JP2001220382A - 選択的o−アルキル化方法 - Google Patents
選択的o−アルキル化方法Info
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Abstract
に有する鎖状乃至環状化合物を、高選択的、高収率、簡
便かつ低コストでO−アルキル化することができる製造
方法を提供する。 【解決手段】一般式(I)で表わされる部分構造を分子
内に有する化合物と、一般式:R−Lで表される化合物
とを、アミド系溶媒中、炭酸アルカリの存在下に反応さ
せることにより、一般式(II)で表される部分構造を
分子内に有する化合物を製造する方法であって、前記炭
酸アルカリのアミド系溶媒溶液又は縣濁液中に、一般式
(I)で表される部分構造を分子内に有する化合物を添
加する工程を有する、一般式(II)で表される部分構
造を分子内に有する化合物の製造方法。 【化1】 〔式中、Rは、置換基を有していてもよい(アルキル
基、アリル基又はアラルキル基)を表し、Lは脱離基を
表す。〕
Description
基もしくはそのエノール構造を1以上含む鎖状又は環状
化合物を、高選択的かつ高収率でO−アルキル化するこ
とによって、農薬、医薬等の中間体として有用な広範囲
のピリミジルオキシ誘導体及びピリジルオキシ誘導体を
製造することのできる方法に関する。
る一般式(I)
キル化反応に対して反応点が複数あり、このものをアル
キル化すると、O−アルキル化反応生成物(酸素原子で
反応した場合)とN−アルキル化反応生成物(窒素原子
で反応した場合)の混合物が得られる場合が多い。
シ又はピリミジルオキシ誘導体は、農薬、医薬等の中間
体として重要であり、例えば、ヨーロッパ特許出願公開
472224号公報(EP0472,224)には、そ
の一連の関連化合物並びにその製造方法が記載されてい
る。
ピリミジルオキシ誘導体をピリドン又はピリミドン化合
物のアルキル化反応によって製造する場合には、N−ア
ルキル化反応によって生成する副生物が生成する為、経
済性を満足させることができなかった。
ミストリー32巻4040頁(1967年)及び特開昭
63−216848号公報には、アルカリ金属塩や銀塩
を用いたピリドン又はピリミドンのアルキル化反応によ
る、ピリジルオキシ誘導体及びピリミジルオキシ誘導体
の製造例が記載されているが、目的物の他にN−アルキ
ル化された副生物が多量に生成したり、高価な銀塩を使
用するなど、工業的製造方法として満足すべきものでは
なかった。
は、ピリジルオキシ誘導体の製造法が記載されている
が、6位に置換基を有するピリドンのアルキル化反応に
限定されている。
分子内に有する化合物を高い選択性でO−アルキル化す
る製造方法として、WO99/44969号公報には、
亜酸化銅のような1価の銅化合物を用いて銅塩を得た
後、このものと亜リン酸エステルのようなリン化合物の
存在下に、脱離基を有するアルキル化剤と反応させるこ
とにより、選択的にO−アルキル化反応を行わせること
ができる旨が記載されている(下記反応式参照)。
CH又はNを表し、r1は、水素原子、低級アルキル
基、ハロアルキル基又は低級アルコキシ基を表し、r2
は、水素原子、低級アルキル基又はトリフルオロメチル
基を表す。)
(I)で表される部分構造を分子内に有する鎖状乃至環
状化合物を、高選択的、高収率、簡便かつ低コストでO
−アルキル化することができる方法を提供することを目
的とする。
号記載の方法(K2CO3/DMF系によるアルキル化反
応)を鋭意検討した結果、O−アルキル化の選択性を向
上させるためには、反応系における原料となる一般式
(I)で表される部分構造を分子内に有する化合物の濃
度(若しくは塩濃度)を、一定濃度以下に保持すること
が重要であることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
合物と、一般式:R−L(式中、Rは、置換基を有して
いてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリ
ル基又は置換基を有していてもよいアラルキル基を表
し、Lは脱離基を表す。)で表される化合物とを、アミ
