JP2001179958A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001179958A
JP2001179958A JP37141099A JP37141099A JP2001179958A JP 2001179958 A JP2001179958 A JP 2001179958A JP 37141099 A JP37141099 A JP 37141099A JP 37141099 A JP37141099 A JP 37141099A JP 2001179958 A JP2001179958 A JP 2001179958A
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Yoshiaki Takayanagi
義章 高柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ等に必要な電力を供給しつつ、装置の
コストダウンを図り得るインクジェット記録装置を提供
すること。 【解決手段】インクジェット記録装置のモータ、記録ヘ
ッド等に電力を供給するための電源回路を、電源回路の
出力端子62とGND端子との間に直列に接続された複
数の抵抗器53、54からなる分圧回路と、抵抗器53
と54の接続部分59の電位を基準として、出力電圧を
制御する制御回路(51、52A、52B、60等)
と、分圧回路の分圧比を変更することにより、出力電圧
を切替える切替回路56と、から構成し、単一の電圧源
から、複数の電圧を出力するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特に、モータ、記録ヘッド駆動等に電力を
供給する電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、紙等の被記
録材に印字を行う記録ヘッドや、被記録材の送り出し等
を行うためのモータ、若しくは、装置の制御を行うロジ
ック回路等を備えており、これらに一定の電力を供給す
る必要がある。
【0003】図3は、インクジェット記録装置の構成例
であり、使用されるモータには、一般に、被記録材たる
用紙14を搬送するために、送りローラ16を回転駆動
する紙送り用モータ11(以下、LF(line fe
ed)モータと称す)と、4つの記録ヘッド15Y(イ
エロ)、15M(マゼンタ)、15C(シアン)及び1
5K(ブラック)を収容するキャリッジ13をガイド1
9に沿ってベルト17により往復移動させためのキャリ
ッジ・モータ(以下、CRモータという。)12と、が
含まれる。このようなモータの種類としては、通常、ス
テッピングモータが使用され、また、一部の中級機乃至
高級機ではDCモータも使用される。
【0004】インクジェット記録装置の電源は、例え
ば、図4に示されるように、ロジック回路用の第1の電
源電圧(VDD)と、モータ駆動用の第2の電源電圧
(VM)と、記録ヘッド駆動用の第3の電源電圧(V
H)とを、出力できるものが提案されている。
【0005】ロジック回路用の第1の電源電圧は、通常
3端子レギュレータ25などにより生成され、通常、D
C5Vである。なお、最近の高密度VLSI技術の進歩
により、3V系列の半導体製品も増えつつある。
【0006】一方、モータ駆動用の第2の電源電圧(V
M)、及び、記録ヘッド用の第3の電源電圧(VH)
は、それぞれ独立した2つの回路により発生させてい
る。
【0007】このように、モータ用と記録ヘッド用とで
別々の電源電圧を用意するのは、特定のシーケンスにお
いてモータのトルクアップをする必要があり、モータに
は一時的に高い電力の供給が要求される場合があるから
である。
【0008】係るシーケンスとは、例えば、CRモータ
のランプアップ(ramp up)・シーケンス、や、
被記録材たる紙に対する連続紙送りシーケンス(給紙・
排紙時等)等が挙げられる。
【0009】また、インクの不吐出が生じないように、
定期的にヘッドを保守する記録ヘッドの吸引・回復シー
ケンスも挙げることができる。この吸引・回復シーケン
スは、例えば、係るシーケンス専用のモータにより、若
しくは、CR又はLFモータ等を併用してポンプ等を駆
動し、記録ヘッドのノズル内に付着したインク等を吸引
等するものである。
【0010】ここで、これらの2つの電圧VH及びVM
を、図4の如く別々に用意する場合は、少なくとも整流
回路(場合によっては電圧レギュレーション回路も)が
2系統(図4の21及び23)必要となるため、一般に
コストアップ要因となる。
【0011】このため、2つの電圧を用意するのではな
く、単一電圧のみを用意する場合、すなわち、モータと
記録ヘッドとを単一の回路に並列に接続する場合もあ
る。
【0012】この場合は、上述した所定のシーケンスに
対し、正常な動作を保証するために、一般にモータの仕
様をグレードアップしたり、複雑で高価なモータの駆動
方法を採用する等の措置が図られる。
【0013】具体的には、モータの種類がステッピング
モータである場合には、マグネットの材質を安価な通称
プラマグ材料(フェライトとナイロンの混合物)から、
高価なネオジウム材料に変更したり、或いは、図5に示
すような単純な定電圧駆動方式ではなく、高速域で高ト
ルクを得やすい図6に示すような定電流駆動方式が採用
される。
【0014】図5において、記号31はユニポーラ・タ
イプのステッピング・モータを表し、図6において、記
号41はバイポーラ・タイプのステッピング・モータを
表している。図7は、一般的に使用される直径42mm
のステッピング・モータの、定電圧駆動方式(曲線A)
と定電流駆動方式(曲線B)の場合における、周波数
(すなわちスピード)とプルアウトトルクの関係を示す
グラフである。図7から、曲線Bで表される定電流駆動
方式が、高速域でのトルク特性が優れていることが分か
る。
【0015】尚、このようなことはステッピングモータ
のみならず、DCモータなどの他のタイプのモータを使
用する場合についても、モータ駆動用の電源電圧を高く
するほど、高トルクを得やすい性質にある。
【0016】
【解決しようとする課題】しかしながら、従来のこのよ
うな手法においても、装置のコストダウンを十分に図る
ことは困難であり、特に市場競争が激化しつつあるイン
クジェット記録装置の分野では受け入れ難い。
【0017】従って、本発明の目的は、モータ等に必要
な電力を供給しつつ、装置のコストダウンを図り得るイ
ンクジェット記録装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、被記録
材に画像を形成する記録ヘッドと、前記被記録材を送り
込むためのモータと、前記記録ヘッドと前記モータとが
並列に接続され、これらに電力を供給する電源回路と、
を備えたインクジェット記録装置であって、前記電源回
路が、前記電源回路の出力端子とGND端子との間に接
続された分圧回路と、該分圧回路は、直列に接続された
複数の抵抗器からなり、いずれか2つの前記抵抗器の接
続部分の電位を基準として、前記電源回路の出力電圧を
制御する制御回路と、前記分圧回路の分圧比を変更する
ことにより、前記電源回路の出力電圧を切替える切替回
路と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装
置が提供される。
【0019】また、本発明によれば、被記録材に画像を
形成する記録ヘッドと、該記録ヘッドを移動するための
モータと、前記記録ヘッドと前記モータとが並列に接続
され、これらに電力を供給する電源回路と、を備えたイ
ンクジェット記録装置であって、前記電源回路が、前記
電源回路の一対の出力端子間に直列に接続された複数の
抵抗器からなる分圧回路と、いずれか2つの前記抵抗器
の接続部分の電位を基準として、前記電源回路の出力電
圧を制御する制御回路と、前記分圧回路の分圧比を変更
することにより、前記電源回路の出力電圧を切替える切
替回路と、を備えたことを特徴とするインクジェット記
録装置が提供される。
【0020】本発明においては、前記記録ヘッドを保守
する保守手段と、該保守手段に動力を付勢する保守手段
用モータと、を設け、前記電源回路には、前記保守手段
用モータも並列に接続することもできる。
【0021】また、本発明においては、前記切替手段
が、いずれか2つの前記抵抗器の接続部分と、前記GN
D端子と、の間に接続されたスイッチング素子を含むこ
ともできる。
【0022】また、本発明においては、前記スイッチン
グ素子が接続される前記接続部分が、前記制御回路が基
準とする電位に係る前記接続部分と同一であってもよ
い。
【0023】また、本発明においては、前記スイッチン
グ素子が、抵抗器を介して前記接続部分に接続されても
よい。
【0024】また、本発明においては、前記スイッチン
グ素子として、トランジスタを挙げることができる。
【0025】また、本発明において、前記切替回路は、
前記記録ヘッドによる印字の間は、前記出力電圧を低電
圧側に切替えることもできる。
【0026】また、本発明において、前記切替回路は、
前記被記録材の連続送り込みの場合に、前記出力電圧を
高電圧側に切替えることもできる。
【0027】また、本発明において、前記切替回路は、
前記記録ヘッドのランプアップの場合に、前記出力電圧
を高電圧側に切替えることもできる。
【0028】また、本発明において、前記切替回路は、
前記保守手段用モータを駆動する場合に、前記出力電圧
を高電圧側に切替えることもできる。
【0029】また、本発明によれば、複数の被電力供給
部が並列に接続され、これらに電力を供給する電源回路
を備えたインクジェット記録装置であって、前記電源回
路が、前記電源回路の出力端子とGND端子との間に接
続された分圧回路と、該分圧回路は、直列に接続された
複数の抵抗器からなり、いずれか2つの前記抵抗器の接
続部分の電位を基準として、前記電源回路の出力電圧を
制御する制御回路と、前記分圧回路の分圧比を変更する
