JP2001233281A - 船舶の排ガス噴出装置 - Google Patents

船舶の排ガス噴出装置

Info

Publication number
JP2001233281A
JP2001233281A JP2000045783A JP2000045783A JP2001233281A JP 2001233281 A JP2001233281 A JP 2001233281A JP 2000045783 A JP2000045783 A JP 2000045783A JP 2000045783 A JP2000045783 A JP 2000045783A JP 2001233281 A JP2001233281 A JP 2001233281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
throat
exhaust
ejector
hull
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000045783A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Ito
靖史 伊藤
Shigehiro Sugiyama
茂広 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000045783A priority Critical patent/JP2001233281A/ja
Publication of JP2001233281A publication Critical patent/JP2001233281A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T70/00Maritime or waterways transport
    • Y02T70/10Measures concerning design or construction of watercraft hulls

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガスによって気泡を形成し、航行の摩擦抵
抗を低減するために、排ガスのエネルギー及び船舶の航
行に伴うエネルギーを有効利用することにより、格別な
装置を必要とせず、簡単かつ低コストの手段で以って船
舶の推進効率を上昇させ得る船舶の排ガス噴出装置を提
供する。 【解決手段】 船舶に搭載される排ガス源から排出され
る排ガスを、排ガス管を通して海中に排出するようにし
た船舶の排ガス噴出装置において、船体の前部を含む船
体周りに、海水が通流可能にされたスロート状通路と、
該スロート状通路に開口されるとともに排ガス管から延
設された排ガス排出管に接続され、排ガスを該スロート
状通路に噴出せしめる排ガス噴出孔とを備えた排気エジ
ェクタを取り付け、スロート状通路における海水の通流
によるベンチュリ作用により排ガス噴出孔から排ガスを
吸引するように構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶に搭載される
内燃機関等の排ガス源から排出される排ガスを、排ガス
管を通して海中に排出するようにした船舶において、船
体の前部に取り付けた排気エジェクタにより該排ガスを
海中に噴出せしめるようにした船舶の排ガス噴出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、船舶に搭載されるデイーゼル機関
から排出される排ガスを、船体の前部近傍から放出して
気泡を形成し、この気泡で船体を包むことにより航行の
摩擦抵抗を低減し、船舶の推進効率を上昇せしめる技術
が提供されてきている。かかる技術の1つに、特開昭6
2−286886号の発明がある。この発明において
は、船舶推進機関からの排ガスを冷却装置において冷却
した後、圧縮機で高圧に加圧し、これを混合器にて水と
混合させて、船体前部の噴射ノズルから船体周りに噴射
して微小気泡を形成し、該微小気泡により船体全域を包
み航行の摩擦抵抗を低減している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】排ガスを、船体の前部
近傍から放出して気泡を形成し、この気泡で船体を包む
ことにより航行の摩擦抵抗を低減するようにした船舶に
おいては、気泡を形成するために格別な装置を必要とせ
ず、かつ排ガスに加えるエネルギーを最少限にして、排
ガスのエネルギーを有効に利用し、船舶の推進効率を上
昇させることが要求される。
【0004】しかるに、特開昭62−286886号の
