JP2001193508A - 電磁駆動弁を有する内燃機関 - Google Patents

電磁駆動弁を有する内燃機関

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JP2001193508A
JP2001193508A JP2000010218A JP2000010218A JP2001193508A JP 2001193508 A JP2001193508 A JP 2001193508A JP 2000010218 A JP2000010218 A JP 2000010218A JP 2000010218 A JP2000010218 A JP 2000010218A JP 2001193508 A JP2001193508 A JP 2001193508A
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internal combustion
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combustion engine
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Hideyuki Nishida
秀之 西田
Isao Matsumoto
功 松本
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁駆動弁を有する内燃機関にあって、電磁
駆動弁へ通電する駆動電流を、内的・外的因子の影響を
受けることなく最適値に調整・保持する内燃機関を提供
する。 【解決手段】 吸排気弁として機能する電磁駆動機構3
0及び31を搭載した内燃機関1は、機関運転を開始す
る際のクランキング時、一部の気筒のみで機関運転を行
っている時、燃料カットを行っている時、機関運転の停
止に先立ち燃料供給を停止する時、といった燃焼室24
内で爆発燃焼の起こらないタイミングを適宜選択して電
磁駆動機構30及び31の調整制御を実行する。その一
方、通常の機関運転時には、機関負荷の変動(外力)に
応じ、外力補正制御に適用される補正値の調整及び学習
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気弁若しくは排
気弁として機能する電磁駆動弁を備えた内燃機関に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、電磁力によって直接吸排気弁
を駆動する内燃機関が知られている。この種の内燃機関
では一般に、各弁体と連動して直線動作(リフト)する
軸体を、その動作方向の両側からバネによって付勢する
ことで弁体を中立位置に保持する。その一方、この軸体
と一体に周設された弁駆動体(アーマチャ)を電磁石
(電磁コイル)により両側から適宜吸引することで、各
弁を開閉駆動する。
【0003】このような、いわゆる電磁駆動弁を搭載し
た内燃機関は、電磁コイルの吸引力を司る駆動電流を変
更するだけで弁体の挙動を自在に変化させられるため、
各弁の開閉タイミング及び動作角の変更にかかる制御の
自由度や、所望のリフト位置に弁を移動させる際の弁動
作の応答性等について優れた側面を多々有する。
【0004】その反面、弁体の動作がカムの形状によっ
て一義的に決定づけられるような動弁機構と異なり、リ
フト位置に応じて弁動作を適宜に制御する必要がある。
例えば、かかる電磁駆動弁による開閉弁動作では、アー
マチャに対して電磁コイルの吸引力が駆動力として直接
直線的に伝わるため、電磁コイルの吸引力により比較的
速い速度を保ったまま弁体やアーマチャがそれぞれ弁座
や電磁コイルに着座すると、その衝撃で振動や騒音が発
生してしまう。さらに、このような衝撃を伴う開閉弁動
作が繰り返されると、電磁駆動弁自体の耐久性を低下さ
せるおそれも生じる。
【0005】こうした問題に対し、例えば特開平11−
159313号公報に記載された装置は、電磁駆動弁を
動作させるにあたって電磁コイルへの通電を行う際、通
電時間を含めてそのタイミング等を調整制御し、着座点
への到達前、弁体が滑らかに減速するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
弁動作の調整制御にとっては、駆動電流の通電量及びタ
イミング等に依存する電磁駆動弁自身の内的な因子に加
え、電磁コイルの吸引力やバネの付勢力に抗して外部か
ら作用する力(外力)、例えば燃焼室内において混合気
が燃焼することにより生じる燃焼圧等、外的な因子によ
る影響も無視できない。
【0007】しかしながら、上記公報に記載された装置
では、外的な因子の有無に見合った弁動作の調整制御を
行っていないため、求められた制御量(通電タイミング
等)に対する信頼性が十分であるとはいえなかった。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、電磁駆動弁
を有する内燃機関にあって、電磁駆動弁へ通電する駆動
電流を、内的・外的因子の影響を受けることなく最適値
に調整・保持する内燃機関を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、一方の変位端と他方の変位端との間
を変位する弁体と、前記弁体を駆動する電磁石と、該電
磁石へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動
弁を、吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方として有
する内燃機関において、当該機関が非燃焼状態にあると
きに、前記弁体の駆動状態を検出する駆動状態検出手段
と、前記検出された駆動状態に基づいて前記電磁石へ供
給される電流の電流波形を決定する電流波形決定手段と
を有することを要旨とする。
【0010】また、前記駆動状態検出手段は、当該機関
がクランキング状態にあるときに前記弁体の駆動状態を
検出するのがよい。また、当該機関は複数の気筒を有し
てなり、前記駆動状態検出手段は、前記複数の気筒のう
ち少なくとも1気筒が非燃焼状態にあるときに、該非燃
焼状態にある気筒の電磁駆動弁について、その駆動状態
を検出するのがよい。
【0011】また、前記駆動状態検出手段は、当該機関
が燃料カットを実行しているときに前記駆動状態を検出
するのがよい。また、前記駆動状態検出手段は、当該機
関が機関運転の停止にあたり、燃料供給を停止した後に
前記駆動状態を検出するのがよい。
【0012】上記構成によれば、電磁石に供給される電
流波形の決定について、電磁駆動弁の物理的、機械的な
特性に決定づけられる最適な基本波形を、機関運転に伴
う燃焼によって生じる外力の影響を受けることなく決定
することができるようになる。
【0013】また、第2の発明は、一方の変位端と他方
の変位端との間を変位する弁体と、前記弁体を駆動する
電磁石と、該電磁石へ電流を供給する電流供給手段とを
備える電磁駆動弁を、吸気弁及び排気弁のうち少なくと
も一方として有する内燃機関において、前記弁体の駆動
状態を検出する駆動状態検出手段と、前記検出された駆
