JP2001221633A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP2001221633A
JP2001221633A JP2000032153A JP2000032153A JP2001221633A JP 2001221633 A JP2001221633 A JP 2001221633A JP 2000032153 A JP2000032153 A JP 2000032153A JP 2000032153 A JP2000032153 A JP 2000032153A JP 2001221633 A JP2001221633 A JP 2001221633A
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area
integration
divided
sensor
area sensor
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JP2000032153A
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English (en)
Inventor
Masataka Ide
昌孝 井出
Osamu Nonaka
修 野中
Takashi Kindaichi
剛史 金田一
Toshiyuki Matsumoto
寿之 松本
Koichi Nakada
康一 中田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/34Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広範囲な測距領域の全体に渡って適正な積分
制御を行うことができる、廉価でタイムラグが短い測距
装置を提供する。 【解決手段】 一対の結像光学系の焦点位置に一対の受
光領域を有して構成されていて、受光領域を分割する機
能と分割された受光領域毎に積分制御を監視する機能と
を備えると共に、ストロボ20aを発光させながらプリ
積分動作を行うことができるAFエリアセンサ12と、
このAFエリアセンサ12のプリ積分結果により得られ
た被写界輝度分布および撮影レンズの焦点距離値に応じ
て、上記AFエリアセンサ12の受光領域をそれぞれ複
数に分割し、分割された受光領域毎に積分制御を監視し
ながら本積分動作を行わせ、各受光領域毎に得られたデ
ータに基づいて測距演算を行うマイコン11と、を備え
た測距装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測距装置、より詳
しくは、一対の結像光学系の焦点位置に配されたエリア
センサ手段を有する測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のカメラは、オートフォーカス機能
を備えたものが多くなっており、測距装置によって被写
体距離を検出して、その検出結果に基づいて撮影レンズ
を合焦位置に移動させるようになっている。
【0003】上記測距装置により被写体の測距を行う際
には、画面中央部の限られた領域のみを測距するタイプ
のものだけでなく、近年では、より広範囲な視野を有す
る測距装置が知られるようになってきている。
【0004】このような広範囲な視野を有するタイプの
ものとして、例えば特開平10−104502号公報に
は、2次元エリアセンサの撮像領域を複数のエリアに分
割して、各分割エリア毎に、最大蓄積量画素信号に基づ
いて積分制御を行う測距装置が記載されている。
【0005】また、特開平10−126679号公報に
は、2次元エリアセンサの周辺を囲むようにモニタセン
サを配置して、このモニタセンサの出力に基づいてエリ
アセンサ全体の積分制御を行う測距装置が記載されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平10−104502号公報に記載されたような測距
装置は、次のような課題を有している。
【0007】すなわち、分割エリア毎のエリア内の最大
値を、分割エリア毎に順に参照して行き、分割エリア毎
に適正積分量となったところで積分を停止させて行く手
段を用いているために、被写体が高輝度である場合に
は、積分制御が間に合わずに飽和してしまうことがあ
る。
【0008】これを対策するには、高速な制御回路やエ
リアセンサ回路を採用すれば良いが、この場合にはコス
トアップしてしまうために、例えばコンパクトカメラの
ような小型機器に採用するには適さなくなってしまう。
【0009】また、エリアの分割方法が固定されている
ために、同一の被写体が複数の分割エリアにまたがる場
合には、同一被写体の部分によって積分量が異なり主要
被写体検出に適さない画像データになるという課題があ
る。
【0010】一方、上記特開平10−126679号公
報に記載されたものでは、2次元エリアセンサとモニタ
センサの位置が異なっているために、2次元エリアセン
サとモニタセンサが異なる被写体の像を受光する場合に
は、モニタセンサ出力により適正な制御を行っても、エ
リアセンサの積分量が大きすぎて飽和してしまったり、
逆に積分が不足して適正な被写体像データを得ることが
できなかったりするという課題がある。
【0011】また、蓄積量が飽和する場合や不足する場
合には、積分を繰り返して行うことになるために、タイ
ムラグが増加するという課題もある。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、広範囲な測距領域の全体に渡って適正な積分制御
を行うことができる、廉価でタイムラグが短い測距装置
を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明による測距装置は、一対の結像光学系
の焦点位置近傍に配され一対の受光領域を有するエリア
センサ手段と、このエリアセンサ手段のプリ積分結果に
より得られたエリアセンサデータに応じて上記エリアセ
ンサ手段の受光領域をそれぞれ複数に分割する領域分割
手段と、上記設定された複数の受光領域毎に上記エリア
センサ手段の本積分動作を行わせると共にこれら複数の
受光領域毎に得られたデータに基づいて測距演算を行う
制御手段と、を備えたものである。
【0014】また、第2の発明による測距装置は、上記
第1の発明による測距装置において、上記制御手段が、
上記エリアセンサ手段の積分制御を監視するためのモニ
タ領域を上記設定された複数の受光領域毎に対応させて
設定するものである。
【0015】さらに、第3の発明による測距装置は、上
記第1の発明による測距装置において、上記エリアセン
サ手段が、出力信号を増幅する増幅手段とこの増幅手段
の増幅率を制御する増幅率制御手段とを備えてなり、上
記プリ積分動作を行うときは上記増幅手段の増幅率を最
大値に設定し、上記本積分動作を行うときには上記設定
領域毎に求められた適正増幅率に設定するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1から図17は本発明の第1の
実施形態を示したものであり、図1はカメラの構成を示
すブロック図である。
【0017】このカメラは、制御手段、測距手段、予備
検出手段を兼ねたシステムコントローラであるマイクロ
コンピュータ(適宜、マイコンと省略する)11を備え
ており、このマイコン11は、シーケンスプログラムに
従って一連の動作を行うCPU(中央処理装置)11a
と、上記シーケンスプログラムを格納するROM11b
と、上記CPU11aの作業用メモリとなるRAM11
cと、A/Dコンバータ(適宜、ADCと省略する)1
1dと、AF、測光、露出演算等に関するカメラ毎の補
正データや後述する撮影画面内の主要被写体を検出する
ための各種パラメータ等を記憶するEEPROM11e
と、を有して構成されている。
【0018】エリアセンサ手段であり撮像素子たるAF
エリアセンサ12は、後述する測距光学系(図3参照)
により形成される被写体像を撮像して電気信号であるセ
ンサデータに変換するものであり、フォトダイオード等
でなる受光素子を水平方向と垂直方向に二次元状に配列
してなる撮像領域(受光領域)12aと、この撮像領域
12aから出力される電気信号を処理する回路であっ