発明にあっては、排ガスの海水への混入作用を促進する
ため、排ガスを冷却装置において海水あるいは清水と熱
交換させて冷却し、さらに、この排ガスを、圧縮機を用
いて高圧に加圧している。このため、かかる従来技術に
あっては、排ガスの海水への混入作用を促進するため
に、熱交換器としての冷却装置及び加圧用の圧縮機を設
置することを要し、排ガスによって気泡を形成するため
のエネルギーを与えるのに格別な装置を必要とし、装置
が複雑化するとともに高コストとなり、排ガスのエネル
ギーの利用率が低下する。
【0005】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、排
ガスによって気泡を形成し、航行の摩擦抵抗を低減する
ために、排ガスのエネルギー及び船舶の航行に伴うエネ
ルギーを有効利用することにより、格別な装置を必要と
せず、簡単かつ低コストの手段で以って船舶の推進効率
を上昇させ得る船舶の排ガス噴出装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、船舶に搭載さ
れる内燃機関等の排ガス源から排出される排ガスを、排
ガス管を通して海中に排出するようにした船舶におい
て、船体の前部を含む船体周りに、海水が通流可能にさ
れたスロート状通路と、該スロート状通路に開口される
とともに前記排ガス管から延設された排ガス排出管に接
続され、前記排ガスを該スロート状通路に噴出せしめる
排ガス噴出孔とを備えた排気エジェクタを取り付け、前
記スロート状通路における海水の通流によるベンチュリ
作用により前記排ガス噴出孔から排ガスを吸引するよう
に構成されてなることを特徴とする船舶の排ガス噴出装
置を提案する。
【0007】請求項2記載の発明は、前記排気エジェク
タの配置構造に係り、請求項1において、前記排気エジ
ェクタは、前記船体の前方に、該船体の幅方向に一定間
隔をおいて複数個並設されてなることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、前記排気エジェク
タの具体的構造に係り、請求項1において、前記排気エ
ジェクタは、中心部に前記スロート状通路が形成される
とともに、該スロート状通路から半径方向に前記排ガス
噴出孔が複数個穿孔されてなる筒状のエジェクタ本体
と、該エジェクタ本体の外周面を支持するとともに、前
記排ガス排出管からの排ガスを前記排ガス噴出孔に導く
排ガス通路が形成されたハウジング部材とを備えたこと
を特徴とする。
【0009】請求項4ないし5記載の発明は、前記排気
エジェクタの支持構造に係り、請求項4記載の発明は、
請求項1において、前記排気エジェクタに接続される排
ガス排出管の根元部を前記船体に固定し、該排ガス排出
管により排気エジェクタを支持するように構成されてな
ることを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4におい
て、前記船体から突設された支持体に前記排気エジェク
タのハウジング部材を固定し、該支持体及び前記排ガス
排出管の双方で前記排気エジェクタ支持するように構成
されてなることを特徴とする。
【0011】かかる発明によれば、船舶の航行に伴い排
気エジェクタのスロート状通路内に船体に向かう方向の
水流が形成され、このスロート状通路の喉部における海
水の流速増大に伴う圧力低下によるベンチュリ作用によ
って、排ガスは前記排ガス噴出孔から高速で吸引され、
該排ガス噴出孔から前記スロート状通路の喉部への噴出
に伴う圧力低下によって無数の微小な気泡が形成され
る。そして、かかる気泡が前記スロート状通路から海中
に流出し、船舶の航行に伴い船体の方向に流動し、該船
体の前部を主体に船体全体を覆い、海中における船体の
摩擦抵抗が低減され、これにより船舶の推進効率を上昇
することができる。
【0012】また、請求項3記載の発明のように構成す
ることにより、前記排気エジェクタは、筒状のエジェク
タ本体の中心部に形成されたスロート状通路の喉部に海
水を高速で通流させ、該喉部での圧力低下によるベンチ
ュリ作用によって、前記スロート状通路から半径方向に
複数個穿孔された排ガス噴出孔から排ガスを吸引するの
で、該スロート状通路内の流れに乱れや剥離を起こさな
い範囲で該喉部の絞り度を大きくすることにより、前記
排ガス噴出孔からの排ガスの吸引力を増大して気泡の発
生量を増加することが可能となる。これにより、さらに
大きな摩擦抵抗の低減が得られる。
【0013】したがって、かかる発明によれば、船舶の
航行に伴い、排気エジェクタにおけるスロート状通路の
喉部での海水の流速増大に伴う圧力低下によるベンチュ
