JP2001235677A5 - - Google Patents

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【特許請求の範囲】
【請求項1】
DVD/CD互換光ピックアップ装置用の対物レンズであって、回折面を有し、オレフィン系樹脂を含有する組成物を用いて形成されていることを特徴とする対物レンズ。
【請求項2】
DVD/CD互換光ピックアップ装置に使用される対物レンズであって、回折面を有し、 メルトフローレイトMFRが30〜60(g/10分)を満たす組成物を用いて形成されていることを特徴とする対物レンズ。
【請求項3】
DVD/CD互換光ピックアップ装置に使用される対物レンズにおいて、回折面を有し、
環境温度80℃、湿度90%で48時間曝し、その後室内に3時間放置した後に、650nmの波長で外径が1mmの光束を照射した場合における透過率減少は6%以下であることを特徴とする対物レンズ。
【請求項4】
請求項3に記載の対物レンズは、オレフィン系樹脂を含有する組成物を用いて形成されていることを特徴とする対物レンズ。
【請求項5】
請求項3に記載の対物レンズは、メルトフローレイトMFRが30〜60(g/10分)を満たす組成物を用いて形成されていることを特徴とする対物レンズ。
【請求項6】
前記組成物が、オレフィン系樹脂を含有することを特徴とする請求項2又は5に記載の対物レンズ。
【請求項7】
前記オレフィン系樹脂は、環状オレフィン系樹脂であることを特徴とする請求項1,4,6のいずれかに記載の対物レンズ。
【請求項8】
前記環状オレフィン系樹脂は、下記[A−1]〜[A−3]から選ばれる少なくとも1つの繰り返し単位を有することを特徴とする請求項7に記載の対物レンズ。
[A−1]エチレンと下記化学式[化式1]または[化式2]で示される環状オレフィンとのランダム共重合体;
【化1】
Figure 2001235677
(化学式[化式1]中、nは0または1であり、mは0または正の整数であり、qは0または1であり、R1〜R18ならびにRaおよびRbは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子またはハロゲンで置換されていてもよい炭化水素基であり、R15〜R18は互いに結合して単環または多環を形成していてもよく、かつ該単環または多環は二重結合を有していてもよく、またR15とR16とで、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成していてもよい。)
【化2】
Figure 2001235677
(化学式[化式2]中、pおよびqは0または正の整数であり、mおよびnは0、1または2であリ、R1〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ハロゲンで置換されていてもよい炭化水素基またはアルコキシ基であり、R9またはR10が結合している炭素原子と、R13が結合している炭素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接あるいは炭素数1〜3のアルキレン基を介して結合していてもよく、またn=m=0のときR15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳香族環を形成していてもよい。)
[A−2]上記化学式[化式1]または[化式2]で示される環状オレフィンの開環重合体または共重合体、および、
[A−3]上記開環重合体体または共重合体〔A−2〕の水素化物。
【請求項9】
前記組成物は、同一分子中に親水基と疎水基とを有する化合物を含有することを特徴とする請求項1,4,6〜8のいずれかに記載の対物レンズ。
【請求項10】
焦点距離fと、レンズ外径Dとの間には、
0.5≦D/f≦0.7
が成立することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の対物レンズ。
【請求項11】
軸上厚tと、焦点距離fとの間には、
0.45≦t/f≦0.73
が成立することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の対物レンズ。
【請求項12】
前記回折面は複数の輪帯を有し、全輪帯数は、13以上50以下であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の対物レンズ。
【請求項13
互いに波長の異なる少なくとも2つの光源と、前記光源からの光束をDVDまたはCDの記録面上に集光するための対物レンズを含む集光光学系と、前記記録面からの反射光を検出するための受光手段とを有し、
前記対物レンズが、回折面を有し、オレフィン系樹脂を含有する組成物を用いて形成されていることを特徴とするDVD/CD互換光ピックアップ装置。
【請求項14
互いに波長の異なる少なくとも2つの光源と、前記光源からの光束をDVDまたはCDの記録面上に集光するための対物レンズを含む集光光学系と、前記記録面からの反射光を検出するための受光手段とを有し、
前記対物レンズが、回折面を有し、メルトフローレイトMFRが30〜60(g/10分)を満たす組成物を用いて形成されていることを特徴とするDVD/CD互換光ピックアップ装置。
