JP2001248187A - 建設機械の制御装置 - Google Patents

建設機械の制御装置

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JP2001248187A
JP2001248187A JP2000057069A JP2000057069A JP2001248187A JP 2001248187 A JP2001248187 A JP 2001248187A JP 2000057069 A JP2000057069 A JP 2000057069A JP 2000057069 A JP2000057069 A JP 2000057069A JP 2001248187 A JP2001248187 A JP 2001248187A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設機械の制御装置に関し、タンピング時に
おけるタンピングモードスイッチの操作をなくして操作
性を改善するとともに、最適なブーム出力でタンピング
やプッシュアップを行なえるようにして作業性を向上さ
せる。 【解決手段】 スティック, ブームを備える建設機械の
制御装置において、スティック, ブームを作動させるべ
くオペレータにより操作される複数の操作部材と、タン
ク内の作動油を吐出する油圧ポンプ51,52と、ブー
ムを駆動するブーム駆動用油圧アクチュエータと、複数
の操作部材のうちのブーム用操作部材54a及びスティ
ック用操作部材54bの操作に基づいてタンピングか否
かを判定するタンピング判定手段2と、ブーム駆動用油
圧アクチュエータにより駆動されるブームの出力を制御
する出力制御手段4,5とを備え、出力制御手段4,5
が、タンピング判定手段2によってタンピングと判定さ
れた場合にブーム出力をタンピング時に要求される最適
出力に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械に備えら
れる油圧ポンプからの作動油の流量や圧力を制御弁によ
り制御して、ブームシリンダ,スティックシリンダ,バ
ケットシリンダ,旋回モータ等の油圧アクチュエータの
作動を制御する、建設機械の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
図9に示すように、上部旋回体102と下部走行体10
0と作業装置118とからなっている。下部走行体10
0は、互いに独立して駆動しうる右トラック100R及
び左トラック100Lをそなえており、一方、上部旋回
体102は、下部走行体100に対して水平面内で旋回
可能に設けられている。このため、上部旋回体102に
は旋回モータ(旋回用油圧アクチュエータ)が取り付け
られているまた、作業装置118は、主にブーム10
3,スティック104,バケット108等からなってお
り、ブーム103は、上部旋回体102に対して回動可
能に枢着されている。また、ブーム103の先端には、
同じく鉛直面内に回動可能にスティック104が接続さ
れている。
【0003】また、上部旋回体102とブーム103と
の間には、ブーム103を駆動するためのブーム駆動用
油圧シリンダ(ブームシリンダ,ブーム駆動用油圧アク
チュエータ)105が設けられるとともに、ブーム10
3とスティック104との間には、スティック104を
駆動するためのスティック駆動用油圧シリンダ(スティ
ックシリンダ,スティック駆動用油圧アクチュエータ)
106が設けられている。また、スティック104とバ
ケット108との間には、バケット108を駆動するた
めのバケット駆動用油圧シリンダ(バケットシリンダ,
バケット駆動用油圧アクチュエータ)107が設けられ
ている。
【0004】また、上述の各シリンダ105〜107や
旋回モータには、エンジン(主に、ディーゼルエンジ
ン)により駆動される油圧ポンプ、ブーム用制御弁,ス
ティック用制御弁,バケット用制御弁,旋回用制御弁等
の複数の制御弁を備える油圧回路(図示せず)が接続さ
れており、油圧ポンプから各制御弁を介して所定の油圧
の作動油が供給され、このようにして供給された作動油
圧に応じて駆動されるようになっている。
【0005】このような構成により、ブーム103は図
中矢印a方向及び矢印b方向に、スティック104は図
中矢印c方向及び矢印d方向に、バケット108は図中
矢印e方向及び矢印f方向に回動可能に構成されてい
る。なお、ブーム103の図中矢印a方向への回動をブ
ームアップといい、図中矢印b方向への回動をブームダ
ウンという。また、スティック104の図中矢印c方向
への回動をスティックアウトといい、図中矢印d方向へ
の回動をスティックインという。また、バケット108
の図中矢印e方向への回動をバケットオープンといい、
図中矢印f方向への回動をバケットインという。
【0006】また、運転操作室101には、油圧ショベ
ルの作動(走行,旋回,ブーム回動,スティック回動及
びバケット回動)を制御するための操作部材として、左
レバー,右レバー,左ペダル及び右ペダル等がそなえら
れている。また、運転操作室101内には、複数のワー
クモードスイッチも設けられており、トラックローディ
ングモード(ブーム優先モード), トレンチングモード
(スウィング優先モード), レベリングモード, タンピ
ングモード等の各種のモードを運転操作者が作業に応じ
て最適なものを適宜選択しうるようになっている。な
お、このような選択が行われない通常の場合は、建設機
械の作業においてはスティック104の動作が重要であ
り、これを最も優先される必要があるため、スティック
104の作動を優先する回路構成となっている。
【0007】そして、例えばオペレータがこれらのレバ
ーやペダル等の操作部材を操作することにより、油圧回
路の各制御弁が制御されて、各シリンダ105〜107
や旋回モータが駆動され、これにより、ブーム103,
スティック104及びバケット108等を回動させ、上
部旋回体102を旋回させうるようになっている。ま
た、各制御弁を制御するために、パイロット油圧回路が
設けられている。これにより、ブーム103やスティッ
ク104を作動させるには、運転操作室101内のブー
ム操作部材やスティック操作部材を操作して、パイロッ
ト油圧をパイロット油路を通じてブーム用制御弁やステ
ィック用制御弁に作用させて、ブーム用制御弁やスティ
ック用制御弁を所要の位置に駆動させる。これにより、
ブーム駆動用油圧シリンダ105やスティック駆動用油
圧シリンダ106への作動油が給排調整され、これらの
シリンダ105,106が所要の長さに伸縮駆動される
ことになる。
【0008】また、上部旋回体102を作動させるに
は、運転操作室101内の旋回用操作部材を操作して、
パイロット油圧をパイロット油路を通じて旋回用制御弁
に作用させて、旋回用制御弁を所要の位置に移動させ
る。これにより、旋回モータへの作動油が給排調整さ
れ、この旋回モータが駆動されることになる。上述のよ
うに、油圧ショベルでは、各シリンダ105〜107を
伸縮駆動させ、ブーム103,スティック104, バケ
ット108等の作業装置118を駆動させたり、旋回モ
ータを駆動させ、上部旋回体102を旋回させること
で、掘削作業等の各種作業を行なうようになっている。
【0009】ところで、このような各種作業における一
動作としては例えばブームアップ,ブームダウンを繰り
返すことで地面をたたいてならす、いわゆる土場押し作
業(タンピング)があり、この作業時にはスティック操
作は行なわれず、ブーム操作のみが行なわれる。ここ
で、ブームダウン操作された場合、ブーム103は以下
のようにして駆動される。つまり、ブームダウン操作が
行なわれ、ブーム103を下降させるには、ブーム駆動
用油圧シリンダ105を伸縮させればよい。この場合に
は、パイロット油路を通じてパイロット油圧をブーム用
制御弁に作用させる。これにより、ブーム用制御弁のス
プール位置がブーム下げ位置となって、油圧ポンプから
の作動油が油路を通じてブーム駆動用油圧シリンダ10
5の一室へ供給される。この一方で、ブーム駆動用油圧
シリンダ105の他室内の作動油が、油路を通じてタン
クへ排出される。これにより、ブーム駆動用油圧シリン
ダ105が収縮しながら、ブーム103を図8中、矢印
bで示すように下側へ回動させる。
【0010】一方、ブームアップ操作された場合、ブー
ム103は以下のようにして駆動される。つまり、ブー
ムアップ操作が行なわれ、ブーム103を上昇させるに
は、ブーム駆動用油圧シリンダ105を伸長させればよ
い。この場合には、パイロット油路を通じてパイロット
油圧をブーム用制御弁に作用させる。これにより、ブー
ム用制御弁のスプール位置がブーム上げ位置となって、
油圧ポンプからの作動油が油路を通じてブーム駆動用油
圧シリンダ105の一室へ供給される。この一方で、ブ
ーム駆動用油圧シリンダ105の他室内の作動油が、油
路を通じてタンクへ排出される。これにより、ブーム駆
動用油圧シリンダ105が伸長しながら、ブーム103
を図8中、矢印aで示すように上側へ回動させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ブーム操作によってタンピング作業を行なう場合、操作
者(オペレータ)は運転操作室内に設けられたワークモ
ードスイッチを操作することにより、タンピングモード
を選択するようになっている。このようにしてタンピン
グモードが選択されると、仮にブーム用操作部材がブー
ムダウン方向へフル操作されても、タンピング時に適度
な押圧力で地面を押圧でき、かつ、適度なブームダウン
スピードが得られるようにすべく、タンピング時に適し
たブーム出力となるように、例えばブーム用操作部材の
操作量に関わらずブーム用制御弁の位置を所定位置に固
定する制御を行なって、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5へ供給される作動油の流量及び圧力がタンピング時に
要求される作動油の流量及び圧力になるようにすること
が考えられる。
【0012】しかしながら、タンピングモードスイッチ
がオンとされた状態では、ブームダウン操作を伴う他の
作業や動作(例えば、プッシュアップ動作,かき下げ作
業)において力不足やスピード不足が発生するため、こ
れらの作業や動作を行なう際には、その都度、タンピン
グモードスイッチを操作しなければならず、その操作性
は必ずしも良いものとはいえなかった。
【0013】このため、このようなタンピングモードス
イッチをなくし、コントローラによって自動的にタンピ
ングか否かを判定し、タンピング時の最適ブーム出力
(最適ポンプ出力)になるようにブーム出力制御(ポン
プ傾転角制御)を行なえるようにしたい。ここで、タン
ピング作業は、ブームアップ,ブームダウンを繰り返し
行なうものであるが、この作業は、例えば建設機械を車
両に載せる場合等において車体前方を浮き上がらせるた
めにブーム用操作部材を操作してブームダウンを行なう
場合(これをプッシュアップという)があり、これらの
動作は似たものであるため、これらを誤判定することな
く正確に自動的判定するのは難しい。
【0014】ところで、タンピング作業においては、上
述のように、タンピング作業の際に適度な押圧力で地面
を押圧でき、かつ、適度なブームダウンスピードが得ら
れるようにすべく、ブーム駆動用油圧シリンダ105へ
供給される作動油の流量や圧力を制御することで、ブー
ム103の出力(ブーム出力=作動油流量×作動油圧
力)を適度なものとする必要がある。
【0015】一方、プッシュアップにおいては、ブーム
用操作部材を操作してブーム駆動用油圧シリンダ105
へ供給される作動油の流量や圧力を制御することでブー
ム出力を適度なものとする必要がある。このようにタン
ピング作業とプッシュアップとでは必要とされるブーム
出力(ポンプ出力)が異なるため、例えばタンピングを
行ないたいのにプッシュアップ時の最大出力になるよう
に制御されてしまうと(例えばポンプ傾転角が最大傾転
角に制御されてしまうと)、必要以上に大きな押圧力で
地面を押圧することになったり、必要以上のスピードで
ブームダウンしたりして、適正なタンピング作業を行な
うことができない場合がある。
【0016】一方、プッシュアップを行ないたいのにタ
ンピング時に要求されるブーム出力になるように出力制
御(ポンプ傾転角制御)が行なわれてしまうと、建設機
械自体を浮き上がらせるのに十分な作動油が供給され
ず、プッシュアップさせることができない場合も起こり
うる。本発明は、このような課題に鑑み創案されたもの
で、タンピング時におけるタンピングモードスイッチの
操作をなくしてその操作性を改善するとともに、最適な
ブーム出力でタンピングやプッシュアップを行なえるよ
うにしてその作業性を向上させた、建設機械の制御装置
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の建設
機械の制御装置(請求項1)は、スティック, ブームを
備える建設機械の制御装置において、スティック,ブー
ムを作動させるべくオペレータにより操作される複数の
操作部材と、タンク内の作動油を吐出する油圧ポンプ
と、油圧ポンプから作動油を供給され、ブームを駆動す
るブーム駆動用油圧アクチュエータと、複数の操作部材
のうちのブーム用操作部材及びスティック用操作部材の
操作に基づいてタンピングか否かを判定するタンピング