リ作用によって、排ガスを、排ガス噴出孔を通してスロ
ート状通路を流動する海水中に高速で吸引して無数の気
泡を形成し、該気泡により船体全体を覆い、海中におけ
る船体の摩擦抵抗を低減するので、従来技術のように、
排ガスを海中に噴出するのに、格別な動力や装置を必要
としない。これにより、排気エジェクタのスロート状通
路に生ずるベンチュリ作用によって、排ガスを、排ガス
噴出孔を通してスロート状通路を介して海水中に高速で
吸引するという、簡単かつ低コストの手段で以って船舶
の推進効率を上昇させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
ている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置など
は特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎな
い。
【0015】図1は本発明の実施形態に係る船舶の排ガ
ス噴出装置の配置構造を示す側面図、図2は排気エジェ
クタの縦断面図、図3は図2のA―A矢視図である。
【0016】本発明に係る排ガス噴出装置の配置構造を
示す図1において、1は船舶の船体、2は該船体の船
底、4は前記船体1の後部に設置されたデイーゼル機関
(以下エンジンという)、3は該エンジン4の排ガスを
排出するための排ガス管、5は過給機、6及び7は前記
排ガス管3の過給機5の下流側に夫々設けられた排ガス
浄化装置及び排ガスエコノマイザである。また100は
海面である。前記排ガス管3は、前記エンジン4から船
体1内を船首方向に延び、該船首を貫通して海中に突設
されている。そして、図2に示すように、該排ガス管3
の船首板01への貫通部は、その外周を該船首板01に
海水のシール手段を介して固定されている。
【0017】図2ないし図3において、10は排気エジ
ェクタである。該排気エジェクタ10は、図2に示すよ
うに、中心部に海水が通流可能なスロート部21を形成
してなる筒状のエジェクタ本体20と、該エジェクタ本
体20の外周面を嵌合し支持するハウジング22とによ
り構成される。前記スロート部21は、図2に示すよう
に、入口部及び出口部の通路面積が大きく中央の喉部通
路21aが絞られてベンチュリ作用をなし得るように構
成されている。14は前記エジェクタ本体20の、前記
スロート部21の最小通路面積の部位から半径方向に複
数個(この例では4個)穿孔された排ガス噴出孔であ
る。
【0018】前記ハウジング22は、その内部に前記排
ガス噴出孔14に連通される環状の排ガス溜23が形成
された環状体に構成され、該排ガス溜23に連通される
排ガス入口13に、後述する排ガス排出管12が接続さ
れている。24、24は前記エジェクタ本体20の外周
面とハウジング22の内周面との間に設けられた排ガス
シール用のОリングである。該排ガス管3は、前記のよ
うに、船首板01への貫通部の外周を該船首板01に海
水のシール手段を介して固定されたうえで海中に突出さ
れ、この突出部から複数(この例では3個)の排ガス排
出管12が分岐され、各排ガス排出管12の先端部に前
記排気エジェクタ10が、該排ガス排出管12に下方か
ら支えられるようにして固定されている。従って、前記
排ガス管3は、これから分岐された排ガス排出管12を
経て前記各排気エジェクタ10の排ガス入口13及び排
ガス溜23に接続されることとなる。
【0019】11は4個の脚部11aの根元部を前記船
首板01に固定された支持体で、前記船首板01から前
記4個の脚部が船体前方に突設され、該脚部11aに連
なる支持部11bに各排気エジェクタ10のハウジング
22を固着することにより、前記各排気エジェクタ10
を固定支持している。従って、前記各排気エジェクタ1
0は、各排ガス排出管12及び排ガス管3を介して船体
1に支持されるとともに、前記支持体11によっても船
体1に支持されることとなる。また、前記複数の排気エ
ジェクタ10は、前記のように各排ガス排出管12及び
支持体11に支持されて、前記船体1の前方に該船体1
の幅方向に一定間隔をおいて3個(1個ないし複数個)
並設されている。尚、該排気エジェクタ10は船体1の
前方のみならず、船体1の側部に設けてもよく、要は船
体1の前部を含む船体周りに設ければよい。
【0020】かかる構成からなる排ガス噴出装置を備え
た船舶の航行時において、エンジン4からの排ガスは過
給機5を経て排ガス管3に入り、排ガス浄化装置6及び
排ガスエコノマイザ7を通って、船首板01を貫通した
該排ガス管3から各排ガス排出管12に分流して排気エ
ジェクタ10の排ガス溜23に達し、後述するように、
