JP2001166198A - 測距装置及びオートフォーカス装置 - Google Patents

測距装置及びオートフォーカス装置

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JP2001166198A
JP2001166198A JP34646399A JP34646399A JP2001166198A JP 2001166198 A JP2001166198 A JP 2001166198A JP 34646399 A JP34646399 A JP 34646399A JP 34646399 A JP34646399 A JP 34646399A JP 2001166198 A JP2001166198 A JP 2001166198A
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JP34646399A
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Osamu Nonaka
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短い時間で主要被写体を検出し、特定された部
分だけを高精度且つ高速でピント合わせする測距装置及
びオートフォーカス装置を提供する。 【解決手段】本発明は、撮影画面内の複数の領域に存在
する被写体の像信号を検出するセンサアレイ2a,2b
を有し、その出力に基づいて測距動作を行い被写体距離
を決定する測距装置であって、上記測距動作に先立っ
て、所定回数だけ積分をするようにAMP3を制御をし
て、上記撮影画面内の複数の領域に存在する被写体の像
信号のうち上記測距動作に用いる像信号を決定するCP
U10を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画面内の複数のポ
イントを測距可能として、苦手な構図をなくしたオート
フォーカスカメラに用いられる測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平10−142490
号公報では、被写界空間の距離分布情報から該情報の頻
度分布を作成し、この頻度分布の情報に基づいて領域分
割を行うことで、距離差が少ない物体が混在するシーン
においても正確な環境認識を可能とすることを特徴とす
る技術が開示されている。
【0003】しかしながら、上記特開平10−1424
90号公報により開示された従来技術では、被写体にピ
ントを合わせるべく距離情報を求める為には、非常に複
雑なプロセスを要する。従って、距離分布情報を求める
為には、膨大な時間を要し、例えば移動被写体を撮影す
るようなシャッタチャンスを重視するような状況下で
は、非常に大きな問題となっていた。
【0004】かかる問題を解決するものとしては、被写
界空間の距離分布ではなく、被写界空間の輝度分布を分
析して、ピント合わせをするポイントを絞り込み、特定
のポイントを測距対象として選定する方法が考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、測距回路の輝度に対するダイナミックレンジは狭
く、単純な像検出制御では、画角の多くの部分が当該レ
ンジから外れてしまい、シーン判定が行える程の像信号
が得られるには至らないことが多かった。
【0006】また、かかるダイナミックレンジ対策の技
術について、本願出願人は、既に特開平11−1019
36号公報により開示しているが、同公報では、二次元
画像を判定する事については何等言及していなかった。
【0007】さらに、上記測距回路は、センサの出力電
流を積分する積分手段を有しているが、この積分制御を
工夫するものである。つまり、通常の撮影シーンでは、
各被写体は26〜27にも亘る輝度変化を有しており、そ
れに対し、一般にAF回路の1回の積分制御によるダイ
ナミックレンジは、23程度の輝度変化にしか対応して
いなかった。従って、シーンの状態を輝度分布から分析
するには、1回の積分制御では十分ではなかった。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、構図に関わらず、短い時
間で主要被写体を検出し、当該主要被写体により特定さ
れる部分を中心にピント合わせを行う事で、高精度且つ
高速のオートフォーカスを実現する測距装置及びオート
フォーカス装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様では、撮影画面内の複数の領域
に存在する被写体の像信号を検出する像信号検出手段を
有し、上記像信号検出手段の出力に基づいて測距動作を
行い被写体距離を決定する測距装置において、上記測距
