JP2001196568A - 固体撮像素子及びその製造方法、並びにカメラ - Google Patents

固体撮像素子及びその製造方法、並びにカメラ

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JP2001196568A
JP2001196568A JP2000006741A JP2000006741A JP2001196568A JP 2001196568 A JP2001196568 A JP 2001196568A JP 2000006741 A JP2000006741 A JP 2000006741A JP 2000006741 A JP2000006741 A JP 2000006741A JP 2001196568 A JP2001196568 A JP 2001196568A
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lens
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light
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Masanori Ohashi
正典 大橋
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シェーディング特性を改善し、かつスミアを
低減することにより、画面全体で良好な画質を得ること
ができる固体撮像素子及びその製造方法、並びにこの固
体撮像素子を備えたカメラを提供する。 【解決手段】 センサ部2上に非対称の層内レンズ9を
有する固体撮像素子1を構成する。また、画素間にダミ
ーパターン14を形成し、ダミーパターン14を覆って
リフロー膜7を形成し、熱処理を行ってこのリフロー膜
7をリフローした後、その上に層内レンズ9を形成して
固体撮像素子1を製造する。さらに、この非対称の層内
レンズ9を有する固体撮像素子1を備えたカメラを構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、センサ部上に層内
レンズを有して成る固体撮像素子及びその製造方法、並
びにこの固体撮像素子を備えたカメラに係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー用固体撮像素子において
は、素子の小型化に伴い、素子内にカラーフィルターを
形成し、このカラーフィルターの上にさらにマイクロレ
ンズを形成した、いわゆるオンチップレンズ構造を採っ
て、入射光をこのマイクロレンズで集光することにより
センサ(受光部)における感度の向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、固体撮像素子の
画素の微細化に伴って、感度を向上させる必要が生じて
おり、従来の最上部に形成されたオンチップマイクロレ
ンズだけでは集光効率が充分ではなく、特に撮像領域の
端縁付近の画素で感度が低下して画像が暗くなる、いわ
ゆる感度シェーディングの発生が顕著になってきてい
た。
【0004】この対策として、センサ部の直上において
積層構造の内部にもレンズを形成する、いわゆる層内レ
ンズという技術が提案されている。この層内レンズは、
例えば転送電極の段差を利用してリフロー形成された凹
面上に高屈折率層を形成することにより構成されてい
る。
【0005】この層内レンズを備えたCCD固体撮像素
子の概略構成図(センサ部付近の断面図)を図5に示
す。図5Aは撮像領域の中央部の画素の断面図を示し、
図5Bは撮像領域の周辺部即ち端縁付近の画素の断面図
を示す。
【0006】このCCD固体撮像素子50は、半導体基
板51の表面にフォトダイオードから成るセンサ部(受
光部)52及びCCD転送チャネル53が形成される。
半導体基板51上には酸化膜54を介して多結晶シリコ
ンから成る転送電極55が形成されている。転送電極5
5上には酸化膜54を介して層間絶縁膜56が形成され
ている。層間絶縁膜56上には遮光膜57が形成されて
いる。この遮光膜57には、センサ部52上に開口57
aが形成されて、センサ部52に光が入射するようにな
っている。
【0007】また、遮光膜57を覆って全面的に例えば
BPSG(ホウ素・リン・珪酸ガラス)から成るリフロ
ー膜58が形成され、このリフロー膜58のセンサ部5
2上の部分に、リフローにより凹面58Aが形成されて
いる。このリフロー膜58上には、例えばプラズマCV
Dにより形成されたSiN膜から成る高屈折率層59が
