JP2001228279A - 分割型サプレッションチェンバ及び原子炉格納施設 - Google Patents

分割型サプレッションチェンバ及び原子炉格納施設

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JP2001228279A
JP2001228279A JP2000035321A JP2000035321A JP2001228279A JP 2001228279 A JP2001228279 A JP 2001228279A JP 2000035321 A JP2000035321 A JP 2000035321A JP 2000035321 A JP2000035321 A JP 2000035321A JP 2001228279 A JP2001228279 A JP 2001228279A
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container
cooling medium
reactor containment
suppression chamber
reactor
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Kazuyoshi Kataoka
一芳 片岡
Hideji Hirono
秀治 廣野
Kenji Arai
健司 新井
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】製造性及び保守性が向上し、信頼性を高めるこ
とができる分割型サプレッションチェンバ及び原子炉格
納施設を提供する。 【解決手段】原子炉圧力容器27を収納すると共に、内
部にドライウェル2aを形成する原子炉格納容器2と、
2の下方周辺部に配設され、2aと連通可能に配設され
た複数のサプレッションチェンバ1aを構成する構成容
器1と、各1と2aとを連通すると共に、その一部に夫
々開閉弁7を有するベント管3と、1の外周面に夫々配
設された伝熱促進体1bと、各構成容器1及び1b並び
に3を収納すると共に、各1bを通じて冷却媒体と熱交
換を行う冷却媒体格納容器4を備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば沸騰水型原
子炉を格納する原子炉格納施設及び該施設に使用される
分割型サプレッションチェンバに関する。
【0002】
【従来の技術】多くの沸騰水型原子炉(BWR)を格納す
る従来の原子炉格納施設は、大きく分けて、ドライウェ
ルを構成する原子炉格納容器と、サプレッションチェン
バを構成する構成容器からなり、配管破断事故などで発
生した蒸気がサプレッションチェンバで冷却水により凝
縮することで、原子炉格納容器の圧力上昇を抑える働き
がある。
【0003】従来の原子炉格納施設の一例を、図6を用
いて説明する。
【0004】図6はBWRで用いられている原子炉格納施
設の断面図で、原子炉圧力容器(RPV)27及びこの外
周部を囲むように配設された原子炉遮蔽壁21と、これ
らを格納すると共に内部にドライウェル2aを構成する
原子炉格納容器2と、原子炉格納容器2のドライウェル
2aとその一端部が連通するように固定されたベント管
22と、原子炉格納容器2の下方周辺部に配設され、内
部にサプレッションチェンバ1Aaを構成すると共に、
サプレッションチェンバ1Aaに連通するようにベント
管22の他端部が貫通固定されたドーナッツ状の構成容
器1Aと、構成容器1Aを包囲すると共に冷却媒体(図
示せず)を収容する冷却媒体格納容器23とから構成さ
れている。
【0005】このような構成の原子炉格納施設は、原子
炉建屋原子炉隔壁24に包囲され、原子炉建屋原子炉隔
壁24内には、一次遮蔽壁25、遮蔽プラグ28、機器
搬出入ハッチ29等を備えている。そして、構成容器1
A内のサプレッションチェンバ1Aa内であって、ベン
ト管22の先端には冷却媒体を供給するダウンカマ26
が支持されている。
【0006】サプレッションチェンバ1Aaは、原子炉
格納容器2の過圧を防止する手段として機能する。すな
わち、配管破断事故などによりドライウェル2aに原子
炉圧力容器27から蒸気が噴出すると、ドライウェル2
aの圧力が上昇する。ドライウェル2aとサプレッショ
ンチェンバ1の圧力差が、ベント管22出口部の水頭よ
り大きくなると蒸気がサプレッションチェンバ1Aaの
水相部に吹き出る。その際、蒸気が冷却水により凝縮さ
れるので圧力上昇を抑制する。なお、サプレッションチ
ェンバ1Aaの水相部は、図示しない冷却水循環ポンプ
及び熱交換器で冷却されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来のサプ
レッションチェンバ1Aaを構成する構成容器は、ドラ
イウェル2aを囲むようなドーナッツ状で、また、発電
所現地で製造する必要があるので、製造性の面で不利な
点がある。
【0008】さらに、発電所運転中にサプレッションチ
ェンバ1Aaのメンテナンスを行うのは、事故が起こる
確率が低いとはいえ、受容しがたいので保守性の点で不
利な面がある。
【0009】また、事故時の従来のサプレッションチェ
