機構に沿って進退させる駆動機構とから構成されている。前記駆動機構としては種々のものが知られており、例えば、油圧シリンダ又はエアシリンダを駆動源とし、ピストンの直線往復運動をそのまま前記移動部材に伝達するように構成したリニアアクチュエータや、モータを駆動源とし、ボールねじを用いて前記モータの回転運動を直線運動に変換するようにしたアクチュエータが知られている。また、固定子と可動子とから構成されるリニアモータを駆動源とし、リニアモータの直線往復運動をそのまま前記移動部材に伝達するように構成したリニアアクチュエータも知られている。
必要とされる移動部材の推力、荷重負荷能力、移動速度、精度等に応じ、前記駆動機構と案内機構の組み合わせは様々であるが、任意の駆動機構と案内機構を単純に組み合わせただけでは、リニアアクチュエータのサイズが大型化してしまい、使い勝手の悪いものとなってしまう。
特開2003−278873には、前記駆動機構を案内機構に内蔵した比較的コンパクトな構造のリニアアクチュエータが開示されている。このリニアアクチュエータは、中空部を有する円筒状ハウジング内にねじ軸及びボールナットからなるボールねじを収容すると共に、かかる中空部内で前記ねじ軸を回転自在に支承している。前記円筒状ハウジングの一端にはモータが固定され、このモータで前記ねじ軸に任意の回転を与えることができるようになっている。また、前記ハウジングの外周面には軸方向に沿ってスプライン溝が形成される一方、このハウジングの外側には前記スプライン溝を介して筒状移動部材が嵌合しており、この筒状移動部材はハウジングに対する相対的な回転を阻止された状態で該ハウジングの軸方向へ自在に移動可能となっている。更に、前記ハウジングにはスリット状の開口部が軸方向に沿って形成されており、この開口部を介して前記ボールねじのボールナットが前記移動部材と結合されている。
このような構成のアクチュエータは、前記モータを回転させてハウジングの中空部内に収容されたねじ軸に任意の回転を与えると、かかるねじ軸の回転に応じてボールナットが中空部内を移動し、ハウジングの外側では筒状移動部材がボールナットと共に軸方向へ移動する。従って、前記モータの回転方向及び回転量に応じて筒状移動部材をハウジングの軸方向に沿って任意方向へ任意量だけ移動させることができるものである。
特開2003−278873
しかし、このようにハウジング内にボールねじを収容すると、前記ねじ軸に螺合するボールナットはボールの無限循環路を具備していることから、その直径を極端に小さくすることはできず、中空部内にボールナットを収容するハウジングも直径が大きくならざるを得ない。また、前記ねじ軸を駆動するモータはブラケットを介して前記ハウジングの長手方向の一端に固定されるため、筒状移動部材のストローク距離とリニアアクチュエータの全長との差が大きくなせざるを得ず、用途に対して必要とする移動部材のストローク距離が短い場合であっても、リニアアクチュエータの全長をそれほど短くすることができなかった。更に、前記ねじ軸はその両端を軸受によって支承する必要があり、かかる軸受をハウジングの中空部内に収容して固定する必要があることから、ハウジングに対するねじ軸の組み付け作業に手間がかかり、しかも構成部品の点数が多くコストが嵩むといった問題点もあった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、移動部材のストローク距離と全長との差を小さくすると共に、ストローク方向と直交する断面積をも小さくして全体的にしてコンパクトに構成することができ、直径10mm程度に小型化することが可能なマイクロアクチュエータを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、部品点数が少なく、容易に組立を行うことが可能なマイクロアクチュエータを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のリニアアクチュエータは、中空部を有して筒状に形成されると共に軸方向に沿ってスリット開口が形成されたスプライン軸と、このスプライン軸に嵌合すると共に当該スプライン軸をその軸方向へ案内するスプラインナットと、前記スプライン軸の両端開口に固定される一対のエンドキャップと、これらエンドキャップによって前記スプライン軸の中空部内に両端支持されるマグネットロッドと、前記スプライン軸の中空部内で前記マグネットロッドの周囲に遊嵌して当該マグネットロッドと相まってリニアモータを構成すると共に、前記スリット開口を介して前記スプラインナットと結合されたフォーサと、から構成されている。
