JP2001213195A - インストルメントパネル - Google Patents

インストルメントパネル

Info

Publication number
JP2001213195A
JP2001213195A JP2000028397A JP2000028397A JP2001213195A JP 2001213195 A JP2001213195 A JP 2001213195A JP 2000028397 A JP2000028397 A JP 2000028397A JP 2000028397 A JP2000028397 A JP 2000028397A JP 2001213195 A JP2001213195 A JP 2001213195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
instrument panel
panel
substrate
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000028397A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
Shigeo Numazawa
成男 沼澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Denso Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp, Denso Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP2000028397A priority Critical patent/JP2001213195A/ja
Publication of JP2001213195A publication Critical patent/JP2001213195A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数削減や組付工数低減および空調効率
向上等を図ったインストルメントパネルを提供する。 【解決手段】 インストルメントパネルは、所要形状に
成形された合成樹脂製のパネル基材11と、このパネル
基材11の裏面に略全面的に装着し得る形状を有し、所
要位置に凹部30,31,32,33,34,35,66,6
7が形成された裏基材12とからなる。パネル基材11
に前記裏基材12を装着した際に、前記凹部30,31,
32,33,34,35,66,67により画成される夫々
の空間を、空気流通路や機器設置部等の如き多目的空間
として利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インストルメン
トパネルに関し、更に詳細には、パネル基材に裏基材を
装着した際に、両基材の間に画成された空間を空気流通
路や機器設置部等の如き多目的空間として利用するよう
にしたインストルメントパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車等の車両における乗員室の内部前
方には、車幅方向へ延在する大型内装部品としてのイン
ストルメントパネルが設置されている。このインストル
メントパネルは、意匠デザインを前提とした所要形状に
成形された合成樹脂製のパネル基材を主体とし、このパ
ネル基材の所要部位に設けた各開口設置部に、計器ユニ
ットや空調操作パネルおよびオーディオユニット等の各
種車載電子機器等が設置されている。一方、乗員室の前
方には、前記空調操作パネルによって運転制御されるエ
アコンユニットが設置され、このエアコンユニットは前
記インストルメントパネルで被覆されている。そして、
前記エアコンユニットから送出される調温空気は、イン
ストルメントパネルの外面部に設けた各空気吹出部(エ
アーアウトレット)から、乗員室後方側(乗員室空調用)
やフロントガラス内面側(デフロスト用)へ向けて吹出す
ようになっている。すなわち、前記インストルメントパ
ネルの内側(裏側)には、前記エアコンユニット側とエア
ーアウトレットとを連通接続する空気案内ダクトが設け
られており、エアコンユニットからの調温空気は該空気
案内ダクト内を流通して各エアーアウトレットへ案内さ
れる。なお前記空気案内ダクトは、インストルメントパ
ネルの内側に配設し得るように矩形,円形または異形の
断面形状を有する中空体であって、ポリエチレン(PE)
等を材質とするブロー成形品が主流となっている。
【0003】また、前記エアコンユニット、計器ユニッ
ト、空調操作パネル、オーディオユニット等の車載電子
機器や、これらを総合的に制御する車載コンピュータ等
は、前記インストルメントパネルの裏側に配設された数
多くのワイヤーハーネス(線材)で夫々が電気的に接続さ
れ、これらワイヤーハーネスにより電装系が形成されて
いる。前記ワイヤーハーネスは、結束テープや結束バン