ンバ1Aaの水相部の冷却は、冷却水循環ポンプを用い
て冷却水を循環させる方式なので、冷却水循環ポンプの
故障確率から信頼性に限界があり、しかもメンテナンス
も必要なので保守性上も不利な点がある。
【0010】そこで、本発明は製造性及び保守性が向上
し、信頼性を高めることができる分割型サプレッション
チェンバ及び原子炉格納施設を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、原子炉圧力容器を収納
すると共に、内部にドライウェルを構成する原子炉格納
容器を備え、該原子炉格納容器の下方周辺部に連通管を
介して連通可能に、サプレッションチェンバを構成する
構成容器を複数個配設してなる分割型サプレッションチ
ェンバである。
【0012】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、請求項1に記載の構成容器の外形形状を球
形とした分割型サプレッションチェンバである。
【0013】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、請求項1に記載の構成容器の上部に形成さ
れ前記連通管が接続されるフランジと、前記構成容器内
部に配設される熱交換器を構成する少なくとも1本のチ
ューブと、前記チューブを前記構成容器内部に支持固定
するためのものであって冷却媒体流通穴を有する支持板
を備えた分割型サプレッションチェンバである。
【0014】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、請求項1に記載の構成容器の外形形状を円
筒形とし、該構成容器の上部に形成され前記連通管が接
続されるフランジと、前記構成容器内部に配設される熱
交換器を構成する少なくとも1本のチューブと、前記チ
ューブを前記構成容器内部に支持固定すると共に、前記
構成容器内部を気相部である上部と液相部である下部に
分離する支持板を備えた分割型サプレッションチェンバ
である。
【0015】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、請求項2又は請求項3に記載の前記冷却媒
体は、水又は空気であり、前記冷却媒体格納容器に冷却
媒体出入口及び冷却媒体補給口を形成したことを特徴と
する分割型サプレッションチェンバである。
【0016】請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記
載の発明によれば、それぞれのサプレッションチェンバ
を構成する構成容器を工場で製造することが可能になる
ため、製造性並びに保守性が向上し、原子力発電所の建
設工期の大幅な削減など、信頼性を向上させることがで
き、また、サプレッションチェンバの必要容積を保った
まま、原子力発電所の運転を止めることなく保守するこ
とが可能になるので、保守性を向上させることができ、
それによって、定期検査期間の短縮など経済性も向上さ
せることが可能となる。
【0017】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、原子炉圧力容器を収納すると共に、内部に
ドライウェルを形成する原子炉格納容器と、前記原子炉
格納容器の下方周辺部に配設され、前記ドライウェルと
連通可能に配設された複数のサプレッションチェンバを
構成する構成容器と、前記各構成容器と前記ドライウェ
ルとを連通すると共に、その一部に夫々開閉弁を有する
連通管と、前記各構成容器の外周面に夫々配設された伝
熱促進体と、前記各構成容器及び前記伝熱促進体並びに
前記各連通管を収納すると共に、前記各伝熱促進体を通
じて冷却媒体と熱交換を行う冷却媒体格納容器とを備え
た原子炉格納施設である。
【0018】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、請求項6に記載の構成容器の個数又は該構
成容器及び前記連通管並び前記媒体収納容器の個数を、
原子炉熱出力に基いて決定される必要個数より1個以上
多くした原子炉格納施設である。
【0019】前記目的を達成するため、請求項8に対応
する発明は、請求項6に記載の構成容器の上部に形成さ
れ前記連通管が接続されるフランジと、前記構成容器内
部に配設される熱交換器を構成するチューブと、前記チ
ューブを前記構成容器内部要素に支持固定する手段とを
備えた原子炉格納施設である。
【0020】前記目的を達成するため、請求項9に対応
する発明は、請求項6に記載の各構成容器と前記各冷却
媒体格納容器とを一体モジュール型とした原子炉格納施
設である。
【0021】請求項6乃至請求項9のいずれか1つに記
載の発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかに
記載の発明と同様な作用効果が得られると共に、サプレ
ッションチェンバ内の冷却媒体を冷却するのに、ポンプ
等の動的機器を使用しなくてもよいため、安全性および
信頼性が向上する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る原子炉格納施
設及び分割型サプレッションチェンバの実施の形態につ
