JP2001226215A - 化粧料およびラフィノースのエ−テル誘導体の製造方法 - Google Patents
化粧料およびラフィノースのエ−テル誘導体の製造方法Info
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Abstract
る。 【解決手段】炭素数が1〜24であるアルキル基、また
は炭素数が3〜24のアルケニル基で、その平均置換数
が1〜11であるラフィノースのアルキルエーテル及び
/又はラフィノースのアルケニルエーテル体を含有する
ことを特徴とする化粧料。
Description
新規化粧品原料であるラフィノースのアルキルエ−テル
体及び/又はアルケニルエーテル体を配合した化粧料お
よび該エーテル誘導体の製造方法に関する。さらに詳し
くは、天然系に存在し細胞保護効果に優れたラフィノー
スのアルキルエーテル体及び/又はアルケニルエーテル
体を配合することで、肌にやさしい、感触に優れる化粧
料に関する。また、上記エーテル誘導体を合成する製造
方法に関する。
多糖類の一種として、多くの公開特許公報に記載があ
り、化粧料に単純に配合することは公知である。また、
特公昭47−7762号公報にはラフィノースエステル
系界面活性剤が提案されている。
の公報には、ラフィノースのアルキルエーテル体、アル
ケニルエーテル体と、その特徴に関する記載はなく、さ
らに上記公報の界面活性剤であるラフィノースの脂肪酸
エステル体は、水系の製剤にした場合に、製剤中の配合
素材の組合せによっては経時での性能劣化を起こした
り、pHの変化に挙動が敏感であり、配合処方を組み難
い場合があった。
ースがある種の植物、例えばマメ科植物が、凍結などの
過酷な環境下に置かれた時に、自身の細胞を保護する目
的でラフィノースを産生することに着目し、ラフィノー
スの特性について鋭意検討した結果、ラフィノースが他
の化合物の水酸基などに何らかの作用を及ぼすこと、そ
して核磁気共鳴スペクトル的にラフィノースの水酸基が
どれも独立して相互作用がない特異な状況にあることな
どの現象を先に見出した。そして、ラフィノースのアル
キルエーテル体、またはアルケニルエーテル体を合成し
てみたところ、通常の糖類では立体障害のため多置換体
が得られにくいのに対してラフィノースでは容易に多置
換体が得られることが判った。この特徴を生かし、各種
の置換数を有するラフィノースのアルキルエーテル体、
またはアルケニルエーテル体を開発し、化粧料中に配合
してみたところ、これらの成分は肌にやさしく、感触に
優れ、かつ製剤中での安定性も優れていることが判っ
た。
フィノースのアルキルエーテル体、アルケニルエーテル
体を合成するあたり、種々の反応条件を検討した結果、
反応溶媒中、アルカリの存在下で、ラフィノースと、炭
素数が1〜24のアルキルハライド及び/又は炭素数3
〜24のアルケニルハライドを反応させ製造することを
特徴とするラフィノースのアルキルエーテル体及び/又
はラフィノースのアルケニルエーテル体の製造方法を見
出した。特に反応溶媒としてジメチルスルホキシドを用
い、無水条件下で反応を起こさせると、高い収率で目的
物が得られ、製造コストの大幅な低減が行えることを見
出した。
24であるアルキル基、または炭素数3〜24のアルケ
ニル基で、その平均置換数が1〜11であるラフィノー
スのアルキルエーテル及び/又はラフィノースのアルケ
ニルエーテル体を含有することを特徴とする化粧料にあ
る。
アルキル基、または炭素数3〜24のアルケニル基で、
その平均置換数が1〜2であるラフィノースのアルキル
エーテル及び/又はラフィノースのアルケニルエーテル
体を含有することを特徴とする化粧料にある。
のものであることを特徴とする上記の化粧料にある。
存在下で、ラフィノースと、炭素数が1〜24のアルキ
ルハライド及び/又は炭素数3〜24のアルケニルハラ
イドを反応させ製造することを特徴とするラフィノース
のアルキルエーテル体及び/又はラフィノースのアルケ
ニルエーテル体の製造方法にある。
ホキシドであることを特徴とする上記のラフィノースの
アルキルエーテル体及び/又はラフィノースのアルケニ
ルエーテル体の製造方法にある。
ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムアルコキシド
の一種以上を用い、無水状態で反応させ製造することを
特徴とする上記のラフィノースのアルキルエーテル体及
