JP2001165350A - ゲ−トバルブおよび弁体の取付機構 - Google Patents

ゲ−トバルブおよび弁体の取付機構

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JP2001165350A JP34521399A JP34521399A JP2001165350A JP 2001165350 A JP2001165350 A JP 2001165350A JP 34521399 A JP34521399 A JP 34521399A JP 34521399 A JP34521399 A JP 34521399A JP 2001165350 A JP2001165350 A JP 2001165350A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体の閉時におけるロックが可能であり、機
械的な摺動で発生する微粒子によって弁胴、弁箱内を汚
染させないゲートバルブ、および弁体の取付機構を提供
すること。 【解決手段】 弁シャフト22の下端部に設けた軸受2
4とピストンロッド32の上端部に設けた軸受34との
間を傾斜姿勢のリンク35で連結し、弁シャフト22の
下端部をピストンロッド32の高い位置から引張スプリ
ング39で支持する。また、弁シャフト22と一体的な
カムフォロア47を弁シャフト22の両側のフレーム5
2に上下方向に設けたガイド溝57内へ嵌入し、弁シャ
フト22との上下動を案内させる。また、カムフォロア
47がガイド溝57の上端位置で停止された後、なお上
昇するピストンロッド32によってリンク35を水平姿
勢とし、カムフォロア47を傾動軸として弁シャフト2
2を傾動させ、弁体21を弁座13に当接させると共に
弁体21をロックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゲ−トバルブに関す
るものであり、更に詳しくは、弁胴または弁箱内にゲー
トバルブを開閉させる機械的摺動部を持たず、閉時には
弁体がロックされてエアシリンダの加圧空気が断たれて
も閉状態が維持されるゲートバルブに関するものであ
る。また、ゲ−トバルブの弁座の面に対する弁体の面の
平行度の調整が可能な弁体の取付機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ゲートバルブは工業分野で広く使用され
るバルブであり、特に半導体装置の製造分野において多
用されている。半導体基板に種々の処理を施すために、
半導体装置の製造設備において、半導体基板は通路と複
数の処理室との間を出し入れされるが、これらの間にゲ
ートバルブを設ける場合には、低真空度側の圧力が高く
高真空度側の圧力が低い正圧力の時は勿論、その逆の圧
力の時にも密閉状態を得ることが望まれることから、従
来はカムまたはガイドローラを用いて弁体を弁座へ押圧
する機構のものが多く採用されており、更には、バルブ
の開閉に伴う機械的な摺動部分があると微粒子を発生し
て製造設備内を汚染することから、真空系内には摺動部
分を持たない無摺動ゲートバルブが採用されるようにな
っている。
【0003】また、従来の無摺動のゲートバルブには、
当接させるべき弁体の面と弁座の面との平行度における
僅かのずれは両者の間に介在させるシールリングによっ
て補償させるものが多い。そのほか、製造プロセスでの
使用時に弁体自体の動きによって弁座の面と弁体の面と
の平行度を高める機構を設けたものもある。
【0004】(従来例1)例えば、図14は特開平8−
42716号公報に開示されている実施例のゲートバル
ブ100の構成を示す図であり、図14のAはその破断
正面図、図14のBは図14のAにおける[B]−
[B]線方向の断面図である。ゲートバルブ100は開
口111を有する弁箱110内に弁体121が設けら
れ、弁体121を取り付けた弁シャフト122が上方の
弁箱110外へ突き出され、弁シャフト122と弁箱1
10の上端面との間を筒状ベローズ129で気密に接続
し、弁箱110の上部に設けられたシリンダ131のピ
ストンロッド132に接続されている。そして、ピスト
ンロッド132によって弁シャフト122を操作し弁体
121を上下させ傾動させて弁座113に押圧する方式
のものである。すなわち、弁シャフト122の上端に連
結したブロック123に枢軸127が設けられ、その枢
軸127はシリンダー131の側面のガイド溝137に
挿入されている。そして、枢軸127がガイド溝137
の下端にある時に、枢軸127を中心として弁シャフト
122が傾動される。また、弁シャフト122のブロッ
ク123と、ピストンロッド132に一体的なヨーク1
33の垂下部134とが引張ばね139によって結合さ
れており、ブロック123の上面とヨーク133の下面
との間に板状カム135が傾斜して配置されている。
【0005】そして、シリンダー131によってヨーク
133を下降させると、引張ばね139によって結合さ
れているブロック123が下降し、枢軸127がガイド
溝137の下端に至るとブロック123は下降しない
が、ヨーク133は下降を続けて板状カム135が水平
となり、弁シャフト122のブロック123が引張ばね
139に抗して枢軸127の回りに矢印Aの方向に傾動
され、弁体121が矢印Bの方向に移動しシールリング
120を介して弁座113を押圧する。
【0006】(従来例2)また、図15は特開平8−1
28542号公報に開示されている実施例のゲートバル
ブ200の構成を示す図であり、図15のAはその破断
正面図、図15のBは図15のAにおける[B]−
[B]線方向の断面図である。このゲートバルブ200
も開口211を有する弁箱210内に弁体221が設け
られ、弁体221を取り付けた弁シャフト222を上方
の弁箱210外へ突き出させると共に、弁シャフト22
2と弁箱210の上端面との間を筒状ベローズ229で
気密に接続し、弁箱210の上部に設けられたシリンダ
ー231のピストンロッド232によって弁シャフト2
22を操作して弁体221を上下させ傾動させて弁座2
13に押圧する方式のものであるが、従来例1が板状カ
ム135を介して弁シャフト122を傾動させる方式で
あるに対して、従来例2はガイドローラ236によって
傾動させる方式となっている。すなわち、弁シャフト2
22の上半部に固定されたブロック223に枢軸228
が設けられ、その枢軸228はシリンダー231の側面
のガイド溝238に挿入されている。そして、枢軸22
8がガイド溝238の下端にある時に弁シャフト222
が枢軸228を中心として傾動されるようになってい
る。
【0007】その機構は次の如くである。弁シャフト2
22の上端部に設けられた二叉部224にガイドローラ
236が枢支軸235によって軸支されており、ガイド
ロ−ラ236は二叉部224へ上方から挿入されるピス
トンロッド232に貫通して形成された傾斜長穴237
を挿通されることにより、二叉部224のガイドロ−ラ
236を介してピストンロッド232と弁シャフト22
2とが連結されている。そして、ピストンロッド232
と弁シャフト222との間に両者を上下方向へ離隔させ
る伸長ばね239が介装されている。
【0008】そして、ピストンロッド232を下降させ
ると、伸長ばね239を介して弁シャフト222が一体
