JP2001229812A - 成形型とこれを用いたディスプレイパネルの隔壁形成方法 - Google Patents

成形型とこれを用いたディスプレイパネルの隔壁形成方法

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JP2001229812A JP2000348954A JP2000348954A JP2001229812A JP 2001229812 A JP2001229812 A JP 2001229812A JP 2000348954 A JP2000348954 A JP 2000348954A JP 2000348954 A JP2000348954 A JP 2000348954A JP 2001229812 A JP2001229812 A JP 2001229812A
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマディスプレイパネルの放電表示セル
を形成する微細な隔壁を、背面ガラス基板にうねりや凹
凸がある場合であっても高歩留まりで製造できるように
する。 【解決手段】 うねりや凹凸を有する背面ガラス基板1
にペースト状材料乃至グリーンシートを用いて隔壁形成
部材11を形成する(a)。背面ガラス基板1のうねり
や凹凸に追従できる、弾性を有する成形型10を隔壁形
成部材11上に押しあて、静水圧にて均一な圧力を印加
する(b)。成形型10を背面ガラス基板1から分離す
ると、背面ガラス基板1上に均一の高さの隔壁が残され
る(c)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静水圧プレスを用
いて圧力を印加する際に用いられる成形型に関するもの
であり、またそれを用いた特にプラズマディスプレイパ
ネル(以下、PDPと記す)等のディスプレイにおい
て、放電セルを隔てるために設けられる微細な隔壁の形
成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PDPはガス放電により発生した紫外線
によって、蛍光体を励起発光させることにより表示する
ディスプレイ装置であり、代表的なAC面放電型カラー
PDPは図1に示す構造を有している。パネルは背面基
板100と前面基板200から成り立っており、背面基
板100は背面ガラス基板1上に帯状のデータ電極2、
底部誘電体層3、隔壁4、及び隔壁4により形成される
溝の底部や側面に塗布された赤、緑、青の蛍光体5から
成り立っている。また、前面基板200は前面ガラス基
板6上に、面放電電極7、透明誘電体層8、保護層9か
ら成り立っている。前面基板200と背面基板100を
パネルの周辺部でフリットシールし、加熱真空排気した
後、放電ガスを封入することによりパネルが完成する。
なお、底部誘電体層3は必ずしも必要ではなく、データ
電極を形成後、隔壁や蛍光体層が形成される場合もあ
る。
【0003】代表的な隔壁は図1に示すように、面放電
電極7と垂直、データ電極2と平行なストライプ形状を
なし、面放電電極7と垂直方向に多数本平行に配置され
ている。この隔壁4は放電空間を確保すると共に、隣接
する放電空間との放電のクロストークや発光色の混合を
防止する役割があり、一般的には高さ100から150
μm、幅数十μm程度で形成されている。その形成方法
については様々な方法が実施されている。例えば、隔壁
4となる誘電体ペーストを繰り返しスクリーン印刷し焼
成することにより形成するスクリーン印刷法、誘電体ペ
ーストを塗布乾燥した後サンドブラストにより不要部分
を除去して形成するサンドブラスト法、感光性レジスト
で溝パターンを形成し、形成した溝部に誘電体ペースト
を塗布乾燥した後、感光性レジストを除去するアディテ
ィブ法等が実用化されている。
【0004】しかしながら、スクリーン印刷法において
は前述の通り複数回、誘電体ペーストをスクリーン印刷
することにより所定の高さの隔壁を形成する為、微細な
隔壁パターンを形成する為には高精度なスクリーン印刷
を行う必要がある。更に、PDPの大画面化に伴い印刷
面積が大きくなってきており、高精細なPDPを安価に
製造することが困難になってきている。一方、サンドブ
ラスト法やアディティブ法においては、フォトリソグラ
フィ技術を使用していることから高精細化には対応可能
であるが、工程数が多く、消費される資材の量が多い
等、安価に製造するには多くの問題を抱えている。
【0005】これら製造コストの問題を解決する手段と
して成形型を使用して直接隔壁を形成する技術が提案さ
れている。特開平9−134676号公報では、所望の
隔壁形状に加工された成形型10に、セラミックス又は
ガラスの粉体と溶剤及びバインダーからなる隔壁用部材
11を充填し(図2a)、これを基板12に押し当てて
