JP2001160591A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001160591A
JP2001160591A JP34206499A JP34206499A JP2001160591A JP 2001160591 A JP2001160591 A JP 2001160591A JP 34206499 A JP34206499 A JP 34206499A JP 34206499 A JP34206499 A JP 34206499A JP 2001160591 A JP2001160591 A JP 2001160591A
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insulating film
interlayer insulating
wiring
wirings
pair
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JP34206499A
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Tetsuya Ueda
哲也 上田
Hiroshige Hirano
博茂 平野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接する下層配線間の領域に空孔を有する多
層配線構造において、ショート不良を防止できるように
する。 【解決手段】 半導体基板上の絶縁膜の上に複数の下層
配線113が形成されている。相対的に幅が狭い第1の
配線間スペース114Aを介して隣接する第1の一対の
下層配線113の上にそれぞれ設けられている各ビアコ
ンタクト109は、該第1の一対の下層配線113が延
びる方向に互いにオフセットするように配置されてい
る。複数の下層配線113の上面の上に第1の層間絶縁
膜が形成されており、ビアコンタクト109の上部は第
1の層間絶縁膜の上面から突出している。第1の層間絶
縁膜の上を含む絶縁膜の上に第2の層間絶縁膜が、第1
の配線間スペース114Aに空孔が形成されるように堆
積されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層配線構造を有
する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年目覚ましく進歩した半導体プロセス
技術によって配線又は素子の超微細化及び高集積化が可
能になった結果、ULSIの高性能化が進んできた。し
かし、配線の集積化に伴い、配線における信号の遅延が
デバイスのスピード(動作周波数)を律するようになっ
ている。そのため、いわゆる0.25μm世代以降のU
LSIにおいては、層間絶縁膜の材料として、従来のS
iO2 (比誘電率ε=4.3)に代えて、より比誘電率
が低い材料、例えばフッ素をドーピングしたSiOF
(ε=3.5)、又は有機物を含んだSiO:C(ε=
2.8〜3.2)が使用されようとしている。しかし、
これらの材料には吸湿性や耐熱性の点で問題があるの
で、該材料を使用したプロセスを構築することは困難で
ある。
【0003】そこで、デバイスのスピードに対して特に
影響が大きい配線間の遅延を低減するために、配線間に
形成される絶縁性物質に空孔を意図的に設けることによ
って、配線間の比誘電率を小さくする技術が提案されて
いる(特開昭62−5643号公報)。尚、空孔は空気
によって形成されているため、その比誘電率εは空気と
同じ1.0である。
【0004】以下、この技術について図12を参照しな
がら説明する。
【0005】図12は、従来の半導体装置の断面構造を
示している。
【0006】図12に示すように、半導体装置を構成す
る半導体基板1の上に設けられ、SiO2 からなる絶縁
性物質2中に、第1の配線3、第2の配線4及び第3の
配線5が形成されている。また、絶縁性物質2における
第1の配線3と第2の配線4との間の領域には第1の空
孔6が形成されていると共に、絶縁性物質2における第
2の配線4と第3の配線5との間の領域には第2の空孔
7が形成されている。
【0007】このとき、例えば、第1の配線3と第2の
配線4との間の容量は、第1の配線3と第1の空孔6と
の間の領域の容量と、第1の空孔6自体の容量と、第1
の空孔6と第2の配線4との間の領域の容量とが直列接
続された合計容量に等しいとみなすことができる。ま
た、空孔自体の比誘電率は絶縁性物質2つまりSiO2
の比誘電率の約1/4である。従って、配線間に形成さ
れる絶縁性物質に空孔を設けることによって、配線間の
容量を低減して隣接する配線間における信号の遅延を抑
制できるので、動作マージンが広く、且つ誤動作が生じ
にくい半導体装置を実現できる。また、絶縁性物質とし
てSiOF等の新規材料を用いることなく、配線間の容
量を低減できるので、半導体装置の製造プロセスを低コ
スト化できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
半導体装置の構成によると、下層配線と、該下層配線と
接続されるビアホールとがボーダーレスに設計されてい
る場合、言い換えると、下層配線の配線幅とビアホール
の直径とが同一寸法になるように設計されている場合、
ビアホール形成のためのフォトリソグラフィー工程にお
いて位置ずれが生じると、次のような問題が発生する。
【0009】すなわち、隣接する下層配線間の領域に空
孔を有する層間絶縁膜に、下層配線と接続されるビアホ
ールを形成したときに、ビアホールと空孔とが一体化す
る結果、ビアホールに金属膜を埋め込んでビアコンタク
トを形成すると、該金属膜が空孔にも埋め込まれるの
で、隣接する下層配線同士が接続されてショート不良が
発生する。
【0010】以下、従来の半導体装置の製造方法を用い
た場合に前記の問題が生じる仕組みについて図13
(a)、(b)及び図14(a)〜(c)を参照しなが
ら詳しく説明する。
【0011】まず、図13(a)に示すように、半導体
基板11の上に絶縁膜12を堆積した後、絶縁膜12の
上に複数の下層配線13を形成し、その後、複数の下層
配線13の上を含む絶縁膜12の上に層間絶縁膜14を
形成する。
【0012】このとき、層間絶縁膜14としては、ステ
ップカバレッジが悪い絶縁膜、例えばプラズマCVD法
によって堆積されたSiO2 膜を使用する。これによ
り、隣接する下層配線13間の領域、つまり配線間スペ
ース15に空孔16が形成される。
【0013】次に、図13(b)に示すように、レジス
トエッチバック法又は化学的機械研磨(CMP)法等を
使用して層間絶縁膜14の表面を平坦化する。
【0014】次に、層間絶縁膜14の上にビアホール形
成領域に開口部を有するレジストパターン(図示省略)
を形成した後、該レジストパターンをマスクとして層間
絶縁膜14に対してドライエッチングを行なって、図1
4(a)に示すように、層間絶縁膜14にビアホール1
7を形成する。
【0015】このとき、下層配線13の配線幅18とビ
アホール17の直径19とが同じ寸法であって、且つ、
フォトリソグラフィーによりレジストパターンを形成し
たときにずれ寸法20の位置ずれが発生した場合、ビア
ホール17における下層配線13の上面からずれた部分
が下層配線13の上面よりも下側に深く形成されるの
で、ビアホール17と空孔16とが一体化する。
【0016】次に、図14(b)に示すように、CVD
法を用いてビアホール17にタングステン膜を埋め込ん