て、後述するような受光領域を複数に分割する処理も行
う領域分割手段たる処理回路12bと、補助光を投光し
ながら撮像を行う際にその撮像信号から該投光成分によ
る被写体反射光のみに対応する撮像信号を検出する定常
光除去手段たる定常光除去部12cと、を有して構成さ
れている。
【0019】このAFエリアセンサ12の出力は、上記
マイコン11のADC11dによってデジタル信号に変
換された後に、該マイコン11内で処理されるようにな
っている。
【0020】このようなAFエリアセンサ12による動
作は次のようになる。
【0021】上記撮像領域12aの受光素子に光が入射
すると、光電変換により電荷が発生して、この電荷を画
素毎の画素回路が電圧に変換するとともに増幅してから
出力する。
【0022】上記マイコン11は、このAFエリアセン
サ12の積分動作やセンサデータの読み出し動作を制御
するとともに、該AFエリアセンサ12から出力される
センサデータを処理して測距演算を行なう。また、補助
光を投光して撮影を行う際には、上記マイコン11によ
り定常光を除去するか否かを切り換えられるようになっ
ており、定常光の除去を行う場合には、投光成分による
被写体反射光のみに対応する撮像信号を検出する。
【0023】フォーカスレンズ駆動部13は、撮影レン
ズに含まれるフォーカスレンズ14を駆動して合焦を行
わせるものであり、フォーカスモータやその制御回路等
を含んで構成されている。
【0024】上記フォーカスレンズ14の位置は、焦点
距離検出手段たるフォーカスレンズエンコーダ15によ
り検出されて、該フォーカスレンズ14の移動量に対応
するパルス信号として出力されるようになっている。
【0025】すなわち、マイコン11は、測距演算結果
に基づいて上記フォーカスレンズ駆動部13に駆動信号
を出力するとともに、上記フォーカスレンズエンコーダ
15の出力をモニタして、上記フォーカスレンズ駆動部
13によるフォーカスレンズ14の位置制御を行うよう
になっている。
【0026】測光部25は、撮影画面に対応する範囲を
複数に分割して測光するものであって、測光用受光素子
25aの各分割領域から発生される光電流信号を処理し
て測光出力を発生するようになっている。
【0027】この測光部25からの測光出力も上記マイ
コン11に入力されて、上記ADC11dによりA/D
変換された後に、該マイコン11内における測光・露出
演算に用いられる。
【0028】シャッタ駆動部16は、上記マイコン11
から出力される指令に基づいて、図示しないシャッタを
制御駆動して、撮影レンズを通過する被写体光束がフィ
ルムに到達する時間の制御を行うものである。
【0029】ストロボ回路部20は、撮影時に用いられ
る補助光投射手段としてのストロボ20aを発光制御す
るものであり、上記マイコン11からの指令により、該
ストロボ回路部20による充電や発光制御が行われるよ
うになっている。なお、このストロボ回路部20は、測
距動作時のAF補助光としても用いられる。
【0030】表示部19は、このカメラに係る各種の情
報をLCD等の表示素子により表示するものであり、上
記マイコン11により制御されている。
【0031】ズームレンズ駆動部22は、上記マイコン
11の指令により撮影レンズのズームレンズ23を駆動
して焦点距離の変更を行うものであり、その焦点距離情
報は上記マイコン11に出力されるようになっている。
【0032】カメラ姿勢検出部24は、カメラの姿勢
(例えば縦位置になっているか横位置になっているか)
を検出して、上記マイコン11に出力するものである。
【0033】フィルム駆動部21は、上記マイコン11
の指令により、フィルム装填時のオートロード動作、露
光後の1駒巻き上げ動作、一連の撮影終了後の巻き戻し
動作などのフィルム駆動動作を行わせるものである。
【0034】ファーストレリーズスイッチ(必要に応じ
て、1RSWと省略する)17とセカンドレリーズスイ
ッチ(必要に応じて、2RSWと省略する)18は、レ
リーズボタンの押圧動作に連動する2段スイッチでな
り、該レリーズボタンの第1段階の押し下げにより1R
SW17がオンし、引き続いて第2段階の押し下げによ
り2RSW18がオンするようになっている。
【0035】上記マイコン11は、上記1RSW17が
オンになったことを検出したらAF動作や測光動作を行
い、さらに上記2RSW18がオンになったことを検出
したら、上記シャッタ駆動部16により露出動作を行わ
せ、この露出動作終了後に上記フィルム駆動部21によ
りフィルム巻き上げ動作を行わせるようになっている。
【0036】次に、図2は、上記マイコン11によるメ
インルーチンを示すフローチャートである。
【0037】カメラに電池が装着されるか、または、電
池装着後にさらに図示しない電源スイッチがオンされる
と、上記マイコン11は動作を開始して、上記ROM1
1bに格納されたシーケンスプログラムを実行する。
【0038】この動作が開始されると、まず、カメラ内
の各ブロックの初期化を行うとともに、上記EEPRO
M11e内に格納されているAFや測光等の調整データ
や補正データを、上記RAM11cに読み込む(ステッ
プS1)。
【0039】そして、上記1RSW17の状態を検出す
る(ステップS2)。
【0040】ここで1RSW17がオンになった場合に
は、上記AFエリアセンサ12のセンサデータに基づき
測距を行って、その測距結果に基づき、上記フォーカス
レンズエンコーダ15の出力を参照しながら上記フォー
カスレンズ駆動部13によってフォーカスレンズ14を
駆動させるAF動作を行う(ステップS3)。
【0041】その後、上記測光部25の出力に基づき測
光・露出演算を行う(ステップS4)。
【0042】そして、上記2RSW18がオンになるの
を待機する(ステップS5)。ここで2RSW18がオ
フのままである場合には、上記ステップS2に戻って上
述したような動作を繰り返す。
【0043】一方、2RSW18がオンになった場合に
は、上記シャッタ駆動部16によってシャッタ動作を行
わせ、フィルムへの露光を行う(ステップS6)。
【0044】露光動作が終了したら、上記フィルム駆動
部21によりフィルムを1駒分だけ巻き上げさせて(ス
テップS7)、次の撮影に備えるべく上記ステップS2
に戻る。
【0045】また、上記ステップS2において、上記1
RSW17がオフのままである場合には、1RSW1
7、2RSW18以外のスイッチの入力を検出し(ステ
ップS8)、検出されない場合には上記ステップS2に
戻って1RSW17の検出を行い、一方、検出された場
合には、そのスイッチ入力に応じた処理、例えばスイッ
チがズームスイッチである場合には、該ズームスイッチ
のアップ/ダウン入力に応じて上記ズームレンズ駆動部
22によりズームレンズ23のズームアップ/ダウン処
理を行わせる(ステップS9)。その後は、上記ステッ
プS2に戻って、1RSW17がオンになるのを待機す
る。
【0046】図3は測距光学系とAFエリアセンサの配
置を示す斜視図および平面図である。
【0047】このカメラの測距系は、外光パッシブ方式
により被写体までの距離を測定するものとなっている。
【0048】この測距光学系は、図3(A)に示すよう
に、一対の結像光学系たる受光レンズ26a,26bを
有して構成されていて、これらの受光レンズ26a,2
6bは図3(B)に示すように基線長Bを隔てて配置さ
れている。
【0049】被写体27の像は、上記受光レンズ26
a,26bにより2つに分割されて、AFエリアセンサ
12の撮像領域12aにそれぞれ結像される。
【0050】こうして2つに分割された像のAFエリア
センサ12上における相対的な位置差をxとすると、被
写体距離Lは三角測距の原理(図3(B)参照)によっ
て、受光レンズの焦点距離fと基線長Bとから以下の数
式1により算出される。
【数1】L=(B・f)/x
【0051】このような数式1を用いた測距演算は、上
記マイコン11によって行われるようになっている。よ
り具体的には、マイコン11は、上記AFエリアセンサ
12の撮像領域12aに測距ブロックを設定して、2像
に対応するセンサデータを用いて相関演算を行い、上記
2像の相対的な位置差xを検出する。そして、上記数式
1に基づいて被写体距離Lを算出する。
【0052】次に、図4は、上記AFエリアセンサ12
