JP2001185255A - 基板固定構造 - Google Patents

基板固定構造

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JP2001185255A
JP2001185255A JP36483299A JP36483299A JP2001185255A JP 2001185255 A JP2001185255 A JP 2001185255A JP 36483299 A JP36483299 A JP 36483299A JP 36483299 A JP36483299 A JP 36483299A JP 2001185255 A JP2001185255 A JP 2001185255A
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Takeshi Nakamura
中村  剛
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気接続箱内に固定した基板に無理な応力が
作用するのを防ぐ。 【解決手段】 コネクタ2,3,4を有する基板1を接
続箱本体6に固定する構造で、コネクタ2の両側及び/
又はコネクタ群5の両側で基板1を接続箱本体6に固定
する。コネクタ2の両側に、コネクタ2と基板1と接続
箱本体6とを固定する手段12,12′を設けた。コネ
クタ2及び/又はコネクタ群5を直交する方向に配置し
た。コネクタ2が基板1の一辺8の長さに近い長さを有
し、コネクタ2の長手方向両側に、コネクタ2と基板1
と接続箱本体6とを固定する手段12,12′を設け
た。コネクタ群5が複数の並列なコネクタ3,4で構成
され、一側方のコネクタ3の一側方と他側方のコネクタ
4の他側方とで基板1が接続箱本体6に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ECU(電子制御
ユニット)等を組み付けた基板を電気接続箱内に固定す
るための基板固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の基板固定構造の一形態を
示すものである。この構造は、電気接続箱50の上カバ
ー51と下カバー52との間に基板53を固定するもの
である。基板53には例えば図示しないプリント回路の
他に端子や電子部品等が実装されている。上カバー51
と下カバー52とは合成樹脂で形成され、基板53は絶
縁樹脂製の絶縁基板54と絶縁基板54上の図示しない
回路や実装品等で構成されている。
【0003】下カバー52には固定用のボス部55が四
本立設され、基板53の四隅(四角部)に、各ボス部5
5を挿通させる孔部56が設けられ、上カバー51に、
ボス部55を挿入して溶着固定させる筒状壁57が設け
られている。ボス部55は先端に溶着用の小径な突出部
55aを有しており、上カバー51の筒状壁57には、
突出部55aを挿通させる小径の孔部58を有する蓋壁
59が設けられている。基板53の孔部56はボス部5
5の外径よりも若干大径に形成されている。
【0004】ボス部55を基板53の孔部56に通して
上カバー51の筒状壁57内に挿入し、突出部55aを
例えば超音波ホーン(図示せず)で振動させて溶融さ
せ、蓋壁59に溶着させる。基板53は上カバー51の
筒状壁57の下端で押えられる。これにより下カバー5
2と基板53と上カバー51とがしっかりと固定され
る。なお、基板53の数は一枚に限らず複数枚を積層し
て使用可能である。
【0005】図4は、従来の基板固定構造の他の形態を
示すものである。この構造は、基板60をボルト61で
合成樹脂製の接続箱本体62に締付固定するものであ
る。接続箱本体62には基板60を載せる支柱63が設
けられ、支柱63にボルト61をねじ込む孔部64が設
けられている。孔部64は、雌ねじを切っていない下孔
でも雌ねじを切ったねじ孔でもよい。下孔の場合はタッ
プねじ式のボルト61を使用する。
【0006】基板60にはボルト61を挿通する孔部6
5が設けられ、孔部65はボルト61の外径よりも例え
ば若干大径に形成される。あるいは孔部65をタップね
じ式のボルト61の外径よりも若干小径に形成し、タッ
プねじ式のボルト61で基板60の孔部65と支柱63
の孔部64とを位置ずれなく固定させることも可能であ