ド系溶媒中、アルカリ金属炭酸塩の存在下に反応させる
ことにより、一般式(II)
表される部分構造を分子内に有する化合物を製造する方
法であって、前記アルカリ金属炭酸塩のアミド系溶媒溶
液又は縣濁液中に、前記一般式(I)で表される部分構
造を分子内に有する化合物を添加する工程を有する、前
記一般式(II)で表される部分構造を分子内に有する
化合物の製造方法を提供する。
塩のアミド系溶媒溶液又は縣濁液中に、前記一般式
(I)で表される部分構造を分子内に有する化合物の溶
液を滴下する工程は、前記アルカリ金属炭酸塩のアミド
系溶媒溶液又は縣濁液中に、前記一般式(I)で表され
る部分構造を分子内に有する化合物溶液、及び前記一般
式:R−Lで表される化合物の溶液を同時に添加する工
程であるのが好ましい。
で表される部分構造を分子内に有する化合物は、一般式
(III)
又はNを表わし、R1は、水素原子、低級アルキル基、
ハロアルキル基、又は低級アルコキシ基を表わし、R2
は、水素原子、低級アルキル基又はトリフルオロメチル
基を表わす。)で表わされるピリミドン、ピリドン又は
トリアジノン化合物であるのが好ましい。
子内に有する化合物は、一般式(IV)
す。)であるのがより好ましい。また本発明は、前記一
般式:R−Lで表される化合物が、一般式(V)
アルキル基を表わし、またW及びZは、共に水素を表わ
すか、一緒になって=O,=NOCH3,=CHOCH3
を表わす。)で表される化合物、又は、一般式(VI)
直鎖若しくは分枝の低級アルキル基、ハロアルキル基、
シクロアルキル基又はアラルキル基を表わし、Lは前記
と同じ基を表わす。)で表わされる化合物であるのが好
ましい。
の中間体として有用な広範囲のピリミジルオキシ誘導体
及びピリジルオキシ誘導体等を高選択的、高収率かつ簡
便に製造することができる。
る化合物 本発明において、出発物質として使用される一般式
(I)で表わされる部分構造として分子内に有する化合
物、即ち分子内にCONH基又はそのエノール構造を1
以上部分構造として有する化合物は、アルカリ金属炭酸
塩によって塩を形成することのできる構造を有するもの
であれば、どのような構造のものも用いることができ
る。かかる化合物として、例えば次のような基本骨格を
有する鎖状あるいは環状化合物を例示することができ
る。
又はNを表わす。R1は、水素原子、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t
−ブチル、ペンチル、ヘキシル等の低級アルキル基、ク
ロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、フル
オロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、
ブロモメチル、ジブロモメチル、トリブロモメチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチ
ル等のハロアルキル基、又はメトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ,secーブトキ
シ、t−ブトキシ等の低級アルコキシ基を表わす。R2
は、水素原子、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチル、
ヘキシル等の低級アルキル基又はトリフルオロメチル基
を表わす。)で表わされるピリミドン骨格、ピリドン骨
格又はトリアジノン骨格を有する化合物に本発明を適用
することにより、農薬又は医薬の中間体として有用なピ
リミジルオキシ化合物、ピリジルオキシ化合物、又はト
リアジニルオキシ化合物を製造することができる。かか
る化合物として、より具体的には次に示す化合物を例示
することができる。
するアルキル化剤である。ここで、Lはハロゲン原子又
は置換又は非置換のアリールスルホン酸残基等の脱離基
を表し、好ましくは、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子
及びトシルオキシ基からなる群から選ばれる1種の基を
表す。
ジルオキシ誘導体又はピリジルオキシ誘導体等として要
求される構造に合致するものであり、特に限定されるも
のではない。かかるRとしては、例えば、目的に応じて
置換基を有していてもよい(アルキル基、アリル基又は
アラルキル基)が挙げられる。
イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、
ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル基等のアルキル
基、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル等のハ
ロアルキル基、メトキシメチル、メトキシエチル、エト
キシプロピル、t−ブトキシエチル等のアルコキシアル
キル基、メチルチオメチル、メチルチオエチル、エチル
チオプロピル、プロピルチオブチル等のアルキルチオア
ルキル基、メチルスルホニルメチル、エチルスルホニル
エチル、エチルスルホニルプロピル、プロピルスルホニ
ルメチル等のアルキルスルホニルアルキル基、メトキシ
カルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、メトキ
シカルボニルエチル、エトキシカルボニルエチル、メト
キシカルボニルプロピル等のアルコキシカルボニルアル
キル基等の置換基を有していてもよいアルキル基、アリ
ル、3−メトキシアリル、2−メトキシアリル、3−メ
トキシカルボニルアリル基等の置換基を有していてもよ
いアリル基、又はベンゼン環の任意の位置に置換基を有
していてもよい(ベンジル、α−メチルベンジル、α、
α−ジメチルベンジル、フェナシル基等の)アラルキル
基を例示することができる。
一般式(V)及び一般式(VI)
中間体を得ることができるため、特に有用である。
れる化合物の具体的な例としては、次に示す化合物を例
示することができる。
ル基を表わす。) 一般式:R−Lで表される化合物の使用量は、前記一般
式(I)で表される部分構造を分子内に有する化合物1
モルに対し、1〜10当量、好ましくは、1〜2当量が
好ましい。
ば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N
−ジメチルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリ
ドン等が挙げられる。
どO−選択性は向上するが、あまりに希釈条件であると
反応速度は遅くなり、溶媒の使用量が増加する。溶媒の
使用量としては、前記一般式(I)で表される部分構造
を分子内に有する化合物1モルに対し2リットル以上用
いれば十分であり、2リットル〜5リットルの範囲がよ
り好ましい。
ば炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。これら
の中で、汎用性、反応選択性、溶媒に対する溶解度等の
観点から炭酸カリウムの使用が特に好ましい。アルカリ
金属炭酸塩の使用量は、前記一般式(I)で表される部
分構造を分子内に有する化合物1モルに対し、1モル〜
10当量、好ましくは1〜5当量である。
媒の溶液又はその縣濁液に、前記一般式(I)で表され
る部分構造を分子内に有する化合物を添加する工程を有
することを特徴とする。本発明の製造方法は、より具体
的には次のようにして行われる。
で表される化合物を含む溶液(又は縣濁液)中に、所定
量の前記一般式(I)で表される部分構造を分子内に有
する化合物を添加する方法である。
される部分構造を分子内に有する化合物を添加する方法
としては、固体で少量ずつ添加する方法等種々の添加方
法があるが、溶液として滴下するのが好ましい。滴下速
度は反応スケールによって異なり、一義的に決めること
はできないが、反応系内における前記一般式(I)で表
される部分構造を分子内に有する化合物の濃度をなるべ
く上昇させないように、徐々に滴下するのが好ましい。
金属炭酸塩及び一般式:R−Lで表される化合物を含む
溶液(又は縣濁液)の温度〕、−10℃〜用いられる溶
媒の沸点までの温度、好ましくは室温〜100℃であ
る。
子内に有する化合物の溶液としては、該化合物を溶解さ
せる不活性溶媒であれば特に制限はないが、前述したア
ミド系溶媒が好ましい。
液)中に、所定量の前記一般式(I)で表される部分構
造を分子内に有する化合物の溶液、及び前記一般式:R
−Lで表される化合物の溶液を同時に滴下する方法であ
る。
(I)で表される部分構造を分子内に有する化合物の溶
液と、このものと略等モル量の前記一般式:R−Lで表
される化合物を含有する溶液とを別々に同時に滴下する
方法、前記一般式(I)で表される部分構造を分子内に
有する化合物及び前記一般式:R−Lで表される化合物
を略等モル比で含有する混合溶液を滴下する方法が挙げ
られる。
合物がアルカリに対し不安定である化合物の場合に特に
好適である。この方法によれば、反応系内の前記一般式
(I)で表される部分構造を分子内に有する化合物及び
前記一般式:R−Lで表される化合物の濃度を制御しな
がら、O−アルキル化反応を行うことができる。従っ
て、一般式R−Lで表される化合物の塩基による分解を
抑えながら、O−選択性を向上させることができるので
好ましい。又、この方法によれば使用する溶媒量を少な
くすることができる。
(I)で表される部分構造を分子内に有する化合物及び
/又は前記一般式:R−Lで表される化合物を固体状態
で添加する方法等、滴下以外の他の添加方法によること
もできる。
度を高めるために、反応系に臭素、ヨウ素、臭化カリウ
ム又はヨウ化カリウム等を少量添加しておくことが好ま
しい。これらの添加量は一般式:R−Lで表される化合
物1モルに対し、0.001モル〜1モル程度である。
造を分子内に有する化合物及び前記一般式:R−Lで表
される化合物の溶液としては、前記一般式(I)で表さ
れる部分構造を分子内に有する化合物及び一般式:R−
Lで表される化合物を溶解し、かつ不活性なものであれ
ば特に制限はないが、アミド系溶媒であるのが好まし
い。溶媒としてすべて同一のアミド系溶媒を用いる場合
には、取り扱い性、後処理操作、反応収率及びO−選択
性の面において好適である。
に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例により
何ら限定されるものでない。尚、実施例及び比較例中に
おいて示される%は、重量%を意味する。
−イソプロポキシ−6−トリフルオロメチルピリミジン
−4−イルオキシメチル)フェニル]アクリル酸メチル
の製造
アクリル酸メチルのクロロベンゼン溶液65.58g
(16.68重量%)から溶媒を減圧留去して得られた
残留物と、11.11gの2−イソプロポキシ−6−ト
リフルオロメチル−4−ヒドロキシピリミジンとを25
mlのDMFを加えて溶解して得られた溶液を、微粉の
炭酸カリウム5.53g、ヨウ化カリウム0.25g及
びDMF50mlを混合し、90℃に加熱した溶液中へ
2時間かけて滴下した。滴下終了後90℃で4時間さら
に攪拌し、室温まで冷却後、不溶物を濾別した。溶媒を
減圧留去し、メタノール69.5ml及び水13.8m
lからなる混合溶媒で晶析させた。得られた結晶をメタ
ノール20.1mlと水4.1mlからなる混合溶媒で
洗浄し、濾取した。50℃で12時間乾燥させて表記化
合物13.2gを得た。収率62.1%( 2−イソプ
ロポキシ−6−トリフルオロメチル−4−ヒドロキシピ
リミジンを基準にして)融点109〜110℃
−イソプロポキシ−6−トリフルオロメチルピリミジン
−4−イルオキシメチル)フェニル]アクリル酸メチル
の製造
アクリル酸メチルのクロロベンゼン溶液65.58g
(16.68重量%)から溶媒を減圧留去して得られた
残留物を25mlのDMFに溶解した。一方、11.1
1gの2−イソプロポキシ−6−トリフルオロメチル−
4−ヒドロキシピリミジンを25mlのDMFに溶解し
た。これら2つの溶液を、微粉の炭酸カリウム5.53
gと臭化カリウム0.18gとDMF25mlを混合
し、110℃に加熱した溶液へ、2時間かけて同時に滴
下した。110℃で4時間攪拌し、室温まで冷却後、不
溶物を濾別した。その後、実施例1と同様の操作を行
い、表記化合物12.9gを得た。収率60.5%
−イソプロポキシ−6−トリフルオロメチルピリミジン
−4−イルオキシメチル)フェニル]アクリル酸メチル
の製造
メチルフェニル−3−メトキシアクリル酸メチル14.
97g、11.11gの2−イソプロポキシ−6−トリ
フルオロメチル−4−ヒドロキシピリミジン、及び微粉
の炭酸カリウム5.53gを113mlのDMFと混合
し、120℃で7.5時間攪拌した。反応混合物を室温
まで冷却後、不溶物を濾別した。その後実施例1と同様
の操作を行い、表記化合物10.4gを得たが、本結晶
には褐色の着色が認められた。収率49.0%
れば、O−アルキル化反応生成物を選択的、簡便かつ高
収率で得ることができる。従って、本発明の製造方法に
よれば、農薬、医薬等の中間体として有用な広範囲のピ
リミジルオキシ誘導体及びピリジルオキシ誘導体を高収
率で、効率よく、経済的に有利に製造することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 で表わされる部分構造を分子内に有する化合物と、一般
式:R−L(式中、Rは、置換基を有していてもよいア
ルキル基、置換基を有していてもよいアリル基又は置換
基を有していてもよいアラルキル基を表し、Lは脱離基
を表す。)で表される化合物とを、アミド系溶媒中、ア
ルカリ金属炭酸塩の存在下に反応させることにより、一
般式(II) 【化2】 (式中、Rは前記と同じ意味を表す。)で表される部分
構造を分子内に有する化合物を製造する方法であって、
前記アルカリ金属炭酸塩のアミド系溶媒溶液又は縣濁液
中に、前記一般式(I)で表される部分構造を分子内に
有する化合物を添加する工程を有する、前記一般式(I
I)で表される部分構造を分子内に有する化合物の製造
方法。 - 【請求項2】前記アルカリ金属炭酸塩のアミド系溶媒溶
液又は縣濁液中に、前記一般式(I)で表される部分構
造を分子内に有する化合物、及び前記一般式:R−Lで
表される化合物の溶液を同時に滴下する工程を有する、
前記一般式(II)で表される部分構造を分子内に有す
る化合物の製造方法。 - 【請求項3】前記一般式(I)で表される部分構造を分
子内に有する化合物は、一般式(III) 【化3】 (式中、X及びYは、それぞれ独立にCH又はNを表わ
し、R1は、水素原子、低級アルキル基、ハロアルキル
基又は低級アルコキシ基を表わし、R2は、水素原子、
低級アルキル基又はトリフルオロメチル基を表わす。)
で表わされるピリミドン、ピリドン又はトリアジノン化
合物である、請求項1、2又は3に記載の前記一般式
(II)で表される部分構造を分子内に有する化合物の
製造方法。 - 【請求項4】前記一般式(I)で表される部分構造を分
子内に有する化合物は、一般式(IV) 【化4】 (式中、R3は低級アルキル基を表わす。)で表される
化合物である、請求項1、2又は3に記載の前記一般式
(II)で表される部分構造を分子内に有する化合物の
製造方法。 - 【請求項5】前記一般式:R−Lで表される化合物は、
一般式(V) 【化5】 (式中、Lは脱離基を表わし、R4は低級アルキル基を
表わす。またW及びZは、共に水素を表わすか、一緒に
なって=O,=NOCH3,=CHOCH3を表わす。)
で表される化合物、又は一般式(VI) 【化6】 (式中、R5,R6は、それぞれ独立して、直鎖若しくは
分枝の低級アルキル基、ハロアルキル基、シクロアルキ
ル基又はアラルキル基を表わし、Lは前記と同じ基を表
わす。)で表わされる化合物である、請求項1、2又は
3に記載の前記一般式(II)で表される部分構造を分
子内に有する化合物の製造方法。
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1997021686A1 (de) * | 1995-12-14 | 1997-06-19 | Basf Aktiengesellschaft | 2-(o-[pyrimidin-4-yl]methylenoxy)phenylessigsäure-derivate und ihre verwendung zur bekämpfung von schadpilzen und tierischen schädlingen |
WO1997033874A1 (de) * | 1996-03-12 | 1997-09-18 | Basf Aktiengesellschaft | Pyrimidylphenyl- und -benzylether, verfahren und zwischenprodukte zu ihrer herstellung und ihre verwendung als fungizide |
WO1999044969A1 (fr) * | 1998-03-06 | 1999-09-10 | Nippon Soda Co., Ltd. | Techniques permettant d'effectuer de maniere hautement selective une o-alkylation de composes d'amide a l'aide de sels de cuivre |
-
2000
- 2000-02-08 JP JP2000035632A patent/JP4663054B2/ja not_active Expired - Fee Related
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