の画素領域と初期分割エリアを示す図である。
【0053】上述したように、測距演算を行う際には、
AFエリアセンサ12の受光領域である撮像領域12a
を上記受光レンズ26a,26bにそれぞれ対応して分
割するようになっており、このときの分割された領域が
この図4に示す画素領域29a,29bである。これら
の画素領域29a,29bは、さらにそれぞれが、図示
のような複数の初期分割エリアを有して構成されてい
る。
【0054】続いて図5は、AFエリアセンサ12の内
部構成を示すブロック図である。
【0055】制御回路31は、マイコン11からの指令
に基づいてAFエリアセンサ12全体の動作を制御する
ブロックであり、積分制御手段たる積分制御部32と、
領域設定手段たる読み出しエリア選択部33と、モニタ
エリア選択部34とを有して構成されている。
【0056】画素領域29a,29bは、複数の分割エ
リア1,2,3,…,nに分割されていて、これらの分
割エリアは、それぞれモニタ回路1,2,3,…,nを
有している。このモニタ回路は、分割エリア内の画素の
蓄積量情報をモニタするためのアナログ電圧を発生する
ものである。該モニタ出力は、例えば分割エリア内各画
素の蓄積量の内でピーク(最大値)を示す出力である。
【0057】上記積分制御部32は、上記マイコン11
からの指令により、各分割エリアに対して積分開始信号
や積分終了信号を出力するものである。
【0058】また、上記読み出しエリア選択部33は、
上記マイコン11からの指令により、センサデータを読
み出す分割エリアを選択するものである。
【0059】さらに、上記モニタエリア選択部34は、
上記マイコン11からの指令により、各分割エリアのモ
ニタ回路を選択するものである。
【0060】各分割エリアからのセンサデータ出力は、
読み出しエリア選択部33によりオン/オフされるスイ
ッチSW1S,SW2S,SW3S,…,SWnSによ
り選択されて、バッファBsを介して端子SDATAか
らマイコン11のADコンバータADC11d(AD
2)に入力される。
【0061】また、各分割エリアからのモニタデータ出
力は、モニタエリア選択部34によりオン/オフされる
スイッチSW1M,SW2M,SW3M,…,SWnM
により選択されて、次のピーク検出回路35に入力され
る。
【0062】このピーク検出回路35は、選択的に入力
されるモニタデータの内の蓄積量が最大であるピーク値
を検出して、その電圧レベルを出力する回路である。例
えば、全分割エリアのモニタデータが入力される場合
(スイッチSW1M,SW2M,SW3M,…,SWn
Mが全てオンの場合)は、全分割エリアの内のピークモ
ニタレベルが出力される。
【0063】また、入力されるモニタデータが1つの場
合は、単なるバッファとして機能し、入力モニタデータ
と同一の信号を出力する。
【0064】上記ピーク検出回路35の出力は、バッフ
ァBmを介して端子MDATAからマイコン11のAD
コンバータADC11d(AD1)に入力される。
【0065】図6はスタンダード、ワイド、テレの撮影
画面と測距領域の関係を示す図である。
【0066】このカメラの測距系は、上述したように外
光測距方式を採用しているために、撮影画面と測距領域
との間にはパララックスが存在する。そのために、撮影
光学系の焦点距離情報(ズーム情報)に応じて、測距に
使用する領域を限定するようになっている。
【0067】このような焦点距離の変化に応じた測距エ
リア位置の補正データは、上記EEPROM11eに予
め記憶されており、マイコン11の初期化を行う際に上
述したようにRAM11c上に展開されている。
【0068】マイコン11は、ズームスイッチが操作さ
れてズーム動作が行われるときに、そのズーム位置に応
じてこの補正データを参照し、AFエリアセンサ12の
撮像領域12a内の測距動作に使用する分割エリアを決
定する。
【0069】そして、マイコン11は、AFエリアセン
サ12内の読み出しエリア選択部33に指示して、上記
決定された分割エリア範囲内のセンサデータだけを出力
するように制御し、この分割エリア範囲内のセンサデー
タを用いて、測距演算を行う。
【0070】また、マイコン11は、AFエリアセンサ
12のモニタエリア選択部34に対して、この分割エリ
ア内に対応するモニタ信号を発生するように制御信号を
出力する。
【0071】これに対して、AFエリアセンサ12は、
指定された分割エリアの範囲内のモニタ信号をマイコン
11に出力する。マイコン11は、このモニタ信号を参
照して、積分量が所定のレベルとなるように制御する。
【0072】このようにして、ズーム動作によって撮影
範囲が変化するときに、撮影画面外となる被写体の影響
を受けることなく、測距動作を行うことができるように
している。
【0073】続いて、図7はAFルーチンを示すフロー
チャート、図8はAF動作時の各信号の様子を示すタイ
ミングチャートである。図8を参照しながら図7に沿っ
て説明する。
【0074】上記図2のメインルーチンにおいて、ステ
ップS3でAFルーチンがコールされると、このAF動
作が開始される。
【0075】そして、まず、予備積分を行う(ステップ
S11)。この予備積分においては、AFエリアセンサ
12の分割エリアを、撮影画面に対応する画素領域全体
に設定する。すなわち、モニタエリア選択部34により
スイッチSW1M,SW2M,SW3M,…,SWnM
の全てをオンして、撮影画面に対応する画素領域全体の
モニタピーク値に基づく積分制御を行う。
【0076】すなわち、積分制御部32から図8(A)
に示すような積分開始信号を出力して、AFエリアセン
サ12の全分割エリアについて同時に積分動作を開始さ
せる。そして上記端子MDATAから入力される図8
(B)に示すようなモニタデータを監視して、適正なモ
ニタレベルとなったところで、積分制御部32により積
分を停止させる。
【0077】次に、センサデータの読み出しを行う(ス
テップS12)。図8(C)に示すように、AFエリア
センサ12に読み出し用クロック信号CLKを出力する
とともに、分割エリアを選択して、図8(D)に示すよ
うに、順にセンサデータをADC11dに出力させる。
このセンサデータは、該ADC11dによりデジタル信
号に変換されて読み出され、上記RAM11cに格納さ
れる。
【0078】続いて、上記予備積分動作の結果として得
られたセンサデータについて、主要被写体の検出を行い
(ステップS13)、主要被写***置を検出した結果に
基づいて分割エリアを設定する(ステップS14)。
【0079】その後に、本積分を上記分割エリア毎に行
う(ステップS15)。この本積分では、AFエリアセ
ンサ12内の各分割エリアのモニタ回路からのモニタ信
号が出力される(図8(B)参照)。このモニタ信号を
分割エリア毎に順に参照しながら、あるいは予備積分動
作時の積分時間とセンサデータとに基づいて適正な積分
時間を求めて制御し、蓄積量が適正となるように積分制
御を行う。
【0080】続いて、センサデータの読み出しを行う
(ステップS16)。ここでは、AFエリアセンサ12
に読み出し用クロック信号(図8(C)参照)を出力す
るとともに、読み出しエリア選択部33に指令を出力し
て分割エリアを選択し、センサデータをADC11dに
順に出力させる(図8(D)参照)。そして、このセン
サデータをA/D変換して読み出し、RAM11cに格
納する。
【0081】次に、得られたセンサデータに基づいて、
分割エリア毎に測距演算を行い(ステップS17)、得
られた測距データに基づいて上記フォーカスレンズ14
を駆動して(ステップS18)、その後に上記メインル
ーチンにリターンする。
【0082】続いて、図9は主要被写体検出動作の詳細
を示すフローチャートである。
【0083】上記図7のAF処理において、ステップS
13で2主要被写体検出処理ルーチンがコールされる
と、この図9の動作が開始される。
【0084】この主要被写体検出ルーチンでは、特に主
要被写体が人物である場合を想定して、この人物を検出
する場合についてを述べる。
【0085】上記AFエリアセンサ12により2つの画
像が得られるが、主要被写体検出に使用する画像データ
(センサデータ)はこれらの何れか一方の画像でもよい
し、あるいは両方の画像を使用しても構わない。AFエ