形成されて、センサ部52上にリフロー膜58の凹面5
8Aをレンズ面とする層内レンズ60が形成されてい
る。高屈折率層59上には、パッシベーション膜61、
カラーフィルタ層62、平坦化膜63、オンチップマイ
クロレンズ64が形成されている。
【0008】オンチップマイクロレンズ64は、撮像領
域の周辺部即ち端縁付近の画素、例えば撮像領域の左端
付近の画素では、図5Bに示すように画素の中心から右
にずらして形成されている。これにより、斜めに入射す
る光をセンサ部52に導くことができる。
【0009】そして、センサ部52上に高屈折率層59
による層内レンズ60が形成されていることにより、オ
ンチップマイクロレンズ64で集光した光をさらに層内
レンズ60により集光させて、効率よくセンサ部52に
入射させることができる。従って、CCD固体撮像素子
50の感度を向上させることができる。
【0010】これにより、使用する対物レンズのF値に
よる感度の変動(F値依存)が抑制され、画質の維持向
上が図られてきた。
【0011】しかしながら、近年さらに画素の微小化が
進み、しかも内視鏡や携帯用パーソナルコンピュータ等
において射出瞳距離の非常に短い対物レンズが使用され
るようになり、この射出瞳距離の短小化に伴い、撮像領
域の周辺部において、より傾斜して光が入射するように
なってきている。
【0012】例えば、図5Bに示した撮像領域の端縁付
近の画素における斜め入射光の光路を図6に示す。尚、
図6中鎖線は、オンチップマイクロレンズ64の中心付
近に入射する光の光路を示す。図6に示すように、オン
チップマイクロレンズ64内の比較的外側を通る斜め入
射光Lは、層内レンズ60のレンズ面58Aで屈折され
て、遮光膜57のセンサ部52上への張り出し部に当た
ってしまい、センサ部52に入射しなくなる。
【0013】これにより、撮像領域の端縁付近の画素で
は感度が低下するので、感度シェーディングを生じて得
られる画像の端縁付近が影のようになってしまう。
【0014】このため、上述したオンチップマイクロレ
ンズ64をずらし、かつセンサ部52上に層内レンズ6
0を形成する方法のみでは、感度シェーディング対策が
不十分となってきている。
【0015】また、斜めに入射する光が多いと、遮光膜
57と半導体基板51の表面との間に漏れ込みCCD転
送チャネル53に入り込む光が増えて、いわゆるスミア
が増大する。
【0016】上述した問題の解決のために、本発明にお
いては、シェーディング特性を改善し、かつスミアを低
減することにより、画面全体で良好な画質を得ることが
できる固体撮像素子及びその製造方法、並びにこの固体
撮像素子を備えたカメラを提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の固体撮像素子
は、センサ部上に非対称の層内レンズを有して成るもの
である。
【0018】本発明の固体撮像素子の製造方法は、画素
間にダミーパターンを形成する工程と、このダミーパタ
ーンを覆ってリフロー膜を形成する工程と、熱処理を行
ってこのリフロー膜をリフローする工程と、リフロー膜
上に層内レンズを形成する工程とを有するものである。
【0019】本発明のカメラは、非対称の層内レンズを
有する固体撮像素子を備えたものである。
【0020】上述の本発明の固体撮像素子の構成によれ
ば、非対称の層内レンズを有することにより、斜めに入
射する光をセンサ部に導くことが可能になる。
【0021】上述の本発明製法によれば、画素間にダミ
ーパターンを形成して、その上にリフロー膜を形成して
リフローすることにより、ダミーパターンが形成された
位置に応じて、層内レンズを形成するためのリフロー膜
の曲面の形状や位置を変更することができ、非対称な形
状にすることが可能になる。
【0022】上述の本発明のカメラの構成によれば、斜
めに入射する光(斜め光)もセンサ部に導くことが可能
となるため、射出瞳距離を短くして斜め光が増えても、
充分な感度を有する状態で撮影を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明は、センサ部上に非対称の
層内レンズを有して成る固体撮像素子である。
【0024】また本発明は、上記固体撮像素子におい
て、撮像領域の周辺に行くに従い非対称性が増大してい
くように、層内レンズが配置形成された構成とする。
【0025】また本発明は、上記固体撮像素子におい
て、オンチップマイクロレンズを有する構成とする。
【0026】本発明は、画素間にダミーパターンを形成
する工程と、ダミーパターンを覆ってリフロー膜を形成
する工程と、熱処理を行ってリフロー膜をリフローする
