JP2001195861A - テープリール - Google Patents

テープリール

Info

Publication number
JP2001195861A
JP2001195861A JP2000003388A JP2000003388A JP2001195861A JP 2001195861 A JP2001195861 A JP 2001195861A JP 2000003388 A JP2000003388 A JP 2000003388A JP 2000003388 A JP2000003388 A JP 2000003388A JP 2001195861 A JP2001195861 A JP 2001195861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
hub
buffer
hardness
tape reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000003388A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4366621B2 (ja
Inventor
Jun Sasaki
純 佐々木
Takashi Ota
孝 太田
Hiroyuki Kiso
弘之 木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000003388A priority Critical patent/JP4366621B2/ja
Publication of JP2001195861A publication Critical patent/JP2001195861A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4366621B2 publication Critical patent/JP4366621B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープのいわゆる「寝押し」「しわ」を防止
し、電気特性劣化を抑制する。 【解決手段】 テープ7が巻回されるハブ部2と該ハブ
部の軸方向における両端部に各別に設けられた上下フラ
ンジ部3、4と上記ハブ部の周面に外嵌状に設けられ比
較的硬度の低い(軟らかい)材料から成る緩衝部5とを
備えたテープリール1であって、該緩衝部の硬度をJI
S−A10からJIS−A95で、その肉厚が0.1m
mから10mmにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテープリールについ
ての技術分野に関する。詳しくは、テープが巻回される
ハブ部に該ハブ部より硬度の低い(軟らかい)材料から
成る緩衝部が外嵌状に設けられて成るテープリールにつ
いての技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】テープカセットは、通常、ケース体内に
一対のテープリールaが回転自在に支持されて成り、該
テープリールはテープaが巻回されるハブ部bと該ハブ
部bの軸方向における端部に各別にフランジ部が設けら
れているものがある(図12参照)。尚、図面はテープ
a及びハブ部bのみを示し、全体としてのテープカセッ
ト、フランジ部は省略する。
【0003】このようなテープリールにあっては、テー
プaの一端部をハブ部bに取り付けるために円筒状をし
たハブ部bの外周面に開口する凹部cを形成して、該凹
部cに嵌め込まれるクランプ部材dを設け、該クランプ
部材dと凹部cとの間でテープaの端部を挟んでテープ
aをハブ部bに固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のテープリールにあっては、ハブ部bの外周面とク
ランプ部材dの外周面との間で段差eが生じてしまい、
該段差eがハブ部bに巻回されたテープaに転写されて
しまい、いわゆる「寝押し」と称される変形が発生する
(図13参照)。
【0005】また、テープaのハブ部bへの巻回後、温
度変化によりハブ部bとテープaとの熱収縮率の違いか
ら巻締めが生じテープaに「しわ」が発生してしまうこ
とがある。
【0006】そして、このような「寝押し」や「しわ」
は、記録又は再生時にテープaと磁気ヘッドとの間でス
ペーシングロスとなり、接触不良を生じるため、記録特
性や再生特性を悪化させるという問題がある。
【0007】特に近年、テープカセットの小型化、テー
プaの記録密度の高密度化に伴い、テープaの僅かな変
形でも電気特性を劣化させるため、テープaの変形に関
するスペックが厳しくなる傾向にある。
【0008】そのため、ハブ部bに緩衝部を設けること
が考えられるが、上記課題を解決できる緩衝部の具体的
なものは、まだ無いのが現状である。
【0009】そこで、本発明テープリールは、上記した
問題点を克服し、テープへの悪影響を防止することを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明テープリールは、
上記した課題を解決するために、テープが巻回されるハ
ブ部と該ハブ部の軸方向における両端部に各別に設けら
れた一対のフランジ部と上記ハブ部の周面に外嵌状に設
けられ比較的硬度の低い(軟らかい)材料から成る緩衝
