JP2001205531A - 移動体のロック装置 - Google Patents

移動体のロック装置

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JP2001205531A
JP2001205531A JP2000016902A JP2000016902A JP2001205531A JP 2001205531 A JP2001205531 A JP 2001205531A JP 2000016902 A JP2000016902 A JP 2000016902A JP 2000016902 A JP2000016902 A JP 2000016902A JP 2001205531 A JP2001205531 A JP 2001205531A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークホルダ等の移動体を、ロック専用のア
クチュエータを用いることなく、簡単な構成で強固に後
退阻止状態にロックできる移動体のロック装置を提供す
る。 【解決手段】 移動体22を前後動させるアクチュエー
タ25と、移動体22を前進位置で位置規制するストッ
パ44とを設ける。移動体22とアクチュエータ25と
を係合する係脱手段28を設ける。この係脱手段28
は、アクチュエータ25の前進時に移動体22がストッ
パ44で位置規制されることで、係合が外れる。この係
合外れ状態では、アクチュエータ25だけがさらに前進
可能となる。この係合外れ状態では、後退防止力増大手
段40を構成する楔部材35の楔作用により、アクチュ
エータ25から移動体22に作用させる後退防止力を増
大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、前後動する移動
体、例えば板材加工機の退避式ワークホルダや、車両、
エレベータのスライド扉等の移動体を、前進位置で後退
不能にロックする移動体のロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パンチプレス等の板材加工機において
は、ワークテーブル上に載置された板材をワークホルダ
で把持して加工位置に移動させる板材送り装置が設けら
れている。この板材送り装置は、前後に移動するキャリ
ッジと、キャリッジを左右移動するクロススライドと、
クロススライドに装着された複数のワークホルダとで構
成される。ところで、このような構成の板材送り装置で
板材を加工位置に移動させるときに、板材のワークホル
ダによる把持箇所が加工予定箇所となる場合には、その
まま板材を加工位置に移動させると加工予定箇所のワー
クホルダが板材加工機のパンチ位置等の加工位置に進入
し、ワークホルダ自体が打ち抜かれてしまうといった不
具合が生じる。
【0003】そこで、このような不具合を回避するため
に、クロススライドに並設されるワークホルダの個数を
3個以上とすると共に、各ワークホルダをクロススライ
ドに対して後退位置へ退避可能とし、加工位置に干渉す
るワークホルダをエアシリンダ等のアクチュエータで退
避位置へ移動させるようにしたものが提案されている。
この場合、ワークホルダを元の把持位置へ前進復帰させ
たときに、ワークホルダが確実に位置規制されるよう
に、別のアクチュエータで駆動されるロック機構により
ワークホルダがクロススライドに対してロックされる。
【0004】また、電車等の車両、エレベータ、または
処理室のスライド扉では、扉を閉じ位置に強固にロック
することが必要な場合がある。このような扉類のロック
も、開閉用のアクチュエータとは別のアクチュエータで
駆動されるロック機構が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記構成のも
のでは、ワークホルダや扉等の移動体を前進位置でロッ
クするのに、移動体を進退移動させるアクチュエータと
は別のアクチュエータを用いるため、構成が複雑になる
という問題点がある。また、前記ロック機構を省略して
移動体を前進位置に強固に位置規制しようとすると、移
動体を退避移動させるアクチュエータとして大出力のも
のが必要となる。
【0006】この発明の目的は、ロック専用のアクチュ
エータを用いることなく、簡易な構成で強固に移動体を
ロックすることのできる移動体のロック装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の移動体のロッ
ク装置は、移動体を前後動させるアクチュエータと、移
動体を前進位置で位置規制するストッパとを設ける。前
記アクチュエータの前進駆動時に、移動体が前記ストッ