工程と、リフロー膜上に層内レンズを形成する工程とを
有する固体撮像素子の製造方法である。
【0027】また本発明は、上記固体撮像素子の製造方
法において、オンチップマイクロレンズを形成する工程
を有する。
【0028】本発明は、センサ部上に非対称の層内レン
ズを有する固体撮像素子を備えたカメラである。
【0029】図1は本発明の一実施の形態としてCCD
固体撮像素子の概略構成図(センサ部付近の断面図)を
示す。図1Aは撮像領域の中央部の画素の断面図を示
し、図1Bは撮像領域の周辺部即ち端縁付近の画素の断
面図を示す。また、このCCD固体撮像素子の平面図を
図2A及び図2Bに示す。図2Aは撮像領域の中央部の
画素の平面図を示し、図1Bは撮像領域の周辺部即ち端
縁付近の画素の平面図を示す。
【0030】このCCD固体撮像素子1は、図1A及び
図1Bに示すように、例えばシリコンから成る半導体基
板4の表面に、フォトダイオードから成るセンサ部(受
光部)2が配され、半導体基板4上に熱酸化により形成
された酸化膜5を介して多結晶シリコンから成る転送電
極11が形成されている。この転送電極11上には酸化
膜5が形成され、これの上に層間絶縁膜6例えばCVD
(化学的気相成長)法による酸化膜が形成されている。
【0031】層間絶縁膜6上には、Al膜或いは高融点
金属膜(例えばタングステンW、モリブデンMo、タン
タルTa)から成る遮光膜3が形成されている。この遮
光膜3には、センサ部2上に開口3aが形成されて、セ
ンサ部2に光が入射するようになっている。
【0032】遮光膜3を覆って全面的に例えばBPSG
(ホウ素・リン・珪酸ガラス)から成るリフロー膜7が
形成され、このリフロー膜7のセンサ部2上の部分に、
リフローにより凹面7Aが形成されている。さらに、リ
フロー膜7上に、例えばプラズマCVDにより形成され
たSiN膜から成る高屈折率層8が形成されて、センサ
部2上にリフロー膜7の凹面7Aをレンズ面とする層内
レンズ9を形成している。
【0033】高屈折率層8上にはパッシベーション膜1
6が形成されて、その上にカラーフィルタ層17が形成
されている。さらにその上は平坦化膜18を介してオン
チップマイクロレンズ19が形成されている。また、半
導体基板4内にはCCD転送チャネル15が形成され、
また図示しないがセンサ部2とCCD転送チャネル15
の間にチャネルストップ領域が形成される。
【0034】オンチップマイクロレンズ19は、撮像領
域の周辺部の画素では、図1Bに示すように画素の中心
からずらして形成され、先に示した図5Bの場合と同様
に、斜めの入射光を集光してセンサ部2に入射させるよ
うにしている。
【0035】そして、センサ部2上に高屈折率層8によ
る層内レンズ9が形成されていることにより、オンチッ
プマイクロレンズ19で集光した光をさらに層内レンズ
9により集光させて、効率よくセンサ部2に入射させる
ことができる。従って、CCD固体撮像素子1の感度を
向上させることができる。
【0036】また、このCCD固体撮像素子1は、図2
A及び図2Bの平面図に示すように、画素に対応してセ
ンサ部(受光部)2が多数マトリクス状に配され、各セ
ンサ部2列の一側にそれぞれCCD構造の垂直転送レジ
スタ10が配設され、この垂直転送レジスタ10に2層
の多結晶シリコンから成る転送電極11(11A,11
B)が配置されて構成されている。
【0037】転送方向は図2中縦方向であり、垂直転送
レジスタ10はこの方向に設けられている。図中鎖線で
示すように、遮光膜3は全体を覆って形成され、センサ
部上2には開口3aが形成されている。
【0038】第1層の多結晶シリコンから成る転送電極
11Aは、垂直方向のセンサ部2間において水平方向に
延びる導線部と、垂直転送レジスタ10に沿って図中下
側に突出する電極部とから構成される。第2層の多結晶
シリコンから成る転送電極11Bは、垂直方向のセンサ
部2間において水平方向に延びる導線部と、垂直転送レ
ジスタ10に沿って図中上側に突出する電極部とから構
成されている。
【0039】本実施の形態のCCD固体撮像素子1にお
いては、図1及び図2に示すように、特にセンサ部2の
間の画素間の部分の遮光膜3上に、転送電極11(11
A,11B)より幅が狭いパターンとされたダミーパタ
ーン14が形成されている。
【0040】図1A及び図2Aに示すように、撮像領域
の中央部の画素では、転送電極11及び遮光膜3のほぼ
中央にダミーパターン14が形成されている。一方、図
1B及び図2Bに示すように、撮像領域の周辺部即ち端
縁付近の画素、例えば撮像領域の左端付近の画素では、
転送電極11及び遮光膜3の右側にずれてダミーパター
