JP2001224141A - エレベータのバッテリ保護装置 - Google Patents

エレベータのバッテリ保護装置

Info

Publication number
JP2001224141A
JP2001224141A JP2000031949A JP2000031949A JP2001224141A JP 2001224141 A JP2001224141 A JP 2001224141A JP 2000031949 A JP2000031949 A JP 2000031949A JP 2000031949 A JP2000031949 A JP 2000031949A JP 2001224141 A JP2001224141 A JP 2001224141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
power failure
emergency
discharge
relay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000031949A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4278260B2 (ja
Inventor
Hideji Akai
秀治 赤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Elevator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Elevator Co Ltd filed Critical Toshiba Elevator Co Ltd
Priority to JP2000031949A priority Critical patent/JP4278260B2/ja
Publication of JP2001224141A publication Critical patent/JP2001224141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4278260B2 publication Critical patent/JP4278260B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータのかご室照明灯1の電源10の停
電時に停電灯4を所定時間安定して継続的に点灯させる
ことができ、しかも非常用バッテリ50の内部劣化やメ
モリ効果の発生を抑える。 【解決手段】 放電制御リレー6により、非常用バッテ
リ50が過放電にならない程度の高い電圧まで充電され
ている状態でなければ停電時に放電させて停電灯4を点
灯させないようにして、非常用バッテリが放電終止電圧
を下回った状態から放電開始するのを避け、過放電によ
る内部劣化が進むのを抑え、またメモリ効果により寿命
が短くなるのも防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータのバッ
テリ保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベータには、その電源が停電
したときにかご内の停電灯を点灯させるために、非常用
バッテリが装備されている。図7はこのような非常用バ
ッテリにより停電灯を点灯させるエレベータの停電灯点
灯回路を示している。この従来のエレベータの停電灯点
灯回路では、かご室照明灯1の点灯中(つまり、かご室
照明点灯スイッチ2Aがオンしているとき)には、かご
室照明電源10の停電検出リレー3がオン動作してい
て、そのb接点3Aが開放されている。そしてb接点3
Aが開放されることにより停電灯4は消灯している。
【0003】しかし、かご室照明電源10が停電する
と、停電検出リレー3がオフし、そのb接点3Aが閉成
する。この結果、非常用バッテリ5により停電灯4が点
灯してかご室内を照明することになる。
【0004】なお、かご室照明点灯スイッチ2Bは、か
ご室照明灯1を点灯させるときにもうひとつのかご室照
明点灯スイッチ2Aと共にオンしていて、停電時にもオ
ン状態を維持する。これにより、かご室照明灯1が点灯
している状態で停電が発生ししたときにのみ、停電灯4
が点灯する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のエレベータの停電灯点灯回路の構成では、かご室
照明電源が停電して非常用バッテリ5の放電が開始され
た場合、そのバッテリの連続放電時間が停電時間に依存
するため、放電時間にばらつきがあった。そして特に、
非常用バッテリが放電終止電圧を下回った状態で放電し
続けると、バッテリの内部劣化が進み、またNi−Cd
電池のようなバッテリの場合には、放電終止電圧まで達
しない程度の短い放電が繰り返されるとメモリ効果が発
生し、バッテリ寿命が短くなる問題点があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、かご室照明灯の電源の停電時に停電
灯を所定時間安定して継続的に点灯させることができ、