ド等を利用して各電線を纏めて結束する一方、車体固定
用の取付部品(ブラケット)等を適宜位置に装着して構成
され、該取付部品を利用して車体の適宜位置や前記イン
ストルメントパネルの裏側に係止しながら配設されるよ
うになっている。また車載コンピュータ等は、前記パネ
ル基材または車体の所要位置にビスやボルト等を利用し
て設置されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記空気案内ダクト
は、ポリエチレン等を材質とするブロー成形品であるか
ら適宜剛性を有すると共に軽量かつ低廉に成形し得る利
点がある。しかしながら、ダクト内部とダクト外部との
温度差に起因して結露が発生し易く、また他部材との接
触により不快な異音が発生することがあり、更にはエア
コンユニット内のブロアの運転騒音を乗員室内へ伝播さ
せる等の様々な問題を内在していた。このため、ダクト
外面にウレタンシート等を装着して断熱効果や防音効果
の向上を図る対策が施されているが、材料費や作業工程
が増加するのでコストアップを招来してしまう課題があ
った。また前記空気案内ダクトは、インストルメントパ
ネルに設置された各種車載機器との干渉を回避するため
に非常に複雑な屈曲形状を呈しており、エアコンユニッ
トからの調温空気の流通性が悪くなって空調効率低下を
招来すると共に、インストルメントパネルの裏側への組
付作業に手間が掛かる問題も指摘される。
【0005】一方、電装系の前記ワイヤーハーネスは、
取付部品を利用して配線処理されるとしても、インスト
ルメントパネルの内側では露出した状態となっている場
合が多い。このため、走行中の車体振動で揺動したり他
部材と接触したり部分的に引張られることがあり、場合
によっては被覆材の摩耗により導線が露出してショート
や断線を引き起こす恐れがあった。しかも、ワイヤーハ
ーネスの配線・結束作業や前記車載コンピュータ等の設
置作業は、前記インストルメントパネルの設置作業とは
別工程でなされるものであるから、車体に対するこれら
の組付け作業が意外と面倒で時間を要するものとなって
おり、当該作業の合理化および容易化等の実現も希求さ
れていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、所要位置に凹部が形成された
裏基材をパネル基材の裏側に略全面的に装着して、前記
凹部により形成された空間をエアコンユニットから送出
される調温空気の流通路や車載機器用の機器設置部とし
て利用するよう構成することで、部品点数削減や組付工
数低減および空調効率向上等を図ったインストルメント
パネルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、所期
の目的を達成するため本発明に係るインストルメントパ
ネルは、所要形状に成形された合成樹脂製のパネル基材
と、前記パネル基材の裏面に略全面的に装着し得る形状
を有し、所要位置に凹部が形成された裏基材とからな
り、前記パネル基材に前記裏基材を装着した際に、前記
凹部により画成される空間を空気流通路や機器設置部等
の如き多目的空間として利用するよう構成したことを特
徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るインストルメ
ントパネルにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を
参照しながら以下説明する。なお、説明の便宜上、図1
において乗員側(手前側)をインストルメントパネルの前
側、フロントガラス側をインストルメントパネルの後側
とする。
【0009】図1は、本発明の好適実施例に係るインス
トルメントパネルを、該パネルを構成するパネル基材お
よび裏基材を分離状態で示す斜視図、図2は乗員室内に
設置した実施例のインストルメントパネルを中央部位で
破断した側断面図、図3は該インストルメントパネルを
助手席部位で破断した側断面図、また図4は該インスト
ルメントパネルを運転席部位で破断した側断面図であ
る。本実施例のインストルメントパネル10は、図1に
示すように、該パネル10全体の外郭意匠形状に成形さ
れたパネル基材11と、このパネル基材11の裏面に略
全面的に装着される裏基材12とから構成されている。
【0010】(パネル基材)前記パネル基材11は、例え
ば所要量のタルクやガラス繊維等を混入したポリエチレ
ンやポリプロピレン等の樹脂素材を、インジェクション
成形技術を利用してインストルメントパネル10の基本
となる形状に形成したもので、所要の剛性を有してい
る。このパネル基材11には、計器ユニット50用の設
置開口部13が運転席側に設けられ、グローブボックス
51用の設置開口部14およびエアバッグ52用の設置
開口部15が助手席側に設けられると共に、空調操作パ
ネル53やオーディオユニット54用の設置開口部16
が中央部に形成されている。また、パネル基材11の前
