JP2004265573A - 光ピックアップ装置用の対物レンズ、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置 - Google Patents

光ピックアップ装置用の対物レンズ、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】BDやDVDのごとく保護層の厚さが異なり、且つ使用波長の差が大きい2種類の光情報記録媒体をコンパチブルに記録、再生できる光ピックアップ装置用の対物レンズ、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置を提供する。
【解決手段】対物レンズは、BD用の第1光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n1に対して、DVD用の第2光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n2がより低次となるように設定された同心円状の複数の輪帯からなる回折構造を少なくとも1つの光学面上に有する。屈折レンズとしての作用によりBD用の第1保護層とDVD用の第2保護層の厚さの違いに起因して変化する球面収差を、回折構造の波長依存性を利用して相殺補正することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、光ピックアップ装置用の対物レンズ、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置に関する。
近年、映像情報などを記録する光情報記録媒体として、DVD(デジタルバーサタイルディスク;DVDと略記する)が急速に普及しつつある。DVDは、そのプレーヤーに搭載した光ピックアップ装置に、波長650nmの赤色半導体レーザと開口数(NA)0.6の対物レンズを使用することで1面あたり4.7GBの情報の記録が可能である。
ところが、1枚のDVDでは、ハイビジョン画質の映像情報を1面あたり30分程度しか記録することができないので、来るデジタルハイビジョン放送時代における光情報記録媒体として用いるには容量が小さすぎるという指摘がある。このような背景のもと、近年、波長405nmの青紫色半導体レーザとNA0.85の対物レンズを使用する高密度記録光ディスクシステムの研究・開発が進んでおり、かかる高密度光ディスクの規格であるBD(ブルーレイディスク;BDと略記する)が2002年2月に発表された。BDは1面あたり23.3〜27GB程度の記録容量を有するため、それを用いれば、ハイビジョン画質の映像情報を1面あたり2時間程度記録できることとなる。
ところで、すでに世の中に数多く存在するDVDのソフト資産を生かすためには、BDプレーヤーには、DVDに対してもコンパチブルに記録及び/又は再生できる機能が付加的に要求されるが、それを実現するためには単一光源を用いることは難しく、よってBD用の青紫色半導体レーザと、DVD用の赤色半導体レーザの2種類の光源を搭載することが必要になってくる。これは短波長領域の光束が2層ディスクの中間層の反射率が低いという特性を有するため、青紫色半導体レーザからの光束を用いて、DVDの2層ディスクを再生することができないという理由によるものである。
本出願人は先に、青紫色半導体レーザと赤色半導体レーザの2種類の光源を搭載し、BDとDVDとに対してコンパチブルに記録及び/又は再生可能な光ピックアップ装置用の対物レンズとして特許文献1に記載されている対物レンズを提案した。
特開2002−82280号公報
ところで、BDではDVDよりも薄い保護層(BD:0.1mm、DVD:0.6mm)が情報記録面上に形成されるため、0.1mm(BD)の保護層に対して球面収差が補正された対物レンズにおいて保護層を0.6mm(DVD)とすると球面収差が大きく変化してしまい、DVDの情報記録面上に良好なスポットを形成することができない。そこで、上述の特許文献1に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズでは、光学面上に形成された回折構造の波長依存性を利用して、BDとDVDとの保護層の厚さの違いによる球面収差変化を打ち消すことで、それぞれの光ディスクの情報記録面上に良好なスポットを形成することが可能としている。ところが、青紫色半導体レーザと赤色半導体レーザとでは波長差が大きいため、この対物レンズのように、同一次数の回折光を記録及び/又は再生用の光束として利用すると十分な回折効率を得ることができないという問題がある。
図1は、回折構造を製造波長405nmでブレーズ化した場合、500nmでブレーズ化した場合、650nmでブレーズ化した場合の1次回折光の回折効率を示すグラフである。青紫色半導体レーザと赤色半導体レーザの中間波長である500nmでブレーズ化した場合でも、400nm近傍と650nm近傍における回折効率は80%程度しか得られない。このように十分な回折効率を得ることができないと、情報記録面上でのスポット強度が弱くなり記録及び/又は再生特性に悪影響を及ぼすおそれがある。尚、本明細書においては、「回折構造を製造波長λBで最適化する」と「回折構造を波長λBでブレーズ化する」とは同じ意味を表すものとする。
本発明は、上述の各課題を鑑みてなされたものであり、例えばBDやDVDのごとく保護層の厚さが異なり、且つ使用波長の差が大きい2種類の光情報記録媒体をコンパチブルに記録及び/又は再生できる光ピックアップ装置用の対物レンズ、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置を提供することを目的とする。
更に本発明は、例えばBDやDVDのごとく保護層の厚さが異なり、且つ使用波長の差が大きい2種類の光情報記録媒体それぞれに対して良好なスポットを形成することが可能であるとともに、それぞれの光情報記録媒体の使用波長において十分な回折効率が得られる光ピックアップ装置用の対物レンズ、光ピックアップ装置及び光情報記録媒体を提供することを目的とする。
請求項1に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、第1光源から射出される第1波長l1の第1光束を集光させることによってt1(0mm≦t1≦0.2mm)の第1保護層を有する第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/または記録を行い、第2光源から射出される第2波長l2(l1<l2)の第2光束を集光させることによって厚さt2(t2>t1)の第2保護層を有する第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う光ピックアップ装置用の対物レンズにおいて、
前記対物レンズは、前記第1光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n1に対して、前記第2光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n2がより低次となるように設定された同心円状の複数の輪帯からなる第1の回折構造を少なくとも1つの光学面上に有するとともに、
n1及びn2はそれぞれ0以外の整数であり、
第1開口数NA1内で良好な波面を形成するように、前記n1次回折光を前記第1保護層を介して前記第1光情報記録媒体の情報記録面上に集光し、第2開口数NA2(NA2<NA1)内で良好な波面を形成するように、前記n2次回折光を前記第2保護層を介して前記第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光することを特徴とする。
上記の構成によれば、屈折レンズとしての作用により前記第1保護層と前記第2保護層の厚さの違いに起因して変化する球面収差を、回折構造の波長依存性を利用して相殺補正することができる。
なお、本明細書において、「光ピックアップ装置用の対物レンズ」とは、光ピックアップ装置に光情報記録媒体を装填した状態において最も光情報記録媒体側の位置でこれと対向すべく配置される集光作用を有する集光レンズを含むものである。また、上述の集光レンズと一体となってアクチュエータにより移動可能な光学素子がある場合には、この光学素子と上述の集光レンズとから構成されるレンズ群が、本明細書における「光ピックアップ装置用の対物レンズ」となる。従って、本明細書における「光ピックアップ装置用の対物レンズ」とは、上述の集光素子のみから構成されていても良いし、上述の集光素子を含む、複数の光学素子から構成されていても良い。そして、「第1開口数NA1」とは第1光情報記録媒体の規格で規定されている開口数、或いは第1光情報記録媒体に対して第1波長λ1に応じ情報の記録及び/又は再生を行うために必要なスポット径を得ることが可能な、上述の集光レンズの最も光情報記録媒体側に位置する光学面の開口数を指し、「第2開口数NA2」とは第2光情報記録媒体の規格で規定されている開口数、或いは第2光情報記録媒体に対して第2波長λ2に応じ情報の記録及び/又は再生を行うために必要なスポット径を得ることが可能な上述の集光レンズの最も光情報記録媒体側に位置する光学面の開口数を指すものとする。
また、本明細書において、「回折構造が形成された光学面」とは、その表面に振幅型、或いは位相型のフレネルゾーンプレートを設けて入射光束を回折させる作用を持たせる光学面のことを指し、本発明による光ピックアップ装置用の対物レンズにおいて、同一の光学面に回折を生じる領域と生じない領域がある場合は、回折を生じる領域を指す。また、回折構造とは、この回折を生じる領域のことを指す。位相型のフレネルゾーンプレートの形状としては、光学面の表面に光軸を中心として略同心円状の輪帯として形成され、光軸を含む平面でその断面を見ると各輪帯が鋸歯状(ブレーズ型)、或いは階段状(バイナリー型)のような形状が知られているが、そのような形状を含むものである。
一般に、回折構造からは、0次回折光、±1次回折光、±2次回折光、・・・・、と無数の次数の回折光が生じるが、例えば、上述のような断面が鋸歯状となる形状を有するブレーズ型のフレネルゾーンプレートの場合は、特定の次数の回折効率を他の次数の回折効率よりも高くしたり、場合によっては、特定の1つの次数(例えば、+1次回折光)の回折効率をほぼ100%とするように、このフレネルゾーンプレートの形状を設定することができる。
また、本明細書において、「第1開口数NA1内で良好な波面(或いは、スポット)を形成する」とは、第1開口数NA1内で波面収差を測定した際にそのRMS値が0.07λ1以下となることと等価であり、「第2開口数NA2内で良好な波面(或いは、スポット)を形成する」とは、第2開口数NA2内で波面収差を測定した際にそのRMS値が0.07λ2以下となることと等価であるものとする。
請求項2に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1に記載の発明において、下記(1)式を満たすことが好ましい。異なる光情報記録媒体に対しての使用波長差が(1)式を満たすように比較的大きい場合にも、本発明の構成によれば、それぞれの使用波長領域において十分な回折効率が得られるため、例えばBDやDVDのごとき保護層の厚さが異なり、且つ使用波長差が大きい光情報記録媒体に対しても良好な記録及び/又は再生特性が得られる。
λ2/λ1>1.3 (1)
請求項3に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1又は2に記載の発明において、下記(2)、(3)式を満たすことが好ましい。
n2=INT(λ1・n1/λ2) (2)
|INT(λ1・n1/λ2)−(λ1・n1/λ2)|<0.4 (3)
但し、n1は2以上10以下の整数であり、INT(λ1・n1/λ2)はλ1・n1/λ2の値を四捨五入して得られる整数である。
次数n1に対して次数n2は、上述の(2)式及び(3)式により決定されることが好ましい。それぞれの使用波長領域における回折効率を大きく確保するための次数n1と次数n2の組合せには無限の組合せがあるが、次数が大きくなりすぎると製造誤差により波長がばらついた半導体レーザに対する回折効率が低下するので半導体レーザの選別が必要となってコスト増を招く場合がある。そのため、次数n1は10以下の整数であるのが好ましい。
請求項4に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項3に記載の発明において、本発明の光ピックアップ装置用の対物レンズは、前記第2開口数NA2内において、前記第1の回折構造は、入射光束の波長が長くなった場合の球面収差が補正不足方向に変化するような球面収差の波長依存性を有するとともに、下記(4)式を満たすことが好ましい。
INT(λ1・n1/λ2)−(λ1・n1/λ2)>0 (4)
ここで、第1波長λ1、第2波長λ2、次数n1、及び次数n2が上述の(4)式を満たす場合には、入射光束の長波長方向への変化に対し、第2開口数NA2内における球面収差が補正不足方向に変化するような依存性を回折構造に持たせることで、それぞれの光情報記録媒体に対して良好なスポットを形成することができる。
請求項5に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項4に記載の発明において、前記第1の回折構造がブレーズ構造であり、段差部が光軸に近い側に位置するブレーズ構造を有することが好ましい。図2(a)に、段差部が光軸に近い側に位置するブレーズ構造を有する対物レンズの一例を示す。尚、「段差部」とは、図2(a)に示すように、隣接し合うブレーズ構造の境界における光軸と略同心の略円筒面形状部をいうものとする。又、「段差部が光軸に近い側に位置する」とは、隣接し合うブレーズ構造の内側のブレーズ構造を透過する波面よりも、外側のブレーズ構造を透過する波面の方が位相が遅れるように、隣接し合うブレーズ構造の境界近傍において段差が形成されていることを指す。
請求項6に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項4又は5に記載の発明において、前記第1波長λ1が前記第1の回折構造に入射した際に透過波面に付加される光路差を光軸からの高さh(mm)の関数として、
F=l1/lB・n1・(B+B・h+B・h+B・h+・・・・・) (5)
により定義される光路差関数F(mm)で表すとき(ただし、B2、4、6、・・・・はそれぞれ2次、4次、6次、・・・・の光路差関数係数である)、
=lB/(−2・n1・l1・B) (6)
で定義される前記第1の回折構造の焦点距離f(mm)と前記第1波長λ1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)とが下記(7)式を満足することが好ましい。
−0.20≦f1/f<0 (7)
光ピックアップ装置では、通常情報の再生時のレーザ(光源)パワーよりも記録時のレーザ(光源)パワーの方が大きいため、再生から記録に切り替える際に出力変化により半導体レーザの中心波長が瞬時的に数nmとぶ、いわゆるモードホッピング現象を起こす場合がある。かかるモードホッピング現象に起因して発生したフォーカスずれは、その対物レンズをフォーカシング駆動することで除去できるが、かかる対物レンズの色収差が補正されていないと、対物レンズがフォーカシング駆動されるまでの数nsecの間は、フォーカスずれによる記録不良等の不具合が生じる場合がある。入射光束の波長変化による対物レンズのフォーカスずれは光源波長が短くなるほど大きくなるので、光源として青紫色半導体レーザを使用するBDでは、入射光束の波長変化による対物レンズのフォーカスずれを適切に補正するのが好ましい。本発明による光ピックアップ装置用の対物レンズにおいて、第1波長λ1、第2波長λ2、次数n1、及び次数n2が(4)式を満たす場合には、(7)式を満たすように、第1波長における対物レンズ全系の焦点距離f1に対して回折構造の焦点距離fを決定すると、入射光束の波長変化によるフォーカスずれを小さく抑えることが可能となる。
請求項7に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項6に記載の発明において、前記第1の回折構造はブレーズ構造であって、前記第1の回折構造が形成された光学面は、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造が形成された領域と、その外側に段差部が光軸に近い側に位置するブレーズ構造が形成されたこと領域と、から構成されることが好ましい。
光軸を含む内側の領域(図2(b)において「第1領域」)に段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造を形成し、且つその外側の領域(図2(b)において「第2領域」)に段差部が光軸に近い側に位置するブレーズ構造を形成することで、入射光束の波長変化によるフォーカスずれを小さく抑えることが可能となる。ここで、「段差部が光軸から遠い側に位置する」とは、隣接し合うブレーズ構造の外側のブレーズ構造を透過する波面よりも、内側のブレーズ構造を透過する波面の方が位相が遅れるように、隣接し合うブレーズ構造の境界近傍において段差が形成されていることを指す。
請求項8に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項3に記載の発明において、前記第2開口数NA2内において、前記第1の回折構造は、入射光束の波長が長くなった場合の球面収差が補正過剰方向に変化するような球面収差の波長依存性を有するとともに、下記(8)式を満たすことが好ましい。
INT(λ1・n1/λ2)−(λ1・n1/λ2)<0 (8)
第1波長λ1、第2波長λ2、次数n1、及び次数n2が上述の(8)式を満たす場合には、入射光束の長波長方向への変化に対し、第2開口数NA2内における球面収差が補正過剰方向に変化するような依存性を回折構造に持たせることで、それぞれの光情報記録媒体に対して良好なスポットを形成することができる。
請求項9に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項8に記載の発明において、前記第1の回折構造はブレーズ構造であり、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造を有することを特徴とする。
このような回折構造を、ブレーズ構造として対物レンズの光学面上に形成する場合には、図2(c)に示すように段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造を有するのが好ましい。
請求項10に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項8又は9に記載の発明において、前記第1波長l1が前記第1の回折構造に入射した際に透過波面に付加される光路差を光軸からの高さh(mm)の関数として、
F=l1/lB・n1・(B+B・h+B・h+B・h+・・・・・) (9)
により定義される光路差関数F(mm)で表すとき(ただし、B2、4、6、・・・・はそれぞれ2次、4次、6次、・・・・の光路差関数係数である)、
=lB/(−2・n1・l1・B) (10)
で定義される前記第1の回折構造の焦点距離f(mm)と前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)とが以下の条件を満足すると好ましい。
0.05<f1/f<0.25 (11)
本発明において、第1波長λ1、第2波長λ2、次数n1、及び次数n2が(8)式を満たす場合には、上述の(11)式を満たすように、第1波長における対物レンズ全系の焦点距離f1に対して回折構造の焦点距離fを決定すると、入射光束の波長変化によるフォーカスずれを小さく抑えることが可能となる。
請求項11に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項10に記載の発明において、前記第1の回折構造はブレーズ構造であって、前記第1の回折構造が形成された光学面は、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造が形成された第1領域と、前記第1領域の外側に形成された段差部が光軸に近い側に位置する第2領域、とを有すると好ましい。
光軸を含む内側の領域(図2(d)において「第1領域」)に段差部が光軸に近い側に位置するブレーズ構造を形成し、且つその外側の領域(図2(d)において「第2領域」)に段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造を形成することで入射光束の波長変化によるフォーカスずれを小さく抑えることが可能となる。
請求項12に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、下記(12)、(13)式を満たし、且つ前記次数n1とn2との組合せが、(n1,n2)=(2,1)、(3,2)、(5,3)、(8,5)のいずれかであることが好ましい。
390nm<λ1<420nm (12)
640nm<λ2<670nm (13)
請求項13に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項12に記載の発明において、n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(2,1)であることを特徴とする。
請求項14に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項12に記載の発明において、n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(3,2)であることを特徴とする。
第1波長λ1をBDの使用波長領域である390nm乃至420nmとし、第2波長λ2をDVDの使用波長領域である640nm乃至670nmとした場合には、次数n1とn2の組合せとして、(n1,n2)=(2,1)、(3,2)、(5,3)、(8,5)のいずれかを選択すると、それぞれの使用波長領域における回折効率をより大きく確保できる。n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(2,1)若しくは(3,2)であることが更に好ましい。
請求項15に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜14のいずれかに記載の発明において、正のパワーを有する単レンズ構成を有し、前記第1光源及び前記第2光源側の光学面上に前記第1の回折構造が形成されていることが好ましい。
本発明において、正のパワーを有する単レンズの光学面上に回折構造を形成するようにすると、保護層の厚さが異なり、更に使用波長の差が大きい2種類の光情報記録媒体をコンパチブルに記録/及び再生できる光ピックアップ装置用の対物レンズを簡易な構成で実現できる。このとき、光源側の光学面上に回折構造を形成するようにすると、回折作用による球面収差補正の効果を最大限に発揮できるので好ましい。そして、このように正のパワーを有する単レンズの光学面上に回折構造を形成する場合には、回折構造のような微細構造の転写性が高いプラスチックレンズ或いは転移点が400℃以下のガラスレンズとするのが好ましい。
請求項16に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項15に記載の発明において、次式を満たすことを特徴とする。
NA1>0.8 (14)
0.8<d/f1<1.6 (15)
但し、dは光軸上のレンズ厚さであり、f1は前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離である。
本発明による光ピックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記第1開口数NA1が0.8より大きい((14)式を満たす)場合、対物レンズの光軸上のレンズ厚さdは、第1波長λ1における焦点距離f1に対して上述の(15)式を満たすように決定するのが好ましい。(15)式は、第1光束に対する良好な像高特性、第1光束に対する十分な製造公差、及び第2光情報記録媒体に対する十分な作動距離を確保するための条件であり、光軸上のレンズ厚さdの値が(15)式の下限より大きいと、像高特性を波面収差で評価したときの3次非点収差成分が大きくなりすぎず、5次以上の高次コマ収差成分が大きくなりすぎない。一方、光軸上のレンズ厚さdの値が(15)式の上限より小さいと、像高特性を波面収差で評価したときの3次球面収差成分、5次非点収差成分、3次コマ収差成分、及び非点隔差が大きくなりすぎない。さらに、光源側の光学面の曲率半径が小さくなりすぎないので、光学面同士の光軸ずれによるコマ収差の発生を抑制でき、十分な製造公差を確保できる。また、レンズ厚さが大きくなりすぎないので、レンズを軽量とすることができ、より小型のアクチュエータでの駆動が可能となるとともに、第2光情報記録媒体に対する作動距離を十分に確保することができる。
請求項17に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜14のいずれかに記載の発明において、前記対物レンズが、正のパワーを有する屈折単レンズと、前記屈折単レンズの前記第1光源もしくは前記第2光源からの光束が入射する側に光学素子を有し、前記屈折単レンズの第1波長λ1における近軸パワーPL1(mm−1)とし、前記光学素子の第1波長λ1における近軸パワーPL2(mm−1)としたときに、次式を満たすことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
0≦|PL2/PL1|≦0.2 (16)
本発明の光ピックアップ装置用の対物レンズは、正のパワーを有する単レンズ構成の屈折レンズと、前記屈折レンズの前記第1光源及び前記第2光源側に配置されパワーをほとんど有さない光学素子と、から構成される複合型レンズであって、前記光学素子の少なくとも1つの光学面上に前記回折構造を形成したことが好ましい。
単レンズ構成の開口数が大きい対物レンズの光学面上に回折構造を形成すると、光学面により入射した光束が大きく屈折するので、回折構造の段差部分による光束のけられの影響で光量損失が大きくなる。ここで、対物レンズのパワーを2つのレンズ群に振り分けることで、1つの光学面あたりの光線の屈折を小さくして回折構造の段差部分による光束のけられの影響を小さくすることができるが、開口数の大きい2群構成のレンズは、作動距離が小さくなりがちであるのでDVDのごとき保護層の厚い光情報記録媒体に対する作動距離を確保することができない。そこで、回折構造の段差部分による光束のけられの影響を小さくし、且つ保護層の厚い光情報記録媒体に対する作動距離を十分に確保するためには、本発明のように、光ピックアップ装置用の対物レンズにおいて、正のパワーを有し単
レンズ構成の屈折レンズと、屈折レンズの光束入射面側に配置されパワーをほとんど有さない光学素子とから構成される複合型レンズとするのが好ましい。この構成によると、光情報記録媒体に光束を集光させる集光素子としての機能を専ら屈折レンズに持たせることで、保護層の厚い光情報記録媒体に対する作動距離を十分に確保できるとともに、パワーをほとんど有さない光学素子に回折構造を形成することで、回折構造の段差部分による光束のけられの影響を小さくできる。ここで、「パワーをほとんど有さない光学素子」とは、屈折レンズの第1波長λ1における焦点距離をfL1(mm)とし、屈折レンズの第1光源及び第2光源側に配置される光学素子の第1波長λ1における焦点距離をfL2(mm)としたとき、以下の条件式 0≦|fL1/fL2|≦0.2を満たす光学素子を指す。尚、焦点距離は近軸パワーの逆数であるので、上記fL1及びfL2に関する条件式(0≦|fL1/fL2|≦0.2)は、(16)式と同じ意味である。
請求項18に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項17に記載の発明において、前記屈折レンズが前記第1保護層の厚さに応じて前記第1波長に対して球面収差が最小となるように最適化されていることが好ましい。前記屈折レンズが前記第1保護層の厚さに応じて前記第1波長に対して球面収差が最小となるように最適化されていると、前記回折構造が形成された光学素子との組合せにおいてより高性能とすることができる。
請求項19に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項17又は18に記載の発明において、次式を満たすことを特徴とする。
NA1>0.8 (17)
0.8<dL1/fL1<1.6 (18)
但し、dL1は前記屈折単レンズの光軸状のレンズ厚さであり、fL1は前記屈折単レンズの前記第1波長l1における焦点距離である。
本発明による光ピックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記第1開口数NA1が0.8より大きい((17)式を満たす)場合、屈折単レンズの光軸上のレンズ厚さdL1は、第1波長λ1における焦点距離fL1に対して上述の(18)式を満たすように決定するのが好ましい。(18)式を満たすことにより、請求項16に記載の発明と同様の作用効果を得られる。
