JP2001172829A - 潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維及びこれを用いた不織布 - Google Patents

潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維及びこれを用いた不織布

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JP2001172829A
JP2001172829A JP35810399A JP35810399A JP2001172829A JP 2001172829 A JP2001172829 A JP 2001172829A JP 35810399 A JP35810399 A JP 35810399A JP 35810399 A JP35810399 A JP 35810399A JP 2001172829 A JP2001172829 A JP 2001172829A
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Yorio Iwasaki
自男 岩崎
Nobuyuki Suzuki
信行 鈴木
Noboru Tanaka
昇 田中
Minoru Tanaka
稔 田中
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 再生ポリエステル系樹脂の利用率が高く、し
かも優れた捲縮発現性を有する潜在捲縮性ポリエステル
系複合繊維、及びこれを用いた不織布。 【解決手段】 イソフタル酸系共重合成分を2〜15モ
ル%含有する再生ポリエステルと、イソフタル酸系共重
合成分を15モル%以上含有する共重合ポリエステルを
含むポリエステル成分Aと、イソフタル酸系共重合成分
を含有しない再生ポリエチレンテレフタレートを主体と
するポリエステル成分Bとを含む潜在捲縮性ポリエステ
ル系複合繊維で、無荷重下、温度180℃で熱処理した
後における捲縮数が50個/25mm以上で、再生ポリ
エステル系樹脂の百分率が60重量%以上のものであ
る。不織布は前記のポリエステル系複合繊維を含み、伸
長率が60%以上かつ伸長回復率が65%以上のもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は潜在捲縮性ポリエス
テル系複合繊維、及びこの潜在捲縮性ポリエステル系複
合繊維を含む不織布に関する。より具体的には、再生さ
れたポリエステル系樹脂を多く含むため環境に優しく、
しかも捲縮の発現性が優れているため柔軟性、嵩高性或
いは伸縮性などの諸物性に優れる潜在捲縮性ポリエステ
ル系複合繊維、及びこの潜在捲縮性ポリエステル系複合
繊維を含む不織布に関する。本発明の不織布はこれらの
特性を活かせる用途、例えば、衣料用芯地、衣料用中入
綿、寝具などの詰物材料、湿布などの貼付材用基布、自
動車用内装材などの用途に好適に使用することができ
る。
【0002】
【従来の技術】近年の環境保護の観点から、各種材料を
できるだけ再生利用することが望まれている。例えば、
使用済みのポリエチレンテレフタレート製ボトルはペレ
ット化された後、紡糸されて再生ポリエチレンテレフタ
レート繊維とされ、各種繊維材料の原料として再利用さ
れている。このように、使用済みのポリエチレンテレフ
タレート製ボトルはポリエチレンテレフタレートのみか
らなる材料(例えば、繊維)には再生利用しやすいとい
うメリットがあるが、他方で各種機能を有する材料には
再生利用しにくいという問題があった。例えば、従来か
ら柔軟性、嵩高性或いは伸縮性を付与できる繊維として
潜在捲縮性繊維が知られている。この潜在捲縮性繊維は
熱による収縮率の異なる樹脂成分を貼り合せたものであ
り、熱を作用させた場合に、一方の樹脂成分が他方の樹
脂成分よりも収縮するという挙動を利用したものであ
る。このような潜在捲縮性繊維の一方の樹脂成分とし
て、前述のような再生したポリエチレンテレフタレート
樹脂を利用することができるが、両方の樹脂成分ともポ
リエチレンテレフタレート樹脂を利用したのでは、潜在
捲縮性繊維とすることができないため、高々50mas
s%程度しか再生したポリエチレンテレフタレート樹脂
を利用することができなかった。そのため、一方の樹脂
成分として、再生ポリエチレンテレフタレート樹脂に、
熱による収縮率の異なる共重合ポリエステル樹脂(例え
ば、イソフタル酸を共重合成分として含むポリエチレン
テレフタレートなど)を混合したものを使用し、他方の
樹脂成分として再生ポリエチレンテレフタレート樹脂の
みを使用すれば、再生ポリエチレンテレフタレート樹脂
の利用率を高めることができ、しかも捲縮発現性も優れ
ていると考えられた。しかしながら、この方法により再
生ポリエチレンテレフタレート樹脂の利用率を高めるこ
とはできるものの、十分な捲縮発現性を発揮することが
できないため、柔軟性、嵩高性或いは伸縮性などの点で
不十分な潜在捲縮性繊維しか得ることができなかった。
このように、環境保護の観点から再生ポリエステル系樹
脂の利用率を高めるということと、優れた捲縮発現性の
両方を満足する潜在捲縮性繊維が未だ得られていないの
が現状であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものであり、再生ポリエステ
ル系樹脂の利用率が高く、しかも優れた捲縮発現性を有
する潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維、及びこれを用
いた不織布を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の潜在捲縮性ポリ