面における左右端部近傍および中央部位(前記設置開口
部16に装着されるフロントパネル17の上部)や、上
面における左右端部近傍および後側部位には、エアーア
ウトレット(図示せず)が装着される第1〜第4の空気吹
出口18,19,20,21が形成されている。更に、助
手席側下方(前記設置開口部14の下方)に第5空気吹出
口68が形成されていると共に、運転席側下方に第6空
気吹出口69が形成されている。
【0011】このうち第1空気吹出口18および第2空
気吹出口19は、エアコンユニット55から送出された
調温空気を乗員室60の後方側へ吹出案内する乗員室空
調用に供されるもので、第3空気吹出口20および第4
空気吹出口21は、エアコンユニット55から送出され
た調温空気をフロントガラス61およびサイドガラス
(図示せず)側へ吹出案内するデフロスト用に供されるも
のである。また第5空気吹出口68は、エアコンユニッ
ト55から送出された調温空気を助手席足元側へ吹出案
内すると共に、第6空気吹出口69は、エアコンユニッ
ト55から送出された調温空気を運転席足元側へ吹出案
内するために供される。なお実施例では、乗員室60側
に面した前記パネル基材11における表面11aの所要
領域に表皮材22が装着されると共に、パネル基材11
と表皮材22との間にウレタンフォーム等のクッション
材23を介在してなるインストルメントパネルを例示し
ている。
【0012】(裏基材)前記裏基材12は、例えば発泡ポ
リエチレンや発泡ポリプロピレン等を材質とする厚さ1
0mm程度の発泡樹脂シート材を、真空成形技術を利用
して前記パネル基材11の裏面11bの略全面に密着す
る形状に一体成形したものである。また、前記パネル基
材11に形成した前記各設置開口部13,14,15,1
6に対応する開口部25,26,27,28が形成される
一方、所要位置に複数の凹部30,31,32,33,3
4,35,66,67が形成されている。このような発泡
樹脂シート材からなる前記裏基材12は、同一な厚さの
ブロー成形樹脂材と比較すると軽量であり、熱伝導率が
低いので優れた断熱性能を有していると共に、併せて防
音性能や吸音性能等にも優れた特性を有している。なお
前記発泡シート材は、単層もしくは複層(2層,3層)の
ものが使用され得るが、本実施例では単層のものを例示
している。
【0013】(空気流通路)裏基材12に形成された前記
第1凹部30は、前記開口部26,27の間で左右方向
へ延在形成され、パネル基材11における正面左側の第
1空気吹出口18に整合すると共に、エアコンユニット
55の第1空気送出部56(図2)に整合する空気流通孔
36aが開口形成されており、図3に示すように、パネ
ル基材11の裏面11bと共に第1空気流通路36を画
成する。また第2凹部31は、前記開口部25の後端縁
に沿って左右方向へ延在形成され、パネル基材11にお
ける正面右側の第1空気吹出口18に整合すると共に、
エアコンユニット55の第2空気送出部57(図2)に整
合する空気流通孔37aが開口形成されており、図4に
示すように、パネル基材11の裏面11bに装着した板
材38と共に第2空気流通路37を画成する。更に第3
凹部32は、上部後端縁に沿って左右方向へ延在形成さ
れ、パネル基材11における前記第3空気吹出口20お
よび第4空気吹出口21,21に整合すると共に、エア
コンユニット55の第3空気送出部58に整合する空気
流通孔39aが開口形成されており(図2)、パネル基材
11の裏面11bと共に第3空気流通路39を画成す
る。一方、前記第7凹部66は、前記開口部26の下方
で左右方向に延在形成され、パネル基材11における前
記第5空気吹出口68に整合して該パネル基材11の裏
面11bと共に第4空気流通路70を画成する。更にま
た、前記第8凹部67は、前記開口部25の下方で左右
方向に延在形成され、パネル基材11における前記第6
空気吹出口69に整合して該パネル基材11の裏面11
bと共に第5空気流通路71を画成する。
【0014】(機器設置部)また前記第4凹部33は、前
記開口部27と第2凹部31および前記第3凹部32と
の間で左右方向へ延在形成され、パネル基材11の裏面
11bと共に第1機器設置部40を画成し、前記計器ユ
ニット50やオーディオユニット54および空調操作パ
ネル53等を電気的に接続して電装系を形成するワイヤ
ーハーネス(電装系機器部材)46の収容設置が可能とさ
れる。前記第5凹部34は、前記開口部27と第2凹部
31の間に形成され、パネル基材11の裏面11bと共
に第2機器設置部41を画成し、前記ワイヤーハーネス
46に連結される車載コンピュータ(電装系機器部材)4
7の収容設置が可能となっている。なお第4凹部33と
第5凹部34との間には、分岐ハーネス46a用の凹部
44が形成されている。更に前記第6凹部35は、第3
凹部32の後方側で該凹部32に沿って形成され、パネ
ル基材11の裏面11bと共に第3機器設置部42を画