判定手段と、ブーム駆動用油圧アクチュエータにより駆
動されるブームの出力を制御する出力制御手段とを備
え、出力制御手段が、タンピング判定手段によってタン
ピングと判定された場合にブーム出力をタンピング時に
要求される最適出力に制御することを特徴としている。
【0018】この場合、タンピング判定手段は、複数の
操作部材のうちのブーム用操作部材及びスティック用操
作部材の操作に基づいてブームダウン操作が行なわれ、
かつスティック操作が行なわれていない場合にタンピン
グと判定するように構成しても良い(請求項2)。ま
た、複数の操作部材の操作に基づいてプッシュアップか
否かを判定するプッシュアップ判定手段を備え、プッシ
ュアップ判定手段は、タンピング判定手段によってタン
ピングと判定され、かつ、複数の操作部材のうちのブー
ム用操作部材が所定時間操作された場合にプッシュアッ
プであると判定するように構成し、プッシュアップ判定
手段によってプッシュアップと判定された場合には、出
力制御手段がブーム出力をプッシュアップ時に要求され
る最適出力に制御するように構成しても良い(請求項
3)。
【0019】さらに、出力制御手段を、ブーム駆動用油
圧アクチュエータへ供給される作動油の圧力を制御する
圧力制御手段を備えるものとして構成し、タンピング判
定手段によってタンピングと判定された場合には、圧力
制御手段によってブーム駆動用油圧アクチュエータへ供
給される作動油の圧力がタンピングの押圧時に要求され
る最適圧力に制御されるように構成しても良い(請求項
4)。なお、プッシュアップ判定手段によってプッシュ
アップと判定された場合には、圧力制御手段によってブ
ーム駆動用油圧アクチュエータへ供給される作動油の圧
力がプッシュアップ時に要求される最適圧力に制御され
るように構成しても良い。
【0020】また、出力制御手段を、ブーム駆動用油圧
アクチュエータへ供給される作動油の流量を制御する流
量制御手段を備えるものとして構成し、タンピング判定
手段によってタンピングと判定された場合には、流量制
御手段によってブーム駆動用油圧アクチュエータへ供給
される作動油の流量がタンピング時にブームダウンさせ
るのに要求される最適流量に制御されるように構成して
も良い(請求項5)。なお、プッシュアップ判定手段に
よってプッシュアップと判定された場合には、流量制御
手段によってブーム駆動用油圧アクチュエータへ供給さ
れる作動油の流量がプッシュアップ時に要求される最適
流量に制御されるように構成しても良い。
【0021】さらに、ブーム駆動用油圧アクチュエータ
へ供給される作動油の圧力の上限を設定するリリーフ弁
を備え、出力制御手段が、油圧ポンプから吐出される作
動油の流量を調整すべく油圧ポンプの傾転角を制御する
ポンプ傾転角制御手段と、リリーフ弁の設定値を制御す
るリリーフ弁制御手段とを備えて構成され、タンピング
判定手段によってタンピングと判定された場合には、ポ
ンプ傾転角制御手段によってブーム駆動用油圧アクチュ
エータへ供給される作動油の流量がタンピング時に要求
される最適流量になるように油圧ポンプの傾転角が制御
されるとともに、リリーフ弁制御手段によってブーム駆
動用油圧アクチュエータへ供給される作動油の圧力がタ
ンピング時に要求される最適圧力になるようにリリーフ
弁の設定値が制御されるように構成しても良い(請求項
6)。なお、プッシュアップ判定手段によってプッシュ
アップと判定された場合には、ポンプ傾転角制御手段に
よって油圧ポンプから吐出される作動油の流量が制御さ
れてブーム駆動用油圧アクチュエータへ供給される作動
油の流量がプッシュアップ時に要求される最適流量に制
御されるとともに、リリーフ弁によってブーム駆動用油
圧アクチュエータへ供給される作動油の圧力がプッシュ
アップ時に要求される最適圧力に制御されるように構成
しても良い。
【0022】また、出力制御手段を、油圧ポンプから吐
出される作動油の圧力が設定圧力以上にならないように
しながら油圧ポンプから吐出される作動油の流量を調整
すべく油圧ポンプの傾転角を制御するポンプ傾転角制御
手段を備えるものとして構成し、タンピング判定手段に
よってタンピングと判定された場合には、ポンプ傾転角
制御手段によってブーム駆動用油圧アクチュエータへ供
給される作動油の流量及び圧力がタンピング時に要求さ
れる最適流量及び最適圧力になるように油圧ポンプの傾
転角が制御されるように構成しても良い(請求項7)。
なお、プッシュアップ判定手段によってプッシュアップ
と判定された場合には、ポンプ傾転角制御手段によって
油圧ポンプから吐出される作動油の流量及び圧力が制御
されてブーム駆動用油圧アクチュエータへ供給される作
動油の流量及び圧力がプッシュアップ時に要求される最
適流量及び最適圧力に制御されるように構成しても良
い。
【0023】また、油圧ポンプを、パイロット圧により
ポンプ傾転角が制御されるように構成し、パイロット圧
を制御する圧力制御用部材を備え、出力制御手段を、油
圧ポンプから吐出される作動油の流量を制御すべく油圧
ポンプの傾転角を制御するポンプ傾転角制御手段と、圧
力制御用部材を制御する圧力制御用部材制御手段とを備
えるものとして構成し、タンピング判定手段によってタ
ンピングと判定された場合には、ポンプ傾転角制御手段
によってブーム駆動用油圧アクチュエータへ供給される
作動油の流量がタンピング時に要求される最適流量にな
るように油圧ポンプの傾転角が制御されるとともに、圧
力制御用部材制御手段によってブーム駆動用油圧アクチ
ュエータへ供給される作動油の圧力がタンピング時に要
求される最適圧力になるように圧力制御用部材が制御さ
れるように構成しても良い(請求項8)。なお、プッシ
ュアップ判定手段によってプッシュアップと判定された
場合には、ポンプ傾転角制御手段によって油圧ポンプか
ら吐出される作動油の流量が制御されてブーム駆動用油
圧アクチュエータへ供給される作動油の流量がプッシュ
アップ時に要求される最適流量に制御されるとともに、
圧力制御用部材によって該ブーム駆動用油圧アクチュエ
ータへ供給される作動油の圧力がプッシュアップ時に要
求される最適圧力に制御されるように構成しても良い。
【0024】また、複数の操作部材は、オペレータによ
る操作に応じて電気信号を出力するように構成され、タ
ンピング判定手段は、複数の操作部材からの電気信号に
基づいてタンピングか否かを判定するように構成され、
さらに油圧ポンプから吐出される作動油をブーム駆動用
油圧アクチュエータへ供給する作動油供給通路と、作動
油供給通路に介装されてブーム駆動用油圧アクチュエー
タへ供給される作動油の流量を制御するブーム用制御弁
と、ブーム用制御弁を介してブーム駆動用油圧アクチュ
エータへ供給されなかった作動油をタンクへ戻すバイパ
ス通路と、バイパス通路内の作動油の流量に略逆比例す
る特性に基づいて油圧ポンプからの作動油の吐出流量を
制御するポンプ傾転角制御手段とを備えるものとして構
成し、出力制御手段を、ブーム用制御弁の移動量を制御
する移動量制御手段として構成し、さらにタンピング判
定手段によってタンピングと判定された場合に、ブーム
駆動用油圧アクチュエータへ供給される作動油の流量及
び圧力がタンピング時に要求される最適流量及び最適圧
力になるように移動量制御手段によってブーム用制御弁
の移動量が制御されるとともに、ブーム用制御弁の移動
量に応じてポンプ傾転角制御手段によって油圧ポンプか
らの作動油の吐出流量がタンピング時に要求される最適
ポンプ流量になるように油圧ポンプの傾転角が制御され
るように構成しても良い(請求項9)。なお、プッシュ
アップ判定手段によってプッシュアップと判定された場
合に、ブーム駆動用油圧アクチュエータへ供給される作
動油の流量及び圧力がプッシュアップ時に要求される最
適流量及び最適圧力になるように移動量制御手段によっ
てブーム用制御弁の移動量が制御されるとともに、ブー
ム用制御弁の移動量に応じてポンプ傾転角制御手段によ
って油圧ポンプからの作動油の吐出流量がプッシュアッ
プ時に要求される最適ポンプ流量に制御されるように構
成しても良い。
【0025】本発明の建設機械の制御装置(請求項1
0)は、スティック, ブームを備える建設機械の制御装
置において、オペレータにより操作される複数の操作部
材と、タンク内の作動油を吐出する油圧ポンプと、油圧
ポンプから作動油を供給され、ブームを駆動するブーム
駆動用油圧アクチュエータと、複数の操作部材の操作に
基づいてプッシュアップか否かを判定するプッシュアッ
プ判定手段と、ブーム駆動用油圧アクチュエータにより
駆動されるブームの出力を制御する出力制御手段とを備
え、プッシュアップ判定手段が、複数の操作部材のうち
のブーム用操作部材及びスティック用操作部材の操作に
基づいてブームダウン操作が行なわれ、かつスティック
操作が行なわれていないと判定し、かつ、ブーム用操作
部材が所定時間操作されたと判定した場合にプッシュア
ップであると判定し、出力制御手段が、プッシュアップ
判定手段によってプッシュアップと判定された場合にブ
ーム出力をプッシュアップ時に要求される最適出力に制
御することを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、本実施形態にかかる建
設機械について説明する。本建設機械は、従来技術(図
9参照)で既に説明したように、油圧ショベル等の建設
機械(作業機械)であって、上部旋回体102と下部走
行体100と作業装置118とからなっている。
【0027】下部走行体100は、互いに独立して駆動
しうる右トラック100R及び左トラック100Lをそ
なえており、一方、上部旋回体102は、下部走行体1
00に対して水平面内で旋回可能に設けられている。ま
た、作業装置118は、主にブーム103,スティック
104,バケット108等からなっており、ブーム10
3は、上部旋回体102に対して回動可能に枢着されて
いる。また、ブーム103の先端には、同じく鉛直面内
に回動可能にスティック104が接続されている。
【0028】また、上部旋回体102とブーム103と
の間には、ブーム103を駆動するためのブーム駆動用
油圧シリンダ(ブームシリンダ,ブーム駆動用油圧アク
チュエータ)105が設けられるとともに、ブーム10
3とスティック104との間には、スティック104を
駆動するためのスティック駆動用油圧シリンダ(スティ
ックシリンダ,スティック駆動用油圧アクチュエータ)
106が設けられている。また、スティック104とバ
ケット108との間には、バケット108を駆動するた
めのバケット駆動用油圧シリンダ(バケットシリンダ,
バケット駆動用油圧アクチュエータ)107が設けられ
ている。
【0029】そして、このような構成により、ブーム1
03は図中a方向及びb方向に、スティック104は図
中c方向及びd方向に、バケット108は図中e方向及
びf方向に回動可能に構成されている。ここで、図2は
このような油圧ショベルの油圧回路の要部を模式的に示
す図である。
【0030】図2に示すように、上述の左トラック10
0L及び右トラック100Rには、それぞれ独立した動
力源としての走行モータ109L,109Rが設けら
れ、また、上部旋回体102には、下部走行体100に
対して上部旋回体102を旋回駆動させるための旋回モ
ータ110が設けられている。これらの走行モータ10
9L,109Rや旋回モータ110は、油圧により作動
する油圧モータとして構成されており、後述するように
エンジン(主に、ディーゼルエンジン)50により駆動
される複数(ここでは2つ)の油圧ポンプ51,52か
らの作動油が油圧回路53を介して所定圧力とされて供
給され、このようにして供給される作動油圧に応じて各
油圧モータ109L,109R,110が駆動されるよ
うになっている。
【0031】ここで、油圧ポンプ51,52は、リザー
バタンク70内の作動油を所定油圧として吐出するもの
で、ここでは、斜板回転式ピストンポンプ(ピストン型
可変容量ポンプ,可変吐出量形ピストンポンプ)として
構成されている。これらの油圧ポンプ51,52は、油
圧ポンプ内に設けられたピストン(図示略)のストロー
ク量を変更することでポンプ吐出流量を調整しうるよう
になっている。
【0032】つまり、これらの油圧ポンプ51,52で
は、上記ピストンの一端が斜板(クリーププレート:図
示略)に当接するように構成されており、この斜板の傾
き(傾転角)を後述するコントローラ1からの作動信号
に基づいて変更することでピストンのストローク量を変
更してポンプ吐出流量を調整しうるようになっている。
【0033】ここでは、油圧ポンプ51,52には、そ
れぞれレギュレータ(図示せず)が取り付けられてお
り、後述するコントローラ1からの作動信号に基づいて
レギュレータ内のスプール弁の移動量を制御し、レギュ
レータのスプール弁を介してパイロット圧を作用させる
ことでポンプ傾転角を変更しうるようになっている。な
お、レギュレータのスプール弁は電磁弁として構成し、
後述するコントローラ1からの作動信号に基づいて移動
量を制御するように構成しても良いし、レギュレータの
スプール弁を制御するために比例減圧弁(電磁弁)を設
け、後述するコントローラ1からの作動信号に基づいて
比例減圧弁を制御し、比例減圧弁を介してスプール弁に
パイロット圧を作用させてスプール弁の移動量を制御す
るように構成しても良い。
【0034】このようにコントローラ1からの作動信号
