JP2001196134A - 嵌合検知用コネクタおよび、嵌合検知用端子 - Google Patents

嵌合検知用コネクタおよび、嵌合検知用端子

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JP2001196134A
JP2001196134A JP2000006786A JP2000006786A JP2001196134A JP 2001196134 A JP2001196134 A JP 2001196134A JP 2000006786 A JP2000006786 A JP 2000006786A JP 2000006786 A JP2000006786 A JP 2000006786A JP 2001196134 A JP2001196134 A JP 2001196134A
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JP2000006786A
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Masaji Saito
正司 斉藤
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雌雄両コネクタハウジングの嵌合検知を行え
るコネクタであって、寸法精度に対する要求を変化させ
ないでも、嵌合検知精度を向上させられるものを提供す
ること、およびそのための嵌合検知用端子を提供するこ
とにある。 【解決手段】 雄側コネクタハウジング2のフード部7
には、雄側端子金具4と共に、雌雄両コネクタハウジン
グ2,3の嵌合検知を行う一対の短絡端子5が突設され
ている。また、フード部7の上面中央には、前端から切
り込み溝12が凹設されており、その奥端部には係合部
13が設けられている。一方、雌側コネクタハウジング
3の上部には、後端部に支点を備えたロックアーム14
が上下方向に弾性変形可能に形成されている。ロックア
ーム14の下方には、同じく後端部に支点27を備えた
嵌合検知用端子15が装着されている。嵌合検知用端子
15の弾性接触片26には、支点部27から自由端28
に向かう順に、ロックアーム14の押圧力を受けるロッ
ク連動部29と、短絡端子5との接触を行う接点部30
とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、嵌合検知用コネク
タおよび嵌合検知用端子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14〜図19には、特許第27257
59号に開示された嵌合検知用コネクタおよび嵌合検知
用端子102を示した。雌雄一対のコネクタハウジング
100,101のうち、雌側コネクタハウジング100
には、雌側端子金具109とともに、嵌合検知用端子1
02が収容されている。嵌合検知用端子102は、図1
5に示すように、上下方向に弾性変形可能な左右一対の
弾性接触片103が設けられている。嵌合検知用端子1
02は、図15中の矢印で示すように、前側(F)を雄
側コネクタハウジング101との嵌合開始側として装着
されており、弾性接触片103の支点103Aは前側に
設けられている。また、弾性接触片103の後端部分
は、上方に折り曲げられてロック連動部104とされて
いる。
【0003】嵌合検知用端子102が、雌側コネクタハ
ウジング100に収容されると、ロック連動部104
は、両コネクタハウジング100,101の嵌合状態を
ロックするロックアーム105の下面側に位置するよう
になっている。こうして、弾性接触片103は、ロック
アーム105がロック連動部104を押圧することによ
って、下方に弾性変形する(図18を合わせて参照)。
また、雄側コネクタハウジング101の内部には、図1
6に示すように、雌側端子金具109に接続可能な雄側
端子金具106に加えて、一対の短絡端子107が突設
されている。短絡端子107は、両コネクタハウジング
100,101が正規の嵌合位置に至ると、嵌合検知用
端子102の接点部102Aに接触可能とされている。
また、雄側コネクタハウジング101の内部には、短絡
端子107の上面に沿うようにして、支持片108が延
設されている。