請求項20に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜19のいずれかに記載の発明において、前記第1の回折構造の輪帯数が、前記第2開口数NA2内において、10〜60であることが好ましい。
第2開口数NA2内での回折構造の輪帯数が10〜60の範囲内であると、第1保護層と第2保護層の厚さの違いに起因して変化する球面収差を良好に補正することができる。輪帯数が10より多ければと、球面収差の補正が十分に行われ、輪帯数が60より少ない場合には、球面収差の補正が過剰とならず、何れの場合においても第2光情報記録媒体に対する記録/再生特性が良好に保たれる。
請求項21に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜20のいずれか1項に記載の発明において、前記第1波長l1が±10nmの範囲内で変化した場合の、前記第2開口数NA2内における前記第1の回折構造の球面収差の変化率DSA/Dl(lRMS/mm)、前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)、及び、前記第2開口数NA2が下記(19)式を満たすことが好ましい。
0.03<(DSA/Dl)/{(NA2)・f1}<0.14 (19)
更に、下記(15’)式を満たすことが更に好ましい。
0.05<(DSA/Dl)/{(NA2)・f1}<0.12 (19’)
第1波長l1が±10nmの範囲内で変化した場合の、第2開口数NA2内における回折構造の球面収差の変化率DSA/Dlを、第1波長l1における対物レンズ全系の焦点距離f1と第2開口数NA2で規格化した値が、(19)更に(19’)式の範囲内となるように、回折構造の波長依存性を決定することで、第1保護層と第2保護層の厚さの違いに起因して変化する球面収差を良好に補正することが出来るので、BDやDVDのごとき保護層の厚さが異なり、且つ使用波長差が大きい光情報記録媒体に対して良好な記録/再生特性が得られる。
請求項22に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜21のいずれか1項に記載の発明において、対物レンズが、前記第1波長l1が±10nmの範囲内で変化した場合の、前記第2開口数NA2のマージナル光線の球面収差の変化率DSA/Dl(mm/nm)、前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)、及び前記第2開口数NA2が下記(16)式を満たすことが好ましい。
0.0008<(DSA/Dl)/{(NA2)・f1}<0.0021 (20)
更に、下記(16’)式を満たすことが更に好ましい。
0.001<(DSA/Dl)/{(NA2)・f1}<0.0019 (20’)
尚、マージナル光線の球面収差の変化率DSA/Dl(mm/nm)は、図26の球面収差図に示すように、405nmのグラフ(a)をその下端が400nmのグラフ(b)の下端に重なる位置まで平行移動させた際のグラフ(c)のNA2の位置と、400nmのグラフ(b)のNA2位置との幅(DSA(mm))を、波長差(Dl=−5nm)により割った値である。
請求項23に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜22のいずれかに記載の発明において、前記第2開口数NA2より外側の領域を通過して前記第2情報記録媒体の情報記録面に到達した前記第2光束は、前記第1開口数NA1内において0.07λ2RMS以上の球面収差を有することが好ましい。
例えばBDやDVDのように開口数が互いに異なる光情報記録媒体では、それぞれの開口数に応じて絞りを切り替える必要がある。これに対して、それぞれの開口数に対応した絞りを用意して機械的にこれらを切り替える方法と、第1波長λ1は透過させ、第2波長λ2は遮断するような波長選択コートを光学面上に形成する方法とがあるが、いずれの場合も光ピックアップ装置のコスト上昇を招来するので好ましくない。そこで、本発明による光ピックアップ装置用の対物レンズにおいて、光学面の領域の内、前記第1情報記録媒体に対する記録及び/又は再生にのみ使用される前記第2開口数NA2より外側の領域を、前記第1保護層の厚さに応じて前記第1波長に対して球面収差が最小となるように最適化し、且つ前記第2保護層の厚さに応じて前記第2波長に対して大きな球面収差を持つようにするのが好ましい。この構成によると、前記第2開口数NA2より外側の領域を通過して前記第2情報記録媒体の情報記録面に到達した前記第2光束は、前記第1開口数NA1内において0.07λ2RMS以上の球面収差を有しスポットの形成に寄与しないので、第2開口数NA2に応じて自動的に絞りが切り替えられたことと等価となる。
請求項24に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜23のいずれか1項に記載の発明において、前記第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第1結像倍率m1と、前記第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第2結像倍率m2が下記(21)式を満たすことが好ましい。
m1=m2=0 (21)
対物レンズが第1波長l1と第2波長l2とに対して共に無限共役型であると、対物レンズが光情報記録媒体の半径方向にトラッキングした場合であっても物点位置が変化しないので、良好なトラッキング特性を得ることができる。
請求項25に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜23のいずれか1項に記載の発明において、前記第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第1結像倍率m1と、前記第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第2結像倍率m2とが互いに異なり、(22)式を満たすことが好ましい。
m1>m2 (22)
本発明による光ピックアップ装置用の対物レンズでは、前記第1保護層と前記第2保護層の厚さの違いに起因して変化する球面収差を、回折構造の波長依存性を利用して相殺補正するため、球面収差の波長依存性が大きく、製造誤差により波長がばらついた半導体レーザを光源とする場合、それに対して球面収差が容易に変化する。そこで、本発明による光ピックアップ装置用の対物レンズにおいて、前記第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の前記第2結像倍率m2を、前記第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の前記第1結像倍率m1よりも小さくなるようにするのが好ましい。この構成によると、前記第2結像倍率m2を前記第1結像倍率m1より小さく設定することで、前記回折構造が補正するべき球面収差量が低減され前記回折構造の波長依存性が小さくなるので、前記対物レンズの球面収差の波長依存性を良好に改善することができる。特に、前記第1光情報記録媒体に対しては略平行光束が入射するようにし、且つ前記第2光情報記録媒体に対しては発散光束が入射するようにすると、保護層の厚い前記第2情報記録媒体に対する作動距離の確保という観点からも有利となるので好ましい。
請求項26に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜25のいずれか1項に記載の発明において、前記対物レンズの光学面を前記第2開口数NA2より内側に対応した中央領域と、前記中央領域を囲み前記第2開口数NA2より外側の周辺領域を有し、前記第1の回折構造は前記中央領域に形成され、前記周辺領域には前記第1波長l1で最適化された第2の回折構造が形成されることが好ましい。
第2開口数NA2の外側の周辺領域に第2の回折構造を形成すると、第1波長l1に対する対物レンズの特性を向上させることができる。と問えば、第1波長l1が変動した場合の球面収差変化を抑制したり、プラスチックレンズの温度変化に伴い発生する球面収差変化を抑制することが可能になる。更に第2の回折構造を第1波長l1で最適化しておくことで、第1波長l1の回折効率を高く確保することが可能になる。
請求項27に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズは、請求項1〜25のいずれか1項に記載の発明において、前記対物レンズの光学面を前記第2開口数NA2より内側に対応した中央領域と、該中央領域を囲み前記第2開口数NA2より外側の周辺領域との2つの領域に分割した場合に、前記第1の回折構造は前記中央領域にのみ形成され、前記周辺領域は前記回折構造が形成されない連続面であることも好ましい。
以上の構成によると、前記中央領域を前記屈折レンズとしての作用と前記回折構造の波長依存性とを合わせることで、それぞれの光情報記録媒体に対して良好な波面を形成するように最適化し、且つ周辺領域の連続面を前記第1保護層の厚さに応じて前記第1波長に対して球面収差が最小となるように最適化することで、それぞれの光情報記録媒体の情報記録面上に良好なスポットを形成することができる。
請求項28に記載の光ピックアップ装置は、第1波長l1の第1光束を射出する第1光源、第2波長l2(l1<l2)の第2光束を射出する第2光源、及び、対物レンズを有し、前記第1光束により、第1の情報記録面上に厚さt1(0mm≦t1≦0.2mm)の第1保護層を有する第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行い、前記第2光束により、第2の情報記録面上に厚さt2の第2保護層を有する第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行うことができる光ピックアップ装置において、
前記対物レンズは、少なくとも1つの光学面上に、前記第1光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n1に対して、前記第2光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n2がより低次となるように設定された同心円状の複数の輪帯からなる第1の回折構造を有するとともに、
n1及びn2はそれぞれ0以外の整数であり、
前記対物レンズは、第1開口数NA1内で波面収差を測定した際に、そのRMS値が0.07l1以下となるように、前記第n1次回折光を前記第1保護層を介して前記第1情報記録面上に集光し、第2開口数NA2(NA2<NA1)内で波面収差を測定した際に、そのRMS値が0.07l2以下となるように、前記n2次回折光を前記第2保護層を介して前記第2情報記録面上に集光することを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項1に記載の発明と同様である。
請求項29に記載の光ピックアップ装置は、請求項28に記載の発明において、次式を満たすことを特徴とする。
l2/l1>1.3 (1)
本発明の作用効果は、請求項2に記載の発明と同様である。
請求項30に記載の光ピックアップ装置は、請求項28又は29に記載の発明において、次式を満たすことを特徴とする。
n2=INT(l1・n1/l2) (2)
|INT(l1・n1/l2)−(l1・n1/l2)|<0.4 (3)
但し、n1は2以上10以下の整数であり、INT(l1・n1/l2)はl1・n1/l2の値を四捨五入して得られる整数である。本発明の作用効果は、請求項3に記載の発明と同様である。
請求項31に記載の光ピックアップ装置は、請求項30に記載の発明において、前記第2開口数NA2内において、前記第1の回折構造は、入射光束の波長が長くなった場合の球面収差が補正不足方向に変化するような球面収差の波長依存性を有するとともに、次式を満たすことを特徴とする。
INT(l1・n1/l2)−(l1・n1/l2)>0 (4)
本発明の作用効果は、請求項4に記載の発明と同様である。
請求項32に記載の光ピックアップ装置は、請求項31に記載の発明において、前記第1の回折構造はブレーズ構造であり、段差部が光軸に近い側に位置するブレーズ構造を有することを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項5に記載の発明と同様である。
請求項33に記載の光ピックアップ装置は、請求項31又は32に記載の発明において、前記第1波長l1が前記第1の回折構造に入射した際に透過波面に付加される光路差を光軸からの高さh(mm)の関数として、
F=l1/lB・n1・(B+B・h+B・h+B・h+・・・・・) (5)
により定義される光路差関数F(mm)で表すとき(ただし、B、B、B、・・・・はそれぞれ2次、4次、6次、・・・・の光路差関数係数である)、
=lB/(−2・n1・l1・B) (6)
で定義される前記第1の回折構造の焦点距離f(mm)と前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)とが以下の条件を満足することを特徴とする。
−0.20≦f1/f<0 (7)
本発明の作用効果は、請求項6に記載の発明と同様である。
請求項34に記載の光ピックアップ装置は、請求項33に記載の発明において、前記第1の回折構造はブレーズ構造であって、前記第1の回折構造が形成された光学面は、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造が形成された第1領域と、前記第1領域の外側に形成された段差部が光軸に近い側に位置する第2領域、とを有することを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項7に記載の発明と同様である。
請求項35に記載の光ピックアップ装置は、請求項30に記載の発明において、前記第2開口数NA2内において、前記第1の回折構造は、入射光束の波長が長くなった場合の球面収差が補正過剰方向に変化するような球面収差の波長依存性を有するとともに、次式を満たすことを特徴とする。
INT(l1・n1/l2)−(l1・n1/l2)<0 (8)
本発明の作用効果は、請求項8に記載の発明と同様である。