しかも非常用バッテリの内部劣化やメモリ効果の発生を
抑えることができるエレベータのバッテリ保護装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のエレベ
ータのバッテリ保護装置は、非常用バッテリに、非常用
点灯スイッチを介して接続された停電灯と、乗りかご内
に設けられた照明灯に印加される電圧が無電圧になった
ときに前記非常用点灯スイッチを閉成する停電検出リレ
ーと、前記非常用バッテリの放電電圧が所定値以上であ
る場合にのみ作動する放電制御リレーと、前記非常用点
灯スイッチと直列に接続され、前記放電制御リレーの作
動によって閉成される放電停止接点とを備えたものであ
る。
【0008】請求項1の発明のエレベータのバッテリ保
護装置では、乗りかご内の照明灯に印加される電圧が無
電圧になったとき、停電検出リレーが非常用点灯スイッ
チを閉成する。そしてこのとき放電制御リレーは、非常
用バッテリの放電電圧が所定値以上である場合にのみ作
動して非常用点灯スイッチと直列に接続されている放電
停止接点を閉成する。これにより、非常用バッテリの電
力が停電灯に供給されて停電灯が点灯する。
【0009】しかしながら、停電が発生して乗りかご内
の照明灯に印加される電圧が無電圧になり、停電検出リ
レーが非常用点灯スイッチを閉成しても、非常用バッテ
リの放電電圧が所定値よりも低ければ放電制御リレーが
作動せず、放電停止接点がオープン状態のままになり、
停電灯に非常用バッテリから給電されない。
【0010】こうして、非常用バッテリがメモリ効果を
発生しない程度に高い電圧まで充電されている状態でな
ければ停電時に放電させないようにすることにより、非
常用バッテリが放電終止電圧を下回った状態から放電開
始するのを避けて内部劣化が進むのを抑え、またメモリ
効果により寿命が短くなるのも防ぐ。
【0011】請求項2の発明は、請求項1のエレベータ
のバッテリ保護装置において、前記非常用バッテリが、
停電が発生するたびに切り替わる複数のバッテリ系統を
備え、前記放電制御リレーが、前記非常用点灯スイッチ
と並列に接続され、当該リレーの不作動時に閉成する放
電維持接点を有するものである。
【0012】請求項2の発明のエレベータのバッテリ保
護装置では、停電が発生して非常用バッテリが停電灯に
給電し始めた後は、照明電源が回復しても、当該バッテ
リの放電電圧が所定値よりも低くなるまで放電を継続さ
せる。これと共に、次に停電が発生した場合に別のバッ
テリ系統により放電するように停電灯への給電系統を交
互に切り替える。
【0013】これにより、非常用バッテリが過放電によ
り内部劣化を来すのを防止すると共に、浅い放電を繰り
返すことによるメモリ効果の発生も防ぎ、バッテリの長
寿命化を図る。
【0014】請求項3の発明は、請求項2のエレベータ
のバッテリ保護装置において、前記非常用バッテリにお
ける他のバッテリ系統を互いに電源とする充電器と、停
電復帰時に前記非常用バッテリの負荷を前記停電灯から
前記充電器に切り替えるために、前記停電検出リレーの
作動により動作するa接点及びb接点とを有し、前記非
常用バッテリが、前記停電灯から切り離されている側の
バッテリ系統を前記充電器に接続するようにしたもので
ある。
【0015】請求項3の発明のエレベータのバッテリ保
護装置では、かご室照明電源の停電が発生して非常用バ
ッテリを放電している最中にその電源が回復すると、非
常用バッテリの負荷を停電灯から充電器に切り替え、こ
の充電器がそれまで放電中であったバッテリ系統を電源
として別系統のバッテリを充電する。これにより、放電
維持接点により非常用バッテリが設定値を下回るまで強
制的に放電させた場合でも、その後に急速に再充電して
バッテリの充電不足を起こりにくくする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の
エレベータのバッテリ保護装置の回路構成を示してい
る。図7に示した従来例と同様、かご室照明灯1は、照
明灯スイッチ2Aを投入することによりかご室照明電源
10からの電力によって点灯する。そしてこの照明灯点
灯回路11には、照明電源10の電圧が無電圧になった
ときにオフし、通常時はオンする停電検出リレー3が設
置されている。
【0017】停電灯点灯回路12は、図2の回路構成を
備え、交互に切り替わって当該停電灯点灯回路12に電
力を供給する非常用バッテリ50と、この非常用バッテ
リ50をかご室照明電源10側の電力によって充電する
充電器13と、非常用バッテリ50の放電電力により点
灯する停電灯4とを備え、また非常用バッテリ50と停
電灯4との間に直列に挿入されている照明灯点灯スイッ
チ2Bと、停電検出リレー3に対するb接点3Aとを備
えている。ここで照明灯点灯スイッチ2Bは、かご室照
明灯点灯回路11側の照明灯点灯スイッチ2Aと同時に
オン/オフする。
【0018】停電灯点灯回路12はさらに、非常用バッ
テリ50の放電電圧が所定電圧以上の時にのみ作動する
放電制御リレー6と、この放電制御リレー6に対してそ
れぞれa接点をなす放電維持接点6A及び放電停止接点
6Bとを備えている。この放電維持接点6Aは照明灯点
灯スイッチ3Aと並列に接続され、放電停止接点6Bは