で該タングステン膜からなるビアコンタクト21を形成
した後、図14(c)に示すように、層間絶縁膜14の
上にビアコンタクト21を介して下層配線13と接続さ
れる上層配線22を形成する。
【0017】このとき、図14(b)に示す工程におい
てCVD法により堆積されるタングステン膜はステップ
カバレッジが良いので、ビアホール17と一体化した空
孔16にもタングステン膜が埋め込まれる結果、隣接す
る一対の下層配線13がビアコンタクト21を介して互
いに接続されてショート不良が発生する。配線間スペー
ス15の比誘電率を低減するために配線間スペース15
に設ける空孔16を大きくするに伴って、ショート不良
は一層発生しやすくなる。また、前記の位置ずれに起因
してビアホール17を形成するときに絶縁膜12に対し
てまでエッチングが行なわれた場合には、下層配線13
と半導体基板11とがビアコンタクト21を介して互い
に接続されてショート不良が発生する。
【0018】本発明は、隣接する下層配線間の領域に空
孔を有する多層配線構造において、ショート不良を防止
できるようにすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明に係る半導体装置の製造方法は、基板上の
絶縁膜の上に導電膜を堆積する第1の工程と、導電膜の
上に第1の層間絶縁膜を堆積する第2の工程と、第1の
層間絶縁膜に複数のビアコンタクトを、それぞれ導電膜
に達するように形成する第3の工程と、第1の層間絶縁
膜に対してエッチバックを行なって、複数のビアコンタ
クトのそれぞれの少なくとも上面を第1の層間絶縁膜か
ら露出させる第4の工程と、導電膜をパターン化して、
パターン化された導電膜からなり、複数のビアコンタク
トのそれぞれと接続される複数の下層配線を形成すると
共に、前記複数の下層配線の上面の上に第1の層間絶縁
膜を残存させる第5の工程と、半導体基板の上に第2の
層間絶縁膜を堆積する第6の工程と、第2の層間絶縁膜
を平坦化して、複数のビアコンタクトのそれぞれを露出
させる第7の工程と、第2の層間絶縁膜の上に、複数の
ビアコンタクトのそれぞれと接続する複数の上層配線を
形成する第8の工程とを備え、第5の工程は、相対的に
幅が狭い第1の配線間スペースを介して隣接する第1の
一対の下層配線、及び相対的に幅が広い第2の配線間ス
ペースを介して隣接する第2の一対の下層配線を形成す
る工程を含み、第6の工程は、第1の配線間スペースに
空孔が形成されるように第2の層間絶縁膜を堆積する工
程を含み、第3の工程は、複数のビアコンタクトのう
ち、第1の一対の下層配線の上にそれぞれ設けられる各
ビアコンタクトを、第1の一対の下層配線が延びる方向
に互いにオフセットするように配置する工程を含む。
【0020】本発明の半導体装置の製造方法によると、
相対的に幅が狭い第1の配線間スペースを介して隣接す
る第1の一対の下層配線の上にそれぞれ設けられる各ビ
アコンタクトを、該第1の一対の下層配線が延びる方向
に互いにオフセットするように配置しているため、ビア
コンタクトの配置ピッチを拡げてビアコンタクトの密集
を防止することができる。このため、第1の配線間スペ
ースに空孔を形成するため半導体基板上に第2の層間絶
縁膜を堆積したときに、ビアコンタクト同士の間の領域
に第2の層間絶縁膜が入り込みやすくなる一方、ビアコ
ンタクトの少なくとも上面を、下層配線上に形成された
第1の層間絶縁膜から露出させているので、第1の配線
間スペースに形成される空孔の上端をビアコンタクトの
上面よりも低くすることができる。
【0021】従って、第2の層間絶縁膜を平坦化してビ
アコンタクトの上面を露出させたときに、平坦化された
第2の層間絶縁膜の上面において空孔が開口部を形成す
ることを防止できる。その結果、平坦化された第2の層
間絶縁膜の上に、上層配線形成用の導電膜を形成したと
きに、該導電膜が空孔に入り込むことがないので、第1
の配線間スペースを介して隣接する第1の一対の下層配
線が互いに接続されてショート不良が発生する事態、或
いは該第1の一対の下層配線の上にそれぞれ設けられた
各ビアコンタクトが互いに接続されてショート不良が発
生する事態が阻止される。
【0022】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
ると、ビアコンタクト及び下層配線を形成した後、半導
体基板上に第2の層間絶縁膜を堆積して、相対的に幅が
狭い第1の配線間スペースに空孔を形成しているため、
ビアコンタクトと下層配線との間で位置ずれが生じた場
合にも、ビアコンタクトを構成する導電膜が空孔に入り
込むことがないので、第1の配線間スペースを介して隣
接する第1の一対の下層配線が互いに接続されてショー
ト不良が発生する事態が阻止される。
【0023】本発明の半導体装置の製造方法において、
第5の工程は、複数の下層配線を形成した後、絶縁膜の
上部における第1の配線間スペースの下側の領域を除去
する工程を含むことが好ましい。
【0024】このようにすると、第1の配線間スペース
に形成される溝を深くして該溝のアスペクト比を高くす
ることができるため、第7の工程において半導体基板上
に第2の層間絶縁膜を堆積するときに、前記の溝に第2
の層間絶縁膜が一層入り込みにくくなるので、第1の配
線間スペースに形成される空孔の大きさを大きくするこ
とができる。
【0025】本発明に係る半導体装置は、基板上の絶縁
膜の上に形成された複数の下層配線と、複数の下層配線
の上面の上に形成された第1の層間絶縁膜と、第1の層
間絶縁膜の上を含む絶縁膜の上に形成された第2の層間
絶縁膜と、第2の層間絶縁膜の上に形成された複数の上
層配線と、複数の下層配線と複数の上層配線とを接続す
るように形成された複数のビアコンタクトとを備え、複
数の下層配線は、相対的に幅が狭い第1の配線間スペー
スを介して隣接する第1の一対の下層配線、及び相対的
に幅が広い第2の配線間スペースを介して隣接する第2
の一対の下層配線を有し、第2の層間絶縁膜は、第1の
配線間スペースに空孔が形成されるように堆積され、複
数のビアコンタクトは、それぞれその上部が第1の層間
絶縁膜の上面から突出し、複数のビアコンタクトのう
ち、第1の一対の下層配線の上にそれぞれ設けられてい
る各ビアコンタクトは、第1の一対の下層配線が延びる
方向に互いにオフセットするように配置されている。
【0026】本発明の半導体装置によると、相対的に幅
が狭い第1の配線間スペースを介して隣接する第1の一
対の下層配線の上にそれぞれ設けられている各ビアコン
タクトが、該第1の一対の下層配線が延びる方向に互い
にオフセットするように配置されているため、ビアコン
タクトの配置ピッチを拡げてビアコンタクトの密集を防
止することができる。このため、第1の配線間スペース
に空孔を形成するため第1の層間絶縁膜の上を含む絶縁
膜の上に第2の層間絶縁膜を堆積したときに、ビアコン
タクト同士の間の領域に第2の層間絶縁膜が入り込みや
すくなる一方、ビアコンタクトの上部が、下層配線上に
形成された第1の層間絶縁膜の上面から突出しているの
で、第1の配線間スペースに形成される空孔の上端をビ
アコンタクトの上面よりも低くすることができる。
【0027】従って、第2の層間絶縁膜を平坦化してビ
アコンタクトの上面を露出させたときに、平坦化された
第2の層間絶縁膜の上面において空孔が開口部を形成す
ることを防止できる。その結果、平坦化された第2の層
間絶縁膜の上に、上層配線形成用の導電膜を形成したと
きに、該導電膜が空孔に入り込むことがないので、第1
の配線間スペースを介して隣接する第1の一対の下層配
線が互いに接続されてショート不良が発生する事態、或
いは該第1の一対の下層配線の上にそれぞれ設けられた
各ビアコンタクトが互いに接続されてショート不良が発
生する事態が阻止される。
【0028】本発明の半導体装置において、絶縁膜は、
その上部における第1の配線間スペースの下側の領域が
除去されていることが好ましい。
【0029】このようにすると、第1の配線間スペース
に形成される溝を深くして該溝のアスペクト比を高くす
ることができるため、第1の層間絶縁膜の上を含む絶縁
膜の上に第2の層間絶縁膜を形成するときに、前記の溝
に第2の層間絶縁膜が一層入り込みにくくなるので、第
1の配線間スペースに形成される空孔の大きさを大きく
することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法に
ついて、図1(a)〜(d)、図2(a)〜(c)、及
び図3(a)、(b)を参照しながら説明する。
【0031】まず、図1(a)に示すように、予め半導
体能動素子(図示せず)が形成された半導体基板101
の上に、例えば膜厚0.8μmの絶縁膜102を堆積し
た後、該絶縁膜102の上に、例えばアルミニウム膜と
チタン合金膜との積層構造を有する膜厚0.5μmの第
1の金属層103を堆積し、その後、第1の金属層10
3の上に、例えば膜厚1.0μmの第1の層間絶縁膜1
04を堆積する。次に、第1の層間絶縁膜104の上
に、ビアホール形成領域に開口部を有する第1のレジス
トパターン105を形成した後、該第1のレジストパタ
ーン105をマスクとして第1の層間絶縁膜104に対
してドライエッチングを行なって、第1の層間絶縁膜1
04にビアホール106を形成する。
【0032】次に、第1のレジストパターン105をは
く離した後、ビアホール106を含む第1の層間絶縁膜
104の上に全面に亘って、例えばTiN膜とTi膜と
の積層構造を有するアドヒージョンレイヤー(密着層)
107を、ビアホール106が途中まで埋まるように堆
積し、その後、アドヒージョンレイヤー107の上に全
面に亘って、例えばブランケットタングステン法を用い
てタングステン膜108を、ビアホール106が完全に
埋まるように堆積する。次に、アドヒージョンレイヤー
107及びタングステン膜108におけるビアホール1
06の外側に堆積されている部分をドライエッチング又
はCMPにより除去して、図1(b)に示すように、ビ
アホール106に埋め込まれたアドヒージョンレイヤー
107及びタングステン膜108からなるビアコンタク
ト109を形成する。尚、ビアコンタクト109は、後
に形成される複数の下層配線(図2(a)参照)のそれ
ぞれと接続されるように複数形成されるが、図1(b)
〜(d)、図2(a)〜(c)及び図3(a)、(b)
においては簡単のため、ビアコンタクト109を一個だ
け図示している。また、図1(c)、(d)、図2
(a)〜(c)、及び図3(a)、(b)においては、
アドヒージョンレイヤー107及びタングステン膜10
8の図示を省略する。
【0033】次に、図1(c)に示すように、第1の層
間絶縁膜104の膜厚が約0.5μmになるように、第
1の層間絶縁膜104に対して0.5μm程度のエッチ
バックを行なって、ビアコンタクト109の上部を第1
の層間絶縁膜104の上面から突出させる。
【0034】次に、図1(d)に示すように、第1の層
間絶縁膜104及びビアコンタクト109の上に、下層
配線形成領域をマスクする第2のレジストパターン11
0を形成する。尚、図1(d)においては、第2のレジ
ストパターン110がビアコンタクト109に対してず
れ寸法111だけ位置ずれした場合を示している。この
とき、例えば、ビアコンタクト109の直径が0.3μ
mであり、第2のレジストパターン110の幅が0.3
μmであるとすると、ずれ寸法111の許容範囲は最大
0.1μm程度である。
【0035】図4(a)は、ビアコンタクト109と第
2のレジストパターン110との位置関係を示す平面図
である。尚、図4(a)において、第1の層間絶縁膜1
04の図示は省略している。また、図4(a)における
波線の下側に、ビアコンタクト109に対して第2のレ
ジストパターン110が位置ずれしている場合を示し、
比較のため、図4(a)における波線の上側に、ビアコ
ンタクト109に対して第2のレジストパターン110
が位置ずれしていない場合を示している。
【0036】次に、図2(a)に示すように、第2のレ
ジストパターン110をマスクとして、第1の層間絶縁
膜104に対して、酸化膜を除去するためのCF系エッ
チングガスを低温下で使用したドライエッチングを行な
って、第1の層間絶縁膜104をパターン化する。この
とき、ビアコンタクト109における第2のレジストパ
ターン110によりマスクされていない部分(以下、位
置ずれ部分112とする)は、CF系エッチングガスに
よっては除去されない。続いて、第2のレジストパター
ン110又はパターン化された第1の層間絶縁膜104
及びビアコンタクト109をマスクとして、第1の金属
層103に対して、アルミニウム膜を除去するためのC
l系エッチングガスを使用したドライエッチングを行な
って、第1の金属層103からなる複数の下層配線11
3を形成すると共に絶縁膜102における下層配線11
3が形成されていない部分を露出させる。このとき、ビ
アコンタクト109における位置ずれ部分112は、C
l系エッチングガスによっては除去されない。
【0037】図4(b)は、下層配線113とビアコン
タクト109との位置関係を示す斜視図である。尚、図
4(b)において、絶縁膜102及び第1の層間絶縁膜
104の図示は省略している。また、図4(b)におけ
る波線の後側に、ビアコンタクト109に対する第2の
レジストパターン110の位置ずれが生じなかった場合
を示し、図4(b)における波線の前側に、ビアコンタ
クト109に対する第2のレジストパターン110の位
置ずれが生じた場合を示している。すなわち、位置ずれ
していない第2のレジストパターン110を用いて第1
の金属層103をパターニングした場合、ビアコンタク
ト109の全面に亘って、ビアコンタクト109の直径
と同一の幅を有する下層配線113Aが形成される。一
方、位置ずれしている第2のレジストパターン110を
用いて第1の金属層103をパターニングした場合、第
1の金属層103における第2のレジストパターン11
0の下側の部分、及び第1の金属層103におけるビア
コンタクト109の位置ずれ部分112(図2(a)参
照)の下側の部分が残存するので、図4(b)(波線の
前側)に示すような形状を有する下層配線113Bが形
成される。従って、ビアコンタクト109に対する第2
のレジストパターン110の位置ずれの有無に関わら
ず、ビアコンタクト109の全面に亘って下層配線11
3A又は下層配線113Bからなる下層配線113を確
実に形成できるので、下層配線113とビアコンタクト
109との接続不良が防止される。また、図2(a)に
示すように、第1の層間絶縁膜104における第2のレ
ジストパターン110の下側の部分は除去されないの
で、下層配線113上におけるビアコンタクト109が
存在していない部分には第1の層間絶縁膜104が残存
している。言い換えると、下層配線113上には、第1
の層間絶縁膜104又はビアコンタクト109のいずれ
かが必ず存在している。
【0038】以下、図2(a)に示すように、複数の下
層配線113は、相対的に幅が狭い第1の配線間スペー