請求項36に記載の光ピックアップ装置は、請求項35に記載の発明において、前記第1の回折構造はブレーズ構造であり、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造を有することを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項9に記載の発明と同様である。
請求項37に記載の光ピックアップ装置は、請求項35又は36に記載の発明において、前記第1波長l1が前記第1の回折構造に入射した際に透過波面に付加される光路差を光軸からの高さh(mm)の関数として、
F=l1/lB・n1・(B+B・h+B・h+B・h+・・・・・) (9)
により定義される光路差関数F(mm)で表すとき(ただし、B、B、B、・・・・はそれぞれ2次、4次、6次、・・・・の光路差関数係数である)、
=lB/(−2・n1・l1・B) (10)
で定義される前記第1の回折構造の焦点距離f(mm)と前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)とが以下の条件を満足することを特徴とする。
0.05<f1/f<0.25 (11)
本発明の作用効果は、請求項10に記載の発明と同様である。
請求項38に記載の光ピックアップ装置は、請求項37に記載の発明において、前記第1の回折構造はブレーズ構造であって、前記第1の回折構造が形成された光学面は、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造が形成された第1領域と、前記第1領域の外側に形成された段差部が光軸に近い側に位置する第2領域、とを有することを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項11に記載の発明と同様である。
請求項39に記載の光ピックアップ装置は、請求項28〜31のいずれかに記載の発明において、n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(2,1)、(3,2)、(5,3)、(8,5)のいずれかであり、且つ、次式を満たすことを特徴とする。
390nm<l1<420nm (12)
640nm<l2<670nm (13)
本発明の作用効果は、請求項12に記載の発明と同様である。
請求項40に記載の光ピックアップ装置は、請求項39に記載の発明において、n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(2,1)であることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項13に記載の発明と同様である。
請求項41に記載の光ピックアップ装置は、請求項39に記載の発明において、n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(3,2)であることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項14に記載の発明と同様である。
請求項42に記載の光ピックアップ装置は、請求項28〜41のいずれか1項に記載の発明において、前記対物レンズが、正のパワーを有する単レンズを有し、前記単レンズの前記第1光源若しくは第2光源からの光束が入射する側の光学面上に前記第1の回折構造が形成されていることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項15に記載の発明と同様である。
請求項43に記載の光ピックアップ装置は、請求項42に記載の発明において、次式を満たすことを特徴とする。
NA1>0.8 (14)
0.8<d/f1<1.6 (15)
但し、dは光軸上のレンズの厚さであり、f1は前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離である。本発明の作用効果は、請求項16に記載の発明と同様である。
請求項44に記載の光ピックアップ装置は、請求項28〜41のいずれかに記載の発明において、前記対物レンズが、正のパワーを有する屈折単レンズと、前記屈折単レンズの前記第1光源もしくは前記第2光源からの光束が入射する側に光学素子を有し、前記屈折単レンズの第1波長λ1における近軸パワーPL1(mm−1)とし、前記光学素子の第1波長λ1における近軸パワーPL2(mm−1)としたときに、次式を満たすことを特徴とする。
0≦|PL2/PL1|≦0.2 (16)
本発明の作用効果は、請求項17に記載の発明と同様である。
請求項45に記載の光ピックアップ装置は、請求項44に記載の発明において、前記屈折単レンズは、前記第1保護層の厚さに応じて前記第1波長に対して球面収差が最小となるように最適化されていることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項18に記載の発明と同様である。
請求項46に記載の光ピックアップ装置は、請求項44又は45に記載の発明において、次式を満たすことを特徴とする。
NA1>0.8 (17)
0.8<dL1/fL1<1.6 (18)
但し、dL1は前記屈折単レンズの光軸状のレンズ厚さであり、fL1は前記屈折単レンズの第1波長l1における焦点距離である。本発明の作用効果は、請求項19に記載の発明と同様である。
請求項47に記載の光ピックアップ装置は、請求項28〜46のいずれかに記載の発明において、前記第1の回折構造の輪帯数は、前記第2開口数NA2内において、10〜60の範囲内であることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項20に記載の発明と同様である。
請求項48に記載の光ピックアップ装置は、請求項28〜47のいずれか1項に記載の発明において、前記第1波長l1が±10nmの範囲内で変化した場合の、前記第2開口数NA2内における前記第1の回折構造の球面収差の変化率DSA/Dl(lRMS/mm)、前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)、及び、前記第2開口数NA2が次式を満たすことを特徴とする。
03<(DSA/Dl)/{(NA2)・f1}<0.14 (19)
本発明の作用効果は、請求項21に記載の発明と同様である。
請求項49に記載の光ピックアップ装置は、請求項28〜48のいずれか1項に記載の発明において、前記第1波長l1が±10nmの範囲内で変化した場合の、前記第2開口数NA2のマージナル光線の球面収差の変化率DSA/Dl(mm/nm)、前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)、及び前記第2開口数NA2が次式を満たすことを特徴とする。
0008<(DSA/Dl)/{(NA2)・f1}<0.0021 (20)
本発明の作用効果は、請求項22に記載の発明と同様である。
請求項50に記載の光ピックアップ装置は、請求項28〜49のいずれか1項に記載の発明において、 前記第2開口数NA2より外側の領域を通過して前記第2情報記録媒体の情報記録面に到達した前記第2光束は、前記第1開口数NA1内において0.07l2RMS以上の球面収差を有することを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項23に記載の発明と同様である。
請求項51に記載の光ピックアップ装置は、請求項28〜50のいずれか1項に記載の発明において、前記第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第1結像倍率m1と、前記第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第2結像倍率m2が次式を満たすことを特徴とする。
m1=m2=0 (21)
本発明の作用効果は、請求項24に記載の発明と同様である。
請求項52に記載の光ピックアップ装置は、請求項28〜50のいずれか1項に記載の発明において、前記第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第1結像倍率m1と、前記第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第2結像倍率m2が、次式を満たすことを特徴とする。
m1>m2 (22)
本発明の作用効果は、請求項25に記載の発明と同様である。
請求項53に記載の光ピックアップ装置は、請求項28〜52のいずれか1項に記載の発明において、前記対物レンズの光学面は前記第2開口数NA2より内側に対応した中央領域と、前記中央領域を囲み前記第2開口数NA2より外側の周辺領域を有し、前記第1の回折構造は前記中央領域に形成され、前記周辺領域には前記第1波長l1で最適化された第2の回折構造が形成されたことを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項26に記載の発明と同様である。
請求項54に記載の光ピックアップ装置は、請求項28〜52のいずれか1項に記載の発明において、前記対物レンズの光学面は、前記第2開口数NA2より内側に対応した中央領域と、該中央領域を囲み前記第2開口数NA2より外側の周辺領域を有し、前記回折構造は前記中央領域にのみ形成され、前記周辺領域は連続面であることを特徴とする。本発明の作用効果は、請求項27に記載の発明と同様である。
請求項55に記載の光情報記録再生装置は、請求項28〜54のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置と、前記光ピックアップ装置による情報信号の記録及び/又は再生が可能に前記第1光情報記録媒体及び前記第2光情報記録媒体を支持する光情報記録媒体支持手段とを備えたことを特徴とする。
本明細書中において、第1光情報記録媒体とは、例えば青紫色レーザを光源とするBD系の光ディスクであることが好ましく、第2光情報記録媒体とは、再生専用に用いるDVD-ROM,DVD-Videoの他、再生/記録を兼ねるDVD-RAM, DVD-R, DVD-RW等の各種DVD系の光ディスクを含むものであることが好ましい。更に、本明細書中で第1光情報記録媒体として、保護層の厚さt1=0の場合、すなわち保護層を有さない光情報記録媒体を含めてもよい。
本発明によれば、例えばBDやDVDのごとく保護層の厚さが異なり、且つ使用波長の差が大きい2種類の光情報記録媒体をコンパチブルに記録及び/又は再生できる光ピックアップ装置用の対物レンズ、光ピックアップ装置及び光情報記録再生装置を提供することができる。
本発明による光ピックアップ装置用の対物レンズを搭載した光ピックアップ装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。尚、以下の光ピックアップ装置PU1〜PU3に、光情報記録媒体支持手段を加えたものが光情報記録再生装置となる。図3(a)は、本発明による光ピックアップ装置用の第1の対物レンズOBJ1を搭載し、BDとDVDとをコンパチブルに記録及び/又は再生することが可能な第1の光ピックアップ装置PU1の構成を概略的に示す図である。光ピックアップ装置PU1は、BDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合に発光され405nmのレーザ光束を射出する青紫色半導体レーザLD1と光検出器PD1とが一体化されたBD用モジュールMD1、DVDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合に発光され655nmのレーザ光束を射出す
る赤色半導体レーザLD2と光検出器PD2とが一体化されたDVD用モジュールMD2、対物レンズOBJ1、偏光ビームスプリッタBS、コリメートレンズCOL、BDの開口数0.85に対応した絞りSTO、及び2軸アクチュエータACとから構成されている。なお、青紫色半導体レーザLD1としては、窒化ガリウム材料により構成された半導体レーザ、或いは第2次高調波発生を利用する半導体レーザの何れかを使用することができる。
対物レンズOBJ1の半導体レーザ側の光学面上には、対物レンズOBJ1の一部拡大図3(b)に示すように、同心円状の複数の輪帯からなる回折構造が形成されている。この回折構造の波長依存性を利用して、BDの保護層とDVDの保護層の厚さの違いに起因して変化する球面収差を補正するので、BDに対しては青紫色半導体レーザLD1からの光束を開口数0.85内で、且つDVDに対しては赤色半導体レーザLD2からの光束を開口数0.65内で回折限界内となるように集光できる。さらに、この回折構造は、青紫色半導体レーザLD1からの光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n1に対して、赤色半導体レーザLD2からの光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n2がより低次となるように決定されているので、それぞれの波長領域において十分な回折効率を得ることができる。また、対物レンズOBJ1の半導体レーザ側の光学面において、開口数0.65乃至0.85の周辺領域はBDに対して球面収差が最小となるように最適化し、且つDVDに対して大きな球面収差を持つようにされている。DVDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合には、この周辺領域は絞りと同様の働きをするので、対物レンズOBJ1を搭載した光ピックアップ装置PU1においては、BDとDVDとに対応する絞りの切り替えは不要であり、DVDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合には、赤色半導体レーザLD2からの光束をBDに対応する絞りSTOをすべて通過させることができる。なお、図3(a)では赤色半導体レーザLD2から射出されBDに対応する絞りSTOをすべて通過して対物レンズOBJ1に入射する光束のうち、開口数0.65に相当する光線の光束のみを描いており、これは、後述する図4及び図5においても同様である。
また、対物レンズOBJ1は、光軸に対し垂直に延びた面を持つフランジ部FLを有し、このフランジ部FLにより対物レンズOBJ1を光ピックアップ装置PU1に精度よく取り付けることができる。