に基づいて斜板の傾きを変更しうるようになっており、
油圧回路を構成する油路内の作動油の圧力のほかに、オ
ペレータによる各操作部材54の操作量をも加味するこ
とができるため、従来のように油路内の作動油の圧力を
導いて斜板の傾きを変更するものに比べ、オペレータの
運転フィーリングを向上させることができることにな
る。
【0035】また、エンジン50は、オペレータがエン
ジン回転数設定ダイヤルを切り替えることでエンジン回
転数を設定できるようになっており、ここでは、最大エ
ンジン回転数(例えば約2000rpm)と最小エンジ
ン回転数(例えば約1000rpm)との間で複数段階
に切り換えられるようになっている。なお、エンジン回
転数はこのように段階的に切り換えるものに限られず、
滑らかに変更しうるものであっても良い。また、エンジ
ン50の全馬力はこれらの油圧ポンプ51,52及び後
述するパイロットポンプ83を駆動するために消費され
る。
【0036】また、各シリンダ105〜107について
も、これらの走行モータ109L,109Rや旋回モー
タ110と同様に、エンジン50により駆動される複数
(ここでは2つ)の油圧ポンプ51,52から供給され
る作動油の油圧により駆動されるようになっている。ま
た、運転操作室101には、油圧ショベルの作動(走
行,旋回,ブーム回動,スティック回動及びバケット回
動)を制御するために左レバー,右レバー,左ペダル及
び右ペダル等の複数の操作部材54が備えられている。
これらの操作部材54は電気式操作部材(例えば電気式
操作レバー)として構成され、その操作量に応じた電気
信号を後述するコントローラ(制御手段)1へ出力する
ようになっている。
【0037】さらに、運転操作室101内には、複数の
ワークモードスイッチも設けられており、ブーム優先モ
ード, スウィング優先モード, レベリングモード等の各
種のモードを運転操作者が作業に応じて最適なものを適
宜選択しうるようになっている。なお、このような選択
が行われない通常の場合は、建設機械の作業においては
スティック104の動作が重要であり、これを最も優先
される必要があるため、スティック優先モードとなって
いる。
【0038】そして、例えばオペレータがこれらの操作
部材54を操作することにより、油圧回路53に介装さ
れる各制御弁57〜60,62〜65が制御されて、各
シリンダ105〜107や油圧モータ109L,109
R,110が駆動される。これにより、上部旋回体10
2を旋回させたり、ブーム103,スティック104及
びバケット108等を回動させたり、油圧ショベルを走
行させることができるのである。
【0039】なお、ブーム103を回動させる場合に操
作するものをブーム用操作部材54a、スティック10
4を回動させる場合に操作するものをスティック用操作
部材54b、バケット108を回動させる場合に操作す
るものをバケット用操作部材54c、上部旋回体102
を旋回させる場合に操作するものを旋回用操作部材54
dという。
【0040】次に、これらの各シリンダ等を制御するた
めの油圧回路53について説明する。油圧回路53は、
図2に示すように、第1回路部55と、第2回路部56
とを備える。このうち、第1回路部55は、第1油圧ポ
ンプ51に接続される油路61と、油路61に介装され
る右走行モータ用制御弁57,バケット用制御弁58,
第1ブーム用制御弁59,第2スティック用制御弁60
等の制御弁とを備えて構成される。
【0041】そして、第1油圧ポンプ51からの作動油
が、油路61,右走行モータ用制御弁57を介して右走
行モータ109Rへ供給され、右走行モータ109Rを
駆動するようになっている。また、第1油圧ポンプ51
からの作動油は、油路61,バケット用制御弁58を介
してバケット駆動用油圧シリンダ107へ供給されると
ともに、油路61,第1ブーム用制御弁59を介してブ
ーム駆動用油圧シリンダ105へ供給され、さらに油路
61,第2スティック用制御弁60を介してスティック
駆動用油圧シリンダ106へ供給され、これにより、各
シリンダ105,106,107が駆動されるようにな
っている。
【0042】また、第1回路部55の油路61の下流側
には絞り81が備えられており、この絞り81を通じて
第1油圧ポンプ51からの作動油をリザーバタンク70
へ戻すようになっている。第2回路部56は、第2油圧
ポンプ52に接続される油路66と、油路66に介装さ
れる左走行モータ用制御弁62,旋回モータ用制御弁6
3,第1スティック用制御弁64,第2ブーム用制御弁
65等の制御弁と、絞り82とを備えて構成される。
【0043】そして、第2油圧ポンプ52からの作動油
が、油路66,左走行モータ用制御弁62を介して左走
行モータ109Lへ供給され、これにより、左走行モー
タ109Lが駆動されるようになっている。また、第2
油圧ポンプ52からの作動油は、油路66,旋回モータ
用制御弁63を介して旋回モータ110へ供給され、こ
れにより、旋回モータ110が駆動されるようになって
いる。さらに、第2油圧ポンプ52からの作動油は、油
路66,第1スティック用制御弁64を介してスティッ
ク駆動用油圧シリンダ106へ供給されるとともに、油
路66,第2ブーム用制御弁65を介してブーム駆動用
油圧シリンダ105へ供給され、これにより、各シリン
ダ105,106が駆動されるようになっている。
【0044】また、第2回路部56の油路66の下流側
には絞り82が備えられており、この絞り82を通じて
第2油圧ポンプ52からの作動油をリザーバタンク70
へ戻すようになっている。なお、各制御弁57〜60,
62〜65は、図示しないコントロールユニット内に収
納されている。
【0045】このように、本実施形態では、建設機械の
作業において重要なスティック104に他の作業機11
8との同時操作時においても十分な作動油が供給される
ように、第2回路部56の第2油圧ポンプ52からの作
動油に加え、第1回路部55の第1油圧ポンプ51から
の作動油もスティック駆動用油圧シリンダ106へ供給
されるようになっている。
【0046】このため、第2回路部56の油路66に第
1スティック用制御弁64が介装され、第1回路部55
の油路61に第2スティック用制御弁60が介装されて
いる。そして、第1スティック用制御弁64を比例制御
弁64a,64bにより制御するとともに、第2スティ
ック用制御弁60を比例制御弁60a,60bにより制
御することにより、スティック駆動用油圧シリンダ10
6への作動油の給排を行なえるようになっている。
【0047】同様に、他の作業機118との同時操作時
においてもブーム103に十分な作動油が供給されるよ
うに、第1回路部55の第1油圧ポンプ51からの作動
油に加え、第2回路部56の第2油圧ポンプ52からの
作動油もブーム駆動用油圧シリンダ105へ供給される
ようになっている。このため、第1回路部55の油路
(作動油供給通路)61に第1ブーム用制御弁59が介
装され、第2回路部56の油路(作動油供給通路)66
に第2ブーム用制御弁65が介装されている。そして、
第1ブーム用制御弁59を比例制御弁59a,59bに
より制御するとともに、第2ブーム用制御弁65を比例
制御弁65a,65bにより制御することにより、ブー
ム駆動用油圧シリンダ105への作動油の給排を行なえ
るようになっている。
【0048】また、本実施形態では、スティック駆動用
油圧シリンダ106への作動油の給排を行なう油路6
7,68にはスティック用再生弁76が介装されてお
り、作動油排出側油路から作動油供給側油路へ所定量の
作動油を再生できるようになっている。同様に、ブーム
駆動用油圧シリンダ105への作動油の給排を行なう油
路78,79にもブーム用再生弁77が介装されてお
り、作動油排出側油路から作動油供給側油路へ所定量の
作動油を再生できるようになっている。
【0049】また、ブーム下げ用油圧回路(図2中、符
号79等で示す油路)には、リリーフ弁40が介装され
ており、ブーム駆動用油圧シリンダ105へ供給される
作動油の圧力(ブーム下げ圧力)が定格ブーム下げ圧力
に制御されるようになっている。ここで、各制御弁57
〜60,62〜65は、図3に示すように、スプール弁
として構成され、いずれも複数(ここでは5つ)の絞り
を備えて構成される。
【0050】つまり、各制御弁57〜60,62〜65
は、図3に示すように、第1油圧ポンプ51,第2油圧
ポンプ52とスティック駆動用油圧シリンダ106とを
連通する油路(作動油供給通路,P−C通路)61a,
66aに介装されるP−C絞り8と、スティック駆動用
油圧シリンダ106とリザーバタンク70とを連通する
油路(作動油排出通路,C−T通路)66b,69に介
装されるC−T絞り9と、第1油圧ポンプ51,第2油
圧ポンプ52とリザーバタンク70とを連通する油路
(バイパス通路)61b,66cに介装されるバイパス
通路絞り10とを備えて構成される。
【0051】なお、図3ではスティック用制御弁60,
64はスティック下げ位置になっているが、スティック
用制御弁60,64を、図3中、上方向へ移動させて、
スティック用制御弁60,64のバイパス通路絞り10
をバイパス通路61b,66cに介装させることで、ス
ティック用制御弁60,64を中立位置とすることがで
き、また、スティック用制御弁60,64を、図3中、
最も上方向へ移動させて、スティック用制御弁60,6
4のP−C絞り8をP−C通路61a,66aに介装さ
せるとともに、スティック用制御弁60,64のC−T
絞り9をC−T通路66b,69に介装させることで、
スティック用制御弁60,64をスティック上げ位置に
することができる。
【0052】なお、絞り8,9,10の径の設定におい
ては、ブーム103やスティック104等の作業装置1
18の連動性を確保すべく、各操作部材54がフル操作
されている場合に全ての作業装置118が動くように考
慮される。そして、P−C絞り8によって、第1油圧ポ
ンプ51,第2油圧ポンプ52とスティック駆動用油圧
シリンダ106とを連通する油路61a,66aの開口
面積(作動油供給通路の開口面積,P−C開口面積)が
調整される。
【0053】C−T絞り9によって、スティック駆動用
油圧シリンダ106とリザーバタンク70とを連通する
油路66b,69の開口面積(作動油排出通路の開口面
積,C−T開口面積)が調整される。バイパス通路絞り
10によって、第1油圧ポンプ51,第2油圧ポンプ5
2とリザーバタンク70とを連通する油路61b,66
cの開口面積(バイパス通路の開口面積)が調整され
る。
【0054】ところで、本実施形態では、図2に示すよ
うに、各制御弁57〜60,62〜65を制御するため
に、パイロットポンプ83と、比例減圧弁57a〜60
a,57b〜60b,62a〜65a,62b〜65b
とを備えるパイロット油圧回路が設けられている。な
お、図2では、パイロット油圧回路に備えられるパイロ
ットポンプ83及び比例減圧弁57a〜60a,57b
〜60b,62a〜65a,62b〜65bのみを図示
し、パイロット油路を省略してパイロット油圧を符号P
で示している。
【0055】ここで、比例減圧弁57a〜60a,57
b〜60b,62a〜65a,62b〜65bは、電磁
弁であって、後述するコントローラ1からの作動信号に
より作動されるようになっている。これにより、パイロ
ットポンプ83からのパイロット油圧をコントローラ1
からの作動信号に基づいて所定圧として各制御弁57〜
60,62〜65に作用させるようになっている。な
お、コントローラ1は、各制御弁57〜60,62〜6
5の移動量を制御するものであるため、移動量制御手段
ともいう。
【0056】このような構成により、例えばブーム10
3を作動させるには、運転操作室101内のブーム用操
作部材54aを操作して、パイロットポンプ83からの
パイロット油圧Pを図示しないパイロット油路を通じ
て、ブーム用制御弁59,65に作用させて、ブーム用
制御弁59,65を所要の位置に移動させる。これによ
り、ブーム駆動用油圧シリンダ105の作動油が給排調
整され、これらのシリンダ105が所要の長さに伸縮駆
動され、これにより、ブーム103が作動される。
【0057】例えば、ブーム103を下側へ回動させる
(ブームダウン)には、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5を収縮させればよい。この場合には、パイロット油路
を通じてパイロット油圧を第1ブーム用制御弁59に作
用させる。これにより、第1ブーム用制御弁59のスプ
ール位置がブーム下側回動位置(ブームダウン位置)と
なって、第1回路部55の第1油圧ポンプ51からの作
動油が油路95,79を経て、ブーム駆動用油圧シリン
ダ105の一室へ供給され、ブーム駆動用油圧シリンダ
105の一室へ供給される。この一方で、ブーム駆動用
油圧シリンダ105の他室内の作動油が、油路78,6
9を経てリザーバタンク70へ排出される。これによ
り、ブーム駆動用油圧シリンダ105が収縮しながら、
ブーム103を図9中、矢印bで示すように下側へ回動
させる。
【0058】逆に、ブーム103を上側へ回動させる
(ブームアップ)には、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5を伸長させればよい。この場合には、パイロット油路
を通じてパイロット油圧を第1ブーム用制御弁59, 第