エステル系複合繊維は、イソフタル酸系共重合成分を2
〜15モル%(再生ポリエステルの二塩基酸成分に対し
て)含有する再生ポリエステルと、イソフタル酸系共重
合成分を15モル%以上(共重合ポリエステルの二塩基
酸成分に対して)含有する共重合ポリエステルを含むポ
リエステル成分Aと、イソフタル酸系共重合成分を実質
的に含有しない再生ポリエチレンテレフタレートを主体
とするポリエステル成分Bとを含む潜在捲縮性ポリエス
テル系複合繊維であり、前記潜在捲縮性ポリエステル系
複合繊維は無荷重下、温度180℃で熱処理を実施した
後における捲縮数が50個/25mm以上であり、しか
も前記潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維における再生
ポリエステル系樹脂の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊
維全体に占める質量百分率が60mass%以上のもの
である。このように、一方の樹脂成分のみではなく、他
方の樹脂成分中にも再生したポリエステル系樹脂を配合
しているため、再生ポリエステル系樹脂の利用率が高い
潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維である。また、イソ
フタル酸系共重合成分を特定量含有する再生ポリエステ
ルと、イソフタル酸系共重合成分を特定量含有する共重
合ポリエステルとを含むポリエステル成分Aを一方の樹
脂成分とすることにより、優れた捲縮発現性を発揮する
ことを見い出したのである。なお、前記ポリエステル成
分A中に、更にイソフタル酸系共重合成分を実質的に含
まない再生ポリエチレンテレフタレートが含まれている
と、紡糸性を向上させることができるため、安定して潜
在捲縮性ポリエステル系複合繊維を製造することができ
る。
【0005】本発明の不織布は前記の潜在捲縮性ポリエステ
ル系複合繊維を含み、伸長率が60%以上かつ伸長回復
率が65%以上のものである。そのため、本発明の不織
布は柔軟性、嵩高性或いは伸縮性などの諸物性に優れる
ものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の潜在捲縮性ポリエステル
系複合繊維は、イソフタル酸系共重合成分を2〜15モ
ル%(再生ポリエステルの二塩基酸成分に対して)含有
する再生ポリエステルと、イソフタル酸系共重合成分を
15モル%以上(共重合ポリエステルの二塩基酸成分に
対して)含有する共重合ポリエステルを含むポリエステ
ル成分Aを含んでいることによって、再生ポリエステル
系樹脂の利用率を高めることができるとともに、後述の
ポリエステル成分Bとの熱的な収縮率の差を大きくし
て、捲縮発現性を大幅に向上させることに成功した。本
発明における「イソフタル酸系共重合成分」はイソフタ
ル酸骨格を基本とするものであり、各種官能基が結合し
た誘導体を含むものである。このイソフタル酸系共重合
成分としては、例えば、イソフタル酸、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル
酸、5−リチウムスルホイソフタル酸などを挙げること
ができる。本発明の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維
のポリエステル成分Aを構成する再生ポリエステルは、
前記のようなイソフタル酸系共重合成分を2〜15モル
%(再生ポリエステルの二塩基酸成分に対して)含有し
ている。この含有比率が2モル%未満であると十分な捲
縮発現性能を発揮することができず、15モル%を越え
ると製糸性が不安定となったり、繊維強度が低下するた
めで、より好ましい含有比率は2.5〜7モル%であ
る。なお、この再生ポリエステルを構成するイソフタル
酸系共重合成分以外の二塩基酸として、例えば、テレフ
タル酸、フタル酸、p−オキシ安息香酸、ナフタレンジ
カルボン酸などの芳香族二塩基酸、シュウ酸、アジピン
酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカンジカルボン酸
などの脂肪族二塩基酸、或いは1,2−シクロブタンジ
カルボン酸などの脂環族二塩基酸などを挙げることがで
きる。これらの中でもテレフタル酸から構成されている
のが好ましい。また、この再生ポリエステルを構成する
ジオール成分としては、例えば、エチレングリコール、
トリメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオ
ールなどを挙げることができる。これらの中でもエチレ
ングリコールを含んでいるのが好ましい。このような再
生ポリエステルは、例えば、イソフタル酸系共重合成分
を含む潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維(特に、温度
180℃で熱処理した後における捲縮数が50個/25
mm以上の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維)、この
潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を主体として含む繊
維ウエブ又は不織布などの繊維シートを再生することに
よって得ることができる。本発明のポリエステル成分A
を構成する別の成分として、イソフタル酸系共重合成分
を15モル%以上(共重合ポリエステルの二塩基酸成分
に対して)含有する共重合ポリエステルを含んでいる。
このイソフタル酸系共重合成分が15モル%未満である
と、再生ポリエステル系樹脂の利用率を高くすることが