いて図を参照して説明する。
【0023】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態
に係るる原子炉格納施設の縦方向断面図であり、図1
(b)は図1(a)の平面図である。
【0024】本実施の形態に係る原子炉格納施設は、概
略以下のように構成されている。すなわち、原子炉圧力
容器27を収納すると共に、内部にドライウェル2aを
形成する原子炉格納容器2と、原子炉格納容器27の下
方周辺部に配設され、ドライウェル2aと連通可能に配
設された複数(図では6個)のサプレッションチェンバ
1aを構成する構成容器1と、各構成容器1とドライウ
ェル2aとを連通すると共に、その一部に夫々開閉弁7
を有する連通管3例えばベント管と、各構成容器1の外
周面に夫々配設された伝熱促進体1bと、各構成容器1
及び伝熱促進体1b並びに各連通管3を収納すると共
に、各伝熱促進体1bを通じて冷却媒体18例えば冷却
水と熱交換を行う冷却媒体格納容器4例えば冷却水プー
ルを備えている。
【0025】各構成容器1は、いずれも外形形状が球形
で鋼材により構成されたものであり、各構成容器1に
は、夫々連通管3の一端部が貫通固定され、各連通管3
の他端部は、原子炉格納容器2の底部壁面に夫々互いに
間隔を存して形成されている6個の連通管接続用開口部
2bとそれぞれ接続されている。各サプレッションチェ
ンバ1a内には、熱交換を行う冷却媒体としては例えば
冷却水を使用し、その冷却水は連通管3の端部に設けら
れているダウンカマ26から冷却媒体格納容器4内に供
給されるようになっている。
【0026】各構成容器1の外表面には、伝熱促進体1
bとしてボイラーの伝熱管などに用いられているフィン
状、もしくは表面に凹凸をつけて伝熱促進機能を持たせ
ている。
【0027】なお、サプレッションチェンバ1aの必要
な気相容積と水相容積、個数は、原子力発電所の安全評
価などから決められ、図1の場合は、サプレッションチ
ェンバ1aを6個備えており、このうちの任意の5個の
サプレッションチェンバ1aでその条件を満たしてい
る。一般に、必要なサプレッションチェンバ1aの個数
プラス1個以上の構成容器1で構成される。
【0028】冷却媒体格納容器4は、各々壁で仕切られ
独立しており、各々蒸気流出口5と冷却水補給口6を持
つ。
【0029】各連通管3の一部に配設される開閉弁7
は、夫々外部から手動もしくは遠隔操作で開閉を行うタ
イプであれば何でもよい。
【0030】なお、以上述べた構成以外に、図1の各冷
却媒体格納容器4相互間に連通管(図示しない)を配設
し、各冷却媒体格納容器4相互間を連通可能に構成して
もよい。この場合の各冷却媒体格納容器4の容積は、個
別の発電所ごとに、安全上の設計要求条件から決められ
る。
【0031】このような構成の実施の形態によれば、従
来1個で構成されていた図6に示されるドーナッツ状の
サプレッションチェンバ1Aaを構成する構成容器1A
を、複数個(少なくとも2個で、ここでは6個)に分割
したサプレッションチェンバ1aを構成する構成容器1
で構成したので、各構成容器1を工場で生産して発電所
現地に運搬し、ドライウェル2aを構成する原子炉格納
容器2に連結することが容易になる。
【0032】さらに、ベント管3の一部に配設されてい
る開閉弁7を閉じることで、安全上要求されるサプレッ
ションチェンバ1aのトータル容積を保持したまま、発
電所運転中にサプレッションチェンバ1aの任意の一つ
をメンテナンスすることができる。すなわち、メンテナ
ンスのため、1個の構成容器1につながるベント管3の
開閉弁7を閉じても、残りの5個でサプレッションチェ
ンバ1aで必要なサプレッションチェンバ1aの容積を
確保できる。
【0033】また、事故時の各サプレッションチェンバ
1aの水相部は、構成容器1の壁を通じて冷却媒体格納
容器4内の冷却水と熱交換することにより、プール水が
蒸発することにより冷却される。
【0034】さらに、各構成容器1の外表面に伝熱促進
体1bが配設されているので、熱伝達率が大きくなり、
各構成容器1の水相部温度を効率的に冷却することがで
きる。この場合、蒸気は軽いので蒸気流出口5から大気
へ放出され、冷却水が不足した場合は、冷却水補給口6
から供給される。
【0035】また、各構成容器1の外形形状が球形とな
ってので、外側から加わる圧力に対して機械的強度が大
きく、例えば各構成容器1の外周側で冷却媒体格納容器
4内の空間に存在する冷却水が沸騰しても、構成容器1
の外周面をスムーズに流れるので、外周面に角部を有す
るものに比べて耐圧が向上する。
【0036】第2の実施の形態を図2に基づき説明す
る。本実施の形態は、第1の実施の形態の球形の構成容
器1の外周側であって冷却媒体格納容器4内に存在して
いた冷却媒体として冷却水を設けず、この代わりに冷却
空気を供給するように構成したものである。このため、
具体的には、次のように構成したものである。すなわ
ち、各構成容器1を包囲する冷却媒体格納容器4と構成
容器1の間に空気流路が形成され、冷却媒体格納容器4
の下部には冷却媒体出入口例えば空気取り入れ口8が形
成され、又冷却媒体格納容器4の上部には円筒状の高温
空気流出口9が形成されている。