2ブーム用制御弁65に作用させる。これにより、第1
ブーム用制御弁59, 第2ブーム用制御弁65のスプー
ル位置がブーム上側回動位置(ブームアップ位置)とな
って、第1回路部55の第1油圧ポンプ51からの作動
油が油路95,78を経て、ブーム駆動用油圧シリンダ
105の一室へ供給され、さらに、第2回路部56の第
2油圧ポンプ52からの作動油が油路66a ,90, 7
8を経て、ブーム駆動用油圧シリンダ105の他室へ供
給される。この一方で、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5の一室内の作動油が、油路79,91, 66b又は、
油路79, 69を経てリザーバタンク70へ排出され
る。これにより、ブーム駆動用油圧シリンダ105が伸
長しながら、ブーム103を図9中、矢印aで示すよう
に上側へ回動させる。
【0059】さらに、ブーム駆動用油圧シリンダ105
の現状態を保持するには、パイロット油圧を第1ブーム
用制御弁59, 第2ブーム用制御弁65に適宜作用させ
て、第1ブーム用制御弁59, 第2ブーム用制御弁65
の各スプールの位置を中立位置(油圧給排路遮断位置)
にすればよい。これにより、ブーム駆動用油圧シリンダ
105の各油室における作動油の給排が停止され、ブー
ム103が現位置に保持される。
【0060】ところで、このように構成される建設機械
には、種々のセンサが取り付けられており、各センサか
らの検出信号は後述するコントローラ1へ送られるよう
になっている。例えば、油圧ポンプ51,52を駆動す
るエンジン50にはエンジン回転数センサ71が取り付
けられており、このエンジン回転数センサ71からの検
出信号は後述するコントローラ1へ送られるようになっ
ている。そして、コントローラ1は、実際のエンジン回
転数がオペレータによりエンジン回転数設定ダイヤルで
設定された目標エンジン回転数になるようにフィードバ
ック制御するようになっている。
【0061】また、第1回路部55の第1油圧ポンプ5
1及び第2回路部56の第2油圧ポンプ52の吐出側に
は、ポンプ吐出圧を検出すべくそれぞれ圧力センサ(P
/S−P1)72,圧力センサ(P/S−P2)73が
備えられており、これらの圧力センサ72,73からの
検出信号は後述するコントローラ1へ送られるようにな
っている。
【0062】また、第1回路部55の油路61の各制御
弁57〜60及び第2回路部56の油路66の各制御弁
62〜65の下流側には、それぞれ圧力センサ(P/S
−N1)74,圧力センサ(P/S−N2)75が備え
られており、これらの圧力センサ74,75からの検出
信号は後述するコントローラ1へ送られるようになって
いる。
【0063】また、ブーム駆動用油圧シリンダ105へ
の作動油の給排を行なう油路には圧力センサ(P/S−
BMd)80が設けられており、この圧力センサ80に
よってブーム駆動用油圧シリンダ105のロッド側圧力
(負荷圧力)を検出できるようになっている。そして、
この圧力センサ80からの検出信号は後述するコントロ
ーラ1へ送られるようになっている。
【0064】そして、本実施形態では、上述のように構
成される建設機械を制御すべく、コントローラ1が備え
られている。コントローラ1は、上述の各センサ71〜
75,80からの検出信号や操作部材54からの電気信
号に基づいて、第1油圧ポンプ51,第2油圧ポンプ5
2,各再生弁76,77,各制御弁57〜60,62〜
65へ作動信号を出力することにより、第1油圧ポンプ
51,第2油圧ポンプ52の傾転角制御,各制御弁57
〜60,62〜65の位置制御,各再生弁76,77の
位置制御,リリーフ弁40の制御等を行なうようになっ
ている。
【0065】このうち、コントローラ1による第1油圧
ポンプ51,第2油圧ポンプ52の傾転角制御は、第1
回路部55のバイパス通路61bの下流側及び第2回路
部56のバイパス通路66cの下流側に設けられたそれ
ぞれの圧力センサ74,75からの検出信号に基づいて
ネガティブフローコントロールにより行なわれるように
なっている。なお、圧力センサ74,75により検出さ
れる圧力に基づいてネガティブフローコントロールが行
なわれるため、圧力センサ74,75により検出される
圧力をネガコン圧ともいう。
【0066】ここで、ネガティブフローコントロール
(電子式ネガティブフローコントローシステム)とは、
バイパス通路61b,66cの下流側の圧力が上がった
らポンプ吐出流量を減らすようなネガティブな特性のポ
ンプ流量制御をいう。ここで、ネガティブフローコント
ロールは、各操作部材54の操作量、即ちネガコン圧に
応じてポンプ吐出流量が制御される流量制御と、アクチ
ュエータにかかる負荷圧力、即ちポンプ吐出圧力に応じ
てポンプ吐出流量が制御される馬力制御とに分けられ
る。
【0067】このうち、流量制御は、許容馬力内でアク
チュエータ(各シリンダ)のスピードを制御しうるもの
である。つまり、ポンプ吐出流量を各操作部材54の操
作量、即ちネガコン圧に応じて制御でき、これにより、
アクチュエータのスピードを制御できるものである。と
ころで、各操作部材54がフル操作され、ポンプ吐出流
量が最大となり、アクチュエータのスピードが最大とな
る場合、ポンプ吐出流量(即ち、アクチュエータのスピ
ード)は、次式により決定される。
【0068】ポンプ吐出流量Q=許容馬力W/ポンプ吐
出圧力Pこの状態で、アクチュエータにかかる負荷圧力
が変動するとポンプ吐出圧力Pも変動し、上式より、ポ
ンプ吐出流量Qも変動することになるため、これによ
り、アクチュエータのスピードも変動することになる。
このように、ポンプ吐出流量Qが、各操作部材54の操
作量に応じて制御されるのではなく、アクチュエータに
かかる負荷圧力、即ちポンプ吐出圧力Pに応じて制御さ
れ、ポンプ吐出流量Qの多少は第1油圧ポンプ51,第
2油圧ポンプ52を駆動するエンジン50の許容馬力W
に依存するような状態における制御を馬力制御という。
【0069】このような馬力制御が行なわれる場合に
は、オペレータが各操作部材54をフル操作し、アクチ
ュエータの最大スピードを要求しても、実際のアクチュ
エータのスピードは負荷圧力の大きさによって決まるこ
とになる。この場合、エンジン50の馬力は許容最大値
となる。また、例えば複数のアクチュエータを同時操作
するような場合、各々の操作部材54がフル操作されて
いない状態であっても、それぞれのアクチュエータへ作
動油が供給されてネガコン圧が低下し、要求流量が許容
馬力によって決定される許容流量を超えているときは馬
力制御における許容流量になるようにポンプ傾転角制御
が行なわれる。
【0070】ところで、操作部材54が中立位置の場
合、即ちオペレータが操作部材54を操作していない場
合は、作業機118は何ら仕事せず、アクチュエータを
駆動させる必要がないため、油圧ポンプ51,52から
のポンプ吐出流量は望ましくはゼロにしたい。このた
め、本実施形態では、各制御弁57〜60,62〜65
はオープンセンタ(スプール中立位置でバイパス通路6
1b,66cがオープンになるように配設すること)に
して、操作部材54が中立位置の場合は、油圧ポンプ5
1,52から供給される作動油はバイパス通路61b,
66cを通じてリザーバタンク70へ戻るようになって
いる。
【0071】これにより、操作部材54が中立位置の場
合は、バイパス通路61b,66cの下流側に介装され
た絞り81,82の直上流側の圧力が大きくなり、ネガ
ティブフローコントロールによって、可変容量油圧ポン
プ51,52からのポンプ吐出流量が減少するように制
御されるようになっている。一方、操作部材54が操作
された場合には、その操作量に応じた量の作動油が各ア
クチュエータ(シリンダ等)へ供給され、残りの作動油
がバイパス通路61b,66cを通じてリザーバタンク
70へ戻るようになっている。
【0072】また、バイパス通路61b,66cの下流
側には、上述したように絞り(オリフィス)81,82
が設けられている。そして、これらの絞り81,82の
直上流側のバイパス通路61b,66cに圧力センサ7
4,75が介装され、これらの圧力センサ74,75に
より検出される絞り81,82の直上流側の圧力に基づ
いて油圧ポンプ51,52の傾転角制御が行なわれるよ
うになっている。
【0073】そして、オペレータが操作部材54を操作
すると、操作部材54の操作量に応じて制御弁57〜6
0,62〜65が移動してバイパス通路61b,66c
が絞られ、バイパス通路61b,66cを流れる作動油
の流量が減少するが、絞り81,82の径は一定である
ため、流量が減った分だけ絞り81,82の直上流側の
圧力、即ち圧力センサ74,75により検出される圧力
が低下し、この低下した圧力に応じてポンプ吐出流量が
多くなるように可変容量油圧ポンプ51,52の傾転角
制御が行なわれることになる。
【0074】これは、オペレータの要求、即ちオペレー
タによる操作部材54の操作量に応じてポンプ吐出流量
が多くなるように制御されることを意味し、これはオペ
レータが操作部材54を操作することで油圧ポンプ5
1,52からのポンプ吐出流量を制御してアクチュエー
タ(各シリンダ)のスピードを制御できることを意味す
る。
【0075】本実施形態にかかる建設機械の制御装置
は、上述のように構成され、コントローラ1による各種
の制御が行なわれ、さらに、本実施形態では、ブームダ
ウン操作時には、通常のネガティブフローコントロール
におけるポンプ傾転角制御とは異なるポンプ傾転角制御
による作動油の流量制御が行なわれるとともに、リリー
フ弁の設定値制御による作動油の圧力制御も行なわれる
ようになっている。
【0076】次に、本実施形態にかかる建設機械の制御
装置において特徴となるタンピング作業時やプッシュア
ップ時のポンプ傾転角制御による作動油の流量制御、及
びリリーフ弁の設定値制御による作動油の圧力制御につ
いて、図1の制御ブロック図を参照しながら説明する。
本実施形態では、図1に示すように、コントローラ1
は、タンピング判定手段2と、プッシュアップ判定手段
3と、ポンプ傾転角制御手段4と、リリーフ弁制御手段
5とを備えて構成される。
【0077】このうち、タンピング判定手段2は、ブー
ム用操作部材54a及びスティック用操作部材54bか
らの電気信号に基づいてタンピングであるか否かを判定
するものである。つまり、タンピング判定手段2は、ブ
ームダウン操作は行なわれているが、スティック操作は
行なわれていない場合にタンピングであると判定するよ
うになっている。
【0078】そして、タンピングであると判定した場合
は、さらにプッシュアップであるか否かを判定すべくプ
ッシュアップ判定手段3へ信号を出力するようになって
いる。一方、タンピングでないと判定した場合は、タン
ピングでもなく、プッシュアップでもないと考えられる
ため、基本のポンプ傾転角制御を行なうべく後述するポ
ンプ傾転角制御手段4の基本傾転角制御部4Cへ信号を
出力するようになっている。
【0079】このように、本実施形態では、タンピング
であるか否かをブーム用操作部材54a及びスティック
用操作部材54bからの電気信号に基づいて判定できる
ため、従来のようにタンピングモードスイッチを設ける
必要がない。プッシュアップ判定手段3は、ブーム用操
作部材54a及びタンピング判定手段2からの信号に基
づいてプッシュアップであるか否かを判定するものであ
る。つまり、プッシュアップ判定手段3は、タンピング
判定手段2によりタンピングであると判定された場合
(即ち、ブームダウン操作は行なわれているが、スティ
ック操作は行なわれていない場合)に、ブーム用操作部
材54aからの電気信号に基づいてブーム用操作部材5
4aの操作(例えばフル操作)が所定時間(例えば約1
秒以上)継続したかどうかによってプッシュアップであ
るか否かを判定し、ブーム用操作部材54aの操作が所
定時間継続した場合にプッシュアップであると判定する
ようになっている。
【0080】そして、プッシュアップであると判定した
場合には、そのブームダウン操作はタンピングではなく
プッシュアップであると考えられるため、プッシュアッ
プ時の最適ポンプ流量制御を行なうべく後述するポンプ
傾転角制御手段4のプッシュアップ用傾転角制御部4B
へ信号を出力するとともに、プッシュアップ時の最適圧
力制御を行なうべく後述するリリーフ弁制御手段5のプ
ッシュアップ用リリーフ弁制御部5Bへ信号を出力する
ようになっている。
【0081】一方、プッシュアップでないと判定した場
合には、タンピングであると考えられるため、タンピン
グ時の最適ポンプ流量制御を行なうべく後述するポンプ
傾転角制御手段4のタンピング用傾転角制御手段4Aへ
信号を出力するとともに、タンピングの最適圧力制御を
行なうべく後述するリリーフ弁制御手段5のタンピング
用リリーフ弁制御部5Aへ信号を出力するようになって
いる。
【0082】ところで、タンピング作業時の最適出力制
御(最適ブーム出力制御)は、以下の2つの要求を満た
す必要がある。 (1)タンピング作業時に機体が打撃反力で飛び上がら
ない程度の適度な打撃力とする(タンピング作業対応の
押圧力制御)。 (2)タンピング作業時に適度なブームダウンスピード
を得る(タンピング作業対応の流量制御)。
【0083】このように、タンピング作業時に最適出力
制御を行なうには、ブーム103を駆動するためのブー
ム駆動用油圧シリンダ105へ供給される作動油の流量