光ピックアップ装置PU1において、BDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合には、BD用モジュールMD1を作動させて青紫色半導体レーザLD1を発光させる。青紫色半導体レーザLD1から射出された発散光束は、偏光ビームスプリッタBSを透過し、コリメートレンズCOLを経て平行光束となった後、絞りSTOにより光束径が規制され、対物レンズOBJ1によってBDの保護層PL1を介して情報記録面RL1上に形成されるスポットとなる。対物レンズOBJ1は、その周辺に配置された2軸アクチュエータACによってフォーカス制御およびトラッキング制御される。情報記録面RL1で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズOBJ1、絞りSTO、及びコリメートレンズCOLを透過した後、収斂光束となり偏光ビームスプリッタBSを透過した
後、BD用モジュールMD1の光検出器PD1の受光面上に収束する。そして、光検出器PD1の出力信号を用いてBDに記録された情報を読み取ることができる。
また、光ピックアップ装置PU1において、DVDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合には、DVD用モジュールMD2を作動させて赤色半導体レーザLD2を発光させる。赤色半導体レーザLD2から射出された発散光束は、偏光ビームスプリッタBSにより反射され、コリメートレンズCOLを経て平行光束となった後、絞りSTOにより光束径が規制され、対物レンズOBJ1によってDVDの保護層PL2を介して情報記録面RL2上に形成されるスポットとなる。対物レンズOBJ1は、その周辺に配置された2軸アクチュエータACによってフォーカス制御およびトラッキング制御される。情報記録面RL2で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズOBJ1、絞りSTO、及びコリメートレンズCOLを透過した後、収斂光束となり偏光ビームスプリッタ
BSにより反射された後、DVD用モジュールMD2の光検出器PD2の受光面上に収束する。そして、光検出器PD2の出力信号を用いてDVDに記録された情報を読み取ることができる。
図4は、本発明による光ピックアップ装置用の第2の対物レンズOBJ2を搭載し、BDとDVDとをコンパチブルに記録及び/又は再生することが可能な第2の光ピックアップ装置PU2の構成を概略的に示す図である。
対物レンズOBJ2の構成は、赤色半導体レーザLD2からの発散光束を入射するようにしたこと以外は、光ピックアップ装置PU1における対物レンズOBJ1と同様の構成を有するので、詳細な説明は割愛する。
光ピックアップ装置PU2において、BDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合には、BD用モジュールMD1を作動させて青紫色半導体レーザLD1を発光させる。青紫色半導体レーザLD1から射出された発散光束は、コリメートレンズCOLを経て平行光束となった後、偏光ビームスプリッタBSを透過し、絞りSTOにより光束径が規制され、対物レンズOBJ1によってBDの保護層PL1を介して情報記録面RL1上に形成されるスポットとなる。対物レンズOBJ1は、その周辺に配置された2軸アクチュエータACによってフォーカス制御およびトラッキング制御される。情報記録面RL1で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズOBJ1、絞りSTO、偏光ビームスプリッタBS、及びコリメートレンズCOLを透過した後、収斂光束となりBD用モジュールMD1の光検出器PD1の受光面上に収束する。そして、光検出器PD1の出力信号を用いてBDに記録された情報を読み取ることができる。
また、光ピックアップ装置PU2において、DVDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合には、DVD用モジュールMD2を作動させて赤色半導体レーザLD2を発光させる。赤色半導体レーザLD2から射出された発散光束は、偏光ビームスプリッタBSにより反射された後、絞りSTOにより光束径が規制され、対物レンズOBJ1によってDVDの保護層PL2を介して情報記録面RL2上に形成されるスポットとなる。対物レンズOBJ1は、その周辺に配置された2軸アクチュエータACによってフォーカス制御およびトラッキング制御される。情報記録面RL2で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズOBJ1、及び絞りSTOを通過し、偏光ビームスプリッタBSにより反射された後、収斂光束となりDVD用モジュールMD2の光検出器PD2の受光面上に収束する。そして、光検出器PD2の出力信号を用いてDVDに記録された情報を読み取ることができる。
図5(a)は、本発明による光ピックアップ装置用の第3の対物レンズOBJ3を搭載し、BDとDVDとをコンパチブルに記録及び/又は再生することが可能な第3の光ピックアップ装置PU3の構成を概略的に示す図である。光ピックアップ装置PU3は、光ピックアップ装置PU1におけるBD用モジュールMD1とDVD用モジュールMD2とが一体化されたレーザモジュールLM(図5(b)にその正面図を示す)、対物レンズOBJ1、BDの開口数0.85に対応した絞りSTO、及び2軸アクチュエータACとから構成されている。
レーザモジュールLMは、BDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合に発光され405nmのレーザ光束を射出する第1の発光点EP1、DVDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合に発光され655nmのレーザ光束を射出する第2の発光点EP2、BDの情報記録面RL1からの反射光束を受光する第1の受光部DS1、DVDの情報記録面RL2からの反射光束を受光する第2の受光部DS2、及びプリズムPSとから構成されており、発光点EP1と発光点EP2との間隔は約100μmである。
対物レンズOBJ3の構成は、発光点EP1及び発光点EP2からの発散光束を入射するようにしたこと以外は、光ピックアップ装置PU1における対物レンズOBJ1と同様の構成を有するので詳細な説明は割愛する。
光ピックアップ装置PU3において、BDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合には、発光点EP1を発光させる。発光点EP1から射出された発散光束は、プリズムPSで反射され絞りSTOにより光束径が規制された後、対物レンズOBJ3によってBDの保護層PL1を介して情報記録面RL1上に形成されるスポットとなる。対物レンズOBJ3は、その周辺に配置された2軸アクチュエータACによってフォーカス制御およびトラッキング制御される。情報記録面RL1で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズOBJ3、絞りSTOを透過した後、プリズムPS内部で2回反射され受光部DS1に集光する。そして、受光部DS1の出力信号を用いてBDに記録された情報を読み取ることができる。
光ピックアップ装置PU3において、DVDに対して情報の記録及び/又は再生を行う場合には、発光点EP2を発光させる。発光点EP2から射出された発散光束は、プリズムPSで反射され絞りSTOにより光束径が規制された後、対物レンズOBJ3によってDVDの保護層PL2を介して情報記録面RL2上に形成されるスポットとなる。対物レンズOBJ3は、その周辺に配置された2軸アクチュエータACによってフォーカス制御およびトラッキング制御される。情報記録面RL2で情報ピットにより変調された反射光束は、再び対物レンズOBJ3、絞りSTOを透過した後、プリズムPS内部で2回反射され受光部DS2に集光する。そして、受光部DS2の出力信号を用いてDVDに記録された情報を読み取ることができる。
なお、上述した光ピックアップ装置PU1乃至PU3では、対物レンズOBJ1乃至OBJ3を何れも単レンズ構成としたが、正のパワーを有する単レンズ構成の屈折レンズと、屈折レンズの半導体レーザ側に配置されパワーをほとんど有さない光学素子とから構成され、この光学素子の光学面上に回折構造を形成した複合型レンズを、対物レンズOBJ1乃至OBJ3として使用してもよい。かかる複合型レンズを対物レンズOBJ1乃至OBJ3として使用する場合には、良好なトラッキング特性を得るために屈折レンズと回折構造が形成された光学素子を鏡枠やフランジ部同士の接着等により一体化し、アクチュエータACにより一体となってトラッキング駆動させるのが好ましい。
図24に屈折レンズL1と、回折構造が形成された光学素子L2を、鏡枠Bにより一体化した例を示す。また、図25に屈折レンズL1と、回折構造が形成された光学素子L2と、光学面と一体的に形成されたフランジ部FL1,FL2の一部を当接及び/又は嵌合することにより一体化した例を示す。図24の場合には、対物レンズの外径を小さくできるという利点があり、図Bの場合には、部品点数を減らすことができるので低コスト化に有利となる。
(実施例)
次に、上述した対物レンズOBJ1乃至OBJ3として好適な実施例を6例提示する。何れの実施例も0.1mmの厚さの保護層を有し青紫色半導体レーザにより情報の記録及び/又は再生を行うBDと、0.6mmの厚さの保護層を有し赤色半導体レーザにより情報の記録及び/又は再生を行うDVDに兼用される光ピックアップ装置用の対物レンズである。
各実施例における非球面は、その面の頂点に接する平面からの変形量をX(mm)、光軸に垂直な方向の高さをh(mm)、曲率半径をr(mm)とするとき、次の数1で表される。ただし、κを円錐係数、A2iを非球面係数とする。
Figure 2004265573
また、各実施例における回折構造は、この回折構造により透過波面に付加される光路差で表される。かかる光路差は、入射光束の波長をλ(nm)、光軸に垂直な方向の高さをh(mm)、B2jを光路差関数係数、nを波長λの光束が入射した場合に発生する最大の光量を有する回折次数、λBを回折構造の製造波長とするとき、次の数2で定義される光路差関数Φb(mm)で表される。
Figure 2004265573
また、各実施例のレンズデータ表において、f1はBD使用時の第1波長λ1における全系の焦点距離、NA1はBD使用時の第1開口数、λ1はBD使用時の設計波長である第1波長、m1はBD使用時の第1結像倍率、n1は第1波長λ1が入射した場合に発生する最大の光量を有する回折光の次数、f2はDVD使用時の第2波長λ2における全系の焦点距離、NA2はDVD使用時の第2開口数、λ2はDVD使用時の設計波長である第2波長、m2はDVD使用時の第2結像倍率、n2は第2波長λ2が入射した場合に発生する最大の光量を有する回折光の次数、r(mm)は曲率半径、d(mm)は面間隔、Nλ1は第1波長λ1における屈折率、Nλ2は第2波長λ2における屈折率、νdはd線におけるアッベ数を表す。尚、これ以降(表のレンズデータ含む)において、10のべき乗数(例えば 2.5×10−3)を、E(例えば 2.5E−3)を用いて表すものとする。
[実施例1]
図6(a)は、実施例1にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図6(b)は実施例1にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。実施例1の対物レンズは上述の対物レンズOBJ1として好適なプラスチックレンズであり、その具体的なレンズデータは表1に示されている。
Figure 2004265573
実施例1の対物レンズでは、表1に光路差関数を示すような回折構造が第1面の全面に形成されており、第2開口数0.65より内側(光軸からの高さが0〜1.165mmまでの領域)の中央領域では波長410nmで最適化され、第2開口数0.65より外側(光軸からの高さが1.165mmから外側の領域)の周辺領域では波長405nmで最適化されている。上記の構成によると、中央領域における第1波長に対する3次回折光の回折効率は99.6%、第2波長に対する2次回折光の回折効率は95.2%となり、周辺領域における第1波長に対する3次回折光の回折効率は100.0%となり、何れも高い回折効率を確保できる。
図7は、実施例1の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフであり、図7(a)はBD使用時に相当する410nm,405nm,400nmにおける球面収差、図7(b)はDVD使用時に相当する660nm,655nm,650nmにおける球面収差の値をそれぞれ示している。これらの球面収差のグラフから理解されるように、実施例1の対物レンズでは、中央領域に形成した回折構造の作用によりBD使用時には第1開口数0.85内で球面収差が良好に補正され、DVD使用時には第2開口数0.65内で球面収差が良好に補正されている。また、上述の(4)式を満たすので、設計波長である405nm及び655nmに対して入射する波長が長くなった場合の410nm及び660nmにおける球面収差は第2開口数0.65内で補正不足となっている。
図8は、DVD使用時の第2開口数0.65内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。DVD使用時に周辺領域を通過した光束は大きな球面収差を有し、中央領域により形成されたスポットから20μm以上離れた位置に散らばる光線密度の小さいフレア成分となる。これにより、赤色半導体レーザLD2からの光束をBDに対応する絞りSTOをすべて通過させても、周辺領域を通過した光束は、光検出器PD2の光検出特性に悪影響を及ぼすことはない。
[実施例2]
図9(a)は、実施例2にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図9(b)は実施例2にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。実施例2の対物レンズは上述の対物レンズOBJ1として好適なプラスチックレンズであり、その具体的なレンズデータは表2に示されている。
Figure 2004265573
実施例2の対物レンズでは、表2に光路差関数を示すような回折構造が第1面の全面に形成されており、第2開口数0.65より内側(光軸からの高さが0〜1.355mmまでの領域)の中央領域では波長380nmで最適化され、第2開口数0.65より外側(光軸からの高さが1.355mmから外側の領域)の周辺領域では波長405nmで最適化されている。上記の構成によると、中央領域における第1波長に対する2次回折光の回折効率は95.1%、第2波長に対する1次回折光の回折効率は90.9%となり、周辺領域における第1波長λ1に対する2次回折光の回折効率は100.0%となり、何れも高い回折効率を確保できる。