る。基板60には前例同様に図示しないプリント回路や
端子や電子部品等が実装されている。
【0007】支柱63上に基板60を載置し、接続箱本
体62の周壁66の内面で基板60を位置決めした状態
で、ボルト61を基板60に貫通させて支柱63の孔部
64にねじ込んで締め付ける。これにより、基板60が
接続箱本体62に固定される。基板60を固定した後、
上カバー67を接続箱本体62に被せ着けることで、基
板60が保護される。接続箱本体62と基板60とカバ
ー67とで電気接続箱18が構成される。基板60のね
じ締め固定作業は前記形態の溶着固定作業よりも大きな
設備を要さず、且つ場所を選ばずに容易に行うことがで
きる。
【0008】図5は、図示しない電気接続箱内に基板7
0をボルトで締付固定する従来の基板固定構造のその他
の形態を示すものである。基板70には図示しないEC
U(電子制御ユニット)が実装されている。あるいは合
成樹脂製の絶縁基板71と絶縁基板71上に実装された
電子部品等とでECUそのものが構成される。基板70
の四隅(四角)には、基板70を接続箱本体(図示せ
ず)に固定するための四つの孔部72が設けられてい
る。
【0009】基板70の一表面には各種のコネクタ73
〜75が配設されている。長めのコネクタ73は合成樹
脂製のコネクタハウジング76の長手方向両側の鍔部7
7の孔部78にボルト(図示せず)を挿入して基板70
にねじ締め固定される。このコネクタ73は例えば電気
接続箱と他の電線接続箱とを電気的に接続するためのも
の、あるいは基板70を含む電気接続箱を自動車のバッ
テリに接続して電源を供給させるためのものである。コ
ネクタハウジング76内には複数の雌型の端子(図示せ
ず)が収容され、各端子のピン状の基部が基板70の回
路(図示せず)にハンダで接続されている。
【0010】他の二つのコネクタ74,75は基板70
の一辺79に沿って並列に配置され、合成樹脂製の各コ
ネクタハウジング80内にピン状ないしタブ状の雄型の
端子81を有し、端子81の基部81aはコネクタハウ
ジング80の基壁を貫通して外部に突出し、下向きにL
字状に屈曲されて基板70を貫通し、基板70のプリン
ト回路(図示せず)にハンダで接続されている。合成樹
脂製の絶縁基板71と前記ECUないしは電子部品等と
で基板70が構成されている。
【0011】基板70の四隅の孔部72にそれぞれボル
ト(図示せず)を挿入して合成樹脂製の接続箱本体(図
示せず)にねじ締め固定する。基板70の各孔部72は
ボルトの外径よりも若干大径に形成され、車両走行中の
振動等に対処して、基板70を前後左右方向のガタ付き
なく固定する。ボルトはタップねじ式のものでもよく、
その場合は基板70の各孔部72をより小径に設定可能
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造にあっては、長めのコネクタ73を基板70に
固定するボルトが二つ必要で、基板70を電気接続箱内
に固定するボルトが四つ必要であり、合わせて六つのボ
ルトを締め付けなければならず、多くの工数や部品コス
トを要するという問題があった。また、基板70の外形
寸法として、例えば四隅の孔部72のピッチが狂ってい
る場合には、基板70を接続箱本体に締付固定した際
に、基板70に前後ないし左右方向あるいは前後左右の
合成方向の応力がかかり、例えばコネクタ73〜75の
端子のハンダ接続部に無理な力が加わり、ハンダ接続部
にクラックが生じたりするという心配があった。これら
の問題はボルトに代えて溶着用のボス部を用いた場合で
も同様である。また、コネクタ73〜75に相手側のコ
ネクタ(図示せず)を嵌合する際にこじり力が作用し、
基板70がそのこじり力を受けて位置ずれや撓みを生じ
て、端子81のハンダ接続部等に悪影響が及んだり、基
板70に無理な応力が作用して同様にハンダ接続部等に
悪影響が及んだりするという懸念があった。
【0013】本発明は、上記した点に鑑み、基板をボル
トや溶着等の手段で電気接続箱に固定する際の工数を低
減でき、また、基板に無理な応力をかけることがなく、
しかも基板をガタ付き等なく確実に電気接続箱に固定す
ることのできる基板固定構造を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、コネクタを有する基板を接続箱本体に固
定する構造であって、該コネクタの両側及び/又はコネ
クタ群の両側で該基板が該接続箱本体に固定されること
を特徴とする(請求項1)。前記コネクタの両側に、該
コネクタと前記基板と前記接続箱本体とを固定する手段
が設けられたことも有効である(請求項2)。また、前
記コネクタ及び/又は前記コネクタ群が直交する方向に
配置されたことも有効である(請求項3)。また、前記
コネクタが前記基板の一辺の長さに近い長さを有し、該
コネクタの長手方向両側に、該コネクタと前記基板と前
記接続箱本体とを固定する手段が設けられたことも有効
である(請求項4)。また、前記コネクタ群が複数の並
列なコネクタで構成され、一側方のコネクタの一側方と
他側方のコネクタの他側方とで前記基板が前記接続箱本
体に固定されることも有効である(請求項5)。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る基板固定構
造の一実施形態を示すものである。この構造は、基板1
をコネクタ(第一のコネクタ)2の両側や、複数のコネ
クタ(第二,第三のコネクタ)3,4で成るコネクタ群
5の両側で電気接続箱の合成樹脂製の接続箱本体6に固
定することを特徴とするものである。従来の基板の四隅
(四角)の孔部は廃止し、長めのコネクタ2の両側と二
つの並列なコネクタ3,4すなわちコネクタ群5の両側
とで基板1を接続箱本体6に固定する。この構成は基板
固定方法としても有効なものである。
【0016】コネクタ2の両側やコネクタ群5の両側で
基板1を接続箱本体6に固定することで、外部ワイヤハ
ーネス(図示せず)のコネクタを基板1のコネクタ2,
3,4に嵌合接続する際のこじりに対処して基板1をし
っかりと接続箱本体6に保持固定させておくことができ
る。すなわちコネクタ嵌合時に無理なこじり力が基板1
に作用しても、コネクタ2やコネクタ群5の両側で基板
1を固定しているから、基板1が基板幅方向(前後左右
方向すなわちXY方向)に位置ずれしたり、ガタ付きを
生じたりすることがない。
【0017】長めのコネクタ2は基板1の右半部のほぼ
中央に位置し、コネクタ2の長手方向(Y方向)が基板
1の長手直交方向に一致し、コネクタ2の長辺部7が基
板1(正確には絶縁基板9)の短辺部(一辺)8と平行
に位置している。コネクタ2の長辺部7の中心は基板1
の短辺部8の中心に概ね一致している。
【0018】コネクタ2は合成樹脂製のコネクタハウジ
ング10の長手方向の両側に鍔部11,11′を有し、
各鍔部11,11′の中央に基板板厚方向の孔部(固定
手段)12,12′を有し、孔部12,12′は鍔部1
1,11′を貫通して基板1(正確には絶縁基板9)の
孔部13(図2)に同心に連通し、基板1の孔部13は
接続箱本体6の雌ねじ孔又は下孔に同心に連通してい
る。なお、接続箱本体6とは電気接続箱の合成樹脂製の
上カバーや下カバーをも含むものと定義する。
【0019】コネクタハウジング10の両側の孔部1
2,12′に上方からボルト14(図2)を挿通し、基
板1の孔部13(図2)を貫通させ、接続箱本体6のね
じ孔ないし下孔15(図2)に螺合させて締め付けるこ
とで、コネクタ2が基板1に固定され、且つ基板1が接
続箱本体6に固定される。すなわち両側の二本のボルト
14でコネクタ2と基板1と接続箱本体6とが相互に固
定される。これにより、従来(図5)の基板の少なくと
も一側部の二つの孔部が不要となる。
【0020】図2にコネクタ2の固定構造の詳細図を示
す如く、雄型のコネクタハウジング10は複数の端子収
容室16を上向きに有し、各端子収容室16に下方から
雌型の端子17が収容され、各端子17の下側のタブ部
18がコネクタハウジング10から下方に突出して基板
1の挿通孔19を貫通し、基板1の図示しないプリント
回路にハンダ20で接続固定されている。コネクタハウ
ジング10と端子17とで雄型のコネクタ2が構成され
ている。端子17の上側の電気接触部21は矩形筒状に
形成され、内部に弾性接触片(図示せず)を有してい
る。端子収容室16の上端部には例えば外部ワイヤハー
ネスや補機等の雌側のコネクタの雄型の端子に対する挿
入孔22が設けられている。
【0021】コネクタハウジング2は両側の下半部に突
出した側壁23を有し、側壁23の下部に前記鍔部11
が一体に設けられている。側壁23の下面には位置決め
突起24が設けられ、突起24は基板1の位置決め孔2
5に係合して、基板1にコネクタ2を位置決めさせてい
る。鍔部11の下面は基板1の上面に接し、基板1の下
面は接続箱本体6の支持部26である支柱ないし支持壁
の先端面に接し、支持部26に軸方向の雌ねじ孔ないし
下孔15が設けられている。雌ねじ孔には通常のボルト
が螺合され、小径な下孔15にはタップねじ式のボルト
14が螺合される。
【0022】なお、接続箱本体6の底壁27に孔部(図
示せず)を貫通して設け、ボルト14を底壁27の下側
から上向きに支持部26の孔部(下孔15より大径な孔
部)に挿通させ、基板1の孔部を13経て鍔部11の雌
ねじ孔ないし下孔に螺合させたり、あるいは鍔部11の
孔部12から上向きに突出したボルト14の先端部をナ
ット(図示せず)で締め付けることも可能である。ま
た、従来例(図3)で示したような溶着用のボス部(図
示せず)を接続箱本体6の支柱26に代えて立設し、ボ
ス部を基板1の孔部13とコネクタハウジング10の鍔
部11の孔部12に貫通させて、ボス部の先端の小径の
突出部を鍔部11の孔部内の小径孔を有する蓋壁(図示
せず)に溶着させることも可能である。
【0023】長めのコネクタ2には前述の如くワイヤハ
ーネスのコネクタや補機や電装部品のコネクタ等が上方
から嵌合接続される。図1において、長めのコネクタ2
の一方の鍔部11′の側方に他の二つのコネクタ3,4
が並列に配置され、一方のコネクタ3の一側方と他方の
コネクタ4の他側方とにおいて基板1に一つづつ固定用
の孔部29,30が設けられている。
【0024】二つのコネクタ3,4は基板1の長辺部3
1側の端部に位置して、長めのコネクタ2とは直交する
方向(X方向)に並列に配置されており、長めのコネク
タ2と二つの並列なコネクタ3,4とは略L字型に配置
されている。二つのコネクタ3,4はぞれぞれコネクタ
嵌合室32を有する雌型のコネクタであり、コネクタ嵌
合室32の開口32aは基板1の長辺部31から側方
(Y方向)に向けて位置し、コネクタ嵌合室32内には
ピン状ないしタブ状の雄端子33が収容され、各雄端子
33のピン状の基部34は各コネクタハウジング35,
36の垂直な基壁37を貫通して下向きにL字状に屈曲
し、基板1を貫通して基板1の回路(図示せず)にハン
ダ接続されている。
【0025】コネクタ群5の両側において一方の孔部2
9は一方のコネクタ3の一側壁38に近接して開口32
a寄りに位置し、且つY方向に関して長めのコネクタ2
の一方の孔部12′よりも長辺部31寄りに位置し、且
つX方向に関して一方の孔部12′と一方のコネクタ3
の一側壁38との間に位置している。他方の孔部30は
他方のコネクタ4の他側壁39に近接して、他方の側壁
39のほぼ中央寄りで、他方の短辺部40の比較的近く
に位置している。他方の孔部40は基板1の四隅(四
角)の一つのほぼ近くに位置している。三つの孔部1
2′,29,30はY方向に関して一方の孔部29が基
板1の最も長辺部31寄りに位置し、次いで他方の孔部
30と長めのコネクタ2の一方の孔部12′の順で位置
している。
【0026】コネクタ群5の両側の各孔部29,30は
長めのコネクタ2の孔部12,12′と同様に接続箱本
体6の雌ねじ孔ないし下孔15(図2)と同心に連通し
ている。各孔部29,30にボルト14(図2)を挿通
して接続箱本体6のねじ孔ないし下孔15に螺合して締
め付けることにより、基板1が接続箱本体6に確実に固
定される。勿論、ボルト14を接続箱本体6の下側から
孔部29,30に挿通してナットで締め付けたり、下方
から孔部29,30にタップねじ式のボルト14をねじ
込んだり、ボルト14に代えて溶着用のボス部を用いる
ことも可能である。
【0027】二つのコネクタ3,4には例えばワイヤハ
ーネスの分岐用ないし信号線用の図示しないコネクタが
側方からY方向に嵌合接続される。この際、一方のコネ
クタ3の一側方と他方のコネクタ4の他側方とで基板1
が接続箱本体6に固定されているから、コネクタ嵌合作
業時に大きなこじり力が作用しても、基板1がX方向に
位置ずれしたりせず、しっかりと接続箱本体6に固定さ
れている。基板1の位置ずれは例えば孔部29,30の
内径とボルト14(図2)の外径の差で発生する。位置
ずれ以外でも基板1の撓みや歪みの発生が防止される。
【0028】基板1の位置ずれは各コネクタ2,3,4
の端子17,33と基板1とのハンダ接続部(図示せ
ず)に無理な力を生じさせ、ハンダ接続部のクラック等
を引き起こすものであるが、本実施形態によれば長めの
コネクタ2も含めてコネクタ嵌合時の基板1の位置ずれ
が確実に防止される。二つの並列なコネクタ3,4の間
には固定用の孔部を何ら設ける必要はない。本実施形態
によれば従来(図5)に較べて固定用の孔部を二つ減ら
して四つとして、従来と同等ないしそれ以上の固定強度
を確保でき、固定時のねじ締め作業や溶着作業の工数を
削減することができる。
【0029】長めのコネクタ2の二つの孔部12,1
2′のピッチは従来の基板のY方向の孔部のピッチより
も小さく、またコネクタ群5の両側の二つの孔部29,
30のピッチは従来の基板のX方向の二つの孔部よりも
格段に小さいから、孔部12,12′,29,30のピ
ッチの狂いが生じにくく、ピッチ寸法すなわちX方向の
二つの孔部29,30間の距離とY方向の二つの孔部1
2,12′間の距離とが規定寸法交差内に確保される。
【0030】たとえ四つの孔部12,12′,29,3
0の位置精度に狂いを生じた場合でも、少なくとも三つ
の孔部12,12′,29が基板1の四隅ではなく中間
部に位置しているから、基板固定時に基板1に無理な応
力が作用することが回避される。それにより端子17,
33のハンダ接続部に無理な応力が作用することがな
く、ハンダ20(図2)のクラック等の発生が防止され
る。
【0031】基板1には絶縁基板9の表面ないし裏面に
図示しないプリント回路やECU(電子制御ユニットな
いしエンジン制御ユニット)等の電子部品が実装されて
おり、本明細書においてはそれらのものをも含めて基板
1と呼称している。
【0032】本実施形態においては基板1の少なくとも
三隅(三角部)には固定用の孔部が設けられておらず、
基板1が四角形状に固定されず、XY方向に拘束されな
いから、応力が基板1内に残留することがない。すなわ
ち、従来の基板のように固定用の四つの孔部を結ぶ線が
四角形を描く場合、各孔部によって基板が完全に拘束さ
れて、内部応力の逃げ口がないが、本実施形態のように
各孔部12,12′,29,30を結ぶ線が略L字状に
なっていることで、基板1の内部応力の逃げ口が中央の
孔部12′(29)の対角方向すなわち基板1の左上の
角部側に構成され、基板1の内部応力が容易に逃がされ
る。これにより、孔部12,12′,29,30の位置
精度が狂った場合でも、基板1の内部応力が逃がされ
て、コネクタ2,3,4の各端子17,33のハンダ接
続部に無理な力が作用することがない。基板1の固定力
の点からも、各孔部12,12′,29,30を結ぶ線
が略L字状になることが最適といえる。
【0033】なお、二つの並列なコネクタ3,4に代え
て三つ以上の並列なコネクタすなわちコネクタ群を基板
に配置することも可能である。この場合は、一側方のコ
ネクタの一側方と他側方のコネクタの他側方とに合計二
つの固定用の孔部が設けられる。すなわちコネクタ群の
両側で基板が接続箱本体6に固定される。また、複数の
並列なコネクタ3,4に代えて一つの長めのコネクタを
基板1に配置し、図1の長めのコネクタ2と略L字状に
なるように二つの長めのコネクタを配置することも可能
である。また、二つのコネクタ3,4の一側方と他側方
とに、長めのコネクタにおけるような孔部を有する鍔部
(11,11′)を設けることも可能である。また、本
明細書の特許請求の範囲では基板固定構造のみを記載し
ているが、特許請求の範囲の構成を基板固定方法と読み
換えることも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、基板側のコネクタに例えばワイヤハーネス側のコネ
クタや補機側のコネクタを嵌合接続させる際に、コネク
タ及コネクタを固定した基板にこじり力すなわちコネク
タ嵌合直交方向の力が作用するが、コネクタの両側で基
板を接続箱本体に固定したことで、固定部がこのこじり
力を確実に受け止めて、基板の位置ずれや撓みや歪みを
生じさせないから、基板の回路とコネクタの端子とのハ
ンダ接続部等にクラック等の悪影響が及ぶことがない。
【0035】また、請求項2記載の発明によれば、コネ
クタを基板に固定する手段が基板を接続箱本体に固定す
る手段を兼ねるから、固定手段の一例としてのボルトの
使用本数が削減され、部品コストと締付工数とが削減さ
れる。
【0036】また、請求項3記載の発明によれば、コネ
クタやコネクタ群が直交する方向に配置されたことで、
例え固定する手段の位置(ピッチ)が少々狂っていて
も、従来の基板の四隅(四角部)を接続箱本体に固定す
る場合に較べて、基板の歪みや応力の逃げ場があるため
に、基板に無理な応力や歪みが残留することがなく、基
板の回路とコネクタの端子とのハンダ接続部等への悪影
響が一層確実に防止される。
【0037】また、請求項4記載の発明によれば、コネ
クタが基板の一辺の長さに近い長さを有することで、基
板の両側に近い位置で基板を接続箱本体に固定すること
ができるから、基板に回動方向の力が作用した際に、そ
の力を確実に受け止めて、基板の回動方向のガタとガタ
に伴う回路と端子とのハンダ接続部への悪影響を確実に
防止できる。
【0038】また、請求項5記載の発明によれば、コネ
クタ嵌合時のこじり力に対処するには、複数の並列なコ
ネクタの両側のみで基板を接続箱本体に固定すればよ
く、隣接する各コネクタの中間部での固定が不要である
から、固定手段であるボルト等の数量と締付工数とが削
減され、接続箱本体が低コストで提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板固定構造の一実施形態を示す
平面図である。
【図2】同じくコネクタを基板に固定する構造の一形態
を示す図1のA−A断面図である。
【図3】従来の基板固定構造の一形態を示す分解斜視図
である。
【図4】従来の基板固定構造の他の形態を示す縦断面図
である。
【図5】従来の基板固定構造のその他の形態を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 基板 2,3,4 コネクタ 5 コネクタ群 6 接続箱本体 8 短辺部(一辺) 12,12′ 孔部(固定手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタを有する基板を接続箱本体に固
    定する構造であって、該コネクタの両側及び/又はコネ
    クタ群の両側で該基板が該接続箱本体に固定されること
    を特徴とする基板固定構造。
  2. 【請求項2】 前記コネクタの両側に、該コネクタと前
    記基板と前記接続箱本体とを固定する手段が設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の基板固定構造。
  3. 【請求項3】 前記コネクタ及び/又は前記コネクタ群
    が直交する方向に配置されたことを特徴とする請求項1
    又は2記載の基板固定構造。
  4. 【請求項4】 前記コネクタが前記基板の一辺の長さに
    近い長さを有し、該コネクタの長手方向両側に、該コネ
    クタと前記基板と前記接続箱本体とを固定する手段が設
    けられたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
    の基板固定構造。
  5. 【請求項5】 前記コネクタ群が複数の並列なコネクタ
    で構成され、一側方のコネクタの一側方と他側方のコネ
    クタの他側方とで前記基板が前記接続箱本体に固定され
    ることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の基板
    固定構造。
JP36483299A 1999-12-22 1999-12-22 基板固定構造 Abandoned JP2001185255A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009189111A (ja) * 2008-02-05 2009-08-20 Panasonic Corp モータ駆動装置
US10165961B2 (en) 2012-05-25 2019-01-01 General Electric Company Adjustable head coil systems and methods for magnetic resonance imaging

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