できない傾向があるためで、より好ましくは20モル%
以上である。上限は特に限定するものではないが、製糸
性を安定化させるために40モル%以下程度であるのが
適当である。この共重合ポリエステルを構成するイソフ
タル酸系共重合成分以外の二塩基酸及びジオール成分と
して、前述の再生ポリエステルと全く同様のものから構
成することができ、二塩基酸成分としてテレフタル酸を
含んでいるのが好ましく、ジオール成分としてエチレン
グリコールを含んでいるのが好ましい。このような共重
合ポリエステルは市販されているため、容易に入手する
ことができる。本発明のポリエステル成分Aは前述のよ
うな再生ポリエステルと共重合ポリエステルとを含むも
のであるが、ポリエステル成分A中に更にイソフタル酸
系共重合成分を実質的に含まない再生ポリエチレンテレ
フタレートが含まれていると、粘度を調整することがで
きるため、紡糸性を向上させることができ、安定して製
造することができるため好適な実施態様である。なお、
本発明における「イソフタル酸系共重合成分を実質的に
含まない」とは、イソフタル酸系共重合成分の含有量
(再生ポリエチレンテレフタレートの二塩基酸成分に対
して)2モル%未満であることを意味し、好ましくは1
モル%以下である。このような本発明の再生ポリエチレ
ンテレフタレートは、例えば、使用済みのポリエチレン
テレフタレート製ボトルをペレット化することにより、
容易に得ることができる。以上のようにポリエステル成
分Aは、例えば、再生ポリエステルと共重合ポリエステ
ルとを含むか、再生ポリエステル、共重合ポリエステル
及び再生ポリエチレンテレフタレートを含んでいる。例
えば、前者の場合、その混合質量比率は、(再生ポリエ
ステル):(共重合ポリエステル)=20〜80:80
〜20であるのが好ましく、(再生ポリエステル):
(共重合ポリエステル)=40〜70:60〜30であ
るのがより好ましい。
【0007】本発明の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は
前述のようなポリエステル成分Aに加えて、イソフタル
酸系共重合成分を実質的に含有しない再生ポリエチレン
テレフタレートを主体とするポリエステル成分Bを含ん
でいることによって、再生ポリエステル系樹脂の利用比
率を高めると同時に、前述のようなポリエステル成分A
との熱的な収縮差を大きくすることによって、捲縮の発
現性を大きくすることに成功した。このような再生ポリ
エチレンテレフタレートはポリエステル成分B中に多く
含まれていればいるほど、再生ポリエステル系樹脂の利
用率が高くなるため、60mass%以上含まれている
のが好ましく、70mass%以上含まれているのがよ
り好ましく、100mass%再生ポリエチレンテレフ
タレートから構成されているのが最も好ましい。なお、
本発明の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は前述のよ
うなポリエステル成分Aとポリエステル成分Bとを含む
ものであるが、これら成分による捲縮発現性及び再生ポ
リエステル系樹脂の利用比率を低下させない範囲内で、
別のポリエステル系成分を含んでいても良い。
【0008】本発明の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維の
ポリエステル成分Aとポリエステル成分Bとの配置状態
は、熱的な収縮率の差による捲縮を発現しやすいよう
に、例えば、繊維断面形状において、サイドバイサイド
型、偏芯型であるのが好ましく、捲縮を発現しやすいサ
イドバイサイド型であるのがより好ましい。なお、ポリ
エステル成分Aとポリエステル成分Bとの質量比率は捲
縮発現性と再生ポリエステル系樹脂使用量との関係か
ら、(ポリエステル成分A):(ポリエステル成分B)
=60〜40:40〜60であるのが好ましく、(ポリ
エステル成分A):(ポリエステル成分B)=50:5
0であるのが最も好ましい。
【0009】本発明の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は
前述のような樹脂成分からなり、無荷重下、温度180
℃で熱処理を実施した後における捲縮数が50個/25
mm以上の捲縮発現性の優れるものである。なお、この
「捲縮数」はJIS L 1015、7−12−1に規
定されている方法により得られる値をいう。また、無荷
重下、温度180℃での熱処理は、例えば、オーブンに
より実施することができる。また、本発明の潜在捲縮性
ポリエステル系複合繊維は再生ポリエステル系樹脂(例
えば、ポリエステル成分A中の再生ポリエステル、ポリ
エステル成分A中の再生ポリエチレンテレフタレート、
ポリエステル成分B中の再生ポリエチレンテレフタレー
トなど)の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維全体に占
める質量百分率が60mass%以上である、再生ポリ
エステル系樹脂の利用率の高いものである。より好まし
い利用率は65mass%以上であり、更に好ましくは
70mass%以上であり、最も好ましくは75mas
s%以上である。
【0010】本発明の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維の
断面形状は特に限定するものではなく、円形であって
も、非円形(例えば、楕円状、長円状、T状、Y状、+
状、中空状、多角形状など)であっても良い。また、内
部に中空部分を有するものであっても良い。本発明の潜
在捲縮性ポリエステル系複合繊維の繊度は特に限定され
るものではないが、捲縮の発現性に優れるように、0.