び/又はラフィノースのアルケニルエーテル体の製造方
法にある。
は、三糖類の一種で、O−α−D−ガラクトピラノシル
−(1,6)−O−α−D−グルコピラノシル−(1,
2)−β−D−フラクトフラノシドの構造を持つ。ラフ
ィノースは特開平10−84973号公報にあるように
合成的に得る方法と天然から得る方法があるが、天然物
がイメージに優れ、純度が高いものが容易に得られるこ
とから好ましい。天然物の由来としては、ユーカリのマ
ンナ、サトウダイコンの糖蜜、ワタの実などから得られ
るが、サトウダイコンの糖蜜由来のものが安定的に供給
されることから最も好ましい。
ルキルエーテル体、またはアルケニルエーテル体とは、
ラフィノースが有する11個の水酸基の全部または一部
の水酸基の酸素原子を介して、炭素数1〜24のアルキ
ル基、炭素数3〜24のアルケニル基(不飽和結合を有
する脂肪族基)がエーテル化置換されたものであり、好
ましくは炭素数6〜20のアルキル基、アルケニル基で
エーテル化置換されたもので、その平均置換数が1〜1
1での範囲にあるものが使用可能であるが、該エーテル
誘導体はべたつき感の改善やうるおい感の付与などの感
触調整剤として用いる以外に、平均置換数が1〜2の範
囲にある場合には、界面活性作用を有するため、界面活
性剤としても利用できるので好ましい。また、平均置換
数が2以上では、アルキル鎖長やアルケニル鎖長にもよ
るが乳化剤から油剤としての性質を示す。そして、平均
置換数が増えるに従って固形油の特性を示すようにな
る。本発明では、ラフィノースのアルキルエーテルやア
ルケニルエーテルを油剤として用いる場合には、液状油
であっても固形油であっても剤形の特性によって選択し
て使用可能である。本発明では、炭素数が1〜24の範
囲で、直鎖状、分岐状のアルキル基、炭素数3〜24の
アルケニル基が置換されるが、特に炭素数が6〜20で
あると、界面活性剤、油剤等としての作用を顕著に得る
ことができる。尚、置換基の数は、例えばプロトンNM
R(核磁気共鳴スペクトル)を用いて測定することがで
きる。
アルキルエーテル体、アルケニルエーテル体を得る方法
としては、後記の実施例で詳細に示すが、例えば、
(1)プロピレングリコールなどの反応溶媒中で、ナト
リウムメトキシドなどのアルカリ、ステアリン酸ナトリ
ウムなどの界面活性剤の存在下、ここに置換数に応じた
量の炭素数1〜24のアルキルブロマイド、アルキルク
ロライドなどのアルキルハライド、または炭素数3〜2
4のアルケニルクロライド、アルケニルブロマイドなど
のアルケニルハライドを反応させエーテル誘導体を製造
する方法、(2)N,N−ジメチルホルムアミドなどの
非プロトン系溶媒中で、ナトリウムメトキシドや水素化
ナトリウムなどを用いてラフィノースの水酸基をアルコ
キシドにし、ここに置換数に応じた量の炭素数1〜24
のアルキルブロマイド、アルキルクロライドなどのアル
キルハライド、または炭素数3〜24のアルケニルクロ
ライド、アルケニルブロマイドなどのアルケニルハライ
ドを反応させエーテル誘導体を製造する方法、(3)ジ
メチルスルホキシドやN−メチルピロリジノンなどの非
プロトン系溶媒を用い、好ましくは高い反応収率が得ら
れるジメチルスルホキシドを反応溶媒として用い、ここ
に置換数に応じた量の炭素数1〜24のアルキルハライ
ド及び/又は炭素数3〜24のアルケニルハライドとラ
フィノースを、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酸
化カルシウム、酸化バリウム、ナトリウムメトキシドな
どのナトリウムアルコキシドなどのアルカリと共に、好
ましくは高い反応収率が得られるアルカリである水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムアルコキシド
と共に加えて反応させエーテル誘導体を製造する方法な
どが挙げられるが、特に(3)の製造方法は収率が高
く、かつ使用する原料として汎用原料が使用でき、コス
トを低くできることから好ましい。すべての方法で、さ
らに反応時に不活性ガスを用いることが好ましい。ま
た、この際のアルキルエーテル化、アルケニルエーテル
化の状況は得られた合成物をカラムで分離した後、プロ
トンNMRを用いて分析することが好ましい。
法では反応温度は70〜150℃が好ましく、反応時間
としては例えば120℃で1〜8時間、(2)の方法で