【0004】雌雄両コネクタハウジング100,101
が正規位置まで嵌合すると、対応する雌雄両端子金具1
06,109が接続するとともに、一対の弾性接触片1
03と一対の短絡端子107とが接続する。すると、短
絡端子107側に設けられている所定の短絡回路(図示
せず)が形成されて、両コネクタハウジング100,1
01の嵌合が検知される(図19を参照)。一方、両コ
ネクタハウジング100,101が十分な嵌合位置にま
で至っていないうちに嵌合操作が終了された場合には、
図18に示すように、ロックアーム105が雄側コネク
タハウジング101によって下方に押圧された状態とな
っており、短絡端子107と弾性接触片103との接触
が妨げられているので、短絡回路が形成されず、両コネ
クタハウジング100,101の不完全な嵌合状態(半
嵌合状態)が検知できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に短絡端子107は、両コネクタハウジング100,1
01の半嵌合状態を検知するので、その先端部分(接点
部102Aとの接触位置)における設定位置(図16に
おいて、符号Sで示す高さ位置)については、高い精度
が要求される。ところが、嵌合検知用端子102の接点
部102Aは、支点103Aとロック連動部104との
中間に位置しているため、ロック連動部104がロック
アーム105によって撓み変形されるときに、接点部1
02Aが上下方向に移動する量は、ロック連動部104
の移動量よりも小さくならざるを得ない。このため、嵌
合検知について、これまで以上の精度を求めようとする
と、寸法設定の精度に許容される誤差が小さくなり、両
コネクタハウジング100,101に要求される精度が
厳しくなってしまう。
【0006】また、上記のコネクタハウジング100,
101では、嵌合検知用端子102と短絡端子107と
の接触位置が、雌側コネクタハウジング100の後方
(雄側コネクタハウジング100から見ると前方)に位
置してしまうため、短絡端子107を雄側コネクタハウ
ジング100の内部に長く突設しなければならず、これ
に加えて短絡端子107の上面側に沿って延設される支
持片108も長くなってしまう。このため、嵌合検知精
度を向上させるためには、短絡端子107と支持片10
8との突設位置に要求される精度も厳しくならざるを得
ない。
【0007】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、雌雄両コネクタハウジングの嵌
合検知を行えるコネクタであって、寸法精度に対する要
求を変化させないでも、嵌合検知精度を向上させられる
ものを提供すること、およびそのための嵌合検知用端子
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに請求項1の発明に係る嵌合検知用コネクタは、雌雄
のコネクタハウジングのうちの一方には、両コネクタハ
ウジングの嵌合に伴って撓み変形し正規に嵌合したとき
に復帰して相手側コネクタハウジングに設けられた係合
部に弾性的に係止して両コネクタハウジングの嵌合状態
を保持するロックアームと、このロックアームの撓み側
に配され両コネクタハウジングの嵌合に伴って前記ロッ
クアームが撓み変形しているときには前記ロックアーム
によって撓み変形させられ前記相手側コネクタハウジン
グに設けられた一対の短絡端子と離間した状態にある
が、前記両コネクタハウジングが正規嵌合状態となって
前記ロックアームが復帰したときにはこれに伴って復帰
し前記短絡端子に弾性的に接触して短絡端子間を短絡状
態とする嵌合検知用端子とが組み込まれてなるものであ
って、前記嵌合検知用端子は、前記一方のコネクタハウ
ジングの嵌合方向後方部を基端とし嵌合方向前方へ向け
て片持ち状に延出される撓み変形可能な弾性接触片を有
するとともに、この弾性接触片の途中位置には前記ロッ
クアームの撓み動作に連動して撓み変形させられるとき
の押圧点となるロック連動部が配され、さらに前記弾性
接触片のうち前記短絡端子に対する接点部は、前記ロッ
ク連動部よりも前記嵌合方向前方で前記弾性接触片の自
由端寄りに配置されていることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明に係る嵌合検知用端子は、