非常用バッテリ50と停電灯4との低圧端子間に直列に
挿入されている。
【0019】図2に示すように、非常用バッテリ50に
は2つのバッテリ51A,51Bが並設されており、こ
れらバッテリ51Aに対してリレーa接点52a、b接
点52bが並列に接続され、またバッテリ51Bに対し
てリレーa接点53a、b接点53bが並列に接続され
ている。これらのリレー接点のうち一方のa接点52a
とb接点53bの各他端は停電灯4側に放電電力を出力
するように接続され、リレー接点の他方のa接点53a
とb接点52bの各他端は充電器13から電力を受ける
ように接続されている。
【0020】切替え回路20は照明電源10のオン回数
をカウントしてディジタル値にして出力するカウンタ2
1と、このカウンタ21のカウント値が偶数か奇数かを
判別し、偶数の場合のみあるいは奇数の場合にのみ(以
下では、説明の便宜上、「偶数の場合のみ」とする)リ
レー駆動信号を出力するデコーダ22と、このデコーダ
22の駆動信号によって作動するバッテリ切替えリレー
23から構成されている。このバッテリ切替えリレー2
3が作動すると、リレー接点52a,52b,53a,
53bがリレー動作する。なお、この切替え回路20は
別の小容量のバッテリにより、あるいは非常用バッテリ
50によりバックアップされているものとする。
【0021】次に、上記構成のエレベータのバッテリ保
護装置の動作について説明する。まず、非常用バッテリ
50の動作について説明する。非常用バッテリ50は、
切替え回路20のカウンタ21が照明電源10のオン回
数をカウントしてディジタル値としてデコーダ22に出
力し、デコーダ22はカウント値が偶数か奇数かを判別
し、偶数の場合にはリレー23を作動させる。
【0022】リレー23が作動する前の状態を図2の状
態とすれば、このときには、リレー接点52a,53a
が開き、逆にリレー接点52b,53bが閉じている。
これにより、バッテリ51B側が停電灯4側に放電でき
る状態であり、バッテリ51A側が充電器13から受電
できる状態となっている(以下、「A状態」と称す
る)。
【0023】そしてリレー23が作動すると、図2に示
した状態からリレー接点52b,53bが開き、逆にリ
レー接点52a,53aが閉じる。これにより、バッテ
リ51A側は停電灯4側に放電できる状態となり、バッ
テリ51B側は充電器13から受電できる状態となる
(以下、「B状態」と称する)。
【0024】以降、照明電源10側がオンするたびに上
記のA状態とB状態とが交互に切り替わり、停電灯4側
にバッテリ51Aから給電する状態とバッテリ51Bか
ら給電する状態とが交互に切り替わる。
【0025】非常用バッテリ50がこのように動作する
ことを前提にして、停電発生時の停電灯4に対する点灯
制御を、図3のフローチャートに基づいて説明する。停
電が発生すると(ステップS05)、かご室内照明灯1
は消灯し、かご室照明電源10の停電検出リレー3のb
接点3Aが閉成し、非常用バッテリ50を電源として停
電灯4が点灯できる状態になる。なお、ここでは奇数回
目であってリレー23はオフしており、図2のA状態に
あるものとして説明する。
【0026】次に、放電制御リレー6は非常用バッテリ
50の放電電圧(この場合、バッテリ51Bの放電電
圧)を入力し、入力電圧があらかじめ設定してある放電
終止電圧(これは使用するバッテリによって一意的に決
定されるものである)以上かどうか監視する(ステップ
S10)。
【0027】入力された電圧が放電終止電圧以上の場合
には、放電制御リレー6が作動し、リレーa接点である
放電維持接点6Aも放電停止接点6Bも閉成する。これ
により停電灯4が点灯する(ステップS15)。
【0028】その後に照明電源10が停電から復帰し、
停電検出リレー3のb接点3Aが開放されても停電灯点
灯回路12は閉回路のままとなり、バッテリ51Bの放
電電圧が放電終止電圧より低くなるまでバッテリ51B
は停電灯4に給電して点灯を続ける(ステップS10,
S15)。
【0029】そしてバッテリ51Bの放電電圧が放電終
止電圧より低くなれば、放電制御リレー6は停止し、リ
レーa接点である停電維持接点6Aも停電停止接点6B
も開放され、放電を停止する(ステップS20)。
【0030】非常用バッテリ50の一方のバッテリ51
Bは放電電圧を低下させたが、なおも停電が継続してい
るような場合は、停電灯4は消灯状態のまま維持される
(ステップS25でYESに分岐)。
【0031】そして停電が回復すると、照明電源10か
らは新たにオンとなるとカウンタ21が1つカウントア
ップし、今度は偶数回目のオンであるので、デコーダ2
2はリレー23を作動させる。これにより、バッテリ系
統が切り替わり、バッテリ51Aが停電灯側に接続さ
れ、バッテリ51Bが充電器13側に接続される(ステ
ップS30)。この結果、いままで停電によって放電終
止電圧よりも低い電圧まで放電しているバッテリ51B
は充電器13により充電されて、照明電源10が健全な
間に満充電状態まで充電されることになる(ステップS
35)。
【0032】そしてこの状態で再び停電が発生すれば、
