JPH0547154A - テープカセツト - Google Patents

テープカセツト

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Publication number
JPH0547154A
JPH0547154A JP22459291A JP22459291A JPH0547154A JP H0547154 A JPH0547154 A JP H0547154A JP 22459291 A JP22459291 A JP 22459291A JP 22459291 A JP22459291 A JP 22459291A JP H0547154 A JPH0547154 A JP H0547154A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
guide block
cassette
rigidity
cassette housing
Prior art date
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Pending
Application number
JP22459291A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kondo
真一 近藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP22459291A priority Critical patent/JPH0547154A/ja
Publication of JPH0547154A publication Critical patent/JPH0547154A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープ摺動面にひけがでるのを防ぎ、テープ
摺動により発生する振動及びハーフから伝わる振動を吸
収すること。 【構成】 ガイドブロック10をカセット匣体1と別体
とし、二色成形金型を使用してテープ摺動面側10aを
高剛性樹脂材31で一次形成し、ハーフへの固定側10
bを低剛性樹脂32で二次成形して2層一体構造とす
る。これによりテープパス系の精度向上を図りテープ変
調ノイズを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープ等のテープ状
記録媒体をリールに巻装してカセット匣体に収納するテ
ープカセットに係り、特にテープ状記録媒体と摺接する
ガイドブロックをカセット匣体と別体に形成したテープ
カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】テープ状記録媒体としての磁気テープを
一対のリールに巻装し、このリールを合成樹脂製のカセ
ット匣体内に収納するテープカセットが普及している。
このテープカセットのなかには、記録再生装置からカセ
ット匣体に伝わる振動がそのままテープガイドに伝達さ
れることにより発生する変調ノイズを低減するため、例
えば実開昭53−95819号公報に開示されているよ
うに、テープガイドを備えるガイドブロックをカセット
匣体と別体に形成し、これをカセット匣体内に組込むよ
うにしたものが提案されている。また本願出願人は、前
記ガイトブロックとカセット匣体との寸法誤差によって
ガイドブロックが匣体内でガタつくのを防止するため、
ガイドブロックの上面と下面の少なくとも一方の面とカ
セット匣体との間に吸振材を介装したテープカセットを
提案した(実開昭61−105982号公報参照)。こ
れら従来のテープカセットのガイドブロックは、剛性を
高くしたり、質量を大きくすることによって振動の発生
を抑制している。このため、ガイドブロックは肉厚構造
になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガイドブロッ
クを肉厚に成形するとひけ(sink)が生じやすく、
そのひけがテープ摺動面に現れた場合、テープのパス系
にくるいを生じさせるという問題点が生じる。また肉厚
に成形してもひけの少ない材料は種類が豊富ではなく、
かかる材料は高額であるため、ガイドブロックに使用す
る場合には製作コストの面から制限が加えられ、特に剛
性と摺動性を両立させる材料の選択には限界がある。さ
らに金型のプリフォームによってひけの発生を防止しよ
うとした場合は、金型の製作が困難であったり長時間を
要することになって、この場合もコスト的に不利であっ
た。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、振動の発生防止と振動の伝達防止の両特性を兼備
え、また摺動性の向上を図ったガイトブロックを採用す
ることにより、上記問題点を解決するテープカセットを
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、テープ状記録媒体としての磁気テープをリー
ルに巻装してカセット匣体内に収納するとともに、この
磁気テープを案内するガイドブロックをカセット匣体と
は別体に形成してこのカセット匣体内に組込むようにし
たテープカセツトにおいて、このガイドブロックのテー
プ摺動部側を高剛性材で形成し、カセット匣体に対する