加圧接着し、隔壁用部材11を反応硬化乃至は乾燥固化
して基板12に接着した後、成形型10を離型すること
により隔壁4を形成する方法が提案されている(図2
b)。また、特開平9−283017号公報では、基板
12上にセラミック、ガラスの粉体と溶剤及びバインダ
ーからなる隔壁用部材11を所定の高さに形成し(図3
a)、これに形成すべき隔壁4に対応する形状を設けた
成形型10を押しあて、隔壁用部材11を隔壁形状に押
圧成形し(図3b)、焼成して隔壁4を形成する方法が
提案されている。特開平9−283017号公報では、
更に成形型に関して図4に示すように円筒状成形型13
を基板12上に形成された隔壁用部材11に押しあて、
回転させることにより隔壁形状を成形する方法も提案さ
れている。
【0006】このような成形型を用いた隔壁の製造方法
は、従来のサンドブラスト法やアディティブ法と比較し
て消費する資材や工程数が少ないことから低価格化が期
待できると共に、少なくとも焼成前の段階においては成
形型の精度に応じた隔壁形状が得られることから高精細
化への対応も可能と考えられ、低コスト化と高精細化を
両立する製造方法として期待される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、提案さ
れている成形型は、押し当てる対象物に凹凸やうねりが
存在すると、加えられる圧力にばらつきが生じる。した
がって特に40インチ以上といった大面積のPDPを製
造する場合、背面ガラス基板のうねりや凹凸、または背
面ガラス基板上に形成される底部誘電体層の凹凸等によ
り成形型を均一に押し当てることが困難となる。したが
って、成形型に充填した隔壁用部材を完全に転写するこ
とが困難となり、製造した背面基板の隔壁に欠陥が生じ
る、又、背面ガラス基板上にセラミックス又はガラス粉
末と適当な溶剤及びバインダーからなる隔壁用部材を形
成した後成形型を押しあてて隔壁形状を形成し、これを
焼成して隔壁を形成する方法においても、圧力が均一に
かからず、焼成後の隔壁に強度ばらつきが発生し、後工
程中に一部隔壁が破損するといった問題や、焼成時の収
縮に差が発生し隔壁の高さや幅にばらつきが生じて不均
一な背面基板ができるといった問題が発生する。
【0008】均一な圧力を印加する方法としては、静水
圧プレス装置が知られている。静水圧プレスを用いた成
型法では、対象物に対して全方向(xyz方向)から圧
力が均等に作用し、長さ方向、幅方向および厚み方向に
同時に均等に圧力を加え成形をすることができる。しか
しこの方法では、単純形状で形状精度の悪い成形体しか
得ることができず、大面積でかつ複雑、微細な形状・型
を有する部材の成形、量産小物部材の成形には課題があ
った。特に平面状である2次元方向での成形において
は、幅方向(xy方向)に力が加わるので寸法にばらつ
きが生じる可能性がある。
【0009】また、更に高精細、大画面のPDPを低コ
ストに製造する為には、隔壁形成に必要となる成形型を
低価格で製造することが望まれる。隔壁構造は、前述し
たように、高さ100〜150μm程度、幅数十μmの
ストライプ状になっているものが多い。このような形状
を加圧成形により形成する場合、その成形型には深さ1
00〜150μm程度、幅数十μmの溝を形成する必要
がある。40インチ、50インチ乃至60インチといっ
た大画面用背面基板を一括で形成するためには、その製
造に用いる成形型の寸法も対角40から60インチであ
る必要がある。更に、隔壁構造としては、ワッフル構造
やデルタ構造と呼ばれる非ストライプ形状の隔壁構造も
提案されており、このような微細な溝を低コストにて製
造する技術が求められている。微細な隔壁パターンを有
する成形型の製造方法としては、微細なドリルで加工す
るエンドミル加工、微細な放電型による形彫放電加工、
微細ワイヤによるワイヤ放電加工、所望の形状に加工し
たロール状の砥石による研磨加工等があるが、大面積の
金属材料に、微細で高アスペクト比の溝を高精度に形成
することは、いずれの方法を用いても容易ではなく、単
純に従来の加工法を用いるのでは、加工の容易性や低価
格化の面で問題がある。
【0010】本発明の一つの目的は、このような問題を
解決するため、厚み方向に弾性変形する成形型を用い
て、大面積の平面状で、凹凸やうねりのある対象物に対
しても、均一に圧力を加えることができる成形型を提供
することである。また、本発明のもう一つの目的は、よ
り容易にかつ安価に形成することができる成形型を提供
することである。さらに本発明の他の目的は、静水圧プ
レスを用いて、規則正しい微細な形状を歩留まり良く成
形し、大画面PDP等を作製するための隔壁の形成方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決する為の手段】そこで目的を達成させる方