動状態に基づいて前記電磁石へ供給される電流の電流波
形を決定する電流波形決定手段と、前記弁体の駆動状態
が検出されたときの前記弁体に作用する外力を検出する
外力検出手段と、前記決定された電流波形を、前記検出
された外力に対応する学習値として記憶する記憶手段
と、前記記憶された学習値に基づいて前記決定される電
流波形を補正する補正手段とを有することを要旨とす
る。
【0014】上記構成によれば、電磁駆動弁の物理的、
機械的な特性の経時変化に対し、外乱要素の影響も含め
て正確に修正することができるようになる。以上の各構
成は、可能なかぎり組み合わせることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電磁駆動弁搭載の
内燃機関に適用した一実施の形態について図面を参照し
て説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態としての電
磁駆動弁を搭載する内燃機関の概略構成を示す図であ
る。同図1に示す内燃機関1は、複数の気筒21を備え
るとともに、各気筒21内に直接燃料を噴射する燃料噴
射弁32を具備した4サイクルのガソリンエンジンであ
る。
【0017】内燃機関1は、複数の気筒21及び冷却水
路1cが形成されたシリンダブロック1bと、このシリ
ンダブロック1bの上部に固定されたシリンダヘッド1
aとを備えている。
【0018】シリンダブロック1bには、機関出力軸で
あるクランクシャフト23が回転自在に支持され、この
クランクシャフト23は、各気筒21内に摺動自在に装
填されたピストン22と連結されている。
【0019】ピストン22の上方には、ピストン22の
頂面とシリンダヘッド1aの壁面とに囲まれた燃焼室2
4が形成されている。シリンダヘッド1aには、燃焼室
24に臨むよう点火栓25が取り付けられ、この点火栓
25には、該点火栓25に駆動電流を通電するためのイ
グナイタ25aが接続されている。また、燃焼室24内
におけるイグナイタ25a近傍には、筒内圧センサ24
aが設けられている。筒内圧センサ24aは、燃焼室2
4内の圧力に応じた検出信号を出力する。
【0020】シリンダヘッド1aには、2つの吸気ポー
ト26の開口端と2つの排気ポート27の開口端とが燃
焼室24に臨むよう形成されるとともに、その噴孔が燃
焼室24に臨むよう燃料噴射弁32が取り付けられてい
る。
【0021】内燃機関1の各吸気ポート26は、該内燃
機関1のシリンダヘッド1aに取り付けられた吸気枝管
33の各枝管と連通している。吸気枝管33は、吸気の
脈動を抑制するためのサージタンク34に接続されてい
る。サージタンク34には、吸気管35が接続され、吸
気管35は、吸気中の塵や埃等を取り除くためのエアク
リーナボックス36と接続されている。
【0022】吸気管35には、該吸気管35内を流れる
新気の質量(吸入空気質量)に対応した電気信号を出力
するエアフローメータ44が取り付けられている。吸気
管35においてエアフローメータ44より下流の部位に
は、該吸気管35内を流れる吸気の流量を調整するスロ
ットル弁39が設けられている。
【0023】スロットル弁39には、ステップモータ等
からなり印加電力の大きさに応じてスロットル弁39を
開閉駆動するスロットル用アクチュエータ40と、スロ
ットル弁39の開度に対応した電気信号を出力するスロ
ットルポジションセンサ41と、アクセルペダル42に
機械的に接続され該アクセルペダル42の操作量に対応
した電気信号を出力するアクセルポジションセンサ43
とが取り付けられている。
【0024】また、内燃機関1の各排気ポート27は、
シリンダヘッド1aに取り付けられた排気枝管45の各
枝管と連通している。排気枝管45は、排気浄化触媒4
6を介して排気管47に接続され、排気管47は、下流
にて図示しないマフラーと接続されている。
【0025】排気枝管45には、該排気枝管45内を流
れる排気の空燃比、言い換えれば排気浄化触媒46に流
入する排気の空燃比に対応した電気信号を出力する空燃
比センサ48が取り付けられている。
【0026】排気浄化触媒46は、例えば、該排気浄化
触媒46に流入する排気の空燃比が理論空燃比近傍の所
定の空燃比であるときに排気中に含まれる炭化水素(H
C)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)を浄
化する三元触媒、該排気浄化触媒46に流入する排気の
空燃比がリーン空燃比であるときは排気中に含まれる窒
素酸化物(NOx)を吸蔵し、流入排気の空燃比が理論
空燃比もしくはリッチ空燃比であるときは吸蔵していた
窒素酸化物(NOx)を放出しつつ還元・浄化する吸蔵
還元型NOx触媒、該排気浄化触媒46に流入する排気
の空燃比が酸素過剰状態にあり且つ所定の還元剤が存在
するときに排気中の窒素酸化物(NOx)を還元・浄化
する選択還元型NOx触媒、もしくは上記した各種の触
媒を適宜組み合わせてなる触媒である。
【0027】また、クランクシャフト23の端部に取り
付けられたタイミングロータ51aとタイミングロータ
51a近傍のシリンダブロック1bに取り付けられた電
磁ピックアップ51bとからなるクランクポジションセ
ンサ51は、クランクシャフト23の回転位相に応じた
電気信号を出力することで、クランク角や機関回転数を
把握できるようにする。また、シリンダブロック1bに
取り付けられた水温センサ52は、内燃機関1の内部に
形成された冷却水路1cを流れる冷却水の温度を検出す
る。
【0028】一方、吸気ポート26の各開口端は、シリ
ンダヘッド1aに進退自在に支持された電磁駆動弁(吸
気弁)28によって開閉されるようになっており、これ
ら吸気弁28は、シリンダヘッド1aに設けられた電磁
駆動機構30(以下、吸気側電磁駆動機構30と記す)
によって開閉駆動されるようになっている。
【0029】排気ポート27の各開口端は、シリンダヘ
ッド1aに進退自在に支持された電磁駆動弁(排気弁)
29により開閉されるようになっており、これら排気弁
29は、シリンダヘッド1aに設けられた電磁駆動機構
31(以下、排気側電磁駆動機構31と記す)によって
開閉駆動されるようになっている。
【0030】ここで、吸気側電磁駆動機構30と排気側
電磁駆動機構31の具体的な構成について述べる。な
お、吸気側電磁駆動機構30と排気側電磁駆動機構31
とは同様の構成であるため、吸気側電磁駆動機構30の
みを例に挙げて説明する。
【0031】図2は、吸気側電磁駆動機構の内部構造を
概略的に示す側断面図である。同図2に示すように、吸
気側電磁駆動機構30は、燃焼室24の頭部付近に設け
られた吸気弁28と、この吸気弁28の外周を取り囲む
第1コア301及び第2コア302と、これら第1コア
301及び第2コア302の外周をさらに取り囲む筺体
300とを備えて構成されている。
【0032】筺体300は円柱形状を有する中空の非磁
性体である。吸気弁28は、筺体300の頂面300b
から底面300cに亘って貫通する弁軸28bと、底面
300cから延出した弁軸28bの端部に固定された弁
体28aと、頂面300bから延出した弁軸28bの端
部に固定されたリフト量検出板28cとから構成されて
いる。
【0033】筺体300の頂面300b上には、リフト
量検出板28aも含めて頂面300b全体を覆うこれも
円筒形状のカバー300aが取り付けられており、その
カバー300aの天井から吸気側ギャップセンサ30a
が垂下されている。吸気側ギャップセンサ30aはリフ
ト量検出板28cと所定の間隙(ギャップ)G1をもっ
て対峙する検出素子を備えており、この検出素子及びリ
フト量検出板28c間の距離に応じた検出信号を出力す
る。
【0034】第1コア301及び第2コア302は筺体
300の内径とほぼ同一の外径を有する軟磁性体であ
り、所定の間隙G2を介して筺体300内に直列に配置
されるとともに、弁軸28bの外周をある程度の隙間を
もって取り囲むようにそれぞれの中心部には貫通孔(中
空部)が形成されている。また、第1コア301におい
て間隙G2に臨む部位には、第1の電磁コイル303が
埋設されており、第2コア302において同じくG2に
臨む部位には第2の電磁コイル304が埋設されてい
る。
【0035】また、第1コア301及び第2コア302
間の間隙G2には、弁軸28bに周設された弁駆動体
(アーマチャ)305が存在する。このアーマチャ30
5は、筐体300の内径と略同一の外径を有する円板状
の軟磁性体からなり、第1コア301の中空部に保持さ
れた第1スプリング306と、第2コア302の中空部
に保持された第2スプリング307とによって軸方向へ
進退自在に支持されている。第1スプリング306と第
2スプリング307の付勢力は、アーマチャ305が所
定の間隙において第1コア301と第2コア302との
中間の位置にあるときに釣り合うよう設定されるものと
する。
【0036】また、弁軸28bのうち、筺体300の底
面300c側から延出した部分はシリンダヘッド1aに
設けられた筒状のバルブガイド201によって進退自在
に支持されている。そして、その端部の弁体28aが燃
焼室24における吸気ポート26の開口端に設けられた
弁座200に着座もしくは離座することによって吸気ポ
ート26の開閉を行う。
【0037】なお、弁軸28bの軸方向の長さは、アー
マチャ305が所定の間隙G2において第1コア301
と第2コア302との中間位置に保持されているとき、
すなわちアーマチャ305が中立状態にあるときに、弁
体28aが全開側変位端と全閉側変位端との中間の位置
(以下、中開位置と称する)に保持されるよう設定され
ているものとする。
【0038】このように構成された吸気側電磁駆動機構
30では、第1の電磁コイル303及び第2の電磁コイ
ル304へ駆動電流(指示電流)が通電されていない場
合は、アーマチャ305が中立状態となり、それに伴っ
て弁体28aが中開位置に保持される。
【0039】吸気側電磁駆動機構30の第1の電磁コイ
ル303に駆動電流が通電されると、第1コア301と
第1の電磁コイル303とアーマチャ305との間に
は、アーマチャ305を第1コア301側へ変位させる
方向の電磁力が発生する。
【0040】一方、吸気側電磁駆動機構30の第2の電
磁コイル304に指示電流が通電されると、第2コア3
02と第2の電磁コイル304とアーマチャ305との
間には、アーマチャ305を第2コア302側へ変位さ
せる方向の電磁力が発生する。
【0041】従って、吸気側電磁駆動機構30では、第
1の電磁コイル303と第2の電磁コイル304とに交
互に指示電流が通電されることにより、アーマチャ30
5が進退し、以て弁体28aが開閉駆動されることにな
る。その際、第1の電磁コイル303及び第2の電磁コ
イル304に対する指示電流の通電タイミングと指示電
流の大きさを変更することにより、吸気弁28の開閉タ
イミングと開弁量とを制御することが可能となる。
【0042】以上のように構成された内燃機関1には、
該内燃機関1の運転状態を制御するための電子制御ユニ
ット(Electronic Control Unit:ECU、以下ECU
と称する)20が併設されている。
【0043】ECU20には、筒内圧センサ24a、吸
気側ギャップセンサ30a、排気ギャップセンサ31
a、スロットルポジションセンサ41、アクセルポジシ
ョンセンサ43、エアフローメータ44、空燃比センサ
48、クランクポジションセンサ51、水温センサ52
等の各種センサが電気配線を介して接続され、各センサ
の出力信号がECU20に入力されるようになってい
る。
【0044】ECU20には、イグナイタ25a、吸気
側電磁駆動機構30、排気側電磁駆動機構31、燃料噴
射弁32等が電気配線を介して接続されており、ECU
20は、各種センサの出力信号値をパラメータとしてイ
グナイタ25a、燃料噴射弁32、吸気側電磁駆動機構
30、排気側電磁駆動機構31等を各種駆動回路を介し
て駆動制御する。
【0045】ここで図3に示すように、ECU20は、
双方向性バス400によって相互に接続されたCPU4
01とROM402とRAM403とバックアップRA
M404と外部入力回路405と外部出力回路406と
を備える。
【0046】外部入力回路405は、筒内圧センサ24
a、吸気側ギャップセンサ30a、排気側ギャップセン
サ31a、スロットルポジションセンサ41、アクセル
ポジションセンサ43、エアフローメータ44、空燃比
センサ48、クランクポジションセンサ51、水温セン
サ52、バキュームセンサ106等各種センサの出力信
号をCPU401やRAM403へ送信する。
【0047】外部出力回路406は、CPU401から
出力される制御信号をイグナイタ25a、燃料噴射弁3
2、吸気側電磁駆動機構30、或いは排気側電磁駆動機
構31の各種駆動回路30b,31b等へ送信する。
【0048】RAM403は、各センサの出力信号や、
例えばクランクポジションセンサ51の出力信号に基づ
いて算出される機関回転数といったCPU401の演算
結果等を記憶する。RAM403に記憶される各種のデ
ータは、クランクポジションセンサ51が信号を出力す
る度に最新のデータに書き換えられる。
【0049】バックアップRAM404は、内燃機関1
の運転停止後もデータを保持する不揮発性のメモリであ
る。ROM402は、燃料噴射量を決定するための「燃
料噴射量制御ルーチン」、燃料噴射時期を決定するため
の「燃料噴射時期制御ルーチン」、各気筒21の点火栓
25の点火時期を決定するための「点火時期制御ルーチ
ン」、スロットル弁39の開度を決定するための「スロ
ットル開度制御ルーチン」、内燃機関1の全気筒のう
ち、いくつかを適宜選択して燃焼を行わせるための「可
変気筒制御ルーチン」等、各種アプリケーションプログ
ラムや制御マップ等を格納している。
【0050】さらにROM402は、吸気弁28を所望
の開弁量(リフト量)に制御するための「(吸気弁)開
弁量制御ルーチン」、排気弁29を所望の開弁量(リフ
ト量)に制御するための「(排気弁)開弁量制御ルーチ
ン」、吸排気弁28,29を開弁或いは閉弁する際、各
電磁駆動機構30,31に内蔵された電磁コイル30
3,304等へ通電される電流の波形を制御するための
「電流調整制御ルーチン」、さらには、この電流調整制
御ルーチンを適宜のタイミングで実行するための「機関
始動時電流調整制御ルーチン」、「可変気筒制御時電流
調整制御ルーチン」、「燃料カット時電流調整制御ルー
チン」、「機関停止時電流調整制御ルーチン」、「機関
運転時電流調整制御ルーチン」を格納している。上述し
た各電磁駆動機構30,31の開閉駆動は、これら制御
ルーチンに従ってECU20が出力する指令信号に基づ
いて行われる。
【0051】ここで、ECU20が駆動回路30b,3
1bを介して行う各電磁駆動機構30,31の駆動制御
について、吸気側電磁駆動機構30を例にとって説明す
る。図4(a)〜(c)は、吸気側電磁駆動機構30に
取り付けられた吸気弁28が開弁状態から閉弁状態に移
行する際、そのリフト量(図4(a))、第1の電磁コ
イル303への通電される指示電流の電流値(図4
(b))、及び第2の電磁コイル304(図4(b))
へ通電される指示電流の電流値がどのように変化するの
か、それぞれの変化態様を同一時間軸上に示すタイムチ
ャートである。
【0052】先ず、図4(a)に示すように、アーマチ
ャ305が第2の電磁コイルに当接(着座)した状態
(最大リフト量)にある吸気弁28が、所定のタイミン
グで遷移(変位)を開始する。そして或る程度まで加速
した後に所定の速度をもって上昇し、その後除々に減速
して閉弁状態(最小リフト量)になったところで停止す
る。ちなみに、吸気弁28が閉弁位置に達する際には、
弁体28aが気筒21内の弁座へ到達(着座)するのと
ほぼ同時に、アーマチャ305が第1の電磁コイル30
3へ到達(着座)する。
【0053】次に図4(b)に示すように、吸気弁28
を動作させるべく駆動回路30bを介して第1の電磁コ
イル303に通電される指示電流は、比較的大きな電流
値I1を所定時間継続し、一旦電流値I2まで下がり、
次に比較的小さな電流値I3を所定時間継続して、その
後さらに小さな電流値I4を保持するといったものとな
る。
【0054】一方、図4(c)に示すように、第2の電
磁コイル304に通電される電流は、吸気弁28の閉弁
動作が開始される直前まで所定の電流値I5を保持して
いる。この状態から同電流値I5を電流値I6まで降下
させる(若しくは逆方向へ電流を流す)ことで吸気弁2
8の閉弁動作が開始される。電流値I7は、その後さら
に所定の電流値I7(ほぼ「0」値であるのが好適であ
る)に切り替わる。
【0055】すなわち、両電磁コイル303,304に
全く通電が行われていない状態でも、アーマチャ305
を中立状態に保持するバネの付勢力が働いている。この
ため、吸気弁28を開弁状態に保持するには、所定値I
2の電流(保持電流)が第2の電磁コイルに通電されて
いる必要がある。この保持電流の通電が中断されること
で(時刻t0)、バネの付勢力がアーマチャ305を中
立状態に復元させる力として作用し、閉弁動作が開始さ
れる。その後、時刻t1において第1の電磁コイル30
3に所定量I1の電流が通電されることで、閉弁動作が
加速される。その後、電流値は一旦所定値I3まで低減
され、続けて比較的小さな電流値I3をもって通電が継
続されることにより吸気弁28の減速され、弁体28a
及びアーマチャ305がなめらかに着座する(時刻t
c)。着座後は、アーマチャ305を中立状態に復元し
ようとするバネの付勢力にうち勝つだけの吸引力を第1
の電磁コイルに与える所定値I4の電流(保持電流)の
通電が次回の開弁動作の開始まで持続されることとな
る。
【0056】開弁動作に関しては、第1の電磁コイル3
03への通電が上記閉弁動作における第2の電磁コイル
304への通電と同様の態様で実行される一方、第2の
電磁コイル304への通電が上記閉弁動作における第1
の電磁コイル303への通電と同様の態様で実行され
る。
【0057】また、排気側電磁機構31への通電態様と
排気弁29の動作態様との関係も、上述した吸気側電磁
機構30に関するものと同様である。このため、ここで
の重複する説明は割愛する。
【0058】次に、上記吸気弁28の開閉弁動作に関
し、ECU20により実行される両電磁コイル303,
304への通電量の制御の手順について、その概要をフ
ローチャートを参照して説明する。
【0059】図5には、第1の電磁コイル303及び第
2の電磁コイル304へ供給される指示電流について、
その電流量(電流値)、通電タイミング、及び通電時間
を含めた電流の波形を決定するための「開弁量制御ルー
チン」を示す。
【0060】同ルーチンは、ECU20を通じて内燃機
関1の始動と同時にその実行が開始されるとともに、所
定時間毎に周期的に実行される。同ルーチンに処理が移
行すると、ECU20は先ずステップS101におい
て、吸気弁28に対する開弁要求、若しくは閉弁要求が
生じているか否かを判断する。そして何れかの要求が生
じるまでこの判断を繰り返し、開弁要求若しくは閉弁要
求が生じた時点で続くステップS102に移行する。
【0061】ステップS102においては、目標となる
開弁タイミング若しくは閉弁タイミングや弁体28aの
変位速度を含めた吸気弁28の動作態様と、例えば燃焼
室24内の圧力等、吸気弁28の動作に影響を及ぼす外
乱要素とを、筒内圧センサ24a等、各種センサの出力
信号に基づいて把握する。
【0062】続くステップS103においては、吸気弁
28が目標となる動作態様をもって開弁動作若しくは閉
弁動作を実行するよう、先のステップS102で把握し
た外乱要素に基づき図示しないマップを参照して指示電
流の電流波形を構成する各種要素を演算する。
【0063】なお、ここで指示電流の電流波形を構成す
る各種要素とは、先の図4において説明した電流値I
0,I1,I2,I3,I4,I5,I6及びI7の値
の大きさや、当該各電流値間の切り替えタイミング等を
意味する。
【0064】最後に、ECU20は続くステップS10
4において、上記ステップS3で求められた波形の指示
電流を第1の電磁コイル303及び第2の電磁コイル3
04に供給する。
【0065】以上説明した制御手順に基づいて決定され
る指示電流の通電量に対応して、機関運転中は吸気弁2
8(排気弁29も同様)の弁体28aが所定の変位区間
を継続的に往復動作することとなる(図4を併せ参
照)。
【0066】ところで、上記のような各電磁コイル30
3,304に通電される指示電流の電流波形を制御する
ことにより、その制御の結果は、吸気弁28の開閉タイ
ミングの他、当該吸気弁28の平均的な変位速度、変位
途中での加減速の程度、着座速度といった駆動状態(制
御対象)に反映されることとなる。
【0067】例えば吸気弁28がその開閉動作におい
て、所望のタイミングで変位動作を開始した後速やかに
加速し、着座点(図4における時刻tcに相当)直前で
滑らかに減速することにより、内燃機関1の運転状態を
最適に保持するばかりでなく、弁体28aやアーマチャ
305が各々の変位端に存在する変位規制部材(例え
ば、弁座200や電磁コイル303,304)によって
受ける着座時の衝撃を緩和することができるようにな
る。
【0068】こうした吸気弁28の最適な駆動状態に対
応する指示電流の電流波形は、一つには吸気側電磁駆動
機構30の物理的、機械的な特性に依存する。そして、
継続的な機関運転時によってそのような物理的、機械的
特性が微妙に変化することによっても変動することが知
られている。
【0069】そこで、ECU20は、先の「開弁量制御
ルーチン」のステップS103(図5)にて適用される
指示電流の電流波形について、吸気側電磁駆動機構30
の物理的、機械的な特性に決定づけられる最適な基本波
形を記憶し、且つ適宜更新するための調整制御を行う。
【0070】以下、吸気弁28の駆動状態を最適化すべ
く第1の電磁コイル303及び第2の電磁コイル304
に通電される指示電流の電流波形を調整する制御の具体
的な手順について、フローチャートを参照して説明す
る。
【0071】図6には、吸気弁28の開閉弁動作に関
し、同弁28の開閉弁動作開始直後、吸気側電磁駆動機
構30に内蔵された第1の電磁コイル303(図2参
照)に通電される指示電流の電流値I1〜I6、及びそ
れらの切り替えタイミング(図4(b),(c)参照)
を調整制御するための「電流調整制御ルーチン」(R2
00)を示す。
【0072】同ルーチンは、内燃機関1の始動後、EC
U20によって適宜のタイミングで実行される。同ルー
チンに処理が移行すると、ECU20は先ず、ステップ
S201において、所定の電流波形を形成する指示電流
を第1の電磁コイル303及び第2の電磁コイル304
に通電することによって吸気側電磁駆動機構30を駆動
し、吸気弁28の開弁動作、若しくは閉弁動作を一回行
う。
【0073】続くステップS202においては、今回行
われた吸気弁28の開弁動作、若しくは閉弁動作につい
て、当該吸気弁28の平均的な変位速度、変位途中での
加減速の程度や着座速度といった駆動状態を把握する。
【0074】これら駆動状態の把握にあたっては、吸気
弁28が変位する全過程において、微小時間間隔で吸気
側ギャップセンサ30の出力信号を検出する。そしてさ
らに、各信号を図示しない微分回路等によって処理する
ことにより、着座速度を含む各位置での吸気弁28の変
位速度、平均速度、さらには変位動作の終点である着座
時期(着座点)等の駆動状態を把握することとなる。
【0075】ステップS203においては、上記ステッ
プS203で把握された吸気弁28の各種駆動状態と、
予め設定された目標値とのずれ量を算出する。そしてE
CU20はステップS204において、このずれ量が予
め設定された所定の許容範囲内にあるか否かを判断する
とともに、その判断が肯定であればステップS206に
移行して、今回適用した指示電流の電流波形を最新値と
して更新するとともに、これを学習値として記憶して履
歴を残す。
【0076】一方、同ステップS205での判断が否定
であれば、ステップS205に移行して、上記「ずれ」
を修正するため指示電流の電流波形の補正処理を行う。
補正処理は、当該電流波形を形成する各種要素、すなわ
ち開弁要求若しくは閉弁要求が生じてから第1の電磁コ
イル303や第2の電磁コイル304への通電量を指示
電流値I1やI5に切り替える指示電流の通電開始タイ
ミング、各指示電流値I1〜I6の大きさや、通電時間
等のうち何れか、若しくは複数の組み合わせを適宜変更
することによって行う。
【0077】上記ステップS205における補正処理を
終えた後、ECU20はその処理をステップS201に
戻し、補正後の電流波形からなる指示電流をもって第1
の電磁コイル303及び第2の電磁コイル304へ通電
を行うことにより、吸気側電磁駆動機構30を再度駆動
する。
【0078】こうしたステップS201〜S205にお
ける一連の処理は、ステップS204において、ずれ量
が許容範囲内になったと判断されるまで繰り返される。
さて、ステップS206において指示電流の電流波形の
最新値を更新・学習した後、ECU20は続くステップ
S207において、吸気側電磁駆動機構30の物理的、
機械的な特性に関する経時変化を確認し、そのような特
性に異常が発生している場合にはこれを判定する。具体
的には、上記ステップS206で学習した学習値の所定
回数分の履歴を比較し、学習値が比較的大きな変化率で
単調に増加若しくは減少している場合や、予め設定して
おいた上限値を最新値が上回ったり、下限値を下回った
りした場合には、当該機構30自体に異常が発生してい
る可能性があると判定し、警告灯を点灯する等して運転
者に知らせたり、内燃機関1の運転状態を退避走行モー
ドに切り替える等する。
【0079】ステップS207での処理を経た後、EC
U20は本ルーチンを一旦終了する。以上説明した制御
の手順により、本実施の形態にかかる内燃機関1は、当
該機関に搭載された吸気側電磁駆動機構30(排気側電
磁駆動機構31も同様)の駆動にかかる指示電流の電流
波形を適宜調整制御する。
【0080】ところで、上記「電流調整制御ルーチン」
が、主に電磁駆動機構の物理的、機械的な特性の経時的
な変化を修正するために行われる調整制御であることは
上述した通りである。このため、このような調整制御は
できるだけ頻繁に実行する方が電磁駆動機構の好適な動
作を維持する上では望ましい。その一方、例えば吸気側
電磁駆動機構30の場合、吸気弁28の変位動作に関
し、変動の大きな外乱要素は極力排除するのが当該調整
制御について十分な信頼性を確保する上で望ましい。
【0081】例えば、内燃機関1による通常の機関運転
中にこのような調整制御を行うと、燃焼室24内で起こ
る混合気の爆発燃焼によって吸気弁28が外圧(燃焼
圧)の影響を受けるばかりでなく、この燃焼圧がサイク
ル毎に変動することに起因して、当該調整制御に十分な
精度を確保するのが困難となる場合もある。
【0082】そこで、本実施の形態にかかる内燃機関1
は、機関運転を開始する際のクランキング時、一部の気
筒のみで機関運転を行っている時、燃料カットを行って
いる時、機関運転の停止に先立ち燃料供給を停止する
時、といった燃焼室24内で爆発燃焼の起こらないタイ
ミングを適宜選択して当該調整制御を実行する。
【0083】以下、吸気側電磁駆動機構30について
「電流調整制御ルーチン」R200(図6)の処理内容
を上記各タイミングで実行する場合の具体的な制御手順
をフローチャートを参照して説明する。
【0084】先ず、図7には、内燃機関1の始動に先立
つクランキング時に指示電流の調整制御を実行する「機
関始動時電流調整制御ルーチン」を示す。同ルーチン
は、運転者がイグニション・スイッチの電源をオン
(「ON」)にすると同時にECU20を通じてその実
行が開始されるとともに、所定時間毎に周期的に実行さ
れる。
【0085】同ルーチンに処理が移行すると、ECU2
0は先ずステップS301において、内燃機関1の自立
運転に先立ちクランクシャフト23を強制的に回転させ
るスタータ(図示略)が駆動中であるか否かを判断す
る。そして、その判断が肯定であればステップS302
に移行し、その判断が否定であれば本ルーチンを一旦抜
ける。
【0086】ステップS302においては、内燃機関1
の何れかの気筒において最初の爆発燃焼(初爆)が起こ
ったか否かを判断する。気筒(燃焼室)内での爆発燃焼
の発生の有無は、例えば筒内圧センサ24aによる検出
信号の変動から容易に判断することができる。同ステッ
プS302での判断が否定であれば、「電流調整制御ル
ーチン」R200と同等の制御手順に従い指示電流の電
流波形を調整制御する。そしてECU20は、本ルーチ
ンでの処理を一旦終了する。一方、ステップS302で
の判断が肯定であれば、直接本ルーチンを抜ける。
【0087】このような、機関始動に先立つクランキン
グ時に「電流調整制御ルーチン」の処理内容を実行する
ことで、機関運転に伴う爆発燃焼(燃焼圧)の影響を吸
気弁28が受けることもなく、当該調整制御に十分な信
頼性を確保することができるようになる。
【0088】次に、図8には、内燃機関1が可変気筒制
御を行っている時に指示電流の調整制御を実行する「可
変気筒制御時電流調整制御ルーチン」を示す。ここで、
可変気筒制御とは、内燃機関1の運転中、要求される当
該機関の発生トルクに応じ、実際に駆動させる気筒数を
変化させる制御をいう。言い換えれば、この可変気筒制
御中、駆動されない気筒(以下、休止気筒と記す)につ
いては、その燃焼室24内への燃料供給や点火を行わ
ず、爆発燃焼も起こらない。
【0089】本ルーチンでは、こうした休止気筒を適宜
判別し、その気筒に設けられた電磁駆動機構についての
み「電流調整制御ルーチン」の処理内容を実行する。な
お、同ルーチンは、内燃機関1の始動後ECU20を通
じてその実行が開始されるとともに、所定時間毎に周期
的に実行される。
【0090】同ルーチンに処理が移行すると、ECU2
0は先ずステップS401において、現在、可変気筒制
御を実行しているか否かを判断する。そして、その判断
が肯定であればステップS402に移行し、その判断が
否定であれば本ルーチンを一旦抜ける。
【0091】ステップS402では、内燃機関1の全気
筒のうち、どの気筒が休止気筒にあたるかを判定し、休
止気筒であると判定された気筒の吸気側電磁駆動機構3
0についてのみ、「電流調整制御ルーチン」R200と
同等の制御手順に従い指示電流の電流波形を調整制御す
る。そしてECU20は、本ルーチンでの処理を一旦終
了する。
【0092】このように、休止気筒制御の実行時、休止
気筒についてのみ「電流調整制御ルーチン」の処理内容
を実行することで、機関運転に伴う爆発燃焼(燃焼圧)
の影響を吸気弁28が受けることなく当該調整制御に十
分な信頼性を確保することができるようになる。
【0093】次に、図9には、内燃機関1が燃料カット
を行っている時に指示電流の調整制御を実行する「燃料
カット時電流調整制御ルーチン」を示す。ここで燃料カ
ットとは、機関運転中燃料供給を一時的に停止する周知
の制御態様であり、減速時等の燃料供給を必要としない
場合や、いわゆるエンジンブレーキの作用を生じさせて
当該機関による発生トルクを抑制する場合等に、図示し
ない別途ルーチンに従いECU20によって実行され
る。燃料カットの実行中は燃焼室24内への燃料供給が
行われないため爆発燃焼も起こらない。
【0094】本ルーチンは、内燃機関1の始動後ECU
20を通じてその実行が開始されるとともに、所定時間
毎に周期的に実行される。同ルーチンに処理が移行する
と、ECU20は先ずステップS501において、現
在、燃料カットを実行しているか否かを判断する。そし
て、その判断が肯定であれば、吸気側電磁駆動機構30
について「電流調整制御ルーチン」R200と同等の制
御手順に従い指示電流の電流波形を調整制御する。そし
てECU20は、本ルーチンでの処理を一旦終了する。
【0095】一方、ステップS501での判断が否定で
あれば、ECU20は直接本ルーチンを抜ける。このよ
うに、燃料カット時に「電流調整制御ルーチン」の処理
内容を実行することで、機関運転に伴う爆発燃焼(燃焼
圧)の影響を吸気弁28が受けることもなく、当該調整
制御に十分な信頼性を確保することができるようにな
る。
【0096】次に、図10には、内燃機関1が機関運転
を停止する際に指示電流の調整制御を実行する「機関停
止時電流調整制御ルーチン」を示す。本ルーチンは、運
転者がイグニション・スイッチの電源を入れると同時に
ECU20を通じてその実行が開始されるとともに、所
定時間毎に周期的に実行される。
【0097】同ルーチンに処理が移行すると、ECU2
0は先ずステップS601において、イグニション・ス
イッチの電源が切られている否かを判断する。そして、
その判断が肯定であればステップS602に移行し、そ
の判断が否定であれば本ルーチンを一旦抜ける。
【0098】ステップS602では、内燃機関1への燃
料供給が停止されたか否かを判断する。そして、その判
断が肯定であれば、ECU20は吸気側電磁駆動機構3
0について「電流調整制御ルーチン」R200と同等の
制御手順に従い指示電流の電流波形を調整制御して、本
ルーチンでの処理を一旦終了する。一方、ステップS6
02での判断が否定であれば、ECU20は直接本ルー
チンを抜ける。
【0099】ちなみに、本ルーチンによる吸気側電磁駆
動機構30についての調整制御が終了した後、或いは内
燃機関1の機関回転数が所定値を下回った場合、ECU
20は別途のルーチンに従って吸気側電磁駆動機構30
の駆動を停止する。この電磁駆動機構の駆動停止によ
り、内燃機関1の機関運転は完全に停止することとな
る。
【0100】このように、内燃機関1の機関運転が停止
する際、運転者がイグニション・スイッチをオフ(「O
FF」)にした後、燃料供給が停止してから当該機関の
機械的な動作が停止するまでの間に「電流調整制御ルー
チン」の処理内容を実行することで、機関運転に伴う爆
発燃焼(燃焼圧)の影響を吸気弁28が受けることもな
く、当該調整制御に十分な信頼性を確保することができ
るようになる。
【0101】以上、吸気側電磁駆動機構30について、
「電流調整制御ルーチン」R200(図6)の処理内容
を各タイミングで実行する制御手順を説明したが、排気
側電磁駆動機構31についても、これと同様のタイミン
グ、同様の制御手順に従って指示電流の電流波形を調整
制御するものとする。
【0102】次に、本実施の形態にかかる内燃機関1
が、通常の機関運転時(上記のように爆発燃焼を伴わず
に機械的な機関動作のみを行う場合を除く)に電流調整
制御ルーチン」R200(図6)の処理内容を実行する
制御について説明する。
【0103】内燃機関1の機関運転中、例えば吸気側電
磁駆動機構30を駆動するにあたり、その指示電流の電
流波形は、燃焼室24内の圧力等、吸気弁28の動作に
影響を及ぼすパラメータ(外乱)を把握した上で、こう
した外乱要素に基づきマップを参照して求められること
は、先の「開弁量制御ルーチン」(図5参照)において
説明した通りである。
【0104】この場合、指示電流の電流波形を決定づけ
る各種パラメータ(例えば指示電流I1)は、適宜定量
化された外乱要素から一義的に算出されるようマップ上
に予め設定されている。ここでいう定量化された外乱要
素とは、例えば、吸気弁28の位置(リフト量)や筒内
圧センサ24aの検出信号等に基づいて演算される吸気
弁28の受ける外力等である。すなわち、電磁駆動機構
の物理的、機械的な特性のみならず、機関運転中、吸気
弁28の受ける外力等(機関負荷の変動等に支配される
外乱要素)を加味して指示電流の基本波形を決定するこ
とにより、時々の運転状態に見合った的確な駆動電流
(指示電流)が電磁駆動機構に通電されるようになる。