固定部側を低剛性材により形成したことを特徴とするも
のである。
【0006】
【作用】このように構成される本発明によるテープカセ
ットは、カセット匣体内でリールが回転し磁気テープが
ガイドブロックのテープ摺動部に摺接しながら走行す
る。高剛性材よりなるテープ摺動部はテープ摺動時に発
生する振動を防止する。また低剛性材よりなるカセット
匣体固定部はカセット固体側に記録再生装置から伝達さ
れる振動を吸収しテープに振動が伝わるのを防止する。
この両作用により磁気テープは円滑に走行されると共に
テープの変調ノイズが低減される。
【0007】
【実施例】以下、本発明のテープカセットの実施例を説
明するに、先ずテープガイドを備えるガイドブロックを
カセット匣体とは別体に形成したテープカセットの全体
を図5を参照しながら説明する。このテープカセット
は、図5に示すようにカセット匣体1を上下一対の合成
樹脂製のハーフ2、3を互いに接合すると共に、ビスに
よって固定することにより扁平な形態に構成している。
【0008】そして、このカセット匣体1は磁気テープ
Tを巻装した一対のリール4、5が配置されている。こ
のリール4、5はカセット匣体1を構成する上下ハーフ
2、3の内側面に形成したリール駆動軸挿入孔6の周縁
の環状突部6aに回転可能に接合されて磁気テープTは
カセット匣体1内に収納される。このようにカセット匣
体1内に収納される磁気テープTは両ハーフ2、3の内
側面に配される滑性シート7、7により巾方向に弾性的
に挟まれるように保持されて、両ハーフ2、3間の前面
両側部に回転自在に支持されている一対のガイドローラ
9、9と、このガイドローラ9、9間に両ハーフ2、3
と別体に形成されて配置されているガイドブロック10
によって案内されてカセット匣体1の前面、即ち両ハー
フ2、3の前面に跨って形成されている中央部のヘッド
挿入口11及び両側部のピンチローラ挿入口12a、1
2bの内側に掛渡されている。
【0009】ガイドブロック10は磁気テープTが摺接
される前面側、即ちテープ摺動部10aの中央部に前述
したヘッド挿入口11の両側に対応するテープガイド1
3a、13bが、また両側部に前述したピンチローラ挿
入口12a及び12bの両側に対応するテープガイド1
4a1 、14a2 及び14b1 、14b2 が突出形成さ
れている。また、このガイドブロック10の上下面側、
即ち両ハーフ2、3の内面側に対応するハーフ固定部1
0bには、両ハーフ2、3のガイドポスト挿入部に対応
する位置に内径部の基準孔となる嵌入リング15a、1
5b及び16a、16bが突出形成されており、カセッ
ト匣体1の組立において両ハーフ2及び3に形成された
嵌入孔17a、17b及び18a、18bに嵌入されて
ガイドブロック10が両ハーフ2、3に対して位置決め
されるようになっている。
【0010】また、ハーフ固定部10bの中央部には下
ハーフ3の前側中央部に立設されたビス止めピン19の
挿入孔20が形成されている。このように形成されるガ
イドブロック10の中央部のテープガイド13aと13
bの間にはシールド板21を取付け、このシールド板2
1の前面側に板ばね22を介してパッド23を支持さ
せ、このパッド23とカセット匣体1の前面のヘッド挿
入口11から挿入される磁気ヘッドにより磁気テープT
を挟むようになされている。
【0011】以上のように構成されるテープカセットに
おいて、本発明はガイドブロック10を改良したもの
で、即ちガイドブロック10のテープ摺動部10aを、
テープの摺動による振動の発生を防止すると共に円滑な
摺動を確保し、また耐摩耗性の向上を図るために高剛性
材により形成し、ハーフ固定部10bをハーフ2、3側
からの振動を吸収するために低剛性材により形成したも
のである。以下、本発明によるテープカセットに適用す
るガイドブロック10の実施例を図1〜図4を参照して
実施例を説明するに、先ず図1及び図2を参照して一実
施例を説明する。
【0012】本実施例ではガイドブロック10を二色成
形技術を用い、テープ摺動部10aを耐振動性、耐摩耗
性に優れ、滑性を保有する高剛性樹脂材31により肉薄
に一次成形した後、ハーフ固定部10bを振動吸収性に
優れる低剛性樹脂材32により所要の肉厚に二次成形し
て全体として所定の肉厚の二色一体成形ブロック10を
得ている。このガイドブロック10の成形においてテー
プ摺動部10aである高剛性樹脂材31による一次成形
側の厚みは1mm程度とすることによりひけ(sin
k)は発生せず、従ってテープ摺動は何等の支障なく行
える。またハーフ固定部10bである低剛性樹脂材32
による二次成形側は肉厚になるため、ひけが生じ易い
が、ひけが生じてもこの部分はハーフに固定されている
ため問題はない。
【0013】以上のように成形されるガイドブロック1
0の一次成形樹脂としての高剛性樹脂材31としては、
例えばPOM(ポリアセタール)を使用するが、これに
替えてPBT(ポリブルレンテレフタレート)、PS
(ポリスチレン)、PC(ポリカーボネイト)等を使用
してもよい。また二次成形樹脂としての低剛性樹脂材3
2には、例えばHDPE(高密度ポリエチレン)を使用
するが、これに替えてPP(ポリプロピレン)、PA
(ポリアミド)、PU(ポリカーボネイト)等を使用し
てもよい。いずれの材料を組合わせる際も、2色成形に
より容易に形成することができることはいうまでもな
い。
【0014】以上のように構成されるガイドブロック1
0は、製造過程でテープ摺動面側10aにひけ等が生じ
ることがなくテープパス系の精度を向上させることがで
きる。また高額素材である高剛性樹脂材31を薄肉に成
形するため、使用量が少なくてすみ、一方、ガイドブロ
ック10の大部分は安価な低剛性樹脂材32により成形
するため、製作コストを低く抑えることができる。つま
り高剛性材と低剛性材とを組合わせることによりガイド
ブロック10の機能を満足する材料選択の幅が広くな
る。そして、このガイドブロック10を配置したテープ
カセットを使用して記録再生を行うと次のような作用、
効果を奏する。即ち、記録再生時に磁気テープTの裏面
はガイドブロック10のテープ摺動部10aのテープガ
イド13a、13b、14a1 、14a2 、14b1
14b2 に摺接するが、このテープ摺動部10aは高剛
性樹脂の特性によってテープ摺動による振動発生が抑制
される。また、記録再生装置から上下のハーフ2、3に
伝わってくる振動は、ハーフ固定部10bの低剛性樹脂
の特性によって吸収される。この2つの作用によりテー
プ変調ノイズを抑えられる。つまりテープ摺動面側とカ
セット匣体固定側の2つの部分に分けて一体化し肉厚を
得ているため、耐振動性と振動吸収性を両立させると共
に摺動性も良好となる。
【0015】次に図3及び図4を参照して他の実施例を
説明する。本例は上述した実施例のテープ摺動部10a
をより小さく成形したものである。つまりガイドブロッ
ク10のうち、磁気テープTが摺接する幅の部分だけに
高額素材である高剛性樹脂材31を使用し、この高剛性
樹脂材31の使用量を上述した実施例の場合に比し削減
することによってコストの低減化を図ったものである。
その他の構成、作用及び効果については、上記実施例と
同様であるので同一符号を附して説明を省略する。
【0016】なお、以上の実施例においてガイドブロッ
ク10のテープ摺動部10aを成形する高剛性樹脂材3
1に非磁性金属フィラを充填して更に剛性を高めるよう
にしてもよい。この構成によれば、テープ摺動面部10
aの振動抑制効果を一層高めることができる。
【0017】以上本発明の実施例について説明したが、
上記内容に限定されるものではなく、本発明の技術的思
想を変更しない範囲で各構成の適宜変更が可能である。
例えば、前述した両実施例のガイドブロック10は、テ
ープ摺動部10aとハーフ固定部10bとを高剛性樹脂
材31と低剛性樹脂材32とにより二色一体成形して形
成したものであるが、テープ摺動部10aとハーフ固定
部10bとを夫々別個に高剛性樹脂材31と低剛性樹脂
材32とにより成形し、この両部10aと10bを接着
材により接着して合体することにより形成してもよい。
また、テープ摺動部10aとハーフ固定部10bは、そ
れぞれ高剛性特性、低剛性特性を備えるものであれば樹
脂材に限定されるものではない。さらに他の部分、例え
ばテープガイド10の位置、嵌込リング15a、15b
及び16a、16bの形状等についても変更可能であ
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明のテープカセ
ットによれば、ガイドブロックを高剛性材よりなるテー
プ摺動部と、低剛性材よりなるカセット匣体への固定部
とにより形成したため、テープ摺動による振動を防ぎ、
ハーフからの振動を効果的に吸収できてこれらの相乗効
果で変調ノイズを低減することができる。従って良好な
記録再生が行え、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用するガイドブロックの一実施例の
斜視図
【図2】図1に示すガイドブロックの一部分の拡大断面
【図3】本発明に適用するガイドブロックの他の実施例
の斜視図
【図4】図3に示すガイドブロックの一部分の拡大断面
【図5】テープカセットの分解斜視図
【符号の説明】
1 カセット匣体 2 上ハーフ 3 下ハーフ 4 リール 5 リール 10 ガイドブロック 10a テープ摺動部 10b ハーフ固定部 31 高剛性樹脂材 32 低剛性樹脂材 T 磁気テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ状記録媒体をリールに巻装してカセ
    ット匣体内に収納するとともに、前記テープ状記録媒体
    を案内するガイドブロックを前記カセット匣体とは別体
    に形成してこのカセット匣体内に組込むようにしたテー
    プカセツトにおいて、 前記ガイドブロックの前記記録媒体摺動面側を高剛性材
    で形成し、前記カセット匣体に対する固定部側を低剛性
    材により形成したことを特徴とするテープカセット。
JP22459291A 1991-08-09 1991-08-09 テープカセツト Pending JPH0547154A (ja)

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JP22459291A JPH0547154A (ja) 1991-08-09 1991-08-09 テープカセツト

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