的に下降され、弁体221が弁座213と対向する位
置、すなわち枢軸228がガイド溝238の下端に至る
と、弁シャフト222およびブロック223は下降を停
止されるが、ピストンロッド232は伸長ばね239を
圧縮して下降しロ−ラ236が弁シャフト222の傾斜
長穴237に沿って移動することにより、弁シャフト2
22が枢軸228を中心として矢印Cで示す方向へ傾動
されて、弁体221が矢印Dで示す方向へ移動され、シ
ールリング220を介して弁座213を押圧する。
【0009】(従来例3)また、図16はゲートバルブ
に採用されることが多い弁体の首振り機構、すなわち、
弁座に対する弁体自体による向きの調整機構を示す図で
ある。すなわち、図16のAは弁胴310に取り付けら
れた弁座部材312の弁座313、および弁シャフト3
22の上端部322tに取り付けられシールリング32
0を備えた弁体321を示す断面図であり、図16のB
は図16のAにおける[B]−[B]線方向の断面図で
ある。弁体321内に形成された空所366へ下方から
挿入された弁シャフト322の上端部322tに回動軸
363が貫通され、その両端部は軸受364によって支
持されており、弁体321は回動軸363の回りに矢印
rで示す方向へ回動されるようになっている。なお、軸
受364はビス365によって弁体321の内面側に固
定されており、空所366は裏蓋367で閉じられてい
る。そして、弁体321が弁座313と対向する位置に
おいて、弁シャフト322が傾動され弁体321が弁座
313へ押圧されるが、この時、弁体321が回動軸3
63の回りに回動し、最も適切な角度となって弁座31
3に当接する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来例1のゲートバル
ブ100は(従来例2のゲートバルブ200も同様であ
る)、弁体121(221)が弁座113(213)に
押圧された閉状態において、シリンダ131(231)
には加圧空気が導入されており、例えば停電事故が発生
すると加圧空気が断たれて弁体121(221)が開と
なり、プロセス内にある全ての半導体装置の処理状態が
規格外となって廃棄対象となるトラブルに至り易い。ま
た従来例1(2)のゲートバルブ100(200)は弁
体121(221)が弁シャフト122(222)に固
定されているので、弁座113(213)と弁体121
(221)との平行度のずれは介装させるシールリング
120(220)の変形によって補償しているが、平行
度のずれが大きい場合には接圧を大にする必要があるほ
か、シールリング120(220)の接圧が不均等な片
当りとなって寿命が短くなり、頻繁な交換を要して製造
設備の稼働率を低下させる。
【0011】また、従来例3のゲートバルブの弁体32
1は、図16のAに示すように、弁体321が弁座31
3へ密着するように傾動軸363の回りに矢印rで示す
方向へ傾動するが、図16のBに示すように、弁体32
1が矢印sで示す方向へ回動する機構は備えていないの
で、組み立て精度の良好でない場合には完全な密閉状態
が得られない。そして、弁体321と弁シャフト322
とに複雑な機械加工と組付を要しコスト高になるほか、
傾動軸363と軸受364とが摺動するので、それに伴
って不純物としての微粒子が発生し易いという問題点を
有している。
【0012】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、弁胴
または弁箱内に弁体の開閉に伴う機械的な摺動部がない
無摺動バルブにおいて、閉時に弁体がロックされてシリ
ンダーの加圧空気が断たれても弁体が開とならないゲー
トバルブ、更には、弁体と弁座との間の平行度を事前に
調整することができるによって、シールリングが片当り
せず、また弁体の開閉時にシールリングと弁座と摺動し
て微粒子を発生することない弁シャフトへの弁体の取付
機構を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1お
よび請求項5の構成によって解決されるが、その解決手
段を説明すれば、請求項1のゲートバルブは、弁胴また
は弁箱の内部の開口の弁座に当接し離隔して前記開口を
開閉する弁体と、弁体を上端部に有し、弁胴または弁箱
との間にベローズを介して、下端部が弁胴または弁箱の
外部へ突き出されており、弁体を上下動させ傾動させて
開口を開閉させる弁シャフトと、弁シャフトを作動させ
るピストンロッドとからなるゲートバルブにおいて、弁
シャフトの下端部における弁座とは反対側に設けられた
シャフト部軸受と、ピストンロッドまたは当該ピストン
ロッドと一体的な他の部材の上端部における弁座側に設
けられたロッド部軸受とを傾斜した姿勢で連結し、弁シ
ャフトが上昇されて弁体が弁座の対向位置で停止された
後に、水平な姿勢とされて弁シャフトを傾動させるリン
クと、弁シャフトに一体的に形成され、弁シャフトに平
行な上下方向のガイド溝に嵌入され、弁シャフトの上下
動を導くと共にガイド溝の上端位置に至り弁シャフトの
傾動軸となるカムフォロアと、一端が弁シャフトの下端
部における弁座とは反対側に設けられたシャフト部係止
具に、他端がピストンロッドの上端部における弁座側に
おいてシャフト部係止具より高い位置に設けられたロッ
ド部係止具に係止されて弁シャフトを支持するスプリン
グとが設けられているバルブである。
【0014】このようなゲートバルブは、ピストンロッ
ドが上昇され、弁シャフトのカムフォロアがガイド溝の
上端に至って弁シャフトが停止された後、更にピストン
ロッドが上昇されて傾斜姿勢のリンクが水平姿勢とされ
ることにより、弁体を開けようとする力は弁シャフトの
傾動軸によって逆向きの力となって水平姿勢のリンクを
水平方向へ押す力となり、ピストンロッドを下降させる
力とはならず、エアシリンダの加圧空気が断たれても閉
状態が維持される。また弁シャフトはスプリングによっ
て支えられているので弁シャフトが上下動する途中では
傾動されない。
【0015】請求項1に従属する請求項2のゲートバル
ブは、カムフォロアが至るガイド溝の上端位置の最上端
部にストッパーとして低弾性率材料が埋め込まれている
バルブである。このようなゲートバルブは、ゲートバル
ブを閉とする際してカムフォロアがガイド溝の上端位置
へ移動される時、カムフォロアは低弾性率材料のストッ
パーに衝突することにより衝撃を避けることができ、カ
ムフォロアやガイド溝を損傷させない。
【0016】請求項3のゲートバルブは、弁胴または弁
箱の内部の開口の弁座に当接し離隔して開口を開閉する
弁体と、弁体を上端部に有し、弁胴または弁箱との間に
ベローズを介して、下端部が弁胴または弁箱の外部へ突
き出されており、弁体を上下動させ傾動させて開口を開
閉させる弁シャフトと、弁シャフトを作動させるピスト
ンロッドとからなるゲートバルブにおいて、弁シャフト
の下端部における弁座とは反対側に設けられたシャフト
部軸受と、ピストンロッドまたは当該ピストンロッドと
一体的な他の部材の上端部における弁座側に設けられた
ロッド部軸受とを傾斜した姿勢で連結し、弁シャフトが
上昇されて弁体が弁座との対向位置で停止された後に、
水平な姿勢とされて弁シャフトを傾動させるリンクと、
弁シャフトに一体的に形成され、前記弁シャフトに平行
な上下方向の第1ガイド溝に嵌入され、前記弁シャフト
の上下動を導くと共に前記第1ガイド溝の上端位置にお
いて前記弁シャフトの傾動軸となるカムフォロアと、前
記カムフォロアに近接して設けられ、前記第1ガイド溝
または該第1ガイド溝に平行な第2ガイド溝に嵌入され
て前記カムフォロアと同時に上下動する副カムフォロア
と、前記カムフォロアが前記第1ガイド溝の上端位置に
至り前記傾動軸となって前記弁シャフトが傾動される時
に、同時に前記傾動軸の回りに移動される前記副カムフ
ォロアの待避部とが設けられているバルブである。
【0017】このようなゲートバルブは、ピストンロッ
ドが上昇され、弁シャフトのカムフォロアがガイド溝の
上端に至って弁シャフトが停止された後、更にピストン
ロッドが上昇されて傾斜姿勢のリンクが水平姿勢とされ
ることにより、弁体を開けようとする力は弁シャフトの
傾動軸によって逆向きの力となり、水平姿勢のリンクを
水平方向へ押す力となり、ピストンロッドを下降させる
力とはならず、エアシリンダの加圧空気が断たれても弁
体の閉状態が維持される。また弁シャフトと一体的なカ
ムフォロアが第1ガイド溝を上下し、同様な副カムフォ
ロアが第1ガイド溝、または当該第1ガイド溝と平行な
第2ガイド溝を同時に上下するので、弁シャフトは上下
動する途中では傾動されず、副カムフォロアが待避部に
陥入することにより傾動される。
【0018】請求項3に従属する請求項4のゲートバル
ブは、カムフォロアが至る第1ガイド溝の上端位置の最
上端部にストッパーとして低弾性率材料が埋め込まれて
いるバルブである。このようなゲートバルブは、ゲート
バルブを閉とする際して、カムフォロアが第1ガイド溝
の上端位置へ移動される時、カムフォロアは低弾性率材
料のストッパーに衝突することにより衝撃を避けること
ができ、カムフォロアや第1ガイド溝を損傷させない。
請求項3に従属する請求項5のゲートバルブは、副カム
フォロアの待避部が第1ガイド溝または第2ガイド溝の
側壁を切り欠いて低弾性率材料が埋め込まれたバルブで
ある。このようなゲートバルブは、副カムフォロアが待
避する時に第1ガイド溝または第2ガイド溝に衝突して
損傷されることはなく、また、弁シャフトを下降させて
ゲートバルブを閉とする際して、待避部の低弾性率材料
が副カムフォロアに反発力を与えて離隔させる。
【0019】請求項6の弁体の取付機構は、弁胴または
弁箱の内部の開口の弁座に当接し離隔して開口を開閉す
る弁体と、弁体を上端部に有し、弁胴または弁箱との間
にベローズを介して、下端部が弁胴または弁箱の外部へ
突き出されており、弁体を上下動させ傾動させて開口を
開閉させる弁シャフトと、弁シャフトを作動させるピス
トンロッドを備えたゲートバルブの弁シャフトへの弁体
の取付機構において、弁体の下端側の中央部から挿入さ
れる弁シャフトの上端部が、弁体の回動を可能に保持す
るための円柱状外周面を少なくとも部分的に備え、かつ
弁座に当接すべき弁体の向きを自在に変更し得るように
弁座側の外周面に突出され弁体の内壁面に当接する凸状
球面部を備えており、円柱状外周面の周りの弁体の回動
と、凸状球面部による弁体の向きの変更とによって弁座
の面に対する弁体の面の平行度を調整した後に、弁体を
前記弁シャフトの前記上端部に固着させる機械的固定部
とからなる取付機構である。このような弁体の取付機構
は、弁シャフトへの弁体の固定を緩めた状態で、弁体を
弁シャフトの上端部の回りに回動させ、弁シャフトの上
端部の外周面から突出された凸状球面部によって弁体の
向きを変え、弁座の面に対する弁体の面の平行度を調整
した上で、弁シャフトへ弁体を機械的に固着させるの
で、介在させるシールリングが片当りせず均等に加圧さ
れて長寿命化し、かつシールリングが弁座と摺動しない
ので使用中に微粒子を発生させない。
【0020】請求項6に従属する請求項7の弁体の取付
機構は、凸状球面部が前記弁シャフトの前記上端部を前
記弁座とは反対側から貫通して螺着されたボルトの先端
に形成されたものである。このような弁体の取付機構
は、凸状球面部が容易に形成され突出の度合いの調整も
簡便に行い得る。請求項1または請求項3に従属する請
求項8のゲートバルブは、弁シャフトへの弁体の取り付
けが請求項6の弁体の取付機構によって行われているバ
ルブである。このようなゲートバルブは、弁シャフトを
上下動させ傾動させる機構がベローズを介して弁胴また
は弁箱の外部にあり、弁体は弁シャフトに固着されてい
るので弁胴または弁箱の内部で微粒子を発生させない。
また、弁体は閉時にロックされるので、エアシリンダの
加圧空気が断たれても閉状態が維持される。
【0021】
【発明の実施の形態】上述したように、本発明のゲート
バルブの一つは、弁胴または弁箱の開口を開閉する弁体
を上端部に有し、弁胴または弁箱との間にベローズを介
して下端部が弁胴または弁箱の外部へ突き出され、弁体
を上下動させ傾動させて開口を開閉させる弁シャフト
と、弁シャフトを作動させるピストンロッドとからなる
ゲートバルブにおいて、ピストンロッドと弁シャフトと
を傾斜した姿勢で連結し、弁シャフトが所定の位置まで
上昇された後に、水平な姿勢とされて弁シャフトを傾動
させるリンクと、ガイド溝に沿って上下して弁シャフト
の上下動を導き、弁体が弁座に対向するガイド溝の上端
位置において傾動される弁シャフトの傾動軸となるカム
フォロアと、上下動の途中で弁シャフトが傾動しないよ
うに支持するスプリングとが設けられているバルブであ
り、他の一つはスプリングを用いずに、カムフォロアと
副カムフォロアを平行して上下動させることによってベ
ンシャフトが上下の途中で傾動させないようにし、弁シ
ャフトが傾動される時に、同時に傾動軸の回りに移動さ
れる副カムフォロアの待避部を設けたバルブである。
【0022】リンクはピストンロッドと弁シャフトとを
直接的に連結してもよく、またピストンロッドと一体的
に上下する他の部材、例えば2本のピストンロッドを直
角な方向のバーで連結し、その連結バーの中心に垂直に
立てたロッドと弁シャフトとをリンクで連結してもよ
い。また、弁シャフトと一体的に形成されたカムフォロ
アを弁シャフトに平行なガイド溝へ嵌入させ上下動させ
て弁シャフトの上下動を案内させると共に、弁シャフト
を上昇させて弁体が弁座に対向する位置に到達した時に
カムフォロアがカイド溝の上端位置にあるようにして弁
体の位置決めが行われるが、その時、カムフォロアはガ
イド溝の上端に衝突するので、カムフォロアやガイド溝
の損傷を避けるためには、ガイド溝の最上端部の側壁に
柔軟な弾性材料を埋め込んでストッパーを設けることが
好ましい。低弾性率材料としては、例えばウレタンゴム
のほか、同等な弾性率を有する各種のゴムないしは合成
樹脂を使用し得る。
【0023】また、ピストンロッドによって弁シャフト
が上昇され、それに伴って一体的なカムフォロアも上昇
するが、カムフォロアがガイド溝の上端位置に到達して
停止されると弁シャフトも上昇を停止される。しかし、
ピストンロッドはなお上昇されることにより、弁シャフ
トの下端部とピストンロッド(またはピストンロッドと
一体的な他の部材)の上端部とを傾斜した姿勢で連結し
ているリンクが水平な姿勢とされ、その時にリンクが弁
シャフトの下端部を弁座とは反対側へ押すようになり、
弁シャフトはガイド溝の上端位置にあるカムフォロアを
傾動軸として傾動される。
【0024】リンクが水平な姿勢とされる迄の途中の段
階で弁シャフトが傾動しないのは、スプリングによって
弁シャフトの下端部を引っ張り上げているからであり、
リンクの水平姿勢化はそのスプリングの張力に抗してピ
ストンロッドがリンクを押し上げることによる。上述し
たように、カムフォロアはガイド溝の上端位置で傾動軸
となるので、少なくともガイド溝の上端は半円形状と
し、カムフォロアも円柱形状とすることが望ましい。な
お、弁シャフトの傾動の目的は弁シャフトを上下させる
時に弁体に装着したシールリングと弁座との摺動を回避
するためであるから、傾動の変位量は1mm以下で十分
であり、弁シャフトの長さにもよるが、傾動角は通常は
1度程度または1度以下としても十分に目的を達成し得
る。
【0025】弁体が大型化し、弁体や弁シャフトの重量
が増大すると、これらを引っ張り上げるスプリングも大
きい張力を有するものを要し、スプリングの張力に抗し
てピストンロッドを作動させるエアシリンダも大径のも
のが必要になる。従って、スプリングに依らずに、上下
動の途中における弁シャフトの傾動を防ぐことができれ
ば好ましいが、それはカムフォロアの他に、傾動軸とは
ならない他の副カムフォロアを設けてガイド溝内を上下
させることによって可能である。副カムフォロアは専用
のガイド溝を設けてもよく、カムフォロアと副カムフォ
ロアとを同一のガイド溝内で上下に並べてもよい。この
場合には、カムフォロアと副カムフォロアのそれぞれが
ガイド溝内で緩みを生じないように同一形状とすること
が必要である。
【0026】しかし、上記のままでは、弁シャフトは傾
動できないので、カムフォロアがガイド溝の上端位置に
至って傾動軸となり弁シャフトが傾動される時に、同じ
くカムフォロアを中心として回転移動される副カムフォ
ロアの待避場所を設ければよい。すなわち、カムフォロ
アがガイド溝の上端位置にある時の副カムフォロアがあ
る位置のガイド溝の周壁に副カムフォロアが入り込み得
る余地を設けておけばよい。単に切り欠きを設けるだけ
でもよいが、切り欠いた箇所に低弾性率材、例えばウレ
タンゴム等を埋め込んでおくことが好ましい。そのこと
により、ガイド溝の周壁がフラットになるほか、必要な
場合には副カムフォロアが陥入して待避することができ
る。なお、上述したように弁シャフトの傾動角は1度程
度または1度以下であり、従って傾動軸となるカムフォ
ロアと副カムフォロアとの間隔にもよるが、副カムフォ
ロアの変位量も1mm以下であり、上記のような待避場
所を設けることによって十分に目的を達成し得る。
【0027】
【実施例】以下、本発明のゲートバルブおよび弁体の取
付機構を実施例により図面を参照して具体的に説明す
る。
【0028】(実施例1)図1は実施例1のゲートバル
ブ1の縦断面図である。そして図2は図1における
[2]−[2]線方向の断面図であり、図3は同じく
[3]−[3]線方向の断面図である。また、図4は図
3の状態から弁シャフト22かカムフォロア47を傾動
軸として傾動されて弁体21が弁座13に当接された状
態を示す。図1〜図4を参照して、ゲートバルブ1は二
点鎖線で示す弁胴10の開口11に取り付けられた弁座
部材12の弁座13と、これに当接し離隔して開閉する
弁体21とからなっている。なお、弁体21は図1に示
すように横長の長方形状であり、図2〜図4に示すよう
にその外周部にはシールリング20が嵌め込まれてい
る。そして弁体21は弁シャフト22の上端部に取り付
けられており、詳しくは後述するが、弁シャフト22は
傾動軸となるカムフォロア47の回りに傾動して弁座1
3と密接する。そして、弁シャフト22は筒状のベロー
ズ29を介して弁胴10の内部から下方の外部へ突き出
されている。弁シャフト22の下端にはエアシリンダ3
1のピストンロッド32が連結されており、弁シャフト
22とピストンロッド32の上半部はその両側がフレー
ム52となっているケーシング51内に収容されてい
る。そして、ケーシング51の底板53にエアシリンダ
31が取り付けられており、ケーシング51の天井板5
4が弁胴10の取付プレート14に取り付けられて全体
が構成されている。なお、図1はピストンロッド32に
よって弁シャフト22およびカムフォロア47が一点鎖
線で示す位置から実線で示す位置まで上昇されている状
態を示す。なお、この位置において弁体21は弁座13
と対向する位置にある。
【0029】図1、図2に示すように、ピストンロッド
32の上端部と弁シャフト22の下端部とはリンク35
で連結されている。すなわち、ピストンロッド32の上
端部には昇降板33が取り付けられており、その昇降板
33の面の弁座13に近い側に設けた軸受34と、弁シ
ャフト22の下端面の弁座13とは遠い反対側に設けた
軸受24とに両端部を軸支されてプレート状のリンク3
5が取り付けられている。また図1において、昇降板3
3の左右の両端部にはカムフォロア取付板42が立てら
れ、それぞれのカムフォロア取付板42には上下に並ぶ
2個のガイド・カムフォロア46がナット43によって
固定されている。そしてガイド・カムフォロア46はフ
レーム52の下半部に上下方向に設けられたガイド溝5
6内に嵌め込まれており、ガイド溝56に沿って上下動
し、ピストンロッド32の上下動を導き円滑化させる。
また、図2に示すように、昇降板33の弁座13に近い
側にはストッパー27が固定されており、後述するが、
弁シャフト22の下端部の押し付けに使用される。
【0030】また図1、図3に示すように、弁シャフト
22の下半部に固定された取付部材23の下端部には、
弁座13とは反対側において、両側方へ係止部28が取
り付けられている。また図1に示すように、昇降板33
のカムフォロア取付板42より内側に係止部取付板37
が立てられており、図3にも示すように、係止部取付板
37の上端部の弁座13に近い側で、上記の係止部28
よりは高い位置に係止部38が設けられている。そし
て、弁シャフト22側の係止部28と、ピストンロッド
32側の係止部38との間に引張スプリング39が装着
されており、弁シャフト22の下端部を引張り上げて支
持し、弁シャフト22の下端部をストッパー27に押し
付けている。
【0031】更には、図1に示すように弁シャフト22
に固定された取付部材23の上端部には左右の両側にそ
れぞれ傾動板44が固定されており、傾動板44の上端
部には円柱形状のカムフォロア47が取り付けられてい
る。そして、カムフォロア47はフレーム52の上半部
の内側に上下方向に形成されたガイド溝57内に嵌入さ
れており、ガイド溝57内を上下方向に移動し、傾動板
44と、傾動板44に一体化されている弁シャフト22
との上下動を案内する。図5のAは図1の左側のガイド
溝57とカムフォロア47とを示す部分拡大図であり、
図5のBは図5のAにおける[B]−[B]線方向の断
面図である。図5のAおよび図5のBは、弁シャフト2
2とは取付部材23を介して一体的な傾動板44の上端
部にナット45で固定されたカムフォロア47が一点鎖
線で示すガイド溝57における下端位置から、ピストン
ロッド32によって上昇され、ガイド溝57の上端位置
に至った場合を示している。なお、ガイド溝57の最上
端の周壁部から天井板54に至る部分にはウレタンゴム
を埋め込んだストッパー55が設けられており、カムフ
ォロア47が上昇時に衝突することによる損傷を防いで
いる。そして、詳しくは後述するが、ガイド溝57の上
端位置において、両側のカムフォロア47が傾動軸とな
って、傾動板44および弁シャフト22が傾動され、弁
体21を弁座13に押圧してゲートバルブ1の開口11
を密閉するようになっている。
【0032】カムフォロア47がガイド溝57の上端位
置に到達するとカムフォロア47を固定している傾動板
44、および傾動板44と一体的な弁シャフト22は上
昇を停止されるが、更にピストンロッド32が図3に示
す引張スプリングの張力に抗して上昇されると、図2に
おいてピストンロッド32の上端部と弁シャフト22の
下端部とを傾斜した姿勢で連結しているリンク35が図
4に示すように水平な姿勢とされる。すなわち、弁シャ
フト22の下端部は図2においてリンク35によって左
方へ押され、傾動軸としてのカムフォロア47の回りに
傾動される。従って、弁シャフト22の上端部は右方、
すなわち、弁座13の方へ傾動され、図4に示すように
弁体21が弁座13とシールリング20を介して密接さ
れてゲートバルブ1は閉とされる。
【0033】このゲートバルブ1が閉とされた図4の状
態において、弁体21を左方へ移動させ開けようとする
力は傾動軸としてのカムフォロア47によって向きを変
えられ、弁シャフト22の下端部が水平な姿勢となって
いるリンク35を右方へ押し付ける力となり、ピストン
ロッド32を下方へ押し下げる力とはならない。すなわ
ち、弁体21はロックされた状態となって開かず、ゲー
トバルブ1は閉状態が維持される。上述したように、弁
シャフト22はカムフォロア47の回りに傾動可能とさ
れているが、引張スプリング39が弁シャフト22を引
張り上げているので、弁シャフト22が上下される途中
では傾動されることはない。なお、エアシリンダ31の
加圧空気が抜かれた時に、弁体21および弁シャフト2
1の自重によってピストンロッド32を下方へ押し下げ
ないのは、弁胴10内が真空であり、ベローズ29を介
し大気圧によって押し付けられているからである。
【0034】ゲートバルブ1を開ける場合には、図4を
参照し、エアシリンダ31によってピストンロッド32
と共に昇降板33を下降させ、引張スプリング39の張
力に抗して、水平な姿勢にあるリンク35を図2に示す
傾斜した姿勢に戻すことにより、僅か傾斜している弁シ
ャフト22は傾動軸としてのカムフォロア47の回りに
戻されて垂直となり、弁体21が弁座13から離隔され
て対向位置へ移動する。そして、更にピストンロッド3
2が下降されることにより、弁体21は弁座13との対
向位置から、図1に一点鎖線で示す下端位置まで下降さ
れて、ゲートバルブ1は開状態とされる。
【0035】また、図6は図2〜図4に示す弁体21、
弁シャフト22、および対向する弁座部材12との部分
拡大断面図、図7は図6の弁体21、弁シャフト22を
上方から見た部分破断平面図であり、図2〜図4と同一
の要素には同一の符号を付している。図6に示すよう
に、弁体21は上端部22tを厚板状に削った弁シャフ
ト22の上方から被せるように挿入されており、弁体2
1の裏面側、すなわち、弁座部材12とは反対側におい
て螺着された上下2本の固定ビス63によって弁シャフ
ト22の上端部22tに固定されている。そして、弁体
21の裏面側の中央に設けた開口部64において、弁シ
ャフト22の上端部22tを貫通し先端部が僅かに突出
するように面調整ボルト65が螺着されており、先端部
は凸状球面部65sとされている。そして、凸状球面部
65sは弁体21の内面側に設けられた耐摩損性の硬質
金属板66に当接しており、固定ビス63を緩めた状態
において、弁体21の面を凸状球面部65sを中心とし
て例えば矢印pで示す方向に回動させて、弁座13の面
に対する弁体21の面を上向きまたは下向きに角度調整
し得るようになっている。
【0036】更には図7に示すように、弁シャフト22
の厚板状の上端部22tは左右の両端22rが円柱面と
されて、弁体21に設けた穴62へ挿入されており、上
記の固定ビス63を緩めた状態において、弁座13の面
と弁体21の面との平行度の僅かの狂いが拡大され易い
弁体21の横長方向の左右を、弁シャフト22の上端部
22tの回りに矢印qで示す方向へ回動させて平行度を
調整することが可能となっている。
【0037】すなわち、実施例1のゲートバルブ1の弁
体21は、弁胴10の弁座部材12含めた全体の組み立
て時において、図6に示す固定ビス63を緩めた状態
で、シールリング20を介して弁体21と弁座13とを
当接させ、シールリング20に均等な接圧がかかるよう
に、弁体21の面を、図6に示すように、面調整ボルト
65の凸状球面部65sを中心として矢印pで示す方向
に回動させ、また図7に示すように、弁体21の面を弁
シャフト22の回りに矢印qで示す方向へ回動させて、
最も好ましい面の向きを求めた後に、固定ビス63を締
め付けて弁体21を弁シャフト22の上端部22tに固
着する。この弁体21の面の向きの調整時に、シーリン
グ20にかかる接圧の均等度は、シールリング20と弁
座13との間に薄い感圧発色紙を挟むことによって容易
に確認し得る。
【0038】そして、上記のようにして弁体21の面の
向きが調整されたゲートバルブ1は実際のプロセス内に
装着され実働されても、その間に弁体21自体が向きを
変えて弁座13との接触状態を調整することはないの
で、従来例3のゲートバルブのように、弁体321の向
きを変える時の摺動によって汚染源となる微粒子を発生
させない。そして、勿論、シールリング20が片当りす
ることや、弁体21の開閉時にシールリング20と弁座
13が摺動することもない。そのほか、既に説明したよ
うに、弁体21を上下動させ、傾動軸としてのカムフォ
ロア47の回りに傾動させる機構は全て弁胴10の外に
あり、摺動する機械的な要素はベローズ29によって弁
胴10の内部とは遮断されているので、機械的に発生し
た微粒子によって弁胴10内を汚染させることはない。
【0039】(実施例2)実施例1のゲートバルブ1は
弁体21および弁シャフト22を引張スプリング39に
よって支持するものであるが、弁体21が大型化し、そ
れに伴って弁体21および弁シャフト22の重量が増大
すると、これらを支持する引張スプリング39も張力の
大きいものを必要とするようになる。この引張スプリン
グ39の張力の増大は、引張スプリング39の張力に抗
してピストンロッド32を上下させるエアシリンダ31
も内径の大きいものを要し、ゲートバルブ1の全体を大
型化させる。従って、実施例1と同様にリンク35によ
る弁体21のロック機構を備え、かつ引張スプリング3
9を有することなく、弁シャフト22を上下動させる途
中において、弁シャフト22がカムフォロア47の回り
に傾動してずり落ちることのない実施例2に示すゲート
バルブ2を開発した。
【0040】図8は実施例2のゲートバルブ2の構成を
示す縦断面であり、図9は図8における[9]−[9]
線方向の断面図、図10は図8における[10]−[1
0]線方向の断面図、図11は図10の状態から弁シャ
フト22が傾動されて弁体21が弁座13に当接された
状態である。実施例1のゲートバルブ1と比較して実施
例2のゲートバルブ2は引張スプリング39を持たない
が、ゲートバルブ2を構成する要素は実施例1のゲート
バルブ1と基本的には同様であるので、共通する要素に
は同一の符号を付して説明は可及的に省略し、以下、主
として異なる部分を詳しく説明する。
【0041】図8、図9、図10に示すように、ゲート
バルブ2は弁胴10の弁座部材12に形成された弁座1
3、弁体21が取り付けられている弁シャフト22、弁
シャフト22を作動させるエアシリンダ31とピストン
ロッド32、弁シャフト22の下端部とピストンロッド
32の上端部を連結する2枚のリンク35’と、その間
にあってリンク35’を軸支する弁シャフト22側の軸
受24’とピストンリンク側の軸受34’等からなり、
弁シャフト22の上下動に伴って、弁シャフト22と一
体的な傾動板44に取り付けられた円柱形状のカムフォ
ロア47がガイド溝57内を上下すること、カムフォロ
ア47がガイド溝57の上端位置に到達し、傾斜板44
および弁シャフト22が上昇を停止された後、なおピス
トンロッド32が上昇されることにより、カムフォロア
47が傾動軸となって弁シャフト22が傾動され弁体2
1が弁座13に当接すること、その時点で傾斜姿勢にあ
ったリンク35が水平姿勢とされて弁体21がロックさ
れることは同様である。
【0042】実施例1のゲートバルブ1ば弁シャフト2
2が上下動する間において、傾動軸としてのカムフォロ
ア47の回りに傾動されることを防ぐために、弁シャフ
ト22の下端部を引張スプリング39で支持するもので
あるに対して、実施例2のゲートバルブ2は傾動板44
のカムフォロア47の下側に同一形状の副カムフォロア
48を取り付けてフレーム52に上下方向に設けたガイ
ド溝57に沿って上下させていることにある。すなわ
ち、弁シャフト22は上下に並んだカムフォロア47と
副カムフォロア48に導かれて上下するので、その途中
ではカムフォロア47の回りに傾動することができな
い。このことによって、実施例のゲートバルブ1のよう
に引張スプリング39で弁シャフト22を引っ張り上げ
る必要がなくなる。しかし、そのままでは弁シャフト2
2が傾動せず、弁体21を弁座13に当接させることが
できない。
【0043】図12は図8における[12]−[12]
線方向の断面図であり、傾動板44の作用を示す拡大図
である。すなわち、図12のAはガイド溝57が形成さ
れたフレーム52を示し、傾動板44が下端位置にあっ
て、傾動板44に取り付けられている同一形状の円柱状
のカムフォロア47と副カムフォロア48とが上下に並
んでガイド溝57内にある状態を示す。なお、図12の
Aにおいてガイド溝57の最上端部の周壁から天井板5
4にかけてウレタンゴムを埋め込んだストッパー55が
設けられ、左方の周壁には同じくウレタンゴムを埋め込
んだ待避部59が設けられている。図12のBは図12
のAにおいて下端位置にあった傾動板44が弁シャフト
22と共に上端位置へ移動され、カムフォロア47を傾
動軸として右方へ傾動された状態を示すが、カムフォロ
ア47がガイド溝57の上端位置に至った時に、共に上
昇する副カムフォロア48がガイド溝57において占め
る位置の左方の周壁にウレタンゴムを嵌め込んだ待避部
59が設けられる。
【0044】すなわち、カムフォロア47がガイド溝5
7の上端に衝突することにより傾動板44、従って弁シ
ャフト22も上昇を停止されるが、この衝突時における
カムフォロア47、ガイド溝57の損傷をさけるために
ストッパー55が設けられている。そしてピストンロッ
ド32が更に上昇されることにより、図9に示した傾斜
した姿勢にあるリンク35を図11に示すように水平な
姿勢とし、弁シャフト22をカムフォロア47の回りに
矢印の方向へ傾動させんとするが、その時点において、
図12のBに示すように、副カムフォロア48が傾動軸
のカムフォロア47を中心として一点鎖線で示す位置か
ら実線で示す位置へ回動されて待避部59へ部分的に陥
入することにより、弁シャフト22が傾動して弁体21
が弁座13に当接する。そして、弁シャフト22が傾動
された状態を示す図11において、弁体21を左方へ移
動させ開けようとする左向きの力は傾動軸としてのカム
フォロア47によって逆向きに向きを変えられ、弁シャ
フト22の下端部が水平な姿勢となっているリンク35
を右方へ押し付ける力となり、ピストンロッド32を下
方へ押し下げる力とはならない。すなわち、エアシリン
ダ31の加圧空気が断たれても弁体21は開かず、ゲー
トバルブ2は閉状態が維持される。
【0045】そして、ゲートバルブ2を開とする場合に
は、図11を参照し、エアシリンダ31によってピスト
ンロッド32と共に昇降板33を下降させ、水平な姿勢
にあるリンク35を図9に示す傾斜した姿勢に戻すこと
により、僅か傾斜している弁シャフト22はカムフォロ
ア47の回りに戻されて垂直となり、弁体21が弁座1
3から離隔されて対向位置へ移動する。そして、更にピ
ストンロッド32が下降されてゲートバルブ2が開とさ
れることは実施例1の場合と同様である。また、実施例
2のゲートバルブ2における、弁体21の弁シャフト2
2への取り付けは実施例1の場合と全く同様であり、弁
座13に対する弁体21の面の平行度は事前の調整され
るが、その説明は省略する。
【0046】そして、実施例2のゲートバルブ2におい
ても、弁体21を上下動させ、カムフォロア47の回り
に傾動させる機構はすべて弁胴10の外にあり、摺動す
る機械的要素はベローズ29によって弁胴10内と遮断
されているので、機械的摺動によって微粒子を発生して
弁胴10の内部を汚染させることはない。また、弁座1
3の面に対する弁体21の面の向きは事前の調整され、
製造工程のライン内に装着され実用されても、その間、
弁体21自体が向きを調整することはないので、当然の
ことながら、その時の摺動による微粒子も発生しない。
【0047】以上、本発明を実施例によって説明した
が、勿論、本発明はこれらによって限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能で
ある。
【0048】例えば実施例1、実施例2においては、弁
胴10に設けられた開口11に対するゲートバルブ1、
2を説明したが、本発明のゲートバルブは従来例1、2
に示したような弁箱と共に設けられるゲートバルブとし
ても適用することができる。また実施例1、実施例2に
おいては、ゲートバルブ1、2は弁体21を上側に備
え、弁体21に取り付けられた弁シャフト22によって
下側から開閉する上向きのゲートバルブ1、2を説明し
たが、下側に弁体を備え、上側から弁シャフトによって
弁体を開閉する下向きのゲートバルブとしてもよく、そ
の場合には実施例1において使用した引張スプリング3
9に代えて弁シャフト22を押し下げる圧縮スプリング
を使用することになる。勿論、横向きのゲートバルブと
してもよい。
【0049】また実施例2においては、同一のガイド溝
57に同一形状のカムフォロア47、副カムフォロア4
8を上下に並べたが、図12と同様な図13に示すよう
に、フレーム52にガイド溝57と平行に副ガイド溝5
8を設けて、カムフォロア47はガイド溝57内で上下
させ、副カムフォロア48’を副ガイド溝58内で上下
させるようにしてもよい。すなわち、図13のAはフレ
ーム52に形成されたガイド溝57と副ガイド溝58に
対し、傾動板44が下端位置にあって、傾動板44に取
り付けられている傾動軸としてのカムフォロア47がガ
イド溝57内にあり、同じく小円柱状の副カムフォロア
48’が副ガイド溝58内に嵌入されている状態を示
す。なお、図13のAにおいて、ガイド溝57の最上端
の周壁部にはウレタンゴムによるストッパー55が設け
られ、副ガイド溝58の右方の周壁上端部には待避部5
9’が設けられている。図13のBは図13のAにおい
て下端位置にあった傾動板44が上端位置へ移動され、
弁シャフト22と共に傾動板44が傾動された状態を示
す。
【0050】すなわち、カムフォロア47がガイド溝5
7の上端位置に至ると傾動板44、従って弁シャフト2
2も上昇を停止されるが、なおピストンロッド32が続
いて上昇されることにより、図11に示すように、傾斜
姿勢にあったリンク35が水平な姿勢とされ、弁シャフ
ト22をカムフォロア47の回りに矢印の方向へ傾動さ
せんとするが、丁度その時点において、図13のBのR
で示す丸印を付した部分の拡大図である図13のCに示
すように、カムフォロア48’が一点鎖線で示す位置か
ら実線で示すように部分的に待避部59’へ陥入するこ
とにより弁シャフト22が傾動して、弁体21が弁座1
3に当接する。
【0051】また実施例1においては1枚のリンク35
を使用し、実施例2においては2枚のリンク35’を使
用したが、リンクの枚数は特に限定されない。また、リ
ンクの形状はプレート状以外のものとしてもよい。
【0052】また実施例1、実施例2においては、横長
の長方形状の弁体21を有するゲートバルブ1、2を例
示したが、弁体の形状はこれ以外の形状、例えば正方形
状や円形状であってもよく、弁体の形状は限定されな
い。また実施例1、実施例2においては、ピストンロッ
ド32の上端部と弁シャフト22の下端部を直接にリン
ク35または2枚のリンク35’で連結する場合を例示
したが、ピストンロッド32と弁シャフト22との間に
第3のロッドを介在させ、第3のロッドと弁シャフト2
2との間をリンク35またはリンク35’で連結するよ
うにしてもよい。
【0053】また実施例1、実施例2においては、エア
シリンダ31を1基のみ有するゲートバルブ1、2を説
明したが、例えば容積的に好ましい場合には、2基のエ
アシリンダを使用して1本の弁シャフトを操作するよう
にしてもよい。また実施例1、実施例2においては、ガ
イド・カムフォロア46、カムフォロア47、副カムフ
ォロア48をフレーム52に設けたカイド溝56、57
または58に嵌め込んで上下させる場合を示したが、ガ
イド溝はフレーム以外の場所、例えばエアシリンダの設
置場所によってはエアシリンダの側壁に設けてもよく、
ガイド溝を設ける場所は限定されない。
【0054】また実施例1、実施例2においては、1本
の弁シャフト22を有するゲートバルブ1、2を示した
が、大型の弁体の場合には2本、3本の弁シャフトが使
用される。本発明はこの様に弁シャフトが複数本のゲー
トバルブにも適用される。
【0055】
【発明の効果】本発明のゲートバルブおよび弁体の取付
機構は以上に説明したような形態で実施され、次に記載
するような効果を奏する。
【0056】請求項1のゲートバルブによれば、弁体を
操作する機構がベローズを介して弁胴または弁箱の外部
に設けられているので、機械的な摺動によって微粒子が
発生しても、弁胴または弁箱の内部を汚染しない。ま
た、弁シャフトとピストンロッドとの間をリンクで連結
し、ゲートバルブの閉時に弁体がロックされるようにし
ているので、エアシリンダ内の加圧空気が断たれても弁
体は閉状態を維持され、ゲートバルブを設置した製造設
備内の秩序は乱されない。更には、弁シャフトをスプリ
ングで支持しているので、弁体が上昇され弁座の対向位
置に到達した時以外に弁シャフトが傾動することはな
い。請求項2のゲートバルブによれば、ガイド溝の最上
端部に低弾性率材によるストッパーが設けられているも
ので、衝突して停止されることによる衝撃を緩和し、カ
ムフォロアとガイド溝の変形や損傷を回避することがで
き、ゲートバルブの長期間にわたる安定した開閉が保証
される。
【0057】請求項3のゲートバルブによれば、弁体を
操作する機構がベローズを介して弁胴または弁箱の外部
に設けられているので、機械的な摺動によって微粒子が
発生しても、弁胴または弁箱の内部を汚染しない。そし
て、弁シャフトとピストンロッドとの間をリンクで連結
してゲートバルブの閉時において弁体をロックさせるの
で、エアシリンダ内の加圧空気が抜けて例えば大気圧と
なっても弁体は閉状態を維持され、ゲートバルブを設置
した製造設備内の秩序は乱されない。更には、弁シャフ
トの上下動を案内すると共に弁シャフトの傾動軸となる
カムフォロアのほかに副カムフォロアを設けて同一のガ
イド溝または平行なカイド溝内を上下させているので、
弁体が上昇され所定の弁座対向位置に到達した時以外に
弁シャフトが傾動することはない。そして、弁体と弁シ
ャフトを支持するスプリングを使用していないので、ス
プリングの張力に抗しての弁シャフトの操作が皆無とな
り、弁体と弁シャフトが大型化しても、エアシリンダの
大型化を抑制し得る。
【0058】請求項4のゲートバルブによれば、第1ガ
イド溝の最上端部に低弾性率材によるストッパーが設け
られているので、カムフォロアが衝突して停止されるこ
とによる衝撃を緩和し、カムフォロア、第1ガイド溝の
変形や損傷を回避することができ、ゲートバルブの長期
間にわたる安定した開閉が保証される。請求項5のゲー
トバルブによれば、副カムフォロアの待避部が低弾性率
材によって形成されているので、ガイド溝の側壁はフラ
ットでカムフォロアの円滑な上下動を保証し、弁シャフ
トの傾動時には副カムフォロアは容易に待避し得る。
【0059】請求項6の弁体の取付機構によれば、弁シ
ャフトへの弁体の固定を緩めた状態で、弁シャフトの上
端部の回りの弁体の回動と、弁シャフトの上端部の弁座
側の外周面に突出された凸状球面部上での弁体の向きの
変更によって、弁座の面に対する弁体の面の平行度を調
整した後に弁体を弁シャフトの上端部に機械的に固着し
得るので、介在させるシールリングが片当りせず均等に
圧縮されることにより長寿命化し、かつシールリングが
弁座と摺動せず微粒子を発生させない。請求項7の弁体
の取付機構によれば、凸状球面部が弁シャフトの上端部
に挿入螺着されるボルトの先端に形成されたものである
ので、製作が容易であり、かつ突出度の調整も可能であ
る。請求項8のゲートバルブによれば、弁体がロックさ
れるのでエアシリンダの加圧空気が断たれても閉状態を
維持するほか、弁シャフトを作動させる機械的要素が弁
胴または弁箱の外部にあり、弁体自体は摺動しないの
で、弁胴または弁箱内に汚染性の微粒子を発生させな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のゲートバルブの縦断面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の断面図で
ある。
【図3】図1における[3]−[3]線方向の断面図で
ある。
【図4】図3の状態から弁シャフトが傾動した状態を示
す図である。
【図5】カムフォロアの作用を示す図であり、Aは図1
の一方のガイド溝部分の拡大図、BはAにおける[B]
−[B]線方向の断面図である。
【図6】本発明の弁シャフトに対する弁体の取付機構を
示す縦断面図である。
【図7】弁体の部分破断平面図である。
【図8】実施例2のゲートバルブの縦断面図である。
【図9】図8における[9]−[9]線方向の断面図で
ある。
【図10】図8における[10]−[10]線方向の断
面図である。
【図11】図10の状態から弁シャフトが傾動した状態
を示す図である。
【図12】カムフォロアの作用を示す図であり、Aは図
8における[12]−[12]線方向の断面図であって
カムフォロアが下端位置にある状態を示し、BはAから
カムフォロアが上端位置へ上昇した状態を示す。
【図13】カムフォロアと副カムフォロアとの配置の変
形例を示す図である。
【図14】従来例1のゲートバルブを示す図であり、A
は縦断面図、BはAにおける[B]−[B]線方向の断
面図である。
【図15】従来例2のゲートバルブを示す図であり、A
は縦断面図、BはAにおける[B]−[B]線方向の断
面図である。
【図16】従来例3における弁シャフトに対する弁体の
取り付けを示す図であり、Aは縦断面図、BはAにおけ
る[B]−[B]線方向の断面図である。
【符号の説明】
1 ゲートバルブ 10 弁胴 13 弁座2 21 弁体 22 弁シャフト 23 取付部材 24 軸受 28 係止部 29 ベローズ 31 エアシリンダ 32 ピストンロッド 33 昇降板 34 軸受 35 リンク 38 係止部 39 引張スプリング 44 傾動板 46 ガイド・カムフォロア 47 カムフォロア 48 副カムフォロア 52 フレーム 57 ガイド溝 58 副ガイド溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁胴または弁箱の内部の開口の弁座に当
    接し離隔して前記開口を開閉する弁体と、前記弁体を上
    端部に有し、前記弁胴または前記弁箱との間にベローズ
    を介して、下端部が前記弁胴または前記弁箱の外部へ突
    き出されており、前記弁体を上下動させ傾動させて前記
    開口を開閉させる弁シャフトと、前記弁シャフトを作動
    させるピストンロッドとからなるゲートバルブにおい
    て、 前記弁シャフトの下端部における前記弁座とは反対側に
    設けられたシャフト部軸受と、前記ピストンロッドまた
    は該ピストンロッドと一体的な他の部材の上端部におけ
    る前記弁座側に設けられたロッド部軸受とを傾斜した姿
    勢で連結し、前記弁シャフトが上昇されて前記弁体が前
    記弁座との対向位置で停止された後に、水平な姿勢とさ
    れて前記弁シャフトを傾動させるリンクと、 前記弁シャフトに一体的に形成され、前記弁シャフトに
    平行な上下方向のガイド溝に嵌入され、前記弁シャフト
    の上下動を導くと共に前記ガイド溝の上端位置に至り前
    記弁シャフトの傾動軸となるカムフォロアと、 一端が前記弁シャフトの下端部における前記弁座とは反
    対側に設けられたシャフト部係止具に、他端が前記ピス
    トンロッドの上端部における前記弁座側において前記シ
    ャフト部係止具より高い位置に設けられたロッド部係止
    具に係止されて前記弁シャフトを支持するスプリングと
    が設けられていることを特徴とするゲ−トバルブ。
  2. 【請求項2】 前記カムフォロアが至る前記ガイド溝の
    前記上端位置の最上端部にストッパーとして低弾性率材
    料が埋め込まれている請求項1に記載のゲ−トバルブ。
  3. 【請求項3】 弁胴または弁箱の内部の開口の弁座に当
    接し離隔して前記開口を開閉する弁体と、前記弁体を上
    端部に有し、前記弁胴または前記弁箱との間にベローズ
    を介して、下端部が前記弁胴または前記弁箱の外部へ突
    き出されており、前記弁体を上下動させ傾動させて前記
    開口を開閉させる弁シャフトと、前記弁シャフトを作動
    させるピストンロッドとからなるゲートバルブにおい
    て、 前記弁シャフトの下端部における前記弁座とは反対側に
    設けられたシャフト部軸受と、前記ピストンロッドまた
    は該ピストンロッドと一体的な他の部材の上端部におけ
    る前記弁座側に設けられたロッド部軸受とを傾斜した姿
    勢で連結し、前記弁シャフトが上昇されて前記弁体が前
    記弁座との対向位置で停止された後に、水平な姿勢とさ
    れて前記弁シャフトを傾動させるリンクと、 前記弁シャフトに一体的に形成され、前記弁シャフトに
    平行な上下方向の第1ガイド溝に嵌入され、前記弁シャ
    フトの上下動を導くと共に前記第1ガイド溝の上端位置
    において前記弁シャフトの傾動軸となるカムフォロア
    と、 前記カムフォロアに近接して設けられ、前記第1ガイド
    溝または該第1ガイド溝に平行な第2ガイド溝に嵌入さ
    れて前記カムフォロアと同時に上下動する副カムフォロ
    アと、 前記カムフォロアが前記第1ガイド溝の上端位置に至り
    前記傾動軸となって前記弁シャフトが傾動される時に、
    同時に前記傾動軸の回りに移動される前記副カムフォロ
    アの待避部とが設けられていることを特徴とするゲ−ト
    バルブ。
  4. 【請求項4】 前記カムフォロアが至る前記第1ガイド
    溝の前記上端位置の最上端部にストッパーとして低弾性
    率材料が埋め込まれている請求項3に記載のゲ−トバル
    ブ。
  5. 【請求項5】 前記待避部が前記第1ガイド溝または前
    記第2ガイド溝の側壁を切り欠いて低弾性率材料が埋め
    込まれたものである請求項3または請求項4に記載のゲ
    −トバルブ。
  6. 【請求項6】 弁胴または弁箱の内部の開口の弁座に当
    接し離隔して前記開口を開閉する弁体と、前記弁体を上
    端部に有し、前記弁胴または前記弁箱との間にベローズ
    を介して、下端部が前記弁胴または前記弁箱の外部へ突
    き出されており、前記弁体を上下動させ傾動させて前記
    開口を開閉させる弁シャフトと、前記弁シャフトを作動
    させるピストンロッドとを備えたゲートバルブの前記弁
    シャフトへの前記弁体の取付機構において、 前記弁体の下端側の中央部から挿入される前記弁シャフ
    トの上端部が、前記弁体の回動を可能に保持するための
    円柱状外周面を少なくとも部分的に備え、かつ前記弁座
    に当接すべき前記弁体の向きを自在に変更し得るように
    前記弁座側の前記外周面に突出され前記弁体の内壁面に
    当接する凸状球面部を備えており、 前記円柱状外周面の回りの前記弁体の回動と、前記凸状
    球面部による前記弁体の向きの変更とによって前記弁座
    の面に対する前記弁体の面の平行度を調整した後に、前
    記弁体を前記弁シャフトの前記上端部に固着させる機械
    的固定部とからなることを特徴とする弁体の取付機構。
  7. 【請求項7】 前記凸状球面部が前記弁シャフトの前記
    上端部を前記弁座とは反対側から貫通して螺着されたボ
    ルトの先端に形成されたものである請求項6に記載のゲ
    −トバルブ。
  8. 【請求項8】 前記弁シャフトへの前記弁体の取り付け
    が請求項6または請求項7の取付機構によって行われて
    いる請求項1から請求項5までの何れかに記載のゲート
    バルブ。
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