リアセンサ12から読み出されたセンサデータは、マイ
コン11内のRAM11cに格納されていて、このセン
サデータに基づいて以下のような処理を行う。
【0086】まず、平滑化処理が行われる(ステップS
21)。この平滑化処理は、例えばフィルタ処理やフー
リエ変換を行うことによって、画像中のランダムノイズ
を除去する処理である。こうしたランダムノイズは、例
えばAFエリアセンサ12自体が有するランダムノイズ
や、AFエリアセンサ12の電源電圧が変動する等の外
的ノイズに起因して発生するものである。
【0087】次に、センサデータに対して差分処理を行
う(ステップS22)。これにより、エッジ検出を行う
処理におけるエッジの候補領域とその強度が与えられ
る。
【0088】そして、2値化処理を行い、画像に対して
ある閾値以下の部分を抽出することにより、2値画像を
求める(ステップS23)。
【0089】続いて、連結・図形融合処理を行い(ステ
ップS24)、エッジに対応するある幅をもった図形が
得られるので、細線化アルゴリズムを適用して細線化処
理を行い、線幅が約1となるようにする(ステップS2
5)。
【0090】その後、画像の形状を判別する処理を行っ
て、主要被写体を抽出し(ステップS26)、上記AF
処理にリターンする。
【0091】この図9に示した主要被写体検出において
行われる各処理について、さらに詳しく説明する。
【0092】上記ステップS21における平滑化処理
は、上述したように、画像内に混入するランダムノイズ
を除去する処理であり、より詳しくは次のようなものと
なっている。
【0093】この平滑化処理には、種々の手段がある
が、例えば近傍領域内の画素値の中央値(メディアン)
を求めるメディアンフィルタや、あるいは、近傍領域を
小領域に分けてこれらの小領域毎に分散を求め、この分
散が最小となる小領域を求めてその平均値を出力するエ
ッジ保存フィルタ等が有効である。
【0094】上記メディアンフィルタは、画像のエッジ
がなまってしまうなどの副作用があるが、他方のエッジ
保存フィルタは、エッジがなまることはないために、よ
り有効であると考えられる。
【0095】また、メディアンフィルタやエッジ保存フ
ィルタ以外にも、フーリエ変換による手段もある。
【0096】次に、上記ステップS22における差分処
理によるエッジ検出処理は、詳しくは次のように行う。
図10はAFエリアセンサの撮像領域における画素座標
とセンサデータの関係を示す図である。
【0097】図10に示すように、撮像領域12a中の
画素座標(i,j)におけるセンサデータをs(i,
j)とすると、このセンサデータs(i,j)につい
て、以下のような処理を行うことによりエッジ検出を行
う。
【0098】1次微分オペレータによる方法では、セン
サデータs(i,j)のx方向の微分であるΔxs
(i,j)とy方向の微分であるΔys(i,j)と
を、それぞれ以下の数式2により計算する。
【数2】 Δxs(i,j)=s(i,j)−s(i−1,j) Δys(i,j)=s(i,j)−s(i,j−1)
【0099】このような演算を行った結果、例えば図1
1(A)の上段に示すような原画像データに対して、下
段に示すような処理後の画像データが得られる。図11
は1次微分オペレータと2次微分オペレータによる画像
処理を示す線図である。
【0100】また、2次微分オペレータによる方法で
は、センサデータs(i,j)のx方向の2次微分であ
るΔ^2xs(i,j)とy方向の2次微分であるΔ^2y
s(i,j)とを、それぞれ以下の数式3により計算す
る。
【数3】Δ^2xs(i,j)=s(i−1,j)−2s
(i,j)+s(i+1,j) Δ^2ys(i,j)=s(i,j−1)−2s(i,j)+s
(i,j+1)
【0101】2次微分オペレータの一種であるラプラシ
アン・オペレータは、エッジの肩の部分を強調するため
に、図11(A)の上段と同様の原画像データである図
11(B)の上段に示すような原画像データに対して、
図11(B)の下段に示すように、正の領域から負の領
域に移行する処理後の画像データが得られる。このよう
な処理後の画像データにおいて0になる部分を求めるこ
とにより、エッジ位置を算出することができる。
【0102】上述のような数式を具体的に処理する方法
としては、センサデータs(i,j)と図12に示すよ
うな空間フィルタテーブル(重みテーブル)との積和演
算を行うことにより処理するようになっている。図12
は、空間フィルタテーブルの例を示す図である。
【0103】図12(A)は横方向の1次微分オペレー
タにおけるフィルタテーブルの例、図12(B)は縦方
向の1次微分オペレータにおけるフィルタテーブルの例
である。
【0104】また、図12(C)は2次微分オペレータ
であるラプラシアンオペレータにおけるフィルタテーブ
ルの例を示している。
【0105】さらに、図12(D)は、ソーベルオペレ
ータにおけるフィルタテーブルの例を示している。テー
ブルの両脇にある縦線は絶対値をとることを示してお
り、x方向の1次微分を示すテーブルとセンサデータs
(i,j)と積和演算を行い、一方で、y方向の1次微
分を示すテーブルとセンサデータs(i,j)との積和
演算を行って、その後にそれぞれの絶対値をとり、さら
に、それらを加算する処理を行っている。
【0106】上記図12に示したような空間フィルタを
W(i,j)とすると、処理後のセンサデータS’
(x,y)は、処理前のセンサデータS(x,y)から
次の数式4を用いて算出される。
【0107】
【数4】
【0108】このような数式4における空間フィルタW
(i,j)を、例えば上記図12に示したような各種の
ものから状況に応じて適宜選択して使用する。状況に応
じて選択する具体的な例としては、次のような場合が挙
げられる。
【0109】全画素の画像データについて差分処理をす
る場合は、演算が比較的簡単で高速な1次微分オペレー
タや、あるいはラプラシアンオペレータを使用すると好
適である。
【0110】一方、撮影画面内の一部の画像に関して差
分処理を行う場合には、演算がやや複雑で演算時間が大
きいが、大きな効果が得られるソーベルオペレータを選
択して使用すると好適である。
【0111】また、被写体が低輝度であるためにAFエ
リアセンサ12の積分時間が長くなる場合には、1次微
分オペレータまたはラプラシアンオペレータを使用する
ようにし、一方、被写体が高輝度で積分時間が短い場合
は、ソーベルオペレータを使用することにより、AFタ
イムラグのバランスをとるようにしても良い。
【0112】次に、図13は2値化処理(閾値処理)を
示すフローチャート、図14はヒストグラムに基づき閾
値を設定する様子を示す線図である。
【0113】上記図9の主要被写体検出処理において、
ステップS23で2値化処理ルーチンがコールされる
と、この図13の動作が開始される。
【0114】まず、画像内の各輝度を示す画素値の出現
頻度を表わすヒストグラムを作成する(ステップS3
1)。
【0115】次に、作成したヒストグラムに基づいて閾
値を設定する(ステップS32)。具体的には、例えば
モード法を用いる場合には、作成したヒストグラムの内
で、頻度が最小となる輝度値Ba を閾値(スレッシュレ
ベル)として設定する(図14(A)参照)。
【0116】そして、この閾値(スレッシュレベル)に
基づき2値化を行って(ステップS33)、リターンす
る。
【0117】なお、上記ステップS32においてヒスト
グラムに基づき閾値を決定する方法は、上記モード法に
限るものではなく、その他にも種々の方法がある。
【0118】例えば、取り出す図形の面積がある程度わ
かっているときに有効なp−タイル法、図形の境界部分
に閾値が来るように定める微分ヒストグラム法、濃度値
の集合を2つのクラスに分けたときのクラス間の分離が
最も良くなるようにパラメータtを求める判別分析法、
画像位置に応じて閾値を変化させる可変閾値法、などが
幾つかの例として挙げられる。
【0119】上記ステップS32においては、これらの
方法の何れかを、状況に応じて適宜選択して使用する。
【0120】例えば、ヒストグラムの形状を判別して、
明確な最小値が存在するか否かを判定し、明確に存在す
る場合にはモード法を採用する。一方、存在しないか、
あるいは存在しても不明確である場合には、判別分析法
を採用する。