ス114Aを介して隣接する第1の一対の下層配線11
3と、相対的に幅が広い第2の配線間スペース114B
を介して隣接する第2の一対の下層配線113とを有し
ているものとして説明を行なう。尚、第1の配線間スペ
ース114Aの幅は例えば0.5μm以下であり、第2
の配線間スペース114Bの幅は例えば0.8μm以上
である。
【0039】第1の実施形態の特徴として、第1の配線
間スペース114Aを介して隣接する第1の一対の下層
配線113の上にそれぞれ設けられた各ビアコンタクト
109は、該第1の一対の下層配線113が延びる方向
に互いにオフセットするように配置されている。すなわ
ち、第1の一対の下層配線113の上にそれぞれ設けら
れた各ビアコンタクト109は、第1の一対の下層配線
113が延びる方向に対して垂直な方向(略垂直な方向
を含む)に並ばないように配置されている。
【0040】図5(a)〜(c)は、第1の配線間スペ
ース114Aを介して隣接する第1の一対の下層配線1
13の上にそれぞれ設けられた各ビアコンタクト109
の配置の一例を示す平面図である。尚、図5(a)〜
(c)において、絶縁膜102及び第1の層間絶縁膜1
04の図示は省略している。また、図5(a)におい
て、第1の一対の下層配線113が延びる方向に対して
垂直な方向を一点鎖線で示している。
【0041】図5(a)〜(c)に示すように、第1の
一対の下層配線113の上にそれぞれ設けられた各ビア
コンタクト109を、該第1の一対の下層配線113が
延びる方向に互いにオフセットするように配置すること
により、ビアコンタクト109の配置ピッチを拡げてビ
アコンタクト109を間引き配置できるので、ビアコン
タクト109の密集を防止することができる。
【0042】具体的には、ビアコンタクト109の配置
ピッチとしては、下層配線113の設計ルールに基づき
220〜350nmの範囲内から最適値が選択される。
【0043】また、下層配線113の設計ルールとビア
コンタクト109の設計ルールとが基本的に同一の場合
(例えば、下層配線113の配線幅とビアコンタクト1
09の直径とが同一である場合)、ビアコンタクト10
9の配置ピッチを、下層配線113の設計ルールにおけ
る最小配置ピッチの0.5×√5倍以上に設定する。例
えば、最小配置ピッチ240nmで隣接する第1の一対
の下層配線113の上にそれぞれ設けられた各ビアコン
タクト109の配置ピッチは、約268nm以上に設定
する。
【0044】図6は、最小配置ピッチ(長さL)で隣接
し且つ最小配置ピッチの0.5倍(0.5L)の配線幅
を有する第1の一対の下層配線113の上にそれぞれ設
けられた各ビアコンタクト109が、最小配置ピッチの
0.5×√5倍(0.5×√5L)の配置ピッチで配置
されている様子を示す平面図である。尚、図6におい
て、絶縁膜102及び第1の層間絶縁膜104の図示は
省略している。また、図6において、第1の一対の下層
配線113が延びる方向に対して垂直な方向を一点鎖線
で示していると共に、一方のビアコンタクト109に対
して該垂直な方向に並ぶように設けられた他方のビアコ
ンタクト109を破線で示している。
【0045】図6に示す場合、最小配置ピッチで隣接す
る第1の一対の下層配線113の上にそれぞれ設けられ
た各ビアコンタクト109は、該第1の一対の下層配線
113が延びる方向に最小配置ピッチの0.5倍(0.
5L)の距離だけ互いにオフセットするように配置され
ている。
【0046】次に、図2(b)に示すように、第2のレ
ジストパターン110又はパターン化された第1の層間
絶縁膜104及びビアコンタクト109をマスクとし
て、絶縁膜102に対して、CF系エッチングガスを使
用したドライエッチングを行なって、絶縁膜102の上
部における下層配線113が形成されていない領域を約
0.5μm程度除去する。このようにすると、下層配線
113の高さと第1の層間絶縁膜104の厚さとの合計
が約1.0μmであるため、第2のレジストパターン1
10をはく離すると、第1の配線間スペース114A及
び第2の配線間スペース114Bに、それぞれ深さ約
1.5μmの第1の溝115A及び第2の溝115Bが
形成される。従って、例えば、第1の配線間スペース1
14Aの幅が0.3μmである場合、第1の溝115A
のアスペクトレシオは約5となる。尚、第1の溝115
Aは相対的に高いアスペクトレシオを有し、第2の溝1
15Bは相対的に低いアスペクトレシオを有する。
【0047】次に、図2(c)に示すように、第2のレ
ジストパターン110をはく離した後、半導体基板10
1の上に全面に亘って、例えばプラズマCVD装置を使
用して、プラズマ酸化膜からなる第2の層間絶縁膜11
6を堆積する。
【0048】このとき、相対的に高いアスペクトレシオ
を有する第1の溝115Aの一部又は全部に、第2の層
間絶縁膜116が埋め込まれないようにすることによっ
て、第1の配線間スペース114Aには空孔117を形
成する。一方、相対的に低いアスペクトレシオを有する
第2の溝115Bの全部に、第2の層間絶縁膜116が
埋め込まれるようにすることによって、第2の配線間ス
ペース114Bには空孔を形成しない。
【0049】ところで、第1の実施形態においては、後
の工程(図3(a)参照)においてビアコンタクト10
9をエッチングストッパーとして用いて第2の層間絶縁
膜116を平坦化することにより、ビアコンタクト10
9を露出させる。このとき、平坦化された第2の層間絶
縁膜116の上面において空孔117が開口部を形成す
る事態を回避するため、空孔117の上端をビアコンタ
クト109の上面よりも低くする必要がある。
【0050】一般的に、配線間スペースの幅が広くなる
に従って、該配線間スペースに形成される空孔の上端が
高くなる。これに対して、第1の実施形態においては、
ビアコンタクト109の上部を、下層配線113上に形
成された第1の層間絶縁膜104の上面から突出させて
いると共に、半導体基板101上に第2の層間絶縁膜1
16を堆積して、相対的に幅が狭い第1の配線間スペー
ス114Aのみに空孔117を形成しているので、空孔
117の上端をビアコンタクト109の上面よりも低く
することができる。
【0051】但し、第1の配線間スペース114Aを介
して隣接する第1の一対の下層配線113の上にそれぞ
れ設けられた複数のビアコンタクト109が密集してい
る場合、該複数のビアコンタクト109により囲まれた
領域に第2の層間絶縁膜116が入り込みにくくなるの
で、第1の配線間スペース114Aに形成される空孔1
17の上端がビアコンタクト109の上面と同程度の高
さに達してしまう。
【0052】しかしながら、前述したように(図5
(a)〜(c)参照)、第1の実施形態においては、第
1の一対の下層配線113の上にそれぞれ設けられた各
ビアコンタクト109は、該第1の一対の下層配線11
3が延びる方向に互いにオフセットするように配置され
ている。このため、ビアコンタクト109の配置ピッチ
を拡げてビアコンタクト109を間引き配置できるの
で、ビアコンタクト109の密集を防止することができ
る。従って、ビアコンタクト109同士の間の領域に第
2の層間絶縁膜116が入り込みやすくなるので、第1
の配線間スペース114Aに形成される空孔117の上
端をビアコンタクト109の上面よりも確実に低くする
ことができる。
【0053】次に、図3(a)に示すように、例えば、
ビアコンタクト109をエッチングストッパーとして用
いたCMP法により第2の層間絶縁膜116を平坦化し
て、ビアコンタクト109の上面を露出させる。このと
き、ビアコンタクト109の上面が第1の層間絶縁膜1
04の上面よりも高いため、平坦化された第2の層間絶
縁膜116の上面は第1の層間絶縁膜104の上面より
も高くなる。
【0054】次に、ビアコンタクト109の上を含む第
2の層間絶縁膜116の上に、例えばアルミニウムとチ
タン合金との積層構造からなる第2の金属層(図示省
略)を堆積した後、該第2の金属層の上に、上層配線形
成領域を覆う第3のレジストパターン(図示せず)を形
成し、その後、該第3のレジストパターンをマスクとし
て、第2の金属層に対してドライエッチングを行なっ
て、図3(b)に示すように、第2の金属層からなり、
ビアコンタクト109を介して下層配線113と接続さ
れる上層配線118を形成する。尚、上層配線118
は、複数のビアコンタクト109を介して複数の下層配
線113と接続されるように複数形成されるが、図3
(b)においては簡単のため、上層配線118を一個だ
け図示している。
【0055】このとき、第1の配線間スペース114A
に形成された空孔117の上端が、ビアコンタクト10
9の上面よりも低いので、図3(a)に示す工程におい
て第2の層間絶縁膜116を平坦化してビアコンタクト
109の上面を露出させたときに、平坦化された第2の
層間絶縁膜116の上面において空孔117が開口部を
形成することを防止できる。従って、図3(b)に示す
工程において平坦化された第2の層間絶縁膜116の上
に上層配線形成用の第2の金属層を形成したときに、該
第2の金属層が空孔117に入り込むことがないので、
第1の配線間スペース114Aを介して隣接する第1の
一対の下層配線113が互いに接続されてショート不良
が発生する事態、或いは該第1の一対の下層配線113
の上にそれぞれ設けられた各ビアコンタクト109が互
いに接続されてショート不良が発生する事態が阻止され
る。
【0056】以上に説明したように、第1の実施形態に
よると、相対的に幅が狭い第1の配線間スペース114
Aを介して隣接する第1の一対の下層配線113の上に
それぞれ設けられた各ビアコンタクト109を、該第1
の一対の下層配線113が延びる方向に互いにオフセッ
トするように配置しているため、ビアコンタクト109
の配置ピッチを拡げてビアコンタクト109の密集を防
止することができる。このため、第1の配線間スペース
114Aに空孔117を形成するため半導体基板101
上に第2の層間絶縁膜116を堆積したときに、ビアコ
ンタクト109同士の間の領域に第2の層間絶縁膜11
6が入り込みやすくなる一方、ビアコンタクト109の
上部が、下層配線113上に形成された第1の層間絶縁
膜104の上面から突出しているので、第1の配線間ス
ペース114Aに形成される空孔117の上端をビアコ
ンタクト109の上面よりも低くすることができる。
【0057】従って、第2の層間絶縁膜116を平坦化
してビアコンタクト109の上面を露出させたときに、
平坦化された第2の層間絶縁膜116の上面において空
孔117が開口部を形成することを防止できる。その結
果、平坦化された第2の層間絶縁膜116の上に、上層
配線形成用の導電膜を形成したときに、該導電膜が空孔
117に入り込むことがないので、第1の配線間スペー
ス114Aを介して隣接する第1の一対の下層配線11
3が互いに接続されてショート不良が発生する事態、或
いは該第1の一対の下層配線113の上にそれぞれ設け
られた各ビアコンタクト109が互いに接続されてショ
ート不良が発生する事態が阻止される。
【0058】以下、前記の効果について、第1の配線間
スペース114Aを介して隣接する第1の一対の下層配
線113の上にそれぞれ設けられた複数のビアコンタク
ト109が密集している場合(第1の比較例)と比較し
ながら説明する。尚、第1の比較例において、第1の実
施形態に係る半導体装置と同一の部材には同一の符号を
付すことにより説明を省略する。
【0059】図7(a)は、第1の比較例として第1の
一対の下層配線113の上にそれぞれ設けられた複数
の、具体的には4個のビアコンタクト109が密集して
いる様子を示す平面図であり、図7(b)は、図7
(a)における VII−VII 線の断面図である。尚、図7
(a)において、絶縁膜102、第1の層間絶縁膜10
4及び第2の層間絶縁膜116の図示は省略している。
また、図7(a)において、第1の一対の下層配線11
3が延びる方向に対して垂直な方向を一点鎖線で示して
いる。
【0060】図7(a)、(b)に示すように、第1の
比較例においては、第1の一対の下層配線113の上に
それぞれ設けられた各ビアコンタクト109が、該第1
の一対の下層配線113が延びる方向に対して垂直な方
向に並ぶように配置されている結果、ビアコンタクト1
09の配置ピッチが小さくなって複数のビアコンタクト
109が密集してしまう。このため、図7(b)に示す
ように、複数のビアコンタクト109により囲まれた領
域(ビアコンタクト間領域)に第2の層間絶縁膜116
が入り込みにくくなるので、空孔117におけるビアコ
ンタクト間領域に形成されている部分(以下、ビアコン
タクト間空孔117aとする)の上端がビアコンタクト
109の上面と同程度の高さに達してしまう。
【0061】従って、第1の比較例においては、第2の
層間絶縁膜116を平坦化してビアコンタクト109の
上面を露出させたときに(特に、ビアコンタクト109
の上部がオーバーエッチングされてしまったときに)、
平坦化された第2の層間絶縁膜116の上面においてビ
アコンタクト間空孔117aが開口部を形成してしま
う。その結果、平坦化された第2の層間絶縁膜116の
上に、上層配線形成用の導電膜を形成したときに、該導
電膜がビアコンタクト間空孔117aに入り込むので、
第1の一対の下層配線113が互いに接続されてショー
ト不良が発生したり、或いは、該第1の一対の下層配線
113の上にそれぞれ設けられた各ビアコンタクト10
9が互いに接続されてショート不良が発生したりする。
【0062】尚、第1の比較例においては、ビアコンタ
クト間空孔117a以外の他の空孔117の上端は、ビ
アコンタクト109の上面、つまりビアコンタクト間空
孔117aの上端よりも低い。また、ビアコンタクト1
09の高さが設計値よりも高くなるに伴って、ビアコン
タクト間空孔117aの上端の高さとその他の空孔11
7の上端の高さとの差が拡がる。
【0063】また、第1の実施形態によると、ビアコン
タクト109及び下層配線113を形成した後、半導体
基板101上に第2の層間絶縁膜116を堆積して、相
対的に幅が狭い第1の配線間スペース114Aに空孔1
17を形成しているため、ビアコンタクト109と下層
配線113との間で位置ずれが生じた場合にも、ビアコ
ンタクト109を構成する導電膜が空孔117に入り込
むことがないので、第1の配線間スペース114Aを介
して隣接する第1の一対の下層配線113が互いに接続
されてショート不良が発生する事態が阻止される。
【0064】また、第1の実施形態によると、第1の金
属層103及び第1の層間絶縁膜104を順次形成した
後、第1の層間絶縁膜104にビアコンタクト109を
形成し、その後、該ビアコンタクト109及び下層配線
形成用マスクパターンをマスクとして第1の層間絶縁膜
104及び第1の金属層103を順次パターニングし
て、パターン化された第1の金属層103からなる下層
配線113を形成している。このため、ビアコンタクト
109の全面に亘って下層配線113を形成することが
できるので、ビアコンタクト109と下層配線113と
の接続不良を防止することができる。
【0065】また、第1の実施形態によると、下層配線
113の下地となる絶縁膜102の上部における下層配
線113が形成されていない領域を除去しているため、
言い換えると、絶縁膜102の上部における第1の配線
間スペース114Aの下側の領域を除去しているため、
第1の配線間スペース114Aに形成される第1の溝1
15Aを深くして該第1の溝115Aのアスペクト比を
高くすることができる。このため、第1の配線間スペー
ス114Aに空孔117を形成するため半導体基板10
1上に第2の層間絶縁膜116を堆積するときに、第1
の溝115Aに第2の層間絶縁膜116が入り込みにく
くなるので、第1の配線間スペース114Aに形成され
る空孔117の大きさを大きくすることができる。
【0066】尚、第1の実施形態において、第1の層間
絶縁膜104に対して0.5μm程度のエッチバックを
行なって、ビアコンタクト109の上部を第1の層間絶
縁膜104の上面から突出させたが、これに限られず、
第1の層間絶縁膜104に対してエッチバックを行なっ
て、ビアコンタクト109の少なくとも上面を第1の層
間絶縁膜104から露出させることが好ましい。
【0067】また、第1の実施形態において、下層配線
用の材料(第1の金属層103)又は上層配線用の材料
(第2の金属層)として、アルミニウムとチタン合金と
の積層構造を用いたが、これに限られず、銅等の他の材
料を用いてもよい。第2の層間絶縁膜116として、プ
ラズマ酸化膜を用いたが、これに代えて、埋め込み性能
の良い塗布絶縁膜等を用いてもよい。
【0068】また、第1の実施形態において、半導体基
板101としては、通常のシリコン基板に限られず、多
層配線構造を有する半導体装置に用いることができる基
板、例えば、シリコン基板以外の半導体基板、SOI基
板、又は硝子若しくはプラスチック等からなる絶縁性基
板等を用いてもよい。
【0069】(第2の実施形態)以下、本発明の第2の
実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、
図面を参照しながら説明する。尚、第2の実施形態にお
いて、第1の実施形態に係る半導体装置と同一の部材に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0070】第2の実施形態が第1の実施形態と異なる
点は、上層配線(図3(b)の上層配線118参照)の
構造である。具体的には、第2の実施形態においては、
上層配線の構造として埋め込み構造を用いている。
【0071】また、第2の実施形態に係る半導体装置の
製造方法においては、第1の実施形態に係る半導体装置
の製造方法の図1(a)〜(d)、図2(a)〜
(c)、及び図3(a)に示す工程と同様の処理を行な
うので、図3(a)に示す工程以降の製造方法について
図8(a)、(b)及び図9(a)、(b)を参照しな
がら説明する。但し、第2の実施形態においては、ビア
コンタクト109の高さを若干高くしていると共に、第
2の層間絶縁膜116の膜厚を若干厚くしている。
【0072】まず、図8(a)に示すように、第2の層
間絶縁膜116の上に、上層配線形成領域に開口部を有
する第3のレジストパターン201をフォトリソグラフ
ィーにより形成する。尚、図8(a)においては、第3
のレジストパターン201がビアコンタクト109に対
してずれ寸法202だけ位置ずれした場合を示してい
る。このとき、例えば、ビアコンタクト109の直径が
0.3μmであり、第3のレジストパターン201にお
ける開口部つまり溝部の幅が0.3μmであるとする
と、ずれ寸法202の許容範囲は最大0.1μm程度で
ある。
【0073】次に、第3のレジストパターン201をマ
スクとして、第2の層間絶縁膜116に対してドライエ
ッチングを行なって、図8(b)に示すように、第2の
層間絶縁膜116に深さ0.5μmの配線溝203を形
成した後、第3のレジストパターン201をはく離す
る。
【0074】次に、図9(a)に示すように、配線溝2
03を含む半導体基板101の上に全面に亘って、例え
ばチタン合金からなるアドヒージョンレイヤー(図示省
略)、及びアルミニウム、アルミニウムと銅との合金、
又は銅等からなる第2の金属層204を順次形成する。
第2の金属層204の形成には、真空蒸着法又はCVD
法等が用いられる。
【0075】次に、アドヒージョンレイヤー及び第2の
金属層204における配線溝203の外側に堆積されて
いる部分をCMPにより除去して、図9(b)に示すよ
うに、配線溝203に埋め込まれたアドヒージョンレイ
ヤー及び第2の金属層204からなる上層配線205を
形成する。
【0076】図10は、ビアコンタクト109に対する
第3のレジストパターン201の位置ずれの有無に対応
した、ビアコンタクト109と配線溝203との位置関
係を示す斜視図である。尚、図10における波線の後側
に、ビアコンタクト109に対する第3のレジストパタ
ーン201の位置ずれが生じなかった場合を示し、図1
0における波線の前側に、ビアコンタクト109に対す
る第3のレジストパターン201の位置ずれが生じた場
合を示している。すなわち、位置ずれしていない第3の
レジストパターン201を用いて配線溝203Aを形成
した場合、ビアコンタクト109の直径と同一の幅を有
する配線溝203Aが、その両側壁によりビアコンタク
ト109を挟むように形成される。従って、配線溝20
3Aに金属膜を埋め込んで上層配線205を形成した場
合には、ビアコンタクト109の側面(配線溝203A
の底面よりも上側の部分)の略全体が上層配線205と
接続される。一方、位置ずれしている第3のレジストパ
ターン201を用いて配線溝203Bを形成した場合、
ずれ寸法202(図8(b)参照)の厚さだけビアコン
タクト109の側部が配線溝203Bの壁面つまり第2
の層間絶縁膜116に食い込む。従って、配線溝203
Bに金属膜を埋め込んで上層配線205を形成した場合
には、ビアコンタクト109における第2の層間絶縁膜
116に食い込んでいない部分の側面つまりビアコンタ
クト109の側面(配線溝203Bの底面よりも上側の
部分)の大部分が上層配線205と接続される。
【0077】以上に説明したように、第2の実施形態に
よると、第1の実施形態と同様の効果に加えて、ビアコ
ンタクト109に対する上層配線形成用マスクパターン
(第3のレジストパターン201)の位置ずれの有無に
関わらず、ビアコンタクト109と上層配線205とを
確実に接続できるので、ビアコンタクト109と上層配
線205との接続不良を防止することができる。
【0078】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、
図面を参照しながら説明する。尚、第3の実施形態にお
いて、第1の実施形態に係る半導体装置と同一の部材に
は同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0079】第3の実施形態が第1の実施形態と異なる
点は、第2の層間絶縁膜(図2(c)の第2の層間絶縁
膜116参照)の構造である。具体的には、第2の実施
形態においては、異なる方法によって形成された少なく
とも2種類の絶縁層からなる第2の層間絶縁膜を用いて
いる。
【0080】また、第3の実施形態に係る半導体装置の
製造方法においては、図2(c)に示す工程(第2の層
間絶縁膜堆積工程)を除いて第1の実施形態と同様の処