法として、本発明は、静水圧プレス装置によって圧力を
印加し成形する際に用いる成形型で、厚み方向に弾性変
形する成形型である。また、本発明は、規則的な溝を有
する成形型であって、母材となる成形型上にほぼ一定膜
厚の該母材となる成形型の溝のアスペクト比を拡大する
ためのアスペクト比拡大被膜が形成されている成形型で
ある。その母材となる成形型の厚みは0.5mmから1
0mmであり、特に0.5mmから5mmが好ましい。
材料としては具体的には金属、合金材料ではアルミ、ア
ルミ合金、銅、黄銅、MgAl合金、ニッケル、NiC
o合金、ステンレス鋼である。
【0012】また、本発明の成形型を用いた複数の放電
セルを備えてなるディスプレイパネルの放電セルを構成
する微細な隔壁を形成する際には、基板にあらかじめ隔
壁形成部材を積層した上から、本発明の成形型に均一に
圧力を印加し隔壁を形成する。または、本発明の成形型
に充填した隔壁形成部材を、成形型に均一に圧力を印加
して転写し、隔壁を形成する。均一な圧力を印加する方
法としては、静水圧プレス装置、対向液圧成形装置、弾
性体を介した方法が用いられる。これらの方法では、大
画面ディスプレイの表示領域全体を一気に加圧成形す
る、あるいは隔壁形成部材、成形型からなるの積層体を
複数同時に加圧成形するといった方法が可能である。
【0013】
【発明の実施形態】前述した背面ガラス基板のうねりや
凹凸は、使用するガラス基板自身に反りが発生している
場合、厚みやばらつきをもつ場合、及びガラス基板を設
置する台や治具に凹凸や歪みが発生している場合など、
その発生原因には様々な形態が存在する。
【0014】所定の隔壁形状を有する成形型10に、セ
ラミックス又はガラス粉末と適当な溶剤及びバインダー
からなるペースト状の隔壁用部材11を埋め込み、これ
を、底部誘電体層3を形成した背面ガラス基板1に押し
あてることにより所定形状の隔壁用部材11を転写する
方法において、背面ガラス基板1にうねりや凹凸がある
場合、本発明の隔壁形成方法であるうねりや凹凸に追従
する成形型を均一な圧力を加えることにより転写する方
法を用いれば、図5に示すように各隔壁用部材11は均
一に押しつけられ、完全に背面ガラス基板1側に転写さ
れる。これにより一部の隔壁用部材11が転写されずに
欠陥となるようなことなく、高歩留まりな背面基板10
0の製造が可能となる。成形型としては柔軟性をもつ素
材乃至は弾性変形可能な素材であればよく、特に厚み方
向に弾性変形しやすく、幅方向には弾性変形しにくい材
料を用いる。静水圧プレスを用いた印加方法では、四方
八方から均一な圧力を加えることができるが、PDPの
ような平板状では幅方向に圧力が加わると平板のサイズ
が変形してしまう恐れがある。したがって、基板の凹凸
やうねりを追従するように、厚み方向には弾性変形しや
すいが、幅方向には変形しにくい成形型が必要となるの
である。成形型の材料としては、アルミ、アルミ合金、
銅、黄銅、MgAl合金、ニッケル、NiCo合金、ス
テンレス鋼といった金属、合金材料が好ましいが、この
他前述したような性質の材料であれば良く、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、フッ
素樹脂、メタクリル樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂材
料、またはシリコンゴム、スチレンゴム等のゴム材であ
ってもよい。特に耐久性の面や高精度な溝加工を必要と
することから、高い硬度を有する金属、合金材料が好適
である。その中でもさらに好ましいのは、ステンレス鋼
(一般的にヤング率は180〜220GPa、ポアソン
比は0.25〜0.35)である。
【0015】成形型の厚みは素材により異なるが、耐久
性が許す限り柔軟性をもたせる様に薄く作製するほうが
よい。具体的な厚さは0.5mm以上10mm以下であ
り、特に好ましくは0.5mm以上5mm以下である。
この数値の根拠を以下説明する。例えば、ヤング率20
0GPa、ポアソン比0.3のステンレス鋼を成形型と
して30MPaの圧力で成形を行う場合を想定する。成
形型の一部、10mm四方の部分が弾性変形する大きさ
は、成形型の厚みが10mmのときは約160μmであ
る。〔従来の技術〕で述べた通り、隔壁の一般的な高さ
は100から150μmであり、この変形量は十分成形
を可能にする量である。しかし、必ずしも前述した隔壁
の高さである必要はなく、あらゆる隔壁形状の形成に効
果的である。成形型の厚みの増加に伴い、この弾性変形
の量は減少することから成形型の厚みは10mm以下が
望ましい。また、成形型の厚みが5mmのとき、弾性変
形量は約200μmとなり、より効果的である。従っ
て、成形型の厚みは10mm以下が望ましく、更に好適
には5mm以下が望ましい。一方、成形型の厚みが0.