成し、例えば前記オーディオユニット54に連結される
アンテナ(電装系機器部材)48の収容設置が可能とされ
る。
【0015】(パネル基材と裏基材の接合)インジェクシ
ョン成形された前記パネル基材11と真空成形された前
記裏基材12は、第1機器設置部40にワイヤーハーネ
ス46をセットし、第2機器設置部41に車載コンピュ
ータ47をセットすると共に、第3機器設置部42にア
ンテナ48をセットしたもとで、裏基材12の表面12
aと該パネル基材11の裏面11bとを互いに密着的に
接合することで、パネル基材11の裏側は裏基材12で
略全面的に被覆されるようになる。このように構成され
たインストルメントパネル10は、パネル基材11と裏
基材12との間に、第1〜第3の空気流通路36,37,
39が画成されると共に、前記ワイヤーハーネス46と
車載コンピュータ47およびアンテナ48が内挿され
る。なお裏基材12は、その後端縁部がパネル基材11
の後端縁から後外方へ突出するサイズに設定しておくこ
とにより、この突出した部分をパネル基材11の後端上
面へ折返すことによりウインドシールドパッキン45と
して利用される(図2〜図4)。
【0016】前記パネル基材11および裏基材12は、
例えば接着剤による接着、振動溶着(融着)、超音波溶着
(融着)等の方法を利用して好適に接合される。なお、剛
性を有するパネル基材11の裏面11bに接合された裏
基材12は、各凹部30,31,32,33,34,35の
周囲が該パネル基材11に固定されているので、第1〜
第3の空気流通路36,37,39および第1〜第3機器
設置部40,41,42は部分的な変形が許容されるもの
の全体的な変形は規制されるので、殊に第1〜第3機器
設置部40,41,42に収容されたワイヤーハーネス4
6や車載コンピュータ47およびアンテナ48は好適に
保持される。
【0017】このように構成された本実施例のインスト
ルメントパネル10は、エアコンユニット55等を設置
した乗員室60の前方に、ボルト等を利用して強固に取
付固定される。このとき、前記第1空気流通路36の空
気流通孔36a、第2空気流通路37の空気流通孔37
a、第3空気流通路39の空気流通孔39aが、前記エ
アコンユニット55における第1〜第3空気送出部5
6,57,58に夫々接合連結される。また、フロントパ
ネル17に形成された第2空気吹出口19は、エアコン
ユニット55の第4空気送出部59に接合連結される
(図2)。更に、第4空気流通路70および第5空気流通
路71に形成された空気流通孔(図示せず)が、エアコン
ユニット55の図示しない空気送出部に夫々接合連結さ
れる。これにより、第1空気送出部56へ送出される調
温空気は、第1空気流通路36を介して左側の第1空気
吹出口18から乗員室60後方へ吹出し、第2空気送出
部57へ送出される調温空気は、第2空気流通路37を
介して左側の第1空気吹出口19から乗員室60へ後方
へ吹出し、第4空気送出部59から送出された調温空気
は、第2空気吹出口19から乗員室60後方へ吹出し、
主に乗員室60の空調に供される。一方、第3空気送出
部58へ送出される調温空気は、第3空気流通路39を
介して第3空気吹出口20および第4空気吹出口21か
らフロントガラス61の内側およびサイドガラスの内側
へ吹出し、主に該フロントガラス61およびサイドガラ
スのデフロスト(霜取り)に供される。更に、エアコンユ
ニット55から第4空気流通路70へ送出された調温空
気は第5空気吹出口68から乗員室60の助手席足元側
へ吹出し、該ユニット55から第5空気流通路71へ送
出された調温空気は第6空気吹出口69から乗員室60
の運転席足元側へ吹出すようになる。
【0018】前述した第1空気流通路36、第2空気流
通路37、第3空気流通路39、第4空気流通路70お
よび第5空気流通路71は、図2〜図4に示すように、
全体の半分以上が断熱性能に優れる裏基材12で形成さ
れているため、各流通路36,37,39,70,71内と
外部(インストルメントパネル10の裏側)との温度差が
大きくても、結露発生やこれによる水滴落下の大幅な低
減が期待できる。従って、インストルメントパネル10
に被覆された車載電子機器が、水滴の落下による誤作動
や故障等を起こすこともない。更に、水滴の落下による
車体等の鋼材部品の錆発生も好適に防止される。
【0019】また、パネル基材11の裏面11b全面を
覆う前記裏基材12は、前述したように吸音性能や遮音
性能も優れているので、エアコンユニット55の運転ノ
イズやファイヤーウォール62を介して乗員室60側へ
侵入するエンジンノイズやロードノイズ等を好適に遮断
して吸収するようになり、乗員室60内の静粛性の大幅
な向上が図られる。更に、エアコンユニット55内で駆
動するブロアの運転ノイズは、前記第1〜第3凹部3
0,31,32および第7凹部66、第8凹部67で吸収
されてしまうので、この運転ノイズが各空気流通路3