撓み変形可能なロックアームを有するコネクタハウジン
グに組み込まれ、かつ前記ロックアームの撓み動作に連
動して撓み可能で前記コネクタハウジングに嵌合可能な
相手側コネクタハウジングに設けられた短絡端子と接触
または非接触となるものであって、基部と、この基部の
一端側から折り返し状に形成されこの折り返し部を支点
として撓み可能な片持ち状の弾性接触片とを有し、かつ
この弾性接触片の途中には前記ロックアームの撓み動作
に連動して撓み変形させられるときの押圧点となるロッ
ク連動部が配されさらにこのロック連動部よりも自由端
寄りの位置には前記短絡端子に対する接点部が配されて
いることを特徴とする。請求項3の発明は、請求項2に
記載のものであって、前記基部には前記弾性接触片の自
由端側を保護しかつ前記コネクタハウジングへの組み込
みの際の押し込み面となる起立壁が形成されていること
を特徴とする。
【0010】
【発明の作用、および発明の効果】請求項1の発明によ
れば、両コネクタハウジングが正規の嵌合位置に至った
ときには、嵌合検知用端子の接点部と短絡端子とが接触
する。一方、両コネクタハウジングが正規の嵌合位置に
まで至っていないときには、ロックアームが弾性接触片
を押圧するので、短絡端子と弾性接触片の接点部とは離
間されている。ところで、嵌合検知用端子は、その弾性
接触片が両コネクタハウジングの嵌合方向に関する後方
部を支点とし、前方側が自由端となるように組み込まれ
ている。そして、ロックアームに対する押圧点となるロ
ック連動部よりも自由端寄りに接点部を配置した構造で
あるため、ロック連動部の変位量よりも接点部の変位量
の方が大きくとれる。したがって、この配置関係が逆と
なっていた従来に比較して、短絡端子と接点部との接触
精度が高められ、もって嵌合検知精度を向上させること
ができる。
【0011】請求項2の発明に係る嵌合検知用端子によ
れば、折り返し部から自由端の先端に向かって、順にロ
ック連動部と接点部とが配置されているため、両コネク
タハウジングが嵌合する際に、ロックアームがロック連
動部を押圧したときには、接点部の変位量は、ロック連
動部が撓み変形するときの変位量よりも大きくなる。こ
のため、短絡端子と弾性接触片との接触精度が高められ
る。請求項3の発明によれば、基部に設けられた起立壁
によって弾性接触片の自由端が保護される。またこの起
立壁は、嵌合検知用端子をコネクタハウジングへ装着す
る際の押し込みの際にも利用できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態につい
て、図1〜図13を参照しつつ、詳細に説明する。図1
には、本実施形態の嵌合検知用コネクタ1を構成する雌
雄両コネクタハウジング2,3を嵌合させる前の側断面
図を示した。なお、以下の説明においては、両コネクタ
ハウジング2,3が嵌合する方向をそれぞれ前方向とす
る。
【0013】図1〜図3に示すように、雄側コネクタハ
ウジング2(以下には、「雄側ハウジング2」と記載す
る。)は樹脂により形成されており、前方には、雌側コ
ネクタハウジング3(以下には、「雌側ハウジング3」
と記載する。)を収容可能なフード部7が前側に向かっ
て開口した状態で設けられている。フード部7の内部に
は、タブ片状の雄側端子金具4と、同様にタブ片状に形
成された一対の短絡端子5とが収容されている。各金具
4,5の後部は、下方に折り曲げられており、全体とし
て略L字状とされている。なお、雄側ハウジング2の下
面側後部には、板状の端子位置決め部材6が備えられて
おり、各端子4,5の組み付け端部4A,5Aが、端子
挿通孔6Aに挿通されて位置決めされた状態とされてい
る。なお、組み付け端部4A,5Aは、図示しない基板
面に設けられた孔部に貫通して、固定される。
【0014】短絡端子5は、図示しない短絡回路に連結
されており、雌側ハウジング3に収容された嵌合検知用
端子15(後に詳述する。)への接触によって両短絡端
子5間が短絡すると、その短絡回路が形成され、両ハウ
ジング2,3の正規嵌合状態が検知できるようになって
いる。短絡端子5の先端位置は、雄側端子金具4の先端
位置とほぼ同等か、それよりも僅かに後退した位置まで
延設されている。短絡端子5の上面側には、この短絡端
子5に密着して沿いつくようにして、樹脂製の支持片8
が、短絡端子5の先端位置と同じところまで延設されて
いる。また、フード部7の内側中央には、雌側ハウジン
グ3に収容されている雌側端子金具9と短絡片10との
接触を解離する解離片11が突設されている。
【0015】また、フード部7の上壁面には、前端縁か
ら長方形状の切り込み溝12が凹設されており(図3を
合わせて参照)、その奥端部分には、フード部7の内側
に向かって係合部13が設けられている。この係合部1
3は、後述する雌側ハウジング3のロックアーム14が
係合することで、雌雄両ハウジング2,3の嵌合状態を
保持する。係合部13の前端下面には、案内面13Aが
設けられており、両ハウジング2,3の嵌合操作時に、
ロックアーム14の下方への弾性変形が円滑となるよう
にしている。
【0016】一方、雌側ハウジング3は、図4〜図6に
示すように、樹脂により略直方体状に一体に形成されて
おり、内部には雌側端子金具9を装着した状態で、雄側
ハウジング2のフード部7に収容される。雌側ハウジン
グ3には、雌側端子金具9を収容可能なキャビティ16
が形成されている。キャビティ16の後方は、雌側端子
金具9を装着する端子装着口16Aとして開放されてい
る一方、キャビティ16の前方は、雄側端子金具4が挿
入される端子連結孔16Bとして小さく開口されてい
る。また、キャビティ16内部の上壁面からは、雌側端
子金具9に弾性的に係合して抜止保持するランス17が
突設されている。また、図5において、上下側の雌側端
子金具9の中間に短絡片10が装着されている。
【0017】短絡片10には、上下方向に弾性変形可能
な左右一対の弾性片が備えられており、その先端部分が
短絡片10の直上に位置する左右一対の雌側端子金具9
の下面に接触することで、両端子金具9間を接続するよ
うになっている。なお、雌雄両ハウジング2,3が正規
位置まで嵌合すると、雄側ハウジング2の解離片11が
雌側端子金具9と短絡片10との間に入り込んで両者
9,10の接触が解離される。なお、キャビティ16の
中央には、下方に開放するリテーナ装着口18が設けら
れており、ここにはリテーナ19が組み付けられること
で、雌側端子金具9がランス17と合わせて、キャビテ
ィ16の内部に二重に抜け止めされる。
【0018】また、雌側ハウジング3の中央上部には、
ロックアーム14が設けられている。ロックアーム14
は、後端側が雌側ハウジング3に固定されている一方、
前端側が自由端とされた片持ち状に形成されている。す
なわち、ロックアーム14の後端は、雌側ハウジング3
の後部に一体に形成された左右一対の支持部14Aとさ
れており、両支持部14Aのそれぞれから、前方に向か
ってアーム部14Bが延設されている。両アーム部14
Bの先端側は、係合受部20によって連結されている。
こうして、ロックアーム14は、支持部14Aを支点と
して先端側が上下方向に弾性的に撓み変形可能とされて
いる。また、係合受部20には、雄側ハウジング2の係
合部13が係止可能とされている。係合受部20の前端
上面側には、案内面20Aが形成されており、係合部1
3の案内面13Aと面当たりとなることによって、雌雄
両ハウジング2,3が嵌合されるときに、ロックアーム
14の円滑な撓み操作を案内するようになっている。ま
た、アーム部14Bの中央には、両アーム部14Bを上
面側で連結する押圧操作部21が設けられており、例え
ば両ハウジング2,3の嵌合を解離するときには、ここ
を押圧することにより、ロックアーム14全体を下方に
撓み変形させることができる。
【0019】また、雌側ハウジング3の上面には、ロッ
クアーム14の左右両側に沿って一対のリブ片22が突
設されている。両リブ片22は、ロックアーム14を保
護すると共に、両ハウジング2,3の嵌合操作時に、雄
側ハウジング2の切り込み溝12の両側縁に沿うように
して進入することで、両ハウジング2,3の押し込み方
向を案内するようになっている。また、雌側ハウジング
3において、ロックアーム14の下面側には、ロックア
ーム14の弾性変形を許容すると共に、嵌合検知用端子
15を装着可能な端子装着凹部23が設けられている。
この端子装着凹部23は、前面側に開放されており、そ