【請求項15
互いに波長の異なる少なくとも2つの光源と、前記光源からの光束をDVDまたはCDの記録面上に集光するための対物レンズを含む集光光学系と、前記記録面からの反射光を検出するための受光手段とを有し、
前記対物レンズが、回折面を有し、環境温度80℃、湿度90%で48時間曝し、その後室内に3時間放置した後に、650nmの波長で外径が1mmの光束を照射した場合における透過率減少は6%以下であることを特徴とするDVD/CD互換光ピックアップ装置。
【請求項16
前記回折面の光路差関数をφ(h)とするとき(hは光軸からの距離)、所定距離hの箇所でdφ(h)/dhが不連続または実質的に不連続な関数であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の対物レンズ。
【請求項17
前記所定距離hの内側に形成された輪帯のうち最も外側の輪帯における光軸に垂直方向の幅は、前記最も外側の輪帯に隣接し、かつ前記所定距離hの外側に形成された輪帯における光軸に垂直方向の幅より小さいことを特徴とする請求項16に記載の対物レンズ。
また、対物レンズは、光学機能部と、その外周に形成されたフランジ部とを有し、前記フランジ部に切欠を有するのが好ましい。
また、前記切欠は、光軸方向に見たときに、前記フランジ部の略円形の外周面の一部がカットされた部分であるのが好ましい。
また、対物レンズは、像側面の一部に、光軸に対して略垂直な方向に延在する面を有するのが好ましい。
請求項13に記載のDVD/CD互換光ピックアップ装置は、互いに波長の異なる少なくとも2つの光源と、前記光源からの光束をDVDまたはCDの記録面上に集光するための対物レンズを含む集光光学系と、前記記録面からの反射光を検出するための受光手段とを有し、前記対物レンズが、回折面を有し、オレフィン系樹脂を含有する組成物を用いて形成されていることを特徴とする。オレフィン系樹脂については詳述したので説明を省略する。又、本発明の対物レンズに関連して説明した効果に対し、構成を同じくする結果同様となる効果についても説明を省略する。
請求項14に記載のDVD/CD互換光ピックアップ装置は、互いに波長の異なる少なくとも2つの光源と、前記光源からの光束をDVDまたはCDの記録面上に集光するための対物レンズを含む集光光学系と、前記記録面からの反射光を検出するための受光手段とを有し、前記対物レンズが、回折面を有し、メルトフローレイトMFRが30〜60(g/10分)を満たす組成物を用いて形成されていることを特徴とする。
請求項15に記載のDVD/CD互換光ピックアップ装置は、互いに波長の異なる少なくとも2つの光源と、前記光源からの光束をDVDまたはCDの記録面上に集光するための対物レンズを含む集光光学系と、前記記録面からの反射光を検出するための受光手段とを有し、前記対物レンズが、回折面を有し、環境温度80℃、湿度90%で48時間曝し、その後室内に3時間放置した後に、650nmの波長で外径が1mmの光束を照射した場合における透過率減少は6%以下であることを特徴とする。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズが、オレフィン系樹脂を含有する組成物を用いて形成されていることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズが、メルトフローレイトMFRが30〜60(g/10分)を満たす組成物を用いて形成されていることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記組成物が、オレフィン系樹脂を含有することが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記オレフィン系樹脂が環状オレフィン系樹脂であることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記環状オレフィン系樹脂が、下記[A−1]〜[A−3]から選ばれる少なくとも1つの繰り返し単位を有することが好ましい。
[A−1]エチレンと上記化学式[化式1]または[化式2]で示される環状オレフィンとのランダム共重合体;(化学式[化式1]中、nは0または1であり、mは0または正の整数であり、qは0または1であり、R1〜R18ならびにRaおよびRbは、それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子またはハロゲンで置換されていてもよい炭化水素基であり、R15〜R18は互いに結合して単環または多環を形成していてもよく、かつ該単環または多環は二重結合を有していてもよく、またR15とR16とで、またはR17とR18とでアルキリデン基を形成していてもよい。)
(化学式[化式2]中、pおよびqは0または正の整数であり、mおよびnは0、1または2であリ、R1〜R19はそれぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、ハロゲンで置換されていてもよい炭化水素基またはアルコキシ基であり、R9またはR10が結合している炭素原子と、R13が結合している炭素原子またはR11が結合している炭素原子とは直接あるいは炭素数1〜3のアルキレン基を介して結合していてもよく、またn=m=0のときR15とR12またはR15とR19とは互いに結合して単環または多環の芳香族環を形成していてもよい。)
[A−2]上記化学式[化式1]または[化式2]で示される環状オレフィンの開環重合体または共重合体、および、
[A−3]上記開環重合体体または共重合体〔A−2〕の水素化物。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記組成物が、同一分子中に親水基と疎水基とを有する化合物を含有することが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズにおいて、焦点距離fと、レンズ外径Dとの間には、
0.5≦D/f≦0.7 (1)
が成立することが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズの外径Doと、有効径Deとの間には、
0.4mm≦Do−De≦3.0mm (3)
が成立するのが好ましい。この場合、DVD/CD互換光ピックアップ装置の対物レンズとして要望される小さくしかも高精度のレンズを、高精密な回折面を有し、且つ高性能な光学特性を保有しながら軽量且つ安価に得ることができ、コンパクトなDVD/CD互換光ピックアップ装置を実現することができる。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズの端厚が、0.9mm以下であるのが好ましい。この場合、よりコンパクトなDVD/CD互換光ピックアップ装置を提供できる。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズの軸上厚tと、焦点距離fとの間には、
0.45≦t/f≦0.73 (2)
が成立することが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記回折面は複数の輪帯を有し、全輪帯数は、13以上50以下であることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズが、光学機能部と、その外周に形成されたフランジ部とを有し、前記フランジ部に切欠を有することが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記切欠が、光軸方向に見たときに、前記フランジ部の略円形の外周面の一部がカットされた部分であることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズの像側面の一部に、光軸に対して略垂直な方向に延在する面を有することが好ましい。
請求項16に記載の対物レンズは、前記回折面の光路差関数をφ(h)とするとき(hは光軸からの距離)、所定距離hの箇所でdφ(h)/dhが不連続または実質的に不連続となることを特徴とする。
請求項17に記載の対物レンズは、前記所定距離hの内側に形成された輪帯のうち最も外側の輪帯における光軸に垂直方向の幅は、前記最も外側の輪帯に隣接し、かつ前記所定距離hの外側に形成された輪帯における光軸に垂直方向の幅より小さいことを特徴とする。
また、対物レンズは、CDに対し、所定の物体距離にある波長λの光源から光を照射した場合、前記所定距離h以下の開口数NAでは、波面収差が0.07λrms以下であり、前記所定距離hの内側を通過する光線の球面収差は、前記所定距離hの外側を通過する光線の球面収差に対して、10λ〜100λ小さいことが好ましい。
また、対物レンズは、前記回折面の、光軸から周辺方向に数えて、あるi番目の回折輪帯が次式を満たすことが好ましい。
1.2≦pi+1/pi≦10 (4)
ただし、
i:光軸から周辺方向に数えてi番目の回折輪帯の、光軸に垂直な方向の幅
この場合、開口数NAが小さい側の使用状態で、所定開口数の外側の球面収差を十分に大きなフレアとすることができる。すなわち、NAが小さい側の使用状態で球面収差を実質的に不連続とし、所定開口数の内側では良好に絞られたスポットを得、その外側の光束は大きなフレアとなって記録再生のために必要な部分のスポットに影響を与えないようにしている。値pi+1/piが、式(4)の下限値以上であれば、十分なフレアを得ることができる。一方、値pi+1/piが、式(4)の上限値以下であれば、輪帯ピッチが小さすぎることがなく、回折面の製造が容易となる。
また、対物レンズは、NA0.60の光線が通る回折輪帯の番号mが、
22≦m≦32 (5)
をみたすことが好ましい。ただし、回折輪帯の番号は光軸上の輪帯を1とし、順に外側に数える。
この場合、番号mが式(5)の下限値以上であれば、光情報記録媒体(例えばCDとDVD等)の基板厚さに起因して生じる球面収差の補正を十分に行え、一方、番号mが式(5)の上限値以下であれば、回折効率の良いレンズを作りやすいという利点がある。
また、対物レンズは、前記光線が、波長630〜665nmの範囲内で、略平行な光束で入射されることが好ましい。
また、対物レンズは、DVD用の波長をλ1、CD用の波長をλ2(λ1<λ2)とし、
前記波長λ1の光束により、DVDの記録または再生を行うのに必要な像側の必要開口数をNA1とし、前記波長λ2の光束により、CDの記録または再生を行うのに必要な像側の必要開口数をNA2(NA1≧NA2)とした時、
前記波長λ1とDVDと前記必要開口数NA1の組み合わせに対して、波面収差が0.07λ1rms以下であり、
かつ、前記波長λ2とCDと前記必要開口数NA2の組み合わせに対して、波面収差が0.07λ2rms以下であり、
かつ、波長λ2とCDの組み合わせに対して前記必要開口数NA2以上の光束をフレアにすることが好ましい。
また、対物レンズは、CDに対し、所定の物体距離にある前記波長λ2の光源から光を照射した場合、前記必要開口数NA2以上NA1以下の光束が、CDの記録面上では径w2以上w1以下の範囲に分布し、
10μm≦w2≦50μm (6)
20μm≦w1−w2≦110μm (7)
を満たすことが好ましい。
また、対物レンズは、CDに対し、所定の物体距離にある前記波長λ2の光源から光を照射した場合、前記所定距離h以下の開口数NAでは、波面収差が0.07λ2rms以下であり、前記所定距離hの内側を通過する光線の球面収差は、前記所定距離hの外側を通過する光線の球面収差に対して、10λ2〜100λ2小さいことが好ましい。
また、対物レンズは、前記波長λ1は、630〜665nmの範囲にある波長であり、前記波長λ2は、750〜810nmの範囲にある波長とすると、DVD又はCDの情報記録及び/又は再生可能なDVD/CD互換光ピックアップ装置に好適である。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記回折面の光路差関数をφ(h)とするとき(hは光軸からの距離)、所定距離hの箇所でdφ(h)/dhが不連続または実質的に不連続な関数であることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記所定距離hの内側に形成された輪帯のうち最も外側の輪帯における光軸に垂直方向の幅は、前記最も外側の輪帯に隣接し、かつ前記所定距離hの外側に形成された輪帯における光軸に垂直方向の幅より小さいことが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズを介して、CDに対し、所定の物体距離にある波長λの光源から光を照射した場合、前記所定距離h以下の開口数NAでは、波面収差が0.07λrms以下であり、前記所定距離hの内側を通過する光線の球面収差は、前記所定距離hの外側を通過する光線の球面収差に対して、10λ〜100λ小さいことが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記回折面の、光軸から周辺方向に数えて、あるi番目の回折輪帯が次式を満たすことが好ましい。
1.2≦pi+1/pi≦10 (4)
ただし、
pi:光軸から周辺方向に数えてi番目の回折輪帯の、光軸に垂直な方向の幅
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、NA0.60の光線が通る回折輪帯の番号mが、
22≦m≦32 (5)
をみたすことが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記2つの光源のうち、DVD用の光源の波長をλ1、CD用の光源の波長λ2(λ1<λ2)とし、
前記波長λ1の光束により、DVDの記録または再生を行うのに必要な像側の必要開口数をNA1とし、前記波長λ2の光束により、CDの記録または再生を行うのに必要な像側の必要開口数をNA2(NA1≧NA2)とした時、
前記波長λ1とDVDと前記必要開口数NA1の組み合わせに対して、波面収差が0.07λ1rms以下であり、
かつ、前記波長λ2とCDと前記必要開口数NA2の組み合わせに対して、波面収差が0.07λ2rms以下であり、
かつ、前記波長λ2とCDの組み合わせに対して前記必要開口数NA2以上の光束をフレアにすることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズを介して、CDに対し、所定の物体距離にある前記波長λ2の光源から光を照射した場合、前記必要開口数NA2以上NA1以下の光束が、CDの記録面上では径w2以上w1以下の範囲に分布し、
10μm≦w2≦50μm (6)
20μm≦w1−w2≦110μm (7)
を満たすことが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記波長λ1とDVDの組み合わせに対する前記対物レンズの物点と、前記波長λ2とCDの組み合わせに対する前記対物レンズの物点とが、光学的に等しい距離にあることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記波長λ1は、630〜665nmの範囲にある波長であり、前記波長λ2は、750〜810nmの範囲にある波長であることが好ましい。
また、対物レンズは、開口数NAが0.5〜0.7の範囲における波長λの光束が通過したときの球面収差量は、開口数NAが0.5未満における波長λの光束が通過したときの球面収差量よりも、10λ〜100λ以上大きいことが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズに、開口数NAが0.5〜0.7の範囲における波長λの光束が通過したときの球面収差量は、開口数NAが0.5未満における波長λの光束が通過したときの球面収差量よりも、10λ〜100λ以上大きいことが好ましい。
また、光ピックアップ装置は、前記対物レンズの少なくとも一つの面の回折輪帯において、前記所定距離hの内側に形成された輪帯のうち最も外側の輪帯における光軸に垂直方向の幅は、前記最も外側の輪帯に隣接し、かつ前記所定距離hの外側に形成された輪帯における光軸に垂直方向の幅より小さいことが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズに、開口数NAが0.5未満の光束が通過したときに、CDから反射した光束は、前記受光手段の受光面内に含まれるように、前記受光手段に向かって照射され、開口数NAが0.5以上の光束が通過したときに、CDから反射した光束は、前記受光手段の受光面を除く周囲に照射されることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記受光手段は、1個ないし3個のほぼ矩形状の受光面を有しており、前記開口数NAが0.5以上の光束のCDの記録面上でのスポット径は5μm以上であることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記受光手段は、略一直線上に並べた3個の矩形状の受光面を有し、前記開口数NAが0.5以上の光束のCDの記録面上でのスポット径は25μm以上であることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記対物レンズに、必要開口数NAが0.5以上の光束が通過したときに、CDから反射した光束は、前記周辺受光面のみを含むように、前記受光手段に向かって照射されることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記受光手段は、少なくとも2個のストライプ状の受光面を有し、前記開口数NAが0.5以上の光束のCDの記録面上でのスポット径は20μm以上であることが好ましい。
また、DVD/CD互換光ピックアップ装置は、前記受光手段は、少なくとも4個のストライプ状の受光面を有し、前記開口数NAが0.5以上のCDの記録面上での光束のスポット径は50μm以上であることが好ましい。
この場合においては、DVD及びCDの2つの光情報記録媒体のうち、必要開口数の小さい光情報記録媒体、すなわちCDに対して、開口数NAが0.5以上の波長λの光束が前記対物レンズを通過したときに、回折面によりフレアが形成されるようになっている。図8(b)に示すように、開口数NAが0.5未満の波長λの光束は、中央受光面CSの中央にスポットを形成するが、開口数NAが0.5以上の波長λの光束は、内径φ1のフレア光となって照射される。このときに、内径φ1が十分大きく、中央受光面CSを完全に内包するようであれば、開口数NAが0.5以上の波長λの光束が周辺受光面PSのみに照射されることとなり、この場合でいう受光面としての中央受光面CSにおいて不要な光が検出されることが防止され、誤検出を防止することが出来る。
上述のDVD/CD互換光ピックアップ装置の如く、前記受光手段が、1個ないし3個のほぼ矩形状の受光面を有している場合、開口数NAが0.5以上の光束のCDの記録面上でのスポット径は5μm以上であれば、別体型受光手段において、中央受光面CSに不要な光が入りづらくなり、誤検出を防止することが出来る。
上述のDVD/CD互換光ピックアップ装置のごとく、前記受光手段が、略一直線上に並べた3個の矩形状の受光面を有し、開口数NAが0.5以上の光束のCDの記録面上でのスポット径は25μm以上であれば、別体型受光手段において、さらに周辺受光面PSに不要な光が入りづらくなり、誤検出を更に防止できる。
これに対し、図8(a)に示すように、一体型受光手段は、少なくとも2個以上、通常は4個以上のストライプ状の受光面から成り立っている。開口数NAが0.5未満の波長λの光束は、中央受光面群CSの間にスポットを形成するが、開口数NAが0.5以上の波長λの光束は、内径φ1のフレア光となって照射される。このときに、内径φ1が十分大きく、中央受光面群CSを完全に内包するようであれば、開口数NAが0.5以上の波長λの光束が周辺受光面PSのみに照射されることとなり、この場合でいう受光面としての中央受光面群CSにおいて不要な光が検出されることが防止され、誤検出を防止することが出来る。
上述のDVD/CD互換光ピックアップ装置の如く、少なくとも2個のストライプ状の受光面を有し、開口数NAが0.5以上の光束のCDの記録面上でのスポット径は20μm以上であれば、一体型受光手段において、中央受光面CSに不要な光が入りづらくなり、誤検出を防止することが出来る。
更に、上述のDVD/CD互換光ピックアップ装置の如く、少なくとも4個のストライプ状の受光面を有し、開口数NAが0.5以上の光束のCDの記録面上でのスポット径は50μm以上であれば、一体型受光手段において、さらに周辺受光面PSに不要な光が入りづらくなり、誤検出を更に防止できる。
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