JP4431913B2 - 空気案内ダクト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気案内ダクトに関し、更に詳細には、車両の乗員室に設置されるインストルメントパネルやフロアコンソールおよび天井パネル等の各種車両内装部材の内側等に配設され、エアコンユニットからの調温空気を該車両内装部材の所要位置に設けたエアーアウトレットへ案内する空気案内ダクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乗用車等の車両における乗員室内部には、計器盤や空調操作パネルおよびオーディオ等の各種車載機器等を設置したインストルメントパネル、運転席および助手席間の床面に設置されるフロアーコンソール、乗員室天井に取付けられる天井パネル等の各種車両内装部材が装着されている。また乗員室の前方には、前記空調操作パネルによって運転制御される乗員室空調用のエアコンユニットが、前記インストルメントパネルに被覆された状態で設置されており、このエアコンユニットで所定温度に調節された調温空気は、例えば前記インストルメントパネル,フロアーコンソールまたは天井パネル等の外面部における適宜位置に設けたエアーアウトレットから乗員室内へ吹出すようになっている。すなわち前記車両内装部材の内側には、前記エアコンユニット側とエアーアウトレットとを連通接続する空気案内ダクトが設けられており、該エアコンユニットから送出された調温空気は、これら空気案内ダクト内を流通して各エアーアウトレットへ案内される。
【0003】
前記空気案内ダクトは、前述した車両内装部材の内側に配設し得るように矩形状,円形または異形の断面形状を有する中空体であって、ポリエチレン(PE)等を材質とするパリソンからブロー成形した一体成形品が主流となっている。このような空気案内ダクトは、適宜剛性を有すると共に軽量かつ低コストで成形し得る利点があるが、内部の空気流通路と外部の温度差に起因して結露が発生し易く、また他部材との接触により不快な異音が発生することがあり、更にはエアコンユニット内のブロアの運転騒音を空気流通路を介して乗員室内へ伝播させる等の問題を内在していた。
【0004】
そこで近年に至っては、ポリエチレン(PE)等を材質とする複数の発泡樹脂シート材を適宜形状に成形すると共に、各発泡樹脂シート材の短手方向の端部同士を接合することで、内部に空気流通路を画成した中空体状の空気案内ダクトも提案されている。このような発泡樹脂シート材からなる空気案内ダクトでは、空気流通路と外部との温度差による結露が発生し難く、また他部材との接触を起因とした異音の発生を好適に抑止し得ると共に、エアコンユニットから発せられる運転騒音を吸収して伝播を好適に防止し得る、等の利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
例えば図15は、圧空成形または真空成形等を利用して二枚の発泡樹脂シート材から第1基材66および第2基材68を成形し、両基材66,68の夫々の接合片部67,69同士を密着接合することで形成された空気案内ダクトの一例を示す斜視図である。この空気案内ダクト65では、樋状に成形した第1基材66および第2基材68における各本体部66a,68aの端部が略コ字形に開口して、夫々の本体部66a,68aを互いに接合させることにより、エアコンユニット側に連結される略矩形状の空気流入口70と、エアーアウトレットが連結される略矩形状の空気流出口71とが画成される形態となっている。すなわち、前記空気流入口70および空気流出口71の形状および寸法は、横断面コ字形に形成した各本体部66a,68aの端縁形状に依存され、しかも全面的に開口した形態で画一的に形成されてしまうため、例えば空気流出口71を例に説明すると、当該空気流出口71の開口形状に整合するハウジングを有するエアーアウトレットしか連結させ得ない欠点がある。しかるに、インストルメントパネル等の車両内装部材は各車種毎にデザインが全く異なり、この車両内装部材に装着されるエアーアウトレットの形状,サイズも異なる場合が多いから、前述した連結形態を実施した場合には、夫々のエアーアウトレット毎に専用的に設計,製作した空気案内ダクトが必要となり、製造作業の合理化およびコストダウン等を図り得ない問題があった。
【0006】
また前記形態の空気流出口71では、エアーアウトレットを連結するに際して該エアーアウトレットのハウジングがスムースに嵌合されるように、例えば図16に示す如く、該空気流出口71のサイズがハウジング73より若干大きめに設定してある。従って、空気流出口71にハウジング73を嵌合連結した際には、該空気流出口71の内周面とハウジング73の外周面との間に隙間74が画成されてしまう。しかも、圧空成形または真空成形により成形される前記第1基材66および第2基材68では、本体部66a,68aと接合片部67,69との屈曲部位が曲面状に形成されるため、この部分の隙間74aは他の部分より更に拡大している。従って、この隙間74(74a)からの調温空気の漏出による空調効率低下を防止するために、エアーアウトレット72の連結に先立って空気流出口71の内周端縁にスポンジ製のシール材75を貼着してこのシール材75で前記隙間74(74a)を全面的に塞ぐ必要があり(図15)、シール材貼着作業工程が増えて製造コストが嵩む原因となっていた。更には、図17に示すように、空気流出口71をエアーアウトレット72の装着方向へ指向させるために端部近傍を略直角に屈曲形成してあるから、本体部66a,68aは車両内装部材76の裏面から適宜間隔を置いて延在することになり、該本体部66a,68aと内装部材76との間に無駄なスペース77が画成されると共に、空気案内ダクト55の設置スペースが大きくなってしまう等の欠点も指摘される。
【0007】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、所要形状に成形した複数の発泡樹脂シート材から構成したもとで、一方のシート材の所要位置に設けた弾性片部の撓曲によりエアーアウトレットの嵌合連結を可能とする一方、シール材貼着を不要とすることで製造コストの低減等を図った空気案内ダクトを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決して、所期の目的を達成するため、本発明に係る車両用空気案内ダクトは、
所要形状に成形した複数の発泡樹脂シート材を端部接合して構成され、エアーアウトレットが装着される車両内装部材の内側に配設すると共に、該エアーアウトレットとエアコンユニット側とを連通的に接続することで、このエアコンユニットの調温空気を前記エアーアウトレットへ案内するようにした空気案内ダクトにおいて、
前記複数の発泡樹脂シート材の一つのみ前記車両内装部材の裏側形状に合致するよう形成された壁部を該車両内装部材の裏面に密着させた状態で装着され
前記車両内装部材の裏側に臨む発泡樹脂シート材は、該車両内装部材に装着される前記エアーアウトレットに整合する位置に、放射状に延在するスリット形成されると共に、該スリットの交差部を自由端として撓曲変形可能で、車両内装部材に装着した該エアーアウトレットの嵌合連結を許容する空気流通口を形成する複数の弾性片部設けられ
前記車両内装部材の裏側に臨む発泡樹脂シート材は、該車両内装部材における前記エアーアウトレットが装着される開口部の裏面周囲部に対して前記スリットの周囲を囲う壁部が密着固定され、該壁部と裏面周囲部との固定により前記弾性片部における該発泡樹脂シート材への接続端側の変形が規制され、
前記弾性片部は、自由端側を切除した台形形状とされることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る空気案内ダクトにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。本発明が対象とする空気案内ダクトは、車両の乗員室内に組付けられるインストルメントパネル,フロアーコンソール,天井パネル等の各種車両内装部材の内側(裏側)に設置されるもので、夫々の配設位置に適した外形形状,サイズに成形される。なお、ここでは、図3および図4に示すように、インストルメントパネル30の内部に設置される空気案内ダクトであって、主に乗員室の室内空調用に供される調温空気を流通案内する空気案内ダクト10につき説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施例に係る空気案内ダクトを示す斜視図であって、この空気案内ダクト10は、図3および図5〜図7に示すように、インストルメントパネル30におけるパネル基材31の正面左側の前面に設けられるエアーアウトレット35と、乗員室前方に搭載されるエアコンユニット40とを連通的に接続し、該エアコンユニット40の第1空気排出ダクト41から送出される調温空気を、前記エアーアウトレット35へ流通案内するためのものである。この空気案内ダクト10は、図2に示すように、樋状の半体として形成された第1基材11と、同じく樋状の半体として形成された第2基材14から構成され、これら前記第1基材11と第2基材14とを長手方向へ端部接合することで、内部に空気流通路17を画成した中空体状を呈している。そして、パネル基材31に装着された状態においては、前記第2基材14が該パネル基材31の裏側を指向した位置に臨んでいる。
【0011】
(第1基材および第2基材)
前記第1基材11および第2基材14は、例えばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等を材質とする既存の発泡樹脂シート材25,26から夫々成形され(図11)、略直線状の空気流通路17を画成する本体部12,15と、この本体部12,15における端縁部から全周に亘って水平外方へ延出した外周端縁部13,16とが一体的に連設されている。前記発泡樹脂シート材25,26は、所要厚みを有して柔軟性および弾力性に富んでおり、従来のブロー成形材と比較すると熱伝導率が低いので優れた断熱効果を有すると共に防音効果や吸音効果をも具有する一方、同一厚みの該ブロー成形材と比較すると40%程度軽量である。従って、このような発泡樹脂シート材25,26からなる第1基材11および第2基材14で形成された空気案内ダクト10は、該シート材25,26の物性がそのまま反映されて軽量で断熱効果,吸音効果等に優れた物性を有している。
【0012】
そして本実施例の空気案内ダクト10では、図2に示すように、前記第1基材11における一方の側(図示右側)の端部近傍に略矩形状の空気流入口20が開口形成されており、この空気流入口20は枠状の接続部材43を介してエアコンユニット40の前記第1空気排出ダクト41に連結されるようになっている。また前記第2基材14には、他方の側(図示左側)の端部近傍に複数個(実施例では6本)のスリット22が例えば放射状に形成されており、各スリット22の間に位置する壁部部位は弾性的な撓曲変形が許容されている。すなわち、前記スリット22により形成された三角形状の夫々の壁部部位は、その先端側を自由端とする弾性片部23として、第2基材14の外側から押圧することにより空気流通路17側、すなわち空気案内ダクト10の内側への容易な撓曲変形が可能となっており、夫々の弾性片部23の変形により適宜開口広さの空気流出口21が画成されるようになっている。
【0013】
すなわち空気案内ダクト10では、図9(a)に示すようにエアーアウトレット35の装着前においては、常には隣接した夫々の弾性片部23が互いに整合して第2基材14の壁部の一部を構成している。しかし夫々の弾性片部23は、前記パネル基材31の開口部3を介して前側からエアーアウトレット35を装着するに際し、該エアーアウトレット35のハウジング36の後端部で押圧されると空気流通路17側へ変位しながら撓曲し、図9(b)に示すように、エアーアウトレット35の嵌合連結を許容するようになっている。しかも各弾性片部23は、発泡樹脂シート材26が有する弾力性をもとに生じた復帰弾力により、嵌合連結されたエアーアウトレット35のハウジング36の外周面36aに密着した状態に延在しており、空気案内ダクト10とエアーアウトレット35との気密が形成されている。
【0014】