及び圧力(ブーム103の出力)を適度に制御する必要
がある。本実施形態では、タンピング作業時のブーム下
げ出力(ブームダウン時のブーム出力)が、定格ブーム
下げ出力(定格ブーム出力)に対して所定割合(例えば
約50〜約60%)に制御されるようになっている。な
お、例えばタンピング時にブーム用操作部材54aがフ
ル操作された場合も同様である。
【0084】なお、定格ブーム下げ出力とは、ブーム下
げ用油圧回路(図2中、符号79等で示す油路)の定格
出力[即ち、タンピング作業以外の作業で要求される出
力のうちの最大出力(最大出力=最大流量×最大圧
力)]をいう。また、上述のように所定割合(例えば約
50〜約60%)に設定されたブーム下げ出力をタンピ
ング時の最適出力[最適ブーム出力;タンピング作業時
にブームダウンさせる場合にブーム駆動用油圧シリンダ
105に作用する最適な作動油の流量及び圧力(出力=
流量×圧力)]という。
【0085】このため、本実施形態では、油圧ポンプ5
1,52から吐出される作動油の流量を調整すべく油圧
ポンプ51,52の傾転角を制御するポンプ傾転角制御
手段4と、ブーム駆動用油圧シリンダ105へ供給され
る作動油の圧力の上限を設定しうるリリーフ弁制御手段
5とが備えられている。なお、ポンプ傾転角制御手段4
は、ブーム駆動用油圧シリンダ105へ供給される作動
油の流量を制御するものであるため流量制御手段ともい
う。また、リリーフ弁制御手段5は、ブーム駆動用油圧
シリンダ105へ供給される作動油の圧力を制御するも
のであるため圧力制御手段ともいう。さらに、これらの
ポンプ傾転角制御手段(流量制御手段)4,リリーフ弁
制御手段(圧力制御手段)5は、ブーム駆動用油圧シリ
ンダ105により駆動されるブーム103の出力を制御
するものであるため出力制御手段ともいう。そして、こ
の出力制御手段によって、タンピング時にはブーム出力
がタンピング時に要求される最適出力に制御されること
になる。つまり、タンピング判定手段2によってタンピ
ングと判定された場合には、ポンプ傾転角制御手段4に
よって油圧ポンプ51,52から吐出される作動油の流
量が制御されてブーム駆動用油圧アクチュエータ105
へ供給される作動油の流量がタンピング時に要求される
最適流量に制御されるとともに、リリーフ弁40によっ
てブーム駆動用油圧アクチュエータ105へ供給される
作動油の圧力がタンピング時に要求される最適圧力に制
御されることになる。
【0086】ここでは、ポンプ傾転角制御手段4は、タ
ンピング用傾転角制御部4Aと、プッシュアップ用傾転
角制御部4Bと、基本傾転角制御部4Cとを備えて構成
される。また、リリーフ弁制御手段5は、タンピング用
リリーフ弁制御部5Aと、プッシュアップ用リリーフ弁
制御部5Bと、基本リリーフ弁制御部5Cとを備えて構
成される。
【0087】まず、タンピング用傾転角制御部4Aは、
タンピング判定手段2によってタンピングであると判定
され、かつ、プッシュアップ判定手段3によってプッシ
ュアップでないと判定された場合に、タンピングである
と考えて、圧力センサ72,73,74,75からの検
出情報に基づいてタンピング時の最適ポンプ流量になる
ようにポンプ傾転角制御を行なうものである。
【0088】ここで、タンピング時の最適ポンプ流量制
御とは、主にタンピング作業時にブームダウンさせる場
合に過剰なスピードでブームダウンしないように、ブー
ム駆動用油圧シリンダ105に作用する作動油の流量
が、タンピング時に必要な作動油の流量になるように制
御することをいう。つまり、タンピング時の最適ポンプ
流量制御とは、タンピング作業時にはブーム用操作部材
54aがフル操作される場合が多いが、このような場合
であっても、最高速のスピードで打撃してしまい、打撃
時の衝撃が大きくなり、その操作が困難となるのを防止
できるように、ブーム駆動用油圧シリンダ105に作用
する作動油の流量を最適とする制御である。
【0089】具体的には、タンピング用傾転角制御部4
Aが、タンピング作業時には、油圧ポンプ51,52か
らのポンプ吐出流量が所定量[例えば、定格ブーム下げ
流量の例えば約50〜約60%の流量,タンピング時の
最適ポンプ流量]になるようにポンプ傾転角制御(即
ち、ポンプ傾転角を定格傾転角の例えば約50〜約60
%の傾転角とする制御)を行なうようになっている。こ
れにより、タンピング作業中のブーム103のブームア
ップ・ブームダウンさせる時に、油圧ポンプ51,52
からのポンプ吐出流量が所定量[例えば、定格ブーム下
げ流量の例えば約50〜約60%の流量]になるように
ポンプ傾転角制御(即ち、ポンプ傾転角を定格傾転角の
例えば約50〜約60%の傾転角とする制御)が行なわ
れることになる。このようにしているのは、タンピング
のブームダウン・ブームアップ時には、ブーム出力を制
御するのにブーム下げ流量を制御するのが効果的だから
である。なお、所定量は各種タンピング作業において最
適なポンプ吐出流量となるように任意に設定することが
できる。
【0090】なお、定格ブーム下げ流量とは、ブーム下
げ用油圧回路(図2中、符号79等で示す油路)の定格
流量(最大流量)をいう。また、上述のように所定量
(例えば約50〜約60%の流量)に設定されたブーム
下げ流量をタンピング時の最適流量[最適ブーム流量;
タンピング作業時にブームダウンさせる場合にブーム駆
動用油圧シリンダ105へ供給する最適な作動油の流
量]という。
【0091】なお、タンピング時やプッシュアップ時に
は、ブーム103の単独操作となるため、油圧ポンプ5
1,52から吐出される作動油は他のアクチュエータへ
供給されず、全てブーム駆動用油圧シリンダ105へ供
給されるため、ポンプ出力(ポンプ流量×ポンプ圧力)
は全てブーム出力(ブーム流量×ブーム圧力)として使
われることになる。
【0092】ところで、本実施形態では、ブーム下げ用
油圧回路(図2中、符号79等で示す油路)に、この回
路内の作動油の圧力(即ち、ブーム駆動用油圧シリンダ
105へ作用する作動油の圧力)の上限を設定しうるリ
リーフ弁(ラインリリーフ弁)40が設けられている。
なお、リリーフ弁40は、ブームダウンさせてバケット
108を地面に押しつける場合に使用されるブーム下げ
用油圧回路(図2中、符号79等で示す油路)内であれ
ばどこに設けてもよく、例えば油圧ポンプ51,52の
直下流側に設けても良い。また、例えば油圧回路の定格
圧力(システム圧力)を設定するために油圧ポンプ5
1,52と各制御弁との間に設けられているメインリリ
ーフ弁(図示せず;このメインリリーフ弁もブーム下げ
用油圧回路内に設けられる)を電磁弁として構成し、こ
のメーンリリーフ弁によってブーム駆動用油圧シリンダ
105に作用する作動油の圧力を制御するようにしても
良い。このようにすることができるのは、タンピング時
やプッシュアップ時には、ブーム103の単独操作とな
るため、ブーム駆動用油圧シリンダ105へ作動油を供
給するための作動油供給通路(図2中、符号79等で示
す油路)のみに油圧ポンプ51,52から吐出される作
動油が供給されることになるためである。
【0093】ここでは、リリーフ弁40は、その設定値
(設定圧力,調整値)を任意に可変設定しうる可変リリ
ーフ弁(電磁弁)として構成され、その設定値は、図1
に示すように、タンピング用リリーフ弁制御部5Aから
の制御信号(電気信号)に基づいて設定されるようにな
っている。このリリーフ弁40の設定値は、ブーム下げ
圧力が定格ブーム下げ圧力に対して所定割合(例えば約
50〜60%)の圧力になるように設定される。ここで
は、タンピング用リリーフ弁制御部5Aからの制御信号
に基づいてリリーフ弁40のソレノイド部分40Aへ電
流を供給して、バネ40Bのスプリング力に抗する力を
作用させることで、リリーフ弁40の設定値を設定する
ようになっている。
【0094】ここでは、リリーフ弁40の設定値が、バ
ネ40Bのスプリング力の大きさのみによって設定され
る場合には、ブーム下げ圧力が定格ブーム下げ圧力に制
御されるようになっている。このため、リリーフ弁40
のソレノイド部分40Aへ電流を供給することで、バネ
40Bのスプリング力の大きさに対して所定割合(例え
ば約40%〜50%)の力を生じさせれば、ブーム下げ
圧力を定格ブーム下げ圧力に対して所定割合(例えば約
50〜60%)の圧力に制御することができることにな
る。
【0095】なお、ここでは、リリーフ弁40を電磁弁
として構成し、タンピング用リリーフ弁制御部5Aから
の電気信号に基づいてリリーフ弁40の設定値を設定す
るようになっているが、リリーフ弁40は、その設定値
(設定圧力,調整値)をパイロット油圧で任意に可変設
定するように構成しても良い。そして、このリリーフ弁
40によって、タンピング作業時には、ブーム駆動用油
圧シリンダ105へ供給される作動油の圧力の上限(上
限圧力)が、所定圧力[例えば、定格ブーム下げ圧力に
対して例えば約50〜約60%の圧力,タンピング時の
最適圧力(最適ブーム下げ圧力)]に制御されるように
なっている。これにより、タンピング作業中のバケット
を地面に打ち付ける打撃時(押圧時)に、ブーム駆動用
油圧シリンダ105へ供給される作動油の圧力の上限
が、所定圧力[例えば、定格ブーム下げ圧力に対して例
えば約50〜約60%の圧力]に制御されることにな
る。このようにしているのは、タンピングの押圧時に
は、ブーム駆動用油圧シリンダ105へ供給される作動
油の流量はほとんど変動しないと考えられるため、ブー
ム出力を制御するにはブーム下げ圧力を制御するのが効
果的だからである。
【0096】ここで、タンピング時の最適圧力制御と
は、主にタンピング作業時にブームダウンさせる場合に
バケット108で地面が過剰に押圧されないように、ブ
ーム駆動用油圧シリンダ105に作用する作動油の圧力
が、タンピング時に必要な作動油の圧力になるように制
御することをいう。つまり、タンピング時の最適圧力制
御とは、タンピング作業時にはブーム用操作部材54a
がフル操作される場合が多いが、このような場合であっ
ても、油圧システムの許容最高圧力(定格圧力)まで作
動油圧が上昇して、機体が跳ね上がってしまい、その操
作が困難となるのを防止できるように、ブーム駆動用油
圧シリンダ105に作用する作動油の圧力を最適とする
制御である。
【0097】このように、リリーフ弁40を設けること
によってブーム駆動用油圧シリンダ105へ供給される
作動油の圧力を調整することで、タンピング時に過剰な
打撃力(押付力)が作用しないようにしている(ブリー
ドオフ機能)。上述のように可変容量ポンプ51,52
及びリリーフ弁40を設けることで、ブーム駆動用油圧
シリンダ105へ供給される作動油の流量と圧力とを、
各種タンピング作業(必要なスピードや押圧力は種々の
組み合わせがある)に応じて任意の関係で設定できるよ
うになり、融通性(設計の自由度)が大きくなるという
利点がある。また、上述のように、タンピング時に油圧
ポンプ51,52の傾転角制御と、リリーフ弁40の制
御との双方を行なうことにより、リリーフ弁40の制御
のみを行なう場合よりも、ポンプ吐出流量を低減するこ
とで燃費を向上させることができるとともに、リリーフ
弁40から多量の流量の作動油が排出することで熱が発
生するのを抑制し、クーリング性能を高めることができ
るという利点もある。
【0098】なお、ここでは、タンピング時のブーム出
力制御として、可変容量油圧ポンプ51,52の制御
と、リリーフ弁40の制御との双方を行なうようにして
いるが、例えばタンピング時のブーム出力制御として、
リリーフ弁40の制御のみを行なうようにしても良い
(この場合、油圧ポンプ51,52の制御は基本傾転角
制御とされる)。これにより、リリーフ弁40によっ
て、タンピング作業において適度な押圧力(打撃力)が
作用するように作動油の圧力が制御されることになる。
この場合、タンピング時のブームダウンスピードはオペ
レータが操作部材を操作することにより調整することが
できる。
【0099】また、例えばタンピング時のブーム出力制
御として、油圧ポンプ51,52の傾転角制御のみを行
なうようにしても良い(この場合、リリーフ弁40の制
御は基本リリーフ弁制御とされる)。これにより、油圧
ポンプ51,52の傾転角制御によって、タンピング作
業において適度なブームスピードが得られるように作動
油の流量が制御されることになる。
【0100】ところで、本実施形態では、プッシュアッ
プ時には、ブーム用操作部材54aの操作量に応じたブ
ーム出力(ブーム下げ出力;例えば、ブーム用操作部材
54aがフル操作された場合は約100%のブーム出
力)で、プッシュアップが可能となるようにブーム出力
制御が行なわれるようになっている。なお、プッシュア
ップ時の操作量に応じたブーム出力をプッシュアップ時
の最適出力(最適ブーム出力,最適ブーム下げ出力)と
いう。
【0101】このため、プッシュアップ用傾転角制御部
4Bは、タンピング判定手段2によってタンピングであ
ると判定され、かつ、プッシュアップ判定手段3によっ
てプッシュアップであると判定された場合に、プッシュ
アップであると考えて、圧力センサ72,73,74,
75からの検出情報に基づいてプッシュアップ時の最適
ポンプ流量になるようにポンプ傾転角制御を行なうよう
になっている。
【0102】ここで、プッシュアップ時の最適ポンプ流
量制御とは、プッシュアップ時にブームダウンしてバケ