ン14が形成されている。これにより、周辺部即ち端縁
付近の画素では、センサ部2上の層内レンズ9が非対称
に形成されている。
【0041】尚、図1B及び図2Bに示した画素と反対
側の端縁付近の画素、例えば撮像領域の右端付近の画素
では、逆に転送電極11及び遮光膜3の左側にずらして
ダミーパターン14を形成する。
【0042】さらに好ましくは、撮像領域の中央部から
端縁に向かうに従って、ダミーパターン14の形成位置
を、転送電極11及び遮光膜3の中央から徐々にずらし
ていく。即ちダミーパターン14の転送電極11及び遮
光膜3の中央からのずれ量を、中央部から端縁に向かっ
て、漸次増大するように構成する。
【0043】このようにダミーパターン14が撮像領域
の端縁に向かって徐々にずらして形成されていることに
より、その上のリフロー膜7の凹凸形状が徐々にずれて
形成され、層内レンズ9を形成するための凹面7Aが非
対称になると共に撮像領域の端縁に向かって徐々に非対
称性が増大していく。これにより、撮像領域の端縁に行
くに従い、非対称性が増大していくように層内レンズ9
が形成される。
【0044】従って、斜め光の割合及び入射角度に応じ
て層内レンズ9の非対称性が増大していくこととなり、
端縁付近だけでなく撮像領域全体にわたって充分な感度
が得られるように最適化することができる。
【0045】例えば、図1Bに示した撮像領域の端縁付
近の画素における斜め入射光の光路を図3に示す。尚、
図3中鎖線は、オンチップマイクロレンズ19の中心付
近に入射する光の光路を示す。図3に示すように、ダミ
ーパターン14を右にずらして形成したことにより、非
対称にされた層内レンズ9の左側の曲面は傾斜が急にな
っている。これにより、オンチップマイクロレンズ19
内の比較的外側を通る斜め入射光Lは、層内レンズ9の
左側の曲面で屈折される際に、遮光膜3のセンサ部2上
への張り出し部には当たらずセンサ部2に向かい、セン
サ部2において有効に取り込まれるようになっている。
【0046】このように、センサ部2上の層内レンズ9
が非対称に形成されていることにより、大きく傾斜した
斜め入射光を層内レンズ9で集光してセンサ部2に入射
させることが可能になる。
【0047】尚、本実施の形態において、遮光膜3及び
ダミーパターン14を共に高融点金属膜により形成する
と、リフロー膜7によりリフロー温度の高い材料を使用
することが可能になり、材料選択の自由度が高まる。ま
た、特に遮光膜3においては、高融点金属膜を用いるこ
とにより、遮光性が高まると共にカバレージも向上する
ため、薄くしても充分な遮光性を有し、かつ段切れ等を
生じにくくなる。即ち遮光膜3の薄型化を図ることが可
能になる。
【0048】ダミーパターン14をずらして形成する方
法としては、垂直レジスタ上に形成されたフォトレジス
トを感光させてダミーパターン14を形成するためのマ
スクを形成する際に、フォトレジストを露光する倍率を
変更する方法がある。
【0049】図1及び図2に示した本実施の形態のCC
D固体撮像素子1は、次のようにして製造することがで
きる。
【0050】それぞれ一般的な手法を用いて、半導体基
板上に多結晶シリコンから成る転送電極11からタング
ステンから成る遮光膜3までの各層を順次形成する。ま
た、半導体基板内にフォトダイオードから成るセンサ部
2とCCD転送チャネルを形成する。
【0051】その後、ダミーパターン14を形成するた
めのAl膜を、スパッタ法により例えば撮像領域全体に
0.1〜1μm程度の厚さで形成する。
【0052】そして、転送電極11上に図2に示したス
トライプ状のパターンとなって残るように、Al膜に対
してレジストパターニングの後にドライエッチングを行
って、ダミーパターン14を形成する。
【0053】このとき、対物レンズの射出瞳距離が小さ
く、撮像領域の周辺部即ち端縁付近の画素において中央
寄りの斜め光が入射する場合には、マスク描画時にマイ
ナスハードウエアサイジングをかけることにより、即ち
露光パターンの倍率を下げることにより、ダミーパター
ン14用のマスクのパターン間隔を縮めて、画素領域端
に向かうに従ってダミーパターン14が撮像領域の中心
方向にずれるようにする。
【0054】一方、対物レンズの射出瞳距離が大きく、
撮像領域の周辺部即ち端縁付近の画素において外側寄り
の斜め光が入射する場合(ズームレンズ等の場合)に
は、マスク描画時にプラスのハードウエアサイジングを
かけることにより、即ち露光パターンの倍率を上げるこ
とにより、ダミーパターン14用のマスクのパターン間
隔を拡げて、画素領域端に向かうに従ってダミーパター