このように空気案内ダクト10では、第1基材11における本体部12の壁部12aに空気流入口20が画成されると共に、第2基材14における本体部15の壁部15aに空気流出口21が画成された形態となっている。すなわち、空気流入口20は第1基材11によってのみ形成され、空気流出口21は第2基材14よってのみ形成されており、これら空気流入口20および空気流出口21は両基材11,14の外周端縁部13,16に臨んでいない。また、第2基材14に形成される空気流出口21は、エアーアウトレット35のハウジング36に押圧される夫々の弾性片部23が、該ハウジング36の外形形状に沿って従動的に撓曲変形することにより画成される。従って、弾性片部23の撓曲変形下に嵌合可能なエアーアウトレット35であれば、ハウジング36の外形形状やサイズが異なったとしても該弾性片部23が当該ハウジング36の外周面36aに密着した状態に変形可能であるから、空気案内ダクト10は複数種類のエアーアウトレットの嵌合連結に対応し得る構造となっている。
【0015】
(第1基材および第2基材の成形について)
前述のような形状の第1基材11および第2基材14は、例えば公知の形成技術として既に実用化されている「圧空成形」または「真空成形」等により所定形状に形成される。このうち圧空成形法は、2枚の発泡樹脂シート材を圧縮空気の圧力を利用して対応する夫々の成形型の内面(成形面)に押付けることにより、中空体を成形する方法であり、図11〜図14は、この圧空成形法を利用して前記空気案内ダクト10を成形する工程を経時的に示す説明図である。すなわち、先ず第1基材11を成形するための発泡樹脂シート材25と第2基材14を成形するための発泡樹脂シート材26とを、スペーサ49を挟んで所要間隔に配置すると共に、各発泡樹脂シート材25,26の端縁部をクランプ50,50で把持する(図11)。そして、前記スペーサ49およびクランプ50,50により所要間隔にセットした各発泡樹脂シート材25,26をヒータ51,51で予備加熱して軟化させると共に、スペーサ49に形成された空気噴出孔49aを介して両発泡樹脂シート材25,26間に画成される空間52へ圧縮空気を送り込むことにより、両シート材25,26を互いに離間する方向へ適宜拡開変形させる(図12)。
【0016】
次いで、成形型45の上型46と下型47とを近接移動させて型締めする(図13)。そして、更に前記空間52へ圧縮空気を送り込むことにより、上側の発泡樹脂シート材26が上型46の成形面46aに密着すると共に、下側の発泡樹脂シート材25が下型47の成形面47aに密着するようになる(図14)。また、上型46の当接面46bと下型47の当接面47bにより、両発泡樹脂シート材25,26の外周縁近傍が挟圧されて前記外周端縁部13,16が形成され、両シート材25,26はこの外周端縁部13,16の当接面が自己融着して互いに接合されるに至る。なお、前記成形型45における上型46および下型47には、図示しない空気吸引機に接続された空気吸引ノズル48,48が配設されており、各ノズル48から成形型45内の空気を吸引することにより、各成形面46a,47aに対する発泡樹脂シート材25,26の密着性向上が図られる。
【0017】
前記成形型45による発泡樹脂シート材25,26の成形が完了して該シート材25,26が冷却,硬化したら、第1基材11および第2基材14を成形型45から脱型する。そして後工程において、各外周端縁部13,16から先端側の不要部分を切除する一方、第1基材11では所要位置に空気流入口20を開口形成すると共に、第2基材14では空気流出口21を画成するための前記スリット22を形成することにより、前記空気案内ダクト10が完成する。
【0018】
前述した圧空成形では、第1基材11と第2基材14の成形および接合が同時になされるので、成形作業の合理化を図り得る。なお圧空成形においては、前記第1基材11と第2基材14との材質を同系統のものにすることが望ましい。
【0019】
一方、真空成形を利用して本実施例の空気案内ダクト10を成形する場合には、第1基材11用の真空成形型を利用して発泡樹脂シート材25から第1基材11を成型すると共に、第2基材14用の真空成形型を利用して発泡樹脂シート材26から第2基材14を成形する。そして次工程において、第1基材11の外周端縁部13と第2基材14の外周端縁部16とを接着剤等で接着して、該第1基材11と第2基材14とを長手方向へ接合することにより、空気案内ダクト10が形成される。なお前記第1基材11と第2基材14とは、接着剤による接着結合の他に、例えば振動溶着(融着)、熱板を利用した熱溶着(融着)、超音波溶着(融着)等の方法によっても好適に接合可能である。
【0020】
このように形成された空気案内ダクト10は、第2基材14における本体部15の壁部15aがパネル基材31の裏側形状に合致する曲面状に形成されており、該壁部15aを該パネル基材31の裏面に適宜密着させた状態で装着されるようになり、外周端縁部13,16や前記接続部材43を利用してパネル基材31に固定される。なお固定手段としては、パネル基材31の裏側に突出形成したピン34を前記外周端縁部13,16に貫通させて該ピン34の頭部を熱カシメする方法を例示するが、これ以外にパネル基材31の裏側に突設形成したボス(図示せず)に前記外周端縁部13側からビスをねじ込む方法等も採用可能である。なお、第2基材14における本体部15の壁部15aとパネル基材31の裏面とを、例えば両面テープや接着剤を利用して貼着または接着するようにすれば、空気案内ダクト10の安定的な固定が可能である。殊に、前記開口部32の裏面周囲部32aと第2基材14の壁部15aとを密着固定すれば、エアーアウトレット35の嵌合連結時に空気流通口21周囲の不要な変形が好適に規制される。
【0021】
【実施例の作用】
次に、前述のように構成された本実施例の空気案内ダクトの作用につき説明する。
【0022】
空気案内ダクト10における第1基材11は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等を材質とする発泡樹脂シート材25から所要形状に一体成形され、また第2基材14は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等の同材質の発泡樹脂シート材26から所要形状に一体成形される。なお、圧空成形により成形する場合は、第1基材11と第2基材14の成形と外周端縁部13,16の接合が同時になされ、真空成形により成形する場合は、第1基材11の成形と第2基材14の成形とが夫々個別に実施された後、成形された両基材11,14を後工程で外周端縁部13,16同士を互いに接合する。そして後工程において、第1基材11では所要位置に空気流入口20を開口形成すると共に、第2基材14では空気流出口21を画成するための前記スリット22を形成する。
【0023】
前記第1基材11および第2基材14とを、互いの外周端縁部13,16で長手方向に接合して形成された本実施例の空気案内ダクト10は、空気流入口20に前記接続部材43を装着した後、インストルメントパネル30の内部裏側の所定位置に整合させ、例えば前述した熱カシメ等を利用して該パネル基材31に取付固定される。このとき、第2基材14の壁部15aの表面に両面テープまたは接着剤を貼着または塗布しておけば、パネル基材31に対する空気案内ダクト10の装着力が増加する。このように、パネル基材31の裏側に空気案内ダクト10を装着すると、第2基材14に設けた各弾性片部23が該パネル基材31の開口部32に臨んでおり(図9(a))、該開口部32を介して前側からエアーアウトレット35を装着すると、夫々の弾性片部23が撓曲してハウジング36が空気案内ダクト10の空気流通路17内へ延出するようになり、該ダクト10とエアーアウトレット35との空間的な連通が形成される(図9(b))。また夫々の弾性片部23は、弾性変形により発生した復帰弾力によってハウジング36の外周面36aに密着するようになり、空気案内ダクト10とエアーアウトレット35の気密も同時に形成される。
【0024】
そして、本実施例の空気案内ダクト10を取付固定したインストルメントパネル30を乗員室の前方に組付けた際には、第1基材11の空気流入口20に装着した接続部材43がエアコンユニット40の第1空気排出ダクト41に整合連結される。このもとで、前記インストルメントパネル30に配設した空調操作パネルでの所要操作により前記エアコンユニット40の運転を開始すると、該エアコンユニット40内で所定温度に調節された調温空気は、前記第1空気排出ダクト41から空気流入口20を介して空気流通路17内へ流出する。その後、空気案内ダクト10の空気流通路17を移動した調温空気は、空気流出口21に嵌合したエアーアウトレット35のハウジング36内へ通出された後、該エアーアウトレット35の空気吹出口から乗員室内へ吹出すようになる。この時、空気流通路17内を空気流出口21側へ移動する調温空気の風圧が各弾性片部23へ作用するようになるから、夫々の弾性片部23がハウジング36の外周面36aに押し付けられて空気案内ダクト10とエアーアウトレット35との密着が強まって気密が更に向上する。
【0025】
このように構成された本実施例の空気案内ダクト10では、エアコンユニット40へ臨む第1基材11に空気流入口20を形成すると共に、インストルメントパネル30へ臨む第2基材14に空気流出口21を形成し、これら空気流入口20および空気流出口21は外周端縁部13,16に臨まないように形成した。このため、エアーアウトレット35に連結される空気流出口21は、前記実施例に示したように、各弾性片部23の弾性的な撓曲変形量によってその開口広さおよび形状が適宜調整可能であるから、ハウジング36の外形形状が異なるエアーアウトレット35の嵌合連結を好適に許容し得る。しかも、エアーアウトレット35の装着に伴ってハウジング36の押圧で変形した各弾性片部23は、その復帰弾力によって該ハウジング36の外周面36aに密着するようになるから、これら弾性片部23が気密を形成するシール材としての機能をも具有するようになり、従来実施のシール材を不要としてシール材貼着作業を省略することができる。
【0026】
また本実施例の空気案内ダクト10では、第2基材14がパネル基材31の裏側に密着した状態で設置されているので、該パネル基材31の裏側空間に対する該ダクト10の設置スペースが少なくて済み、他の各種車載機器(エアバッグ装置等)の設置の自由度が高まる。
【0027】
なお前記実施例では、空気流出口21を画成する弾性片部23を形成するための前記スリット22の形成数を6本としたが、このスリット22の数を多くすれば弾性片部23の数が増加するので、エアーアウトレット35のハウジング36の外周面36aに対する追従性が向上する。従って、本実施例のような角筒体状のハウジング36を有するエアーアウトレット35のみならず、円筒体状や多角形状のハウジングを有するエアーアウトレットにも好適に対応し得る。また、頂部を適宜切除して各弾性片部23を台形状とすれば、ハウジング36の押圧によって弾性変形した際に、空気流通路17内へ延出する長さを短くできるので調温空気のスムーズな流通に支障を来たすことがない
【0028】
また本実施例の空気案内ダクト10では、該ダクト10の全体を構成する第1基材11および第2基材14が発泡樹脂シート材25,26から形成されているから、該空気案内ダクト10の外表面に結露が発生し難くなると共にこの結露による水滴の発生および滴下も好適に防止される。従って、車両内装部材の内部に配設されたハーネスや車載機器に水滴が滴下することがないので、ショートしたり車載機器の誤作動や故障、或いは車体等の鋼材部品の錆発生等をも好適に防止し得る。更に、第1基材11および第2基材14は吸音効果にも優れているので、他部材との接触による異音の発生が防止される一方、前記エアコンユニット40内で駆動するブロアの運転騒音がエアーアウトレット35を介して乗員室内へ漏れることも好適に防止される。一方、発泡樹脂シート材25,26自体が軽量であるため、これにより形成された実施例の空気案内ダクト10は、従来のブロー成形により成形された空気案内ダクトに対して大幅な軽量化(40%程度)が図られる。
【0029】
図8および図10は、フロントドアに装着されたガラスのデフロスト用に供される調温空気を流通案内する空気案内ダクト55を示したもので(図3および図4)、インストルメントパネル30の正面左側の上面に設けられるエアーアウトレット37と、乗員室前方に搭載されるエアコンユニット40とを連通的に接続し、該エアコンユニット40の第2空気排出ダクト42から送出される調温空気を、前記エアーアウトレット37へ流通案内するためのものである。この空気案内ダクト55も、発泡樹脂シート材25から形成された第1基材56と、同じく発泡樹脂シート材26から形成された第2基材57から構成され、これら前記第1基材56と第2基材57とを長手方向へ接合することで、内部に空気流通路58を画成した中空体状を呈している。
【0030】
そして、第2基材57の壁部57aの端部近傍に設けた複数のスリット59により弾性片部60を形成し、この弾性片部60の弾性的な撓曲変形により空気流出口61を画成し得るようになっている。この空気案内ダクト55においても、夫々の弾性片部60の撓曲変形量により空気流出口61の開口広さが調整可能となっており、ハウジング38の外形形状およびサイズが異なる複数種類のエアーアウトレット37に対応し得る。なおこの空気案内ダクト55では、前記第2空気排出ダクト42に連結される空気流入口62は、従来形態のものに形成されている。
【0031】
前記実施例の空気案内ダクト10では、エアコンユニット40の第1空気排出ダクト41に連結される空気流入口20を、単に開口した形態のものを例示しているが、この空気流入口20は第1基材11の本体部12の壁部12aに位置しているので、該空気流入口20も前記空気流出口21と同様に弾性片部の撓曲変形によって画成される形態に変更可能である。空気流入口20をこのような形態とすれば、前記第1空気排出ダクト41の形状が変更されても当該空気案内ダクト10をそのまま使用することができる。
【0032】
なお前記実施例では、インストルメントパネル30における内部左側に配設される空気案内ダクト10,55についてのみ説明し、該パネル30の内部右側に配設される空気案内ダクトについては図示および説明を省略したが、この空気案内ダクトも同様に構成し得る。
【0033】
更に前記実施例では、空気案内ダクト10(55)が2枚の発泡樹脂シート材25,26を成形してなる場合を例示したが、この枚数はこれに限定されるものではなく、例えば3枚以上であってもよい。
【0034】
更にまた、前記実施例に係る空気案内ダクト10,55は、フロアーコンソール,ピラーガーニッシュおよび天井パネル等の各種車両内装部材の内部裏側に配設される各空気案内ダクトにも好適に応用し得る。
【0035】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る空気案内ダクトでは、複数の発泡樹脂シート材を成形して構成すると共に、このうちの一方の発泡樹脂シート材を車両内装部材の裏側を指向する位置に臨ませると共に、該車両内装部材に装着されるエアーアウトレットが連結される空気流出口を、当該発泡樹脂シート材の所要位置に設けるようにした。このため前記空気流出口は、前記発泡樹脂シート材に設けた複数のスリットによって該シート材の一部から形成された各弾性片部が、内側へ弾性的に撓曲変形した結果として画成されるようになり、前記エアーアウトレットは夫々の弾性片部を押し広げるようにして嵌合するだけで連結し得る利点がある。しかもエアーアウトレットが連結された状態では、前記各弾性片部が復帰弾力によって該エアーアウトレットにおけるハウジングの外周面に密着するようになるから、空気案内ダクトとエアーアウトレットとの気密が好適に形成され、従来のようなシール材の装着を不要とすることにより組立作業の合理化およびコストダウンを図り得る利点もある。また、ハウジングの外形形状やサイズが異なったエアーアウトレットの嵌合連結をも許容し得るので、複数の車両に共通的に実施し得る効果もある。更に、車両内装部材側を指向した発泡樹脂シート材を該内装部材に密着させながら装着し得るので、設置スペースを小さくし得る等の効果等も奏する。なお、前記車両内装部材におけるエアアウトレット装着部の裏面周囲部と前記発泡樹脂シート材と固着するようにすれば、該エアーアウトレットの嵌合装着時に該発泡樹脂シート材の不要な変形を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例に係る空気案内ダクトの斜視図である。
【図2】図1に示す空気案内ダクトの分解斜視図である。
【図3】図1に示す空気案内ダクトおよび別の空気案内ダクトをインストルメントパネルの裏側に装着すると共に、各ダクトの空気流出口に対して対応のエアーアウトレットを装着する状態を示す概略斜視図である。
【図4】図3に示すインストルメントパネルと、本実施例の空気案内ダクトおよび別の空気案内ダクトを分解状態で示す概略斜視図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】図3のVII−VII線で破断した部分断面図である。
【図8】図3のVII−VII線で破断した部分断面図である。
【図9】空気案内ダクトにおける弾性片部の変形態様を示す要部断面図であって、(a)はエアーアウトレットの装着前で弾性片部が変形していない状態を示し、(b)はエアーアウトレットの装着により弾性片部が撓曲変形してハウジングに密着している状態を示している。
【図10】別の空気案内ダクトにおける弾性片部の変形態様を示す要部断面図であって、(a)はエアーアウトレットの装着前で弾性片部が変形していない状態を示し、(b)はエアーアウトレットの装着により弾性片部が撓曲変形してハウジングに密着している状態を示している。
【図11】空気案内ダクトを構成する第1基材および第2基材を圧空成形により成形する工程説明図であって、スペーサを挟んで二枚の発泡樹脂シート材を把持する状態を示している。
【図12】空気案内ダクトを構成する第1基材および第2基材を圧空成形により成形する工程説明図であって、スペーサに把持した二枚の発泡樹脂シート材間の空間に圧縮空気を送り込むと共に、両発泡樹脂シート材をヒータで予備加熱している状態を示している。
【図13】空気案内ダクトを構成する第1基材および第2基材を圧空成形により成形する工程説明図であって、成形型の上型および下型を加熱された両発泡樹脂シート材の上下方向から近接する状態を示している。
【図14】空気案内ダクトを構成する第1基材および第2基材を圧空成形により成形する工程説明図であって、上型および下型が型締めされると共に該上型および下型の各成形面に発泡樹脂シート材が密着した状態を示している。
【図15】二枚の発泡樹脂シート材から成形された第1基材および第2基材からなる従来の空気案内ダクトを示す斜視図である。
【図16】図15に示した空気案内ダクトの空気流出口にエアーアウトレットのハウジングが嵌合した際に、両者の間に隙間が画成されてしまう問題を示す部分断面図である。
【図17】エアコンユニットとエアーアウトレットとを空間的に連結しながら車両内装部材の内側に装着された空気案内ダクトを示す平面図である。
【符号の説明】
10 空気案内ダクト
15a,57a 壁部
21 空気流出口
22 スリット
23 弾性片部
25,26 発泡樹脂シート材
30 インストルメントパネル(車両内装部材)
32a 裏面周囲部
35 エアーアウトレット
36 ハウジング
36a 外周面
40 エアコンユニット

Claims (2)

  1. 所要形状に成形した複数の発泡樹脂シート材(25,26)を端部接合して構成され、エアーアウトレット(35)が装着される車両内装部材(30)の内側に配設すると共に、該エアーアウトレット(35)とエアコンユニット(40)側とを連通的に接続することで、このエアコンユニット(40)の調温空気を前記エアーアウトレット(35)へ案内するようにした空気案内ダクト(10)において、
    前記複数の発泡樹脂シート材(25,26)の一つのみ前記車両内装部材(30)の裏側形状に合致するよう形成された壁部(15a,57a)を該車両内装部材(30)の裏面に密着させた状態で装着され
    前記車両内装部材(30)の裏側に臨む発泡樹脂シート材(26)は、該車両内装部材(30)に装着される前記エアーアウトレット(35)に整合する位置に、放射状に延在するスリット(22)形成されると共に、該スリット(22)の交差部を自由端として撓曲変形可能で、車両内装部材(30)に装着した該エアーアウトレット(35)の嵌合連結を許容する空気流通口(21)を形成する複数の弾性片部(23)設けられ
    前記車両内装部材(30)の裏側に臨む発泡樹脂シート材(26)は、該車両内装部材(30)における前記エアーアウトレット(35)が装着される開口部(32)の裏面周囲部(32a)に対して前記スリット(22)の周囲を囲う壁部(15a,57a)が密着固定され、該壁部(15a,57a)と裏面周囲部(32a)との固定により前記弾性片部(23)における該発泡樹脂シート材(26)への接続端側の変形が規制され、
    前記弾性片部(23)は、自由端側を切除した台形形状とされる
    ことを特徴とする空気案内ダクト。
  2. 前記発泡樹脂シート材(25,26)は、発泡ポリエチレンまたは発泡ポリプロピレンを材質とする請求項1記載の空気案内ダクト。
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