パで位置規制されることで前記移動体とアクチュエータ
との係合が外れ、アクチュエータだけがさらに前進可能
となる係脱手段を設ける。この係脱手段による係合外れ
状態で、前記アクチュエータから前記移動体に作用させ
る後退防止力を増大させる後退防止力増大手段を設け
る。この構成によると、移動体がアクチュエータの駆動
で前進してストッパで位置規制されたときに、係脱手段
による係合が外れ、アクチュエータのみがさらに前進す
る。このようにアクチュエータのみが前進した状態で、
移動体はアクチュエータの前進力、つまり後退防止力で
後退が阻止される。このとき、アクチュエータの後退防
止力は、後退防止力増大手段の機能により増力されて移
動体に伝えられる。そのため、小出力のアクチュエータ
で移動体の確実な後退防止、つまり強固なロックが行え
る。このように、ロック専用のアクチュエータを用いる
ことなく、進退用のアクチュエータで、移動体を前進位
置で強固にロックできる。また後退防止力増大手段を用
いるため、アクチュエータは小出力のもので足り、簡易
な構成で済む。
【0008】この発明において、前記係脱手段は、前記
移動体とアクチュエータとを係合させる係合部材を弾性
体で係合方向に付勢するものとしても良い。このよう
に、係合部材と弾性体とで係脱手段を構成することで、
移動体の進退に伴う係脱を、簡易な構成で行える。
【0009】この発明において、前記後退防止力増大手
段は、アクチュエータに設けられた楔部材と、前記移動
体に開閉自在に設けられて前記楔部材の前進で開き動作
する開閉部材と、固定側部材に設けられて前記開閉部材
の開きを止める接触部材とで構成しても良い。固定側部
材は、移動体の進退に対して静止側となる部材のことで
ある。この構成の場合、前記のように移動体がアクチュ
エータの駆動で前進してストッパで位置規制され、係脱
手段による係合が外れた後、アクチュエータのみがさら
に前進する。このときに、アクチュエータに設けられた
楔部材が開閉部材を押し開き、開閉部材が固定側部材の
接触部材に押し付けられ、その接触面および楔部材と開
閉部材との接触面に大きな摩擦力が作用する。そのた
め、アクチュエータの前進力は楔部材による楔作用で増
大されて移動体の大きな後退防止力として作用する。こ
のように楔部材を設けることで、簡易な構成で大きな増
力が行え、小出力の進退用アクチュエータによる強固な
ロックが実現される。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図5と共に説明する。図4はこの発明を退避式ワーク
ホルダに適用した板材加工機の斜視図である。この板材
加工機は、タレット式のパンチプレスからなる。ベース
フレーム1に、板材Wを載置するワークテーブル2と、
このワークテーブル2上で板材Wを前後(Y軸方向)、
左右(X軸方向)に移動させる板材送り装置3とが設け
られている。ベースフレーム1の後部には、C形のフレ
ーム部1aが連続して形成され、このC形フレーム部1
a内にラム5を昇降駆動するパンチ駆動機構が設けられ
ている。ラム5は、タレット4に支持されたパンチ工具
T(図2)をパンチ動作させるものである。ワークテー
ブル2は、ベースフレーム1に固定された中央の固定テ
ーブル6と、レール7上を前後に移動する両側のスライ
ドテーブル8とで構成される。スライドテーブル8の端
部には、板材Wの左右方向の位置決めを行う突没自在な
エンドロケータ9が設けられている。
【0011】板材送り装置3は、両側のスライドテーブ
ル8と一体に形成されて前後移動するキャリッジ10を
有し、キャリッジ10にはクロススライド11が搭載さ
れている。キャリッジ10の進退駆動は、ベースフレー
ム1に設けられた送りねじ(図示せず)により行われ
る。クロススライド11は、複数(例えば3個)のワー
クホルダ12が左右に並べて取付けられており、キャリ
ッジ10に設けられたサーボモータ13の駆動で、送り
ねじ14およびボールナット15を介してX軸方向に進
退駆動される。
【0012】ワークホルダ12は、図1および図2に平
面図および破断側面図でそれぞれ示すように、クロスス
ライド11に取付けられるワークホルダ本体16と、挟
持爪17などによって構成される。挟持爪17は、下爪
18に上爪19を支軸20(図2)回りで開閉回動自在
に連結したものであり、板材Wを上下両爪18,19の
先端間で挟持する。
【0013】ワークホルダ本体16は、クロススライド
11に固定される固定側部材21と、この固定側部材2
1に対して前後に進退自在に支持される移動体22とで
構成される。固定側部材21は、移動体22を前後方向
に進退ガイドする一対のガイドレール23,23が設け
られている。固定側部材21は、平板状の上面板部を有
し、この上面板部に、移動体22の進退路用の開口21
aが前後方向に延びて形成されている。移動体22の左
右上面には、固定側部材21の両ガイドレール23に摺
動自在に係合する一対の摺動部材24,24(図3参
照)がそれぞれ設けられており、これによって移動体2
2が固定側部材21に対して円滑に進退ガイドされる。
【0014】図2に示すように、固定側部材21の後部
には、移動体22を進退駆動するアクチュエータ25が
設置されている。アクチュエータ25は、進退ロッド2
6を進退させるものであって、例えば流体圧シリンダか
らなる。進退ロッド26は、移動体22の後端連結部2
2aに係脱手段28を介して連結されている。係脱手段
28は、移動体22の後端連結部22aに設けられた係
合部材収容孔29に突没可能に収容された係合部材30
と、その突出付勢用の弾性体31と、係合部材30が係
合する係合溝33とで構成される。係合溝33は、進退
ロッド26の先端部材27の外周に形成されている。移
動体22の後端連結部22aは、進退ロッド26の先端
部材27が進退自在に嵌合する進退ロッド挿通孔32を
有しており、係合部材収容孔29は、進退ロッド挿通孔
32内に開口している。係合部材30は球体からなり、
弾性体31はコイルばねからなる。係合部材収容孔29
の外側開口部には、弾性体31を抜け止めする雄ねじ3
4が螺着されている。
【0015】進退ロッド26における先端部材27の先
端には楔部材35が設けられている。この楔部材35
は、先端側を小幅部35aに、基端側を大幅部35bに
したものである。移動体22の後部上面における楔部材
35を挟んだ左右両側には、垂直な支軸36回りに開閉
自在に一対の開閉部材37,37が設けられている。こ
れら開閉部材37は、垂直軸回りに回転自在とした係合
ローラ38を有するブロック体からなる。これら開閉部
材37の係合ローラ38は、進退ロッド26が係脱手段
28で移動体22の後端連結部22aに係合する位置よ
りもさらに進出した状態で、楔部材35の大幅部35b
に係合する。この係合により、開閉部材37はその背面
37aが前後方向に対して若干外側に開いた姿勢とな
る。また、進退ロッド26が移動体22の後端連結部2
2aに係合する位置では、開閉部材37の係合ローラ3
8が楔部材35の小幅部35aに係合して、開閉部材3
7はその背面37aが前後方向と平行な閉じ姿勢とな
る。
【0016】固定側部材21には、両開閉部材37の背
面37aが摺接する一対の接触部材39,39が設けら
れている。これら接触部材39の内向き面は、開閉部材
37の背面37aに対向する前部が外向きに傾斜するテ
ーパ部39aとされ、それより後方の部分が前後方向と
平行となる平行部39bとされている。これにより、進
退ロッド26が係脱手段28で移動体22の後端連結部
22aに係合する位置よりもさらに進出した状態で、楔
部材35の大幅部35bに開閉部材37の係合ローラ3
8が係合して、開閉部材37が開き姿勢となる。このと
き、開閉部材37の背面37aが接触部材39のテーパ
部39aで受け止められ、開閉部材37の開きが止めら
れる。この状態で、移動体22を後退させる外力が移動
体22に作用しても、開閉部材37が接触部材39のテ
ーパ部39aに楔状に係合しているので、移動体22が
ロックされ、アクチュエータ25から移動体22に作用
させる後退防止力を増大させることができる。すなわ
ち、楔部材35、開閉部材37および接触部材39によ
って、アクチュエータ25から移動体22に作用する後
退防止力を増大させる後退防止力増大手段40が構成さ
れる。
【0017】図1,図2に示すように、挟持爪17を構
成する下爪18の後端部は、移動体22の下部両側に軸
を水平に向けて配置された一対の回動支軸41,41に
支持されている。上爪19は、下爪18の後部に搭載さ
れた昇降シリンダ42の進退駆動によって開閉動作す
る。
【0018】挟持爪17を構成する下爪18の両側部に
は、カム溝43がそれぞれ設けられている。また、固定
側部材21の前端両側部には、移動体22を所定の前進
位置で位置規制するストッパ44が設けられている。移
動体22が前進位置に進出した状態で、挟持爪17は板
材Wを把持できる把持位置まで前進する。また、両スト
ッパ44には、前記カム溝43とでカム機構を構成する
カムフォロワ45がそれぞれ設けられている。これらカ
ムフォロワ45は、コロからなり、カム溝43の下向き
のカム面43aに案内される。これにより、下爪18の
中間部分がカムフォロワ45を介して固定側部材21の
ストッパ44に支持され、挟持爪17はほぼ水平姿勢に
維持される。
【0019】カム溝43のカム面43aは、前後が中間
部より若干低い低位部とされており、把持位置に挟持爪
17が進出して、カムフォロワ45がカム溝43におけ
る前方の低位部に接触した状態では、挟持爪17の先端
部が板材Wの把持が可能な適正高さとなる。退避位置に
挟持爪17が後退したときも、カムフォロワ45がカム
溝43における後方の低位部に接触状態となるため、挟
持爪17の先端部は把持位置の場合とほぼ同じ高さとな
る。カムフォロワ45がカム溝43の中間の摺動面43
aに摺接しているとき、すなわち挟持爪17が把持位置
と退避位置間の切換移動途上にあるときは、挟持爪17
の先端部の高さは、把持位置や退避位置にあるときより
若干低くなる。これにより、挟持爪17が把持位置から
退避位置へ切換移動するときや、退避位置から把持位置
へ復帰するときに、挟持爪17の先端部が板材Wを引き
ずったり押したりして、板材Wの位置がずれてしまうと
いう事態を回避することができる。
【0020】次に、ワークホルダ12の退避および復帰
動作を説明する。図5に示すように、アクチュエータ2
5の後退駆動により、移動体22が所定位置まで後退し
て、挟持爪17が退避位置にあるときは、進退ロッド2
6の先端部材27は、図8に示すように係脱手段28を
介して移動体22の後端連結部22aに係合している。
また、このとき、両開閉部材37の係合ローラ38は、
図9に示すように先端部材27に設けられた楔部材35
の小幅部35aに係合していて、両開閉部材37は閉じ
姿勢にある。
【0021】挟持爪17が前記退避位置にある状態か
ら、アクチュエータ25が前進駆動すると、移動体22
が固定側部材21のガイドレール23にガイドされて進
出動作する。このとき、両開閉部材37は閉じ姿勢にあ
り、その背面37aが固定側部材21の接触部材39の
平行部39bと平行になっているので、移動体22の進
出の妨げにならない。
【0022】移動体22の前端が固定側部材21のスト
ッパ44に当接して、進出位置に規制される位置まで移
動体22が進出すると、挟持爪17は板材Wを把持可能
な把持位置となる。この状態で、アクチュエータ25が
さらに前進駆動すると、図6に示すように係脱手段28
を構成する係合部材30の係合溝33への係合が外れ、
図1に示すように移動体22を残して進退ロッド26だ
けがさらに前進する。このとき、両開閉部材37の係合
ローラ38は、図7に示すように、進退ロッド26の先
端の楔部材35の小幅部35aに係合した状態から、大
幅部35bに係合する状態へと変化する。これにより両
開閉部材37は、その背面37aが接触部材39のテー
パ部39aに接触して開き止めされるところまで開く。
この状態で、移動体22を後退させる外力が移動体22
に作用しても、開閉部材37が接触部材39のテーパ部
39aに楔状に係合しているので、移動体22は後退阻
止状態にロックされる。すなわち、アクチュエータ25
から移動体22に作用させる後退防止力が楔部材35で
増大され、後退が阻止される。そのため、挟持爪17に
よる板材Wの把持を、不測に挟持爪17が後退すること
なく、安定良く行うことができる。
【0023】前記ロック状態から、アクチュエータ25
を後退駆動させて、挟持爪17を退避移動させる場合、
先ず移動体22を残して進退ロッド26だけが若干後退
したところで、係脱手段27により進退ロッド26が移
動体22の後端連結部22aに係合する。すなわち、図
8に示すように進退ロッド26の先端部材27の係合溝
33に係合部材30が係合する。また、このとき、両開
閉部材37の係合ローラ38は、楔部材35の大幅部3
5bに係合した状態から小幅部35a側に対応する位置
に相対的に変位するので、閉じ姿勢への変化が可能な状
態となって、接触部材39のテーパ部39aへの両開閉
部材37の係合が解除され、ロック解除となる。これに
より、進退ロッド26の以後の後退動作で移動体22が
後退し、図5に示す退避位置まで挟持爪17が退避す
る。
【0024】このように、この構成のロック装置による
と、アクチュエータ25から移動体22に作用させる後
退防止力を、後退防止力増大手段40によって増大させ
ることができる。そのため、移動体22の進退を低コス
トの小出力のアクチュエータ25で行うことができる。
また、移動体22の進退駆動とは別のロック専用のアク
チュエータを用いることなく、移動体22を前進位置で
強固にロックすることができる。
【0025】前記係脱手段28は、移動体22と進退ロ
ッド26とを係合させる係合部材30を、弾性体31で
係合方向に付勢したものであるため、係脱を簡単に行う
ことができる。
【0026】また、後退防止力増大手段40は、アクチ
ュエータ25の進退ロッド26に設けられた楔部材35
と、移動体22に開閉自在に設けられて楔部材35の前
進で開き動作する開閉部材37と、固定側部材21に設
けられて開閉部材37の開きを止める接触部材39とで
構成したため、アクチュエータ25の前進駆動により開
閉部材37が開き、接触部材39に接触して開き止めさ
れることにより、移動体22の後退防止力を増大させる
ことができ、ロックおよびロック解除を簡単に行うこと
ができる。
【0027】なお、前記実施形態では、板材加工機にお
ける退避式のワークホルダ12をロックする機構に適用
したが、この発明は、移動体の後退阻止一般に適用でき
る。例えば、この発明は、エレベータや電車のスライド
扉のロックに適用することができる。その場合、スライ
ド扉が請求項1で言う移動体となる。このように扉のロ
ック機構として適用した場合にも、小出力のアクチュエ
ータで扉の開閉を行うことができ、また扉の開閉駆動用
とは別のアクチュエータを用いることなく、扉を閉じ位
置で強固にロックすることができる。
【0028】
【発明の効果】この発明の移動体のロック装置は、移動
体を前後動させるアクチュエータと、移動体を前進位置
で位置規制するストッパと、前記アクチュエータの前進
駆動時に、移動体が前記ストッパで位置規制されること
で前記移動体とアクチュエータとの係合が外れ、アクチ
ュエータだけがさらに前進可能となる係脱手段と、この
係脱手段による係合外れ状態で前記アクチュエータから
前記移動体に作用させる後退防止力を増大させる後退防
止力増大手段とを設けたため、ロック専用のアクチュエ
ータを用いることなく、簡易な構成で強固に移動体をロ
ックすることができる。前記係脱手段を、前記移動体と
アクチュエータとを係合させる係合部材を弾性体で係合
方向に付勢するものとした場合は、移動体の進退に伴う
係脱を、簡易な構成で行える。前記後退防止力増大手段
を、アクチュエータに設けられた楔部材と、前記移動体
に開閉自在に設けられて前記楔部材の前進で開き動作す
る開閉部材と、固定側部材に設けられて前記開閉部材の
開きを止める接触部材とで構成した場合は、簡易な構成
で大きな増力が行え、小出力のアクチュエータによる強
固なロックが実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる移動体のロック
装置を用いたワークホルダの平面図である。
【図2】同ワークホルダの縦断面図である。
【図3】図1におけるIII −III 矢視断面図である。
【図4】同ワークホルダを用いた板材加工機の外観斜視
図である。
【図5】同ワークホルダの挟持爪が退避位置にある状態
を示す平面図である。
【図6】同ワークホルダにおける係合手段の非係合状態
を示す断面図である。
【図7】同ワークホルダにおける後退防止力増大手段の
ロック状態を示す平面図である。
【図8】その係合手段の係合状態を示す断面図である。
【図9】その後退防止力増大手段のロック解除状態を示
す平面図である。
【符号の説明】
21…固定側部材 22…移動体 25…アクチュエータ 28…係脱手段 30…係合部材 31…弾性体 35…楔部材 37…開閉部材 39…接触部材 40…後退防止力増大手段 44…ストッパ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体を前後動させるアクチュエータ
    と、移動体を前進位置で位置規制するストッパと、前記
    アクチュエータの前進駆動時に、移動体が前記ストッパ
    で位置規制されることで前記移動体とアクチュエータと
    の係合が外れ、アクチュエータだけがさらに前進可能と
    なる係脱手段と、この係脱手段による係合外れ状態で前
    記アクチュエータから前記移動体に作用させる後退防止
    力を増大させる後退防止力増大手段とを備えた移動体の
    ロック装置。
  2. 【請求項2】 前記係脱手段は、前記移動体とアクチュ
    エータとを係合させる係合部材を弾性体で係合方向に付
    勢するものである請求項1記載の移動体のロック装置。
  3. 【請求項3】 前記後退防止力増大手段は、アクチュエ
    ータに設けられた楔部材と、前記移動体に開閉自在に設
    けられて前記楔部材の前進で開き動作する開閉部材と、
    固定側部材に設けられて前記開閉部材の開きを止める接
    触部材とでなる請求項1または請求項2記載の移動体の
    ロック装置。
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