は反応温度は好ましくは20〜100℃、反応時間とし
ては例えば45℃で5〜60時間、(3)の方法では反
応温度は好ましくは60〜150℃、反応時間としては
例えば100℃で1〜8時間が好適である。原料比率と
しては、ラフィノース1当量に対して、アルキルハライ
ドまたはアルケニルハライド0.5〜8当量が好まし
い。反応が終了した溶液は、反応溶媒を減圧・加温条件
などで除去し、残査を(1)酢酸エチルなどエーテル誘
導体が溶解しない溶剤を添加して沈澱化させる、(2)
シリカゲルなどを充填したカラムを用い、不純物を除去
する方法により精製することができる。必要により反応
副生成物の塩を脱塩樹脂なとで除去することができる。
イクアップ化粧料、頭髪化粧料、ボデイ化粧料、洗顔
料、石鹸、香水、入浴剤などが挙げられる。剤形的に
は、液状、クリーム状、ジェル状、固形状、粉末状、シ
ート状、エアゾール状などのものが挙げられる。そし
て、上記化粧料には、ラフィノースのアルキルエーテル
体及び/又はラフィノールのアルケニルエーテル体を必
須成分として配合する以外に、従来公知の粉体、界面活
性剤、油剤、保湿剤、紫外線防御成分、生理活性成分、
防腐剤、pH調整剤、キレート剤、香料、色素、顔料、
溶媒などを適宜配合できる。
ルエーテル体及び/又はラフィノールのアルケニルエー
テル体を配合する際の配合割合は、化粧料の総量に対し
て、0.01〜99質量%が好ましく、さらに好ましく
は0.1〜50質量%が挙げられる。特に界面活性剤と
して用いる場合には、0.1〜10質量%が効果の上か
ら好ましく、また油剤として用いる場合には、0.5〜
50質量%が感触的に好ましく、感触調整剤として用い
る場合には、0.1〜20質量%が好ましい。
を具体的に説明する。また、実施例および比較例で得ら
れた化粧料についての官能評価方法を以下に示す。
目ごとに10名ずつ用意し(但し、品目によりパネラー
が重複する場合もある)、表1に示す評価基準に従って
評価を行い、全パネラーの合計点数を以て評価結果とし
た。従って、点数が高いほど評価項目に対する有用性が
高いことを示す(満点:50点)。
ーテル体の合成例1) アルゴンガスで内部を乾燥させた1リットル容ナスフラ
スコに、ステアリン酸ナトリウム61.3g、ラフィノ
ース(無水和物)200g、プロピレングリコール50
0ml、1−ブロモドデカン192ml、ナトリウムメ
トキシド43.2gを加え、アルゴンガス下、120℃
に放置した。最初はラフィノースなどが溶解しなかった
が1.5時間後溶解した。この時から2.5時間120
℃で溶液を攪拌した。反応溶液を減圧下で160℃まで
加温してプロピレングリコール、1−ブロモドデカン、
副生成物のメタノール、ドデシルアルコールを除去した
後、エタノールを加え濾過し、未反応のラフィノース、
ステアリン酸ナトリウムを除去した。濾液をいったん濃
縮し、メタノールに溶解させ、ヘキサンを加え抽出操作
を行い、残存しているドデシルアルコールを除去し再度
濃縮した。濃縮物に水を加え、凍結乾燥後、白色結晶1
02.1gを得た。本標品を重水に溶解させプロトンN
MRを測定したところラフィノース分子の11個の水酸
基の内のいずれか1個の水酸基にドデシル基がエーテル
結合で結合されたラフィノースのモノドデシルエーテル
体であることを確認した。
ーテル体の合成例2) 乾燥させた200ml容ナスフラスコに水素化ナトリウ
ム200mg、ジメチルスルホキシド10mlを加えた
後、ジメチルスルホキシド12mlに溶解させたラフィ
ノース(無水和物)2.5gを加えた。2.5時間後この
反応溶液内にジメチルスルホキシド12mlに溶解させ
たラフィノース(無水和物)2.5gを加えた後に、1−
ブロモドデカン1.2mlを徐々に滴下し45℃で攪
拌、46.5時間後反応を終了した。反応溶液にn−ヘ
キサンとメタノールを加え抽出を行い、メタノール相を
減圧下120℃まで加温しながらメタノール及びジメチ
ルスルホキシドを除去した。残査にイソプロパノールと
メタノールを加え室温で2時間攪拌した後濾過し、濾液
を濃縮後シリカゲルフラッシュカラムにて精製して、ク
リーム色結晶3.36gを得た。本結晶について重水に
溶解させプロトンNMRを測定したところラフィノース
のモノドデシルエーテル体であることを確認した。
テル体の合成例) アルゴンガスで内部を乾燥させた1リットル容セパラブ
ルフラスコに水素化ナトリウム24g、N,N−ジメチ