ット108で地面を押し付けて、機体を浮き上がらせる
のに十分な流量の作動油がブーム駆動用油圧シリンダ1
05に供給されるように、ブーム駆動用油圧シリンダ1
05に供給される作動油の流量を制御することをいう。
【0103】具体的には、プッシュアップ用傾転角制御
部4Bは、プッシュアップ時に、油圧ポンプ51,52
から吐出される作動油の流量がブーム用操作部材54a
の操作量に応じて徐々に増加していくようにポンプ傾転
角制御を行なうようになっている。そして、ブーム用操
作部材54aがフル操作されたら、油圧ポンプ51,5
2からのポンプ吐出流量が所定量[例えば、最大ポンプ
吐出流量(約100%)]になるようにポンプ傾転角制
御[即ち、ポンプ傾転角を最大傾転角(約100%)と
する制御]を行なうようになっている。なお、このよう
に制御されるポンプ吐出流量をプッシュアップ時の最適
ポンプ流量(最適ブーム下げ流量)という。
【0104】さらに、本実施形態では、プッシュアップ
時には、ブーム用操作部材54aの操作量に応じてブー
ム駆動用油圧シリンダ105に供給される作動油の圧力
(ブーム下げ圧力)が徐々に増加していったとしても、
ブーム下げ用油圧回路(図2中、符号79等で示す油
路)に設けられたリリーフ弁40によってブーム下げ圧
力が定格ブーム下げ圧力(約100%)に制御されるよ
うになっている。なお、このように制御される圧力をプ
ッシュアップ時の最適圧力(最適ブーム下げ圧力)とい
う。
【0105】ここで、プッシュアップ時の最適圧力制御
とは、プッシュアップ時にブームダウンしてバケット1
08で地面を押し付けて、機体を浮き上がらせるのに十
分な圧力の作動油がブーム駆動用油圧シリンダ105に
供給されるように、ブーム駆動用油圧シリンダ105に
供給される作動油の圧力を制御することをいう。このた
め、リリーフ弁40の設定値は、ブーム下げ圧力の上限
圧力が定格ブーム下げ圧力(約100%)になるように
設定される。このリリーフ弁40の設定値は、図1に示
すように、プッシュアップ用リリーフ弁制御部5Bから
の制御信号(電気信号)に基づいて設定されるようにな
っている。ここでは、プッシュアップ用リリーフ弁制御
部5Bからの制御信号に基づいてリリーフ弁40のソレ
ノイド部分40Aに供給される電流をゼロにすること
で、バネ40Bのスプリング力のみによってリリーフ弁
40の設定値が設定されるようになっている。
【0106】なお、ブーム用操作部材54aの操作量に
対するポンプ吐出流量及びブーム用操作部材54aの操
作量に対するリリーフ弁40の設定値(設定圧力,調整
値)は、プッシュアップ時の異なる作業状況に応じて各
々任意の関係で設定できる。さらに説明すると、本実施
形態では、タンピング判定手段によってタンピングであ
ると判定された場合にプッシュアップ判定手段による判
定を行なうようにしているため、図7に示すように、プ
ッシュアップ判定手段によって所定時間経過後にプッシ
ュアップであると判定されるまでの間は、一旦、タンピ
ング時の最適ポンプ流量になるようにポンプ傾転角制御
〔定格傾転角に対して所定割合(例えば約50〜60
%)の傾転角になるように制御〕が行なわれるととも
に、リリーフ弁40によってブーム駆動用油圧シリンダ
105に作用する作動油の圧力がタンピング時の最適圧
力〔定格圧力に対して所定割合(例えば約50〜60
%)の圧力〕になるように制御され、これにより、タン
ピング時の最適作動出力〔最適ブーム出力;定格作動出
力に対して所定割合(例えば約50〜60%)の出力〕
に制御される。
【0107】その後、所定時間経過後にプッシュアップ
判定手段によってプッシュアップであると判定された
ら、徐々に油圧ポンプ51,52の傾転角が大きくされ
て、プッシュアップ時の最適ポンプ流量になるようにポ
ンプ傾転角制御〔例えば操作部材がフル操作された場合
には最大傾転角(約100%)〕が行なわれるととも
に、リリーフ弁40によってブーム駆動用油圧シリンダ
105に作用する作動油の圧力がプッシュアップ時の最
適圧力(定格ブーム下げ圧力)になるように制御され、
これにより、プッシュアップ時の最適作動出力〔最適ブ
ーム出力;例えば操作部材がフル操作された場合には最
大作動出力(約100%)〕に制御される。なお、図7
中、破線はタンピング時の作動油圧の変化を示してい
る。
【0108】ところで、基本傾転角制御部4Cは、タン
ピング判定手段2によってタンピングでないと判定され
た場合に、タンピングでもプッシュアップでもないと考
えて、圧力センサ72,73,74,75からの検出情
報に基づいて基本ポンプ傾転角制御を行なうものであ
る。ここで、基本傾転角制御部4Cによるネガティブフ
ローコントロールにおける基本的なポンプ傾転角制御に
ついて説明する。
【0109】つまり、基本傾転角制御部4Cは、圧力セ
ンサ74,75によって検出された作動油圧(ネガコン
圧)PN1,N2を読み込んで、ネガコン圧PNと要求流
量QNとを関係づけた図4に示すようなマップから、読
み込まれたネガコン圧PN1,P N2に対応する要求流量Q
N1,QN2(具体的には要求流量QN1,QN2に相当するポ
ンプ傾転角VN1,VN2)を設定するようになっている。
なお、要求流量とは、ネガティブフローコントロールに
おいて要求される流量をいう。また、図4ではネガコン
圧PN1に対応する要求流量QN1(具体的には要求流量Q
N1,に相当するポンプ傾転角VN1)のみ示している。
【0110】一方、基本傾転角制御部4Cは、圧力セン
サ72,73によって検出されたポンプ吐出圧PP1,P
P2を読み込んで、ポンプ吐出圧PPと許容流量QPとを関
係づけた図5に示すようなマップから、読み込まれたポ
ンプ吐出圧PP1,PP2に対応する許容流量QP1,Q
P2(具体的には許容流量QP1,QP2に相当するポンプ傾
転角VP1,VP2)を設定するようになっている。なお、
許容流量とは第1油圧ポンプ51及び第2油圧ポンプ5
2を駆動するエンジン50の許容馬力に応じたポンプ吐
出流量をいう。また、図5ではポンプ吐出圧PP1に対応
する許容流量QP1(具体的には許容流量QP1に相当する
ポンプ傾転角VP1)のみ示している。そして、基本傾転
角制御部4Cは、上述の要求流量QN1,QN2と許容流量
P1,QP2とを比較し、小さい方のポンプ流量(要求流
量QN1,QN2又は許容流量QP1,QP2)になるようにポ
ンプ傾転角(ポンプ傾転角VN1,VN2又はポンプ傾転角
P1,VP2)を設定し、これを傾転角制御信号として第
1油圧ポンプ51及び第2油圧ポンプ52へ出力するよ
うになっている。
【0111】次に、基本傾転角制御部4Cによるネガテ
ィブフローコントロールにおける基本的なポンプ傾転角
制御の動作について、図6のフローチャートを参照しな
がら説明する。つまり、まずステップS10でネガコン
圧PN1,PN2を読み込むとともに、ステップS20でポ
ンプ吐出圧PP1,PP2を読み込む。
【0112】次に、ステップS30でステップS10で
読み込まれたネガコン圧PN1,PN2に対応する要求流量
N1,QN2を図4のマップから算出するとともに、ステ
ップ40でステップS20で読み込まれたポンプ吐出圧
P1,PP2に対応する許容流量QP1,QP2を図5のマッ
プから算出する。そして、ステップS50で要求流量Q
N1,QN2が許容流量QP1,QP2よりも小さいか否かを判
定し、この判定の結果、要求流量QN1,QN2が許容流量
P1,Q P2よりも小さいと判定された場合は、ステップ
S60に進み、要求流量QN1,Q N2をポンプ流量として
設定し、リターンする。これにより、第1油圧ポンプ5
1及び第2油圧ポンプ52の傾転角が要求流量QN1,Q
N2に応じた傾転角となるように設定される。
【0113】一方、要求流量QN1,QN2が許容流量
P1,QP2以上であると判定された場合は、ステップS
70に進み、許容流量QP1,QP2をポンプ流量として設
定し、リターンする。これにより、第1油圧ポンプ51
及び第2油圧ポンプ52の傾転角が許容流量QP1,QP2
に応じた傾転角となるように設定される。
【0114】ところで、基本リリーフ弁制御部5Cは、
図1に示すように、タンピング判定手段2によってタン
ピングでないと判定された場合には、タンピングでもプ
ッシュアップでもないと考えて、基本リリーフ弁制御を
行なう。つまり、基本リリーフ弁制御部5Cは、タンピ
ングでもプッシュアップでもない場合に、リリーフ弁4
0のソレノイド部分40Aに供給される電流をゼロにし
て、バネ40Bのスプリング力のみによってリリーフ弁
40の設定値が設定されるように制御するものである。
これにより、タンピングでもプッシュアップでもない場
合には、ブーム下げ圧力の上限圧力は定格ブーム下げ圧
力(約100%)とされる。
【0115】本実施形態にかかる建設機械の制御装置
は、上述のように構成され、図8のフローチャートに示
すように動作する。つまり、ステップA10では各操作
部材54b,54dからの電気信号を読み込み、ステッ
プA20に進む。ステップA20では、タンピング判定
手段2によってブーム用操作部材54aからの電気信号
に基づいてブームダウン操作が行なわれたか否かを判定
し、この判定の結果、ブームダウン操作が行なわれたと
判定した場合は、ステップA30に進み、さらにタンピ
ング判定手段2によってスティック用操作部材54bか
らの電気信号に基づいてスティック操作が行なわれたか
否かを判定する。
【0116】この判定の結果、スティック操作が行なわ
れていないと判定した場合は、ブームダウン操作は行な
われているが、スティック操作は行なわれておらず、タ
ンピングか又はプッシュアップであると考えられるた
め、さらに、これらの操作のうちのどちらの操作である
かを判定すべく、ステップA40に進む。ステップA4
0では、プッシュアップ判定手段3によってブーム用操
作部材54aからの電気信号に基づいてブーム用操作部
材54aのフル操作が所定時間(約1秒以上)継続した
か否かを判定する。
【0117】この判定の結果、ブーム用操作部材54a
のフル操作が所定時間(約1秒以上)継続しなかった場
合にはタンピングであると考えられるため、ステップA
50に進み、タンピング用傾転角制御手段4Aにより油
圧ポンプ51,52の傾転角制御を行なうとともに、リ
リーフ弁40によってブーム駆動用油圧シリンダ105
に作用する作動油の圧力の上限を制御し、これにより、
タンピング時の最適出力(最適ブーム出力)となるよう
にブーム出力を制御して、リターンする。
【0118】一方、ブーム用操作部材54aの操作が所
定時間(約1秒以上)継続した場合にはプッシュアップ
であると考えられるため、ステップA60に進み、プッ
シュアップ用傾転角制御手段4Bにより油圧ポンプ5
1,52の傾転角制御を行なうとともに、リリーフ弁4
0によってブーム駆動用油圧シリンダ105に作用する
作動油の圧力の上限を制御し、これにより、プッシュア
ップ時の最適出力(最適ブーム出力)となるようにブー
ム出力を制御して、リターンする。
【0119】したがって、本実施形態にかかる建設機械
の制御装置によれば、タンピング時におけるタンピング
モードスイッチの操作をなくしてその操作性を改善する
ことができるという利点がある。また、タンピング時や
プッシュアップ時に、最適なポンプ流量(ポンプ出力)
になるように油圧ポンプ51,52の傾転角制御が行な
われるとともに、リリーフ弁40によってブーム駆動用
油圧シリンダ105に作用する作動油の圧力の上限が制
御されるため、タンピング時やプッシュアップ時の作業
性を向上させることができるという利点がある。つま
り、プッシュアップを行ないたいのにタンピングの際の
最適ポンプ流量(最適ポンプ出力)になるようにポンプ
傾転角制御が行なわれるとともに、タンピングの際の最
適圧力になるようにブーム駆動用油圧シリンダ105に
作用する作動油の圧力が制御されてしまい、建設機械自
体を浮き上がらせるのに十分な作動油の流量及び圧力が
供給されないことになるのを防止できる一方、タンピン
グを行ないたいのにプッシュアップの際の最大ポンプ流
量(最大ポンプ出力)になるようにポンプ傾転角制御が
行なわれるとともに、プッシュアップの際の最適圧力に
なるようにブーム駆動用油圧シリンダ105に作用する
作動油の圧力が制御されてしまい、これにより、必要以
上に大きな押圧力で地面が押圧してしまい、地面に過剰
な押圧力が作用してしまったり、過剰なブームダウンス
ピードになってしまったりするのを防止できるのであ
る。
【0120】また、プッシュアップ時にブーム出力制御
が操作部材の操作量に応じて行なわれるため、作業に応
じたブーム出力制御を行ないながら、プッシュアップ時
におけるブーム出力制御を効率的なものとすることがで
き、プッシュアップ時の作業性を向上させることができ
るという利点がある。なお、上述の実施形態では、タン
ピングモードスイッチを設けずにブームダウン操作が行
なわれ、かつスティック操作が行なわれていない場合に
タンピングと判定しているため、この場合にプッシュア
ップをタンピングと誤判定しないように、タンピング判
定手段によってタンピングと判定された場合であって
も、ブーム用操作部材が所定時間操作されたと判定した
場合にはプッシュアップであると判定するように構成し
ているが、これをプッシュアップ時のブーム出力制御と
見ると、上述の実施形態におけるプッシュアップ判定手
