JP2001246750A - 記録ヘッドおよび記録方法 - Google Patents

記録ヘッドおよび記録方法

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JP2001246750A
JP2001246750A JP2000058979A JP2000058979A JP2001246750A JP 2001246750 A JP2001246750 A JP 2001246750A JP 2000058979 A JP2000058979 A JP 2000058979A JP 2000058979 A JP2000058979 A JP 2000058979A JP 2001246750 A JP2001246750 A JP 2001246750A
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recording liquid
liquid
heating
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JP2000058979A
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Eiki Hirano
栄樹 平野
Takaaki Miyamoto
孝章 宮本
Keisuke Hashimoto
圭介 橋本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃度むらを抑制して良好な印画を行うことが
できる記録ヘッドおよび記録方法を提供する。 【解決手段】 記録液保持部9に記録液8が供給される
と、記録液8は、多孔性構造体91の毛管力によって加
熱領域911と非加熱領域912に供給され、保持さ
れ、インクメニスカス15を形成する。インクメニスカ
ス15の端部の位置が境界線20で固定されるため、イ
ンクカートリッジ29の液面高さが変動して記録液8の
背圧が変化しても、加熱領域911における記録液8の
厚さが所定範囲内に維持され、記録濃度を一定に維持す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像や文字情報に
応じて記録液を選択的に加熱することにより転写部から
記録液を液滴化して対向する被転写体に移行させる記録
ヘッドおよび記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のハードコピーのカラー化に対する
ニーズの高まりに対応して、様々な方式のカラープリン
タが開発されている。これらの記録方式の中で、画像情
報に応じて、ピエゾ方式、サーマル方式(バブルジェッ
ト(登録商標))などの方法で記録液の小滴を記録ヘッ
ドに設けられたノズルから飛翔させ被転写体である記録
部材に付着せしめ、記録を行うオンデマンド型インクジ
ェット記録方式(インクジェット方式)が、高画質の画
像を簡単な装置で手軽に出力する方法として急激に普及
が拡大している。インクジェット方式の液滴の大きさ
は、ノズル先端開口のサイズで決まるため、画素内で濃
度階調をつけることが原理的に困難である。このため
に、濃淡の表現は面積階調、すなわち転写面積の大小に
よらざるを得ず、したがって画像の解像度が低下してし
まう。このため、銀塩写真に匹敵する高品位な画像を再
現することは困難である。
【0003】この問題を解決するために2つの方法がと
られている。すなわち、第1の方法は、1つの色につい
て濃度の異なる2種類のインクを用意し、階調再現範囲
を広げる方法である。この第1の方法は、要するに同じ
色についてプリンタヘッドを2つ用意するということで
ある。したがって、この第1の方法では、プリンタの製
造コストがかかり、また、プリンタのサイズが大きくな
ってしまう。一方、第2の方法は、液滴サイズを微小化
することによって人間の目に粒状感を与えない様にする
方法である。この第2の方法は、液滴サイズを微小化す
ることで記録紙上のドット径が微小化されるため、確か
に粒状感は低下するが、小さくなったドット径に応じて
プリンタヘッドの解像度、すなわち単位長さ当りのノズ
ル数を増やさなければならないというデメリットが生じ
る。例えば、人間の目には粒状感が無くなるといわれて
いる10μm程度のドット径を実現するためには、20
00dpi以上の解像度が要求される。このように高い
解像度でプリンタヘッドを製作することは、配線や実装
の困難を伴い高コストになってしまう。また、2000
dpi以上の解像度に対応した画像のデータを用意する
ことは、膨大なメモリーを要し、コスト高を招くととも
にデータ変換に時間を要するために印画時間が長くなら
ざるを得ない。したがって、上記した第1の方法ではプ
リンタの小型化が難しく、コストがかかるという問題
が、第2の方法ではコストがかかり、印画時間が長時間
となるという問題が生じてしまう。したがって、これら
の問題を解消するとともに、銀塩写真と同等以上の解像
度と階調性をもつインクジェット方式の実現が切望され
ていた。