ことにより、前記電源回路の出力電圧を切替える切替回
路と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装
置が提供される。
【0030】この場合、前記被電力供給部としては、前
記インクジェット記録装置に設けられたモータ、若しく
は、前記インクジェット記録装置に設けられ、かつ、被
記録材に画像を形成する記録ヘッドを挙げることができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について説明する。
【0032】図1は、本発明の一実施形態に係るインク
ジェット記録装置に設けられる電源回路Aの概略を示し
た回路図である。
【0033】電源回路Aは、交流電源64から供給され
る交流電圧を、トランス65及び66により直流電圧に
変換し、インクジェット記録装置内のロジック回路等を
駆動するのに必要な電圧VDDと、モータ及び記録ヘッ
ドを駆動するのに必要な電圧VHと、を出力するもので
ある。
【0034】出力端子62は、電圧VDDを出力するた
めのものであり、この出力端子62とGND端子との間
には、図示しないモータや記録ヘッド(例えば、ヘッド
内のヒータ)が並列に接続される。すなわち、図4に示
した従来の電源回路の如く、モータに電圧を供給する回
路と、記録ヘッドに電圧を供給する回路と、を別々に構
成せず、単一の回路を共有するように構成している。
【0035】電源回路Aは、相互に直列に接続された抵
抗器53及び54を、出力端子62とGNDとの間に接
続して構成された分圧回路を備える。この分圧回路は、
出力電圧VHを2段階に切替えるためのものである。
【0036】電源回路Aは、出力電圧VHを制御するた
めの制御回路を備える。制御回路は、抵抗器54A及び
54Bとの接続部分であるノード59に接続されている
シャントレギュレータ51と、発光素子52Aと受光素
子52Bとからなるフォトカプラと、トランジスタ50
と、受光素子52Bに流れる電流に基づいてトランジス
タ50のON時間を調節することにより、系全体に負帰
還を掛けるF.B回路60と、から構成される。
【0037】この制御回路は、ノード59の電位を基準
として、例えば、1.2Vに制御されるように、出力電
圧VHの制御を行う。例えば、もし出力電圧VHが所定
値よりも上昇すると、ノード59の電位も一緒に上昇
し、発光素子52Aに流れる電流が減少する。その結
果、フォトカプラ52の光電変換特性から、受光素子5
2Bに流れる電流もほぼ比例して減少し、それにより
F.B(フィードバック)回路60の動作により、例え
ば、トランジスタ50のオン時間が低減され、電圧VH
が低減するように作用する。こうした帰還サイクルが連
続的に繰り返され、結果的にVH電圧が一定に制御され
る。
【0038】切替回路58は、装置の制御を司る回路
(図示しない)から、CONT端子61を介して送出さ
れる制御信号が入力され、ノード59の電位を強制的に
下げるスイッチング素子としてトランジスタ56を有す
る。トランジスタ56のカソードは、抵抗器55を介し
てノード59に接続されており、また、エミッタはGN
Dに接続されている。
【0039】この切替回路58により、制御信号がLO
Wレベルのときには、トランジスタ56はオフであり、
ノード59の電位は、抵抗器53と54とにより決定さ
れるが、制御信号がHighレベルに変化すると、トラ
ンジスタ56がオンとなり、ノード59の電位は、抵抗
器53と、並列接続となる抵抗器54及び抵抗器55
と、により決定される。すなわち、分圧回路の分圧比が
変化し、ノード59の電位が強制的に変化する。
【0040】この結果、制御信号がHighレベルに変
化した場合は、ノード59の電位が下がり、電圧VHは
通常よりも高くなる。なぜなら、ノード59の電位が下
がると、発光素子52に印可される電圧が上昇し、受光
素子52Bに流れる電流がほぼ比例して増加し、F.B
回路60により電圧VHが上昇するように制御されるか
らである。
【0041】このようにして、電源回路Aでは、電圧V
Hを2段階に切替えることが可能である。次に、電圧V
Hの切替えのタイミングについて説明する。
【0042】図2は、本実施形態のインクジェット記録
装置における各種機能の制御タイミングと電圧VHの切
替えのタイミングの一部を示す図である。制御タイミン
グ自体は、従来のインクジェット記録装置におけるもの
と特に変わりがないものである。図中、CONTは、図
1のCONT端子61に供給される信号を、VHは、出
力端子62からの出力電圧VHを、VH1は電圧VHの
高圧側の電圧、VH2は低圧側の電圧を、CRは、CR
モータの駆動速度を、LFは、LFモータの駆動期間
を、印字区間は、記録ヘッドによる印字区間及び非印字
区間を、それぞれ示している。
【0043】ここで、一般にインクジェット記録装置で
は、CRモータ及びLFモータ等のモータの負荷トルク
が高くなるシーケンス・タイミングが存在する。それら
には、記録ヘッドの吸引・回復シーケンス、CRモータ
のランプアップ・シーケンス、連続紙送りシーケンス
(給紙・排紙時など)などが含まれることは、前述した
とおりである。図2に示す通り、それらに対応するタイ
ミング期間中、CONT信号がhighレベルに変化さ
れ、これにより電圧VHは高圧側のVH1に制御され
る。それに対して、印字期間中は、VH電圧が低圧側の
VH2に制御される。
【0044】このような制御により、任意のモータの駆
動電圧を高く維持することが可能となり、高トルクが要
求されるシーケンス・タイミング期間に、必要とされる
トルクを提供することが可能となると共に、当該期間中
は記録ヘッドが非動作状態なので、これに悪影響を及ぼ
す心配はない。
【0045】また、電源回路Aは、従来品に対して、実
質的に、トランジスタ56と抵抗器53及び54等を追
加するでけの簡単な回路構成で、2種類の電圧VHを出
力できるので、コストダウンを図ることができる。
【0046】なお、上記実施形態では、VH電圧を2つ
の電圧で切替えるようにしたが、3つ以上で切替えても
よい。この場合は、分圧回路を構成する抵抗器53及び
54を切替える数に応じて増加するとともに、その抵抗
器間のノード対応して、切替回路58及びCONT端子
61等を増設すればよい。
【0047】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴としては、インクを挙げることが
でき、このようなインクはインクタンクに収容すること
ができる。但し、その収容物はインクに限定されるもの
ではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0048】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0049】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0050】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0051】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0052】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0053】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0054】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0055】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0056】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0057】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0058】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0059】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、モ
ータ等に必要な電力を供給しつつ、装置のコストダウン
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の電源回路Aの概要を示した回路図である。
【図2】シーケンス制御のタイミング図である。
【図3】インクジェット記録装置の構成例を示す図であ
る。
【図4】従来の電源回路の構成を示す図である。
【図5】ステッピング・モータの定電圧駆動回路の例を
示す図である。
【図6】ステッピング・モータの定電流駆動回路の例を
示す図である。
【図7】ステッピング・モータの定電圧駆動及び定電流
駆動の場合の周波数とトルクの関係を示す図である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材に画像を形成する記録ヘッド
    と、前記被記録材を送り込むためのモータと、前記記録
    ヘッドと前記モータとが並列に接続され、これらに電力
    を供給する電源回路と、を備えたインクジェット記録装
    置であって、 前記電源回路が、 前記電源回路の出力端子とGND端子との間に接続され
    た分圧回路と、 該分圧回路は、直列に接続された複数の抵抗器からな
    り、 いずれか2つの前記抵抗器の接続部分の電位を基準とし
    て、前記電源回路の出力電圧を制御する制御回路と、 前記分圧回路の分圧比を変更することにより、前記電源
    回路の出力電圧を切替える切替回路と、を備えたことを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 被記録材に画像を形成する記録ヘッド
    と、該記録ヘッドを移動するためのモータと、前記記録
    ヘッドと前記モータとが並列に接続され、これらに電力
    を供給する電源回路と、を備えたインクジェット記録装
    置であって、 前記電源回路が、 前記電源回路の一対の出力端子間に直列に接続された複
    数の抵抗器からなる分圧回路と、 いずれか2つの前記抵抗器の接続部分の電位を基準とし
    て、前記電源回路の出力電圧を制御する制御回路と、 前記分圧回路の分圧比を変更することにより、前記電源
    回路の出力電圧を切替える切替回路と、を備えたことを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドを保守する保守手段と、
    該保守手段に動力を付勢する保守手段用モータと、を備
    え、 前記電源回路には、前記保守手段用モータも並列に接続
    されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記切替手段が、いずれか2つの前記抵
    抗器の接続部分と、前記GND端子と、の間に接続され
    たスイッチング素子を含むことを特徴とする請求項1乃
    至3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチング素子が接続される前記
    接続部分が、前記制御回路が基準とする電位に係る前記
    接続部分と同一であることを特徴とする請求項4に記載
    のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記スイッチング素子が、抵抗器を介し
    て前記接続部分に接続されたことを特徴とする請求項4
    又は5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記スイッチング素子が、トランジスタ
    であることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項
    に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記切替回路は、前記記録ヘッドによる
    印字の間は、前記出力電圧を低電圧側に切替えることを
    特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のイン
    クジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記切替回路は、前記被記録材の連続送
    り込みの場合に、前記出力電圧を高電圧側に切替えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  10. 【請求項10】 前記切替回路は、前記記録ヘッドのラ
    ンプアップの場合に、前記出力電圧を高電圧側に切替え
    ることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記
    録装置。
  11. 【請求項11】 前記切替回路は、前記保守手段用モー
    タを駆動する場合に、前記出力電圧を高電圧側に切替え
    ることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記
    録装置。
  12. 【請求項12】 複数の被電力供給部が並列に接続さ
    れ、これらに電力を供給する電源回路を備えたインクジ
    ェット記録装置であって、 前記電源回路が、 前記電源回路の出力端子とGND端子との間に接続され
    た分圧回路と、 該分圧回路は、直列に接続された複数の抵抗器からな
    り、 いずれか2つの前記抵抗器の接続部分の電位を基準とし
    て、前記電源回路の出力電圧を制御する制御回路と、 前記分圧回路の分圧比を変更することにより、前記電源
    回路の出力電圧を切替える切替回路と、を備えたことを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記被電力供給部の一つが、前記イン
    クジェット記録装置に設けられたモータであり、また、
    前記被電力供給部の他の一つが、前記インクジェット記
    録装置に設けられ、かつ、被記録材に画像を形成する記
    録ヘッドであることを特徴とする請求項12に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012187855A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Brother Industries Ltd 画像記録装置及びプログラム
JP2013034365A (ja) * 2011-07-01 2013-02-14 Canon Inc 電源装置及び記録装置

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