6,37,39,70,70および各空気吹出口18,19,
20,21,69,70を介して乗員室60へ漏れること
も好適に防止される。また、裏基材12と他部材とが接
触したとしても、不快な異音が発生することがない。
【0020】更に本実施例のインストルメントパネル1
0では、ワイヤーハーネス46や車載コンピュータ47
およびアンテナ48等をパネル基材11と裏基材12と
の間に内挿するよう構成されているので、例えば車両走
行中の振動により該ワイヤーハーネス46が揺動したり
引張られる等の不都合が好適に回避される。しかも、ワ
イヤーハーネス46や車載コンピュータ47およびアン
テナ48は、裏基材12をパネル基材11の裏面11b
に接合するに先立ち、該裏基材12における対応の各機
器設置部40,41,42にセットするだけで設置作業が
完了するので、取付部品や面倒なビス締め作業等が全く
不要となってコスト低減および設置作業の合理化を図り
得る。
【0021】また本実施例のインストルメントパネル1
0では、パネル基材11の裏面11bに沿って空気流通
路36,37,39,70,71が延在形成されるので、該
インストルメントパネル10の内側における空調関係部
品の占有スペースが小さくなる。これにより、インスト
ルメントパネル10の内側に配設される各種車載機器の
設置スペースの拡大化が図られ、当該車載機器の配設に
係る設計自由度が高くなる。
【0022】
【変更例】図5および図6は、変更例に係るインストル
メントパネル10を例示した要部断面図である。このう
ち図5に示すインストルメントパネル10では、裏基材
12の表面12a側に、適宜の剛性を有して該基材12
の表面形状に合致する形状に成形した形状保持部材65
を有するものである。このような形状保持部材65を有
する裏基材12は、全体の捻れや撓み変形が好適に規制
されると共に、前記各機器設置部40,41,42に収容
される前記ワイヤーハーネス46や車載コンピュータ4
7およびアンテナ48等の保持性能向上を図り得る。な
お形状保持部材65は、ポリエチレンやポリプロピレン
等を素材とする合成樹脂成形品やアルミニウム等の金属
成形品とされ、殊に金属製とした場合には電磁波シール
ド材としての機能を具有するので、ノイズによる前記車
載コンピュータ47等の誤作動が好適に防止される。
【0023】また、図6に示すインストルメントパネル
10では、裏基材12の表面12a側および裏面12b
側に形状保持部材65(65a,65b)を有するもので
ある。すなわち、各空気流通路36,37,39,70,7
1に対応する凹部30,31,32,66,67は、裏基材
12の裏面12b側に形状保持部材65aを装着し、各
機器設置部40,41,42に対応する凹部33,34,3
5は、該裏基材12の表面12a側に形状保持部材65
bを装着したものである。このような形状保持部材65
a,65bを装着した裏基材12は、各凹部30,31,
32,66,67が夫々の空気流通路36,37,39,7
0,71に面しているので、該空気流通路36,37,3
9,70,71に対する断熱効果や吸音効果を阻害するこ
となく形状保持が図られると共に、各凹部30,31,3
2,66,67以外の部位はパネル基材11の裏側へ露出
しているので、エアコンユニット55やエンジンノイズ
等に対する遮音効果および吸音効果を阻害することなく
形状保持が図られる。
【0024】なお、エアコンユニット55やエンジンの
ノイズに対する遮音効果や吸音効果を裏基材12に要求
しない場合は、形状保持部材65を該基材12の裏面1
2b全面に装着するようにしてもよい。また形状保持部
材65は、裏基材12の表面12aまたは裏面12bの
形状保持を必要とする部位、例えばワイヤーハーネス4
6や車載コンピュータ47およびアンテナ48の重量が
直接的に加わる各凹部33,34,35のみに装着するよ
うにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るインス
トルメントパネルでは、所要形状のパネル基材と該パネ
ル基材の裏面に略全面的に装着される裏基材とから構成
して、裏基材に形成した凹部により両基材間に画成され
た空間を多目的に利用し得るようにした。すなわち前記
空間は、パネル基材の空気吹出口とエアコンユニットの
空気送出部とを連通的に接合させて調温空気の流通路と
して利用したり、各種機器部材を内挿し得る機器設置部
として利用することができる。しかも裏基材は、発泡樹
脂シート材から成形されて断熱効果や遮音効果および吸
音効果に優れた特性を有しているので、空気流通路にお
いては結露発生を防止し得ると共にエアコンユニットの
運転ノイズを吸収する等の有益な効果を発揮し、また機
器設置部においては機器部材を被覆しながら安定的に保
護し得る。また、エンジンノイズやロードノイズ等を遮
音,吸音するので、乗員室内の静粛性向上を図り得る利
点もある。なお、裏基材の表面または裏面に形状保持部
材を装着すれば、該裏基材の変形が好適に防止されると
共に機器部材に対する保持性能や保護性能の向上が図ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例に係るインストルメントパ
ネルの斜視図であって、該パネルを構成するパネル基材
および裏基材を分離状態で示す斜視図である。
【図2】乗員室内に設置したインストルメントパネル
を、中央部位で破断した側断面図である。
【図3】乗員室内に設置したインストルメントパネル
を、助手席前方で破断した側断面図である。
【図4】乗員室内に設置したインストルメントパネル
を、運転席前方で破断した側断面図である。
【図5】表面に形状保持部材を装着した裏基材を採用し
たインストルメントパネルの要部断面図である。
【図6】表面および裏面に形状保持部材を部分的に装着
した裏基材を採用したインストルメントパネルの要部断
面図である。
【符号の説明】
11 パネル基材, 11b 裏面 12 裏基材, 12a 表面
(外面) 12b 裏面(外面), 18 第1空気
吹出口 20 第3空気吹出口, 21 第4空気
吹出口 30 第1凹部, 31 第2凹部 32 第3凹部, 33 第4凹部 34 第5凹部, 35 第6凹部 36 第1空気流通路(空間), 37 第2空気
流通路(空間) 39 第3空気流通路(空間), 40 第1機器
設置部(空間) 41 第2機器設置部(空間), 42 第3機器
設置部(空間) 55 エアコンユニット, 56 第1空気
送出部 57 第2空気送出部, 58 第3空気
送出部 46 ワイヤーハーネス(機器部材), 47 ナビゲー
ション(機器部材) 48 アンテナ(機器部材), 65 形状保持
部材 66 第7凹部, 67 第8凹部 68 第5空気吹出口, 69 第6空気
吹出口 70 第4空気流通路(空間), 71 第5空気
流通路(空間)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼澤 成男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3D044 BA03 BA09 BA12 BA14 BB01 BC02 BC07 BC13 BD11 BD13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要形状に成形された合成樹脂製のパネ
    ル基材(11)と、 前記パネル基材(11)の裏面(11b)に略全面的に装着し得
    る形状を有し、所要位置に凹部(30,31,32,33,34,35,66,
    67)が形成された裏基材(12)とからなり、 前記パネル基材(11)に前記裏基材(12)を装着した際に、
    前記凹部(30,31,32,33,34,35,66,67)により画成される
    空間(36,37,39,40,41,42,70,71)を空気流通路や機器設
    置部等の如き多目的空間として利用するよう構成したこ
    とを特徴とするインストルメントパネル。
  2. 【請求項2】 前記凹部(30,31,32,66,67)により画成さ
    れた空間(36,37,39,70,71)は、前記パネル基材(11)の空
    気吹出口(18,20,21,68,69)とエアコンユニット(55)の空
    気送出部(56,57,58)とを連通的に接続して、前記空気送
    出部(56,57,58)から送出される調温空気の流通路として
    機能する請求項1記載のインストルメントパネル。
  3. 【請求項3】 前記凹部(33,34,35)により画成された空
    間(40,41,42)は、各種機器部材(46,47,48)の機器設置部
    として機能する請求項1または2記載のインストルメン
    トパネル。
  4. 【請求項4】 前記裏基材(12)は、発泡樹脂シート材か
    ら真空成形して得られる請求項1〜3の何れかに記載の
    インストルメントパネル。
  5. 【請求項5】 前記裏基材(12)は、前記凹部(30,31,32,
    33,34,35,66,67)を含む外面(12a,12b)に密着する形状保
    持部材(65)を有する請求項1〜4の何れかに記載のイン
    ストルメントパネル。
JP2000028397A 2000-02-04 2000-02-04 インストルメントパネル Pending JP2001213195A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000028397A JP2001213195A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 インストルメントパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000028397A JP2001213195A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 インストルメントパネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001213195A true JP2001213195A (ja) 2001-08-07

Family

ID=18553809

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000028397A Pending JP2001213195A (ja) 2000-02-04 2000-02-04 インストルメントパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001213195A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003080972A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Inoac Corp 車両内装部材およびその製造方法
KR100492410B1 (ko) * 2002-12-04 2005-05-30 현대모비스 주식회사 인스트루먼트 패널
JP2010285067A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Honda Motor Co Ltd インストルメントパネル
JP2012171574A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Fuji Heavy Ind Ltd インストルメントパネル

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003080972A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Inoac Corp 車両内装部材およびその製造方法
KR100492410B1 (ko) * 2002-12-04 2005-05-30 현대모비스 주식회사 인스트루먼트 패널
JP2010285067A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Honda Motor Co Ltd インストルメントパネル
JP2012171574A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Fuji Heavy Ind Ltd インストルメントパネル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6409590B1 (en) Air guide duct for vehicle
US6705672B2 (en) Vehicular air-conditioning duct structure and forming method, and vehicular electric-wiring fixing structure
JP4151181B2 (ja) 車両用計器盤内電気配線構造
JPH08156589A (ja) 自動車用ツインウォール複合ライニング
JP3811346B2 (ja) 車両用インストルメントパネル−空調用ダクト集合体
US6354623B1 (en) Automotive trim panel
JP2021062676A (ja) 自動車
JP2001213195A (ja) インストルメントパネル
JP2003237417A (ja) 計器板ビーム組立体及びその製造方法
JP2004090682A (ja) 車載空調ケースのドレンホース保護構造
JP4042011B2 (ja) インストルメントパネルの空気案内ダクト
JPS63176757A (ja) 車輌用ワイヤハ−ネスの組付構造
JP2005119469A (ja) 車両空気ダクト
JP2002205527A (ja) インストルメントパネルのダクト構造
JP2005001472A (ja) 車両の空調用エアダクト装置
JP4186090B2 (ja) 空気案内ダクト
US6575495B2 (en) Airbag mounting module
JP2001138772A (ja) インストルメントパネル
JP4051643B2 (ja) インストルメントパネルにおける空気案内ダクト
JP4218332B2 (ja) 車両空調ダクト構造
JP3853221B2 (ja) 車両用インストルメントパネルの空調エアダクト構造
JP2001018628A (ja) ワイヤーハーネスの配索路を備えた車両用空調ダクト
JPH09323568A (ja) 自動車用ダクト
JP4431913B2 (ja) 空気案内ダクト
JP2002046450A (ja) 車両用空気案内ダクト