【0105】ところで、上記外乱要素の程度(領域)が
変動すると、電磁駆動機構の物理的、機械的な特性の経
時変化が指示電流と電磁駆動機構の駆動状態との間の関
係に及す影響も異なったものとなる。
【0106】そこで、本実施の形態の内燃機関1は、電
磁駆動機構について所望の駆動状態に対応するよう、マ
ップ上に設定された指示電流の基本波形を、機関運転
中、外乱要素の程度(領域)に対応する最適値として適
宜更新することとしている。
【0107】以下、吸気側電磁駆動機構30について
「電流調整制御ルーチン」R200(図6)の処理内容
を内燃機関1の機関運転時に実行する場合の具体的な制
御手順をフローチャートを参照して説明する。
【0108】図11には、内燃機関1の機関運転時に指
示電流の調整制御を実行する「機関運転時電流調整制御
ルーチン」を示す。同ルーチンは、内燃機関1の始動と
同時にECU20を通じてその実行が開始されるととも
に、所定時間毎に周期的に実行される。
【0109】同ルーチンに処理が移行すると、ECU2
0は先ずステップS701において、内燃機関1が現在
機関運転中であるか否か、すなわち、全気筒が爆発燃焼
行程を含む通常の機関運転サイクルを継続して行ってい
るか否かを判断する。そして、その判断が肯定であれば
ステップS702に移行し、その判断が否定であれば本
ルーチンを一旦抜ける。
【0110】ステップS702においては、吸気弁28
の受ける外力の大きさ(程度)を、例えば吸気弁28の
位置(リフト量)や筒内圧センサ24aの検出信号等に
基づいて演算する。
【0111】そして続くステップS703においては、
外力の程度に対応するようにマップ上に予め記憶されて
いる指示電流の電流波形の各構成要素(指示電流値、若
しくは指示電流値の基本量に加味される補正要素等)を
適用して吸気側電磁駆動機構30を駆動する。
【0112】続いてECU20は、吸気側電磁駆動機構
30について「電流調整制御ルーチン」R200と同等
の制御手順に従い指示電流の電流波形を調整制御すると
ともに、そこで求めた指示電流の電流波形を、今回求め
られた外力に対応する最新値として学習する。言い換え
れば、外力の程度に応じて予め設定されているマップ上
の指示電流値(若しくは指示電流値の基本量に加味され
る補正要素)等を更新する。
【0113】例えば図12には、マップ上に設定された
指示電流値I1と、吸気弁28の外力の程度との関係を
示すグラフの一例を示す。同図12に示すように、マッ
プ上では、外力が大きくなる程最適な指示電流値I1も
大きくなる傾向がある。ちなみに本ルーチンにおいて指
示電流値I1が更新されると、当該マップ上で両者間を
関係を示す曲線Sの傾きや位置等が変化することとな
る。また指示電流値I1に限らず、指示電流の電流波形
を決定づける他のパラメータに関しても、各々外力の程
度に応じた最適値を記憶する制御マップを容易してお
き、その更新を行うこととする。
【0114】上記ステップS703を経た後、ECU2
0は本ルーチンでの処理を一旦終了する。このようにE
CU20は、内燃機関1の機関運転中にも「電流調整制
御ルーチン」の処理内容を実行し、得られた指示電流の
基本波形の構成要素(各指示電流I1〜I6の値や通電
タイミング等)をこのとき吸気弁28の受ける外力(外
乱要素)の程度に応じた学習値(マップ上の最新値)と
して学習する。こうした制御態様で制御マップ上の値を
逐次更新していくことにより、指示電流の基本波形を、
電磁駆動機構の物理的、機械的な特性の経時変化に応
じ、外乱要素の影響も含めて適正に修正することができ
るようになる。
【0115】なお、上記のルーチンでは、吸気側電磁駆
動機構30について、「電流調整制御ルーチン」R20
0(図6)の処理内容を実行する制御手順を説明した
が、排気側電磁駆動機構31についても、これと同様の
タイミング、同様の制御手順に従って指示電流の電流波
形を調整制御するものとする。
【0116】なお、本実施の形態では、吸気側電磁駆動
機構30、排気側電磁駆動機構31それぞれの筺体の頂
面に取り付けた吸気側ギャップセンサ30a、排気側ギ
ャップセンサ31aにより、所定変位区間内における吸
気弁28や排気弁29の動作態様、すなわち各機構の駆
動状態を検出することとした。これに対し、例えば周知
の加速度センサを各機構30,31に、直接若しくはそ
れぞれの近傍に取り付けることにより、振動エネルギー
を検出することで、弁体やアーマチャがその変位端にお
いて電磁コイルや弁座に衝突する際の衝撃の大きさか
ら、各弁28,29の着座速度等、動作態様に関する情
報を得ることもできる。
【0117】また、本実施の形態で採用することとした
各電磁駆動機構30,31は、アーマチャの変位する両
変位端にそれぞれ電磁コイルを備えるとともに、これと
は別途に、2本のスプリングがアーマチャを中立位置に
保持すべく互いに対向する方向に向かってアーマチャを
付勢する構成を有している。これに対し、アーマチャの
変位方向に沿って、一方の側からのみスプリングが当該
アーマチャを付勢するとともに他方の側にはアーマチャ
の変位動作を規制する規制部材を設け、さらに、スプリ
ングの付勢力と対向する方向のみに向かってアーマチャ
に吸引力が作用するように電磁石を配設するよう各電磁
駆動機構を構成してもよい。
【0118】また、本実施の形態で採用することとした
内燃機関1は、複数の気筒21を備えるとともに、各気
筒21内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁32を具備し
た4サイクルのガソリンエンジンであるが、これに限ら
ず、単気筒エンジン、吸気経路に燃料を噴射供給するエ
ンジン、ディーゼルエンジン等、他の内燃機関に本発明
を適用することもできる。
【0119】とくに、本実施の形態にかかる電磁駆動機
構30,31のように、高い精度をもって吸気弁や排気
弁の動作を制御することができる電磁駆動機構を搭載し
た内燃機関1では、スロットル弁39を設けずに、吸気
弁や排気弁の開閉弁操作のみをもって当該内燃機関1を
運転させるシステム構成(いわゆるスロットルレス・シ
ステム)を適用することとしてもよい。
【0120】
【発明の効果】第1の発明によれば、電磁石に供給され
る電流波形の決定について、電磁駆動弁の物理的、機械
的な特性に決定づけられる最適な基本波形を、機関運転
に伴う燃焼によって生じる外力の影響を受けることなく
決定することができるようになる。
【0121】第2の発明によれば、電磁駆動弁の物理
的、機械的な特性の経時変化に対し、外乱要素の影響も
含めて正確に修正することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電磁駆動弁を有する内燃機関の
一実施の形態を示す概略構成図。
【図2】同実施の形態に採用される吸気側電磁駆動機構
の内部構造を示す側断面図。
【図3】同実施の形態に採用されるECUの電気的構成
を示すブロック図。
【図4】吸気弁が開弁状態から閉弁状態に移行する際の
リフト量、及び第1の電磁コイルに通電される指示電流
等の変化態様を示すタイムチャート。
【図5】同実施の形態にかかる開弁量制御手順を示すフ
ローチャート。