動作に先立って、上記像信号検出手段により所定回数だ
け積分をするように制御をして、上記撮影画面内の複数
の領域に存在する被写体の像信号のうち上記測距動作に
用いる像信号を決定する決定手段を、有することを特徴
とする測距装置が提供される。
【0010】第2の態様では、上記第1の態様におい
て、上記測距動作に先立って所定回数だけ行われる積分
は、複数の異なる明るさの像に対して最適となるような
所定の条件下で制御されることを特徴とする測距装置が
提供される。
【0011】第3の態様では、撮影画面内の複数の領域
に存在する被写体の像信号を検出する像信号検出手段を
有し、当該像信号検出手段の出力に基づいて、上記被写
体に対してピント合わせを行うオートフォーカス装置に
おいて、上記撮影画面内における測距ポイントを決定す
る測距ポイント決定手段と、上記測距ポイント決定手段
により決定された測距ポイントに係る被写体の像信号
を、上記ピント合わせの為に検出する像信号検出手段
と、上記像信号取得手段により得られた像信号が、上記
ピント合わせに適当であるか否かを判断し、当該判断の
結果、不適当であると判断したときには、上記測距ポイ
ント決定手段により決定した測距ポイントにピント合わ
せを行うピント合わせ制御手段と、を具備することを特
徴とするオートフォーカス装置が提供される。
【0012】第4の態様では、撮影画面内の複数の領域
に存在する被写体の輝度分布を像信号として検出するた
めの2つのセンサアレイを有し、当該被写体に対してピ
ント合わせを行うオートフォーカス装置において、上記
被写体の輝度分布を測定して測距ポイントを決定するた
めに、上記2つのセンサアレイの出力を積分する第1の
積分手段と、上記第1の積分手段の積分出力に基づい
て、測距のために改めて上記2つのセンサアレイの出力
を積分する第2の積分手段と、上記第2の積分手段によ
る積分を行うか否かを判定する判定手段と、を有するこ
とを特徴とするカメラの測距装置が提供される。
【0013】上記第1乃至第4の態様によれば以下の作
用が奏される。
【0014】即ち、本発明の第1の態様では、決定手段
により、測距動作に先立って、上記像信号検出手段によ
り所定回数だけ積分をするように制御され、上記撮影画
面内の複数の領域に存在する被写体の像信号のうち上記
測距動作に用いる像信号が決定されることになる。
【0015】第2の態様では、上記第1の態様におい
て、複数の異なる明るさの像に対して最適となるような
所定の条件下で積分が制御される。
【0016】第3の態様では、測距ポイント決定手段に
より撮影画面内における測距ポイントが決定され、像信
号検出手段により上記測距ポイント決定手段により決定
された測距ポイントに係る被写体の像信号が、上記ピン
ト合わせの為に検出され、ピント合わせ制御手段によ
り、上記像信号取得手段により得られた像信号が、上記
ピント合わせに適当であるか否かが判断され、当該判断
の結果、不適当であると判断されたときには、上記測距
ポイント決定手段により決定された測距ポイントにピン
ト合わせが行われる。
【0017】第4の態様では、第1の積分手段により、
被写体の輝度分布を測定して測距ポイントを決定するた
めに、上記2つのセンサアレイの出力が積分され、第2
の積分手段により、上記第1の積分手段の積分出力に基
づいて、測距のために改めて上記2つのセンサアレイの
出力が積分され、判定手段により上記第2の積分手段に
よる積分を行うか否かが判定される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。
【0019】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態
の概略構成図である。
【0020】同図において、符号1a,1bは、一対の
受光レンズである。これは、シーン8からの光を、セン
サアレイ2a,2b上に結像させるものである。
【0021】上記センサアレイ2a,2bを構成する各
センサには、被写体9の輝度分布に従って強弱の決まる
光束が入射し、各々が入射光量に依存した光電流をアン
プ(以下、AMPとする)3に出力する。このAMP3
は、これらの光電流を各々増幅して積分する。このAM
P3として、積分した電圧を増幅する形式のものを採用
することもできる。この例では、上記AMP3の増幅率
は、切換部5によって切り換え可能となっている。具体
的には、光電流を電流増幅したり、積分コンデンサの容
量を切り換えたり、積分後の電圧を電圧増幅すればよ
い。
【0022】積分制御用の比較部(以下、COMPとす
る)6は、上記センサアレイ2a,2bを構成する全て
のセンサの出力の最大値や平均値をリアルタイムでモニ
タするための回路である。また、読み出し部4は、上記
センサアレイ2a,2bを構成する各センサの出力によ