【0037】このような実施の形態によれば、事故時の
各サプレッションチェンバ1の水相部は、構成容器1の
壁を通じて冷却媒体格納容器4の空気との熱交換により
冷却される。そして、暖められた空気は高温空気流出口
9から大気へ放出され、冷たい大気は自然に空気取り入
れ口8から供給される。
【0038】以上述べた実施の形態の作用効果以外に、
第1の実施の形態の作用効果も同様に得られる。
【0039】第3の実施の形態を図3に基づき説明す
る。本実施の形態は、第1、2の実施の形態の1つの構
成容器1と1つの冷却水プールもしくは冷却媒体格納容
器4が一体構造(一体モジュール型)となっている。す
なわち、構成容器1と、これを包囲するように該構成容
器1の外周側に配設される外形形状が楕円形の冷却媒体
格納容器4からなる二重容器で構成されている。このう
ちの内側の構成容器1はサプレッションチェンバ1aを
構成し、外側の冷却媒体格納容器4が冷却水プールとし
て機能する。構成容器1のサプレッションチェンバ1a
は、原子炉格納容器2のドライウェル2aとベント管3
により接続され、冷却媒体格納容器4には、各々壁で仕
切られ独立しており、各々蒸気流出口5と冷却水補給口
6を持っている。
【0040】なお、第2の実施の形態と同様に冷却媒体
格納容器4内を空冷式にして、空気は高温空気流出口9
から大気へ放出され、冷たい空気は自然に空気取り入れ
口8から取り入れるように構成してもよい。
【0041】以上述べた第3の実施の形態は、第1の実
施の形態と同様な作用効果が得られ。
【0042】第4の実施の形態を図4に基づき説明す
る。本実施の形態は、図4に示すように構成容器1の外
形形状を円筒形とし、該構成容器1の上部に形成され、
ベント管3が接続されるフランジ10と、構成容器1の
内部に配設される少なくとも1本(ここでは4本)の熱
交換器を構成するチューブ11と、構成容器1の内部に
上下に夫々配設固定され、チューブ11を支持すると共
に、冷却媒体例えば空気が自由に上下に流れるように複
数の冷却媒体流通穴を有する格子板からなる支持板13
を備えたものである。なお、各構成容器1は、前述の実
施の形態と同様に冷却媒体格納容器4内に収納される
が、冷却媒体格納容器4の外形形状を円筒状にしたもの
である。
【0043】各構成容器1の上部には、原子炉格納容器
2内のドライウェル2aとを結ぶベント管3を接続する
ためのフランジ10を具備している。上下の支持板13
で夫々支持固定されるチューブ11は、該チューブ11
の上開口部は初期水位(原子炉運転前にサプレッション
チェンバ1a内に注入され冷却水の水面)12より上方
に位置させ、又チューブ11の下開口部は初期水位12
より下方にある。
【0044】支持板13はチューブ11を固定するもの
であり、胴部の空間部と水相部を分割するものではな
い。下開口部は、垂直方向ばかりでなく水平方向にもあ
る。外部冷却プールもしくは外部容器の構成は第1から
3の実施の形態と同様である。
【0045】本実施の形態によれば、図3の実施の形態
に比べて構成が簡単となるばかりでなく、前述の第1の
実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0046】第5の実施の形態を図5に基づき説明す
る。本実施の形態は、第4の実施の形態の支持板13を
設けず、この代わりとしてシェル内分離支持板15を設
けた点のみが異なる。具体的には、支持板15は、チュ
ーブ11を構成容器1内部に支持固定すると共に、構成
容器1内部を気相部であるシェル上部14と液相部であ
るシェル下部16に分離するものである。
【0047】本実施の形態によれば、シェル上部14に
はドライウェルが構成されているので、本体側のドライ
ウェルの容積を小さくできるばかりでなく、前述の第1
の実施の形態と同様な作用効果が得られる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
それぞれのサプレッションチェンバを構成する構成容器
を工場で製造することが可能になるため、製造性並びに
保守性が向上し、原子力発電所の建設工期の大幅な削減
など、信頼性を向上させることができる分割型サプレッ
ションチェンバ及び原子炉格納施設を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る原子炉格納施
設及び分割型サプレッションチェンバを説明するための
図。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る原子炉格納施
設及び分割型サプレッションチェンバを説明するための
図。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る原子炉格納施
設及び分割型サプレッションチェンバを説明するための
図。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る原子炉格納施
設及び分割型サプレッションチェンバを説明するための
図。
【図5】本発明の第5の実施の形態に係る原子炉格納施
設及び分割型サプレッションチェンバを説明するための
図。
【図6】従来の原子炉格納施設を説明するための図。
【符号の説明】
1a,1Aa…サプレッションチェンバ、1,1A…構
成容器、1b…伝熱促進体、2a…ドライウェル、2…
原子炉格納容器、2b…連通管接続用開口部、3…連通
管、4…冷却媒体格納容器、5…蒸気流出口、6…冷却
水補給口、7…開閉弁、9…高温空気流出口、10…フ
ランジ、11…チューブ、12…初期水位、13…支持
板、14…シェル上部、15…シェル内分離支持板、1
6…シェル下部、18…冷却媒体、21…原子炉遮蔽
壁、22…連通管、23…冷却媒体格納容器、24…原
子炉建屋原子炉隔壁、25…一次遮蔽壁、26…ダウン
カマ、27…原子炉圧力容器、28…遮蔽プラグ、29
…機器搬出入ハッチ。
フロントページの続き (72)発明者 新井 健司 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 Fターム(参考) 2G002 AA01 BA01 CA02 DA01 EA01 EA12 EA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器を収納すると共に、内部
    にドライウェルを構成する原子炉格納容器を備え、該原
    子炉格納容器の下方周辺部に連通管を介して連通可能
    に、サプレッションチェンバを構成する構成容器を複数
    個配設してなる分割型サプレッションチェンバ。
  2. 【請求項2】 前記構成容器の外形形状を球形としたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の分割型サプレッション
    チェンバ。
  3. 【請求項3】 前記構成容器の上部に形成され前記連通
    管が接続されるフランジと、前記構成容器内部に配設さ
    れる熱交換器を構成する少なくとも1本のチューブと、
    前記チューブを前記構成容器内部に支持固定するための
    ものであって冷却媒体流通穴を有する支持板を備えたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の分割型サプレッション
    チェンバ。
  4. 【請求項4】 前記構成容器の外形形状を円筒形とし、
    該構成容器の上部に形成され前記連通管が接続されるフ
    ランジと、前記構成容器内部に配設される熱交換器を構
    成する少なくとも1本のチューブと、前記チューブを前
    記構成容器内部に支持固定すると共に、前記構成容器内
    部を気相部である上部と液相部である下部に分離する支
    持板を備えたことを特徴とする請求項1に記載の分割型
    サプレッションチェンバ。
  5. 【請求項5】 前記冷却媒体は、水又は空気であり、前
    記冷却媒体格納容器に冷却媒体出入口及び冷却媒体補給
    口を形成したことを特徴とする請求項2又は請求項3に
    記載の分割型サプレッションチェンバ。
  6. 【請求項6】 原子炉圧力容器を収納すると共に、内部
    にドライウェルを形成する原子炉格納容器と、 前記原子炉格納容器の下方周辺部に配設され、前記ドラ
    イウェルと連通可能に配設された複数のサプレッション
    チェンバを構成する構成容器と、 前記各構成容器と前記ドライウェルとを連通すると共
    に、その一部に夫々開閉弁を有する連通管と、 前記各構成容器の外周面に夫々配設された伝熱促進体
    と、 前記各構成容器及び前記伝熱促進体並びに前記各連通管
    を収納すると共に、前記各伝熱促進体を通じて冷却媒体
    と熱交換を行う冷却媒体格納容器と、 を備えた原子炉格納施設。
  7. 【請求項7】 前記構成容器の個数又は該構成容器及び
    前記連通管並び前記媒体収納容器の個数は、原子炉熱出
    力に基いて決定される必要個数より1個以上多くしたこ
    とを特徴とする請求項6に記載の原子炉格納施設。
  8. 【請求項8】 前記構成容器の上部に形成され前記連通
    管が接続されるフランジと、前記構成容器内部に配設さ
    れる熱交換器を構成するチューブと、前記チューブを前
    記構成容器内部要素に支持固定する手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項6に記載の原子炉格納施設。
  9. 【請求項9】 前記各構成容器と前記各冷却媒体格納容
    器とを一体モジュール型としたことを特徴とする請求項
    2に記載の分割型サプレッションチェンバ又は原子炉格
    納施設。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015004671A (ja) * 2013-06-19 2015-01-08 コリア アトミック エナジー リサーチ インスティチュート 原子炉格納構造物の冷却システム
JP2017003450A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 株式会社Ihi 原子力発電プラント及び原子力発電プラントの制振方法

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