理を行なうので、第2の層間絶縁膜堆積工程についての
み図11(a)を参照しながら説明する。但し、図3
(b)に示す第1の実施形態における上層配線形成工程
に代えて、図8(a)、(b)及び図9(a)、(b)
に示す第2の実施形態における上層配線形成工程を行な
ってもよい。
【0081】第3の実施形態においては、第2のレジス
トパターン110(図2(b)参照)をはく離した後、
図11(a)に示すように、半導体基板101の上にス
テップカバレッジが相対的に悪い絶縁膜、例えば平行平
板型プラズマCVD装置内でシラン/N2 O系ガスプラ
ズマを用いて堆積されたプラズマ酸化膜(シリコン酸化
膜)からなる下層膜116A(第2の層間絶縁膜116
の下層部分)を堆積し、その後、下層膜116Aの上に
埋め込み性能が相対的に良い絶縁膜、例えばハイデンシ
ティプラズマ(HDP)装置内で半導体基板101にバ
イアス電圧を印加しながら堆積されたプラズマ酸化膜
(シリコン酸化膜)からなる上層膜116B(第2の層
間絶縁膜116の上層部分)を順次堆積する。より詳細
には、まず、相対的に幅が狭い第1の配線間スペース1
14Aに形成された第1の溝115Aの上部を下層膜1
16Aにより実質的に覆いつくした後、相対的に幅が広
い第2の配線間スペース114Bに形成された第2の溝
115Bを上層膜116Bにより埋め込む。
【0082】すなわち、第3の実施形態によると、相対
的に幅が狭い第1の配線間スペース114Aに空孔11
7を確実に形成することができる共に、相対的に幅が広
い第2の配線間スペース114Bに空孔が形成されるこ
とを確実に防止できる。従って、第1の実施形態におい
て説明したように、第1の配線間スペース114Aを介
して隣接する第1の一対の下層配線113の上にそれぞ
れ設けられた各ビアコンタクト109を、該第1の一対
の下層配線113が延びる方向に互いにオフセットする
ように配置することにより、第1の配線間スペース11
4Aに形成される空孔117の上端をビアコンタクト1
09の上面、つまり第2の層間絶縁膜116に対するC
MPによる研磨ラインよりも低くすることができるの
で、第1の実施形態と同様の効果が確実に得られる。
【0083】以下、前記の効果について、第2の層間絶
縁膜116としてステップカバレッジが相対的に悪い単
一の絶縁膜のみを用いた場合(第2の比較例)、及び第
2の層間絶縁膜116として埋め込み性能が相対的に良
い単一の絶縁膜のみを用いた場合(第3の比較例)と比
較しながら説明する。尚、第2及び第3の比較例におい
て、第3の実施形態に係る半導体装置と同一の部材には
同一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0084】図11(b)は、第2の比較例として、ス
テップカバレッジが相対的に悪い単一の絶縁膜を用いた
第2の層間絶縁膜堆積工程を示す断面図である。
【0085】第2の比較例においては、第2の層間絶縁
膜116として、平行平板型プラズマCVD装置内でシ
ラン/N2 O系ガスプラズマを用いることにより堆積さ
れたプラズマ酸化膜を用いる。このようにすると、図1
1(b)に示すように、相対的に幅が狭い第1の配線間
スペース114Aに第1の空孔117Aが形成されると
共に相対的に幅が広い第2の配線間スペース114Bに
第2の空孔117Bが形成される。このとき、第2の配
線間スペース114Bの幅が広いことに起因して、第2
の空孔117Bの上端がビアコンタクト109の上面を
越えてしまう場合がある。その場合、後の工程で第2の
層間絶縁膜116を平坦化してビアコンタクト109の
上面を露出させたときに、平坦化された第2の層間絶縁
膜116の上面において、第2の空孔117Bが開口部
を形成する。その結果、平坦化された第2の層間絶縁膜
116の上に上層配線形成用の導電膜を形成したとき
に、該導電膜が第2の空孔117Bに入り込んでしまう
ため、上層配線に断線不良が発生したり、或いは第2の
配線間スペース114Bを介して隣接する第2の一対の
下層配線113が互いに接続されてショート不良が発生
したりする。
【0086】図11(c)は、第3の比較例として、埋
め込み性能が相対的に良い単一の絶縁膜を用いた第2の
層間絶縁膜堆積工程を示す断面図である。
【0087】第3の比較例においては、第2の層間絶縁
膜116として、ハイデンシティプラズマを用いること
により形成されたプラズマ酸化膜を用いる。このように
すると、図11(c)に示すように、相対的に幅が狭い
第1の配線間スペース114Aに形成された第1の溝1
15Aの底面上及び壁面上にも、第2の層間絶縁膜11
6が堆積されるので、第1の配線間スペース114Aに
形成される空孔117の大きさが小さくなって、配線間
における容量低減効果が減少してしまう。一方、相対的
に幅が広い第2の配線間スペース114Bに形成された
第2の溝115Bは、第2の層間絶縁膜116により完
全に埋め込まれるので、第2の配線間スペース114B
には空孔が形成されない。
【0088】尚、第3の実施形態において、下層膜11
6Aの膜厚及び上層膜116Bの膜厚を調整することに
よって、空孔117の大きさ又は空孔117の上端の高
さを最適化することができる。
【0089】また、第3の実施形態において、下層膜1
16Aとして、平行平板型プラズマCVD装置内でシラ
ン/N2 O系ガスプラズマを用いて堆積されたプラズマ
酸化膜(シリコン酸化膜)を用いたが、これに代えて、
シランガス、酸素ガス及びアルゴンガスを用いて5mm
Torr(約0.665pa)程度の圧力下で堆積され
たシリコン酸化膜等を用いてもよい。
【0090】また、第3の実施形態において、上層膜1
16Bとして、ハイデンシティプラズマ装置内で半導体
基板101にバイアス電圧を印加しながら堆積されたプ
ラズマ酸化膜を用いたが、これに代えて、ポリアリルエ
ーテル等からなる低誘電率有機塗布膜等を用いてもよ
い。上層膜116Bとして低誘電率有機塗布膜を用いた
場合には、配線間の容量をより一層低減することができ
る。
【0091】
【発明の効果】本発明によると、隣接する一対の下層配
線間の領域に形成される空孔の上端をビアコンタクトの
上面よりも低くすることができるので、該空孔を形成す
るために半導体基板上に形成された層間絶縁膜を平坦化
してビアコンタクトの上面を露出させたときに、平坦化
された層間絶縁膜の上面において空孔が開口部を形成す
ることを防止できる。このため、平坦化された層間絶縁
膜の上に、上層配線形成用の導電膜を形成したときに、
該導電膜が空孔に入り込むことがないので、隣接する一
対の下層配線が互いに接続されてショート不良が発生す
る事態、或いは該一対の下層配線の上にそれぞれ設けら
れた各ビアコンタクトが互いに接続されてショート不良
が発生する事態が阻止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図3】(a)、(b)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図4】(a)は本発明の第1の実施形態に係る半導体
装置の製造方法の一工程における、下層配線形成用のレ
ジストパターンの位置ずれの有無に対応した該レジスト
パターンとビアコンタクトとの位置関係を示す平面図で
あり、(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体装
置の製造方法の一工程における、下層配線形成用のレジ
ストパターンの位置ずれの有無に対応した下層配線とビ
アコンタクトとの位置関係を示す斜視図である。
【図5】(a)〜(c)は本発明の第1の実施形態に係
る半導体装置における、相対的に幅が狭い配線間スペー
スを介して隣接する一対の下層配線の上にそれぞれ設け
られた各ビアコンタクトの配置の一例を示す平面図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る半導体装置おけ
る、最小配置ピッチで隣接する一対の下層配線の上にそ
れぞれ設けられた各ビアコンタクトの配置の一例を示す
平面図である。
【図7】(a)は第1の比較例として、相対的に幅が狭
い配線間スペースを介して隣接する一対の下層配線の上
にそれぞれ設けられた複数のビアコンタクトが密集して
いる様子を示す平面図であり、(b)は(a)における
VII−VII 線の断面図である。
【図8】(a)、(b)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図9】(a)、(b)は本発明の第2の実施形態に係
る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の
製造方法の一工程における、上層配線溝形成用のレジス
トパターンの位置ずれの有無に対応した配線溝とビアコ
ンタクトとの位置関係を示す斜視図である。
【図11】(a)は本発明の第3の実施形態に係る半導
体装置の製造方法における第2の層間絶縁膜堆積工程を
示す断面図であり、(b)は第2の比較例としてステッ
プカバレッジが相対的に悪い単一の絶縁膜を用いた第2
の層間絶縁膜堆積工程を示す断面図であり、(c)は第
3の比較例として埋め込み性能が相対的に良い単一の絶
縁膜を用いた第2の層間絶縁膜堆積工程を示す断面図で
ある。
【図12】従来の半導体装置の構造を示す断面図であ
る。
【図13】(a)、(b)は従来の半導体装置の製造方
法の各工程を示す断面図である。
【図14】(a)〜(c)は従来の半導体装置の製造方
法の各工程を示す断面図である。
【符号の説明】
101 半導体基板 102 絶縁膜 103 第1の金属層 104 第1の層間絶縁膜 105 第1のレジストパターン 106 ビアホール 107 アドヒージョンレイヤー 108 タングステン膜 109 ビアコンタクト 110 第2のレジストパターン 111 ずれ寸法 112 位置ずれ部分 113 下層配線 113A 第2のレジストパターン110の位置ずれが
ない場合の下層配線 113B 第2のレジストパターン110の位置ずれが
ある場合の下層配線 114A 第1の配線間スペース 114B 第2の配線間スペース 115A 第1の溝 115B 第2の溝 116 第2の層間絶縁膜 116A 第2の層間絶縁膜の下層膜 116B 第2の層間絶縁膜の上層膜 117 空孔 117a ビアコンタクト間空孔 117A 第1の空孔 117B 第2の空孔 118 上層配線 201 第3のレジストパターン 202 ずれ寸法 203 配線溝 203A 第3のレジストパターン201の位置ずれが
ない場合の配線溝 203B 第3のレジストパターン201の位置ずれが
ある場合の配線溝 204 第2の金属層 205 上層配線 L 下層配線の最小配置ピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH10 HH11 JJ18 JJ19 JJ33 KK08 KK11 KK18 PP09 QQ08 QQ09 QQ10 QQ11 QQ31 QQ37 QQ48 QQ49 RR04 RR29 SS01 SS02 SS15 SS21 TT02 XX15 XX31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上の絶縁膜の上に導電膜を堆積する
    第1の工程と、 前記導電膜の上に第1の層間絶縁膜を堆積する第2の工
    程と、 前記第1の層間絶縁膜に複数のビアコンタクトを、それ
    ぞれ前記導電膜に達するように形成する第3の工程と、 前記第1の層間絶縁膜に対してエッチバックを行なっ
    て、前記複数のビアコンタクトのそれぞれの少なくとも
    上面を前記第1の層間絶縁膜から露出させる第4の工程
    と、 前記導電膜をパターン化して、パターン化された前記導
    電膜からなり、前記複数のビアコンタクトのそれぞれと
    接続される複数の下層配線を形成すると共に、前記複数
    の下層配線の上面の上に第1の層間絶縁膜を残存させる
    第5の工程と、 前記半導体基板の上に第2の層間絶縁膜を堆積する第6
    の工程と、 前記第2の層間絶縁膜を平坦化して、前記複数のビアコ
    ンタクトのそれぞれを露出させる第7の工程と、 前記第2の層間絶縁膜の上に、前記複数のビアコンタク
    トのそれぞれと接続する複数の上層配線を形成する第8
    の工程とを備え、 前記第5の工程は、相対的に幅が狭い第1の配線間スペ
    ースを介して隣接する第1の一対の下層配線、及び相対
    的に幅が広い第2の配線間スペースを介して隣接する第
    2の一対の下層配線を形成する工程を含み、 前記第6の工程は、前記第1の配線間スペースに空孔が
    形成されるように第2の層間絶縁膜を堆積する工程を含
    み、 前記第3の工程は、前記複数のビアコンタクトのうち、
    前記第1の一対の下層配線の上にそれぞれ設けられる各
    ビアコンタクトを、前記第1の一対の下層配線が延びる
    方向に互いにオフセットするように配置する工程を含む
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第5の工程は、前記複数の下層配線
    を形成した後、前記絶縁膜の上部における前記第1の配
    線間スペースの下側の領域を除去する工程を含むことを
    特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上の絶縁膜の上に形成された複数の
    下層配線と、 前記複数の下層配線の上面の上に形成された第1の層間
    絶縁膜と、 前記第1の層間絶縁膜の上を含む前記絶縁膜の上に形成
    された第2の層間絶縁膜と、 前記第2の層間絶縁膜の上に形成された複数の上層配線
    と、 前記複数の下層配線と前記複数の上層配線とを接続する
    ように形成された複数のビアコンタクトとを備え、 前記複数の下層配線は、相対的に幅が狭い第1の配線間
    スペースを介して隣接する第1の一対の下層配線、及び
    相対的に幅が広い第2の配線間スペースを介して隣接す
    る第2の一対の下層配線を有し、 前記第2の層間絶縁膜は、前記第1の配線間スペースに
    空孔が形成されるように堆積され、 前記複数のビアコンタクトは、それぞれその上部が前記
    第1の層間絶縁膜の上面から突出し、 前記複数のビアコンタクトのうち、前記第1の一対の下
    層配線の上にそれぞれ設けられている各ビアコンタクト
    は、前記第1の一対の下層配線が延びる方向に互いにオ
    フセットするように配置されていることを特徴とする半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁膜は、その上部における前記第
    1の配線間スペースの下側の領域が除去されていること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
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