る像信号を読み出してCPU10へと出力するものであ
る。このCPU10は、ワンチップマイコン等からなる
演算制御回路であり、内蔵のタイマ7の計時情報とCO
MP6の出力信号とに基づいて、積分電圧と積分時間と
の関係を適宜モニタしながら、所定の積分制御を行う。
【0023】また、CPU10は、読み出し部4により
送られた2つのセンサアレイ2a,2b上の像位置のズ
レ量xに従って被写体9までの距離Lを算出する。い
ま、2つの受光レンズ1a,1bの主点間距離を基線長
Bとし、受光レンズ1a,1bとセンサアレイ2a,2
bとの間の距離をfとすると、 L=(B・f)/x という関係が成立する。
【0024】ここで、図2(a)は、高輝度の被写体部
分からの光をセンサアレイ2a,2bが受光した場合の
積分波形を示し、図2(b)は、低輝度の被写体部分か
らの光をセンサアレイ2a,2bが受光した場合の積分
波形を示している。
【0025】これら図2(a),(b)に示されるよう
に、高輝度の場合には、センサアレイ2a,2bの出力
する光電流は大きくなり、積分電圧が適正レベルに達す
る時間が、低輝度の場合より短くなることが判る。ここ
で、上記「適正レベル」とは、積分結果を読み出すため
の読み出し部4のA/D変換の分解能や、AMP3のダ
イナミックレンジによって決まる電圧を意味している。
【0026】例えば、AMP3の電源電圧が3Vなら
ば、3V以上の増幅をすることはできないので、従っ
て、適正レベルは3V以下となる。
【0027】また、読み出し部4の分解能が10mV
で、且つそのA/Dコンバータが8ビットである場合
は、255×10mV=2.55V以上の積分電圧は読
み込み不可能となり、従って、適正レベルは2.55V
となる。
【0028】上記図2(a),(b)に示される積分電
圧は、前述したAMP3の切換部5による増幅率の切換
え状態によっても変化する。
【0029】即ち、積分時間がtINTの場合、図2
(a)に示されるような積分波形が得られる高輝度時
は、増幅率の低い方が適正レベルになる(以下、このよ
うな増幅率に設定する場合を「低感度モード」と称す
る)。一方、図2(b)に示されるような積分波形が得
られる低輝度時は、増幅率の高い方が適正レベルとなる
(以下、このような増幅率に設定する場合を「高感度モ
ード」と称する)。
【0030】つまり、低感度モードの場合には、明るい
被写体像を適正レベルでA/D変換することができ、高
感度モードの場合には、暗い被写体像を適正レベルでA
/D変換することができる。従って、図1(a)に示さ
れるようなシーン8では、被写体9の背景が明るいの
で、図3(a)に示されるように低感度モードでは背景
が適正像となり、高感度モードでは、図3(b)に示さ
れるように、人物が適正像となる。順光の場合は、この
結果と逆の結果となる。
【0031】以上のような構成の測距装置において、上
記COMP6が最大値を検出するタイプのものであれ
ば、当該出力が前記した適正レベルに達した時、CPU
10は積分終了の信号を出力して、読み出し部4によっ
て各センサのデータを読み込めば、図3(a)に示され
るような像信号が得られる。しかし、図1(a)のシー
ンでは、被写体9の像が重要であるにも関わらず、図3
(a)に示される状態では、当該被写体9の距離を正確
に求めることはできない。
【0032】また、上記COMP6が平均値を検出する
タイプのものであっても、被写体9としての人物の顔が
影となって、低輝度の場合、同様に人物の像を正確に取
り込むことが困難となる。特に、図1(d)のエリアセ
ンサアレイ2b−1を採用する場合、画面内の2次元的
な像信号が得られるが、上記制御では、図1(b)に示
されるような影を有する画像しか得ることができない。
【0033】この影となった人物の顔の像を、より正確
に取り込む為には、図2(a),(b)より、積分時間
を長くして適正レベルの積分電圧を得る手法と、同じ積
分時間でも感度を切り換える手法を採用することが考え
られる。
【0034】この第1の実施の形態では、両者のうち、
感度を切り換える手法を採用し、より短時間で積分制御
を行うことを実現している。
【0035】但し、感度を高くして低輝度対応とした場
合、図1(c)に示されるように、人物の一部のみが所
定の像信号のレンジ内に収まり、背景や人物の輪郭部等
の明るい所は真白になるといった問題が生じる。
【0036】このような問題も解決する為、この第1の
実施の形態では、以下に説明するようなシーケンスの
下、積分制御を行っている。
【0037】以下、図4のフローチャートを参照して、
本発明の第1の実施の形態に係る測距装置による積分制
御の詳細を説明する。
【0038】まず、積分開始に先立ち、AMP3を制御
して低感度に設定し(ステップS1)、積分を開始し