【0121】このようにヒストグラムの形状判別を行
い、その結果に応じて閾値設定方法を変更する。このと
きのヒストグラムの形状を判別する方法については、図
14(B)に示すように、例えば極値(谷)でありかつ
頻度の最小値であるa(輝度値はBa )と、極値(谷)
でありかつ頻度が2番目に小さいb(輝度値はBb )と
を求めて、これらの差b−aを所定の判定値dthと比較
する。
【0122】比較の結果、b−aが所定値dthよりも大
きい場合には、最小値aの輝度値Ba を閾値として採用
し、一方、所定値dth以下である場合には、画像位置に
応じて閾値を変化させる可変閾値法を採用する。
【0123】図15は、このような閾値設定処理を示す
フローチャートである。
【0124】上記図13の2値化処理において、ステッ
プS32で閾値設定処理ルーチンがコールされると、こ
の図15の動作が開始される。
【0125】まず、頻度の最小値aと、頻度が2番目に
小さい値bとを求めて(ステップS41)、(b−a)
と所定の判定値dthとの大小を比較する(ステップS4
2)。
【0126】ここで、(b−a)が判定値dthより大き
い場合には、最小値aに対応する輝度値Baを閾値とし
て採用し(ステップS43)、一方、(b−a)が判定
値dth以下の場合には、可変閾値法を採用して(ステッ
プS44)リターンする。
【0127】また、撮影画面全体に対応する画像につい
て2値化処理を行う場合には、最初にモード法により閾
値を設定して2値化処理を行う。そして、2値化画像を
評価した結果が良好ではない場合は、画像を複数のブロ
ックに分割して、分割ブロック毎にヒストグラムを作成
し、改めて分割ブロック毎に閾値を設定するようにして
も良い。
【0128】ここで、上記図9の主要被写体検出処理に
おいて行われる各種の処理をまとめると、次のようにな
る。
【0129】まず、上記ステップS24におけるラベリ
ングは、画像中で同じ輝度値の画素が互いに連結してい
る連結部分の塊に対して、ラベルを付ける処理である。
つまり、異なる連結部分に対して異なるラベルを貼り付
けて区別して、領域(連結領域)を分離する(図17
(B)のラベリング1〜6参照)。
【0130】さらに、上記ステップS24における図形
融合処理は、ホールのようなノイズを除去する処理であ
る。つまり、画像に含まれている穴のような面積の小さ
い図形や点状の図形は、本質的に有効でないばかりか後
の処理に好ましくない影響を及ぼす可能性があるため
に、ノイズとして除去する必要がある。そこで、元の図
形を膨らませたり縮めたりして、こうしたノイズ成分を
除去する処理である。
【0131】また、上記ステップS25における細線化
は、得られた2値画像を対象として、その中に含まれる
各々の連結領域に対して、連結性を損なうことなく線幅
1の線図形まで細める処理である。具体的には、任意の
太さの線状の図形において、その幅方向の画素を順次取
り除くことにより線図形の中心線を求める処理を行う。
【0132】そして、上記ステップS26における画像
の形状判定は、以下の数式5に示す係数eを用いて行わ
れる。
【0133】
【数5】e=(周囲長)^2/(面積)
【0134】ここに、面積は、対象となる連結領域に属
する画素の数であり、周囲長は、その連結領域の周りの
境界に位置する画素の数である。ただし、周囲長を算出
する際に、斜め方向である部分については、水平方向や
垂直方向の部分に対して√2倍に補正する。なお、記号
「^」はべき乗を表し、「^2」は2乗することを示して
いる。
【0135】この数式5に示したような係数eは、形状
が円形であるときに最小値を示し、形状が複雑になるほ
ど大きい値を示す係数である。人物の顔は、ほぼ円形に
近い形状をなしていると考えられるので、上記eと所定
値とを比較して、対象となる画像が人物の顔であるか否
かを判定するようになっている。
【0136】また、人物の顔の面積はほぼ決まった大き
さであるために、被写体距離や撮影レンズの焦点距離が
決まると撮像領域内に結像する面積もほぼ特定すること
ができる。そこで、上記連結領域の面積も所定値と比較
することによって、対象となる画像が人物の顔であるか
否かをより精度良く判定することが可能となる。
【0137】また、形状判定を行うに先立って、面積を
所定範囲の値と比較して所定範囲以外である場合には人
物の画像ではないと判別して、形状判定処理を行わない
ようにしてもよい。このような処理を行えば、演算量を
減少させてAFタイムラグを縮小させることができる。
【0138】図16は形状判定の処理を示すフローチャ
ートである。
【0139】上記図9の主要被写体検出処理において、
ステップS26で形状判定処理ルーチンがコールされる
と、この図16の動作が開始される。
【0140】まず、抽出領域が存在するか否かを判別し
て(ステップS51)、抽出領域がない場合はそのまま
リターンする。
【0141】一方、抽出領域が存在する場合には、この
抽出領域の面積Sを求めてそれが所定の範囲内であるか
否かを判別する(ステップS52)。
【0142】ここで抽出領域面積Sが所定範囲内である
場合には、次に、形状判定値eを算出して、それが所定
範囲内であるか否かを判別する(ステップS53)。
【0143】この形状判定値eが所定範囲内である場合
には、抽出領域の画像が人物の画像であると判定する
(ステップS54)。
【0144】一方、上記ステップS52において抽出領
域の面積Sが所定範囲内ではない場合、または上記ステ
ップS54において形状判定値eが所定範囲内でない場
合には、抽出領域の画像が人物以外の画像であると判定
する(ステップS57)。
【0145】これらステップS54またはステップS5
7により判別が行われたら、次に、全抽出領域について
の形状判定が行われたか否かを判断し(ステップS5
5)、終了していない場合は、次の抽出領域を設定して
(ステップS56)、上記ステップS52以降の動作を
繰り返して実行する。
【0146】こうして、ステップS55において、全抽
出領域についての形状判定が行われたと判断されたとこ
ろで、この処理を終了してリターンする。
【0147】次に、図17は上記形状判定の処理により
人物の判定を行う際に処理される画像データの様子を示
す図である。
【0148】まず、図17(A)は一例としての原画像
の様子を示しており、撮影画面に対応するAFエリアセ
ンサ12の撮像領域12aに結像する画像の様子であ
る。
【0149】次に、図17(B)は、上述したような差
分処理や2値化処理を行った後の画像の様子を示してい
る。このときには、輪郭を示すエッジ部分のみが抽出さ
れた画像となっていて、各抽出エリアにはラベリング処
理が施されている(図示のラベリング1〜6参照)。
【0150】さらに、図17(C)は、人物判定領域お
よび分割エリア設定を示す図である。
【0151】上記図17(B)に示した内のラベリング
2に対応する領域が人物の顔を含む画像であると判定さ
れると、この人物判定領域41が抽出される。
【0152】以上の部分までが主要被写体検出に関する
部分であり、次に分割エリア設定の部分について説明す
る。
【0153】上記図17(C)に示すように、主要被写
体である人物判定領域41を含むように、複数の分割エ
リアを統合して分割エリア42を設定して、この分割エ
リア42のモニタ信号に基づいて、本積分を行う。
【0154】つまり、上記図5に示したような構成にお
いて、上記分割エリア42に対応するモニタ回路の出力
を、モニタエリア選択部34により選択してピーク検出
回路35に入力する。
【0155】そして積分制御部32が積分動作を開始さ
せて、ピーク検出回路35の出力であるモニタ信号(端
子MDATAの出力)を参照して適正な蓄積量になるよ
うに積分を終了させる。
【0156】次に、読み出しエリア選択部33により設
定される人物判定領域41に対応する分割エリアのセン
サデータを読み出す。
【0157】このようにして人物判定領域41に対して
適正なセンサデータが得られる。
【0158】なお、ここでは分割エリア42を1つに設
定したが、これに限らず複数の分割エリアを設定しても
よい。
【0159】続いて、図17(D)は、人物判定領域4
1およびこの人物判定領域41内に設定した複数の測距
エリアでなる測距エリア群43を示している。
