JP2001212887A - タイヤ構造体の成形装置 - Google Patents

タイヤ構造体の成形装置

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JP2001212887A
JP2001212887A JP2000025279A JP2000025279A JP2001212887A JP 2001212887 A JP2001212887 A JP 2001212887A JP 2000025279 A JP2000025279 A JP 2000025279A JP 2000025279 A JP2000025279 A JP 2000025279A JP 2001212887 A JP2001212887 A JP 2001212887A
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belt
tire
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tread
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JP2000025279A
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Shigemasa Takagi
茂正 高木
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Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
Original Assignee
Fuji Bellows Co Ltd
Fuji Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ成形部材をトレイに支持した状態で、
成形機構の成形ドラム上に円滑に供給できるとともに、
空になったトレイを成形機構から円滑に搬出処理でき
て、タイヤ構造体を連続的に能率よく成形できる成形装
置を提供する。 【解決手段】 複数種のタイヤ成形部材B1,B2,T
1を各別に支持したトレイ35,36,37を、トレイ
搬入出機構40,41によりトレイロード機構39上の
異なったトレイ搬入位置P1,P3に搬入するととも
に、そのトレイロード機構39により成形機構31の供
給巻付機構34上へ順に搬入する。その後、各タイヤ成
形部材B1,B2,T1をトレイ35〜37に支持され
た状態で、供給巻付機構34により成形ドラム32上に
移送供給して、成形ドラム32の外周に巻き付ける。空
のトレイ35〜37は、供給巻付機構34上からトレイ
ロード機構39及びトレイ搬入出機構40,41を介し
て順に搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばブレーカ
ーベルト及びトレッドゴム等の複数種のタイヤ成形部材
により、ベルトトレッド構造体等のタイヤ構造体を成形
する成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のタイヤ構造体の成形装置
としては、例えば特公平5−4211号公報(第1従来
構成)及び特開平8−207168号公報(第2従来構
成)に開示されるような構成が知られている。
【0003】第1従来構成においては、運搬台車上に複
数段のコンベアが配設され、それらのコンベア上にはト
レッドゴム等のタイヤ成形部材が支持されている。運搬
台車の下部には昇降機が付設され、この昇降機により運
搬台車が持ち上げられて、いずれか1つのコンベアが所
定高さの供給位置へ順に移動配置されるようになってい
る。
【0004】タイヤ成形機の成形ドラムの周側には、ト
レイを有する供給機が配置されている。供給機の側部に
はモータによって回転される駆動ギヤが設けられ、運搬
台車上の1つのコンベアが供給位置に移動配置されたと
き、この駆動ギヤがコンベアの端部の被動ギヤに連結さ
れるようになっている。そして、この状態でモータの回
転によりコンベアが作動され、そのコンベア上のタイヤ
成形部材が供給機のトレイ上を経て成形ドラム上に供給
されて、成形ドラムの外周に巻き付けられるようになっ
ている。
【0005】また、第2従来構成においては、複数種の
タイヤ成形部材がそけぞれ長尺状に成形され、コンベア
で搬送されながら所定長に切断されて、表面が平坦で積
み重ね可能なパレット上に載置される。このように異種
のタイヤ成形部材が載置されたパレットは、タイヤの1
本分を1組として、その貼合わせ順序と逆順に積み重ね
られて、タイヤ成形機の機台付近に搬送される。そし
て、この1組のパレットが上段のパレットから順に送り
出され、そのパレット上のタイヤ成形部材がタイヤ成形
機の成形ドラムの下面に接触されて、その成形ドラムの
外周に巻き付けられるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの従
来構成においては、次のような問題があった。すなわ
ち、第1従来構成では、トレッドゴム等の柔軟性を有す
る長尺状のタイヤ成形部材が、パレット等を使用するこ
となくコンベア上に直接支持され、コンベアの作動によ
り、供給機のトレイ上を経て成形ドラム上に供給される
ようになっている。このため、タイヤ成形部材がしわ等
を生じて成形ドラム上に円滑に供給されず、成形不良が
発生しやすいという問題があった。
【0007】一方、第2従来構成では、タイヤ成形部材
がパレット上に支持された状態で、成形ドラムの下部へ
順に送り込まれるようになっているので、前記第1従来
構成に比較すれば、成形ドラムに対するタイヤ成形部材
の供給が円滑になって、成形不良を低減することができ
る。しかしながら、この第2従来構成には、成形ドラム
にタイヤ成形部材を供給した後、空になったパレットを
処理する機構が装備されていない。このため、タイヤ構
造体の成形を連続的に能率よく行うことができないとい
う問題があった。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、複数種のタイヤ成形部材をトレイに支持
した状態で、成形機構の成形ドラムに対して円滑に供給
することができるとともに、空になったトレイを成形機
構から円滑に搬出処理することができて、タイヤ構造体
の成形を連続的に能率よく行うことができるタイヤ構造
体の成形装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載のタイヤ構造体の
成形装置の発明では、一軸線の周りで回転される成形ド
ラムと、トレイ上に各別に支持された複数種のタイヤ成
形部材を成形ドラムに順に移送供給して、その成形ドラ
ムの外周に巻き付ける供給巻付機構とを設けた成形機構
と、その成形機構の供給巻付機構上に異種のタイヤ成形
部材を支持したトレイを順に搬入するとともに、供給巻
付機構上から空のトレイを順に搬出するトレイロード機
構と、そのトレイロード機構上の異なったトレイ搬入出
位置に対して、異種のタイヤ成形部材のためのトレイを
搬入出する複数のトレイ搬入出機構とを備えたことを特
徴とするものである。
【0010】従って、複数種のタイヤ成形部材をトレイ
に支持した状態でしわ等が生じることなく、成形機構の
成形ドラムに対して円滑に供給することができる。ま
た、タイヤ成形部材の供給後に、空になったトレイを成
形機構から円滑に搬出処理することができる。よって、
タイヤ構造体の成形を連続的に能率よく行うことができ
る。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のタイヤ構造体の成形装置において、前記トレイ搬入
出機構は、タイヤ成形部材としてのブレーカーベルトを
搬入出するためのベルト用トレイ搬入出機構と、別のタ
イヤ成形部材としてのトレッドゴムを搬入出するための
トレッド用トレイ搬入出機構とからなることを特徴とす
るものである。
【0012】従って、ベルト用トレイ搬入出機構及びト
レッド用トレイ搬入出機構により、タイヤ成形部材とし
てのブレーカーベルト及びトレッドゴムをトレイ上に各
別に支持した状態で、トレイロード機構上へ円滑に供給
することができる。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のタイヤ構造体の成形装置において、前記ベルト用ト
レイ搬入出機構及びトレイロード機構は、第1ブレーカ
ーベルトを支持する第1ベルト用トレイと、第2ブレー
カーベルトを支持する第2ベルト用トレイとを積層状態
で同時に搬入出することを特徴とするものである。
【0014】従って、ベルト用トレイ搬入出機構及びト
レイロード機構により、第1ブレーカーベルトのための
第1ベルト用トレイと、第2ブレーカーベルトのための
第2ベルト用トレイとを積層した状態で、成形機構の供
給巻付機構に対して同時に能率よく搬入出することがで
きる。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載のタイヤ構造体の成形装置において、前記成形機構に
は、供給巻付機構上に積層支持された第1及び第2ベル
ト用トレイのうち、上段のベルト用トレイが空になった
とき、その空のベルト用トレイを仮置き保持するための
トレイ仮置機構を設けたことを特徴とするものである。
【0016】従って、供給巻付機構上に積層支持された
第1及び第2ベルト用トレイのうち、上段のベルト用ト
レイ上のブレーカーベルトの供給が終了した後、空にな
ったベルト用トレイをトレイ仮置機構により仮置き保持
することができる。よって、空のベルト用トレイが邪魔
になることなく、下段のベルト用トレイ上のブレーカー
ベルトの供給動作を容易に行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施形態
を、図面に基づいて説明する。 (概要構成)まず、この実施形態のタイヤ構造体の成形
装置の全体構成について、概略的に説明する。図1〜図
3に示すように、工場等の床面上にはタイヤ構造体とし
てベルトトレッド構造体を成形するための成形機構31
が左右方向へ延びるように装設されている。成形機構3
1の中央上部には成形ドラム32が前後方向に延びる軸
線上で回転可能に配設され、モータ33により図2の時
計方向に回転されるようになっている。
【0018】前記成形機構31の右側部には供給巻付機
構34が配設されている。この供給巻付機構34上に
は、タイヤ成形部材としての第1ブレーカーベルトB1
を支持した第1ベルト用トレイ35、別のタイヤ成形部
材としての第2ブレーカーベルトB2を支持した第2ベ
ルト用トレイ36、及びさらに別のタイヤ成形部材とし
てのトレッドゴムT1を支持したトレッド用トレイ37
が載置されるようになっている。なお、第1ベルト用ト
レイ35と第2ベルト用トレイ36とは上下に積層した
状態で載置され、トレッド用トレイ37は単独で載置さ
れるようになっている。
【0019】そして、両ベルト用トレイ35,36が載
置された状態で、供給巻付機構34が作動されることに
より、両ブレーカーベルトB1,B2が成形ドラム32
の下部へ順に移送供給されて、その成形ドラム32の外
周に巻き付けられる。その後、トレッド用トレイ37が
載置された状態で、供給巻付機構34が作動されること
により、トレッドゴムT1が成形ドラム32の下部に移
送供給されて、その成形ドラム32の外周のブレーカー
ベルトB1,B2上に巻き付けられるようになってい
る。
【0020】前記成形機構31の左側部にはトレイ仮置
機構38が配設されてる。そして、供給巻付機構34上
に積層支持された第1及び第2ベルト用トレイ35,3
6のうち、上段のベルト用トレイ35上の第1ブレーカ
ーベルトB1の供給が終了したとき、空になったベルト
用トレイ35がトレイ仮置機構38により仮置き保持さ
れる。この状態で、下段のベルト用トレイ36上の第2
ブレーカーベルトB2の供給動作が行われ、その後に空
になった下段のベルト用トレイ36上に、トレイ仮置機
構38から上段のベルト用トレイ35が返されて積層支
持されるようになっている。
【0021】前記成形機構31と交差して前後方向へ延
びるように、工場等の床面上にはトレイロード機構39
が装設されている。このトレイロード機構39上には、
ブレーカーベルトB1,B2を支持したベルト用トレイ
35,36を搬入するベルト用トレイ搬入位置P1、及
び空のベルト用トレイ35,36を搬出するベルト用ト
レイ搬出位置P2が設けられている。また、トレイロー
ド機構39上には、トレッドゴムT1を支持したトレッ
ド用トレイ37を搬入するトレッド用トレイ搬入位置P
3、及び空のトレッド用トレイ37を搬出するトレッド
用トレイ搬出位置P4が設けられている。
【0022】さらに、前記トレイロード機構39上に
は、成形機構31の供給巻付機構34に対して各トレイ
35〜37を受け渡しまたは受け取るトレイ授受位置P
5、及び空のベルト用トレイ35,36の搬出時に、そ
れらのトレイ35,36を一時的に待機させるトレイ待
機位置P6が設けられている。
【0023】そして、このトレイロード機構39によ
り、ブレーカーベルトB1,B2を支持した第1及び第
2ベルト用トレイ35,36が積層状態で、ベルト用ト
レイ搬入位置P1からベルト授受位置P5に搬送され
て、成形機構31の供給巻付機構34上へ同時に受け渡
される。また、成形ドラム32へのブレーカーベルトB
1,B2の供給後に、空のベルト用トレイ35,36が
積層状態で、供給巻付機構34上から受け取られてトレ
イ待機位置P6に一時的に待機された後、ベルト用トレ
イ搬出位置P2へ同時に搬出されるようになっている。
【0024】さらに、トレイロード機構39により、ト
レッドゴムT1を支持したトレッド用トレイ37が、ト
レッド用トレイ搬入位置P3からベルト授受位置P5に
搬送されて、供給巻付機構34上に受け渡される。ま
た、成形ドラム32へのトレッドゴムT1の供給後に、
空のトレッド用トレイ37が供給巻付機構34上から受
け取られて、トレッド用トレイ搬出位置P4に搬出され
るようになっている。
【0025】前記トレイロード機構39のベルト用トレ
イ搬入位置P1及びベルト用トレイ搬出位置P2に対応
して左右方向へ延びるように、工場等の床面上にはベル
ト用トレイ搬入出機構40が装設されている。そして、
このベルト用トレイ搬入出機構40により、ブレーカー
ベルトB1,B2を支持した第1及び第2ベルト用トレ
イ35,36が積層状態で、トレイロード機構39のベ
ルト用トレイ搬入位置P1へ同時に搬入される。また、
空のベルト用トレイ35,36が積層状態で、トレイロ
ード機構39のベルト用トレイ搬出位置P2から同時に
搬出されるようになっている。
【0026】前記トレイロード機構39のトレッド用ト
レイ搬入位置P3及びトレッド用トレイ搬出位置P4に
対応して左右方向へ延びるように、工場等の床面上には
トレッド用トレイ搬入出機構41が装設されている。そ
して、このトレッド用トレイ搬入出機構41により、ト
レッドゴムT1を支持したトレッド用トレイ37が、ト
レイロード機構39のトレッド用トレイ搬入位置P3へ
同時に搬入される。また、空のトレッド用トレイ37
が、トレイロード機構39のトレッド用トレイ搬出位置
P4から搬出されるようになっている。
【0027】(成形機構31の供給巻付機構34)次
に、前記成形機構31の供給巻付機構34の詳細構成に
ついて説明する。図4〜図8に示すように、基台44上
には支持フレーム45が複数の支柱46を介して配設さ
れ、その前面には一対のレール47が左右方向へ平行に
延びるように敷設されている。レール47には移動テー
ブル48が移動可能に支持され、その上面には昇降テー
ブル49が前後両側の複数の昇降ブロック50を介して
昇降可能及び揺動可能に支持されている。
【0028】前記移動テーブル48の左端部には、移動
用モータ51が配設されている。そして、このモータ5
1の回転により、ピニオン52及びラック53を介し
て、移動テーブル48がトレイロード機構39のトレイ
授受位置P5と対応する位置、成形ドラム32と対応す
る位置、及びトレイ仮置機構38と対応する位置に移動
されるようになっている。
【0029】図4及び図6に示すように、前記昇降テー
ブル49の上面の後部及び左側部には、複数の第1クラ
ンプローラ54が回転可能に配設されている。各第1ク
ランプローラ54と対応するように、昇降テーブル49
の上面の前部及び右側部には、複数のクランプ用シリン
ダ55が配設され、それらのピストンロッドの先端には
第2クランプローラ56が回転可能に取り付けられてい
る。
【0030】そして、移動テーブル48がトレイロード
機構39のトレイ授受位置P5と対応する位置に移動さ
れた状態で、トレイロード機構39からブレーカーベル
トB1,B2を支持したベルト用トレイ35,36また
はトレッドゴムT1を支持したトレッド用トレイ37が
受け渡されたとき、各クランプ用シリンダ55のクラン
プ動作により、それらのトレイ35〜37がクランプロ
ーラ54,56間でクランプされる。また、成形ドラム
32へのブレーカーベルトB1,B2またはトレッドゴ
ムT1の供給後に、移動テーブル48がトレイロード機
構39のトレイ授受位置P5と対応する位置に移動され
たとき、各クランプ用シリンダ55の解放動作により、
空のトレイ35〜37がクランプローラ54,56間の
クランプ状態から解放されるようになっている。
【0031】図7〜図9に示すように、前記移動テーブ
ル48上には、昇降用モータ57が配設されている。そ
して、このモータ57の回転により、駆動ギヤ58、被
動ギヤ59、伝達軸60、歯付き駆動プーリ61、歯付
きベルト62、歯付き被動プーリ63、伝達軸64、及
びカップリング65を介して、駆動軸66が回転され、
その回転に伴ってピニオン67及びラック68を介して
各昇降ブロック50が昇降されるようになっている。
【0032】前記各昇降ブロック50には一対のクッシ
ョン用シリンダ69が取付板70を介してそれぞれ取り
付けられ、それらのピストンロッド間には揺動体71が
架設支持されている。各揺動体71の中間部には支持体
72がピン73を介して揺動可能に支持され、これらの
支持体72上に前記昇降テーブル49が取り付けられて
いる。
【0033】そして、ブレーカーベルトB1,B2また
はトレッドゴムT1を支持したトレイ35〜37が昇降
テーブル49上にクランプされた状態で、移動テーブル
48がトレイロード機構39のトレイ授受位置P5と対
応する位置から左方向に移動されて、ブレーカーベルト
B1,B2またはトレッドゴムT1の始端部が成形ドラ
ム32と対応したとき、移動テーブル48の移動が停止
される。この状態で、昇降用テーブル49が上昇され
て、ブレーカーベルトB1,B2またはトレッドゴムT
1が成形ドラム32の外周下面に押し付けられる。その
後、成形ドラム32が図2の時計方向に回転されるとと
もに、移動テーブル48が左方向へ移動されることによ
り、ブレーカーベルトB1,B2またはトレッドゴムT
1が成形ドラム32の外周に巻き付けられるようになっ
ている。
【0034】この場合、トレイ35〜37が成形ドラム
32の下方を通過する際に、そのトレイ35〜37の通
過部分と対応する位置のクッション用シリンダ69の緩
衝作用により、揺動体71が揺動されて、トレイ35〜
37の通過部分の下降または傾動が許容されるようにな
っている。
【0035】(成形機構31のトレイ仮置機構38)次
に、前記成形機構31のトレイ仮置機構38の詳細構成
について説明する。図4、図10及び図11に示すよう
に、前記基台44上には前後一対の支持バー76が支柱
77を介して左右方向へ平行に延長配置されている。各
支持バー76の両端には昇降用シリンダ78がそれぞれ
取り付けられ、それらのピストンロッドの上端には昇降
板79が取り付けられている。各昇降板79上にはクラ
ンプ用シリンダ80が支持され、それらのピストンロッ
ドの内端にはクランプ爪81がそれぞれ取り付けられて
いる。
【0036】そして、前記供給巻付機構34の昇降テー
ブル49上に積層支持されたベルト用トレイ35,36
のうち、上段のベルト用トレイ35上の第1ブレーカー
ベルトB1が成形ドラム32上に供給された後、移動テ
ーブル48がトレイ仮置機構38と対応する位置に停止
されたとき、各クランプ用シリンダ80が作動されて、
上段の空のベルト用トレイ35が前後各一対のクランプ
爪81間でクランプされる。その後、各昇降用シリンダ
78が作動されて各昇降板79が上昇され、図11に鎖
線で示すように、上段の空のベルト用トレイ35が仮置
位置に仮置き保持されるようになっている。
【0037】その後、移動テーブル48が右方向に復帰
移動され、下段のベルト用トレイ36上の第2ブレーカ
ーベルトB2の始端部が成形ドラム32と対応したと
き、その移動テーブル48の復帰移動が停止される。こ
の状態で、昇降テーブル49の上昇により、第2ブレー
カーベルトB2が成形ドラム32の外周下面に押し付け
られた後、成形ドラム32が回転されるとともに、移動
テーブル48が左方向へ再び移動されて、第2ブレーカ
ーベルトB2が成形ドラム32の外周に巻き付けられ
る。
【0038】この巻付動作後に、移動テーブル48がト
レイ仮置機構38と対応する位置に停止されたとき、各
昇降用シリンダ78の作動により、上段の空のベルト用
トレイ35が下降されるとともに、各クランプ用シリン
ダ80の作動により、ベルト用トレイ35に対する各ク
ランプ爪81のクランプが解放される。これにより、上
段のベルト用トレイ35が、昇降テーブル49上の下段
のベルト用トレイ36上に返されて積層支持されるよう
になっている。
【0039】(トレイロード機構39)次に、前記トレ
イロード機構39の詳細構成について説明する。図12
〜図19に示すように、工場等の床面上には搬送フレー
ム84が前後一対の支柱85を介して前後方向に延長配
置され、その下面及び上面には各一対のレール86,8
7が前後方向へ平行に敷設されている。搬送フレーム8
4の下部レール86にはベルト用トレイ搬送台88が移
動可能に支持され、その両側下部には第1ベルト用トレ
イ35及び第2ベルト用トレイ36を積層状態でチャッ
クするための前後各一対の第1及び第2チャック爪8
9,90が装備されている。搬送フレーム84の上部レ
ール87にはトレッド用トレイ搬送台91が移動可能に
支持され、その両側下部にはトレッド用トレイ37をチ
ャックするための前後各一対のチャック爪92が装備さ
れている。
【0040】そして、図13に示すように、ベルト用ト
レイ搬入位置P1において、ブレーカーベルトB1,B
2を支持した第1及び第2ベルト用トレイ35,36が
積層状態で、第1及び第2チャック爪89,90にチャ
ックされた後、ベルト用トレイ搬送台88がベルト授受
位置P5に移動されることにより、供給巻付機構3の昇
降テーブル49上へのブレーカーベルトB1,B2の搬
入が行われる。また、成形ドラム32へのブレーカーベ
ルトB1,B2の供給後に、ベルト授受位置P5におい
て、昇降テーブル49上の空のベルト用トレイ35,3
6が積層状態で、第1及び第2チャック爪89,90に
チャックされた後、ベルト用トレイ搬送台88がトレイ
待機位置P6を経てベルト用トレイ搬出位置P2に移動
されることにより、空のベルト用トレイ35,36の一
時的待機及び搬出が行われるようになっている。
【0041】さらに、トレッド用トレイ搬入位置P3に
おいて、トレッドゴムT1を支持したトレッド用トレイ
37が、チャック爪92にチャックされた後、トレッド
用トレイ搬送台91がベルト授受位置P5に移動される
ことにより、昇降テーブル49上へのトレッドゴムT1
の搬入が行われる。また、成形ドラム32へのトレッド
ゴムT1の供給後に、ベルト授受位置P5において、昇
降テーブル49上の空のトレッド用トレイ37が、チャ
ック爪92にチャックされた後、トレッド用トレイ搬送
台91がトレッド用トレイ搬出位置P4に移動されるこ
とにより、空のトレッド用トレイ37の搬出が行われる
ようになっている。
【0042】そこで、前記ベルト用トレイ搬送台88の
構成についてさらに詳細に説明する。図14〜図16に
示すように、ベルト用トレイ搬送台88の側部には移動
用モータ93が配設され、このモータ93の回転によ
り、ピニオン94及びラック95を介して、ベルト用ト
レイ搬送台88が前後方向へ移動されるようになってい
る。ベルト用トレイ搬送台88の下部には、昇降支持板
96が左右一対のレール97を介して昇降可能に支持さ
れている。ベルト用トレイ搬送台88の中央上面には昇
降用モータ98が配設され、このモータ98の回転によ
り、ギヤ99,100、ボールネジ101及びナット1
02を介して、昇降支持板96が昇降されるようになっ
ている。
【0043】前記昇降支持板96の左右両端部には前後
各一対の第1チャック用シリンダ103が取り付けら
れ、それらのピストンロッドには前記第1チャック爪8
9が取り付けられている。各第1チャック用シリンダ1
03の外側には前後各一対の第2チャック用シリンダ1
04が取付板105を介して取り付けられ、それらのピ
ストンロッドには前記第2チャック爪90が取り付けら
れている。
【0044】そして、ベルト用トレイ搬送台88がベル
ト用トレイ搬入位置P1、ベルト用トレイ搬出位置P
2、またはトレイ授受位置P5に移動された状態で、昇
降用モータ98により昇降支持板96が昇降されるとと
もに、チャック用シリンダ103,104により各チャ
ック爪89,90が開閉動作される。これにより、前記
各位置P1,P2,P5において、ブレーカーベルトB
1,B2を支持したベルト用トレイ35,36または空
のベルト用トレイ35,36が、積層状態でチャックま
たはチャック解放されるようになっている。
【0045】次に、前記トレッド用トレイ搬送台91の
構成についてさらに詳細に説明する。図17〜図19に
示すように、トレッド用トレイ搬送台91の下部には移
動用モータ106が配設され、このモータ106の回転
により、ピニオン107及びラック108を介して、ト
レッド用トレイ搬送台91が前後方向へ移動されるよう
になっている。トレッド用トレイ搬送台91の左右両側
部には、一対の昇降支持板109がレール110を介し
て昇降可能に支持されている。トレッド用トレイ搬送台
91の左右両側部には一対の昇降用シリンダ111が配
設され、これらの昇降用シリンダ111により、昇降支
持板109が昇降されるようになっている。各昇降支持
板109の外面には前後各一対のチャック用シリンダ1
12が取り付けられ、それらのピストンロッドには前記
チャック爪92が取り付けられている。
【0046】そして、トレッド用トレイ搬送台91がト
レッド用トレイ搬入位置P3、トレッド用トレイ搬出位
置P4、またはトレイ授受位置P5に移動された状態
で、昇降用モータ111により昇降支持板109が昇降
されるとともに、チャック用シリンダ112により各チ
ャック爪92が開閉動作される。これにより、前記各位
置P3,P4,P5において、トレッドゴムT1を支持
したトレッド用トレイ37または空のトレッド用トレイ
37が、チャックまたはチャック解放されるようになっ
ている。
【0047】(ベルト用トレイ搬入出機構40)次に、
前記ベルト用トレイ搬入出機構40の詳細構成について
説明する。図20〜図23に示すように、工場等の床面
上には支持テーブル115が一対の支持台116を介し
て配設され、その上面には一対のレール117が左右方
向へ平行に延びるように敷設されている。レール117
上にはトレイ搬送台118が移動可能に支持され、その
左右両端には各一対の保持爪119が突設されている。
そして、ブレーカーベルトB1,B2を支持したベルト
用トレイ35,36が積層状態でトレイ搬送台118上
に載置されたとき、それらのベルト用トレイ35,36
が保持爪119によって所定位置に保持されるようにな
っている。
【0048】前記支持テーブル115の左右両端部に
は、一対のスプロケット120,121が回転可能に支
持されている。両スプロケット120,121間には無
端状のチェーン122が掛装され、その一部がトレイ搬
送台118に固定されている。支持テーブル115の右
端部には移動用モータ123が配設され、そのモータ軸
が一方のスプロケット120に連結されている。そし
て、このモータ123の回転により、スプロケット12
0,121及びチェーン122を介してトレイ搬送台1
18が移動される。これにより、図20に実線で示す右
端位置において、トレイ搬送台118上に積層載置され
たベルト用トレイ35,36が、前記トレイロード機構
39のベルト用トレイ搬入位置P1と対応する左端位置
まで搬送されるようになっている。
【0049】前記トレイロード機構39のベルト用トレ
イ搬入位置P1と対応する左端位置において、支持テー
ブル115上には前後各一対の保持棒124が立設され
ている。各保持棒124の対向内面には保持爪125が
上方への逃げ回動可能に突設され、常にはバネ126に
より図23に示す突出位置に付勢保持されるようになっ
ている。ベルト用トレイ搬入位置P1と対応する左端位
置において、支持テーブル115上には前後一対のリフ
ト部材127が昇降可能に配設され、それらの対向内面
には複数のリフト爪128が突設されている。支持テー
ブル115には前後一対のリフト用シリンダ129が配
設され、それらのピストンロッドが各リフト部材127
に連結されている。
【0050】そして、ブレーカーベルトB1,B2を支
持したベルト用トレイ35,36がトレイ搬送台118
上に積層載置された状態で、そのトレイ搬送台118が
ベルト用トレイ搬入位置P1と対応する左端位置まで移
動されたとき、リフト用シリンダ129により、両リフ
ト部材127が上昇される。これにより、リフト爪12
8を介してベルト用トレイ35,36がトレイ搬送台1
18上から持ち上げられて、図23に鎖線で示すよう
に、保持棒124の保持爪125間に掛止保持される。
この状態で、前記ベルト用トレイ搬送台88上のチャッ
ク爪89,90に対して、ベルト用トレイ35,36の
受け渡しが行われるようになっている。
【0051】前記トレイロード機構39のベルト用トレ
イ搬出位置P2と対応するように、支持テーブル115
の左端後部にはトレイ支持台130が配設され、その左
右両端には各一対の保持爪131が突設されている。そ
して、ベルト用トレイ搬出位置P2において、ベルト用
トレイ搬送台88上のチャック爪89,90間からチャ
ック解放された空のベルト用トレイ35,36が、この
トレイ支持台130上に落下されて、保持爪131によ
り所定位置に保持されるようになっている。
【0052】(トレッド用トレイ搬入出機構41)次
に、前記トレッド用トレイ搬入出機構41の詳細構成に
ついて説明する。図24〜図27に示すように、工場等
の床面上には支持テーブル134が一対の支持台135
を介して配設され、その上面には前後各一対のレール1
36が左右方向へ平行に延びるように敷設されている。
前部のレール136上にはトレイ搬入台137が移動可
能に支持され、その左右両端には各一対の保持爪138
が突設されている。後部のレール136上にはトレイ搬
出台139が移動可能に支持され、その左右両端には各
一対の保持爪140が突設されている。
【0053】そして、トレッドゴムT1を支持したトレ
ッド用トレイ37がトレイ搬入台137上に載置された
とき、そのトレッド用トレイ37が保持爪138によっ
て所定位置に保持されるようになっている。また、空の
トレッド用トレイ37がトレイ搬出台139上に載置さ
れたとき、そのトレッド用トレイ37が保持爪140に
よって所定位置に保持されるようになっている。
【0054】前記トレイ搬入台137及びトレイ搬出台
139と対応する位置において、支持テーブル134の
左右両端部には、各一対のスプロケット141,142
が回転可能に支持されている。各一対のスプロケット1
41,142間には無端状のチェーン143がそれぞれ
掛装され、それらの一部がトレイ搬入台137及びトレ
イ搬出台139に固定されている。支持テーブル134
の左端部には一対の移動用モータ144が配設され、そ
れらのモータ軸が一方のスプロケット141に連結され
ている。
【0055】そして、前部の移動用モータ144が回転
されたときには、スプロケット141,142及びチェ
ーン143を介してトレイ搬入台137が移動される。
これにより、図24に実線で示す左端位置において、ト
レイ搬入台137上に載置されたトレッドゴムT1を支
持するトレッド用トレイ37が、前記トレイロード機構
39のトレッド用トレイ搬入位置P3と対応する右端位
置まで搬入されるようになっている。また、後部の移動
用モータ144が回転されたときには、スプロケット1
41,142及びチェーン143を介してトレイ搬出台
139が移動される。これにより、トレイロード機構3
9のトレッド用トレイ搬出位置P4と対応する右端位置
において、トレイ搬出台139上に載置された空のトレ
ッド用トレイ37が、そこから離間した左端位置まで搬
出されるようになっている。
【0056】前記トレイロード機構39のトレッド用ト
レイ搬入位置P3及びトレッド用トレイ搬出位置P4と
対応する各左端位置において、支持テーブル134上に
は前後各一対のリフト部材145が昇降可能に配設さ
れ、それらの対向内面には複数のリフト爪146が突設
されている。支持テーブル134には前後各一対のリフ
ト用シリンダ147が配設され、それらのピストンロッ
ドが各リフト部材145に連結されている。
【0057】そして、トレッドゴムT1を支持したトレ
ッド用トレイ37がトレイ搬入台137上に載置された
状態で、そのトレイ搬入台137がトレッド用トレイ搬
入位置P3と対応する右端位置まで移動されたとき、リ
フト用シリンダ147により、前部のリフト部材145
が上昇される。これにより、リフト爪146を介してト
レッド用トレイ37がトレイ搬入台137上から持ち上
げられ、この状態で前記トレッド用トレイ搬送台91上
のチャック爪92に対して、トレッド用トレイ37の受
け渡しが行われるようになっている。
【0058】また、前記トレッド用トレイ搬送台91が
チャック爪92間に空のトレッド用トレイ37をチャッ
クした状態で、トレッド用トレイ搬出位置P4に移動さ
れたとき、リフト用シリンダ147により、後部のリフ
ト部材145が上昇される。この状態で、空のトレッド
用トレイ37がチャック爪92間からチャック解放され
て、リフト部材145のリフト爪146間に落下保持さ
れる。その後、トレイ搬出台139がトレッド用トレイ
搬出位置P4と対応する右端位置に移動されたとき、リ
フト用シリンダ147により、後部のリフト部材145
が下降されて、空のトレッド用トレイ37がリフト部材
145上からトレイ搬出台139上に受け渡される。そ
して、このトレイ搬出台139が左端位置まで移動され
ることにより、空のトレッド用トレイ37の搬出が行わ
れるようになっている。
【0059】(成形装置全体の動作)次に、前記のよう
に構成されたタイヤ構造体の成形装置の動作を、ブレー
カーベルトB1,B1及びトレッドゴムT1を支持した
トレイ35〜37の搬入順序、並びに空のトレイ35〜
37の搬出順序に従って説明する。
【0060】さて、この成形装置においては、まず、ブ
レーカーベルトB1,B1を支持したベルト用トレイ3
5,36が積層状態で、ベルト用トレイ搬入出機構40
のトレイ搬送台118上に載置されて、図1の右端位置
からトレイロード機構39のベルト用トレイ搬入位置P
1と対応する位置に搬入される。この位置において、ベ
ルト用トレイ35,36がリフト部材127により持ち
上げられて、図3及び図23に示すように保持棒124
の保持爪125間に保持される。さらに、ベルト用トレ
イ35,36が積層状態で、トレイロード機構39のベ
ルト用トレイ搬送台88上のチャック爪89,90によ
りチャックされて、図13に矢印で示すように、ベルト
用トレイ搬入位置P1からトレイ授受位置P5に搬送さ
れ、成形機構31における供給巻付機構34の昇降テー
ブル49上に受け渡される。
【0061】その後、昇降テーブル49が移動テーブル
48とともに、図1及び図2の左方向に移動され、上段
のベルト用トレイ35上の第1ブレーカーベルトB1の
始端部が成形ドラム32と対応したとき、昇降テーブル
49が上昇されて、第1ブレーカーベルトB1が成形ド
ラム32の外周下面に押し付けられる。この状態で、成
形ドラム32が回転されながら、移動テーブル48がさ
らに左方向へ移動されることによって、第1ブレーカー
ベルトB1が成形ドラム32の外周に巻き付けられる。
【0062】この第1ブレーカーベルトB1の巻付後
に、移動テーブル48がトレイ仮置機構38と対応する
位置に移動されると、図11に鎖線で示すように、空に
なった上段のベルト用トレイ35がトレイ仮置機構38
のクランプ爪81間でクランプされて、昇降テーブル4
9の上方の仮置位置に仮置き保持される。その後、下段
のベルト用トレイ36上の第2ブレーカーベルトB2の
始端部が成形ドラム32と対応する位置まで、移動テー
ブル48が図1の右方向に復帰移動される。そして、こ
の復帰位置で昇降テーブル49が上昇されて、第2ブレ
ーカーベルトB2が成形ドラム32の外周下面に押し付
けられる。この状態で、成形ドラム32が回転されなが
ら、移動テーブル48が再び左方向へ移動されて、第2
ブレーカーベルトB2が成形ドラム32の外周の第1ブ
レーカーベルトB1上に巻き付けられる。
【0063】この第2ブレーカーベルトB1の巻付後
に、移動テーブル48がトレイ仮置機構38と対応する
位置に移動されると、仮置位置の上段のベルト用トレイ
35がクランプ爪81によるクランプ状態から解放され
て、昇降テーブル49上に載置されている空になった下
段のベルト用トレイ36上に積層状態で載置される。こ
の状態で、移動テーブル48が右方向に復帰移動され
て、空になったベルト用トレイ35,36がトレイロー
ド機構39のトレイ授受位置P5と対応する位置まで搬
出される。そして、この位置で空のベルト用トレイ3
5,36が積層状態のまま、ベルト用トレイ搬送台88
上のチャック爪89,90によりチャックされて、トレ
イ授受位置P5からトレイ待機位置P6まで搬送され、
その位置で一時的に待機される。
【0064】続いて、トレッドゴムT1を支持したトレ
ッド用トレイ37が、トレッド用トレイ搬入出機構41
のトレイ搬入台137上に載置されて、図1の左端位置
からトレイロード機構39のトレッド用トレイ搬入位置
P3と対応する位置に搬入される。この位置において、
トレッド用トレイ37が、トレイロード機構39のトレ
ッド用トレイ搬送台91上のチャック爪92によりチャ
ックされて、図13に矢印で示すように、トレッド用ト
レイ搬入位置P3からトレイ授受位置P5に搬送され、
成形機構31における供給巻付機構34の昇降テーブル
49上に受け渡される。
【0065】その後、昇降テーブル49が移動テーブル
48とともに、図1及び図2の左方向に移動され、トレ
ッド用トレイ37上のトレッドゴムT1の始端部が成形
ドラム32と対応したとき、昇降テーブル49が上昇さ
れて、トレッドゴムT1が成形ドラム32の外周下面に
押し付けられる。この状態で、成形ドラム32が回転さ
れながら、移動テーブル48がさらに左方向へ移動され
て、トレッドゴムT1が成形ドラム32の外周の第2ブ
レーカーベルトB2上に巻き付けられる。
【0066】このトレッドゴムT1の巻付後に、移動テ
ーブル48が右方向に復帰移動されて、空になったトレ
ッド用トレイ37がトレイロード機構39のトレイ授受
位置P5と対応する位置まで搬出される。そして、この
位置で空のトレッド用トレイ37が、トレッド用トレイ
搬送台91上のチャック爪92によりチャックされて、
トレイ授受位置P5からトレッド用トレイ搬出位置P4
まで搬送され、トレッド用トレイ搬入出機構41のトレ
イ搬出台139上に受け渡される。その後、トレイ搬出
台139が図1に示す左端位置まで移動されて、空のト
レッド用トレイ37の搬出が行われる。
【0067】次いで、前記トレイ待機位置P6に待機し
ている空のベルト用トレイ35,36が積層状態のま
ま、ベルト用トレイ搬送台88の移動により、トレイ待
機位置P6からベルト用トレイ搬出位置P2まで搬送さ
れる。そして、この位置で空のベルト用トレイ35,3
6が、ベルト用トレイ搬送台88のチャック爪89,9
0から解放されて、ベルト用トレイ搬入出機構40のト
レイ支持台130上に搬出支持される。
【0068】このように、第1ブレーカーベルトB1、
第2ブレーカーベルトB2及びトレッドゴムT1が、ト
レイ35〜37に支持された状態で、成形機構31の成
形ドラム32上へ順に搬入されて、その成形ドラム32
の外周に巻き付けられるとともに、空になったトレイ3
5〜37が成形機構31上から順に搬出される。そし
て、このブレーカーベルトB1,B2及びトレッドゴム
T1の搬入動作、並びに空のトレイ35〜37の搬出動
作が繰り返し行われることにより、タイヤ構造体が連続
的に成形される。
【0069】(実施形態の効果)前記の実施形態によっ
て期待できる効果について、以下に記載する。 ・ この実施形態のタイヤ構造体の成形装置において
は、複数種のタイヤ成形部材B1,B2,T1を各別に
支持したトレイ35,36,37が、トレイ搬入出機構
40,41によりトレイロード機構39上の異なったト
レイ搬入位置P1,P3に搬入されるとともに、そのト
レイロード機構39により成形機構31の供給巻付機構
34上へ順に搬入される。その後、各タイヤ成形部材B
1,B2,T1がトレイ35,36,37に支持された
状態で、供給巻付機構34により成形ドラム32上に移
送供給されて、成形ドラム32の外周に巻き付けられる
ようになっている。また、タイヤ成形部材B1,B2,
T1の供給が終了して空になったトレイ35,36,3
7は、供給巻付機構34上からトレイロード機構39及
びトレイ搬入出機構40,41を介して順に搬出される
ようになっている。
【0070】このため、複数種のタイヤ成形部材B1,
B2,T1をトレイ35,36,37に支持した状態で
しわ等が生じることなく、成形機構31の成形ドラム3
2に対して円滑に供給することができる。また、タイヤ
成形部材B1,B2,T1の供給後に、空になったトレ
イ35,36,37を成形機構31から円滑に搬出処理
することができる。よって、タイヤ構造体の成形を連続
的に能率よく行うことができる。
【0071】・ この実施形態のタイヤ構造体の成形装
置においては、前記トレイ搬入出機構が、タイヤ成形部
材としてのブレーカーベルトB1,B2を搬入出するた
めのベルト用トレイ搬入出機構40と、別のタイヤ成形
部材としてのトレッドゴムT1を搬入出するためのトレ
ッド用トレイ搬入出機構41とから構成されている。こ
のため、ベルト用トレイ搬入出機構40及びトレッド用
トレイ搬入出機構41により、タイヤ成形部材としての
ブレーカーベルトB1,B2及びトレッドゴムT1をト
レイ35,36,37上に各別に支持した状態で、トレ
イロード機構39上へ円滑に供給することができる。
【0072】・ この実施形態のタイヤ構造体の成形装
置においては、前記ベルト用トレイ搬入出機構40及び
トレイロード機構39が、第1ブレーカーベルトB1を
支持する第1ベルト用トレイ35と、第2ブレーカーベ
ルトB2を支持する第2ベルト用トレイ36とを積層状
態で同時に搬入出するようになっている。このため、ベ
ルト用トレイ搬入出機構40及びトレイロード機構39
により、第1ブレーカーベルトB1のための第1ベルト
用トレイ35と、第2ブレーカーベルトB2のための第
2ベルト用トレイ36とを積層した状態で、成形機構3
1の供給巻付機構34に対して同時に能率よく搬入出す
ることができる。
【0073】・ この実施形態のタイヤ構造体の成形装
置においては、前記成形機構31に、供給巻付機構34
上に積層支持された第1及び第2ベルト用トレイ35,
36のうち、上段のベルト用トレイ35が空になったと
き、その空のベルト用トレイ35を仮置き保持するため
のトレイ仮置機構38が装備されている。このため、供
給巻付機構34上に積層支持された第1及び第2ベルト
用トレイ35,36のうち、上段のベルト用トレイ35
上のブレーカーベルトB1の供給が終了した後、空にな
ったベルト用トレイ35をトレイ仮置機構38により仮
置き保持することができる。よって、空のベルト用トレ
イ35が邪魔になることなく、下段のベルト用トレイ3
6上に支持されたブレーカーベルトB2の供給動作を容
易に行うことができる。
【0074】(変更例)なお、この実施形態は、次のよ
うに変更して具体化することも可能である。 ・ 前記実施形態において、トレイロード機構39のベ
ルト用トレイ搬送台88のチャック爪89,90間か
ら、供給巻付機構34の昇降テーブル49上に、ブレー
カーベルトB1,B2を支持したベルト用トレイ35,
36が1枚ずつ受け渡されて、各ブレーカーベルトB
1,B2が成形ドラム32上へ順に供給されるように構
成すること。
【0075】・ 前記実施形態において、トレイロード
機構39及びベルト用トレイ搬入出機構40により、ブ
レーカーベルトB1,B2を支持したベルト用トレイ3
5,36及び空のベルト用トレイ35,36が、1枚ず
つ順に搬送されるように構成すること。
【0076】・ 前記実施形態のブレーカーベルトB
1,B2及びトレッドゴムT1とは異なったタイヤ成形
部材を用いて、タイヤ構造体を成形する成形装置に実施
すること。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施形態のタイヤ構造体の成形装置の全体
を示す平面図。
【図2】 図1の成形装置の拡大正面図。
【図3】 同じく成形装置の拡大右側面図。
【図4】 図1の成形装置における成形機構を拡大して
示す要部平面図。
【図5】 図4の成形機構をさらに拡大して示す右側面
図。
【図6】 図4の成形機構における移動巻付機構の要部
拡大平面図。
【図7】 図6の移動巻付機構の要部正面図。
【図8】 同じく移動巻付機構の左側断面図。
【図9】 図6の移動巻付機構のトレイ昇降構造を分解
して示す斜視図。
【図10】 図4の成形機構におけるトレイ仮置機構の
要部拡大平面図。
【図11】 図10のトレイ仮置機構の左側断面図。
【図12】 図1の成形装置におけるトレイロード機構
を拡大して示す要部平面図。
【図13】 図12のトレイロード機構の動作を説明す
る右側面図。
【図14】 図12のトレイロード機構におけるベルト
用トレイの移送構造を拡大して示す要部平面図。
【図15】 図14のベルト用トレイの移送構造の正断
面図。
【図16】 同じくベルト用トレイの移送構造の要部側
面図。
【図17】 図12のトレイロード機構におけるトレッ
ド用トレイの移送構造を拡大して示す要部平面図。
【図18】 図17のトレッド用トレイの移送構造の正
断面図。
【図19】 同じくトレッド用トレイの移送構造の要部
側面図。
【図20】 図1の成形装置におけるベルト用トレイ搬
入出機構を拡大して示す要部平面図。
【図21】 図20のベルト用トレイ搬入出機構の正面
図。
【図22】 図20のベルト用トレイ搬入出機構の部分
拡大平断面図。
【図23】 図22のベルト用トレイ搬入出機構の要部
側断面図。
【図24】 図1の成形装置におけるトレッド用トレイ
搬入出機構を拡大して示す要部平面図。
【図25】 図24のトレッド用トレイ搬入出機構の正
面図。
【図26】 図24のトレッド用トレイ搬入出機構の部
分拡大平断面図。
【図27】 図26のトレッド用トレイ搬入出機構の要
部側断面図。
【符号の説明】
31…成形機構、32…成形ドラム、34…供給巻付機
構、35…第1ベルト用トレイ、36…第2ベルト用ト
レイ、37…トレッド用トレイ、38…トレイ仮置機
構、39…トレイロード機構、40…ベルト用トレイ搬
入出機構、41…トレッド用トレイ搬入出機構、48…
移動テーブル、49…昇降テーブル、54…第1クラン
プローラ、56…第2クランプローラ、57…昇降用モ
ータ、78…昇降用モータ、80…クランプ用シリン
ダ、81…クランプ爪、84…搬送フレーム、88…ベ
ルト用トレイ搬送台、89…第1チャック爪、90…第
2チャック爪、91…トレッド用トレイ搬送台、92…
チャック爪、93…移動用モータ、96…昇降支持板、
98…昇降用モータ、103…第1チャック用シリン
ダ、104…第2チャック用シリンダ、106…移動用
モータ、109…昇降支持板、111…昇降用シリン
ダ、112…チャック用シリンダ、118…トレイ搬送
台、123…移動用モータ、124…保持棒、125…
保持爪、127…リフト部材、129…リフト用シリン
ダ、130…トレイ支持台、137…トレイ搬入台、1
39…トレイ搬出台、144…移動用モータ、145…
リフト部材、147…リフト用シリンダ、B1…タイヤ
成形部材としての第1ブレーカーベルト、B2…タイヤ
成形部材としての第2ブレーカーベルト、T1…タイヤ
成形部材としてのトレッドゴム、P1…ベルト用トレイ
搬入位置、P2…ベルト用トレイ搬出位置、P3…トレ
ッド用トレイ搬入位置、P4…トレッド用トレイ搬出位
置、P5…トレイ授受位置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一軸線の周りで回転される成形ドラム
    と、トレイ上に各別に支持された複数種のタイヤ成形部
    材を成形ドラムに順に移送供給して、その成形ドラムの
    外周に巻き付ける供給巻付機構とを設けた成形機構と、 その成形機構の供給巻付機構上に異種のタイヤ成形部材
    を支持したトレイを順に搬入するとともに、供給巻付機
    構上から空のトレイを順に搬出するトレイロード機構
    と、 そのトレイロード機構上の異なったトレイ搬入出位置に
    対して、異種のタイヤ成形部材のためのトレイを搬入出
    する複数のトレイ搬入出機構とを備えたことを特徴とす
    るタイヤ構造体の成形装置。
  2. 【請求項2】 前記トレイ搬入出機構は、タイヤ成形部
    材としてのブレーカーベルトを搬入出するためのベルト
    用トレイ搬入出機構と、別のタイヤ成形部材としてのト
    レッドゴムを搬入出するためのトレッド用トレイ搬入出
    機構とからなることを特徴とする請求項1に記載のタイ
    ヤ構造体の成形装置。
  3. 【請求項3】 前記ベルト用トレイ搬入出機構及びトレ
    イロード機構は、第1ブレーカーベルトを支持する第1
    ベルト用トレイと、第2ブレーカーベルトを支持する第
    2ベルト用トレイとを積層状態で同時に搬入出すること
    を特徴とする請求項2に記載のタイヤ構造体の成形装
    置。
  4. 【請求項4】 前記成形機構には、供給巻付機構上に積
    層支持された第1及び第2ベルト用トレイのうち、上段
    のベルト用トレイが空になったとき、その空のベルト用
    トレイを仮置き保持するためのトレイ仮置機構を設けた
    ことを特徴とする請求項3に記載のタイヤ構造体の成形
    装置。
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JP2015077739A (ja) * 2013-10-17 2015-04-23 東洋ゴム工業株式会社 タイヤ成型機及びタイヤ成型方法

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