前記マグネットロッドはその両端が前記エンドキャップに嵌合し、前記エンドキャップをスプライン軸の両端開口に固定することで、かかるマグネットロッドがスプライン軸の中空部内に支持されるようになっている。前記フォーサはコイル部材を内蔵しており、かかるコイル部材に電気信号を印可すると、フォーサはマグネットロッドに遊嵌した状態でスプライン軸の中空部内を軸方向へ推進される。その結果、スプライン軸のスリット開口を介して前記フォーサと結合されたスプラインナットがスプライン軸の外側において軸方向へ推進されることになる。
このような本発明のマイクロアクチュエータでは、一対のエンドキャップによってスプライン軸の両端開口を閉塞することによって、前記マグネットロッドがスプライン軸の中空部内に支持されており、案内機構としてのスプライン軸の内部に駆動機構としてのリニアモータを完全に収容しているので、移動部材、すなわち前記スプラインナットのストローク長とアクチュエータの全長との差を小さくすることができる。また、マグネットロッドの周囲にフォーサを遊嵌させる所謂ロッドタイプのリニアモータを使用しているので、フォーサを小型化しても充分な推力を得ることができ、かかるフォーサを中空部に収容するスプライン軸の直径を小さく設定することが可能となる。これにより、本発明によれば、極めて小型化されたリニアアクチュエータ、すなわちマイクロアクチュエータを得ることが可能となる。
また、前述の如く本発明のマイクロアクチュエータでは、リニアモータを構成するマグネットロッドを一対のエンドキャップによってスプライン軸に固定する一方、フォーサをスプラインナットに結合するのみで組み立てが略完了するので、構成部品の点数が少なく、容易に組立を行うことが可能であり、その分、低コストで生産することが可能である。
本発明のマイクロアクチュエータの第一の実施形態を示す全体斜視図である。 図1に示すマイクロアクチュエータを長手方向に沿って縦に切り欠いた斜視図である。 図1に示すマイクロアクチュエータを長手方向に沿って横に切り欠いた斜視図である。 図1に示すマイクロアクチュエータをスプラインナットの中心で長手方向と垂直に切り欠いた斜視図である。 本発明のマイクロアクチュエータの第二の実施形態を示す全体斜視図である。 図5に示すマイクロアクチュエータを裏側から観察した全体斜視図である。 本発明のマイクロアクチュエータの第三の実施形態を示す全体斜視図である。
符号の説明
1…スプライン軸、2…スプラインナット、3…リニアモータ、5…エンドキャップ、12,13…スリット開口、30…マグネットロッド、31…フォーサ
以下、添付図面に沿って本発明のマイクロアクチュエータを詳細に説明する。
図1乃至図4は本発明のマイクロアクチュエータの第一の実施形態を示すものであり、図1は全体斜視図、図2は長手方向に沿って縦に切り欠いた斜視図、図3は長手方向に沿って横に切り欠いた斜視図、図4は後述するスプラインナットの中心で長手方向と垂直に切り欠いた斜視図である。このマイクロアクチユエータは、中空部10を有して略円筒状に形成されたスプライン軸1と、多数のボールを介してこのスプライン軸1の外側に嵌合したスプラインナット2とを備え、前記スプライン軸1の中空部10内に収容されたリニアモータ3の発生する推力を用いて、前記スプラインナット2をスプライン軸1の軸方向へ往復運動させることができるように構成されている。
前記スプライン軸1は中空部10を有して円筒状に形成されており、その外周面には180°位相をずらして2条のボール転走溝11が形成されている。また、このスプライン軸1には前記ボール転走溝11と位相を90°ずらした位置に軸方向に沿った一対のスリット開口12,13が設けられている。これらスリット開口12,13は前記中空部10を挟んで対向しており、スプライン軸1の内外を連通している。実際の試作では、前記スプライン軸1の外径を約7mm、内径を約5mmとした。
一方、前記スプラインナット2は、その内径が前記スプライン軸1よりも僅かに大きな略円筒状に形成されており、前記スプライン軸1のボール転走溝11を転走する多数のボール4を介してスプライン軸1の外側に嵌合している。このスプラインナット2は、ナット本体20と、このナット本体20の軸方向の両端面に固定される一対のエンドプレート21とから構成されている。
ナット本体20の内周面には前記スプライン軸1のボール転走溝11と相対向する負荷転走溝22が形成されており、前記ボール4はこれらボール転走溝11と負荷転走溝22との間で荷重を負荷しながら転走する。また、ナット本体20には前記負荷転走溝22と平行にボール戻し通路23が形成されており、これらボール戻し通路23は前記負荷転走溝22と半径方向に重なった位置に存在している。一方、前記エンドプレート21にはナット本体20の負荷転走溝22と前記ボール戻し通路23との間でボール3を往来させる方向転換路24が形成されており、一対のエンドプレート21をナット本体20の軸方向の両端面に固定してスプラインナット2を組み立てると、かかるスプラインナット2にボール4の無限循環路25が具備されるようになっている。尚、図2では、スプライン軸1を挟んで対向する位置に形成された2つの無限循環路25のうち、一方の無限循環路25についてだけボール4が配列されているが、実際にはボール4が描かれていない無限循環路25についても全周にボール4を組み込んで使用する。
従って、前記スプラインナット2をスプライン軸1に沿って移動させると、ボール4がナット本体20とスプライン軸1との間で荷重を負荷しながら前記無限循環路25内を循環し、スプラインナット2をスプライン軸1に沿って連続的に移動させることができるものである。また、スプラインナット2には図1の裏側の位置にねじ孔が設けられており、このねじ孔に固定ねじを螺合させることで、前記スプラインナット2を他の機械装置などに固定することが可能となっている。従って、このマイクロアクチュエータは、スプラインナット2を固定し、かかるスプラインナット2に支承されたスプライン軸1を軸方向へ進退させるようにして使用される。尚、実際の試作では、前記ボール4として直径0.4mmの鋼球を使用した。
一方、前記スプライン軸1の中空部10内にはリニアモータ3の固定子としてのマグネットロッド30が収容されている。かかるマグネットロッド30は軸方向に沿って永久磁石のN極及びS極を交互に配列したものであり、スチールパイプの内部に多数の永久磁石を詰め込んで製作しても良いし、成形された丸棒に対して後から着磁して磁極を形成するようにしても良い。
前記スプライン軸1の軸方向両端の開口部には一対のエンドキャップ5が嵌合しており、スプライン軸1の中空部10を軸方向から閉塞している。これらエンドキャップの中心には前記マグネットロッド30の端部を嵌合させる保持孔50が夫々形成されており、一対のエンドキャップ5をスプライン軸1に固定することにより、前記マグネットロッド30がスプライン軸1の中空部10内で両端支持梁の如く保持され、スプライン軸1の軸方向、すなわちスプラインナット2の移動方向と平行に位置決めされるようになっている。尚、図中における符号51は前記エンドキャップ5をスプライン軸1に固定するための止めねじである。
また、前記マグネットロッド30の周囲にはリニアモータ3を構成するフォーサ31が僅かな隙間を保って遊嵌している。このフォーサは熱伝導性に優れたアルミニウムで形成されると共に、前記マグネットロッドが貫通する中空部を有し、かかる中空部の内周面には固定子としての励磁コイル(図示せず)が収納されている。励磁コイルはU,V及びW相の3つのコイルを1組とするコイル群を有している。いずれの相の励磁コイルもリング状であり、マグネットロッド30の外周面と僅かな隙間を介して対向している。また、各相の励磁コイルの配列ピッチはマグネットロッドにおける永久磁石の配列ピッチよりも短く設定されている。マグネットロッド30にはS極の磁極からN極の磁極に向かって磁束が形成されており、コイル部材にはその磁束密度を検出する磁極センサ(図示せず)が内蔵されている。従って、この磁極センサの出力する検出信号から励磁コイルに対するマグネットロッドの各磁極(N極及びS極)の位置関係が把握される。励磁コイルへの通電を制御しているコントローラは前記磁極センサの検出信号を受信し、励磁コイルとマグネットロッドの各磁極との位置関係に応じた最適な電流を演算し、それを各励磁コイルに通電する。その結果、各励磁コイルに流れる電流と永久磁石によって形成される磁束との相互作用によって、励磁コイルと永久磁石の各磁極との間に吸引力及び反発力が発生し、フォーサ31がマグネットロッド30の軸方向へ推進されることになる。
図3に示されているように、前記フォーサ31の一部はスプライン軸1の一方のスリット開口12に差し込まれており、固定ねじ32によってスプラインナット2と結合されている。これにより、フォーサ31がマグネットロッド30の軸方向へ推進されると、スプラインナット2がスプライン軸1の軸方向へ推進されることになる。
また、図1及び図3に示されるように、スプライン軸1の他方のスリット開口13には、リニアスケール33がスプライン軸1の軸方向と平行に配設されている。このリニアスケール33はマグネットスケールとして構成されており、断面円形状の金属製ワイヤに対してN極及びS極の磁極が所定のピッチで交互に配列されている。このリニアスケールは台座34を用いてスリット開口13内に固定されている。
更に、図4に示すように、前記スリット開口13内には前記リニアスケール33の磁極を検出する読取ヘッド35がスプライン軸1の外側から挿入されており、この読取ヘッド35はブラケット36を介してスプラインナット2に固定されている。これにより、スプラインナット2がスプライン軸1に沿って移動すると、前記読取ヘッド35がリニアスケール33に沿って移動しながら磁極の変化に対応したパルス信号を出力し、かかるパルス信号をモニターすることにより、スプライン軸1に対するスプラインナット2の移動量を検出することが可能となっている。尚、前記リニアスケール33はマグネットスケールとして構成する必要はなく、例えばラダー状のパターンが描かれて、光学的な方法によって読み取られるものであって差し支えない。
そして、以上のように構成されたマイクロアクチュエータでは、スプライン軸1の中空部10内に駆動機構としてのリニアモータ3を完全に内蔵することができ、駆動機構と案内機構の融合化を図りつつ、非常にコンパクトなアクチュエータを得ることができた。特に、スプライン軸1の軸方向における全長に関しては、リニアモータ3を構成するマグネットロッド30を一対のエンドキャップ5で両端支持しているので、スプラインナット2のストローク長とスプライン軸1の全長との間には大差がなく、アクチュエータの軸方向の全長を極めて短くすることが可能であった。また、部品点数も少なく、組み立ても極めて容易であり、低コストで生産しうる可能性も見出した。
実際に試作したアクチュエータは、その全長が35mm、ブラケット36を含めたスプラインナット2の最大直径が12.2mmであり、スプラインナット2のストローク長は17mmであった。また、スプラインナット2の最大移動速度は762(mm/s)であった。
尚、図1乃至図4に示した例では、スプライン軸1に対して一対のスリット開口12,13が形成されていたが、リニアスケール33の配設位置を検討することで、前記スプライン軸1に形成するスリット開口を一つにすることも可能であり、それによって一層の生産コストの低減化を図ることが可能となる。
図5及び図6は本発明のマイクロアクチュエータの第二の実施形態を示すものであり、前述のようにスプライン軸1に対して一つのスリット開口14のみを形成した例を示すものである。図5は全体斜視図、図6は視点を図5と反対側においた全体斜視図である。
図5において、スプライン軸1の外周面の一カ所には軸方向に沿ったスリット開口14が設けられており、スプラインナット2はこのスリット開口14を通してリニアモータ3を構成するフォーサ31と結合されている。
また、図6に示すように、前記スプライン軸の外周面には前記スリット開口と180°位相をずらした位置に平坦面60が形成されており、この平坦面60上にはテープ状のリニアスケール61が貼り付けられている。このリニアスケール61は第一の実施形態と同様にマグネットスケールとして構成されている。一方、スプラインナット2にはこのリニアスケール61と対向する位置に読み取りヘッド(図示せず)が固定されており、スプラインナット2がスプライン軸1に沿って移動すると、この読取ヘッドがリニアスケール61に沿って移動しながら磁極の変化に対応したパルス信号を出力するように構成されている。
尚、その他の構成は第一の実施形態と同一なので、図5及び図6中に第一の実施形態と同一の符号を付し、その説明は省略する。