段,ポンプ傾転角制御手段リリーフ弁制御手段は、以下
のように構成される。
【0121】つまり、プッシュアップ判定手段は、ブー
ム用操作部材及びスティック用操作部材の操作に基づい
てブームダウン操作が行なわれ、かつスティック操作が
行なわれていないと判定し、かつ、ブーム用操作部材が
所定時間操作されたと判定した場合にプッシュアップで
あると判定するように構成される。また、ポンプ傾転角
制御手段は、プッシュアップ判定手段によってプッシュ
アップ操作と判定された場合にプッシュアップ時の最適
ポンプ流量(最適ポンプ出力)となるように油圧ポンプ
の傾転角制御を行なうように構成される。つまり、ポン
プ傾転角制御手段は、まず、ブーム用操作部材及びステ
ィック用操作部材の操作に基づいてブームダウン操作が
行なわれ、かつスティック操作が行なわれていないと判
定したら、タンピング時の最適ポンプ流量(最適ポンプ
出力)になるようにポンプ傾転角制御を行ない、その
後、ブーム用操作部材が所定時間以上操作されたと判定
したら、タンピング時のポンプ出力からプッシュアップ
時の最適ポンプ流量までポンプ流量が徐々に高まるよう
にポンプ傾転角制御を行なうように構成される。
【0122】さらに、リリーフ弁制御手段は、プッシュ
アップ判定手段によってプッシュアップ操作と判定され
た場合に、ブーム駆動用油圧シリンダ105に作用する
作動油の圧力がプッシュアップ時の最適圧力となるよう
にリリーフ弁の設定値を制御するものとして構成され
る。つまり、リリーフ弁制御手段は、まず、ブーム用操
作部材及びスティック用操作部材の操作に基づいてブー
ムダウン操作が行なわれ、かつスティック操作が行なわ
れていないと判定したら、タンピング時の最適圧力にな
るようにリリーフ弁40の制御を行ない、その後、ブー
ム用操作部材が所定時間以上操作されたと判定したら、
ブーム駆動用油圧シリンダ105に作用する作動油の圧
力が、タンピング時の最適圧力からプッシュアップ時の
最適圧力まで徐々に高まるようにリリーフ弁40の設定
値を制御するように構成される。
【0123】また、上述の実施形態では、複数の操作部
材を、オペレータによる操作に応じて電気信号を出力す
るように構成し、これらの複数の操作部材からの電気信
号に基づいてタンピングやプッシュアップか否かを判定
しているが、複数の操作部材の操作に応じて各アクチュ
エータへの作動油の給排を制御する各制御弁にパイロッ
ト油圧を作用させるように構成されている場合は、例え
ばパイロット油圧を圧力センサにより検出し、この検出
信号に基づいてタンピングやプッシュアップか否かを判
定しても良い。
【0124】また、上述の実施形態では、ブーム用操作
部材及びスティック用操作部材の操作に基づいてブーム
ダウン操作が行なわれ、かつスティック操作が行なわれ
ていない場合にタンピングと判定しているが、例えば、
ブームアップ操作が行なわれ、かつスティック操作が行
なわれていない場合にタンピングと判定しても良い。ま
た、上述の実施形態では、本発明をネガティブフローコ
ントロールを行なう建設機械の制御装置に適用する場合
について説明しているが、本発明をポジティブフローコ
ントロールを行なう建設機械の制御装置に適用しても良
い。
【0125】また、上述の実施形態では、ポンプ傾転角
制御手段4によってポンプ傾転角制御を行なうことで作
動油の流量を制御するとともに、ブーム下げ用油圧回路
(図2中、符号79等で示される油路)にリリーフ弁4
0を設けて作動油の圧力が過剰にならないようにして、
タンピング時やプッシュアップ時に最適ブーム出力制御
を行なっているが、これに限られるものではなく、以下
の(1),(2)のようにすることも考えられる。 (1)タンピング時に、仮にブーム用操作部材54aが
フル操作されたとしても、コントローラ1の移動量制御
手段によって、ブーム用制御弁59,65のストローク
量(ブーム下げ位置側への移動量)を所定量(例えば、
フルストロークの場合の移動量に対して例えば約50〜
約60%の移動量)に制御することで、バイパス通路6
1b,66c内の作動油の圧力に基づいてポンプ傾転角
制御手段4によってネガティブフローコントロールによ
り傾転角制御が行なわれる油圧ポンプ51,52からの
吐出流量が、特にタンピング作業の際のブームアップ・
ブームダウン時に所定量(例えば、定格ポンプ吐出流量
の例えば約50〜約60%の流量,タンピング時の最適
流量)に抑えられる。さらに、バイパス油路61b,6
6cからのブリードオフ効果によって、特にタンピング
作業の際の押圧時(打撃時)にブーム駆動用油圧シリン
ダ105に作用する作動油の圧力が所定圧力(例えば、
定格圧力に対して例えば約50〜約60%の圧力,タン
ピング時の最適圧力)に抑えられるようにする(タンピ
ング時の最適出力)。
【0126】一方、プッシュアップ時には、移動量制御
手段によって、ブーム用制御弁59,65のストローク
量をブーム用操作部材54aの操作量に応じたストロー
ク量まで増加させる。つまり、機体をプッシュアップさ
せるには、タンピング時に要求される作動油の圧力以上
の圧力が必要であり、そのためにはバイパス油路61
b,66cからのブリードオフ量を減らしてブーム駆動
用油圧シリンダ105にかかる作動油の圧力を昇圧させ
る必要がある。このため、ブーム用操作部材54aの操
作量に応じて、タンピング時のブーム用制御弁59,6
5のストローク位置からストローク量を徐々に増加させ
る制御を行なうことで、バイパス通路61b,66c内
の作動油の圧力に基づいてポンプ傾転角制御手段4によ
ってネガティブフローコントロールにより傾転角制御が
行なわれる油圧ポンプ51,52からの吐出流量を徐々
に増加させるとともに、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5に作用する作動油の圧力を徐々に増加させる。
【0127】そして、ブーム用操作部材54aがフル操
作されたら、移動量制御手段によって、ブーム用制御弁
59,65のストローク量(ブーム下げ位置側への移動
量)が所定量[例えば、フルストロークの場合の移動量
(約100%)]になり、油圧ポンプ51,52からの
吐出流量が所定量[例えば、最大ポンプ吐出流量(約1
00%)]になるようにポンプ傾転角制御手段4によっ
てポンプ傾転角制御が行なわれる。この場合、ブーム駆
動用油圧シリンダ105に作用する作動油の上限圧力は
リリーフ弁40によって制御されて所定圧力(例えば、
フルストロークの場合はブーム下げ定格圧力に対して約
100%の圧力)になる[プッシュアップ時の最適出力
(最適流量,最適圧力)]。
【0128】なお、ここでは、移動量制御手段及びポン
プ傾転角制御手段4によってブーム駆動用油圧シリンダ
105へ供給される作動油の流量及び圧力が制御される
ため、移動量制御手段及びポンプ傾転角制御手段4を流
量制御手段,圧力制御手段,出力制御手段ともいう。ま
た、このような方法では、ブーム駆動用油圧シリンダ1
05に作用する作動油の流量を設定しようとすると、ブ
ーム駆動用油圧シリンダ105に作用する作動油の圧力
が一義的に設定されてしまうことになり、ブーム駆動用
油圧シリンダ105に作用する作動油の流量と圧力と
を、各種タンピング作業や各種プッシュアップに応じて
任意の関係で設定できないため、多少融通性(設計の自
由度)に欠ける。 (2)タンピング時やプッシュアップ時に最適ブーム出
力制御を行なうべく、コントローラ1に圧力制御手段
(例えば可変設定型ハイプレッシャーカットオフコント
ロール機能)を付加する。
【0129】つまり、タンピング作業のブームアップ・
ブームダウンさせる時に、油圧ポンプ51,52からの
吐出流量が所定量(例えば、定格ポンプ吐出流量の例え
ば約50〜約60%の流量,タンピング時の最適流量)
になるようにポンプ傾転角制御手段4によってポンプ傾
転角制御を行なうとともに、上述の圧力制御手段によっ
てタンピング作業の際の押圧時(打撃時)に、圧力制御
手段によってブーム駆動用油圧シリンダ105に作用す
る作動油の圧力が所定圧力(例えば、定格圧力に対して
例えば約50〜約60%の圧力,タンピング時の最適圧
力)になるように制御する(タンピング時の最適出
力)。
【0130】ここで、圧力制御手段(出力制御手段)
は、可変設定可能な設定値になると、ポンプ吐出流量を
ほぼゼロに減らすことで、ブーム駆動用油圧シリンダ1
05に作用する作動油の圧力が設定圧力以上の圧力まで
昇圧するのを防ぐコントローラ1の機能であり、具体的
には以下のような構成とすることが考えられる。 例えば油圧ポンプ51,52の傾転角を制御するため
のポンプレギュレータ(制御器)内にレギュレータ用可
変リリーフ弁(圧力制御用部材,電磁弁)を配設し、コ
ントローラ1の圧力制御手段としてのレギュレータ用リ
リーフ弁制御手段(圧力制御用部材制御手段)からの制
御信号に基づいてレギュレータ用可変リリーフ弁の設定
値を制御するように構成する。この場合、ポンプ傾転角
制御手段4によってポンプ傾転角制御を行なおうとして
も、レギュレータ用可変リリーフ弁制御手段によってレ
ギュレータ用可変リリーフ弁の設定値が制御され、この
レギュレータ用可変リリーフ弁によってポンプ傾転角を
制御するためにレギュレータを通じて供給されるパイロ
ット圧が制御される。そして、このように制御されたパ
イロット圧によって、油圧ポンプ51,52の傾転角が
制御されて油圧ポンプ51,52から吐出される作動油
の圧力が調整され、これにより、ブーム駆動用油圧シリ
ンダ105に作用する作動油の圧力が設定圧力以上の圧
力にならないように制御される。
【0131】なお、この場合も、ポンプ傾転角制御手段
4によってブーム駆動用油圧シリンダ105へ供給され
る作動油の流量が制御されるため、ポンプ傾転角制御手
段4を流量制御手段,出力制御手段ともいう。 特別な圧力制御用部材を油圧ポンプ内に設けることな
く、圧力センサ72,73からの信号をコントローラ1
に取り込んで、検出される圧力が設定値以上の圧力にな
らないように、ポンプ傾転角制御手段がポンプ傾転角制
御を行なって油圧ポンプから吐出される作動油の圧力を
調整することで、ブーム駆動用油圧シリンダ105に作
用する作動油の圧力を制御しうるように構成する。
【0132】つまり、油圧ポンプ51,52に設けられ
るレギュレータのスプール弁の移動量をコントローラ1
からの電気信号に基づいて制御することでポンプ傾転角
制御を行なうようにし、コントローラ1がポンプ吐出流
量又はポンプ吐出圧力(例えばポンプ傾転角を小さくす
る方)に基づいてスプール弁の移動量を制御するように
構成する。例えば、圧力センサ72,73により検出さ
れる圧力が設定値よりも小さい場合には、ポンプ吐出流
量がタンピング時の最適ポンプ流量になるようにポンプ
傾転角を制御し、検出される圧力が設定値以上になった
ら、ポンプ吐出流量が減少する側へポンプ傾転角を制御
するように構成すれば良い。なお、設定値は任意に設定
することができるため、設定の自由度が高い。
【0133】なお、ポンプ傾転角制御手段4によってブ
ーム駆動用油圧シリンダ105へ供給される作動油の圧
力が制御されるため、ポンプ傾転角制御手段4を圧力制
御手段(出力制御手段)ともいう。また、ポンプ傾転角
制御手段4によってブーム駆動用油圧シリンダ105へ
供給される作動油の流量も制御されるため、ポンプ傾転
角制御手段4を流量制御手段(出力制御手段)ともい
う。
【0134】一方、プッシュアップ時には、ブーム用操
作部材54aの操作量に応じて油圧ポンプ51,52か
らの吐出流量を徐々に増加させるとともに、上述の圧力
制御手段の設定値を変更してブーム駆動用油圧シリンダ
105に作用する作動油の圧力を徐々に増加させる。そ
して、ブーム用操作部材54aがフル操作されたら、油
圧ポンプ51,52からの吐出流量(ブーム駆動用油圧
シリンダ105へ供給される作動油の流量)が所定量
[例えば、定格ポンプ吐出流量(約100%),プッシ
ュアップ時の最適ポンプ流量]になるようにポンプ傾転
角制御を行なう。また、ブーム駆動用油圧シリンダ10
5へ供給される作動油の圧力も、所定圧力(例えば定格
ブーム下げ圧力に対して100%の圧力,プッシュアッ
プ時の最適圧力)に設定される(プッシュアップ時の最
適出力)。
【0135】また、このような方法によれば、ブーム駆
動用油圧シリンダ105に作用する作動油の流量と圧力
とを、各種タンピング作業や各種プッシュアップに応じ
て任意の関係で設定できるから、融通性(設計の自由
度)が大きくなる。
【0136】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の建設機械
の制御装置(請求項1,2)によれば、タンピング時に
おけるタンピングモードスイッチの操作をなくしてその
操作性を改善するとともに、タンピングを最適なブーム
出力で行なえるようにしてその作業性を向上させること
ができるという利点がある。
【0137】また、本発明の建設機械の制御装置(請求
項3)によれば、タンピング時におけるタンピングモー
ドスイッチの操作をなくしてその操作性を改善するとと
もに、タンピング及びプッシュアップを最適なブーム出
力で行なえるようにしてその作業性を向上させることが
できるという利点がある。また、本発明の建設機械の制
御装置(請求項4)によれば、タンピングの押圧時にブ
ーム駆動用油圧アクチュエータに最適な圧力の作動油が
供給され、最適なブーム出力でタンピング作業が行なわ