部とを備えたテープリールであって、該緩衝部の硬度を
JIS−A10からJIS−A95、その肉厚を0.1
mmから10mmにしたものである。
【0011】従って、本発明テープリールにあっては、
巻回されるテープは緩衝部を介してハブ部に巻回される
ため、テープの巻回時生じる段差があっても、該段差を
緩衝部が吸収するため、巻回されたテープにいわゆる
「寝押し」が生ぜず、また、テープとハブ部とに熱収縮
率の相違による巻締めがあってもこれを上記緩衝部が吸
収するため、いわゆる「しわ」が生ぜず、テープにダメ
ージを与えることがなく、記録/再生時の電気的特性が
劣化することを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面を参照して説明する。
【0013】尚、本発明テープリールを説明するにあた
り、先ず、テープリールの構成及びその製造工程を説明
した後、具体的な材質、寸法等について説明する。
【0014】テープリール1は、テープカセットの図示
しないケース体内に回転自在に支持されている。テープ
リール1は、ハブ部2と該ハブ部2の軸方向における両
端部に設けられた一対のフランジ部3、4とハブ部2に
外嵌状に設けられた緩衝部5とから成る(図1乃至図5
参照)。尚、以下、フランジ部3を「下フランジ部3」
といい、フランジ部4を「上フランジ部4」という。
【0015】ハブ部2は外形が略円柱状を為し、軸方向
における一方の端面に開口された係合穴2aが形成され
ている(図3乃至図5参照)。そして、係合穴2a内に
は、周方向に離間して係合突部2b、2b、・・・が一
体に設けられている。また、ハブ部2の軸方向における
他端部には被押圧突部6が一体に設けられ、ケース体内
に設けられた図示しない押さえバネによって被押圧突部
6が押さえられてテープリール1の回転時の軸方向にお
ける不必要な移動が規制される。
【0016】ハブ部2には磁気記録媒体としてのテープ
7が巻回され(図1参照)、テープカセットがテープ駆
動装置の装着部に装着されたときに、該装着部に設けら
れているリール係合軸が係合穴2aに挿入されて係合突
部2b、2b、・・・と係合され、リール係合軸の回転
によってテープリール1が回転されてテープ7が所定の
方向へ向けて走行されるようになっている。
【0017】下フランジ部3はハブ部2と同一の材料、
例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・
スチレン共重合樹脂)によってハブ部2と一体に形成さ
れ、ハブ部2の軸方向における開口が形成された側に設
けられている(図4及び図5参照)。
【0018】下フランジ部3の外周部はギヤ状を為す被
規制部3aとして形成され、所定の状態において、被規
制部3aがケース体に配置された図示しないストッパ手
段と係合されることにより、テープリール1の回転が規
制されるようになっている。そして、下フランジ部3の
内周縁には、上フランジ部4と対向する側の面に円環状
の配置溝3bが形成されている(図2、図4及び図5参
照)。また、下フランジ部3の内周縁には、ハブ部2の
中心を挟んで180°反対側の位置に孔3c、3cが形
成されている(図3及び図4参照)。
【0019】上フランジ部4は、ハブ部2、下フランジ
部3及び緩衝部5とは別体で形成され、ハブ部2の軸方
向における他端部に、例えば、カシメによって取り付け
られる(図1参照)。このように上フランジ部4がハブ
部2に取り付けられた状態においては、上フランジ部4
からハブ部2に設けられた被押圧突部6が突出される
(図1参照)。
【0020】緩衝部5は、例えば、2色成形によってハ
ブ部2及び下フランジ部3と一体に形成され、ハブ部2
及び下フランジ部3の材料より硬度の低い(軟らかい)
材料、例えば、ポリエステル系のエラストマーによって
形成されている。尚、緩衝部5の材質及び寸法等につい
ては後述する。
【0021】緩衝部5は円筒状を為し、ハブ部2に外嵌
状に設けられ、一端部5aが下フランジ部3の配置溝3
bに内嵌状に配置されている。また、緩衝部5の他端面
は、上フランジ部4がハブ部2に取り付けられた状態に
おいて、上フランジ部4の下フランジ部3と対向する面
の内周縁に当接される。
【0022】以上に記載した通り、テープリール1にあ
っては、緩衝部5の一端部5aが下フランジ部3の配置
溝3bに内嵌状に配置されているため、巻回されるテー
プ7の全面が緩衝部5とのみ接触する。
【0023】従って、テープ7に変形が生じ難く、変形
によるテープ7の出力の低下を防止することができる。
【0024】また、緩衝部5はハブ部2及び下フランジ
部3とともに2色成形により一体に形成されるため、テ
ープリール1の良好な加工精度が確保され、テープ7の
出力の低下の一層の防止を図ることができる。
【0025】尚、上記には、緩衝部5の他端面が上フラ
ンジ部4の下フランジ部3と対向する面の内周縁に当接
される場合を示したが、例えば、上フランジ部4の内周
縁にも円環状の配置溝を設け、該配置溝に緩衝部5の他
端部を内嵌状に配置するようにしてもよい。
【0026】以下に、2色成形によってハブ部2、下フ
ランジ部3及び緩衝部5を一体に形成する方法について
説明する(図6乃至図10参照)。
【0027】成形用金型8は、下方に位置する可動型9
と上方に位置する固定型10とを備えている。