上記ステップS05からの動作を再開することになる
が、今度は停電灯4への放電はバッテリ51A側が受け
持つことになる。
【0033】このようにして、第1の実施の形態のエレ
ベータのバッテリ保護装置では、かご室照明電源10が
停電して乗りかご内の照明灯1に印加される電圧が無電
圧になり、停電検出リレー3が非常用点灯スイッチ3A
を閉成しても、非常用バッテリ50がメモリ効果を発生
しない程度に高い電圧まで充電されている状態でなけれ
ば放電させて停電灯4を点灯させないので、非常用バッ
テリ50が放電終止電圧を下回った状態から放電開始す
るのを避けて内部劣化が進むのを抑え、またメモリ効果
により寿命が短くなるのも防ぐことができる。
【0034】加えて、照明電源10に停電が発生して非
常用バッテリ50の一方のバッテリ51B(又は51
A)が停電灯4に給電し始めた後は、照明電源10が回
復しても、当該バッテリ51B(又は51A)の放電電
圧が所定値よりも低くなるまで放電を継続させると共
に、次に停電が発生した場合に別のバッテリ51Aの系
統(又はバッテリ51Bの系統)により放電するように
停電灯4への給電系統を交互に切り替えるので、非常用
バッテリ50が過放電により内部劣化を来すのを防止す
ると共に、浅い放電を繰り返すことによるメモリ効果の
発生も防ぎ、バッテリの長寿命化を図ることができる。
【0035】次に、本発明の第2の実施の形態を図4に
基づいて説明する。第2の実施の形態では、停電灯点灯
回路12において、停電検出リレー3のリレー接点に、
図1に示した第1の実施の形態におけるリレーb接点3
Aに対して直列に、リレーb接点3Cを挿入し、さらに
このリレーb接点3Cに対して並列にリレーa接点3B
を設け、図5に示す充電器13にこのリレーa接点3B
を通して非常用バッテリ50における一方のバッテリ5
1A(又は51B)から他方のバッテリ51B(又は5
1A)に充電電流を供給する構成にしている。また第2
の実施の形態では、放電制御リレー6は停電検出リレー
3のリレー接点3Aとリレー接点3Bとの接続点の電圧
を検出して動作するようにしてある。
【0036】充電器13の回路構成は、図5に示すよう
なものである。この充電器13はかご室照明電源10の
交流を整流して非常用バッテリ50のバッテリ51A又
は51Bに充電電流として与える整流回路13Aと、一
方のバッテリ51A(又は51B)から停電灯点灯回路
12に放電されている電流を回収して他方のバッテリ5
1B(又は51A)に充電電流として戻す直流充電回路
13Bから構成されている。D1は逆流防止用のダイオ
ードであり、R1,R2は抵抗である。
【0037】なお、非常用バッテリ50の構成は、第1
の実施の形態と同様に図2に示す構成である。
【0038】次に、上記の構成の第2の実施の形態のエ
レベータのバッテリ保護装置の動作を説明する。図6は
第2の実施の形態の動作のフローチャートを示してい
る。かご内照明点灯回路11の照明電源10が停電し
(ステップS105)、非常用バッテリ50の放電電圧
が放電終止電圧以上であるために放電制御リレー6が作
動すれば、放電維持接点6A及び放電停止接点6Bを閉
成する。これにより、第1の実施の形態と同様に非常用
バッテリ50内の一方のバッテリ(ここでは図示の状
態、つまり、バッテリ51Bとする)からの放電電流に
より停電灯4が点灯する(ステップS110,S11
5)。そして停電が継続している間、バッテリ51Bの
放電電圧が放電終止電圧より低くなるまで放電を継続
し、停電灯4を点灯し続ける(ステップS120でYE
Sに分岐)。
【0039】この後、バッテリ51Bの放電電圧が放電
終止電圧以上ある状態で照明電源10が停電から復帰す
れば停電検出リレー3が作動し、b接点3A,3Cをオ
ープンさせ、逆にa接点3Bを閉じる。このとき、放電
制御リレー6は作動しているので、停電維持接点6Aと
停電停止接点6Bは共に閉じている。したがって、バッ
テリ51Bの負荷が停電維持接点6Aとa接点3Bを通
じて充電器13に切替えられ、停電灯4は消灯するが、
バッテリ51Bはその放電電圧が放電終止電圧より低く
なるまで放電を続け、その放電電力は充電器13を通じ
て他方のバッテリ51A側の充電に利用される(ステッ
プS125)。
【0040】そして一方のバッテリ51Bの放電電圧が
放電終止電圧よりも低くなれば、放電制御リレー6が放
電維持接点6Aと放電停止接点6Bを共に開放し、一方
のバッテリ51Bの放電を停止させる(ステップS11
0,S130)。
【0041】この後、照明電源10が停電から回復すれ
ば、非常用バッテリ50が第1の実施の形態と同様に動
作して、バッテリ系統が切り替わり、バッテリ51Aが
停電灯側に接続され、バッテリ51Bが充電器13側に
接続される(ステップS130)。この結果、いままで
停電によって放電終止電圧よりも低い電圧まで放電して
いるバッテリ51Bは充電器13の整流回路13Aによ
り充電されて、照明電源10が健全な間に満充電状態ま
で充電されることになる(ステップS135)。
【0042】そしてこの状態で再び停電が発生すれば、
上記ステップS105からの動作を再開することになる
が、今度は停電灯4への放電はバッテリ51A側が受け