5mm以下では成形型の耐久性が損なわれる。容易に塑
性変形してしまうという問題が生じる為適当ではない。
従って、成形型の厚みは0.5mm以上が望ましい。
【0016】成形型は、母材となる単一の材料によって
形成することができるが、母材に形成された溝のアスペ
クト比を拡大するための有機若しくは無機の被膜を備え
た成形型を用いることもできる。このアスペクト比拡大
用被膜を有する成形型について図15、図16を参照し
て説明する。図15に示すように、成形型10は、エン
ドミル加工や形彫放電加工等により形成される母材10
Aと、その上に均一に形成された有機膜層10Bとから
成る。母材10Aは、エンドミル加工、形彫放電加工、
ワイヤ放電加工、研磨加工といった機械加工によって母
材加工部10cを形成できる素材であればよく、アル
ミ、アルミ合金、銅、黄銅、MgAl合金、ニッケル、
NiCo合金、ステンレス鋼といった金属、合金材料の
他、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、A
BS樹脂、フッ素樹脂、メタクリル樹脂、シリコーン樹
脂といった樹脂材料、シリコンゴム、スチレンゴムとい
ったゴム材であってもよい。特に耐久性、耐熱性を必要
とすることから、金属、合金材料が好適である。この材
料を用いる場合、母材の板厚は、前述した程度(好まし
くは0.5〜10mm、より好ましくは0.5〜5m
m)であってよい。また、これら材料を複数積層する
等、複合素材で形成してもよい。特に、有機膜層との密
着強度を増す為に、母材加工部10cを形成した成形型
母材10Aの表面に別材料の薄膜コートを設けることは
好適である。
【0017】有機膜層10Bは、高分子体の前駆体とな
る中低分子を原料とし、母材加工部10cを形成した成
形型母材10Aの表面に一定の厚みで成膜できるもので
あればよく、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、尿素樹
脂等いずれでもよく、またそれらの複合膜であってもよ
い。図16は、有機膜層10Bを形成したことによるア
スペクト比拡大の効果を示す断面図である。母材加工部
10cは比較的安価に加工が可能な、溝幅Wが100μ
m以上、溝深さDとのアスペクト比が1以下の加工であ
ってもよいが、ディスプレイ設計の立場からすれば溝幅
Wは100μmに近い方が望ましく、且つアスペクト比
D/Wも可能な限り1に近い方が望ましい。幅W、深さ
Dの溝を形成した成形型に膜厚Tの有機膜層10Bを形
成した場合、比較的安価な加工方法で形成したアスペク
ト比D/W≒1の母材加工部10cに対して、アスペク
ト比D/(W−2T)>1の溝を形成することが可能に
なる。例えば、深さ100μm、幅100μmの溝に厚
さ25μmの有機膜層を形成した場合、新たに形成され
る溝幅は50μm、溝深さは100μmとなる。溝部の
アスペクト比は100/50=2となり、機械加工では
困難であったアスペクトの高い微細溝の形成が容易にな
る。このような有機膜層は、成形型母材10Aを真空炉
内に配置し、そこに有機膜層を形成する高分子樹脂の前
駆体を導入しつつ高温にすることにより、成形型母材1
0Aの表面上に形成することが可能である。このように
して形成された有機膜層10Bは、成形型母材表面10
a、溝側面10dいずれにおいても同一の膜厚を有して
おり、アスペクト比の高い溝の形成を可能にする。母材
加工部10cについては、図16に示すように、溝側面
10dが成形型母材表面10aに垂直な加工であっても
良く、図15に示すように、溝側面10dが成形型母材
表面10aに対して傾斜をもっているような構造でもよ
い。有機膜角部10bは、母材加工部10cの形状に準
じて角部を形成していても良く、丸みを帯びていても良
い。特に隔壁の加圧成型時の成形性や離型性の点からは
丸みを帯びている方が望ましい。アスペクト比を拡大す
るための被膜は有機膜に代え金属(合金を含む)膜、酸
化膜等の無機膜であってもよく、またこの被膜の形成方
法は、母材表面10aと母材加工部10cとで均一の膜
厚が得られる方法であれば如何様な方法も採用すること
ができ、例えば電着塗装法や電解ないし無電解メッキ法
であってもよい。
【0018】隔壁用部材11の剥離性を向上させるため
に成形型表面に例えばフッ素樹脂やクロムメッキといっ
たコート材を形成すると好適である。また、使用毎に例
えばボロンナイトライド微粒子からなる離型液といった
離型剤を塗布してもよい。加圧方法としては、成形型に
均一に圧力を加える方法であれば如何様の方法をとって
もよく、空気等の気体、水や液圧用オイルといった液体
を圧力媒体15とした図8に示すような静水圧プレス装
置17を用いる方法、図9乃至10に示す様に可動盤2
0及び固定盤21の間にゴム、発砲ポリウレタンといっ
た弾性体18を介在させ一軸プレス装置22を用いて加
圧する方法等が使用できる。
【0019】背面ガラス基板上1にセラミックス又はガ
ラス粉末と適当な溶剤及びバインダーからなる隔壁用部
材11を形成した後成形型10を押しあてて隔壁形状を
形成し、これを焼成して隔壁4を形成する方法におい
て、背面ガラス基板1にうねりや凹凸がある場合、本発
明の隔壁形成方法であるうねりや凹凸に追従する厚み方
向に弾性変形する成形型を均一な圧力を加えることによ
り所定の隔壁形状を形成する方法を用いれば、図6に示
すように各隔壁用部材11は均一な圧力で形成され、成
形後の高さや幅のばらつきがなく、かつ焼成後の収縮率
ばらつきに起因する高さや幅のばらつきもない隔壁4を
形成することができる。これにより隔壁4の高さばらつ
きや幅のばらつきといった欠陥を生じることなく、高歩
留まりな背面基板100の製造が可能となる。
【0020】背面ガラス基板1上に隔壁用部材11を形
成する方法としては、セラミックス又はガラス粉末と適
当な溶剤及びバインダーからなるペースト状の隔壁用部
材11をスクリーン印刷法、コンマロールコータ法、ス
プレー法、スピンコータ法等により塗布する方法や、セ
ラミックス又はガラス粉末と適当な分散剤、可塑剤及び
バインダーによりグリーンシートとした隔壁用部材11
を背面ガラス基板1上に積層する方法がある。特に、グ
リーンシートを積層する方法は、背面ガラスの反りや凹
凸により液だれするようなことはなく均一な厚みを容易
に保持でき、また、ペーストを塗布する場合に必要な印
刷工程等が省けることから好適である。用いる成形型は
前述の転写による方法の場合と同様であり、柔軟性のあ
るもの、また、加圧方法も同様に成形型に均一に圧力を
加える方法であれば如何様の方法をとってもよく、図1
1に示すように背面ガラス基板1を可動盤20に設置
し、成形型10を液圧により加圧する対向液圧成形装置
23を用いる方法等を使用できる。
【0021】背面ガラス基板1上に形成される底部誘電
体層3は、セラミックス又はガラス粉末と適当な溶剤及
びバインダーよりなるペーストを、スクリーン印刷法、
コンマロールコータ法、スプレー法、スピンコータ法等
を用いて塗布し、乾燥後焼成する方法や、セラミックス
又はガラス粉末と適当な溶剤、可塑剤及びバインダーよ
り作製したグリーンシートを圧着、焼成する方法等によ
り形成することが出来るが、塗布工程によるペーストの
厚みむらやデータ電極の凹凸に起因する凹凸等、様々な
要因により底部誘電体層3に凹凸が発生する場合があ
る。
【0022】このような凹凸を有する背面ガラス基板1
に成形型をもちいた隔壁の形成方法を適用する場合にお
いても、本発明の隔壁形成方法である凹凸に追従する成
形型を均一な圧力を加え隔壁を形成する方法を用いれ
ば、図7に示すように各隔壁用部材11は均一な圧力で
成形され、底部誘電体層3の厚みむらに影響されること
なく、個々の隔壁4に高さや幅にばらつきが生じること
なく、強度、硬度等のばらつきも小さい隔壁4を有した
背面基板を高歩留まりで製造することが可能となる。ま
た、同様に転写による方法についても高歩留まりな製造
を可能にする。
【0023】
【実施例】以下に本発明をより更に具体的に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。
【0024】[実施例1]隔壁形成部材である低融点ガ
ラス粉末、酸化アルミニウム粉末等フィラーに適当な溶
剤、可塑剤、バインダーを添加してボールミル混合する
ことによりスラリーを作製し、これをスリップキャステ
ィング法によりキャリアフィルム25上に所定厚みのグ
リーンシート26を形成した。データ電極2及び底部誘
電体層3を形成した背面ガラス基板1上に作製したグリ
ーンシート26を図12(2)に示すように積層する。
次いで、所定の隔壁形状の溝が形成されている成形型1
0を、データ電極2に対し隔壁が所定の位置に形成出来
るように位置決めを行い設置し、ポリエチレン製のフィ
ルムで真空包装を行った。この際、成形型が真空包装時
に位置ずれを起こさないよう仮接着用に接着剤を用い
た。仮接着の方法としては、成形加工を行う圧力よりも
小さな圧力でグリーンシート26に対して成形型10を
熱圧着する方法、予め背面ガラス基板1と成形型10に
位置決め用のガイドピンを設けておく方法等がある。成
形型は厚さ2mmのステンレス製であり、十分な柔軟性
をもつとともに、加工された溝部はフッ素樹脂のコート
材により表面処理されたものを使用した。ポリエチレン
製フィルムのカプセル材14で覆われた背面ガラス基板
1、グリーンシート26、及び成形型10からなる積層
体5枚を静水圧プレス装置に設置し、加圧して、グリー
ンシート26を隔壁形状に成形すると共に背面ガラス基
板1に接着する。成形条件は圧力5MPa、加圧時間1
分程度でよく、更に80℃程度に加熱すると背面ガラス
基板1への接着性が向上し好適である。加圧工程に次い
で成形型10を剥離、焼成することにより隔壁4を有す
る背面基板を作製した。
【0025】作製に用いたグリーンシート26の厚みは
約50μmであり、成形型10に形成した溝の断面形状
は、上底45μm、下底90μm、高さ140μmの台
形をなしており、加圧成形後焼成して得られた隔壁4の
形状は上底40μm、下底90μm、高さ120μmで
あった。また、背面ガラス基板1は、データ電極2及び
底部誘電体層3を形成した後の測定では高低差20μm
のうねりが確認されたが、背面ガラス基板1上に350
μmピッチで形成された前記隔壁の形状にばらつきはな
く、また、焼成時の収縮によるばらつきもなく均一な隔
壁を有する背面基板を得ること作製することができた。
【0026】[実施例2]実施例1と同様に隔壁形成用
部材としてグリーンシート26を作製し、データ電極2
を形成した背面ガラス基板1上に、図13(2)に示す
ように積層した。隔壁形成用部材を背面ガラス基板1上
に形成する方法としては、グリーンシートを用いる方法