【0028】可動型9には上方に開口された支持孔9a
が形成され、該支持孔9aに少なくとも先端部が円筒状
を為すスリーブ11が上下方向へ摺動自在に支持されて
いる。そして、スリーブ11の内側には円筒状を為すイ
ジェクター部12が上下方向へ摺動自在に支持されてい
る。また、イジェクター部12の内側には略円柱状の固
定部13が可動型9に対して固定配置されている。
【0029】可動型9の上面には、支持孔9aに連続す
る浅い成形用凹部9bが形成されている。
【0030】固定型10には、可動型9の支持孔9a内
の中心部に挿入される成形用突部10aが設けられてい
る。そして、固定型10には成形用突部10aを挟んで
180°反対側の位置に、第1のゲート14及び第2の
ゲート15が形成されている。
【0031】固定型10に可動型11が突き合わされる
ことにより、所定の形状を有するキャビティ16が形成
され、該キャビティ16はハブ部2及び下フランジ部3
を形成するための第1の部分16aと緩衝部5を形成す
るための第2の部分16bとから成る。第2の部分16
bは、スリーブ11が上方へ移動されキャビティ16内
に挿入され挿入位置にある状態においては形成されてお
らず(図6及び図7参照)、スリーブ11が下方へ移動
されキャビティ16から退避され退避位置にある状態に
おいて形成される(図8及び図9参照)。
【0032】可動型9が上方へ移動され固定型10に突
き合わされるとキャビティ16が形成される(図6参
照)。このときスリーブ11は挿入位置にあり、その先
端が固定型10に当接された状態となり、第2の部分1
6bは形成されない。また、このとき、イジェクター部
12は先端面が固定部13の上面より僅かに下方に位置
されている。
【0033】上記のように、可動型9が固定型10に突
き合わされてキャビティ16の第1の部分16aが形成
されると、第1のゲート14から第1の材料(ABS樹
脂)17が第1の部分16aに充填される(図7参
照)。そして、充填された第1の材料17は第1の部分
16a内において冷却固化され、これによりハブ部2と
下フランジ部3とが一体に形成される(図8参照)。
【0034】第1の材料17が冷却固化されてハブ部2
と下フランジ部3とが形成されると、次いで、スリーブ
11が可動型9に対して下方へ移動され、その先端面が
イジェクター部12の先端面に一致したところで移動が
停止され、これにより第2の部分16bが形成される
(図8参照)。そして、第2の部分16bが形成された
ところで、第2のゲート15から第2の材料(エラスト
マー)18が第2の部分16bに充填される(図8参
照)。下フランジ部3には孔3cが形成されており、第
2の材料18は第2のゲート15から孔3cを介して第
2の部分16bに充填される。このとき、第2の材料1
8は下フランジ部3に形成された配置溝3bに流れ込む
ことになる。充填された第2の材料18は第2の部分1
6b内において冷却固化され、これにより緩衝部5がハ
ブ部2と下フランジ部3とともに一体に形成される(図
9参照)。
【0035】このようにしてハブ部2、下フランジ部3
及び緩衝部5が2色成形によって一体に形成されると、
可動型9がスリーブ11、イジェクター部12及び固定
部13とともに下方へ移動され離型される(図9参
照)。
【0036】可動型9は所定の位置で停止され、次い
で、スリーブ11とイジェクター部12とが一体となっ
て上方へ移動され成形品(ハブ部2と下フランジ部3と
緩衝部5)がキャビティ16から突き出される(図10
参照)。この突き出しに際しては、緩衝部5の一端面が
スリーブ11によって押圧されると共にハブ部2の一端
面がイジェクター部12によって押圧される。
【0037】このように、成形品の突き出し時には、軟
質の材料によって形成された緩衝部5が円筒状のスリー
ブ11によって押圧されるため、可動型9のキャビティ
16を形成する面との摩擦によって緩衝部5が変形し難
く、また、ハブ部2から緩衝部5が剥離し難い。
【0038】また、上記のように、成形品の突き出し時
に、緩衝部5をスリーブ11によって押圧すると共にハ
ブ部2をイジェクター部12によって押圧することによ
り、突き出し時の緩衝部5の変形及びハブ部2からの緩
衝部5の剥離の可能性が極めて小さくなり、テープリー
ル1の一層の加工精度の向上を図ることができる。
【0039】尚、比較的硬度の高い(硬い)材料で形成
されるハブ部2の突き出しは、上記のように円筒状のイ
ジェクター部12に因らず、例えば、周方向に離間して
複数のイジェクターピンを設け、該イジェクターピンに
よって行うようにしてもよい。
【0040】また、上記キャビティ16の第2の部分1
6bはスリーブ11の移動によって形成されるため、該
スリーブ11はその移動によりキャビティ16の一部
(第2の部分)16bを形成する役割の他、成形品を突
き出す役割をするため、成形用金型8の部品点数が少な
くなり、テープリール1の製造コストの低減を図ること
ができると共に成形用金型8の構造の簡素化を図ること
ができる。
【0041】次に、緩衝部5の材質及び寸法並びに試験
結果等について説明する。
【0042】緩衝部5の材質としては、上述のように、
ポリエステル系のエラストマー樹脂で、耐薬品性・耐候
性に優れ、塩素系化合物が含まれないものが好ましい。
このようなエラストマー樹脂としては、例えば、三菱化
学(株)のプリマロイ(商品名)、東レ(株)・デュポ