持つことになる。
【0043】これにより、停電灯4は実際の照明電源1
0が回復すれば消灯して乗客に不自然さを与えないよう
にでき、しかも、この停電灯4の電源として切替えられ
ながら用いられるバッテリ51A,51Bのいずれもそ
の放電電圧が放電終止電圧よりも低くなるまで放電を継
続することができ、メモリ効果が発生するのを防止する
ことができる。しかも、非常用バッテリ50内の一方の
バッテリの放電電圧が高い間はその放電電力を他方のバ
ッテリの充電電力に利用するので、各バッテリの電圧回
復を早めることができ、停電が繰り返すような状況でも
放電電圧が低いために停電灯4が点灯しなくなる事態が
発生する機会を少なくすることができる。
【0044】なお、上記の両方の実施の形態で停電制御
の動作をリレーシーケンス回路により行う説明をした
が、ディジタル論理制御回路により同様の制御動作を行
うようにすることも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
非常用バッテリがメモリ効果を発生しない程度に高い電
圧まで充電されている状態でなければ停電時に放電させ
ないようにしたので、非常用バッテリが放電終止電圧を
下回った状態から放電開始するのを避け、過放電による
内部劣化が進むのを抑え、またメモリ効果により寿命が
短くなるのも防ぐことができる。
【0046】請求項2の発明によれば、停電が発生して
非常用バッテリが停電灯に給電し始めた後は、照明電源
が回復しても、当該バッテリの放電電圧が所定値よりも
低くなるまで放電を継続させ、これと共に、次に停電が
発生した場合に別のバッテリ系統により放電するように
停電灯への給電系統を交互に切り替えるようにしたの
で、非常用バッテリが過放電により内部劣化を来すのを
防止できると共に、浅い放電を繰り返すことによるメモ
リ効果の発生も防ぎ、バッテリの長寿命化が図れる。
【0047】請求項3の発明によれば、かご室照明電源
の停電が発生して非常用バッテリを放電している最中に
その電源が回復すると、非常用バッテリの負荷を停電灯
から充電器に切り替え、この充電器がそれまで放電中で
あったバッテリ系統を電源として別系統のバッテリを充
電するようにしたので、放電維持接点により非常用バッ
テリを設定値を下回るまで強制的に放電させた場合で
も、その後に急速に再充電することができてバッテリの
充電不足を起こりにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の回路ブロック図。
【図2】上記の実施の形態における非常用バッテリの内
部構成を示すブロック図。
【図3】上記の実施の形態による停電灯点灯制御のフロ
ーチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態の回路ブロック図。
【図5】上記の実施の形態における充電器の内部構成を
示すブロック図。
【図6】上記の実施の形態による停電灯点灯制御のフロ
ーチャート。
【図7】従来例の回路ブロック図。
【符号の説明】
1 かご室照明灯 2A,2B 照明灯点灯スイッチ 3 停電検出リレー 3A,3C b接点 3B a接点 4 停電灯 6 放電制御リレー 6A 放電維持接点 6B 放電停止接点 10 照明電源 11 かご室照明点灯回路 12 停電灯点灯回路 13 充電器 21 カウンタ 22 デコーダ 23 リレー 50 非常用バッテリ 51A,51B バッテリ 52a a接点 52b b接点 53a a接点 53b b接点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非常用バッテリに、非常用点灯スイッチ
    を介して接続された停電灯と、 乗りかご内に設けられた照明灯に印加される電圧が無電
    圧になったときに前記非常用点灯スイッチを閉成する停
    電検出リレーと、 前記非常用バッテリの放電電圧が所定値以上である場合
    にのみ作動する放電制御リレーと、 前記非常用点灯スイッチと直列に接続され、前記放電制
    御リレーの作動によって閉成される放電停止接点とを備
    えて成るエレベータのバッテリ保護装置。
  2. 【請求項2】 前記非常用バッテリは、停電が発生する
    たびに切り替わる複数のバッテリ系統を備え、 前記放電制御リレーは、前記非常用点灯スイッチと並列
    に接続され、当該リレーの不作動時に閉成する放電維持
    接点を有することを特徴とする請求項1に記載のエレベ
    ータのバッテリ保護装置。
  3. 【請求項3】 前記非常用バッテリにおける他のバッテ
    リ系統を互いに電源とする充電器と、停電復帰時に前記
    非常用バッテリの負荷を前記停電灯から前記充電器に切
    り替えるために、前記停電検出リレーの作動により動作
    するa接点及びb接点とを有し、 前記非常用バッテリは、前記停電灯から切り離されてい
    る側のバッテリ系統を前記充電器に接続するようにした
    ことを特徴とする請求項2に記載のエレベータのバッテ
    リ保護装置。