の開放された面側から嵌合検知用端子15が装着可能と
されている。
【0020】ここで、図7〜図11を参照しつつ、嵌合
検知用端子15の構成について説明する。嵌合検知用端
子15は、導電性板材を折り曲げて形成されており、両
ハウジング2,3が正規の嵌合状態とされたときに、雄
側ハウジング2側に設けられる一対の短絡端子5間を短
絡する。嵌合検知用端子15は、図7において、矢印F
側が前側となるようにして、端子装着凹部23に装着さ
れる(このため、雌側ハウジング3への装着時には、符
号25に示す起立壁が、最後端となる。)
【0021】嵌合検知用端子15には、略長方形の平板
状の基部24と、この基部24の前端が略垂直上方に折
り返された起立壁25と、基部24の後端部分から左右
一対に延設された弾性接触片26とが設けられている。
弾性接触片26は、基部24の一端側から折り返し状に
形成されており、その先端側は自由端28とされ、弾性
接触片26の全体は片持ち状に形成されている。こうし
て、弾性接触片26は、折り返し部27を支点として、
上下方向に撓み変形可能とされている。また、弾性接触
片26が自然状態にあるときには、自由端28の高さ位
置は、起立壁25の高さ位置と同等かそれよりも僅かに
低い位置にあるようにされており、これによって起立壁
25が自由端28を保護するようになっている。また、
起立壁25は、嵌合検知用端子15を雌側ハウジング3
の端子装着凹部23に装着するときの押し込み面とする
ことができる。
【0022】弾性接触片26の途中部分は、斜め上方に
折り曲げられた後に、再度ほぼ垂直下方に折り返され、
その折り返された最上端部はロック連動部29とされて
いる。このロック連動部29は、ロックアーム14の下
面側に僅かに押圧された状態で接触しており、ロックア
ーム14の撓み動作に連動して、弾性接触片26が撓み
変形させられるときの押圧点となる。また、ロック連動
部29よりも自由端28寄りの位置は、再度水平方向よ
り僅かに斜め上方に折り返された後に斜め下方に折り返
されて、断面が略ヘ字状とされている。その部分の最上
端部分は、上方に打ち出されて接点部30が形成されて
いる。この接点部30は、雄側ハウジング2の短絡端子
5に接触することができる。このように、弾性接触片2
6には、支点となる折り返し部27から自由端28に向
かう順に、ロック連動部29と接点部30とが配置され
ている。このため、ロック連動部29が上下方向に移動
すると、その変位量よりも大きな変位量で、接点部30
が上下方向に移動するようになっている。
【0023】このようにして構成された嵌合検知用端子
15を雌側ハウジング3の端子装着凹部23に装着する
には、折り返し部27から挿入を開始し、起立壁25を
押しながら奥側に押し入れる。つまり、嵌合検知用端子
15の弾性接触片26は、雌側ハウジング3の嵌合方向
後方部を基端とし嵌合方向前方へ向けて片持ち状に配置
されることになる。嵌合検知用端子15が所定の位置ま
で押し込まれると、ロック連動部29がロックアーム1
4の下端面に僅かに押圧された状態となっている。この
状態でロックアーム14が下方に撓み変形すると、それ
に伴って弾性接触片26が弾性変形するようになってい
る。また、ロックアーム14が撓み変形していない状態
においては、弾性接触片26の先端付近に形成された接
点部30が雄側ハウジング2の短絡端子5に接触可能な
位置にある。一方、ロックアーム14が撓み変形したと
きには、接点部30が下方に移動するため、短絡端子5
とは接触しないようになっている。
【0024】次に、図12および図13を参照しつつ、
本実施形態の作用および効果について説明する。雌雄両
ハウジング2,3を互いに前面側を向けて対向させてお
き(図1を合わせて参照)、雌側ハウジング3を雄側ハ
ウジング2のフード部7内側に挿入するようにして、嵌
合操作を開始する。
【0025】両ハウジング2,3が所定の位置まで組み
付けられると、ロックアーム14の先端に設けられた案
内面20Aと、雄側ハウジング2の案内面13Aとが当
たり合い、ロックアーム14が下方に撓み変形する(図
12を参照)。このとき、ロックアーム14の下方に配
置された嵌合検知用端子15は、ロック連動部29が下
方に押圧されることにより、弾性接触片26が折り返し
部27を支点として下方に撓み変形する。接点部30
は、支点である折り返し部27からは、作用点であるロ
ック連動部29よりも遠い距離にあるので、ロック連動
部29の変位量よりも大きな変位量で、下方に移動する
ことになる。こうして、接点部30は、より確実に、相
手側の短絡端子5との接触が回避できるようになってい
る。なお、このときには両ハウジング2,3の内部で
は、雄側端子金具4が、雌側ハウジング3の端子連結孔
16Bからキャビティ16の内部に入り込み、雌側端子
金具9に連結している。ところが、前述のように、両短
絡端子5の間が嵌合検知用端子15によって短絡されて
いないので、短絡回路(図示せず)が形成されておら
ず、正規の嵌合状態とは認識されない。
【0026】次に、雌雄両ハウジング2,3が正規の嵌
合位置まで押し込まれると、係合受部20が係合部13
を乗り越えて、ロックアーム14が上方に復帰変形する
とともに、両ハウジング2,3がロックアーム14と係
合部13との係合によって抜止状態にロックされ、嵌合
検知用コネクタ1の組付けが完了する。なお、このとき
には、ロックアーム14の押圧操作部21が、雄側ハウ
ジング2の切り込み溝12の内側に進入している。
【0027】またこのとき、ロックアーム14からロッ
ク連動部29に対する押圧がなくなるため、弾性接触片
26も上方に復帰変形する。このため、接点部30と短
絡端子5とが接触可能な位置に至り、両短絡端子5間が
嵌合検知用端子15によって短絡し、図示しない短絡回
路が形成されている。また、このときには、雄側ハウジ
ング2の解離片11が、雌側ハウジング3の内部に進入
して、雌側端子金具9と短絡片10との間に嵌まり込ん
でおり、両者9,10の間の接続が解離されている。
【0028】このように、本実施形態によれば、雌雄両
コネクタハウジング2,3が正規の嵌合位置に至ったと
きには、嵌合検知用端子15の接点部30と短絡端子5
とが接触する。一方、両コネクタハウジング2,3が正
規の嵌合位置にまで至っていないときには、ロックアー
ム14が弾性接触片26を押圧するので、短絡端子5と
弾性接触片26の接点部30とは離間されている。とこ
ろで、嵌合検知用端子15は、その弾性接触片26が両
コネクタハウジング2,3の嵌合方向に関する後方部を
支点とし、前方側が自由端28となるように組み込まれ
ている。そして、ロックアーム14に対する押圧点とな
るロック連動部29よりも自由端28寄りに接点部30
を配置した構造であるため、ロック連動部29の変位量
よりも接点部の変位量の方が大きくとれる。したがっ
て、この配置関係が逆となっていた従来に比較して、短
絡端子5と接点部30との接触精度が高められ、もって
嵌合検知精度を向上させることができる。
【0029】また、従来の短絡端子107に比べると、
本実施形態の短絡端子5では、雄側ハウジング2のフー
ド部7の内側に突設させる量を短くすることができる。
このため、短絡端子5の突設位置を維持しておく精度が
緩和される。さらに、嵌合検知用端子15の基部24に
設けられた起立壁25によって弾性接触片26の自由端
28が保護される。また起立壁25は、嵌合検知用端子
15を雌側ハウジング3の端子装着凹部23へ装着する
際の押し込みの際にも利用できる。
【0030】本発明の技術的範囲は、上記した実施形態
によって限定されるものではなく、例えば、次に記載す
るようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その
他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶもの
である。 (1)本実施形態では、嵌合検知用端子15は雌側ハウ
ジング3に装着されているが、本発明によれば、嵌合検
知用端子を雄側コネクタハウジングに備えてもよい。
【0031】(2)本実施形態では、嵌合検知用端子1
5には、一対の短絡端子5のそれぞれに対して弾性的に
接触可能な一対の弾性接触片26が設けられているが、
本発明によれば、一対の短絡端子に対して弾性的に接触
可能な少なくとも一つの弾性接触片が設けられていれば
よく、残りの一方側はロックアームの状態に依らずに常
に短絡端子に接触していてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における嵌合検知用コネクタを嵌合