図10は、実施例2の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフであり、図10(a)はBD使用時に相当する410nm,405nm,400nmにおける球面収差、図10(b)はDVD使用時に相当する655nm,650nm,645nmにおける球面収差の値をそれぞれ示している。これらの球面収差のグラフから理解されるように、実施例2の対物レンズでは、中央領域に形成した回折構造の作用によりBD使用時には第1開口数0.85内で球面収差が良好に補正され、DVD使用時には第2開口数0.65内で球面収差が良好に補正されている。また、上述の(8)式を満たすので、設計波長である405nm及び650nmに対して入射する波長が長くなった場合の410nm及び655nmにおける球面収差は第2開口数0.65内で補正過剰となっている。
また、実施例2の対物レンズでは、第1波長における全系の焦点距離に対して、上述の(9)式を満たすように、中央領域に形成された回折構造の焦点距離を12.755mmに設定した。この結果、405nmから406nmへの入射光束の波長変化に対して発生するデフォーカス成分は、0.001λRMSに抑えられ、BDに対する再生から記録への切り替えの際に青紫色半導体レーザがモードホッピング現象を起こした場合でも集光性能を維持することができる。
図11は、DVD使用時の第2開口数0.65内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。DVD使用時に周辺領域を通過した光束は大きな球面収差を有し、中央領域により形成されたスポットから30μm以上離れた位置に散らばる光線密度の小さいフレア成分となる。これにより、赤色半導体レーザLD2からの光束をBDに対応する絞りSTOをすべて通過させても、周辺領域を通過した光束は、光検出器PD2の光検出特性に悪影響を及ぼすことはない。
[実施例3]
図12(a)は、実施例3にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図12(b)は実施例3にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。実施例3の対物レンズは上述の対物レンズOBJ1として好適なガラスレンズであり、その具体的なレンズデータは表3に示されている。実施例3の対物レンズでは、一般のモールド成型用ガラスよりも転移点が低いガラスであるPG325(商品名、住田光学社製)を使用した。
Figure 2004265573
実施例3の対物レンズでは、表3に光路差関数を示すような回折構造が第1面の全面に形成されており、第2開口数0.65より内側(光軸からの高さが0〜1.165mmまでの領域)の中央領域では波長410nmで最適化され、第2開口数0.65より外側(光軸からの高さが1.165mmから外側の領域)の周辺領域では波長405nmで最適化されている。上記の構成によると、中央領域における第1波長に対する3次回折光の回折効率は99.6%、第2波長に対する2次回折光の回折効率は95.2%となり、何れも高い回折効率を確保できる。
図13は、実施例3の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフであり、図13(a)はBD使用時に相当する410nm,405nm,400nmにおける球面収差、図13(b)はDVD使用時に相当する660nm,655nm,650nmにおける球面収差の値をそれぞれ示している。これらの球面収差のグラフから理解されるように、実施例3の対物レンズでは、中央領域に形成した回折構造の作用によりBD使用時には第1開口数0.85内で球面収差が良好に補正され、DVD使用時には第2開口数0.60内で球面収差が良好に補正されている。また、上述の(4)式を満たすので、設計波長である405nm及び655nmに対して入射する波長が長くなった場合の410nm及び660nmにおける球面収差は第2開口数0.60内で補正不足となっている。
また、実施例3の対物レンズでは、第1波長における全系の焦点距離に対して、上述の(7)式を満たすように、中央領域に形成された回折構造の焦点距離を−19.380mmに設定した。この結果、405nmから406nmへの入射光束の波長変化に対して発生するデフォーカス成分は、0.002λRMSに抑えられ、BDに対する再生から記録への切り替えの際に青紫色半導体レーザがモードホッピングを起こした場合でも集光性能を維持することができる。
図14は、DVD使用時の第2開口数0.60内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。DVD使用時に周辺領域を通過した光束は大きな球面収差を有し、中央領域により形成されたスポットから20μm以上離れた位置に散らばる光線密度の小さいフレア成分となる。これにより、赤色半導体レーザLD2からの光束をBDに対応する絞りSTOをすべて通過させても、周辺領域を通過した光束は、光検出器PD2の光検出特性に悪影響を及ぼすことはない。
[実施例4]
図15(a)は、実施例3にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図15(b)は実施例3にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。実施例3の対物レンズは上述の対物レンズOBJ2として好適なプラスチックレンズであり、その具体的なレンズデータは表4に示されている。
Figure 2004265573
実施例4の対物レンズでは、表4に光路差関数を示すような回折構造が第1面の第2開口数0.65より内側(光軸からの高さが0〜1.112mmまでの領域)の中央領域に形成されており、この回折構造は波長410nmで最適化されている。上記の構成によると、中央領域における第1波長に対する3次回折光の回折効率は99.6%、第2波長に対する2次回折光の回折効率は95.2%となり、何れも高い回折効率を確保できる。尚、第2開口数0.65より外側(光軸からの高さが1.112mmから外側の領域)の周辺領域は回折構造が形成されない連続非球面となっている。
図16は、実施例4の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフであり、図16(a)はBD使用時に相当する410nm,405nm,400nmにおける球面収差、図16(b)はDVD使用時に相当する660nm,655nm,650nmにおける球面収差の値をそれぞれ示している。これらの球面収差のグラフから理解されるように、実施例4の対物レンズでは、中央領域に形成した回折構造の作用によりBD使用時には第1開口数0.85内で球面収差が良好に補正され、DVD使用時には第2開口数0.60内で球面収差が良好に補正されている。また、上述の(4)式を満たすので、設計波長である405nm及び655nmに対して入射する波長が長くなった場合の410nm及び660nmにおける球面収差は第2開口数0.60内で補正不足となっている。
図17は、DVD使用時の第2開口数0.60内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。DVD使用時に周辺領域を通過した光束は大きな球面収差を有し、中央領域により形成されたスポットから30μm以上離れた位置に散らばる光線密度の小さいフレア成分となる。これにより、赤色半導体レーザLD2からの光束をBDに対応する絞りSTOをすべて通過させても、周辺領域を通過した光束は、光検出器PD2の光検出特性に悪影響を及ぼすことはない。
[実施例5]
図18(a)は、実施例4にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図18(b)は実施例4にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。実施例4の対物レンズは上述の対物レンズOBJ3として好適なプラスチックレンズであり、その具体的なレンズデータは表5に示されている。
Figure 2004265573
実施例5の対物レンズでは、表4に光路差関数を示すような回折構造が第1面の全面に形成されており、第2開口数0.65より内側(光軸からの高さが0〜1.221mmまでの領域)の中央領域では波長410nmで最適化され、第2開口数0.65より外側(光軸からの高さが1.221mmから外側の領域)の周辺領域では波長405nmで最適化されている。上記の構成によると、第2開口数0.60より内側の中央領域における第1波長に対する3次回折光の回折効率は99.6%、第2波長に対する2次回折光の回折効率は95.2%となり、何れも高い回折効率を確保できる。
図19は、実施例4の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフであり、図19(a)はBD使用時に相当する410nm,405nm,400nmにおける球面収差、図19(b)はDVD使用時に相当する660nm,655nm,650nmにおける球面収差の値をそれぞれ示している。これらの球面収差のグラフから理解されるように、実施例5の対物レンズでは、中央領域に形成した回折構造の作用によりBD使用時には第1開口数0.85内で球面収差が良好に補正され、DVD使用時には第2開口数0.65内で球面収差が良好に補正されている。また、上述の(4)式を満たすので、設計波長である405nm及び655nmに対して入射する波長が長くなった場合の410nm及び660nmにおける球面収差は第2開口数0.65内で補正不足となっている。
図20は、DVD使用時の第2開口数0.65内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。DVD使用時に周辺領域を通過した光束は大きな球面収差を有し、中央領域により形成されたスポットから25μm以上離れた位置に散らばる光線密度の小さいフレア成分となる。これにより、発光点EP2からの光束をBDに対応する絞りSTOをすべて通過させても、周辺領域を通過した光束は、受光部DS2の光検出特性に悪影響を及ぼすことはない。
[実施例6]
図21(a)は、実施例5にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図21(b)は実施例5にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。実施例6の対物レンズは上述の対物レンズOBJ1として好適な複合型レンズであり、その具体的なレンズデータは表6に示されている。実施例6の対物レンズはBDに対して球面収差補正がなされたガラスレンズと、パワーを持たないプラスチック光学素子から構成されており、パワーを持たないプラスチック光学素子の光束入射面側の光学面(第1面)に回折構造が形成されている。
Figure 2004265573
実施例6の対物レンズでは、表6に光路差関数を示すような回折構造が第1面の第2開口数0.65より内側(光軸からの高さが0〜1.182mmまでの領域)の中央領域に形成されており、この回折構造は波長410nmで最適化されている。上記の構成によると、中央領域における第1波長に対する3次回折光の回折効率は99.6%、第2波長に対する2次回折光の回折効率は95.2%となり、何れも高い回折効率を確保できる。尚、第2開口数0.65より外側(光軸からの高さが1.182mmから外側の領域)の周辺領域は回折構造が形成されない平面となっている。
図22は、実施例6の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフであり、図22(a)はBD使用時に相当する410nm,405nm,400nmにおける球面収差、図22(b)はDVD使用時に相当する660nm,655nm,650nmにおける球面収差の値をそれぞれ示している。これらの球面収差のグラフから理解されるように、実施例5の対物レンズでは、中央領域に形成した回折構造の作用によりBD使用時には第1開口数0.85内で球面収差が良好に補正され、DVD使用時には第2開口数0.65内で球面収差が良好に補正されている。また、上述の(4)式を満たすので、設計波長である405nm及び655nmに対して入射する波長が長くなった場合の410nm及び660nmにおける球面収差は第2開口数0.65内で補正不足となっている。
図23は、DVD使用時の第2開口数0.65内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。DVD使用時に周辺領域を通過した光束は大きな球面収差を有し、中央領域により形成されたスポットから50μm以上離れた位置に散らばる光線密度の小さいフレア成分となる。これにより、赤色半導体レーザLD2からの光束をBDに対応する絞りSTOをすべて通過させても、周辺領域を通過した光束は、光検出器PD2の光検出特性に悪影響を及ぼすことはない。
表7に、請求項における(1)、(3)、(4)、(7)、(9)、(13)式に対応する上記実施例の値を示す。
Figure 2004265573
回折構造を製造波長405nmでブレーズ化した場合、500nmでブレーズ化した場合、650nmでブレーズ化した場合の1次回折光の回折効率を示すグラフである。 対物レンズの断面図の例であり、回折構造は誇張して示している。 図3(a)は、本発明による光ピックアップ装置用の第1の対物レンズOBJ1を搭載し、BDとDVDとをコンパチブルに記録及び/又は再生することが可能な第1の光ピックアップ装置PU1の構成を概略的に示す図であり、図3(b)は、対物レンズOBJ1の一部拡大断面図である。 本発明による光ピックアップ装置用の第2の対物レンズOBJ2を搭載し、BDとDVDとをコンパチブルに記録及び/又は再生することが可能な第2の光ピックアップ装置PU2の構成を概略的に示す図である。 図5(a)は、本発明による光ピックアップ装置用の第3の対物レンズOBJ3を搭載し、BDとDVDとをコンパチブルに記録及び/又は再生することが可能な第3の光ピックアップ装置PU3の構成を概略的に示す図であり、図5(b)は、レーザモジュールLMの正面図である。 図6(a)は、実施例1にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図6(b)は実施例1にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。 実施例1の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフである。 DVD使用時の第2開口数0.65内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。 図9(a)は、実施例2にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図9(b)は実施例2にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。 実施例2の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフである。 DVD使用時の第2開口数0.65内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。 図12(a)は、実施例3にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図12(b)は実施例3にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。 実施例3の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフである。 DVD使用時の第2開口数0.60内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。 図15(a)は、実施例3にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図15(b)は実施例3にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。 実施例4の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフである。 DVD使用時の第2開口数0.60内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。 図18(a)は、実施例4にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図18(b)は実施例4にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。 実施例4の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフである。 DVD使用時の第2開口数0.65内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。 図21(a)は、実施例5にかかる対物レンズとBDとを示すレンズ断面図であり、図21(b)は実施例5にかかる対物レンズとDVDとを示すレンズ断面図である。 実施例6の対物レンズの球面収差により表される色収差のグラフである。 DVD使用時の第2開口数0.65内での最良像面位置におけるスポットダイアグラムを示す図である。 屈折レンズL1と、回折構造が形成された光学素子L2を、鏡枠Bにより一体化したレンズを示す断面図である。 屈折レンズL1と、回折構造が形成された光学素子L2と、光学面と一体に成形された不乱時部FL1、FL2の一部を当接及び/又は嵌合することにより一体化したレンズを示す断面図である。 本発明の対物レンズの球面収差図の一例を示す図である。
符号の説明
MD1 BD用モジュール(第1光源)
MD2 DVD用モジュール(第2光源)
LM レーザモジュール
BS ビームスプリッタ
COL コリメートレンズ
STO 絞り
OBJ1〜OBJ3 対物レンズ
AC アクチュエータ

Claims (55)

  1. 第1光源から射出される第1波長l1の第1光束を集光させることによってt1(0mm≦t1≦0.2mm)の第1保護層を有する第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/または記録を行い、第2光源から射出される第2波長l2(l1<l2)の第2光束を集光させることによって厚さt2(t2>t1)の第2保護層を有する第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う光ピックアップ装置用の対物レンズにおいて、
    前記対物レンズは前記第1光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n1に対して、前記第2光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n2がより低次となるように設定された同心円状の複数の輪帯からなる第1の回折構造を少なくとも1つの光学面上に有するとともに、
    n1及びn2はそれぞれ0以外の整数であり、
    第1開口数NA1内で波面収差を測定した際にそのRMS値が0.07l1以下となるように、前記n1次回折光を前記第1保護層を介して前記第1光情報記録媒体の情報記録面上に集光し、第2開口数NA2(NA2<NA1)内で波面収差を測定した際にそのRMS値が0.07l2以下となるように、前記n2次回折光を前記第2保護層を介して前記第2光情報記録媒体の情報記録面上に集光することを特徴とする光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  2. 次式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    l2/l1>1.3 (1)
  3. 次式を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    n2=INT(l1・n1/l2) (2)
    |INT(l1・n1/l2)−(l1・n1/l2)|<0.4 (3)
    但し、n1は2以上10以下の整数であり、INT(l1・n1/l2)はl1・n1/l2の値を四捨五入して得られる整数である。
  4. 前記第2開口数NA2内において、前記第1の回折構造は、入射光束の波長が長くなった場合の球面収差が補正不足方向に変化するような球面収差の波長依存性を有するとともに、次式を満たすことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    INT(l1・n1/l2)−(l1・n1/l2)>0 (4)
  5. 前記第1の回折構造はブレーズ構造であり、段差部が光軸に近い側に位置するブレーズ構造を有することを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  6. 前記第1波長l1が前記第1の回折構造に入射した際に透過波面に付加される光路差を光軸からの高さh(mm)の関数として、
    F=l/lB・n1・(B+B・h+B・h+B・h+・・・・・) (5)
    により定義される光路差関数F(mm)で表すとき(ただし、B、B、B、・・・・はそれぞれ2次、4次、6次、・・・・の光路差関数係数である)、
    =lB/(−2・n1・l1・B) (6)
    で定義される前記第1の回折構造の焦点距離f(mm)と前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)とが以下の条件を満足することを特徴とする請求項4又は5に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    −0.20≦f1/f<0 (7)
  7. 前記第1の回折構造はブレーズ構造であって、前記第1の回折構造が形成された光学面は、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造が形成された第1領域と、前記第1領域の外側に形成された段差部が光軸に近い側に位置する第2領域、とを有することを特徴とする請求項6に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  8. 前記第2開口数NA2内において、前記第1の回折構造は、入射光束の波長が長くなった場合の球面収差が補正過剰方向に変化するような球面収差の波長依存性を有するとともに、次式を満たすことを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    INT(l1・n1/l2)−(l1・n1/l2)<0 (8)
  9. 前記第1の回折構造はブレーズ構造であり、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造を有することを特徴とする請求項8に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  10. 前記第1波長l1が前記第1の回折構造に入射した際に透過波面に付加される光路差を光軸からの高さh(mm)の関数として、
    F=l1/lB・n1・(B+B・h+B・h+B・h+・・・・・) (9)
    により定義される光路差関数F(mm)で表すとき(ただし、B、B、B、・・・・はそれぞれ2次、4次、6次、・・・・の光路差関数係数である)、
    =lB/(−2・n1・l1・B) (10)
    で定義される前記第1の回折構造の焦点距離f(mm)と前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)とが以下の条件を満足することを特徴とする請求項8又は9に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    0.05<f1/f<0.25 (11)
  11. 前記第1の回折構造はブレーズ構造であって、前記第1の回折構造が形成された光学面は、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造が形成された第1領域と、前記第1領域の外側に形成された段差部が光軸に近い側に位置する第2領域、とを有することを特徴とする請求項10に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  12. n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(2,1)、(3,2)、(5,3)、(8,5)のいずれかであり、且つ、次式を満たすことを特徴とする請求項1〜11項のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    390nm<l1<420nm (12)
    640nm<l2<670nm (13)
  13. n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(2,1)であることを特徴とする請求項12に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  14. n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(3,2)であることを特徴とする請求項12に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  15. 前記対物レンズが、正のパワーを有する単レンズを有し、前記単レンズの前記第1光源若しくは第2光源からの光束が入射する側の光学面上に前記第1の回折構造が形成されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  16. 次式を満たすことを特徴とする請求項15に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ、
    NA1>0.8 (14)
    0.8<d/f1<1.6 (15)
    但し、dは光軸上のレンズ厚さであり、f1は前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離である。
  17. 前記対物レンズが、正のパワーを有する屈折単レンズと、前記屈折単レンズの前記第1光源もしくは前記第2光源からの光束が入射する側に光学素子を有し、前記屈折単レンズの第1波長λ1における近軸パワーPL1(mm−1)とし、前記光学素子の第1波長λ1における近軸パワーPL2(mm−1)としたときに、次式を満たすことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    0≦|PL2/PL1|≦0.2 (16)
  18. 前記屈折単レンズは、前記第1保護層の厚さに応じて前記第1波長に対して球面収差が最小となるように最適化されていることを特徴とする請求項17に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  19. 次式を満たすことを特徴とする請求項17又は18に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    NA1>0.8 (17)
    0.8<dL1/fL1<1.6 (18)
    但し、dL1は前記屈折単レンズの光軸状のレンズ厚さであり、fL1は前記屈折単レンズの前記第1波長l1における焦点距離である。
  20. 前記第1の回折構造の輪帯数は、前記第2開口数NA2内において、10〜60の範囲内であることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  21. 前記第1波長l1が±10nmの範囲内で変化した場合の、前記第2開口数NA2内における、前記第1の回折構造の球面収差の変化率DSA/Dl(lRMS/nm)、前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)、及び、前記第2開口数NA2が次式を満たすことを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    0.03<(DSA/Dl)/{(NA2)・f1}<0.14 (19)
  22. 前記第1波長l1が±10nmの範囲内で変化した場合の、前記第2開口数NA2のマージナル光線の球面収差の変化率DSA/Dl(mm/nm)、前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)、及び前記第2開口数NA2が次式を満たすことを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    0.0008<(DSA/Dl)/{(NA2)・f1}<0.0021 (20)
  23. 前記第2開口数NA2より外側の領域を通過して前記第2情報記録媒体の情報記録面に到達した前記第2光束は、前記第1開口数NA1内において0.07l2RMS以上の球面収差を有することを特徴とする請求項1〜22のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  24. 前記第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第1結像倍率m1と、前記第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第2結像倍率m2が次式を満たすことを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    m1=m2=0 (21)
  25. 前記第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第1結像倍率m1と、前記第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第2結像倍率m2が、次式を満たすことを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
    m1>m2 (22)
  26. 前記対物レンズの光学面は前記第2開口数NA2より内側に対応した中央領域と、前記中央領域を囲み前記第2開口数NA2より外側の周辺領域を有し、前記第1の回折構造は前記中央領域に形成され、前記周辺領域には前記第1波長l1で最適化された第2の回折構造が形成されたことを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  27. 前記対物レンズの光学面は、前記第2開口数NA2より内側に対応した中央領域と、該中央領域を囲み前記第2開口数NA2より外側の周辺領域を有し、前記第1の回折構造は前記中央領域にのみ形成され、前記周辺領域は連続面であることを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置用の対物レンズ。
  28. 第1波長l1の第1光束を射出する第1光源、第2波長l2(l1<l2)の第2光束を射出する第2光源、及び、対物レンズを有し、前記第1光束により、第1の情報記録面上に厚さt1(0mm≦t1≦0.2mm)の第1保護層を有する第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行い、前記第2光束により、第2の情報記録面上に厚さt2の第2保護層を有する第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行うことができる光ピックアップ装置において、
    前記対物レンズは、少なくとも1つの光学面上に、前記第1光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n1に対して、前記第2光束が入射した場合に発生する回折光のうち最大の光量を有する回折光の次数n2がより低次となるように設定された同心円状の複数の輪帯からなる第1の回折構造を有するとともに、
    n1及びn2はそれぞれ0以外の整数であり、
    前記対物レンズは、第1開口数NA1内で波面収差を測定した際に、そのRMS値が0.07l1以下となるように、前記第n1次回折光を前記第1保護層を介して前記第1情報記録面上に集光し、第2開口数NA2(NA2<NA1)内で波面収差を測定した際に、そのRMS値が0.07l2以下となるように、前記n2次回折光を前記第2保護層を介して前記第2情報記録面上に集光することを特徴とする光ピックアップ装置。
  29. 次式を満たすことを特徴とする請求項28に記載のピックアップ装置。
    l2/l1>1.3 (1)
  30. 次式を満たすことを特徴とする請求項28又は29に記載の光ピックアップ装置、
    n2=INT(l1・n1/l2) (2)
    |INT(l1・n1/l2)−(l1・n1/l2)|<0.4 (3)
    但し、n1は2以上10以下の整数であり、INT(l1・n1/l2)はl1・n1/l2の値を四捨五入して得られる整数である。
  31. 前記第2開口数NA2内において、前記第1の回折構造は、入射光束の波長が長くなった場合の球面収差が補正不足方向に変化するような球面収差の波長依存性を有するとともに、次式を満たすことを特徴とする請求項30に記載の光ピックアップ装置。
    INT(l1・n1/l2)−(l1・n1/l2)>0 (4)
  32. 前記第1の回折構造はブレーズ構造であり、段差部が光軸に近い側に位置するブレーズ構造を有することを特徴とする請求項31に記載の光ピックアップ装置。
  33. 前記第1波長l1が前記第1の回折構造に入射した際に透過波面に付加される光路差を光軸からの高さh(mm)の関数として、
    F=l1/lB・n1・(B+B・h+B・h+B・h+・・・・・) (5)
    により定義される光路差関数F(mm)で表すとき(ただし、B、B、B、・・・・はそれぞれ2次、4次、6次、・・・・の光路差関数係数である)、
    =lB/(−2・n1・l1・B) (6)
    で定義される前記第1の回折構造の焦点距離f(mm)と前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)とが以下の条件を満足することを特徴とする請求項31又は32に記載の光ピックアップ装置。
    −0.20≦f1/f<0 (7)
  34. 前記第1の回折構造はブレーズ構造であって、前記第1の回折構造が形成された光学面は、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造が形成された第1領域と、前記第1領域の外側に形成された段差部が光軸に近い側に位置する第2領域、とを有することを特徴とする請求項33に記載の光ピックアップ装置。
  35. 前記第2開口数NA2内において、前記第1の回折構造は、入射光束の波長が長くなった場合の球面収差が補正過剰方向に変化するような球面収差の波長依存性を有するとともに、次式を満たすことを特徴とする請求項30に記載の光ピックアップ装置。
    INT(l1・n1/l2)−(l1・n1/l2)<0 (8)
  36. 前記第1の回折構造はブレーズ構造であり、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造を有することを特徴とする請求項35に記載の光ピックアップ装置。
  37. 前記第1波長l1が前記第1の回折構造に入射した際に透過波面に付加される光路差を光軸からの高さh(mm)の関数として、
    F=l1/lB・n1・(B+B・h+B・h+B・h+・・・・・) (9)
    により定義される光路差関数F(mm)で表すとき(ただし、B、B、B、・・・・はそれぞれ2次、4次、6次、・・・・の光路差関数係数である)、
    =lB/(−2・n1・l1・B) (10)
    で定義される前記第1の回折構造の焦点距離f(mm)と前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)とが以下の条件を満足することを特徴とする請求項35又は36に記載の光ピックアップ装置。
    0.05<f1/f<0.25 (11)
  38. 前記第1の回折構造はブレーズ構造であって、前記第1の回折構造が形成された光学面は、段差部が光軸から遠い側に位置するブレーズ構造が形成された第1領域と、前記第1領域の外側に形成された段差部が光軸に近い側に位置する第2領域、とを有することを特徴とする請求項37に記載の光ピックアップ装置。
  39. n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(2,1)、(3,2)、(5,3)、(8,5)のいずれかであり、且つ、次式を満たすことを特徴とする請求項28〜38のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
    390nm<l1<420nm (12)
    640nm<l2<670nm (13)
  40. n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(2,1)であることを特徴とする請求項39に記載の光ピックアップ装置。
  41. n1とn2の組み合わせが、(n1,n2)=(3,2)であることを特徴とする請求項39に記載の光ピックアップ装置。
  42. 前記対物レンズが、正のパワーを有する単レンズを有し、前記単レンズの前記第1光源若しくは第2光源からの光束が入射する側の光学面上に前記第1の回折構造が形成されていることを特徴とする請求項28〜41のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  43. 次式を満たすことを特徴とする請求項42に記載の光ピックアップ装置。
    NA1>0.8 (14)
    0.8<d/f1<1.6 (15)
    但し、dは光軸上のレンズの厚さであり、f1は前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離である。
  44. 前記対物レンズが、正のパワーを有する屈折単レンズと、前記屈折単レンズの前記第1光源もしくは前記第2光源からの光束が入射する側に光学素子を有し、前記屈折単レンズの第1波長λ1における近軸パワーPL1(mm−1)とし、前記光学素子の第1波長λ1における近軸パワーPL2(mm−1)としたときに、次式を満たすことを特徴とする請求項28〜41のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
    0≦|PL2/PL1|≦0.2 (16)
  45. 前記屈折単レンズは、前記第1保護層の厚さに応じて前記第1波長に対して球面収差が最小となるように最適化されていることを特徴とする請求項44に記載の光ピックアップ装置。
  46. 次式を満たすことを特徴とする請求項44又は45に記載の光ピックアップ装置,
    NA1>0.8 (17)
    0.8<dL1/fL1<1.6 (18)
    但し、dL1は前記屈折単レンズの光軸状のレンズ厚さであり、fL1は前記屈折単レンズの第1波長l1における焦点距離である。
  47. 前記第1の回折構造の輪帯数は、前記第2開口数NA2内において、10〜60の範囲内であることを特徴とする請求項28〜46のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  48. 前記第1波長l1が±10nmの範囲内で変化した場合の、前記第2開口数NA2内における前記第1の回折構造の球面収差の変化率DSA/Dl(lRMS/mm)、前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)、及び、前記第2開口数NA2が次式を満たすことを特徴とする請求項28〜47のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
    0.03<(DSA/Dl)/{(NA2)・f1}<0.14 (19)
  49. 前記第1波長l1が±10nmの範囲内で変化した場合の、前記第2開口数NA2のマージナル光線の球面収差の変化率DSA/Dl(mm/nm)、前記第1波長l1における前記対物レンズ全系の焦点距離f1(mm)、及び前記第2開口数NA2が次式を満たすことを特徴とする請求項28〜48のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
    0.0008<(DSA/Dl)/{(NA2)・f1}<0.0021 (20)
  50. 前記第2開口数NA2より外側の領域を通過して前記第2情報記録媒体の情報記録面に到達した前記第2光束は、前記第1開口数NA1内において0.07l2RMS以上の球面収差を有することを特徴とする請求項28〜49のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  51. 前記第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第1結像倍率m1と、前記第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第2結像倍率m2が次式を満たすことを特徴とする請求項28〜50のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
    m1=m2=0 (21)
  52. 前記第1光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第1結像倍率m1と、前記第2光情報記録媒体に対する情報の再生及び/又は記録を行う際の第2結像倍率m2が、次式を満たすことを特徴とする請求項28〜50のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
    m1>m2 (22)
  53. 前記対物レンズの光学面は前記第2開口数NA2より内側に対応した中央領域と、前記中央領域を囲み前記第2開口数NA2より外側の周辺領域を有し、前記第1の回折構造は前記中央領域に形成され、前記周辺領域には前記第1波長l1で最適化された第2の回折構造が形成されたことを特徴とする請求項28〜52のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  54. 前記対物レンズの光学面は、前記第2開口数NA2より内側に対応した中央領域と、該中央領域を囲み前記第2開口数NA2より外側の周辺領域を有し、前記回折構造は前記中央領域にのみ形成され、前記周辺領域は連続面であることを特徴とする請求項28〜52のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置。
  55. 請求項28〜54のいずれか1項に記載の光ピックアップ装置と、前記光ピックアップ装置による情報信号の記録及び/又は再生が可能に前記第1光情報記録媒体及び前記第2光情報記録媒体を支持する光情報記録媒体支持手段とを備えたことを特徴とする光情報記録再生装置。
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