5〜12dtex(デシテックス)程度であるのが好ま
しい。なお、潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維はフィ
ラメントであっても良いし、1〜160mm長程度のス
テープルであっても良い。また、潜在捲縮性ポリエステ
ル系複合繊維を構成するポリエステル成分A及び/又は
ポリエステル成分B中に、例えば、酸化防止剤、蛍光増
白剤、紫外線吸収剤、吸湿剤、艶消し剤、顔料、染料、
難燃剤、安定剤、帯電防止剤、着色剤、染色剤、導電
剤、耐熱剤、親水化剤、脱臭剤、芳香剤、セラミック或
いは抗菌剤などの機能性物質が混合され、各種機能が付
加されていても良い。
【0011】このような本発明の潜在捲縮性ポリエステル系
複合繊維は、常法の紡糸装置を利用して紡糸することが
できる。例えば、常法の複合紡糸装置により、紡糸温度
を280〜300℃に設定して紡糸することができる。
このようにして紡糸された未延伸糸は70〜90℃程度
の温度で2〜5倍延伸して、本発明の潜在捲縮性ポリエ
ステル系複合繊維を製造することができる。なお、この
潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を乾式不織布の原料
として使用する場合には、機械的に又は熱的に5〜20
個/25mm程度の捲縮を付与するのが好ましい。
【0012】本発明の不織布は前述のような潜在捲縮性ポリ
エステル系複合繊維を含み、伸長率が60%以上かつ伸
長回復率が65%以上のものである。このように本発明
の不織布は前述のような潜在捲縮性ポリエステル系複合
繊維が十分に捲縮を発現した伸縮性、嵩高性或いは柔軟
性の優れたものである。本発明の潜在捲縮性ポリエステ
ル系複合繊維は、不織布の伸長率が60%以上かつ伸長
回復率が65%以上であれば、どれだけ含まれていても
良いが、不織布中、60mass%以上含まれているの
が好ましく、80mass%以上含まれているのがより
好ましい。この潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維以外
の繊維としては通常の繊維を使用することができ、例え
ば、ガラス繊維や炭素繊維などの無機繊維、絹、羊毛、
綿、麻などの天然繊維、レーヨン繊維などの再生繊維、
アセテート繊維などの半合成繊維、ポリアミド繊維、ポ
リビニルアルコール繊維、アクリル繊維、ポリエステル
繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ塩化ビニリデン繊
維、ポリウレタン繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピ
レン繊維、ポリメチルペンテン繊維、芳香族ポリアミド
繊維、又は2種類以上の樹脂成分からなり、捲縮発現
性、分割性或いは熱接着性を有する複合繊維などの合成
繊維を使用できる。なお、再生されたポリエステル系繊
維を混合することは、不織布における再生ポリエステル
系樹脂の量を多くすることができるため、好適な実施態
様である。また、潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維以
外の繊維として、再生された又は再生されていないポリ
エステル系繊維を使用すると、不織布自体を再生して利
用することができるため好適な実施態様である。
【0013】本発明の不織布の伸長率はJIS L 109
6(8.14.1 伸長率(a)A法(定速伸長法))
に準じ、次の条件下で測定した値をいう。 試験片(不織布)の大きさ:幅25mm、試験長100
mm、 つかみ間隔:20cm 引張速度:100mm/min 初荷重:使用せず 伸長率:150gf荷重時の値 また、本発明の不織布の伸長回復率はJIS L 10
96(8.14.2伸長回復率及び残留ひずみ率(a)
A法(繰返し定速定伸長法))に準じ、次の条件下で測
定した値をいう。 試験片(不織布)の大きさ:幅25mm、試験長100
mm、 つかみ間隔:20cm 引張速度:100mm/min 初荷重:使用せず 伸長率:150gf荷重時の値
【0014】本発明の不織布は前述のような潜在捲縮性ポリ
エステル系複合繊維を含む繊維ウエブを形成した後、前
述のような潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維が捲縮を
発現する温度下で加熱処理をすることにより製造するこ
とができる。この繊維ウエブの形成方法として、例え
ば、カード法、エアレイ法、スパンボンド法、メルトブ
ロー法などの乾式法や、湿式法がある。なお、繊維ウエ