する前の雌雄両コネクタハウジングの側断面図
【図2】雄側コネクタハウジングの正面図
【図3】雄側コネクタハウジングの平面図
【図4】雌側コネクタハウジングの正面図
【図5】図4におけるB−B線断面図
【図6】雌側コネクタハウジングの平面図
【図7】嵌合検知用端子の斜視図
【図8】嵌合検知用端子の平面図
【図9】図7におけるC−C線断面図
【図10】嵌合検知用端子の正面図
【図11】嵌合検知用端子の背面図
【図12】嵌合検知用コネクタの嵌合中の側断面図
【図13】嵌合検知用コネクタの側断面図
【図14】従来における嵌合検知用コネクタの嵌合前の
斜視図
【図15】従来における嵌合検知用端子の斜視図
【図16】従来における嵌合検知用コネクタの嵌合前の
雌雄両コネクタハウジングの側断面図
【図17】従来における嵌合検知用コネクタの嵌合中の
側断面図(1)
【図18】従来における嵌合検知用コネクタの嵌合中の
側断面図(2)
【図19】従来における嵌合検知用コネクタの側断面図
【符号の説明】
1…嵌合検知用コネクタ 2…雄側コネクタハウジング 3…雌側コネクタハウジング 5…短絡端子 13…係合部 14…ロックアーム 15…嵌合検知用端子 24…基部 25…起立壁 26…弾性接触片 27…折り返し部 28…自由端 29…ロック連動部 30…接点部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌雄のコネクタハウジングのうちの一方
    には、 両コネクタハウジングの嵌合に伴って撓み変形し正規に
    嵌合したときに復帰して相手側コネクタハウジングに設
    けられた係合部に弾性的に係止して両コネクタハウジン
    グの嵌合状態を保持するロックアームと、このロックア
    ームの撓み側に配され両コネクタハウジングの嵌合に伴
    って前記ロックアームが撓み変形しているときには前記
    ロックアームによって撓み変形させられ前記相手側コネ
    クタハウジングに設けられた一対の短絡端子と離間した
    状態にあるが、前記両コネクタハウジングが正規嵌合状
    態となって前記ロックアームが復帰したときにはこれに
    伴って復帰し前記短絡端子に弾性的に接触して短絡端子
    間を短絡状態とする嵌合検知用端子とが組み込まれてな
    る嵌合検知用コネクタであって、 前記嵌合検知用端子は、前記一方のコネクタハウジング
    の嵌合方向後方部を基端とし嵌合方向前方へ向けて片持
    ち状に延出される撓み変形可能な弾性接触片を有すると
    ともに、この弾性接触片の途中位置には前記ロックアー
    ムの撓み動作に連動して撓み変形させられるときの押圧
    点となるロック連動部が配され、さらに前記弾性接触片
    のうち前記短絡端子に対する接点部は、前記ロック連動
    部よりも前記嵌合方向前方で前記弾性接触片の自由端寄
    りに配置されていることを特徴とする嵌合検知用コネク
    タ。
  2. 【請求項2】 撓み変形可能なロックアームを有するコ
    ネクタハウジングに組み込まれ、かつ前記ロックアーム
    の撓み動作に連動して撓み可能で前記コネクタハウジン
    グに嵌合可能な相手側コネクタハウジングに設けられた
    短絡端子と接触または非接触となる嵌合検知用端子であ
    って、 基部と、この基部の一端側から折り返し状に形成されこ
    の折り返し部を支点として撓み可能な片持ち状の弾性接
    触片とを有し、かつこの弾性接触片の途中には前記ロッ
    クアームの撓み動作に連動して撓み変形させられるとき
    の押圧点となるロック連動部が配されさらにこのロック
    連動部よりも自由端寄りの位置には前記短絡端子に対す
    る接点部が配されていることを特徴とする嵌合検知用端
    子。
  3. 【請求項3】 前記基部には前記弾性接触片の自由端側
    を保護しかつ前記コネクタハウジングへの組み込みの際
    の押し込み面となる起立壁が形成されていることを特徴
    とする請求項2記載の嵌合検知用端子。
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