れるため、タンピング時に地面が過剰に押圧されて機体
が跳ね上がってしまうのを防止でき、その作業性を向上
させることができるという利点がある。また、設計の自
由度が大きいという利点もある。
【0138】また、本発明の建設機械の制御装置(請求
項5)によれば、タンピングのブームアップ・ブームダ
ウンさせるのにブーム駆動用油圧アクチュエータに最適
な流量の作動油が供給され、最適なブーム出力でタンピ
ング作業が行なわれるため、タンピング時に過剰なスピ
ードでブームダウンしてしまうのを防止することがで
き、その作業性を向上させることができるという利点が
ある。また、設計の自由度が大きいという利点もある。
【0139】また、本発明の建設機械の制御装置(請求
項6〜9)によれば、タンピング時にブーム駆動用油圧
アクチュエータに最適な流量及び圧力の作動油が供給さ
れ、最適なブーム出力でタンピング作業が行なわれるた
め、タンピング時に地面が過剰に押圧されて機体が跳ね
上がったり、過剰なスピードでブームダウンしたりする
のを防止することができ、その作業性を向上させること
ができるという利点がある。
【0140】また、本発明の建設機械の制御装置(請求
項10)によれば、プッシュアップ時におけるブーム出
力制御を効率的なものとすることができ、プッシュアッ
プ時の作業性を向上させることができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置におけるタンピング時及びプッシュアップ時の最適ブ
ーム出力制御を説明するための制御ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置の全体構成図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置の制御弁を説明するための模式図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置におけるネガティブフローコントロールの要求流量と
ネガコン圧との関係を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置におけるネガティブフローコントロールの許容流量と
ポンプ吐出圧との関係を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置におけるネガティブフローコントロールを説明するた
めのフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置におけるタンピング時及びプッシュアップ時の最適ブ
ーム出力制御を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態にかかる建設機械の制御装
置におけるタンピング時及びプッシュアップ時の最適ブ
ーム出力制御を説明するためのフローチャートである。
【図9】従来の建設機械を示す模式的斜視図である。
【符号の説明】
1 コントローラ(制御手段,圧力制御手段,出力制御
手段,移動量制御手段,圧力制御用部材制御手段) 2 タンピング判定手段 3 プッシュアップ判定手段 4 ポンプ傾転角制御手段(流量制御手段,出力制御手
段) 4A タンピング用傾転角制御部 4B プッシュアップ用傾転角制御部 4C 基本傾転角制御部 5 リリーフ弁制御手段(圧力制御手段,出力制御手
段) 5A タンピング用リリーフ弁制御部 5B プッシュアップ用リリーフ弁制御部 5C 基本リリーフ弁制御部 40 リリーフ弁 51 第1油圧ポンプ 52 第2油圧ポンプ 54 操作部材 54a ブーム用操作部材 54b スティック用操作部材 59,65 ブーム用制御弁(圧力制御手段,流量制御
手段,出力制御手段) 72,73,74,75 圧力センサ 105 ブーム駆動用油圧シリンダ(ブーム駆動用油圧
アクチュエータ) 59,65 ブーム用制御弁 59a,59b,65a,65b 比例減圧弁 61,66 油路(作動油供給通路) 61b,66c バイパス通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D003 AA01 AB02 AB03 AB04 AB05 BA01 BA02 BB02 BB03 BB07 BB12 CA04 CA09 DA03 DA04 DB02 DB03 3H089 AA60 BB15 CC01 CC08 CC11 DA06 DA13 DB03 DB33 DB47 DB49 EE17 EE22 EE31 FF07 FF10 GG02 JJ02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スティック, ブームを備える建設機械の
    制御装置において、 該スティック, 該ブームを作動させるべくオペレータに
    より操作される複数の操作部材と、 タンク内の作動油を吐出する油圧ポンプと、 該油圧ポンプから作動油を供給され、該ブームを駆動す
    るブーム駆動用油圧アクチュエータと、 上記の複数の操作部材のうちのブーム用操作部材及びス
    ティック用操作部材の操作に基づいてタンピングか否か
    を判定するタンピング判定手段と、 該ブーム駆動用油圧アクチュエータにより駆動される該
    ブームの出力を制御する出力制御手段とを備え、 該出力制御手段が、該タンピング判定手段によってタン
    ピングと判定された場合に該ブーム出力をタンピング時
    に要求される最適出力に制御することを特徴とする、建
    設機械の制御装置。
  2. 【請求項2】 該タンピング判定手段が、上記の複数の
    操作部材のうちのブーム用操作部材及びスティック用操
    作部材の操作に基づいてブームダウン操作が行なわれ、
    かつスティック操作が行なわれていない場合にタンピン
    グと判定することを特徴とする、請求項1記載の建設機
    械の制御装置。
  3. 【請求項3】 上記の複数の操作部材の操作に基づいて
    プッシュアップか否かを判定するプッシュアップ判定手
    段を備え、 該プッシュアップ判定手段が、該タンピング判定手段に
    よってタンピングと判定され、かつ、上記の複数の操作
    部材のうちのブーム用操作部材が所定時間操作された場
    合にプッシュアップであると判定するように構成され、 該プッシュアップ判定手段によってプッシュアップと判
    定された場合には、該出力制御手段が該ブーム出力をプ
    ッシュアップ時に要求される最適出力に制御することを
    特徴とする、請求項1記載の建設機械の制御装置。
  4. 【請求項4】 該出力制御手段が、該ブーム駆動用油圧
    アクチュエータへ供給される作動油の圧力を制御する圧
    力制御手段を備えて構成され、 該タンピング判定手段によってタンピングと判定された
    場合には、該圧力制御手段によって該ブーム駆動用油圧
    アクチュエータへ供給される作動油の圧力がタンピング
    の押圧時に要求される最適圧力に制御されることを特徴
    とする、請求項1記載の建設機械の制御装置。
  5. 【請求項5】 該出力制御手段が、該ブーム駆動用油圧
    アクチュエータへ供給される作動油の流量を制御する流
    量制御手段を備えて構成され、 該タンピング判定手段によってタンピングと判定された
    場合には、該流量制御手段によって該ブーム駆動用油圧
    アクチュエータへ供給される作動油の流量がタンピング
    時にブームダウンさせるのに要求される最適流量に制御
    されることを特徴とする、請求項1記載の建設機械の制
    御装置。
  6. 【請求項6】 該ブーム駆動用油圧アクチュエータへ供
    給される作動油の圧力の上限を設定するリリーフ弁を備
    え、 該出力制御手段が、 該油圧ポンプから吐出される作動油の流量を調整すべく
    該油圧ポンプの傾転角を制御するポンプ傾転角制御手段
    と、 該リリーフ弁の設定値を制御するリリーフ弁制御手段と
    を備えて構成され、 該タンピング判定手段によってタンピングと判定された
    場合には、該ポンプ傾転角制御手段によって該ブーム駆
    動用油圧アクチュエータへ供給される作動油の流量がタ
    ンピング時に要求される最適流量になるように該油圧ポ
    ンプの傾転角が制御されるとともに、該リリーフ弁制御
    手段によって該ブーム駆動用油圧アクチュエータへ供給
    される作動油の圧力がタンピング時に要求される最適圧
    力になるように該リリーフ弁の設定値が制御されること
    を特徴とする、請求項1記載の建設機械の制御装置。
  7. 【請求項7】 該出力制御手段が、該油圧ポンプから吐
    出される作動油の圧力が設定圧力以上にならないように
    しながら該油圧ポンプから吐出される作動油の流量を調
    整すべく該油圧ポンプの傾転角を制御するポンプ傾転角
    制御手段を備え、 該タンピング判定手段によってタンピングと判定された
    場合には、該ポンプ傾転角制御手段によって該ブーム駆
    動用油圧アクチュエータへ供給される作動油の流量及び
    圧力がタンピング時に要求される最適流量及び最適圧力
    になるように該油圧ポンプの傾転角が制御されることを
    特徴とする、請求項1記載の建設機械の制御装置。
  8. 【請求項8】 該油圧ポンプが、パイロット圧によりポ
    ンプ傾転角が制御されるように構成され、 該パイロット圧を制御する圧力制御用部材を備え、 該出力制御手段が、 該油圧ポンプから吐出される作動油の流量を制御すべく
    該油圧ポンプの傾転角を制御するポンプ傾転角制御手段
    と、 該圧力制御用部材を制御する圧力制御用部材制御手段と
    を備えて構成され、 該タンピング判定手段によってタンピングと判定された
    場合には、該ポンプ傾転角制御手段によって該ブーム駆
    動用油圧アクチュエータへ供給される作動油の流量がタ
    ンピング時に要求される最適流量になるように該油圧ポ
    ンプの傾転角が制御されるとともに、該圧力制御用部材
    制御手段によって該ブーム駆動用油圧アクチュエータへ
    供給される作動油の圧力がタンピング時に要求される最
    適圧力になるように該圧力制御用部材が制御されること
    を特徴とする、請求項1記載の建設機械の制御装置。
  9. 【請求項9】 上記の複数の操作部材は、該オペレータ
    による操作に応じて電気信号を出力するように構成さ
    れ、 該タンピング判定手段は、上記の複数の操作部材からの
    電気信号に基づいてタンピングか否かを判定するように
    構成され、 さらに該油圧ポンプから吐出される作動油を該ブーム駆
    動用油圧アクチュエータへ供給する作動油供給通路と、 該作動油供給通路に介装されて該ブーム駆動用油圧アク
    チュエータへ供給される作動油の流量を制御するブーム
    用制御弁と、 該ブーム用制御弁を介して該ブーム駆動用油圧アクチュ
    エータへ供給されなかった作動油を該タンクへ戻すバイ
    パス通路と、 該バイパス通路内の作動油の流量に略逆比例する特性に
    基づいて該油圧ポンプからの作動油の吐出流量を制御す
    るポンプ傾転角制御手段とを備え、 該出力制御手段が、該ブーム用制御弁の移動量を制御す
    る移動量制御手段として構成され、 該タンピング判定手段によってタンピングと判定された
    場合に、該ブーム駆動用油圧アクチュエータへ供給され
    る作動油の流量及び圧力がタンピング時に要求される最
    適流量及び最適圧力になるように該移動量制御手段によ
    って該ブーム用制御弁の移動量が制御されるとともに、
    該ブーム用制御弁の移動量に応じて該ポンプ傾転角制御
    手段によって該油圧ポンプからの作動油の吐出流量がタ
    ンピング時に要求される最適ポンプ流量になるように該
    油圧ポンプの傾転角が制御されることを特徴とする、請
    求項1記載の建設機械の制御装置。
  10. 【請求項10】 スティック, ブームを備える建設機械
    の制御装置において、 オペレータにより操作される複数の操作部材と、 タンク内の作動油を吐出する油圧ポンプと、 該油圧ポンプから作動油を供給され、該ブームを駆動す
    るブーム駆動用油圧アクチュエータと、 上記の複数の操作部材の操作に基づいてプッシュアップ
    か否かを判定するプッシュアップ判定手段と、 該ブーム駆動用油圧アクチュエータにより駆動される該
    ブームの出力を制御する出力制御手段とを備え、 該プッシュアップ判定手段が、上記の複数の操作部材の
    うちのブーム用操作部材及びスティック用操作部材の操
    作に基づいてブームダウン操作が行なわれ、かつスティ
    ック操作が行なわれていないと判定し、かつ、該ブーム
    用操作部材が所定時間操作されたと判定した場合にプッ
    シュアップであると判定するように構成され、 該出力制御手段が、該プッシュアップ判定手段によって
    プッシュアップと判定された場合に該ブーム出力をプッ
    シュアップ時に要求される最適出力に制御することを特
    徴とする、建設機械の制御装置。
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