(ステップS2)、COMP6の出力に従って積分電圧
が所定のレベルに達したか否かを判断する(ステップS
3)。
【0039】所定のレベルに達していない場合には、積
分時間を計時して、t1として記憶し(ステップS
4)、ステップS3に戻る。所定のレベルに達している
と判断されると、積分を終了する(ステップS5)。続
いて、このようにして積分制御されたセンサアレイ2
a,2bの出力を読み出し部4によって読み出してCP
U10に入力する(ステップS6)。
【0040】次に、上記センサデータによる図3のよう
な像信号の形状を判定し、逆光状態か否かを判定する
(ステップS7)。ここで、逆光でなければ人物の顔は
影になっておらず、正確な像信号が得られていることが
予想されるので、ステップS15に分岐して、像信号か
ら図4(b)に示されるような正しい輪郭を注出し、そ
の中から同形のものを選び出して顔の部分を判定し(ス
テップS16)、その中心部(図4(b)において丸印
で指示)のセンサデータより、先に説明した2つの像の
ズレ量を検出し、距離を算出する(ステップS17)。
【0041】一方、上記ステップS7において、中央部
の輝度が周辺部の輝度より著しく低い場合等、逆光状態
が検出された場合には、高感度モードに設定し(ステッ
プS8)、積分を開始する(ステップS9)。
【0042】この時、上記ステップS3,S4のような
COMP6の出力を用いた積分制御を行うと、前述した
ように、周辺の明るい所で積分が終了し、人物の像が得
られない。そこで、ここでは制御方法を変更して、先に
ステップS4で求めた積分時間t1の間、積分を繰り返
して積分を終了する(ステップS10,S11,S1
2)。この時、先のCOMP6の出力は無視する。
【0043】このような状態で、次のステップS13で
センサデータを読み出すと、積分時間は低感度のときと
同じであるが、感度が高くなっている分、明るい背景の
データは飽和して、暗い人物のデータが図3(b)のよ
うに適正となる。
【0044】この感度の差はゲイン化して8倍から16
倍に設定するが、ステップS6で読み出されたセンサデ
ータの変化の傾きなどから、ゲインを計算して、その値
に従って切り換えを行うようにしてもよい。
【0045】ステップS14では、こうして2回の積分
によって得られた像データを合成し、先に説明したステ
ップSS15に移行する。
【0046】以上のように、この実施の形態では、逆光
であると判定された時には積分レベルをモニタする積分
制御方式から、積分時間を一定にして感度を切り換える
積分制御方式に切り換えて、その時のデータも利用する
ようにしている。これによって、逆光シーンにおける画
面内各部分の像信号の検出を可能としている。
【0047】また、積分時間を延長する方式では、仮に
ゲイン8倍相当の積分量を確保するには、8倍の積分時
間が必要となり、測距に必要な時間が長くなってしまう
が、この実施の形態のような感度切換方式によれば、タ
イムラグがなくより高速の測距が可能となる。尚、図1
(b),(c)に示されるような像データからは顔に相
当する部分の正確な検出はできない事は勿論である。
【0048】ここで、図5には、本発明の画像データC
作成(図4(a)のステップS14)の過程を詳細に示
し、その概略を説明する。
【0049】先ず、図5(a)の波形は低感度モードで
あり、S1からS2の区間では被写体が暗過ぎてセンサ
データが0となっている。一方、図5(b)の波形は、
同じ条件で高感度モードとなっており、S1からS2の
区間のデータは0以上であるが、回路のダイナミックレ
ンジやA/D変換のレンジの関係で、S1以下、S2以
上のセンサデータは、飽和してしまっている。例えば、
8bitのA/D変換の場合には、255という値に固
定されてしまうことになる。
【0050】そこで、図5(a)のデータに所定のオフ
セット値OFFを加算した上で図5(b)に示すデータ
と合成すれば、図5(c)に示すような新しい波形が得
られる。これによって、暗い所から明るい所までに対応
したセンサデータを得ることができる。尚、図5
(a),(b)に示される像信号が8bitである場
合、センサデータは16bitとなるが、これをCPU
10において2分割して8bitデータとして扱っても
よいことは勿論である。
【0051】上記した画像データCの作成は、被写体の
明暗の変化が大きすぎて、1回の積分のダイナミックレ
ンジ内に収まらない時に特に有用である。
【0052】しかし、図5(a)のS1,S2間のよう
に全くデータのないエリアでは正確な測距ができず、測
距に用いる像の一部が0だったり飽和していても正確な
測距はできない。かかる問題に鑑みて、第1の実施の形
態では、これらの0のデータや飽和のデータを補った形
で測距することにより、より正確な測距を行なうことを
更に実現している。
