JP2001208409A - 空調用の流路切換装置及びそれを備えた空調機 - Google Patents

空調用の流路切換装置及びそれを備えた空調機

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JP2001208409A
JP2001208409A JP2000015198A JP2000015198A JP2001208409A JP 2001208409 A JP2001208409 A JP 2001208409A JP 2000015198 A JP2000015198 A JP 2000015198A JP 2000015198 A JP2000015198 A JP 2000015198A JP 2001208409 A JP2001208409 A JP 2001208409A
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supply
inlet
opening
outlet
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JP2000015198A
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Naoki Hashimoto
直樹 橋本
Takeshi Inagawa
健 稲川
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Nikken Sekkei Ltd
Shinko Electric Industries Co Ltd
Sinko Industries Ltd
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Nikken Sekkei Ltd
Shinko Electric Industries Co Ltd
Sinko Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調システムに使用される流路の切換装置を
簡略化する。 【解決手段】 二つの開閉室11・21の各周壁11a
・21aに、それぞれ入口12・22と出口13・23
と給排口14・24とを設ける。上記の各入口12・2
2を空気供給路1へ接続し、上記の各出口13・23を
空気排出路2へ接続し、上記の各給排口14・24をそ
れぞれ第一風路15と第二風路25へと接続する。上記
の一方の開閉室11に設けた開閉板16を、上記の入口
12を開いて上記の出口13を閉じる姿勢と、上記の出
口13を開いて上記の入口12を閉じる姿勢とに切り換
え可能に構成し、上記の他方の開閉室21に設けた開閉
板26を、上記の入口22を開いて上記の出口23を閉
じる姿勢と、上記の出口23を開いて上記の入口22を
閉じる姿勢とに切り換え可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調システムに使
用される流路切換装置及びそれを備えた空調機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の空調用の流路切換装置には、従
来では、図5に示すものが知られている。即ち、ダクト
の途中に多数のダンパ64・65・66・67を配置
し、その開閉を操作することにより上部給還気口62と
下部給還気口63とを切り換えるというものである。例
えば、冷房時はダンパ64とダンパ66とを開くととも
にダンパ65とダンパ67とを閉じることにより、給気
ファン3が送り出す調和空気がダンパ64を経て空調ゾ
ーン61の上部給還気口62へ供給され、それと同時に
空調ゾーン61内の空気が還気ファン4の吸引力により
下部給還気口63からダンパ66を経て空調機51内へ
と還流する。暖房時は逆に、ダンパ65とダンパ67と
を開きダンパ64とダンパ66とを閉じることによっ
て、調和空気が下部給還気口63へ供給され、空調ゾー
ン61内の空気は上部給還気口62から空調機51へと
還流する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術には次のような改善の余地が残されている。 (a)ダクトの途中に分岐箇所及び合流箇所をいくつか
設ける必要があるので、ダクトの設置に要する費用が高
い。 (b)ダクトが枝分かれする分、ダクトの占有スペース
が大きい。 (c)多数のダンパ(及びダンパモータ)を必要とす
る。 本発明は、かかる切換装置を簡略化・簡便化することに
より以上の点を改善することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、例えば、図1から図3又は図4