【0160】上述のように得られたセンサデータを用い
て、この図17(D)に示すように人物判定領域41内
に複数の測距エリアを設定し、それぞれの測距エリアに
ついて測距演算を行う。
【0161】複数の測距演算の結果について、最至近選
択をするか、あるいは平均をとるなどすることにより、
1つの測距データを得ることができる。
【0162】以上のように、予備積分による主要被写体
検出結果に基づいて、新たに分割エリアを設定して、設
定分割エリアに基づいて積分制御を行うために、主要被
写体にピントが合った適正な画像データを取得すること
ができる。
【0163】このような第1の実施形態によれば、広範
囲にわたり適正な積分制御を行うことができるために、
検出精度を高めることが可能である。そして、特別に高
速な制御回路やエリアセンサ回路は不要であるために、
コストがアップすることもない。
【0164】図18から図21は本発明の第2の実施形
態を示したものであり、図18はAFルーチンを示すフ
ローチャート、図19はある撮影シーンにおいてプリ発
光させて主要被写体の選別を行う様子を示す図、図20
は主要被写体検出の処理を示すフローチャート、図21
は予備積分および本積分を行うときの各信号の様子を示
すタイミングチャートである。この第2の実施形態にお
いて、上述の第1の実施形態と同様である部分について
は説明を省略し、主として異なる点についてのみ説明す
る。
【0165】図18に示すAFルーチンは、上述した第
1の実施形態における図7のAFルーチンを改良したも
のである。
【0166】上記図2のメインルーチンにおいて、ステ
ップS3でAFルーチンがコールされると、このAF動
作が開始される。
【0167】まず、撮影画面全体に対応する画素領域を
1つの分割エリアに設定する(ステップS61)。
【0168】そして、上記図7のステップS11におい
て予備積分を行った代わりに、ここではプリ発光・定常
光除去積分による予備積分を行い(ステップS62)、
センサデータを読み出して(ステップS63)、主要被
写体の検出を行う(ステップS64)。
【0169】これは、図19(A)に示すような撮影シ
ーンに対して上記図7に示したようなAFルーチンを適
用すると、主要被写体45以外の背景シーン46,47
についても主要被写体検出のための検出動作がなされて
(図19(B)参照)、余計な処理が発生し、タイムラ
グが大きくなる可能性があるためである。
【0170】これを改良するために、この予備積分にお
いて、上記ストロボ20aを複数回プリ発光させなが
ら、AFエリアセンサ12の定常光除去積分を行う(図
21(A)、図21(B)、図21(C)、図21
(D)、図21(E)の予備積分の部分を参照)。プリ
発光による被写体からの反射光量は、近距離にある被写
体の方が大きいために、反射光量のピークで積分制御す
れば、反射光量が小さい遠距離の被写体の出力は除去さ
れる。こうして、例えば図19(C)に示すような分割
エリア1のみを選別することができる。
【0171】次に、図20を参照して、上記ステップS
64の主要被写体検出の処理の詳細について説明する。
【0172】センサデータはプリ発光に対する被写体か
らの反射光量に相当するために、センサデータを分析し
て所定量より小さい、すなわち被写体が比較的遠距離に
位置する分割エリアを排除する(ステップS81)。こ
れにより、排除された分割エリアについては、以下のス
テップS82〜S87までの処理は行われない。
【0173】なお、以下のステップS82〜S87の処
理は、上記図9におけるステップS21〜S26の処理
と同様である。
【0174】すなわち、平滑化処理が行われ(ステップ
S82)、センサデータに対して差分処理を行い(ステ
ップS83)、2値化処理を行い(ステップS84)、
ラベリング・図形融合処理を行い(ステップS85)、
細線化処理を行い(ステップS86)、形状判定処理を
行って主要被写体を抽出し(ステップS87)、その後
に上記AF処理にリターンする。
【0175】この主要被写体検出処理が終了したら、再
び上記図18のAFルーチンに戻って、分割エリアの設
定を行う(ステップS65)。
【0176】そして、予備積分による主要被写***置の
センサデータが低コントラストであるか否かを判別し
(ステップS66)、低コントラストでない場合には、
通常の本積分動作を行い(ステップS67)、一方、低
コントラストである場合には、プリ発光・定常光除去積
分による本積分を行う(ステップS68)(図21
(A)、図21(B)、図21(C)、図21(D)、
図21(E)の本積分の部分を参照)。
【0177】その後、センサデータを読み出して(ステ
ップS69)、測距演算を行い(ステップS70)、測
距結果に基づいてフォーカスレンズ駆動部13によりフ
ォーカスレンズ14を駆動して(ステップS71)、リ
ターンする。
【0178】このような第2の実施形態によれば、上述
した第1の実施形態とほぼ同様の効果を奏するととも
に、被写体が低コントラストであって、通常積分では検
出不能になると予測される場合には、プリ発光・定常光
除去積分を行って定常光成分を除去するようにしたため
に、高コントラストなセンサデータを得ることができ
る。
【0179】こうして、予備検出時に、補助光を投光し
ながら定常光除去して撮像することにより、背景の影響
を除去することができ、測距動作のタイムラグをより小
さくして、高精度な測距を行うことが可能になる。
【0180】図22から図24は本発明の第3の実施形
態を示したものであり、図22はワイド時とテレ時にお
ける分割エリアを示す図、図23はAFエリアセンサの
一部であって光電変換素子アレイ毎に分割エリアを切り
換える構成を示す図、図24はAFエリアセンサの一部
であって画素毎に分割エリアを切り換える構成を示す図
である。
【0181】この第3の実施形態において、上述の第
1,第2の実施形態と同様である部分については説明を
省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
【0182】図22を参照して、まず、分割エリアにつ
いて説明する。
【0183】外光測距方式では、測距光学系の視野は、
撮影光学系の視野と差があるために、撮影光学系の焦点
距離が変化すると、AFエリアセンサ12の画素領域の
使用範囲が変化する。
【0184】この場合、分割エリアの大きさを固定とし
てしまうと、焦点距離の変化により分割エリアが粗すぎ
たり細かすぎたりすることになり、検出精度が低下して
しまったりあるいは処理タイムラグが増加するといった
課題が生ずることになる。
【0185】そこで、撮影光学系の焦点距離に応じて、
分割エリアを変更するようにしたものである。
【0186】すなわち、図22(A)に示すように、焦
点距離がワイドであるときの撮影画面に対応する画素領
域を50、分割エリアを51とすると、焦点距離がテレ
であるときの撮影画面に対応する領域は、図22(B)
の符号52に示すようになる。
【0187】このとき、ワイド時と同じ分割エリア51
を採用すると、分割が粗すぎて検出精度が低下すること
になるために、図22(B)に示すように、分割エリア
53の大きさを小さくすることにより、テレのときの分
割エリア数をワイドのときの分割エリアの数に近づけて
バランスをとることができる。
【0188】一方、図22(B)に示すようなテレのと
きの分割エリアを、ワイドのときにも適用しようとする
と、分割数が細かくなりすぎて処理に要する時間が増大
し、タイムラグが大きくなってしまうが、ワイド時には
図22(A)に示すような分割エリア51を用いるため
に、これについても同様に防止することができる。
【0189】以下では、分割エリアを変更するための具
体的な構成について説明する。なお、説明が複雑になる
のを回避するために、単純かつ基本的な構成例について
説明する。
【0190】まず、図23を参照して、光電変換素子ア
レイ毎に分割エリアを切り換えるための、AFエリアセ
ンサ12の一部の構成について説明する。
【0191】分割エリアa,bは、複数の光電変換素子
アレイAR群から構成されていて、各光電変換素子アレ
イARにはモニタ部MBが備えられている。
【0192】分割エリアaに属するモニタ部MBの出力
は、分割エリアaピーク検出回路55に接続されるよう