ンのハイトレル(商品名)、大日本インキ化学工業
(株)のグリラックス、帝人(株)のヌーベラン、東洋
紡績(株)のペルプレン等がある。以下の試験において
は、三菱化学(株)のプリマロイ(商品名)を用いた。
【0043】試験方法は、φ11.7mmのハブ部2に
肉厚tmmの緩衝部5を設け、これに、幅6.35m
m、肉厚7μmのテープ7を巻回して、上記緩衝部5の
肉厚及び硬度を変えて試験を行い、それぞれ、ハブ部2
に巻回したテープ7を高温高湿(45℃、80%)の環
境下において72時間、放置し、試験の結果は電気特性
の劣化で評価した。尚、テープ7のハブ部2への巻取ス
ピード及び巻取テンションについては既存のスペックと
ほぼ同じで、例えば、8m/s、20gfで行った。
【0044】図11は、緩衝部硬度・肉厚と電気特性劣
化との関係を示すグラフ図である。尚、この図における
電気特性劣化は画質、音質、TCレベルからPOINT
換算した算出したものである。
【0045】試験の結果、この図11から明らかのよう
に、いずれの肉厚の緩衝部5もその硬度が高(硬)すぎ
ても低(軟)すぎても、電気特性劣化が大きくなる(悪
化する)傾向があることが解った。これは、硬度が高
(硬)すぎると巻回時の生じる段差部を吸収することが
できず「寝押し」が発生してしまい、硬度が低(軟)す
ぎると巻締めにより「しわ」が発生してしまうためと推
測される。
【0046】また、緩衝部5の硬度が高(硬)い(ほぼ
JIS−A70以上)場合は、その肉厚がt=1.0m
mが最も電気特性劣化が小さく、これより、薄くなって
も厚くなっても電気特性劣化が大きく(悪化する)こと
が解った。
【0047】さらに、緩衝部5の硬度が低(軟)い(ほ
ぼJIS−A35以下)場合についても、その肉厚がt
=1.0mmが最も電気特性劣化が小さく、これより、
薄くなっても厚くなっても電気特性劣化が大きく(悪化
する)ことが解った。
【0048】特にJIS−A40〜JIS−A70の硬
度でその肉厚がt=5.0mm以下の緩衝部5にあって
は、電気特性劣化がほぼ「0」、即ち、劣化が無く、最
も好ましい状態であることが解った。
【0049】ここで、図11の電気特性劣化のPOIN
T=39.38は現行のテープリール、即ち、緩衝部5
を備えないものにテープを上記試験方法で試験した結果
である。従って、電気特性劣化P=39.38以下の場
合には、緩衝部5の効果があるものと評価することがで
き、よって、緩衝部5を、その硬度がJIS−A10〜
JIS−A95の範囲で、肉厚が0.1mm〜10.0
mmの範囲にすることによりテープ7に「寝押し」や
「しわ」の発生が少なく、電気特性劣化が発生しにくく
することができる。
【0050】尚、上記実施の形態において、緩衝部5を
ハブ部2及び下フランジ部3とともに2色成形したもの
について説明したが、本発明はこれに限らず、緩衝部を
別体に形成したものをハブ部に外嵌するようにしても良
い。
【0051】また、本発明を実施する場合、テープの端
部のハブ部に対する固定は、接着剤による固定、溶着に
よる固定等が考えられるが、これらに限らず、緩衝部を
別体のものにした場合には、緩衝部にスリットを形成し
て該スリットにテープ端部を挟持させるようにしても良
い。
【0052】さらに、上記した実施の形態において示し
た各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明の実施
を行うに際しての具体化のほんの一例を示したものにす
ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解
釈されることがあってはならないものである。
【0053】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープリールは、テープが巻回されるハブ部
と該ハブ部の軸方向における両端部に各別に設けられた
一対のフランジ部と上記ハブ部の周面に外嵌状に設けら
れ比較的硬度の低い材料から成る緩衝部とを備えたテー
プリールであって、該緩衝部の硬度がJIS−A10か
らJIS−A95で、その肉厚が0.1mmから10m
mであることを特徴とする。
【0054】従って、本発明テープリールにあっては、
巻回されるテープは緩衝部を介してハブ部に巻回される
ため、テープの巻回時生じる段差があっても、該段差を
緩衝部が吸収するため、巻回されたテープにいわゆる
「寝押し」が生ぜず、また、テープとハブ部とに熱収縮
率の相違による巻締めがあってもこれを上記緩衝部が吸
収するため、いわゆる「しわ」が生ぜず、テープにダメ
ージを与えることがなく、記録/再生時の電気的特性が
劣化することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図5と共に本発明の実施の形態を示す
ものであり、本図はテープが巻回されたテープリールを
示す概略斜視図である。
【図2】上フランジ部を取り外した状態を示すテープリ
ールの拡大平面図である。
【図3】テープリールの拡大底面図である。
【図4】図3のIV―IV線に沿う断面図である。
【図5】図3のV―V線に沿う断面図である。
【図6】図7乃至図10と共にテープリールの製造方法
の各工程を示すものであり、本図は固定型に可動型が突
き合わされてキャビティが形成された状態を示す縦断面
図である。
【図7】第1の材料が充填された状態を示す縦断面図で
ある。
【図8】ハブ部とフランジ部が形成され、第2の材料が
充填された状態を示す縦断面図である。
【図9】可動型と固定型が離型された状態を示す縦断面
図である。
【図10】成形品が突き出されている状態を示す縦断面
図である。
【図11】緩衝部の硬度・肉厚と電気特性劣化との関係
を示すグラフ図である。
【図12】図13とともに従来のテープリールを示すも
ので、本図はハブ部の平面図である。
【図13】ハブ部を一部を拡大して示す平面図である。
【符号の説明】
1…テープリール、2…ハブ部、3…下フランジ部、4
…上フランジ部、5…緩衝部、7…テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープが巻回されるハブ部と該ハブ部の
    軸方向における両端部に各別に設けられた一対のフラン
    ジ部と上記ハブ部の周面に外嵌状に設けられ比較的硬度
    の低い材料から成る緩衝部とを備えたテープリールであ
    って、 該緩衝部の硬度がJIS−A10からJIS−A95
    で、その肉厚が0.1mmから10mmであることを特
    徴とするテープリール。
JP2000003388A 2000-01-12 2000-01-12 テープリール Expired - Fee Related JP4366621B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000003388A JP4366621B2 (ja) 2000-01-12 2000-01-12 テープリール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000003388A JP4366621B2 (ja) 2000-01-12 2000-01-12 テープリール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001195861A true JP2001195861A (ja) 2001-07-19
JP4366621B2 JP4366621B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=18532340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000003388A Expired - Fee Related JP4366621B2 (ja) 2000-01-12 2000-01-12 テープリール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4366621B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP4366621B2 (ja) 2009-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7578464B2 (en) Tape reel and information recording apparatus
US4203564A (en) Tape reel
JP2001195861A (ja) テープリール
US4865265A (en) Magnetic tape cassette
US4254923A (en) Magnetic tape cassette
JP4139678B2 (ja) 磁気テープカートリッジ用リール
JP2002025218A (ja) テープカセット
EP0757348B1 (en) Tape cassette
JP2001176241A (ja) テープリール
JPH0419654Y2 (ja)
JPH08185684A (ja) テープカセット用のテープリール
JP2001176243A (ja) テープリール成型用金型及びこれを用いたテープリールの製造方法
JP3188122B2 (ja) テープガイド機構
JPH0713102Y2 (ja) 磁気テープカセット
JPH0519902Y2 (ja)
JPH10162544A (ja) テープリールとテープカセット
EP1063649B1 (en) Roll for tape guide and manufacturing method therefor
JP2000163925A (ja) 磁気テープカセット
JPH07147074A (ja) テープカセット
JPH0547154A (ja) テープカセツト
JPH07312060A (ja) テープ用リール
JP2001148176A (ja) 磁気テープカセット
JPH05347080A (ja) テープカセット
JPH07320447A (ja) テープ用リール
JP2003045144A (ja) ローラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081024

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090730

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090812

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees