JP2001221867A - 時計ムーブメント用の駆動装置 - Google Patents

時計ムーブメント用の駆動装置

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JP2001221867A JP2001000421A JP2001000421A JP2001221867A JP 2001221867 A JP2001221867 A JP 2001221867A JP 2001000421 A JP2001000421 A JP 2001000421A JP 2001000421 A JP2001000421 A JP 2001000421A JP 2001221867 A JP2001221867 A JP 2001221867A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大きな作動蓄積を持つ駆動装置であって、作動
蓄積表示を備え、該表示の値を超えても損傷せずに巻き
上げ可能な駆動装置を提供する。 【解決手段】大きな作動蓄積を持つ時計ムーブメント用
の駆動装置であって、共通軸を有する2つの香箱の2つ
のグループを有する。第一の香箱7は、第一の発条9を
有し、発条9の外端は摩擦帯金と一体となっている。第
二の香箱8は、遊び歯車13を介して第三の香箱15を
駆動する。発条9,12;17,18の内端は、それぞ
れの共通軸6,14に固定され、第一の発条を除く全て
の発条の外端は、対応する香箱8,15,16に一体と
なっている。第四の香箱16は、仕上げ輪列19,2
0,21,22を駆動し、一方で第一の香箱は、一方向
にのみ回転を可能にするバネの作用に従うこはぜ10を
駆動する。第一の香箱は、竜頭から始まる巻き上げ輪列
により駆動される巻き上げ回転体に接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、大きな作動蓄積の
時計のムーブメント、より具体的には、複数の香箱を含
む駆動装置と、この駆動装置の手動巻き上げ輪列と、場
合によっては、作動蓄積表示の輪列とを有する機械装置
を対象とする。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、直列または並列の香箱2つを含む時計ムーブメント
用の駆動装置の文書CH−599,580およびCH−
538,715が知られている。このような駆動装置
は、70時間程度の作動蓄積を獲得することができる
が、それでは不十分と見なされている。
【0003】文書FR−1195976の複合香箱式駆
動装置もまた知られており、その発条は1つまたは複数
の平行軸に直列に取り付けられた複数の渦巻から構成さ
れている。しかしながら、この装置は非常にかさが大き
く、懐中時計または腕時計のムーブメントには適さな
い。
【0004】本発明の目的の1つは、特に懐中時計また
は腕時計のための、時計ムーブメント用の駆動装置を実
現することであって、該駆動装置は懐中時計または腕時
計の直径に適合できる占有容積を有し、一週間を超え
る、好ましくは8〜10日間の作動蓄積を獲得すること
を可能にすることである。
【0005】本発明の別の目的は、この駆動装置に作動
蓄積表示の輪列を備えることである。
【0006】本発明の別の目的は、この表示を狂わせる
ことなく、作動蓄積の最大の表示に対応する値を超えて
駆動装置を巻き上げることを可能にすることである。
【0007】本発明のさらに別の目的は、使用者が最大
回数の巻き上げを超えても、それを損傷することなしに
手動で駆動装置を巻くことができるようにする装置を駆
動装置内に提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
手段は、以下の通りである。 ・第1に、大きな作動蓄積を有する時計ムーブメント用
の駆動装置であって、同心でかつ共通軸を有する少なく
とも2つの香箱の2つのグループを有することと、第一
グループの最初の香箱7が第一の発条9を有し、当該発
条の外端がこの第一グループの最初の香箱内で滑る摩擦
帯金と一体となっていることと、第一グループの最後の
香箱8が、香箱の遊び歯車13を介して第二グループの
最初の香箱15を駆動することと、各グループの香箱の
発条(9,12;17,18)の内端がそれぞれのグル
ープの共通軸(6,14)に固定されていることと、第
一グループの第一の発条9を除く他の全ての発条(1
2,17,18)の外端が、対応する香箱(8,15,
16)と一体となっていることと、第二グループの最後
の香箱16が腕時計ムーブメントの仕上げ輪列(19,
20,21,22)を駆動し、その一方で第一グループ
の最初の香箱7が、ただ1つの方向にのみその回転を可
能にするバネ11の作用に従うこはぜ10を駆動するこ
とと、第一グループの最初の香箱7が、時計ムーブメン
トの竜頭2によって作動される巻き上げ輪列(27,2
6,25,24,23)によって駆動される巻き上げ回
転体(23,24)と連結していることを特徴とする装
置。 ・第2に、香箱のそれぞれのグループが、同数の香箱を
有することを特徴とする、第1に記載の装置。 ・第3に、香箱のそれぞれのグループが、2つの香箱を
有することを特徴とする、第1または2に記載の装置。 ・第4に、巻き上げ回転体(23,24)が増倍回転体
であることを特徴とする、第1から3のいずれか1つに
記載の装置。 ・第5に、表示回転体46を含む作動蓄積表示の輪列
(30〜48)をさらに有し、該表示回転体の軸45
は、時計ムーブメントの文字盤3の目盛り4と協働する
針5を担持し、該表示回転体は、摩擦クラッチによって
当該表示回転体上に取り付けられた歯車44を有するこ
とを特徴とする、第1から4のいずれか1つに記載の装
置。 ・第6に、表示回転体46上に摩擦するように取り付け
られた歯車44が、第一グループの最初の香箱7と、第
二グループの最後の香箱16とに差動装置を介して同時
に運動学的に接続されていることを特徴とする、第5に
記載の装置。 ・第7に、表示回転体46が、この回転体の角度位置を
規定する軸受け48と協働するピン47を有し、該角度
位置のために針5が最大作動蓄積を目盛り上に示すこと
を特徴とする、第6に記載の装置。 ・第8に、駆動装置の巻き上げのとき、香箱が完全に巻
き上げられて発条の巻き上げ状態が確実になると、最大
作動蓄積を示す針の位置に達することを特徴とする、第
7に記載の装置。 ・第9に、差動装置を有し、差動装置が軸32を有し、
該軸32はピニオン33を備えており、かつ第一グルー
プの最初の香箱7に運動学的に接続された作動時間表示
の第二の遊び歯車31と一体となっていることと、この
軸32が第二グループの最後の香箱16に運動学的に接
続された差動歯車34の尖軸となることと、この軸32
が差動回転体の尖軸にもなり、該差動回転体は、表示回
転体46の歯車44に運動学的に接続されるピニオン3
5と、差動歯車34で担持された軸37を回転する遊星
装置(38,39)によって差動装置の軸32のピニオ
ン33に接続される歯車36とを有することを特徴とす
る、第8に記載の装置。 ・第10に、作動蓄積表示の第二の遊び歯車31が、第
一の遊び歯車30によって第一グループの最初の香箱7
に接続され、差動回転体のピニオン35が、表示回転体
の歯車44に、作動蓄積表示の二つの遊び歯車(40,
41),(42,43)を介して接続されていることを
特徴とする、第9に記載の装置。 ・第11に、差動歯車34が第二グループの最後の香箱
16と直接かみ合うことを特徴とする、第9または10
に記載の装置。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、特に腕時計および懐中
時計用の時計ムーブメントを対象とし、該時計ムーブメ
ントは大きな作動蓄積を有し、巻き上げ輪列によって巻
き上げられる駆動装置を含み、請求項1で明らかにされ
る特徴によって区別される仕上げ輪列を連動させる。付
属の図面は、概略的に、単なる例示として、駆動装置お
よびその巻き上げ輪列の実現の1つの形、並びに作動蓄
積表示の輪列の実現の1つの形を示すものである。
【0010】図1は、本発明による駆動装置の一部を断
面で示す。
【0011】図2は、駆動装置の一部およびその巻き上
げ輪列を断面で示す。
【0012】図3は、駆動装置の一部およびその作動蓄
積表示の輪列を断面で示す。
【0013】図4は、駆動装置および仕上げ輪列を示
す、縮小した断面図である。
【0014】図5および6は、駆動装置および作動蓄積
表示の輪列の平面図である。
【0015】図7は、本発明による機械装置を備えた腕
時計の平面図である。
【0016】図7に示された例における時計部品は、竜
頭2を備えたケース1内に配置されたムーブメントを有
する腕時計であって、該ムーブメントの文字盤3が時間
表示、小秒針、日付表示、および作動蓄積を日数で示す
0〜8までの数字を有する目盛り4、そしてこの目盛り
4と協働する針5を備える作動蓄積表示を有する。
【0017】本発明による時計ムーブメントは、8〜1
0日間の、少なくとも1週間を超える大きな作動蓄積を
もつ。このようにして、使用者は、その腕時計を1週間
に1回だけ巻き上げれば良いのであり、駆動機トルク
は、クロノメーターに要求される作動精度を保証するた
めに十分安定している。
【0018】この大きな作動蓄積のある時計ムーブメン
トは、4つの香箱、手動巻き上げ輪列を1つ、そして図
示された実現の形においては、作動蓄積表示の輪列を1
つ備える駆動機械装置を有する。
【0019】この時計ムーブメントの駆動装置は、重ね
られた2つの香箱を並べて配置した2つのグループを有
する。
【0020】図1に示すように、重ねられた香箱の第一
グループは、共通軸6に取り付けられ同軸上を回転する
2つの香箱、つまり第一の香箱(第一グループの最初の
香箱)7および第二の香箱(第一グループの最後の香
箱)8を有する。第一の香箱7は、第一の発条9を収納
し、該発条9の内端は香箱真6’と一体になっており、
一方外端は、摩擦力が所定の値を超える際に第一の香箱
内で滑ることのできる摩擦帯金と一体となっている。第
一の香箱7は、こはぜのバネ11の動作下にあるこはぜ
10に連結した外部歯を備え、第一の香箱が一方向のみ
にしか回ることができないようになっている。第二の香
箱8は、第二の発条12を閉じこめ、該発条12の内端
は香箱真6’と一体であるが、外端は第二の香箱8と一
体になっている。
【0021】図4及び5に示すように、第二の香箱8
は、香箱の遊び歯車13に連結した外部歯を有する。
【0022】図3〜5に示すように、重ねられた2つの
香箱の第二グループは、共通軸14を有し、そこに第三
の香箱(第二グループの最初の香箱)15および第四の
香箱16が回転するように取り付けられている。第三の
香箱15は、香箱の遊び歯車13に連結した外部歯を有
し、第三の発条17を閉じこめており、該発条17の外
端は第三の香箱15と一体になっており、内端は香箱真
14’と一体になっている。第四の香箱16は第四の発
条18を閉じこめており、第発条18の内端は香箱真1
4’と一体になっており、一方外端はこの第四の香箱1
6と一体になっている。この第四の香箱16は、外部歯
を備える。
【0023】重ねられた2つの香箱の、2つのグループ
から形成される駆動装置のこの実現により、駆動装置の
占有容積を、腕時計ムーブメントの中に組み込むのに十
分に小さくしたままで、非常に大きな、およそ10日の
作動蓄積を有することが可能となる。
【0024】図5に示すように、本発明のムーブメント
は、図示された例においては、第四の香箱16の外部歯
とピニオン20とにかみ合う歯車19を有する仕上げ輪
列を備えており、歯車21は時計ムーブメントのピニオ
ン22と連結している。時計ムーブメントの残りは従来
のものであるので、ここには記載しない。
【0025】この駆動装置の特殊性は、同心で重ねられ
た2つの香箱の2つのグループから成るということにあ
り、第二および第三の香箱が香箱の遊び歯車を介して連
結し、第一の香箱7の発条が、輪列における一切の過度
の引っ張りを避けるための滑るバネ帯金を備えており、
その一方で、他の3つの香箱8,15,16は手動巻き
上げ式時計と同一の発条を備えている。4つの香箱は、
一定のトルクを配しながらほどけ期間を加算するように
並列に取り付けられ、4つの発条は、同一の又はほぼ同
一の特性を有する。第一の発条9の帯金と第一の香箱7
との間の摩擦トルクは、完全に巻き上げられた状態で発
条9,12,17,18によって配されるトルクより大
きい。
【0026】この駆動装置は、仕上げ輪列を介して時計
ムーブメントを駆動し、手動での巻き上げ輪列によって
巻き上げられる。図2及び5に示すように、この手動巻
き上げ輪列は、第一の巻き上げ回転体を有し、その歯車
23が第一の香箱7の歯と連結し、ピニオン24は丸穴
車25にかみ合う。この丸穴車25は、巻き真27が巻
き上げから入り込んだ位置にあるとき、きち車26と連
結する。
【0027】このように、装置の巻き上げは、巻き上げ
輪列27,26,25,24,23を通じて、第一の香
箱7まで、竜頭2によって行われ、該第一の香箱7はそ
の発条9により香箱真6’に接続されて、第二の香箱8
と発条12を巻き上げ、そして香箱の遊び歯車13を介
して第三の香箱15と発条17を、そして香箱真14’
によって第四の香箱16と発条18を巻き上げる。
【0028】ほどけの際、駆動装置は、第四の香箱16
によって、二番車19を介して仕上げ輪列を駆動する。
【0029】巻き上げ輪列が、4つの香箱のより迅速な
巻き上げを可能にする第一の増倍巻き上げ回転体23,
24を有することに注意するべきである。
【0030】図示された実現の形において、駆動装置
は、特に図3に断面で表した作動蓄積表示の輪列も備え
ている。
【0031】作動蓄積の表示装置、即ち図7に示す目盛
り4と針5を作動させるこの作動蓄積表示の輪列は、図
3及び6に示すように、第一の香箱7の歯と連結してい
る作動蓄積表示用の第一の遊び歯車30を有し、該第一
の遊び歯車30は、軸32に角度的に一体化した作動蓄
積表示用の第二の遊び歯車31とかみ合う。この軸32
はピニオン33を備え、第四の香箱16の歯と連結して
いる差動歯車34の尖軸となる。この軸は、同様に、ピ
ニオン35および歯車36を備える差動回転体の尖軸に
もなる。遊星回転体は、差動歯車34に一体となってい
る軸37上を回転する。この遊星回転体は、差動回転体
の歯車36に連結しているピニオン38と、軸32のピ
ニオン33に連結している歯車39とから成る。
【0032】差動回転体のピニオン35は、作動蓄積表
示の第一の遊び歯車40と連結して、該遊び歯車40の
ピニオン41は作動蓄積表示の第二の遊び歯車42にか
み合い、該遊び歯車42のピニオン43は、表示回転体
46の歯車44に連結し、表示回転体の軸45は作動蓄
積の表示用の針5を有している。
【0033】表示回転体の歯車44は、表示回転体4
5,46に摩擦するように取り付けられる。表示回転体
45,46は、固定軸受け48と協働するピン47を備
える。
【0034】ピン47が軸受け48に支えられるとき、
作動蓄積の表示の針5が、目盛り4の最も大きい数の正
面にあり、作動蓄積がその最大値にあることを示す。
【0035】この作動蓄積の表示の最大値は、駆動装置
の完全な巻き上げに対応する。この駆動装置の巻き上げ
の際、針5は行程の最後に到達し、表示回転体46は、
ピン47および軸受け48によってこの角度位置に保持
される。駆動装置の巻き上げの終了を超えた時、表示回
転体に対する作動蓄積表示の輪列の作用により、その摩
擦クラッチによって、つまり駆動装置が完全に巻き上げ
られて第一の香箱の第一の発条9の帯金が第一の香箱7
内で滑る瞬間まで、歯車44は角度的に移動する。
【0036】この2つの摩擦の傾向のおかげで、一つは
歯車44と表示回転体46との間の摩擦で、第一の発条
9の帯金と第一の香箱7との間のもう一つの摩擦より弱
いのであるが、2つの効果が得られる。
【0037】まず、輪列が過度の引っ張りを受けないこ
とが保証される。ついで、針5が、駆動装置の完全な巻
き上げに対応する最大作動蓄積を示すようにする。この
ことから必然的に帰結されることは、針5が作動蓄積目
盛り4上で0を表示する際、駆動装置はまだ完全にほど
かれていないが、時計ムーブメントの良好な作動に十分
なトルクを依然として保証しているということである。
従って、使用者が、確実に自分の時計が止まる前にぜん
まいを巻き上げることが保証される。
【0038】巻き上げの際、第一の香箱7は、第一の作
動蓄積遊び歯車30、第二の作動蓄積遊び歯車31と、
従って、ピニオン33、遊星回転体38,39、およ
び、ピニオン35を駆動し、該ピニオンは、2つの作動
蓄積表示の遊び歯車(40,41)及び(42,43)
を介して針5を備えた表示回転体46を、この針5が作
動蓄積の最大値を示すまで駆動し、その時、表示回転体
は、軸受け48と接触するピン47によって固定され
る。
【0039】4つの発条が完全に巻き上げられ、第一の
発条9の帯金が第一の香箱7にすべるまで、使用者は、
駆動装置、つまり表示回転体46に摩擦ですべりこむこ
とが可能な歯車44のぜんまいの巻き上げを続けること
ができる。
【0040】ほどけの際、表示回転体46およびその歯
車44は、第四の香箱16、差動歯車34、遊星回転体
38,39、差動回転体35,36および作動蓄積表示
の遊び歯車(40,41)及び(42,43)によって
駆動される。ほどける際、歯車44と表示回転体46と
の間にはいかなる摩擦もなく、ピン47は自由に移動す
る。従って、針5は、目盛り4のゼロの正面に到達して
から駆動装置が完全にほどける。
【0041】1つの変型において、駆動装置は同心の3
つの香箱の2つのグループを有することができ、その第
三番目(第一グループの最後の香箱)は香箱の遊び歯車
13によって、第四番目(第二グループの最初の香箱)
を駆動することができる。それぞれのグループの香箱の
数は、ムーブメント内の利用可能な高さに依存する。並
列に取り付けられる香箱の数が多くなればなるほど、駆
動機の総作動蓄積は大きくなる。
【0042】作動蓄積表示の遊び歯車40,41;4
2,43の数は、他の構成においては異なることが可能
である。作動蓄積表示の輪列で重要なのは、第一グルー
プの最初の香箱から来る第一の駆動、および第二グルー
プの最後の香箱から来る第二の駆動を有することであ
り、該第二の駆動は、差動回転体および第一グループの
最初の香箱と第二グループの最後の香箱との間の差動速
度に比例した遊星回転体とを介して表示回転体を駆動す
るものである。さらに、表示回転体46およびその歯車
44が摩擦クラッチによって接続され、例えば、自動巻
き上げ式ムーブメントを備える香箱の場合のように、摩
擦帯金によって、第一の発条が第一グループの最初の香
箱に接続されていることが重要である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、特に懐中時計または腕
時計のための、時計ムーブメント用の駆動装置を実現す
ることができ、該駆動装置は懐中時計または腕時計の直
径に適合できる占有容積を有し、一週間を超える、好ま
しくは8〜10日間の作動蓄積を獲得できる。また、こ
の駆動装置に作動蓄積表示の輪列を備え、この表示を狂
わせることなく、作動蓄積の最大の表示に対応する値を
超えて駆動装置を巻くことが可能になる。さらに、使用
者が最大回数の巻き上げを超えても、それを損傷するこ
となしに手動で駆動装置を巻くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による駆動装置の一部を断面で
示す。
【図2】図2は、駆動装置の一部およびその巻き上げ輪
列を断面で示す。
【図3】図3は、駆動装置の一部およびその作動蓄積表
示の輪列を断面で示す。
【図4】図4は、駆動装置および仕上げ輪列を示す、縮
小した断面図である。
【図5】図5は、駆動装置の輪列の平面図である。
【図6】図6は、作動蓄積表示の輪列の平面図である。
【図7】図7は、本発明による機械装置を備えた腕時計
の平面図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 竜頭 3 文字盤 4 目盛り 5 針 6 軸 6’香箱真 7 第一の香箱(第一グループの最初の香箱) 8 第二の香箱(第一グループの最後の香箱) 9 第一の発条 10 こはぜ 11 こはぜのバネ 12 第二の発条 13 遊び歯車 14 軸 14’香箱真 15 第三の香箱(第二グループの最初の香箱) 16 第四の香箱(第二グループの最後の香箱) 17 第三の発条 18 第四の発条 19 歯車 20 ピニオン 21 歯車 22 ピニオン 23 歯車 24 ピニオン 25 丸穴車 26 きち車 27 巻き真 30 第一の遊び歯車 31 第二の遊び歯車 32 差動回転体の軸 33 ピニオン 34 差動歯車 35 差動回転体のピニオン 36 差動回転体の歯車 37 遊星回転体の軸 38 遊星回転体のピニオン 39 遊星回転体の歯車 40 作動蓄積表示の遊び歯車 41 作動蓄積表示の遊び歯車のピニオン 42 作動蓄積表示の遊び歯車 43 作動蓄積表示の遊び歯車のピニオン 44 作動蓄積の表示回転体の歯車 45 作動蓄積の表示回転体の軸 46 作動蓄積の表示回転体のピニオン 47 ピン 48 軸受け

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大きな作動蓄積を有する時計ムーブメン
    ト用の駆動装置であって、同心でかつ共通軸を有する少
    なくとも2つの香箱の2つのグループを有することと、
    第一グループの最初の香箱が発条を有し、当該発条の外
    端がこの第一グループの最初の香箱内で滑る摩擦帯金と
    一体となっていることと、第一グループの最後の香箱
    が、香箱の遊び歯車を介して第二グループの最初の香箱
    を駆動することと、各グループの香箱の発条の内端がそ
    れぞれのグループの共通軸に固定されていることと、第
    一グループの第一の発条を除く他の全ての発条の外端
    が、対応する香箱と一体となっていることと、第二グル
    ープの最後の香箱が腕時計ムーブメントの仕上げ輪列を
    駆動し、その一方で第一グループの最初の香箱が、ただ
    1つの方向にのみその回転を可能にするバネの作用に従
    うこはぜを駆動することと、第一グループの最初の香箱
    が、時計ムーブメントの竜頭によって作動される巻き上
    げ輪列によって駆動される巻き上げ回転体と連結してい
    ることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 香箱のそれぞれのグループが、同数の香
    箱を有することを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 香箱のそれぞれのグループが、2つの香
    箱を有することを特徴とする、請求項1または2に記載
    の装置。
  4. 【請求項4】 巻き上げ回転体が増倍回転体であること
    を特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載の
    装置。
  5. 【請求項5】 表示回転体を含む作動蓄積表示の輪列を
    さらに有し、該表示回転体の軸は、時計ムーブメントの
    文字盤の目盛りと協働する針を担持し、該表示回転体
    は、摩擦クラッチによって当該表示回転体上に取り付け
    られた歯車を有することを特徴とする、請求項1から4
    のいずれか1つに記載の装置。
  6. 【請求項6】 表示回転体上に摩擦するように取り付け
    られた歯車が、第一グループの最初の香箱と、第二グル
    ープの最後の香箱とに差動装置を介して同時に運動学的
    に接続されていることを特徴とする、請求項5に記載の
    装置。
  7. 【請求項7】 表示回転体が、この回転体の角度位置を
    規定する軸受けと協働するピンを有し、該角度位置のた
    めに針が最大作動蓄積を目盛り上に示すことを特徴とす
    る、請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 駆動装置の巻き上げのとき、香箱が完全
    に巻き上げられて発条の巻き上げ状態が確実になると、
    最大作動蓄積を示す針の位置に達することを特徴とす
    る、請求項7に記載の装置。
  9. 【請求項9】 差動装置を有し、差動装置が軸を有し、
    該軸はピニオンを備えており、かつ第一グループの最初
    の香箱に運動学的に接続された作動時間表示の第二の遊
    び歯車と一体となっていることと、この軸が第二グルー
    プの最後の香箱に運動学的に接続された差動歯車の尖軸
    となることと、この軸が差動回転体の尖軸にもなり、該
    差動回転体は、表示回転体の歯車に運動学的に接続され
    るピニオンと、差動歯車で担持された軸を回転する遊星
    装置によって差動装置の軸のピニオンに接続される歯車
    とを有することを特徴とする、請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】 作動蓄積表示の第二の遊び歯車が、第
    一の遊び歯車によって第一グループの最初の香箱に接続
    され、差動回転体のピニオンが、表示回転体の歯車に、
    作動蓄積表示の二つの遊び歯車を介して接続されている
    ことを特徴とする、請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】 差動歯車が第二グループの最後の香箱
    と直接かみ合うことを特徴とする、請求項9または10
    に記載の装置。
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