ンが撮像領域の端縁方向にずれるようにする。
【0055】いずれの場合も、対物レンズ等の光学系に
より射出瞳距離が決まり、CCD固体撮像素子1への光
の入射の方向が決まるため、この入射の方向に対応して
マスク描画時のハードウエアサイジングを調整して、適
切なダミーパターン14が形成されるようにする。
【0056】そして、例えばユニットセル(単位画素)
が1辺4μmであり、水平方向の画素数が760ビット
の場合には、ハードウエアスケーリング倍率を0.99
993倍とすることにより、撮像領域端ではダミーパタ
ーン14を転送電極11の中心から1μmずらすことに
なる。
【0057】ダミーパターン14を形成した後は、従来
の手法により層内レンズ形状を決定するリフロー膜7と
してBPSGを形成し、熱処理によりリフローを施して
センサ部2上にレンズ面となる凹部7Aを形成する。
【0058】その後、リフロー膜7の上に、層内レンズ
9の材料となる高屈折率層8として例えばプラズマSi
N膜を形成した後、レジストのエッチバックにより平坦
化を行う。次に、パッシベーション膜16としてプラズ
マSiN膜を形成し、その上にカラーフィルタ17、平
坦化層18、オンチップマイクロレンズ19を順次形成
する。尚、オンチップマイクロレンズ19は、撮像領域
内の画素の位置により、周辺部に行くに従って画素中心
からオンチップマイクロレンズ19がずれて形成される
ようにする。このようにして、図1及び図2に示したC
CD固体撮像素子1を形成することができる。
【0059】上述の本実施の形態によれば、ダミーパタ
ーン14をずらして形成してセンサ部2上の層内レンズ
9を非対称としたことにより、斜め入射光Lを層内レン
ズ9で集光させて有効にセンサ部2に導くことができ
る。
【0060】そして、撮像領域の中央部から周辺部即ち
端縁に向かうに従い、層内レンズ9の非対称性を増大さ
せることにより、各画素の入射光の状態に応じて効果的
にセンサ部2に入射させることができる。これにより、
固体撮像素子のセルサイズの微小化に伴う感度シェーデ
ィングを抑制することができる。
【0061】また、非対称の層内レンズ9により、斜め
入射光Lが光路変更されてセンサ部2に導かれることに
より、遮光膜3と半導体基板4との間に漏れ込む光が低
減され、スミアの悪化を抑制することができる。
【0062】従って、本実施の形態によれば、感度シェ
ーディング及びスミアの悪化を抑制して、画質の改善を
図ることができる。
【0063】続いて、図4A〜図4Cに、ダミーパター
ンの配置の他の形態を示す。尚、図4A〜図4Cにおい
て、遮光膜3より下方の各層の構成は図2Aと同じであ
る。
【0064】図4Aは、図2Aのダミーパターン14と
同様の垂直転送レジスタ10に沿った図中縦方向のダミ
ーパターン14Aと、センサ部2間の転送電極11A,
11B上に形成された図中横方向のダミーパターン14
Bとを、格子状に組み合わせて形成した構成である。
【0065】この場合も、撮像領域の周辺即ち端縁付近
の画素においては、ダミーパターン14(14A,14
B)をセンサ部2間の中央からずらして形成し、外側に
行くほどずらす量を大きくしていくことにより、センサ
部2上に非対称の層内レンズ9を形成して、図2Aに示
したダミーパターン14の場合と同様に感度シェーディ
ングを抑制する効果を有する。
【0066】図4Bは、図4Aと同様に縦横のダミーパ
ターン14A,14Bを形成しているが、格子状のパタ
ーンではなく、センサ部2の周囲のみにダミーパターン
14A,14Bを形成した場合である。図4Cは、図中
縦方向のみダミーパターン14を形成し、かつ図4Bと
同様にセンサ部2の周囲のみに形成した場合である。こ
れらのパターンを採用しても、同様にセンサ部2上に非
対称の層内レンズ9を形成することができる。
【0067】尚、図4A及び図4Bのように、横方向の
ダミーパターン14Bを有する場合には、この横方向の
ダミーパターン14Bが形成されているセンサ部2間の
転送電極11A,11Bの幅が狭く、横方向のダミーパ
ターン14Bを大幅にずらすことが難しい。このため、
センサ部2間の中央からずらすのは縦方向のダミーパタ
ーン14Aだけとして、横方向のダミーパターン14B
については周辺部においてもずらさずセンサ部2間の中
央に配置するように構成してもよい。
【0068】上述の実施の形態では、CCD固体撮像素
子に本発明を適用したが、本発明はその他の構成の固体
撮像素子に適用することもできる。MOS型の固体撮像
素子、例えばMOSトランジスタ等のスイッチング素子
を用いて単位画素を構成した固体撮像素子においても、