そして、このように構成された第二の実施形態に係るマイクロアクチュエータにおいては、スプライン軸1に対して一カ所のスリット開口14のみが形成されているので、第一の実施形態と比較してスプライン軸1の剛性が向上し、スプラインナット2の移動精度を高めることが可能となる他、スプライン軸1の加工が容易となり、低コストで実施することが可能となる。また、リニアスケール61をテープ状とし、スプライン軸1に設けた平坦面60に貼り付けるように構成したので、第一の実施形態に示したワイヤ状のリニアスケール33と比較して容易に配設することができ、スプライン軸1の移動に対する測定精度を高めることが可能となる。
次に、図7は本発明のマイクロアクチュエータの第三の実施形態を示すものである。
この第三の実施形態のマイクロアクチュエータでは、リニアモータ3の発揮する推力を高めるため、マグネットロッド30に遊嵌するフォーサ37に対して三相一組の励磁コイル群を複数組搭載した。このため、フォーサ37は第二の実施形態のフォーサ31に比べてマグネットロッド30の軸方向へ長く形成されている。また、そのように長尺化したフォーサ37を確実に支えるため、スプライン軸1には一対のスプラインナット2が軸方向に間隔をおいて嵌合しており、各スプラインナット2がフォーサ37の長手方向の両端に結合されている。すなわち、一対のスプラインナット2はフォーサ37を介して相互に結合されており、リニアモータ3を駆動すると、これらスプラインナット2の間隔は変動することなく、マグネットロッド30を保持したスプライン軸1がスプラインナット2に対して移動することになる。
尚、その他の構成は第二の実施形態と同一なので、図7中に第二の実施形態と同一の符号を付し、その説明は省略する。
そして、このように構成された第三の実施形態に係るマイクロアクチュエータによれば、フォーサに搭載するコイル群の組数を任意に選択することにより、スプラインナットに対してスプライン軸をストロークさせる推力を任意に調整することができ、かかるアクチュエータを各種用途に使用することが可能となる。また、必要とする推力及びスプライン軸のストローク長に応じ、スプライン軸及びフォーサの軸方向長さを選択しさえすれば良く、スプラインナットの基本的構造には何ら変更が必要ないので、低コストで各種用途に対応することが可能となる。すなわち、本発明のマイクロアクチュエータは、必要とするストローク長が50cmであっても、あるいは1mであっても、部品点数の減少、組み立ての容易化、生産コストの低減といった効果を発揮するものである。

Claims (6)

  1. 中空部を有して筒状に形成されると共に軸方向に沿ってスリット開口が形成されたスプライン軸と、このスプライン軸に嵌合すると共に当該スプライン軸をその軸方向へ案内するスプラインナットと、前記スプライン軸の両端開口に固定される一対のエンドキャップと、これらエンドキャップによって前記スプライン軸の中空部内に両端支持されるマグネットロッドと、前記スプライン軸の中空部内で前記マグネットロッドの周囲に遊嵌して当該マグネットロッドと相まってリニアモータを構成すると共に、前記スリット開口を介して前記スプラインナットと結合されたフォーサと、から構成されることを特徴とするマイクロアクチュエータ。
  2. 前記スリット開口にはその長手方向に沿ってリニアスケールが固定される一方、前記スプラインナットには前記スリット開口に差し込まれてリニアスケールを読み取るヘッドが固定されていることを特徴とする請求項1記載のマイクロアクチュエータ。
  3. 前記スリット開口はスプライン軸には中空部を挟んで相対向する位置に一対形成され、一方のスリット開口は前記フォーサとスプラインナットの結合に利用される一方、他方のスリット開口は前記リニアスケールの配設に利用されることを特徴とする請求項2記載のマイクロアクチュエータ。
  4. 前記スプライン軸の外周面にはボール転走溝が形成され、前記スプラインナットはこのボール転走溝を転走する多数のボールを介して前記スプライン軸に組み付けられていることを特徴とする請求項1記載のマイクロアクチュエータ。
  5. 前記スプライン軸の外周面の一部には軸方向に沿った平坦面を形成し、かかる平坦面にリニアスケールを固定する一方、前記スプラインナットにはこのリニアスケールを読み取るヘッドが固定されていることを特徴とする請求項1記載のマイクロアクチュエータ。
  6. 前記スプライン軸には軸方向に間隔をおいて一対のスプラインナットが嵌合し、これらスプラインナットは前記フォーサの長手方向の両端に結合されていることを特徴とする請求項1記載のマイクロアクチュエータ。
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