【0053】以下、図6(a)のフローチャートを参照
して、図4のステップS7のように逆光判定をしない場
合の積分制御の例を説明する。
【0054】ステップS20からS23は低感度を設定
した時の積分及びセンサデータ読み出しのステップであ
る。続くステップS24からS27までは高感度モード
における積分とセンサデータの読み出しのステップであ
る。
【0055】上記のステップS23,S27で得られた
像信号が、図5(a)と図5(b)に示した像信号に相
当するものである。
【0056】ステップS28では、図5(a)のセンサ
データが0となるエリアS1〜S2を検出するステップ
であり、ステップS29は、図5(c)に示すオフセッ
ト値OFFを、図5(a)のセンサデータの0以外の部
分に加算してCPU10のRAMに記憶し、ステップS
30にて、図5(b)のS1〜S2間のセンサデータを
上記RAMに記憶する。
【0057】この場合、CPU10内のメモリ(RA
M)には、例えばセンサNo.1から255に相当する
記憶エリアに、図6(b)に示すような順番でセンサデ
ータが記憶される。すなわち、RAMのS1番目までの
アドレスには、図5(a)のデータにオフセット値OF
Fを加算したデータを記憶し、S2番目から、255番
目のアドレスにも同時に図5(a)のデータにオフセッ
ト値OFFを加算したデータを入力する。そして、RA
MアドレスのS1とS2の間には相当する図5(b)の
データを入力する。そして、このRAM上のデータをグ
ラフ化することによって、図5(c)の像信号が得られ
る。
【0058】ここで、図1のセンサアレイの一方(2a
又は2b)のみのデータについて説明したが、もう一方
のセンサアレイ(2a又は2b)についても同様の処理
を行う。このように各アドレスに並べられたRAM上の
データ列は、画素の数によっては膨大なデータとなるの
で、圧縮して記憶し、この結果を用いて図4(a)のス
テップS15以降の主要被写体検出を行う。
【0059】以上によれば、各センサアレイ2a,2b
の両方につき、各々2回の積分結果で得られた良好な像
信号部分を選択して組み合わせ、像信号を合成した後
に、主要被写体の判定を行うようにしたので、回路のダ
イナミックレンジを越えるような輝度変化のある被写体
についても、正確なピント合せが可能となる。
【0060】ここで、図7には、実際に主要被写体が選
択される様子を示し説明する。
【0061】図7(a)は、エリアセンサ2b−1(図
1(d)参照)で得られた元の画像であり、ファインダ
内でユーザが構図を決める時に用いる分割線により格子
状に領域分割されている(各分割領域を領域A乃至Iと
する)。
【0062】この例では、領域Dの人物にピント合せを
する必要がある。
【0063】そこで、図7(a)の画像を微分処理し2
値化して、図7(b)の画像を得る。そして、各曲線で
結びつけられた部分をラベル付けして、図7(c)に示
されるように輪郭検出をなす。尚、ここでは、背景と人
物とが、分離されて判断されたことが色の違いで判るよ
うに図示した。
【0064】さらに、細かい領域や輪郭が円形から大き
く外れる領域を候補から除外していくと、図7(d)に
示されるように人物の顔の部分が第1候補として選択さ
れる。従って、この後、領域Dを重点的に測距すれば、
正しいピント合せが可能となる。また、領域Eと領域C
の域界付近にある天井灯の部分も図7(d)では候補と
して選択されているが、こうした画像処理による主要被
写体判定では時として誤検出を伴うことがある。尚、後
述する第2の実施の形態では、こうしたケースを対策し
ながら、高速の測距を達成している。
【0065】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0066】本発明の測距装置のように、測距に先立っ
て画面内の被写体の分析を行う方式では、正しい被写体
を見つけるまでに何度もシーン判定用に像を検出した上
で、場合によっては最後に測距用の積分を行う必要があ
る。また、測距に先立つシーン判定で主要被写体と判定
されても、実際には測距が困難なもの(例えば、コント
ラストのないもの)だったり、測距してみると、その結
果、主要被写体ではないと判断されるようなケースが実
際には起こりうる。この場合、再度、異なる候補に対し
て改めて積分動作をやり直したりすると、レリーズに時
間を要し、シャッタチャンスを逃がすカメラとなる事が
ある。
【0067】このような問題を解決すべく、第2の実施
の形態では、何度も測距用の積分をやり直さずにシーン
判定時の積分による像信号の結果を用いて測距を行うよ
うにしてタイムラグ短縮を図っている。
【0068】より具体的に説明すると、例えば、図10
に示されるようなシーンでは、建物内の丸窓が主要被写
体と誤検出される確率が高い。この時の像信号をy1の