本発明を適用してセンサ部上に非対称の層内レンズを形
成することにより、同様に感度シェーディングを抑制す
る効果を得ることができる。
【0069】この場合においても、層内レンズの対称性
を崩すためのダミーパターンをセンサ部の周辺の例えば
素子分離層上やスイッチング素子上に形成することによ
り、センサ部上に非対称の層内レンズを形成することが
できる。
【0070】さらに、非対称の層内レンズが形成されて
成る本発明の固体撮像素子を備えてカメラを構成するこ
とにより、射出瞳距離を短くして斜め光が増えても、感
度シェーディングの発生を抑制するとができる。従っ
て、対物レンズ等の光学系の射出瞳距離が短くF値の小
さいカメラを構成することが可能になる。しかも、充分
な感度を有して撮影を行うことができるので、良質の画
像を得ることができる。そして、例えば前述した内視鏡
や携帯パーソナルコンピューター等に用いて好適なカメ
ラを構成することができる。
【0071】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他
様々な構成が取り得る。
【0072】
【発明の効果】上述の本発明によれば、ダミーパターン
により非対称の層内レンズを形成することにより、斜め
入射光を有効にセンサ部に導くことができる。従って、
固体撮像素子のセルサイズの微小化に伴う感度シェーデ
ィング及びスミアの悪化を抑制することができる。
【0073】また、非対称の層内レンズが形成されて成
る固体撮像素子を備えてカメラを構成することにより、
射出瞳距離が短くF値が小さい光学系を用いることがで
き、しかも良好な画質が得られるカメラを構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のCCD固体撮像素子の
概略構成図(受光部付近の断面図)である。 A 撮像領域の中央部の画素の断面図である。 B 撮像領域の周辺部(端縁付近)の画素の断面図であ
る。
【図2】図1のCCD固体撮像素子の要部の平面図であ
る。 A 撮像領域の中央部の画素の平面図である。 B 撮像領域の周辺部(端縁付近)の画素の平面図であ
る。
【図3】図1Bの断面図における斜め入射光の光路を示
す図である。
【図4】A、B、C ダミーパターンの配置を換えた他
の形態を示す平面図である。
【図5】層内レンズを備えたCCD固体撮像素子の概略
構成図(受光部付近の断面図)である。 A 撮像領域の中央部の画素の断面図である。 B 撮像領域の周辺部(端縁付近)の画素の断面図であ
る。
【図6】図5Bの断面図における斜め入射光の光路を示
す図である。
【符号の説明】
1 CCD固体撮像素子、2 センサ部、3 遮光膜、
4 半導体基板、5 酸化膜、6 層間絶縁膜、7 リ
フロー膜、8 高屈折率層、9 層内レンズ、10 垂
直転送レジスタ、11,11A,11B 転送電極、1
4,14A,14B ダミーパターン、15 CCD転
送チャネル、16 パッシベーション膜、17 カラー
フィルタ層、18 平坦化膜、19 オンチップマイク
ロレンズ、L 入射光

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ部上に、非対称の層内レンズを有
    して成ることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 撮像領域の周辺に行くに従い、非対称性
    が増大していくように、上記層内レンズが配置形成され
    たことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 オンチップマイクロレンズを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 画素間にダミーパターンを形成する工程
    と、 上記ダミーパターンを覆ってリフロー膜を形成する工程
    と、 熱処理を行って上記リフロー膜をリフローする工程と、 上記リフロー膜上に層内レンズを形成する工程とを有す
    ることを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 オンチップマイクロレンズを形成する工
    程を有することを特徴とする請求項4に記載の固体撮像
    素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 センサ部上に非対称の層内レンズを有す
    る固体撮像素子を備えたことを特徴とするカメラ。
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