になっており、分割エリアaモニタ出力に分割エリアa
内のピークモニタ出力を発生させる。
【0193】同様に、分割エリアbに属するモニタ部M
Bの出力は、分割エリアbピーク検出回路56に接続さ
れるようになっており、分割エリアbモニタ出力に分割
エリアb内のピークモニタ出力を発生させる。
【0194】光電変換素子アレイAR1〜ARnについ
て、スイッチSW1a〜SWnaをオン(スイッチSW
1b〜SWnbをオフ)すると、分割エリアaに属する
ように切り換えることが可能である。一方、スイッチS
W1b〜SWnbをオン(スイッチSW1a〜SWna
をオフ)すると、分割エリアbに属するように切り換え
ることが可能となる。
【0195】図24を参照して、画素毎に分割エリアを
切り換えるための、AFエリアセンサ12の一部の構成
について説明する。
【0196】分割エリア1,2は、複数の画素群から構
成されていて、各画素1〜nにはモニタ回路1〜nが備
えられている。
【0197】分割エリア1に属するモニタ回路1〜nの
出力は、分割エリア1ピーク検出回路57に接続されて
おり、分割エリア1モニタ出力に分割エリア1内のピー
クモニタ出力を発生させる。
【0198】同様に、分割エリア2に属するモニタ回路
1〜nの出力は、分割エリア2ピーク検出回路58に接
続されており、分割エリア2モニタ出力に分割エリア2
内のピークモニタ出力を発生させる。
【0199】このような構成において、画素1〜画素n
を、画素毎にスイッチSW1a〜SWnaをオン(スイ
ッチSW1a(バー)〜SWna(バー)をオフ)する
と、分割エリア1に属するように切り換えることが可能
である。一方、スイッチSW1a(バー)〜SWna
(バー)をオン(スイッチSW1a〜SWnaをオフ)
すると、分割エリア2に属するように切り換えることが
可能となる。
【0200】上記スイッチSW1a〜SWnaやスイッ
チSW1a(バー)〜SWna(バー)は、画素モニタ
出力切換回路59を介して、上記マイコン11により制
御されるようになっている。
【0201】このような第3の実施形態によれば、上述
した第1,第2の実施形態とほぼ同様の効果を奏すると
ともに、撮影光学系の焦点距離に応じた最適な分割エリ
アが設定されるために、タイムラグを増加させることな
く、高い検出精度を維持することができる。
【0202】図25から図28は本発明の第4の実施形
態を示したものであり、図25はAFエリアセンサ12
の内部構成を示すブロック図、図26はAFルーチンを
示すフローチャート、図27は予備積分および本積分を
行うときの各信号の様子を示すタイミングチャート、図
28はある撮影シーンに対して設定される主要被写体の
候補に対応する分割エリアを示す図である。
【0203】この第4の実施形態において、上述の第1
から第3の実施形態と同様である部分については説明を
省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
【0204】まず、図25を参照して、AFエリアセン
サの内部構成について説明する。
【0205】このAFエリアセンサは、予備積分や本積
分におけるタイムラグを短縮するべく構成されたもので
ある。
【0206】増幅手段たる可変増幅器36は、制御回路
31に含まれる増幅率設定手段たる増幅率制御部37の
制御により、増幅率を変化させることが可能な増幅器で
ある。さらに、この増幅率制御部37は、マイコン11
からの指示により、増幅率を制御するようになってい
る。こうして、可変増幅器36は、センサデータを増幅
して、マイコン11のADC11dに出力するようにな
っている。
【0207】次に、図26を参照して、AFルーチンに
ついて説明する。
【0208】上記図2のメインルーチンにおいて、ステ
ップS3でAFルーチンがコールされると、このAF動
作が開始される。
【0209】まず、可変増幅器36の増幅率を、最大の
増幅率であるK(図27(D)参照)に設定する(ステ
ップS91)。
【0210】そして、予備積分動作を行う(ステップS
92)。このときに、上記増幅率Kを考慮して、積分時
間を通常制御の積分時間Tの1/K倍に設定して積分制
御を行う(図27(A)および図27(B)参照)。
【0211】その後、可変増幅器36によりK倍に増幅
されたセンサデータを、A/D変換して読み出す(ステ
ップS93)(図27(C)、図27(E)、図27
(F)参照)。
【0212】このように、積分時間を1/K倍にして積
分したセンサデータをK倍に増幅することで、検出精度
を低下させることなく、予備積分時間を短縮することが
できる。
【0213】続いて、主要被写体を検出し(ステップS
94)、複数の分割エリアを決定する(ステップS9
5)。例えば図28に示すような撮影シーンに対して、
主要被写体の候補に対応する複数の分割エリア1〜3を
設定する。
【0214】次に、本積分を行う(ステップS96)。
この本積分では、複数の分割エリアの内で最も高輝度の
部分が飽和することのないような積分時間T1で積分制
御を行う(図27(A)および図27(B)参照)。
【0215】そして、上記分割エリアに対しては、分割
エリア1,2,3毎に適正な増幅率K1,K2,K3を
設定して、センサデータを読み出す(ステップS97)
(図27(C)、図27(D)、図27(E)、図27
(F)参照)。このようにして、積分時間のタイムラグ
を最小に抑制することができる。
【0216】その後、測距演算を行い(ステップS9
8)、その測距結果に基づいてフォーカスレンズ駆動部
13によりフォーカスレンズ14を駆動して(ステップ
S99)、リターンする。
【0217】このような第4の実施形態によれば、上述
した第1から第3の実施形態とほぼ同様の効果を奏する
とともに、予備検出動作時にはセンサデータの増幅率を
最大に設定するとともに、積分時間を増幅率の逆数倍に
小さくすることにより、予備積分時間を短縮することが
できる。
【0218】また、分割エリア毎に増幅率を可変させ
て、それぞれ増幅率を設定することができるために、例
えば全エリアを同一積分時間として積分制御しても、分
割エリア毎に適正な増幅率を設定して読み出して、適正
なセンサデータを得ることができる。
【0219】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内にお
いて種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0220】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下のごとき構成を得ることができ
る。
【0221】(1) 視差を有する二つの光学系と、上
記光学系により各結像される二像を撮像する撮像素子
と、上記撮像素子の受光領域を複数の領域に分割する領
域分割手段と、上記撮像素子の出力に基づいて分割領域
を設定する領域設定手段と、上記領域分割手段の分割領
域に応じて上記撮像素子の積分動作を制御する積分制御
手段と、上記撮像素子の出力に基づいて測距を行う測距
手段と、を具備したことを特徴とする測距装置。
【0222】(2) 上記積分制御手段は、上記領域分
割手段によって設定された分割領域内の積分量モニタ信
号に基づいて、上記分割領域の積分制御を行うものであ
ることを特徴とする付記(1)に記載の測距装置。
【0223】(3) 予備的に積分動作を行い、上記撮
像素子の出力を解析する予備検出手段をさらに備え、上
記領域設定手段は、上記予備検出手段の出力に基づいて
分割領域を設定するものであることを特徴とする付記
(1)に記載の測距装置。
【0224】(4) 上記撮像素子の出力を増幅する増
幅手段と、上記分割領域に応じて上記増幅手段の増幅率
を可変する増幅率設定手段と、をさらに備え、上記増幅
率設定手段は、上記予備検出手段による予備検出を行う
際には、上記増幅手段の増幅率を最大値に設定するもの
であることを特徴とする付記(3)に記載の測距装置。
【0225】(5) 撮影光学系の焦点距離を検出する
焦点距離検出手段をさらに備え、上記領域設定手段は、
上記焦点距離検出手段の出力に基づいて分割領域を設定
するものであることを特徴とする付記(1)に記載の測
距装置。
【0226】(6) 被写体に対して補助光を投光する
補助光投射手段と、上記撮像素子の出力から補助光以外