ブの形成方法によって繊維長が異なり、前者の乾式法に
より形成する場合(スパンボンド法、メルトブロー法を
除く)には、20〜160mm長程度の繊維を使用し、
後者の湿式法により形成する場合には、1〜30mm長
程度の繊維を使用する。また、これら繊維ウエブを形成
した後、製法の異なる繊維ウエブを積層したり、繊維配
合の異なる繊維ウエブを積層するなど、種類の異なる繊
維ウエブを積層しても良い。次いで、この繊維ウエブ
を、前述のような潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維の
捲縮が発現する温度下で加熱処理して本発明の不織布を
得ることもできるが、不織布の形態安定性を付与するた
めに、繊維ウエブを構成する繊維同士を結合した後に潜
在捲縮性ポリエステル系複合繊維の捲縮を発現させるの
が好ましい。この繊維ウエブを構成する繊維同士の結合
方法としては、例えば、ニードルや水流などの流体流に
よって絡合する方法、繊維ウエブを構成する繊維として
潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を構成するポリエス
テル成分Aよりも低温で融着可能な融着成分を繊維表面
に有する融着繊維を含ませておき、この融着繊維を融着
させる方法、エマルジョンバインダー又はラテックスバ
インダーにより接着する方法、或いはこれらを併用する
方法を挙げることができる。なお、後述の潜在捲縮性ポ
リエステル系複合繊維の捲縮を発現させる際又は後に、
潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を構成するポリエス
テル成分Aを融着させても良い。次いで、この結合した
繊維ウエブ又は繊維ウエブを実質的に張力がかかってお
らず、しかも潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維のポリ
エステル成分Aが著しく収縮する温度で熱処理を実施し
て、本発明の不織布を製造することができる。この実質
的に張力がかかっていない状態とは、例えば、結合した
繊維ウエブ又は繊維ウエブを単に置いたような状態や、
単に垂れ下がったような状態のような重力以外に力が作
用していない状態をいう。なお、ポリエステル成分Aが
著しく収縮する温度は、各種温度で実験を繰り返し、得
られた不織布の伸長率が60%以上かつ伸長回復率が6
5%以上となる時の温度であり、実験により適宜設定す
ることができる。このようにして製造できる本発明の不
織布の面密度は100〜600g/m2程度であるのが
適当である。
【0015】本発明の不織布は嵩高性、柔軟性或いは伸縮性
に優れたものであるため、これら性能を必要とする用
途、例えば、衣料用芯地、衣料用中入綿、寝具などの詰
物材料、湿布などの貼付材用基布、自動車用内装材など
の用途に好適に使用することができる。なお、各種用途
に適合するように各種後処理を実施することができる。
例えば、意匠性を必要とする場合には、不織布を染料に
より染色すれば良い。勿論、不織布構成繊維(例えば、
潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維)を顔料や染料によ
り着色した後に不織布を製造しても良い。
【0016】以下に、本発明の実施例を記載するが、本発明
は以下の実施例に限定されるものではない。
【0017】
【実施例】(実施例1)イソフタル酸を共重合成分とし
て含む共重合ポリエチレンテレフタレートとポリエチレ
ンテレフタレートとからなる潜在捲縮性ポリエステル系
複合繊維(温度180℃での熱処理によって捲縮数62
個/25mmの捲縮を発現可能)から製造された不織布
を再生して、イソフタル酸を共重合成分として3.5モ
ル%(再生ポリエステルの二塩基酸成分に対して)含有
する再生ポリエステルのペレットを用意した。また、イ
ソフタル酸を共重合成分として22モル%含有(共重合
ポリエチレンテレフタレートの二塩基酸成分に対して)
する共重合ポリエチレンテレフタレートのペレットを用
意した。更に、実質的にポリエチレンテレフタレートか
らなる再生ポリエチレンテレフタレートのペレットを用
意した。次いで、前記再生ポリエステルペレット65m
ass%と前記共重合ポリエチレンテレフタレートペレ
ット35mass%とを混合したペレットと、前記再生
ポリエチレンテレフタレートのペレットとを、常法のサ
イドバイサイド型複合溶融紡糸装置の丸断面口金から、
複合質量比率を50:50として、温度290℃にて貼
り合わせるように押し出し(吐出量:560g/分)、
400m/minの速度で引き取って未延伸糸を得た。