の他に、隔壁形成用部材である低融点ガラス粉末及び酸
化アルミニウム粉末等のフィラーと、適当量の溶剤及び
バインダーからなるペーストをスクリーン印刷等により
背面ガラス基板1上に塗布、乾燥して形成する方法があ
るが、スクリーン印刷等により塗布できる膜厚には限界
があり、例えば70μmの膜厚の隔壁用部材11を形成
する場合、3〜4回の印刷、乾燥を繰り返す必要があ
り、工程を簡略化できる点から前述のグリーンシートを
用いる方法が好適である。
【0027】次いでニッケル・コバルト合金製、厚さ3
mmの成形型10を、データ電極2に対して所定の位置
に隔壁が形成されるように設置し、熱圧着した。成形型
は十分な柔軟性を有し、250μmピッチで、断面形状
が上底40μm、下底70μm、高さ120μmの台形
となる溝が形成されている。また、加圧成形後の剥離性
を良くするために表面にクロムメッキを施した。熱圧着
は圧力2〜3MPa、加圧時間1分、温度110℃で行
った。これによりグリーンシート26は背面ガラス基板
1に仮接着されると共に、成形型10とも仮接着され
る。仮接着された背面ガラス基1、グリーンシート26
及び成形型10を図13(4)に示すように対向液圧成
形装置23に設置し、液圧5MPaで成形型10を加圧
することによりグリーンシート26を隔壁形状に成形し
た。グリーンシート26は厚さ70μmで成膜されてお
り、前記加圧成形により隔壁部と底部誘電体層とを同時
に形成することができる。底部誘電体層3の厚みはグリ
ーンシート26の厚みより制御することが可能で、実施
例2の隔壁形状においては、グリーンシート26の厚み
が70μmの場合、底部誘電体層3は約20μmで形成
された。成形後、成形型10を剥離し、次いで焼成を行
い隔壁4及び底部誘電体層3を有する背面基板を得た。
焼成後に得られた隔壁4の形状は高さ100μm、上部
の幅35μmで一様であるとともに、硬度、強度ともの
一様であり欠陥の無い背面基板を得ることが出来た。こ
れはデータ電極2を形成した背面ガラス基板1に歪みが
生じている場合においても、また、対向液圧成形装置2
3の可動盤20の成型物設置面に反り、うねりが発生し
ていることにより設置した背面ガラス基板1に反り、う
ねりが発生する場合においても一様に形成出来ることが
確認された。
【0028】[実施例3]実施例1と同様に隔壁形成部
材としてキャリアフィルム25上にグリーンシート26
を形成した。形成したグリーンシート26を台座24上
に図14(1)に示すようにキャリアフィルム25を台
座24側として設置し、更に所定の隔壁形状を加工した
形成型10をグリーンシート26側に設置した。成形型
10は、十分柔軟性をもつ厚さ1mmのステンレス板に
深さ140μmの溝を350μmピッチで形成したもの
を使用した。形成された溝の断面形状は上底45μm、
下底90μm、高さ140μmの台形とした。また、グ
リーンシート26上に設置する前に、成形型10の溝を
形成した面に、ボロンナイトライド微粒子と適当な溶剤
からなる離型剤を塗布した。次いで、設置した成形型1
0を加圧することによりグリーンシート26を隔壁形状
に成形し(図14(2))、成形後キャリアフィルム2
5を剥離することによりグリーンシート26を成形した
隔壁用部材11を成形型10に充填した(図14
(3))。
【0029】隔壁用部材11を成形型10に充填する方
法としては、隔壁形成部材である低融点ガラス及び酸化
アルミニウム等フィラーと適当量の溶剤及びバインダー
からなるペーストを成形型10に直接、スクリーン印刷
等により充填する方法がある。この方法においては成形
型10にペーストを塗布、乾燥する必要があり、印刷工
程、乾燥工程に時間を要する。また、乾燥による体積減
少分を再度塗布、乾燥する必要がある等、工程の簡素化
の点で前述のグリーンシートを用いた方法が好適であ
る。
【0030】図14(4)に示すように、固定盤21上
にデータ電極2と底部誘電体層3を形成した背面ガラス
基板1を設置し、その上に、隔壁がデータ電極間に形成
できるように位置合わせを行い、隔壁用部材11を充填
した前記成形型10を設置する。可動盤20と成形型1
0との間にシリコンゴム製シートの弾性体18を設置
し、固定盤21と可動盤20の間で加圧して成形型10
に充填した隔壁用部材11を背面ガラス基板1に押しつ
けた。加圧後、成形型10を剥離し、隔壁用部材11を
成形型10から背面ガラス基板1側に転写した。次い
で、隔壁用部材11を焼成し、背面ガラス基板1と一体
化するとともに隔壁4を形成した。
【0031】底部誘電体層3を形成した背面ガラス基板
1のデータ電極形成面にうねりがはっせいしている場合
や、固定盤21表面に反りやうねりがある場合でも、本
発明のうねりや凹凸に追従する成形型を使用した製造方
法によって作製された背面基板は、転写欠陥がなく高歩
留まりに背面基板を製造することが可能となる。
【0032】[実施例4]図17に示すように、ロール
状砥石23に400μm間隔で高さ100μm、幅10
0μmの突起部24を形成した。厚さ3mmのステンレ
ス鋼板を500mm×900mmで切り出し、これを研
磨機に固定した後、上記のロール状砥石23を回転させ
てステンレス鋼板上を走査して溝幅100μm、深さ1
00μmのストライプ状の溝を形成した。得られたスト
ライプ状の成形型を真空炉(真空冶金株式会社製)に設