【図6】同実施の形態にかかる電流調整制御手順を示す
フローチャート。
【図7】同実施の形態にかかる機関始動時電流調整制御
手順を示すフローチャート。
【図8】同実施の形態にかかる可変気筒制御時電流調整
制御手順を示すフローチャート。
【図9】同実施の形態にかかる燃料カット時電流調整制
御手順を示すフローチャート。
【図10】同実施の形態にかかる機関停止時電流調整制
御手順を示すフローチャート。
【図11】同実施の形態にかかる機関運転時電流調整制
御手順を示すフローチャート。
【図12】同実施の形態で採用される制御マップ上にお
いて指示電流値と吸気弁の受ける外力との関係を示すグ
ラフ。
【符号の説明】
1 内燃機関 1a シリンダヘッド 1b シリンダブロック 1c 冷却水路 20 ECU 21 気筒 23 クランクシャフト 24 燃焼室 24a 筒内圧センサ 25 点火栓 25a イグナイタ 26 吸気ポート 27 排気ポート 28 吸気弁 28a 弁体 28b 弁軸 29 排気弁 30 吸気側電磁駆動機構 30a 吸気側ギャップセンサ 30b 駆動回路 31 排気側電磁駆動機構 31a 排気側ギャップセンサ 31b 駆動回路 32 燃料噴射弁 33 吸気枝管 34 サージタンク 35 吸気管 36 エアクリーナボックス 39 スロットル弁 40 スロットル用アクチュエータ 41 スロットルポジションセンサ 42 アクセルペダル 43 アクセルポジションセンサ 44 エアフローメータ 45 排気枝管 46 排気浄化触媒 47 排気管 48 空燃比センサ 51a タイミングローラ 51b 電磁ピックアップ 52 水温センサ 105 バキュームポンプ 200 弁座 201 バルブガイド 300 筐体 301 第1コア 302 第2コア 303 第1の電磁コイル 304 第2の電磁コイル 305 アーマチャ 306 第1スプリング 307 第2スプリング 400 双方向性バス 401 CPU 402 ROM 403 RAM 404 バックアップRAM 405 外部入力回路 406 外部出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/20 320 F02D 41/20 320 41/36 41/36 B 43/00 301 43/00 301H 301Z 45/00 340 45/00 340Z 340F 340H F16K 31/06 310 F16K 31/06 310A 320 320A 385 385A Fターム(参考) 3G084 AA03 BA13 BA23 CA01 CA06 CA07 DA04 EC08 FA07 FA10 FA20 FA21 FA33 FA35 FA36 3G092 AA06 AA11 AA14 BA01 BA03 BA04 BA09 BB01 BB10 CB05 DA07 DE03S DG09 FA06 GA01 GA10 GA13 HA01X HA06X HA13X HB01X HC01X HC09X HE03X HE05X HE08X 3G301 HA04 HA07 HA19 JA11 KA01 KA16 KA26 KA28 LA01 LA07 LB04 LC01 MA01 MA06 MA11 MA24 PA01A PA11A PB03A PB06A PC01A PE03A PE05A PE09A PE10A 3H106 DA07 DA25 DB02 DB12 DB26 DB32 DC02 EE22 FB07 GC29 KK17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の変位端と他方の変位端との間を変
    位する弁体と、前記弁体を駆動する電磁石と、該電磁石
    へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁
    を、吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方として有す
    る内燃機関において、 当該機関が非燃焼状態にあるときに、前記弁体の駆動状
    態を検出する駆動状態検出手段と、 前記検出された駆動状態に基づいて前記電磁石へ供給さ
    れる電流の電流波形を決定する電流波形決定手段とを有
    することを特徴とする電磁駆動弁を有する内燃機関。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁駆動弁を有する内燃
    機関において、 前記駆動状態検出手段は、当該機関がクランキング状態
    にあるときに前記弁体の駆動状態を検出することを特徴
    とする電磁駆動弁を有する内燃機関。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の電磁駆動弁を有す
    る内燃機関において、 当該機関は複数の気筒を有してなり、 前記駆動状態検出手段は、前記複数の気筒のうち少なく
    とも1気筒が非燃焼状態にあるときに、該非燃焼状態に
    ある気筒の電磁駆動弁について、その駆動状態を検出す
    ることを特徴とする電磁駆動弁を有する内燃機関。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の電磁駆動
    弁を有する内燃機関において、 前記駆動状態検出手段は、当該機関が燃料カットを実行
    しているときに前記駆動状態を検出することを特徴とす
    る電磁駆動弁を有する内燃機関。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の電磁駆動
    弁を有する内燃機関において、 前記駆動状態検出手段は、当該機関が機関運転の停止に
    あたり、燃料供給を停止した後に前記駆動状態を検出す
    ることを特徴とする電磁駆動弁を有する内燃機関。
  6. 【請求項6】 一方の変位端と他方の変位端との間を変
    位する弁体と、前記弁体を駆動する電磁石と、該電磁石
    へ電流を供給する電流供給手段とを備える電磁駆動弁
    を、吸気弁及び排気弁のうち少なくとも一方として有す
    る内燃機関において、 前記弁体の駆動状態を検出する駆動状態検出手段と、 前記検出された駆動状態に基づいて前記電磁石へ供給さ
    れる電流の電流波形を決定する電流波形決定手段と、 前記弁体の駆動状態が検出されたときの前記弁体に作用
    する外力を検出する外力検出手段と、 前記決定された電流波形を、前記検出された外力に対応
    する学習値として記憶する記憶手段と、 前記記憶された学習値に基づいて前記決定される電流波
    形を補正する補正手段とを有することを特徴とする電磁
    駆動弁を有する内燃機関。
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US9512801B2 (en) 2012-09-13 2016-12-06 Denso Corporation Fuel injection controller

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