【0004】そして、最近、このような問題を解決する
記録方法が発明された(特開平8−169171号公
報)。この記録方法では、記録ヘッドの記録液飛翔部
(例えば記録液加熱部)に多孔性構造体(例えば、多数
の微細な柱状体から構成されている)を形成し、記録液
を記録液飛翔部に供給し、例えば加熱により記録液の状
態を変化させて液滴を生成させ、この液滴を記録ヘッド
と対向配置された被記録体へ移行させるようにしてい
る。この記録方法によれば、上記多孔性構造体を記録液
飛翔部に設けることによって、その表面積が増加し、記
録液を上記多孔性構造体の毛細管現象により記録液飛翔
部へと常時供給し、かつそこに保持することができる。
そして、この状態で液滴化手段である例えば加熱手段に
より記録情報に応じた熱量を記録液に選択的に加えるこ
とによって、記録液の一部を沸騰させて圧力上昇を起こ
し、画像情報に応じた量の記録材を微小な液滴にして被
記録体上に移行させることができる。この記録方法は、
従来のインクジェット方式と比較して、上記の多孔性構
造体のもつ微細孔からこれに対応して従来のインクジェ
ット方式のノズルに比べてずっと小さいサイズの液滴
(マイクロドット)を多数形成することができ、かつ、
記録液飛翔部へ印加する、記録情報に対応した加熱エネ
ルギー等の印加エネルギーに応じて液滴の生成数(すな
わち飛翔する液滴量)を自由に制御することができる。
したがって、多値濃度階調が可能となり、銀塩方式の画
像と同等若しくはそれ以上の画質を持つ記録(例えば、
フルカラー画像)を得ることができる。さらに、この記
録方法は、液滴サイズが微小であるにも関わらず、液滴
が300dpi〜600dpi程度の解像度でばら撒か
れるため、ヘッドの解像度を液滴径に応じて上げていく
必要が無い。すなわち、この記録方法は、オンデマンド
で非常に微小な記録液的の転写が可能である独特の構造
を持つヘッドを使用して、少なくとも1色当たり1画素
内で128階調若しくはそれ以上の濃度階調表現を可能
としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た記録ヘッドの記録液飛翔部に多孔性構造体を形成した
記録方法は、優れた特性を有しているが、なお改善すべ
き問題点を有している。すなわち、インク液(記録液)
層と大気との間で形成されるメニスカスは、公知のイン
クジェット方式とは異なりノズルあるいはオリフィスと
呼ばれる孔の周囲の形状で規定されていないので、イン
クの圧力変動に伴いその形状が変動しやすく、そのた
め、加熱手段上のインクの厚さが変わって吐出に必要な
熱エネルギーが変動する。その結果、画像には多数の濃
度むらが発生してしまう。本発明は、このような従来技
術の課題を解決しようとするものであり、その目的とす
るところは、濃度むらを抑制して良好な印画を行うこと
ができる記録ヘッドおよび記録方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、記録液を流動可能に保持する記録液保持部
と、前記記録液保持部に保持されている前記記録液を加
熱する加熱手段とを有する転写部が設けられ、前記記録
液保持部に対向して被転写体が設けられ、前記記録液保
持部に保持されている前記記録液を前記加熱手段で加熱
し、前記記録液保持部から前記被転写体に向けて飛翔さ
れることによって前記記録液の転写部から被転写体への
移行が行なわれるように構成された記録ヘッドにおい
て、前記加熱手段により加熱される前記記録液の厚さを
所定範囲内に維持する記録液厚さ調整手段を設けたこと
を特徴とする。そのため、本発明の記録ヘッドによれ
ば、記録液厚さ調整手段によって加熱手段上の記録液の
厚さが所定範囲内に維持されるため、記録液の飛翔に必
要な熱エネルギーが変動せず、被転写体に形成される画
像における濃度むらの発生が抑制され、良好な印画を行
うことができる。
【0007】また、本発明は、記録液保持部に保持され
ている記録液を加熱し、液滴化して記録液保持部から被
転写体へ飛翔させることによって記録液の転写部から被
転写体への移行を行う記録方法において、前記加熱され
る記録液の厚さを所定範囲内に維持するようにしたこと
を特徴とする。そのため、本発明の記録方法によれば、
加熱される記録液の厚さが所定範囲内に維持されるた
め、記録液の飛翔に必要な熱エネルギーが変動せず、被
転写体に形成される画像における濃度むらの発生が抑制
され、良好な印画を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。以下では、本発明の記録ヘッ
ドの実施の形態について説明することで本発明の記録方
法の説明を兼ねることにする。図1は第1の実施の形態
における記録ヘッドの全体構成図、図2は第1の実施の
形態における記録ヘッドの構成を示す分解斜視図、図3
は第1の実施の形態における記録ヘッドの要部であるヒ
ータチップの縦断面図、図4は第1の実施の形態におけ
る記録ヘッドの転写部の平面図、図5は図4の転写部の
XX線断面図、図6は第1の実施の形態の記録ヘッドを
搭載した画像形成装置の要部構成を示す斜視図、図7は
第1の実施の形態における記録液の液面高さに対するヒ
ータ上の記録液厚さおよび記録濃度の実測結果の一例を
示す線図である。
【0009】図1、図2、図3を参照して記録ヘッドの
構成について説明する。記録ヘッド100は、ヒータチ
ップ1、エッジ3、接着シート6、流路板7、ドライバ
IC10、転写部11、アルミベース12、フレキシブ
ルハーネス16、記録液導入口17などを備えて構成さ
れている。アルミベース12は、断面矩形の角柱状を呈
し、その長手方向に延在する帯状の上面12Aには厚さ
を有する帯板状のヒータチップ1の下面が固定されてい
る。ヒータチップ1は、シリコン製であり、その上面1
Aには、射出成形で形成されヒータチップ1の長手方向
に延在する流路板7が帯板状の接着シート6を介して接
着されている。
【0010】流路板7は、後で詳述するようにアルミベ
ース12の長手方向に沿って直線状に配列された複数個
の転写部11へ記録液8を供給する供給路7Aをヒータ
チップ1の上面1Aおよび接着シート6の上面6Aとの
間で構成するものである。そして、流路板7には、非晶
質フッ素樹脂(例えば商品名:サイトップ、旭硝子社
製)をディッピングコートした撥液処理が施されてお
り、供給路7Aを含む記録液8に接する箇所が記録液8
に対して70度以上の接触角を有するように構成されて
いる。記録液導入口17は、ヒータチップ1を厚さ方向
に貫通する孔部から構成され、流路板7の供給路7Aに
連通され、図6に示されているインクカートリッジ29
から供給される記録液8を供給路7Aに導入するように
構成されている。ドライバIC10は、転写部11の各
ヒータ2(図3乃至図5)を駆動するためのものであ
り、ヒータチップ1の上面1Aのうち転写部11が設け
られている縁部と反対側の縁部近傍にヒータチップ1の
長手方向に沿って直線的に並んでマウントされている。
フレキシブルハーネス16は、上記ドライバIC10に
駆動信号を供給するためのものである。本例では、図3
に示されているように、転写部11からヒータチップ1
の長手方向と直交する方向に350μm離間したヒータ
チップ1の部分(縁部)には、この転写部11の部分と
被転写体である印画紙との間に適切なギャップ(例えば
100μm)を設けるためのエッジ3が設けられてい
る。印画紙は上記エッジ3に適切な角度で当接されるこ
とで上記ギャップが形成されるようになっている。
【0011】図3、図4及び図5に示されているよう
に、ヒータチップ1は、断熱層として厚さ3μmの酸化
シリコン層19を持つ厚さ625μmの6インチシリコ
ン基板をベースに、半導体リソグラフィープロセスを用
いて製造される。製作プロセスの詳細な説明は特開平9
−183235号公報に記載されている。ヒータチップ
1の上面1Aに構成される転写部11には、ヒータチッ
プ1の長手方向に沿って直線状に300dPi(84.
7μm)の間隔でポリシリコン製のヒータ2が1216
個設けられている。各ヒータ2は、記録液8を加熱して
液滴化し、被転写体に飛翔させるための加熱手段を構成
するものであり、酸化シリコン層19の上面19Aに平
面視矩形状を呈するヒータ本体2Aとその対向する両側
部からヒータチップ1の長手方向と直交する方向に延在
される接続部2B、2Cとを有している。
【0012】図5に示されているように、酸化シリコン
層19の上面19Aには、各ヒータ2に信号電圧を印加
するための個別アルミ電極13と共通アルミ電極14が
設けられており、個別アルミ電極13とヒータ2の接続
部2B部分はスルーホール18Aを介して電気的に接続
され、共通アルミ電極14とヒータ2の接続部2Cの部
分はスルーホール18Bを介して電気的に接続される。
そして、ヒータ2、個別アルミ電極13、共通アルミ電
極14の上部は酸化シリコンからなる上面層191が延
在されている。この上面層191の上面192には、記
録液8を流動可能に保持する記録液保持部9が設けられ
ている。図4に示されているように、記録液保持部9
は、個別アルミ電極13と、スルーホール18Aと、接
続部2Bと、ヒータ本体2Aと、共通アルミ電極14の
部分のうち、後で述べる境界線20よりも個別アルミ電
極13側にある部分とを覆う領域に形成される多孔性構
造体91(記録液保持体)から構成されている。この多
孔性構造体91は、壁面92から一辺が3μmの正方形
の断面を有する高さ6μmの酸化シリコン製の柱状体5
が6μmの間隔で格子状に立設されて構成されている。
記録液8は多孔性構造体91の壁面92上でこれら柱状
体5の毛管力によって流動可能に保持される。なお、柱
状体5の間隔と太さは上記に限定されるものではなく、
例えば柱状体5の間隔と太さは0.1μm乃至10μm
に設定することができる。そして、多孔性構造体91の
うち、ヒータ本体2Aによって加熱されるヒータ本体2
A上の領域を加熱領域911とし、この第1領域911
に接続されヒータ本体2Aで加熱されない第1領域91
1以外の領域を非加熱領域912(特許請求の範囲の記
録液供給路領域に相当)とする。ここで、加熱領域91
1で保持されている記録液8がヒータ本体2Aの加熱に
よって液滴化されて飛翔されて減少すると、非加熱領域
911で保持されている記録液8が加熱領域911へ流
動され、速やかに記録液8の補充、供給がなされる。
【0013】境界線20は、撥液領域4(特許請求の範
囲の撥液部に相当)と加熱領域911および非加熱領域
912とを区画する線であり、撥液領域4は、境界線2
0を介して多孔性構造体9の壁面92に接続されてい
る。この撥液領域4は、記録液8をはじく性質を有し、
例えば前述した非晶質フッ素樹脂によって構成される。
また、撥液領域4と記録液保持部9とは、境界線20が
加熱領域911および非加熱領域912に接する位置に
形成されるように構成されている。
【0014】上述した多孔性構造体9と撥液領域4を同
時に形成するプロセスの手順の一例を下記に挙げる。 サイトップ(旭硝子社製 CTL−805NMD)塗布 120℃、60秒乾燥 250℃、60分キュアー Arプラズマ照射10秒間、RF100W、10Pa、
Ar100sccm レジスト塗布 PR エッチング:CHF3/CF4/Ar 1分間@サイト
ップ CHF3/CF4/Ar 13.5分間@柱状体加工 O2プラズマアッシング 10分間 モノエタノールアミン30%・ジメチルスルホキシド7
0% 85℃、10分 PA乾燥 水洗 なお、上記プロセスによって構成された記録ヘッドにお
いて、撥液処理がなされていない非加熱領域912の表
面に対する記録液8の接触角は32度であり、撥液領域
4表面に対する記録液8の接触角は75度であった。
【0015】記録液8は、例えば図6に示されているイ
ンクカートリッジ29からインクチューブを通り、アル
ミベース12およびヒータチップ1に設けられたインク
導入孔17を経由して流路板7の供給路7Aに導入さ
れ、多孔性構造体9の毛管力によってヒータチップ1の
転写部11に自発的に導入される。転写部11に導入さ
れた記録液8は、撥液領域4ではじかれ、撥液領域4と
加熱領域911および非加熱領域912とを区画する境
界線20を境にインクメニスカス15の一方の端部が固
定される。また、同様に撥液処理がなされている流路板
17の供給路17Aの端部21でインクメニスカス15
の他方の端部が固定される。インクメニスカス15の曲
率は記録液8の背圧で決定される。したがって、転写部
11とインクカートリッジ29の相対位置による水頭圧
によってインクメニスカス15の形状は大きく変わる。
ここで、メニスカス15の一方の端部が撥液領域4の境
界線20の位置で固定されるので、この境界線20の近
傍にある記録液8の厚さはほとんど変動しない。
【0016】したがって、上記構成によれば、ドライバ
ICに入力された駆動信号に対応した信号電圧が個別ア
ルミ電極13と共通アルミ電極14を介してヒータ2の
ヒータ本体2Aに印加され、ヒータ本体2Aが加熱され
る。その結果、ヒータ本体2Aによって加熱された加熱
領域911の記録液8が液滴化され、転写部11に対向
して設けられた被転写部に飛翔されるようになってい
る。
【0017】なお、この第1の実施の形態において、撥
液領域4と供給路7Aの撥液処理は上述したサイトップ
を用いる処理に限定されるものではなく、その他の撥液
処理を任意に採用できることはいうまでもない。
【0018】次に、図6を参照して画像形成装置200
の構成について説明する。画像形成装置200は、紙送
り機構と画像記録デバイスを備えている。画像記録デバ
イスは、フレキシブルハーネス16、冷却フィン23、
インクカートリッジ29、記録ヘッド100などを備え
て構成され、紙送り機構はプラテンローラ22、給紙ロ
ーラ24、25、排紙ローラ26、用紙トレイ27、被
転写体である印画紙28などを備えている。
【0019】記録ヘッド100は、プラテンローラ22
によって搬送される印画紙28の搬送方向と直交する方
向に、印画紙28の搬送方向と直交する幅方向の寸法以
上で延在され、イエロー、マゼンタ、およびシアン各色
に対応して設けられている。これら記録ヘッド100
は、それぞれシリコンゴムの表面層を有する直径16m
mのプラテンローラ22に対向して配置されている。用
紙トレー27中の印画紙28は、印画紙28を挟むよう
に支持する給紙ローラ24、25によって記録ヘッド1
00に向かって搬送される。記録ヘッド100によって
記録がなされた印画紙28は、排紙ローラ26によって
排紙される。記録ヘッド100は、前述したようにフレ
キシブルハーネス16を介してヘッド駆動回路基板(図
略)などに接続されている。記録ヘッド100の裏側の
冷却フィン23と図略の加温用ヒータによって、動作時
の記録ヘッド100は常に一定の温度範囲内に保持され
るようになっている。
【0020】また、本発明の記録ヘッドおよび記録方法
においては、インクカートリッジ29の数やドット数、
およびこれに対応した加熱手段や転写部の数は種々変形
可能である。また、印画紙28の搬送方向と直交する幅
方向の寸法よりも短い記録ヘッドを用い、主走査方向へ
の紙送りと、主走査方向と直交する記録ヘッドの副走査
方向のシリアルスキャンによって画像を記録するように
構成することも可能である。
【0021】次に、上述のように構成された記録ヘッド
100を図6に示されている画像形成装置200に適用
した場合の作用効果について説明する。前述したように
インクカートリッジ29から記録ヘッド100の転写部
11の記録液保持部9に記録液8が供給されると、記録
液8は、多孔性構造体91(記録液保持体)の毛管力に
よって加熱領域911と非加熱領域912に供給され、
保持され、インクメニスカス15を形成する。ここで、
インクカートリッジ29の液面高さ(記録ヘッド100
の位置を基準位置とする)を変動させて、加熱領域91
1における記録液8の厚さと、印画紙に対する記録濃度
の変化とを測定した。図7は、横軸にインクカートリッ
ジ29の液面高さを、縦軸に加熱領域911における記
録液8の厚さと、印画紙に対する記録濃度をプロットし
た線図である。この図7に示されているように、インク
カートリッジ29の液面高さを変動させても、加熱領域
911における記録液8の厚さは、図7で黒丸の記号で
示されているように、ほぼ6μmで維持され、壁面92
から柱状体5の上端までの高さとほぼ等しい。そして、
その結果、記録ヘッド100を駆動して印画紙に転写を
行った結果を示す図7で正方形の記号で示されている記
録濃度もほとんど変化していないことがわかる。すなわ
ち、インクメニスカス15の端部の位置が境界線20で
固定されるため、インクカートリッジ29の液面高さが
変動して記録液8の背圧が変化しても、加熱領域911
における記録液8の厚さが所定範囲内に維持されてい
る。その結果、記録濃度を一定に維持することができ
る。
【0022】また、記録液供給路領域をなす非加熱領域
912にゴミや紙粉が付着したとしても、インクメニス
カス15の端部が上記のように境界線20の位置で固定
されているため、加熱領域911における記録液8の厚
さが所定範囲内に維持され、上記と同様に記録濃度を一
定に維持することができる。なお、本発明者の実験によ
れば、記録濃度を一定に保持する場合に、加熱領域91
1の記録液8の厚さは2μm以上、25μm以下の範囲
で維持した場合に良好な結果を得た。これは第2、第3
の実施の形態においても同様であった。
【0023】次に、第2の実施の形態について説明す
る。図8は、第2の実施の形態における記録ヘッドの転
写部の平面図、図9は第2の実施の形態における記録液
の液面高さに対するヒータ上の記録液厚さおよび記録濃
度の実測結果の一例を示す線図である。図8からも明ら
かなように、第2の実施の形態では、撥液領域4と加熱
領域911および非加熱領域912とを区画する境界線
20がヒータチップ1の長手方向に延在する直線を呈
し、境界線20の一部がヒータ本体2Aと接続部2Bの
接続縁部と一致している点である。また、撥液領域4と
記録液保持部9とは、境界線20が加熱領域911およ
び非加熱領域912に接する位置に形成されるように構
成されている。この場合も、第1の実施の形態と同様
に、メニスカス15の一方の端部は撥液領域4の境界線
20で固定されるため、メニスカス15の形状が記録液
8の背圧の変動により変化しても、図9に示されている
ように、加熱領域911の記録液8の厚さは変動せず、
記録濃度の変化も少ない。
【0024】また、記録液供給路領域をなす非加熱領域
912にゴミや紙粉が付着したとしても、インクメニス
カス15の端部が上記のように境界線20の位置で固定
されているため、加熱領域911における記録液8の厚
さが所定範囲内に維持され、上記と同様に記録濃度を一
定に維持することができることも第1の実施の形態と動
揺である。
【0025】次に、第3の実施の形態について説明す
る。図10は、第3の実施の形態における記録ヘッドの
転写部の平面図、図11は第3の実施の形態における記
録液の液面高さに対するヒータ上の記録液厚さおよび記
録濃度の実測結果の一例を示す線図である。図10から
も明らかなように、第3の実施の形態では、加熱領域9
11の回りを囲むように第1非加熱領域912Aが環状
に延在され、第1非加熱領域912Aに間隔をおいてヒ
ータチップ1の長手方向に直線的に延在する第2非加熱
領域912Bが設けられ、第1非加熱領域912Aと第
2非加熱領域912Bとの間が第3非加熱領域912C
によって接続され、第2非加熱領域912Bに導入され
た記録液8が第3非加熱領域912Cを介して第1非加
熱領域912Aと加熱領域911に供給されるように構
成されている。そして、撥液領域4は、これら第1、第
2、第3非加熱領域911A、911B、911Cに接
続して設けられている。したがって、境界線20は、撥
液領域4と、これら第1、第2、第3非加熱領域911
A、911B、911Cとを区画するように形成されて
いる。また、撥液領域4とこれら第1、第2、第3非加
熱領域911A、911B、911Cとは、境界線20
が加熱領域911の近傍位置に形成されるように構成さ
れている。この場合も、第1、第2の実施の形態と同様
に、メニスカス15の一方の端部は撥液領域4の境界線
20で固定されるため、メニスカス15の形状が記録液
8の背圧の変動により変化しても、図9に示されている
ように、加熱領域911の記録液8の厚さは変動せず、