複数の排ガス噴出孔14からスロート部21に噴出
せしめられる。一方、図2に示すように、船舶の航行に
伴い前記排気エジェクタ10のスロート部21には、船
舶の航行と反対方向即ち船体1に向かう方向の水流Sが
形成され、この水流Sが、図2の矢印のように、前記ス
ロート部21を船体1方向に流れる。そして、該スロー
ト部21は、前記のように、入口部及び出口部の通路面
積が大きく中央の喉部通路21aが絞られているため、
該喉部通路21aにおいて水流Sの流速が増大する。
【0021】かかるスロート部21の喉部通路21aに
おける水流Sの流速増大によって、該喉部通路21aの
圧力が低下する。そして、この圧力低下によるベンチュ
リ作用によって、前記排ガス噴出孔14から排ガス吸引
されて、該排ガス噴出孔14からの排ガスの噴出が加速
されることとなり、排ガス溜23内に送られてきている
排ガスは、前記排ガス噴出孔14を通して該喉部通路2
1aに高速で吸引される。そして、該排ガスは、前記の
ように、スロート部21の喉部通路21aのおける圧力
が低下しているため、前記排ガス噴出孔14から該喉部
通路21aに流出する際に、かかる圧力低下によって無
数の微小な気泡15を形成する。この気泡15は、図
1、2に示すように、前記スロート部21から流出し、
船舶の航行に伴い船体1の方向に流動し、船体1の前部
を主体に船体1全体を覆う。船体1の浸水部分がかかる
気泡15に覆われることにより、海中における船体1の
摩擦抵抗が低減され、船舶の推進効率が上昇する。
【0022】かかる航行時において、船体1の前方に設
置された排気エジェクタ10から排ガスを船体1側に噴
出させると、船体1前部の海水が船底に沿って船尾方向
に向かう流れが形成される。これにより、船舶の推進抵
抗が低減される。また、前記排気エジェクタ10は、前
記スロート部21の喉部通路21aに海水を高速で通流
させ、該喉部通路21aでの圧力低下によるベンチュリ
作用によって前記排ガス噴出孔14から排ガスを吸引す
るので、該スロート部21内の流れに乱れや剥離を起こ
さない範囲で該喉部通路21aの絞り度を大きくするこ
とにより、前記排ガス噴出孔14からの排ガスの吸引力
を増大して前記気泡15の発生量を増加することが可能
となる。これにより、摩擦抵抗の低減が促進される。
【0023】以上のように、かかる実施例によれば、船
舶の航行に伴い排気エジェクタ10のスロート部21内
に船体1に向かう方向の水流Sが形成され、このスロー
ト部21の喉部通路21aにおける海水の流速増大に伴
う圧力低下によるベンチュリ作用によって、排ガスは前
記排ガス噴出孔14から高速で吸引され、該排ガス噴出
孔14から前記スロート部21の喉部通路21aへの噴
出に伴う圧力低下によって無数の微小な気泡15が形成
され、この気泡15はスロート部21から海中に流出
し、船舶の航行に伴い船体1の方向に流動して、船体1
の前部を主体に船体1全体を覆う。船体1の浸水部分が
かかる気泡15に覆われることにより、海中における船
体1の摩擦抵抗が低減され、これにより船舶の推進効率
が上昇する。
【0024】また、前記排気エジェクタ10を、前記支
持体11にヒンジを介して遠隔操作により回転可能に支
持するとともに、排ガス排出管12と排気エジェクタ1
0とを伸縮継手を介して接続するように構成することも
できる。このように構成すれば、水流等の状況に応じて
排気エジェクタ10の向きを調整可能となり、さらなる
推進効率の上昇が得られる。
【0025】したがって、かかる実施例によれば、船舶
の航行に伴い、排気エジェクタ10におけるスロート部
21の喉部通路21aでの海水の流速増大に伴う圧力低
下によるベンチュリ作用によって、排ガスを排ガス噴出
孔14を通してスロート部21を流動する海水中に高速
で吸引して無数の気泡15を形成し、該気泡15により
船体1全体を覆い、海中における船体1の摩擦抵抗を低
減するので、従来技術のように、排ガスを海中に噴出す
るのに、格別な動力や装置を必要としない。これによ
り、排気エジェクタ10のスロート部21に生ずるベン
チュリ作用によって、排ガスを、排ガス噴出孔14を通
してスロート部21を介して海水中に高速で吸引すると
いう、簡単かつ低コストの手段で以って船舶の推進効率
を上昇させることができる。
【0026】
【発明の効果】以上記載の如く本発明によれば、船舶の
航行に伴い、排気エジェクタにおけるスロート状通路の
喉部での海水の流速増大に伴う圧力低下によるベンチュ
リ作用によって、排ガスを、排ガス噴出孔を通してスロ
ート状通路を流動する海水中に高速で吸引して無数の気
泡を形成し、該気泡により船体全体を覆い、海中におけ
る船体の摩擦抵抗を低減するので、従来技術のように、
排ガスを海中に噴出するのに、格別な動力や装置を必要
としない。これにより、排気エジェクタのスロート状通
路に生ずるベンチュリ作用によって、排ガスを、排ガス
噴出孔を通してスロート状通路を介して海水中に高速で
吸引するという、簡単かつ低コストの手段で以って船舶
の推進効率を上昇させるとともに、排ガスのエネルギー
の利用率を高めることができる。
【0027】また、前記排気エジェクタは、請求項3の
ように具体的に構成することにより、筒状のエジェクタ
本体の中心部に形成されたスロート状通路の喉部に海水
を高速で通流させ、該喉部での圧力低下によるベンチュ
リ作用によって、前記スロート状通路から半径方向に複
数個穿孔された排ガス噴出孔から排ガスを吸引するの
で、該スロート状通路内の流れに乱れや剥離を起こさな
い範囲で該喉部の絞り度を大きくすることにより、前記
排ガス噴出孔からの排ガスの吸引力を増大して気泡の発
生量を増加することが可能となる。これにより、さらに
大きな摩擦抵抗の低減が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る船舶の排ガス噴出装
置の配置構造を示す側面図である。
【図2】 排気エジェクタの縦断面図である。
【図3】 図2のA―A矢視図である。
【符号の説明】
1 船体 01 船首板 2 船底 3 排ガス管 4 エンジン 10 排気エジェクタ 11 支持体 12 排ガス排出管 13 排ガス入口 14 排ガス噴出孔 15 気泡 20 エジェクタ本体 21 スロート部21 21a 喉部通路 22 ハウジング 23 排ガス溜 S 水流

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船舶に搭載される内燃機関等の排ガス源
    から排出される排ガスを、排ガス管を通して海中に排出
    するようにした船舶において、船体の前部を含む船体周
    りに、海水が通流可能にされたスロート状通路と、該ス
    ロート状通路に開口されるとともに前記排ガス管から延
    設された排ガス排出管に接続され、前記排ガスを該スロ
    ート状通路に噴出せしめる排ガス噴出孔とを備えた排気
    エジェクタを取り付け、前記スロート状通路における海
    水の通流によるベンチュリ作用により前記排ガス噴出孔
    から排ガスを吸引するように構成されてなることを特徴
    とする船舶の排ガス噴出装置。
  2. 【請求項2】 前記排気エジェクタは、前記船体の前方
    に、該船体の幅方向に一定間隔をおいて複数個並設され
    てなることを特徴とする請求項1記載の船舶の排ガス噴
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記排気エジェクタは、中心部に前記ス
    ロート状通路が形成されるとともに、該スロート状通路
    から半径方向に前記排ガス噴出孔が複数個穿孔されてな
    る筒状のエジェクタ本体と、該エジェクタ本体の外周面
    を支持するとともに、前記排ガス排出管からの排ガスを
    前記排ガス噴出孔に導く排ガス通路が形成されたハウジ
    ング部材とを備えたことを特徴とする請求項1記載の船
    舶の排ガス噴出装置。
  4. 【請求項4】 前記排気エジェクタに接続される排ガス
    排出管の根元部を前記船体に固定し、該排ガス排出管に
    より排気エジェクタを支持するように構成されてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の船舶の排ガス噴出装置。
  5. 【請求項5】 前記船体から突設された支持体に前記排
    気エジェクタのハウジング部材を固定し、該支持体及び
    前記排ガス排出管の双方で前記排気エジェクタを支持す
    るように構成されてなることを特徴とする請求項4記載
    の船舶の排ガス噴出装置。
JP2000045783A 2000-02-23 2000-02-23 船舶の排ガス噴出装置 Withdrawn JP2001233281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000045783A JP2001233281A (ja) 2000-02-23 2000-02-23 船舶の排ガス噴出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000045783A JP2001233281A (ja) 2000-02-23 2000-02-23 船舶の排ガス噴出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001233281A true JP2001233281A (ja) 2001-08-28

Family

ID=18568317

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000045783A Withdrawn JP2001233281A (ja) 2000-02-23 2000-02-23 船舶の排ガス噴出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001233281A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005013814A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Shimizu Corp 水質浄化装置
KR101505571B1 (ko) * 2013-06-13 2015-03-24 삼성중공업 주식회사 선박의 배기가스 배출 장치
CN110758633A (zh) * 2019-10-30 2020-02-07 西安交通大学 一种用于船体气泡减阻的文丘里***

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005013814A (ja) * 2003-06-24 2005-01-20 Shimizu Corp 水質浄化装置
KR101505571B1 (ko) * 2013-06-13 2015-03-24 삼성중공업 주식회사 선박의 배기가스 배출 장치
CN110758633A (zh) * 2019-10-30 2020-02-07 西安交通大学 一种用于船体气泡减阻的文丘里***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3273333A (en) Water jet propulsion device
JP7334339B2 (ja) 艦船の航行時の造波抵抗及び摩擦抵抗を低減する方法及び装置
US7160161B2 (en) Reduced pressure mixing device for marine vessel exhaust gas
KR100761107B1 (ko) 고속 해양 선박, 특히 함선용 추진 시스템
CA1211000A (en) Shipboard ice lubrication system and jet pump for use therein
JPH06144371A (ja) 船舶用推進装置
JP2001239995A (ja) 船舶における排ガスの水中排出装置
US4543900A (en) Shipboard ice lubrication system and jet pump for use therein
JPH0218196A (ja) ジェット推進艇の排気消音装置
US7980070B2 (en) Exhaust gas cooling system for engine
JP2010208435A (ja) 船舶の抵抗低減装置
JP2001233281A (ja) 船舶の排ガス噴出装置
US3643438A (en) Jet engines
JP2001260987A (ja) 船舶における排ガスの水中排出装置
JP2002002582A (ja) 摩擦抵抗低減船
JP2001233282A (ja) 船舶の排ガス噴出装置
JP2001233292A (ja) 船舶における排ガスの水中排出装置
JP2001239994A (ja) 船舶における排ガスの水中排出装置
JP2009160963A (ja) 船舶における摩擦抵抗低減装置
RU2299152C1 (ru) Двухрежимный водозаборник водометного движителя судна на подводных крыльях
KR100855400B1 (ko) 보트의 내연기관의 배출 가스를 이 보트 주위를 둘러싸는 물로 방출하는 방법 및 장치
JPS62286886A (ja) 船舶の摩擦抵抗低減装置
JP2008273493A (ja) 微小気泡発生装置及び船体抵抗低減船
JPH02175494A (ja) 小型ジェット推進艇のウォータロック装置
JP2002002581A (ja) 摩擦抵抗低減船及び船体の摩擦抵抗低減方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070501