ラインで仕切った場合を図示すると、図9(a)に示さ
れる変化が得られる。
【0069】そこで、第1候補に対して、図9(b)に
示されるように、再度、より正確な積分制御を行って測
距を行う。その結果、顔と同様円形ではあるが、距離が
遠いのに円の直径が大きすぎるという観点から、この被
写体(第1候補)は人物でない事が判断できる。そこ
で、第2候補に対して改めて測距を行う。この時、再度
積分を行うと、タイムラグが長くなるので、先にシーン
判定にて用いた像データを用いて測距を行うこととす
る。
【0070】以下、図8のフローチャートを参照して、
第2の実施の形態に係る測距装置による測距の動作を詳
細に説明する。
【0071】先ず、図6(a)で示したようなシーケン
スの下、ダイナミックレンジを広くして、撮影シーンの
像データを形成する(ステップS40)。この結果(図
9(a)等)より顔判定(円検出等)等で主要被写体検
知を行う(ステップS41)。これによって画面内の測
距部分が決まるので、特定部分に対し測距用の再積分を
行う(ステップS42)。そして、測距演算を行い(ス
テップS43)、その結果が先に検出された円の大きさ
に対し、適当な距離であり(ステップS44をYに分
岐)測距結果も正確ならば(ステップS45をYに分
岐)、顔であるとして、先に得られた測距結果によって
ピント合せを行う(ステップS46)。
【0072】一方、円の大きさに対し距離が遠すぎる場
合には(図10の如きシーン)、ステップS44をNに
分岐し、測距部分を変更し(ステップS47)、上記ス
テップS40で得たデータを利用して、再度測距演算を
行い(ステップS48)、ステップS45以降の処理に
移る。また、円形部がローコントラストで測距の信頼性
が低く、測距してもその結果が正確でない場合には(ス
テップS45をNに分岐)、Cデータを利用して測距演
算を行う(ステップS49)。尚、第1候補の部分から
第2候補の部分に測距する場所を変更する時、この距離
が所定距離か否かを判断するステップを入れてもよいこ
とは勿論である。
【0073】以上説明したように、第2の実施の形態で
は、主要被写体判定時の積分にはシーン全体の判定用に
ダイナミックレンジの広い方式を用い、測距時には測距
にふさわしい積分(特定部分のみをダイナミックレンジ
内に入れる)を行うので、正確な主要被写体検出及び高
精度の測距ができる。また、主要被写体検出結果を検証
するステップを有しながら高速の測距ができる。
【0074】尚、図11に示されるように、測距動作を
行っても図8と同様の結果が得られる(但し、主要被写
体の再検証は含まれていない)。
【0075】先ず、図6(a)で示したようなシーケン
スの下、ダイナミックレンジを広くして、撮影シーンの
像データを形成する(ステップS50)。この結果(図
9(a)等)より顔判定(円検出等)等で主要被写体検
知を行う(ステップS51)。
【0076】続いて、主要被写***置におけるシーン判
定用のCデータ(図5(c)参照)を判定し(ステップ
S52)、測距に好適か否かを判断し(ステップS5
3)、その部分のコントラストがダイナミックレンジの
犠牲になっていなければ(シーン全体の像を所定のダイ
ナミックレンジ内に収めようとすると、細かい輝度変化
は検出できなくなる。図9(a),(b)参照)、その
Cデータを利用して測距、ピント合せを行う(ステップ
S55,S56)。
【0077】一方、図9(b)に示されるように、特定
部分の細かい輝度変化までをモニタしようとする場合
は、再度積分を行った方がよいのでステップS54に分
岐し、Dデータに基づいて主要被写体部の再積分を行
う。
【0078】以上説明したように、第2の実施の形態の
改良例に係る測距装置によれば、不要な時には、図11
のステップS54において再積分を行わないので、高速
且つ高精度のピント合せが可能となる。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
構図に関わらず、短い時間で主要被写体を検出し、当該
主要被写体により特定される部分を中心にピント合わせ
を行う事で、高精度且つ高速のオートフォーカスを実現
する測距装置及びオートフォーカス装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1の実施の形態の概略構成図であ
り、(b)はシーン例を示す図であり、(c)はシーン
例を示す図であり、(d)はエリアセンサアレイ2b−
1を示す図である。
【図2】(a)は、高輝度の被写体部分からの光をセン
サアレイ2a,2bが受光した場合の積分波形を示す図
であり、(b)は、低輝度の被写体部分からの光をセン
サアレイ2a,2bが受光した場合の積分波形を示す図
である。
【図3】(a)は低感度モードにおけるセンサデータを