記録濃度の変化も少ない。
【0026】また、記録液供給路領域をなす非加熱領域
912にゴミや紙粉が付着したとしても、インクメニス
カス15の端部が上記のように境界線20の位置で固定
されているため、加熱領域911における記録液8の厚
さが所定範囲内に維持され、上記と同様に記録濃度を一
定に維持することができることも第1、第2の実施の形
態と同様である。
【0027】次に、上記第1乃至第3の実施の形態に対
する比較例について説明する。図12は、比較例におけ
る記録ヘッドの転写部の平面図、図13は比較例におけ
る記録液の液面高さに対するヒータ上の記録液厚さおよ
び記録濃度の実測結果の一例を示す線図である。図12
からも明らかなように、比較例では、加熱領域911と
撥液領域4との間隔を広げている。具体的には、ヒータ
2のヒータ本体2Aから図5におけるエッジ3側に対し
て50μm離間した位置に境界線20が位置するように
撥液領域4を配置した点が第1の実施の形態と異なって
いる。この場合、撥液領域4と加熱領域911との間が
離れているため、メニスカス15の一方の端部が撥液領
域4の境界線20で固定されるものの、メニスカス15
の形状が記録液8の背圧の変動により変化してしまう。
このため、図13に示されているように、加熱領域91
1の記録液8の厚さが大きく変動し、記録濃度の変化も
大きくなってしまう。また、記録液供給路領域をなす非
加熱領域912にゴミや紙粉が付着した場合には、加熱
領域911における記録液8の厚さが変動され、記録濃
度を一定に維持することができない。
【0028】なお、上述した第1乃至第3の実施の形態
で使用した記録液と印画紙について説明しておく。記録
液は、染料、溶媒、および必要に応じて添加される添加
剤から構成され、転写感度、熱安定性、画像品位、保存
安定性を最適化するように材料の選択と組成成分の比が
調合される。本発明に適した染料は適当な気化速度を有
し、かつ十分な耐熱性を有し、かつ後述する溶媒に対す
る十分な溶解性を有し、かつ人体に対する毒性が低く、
かつ印画紙上での十分な保存安定性を有していればどの
ような染料でも使用できる。具体的には、分散染料、油
溶性染料、塩基性染料、などが好ましい。これらの染料
は、気化残滓の低減と熱分解物の転写部への付着を防止
するため、昇華精製法、再結晶法、ゾーンメルティング
法、カラム精製法など何らかの手段で精製してから使用
することが望ましい。
【0029】この発明に適した記録液の溶媒は融点が5
0度未満で、かつ沸点が150度以上500度未満の範
囲にあり、かつ熱分解温度が沸点より高く、かつ上記染
料に対する相溶性が高く、かつ人体に対する毒性が低
く、かつ無色であればどのような化合物でも使用でき
る。具体的にはフタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、
フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジオ
クチル、フタル酸ジイソデシルなどのフタル酸エステル
類、セバシン酸ジブチチル、セバシン酸ジオクチル、ア
ジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソデシル、アゼラ
イン酸ジオクチル、テトラヒドロフタル酸ジオクチルな
どの脂肪酸2塩基エステル類、リン酸トリクレジル、リ
ン酸トリオクチルなどのリン酸エステル類、アセチルク
エン酸トリブチル、ブチルフタリルビtルグリコレート
など一般にプラスティック用可塑剤と称される有機化合
物などが使用できる。
【0030】甚句の物性値を調整するために、必要に応
じて界面活性剤、粘度調整剤、防腐剤など適当な添加剤
を添加できる。ただし、これらの添加剤は溶媒および染
料と同程度の沸点を持つ必要がある。具体的には界面活
性剤としてフッ素化した脂肪酸エステル、シリル化した
脂肪酸エステル、シリコーンオイルなどが使用できる。
粘度調整剤としてはグリセリン、テトラエチレングリコ
ールなどが使用できる。記録液は上記の染料を5重量%
以上、好ましくは10%以上、さらに好ましくは20重
量%以上、上記の溶媒に溶解して作製する。このとき溶
解度を上げるために、2種以上の染料を混合して使用し
てもよい。同時に2種以上の溶媒を混合して使用しても
よい。添加剤は必要に応じて添加する。第1乃至第3の
実施の形態においては、 を記録液として用いた。
【0031】次に印画紙について説明する。本発明に適
した印画紙は、PPC用紙などの普通紙、アート紙など
の上質紙などであるが、特に階調性と濃度が高い高品質
の画像を得るためには分散染料または油溶性染料を発色
させる樹脂として、ポリエステル、ポリカーボネート、
アセテート、CAB、ポリ塩化ビニルなどを基紙上に塗
布して作製した専用紙も使用できる。記録液の吸収速度
を向上させるためには、シリカ、アルミナのような多孔
質顔料の添加も効果が大きい。特に高品位で記録するた
めには、PETフィルムなどフィルムベースに光沢性を
持つために0.1μm以下のサイズの多孔質顔料を添加
した受像層を有する印画紙が、平滑性、発色性、光沢
性、記録液吸速度の点で優れている。えられた画像の保
存安定性を向上させるために、受像層中に紫外線吸収材
やラジカルクエンチャーなどの添加物を入れるのも効果
があるが、あるいは、転写後の印画紙に樹脂フィルムを
ラミネートすることも有効である。
【0032】上述した第1乃至第3の実施の形態におい
ては、ヒータ2によって特許請求の範囲の加熱手段が構
成され、ヒータ2と撥液部4と記録液保持部9とによっ
て特許請求の範囲の記録液厚さ調整手段が構成されてい
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録ヘッド
は、記録液を流動可能に保持する記録液保持部と、前記
記録液保持部に保持されている前記記録液を加熱する加
熱手段とを有する転写部が設けられ、前記記録液保持部
に対向して被転写体が設けられ、前記記録液保持部に保
持されている前記記録液を前記加熱手段で加熱し、前記
記録液保持部から前記被転写体に向けて飛翔されること
によって前記記録液の転写部から被転写体への移行が行
なわれるように構成された記録ヘッドにおいて、前記加
熱手段により加熱される前記記録液の厚さを所定範囲内
に維持する記録液厚さ調整手段を設けた。そのため、本
発明の記録ヘッドによれば、記録液厚さ調整手段によっ
て加熱手段上の記録液の厚さが所定範囲内に維持される
ため、記録液の飛翔に必要な熱エネルギーが変動せず、
被転写体に形成される画像における濃度むらの発生が抑
制され、良好な印画を行うことができる。
【0034】また、本発明は、記録液保持部に保持され
ている記録液を加熱し、液滴化して記録液保持部から被
転写体へ飛翔させることによって記録液の転写部から被
転写体への移行を行う記録方法において、前記加熱され
る記録液の厚さを所定範囲内に維持するようにした。そ
のため、本発明の記録方法によれば、加熱される記録液
の厚さが所定範囲内に維持されるため、記録液の飛翔に
必要な熱エネルギーが変動せず、被転写体に形成される
画像における濃度むらの発生が抑制され、良好な印画を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における記録ヘッドの全体構
成図である。
【図2】第1の実施の形態における記録ヘッドの構成を
示す分解斜視図である。
【図3】第1の実施の形態における記録ヘッドの要部で
あるヒータチップの縦断面図である。
【図4】第1の実施の形態における記録ヘッドの転写部
の平面図である。
【図5】図4の転写部のXX線断面図である。
【図6】第1の実施の形態の記録ヘッドを搭載した画像
形成装置の要部構成を示す斜視図である。
【図7】第1の実施の形態における記録液の液面高さに
対するヒータ上の記録液厚さおよび記録濃度の実測結果
の一例を示す線図である。
【図8】第2の実施の形態における記録ヘッドの転写部
の平面図である。
【図9】第2の実施の形態における記録液の液面高さに
対するヒータ上の記録液厚さおよび記録濃度の実測結果
の一例を示す線図である。
【図10】第3の実施の形態における記録ヘッドの転写
部の平面図である。
【図11】第3の実施の形態における記録液の液面高さ
に対するヒータ上の記録液厚さおよび記録濃度の実測結
果の一例を示す線図である。
【図12】比較例における記録ヘッドの転写部の平面図
である。
【図13】比較例における記録液の液面高さに対するヒ
ータ上の記録液厚さおよび記録濃度の実測結果の一例を
示す線図である。
【符号の説明】
100……記録ヘッド、4……撥液部、2……ヒータ、
8……記録液、9……記録液保持部、91……多孔性構
造体、911……加熱領域、912……非加熱領域、1
1……転写部。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録液を流動可能に保持する記録液保持
    部と、前記記録液保持部に保持されている前記記録液を
    加熱する加熱手段とを有する転写部が設けられ、 前記記録液保持部に対向して被転写体が設けられ、 前記記録液保持部に保持されている前記記録液を前記加
    熱手段で加熱し、前記記録液保持部から前記被転写体に
    向けて飛翔されることによって前記記録液の転写部から
    被転写体への移行が行なわれるように構成された記録ヘ
    ッドにおいて、 前記加熱手段により加熱される前記記録液の厚さを所定
    範囲内に維持する記録液厚さ調整手段を設けた、 ことを特徴とする記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記記録液保持部は多孔性構造体から構
    成され、前記多孔性構造体は壁面を有し、前記記録液は
    前記壁面上で流動可能に保持されることを特徴とする請
    求項1記載の記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記記録液保持部から前記被転写体への
    記録液の飛翔は、前記記録液が前記加熱手段で加熱され
    液滴化されることで行なわれることを特徴とする請求項