置し、真空引きした後、ポリイミド前駆体を導入し、加
熱することによりポリイミド膜を成膜した。この成膜方
法は、均一な厚みのポリイミド膜が形成出来、且つ厚み
を制御できる為有効である。ポリイミド膜を20μm形
成したところ、溝深さ100μm、幅60μmの微細な
溝を有する成形型が得られた。図12に示すように、デ
ータ電極2及び底部誘電体層3を形成した背面ガラス基
板1上に隔壁用部材であるグリーンシート26を設置
し、前述の微細な溝を有する成形型により加圧成形を行
った。この際、成形型に対しては静水圧を印加し、隔壁
用部材11には均一に圧力がかかるようにした。成形型
は厚み3mmのステンレス鋼材が母材となっていること
から、背面基板のうねりに沿ってうねりが生じる。更に
ポリイミド膜もそのうねりに十分追従することから均一
な成形が可能となった。
【0033】[実施例5]直径200μmのエンドミル
の先端部を加工し、最先端部の直径が100μmとなる
ようにした。厚み5mmのアルミ板を500mm×90
0mmに切り出し、これをエンドミル加工機に設置し、
前述のエンドミルを用いてアルミ板上にワッフル型の溝
を形成した。形成された溝の断面は、上底200μm、
下底100μm、高さ100μmの台形となっており、
側面が傾斜を有する構造と成っている。ワッフル型の溝
を全面に形成した後、実施例4と同様の方法によりポリ
イミド膜を形成した。膜厚みを30μmとしたところ、
有機膜角部に丸みが形成され、溝底部の平坦部は約20
μmとなった。こうして得られた成形型を用いて隔壁の
加圧成形を行ったところ、隔壁上部の平坦部が約20μ
mで、隔壁付け根付近及び上部角部に丸みを帯びた隔壁
が形成された。高さは100μであり、幅が狭く且つ高
い隔壁の形成を可能にする成形型を安価に形成すること
が可能になった。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の成形型を
用いれば、対象物の凸凹やうねりによらず、均一な圧力
を印加することができ、またPDPのような大面積で平
面状であっても、静水圧プレスを用いて微細な隔壁を成
形することができる。またこの成形型を用いた隔壁形成
方法では、成形型による隔壁の直接成形や転写により、
高歩留まりにPDP用の背面基板を製造することが可能
となる。従って、従来のサンドブラスト法やアディチプ
法と比較して、大幅に消費資材を減少させる効果が期待
できると共に、高精細化、大画面化に対応したPDP用
の背面基板を低コストで製造することが可能になる。ま
た、本発明によれば、ストライプ状の隔壁を有した背面
基板ばかりでなく、様々な形状のセルを有する背面基板
及び前面基板の製造も可能になる。更に、成形型母材上
にアスペクト比拡大用被膜を形成する実施例によれば、
微細で高精度な溝を有する成形型を安価に製作すること
が可能になる。
【0035】なお、本明細書ではプラズマディスプレイ
パネルについてのみ述べたが、プラズマディスプレイパ
ネルとよく似た隔壁が用いられるフィールドエミッショ
ンディスプレイ(FED)、サーフェスコンダクション
エレクトロンエミッターディスプレイ(SED)やプラ
ズマアドレシング液晶ディスプレイ(PALC)の隔壁
形成にも本発明が有効であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 代表的なAC面放電型カラーPDPの構造を
説明する図である。
【図2】 従来の隔壁の製造方法を説明する図である。
【図3】 この他の従来の隔壁製造方法を説明する図で
ある。
【図4】 円筒状成形型を説明する図である。
【図5】 本発明の隔壁の製造方法に係わる実施の一形
態を説明する図である。
【図6】 本発明の隔壁の製造方法に係わるその他の実
施の形態を説明する図である。
【図7】 本発明の隔壁の製造方法に係わるその他の実
施の形態を説明する図である。
【図8】 本発明の実施の形態に係わる静水圧プレス装
置による加圧方法を説明する図である。
【図9】 本発明の実施の形態に係わる一軸プレス装置
による加圧方法を説明する図である。
【図10】 本発明の実施の形態に係わる一軸プレス装
置によるその他の加圧方法を説明する図である。
【図11】 本発明の実施の形態に係わる対向液圧成形
装置による加圧方法を説明する図である。
【図12】 本発明の〔実施例1〕、〔実施例4〕に係
わる隔壁の製造方法を説明する図である。
【図13】 本発明の〔実施例2〕に係わる隔壁の製造
方法を説明する図である。
【図14】 本発明の〔実施例3〕に係わる隔壁の製造
方法を説明する図である。
【図15】 本発明の一実施の形態の隔壁形成用の成形
型の構成を説明する図である。
【図16】 本発明の一実施の形態の隔壁形成用の成形
型の構成を説明する図である。
【図17】 本発明の一実施例において用いるロール状
砥石の斜視図である。
【符号の説明】
1 背面ガラス基板 2 データ電極 3 底部誘電体層 4 隔壁 5 蛍光体 6 前面ガラス基板 7 面放電電極 8 透明誘電体層 9 保護層 10 成形型 10A 成形型母材 10B 有機膜層 10a 成形型母材表面 10b 有機膜角部 10c 母材加工部 10d 溝側面 11 隔壁用部材 12 基板 13 円筒状成形型 14 カプセル材 15 圧力媒体 16 液圧コントローラ 17 静水圧プレス装置 18 弾性体 19 ダイス 20 可動盤 21 固定盤 22 一軸プレス装置 23 対向液圧成形装置 24 台座 25 キャリアフィルム 26 グリーンシート 27 ロール状砥石 28 突起部 100 背面基板 200 前面基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 孝二 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 北城 栄 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 嶋田 勇三 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイパネルの放電セルを形成す
    る微細隔壁を、静水圧プレス装置によって圧力を印加し
    て成形する際に用いる成形型であって、厚み方向に弾性
    変形するものであることを特徴とする成形型。
  2. 【請求項2】 ディスプレイパネルの放電セルを形成す
    る微細隔壁を、静水圧プレス装置によって圧力を印加し
    て成形する際に用いる規則的な溝を有する成形型であっ
    て、母材となる成形型上にほぼ一定膜厚の該母材となる
    成形型の溝のアスペクト比を拡大するためのアスペクト
    比拡大被膜が形成されていることを特徴とする成形型。
  3. 【請求項3】 前記アスペクト比拡大被膜が有機材料に
    より形成されていることを特徴とする請求項2記載の成
    形型。
  4. 【請求項4】 前記アスペクト比拡大被膜が、ポリイミ
    ド、ポリアミド、尿素樹脂の内から選ばれた1種若しく
    は複数種の樹脂により形成されていることを特徴とする
    請求項2記載の成形型。
  5. 【請求項5】 前記アスペクト比拡大被膜が、母材とな
    る成形型が配置された真空炉内に前駆体を導入すること
    によって形成された被膜であることを特徴とする請求項
    3または4記載の成形型。
  6. 【請求項6】 母材となる成形型に形成されている溝の
    アスペクト比は、1ないしそれ以下であり、かつ、前記
    アスペクト比拡大被膜の表面によって形成される溝のア
    スペクト比が1以上であることを特徴とする請求項2か
    ら5のいずれかに記載の成形型。
  7. 【請求項7】 母材となる成形型に形成される溝の最大
    幅が、100μm以上であることを特徴とする請求項2
    から6のいずれかに記載の成形型。
  8. 【請求項8】 母材となる成形型の厚みが0.5mmか
    ら10mmであることを特徴とする請求項1から7のい
    ずれかに記載の成形型。
  9. 【請求項9】 母材となる成形型が金属または合金材料
    からなることを特徴とする請求項1から8のいずれかに
    記載の成形型。
  10. 【請求項10】 母材となる成形型がアルミ、アルミ合
    金、銅、黄銅、MgAl合金、ニッケル、NiCo合
    金、ステンレス鋼であることを特徴とする請求項9記載
    の成形型。
  11. 【請求項11】 複数の放電セルを備えてなるディスプ
    レイパネルにおける放電セルを構成する隔壁の形成方法
    であって、基板にあらかじめ隔壁形成部材を積層した上
    から、請求項1から10のいずれかに記載の成形型を用
    い、静水圧プレス装置を用いて圧力を加えることによ
    り、隔壁を形成することを特徴とするディスプレパネル
    の隔壁形成方法。
  12. 【請求項12】 前記隔壁形成部材がグリーンシートで
    あることを特徴とする請求項11記載のプラズマディス
    プレイパネルの隔壁形成方法。
  13. 【請求項13】 複数の放電セルを備えてなるディスプ
    レイパネルにおける放電セルを構成する微細な隔壁の形
    成方法であって、請求項1から10のいずれかに記載の
    成形型に充填した隔壁形成部材を、前記成形型に均一に
    圧力を印加して転写することを特徴とするディスプレイ
    パネルの隔壁形成方法。
  14. 【請求項14】 前記成形型の表面に剥離剤もしくは離
    型剤を塗布することを特徴とする請求項11から13の
    いずれかに記載のディスプレイパネルの隔壁形成方法。
  15. 【請求項15】 表示領域全体を一括に加圧成形するこ
    とを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載の
    ディスプレイパネルの隔壁形成方法。
  16. 【請求項16】 隔壁形成部材、成形型からなるの積層
    体を複数同時に加圧成形することを特徴とする請求項1
    1から15のいずれかに記載のディスプレイパネルの隔
    壁形成方法。
  17. 【請求項17】 対向液圧成形装置を使用することによ
    り均一な圧力を印加することを特徴とする請求項11か
    ら16のいずれかに記載のディスプレイパネルの隔壁形
    成方法。
  18. 【請求項18】 弾性体を介して前述の成形型に均一な
    圧力を印加することを特徴とする請求項11から16の
    いずれかに記載のディスプレイパネルの隔壁形成方法。
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