示す図であり、(b)は高感度モードにおけるセンサデ
ータを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る測距装置によ
る積分制御の詳細を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の画像データC作成(図4(a)のステ
ップS14)の過程を詳細に示す図である。
【図6】(a)は図4のステップS7のように逆光判定
をしない場合の積分制御の例を説明するフローチャート
であり、(b)はRAMのメモリマップを示す図であ
る。
【図7】実際に主要被写体が選択される様子を示す図で
ある。
【図8】第2の実施の形態に係る測距装置による測距の
動作を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図9】(a)はCデータに係るセンサデータの推移を
示す図であり、(b)はDデータに係るセンサデータの
推移を示す図である。
【図10】本発明が対象としているシーン例を示す図で
ある。
【図11】第2の実施の形態の変形例に係る測距動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 受光レンズ 2 センサアレイ 3 AMP 4 読み出し部 5 切換部 6 COMP 7 タイマ 8 シーン 9 被写体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影画面内の複数の領域に存在する被写
    体の像信号を検出する像信号検出手段を有し、上記像信
    号検出手段の出力に基づいて測距動作を行い被写体距離
    を決定する測距装置において、 上記測距動作に先立って、上記像信号検出手段により所
    定回数だけ積分をするように制御をして、上記撮影画面
    内の複数の領域に存在する被写体の像信号のうち上記測
    距動作に用いる像信号を決定する決定手段を、有するこ
    とを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 上記測距動作に先立って所定回数だけ行
    われる積分は、複数の異なる明るさの像に対して最適と
    なるような所定の条件下で制御されることを特徴とする
    請求項1に記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 撮影画面内の複数の領域に存在する被写
    体の像信号を検出する像信号検出手段を有し、当該像信
    号検出手段の出力に基づいて、上記被写体に対してピン
    ト合わせを行うオートフォーカス装置において、 上記撮影画面内における測距ポイントを決定する測距ポ
    イント決定手段と、 上記測距ポイント決定手段により決定された測距ポイン
    トに係る被写体の像信号を、上記ピント合わせの為に検
    出する像信号検出手段と、 上記像信号取得手段により得られた像信号が、上記ピン
    ト合わせに適当であるか否かを判断し、当該判断の結
    果、不適当であると判断したときには、上記測距ポイン
    ト決定手段により決定した測距ポイントにピント合わせ
    を行うピント合わせ制御手段と、を具備することを特徴
    とするオートフォーカス装置。
  4. 【請求項4】 撮影画面内の複数の領域に存在する被写
    体の輝度分布を像信号として検出するための2つのセン
    サアレイを有し、当該被写体に対してピント合わせを行
    うオートフォーカス装置において、 上記被写体の輝度分布を測定して測距ポイントを決定す
    るために、上記2つのセンサアレイの出力を積分する第
    1の積分手段と、 上記第1の積分手段の積分出力に基づいて、測距のため
    に改めて上記2つのセンサアレイの出力を積分する第2
    の積分手段と、 上記第2の積分手段による積分を行うか否かを判定する
    判定手段と、を有することを特徴とするカメラの測距装
    置。
JP34646399A 1999-12-06 1999-12-06 測距装置及びオートフォーカス装置 Withdrawn JP2001166198A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7764321B2 (en) 2006-03-30 2010-07-27 Fujifilm Corporation Distance measuring apparatus and method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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