ルホルムアミド25mlを加えた。1時間後ラフィノー
ス(無水和物)20.18g、N,N−ジメチルホルム
アミド250mlを加え、3時間後1−ブロモオクタン
56ml、N,N−ジメチルホルムアミド30mlを加
えてアルゴン下室温で攪拌した。16時間後反応温度を
60℃として、65時間後に水400mlを加えて反応
を終了した。反応溶液にn−ヘキサンを加え抽出した
後、このn−ヘキサン相に飽和重曹水を加え洗浄し、無
水硫酸マグネシウムにて乾燥させた後濃縮し粗精製物
(濃茶色オイル)47.72gを得た。該粗精製物をシ
リカゲルフラッシュカラムを用いて精製し、極性の低い
順から下記の3画分を得た。 (A)茶色固体 8.95g (B)オレンジ色結晶 4.04g (C)オレンジ色結晶 2.68g また、先ほどの抽出時の水相を濃縮後、ピリジン、無水
酢酸を加えアセチル化した後、脱アセチル化して、
(D)黄土色結晶6.72gを得た。上記試料に関し
て、(A)〜(C)については重クロロホルム、(D)
については重水に溶解させプロトンNMRを測定したと
ころ次のようなオクチル基の導入率であった。 (A)オクチル基が7〜11個(平均置換数9) (B)オクチル基が3〜7個(平均置換数5) (C)オクチル基が3〜5個(平均置換数4) (D)オクチル基が1〜3個(平均置換数2)
ル体の合成例) 下記反応方法に従い、表2の如く使用アルカリ、その使
用量および1―クロロドデカンの使用量を変化させてド
デシルラフィノースの合成を試みた。ラフィノース(無
水和物)504mgとジメチルスルホキシド5mlを反
応容器内に加え、100℃で30分攪拌した後に、不活
性ガス存在下、各アルカリ及び1―クロロドデカンを加
え3時間反応を行った。反応後、溶液のラフィノース含
量を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)にて定量
し、ラフィノースの反応率を算出した。結果は表2の通
りである。なお、酸化バリウムを使用した例(No.1
0)では、HPLCにてラフィノースを定量することが
できなかったが、薄層クロマトグラフィーによる分析で
酸化カルシウムを使用した例(No.9)とほぼ同程度
反応が進行していることが確認された。
ル体の精製体の製造例) 200ml容ナスフラスコに、ラフィノース(無水和
物)5.044g、ジメチルスルホキシド50mlを加
え、アスピレーターで減圧しながら80℃で攪拌した。
1時間後減圧を解き反応容器内を不活性ガスで置換した
後、水酸化カリウム1.74g、1―クロロドデカン
4.71mlを加え100℃で3時間攪拌した。反応終
了後反応溶液を真空ポンプで減圧下、120℃で溶媒を
大部分除去し、残査に少量のメタノールを加えた後、酢
酸エチルを加えて沈澱化させた。沈澱を濾別して、これ
をよく乾燥させた後脱塩を行った。濾液を凍結乾燥させ
てドデシルラフィノース4.55gを含有する白色結晶
(ラフィノースを含む)を得た。尚、得られたラフィノ
ースのドデシルエーテル体のドデシル基の置換数は1〜
2で、平均置換数は約1.5であった。
ル体の合成例) 実施例4および5では1―クロロドデカンを使用した
が、1―ブロモドデカンを使用しても多少反応率は低下
するが目的とするラフィノースのドデシルエーテル体を
合成することができる。ラフィノース(無水和物)50
4mgとジメチルスルホキシド5mlを反応容器内に加
え、100℃で30分攪拌した後に不活性ガス存在下、
表3に示す各アルカリおよび1―ブロモドデカン480
μlを加え3時間反応を行った。結果を表3に示す。
ル体の合成例) 実施例5および6では溶媒としてジメチルスルホキシド
を使用したが、N−メチルピロリジノンを使用しても目
的とするラフィノースのドデシルエーテル体を合成する
ことができる。ラフィノース(無水和物)504mgと
N−メチルピロリジノン5mlを反応容器内に加え、1
00℃で30分攪拌した後に、不活性ガス存在下水酸化
カリウム174mgおよび1―クロロドデカン471μ
lを加え3時間反応を行った。未反応のラフィノースを
定量した結果からラフィノースの反応率は29.9%で
あった。
ル体の合成例) これまではラフィノースのドデシルエーテル化について
であったが、他のアルキルエーテル体も同じく合成する
ことができる。例として1―クロロオクタンを使用した
例を示す。ラフィノース504mgとジメチルスルホキ
シド5mlを反応容器内に加え、100℃で30分攪拌
した後に、不活性ガス存在下水酸化カリウム87mg及
び1―クロロオクタン85μlを加え3時間反応を行っ
た。未反応のラフィノースを定量した結果からラフィノ
ースの反応率は36.1%であった。尚、得られたラフ
ィノースのオクチルエーテル体のオクチル基の置換数は
1〜2で、平均置換数は約1.5であった。
キルエーテル体を用いて下記化粧料を調製した。
合量の単位は質量%である(以下、同様である。)。
分(9)を混合溶解する。これを、成分(7)、(8)
および(10)を混合溶解したものに加える。よく攪拌
した後、ろ過して容器に充填し、化粧水を得た。
ドデシルエ−テル体を用いる代わりに、実施例5で得ら
れたラフィノースのドデシルエ−テル体を用い、実施例
9と同様にして実施例10の化粧水を得た。
℃に加熱し混合溶解する。これを、成分(11)、(1
2)および(14)を80℃にて混合溶解したものに加
えてよく攪拌する。70℃にて成分(13)を加え、冷
却し、容器に充填してクリームを得た。
ラフィノースのジオクチルエーテル体を用いる代わり
に、実施例8で得られたラフィノースのオクチルエ−テ
ル体を用い、実施例11と同様にして実施例12のクリ
ームを得た。
代わりに、エステル体であるミリスチン酸ラフィノース
を用いた他は全て実施例9と同様にして化粧水を得た。
の代わりに、精製水を用いた他は全て実施例11と同様
にしてクリームを得た。
結果を示す。尚、表6の加熱経時安定性は40℃の恒温
槽に1ケ月保管した時の外観色、おり、臭いの変化から
評価した。
例1と比べて経時安定性に優れていることが判る。ま
た、表7の結果より本発明の各実施例は各比較例と比べ
て、肌に負担をかけず、肌がうるおい、さっぱりした感
触が得られていることが判る。
あり、かつ細胞保護効果に優れたラフィノースのアルキ
ルエーテル体、またはラフィノースのアルケニルエーテ
ル体を配合することで、肌にやさしく、感触に優れた化
粧料が得られることは明らかである。
Claims (6)
- 【請求項1】 炭素数が1〜24であるアルキル基、ま
たは炭素数3〜24のアルケニル基で、その平均置換数
が1〜11であるラフィノースのアルキルエーテル及び
/又はラフィノースのアルケニルエーテル体を含有する
ことを特徴とする化粧料。 - 【請求項2】 炭素数が6〜20であるアルキル基、ま
たは炭素数3〜24のアルケニル基で、その平均置換数
が1〜2であるラフィノースのアルキルエーテル及び/
又はラフィノースのアルケニルエーテル体を含有するこ
とを特徴とする化粧料。 - 【請求項3】 ラフィノースが天然由来のものであるこ
とを特徴とする請求項1または2記載の化粧料。 - 【請求項4】 反応溶媒中、アルカリの存在下で、ラフ
ィノースと、炭素数が1〜24のアルキルハライド及び
/又は炭素数3〜24のアルケニルハライドを反応させ
製造することを特徴とするラフィノースのアルキルエー
テル体及び/又はラフィノースのアルケニルエーテル体
の製造方法。 - 【請求項5】 反応溶媒がジメチルスルホキシドである
ことを特徴とする請求項4記載のラフィノースのアルキ
ルエーテル体及び/又はラフィノースのアルケニルエー
テル体の製造方法。 - 【請求項6】 アルカリとして、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、ナトリウムアルコキシドの一種以上を用
い、無水状態で反応させ製造することを特徴とする請求
項4また5記載のラフィノースのアルキルエーテル体及
び/又はラフィノースのアルケニルエーテル体の製造方
法。
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---|---|---|---|
JP2000155882A JP2001226215A (ja) | 1999-12-10 | 2000-05-26 | 化粧料およびラフィノースのエ−テル誘導体の製造方法 |
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JP11-351265 | 1999-12-10 | ||
JP2000155882A JP2001226215A (ja) | 1999-12-10 | 2000-05-26 | 化粧料およびラフィノースのエ−テル誘導体の製造方法 |
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