JP2001199578A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置

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JP2001199578A
JP2001199578A JP2000009919A JP2000009919A JP2001199578A JP 2001199578 A JP2001199578 A JP 2001199578A JP 2000009919 A JP2000009919 A JP 2000009919A JP 2000009919 A JP2000009919 A JP 2000009919A JP 2001199578 A JP2001199578 A JP 2001199578A
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sheet
roller
separation
sheet feeding
fed
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JP2000009919A
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Ryuichi Kojima
児島  隆一
Ryukichi Inoue
隆吉 井上
Yoshihiro Matsuo
佳広 松尾
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分離斜面を用いたシート給送装置において、
剛性の異なるシートによって給送不良を起こす。 【解決手段】 給紙ローラ18により送り出されたシー
トを分離斜面33により1枚ずつ分離する。このとき、
送り出されるシートの剛性が大きい場合には、給紙ロー
ラ18と分離斜面33との間でシートを押圧可能に設け
た分離コロ24をシートから離間させることによって、
シートを大きく曲げられるようにして大きな駆動力を必
要としないようにし、剛性の小さなシートを送り出す場
合には、分離コロ24でシートを押圧することによりシ
ートを大きく曲げて確実な分離を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ等の画像
形成装置に備えられ、シートを給送するシート給送装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ、複写機等の画像形成装
置に用いられるシート給送装置では、分離方式として分
離斜面を用いて分離を行う所謂斜面分離方式のものがあ
る。この分離方式のシート給送装置は、積載されている
シートを給紙ローラにより送り出して分離斜面に突き当
てることによりシートを一枚ずつ捌いて分離するもので
ある。
【0003】この斜面分離方式のシート給送装置では、
分離パッドや逆転ローラのような複雑な構成の分離手段
が必要なく、また、シートを所定の高さに維持するため
のリフター機構やばね付勢された圧板等の機構も必要な
いため、シート給送装置の構成を簡略化できるという利
点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この斜
面分離方式のシート給送装置では、比較的種々の厚さや
剛性の異なるシートを分離給送することができるが、非
常に薄いシートや剛性が小さいシートでは、シートが撓
みやすいため、分離斜面に突き当てたときに十分にシー
トが捌けず重送を起こしやすくなる。そこで、給紙ロー
ラの位置を分離斜面の近くに配置することにより分離斜
面と給紙ローラとの間でシートを大きく曲げることによ
ってシートの捌き力を大きくして重送を防止することが
考えられるが、非常に厚いシートや剛性の高いシートで
は、シートが撓みにくいためシートが分離斜面に突き当
たった状態で止まってしまい送り不良を起こす等の問題
があった。
【0005】そこで、大きな給送力で剛性の高いシート
を送り出すことも考えられるが、より大きな駆動トルク
で給紙ローラを駆動しなければならなくなり、駆動機構
が高価になり大型化するという問題が生じる。
【0006】さらに、積載されているシートの先端がカ
ールしている場合なども重送や送り不良を起こしたりす
る事があった。
【0007】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、シートの厚さや剛性、シート先端のカール
状態に制約されることなく確実にシートの分離給送がで
きる斜面分離方式のシート給送装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを支持
するシート積載面と、前記シート積載面に支持されてい
るシートの上面に当接してシートを送り出すシート給送
手段と、前記シート給送手段により送り出されたシート
を1枚ずつ分離するための分離斜面と、前記分離斜面と
前記シート給送手段の間で,前記シート給送手段により
送り出されるシートの上面を押圧するための回転自在な
分離コロと、前記分離コロを、送り出されるシートの上
面を押圧する位置と、送り出されるシートの上面から離
間する位置とに切換える切換え手段と、を有することを
特徴とする。
【0009】前記切換え手段は、剛性の大きいシートを
給送するときは前記分離コロを送り出されるシートの上
面から離間する位置に位置させ、剛性の小さいシートを
給送するときは前記分離コロを送り出されるシートの上
面を押圧する位置に位置させるように切り換えることを
特徴とする。
【0010】シートを押圧する位置に位置する分離コロ
は、前記分離斜面により曲げられるシートを押圧するこ
とにより大きく曲げることを特徴とする。
【0011】揺動可能なコロ支持手段に前記分離コロを
支持し、前記切換え手段は、前記コロ支持手段に係合
し、手動によってコロ支持手段を揺動させて前記分離コ
ロの位置を切り換えるための操作部材を有することを特
徴とする。
【0012】前記切換え手段により前記分離コロの位置
を切換えた状態で固定するための固定手段を有すること
を特徴とする。
【0013】本発明は、シートを支持するシート積載面
と、前記シート積載面に支持されているシートの上面に
当接して送り出すシート給送手段と、前記シート給送手
段により送り出されたシートを1枚ずつ分離するための
分離斜面と、前記分離斜面と前記シート給送手段の間
で、前記シート給送手段によって送り出されるシートの
上面を押圧する回転自在な分離コロと、前記シート給送
手段により送り出されて前記分離斜面により曲げられる
シートの曲げ剛性に応じて自動的に、前記分離コロをシ
ートの上面を押圧する位置と、シートの上面から離間す
る位置との間で切換える切換え手段と、を有することを
特徴とする。
【0014】前記切換え手段は、曲げ剛性の大きいシー
トを給送するときは前記分離コロを送り出されるシート
の上面から離間する位置に位置させ、曲げ剛性の小さい
シートを給送するときは前記分離コロを送り出されるシ
ートの上面を押圧する位置に位置させるように自動的に
切り換えることを特徴とする。
【0015】前記切換え手段は、前記シート給送手段に
より送り出されて前記分離斜面により曲げられたシート
の曲げ剛性により前記分離コロに加わる負荷を検知する
検知手段と、前記分離コロを移動させるための分離コロ
作動手段とを有し、前記検知手段の検知に基づき、前記
負荷が大きい場合には前記分離コロをシートから離間さ
せる位置に、前記負荷が小さい場合には前記分離コロを
シートに押圧させる位置に前記分離コロ作動手段によっ
て移動させることを特徴とする。
【0016】前記分離コロは揺動可能なコロ支持手段に
支持されており、前記分離コロ作動手段は前記コロ支持
手段を揺動させることにより前記分離コロをシートを押
圧する位置とシートから離間する位置とに選択的に移動
させることを特徴とする。
【0017】前記検知手段は前記分離コロに加わる負荷
を検知するロードセルであり、前記分離コロ作動手段は
前記コロ支持手段を揺動するソレノイドであり、前記ロ
ードセルの検知により前記ソレノイドのON/OFF制
御を行うことを特徴とする。
【0018】前記切換え手段は、シート給送手段に回転
を伝達するための回転伝達経路中に設けられたベルト状
部材と、該ベルト状部材にテンションを加えるテンショ
ン部材と、を有し、前記シート給送手段により送り出さ
れて前記分離斜面により曲げられたシートの曲げ剛性に
より前記分離コロに加わる負荷に応じてベルト状部材が
伸縮し、該ベルト状部材の伸縮によるテンション部材の
移動に応じて前記分離コロを移動させることを特徴とす
る。
【0019】前記分離斜面を回動可能に設け、前記分離
斜面が前記分離コロの位置の切り換えと連動して前記分
離コロがシートの上面を押圧する位置にあるときには第
1のポジションを取り、前記分離コロがシート上面から
離間した位置にあるときには前記第1のポジションのと
きのシート積載面との角度よりも鈍角である第2のポジ
ションを取るように回動させる回動手段を設けたことを
特徴とする。
【0020】前記回動手段は、回動可能な前記分離斜面
を前記第1または第2のポジションの一方のポジション
側に付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗して
他方のポジションに前記分離斜面を回動させるための分
離斜面作動手段とを有することを特徴とする。
【0021】前記シート積載面は固定であり、前記シー
ト給送手段は、シートの送り出しによるシートの減少に
応じて下降するように揺動可能に支持されている給紙ロ
ーラであることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の実
施の形態を、図に基づいて説明する。まず、本発明のシ
ート給送装置を備えた画像形成装置1について概略を説
明する。
【0023】まず、この画像形成装置1の全体構成を図
2に基づいて説明する。画像形成装置1には、画像形成
するためのシートを収容して供給するためのシート給送
装置2と、シート給送装置2から送り出されたシートに
画像を形成する画像形成部3と、画像形成部3で画像が
形成されたシートを排出する排出手段4と、排出された
シートを積載するシート積載手段5を備えている。
【0024】画像形成部3では、光学系6から露光手段
(図示しない原稿画像のスリット結像投影手段、レーザ
走査露光手段等)によって目的の画像情報に基づいた光
像を照射し、像担持体である感光ドラム7に潜像を形成
し、該潜像を現像剤(以下、トナーという)により顕像
化してトナー像を形成する。
【0025】そして、トナー像の形成と同期して、シー
ト給送装置2からシートを給送し、この給送されたシー
トに感光体ドラム7に形成したトナー像を転写手段とし
ての転写ローラ8によって転写する。トナー像が転写さ
れたシートは、ヒータを内蔵した定着回転体9a及び該
定着回転体9aに圧接する駆動ローラ9bからなる定着
手段9によりトナー像が定着される。
【0026】前記画像形成部3には、感光層を有し回転
する感光体ドラム7と、感光体ドラム7の表面を電圧印
可によって一様に帯電する帯電手段である帯電ローラ1
0と、前記光学系6からの光像が露光されて潜像が形成
された感光体ドラム7の表面を現像するための現像手段
11と、前記転写ローラ8によりトナー像をシートに転
写した後に感光体ドラム7の表面に残留したトナーを掻
き落とすためのクリーニング手段12とを一体に設けた
プロセスカートリッジ13を備えている。
【0027】次の本発明のシート給送装置2について図
1に基づいて説明する。
【0028】シート給送装置2は、積載されたシートを
順次給送するための自動給紙部14と給送するシートを
積載するための給紙トレイ部15を有している。給紙ト
レイ部15に収納されているシートを送り出すための自
動給紙部14は、給紙部16と搬送部17で構成されて
いる。
【0029】給紙部16は、給紙ギア18aと一体に回
転する給紙ローラ18と、給紙ギア18aと噛み合うア
イドラギアA19と、アイドラギアA19と噛み合うア
イドラギアB20と、アイドラギアB20と噛み合う駆
動ギア21と、駆動ギア21と一体的に回転するように
取り付けられている駆動軸22と、給紙ローラ18、ア
イドラギアA19、アイドラギアB20、駆動ギア21
をそれぞれ回転自在に支持し、かつ、駆動軸22に対し
て回転自在に取り付けられている給紙ローラホルダ23
とで構成されている。
【0030】図示しないモータ等の駆動源の駆動力が駆
動軸22に伝達され、駆動軸22から各ギア21,2
0,19,18aを介して回転が給紙ローラ18に伝達
される。この給紙ローラの回転によりシートが送り出さ
れる。
【0031】給紙ローラ18は、各ギア18a、19、
20、21と、給紙ホルダ23の重量及び給紙ローラ1
8自体の重量により、シート上に圧接するよう設けられ
ているが、さらに別個にシートに付勢するためのバネ等
の付勢手段を用いて圧接するようにしてもよい。
【0032】給紙トレイ部15には、給紙ローラ18で
送り出されたシートを分離するための分離斜面33が設
けられている。この分離斜面は33、後で詳述するが、
給紙トレイ部15から給紙ローラ18により送り出され
たシートを曲げた状態で搬送し、そのときシートが捌か
れることにより一枚ずつシートを分離するものである。
【0033】分離斜面33と給紙ローラ18の間には分
離コロ24が設けられており、分離コロ24は積載され
ているシートの先端側に当接する位置に配置されてい
る。この分離コロ24は分離コロアーム25の先端に回
転自在に支持されていて、分離コロアーム25の他端は
駆動軸22に回転自在に支持されている。
【0034】分離コロアーム25は付勢バネ26によっ
て図中反時計周り方向に付勢されており、分離コロ24
を積載されているシートの先端側に押し付けている。ま
た、分離コロアーム25には、駆動軸22に対して分離
コロ24とは反対側に押し下げアーム25aを具備して
いる。
【0035】搬送部17は、給送されたシートの下面を
ガイドする下ガイド26と給送されたシートの上面をガ
イドする上ガイド27と、給送されてきたシートを所定
の方向に搬送するための搬送ローラ28と、搬送ローラ
28と対向して配置された回動自在な搬送コロ29と、
搬送コロ29を回動自在に支持しかつ上ガイド27によ
って回転自在に支持されたコロホルダ30と、搬送コロ
29を搬送ローラ28に押し付けるようにコロホルダ3
0を付勢している搬送バネ31とで構成されている。
【0036】そして、搬送部17は分離斜面33により
一枚ずつ分離されたシートを画像形成部3に向けて順次
搬送する。
【0037】給紙トレイ部15は、積み重ねられたシー
トを支持するための給紙トレイ32と、給紙部16によ
り送り出されたシートを分離するための分離斜面33で
構成されている。本実施の形態では、給紙トレイ32と
分離斜面33とは一体に形成されているが、別体に設け
てもよい。そして、給紙ローラ18により複数枚送り出
されたシートが分離斜面33に沿って曲げられて移動す
る際にシートが捌かれることにより一枚ずつ分離され
る。なお、この分離斜面33の角度は適宜設定される。
【0038】つぎに、分離コロ24が給紙トレイ32に
積載されているシートに押し付けられる位置と、シート
から離間する位置とに選択的に切換えるための切換え手
段について説明する。
【0039】装置本体1aに切換えを行うための手動用
の操作部材としてのレバー34が回転自在に支持されて
いる。レバー34はフラグ部34aとアーム部34bと
で構成されており、アーム部34bには、図中の紙面に
垂直方向の突起部34cを有している。フラグ部34a
は分離コロアーム25の押し下げアーム25aに係合可
能に設けられており、押し下げアーム25aに係合して
分離コロアーム25を図1の時計回り方向に回転させる
ことによって、分離コロ24をシートから上方に移動さ
せて圧接を解除することができる。
【0040】ここで、分離コロがシートに圧接する位置
とシートから離間する位置とのそれぞれの位置で固定す
るための固定手段について説明する。
【0041】レバー34の近傍には、装置本体1aに一
端が固定されたねじりコイルバネ35が設置されてお
り、ねじりコイルバネ35は、端部に途中で折り曲がっ
た形状の延長部が設けられている。延長部は自由端側の
第1の延長部35aと固定側の第2の延長部35bとを
備えており、各延長部35a,35bにアーム部34b
の突起部34cが係合可能に構成されている。
【0042】レバー34を操作して切り換えたときに、
おのおのの切り換え位置で突起部34cはねじりコイル
バネ35と弾性的に係合する。そのため、レバー34は
切り換え位置でねじりコイルバネ35の弾性力によって
回転方向に付勢される。すなわち、突起部34cがコイ
ルバネ35の第1の延長部35aと係合した場合には、
レバー34は図中時計回り方向に付勢され、突起部34
cが第2の延長部に係合した場合には、レバー34は図
中反時計周り方向に付勢される。そして、装置本体1a
側に設置されている上ストッパ36、下ストッパ37に
よってこのレバー34の回転を抑えることにより、一定
の位置でレバー34は固定される。
【0043】以上の構成のシート給送装置の作用を説明
する。
【0044】剛性の大きいシート(例えば厚さの厚いシ
ート)を給送するときは、レバー34のアーム部34b
を上側の位置(図1の二点鎖線で示す位置)に操作す
る。この操作により、レバー34はその回転軸を中心に
して回転し、レバー34のフラグ部34aが分離コロア
ーム25の押し下げアーム25aを押し下げる。分離コ
ロアーム25は駆動軸22を中心に図中時計回り方向に
回転し、分離コロ24は給紙トレイ32に積載している
シートから離間した位置に移動する。この分離コロ24
が離間した位置は、給紙ローラ18により送り出される
シートに当接しない位置に設定されている(図1の二点
鎖線で示す位置)。
【0045】レバー34はねじりコイルバネ35の第2
の延長部35bによって上ストッパ36に押し付けられ
て固定されるため、分離コロアーム25も付勢バネ26
の弾性力に抗して分離コロ24側が押上げられた状態で
固定される。したがって、分離コロ24は給紙トレイ3
2に積載しているシートから離間した位置に固定され
る。
【0046】この状態で剛性の大きいシートを給送する
と、図1に示すように、送り出されるシートは分離コロ
24に当接すること無く分離斜面33と給紙ローラ18
の間で曲げられるので、分離斜面33と分離コロ24の
間で曲げられるときよりも小さく曲げられる(大きな曲
率で曲げられる)ので曲げやすく、給送力が小さくても
給送できるので、より小さい駆動力(トルク)で分離、
給送することができる。
【0047】一方、剛性の小さいシート(例えば薄いシ
ート)を給送するときは、レバー34を実線の位置に操
作する。この操作により、レバー34はその回転軸を中
心にして回転し、レバー34のフラグ部34aは分離コ
ロアーム25の押し下げアーム25aから離間した位置
に移動する。レバー34はねじりコイルバネ35によっ
て下ストッパ37に押し付けられて固定される(図1の
実線で示す位置)。
【0048】押し下げアーム25aから離間した分離コ
ロアーム25は付勢バネ26によって付勢され、分離コ
ロ24は分離斜面33と給紙ローラ18の間で給紙トレ
イ32に積載しているシートを押圧する。この状態で剛
性の小さいシートを給送すると、給紙ローラ18が回転
して送り出されたシートが分離斜面33によって分離さ
れるときに分離コロ24が分離斜面33と給紙ローラ1
8の間でシートを押圧しているので、重送することなく
確実に分離、給送ができる。
【0049】これは、剛性の小さいシートを給送すると
きには、分離コロ24は分離斜面33とシート給送手段
の間で送り出されたシートを押圧するので、給紙ローラ
18で送り出されたシートは分離斜面33と分離コロ2
4の間で曲げられる。分離斜面33と分離コロ24の距
離は小さいのでシートは大きく曲げられる(小さな曲率
で曲げられる)。そのため、シートは捌かれやすくな
り、重送することなく確実に分離、給送できる。
【0050】以上のような構成をとることにより、以下
のような効果が得られる。
【0051】例えば厚いシートのように剛性の大きいシ
ートを給送するときにレバー34を上方に回転操作すれ
ば、分離コロ24は送り出されるシートから離間した位
置に固定されるので、より小さい駆動トルクでシートを
給送できる。
【0052】また、薄いシートのように剛性の小さいシ
ートを給送するときはレバー34を下方に回転操作すれ
ば、分離コロ24は送り出されるシートを分離斜面33
と給紙ローラ18の間で押圧するので、重送することな
く確実に分離、給送ができる。
【0053】さらに、通常、例えば薄いシートのように
剛性の小さいシートほど先端にカールが生じ易いため、
剛性の小さいシートを給送する場合には分離コロ24を
シートの先端を押さえる位置に位置しているため、カー
ルを押さえて送り出し時の分離不良や重送を防止すると
いう効果も奏する。
【0054】このように、本実施の形態によれば、剛性
の小さいシートを給送するときに分離コロ24によって
重送することなく確実に分離、給送するという機能を損
なうことなしに、剛性の大きいシートを給送するときに
は、より小さな駆動トルクでシートを給送することがで
きるシート給送装置を実現することができる。
【0055】なお、本実施の形態では、分離コロ24を
移動させるために、レバー34とコイルバネ35とを使
用したが、これに限定されるものではなく、トグルスイ
ッチなどのように切り換え可能な構成であればよい。
【0056】(第2の実施の形態)本発明に係る第2の
実施の形態を図3及び図4を用いて説明する。なお、画
像形成装置1の概略構成は前述した第1の実施の形態と
同様であるため省略し、シート給送装置について詳細に
説明する。また、シート給送装置についても、第1の実
施の形態と同一構成には同一の符号を付して詳細な説明
は省略する。
【0057】図3に示すように、分離コロ24を支持し
ている分離コロアーム25の押し下げアーム25aの近
傍には分離コロ作動手段としてのソレノイドA38が設
置されており、分離コロアーム25の押し下げアーム2
5aにはソレノイドA38と連結するための連結部25
bが一体的に備えられている。そして、ソレノイドA3
8がONすると、ソレノイドA38と連結部25bとが
連結して押し下げアーム25aを時計回り方向に回転
し、分離コロアーム25を介して分離コロ24を持ち上
げることができる。
【0058】図4に示すように、給紙ローラホルダ23
には当接板39が回転自在に備えられており、駆動軸2
2に当接している。当接板39の駆動軸22に当接して
いる面と反対側の面に圧接したときの力を検知するロー
ドセル40が当接するように設置されている。ロードセ
ル40がある決められた値より大きい力を検知するとソ
レノイドA38がONになり、ある決められた値よりも
小さい力を検知するとソレノイドA38はOFFになる
ように図示しない制御手段により制御されている。
【0059】本実施の形態の作用を説明する。
【0060】剛性の大きいシート(例えば厚いシート)
を給送すると、分離コロ24は分離斜面33と給紙ロー
ラ18の間で給紙トレイ32に積載しているシートを押
圧しているので、分離コロ24と分離斜面33の間で曲
げ剛性の大きいシートを大きく曲げようとし、給送力が
大きくなる。給紙ローラ18はその反力を受け、搬送方
向と反対側に押される。給紙ローラホルダ23は給紙ロ
ーラ18に押されて、駆動軸22を押すようになる。ロ
ードセル40はこの給紙ローラホルダ23が駆動軸22
を押す力を検知している。
【0061】給送力が大きくなると、給紙ローラ18は
より大きな給送力でシートを給送するようになり、給紙
ローラ18はその反力を受け、給紙ローラホルダ23を
より大きな力で押すようになる。給紙ローラホルダ23
はより大きな力で駆動軸22を押すようになる。
【0062】ロードセル40がある決められた値以上の
力を検知すると、ソレノイドA38はON状態になり、
ソレノイドA38と分離コロアーム25の押し下げアー
ム25aの連結部25bとが連結される。分離コロアー
ム25は付勢バネ26による付勢力に抗して回転し、分
離コロ24は送り出されているシートから離間する(図
3の二点鎖線で示す位置)。
【0063】シートは給紙ローラ18と分離斜面33の
間で曲げられるようになるので、小さく曲げれば給送で
き、より小さな給送力でシートを給送することができ、
駆動トルクが小さくなる。
【0064】剛性の小さいシート(例えば薄いシート)
を給送すると、給紙ローラ18が回転して給紙トレイ3
2に積載しているシートを給送すると、給紙ローラ18
は給送力の反力を受け、給紙ローラホルダ23を押し
て、給紙ローラホルダ23は駆動軸22を押すようにな
る。
【0065】しかし、曲げ剛性の小さいシートを給送す
るときはシートを大きく曲げやすく、小さい給送力で給
送できるので、給紙ローラホルダ23が駆動軸22を押
す力は小さく、ロードセル40が検知する力はある決め
られた値よりも小さい。したがって、ソレノイドA38
はOFF状態のままであり、分離コロ24がシートを押
圧したままで分離給送される(図3の実線で示す位
置)。分離コロ24は分離斜面33と給紙ローラ18の
間で給紙トレイ32に積載しているシートを押圧したま
まであり、分離コロ24と分離斜面33の間で剛性の小
さいシートを曲げるので、シートを捌きやすくなり、重
送は発生せず、確実に分離、給送できる。
【0066】以上のような構成をとることにより、以下
のような効果が得られる。
【0067】厚いシートのように剛性の大きいシートを
給送するときは、給紙ローラホルダ23が駆動軸22を
押す力が大きくなり、その力を検知するロードセル40
の値がある決められた値以上なったときに、分離コロ2
4を送り出されているシートから離間した位置に移動さ
せるので、分離コロ24の位置でシートが曲げられず、
給紙ローラ18の位置で曲げられるので、より小さいト
ルクでシートを給送できる。
【0068】薄いシートのように剛性の小さいシートを
給送するときは、給紙ローラホルダ23が駆動軸22を
押す力が小さく、その力を検知するロードセル40の値
がある決められた値よりも小さいので、分離コロ24は
送り出されているシートを分離斜面33と給紙ローラ1
8の間で押圧したままなので、重送することなく確実に
分離、給送ができる。
【0069】また、第1の実施の形態と同様に、剛性の
小さいシートの先端のカールを押さえることができてシ
ートのカールよる分離不良や重送を防止することができ
る。
【0070】ロードセル40の値によって、分離コロ2
4が給紙ローラ18により送り出されているシートを押
圧するか、送り出されているシートから離間するかを自
動的に切り換えるので、ユーザが給送するシートが剛性
の大きいシートか、剛性の小さいシートかを判断する必
要がないので、わずらわしさがない。また、判断を誤っ
て、操作をミスすることもなく、確実な切り換えを行う
ことができる。
【0071】このように、本実施の形態によれば、剛性
の小さいシートを給送するときに分離コロ24によって
重送することなく確実に分離、給送するという機能を損
なうことなしに、剛性の大きいシートを給送させるとき
には、より小さな駆動トルクで剛性の大きいシートを給
送することができ、さらに、剛性のあるシートを給送す
るときと剛性のないシートを給送するときの切り換えを
自動的に行うことができるため、誤操作を起こすことの
ないシート給送装置を実現することができる。
【0072】なお、本実施の形態では、分離コロ作動手
段としてソレノイドを用いたが、分離コロを移動させる
ためにモータ等他の手段を用いていもよい。
【0073】(第3の実施の形態)本発明に係る第3の
実施の形態を図5を用いて説明する。なお、画像形成装
置1の概略構成は前述した第1の実施の形態と同様であ
るため省略し、シート給送装置について詳細に説明す
る。また、シート給送装置についても、第1の実施の形
態及び第2の実施の形態と同一構成には同一の符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0074】第2の実施の形態と同様に、分離コロ24
を支持している分離コロアーム25の押し下げアーム2
5aの近傍にはソレノイドA38が設置されており、分
離コロアーム25の押し下げアーム25aにはソレノイ
ドA38との連結部25bが一体的に備えられている。
【0075】また、第2の実施の形態の図4に示すよう
に、給紙ローラホルダ23には当接板39が回転自在に
備えられており、駆動軸22に当接している。当接板3
9の駆動軸22に当接している面と反対側の面に圧接し
たときの力を検知するロードセル40が当接するように
設置されている。ロードセル40がある決められた値よ
り大きい力を検知するとソレノイドA38がONに、あ
る決められた値よりも小さい力を検知するとソレノイド
A38はOFFになるように制御されている。
【0076】次に、本実施の形態の特徴とする可動分離
斜面について説明する。給紙トレイ部15は、給紙トレ
イ32と、可動分離斜面41と、可動搬送面42と、を
備えている。そして、可動分離斜面41を回動させるた
めの回動手段は、付勢手段としての押圧バネ43と、斜
面ストッパ44と、分離斜面作動手段としてのソレノイ
ドB45とで構成されている。可動分離斜面41と可動
搬送面42は本体に対して回転自在に取り付けられてお
り、搬送方向からみると可動搬送面42の上に可動分離
斜面41が重なっているように配置されている。
【0077】押圧バネ43は可動搬送面42を付勢して
おり、その可動搬送面42が可動分離斜面41を押すこ
とによって可動分離斜面41は給紙トレイ32の積載面
に対して所定の角度θ1になるように付勢されている
(図5の実線に示す状態でこれを第1のポジションとい
う)。付勢された可動分離斜面41がこの所定の角度θ
1の状態で固定されるように斜面ストッパ44が配置さ
れている。
【0078】可動分離斜面41の近傍にはソレノイドB
45が備えられており、ソレノイドB45に可動分離斜
面41が連結すると、給紙トレイ32の積載面に対する
可動分離斜面41の角度が所定の角度θ2になるように
回転する(図5の二点鎖線に示す状態でこれを第2のポ
ジションという)。すなわち、ソレノイドB45がON
になると可動分離斜面41は押圧バネ43の付勢力に抗
して可動分離斜面41に連結されて所定の角度θ2の第
2のポジションの位置に回動される。ここで、角度θ2
は角度θ1よりも大きい角度に設定されている。
【0079】ソレノイドB45は前述したロードセル4
0の検知に基づいて制御されるものであり、ロードセル
40が所定の値よりも大きな力を検知した場合には、ソ
レノイドB45をONにし、ロードセル40が所定の値
よりも小さい力を検知した場合には、ソレノイドB45
をOFFにするように図示しない制御手段が制御するよ
うになっている。
【0080】本実施の形態の作用を説明する。
【0081】剛性の大きいシートを給送すると、分離コ
ロ24は分離斜面33と給紙ローラ18の間で給紙トレ
イ32に積載しているシートを押圧しているので、分離
コロ24と分離斜面33の間で剛性の大きいシートを曲
げようとするのでより大きな駆動トルクが必要になる。
給紙ローラ18が回転して搬送方向にシートを押すと給
紙ローラ18はその反力を受け、搬送方向と反対側に押
される。給紙ローラホルダ23は給紙ローラ18に押さ
れて、駆動軸22を押すようになる。ロードセル40は
この給紙ローラホルダ23が駆動軸22を押す力を検知
している。
【0082】給紙ローラ18を駆動するトルクが大きく
なると、給紙ローラ18はより大きな力でシートを押す
ようになり、給紙ローラ18はその反力を受け、給紙ロ
ーラホルダ23をより大きな力で押すようになる。給紙
ローラホルダ23はより大きな力で駆動軸22を押すよ
うになる。
【0083】ロードセル40がある決められた値以上の
力を検知すると、ソレノイドA38及びソレノイドB4
5はON状態になり、ソレノイドA38と分離コロアー
ム25の押し下げアーム25aの連結部が連結される。
分離コロアーム25は付勢バネ26による付勢力に抗し
て回転し、分離コロ24は給紙トレイ32に積載してい
るシートから離間する。さらに、ソレノイドB45と可
動分離斜面41が連結され、可動分離斜面41は給紙ト
レイ32の積載面に対して角度が大きくなるように第1
のポジションから第2のポジションに、押圧バネ43の
付勢力に抗して回転する。
【0084】シートは給紙ローラ18と分離斜面33の
間で曲げられるようになり、さらに、可動分離斜面41
が大きな角度θ2で倒れているので、第2の実施の形態
よりも小さな給送力でシートを分離することができ、駆
動トルクはさらに小さくなる。
【0085】剛性の小さいシートを給送すると、給紙ロ
ーラ18が回転して給紙トレイ32に積載しているシー
トを搬送方向に押すと、給紙ローラ18はその反力を受
け、給紙ローラホルダ23を押して、給紙ローラホルダ
23は駆動軸22を押すようになる。
【0086】しかし、剛性の小さいシートを給送すると
きは小さい駆動トルクで分離、給送できるので、給紙ロ
ーラホルダ23が駆動軸22を押す力は小さく、ロード
セル40が検知する力はある決められた値よりも小さ
い。したがって、ソレノイドA38,B45はOFF状態
のままであり、分離コロ24がシートを押圧したままで
分離給送される。分離コロ24は分離斜面33と給紙ロ
ーラ18の間で給紙トレイ32に積載しているシートを
押圧しており、分離コロ24と分離斜面33の間で剛性
の小さいシートを曲げるので、シートをさばきやすくな
り、重送は発生せず、確実に分離、給送できる。
【0087】以上のような構成をとることにより、以下
のような効果が得られる。
【0088】例えば厚いシートのように剛性の大きいシ
ートを給送するときは、給紙ローラホルダ23が駆動軸
22を押す力が大きくなり、その力を検知するロードセ
ル40の値がある決められた値以上なったときに、分離
コロ24を給紙トレイ32に積載しているシートから離
間した位置に移動させるので、分離コロ24の位置でシ
ートが曲げられず、給紙ローラ18の位置で曲げられ、
かつ、可動分離斜面41が給紙トレイ32の積載面に対
して倒れるので、さらに小さいトルクでシートを給送で
きる。
【0089】例えば薄いシートのように剛性の小さいシ
ートを給送するときは、給紙ローラホルダ23が駆動軸
22を押す力が小さく、その力を検知するロードセル4
0の値がある決められた値よりも小さいので、分離コロ
24は給紙トレイ32に積載しているシートを分離斜面
33と給紙ローラ18の間で押圧したままなので、重送
することなく確実に分離、給送ができる。
【0090】ロードセル40の値によって、分離コロ2
4が給紙トレイ32に積載しているシートを押圧する
か、シートから離間するかを自動的に切り換えるので、
ユーザが給送するシートが厚く剛性の大きいシートか、
薄く剛性の小さいシートかを判断する必要がないので、
わずらわしさがない。また、判断を誤って、操作をミス
することもなく、確実な切り換えを行うことができる。
【0091】このように、本実施の形態によれば、剛性
の小さいシートを給送するときに分離コロ24によって
重送することなく確実に分離、給送するという機能を損
なうことなしに、剛性の大きいシートを給送させるとき
は分離コロ24を給紙トレイ32に積載しているシート
から離間させ、分離斜面33を倒すことで、さらに小さ
な駆動トルクで剛性の大きいシートを給送することがで
き、かつ、剛性の大きいシートを給送するときと剛性の
小さいシートを給送するときの切り換えを自動的に行う
ことのできるシート給送装置を実現することができる。
【0092】なお、本実施の形態では、分離コロ作動手
段としてソレノイドを用いたが、分離コロを移動させる
ためにモータ等他の手段を用いていもよい。また、分離
斜面を回動させるための分離斜面作動手段としてソレノ
イドを用いたが、これもモータ等の他の手段を用いてい
もよい。
【0093】また、本実施の形態では、可動分離斜面4
1を第1のポジションと第2のポジションとで回動させ
る回動手段を、押圧バネ43により第1のポジションに
可動分離斜面41を付勢し、ソレノイドB45で第2の
ポジションに回動させる構成としているが、この逆の構
成であってもよい。また、ソレノイドの代わりにモータ
等の他の手段を用いてもよい。
【0094】(第4の実施の形態)第2の実施の形態で
は、給紙ローラホルダ23が駆動軸22を押す力をロー
ドセル40によって検知して、剛性の大きいシートを給
送するときと剛性の小さいシートを給送するときの切り
換えを行っているが、別の方法で行ってもよい。
【0095】剛性の大きいシートを給送するときと剛性
の小さいシートを給送するときの切り換えを、給紙ロー
ラ18をギアベルト46で駆動させて、ギアベルト46
のテンションの大きさの違いを利用して行う方法を示
す。
【0096】本発明に係る第4の実施の形態を図6及び
図7を用いて説明する。なお、画像形成装置1の概略構
成は前述した第1の実施の形態と同様であるため省略す
る。以下にシート給送装置について説明する。また、シ
ート給送装置についても、第1の実施の形態と同一構成
には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0097】給紙部16は、給紙ギア18aと一体に回
転する給紙ローラ18と、駆動軸22に一体に取り付け
られた駆動ギア21と、給紙ローラ18と駆動ギア21
を回転自在に支持し、かつ、駆動軸22に対して回転自
在に取り付けられている給紙ローラホルダ23と、給紙
ギア18aと駆動ギア21とに掛け渡されて駆動を伝達
するためのギアベルト46と、ギアベルト46にテンシ
ョンをかけるためにギアベルト46を圧接するテンショ
ンコロ47と、テンションコロ47を回転自在に支持す
るテンションコロホルダ48と、テンションコロホルダ
48を付勢してギアベルト46にテンションをかけるた
めのテンションバネ49とで構成されている。
【0098】給紙ローラホルダ23にはガイド23aが
具備されており、テンションコロホルダ48はガイド2
3aに沿って移動するように構成されている。さらに、
分離斜面33と給紙ローラ18の間に分離コロ24を配
置し、この分離コロ24は分離コロアーム25によって
回転自在に支持されている。分離コロアーム25の他端
は駆動軸22に回転自在に支持されており、分離コロア
ーム25は付勢バネによって、分離コロ24をシートに
押圧する方向に付勢されている。テンションコロホルダ
48には、図6の紙面に垂直な方向に延びるアーム部4
8aが備えられており、常に分離コロアーム25の下側
から係合可能に配置されている。
【0099】剛性の大きいシートを給送すると、分離コ
ロ24は分離斜面33と給紙ローラ18の間で送り出さ
れたシートを押圧しており、分離コロ24と分離斜面3
3の間で剛性の大きいシートを大きく曲げようとするの
でより大きな給送力が必要になり、駆動トルクがより大
きくなる。
【0100】このとき、駆動ギア21に大きな駆動トル
クがかかると、ギアベルト46の駆動側46aにより大
きなテンションがかかり、テンションバネ49の付勢力
に抗してテンションコロ47を持ち上げ、ギアベルト4
6がまっすぐになろうとする。そして、テンションコロ
47とテンションコロホルダ48が持ち上げられ、テン
ションコロホルダ48のアーム部48aが分離コロアー
ム25に係合してを持ち上げる。その結果。分離コロ2
4は送り出されているシートから離間する(図7参照)。
【0101】このように、剛性の大きいシートは給紙ロ
ーラ18と分離斜面33の間で曲げられるようになるの
で、より小さな給送力でシートを分離することができ、
駆動トルクは小さくなる。
【0102】剛性の小さいシートを給送すると、小さい
給送力でシートを分離できるので、駆動トルクも小さ
く、ギアベルト46に大きなテンションがかかることも
ない。したがって、分離コロ24は分離斜面33と給紙
ローラ18の間で送り出されたシートを押圧したままで
あり、分離コロ24と分離斜面33の間で剛性の小さい
シートを大きく曲げるので、シートをさばきやすくなる
ので、重送は発生せず、確実に分離、給送できる。
【0103】以上のような構成をとることにより、以下
のような効果が得られる。
【0104】例えば厚いシートのように剛性の大きいシ
ートを給送するときは、図7に示すように、ギアベルト
46のテンションが大きくなりテンションバネ49の付
勢力に抗してテンションコロ47を持ち上げて、分離コ
ロ24を送り出されているシートから離間した位置に移
動させるので、分離コロ24の位置でシートが曲げられ
ずに、給紙ローラ18の位置で曲げられるので、より小
さいトルクでシートを給送できる。
【0105】例えば薄いシートのように剛性の小さいシ
ートを給送するときは、図6に示すように、ギアベルト
46のテンションが小さいので、ギアベルト46はテン
ションコロ47を持ち上げず、分離コロ24は送り出さ
れているシートを分離斜面33と給紙ローラ18の間で
押圧したままであるので、重送することなく確実に分
離、給送ができる。
【0106】ギアベルト46のテンションがテンション
バネ49の付勢力に抗してテンションコロ47を持ち上
げるか否かで、分離コロ24が給紙トレイ32に積載し
ているシートを押圧するか、シートから離間するかを自
動的に切り換えるので、ユーザが給送するシートが剛性
の大きいシートか、剛性の小さいシートかを判断する必
要がないので、わずらわしさがない。また、判断を誤っ
て、操作をミスすることもなく、確実な切り換えを行う
ことができる。
【0107】第2の実施の形態のように、ロードセル4
0やソレノイドなどの高価な部品を使用せずに、安価な
構成で第2の実施の形態と同様な効果を得ることができ
る。
【0108】なお、上記第4の実施の形態では、ギアと
ギアベルトを用いていたが、プーリと平ベルト等のベル
トとを組み合わせて用いてもよい。
【0109】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、各実施の形態の構成を組み合わせてもよい。例え
ば、第3の実施の形態で説明した、可動分離斜面の構成
を第1及び第4の実施の形態で説明した分離コロの切換
え構成と組み合わせてもよい。この場合、例えば、分離
ローラアームの位置の検知に応じて可動分離斜面を回動
させたり、リンク機構等により操作部材の操作動作によ
り可動分離斜面を回動させる等、種々の構成をとること
ができる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、給送す
るシートの剛性に応じて分離コロを、給送されるシート
を押圧する位置と給送されるシートから離間する位置と
の間で切換える構成としたため、剛性の大きなシートに
対しては大きな力で送り出す必要が無くなり、剛性の小
さなシートでは確実な分離給送が図れるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るシート給送装置の縦断
面図
【図2】第1の実施の形態に係るシート給送装置を備え
た画像形成装置の模式図
【図3】第2の実施の形態に係るシート給送装置の縦断
面図
【図4】第2の実施の形態に係るシート給送装置の要部
断面図
【図5】第3の実施の形態に係るシート給送装置の縦断
面図
【図6】第4の実施の形態に係るシート給送装置の縦断
面図
【図7】第4の実施の形態に係るシート給送装置の分離
コロの動きの説明図
【符号の説明】
1 画像形成装置 2 シート給送装置 18 給紙ローラ(シート給送手段) 22 駆動軸 23 給紙ローラホルダ 24 分離コロ 25 分離コロアーム(コロ支持手段) 32 給紙トレイ(シート積載面) 33 分離斜面 34 レバー 35 ねじりコイルバネ(固定手段) 36,37 ストッパ(固定手段) 38 ソレノイドA(分離コロ作動手段) 40 ロードセル 43 押圧バネ(付勢手段) 44 可動分離斜面 45 ソレノイドB(分離斜面作動手段) 46 ギアベルト 47 テンションコロ 48 テンションコロホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 佳広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA02 FB01 FC01 GA01 GB01 GC01 GD01 HA12 HB01 JA01 JD04 JD13 JD22 JD33 LA04 LA15 LC04 LC07 LC19 LD11 MA03 MA09 MA39

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを支持するシート積載面と、 前記シート積載面に支持されているシートの上面に当接
    してシートを送り出すシート給送手段と、 前記シート給送手段により送り出されたシートを1枚ず
    つ分離するための分離斜面と、 前記分離斜面と前記シート給送手段の間で、前記シート
    給送手段により送り出されるシートの上面を押圧するた
    めの回転自在な分離コロと、 前記分離コロを、送り出されるシートの上面を押圧する
    位置と、送り出されるシートの上面から離間する位置と
    に切換える切換え手段と、を有することを特徴とするシ
    ート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記切換え手段は、剛性の大きいシート
    を給送するときは前記分離コロを送り出されるシートの
    上面から離間する位置に位置させ、剛性の小さいシート
    を給送するときは前記分離コロを送り出されるシートの
    上面を押圧する位置に位置させるように切り換えること
    を特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 シートを押圧する位置に位置する分離コ
    ロは、前記分離斜面により曲げられるシートを押圧する
    ことにより大きく曲げることを特徴とする請求項2に記
    載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 揺動可能なコロ支持手段に前記分離コロ
    を支持し、前記切換え手段は、前記コロ支持手段に係合
    し、手動によってコロ支持手段を揺動させて前記分離コ
    ロの位置を切り換えるための操作部材を有することを特
    徴とする請求項2に記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記切換え手段により前記分離コロの位
    置を切換えた状態で固定するための固定手段を有するこ
    とを特徴とする請求項2または4に記載のシート給送装
    置。
  6. 【請求項6】 シートを支持するシート積載面と、 前記シート積載面に支持されているシートの上面に当接
    して送り出すシート給送手段と、 前記シート給送手段により送り出されたシートを1枚ず
    つ分離するための分離斜面と、 前記分離斜面と前記シート給送手段の間で、前記シート
    給送手段によって送り出されるシートの上面を押圧する
    回転自在な分離コロと、 前記シート給送手段により送り出されて前記分離斜面に
    より曲げられるシートの曲げ剛性に応じて自動的に、前
    記分離コロをシートの上面を押圧する位置と、シートの
    上面から離間する位置との間で切換える切換え手段と、
    を有することを特徴とするシート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記切換え手段は、曲げ剛性の大きいシ
    ートを給送するときは前記分離コロを送り出されるシー
    トの上面から離間する位置に位置させ、曲げ剛性の小さ
    いシートを給送するときは前記分離コロを送り出される
    シートの上面を押圧する位置に位置させるように自動的
    に切り換えることを特徴とする請求項6に記載のシート
    給送装置。
  8. 【請求項8】 前記切換え手段は、前記シート給送手段
    により送り出されて前記分離斜面により曲げられたシー
    トの曲げ剛性により前記分離コロに加わる負荷を検知す
    る検知手段と、前記分離コロを移動させるための分離コ
    ロ作動手段とを有し、前記検知手段の検知に基づき、前
    記負荷が大きい場合には前記分離コロをシートから離間
    させる位置に、前記負荷が小さい場合には前記分離コロ
    をシートに押圧させる位置に前記分離コロ作動手段によ
    って移動させることを特徴とする請求項7に記載のシー
    ト給送装置。
  9. 【請求項9】 前記分離コロは揺動可能なコロ支持手段
    に支持されており、前記分離コロ作動手段は前記コロ支
    持手段を揺動させることにより前記分離コロをシートを
    押圧する位置とシートから離間する位置とに選択的に移
    動させることを特徴とする請求項8に記載のシート給送
    装置。
  10. 【請求項10】 前記検知手段は前記分離コロに加わる
    負荷を検知するロードセルであり、前記分離コロ作動手
    段は前記コロ支持手段を揺動するソレノイドであり、前
    記ロードセルの検知により前記ソレノイドのON/OF
    F制御を行うことを特徴とする請求項9に記載のシート
    給送装置。
  11. 【請求項11】 前記切換え手段は、シート給送手段に
    回転を伝達するための回転伝達経路中に設けられたベル
    ト状部材と、該ベルト状部材にテンションを加えるテン
    ション部材と、を有し、前記シート給送手段により送り
    出されて前記分離斜面により曲げられたシートの曲げ剛
    性により前記分離コロに加わる負荷に応じてベルト状部
    材が伸縮し、該ベルト状部材の伸縮によるテンション部
    材の移動に応じて前記分離コロを移動させることを特徴
    とする請求項6に記載のシート給送装置。
  12. 【請求項12】 前記分離斜面を回動可能に設け、前記
    分離斜面が前記分離コロの位置の切り換えと連動して前
    記分離コロがシートの上面を押圧する位置にあるときに
    は第1のポジションを取り、前記分離コロがシート上面
    から離間した位置にあるときには前記第1のポジション
    のときのシート積載面との角度よりも鈍角である第2の
    ポジションを取るように回動させる回動手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項1または6に記載のシート給送装
    置。
  13. 【請求項13】 前記回動手段は、回動可能な前記分離
    斜面を前記第1または第2のポジションの一方のポジシ
    ョン側に付勢する付勢手段と、該付勢手段の付勢力に抗
    して他方のポジションに前記分離斜面を回動させるため
    の分離斜面作動手段とを有することを特徴とする請求項
    12に記載のシート給送装置。
  14. 【請求項14】 前記シート積載面は固定であり、前記
    シート給送手段は、シートの送り出しによるシートの減
    少に応じて下降するように揺動可能に支持されている給
    紙ローラであることを特徴とする請求項1または6に記
    載のシート給送装置。
  15. 【請求項15】 前記請求項1乃至請求項14に記載の
    シート給送装置と、該シート給送装置により送り出され
    たシートに画像を形成する画像形成装置と、を備えたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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