次いで、この未延伸糸を延伸温度90℃で3.7倍延伸
した後、温度130℃で定長熱処理を行い、次いで、押
し込み式捲縮機により捲縮を付与(16個/25mm)
した後、切断して、繊度4.4dtex、繊維長51m
mのサイドバイサイド型潜在捲縮性ポリエステル系複合
繊維(断面:円形)を得た。このサイドバイサイド型潜
在捲縮性ポリエステル系複合繊維における再生ポリエス
テル系樹脂のサイドバイサイド型潜在捲縮性ポリエステ
ル系複合繊維全体に占める質量百分率は82.5mas
s%であった。また、無荷重下、温度180℃で熱処理
を実施した後における捲縮数は60個/25mmであっ
た。次いで、このサイドバイサイド型潜在捲縮性ポリエ
ステル系複合繊維100%をカード機を用いて開繊して
繊維ウエブを形成した。次いで、この繊維ウエブの片面
のみに対して、ニードルを作用させて絡合(針密度:5
0本/cm2、針深さ:10mm)して、ニードルパン
チ絡合繊維ウエブ(面密度:100g/m2)を製造し
た。次いで、このニードルパンチ絡合繊維ウエブを温度
180℃に設定されたオーブンにより1分間熱処理を実
施して、本発明の不織布(面密度:350g/m2)を
製造した。この不織布の伸長率は68%で、伸長回復率
が67%であった。
【0018】(実施例2)5−ナトリウムスルホイソフタル
酸を共重合成分として含む共重合ポリエチレンテレフタ
レートとポリエチレンテレフタレートとからなる潜在捲
縮性ポリエステル系複合繊維(温度180℃で熱処理を
実施することによって捲縮数57個/25mmの捲縮を
発現可能)から製造された不織布を再生して、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸を共重合成分として2.5モ
ル%(再生ポリエステルの二塩基酸成分に対して)含有
する再生ポリエステルのペレットを用意した。また、イ
ソフタル酸を共重合成分として22モル%(共重合ポリ
エチレンテレフタレートの二塩基酸成分に対して)含有
する共重合ポリエチレンテレフタレートのペレットを用
意した。更に、実質的にポリエチレンテレフタレートか
らなる再生ポリエチレンテレフタレートのペレットを用
意した。次いで、前記再生ポリエステルペレット58m
ass%と前記共重合ポリエチレンテレフタレートペレ
ット42mass%とを混合したペレットと、前記再生
ポリエチレンテレフタレートのペレットとを使用したこ
と以外は、実施例1と全く同様にして、繊度4.4dt
ex、繊維長51mmのサイドバイサイド型潜在捲縮性
ポリエステル系複合繊維(断面:円形)を得た。このサ
イドバイサイド型潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維に
おける再生ポリエステル系樹脂のサイドバイサイド型潜
在捲縮性ポリエステル系複合繊維全体に占める質量百分
率は79mass%であった。また、無荷重下、温度1
80℃で熱処理を実施した後における捲縮数は65個/
25mmであった。次いで、このサイドバイサイド型潜
在捲縮性ポリエステル系複合繊維100%使用して、実
施例1と全く同様にして、本発明の不織布(面密度:3
30g/m 2)を製造した。この不織布の伸長率は65
%で、伸長回復率が68.5%であった。
【0019】(実施例3)イソフタル酸を共重合成分として
含む共重合ポリエチレンテレフタレートとポリエチレン
テレフタレートとからなる潜在捲縮性ポリエステル系複
合繊維(温度180℃での熱処理によって捲縮数60個
/25mmの捲縮を発現可能)から製造された不織布を
再生して、イソフタル酸を共重合成分として3.5モル
%(再生ポリエステルの二塩基酸成分に対して)含有す
る再生ポリエステルのペレットを用意した。また、イソ
フタル酸を共重合成分として22モル%(共重合ポリエ
チレンテレフタレートの二塩基酸成分に対して)含有す
る共重合ポリエチレンテレフタレートのペレットを用意
した。更に、実質的にポリエチレンテレフタレートから
なる再生ポリエチレンテレフタレートのペレットを用意
した。次いで、前記再生ポリエステルペレット20ma
ss%、前記共重合ポリエチレンテレフタレートペレッ
ト60mass%、及び前記再生ポリエチレンテレフタ
レートペレット20massとを混合したペレットと、
前記再生ポリエチレンテレフタレートのペレットとを使
用したこと以外は、実施例1と全く同様にして、繊度
4.4dtex、繊維長51mmのサイドバイサイド型
潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維(断面:円形)を得
た。このサイドバイサイド型潜在捲縮性ポリエステル系
複合繊維における再生ポリエステル系樹脂のサイドバイ
サイド型潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維全体に占め
る質量百分率は70mass%であった。また、無荷重
下、温度180℃で熱処理を実施した後における捲縮数
は60個/25mmであった。なお、このサイドバイサ
イド型潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維は紡糸性に優
れるものであった。次いで、このサイドバイサイド型潜
在捲縮性ポリエステル系複合繊維100%使用して、実
施例1と全く同様にして、本発明の不織布(面密度:3
40g/m 2)を製造した。この不織布の伸長率は71
%で、伸長回復率が68.3%であった。
【0020】(比較例1)イソフタル酸を共重合成分として
22モル%(共重合ポリエチレンテレフタレートの二塩
基酸成分に対して)含有する共重合ポリエチレンテレフ
タレートのペレットを用意した。また、実質的にポリエ
チレンテレフタレートからなる再生ポリエチレンテレフ
タレートのペレットを用意した。次いで、前記再生ポリ
エチレンテレフタレートペレット55mass%と、前
記共重合ポリエチレンテレフタレートペレット45ma
ss%とを混合したペレットと、前記再生ポリエチレン
テレフタレートのペレットとを使用したこと以外は、実
施例1と全く同様にして、繊度4.4dtex、繊維長
51mmのサイドバイサイド型潜在捲縮性ポリエステル
系複合繊維(断面:円形)を得た。このサイドバイサイ
ド型潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維における再生ポ
リエステル系樹脂のサイドバイサイド型潜在捲縮性ポリ
エステル系複合繊維全体に占める質量百分率は77.5
mass%であった。また、無荷重下、温度180℃で
熱処理を実施した後における捲縮数は40個/25mm
であった。次いで、このサイドバイサイド型潜在捲縮性
ポリエステル系複合繊維100%使用して、実施例1と
全く同様にして、本発明の不織布(面密度:320g/
2)を製造した。この不織布の伸長率は63.5%
で、伸長回復率が60.2%であった。
【0021】(比較例2)イソフタル酸を共重合成分として
7.1モル%(共重合ポリエチレンテレフタレートの二
塩基酸成分に対して)含有する共重合ポリエチレンテレ
フタレートのペレットを用意した。また、実質的にポリ
エチレンテレフタレートからなる再生ポリエチレンテレ
フタレートのペレットを用意した。次いで、前記共重合
ポリエチレンテレフタレートペレットと、前記再生ポリ
エチレンテレフタレートペレットとを使用したこと以外
は、実施例1と全く同様にして、繊度4.4dtex、
繊維長51mmのサイドバイサイド型潜在捲縮性ポリエ
ステル系複合繊維(断面:円形)を得た。このサイドバ
イサイド型潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維における
再生ポリエステル系樹脂のサイドバイサイド型潜在捲縮
性ポリエステル系複合繊維全体に占める質量百分率は5
0mass%であった。また、無荷重下、温度180℃
で熱処理を実施した後における捲縮数は62個/25m
mであった。次いで、このサイドバイサイド型潜在捲縮
性ポリエステル系複合繊維100%使用して、実施例1
と全く同様にして、本発明の不織布(面密度:300g
/m 2)を製造した。この不織布の伸長率は77%で、
伸長回復率が68%であった。
【0022】(比較例3)イソフタル酸を共重合成分として
含む共重合ポリエチレンテレフタレートとポリエチレン
テレフタレートとからなる潜在捲縮性ポリエステル系複
合繊維(温度180℃での熱処理によって捲縮数60個
/25mmの捲縮を発現可能)から製造された不織布を
再生して、イソフタル酸を共重合成分として3.5モル
%(再生ポリエステルの二塩基酸成分に対して)含有す
る再生ポリエステルのペレットを用意した。また、イソ
フタル酸を共重合成分として10モル%含有(共重合ポ
リエチレンテレフタレートの二塩基酸成分に対して)す
る共重合ポリエチレンテレフタレートのペレットを用意
した。更に、実質的にポリエチレンテレフタレートから
なる再生ポリエチレンテレフタレートのペレットを用意
した。次いで、前記再生ポリエステルペレット15ma
ss%と前記共重合ポリエチレンテレフタレートペレッ
ト85mass%とを混合したペレットと、前記再生ポ
リエチレンテレフタレートのペレットとを使用したこと
以外は、実施例1と全く同様にして、繊度4.4dte
x、繊維長51mmのサイドバイサイド型潜在捲縮性ポ
リエステル系複合繊維(断面:円形)を得た。このサイ
ドバイサイド型潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維にお
ける再生ポリエステル系樹脂のサイドバイサイド型潜在
捲縮性ポリエステル系複合繊維全体に占める質量百分率
は57.5mass%であった。また、無荷重下、温度
180℃で熱処理を実施した後における捲縮数は62個
/25mmであった。次いで、このサイドバイサイド型
潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維100%使用して、
実施例1と全く同様にして、本発明の不織布(面密度:
320g/m 2)を製造した。この不織布の伸長率は6
2%で、伸長回復率が67%であった。
【0023】以上の実施例1〜3及び比較例1〜3の結果か
ら、イソフタル酸系共重合体成分を2〜15モル%(再
生ポリエステルの二塩基酸成分に対して)含有する再生
ポリエステルと、イソフタル酸系共重合体成分を15モ
ル%以上(共重合ポリエステルの二塩基酸成分に対し
て)含有する共重合ポリエステルとを組み合わせたポリ
エステル成分Aを含む潜在捲縮性ポリエステル系複合繊
維は、捲縮発現性及び再生ポリエステル系樹脂の利用率
の優れるものであることがわかった。
【0024】
【発明の効果】本発明の潜在捲縮性ポリエステル系複合
繊維は再生ポリエステル系樹脂の利用率が高く、しかも
優れた捲縮発現性を発揮するものである。なお、ポリエ
ステル成分A中に、更にイソフタル酸系共重合成分を実
質的に含まない再生ポリエチレンテレフタレートが含ま
れていると、紡糸性を向上させることができるため、安
定して潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維を製造するこ
とができる。
【0025】本発明の不織布は柔軟性、嵩高性或いは伸縮性
などの諸物性に優れるものである。
フロントページの続き (72)発明者 田中 稔 茨城県猿島郡総和町大字北利根7番地 日 本バイリーン株式会社内 Fターム(参考) 4L041 AA07 AA15 BA02 BA05 BA09 BA49 BA59 BC04 BD07 BD10 BD11 BD20 CA06 CA12 DD01 DD15 DD18 4L047 AA21 AA27 AB02 BA09 BB06 BB09 BC02 BD01 CA20 CC02 CC07 CC09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソフタル酸系共重合成分を2〜15モ
    ル%(再生ポリエステルの二塩基酸成分に対して)含有
    する再生ポリエステルと、イソフタル酸系共重合成分を
    15モル%以上(共重合ポリエステルの二塩基酸成分に
    対して)含有する共重合ポリエステルを含むポリエステ
    ル成分Aと、イソフタル酸系共重合成分を実質的に含有
    しない再生ポリエチレンテレフタレートを主体とするポ
    リエステル成分Bとを含む潜在捲縮性ポリエステル系複
    合繊維であり、前記潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維
    は無荷重下、温度180℃で熱処理を実施した後におけ
    る捲縮数が50個/25mm以上であり、しかも前記潜
    在捲縮性ポリエステル系複合繊維における再生ポリエス
    テル系樹脂の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維全体に
    占める質量百分率が60mass%以上であることを特
    徴とする、潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維。
  2. 【請求項2】 ポリエステル成分A中に、更にイソフタ
    ル酸系共重合成分を実質的に含まない再生ポリエチレン
    テレフタレートが含まれていることを特徴とする、請求
    項1記載の潜在捲縮性ポリエステル系複合繊維。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の潜在捲縮性
    ポリエステル系複合繊維を含み、伸長率が60%以上か
    つ伸長回復率が65%以上であることを特徴とする不織
    布。
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