    1記載の記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記記録液厚さ調整手段は、前記記録液
    保持部に接続され前記記録液をはじく撥液部を備え、前
    記記録液保持部で保持される記録液が前記撥液部ではじ
    かれることによって前記記録液のメニスカスの境界が前
    記記録液保持部と前記撥液部とを区画する境界線の位置
    で固定され、前記記録液厚さ調整手段による前記加熱手
    段により加熱される前記記録液の厚さの所定範囲内での
    維持は、前記記録液の背圧が変化して前記メニスカスの
    曲率が変わっても前記メニスカスの境界が前記境界線の
    位置で固定されることにより行なわれることを特徴とす
    る請求項1記載の記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記記録液保持部は前記記録液を収容す
    る記録液カートリッジに連通され、前記記録液の背圧は
    前記記録液カートリッジに収容されている記録液の液面
    の高さに対応して変動されることを特徴とする請求項4
    記載の記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記記録液保持部は加熱手段により加熱
    される加熱領域と、加熱されない非加熱領域を有し、前
    記非加熱領域は、前記加熱領域に接続され前記記録液を
    前記加熱領域に供給する記録液供給路領域であることを
    特徴とする請求項1記載の記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記撥液部および前記記録液保持部は、
    前記境界線が前記加熱領域に接する位置または加熱領域
    の近傍の位置に形成されるように構成されていることを
    特徴とする請求項6記載の記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記撥液部は前記境界線を介して前記記
    録液供給路領域と前記加熱領域の双方に接続されている
    ことを特徴とする請求項6記載の記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記加熱領域はその全周が前記記録液供
    給路領域に囲まれ、前記撥液部は前記境界線を介して前
    記記録液供給路領域にのみ接続されていることを特徴と
    する請求項6記載の記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記所定範囲は2μm以上、25μm
    以下であることを特徴とする請求項1記載の記録ヘッ
    ド。
  11. 【請求項11】 前記記録液の前記加熱手段による液滴
    化は、前記記録液が加熱により沸騰または気化すること
    によって行なわれることを特徴とする請求項1記載の記
    録ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記記録液保持部は前記壁面から互い
    に間隔をおいて立設された多数の微小な柱状体によって
    構成されていることを特徴とする請求項2記載の記録ヘ
    ッド。
  13. 【請求項13】 前記柱状体の太さと各柱状体間の間隔
    がそれぞれ0.1μm乃至10μmであることを特徴と
    する請求項12記載の記録ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記加熱手段は、電流が流れることに
    よって発熱する抵抗加熱手段から構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の記録ヘッド。
  15. 【請求項15】 前記撥液部はフッ素樹脂によって構成
    されていることを特徴とする請求項4記載の記録ヘッ
    ド。
  16. 【請求項16】 記録液保持部に保持されている記録液
    を加熱し、液滴化して記録液保持部から被転写体へ飛翔
    させることによって記録液の転写部から被転写体への移
    行を行う記録方法において、 前記加熱される記録液の厚さを所定範囲内に維持するよ
    うにした、 ことを特徴とする記録方法。
  17. 【請求項17】 前記記録液をはじく撥液部が前記記録
    液保持部に接続して設けられ、前記記録液保持部で保持
    される記録液が前記撥液部ではじかれることによって前
    記記録液のメニスカスの境界が前記記録液保持部と前記
    撥液部とを区画する境界線の位置で固定され、前記加熱
    領域に保持されている記録液の部分の厚さの所定範囲内
    での維持は、前記記録液の背圧が変化して前記メニスカ
    スの曲率が変わっても前記メニスカスの境界が前記境界
    線の位置で固定されることにより行なわれることを特徴
    とする請求項16記載の記録方法。
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