に示すように、流路切換装置を次のように構成した。即
ち、第一開閉室11及び第二開閉室21を有し、上記の
第一開閉室11の周壁11aに第一入口12と第一出口
13と第一給排口14とを設け、上記の第二開閉室21
の周壁21aに第二入口22と第二出口23と第二給排
口24とを設け、上記の第一入口12及び第二入口22
を空気供給路1に接続し、上記の第一出口13及び第二
出口23を空気排出路2に接続し、上記の第一給排口1
4を第一風路15に接続し、上記の第二給排口24を第
二風路25に接続し、上記の第一開閉室11に設けた第
一切換手段16を、上記の第一入口12を開いて上記の
第一出口13を閉じる第一供給姿勢X1と、上記の第一
出口13を開いて上記の第一入口12を閉じる第一排出
姿勢Y1とに切り換え可能に構成し、上記の第二開閉室
21に設けた第二切換手段26を、上記の第二入口22
を開いて上記の第二出口23を閉じる第二供給姿勢X2
と、上記の第二出口23を開いて上記の第二入口22を
閉じる第二排出姿勢Y2とに切り換え可能に構成したも
のである。
【0005】上記の請求項1の発明は、例えば図1に示
すように、次のように作用する。図1は、上記の第一切
換手段16が第一供給姿勢X1をとり第二切換手段26
が第二排出姿勢Y2をとっている状態を表している。図
示のように、第一切換手段16を第一供給姿勢X1とす
ることにより、第一風路15は空気供給路1へ連通する
とともに第一風路15と空気排出路2とは遮断されるの
で、空気供給路1内の空気は、第一入口12から第一開
閉室11・第一給排口14を通って第一風路15へと流
れる。このとき第二切換手段26を第二排出姿勢Y2
することにより、第二風路25は空気排出路2へ連通
し、従って第二風路25内の空気は、第二給排口24か
ら第二開閉室21・第二出口23を通って空気排出路2
へ流れる。
【0006】これに対して、第一切換手段16を第一排
出姿勢Y1に切り換えた場合は、第一風路15は空気排
出路2へ連通するので、第一風路15内の空気は第一給
排口14から第一開閉室11・第一出口13を通って空
気排出路2へ流れ、このとき第二切換手段26を第二供
給姿勢X2に切り換えることにより、空気供給路1が第
二風路25へ連通するので、空気供給路1内の空気が第
二入口22から第二開閉室21・第二給排口24を通っ
て第二風路25へ流れることになる。
【0007】このように、本流路切換装置において、第
一風路15を空気供給路1へ接続し第二風路25を空気
排出路2へ接続した状態と、第一風路15を空気排出路
2へ接続し第二風路25を空気供給路1へ接続した状態
とを相互に切り換えることができる。
【0008】従って、請求項1の発明は次のような効果
を奏する。即ち、上記の空気供給路1を空調機から伸長
した給気ダクトとして構成し、空気排出路2を空調機へ
伸長した還気ダクトとして構成し、第一風路15及び第
二風路25を空調ゾーンへ伸長した二本の流路として構
成することにより、これら二本の流路の切り換えを本装
置において行うことができるので、前述の従来例とは異
なり、複雑なダクト経路を設ける必要がないうえ、ダク
ト経路の各所に分岐路を設けて複数のダンパを配置する
必要もない。この結果、ダクトスペースの縮小、必要ダ
ンパ数の削減はもとより、ダクトやダンパの設置に要す
る手間や工事費を省くことができる。
【0009】請求項2の発明は、上記の請求項1の発明
において、前記の各切換手段16・26をそれぞれ一枚
の開閉板によって構成したものである。
【0010】請求項2の発明は次のような作用効果を有
する。即ち、前記の各切換手段をそれぞれ一枚の開閉板
によって構成したことにより、各開閉室における各供給
姿勢と各排出姿勢との切り換えがそれぞれ一枚の開閉板
の動作で行われることとなり、前記の流路切換装置の構
成をさらに簡略化できる。
【0011】請求項3の発明に示すように、前記の第一
入口12と前記の第一出口13とを隣り合わせに設け、
前記の第二入口22と前記の第二出口23とを隣り合わ
せに設け、前記の各開閉板16・26を、前記の各開閉
室11・21の周壁11a・21aにそれぞれ揺動可能
に取り付けた場合には、より単純な開閉板の動作で前記
の切り換えを行うことができ、本装置の構成をさらに簡
略化することができるという効果を奏する。
【0012】請求項4の発明である空調機は、例えば図
2又は図3に示すように、以下のように構成される。図
2は、本発明の一実施形態である流路切換装置Sを備え
た床置型空調機の立面視断面図であり、図3は、図2に
おけるIII−III線矢視断面図である。即ち、請求項1か
ら3のいずれかに記載した空調用の流路切換装置Sを付
設した空調機であって、前記の空気供給路1に給気ファ
ン3を配置し、前記の空気排出路2に還気ファン4を配
置し、前記の第一給排口14と前記の第二給排口24と
のうちのいずれか一方を空調機の給気口53とするとき
に、他方を還気口54としたものである。
【0013】請求項4の発明は、例えば図2・図3に示
すように作用する。上記の流路切換装置Sを空調機に付
設して、空気供給路1に給気ファン3を配置し、空気排
出路2に還気ファン4を配置したことにより、給気ファ
ン3が送り出す調和空気が前記の第一入口12又は第二
入口22から上記の流路切換装置Sへ流入し、還気ファ
ン4により吸引された空気(室内空気)が前記の第一出
口13又は第二出口23から空気排出路2へ流出する。
加えて、上記の流路切換装置Sの第一給排口14と第二
給排口24とのうちのいずれか一方を空調機の給気口5
3とするときに、他方を還気口54としたことにより、
第一給排口14を給気口53とするときは第二給排口2
4が還気口54となるように、第一切換手段16を第一
供給姿勢X1に切り換え、第二切換手段26を第二排出
姿勢Y2に切り換える。反対に、第一給排口14を還気
口54とし第二給排口24を給気口53とするときは、
第一切換手段16を第一排出姿勢Y1に切り換え、第二
切換手段26を第二供給姿勢X2に切り換える。従っ
て、これら各切換手段16・26を適宜供給姿勢X1
2又は排出姿勢Y1・Y2に切り換えることによって、
空調機の給気口53と還気口54とを相互に切り換える
ことが可能となる。
【0014】上記の請求項4の発明は次のような効果を
奏する。即ち、上記の流路切換装置Sを空調機に付設し
たので、空調機と空調ゾーンとを結ぶ給気ダクト・還気
ダクトの途中に上記の流路切換装置Sを設ける必要がな
く、ダクト経路のさらなる簡素化が可能である。また、
メンテナンスを一箇所で行えるという便利さもある。
【0015】請求項5の発明は次のように構成される。
即ち、請求項4に記載した空調機において、空調機のケ
ーシング52内を上室41と下室31とに区画して、こ
の上室41のコーナ部内に前記の流路切換装置Sを付設
し、前記の空気供給路1を上記の下室31内に設けて、
その下室31内に前記の給気ファン3を付設し、前記の
第一入口12と前記の第二入口22とを下向きに開口し
て上記の下室31内へ連通させ、前記の空気排出路2を
上記の上室41内に設けて、その上室41内に前記の還
気ファン4を付設し、前記の第一給排口14と前記の第
二給排口24とを上記のケーシング52の上面と側面と
のいずれか一方に開口したものである。
【0016】上記のような構成をとった結果、請求項5
の発明は次のような作用効果を有する。即ち、空調機内
の空間を有効活用できるので、流路切換装置Sを設けた
にもかかわらず、空調機全体をコンパクトにすることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1から図3は本発明の第一実施形
態を示している。この第一実施形態は、流路切換装置S
を備えた床置型の空調機である。図1は、この空調機に
設けた流路切換装置Sの概略斜視図である。図2は、こ
の空調機の立面視断面図である。図3は、図2における
III−III線矢視断面図である。まず、本空調機の構成か
ら説明する。
【0018】図2・図3に示すように、本空調機のケー
シング52内を上室41と下室31とに区画する。上室
41は、さらに第一開閉室11・第二開閉室21・還気
路42・還気ファン室43・排気路44に区画される。
下室31は、給気ファン室32・熱交換室33・外気路
34に区画される。このうち、上記の流路切換装置Sを
構成する第一開閉室11及び第二開閉室21は上室41
のコーナ部内に設けられ、一枚の仕切り板45を挟んで
隣接するように配置される。また、給気ファン室32は
両開閉室11・21の下に配置され、還気路42は両開
閉室11・21の隣りに配置される。還気ファン室43
は還気路42のさらに隣りに、言い換えれば、各開閉室
11・21と還気路42を隔てて配置される。
【0019】排気路44の周壁には排気口56を開口
し、外気路34の周壁には外気採り入れ口55を開口す
る。また、排気路44と外気路34との間にはダンパ3
7を設ける。このダンパ37の開度を調整することによ
り、空調ゾーン(図示せず)から空調機へと還流してき
た室内空気の一部を新鮮空気と混合させて、再び加熱又
は冷却した後、空調ゾーンへと送り出すこととなる。
【0020】給気ファン室32には給気ファン3が付設
され、還気ファン室43には還気ファン4が付設され
る。図2と図3に示された各ファン3・4においては、
給気ファン室32及び還気ファン室43が各ファンのケ
ーシングの代わりを果たす。もちろんこれらをケーシン
グに収められたシロッコファン等に変更しても差し支え
ない。熱交換室33には熱交換器35とエアフィルタ3
6を配置している。
【0021】次に、上記の流路切換装置Sの具体的構成
を図1に基づいて説明する。図1に示すように、第一開
閉室11の周壁11aには第一入口12と第一出口13
と第一給排口14とを設け、第二開閉室21の周壁21
aには第二入口22と第二出口23と第二給排口24と
を設ける。ここでは、各開閉室11・21における各入
口12・22と各出口13・23とを、それぞれ隣り合
わせになるように配置する。なお、図1から図3には、
上記の第一給排口14と第二給排口24とをケーシング
52の上面に上向きに開口した場合が示されているが、
それらをケーシング52の側面に開口することもでき
る。
【0022】ここで、上記の第一入口12及び第二入口
22は前記の給気ファン室32へ開口させ、第一出口1
3及び第二出口23は前記の還気路42へ開口させる。
従って、前記の第一開閉室11は、第一入口12を介し
て給気ファン室32へ連通し、第一出口13を介して還
気路42へ連通する。また、第二開閉室21は、第二入
口22を介して給気ファン室32へ連通し、第二出口2
3を介して還気路42へ連通することとなる。本実施形
態では、給気ファン室32・熱交換室33・外気路34
からなる空気路が前記の空気供給路1に相当し、還気路
42・還気ファン室43・排気路44からなる空気路が
前記の空気排出路2に相当する(図2参照)。
【0023】上記の第一給排口14と第二給排口24と
は、それぞれダクト(図示せず)を介して空調ゾーンへ
接続され、これらダクト内にそれぞれ前記の第一風路1
5と第二風路25とが形成される。
【0024】上記の各開閉室11・21には、切換手段
である開閉板16・26がそれぞれ設置される。これら
各開閉板16・26は、各開閉室11・21の周壁11
a・21aにそれぞれ揺動可能に取り付けられる。これ
ら各開閉板16・26にはモータ(図には示さず)が取
り付けられる。モータの替わりに、空圧シリンダ・油圧
シリンダその他のアクチュエータあるいは手動により、
上記の各開閉板16・26を切り換えるように構成して
も差し支えない。
【0025】これら各開閉板16・26の動作により、
第一開閉室11においては、第一入口12を開いて第一
出口13を閉じる第一供給姿勢X1と、第一出口13を
開いて第一入口12を閉じる第一排出姿勢Y1とが切換
可能となり、第二開閉室21においては、第二入口22
を開いて第二出口23を閉じる第二供給姿勢X2と、第
二出口23を開いて第二入口22を閉じる第二排出姿勢
2とが切換可能となる。
【0026】以上のように構成された空調機内における
空気の流れは次のようになる。図2及び図3は、第一開
閉板16が第一供給姿勢X1にあり第二開閉板26が第
二排出姿勢Y2にある場合を示している。第一開閉板1
6と第二開閉板26はそれぞれ図2・図3にあるような
位置で維持される。このとき、外気採り入れ口55から
外気路34を通って熱交換室33に入った新鮮空気(図
2の矢印OA)はここで加熱又は冷却されて調和空気と
なり、給気ファン室32・第一入口12・第一開閉室1
1・第一給排口14を通って空調ゾーンへと送り出され
る。また、空調ゾーン内の空気(室内空気)は、還気フ
ァン4の吸引力により第二給排口24・第二開閉室21
・第二出口23・還気路42を通って還気ファン室43
へ至り、さらに排気路44・排気口56を経て室外へと
排出される(図2の矢印EA)。この場合、第一給排口
14は空調機の給気口53、第二給排口24は空調機の
還気口54として機能する。
【0027】これに対して、第一開閉板16が第一排出
姿勢Y1にあり第二開閉板26が第二供給姿勢X2にある
場合は、給気ファン室32の調和空気は、第二入口22
から第二開閉室21に入り、第二給排口24を経て空調
ゾーンへと供給され、室内空気は、第一給排口14・第
一開閉室11・第一出口13を経て還気ファン室43へ
還流し、排気口56から排出される。このときは第二給
排口24が給気口53、第一給排口14が還気口54と
なる。
【0028】上記の第一実施形態は次のような効果を奏
する。従来技術の項で述べたように、空調ゾーンへと至
る流路を必要に応じて切り換えたい場合には、いままで
であればダクト経路の途中に多数のダンパを設ける必要
があった。これに対して、本空調機を使用すればダクト
経路の途中に流路切換装置を設ける必要はない。この結
果、必要ダンパ数の削減、ダクトスペースの縮小等の効
果を奏する。
【0029】目的や状況に応じて流路を切り換えて適切
な吹き出し位置・吸い込み位置を選択することは空気調
和の効果及び効率性を左右する。本空調機を使用するこ
とで、例えば冷房時には、室内上部に設けられた給還気
口を吹き出し口・室内下部に設けられた給還気口を吸い
込み口とし、暖房時には、室内下部の給還気口を吹き出
し口・室内上部の給還気口を吸い込み口とする調和空気
の流れを容易に実現できる。従って、空調時の温度むら
を解消し空調効果を高めることができる。
【0030】さらに冷房時暖房時の切り換えだけでな
く、状況に応じて吹き出し位置・吸い込み位置を切り換
えることによって、吹き出し風による各種弊害を防止す
ることもできる。一例として、劇場の舞台での使用が挙
げられる。舞台の幕は上演時は舞台上方に収められ、幕
間は下におりているので、調和空気の吹き出し位置が固
定されていれば幕が揺れて観客席から舞台裏が見えてし
まうことがある。かかる問題を解決するには、幕の位置
に応じて頻繁に吹き出し位置を切り換える必要があり、
それには設置費用がかからず場所をとらない本装置の利
用が効果的である。
【0031】上記の第一実施形態では空調機自体に前記
の流路切換装置Sを付設したが、空調機と空調ゾーンと
を結ぶ給気ダクト及び還気ダクトの途中に本流路切換装
置Sを設置することも可能である。この場合、前記の空
気供給路1を空調機から延びる給気ダクトとして構成
し、前記の空気排出路2を空調機へ至る還気ダクトとし
て構成し、前記の第一風路15及び第二風路25を、空
調ゾーンへと至る二本のダクトとして構成する。従来型
の流路切換装置に替えて本流路切換装置Sを単独で使用
した場合がこれに相当する。
【0032】上記の流路切換装置Sはまた、室外におけ
る外気採り入れ箇所と排気箇所とを切り換える目的で使
用することもできる。この場合、上記の流路切換装置S
を、空調機と室外とを結ぶ外気採り入れダクト及び排気
ダクトの途中に設ける。詳述すれば、前記の空気供給路
1を空調機から延びる排気ダクトとして構成し、前記の
空気排出路2を空調機へと至る外気採り入れダクトとし
て構成する。一方、第一風路15及び第二風路25を、
それぞれ室外の別の場所へと延びているダクトとして構
成する。
【0033】このような態様で上記の流路切換装置Sを
使用することにより、室外における外気採り入れ箇所と
排気箇所とを適宜切り換えることが可能となり、例え
ば、冷房時には床下の冷気を外気として採り入れ、排気
は屋根面の熱とりに利用し、暖房時には屋根で暖まった
外気を採り入れ、排気は床下の湿気を取り除くことに利
用するといったように、空調機の多目的利用を図ること
ができる。これは空調負荷の低下を通じて省エネ化の推
進にも役立つ。
【0034】次に、本発明の第二実施形態を図4の模式
図を用いて説明する。この第二実施形態は、上記の流路
切換装置Sを付設した天井内設置型の空調機である。図
4に示すように、前記の第一風路15は天井チャンバ8
1内においてスラブ82に向けて開口させ、第二風路2
5は室内(空調ゾーン)61上部に設けられた給還気口
62aと接続させる。また第二風路25にダンパ83を
設けて、空調機の使用目的に応じてその開度を調節する
こととする。
【0035】このとき、一台の空調機で室内の空調と躯
体蓄熱という二つの目的を兼ね備えることができる。即
ち、本空調機を室内の空調を目的として使用する場合
は、第二切換手段(第二開閉板)26を第二供給姿勢X
2で維持し、第一切換手段(第一開閉板)16を第一排
出姿勢Y1で維持する。このとき、図4(A)に示すよ
うな空気の流れとなる。室内61上部に設けられた二つ
の給還気口62a・62bのうち、62aが吹き出し
口、62bが吸い込み口となる。
【0036】これに対して、本空調機を建築躯体(主に
スラブ)への蓄熱のために用いる場合は、第一切換手段
16を第一供給姿勢X1で維持し第二切換手段26を第
二排出姿勢Y2で維持する。このとき、調和空気は図4
(B)が示すように第一風路15の開口部からスラブ8
2に向けて吹き出し、その後天井チャンバ81内を循環
して第二風路25から空調機内へと還流することにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示し、床置型空調機に
設けた流路切換装置の概略斜視図である。
【図2】上記の床置型空調機の立面視断面図である。
【図3】図2におけるIII−III線矢視断面図である。
【図4】本発明の第二実施形態を示し、天井内設置型の
空調機の模式図であって、前記の図3に相当する。図4
(A)は室内空調時の空気の流れを示し、図4(B)は
躯体蓄熱時の空気の流れを示している。
【図5】従来の流路切換装置を示す系統図である。
【符号の説明】
1…空気供給路、2…空気排出路、3…給気ファン、4
…還気ファン、11…第一開閉室、11a…第一開閉室
の周壁、12…第一入口、13…第一出口、14…第一
給排口、15…第一風路、16…第一切換手段(第一開
閉板)、21…第二開閉室、21a…第二開閉室の周
壁、22…第二入口、23…第二出口、24…第二給排
口、25…第二風路、26…第二切換手段(第二開閉
板)、31…下室、41…上室、52…空調機のケーシ
ング、53…空調機の給気口、54…空調機の還気口、
1…第一供給姿勢、Y1…第一排出姿勢、X2…第二供
給姿勢、Y2…第二排出姿勢、S…流路切換装置。
フロントページの続き (72)発明者 稲川 健 大阪市北区南森町1丁目4番5号 新晃工 業株式会社内 Fターム(参考) 3L080 AA02 AA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一開閉室(11)及び第二開閉室(21)
    を有し、 上記の第一開閉室(11)の周壁(11a)に第一入口(1
    2)と第一出口(13)と第一給排口(14)とを設け、上
    記の第二開閉室(21)の周壁(21a)に第二入口(22)
    と第二出口(23)と第二給排口(24)とを設け、 上記の第一入口(12)及び第二入口(22)を空気供給路
    (1)に接続し、上記の第一出口(13)及び第二出口(2
    3)を空気排出路(2)に接続し、上記の第一給排口(1
    4)を第一風路(15)に接続し、上記の第二給排口(2
    4)を第二風路(25)に接続し、 上記の第一開閉室(11)に設けた第一切換手段(16)
    を、上記の第一入口(12)を開いて上記の第一出口(1
    3)を閉じる第一供給姿勢(X1)と、上記の第一出口(1
    3)を開いて上記の第一入口(12)を閉じる第一排出姿
    勢(Y1)とに切り換え可能に構成し、 上記の第二開閉室(21)に設けた第二切換手段(26)
    を、上記の第二入口(22)を開いて上記の第二出口(2
    3)を閉じる第二供給姿勢(X2)と、上記の第二出口(2
    3)を開いて上記の第二入口(22)を閉じる第二排出姿
    勢(Y2)とに切り換え可能に構成した、 ことを特徴とする空調用の流路切換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した空調用の流路切換装
    置において、 前記の各切換手段(16)(26)をそれぞれ一枚の開閉板
    によって構成した、 ことを特徴とする空調用の流路切換装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した空調用の流路切換装
    置において、 前記の第一入口(12)と前記の第一出口(13)とを隣り
    合わせに設け、前記の第二入口(22)と前記の第二出口
    (23)とを隣り合わせに設け、 前記の各開閉板(16)(26)を、前記の各開閉室(11)
    (21)の周壁(11a)(21a)にそれぞれ揺動可能に取
    り付けた、 ことを特徴とする空調用の流路切換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載した空
    調用の流路切換装置(S)を付設した空調機であって、 前記の空気供給路(1)に給気ファン(3)を配置し、前記
    の空気排出路(2)に還気ファン(4)を配置し、 前記の第一給排口(14)と前記の第二給排口(24)との
    うちのいずれか一方を空調機の給気口(53)とするとき
    に、他方を還気口(54)とした、 ことを特徴とする空調機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した空調機において、 空調機のケーシング(52)内を上室(41)と下室(31)
    とに区画して、この上室(41)のコーナ部内に前記の流
    路切換装置(S)を付設し、 前記の空気供給路(1)を上記の下室(31)内に設けて、
    その下室(31)内に前記の給気ファン(3)を付設し、前
    記の第一入口(12)と前記の第二入口(22)とを下向き
    に開口して上記の下室(31)内へ連通させ、 前記の空気排出路(2)を上記の上室(41)内に設けて、
    その上室(41)内に前記の還気ファン(4)を付設し、 前記の第一給排口(14)と前記の第二給排口(24)とを
    上記のケーシング(52)の上面と側面とのいずれか一方
    に開口した、 ことを特徴とする空調機。
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