の定常光成分を除去する定常光除去手段と、をさらに備
え、上記予備検出手段は、上記補助光投射手段と上記定
常光除去手段とを作動させて上記予備積分動作を行うも
のであることを特徴とする付記(3)に記載の測距装
置。
【0227】(7) 視差を有する二つの光学系と、上
記光学系により各結像される二像を撮像する撮像素子
と、上記撮像素子の受光領域を複数の領域に分割する領
域分割手段と、上記撮像素子の出力に基づいて分割領域
を設定する領域設定手段と、上記領域分割手段による分
割領域に応じて上記撮像素子の積分動作を制御する積分
制御手段と、上記撮像素子の出力に基づいて測距を行う
測距手段と、を具備したことを特徴とする測距装置。
【0228】(8) 一対の結像光学系の焦点位置に配
され、一対の受光領域を有し、発光手段を発光させなが
らプリ積分動作を行うことが可能なエリアセンサ手段
と、このエリアセンサ手段のプリ積分結果により得られ
た被写界輝度分布、および撮影レンズの焦点距離値に応
じて、上記エリアセンサ手段の受光領域をそれぞれ複数
に分割する領域分割手段と、上記設定された複数の受光
領域毎に上記エリアセンサ手段の本積分動作を行わせる
と共に、これら複数の受光領域毎に得られたデータに基
づいて測距演算を行う制御手段と、を具備したことを特
徴とする測距装置。
【0229】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、広
範囲な測距領域の全体に渡って適正な積分制御を行うこ
とができる、廉価でタイムラグが短い測距装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のカメラの構成を示す
ブロック図。
【図2】上記第1の実施形態のマイクロコンピュータに
よるメインルーチンを示すフローチャート。
【図3】上記第1の実施形態における測距光学系とAF
エリアセンサの配置を示す斜視図および平面図。
【図4】上記第1の実施形態におけるAFエリアセンサ
の画素領域と初期分割エリアを示す図。
【図5】上記第1の実施形態のAFエリアセンサの内部
構成を示すブロック図。
【図6】上記第1の実施形態において、スタンダード、
ワイド、テレの撮影画面と測距領域の関係を示す図。
【図7】上記第1の実施形態のAFルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図8】上記第1の実施形態におけるAF動作時の各信
号の様子を示すタイミングチャート。
【図9】上記第1の実施形態における主要被写体検出動
作の詳細を示すフローチャート。
【図10】上記第1の実施形態において、AFエリアセ
ンサの撮像領域における画素座標とセンサデータの関係
を示す図。
【図11】上記第1の実施形態において、1次微分オペ
レータと2次微分オペレータによる画像処理を示す線
図。
【図12】上記第1の実施形態における空間フィルタテ
ーブルの例を示す図。
【図13】上記第1の実施形態における2値化処理を示
すフローチャート。
【図14】上記第1の実施形態において、ヒストグラム
に基づき閾値を設定する様子を示す線図。
【図15】上記第1の実施形態における閾値設定処理を
示すフローチャート。
【図16】上記第1の実施形態における形状判定の処理
を示すフローチャート。
【図17】上記第1の実施形態において、形状判定の処
理により人物の判定を行う際に処理される画像データの
様子を示す図。
【図18】本発明の第2の実施形態におけるAFルーチ
ンを示すフローチャート。
【図19】上記第2の実施形態において、ある撮影シー
ンにおいてプリ発光させて主要被写体の選別を行う様子
を示す図。
【図20】上記第2の実施形態における主要被写体検出
の処理を示すフローチャート。
【図21】上記第2の実施形態において、予備積分およ
び本積分を行うときの各信号の様子を示すタイミングチ
ャート。
【図22】本発明の第3の実施形態における、ワイド時
とテレ時における分割エリアを示す図。
【図23】上記第3の実施形態において、AFエリアセ
ンサの一部であって光電変換素子アレイ毎に分割エリア
を切り換える構成を示す図。
【図24】上記第3の実施形態において、AFエリアセ
ンサの一部であって画素毎に分割エリアを切り換える構
成を示す図。
【図25】本発明の第4の実施形態のAFエリアセンサ
の内部構成を示すブロック図。
【図26】上記第4の実施形態におけるAFルーチンを
示すフローチャート。
【図27】上記第4の実施形態において、予備積分およ
び本積分を行うときの各信号の様子を示すタイミングチ
ャート。
【図28】上記第4の実施形態において、ある撮影シー
ンに対して設定される主要被写体の候補に対応する分割
エリアを示す図。
【符号の説明】
11…マイクロコンピュータ(制御手段、測距手段、予
備検出手段) 11a…CPU 11b…ROM 11c…RAM 11d…ADC 11e…EEPROM 12…AFエリアセンサ(エリアセンサ手段、撮像素
子) 12a…撮像領域(受光領域) 12b…処理回路(領域分割手段) 12c…定常光除去部(定常光除去手段) 13…フォーカスレンズ駆動部 14…フォーカスレンズ 15…フォーカスレンズエンコーダ(焦点距離検出手
段) 20…ストロボ回路部 20a…ストロボ(補助光投射手段) 25…測光部 25a…測光用受光素子 26a,26b…受光レンズ(結像光学系) 31…制御回路 32…積分制御部(積分制御手段) 33…読み出しエリア選択部(領域設定手段) 34…モニタエリア選択部 35…ピーク検出回路 36…可変増幅器(増幅手段) 37…増幅率制御部(増幅率設定手段) 55…分割エリアaピーク検出回路 56…分割エリアbピーク検出回路 57…分割エリア1ピーク検出回路 58…分割エリア2ピーク検出回路 59…画素モニタ出力切換回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金田一 剛史 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 松本 寿之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中田 康一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2F112 AC06 BA05 CA02 DA04 FA03 FA05 FA21 FA29 FA36 FA45 2H011 BA05 BA06 BA23 BB03 2H051 AA01 BA14 BA17 BA25 BB08 BB20 BB25 BB28 DA10 DA13 DA22 DA23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の結像光学系の焦点位置近傍に配さ
    れ、一対の受光領域を有するエリアセンサ手段と、 このエリアセンサ手段のプリ積分結果により得られたエ
    リアセンサデータに応じて、上記エリアセンサ手段の受
    光領域をそれぞれ複数に分割する領域分割手段と、 上記設定された複数の受光領域毎に上記エリアセンサ手
    段の本積分動作を行わせると共に、これら複数の受光領
    域毎に得られたデータに基づいて測距演算を行う制御手
    段と、 を具備したことを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、上記エリアセンサ手段
    の積分制御を監視するためのモニタ領域を、上記設定さ
    れた複数の受光領域毎に対応させて設定するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 上記エリアセンサ手段は、出力信号を増
    幅する増幅手段と、この増幅手段の増幅率を制御する増
    幅率制御手段とを備えてなり、 上記プリ積分動作を行うときは上記増幅手段の増幅率を
    最大値に設定し、上記本積分動作を行うときには上記設
    定領域毎に求められた適正増幅率に設定するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の測距装置。
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