JP2000031949A 2000-02-09 2000-02-09 エレベータのバッテリ保護装置 Expired - Fee Related JP4278260B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000031949A JP4278260B2 (ja) 2000-02-09 2000-02-09 エレベータのバッテリ保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000031949A JP4278260B2 (ja) 2000-02-09 2000-02-09 エレベータのバッテリ保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001224141A true JP2001224141A (ja) 2001-08-17
JP4278260B2 JP4278260B2 (ja) 2009-06-10

Family

ID=18556624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000031949A Expired - Fee Related JP4278260B2 (ja) 2000-02-09 2000-02-09 エレベータのバッテリ保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4278260B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057983A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像表示装置
JP5535352B1 (ja) * 2013-03-06 2014-07-02 東芝エレベータ株式会社 エレベータ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057983A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像表示装置
JP5535352B1 (ja) * 2013-03-06 2014-07-02 東芝エレベータ株式会社 エレベータ
CN104030101A (zh) * 2013-03-06 2014-09-10 东芝电梯株式会社 电梯

Also Published As

Publication number Publication date
JP4278260B2 (ja) 2009-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2568875C (en) System and method for electrical energy switching and control in a vehicle
JP2009234569A (ja) 車両用デュアルバッテリ制御システム
JP2003259560A (ja) 充電回路
JPH0937406A (ja) 電動車の電源装置
JP2001224141A (ja) エレベータのバッテリ保護装置
US20180086220A1 (en) System and method for charging a vehicle battery
EP0671561B1 (en) Power-supply controller for vehicle propelled by internal combustion engine
JP5533608B2 (ja) 電池監視装置
JP2003209934A (ja) 携帯機器の充電システム
JP3371684B2 (ja) 充電装置
JP7106630B2 (ja) 無停電電源供給装置に切換え可能なエネルギー貯蔵システム
WO2021212630A1 (zh) 照明装置及轨道车辆
KR200368410Y1 (ko) 비상작동시 다단으로 조도가 경감되는 비상등
US6563428B1 (en) Disaster lighting system for railroad cars
KR20090087227A (ko) 비상조명등용 배터리 과충방전 제어장치
JPH11307275A (ja) 照明装置
JP2004266951A (ja) 車輌用電源システム
JPH1198712A (ja) 充電器
JPH06311668A (ja) 無停電電源装置
JPH0799731A (ja) 充電制御装置
JP3011840B2 (ja) 充電器
KR0176781B1 (ko) 휴대폰의 배터리 충전 제어회로
JP4363258B2 (ja) 照明装置及び照明システム
JPH08126212A (ja) 緊急用電池の放充電回路
JP4099694B2 (ja) バックアップ付き電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080708

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090310

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees