JP2001158914A - 二方向性珪素鋼板の製造方法 - Google Patents

二方向性珪素鋼板の製造方法

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JP2001158914A
JP2001158914A JP34059599A JP34059599A JP2001158914A JP 2001158914 A JP2001158914 A JP 2001158914A JP 34059599 A JP34059599 A JP 34059599A JP 34059599 A JP34059599 A JP 34059599A JP 2001158914 A JP2001158914 A JP 2001158914A
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rolling
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hot
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Toshiro Tomita
俊郎 富田
Naoyuki Sano
直幸 佐野
Shigeo Kaminotani
繁雄 上野谷
Yutaka Kanzaki
豊 神崎
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 {100}<001>集合組織の集積度が高
い二方向性珪素鋼板の効率的で安価な製造方法を提供す
る。 【解決手段】 C:0.020〜0.20%、SiとM
nを(Si+0.5Mn)≦5.0および(Si−0.
5Mn)≧1.5なる関係式を満たす鋼を2.5mm以
下の厚さに熱間圧延し、30〜80%の圧下率で0.5
0mm以下の厚さに中間焼鈍を含まないで冷間圧延し、
該冷間圧延鋼板間に、脱炭促進物質もしくは脱炭促進物
質と脱Mn促進物質を含有する焼鈍分離材を介在させて
焼鈍する。熱間圧延時に、圧延ロールと鋼板間の摩擦係
数が0.15以下となるように潤滑圧延するか、熱間圧
延後の鋼板に再結晶温度以上に加熱する焼鈍を施した後
冷間圧延すればなおよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気特性に優れた
二方向性珪素鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電動機、発電機、変圧器などの
磁心材料には珪素鋼板(電磁鋼板)が用いられている。
この珪素鋼板には、交流磁界中で磁気的なエネルギー損
失が少なく、実用的な磁界中での磁束密度が高いという
磁気特性が求められている。これらの特性を高めるに
は、鋼の電気抵抗を高め、磁化容易方向である立方晶の
<001>軸を使用磁界方向に集積させることが有効と
されている。
【0003】図1は珪素鋼板の結晶集合組織の模式図で
あり、図1(a)は{110}面が板面に平行で、<0
01>軸が圧延方向に集積した組織の模式図であり、図
(b)は{100}面が板面に平行で、圧延方向と幅方
向に<001>軸が集積した組織の模式図である。図1
(a)の{110}<001>集合組織を有する鋼板は
巻き鉄心を用いる変圧器の鉄心のように、圧延方向のみ
に磁束が流れる用途に適する。このような集合組織を持
つ珪素鋼板は一方向性珪素鋼板と称される。
【0004】図1(b)の{100}<001>集合組
織を有する珪素鋼板は圧延方向と板幅方向の二方向に同
様に優れた磁気特性を示すため巻き鉄心を用いたトラン
スに加え、積み鉄心を用いたトランスの鉄心のように圧
延方向と板幅方向に磁束が流れる用途や回転機の鉄心に
も好適である。このような{100}<001>集合組
織を持つ珪素鋼板は二方向性珪素鋼板(電磁鋼板)と称
される。
【0005】二方向性珪素鋼板を製造する方法として、
脱炭、もしくは脱炭と脱Mnを生じさせる高温焼鈍を利
用した製造方法が開示されている。
【0006】特開平9−20966号公報には、Si:
0.2〜6.5%、Mn:0.03〜2.5%を含有
し、板面に平行な方向の{100}面方位が方向配向性
のないものの10倍以上の集合組織を有し、Mn濃度が
板厚の表面に向かって特定の割合で減少する脱Mn層を
有する無方向性または二方向性電磁鋼板が開示されてい
る。
【0007】上記公報では、Cを0.01〜1.0%含
有し、SiとMnを上記範囲で含有する熱間圧延鋼板を
冷間圧延した後、脱炭促進材または脱炭促進材と脱Mn
促進材を混合した焼鈍分離材を鋼板間に挟み、コイル状
または積層状態にして焼鈍するものである。上記公報で
は、冷間圧延を、中間焼鈍を含む2回以上の圧延とする
ことにより二方向性電磁鋼板が得られることが開示され
ている。
【0008】WO98/20179号公報には、Cを
0.02〜0.2%含有し、SiとMnの含有量が特定
の関係式を満足する化学組成を有する熱間圧延鋼板に、
750℃以上で、かつ急速加熱する中間焼鈍を含む複数
回の冷間圧延を施し、得られた鋼板に焼鈍分離材を用い
て減圧下で焼鈍を施す二方向性電磁鋼板の製造方法が開
示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法におい
ては、最終の脱炭焼鈍または脱炭脱Mn焼鈍時に{10
0}<001>集合組織を十分に発達させるために、熱
間圧延鋼板には中間焼鈍を挟む複数回の冷間圧延を施す
ことが求められていた。このため、製造工程が複雑で生
産効率が低く、製造コストも低くないという問題があっ
た。
【0010】本発明の目的は上記問題点を解決し、{1
00}<001>集合組織の集積度が高い二方向性珪素
鋼板の効率的で安価な製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Cを0.
02〜0.2質量%含有し、SiとMnの含有量が質量
%でSi(%)+0.5Mn(%)≦5.0、Si
(%)−0.5Mn(%)≧1.5なる関係を満足する
鋼を用いて二方向性電磁鋼板を製造する際の、集合組織
の発達に対する製造条件の影響を種々研究した結果、以
下に述べるような新たな知見を得た。
【0012】(a)冷間圧延圧下率を高くすると最終焼
鈍時に{100}<001>方位粒に代わって{10
0}<021>や{100}<011>方位の結晶粒が
成長するために圧延方向と板幅方向の磁気特性が劣化
し、良好な二方向性特性が得られない。冷間圧下率を8
0%以下に制限することにより、中間焼鈍をおこなわな
いで冷間圧延するいわゆる1回冷間圧延方式であっても
最終焼鈍時に{100}<001>方位の再結晶の成長
が得られる。
【0013】(b)最終製品の厚さは、最終焼鈍におい
て{100}<001>方位の発達を十分に生じさせる
ため、さらに同焼鈍で脱炭を効率的に行うため、また渦
電流損失を低下させて製品の鉄損特性を向上させるため
に、0.50mm以下とするのがよい。冷間圧延圧下率
を80%以下に制限し、かつ、最終製品の厚さを0.5
0mm以下にするには、熱間圧延鋼板の厚さを2.5m
m以下に制限するのがよい。
【0014】(c)熱間圧延を潤滑圧延とし熱間圧延鋼
板表面近傍での剪断変形の量を軽減することも{10
0}<001>方位組織を発達させるのに効果的であ
る。この理由は、冷間圧延素材の表層に大きな剪断変形
が加えられていると、最終焼鈍において板表層部に{1
00}<001>方位粒に加えて<001>軸の向きが
種々の方向に分散した結晶粒が発生し、これらが最終焼
鈍中に鋼板内部に向かって成長するため{100}<0
01>方位への集積度が高くならないことによる。
【0015】(d)冷間圧延前の熱間圧延鋼板を予め焼
鈍しておくことが最終焼鈍における{100}<001
>方位組織の発達を促進させる。冷間圧延工程で中間焼
鈍をおこなわない場合には、熱間圧延で受けた剪断変形
の影響が冷間圧延後にも強く残りやすい。冷間圧延前の
熱間圧延鋼板を予め焼鈍することにより、上記したよう
な熱間圧延履歴の影響を除くことができる。
【0016】本発明はこれらの研究結果を基にして完成
されたものであり、その要旨は下記(1)〜(3)に記
載の二方向性珪素鋼板の製造方法にある。
【0017】(1)質量%でCを0.020〜0.20
%含有し、SiとMnの含有量が質量%でSi(%)+
0.5Mn(%)≦5.0およびSi(%)−0.5M
n(%)≧1.5なる関係式を満たす鋼を2.5mm以
下の厚さに熱間圧延する熱間圧延工程と、得られた熱間
圧延鋼板を30〜80%の圧下率で0.50mm以下の
厚さに中間焼鈍を含まないで圧延する冷間圧延工程と、
得られた冷間圧延鋼板を、脱炭促進物質もしくは脱炭促
進物質と脱Mn促進物質とを含有する焼鈍分離材を鋼板
間に介在させて焼鈍する最終焼鈍工程とを有することを
特徴とする二方向性珪素鋼板の製造方法。
【0018】(2)前記熱間圧延工程が、圧延ロールと
鋼板間の摩擦係数が0.15以下となるように潤滑剤を
供給しつつ圧延することからなるものであることを特徴
とする上記(1)に記載の二方向性珪素鋼板の製造方
法。
【0019】(3)熱間圧延後の鋼板に再結晶温度以上
に加熱する焼鈍を施した後冷間圧延することを特徴とす
る上記(1)または(2)に記載の二方向性珪素鋼板の
製造方法。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を詳細に述べ
る。なお、以下に記す%表示は質量%を意味する。
【0021】(a)鋼の化学組成 C:本発明の製造方法では、最終焼鈍時に脱炭反応を利
用して鋼板の集合組織制御をおこなう。これに必要な脱
炭反応をおこなわせるために、最終焼鈍に供する鋼板の
C含有量は0.020%以上とする。好ましくは0.0
30%以上、より好ましくは0.040%以上である。
C含有量を過度に高くすると(α+γ)2相域温度の上
限が低くなり、焼鈍温度の上限が低く制限されるため、
脱炭終了までの最終焼鈍時間が長くなり、生産性を損な
う。また、過度にC含有量が増すと鋼が脆化し素材の圧
延が困難になる。このような不都合を避けるためにC含
有量は0.20%以下とする。好ましくは0.10%以
下、より好ましくは0.08%以下である。
【0022】製品の磁気特性を劣化させないために、最
終焼鈍後のC含有量は少ない程よい。好ましくは0.0
05%未満、より好ましくは0.003%以下、さらに
好ましくは0.002%以下である。
【0023】SiおよびMn:SiとMnにはいずれも
鋼の電気抵抗を高めて渦電流損失を低減する作用があ
る。また、SiとMnは鋼の加工性や高温での相状態に
影響する。Si含有量が増すと鋼の加工性を損ない、冷
間圧延が困難となる。MnもSi程ではないが鋼の加工
性を損なう作用がある。冷間圧延性を確保するためにS
iとMnは、式:Si(%)+0.5Mn(%)で計算
される値が5.0以下になる範囲で含有させる。好まし
くは前記式で計算される値が4.5以下である。
【0024】本発明の製造方法の好適態様での最終焼鈍
は、鋼板の少なくとも表層部における結晶組織がγ単相
組織とならない温度域でおこなう。昇温過程や均熱中に
鋼板表層部がγ単相になると、その後の過程で成長する
{100}<001>方位の成長核が消滅し、{10
0}<001>集合組織の成長が阻害される。脱炭また
は脱炭と脱Mn完了後は鋼板全体がα相単相組織となる
温度域となるようにする。従って効率よく焼鈍するに
は、高温域においても鋼のα相が安定していることが望
ましい。
【0025】Siは高温域でのα相を安定させる作用が
ある。他方Mnはγ域を拡大しα相の安定性を低下させ
る作用がある。α相の安定性に対するこれらの元素の作
用は式:Si(%)−0.5Mn(%)で表すことがで
きる。本発明では、SiとMnの含有量は、式:Si
(%)−0.5Mn(%)で計算される値が1.5以上
となる範囲で含有させる。好ましくは1.8以上、より
好ましくは2.0以上である。
【0026】Mnは必須元素ではないが、最終焼鈍にお
いて脱Mnを生じさせることにより{100}集合組織
の形成が促進される効果が得られるため含有させるのが
好ましい。含有させる場合には、好ましくはMnを上記
2つの式の範囲内で0.4%以上、より好ましくは0.
6%以上含有させる。
【0027】Al:必須元素ではないが、鋳込み時の鋳
片の健全性を確保したり、NをAlNなどの形で析出物
として固定し無害化する作用があるのでAlを含有させ
ても構わない。しかしながらAl含有量が過度に増すと
最終焼鈍時に鋼板表面でAlが選択択酸化され、これに
より集合組織の発達が阻害される。これを避けるために
Alを含有させる場合でもその上限は0.1%以下とす
るのがよい。より好ましくは0.01%以下である。
【0028】Cr、Co:必須元素ではないが、これら
の元素はα−フェライト中に固溶して鋼の電気抵抗を高
め、鉄損を低減する作用がある。また、Coには鋼の飽
和磁束密度を高くする作用もある。このような効果を得
るためにこれらの元素を含有させても構わない。しかし
ながらCoは、高価であるうえ、過度に含有させると磁
歪が増すので含有させる場合でも1.0%以下とするの
がよい。Crは炭化物を生成する強い傾向を持ち、最終
焼鈍での脱炭を遅延させる作用があるので含有させる場
合でも0.50%以下とするのがよい。
【0029】S、Sb:これらの元素は必須元素ではな
いが、最終焼鈍時に鋼板表面の{100}面の表面エネ
ルギーを低下させ、{100}<001>方位粒の成長
を促進する作用があるので含有させても構わない。しか
しながらこれらの元素の含有量が過度に増すと鋼が脆化
するので、含有させる場合でもそれぞれ0.03%以下
とするのがよい。すなわち、本発明の製造方法の基本と
する鋼の化学組成は、Cを0.020〜0.20%含有
し、SiとMnの含有量がSi(%)+0.5Mn
(%)≦5.0およびSi(%)−0.5Mn(%)≧
1.5なる関係を満たすものである。Mnは必須元素で
はなく、Si含有範囲は1.5%以上、5.0%以下で
ある。鋼には上記元素に加えて、Alを0.1%以下、
Crを0.50%以下、Coを1.0%以下を含有させ
ても構わない。さらには、上記に加えて、SおよびSb
をそれぞれ0.03%以下含有させても構わない。上記
以外はFeおよび不可避的不純物である。
【0030】(b)圧延方法 本発明の製造方法では、上記の化学組成を有する鋼を熱
間圧延する熱間圧延工程、冷間圧延する冷間圧延工程、
および、脱炭促進物質もしくは脱炭促進物質と脱Mn促
進物質を含有する焼鈍分離材をコイル状もしくは積層状
にした鋼板間に介在させて焼鈍する最終焼鈍工程を有す
る。
【0031】熱間圧延工程:熱間圧延に供する鋼片の製
造方法は特に限定しない。該鋼片は溶鋼を鋳造して得ら
れる鋳塊、連続鋳造して得られるスラブ、あるいはスト
リップキャスティングによる薄鋳片など、公知のものを
用いることができる。生産性が優れる連続鋳造スラブや
ストリップキャスティングによる薄鋳片を用いることが
好ましい。
【0032】熱間圧延:熱間圧延前には、鋼の圧延抵抗
を低下させたり鋼中の元素の偏積を低減させるなどの目
的から、必須ではないが、鋼片を900℃以上に加熱し
ておくのが望ましい。上記加熱温度の上限は、酸化減量
を抑制し、結晶組織の過度な粗大化を防止するために1
400℃以下とするのがよい。
【0033】鋼片は、加熱された後、連続式圧延機やレ
バース圧延機など公知の熱間圧延機により熱間圧延され
る。
【0034】後程述べるように、本発明では冷間圧延時
の圧下率を30〜80%の範囲とし、最終製品の厚さを
0.50mm以下に制限するが、これらを実現するため
に熱間圧延鋼板の厚さは2.5mm以下とする。熱間圧
延鋼板の厚さの下限は特に限定しない。最終製品の厚さ
に応じて必要とされる熱間圧延鋼板の厚さは変化するた
め、熱間圧延鋼板の厚さの下限は特に限定しない。例え
ば最終製品の厚さを0.20mmとする場合には、冷間
圧下率を30%以上とするために熱間圧延鋼板の厚さは
0.29mm以上とする必要がある。
【0035】一般に熱間圧延はロールと鋼板との間の摩
擦が大きく、板の表層部に強い剪断変形が生じる。これ
により熱間圧延鋼板の表層部と内部では鋼の結晶組織や
集合組織が大きく異なる。例えば、ロールと鋼板との間
の摩擦が大きい場合には、鋼板表層部では{110}を
板面と並行とする集合組織成分が強く、内部では{11
1}集合組織が強く発達する。
【0036】本発明の二方向性珪素鋼板の製造方法にお
いては、最終焼鈍時の{100}<001>集合組織の
発達を促進させるために、熱間圧延鋼板の表層部では
{100}面方位や{111}面方位が発達した集合組
織とする。そのためには熱間圧延時のロールと鋼板間の
摩擦を減少させ、鋼板表層部での剪断変形を軽減するこ
とが好ましい。通常、潤滑しないで熱間圧延する場合の
摩擦係数は0.3〜0.4前後であるが、上記剪断変形
を軽減するためにロールと板の間には潤滑剤を供給し、
その摩擦係数を0.15以下とすることが好ましい。よ
り好ましくは0.12以下である。
【0037】上記以外の熱間圧延条件は特に限定する必
要はなく、公知の条件でおこなって構わない。例えば熱
間圧延機は公知のタンデム圧延機やレバース圧延機が使
用でき、熱間圧延時の圧延終了温度は任意であり、圧延
荷重を低減する観点から鋼のA1点以上とするのが望ま
しいが、これに限定する必要はなく、A1点以下であっ
ても構わない。
【0038】熱間圧延板焼鈍:必須ではないが、熱間圧
延後、冷間圧延に供する前に、熱間圧延鋼板に焼鈍を施
しておくのが望ましい。これにより、最終焼鈍における
{100}<001>集合組織の発達を促進することが
できる。熱間圧延板焼鈍温度は再結晶温度以上の温度で
焼鈍することが好ましい。より好ましくは800℃以上
である。焼鈍温度の上限は1150℃以下とするのがよ
い。焼鈍時間は再結晶が十分に生じる時間であればよ
く、また、焼鈍温度が高温ほど短時間でよい。例えば焼
鈍温度が1000℃であれば10秒間〜5分間程度で十
分である。
【0039】冷間圧延工程:電磁鋼板としての板厚、平
坦度を確保するため、さらに最終焼鈍の過程で組織を微
細化させると共にフェライト結晶の再結晶により生成さ
れる{100}<001>方位成長核の密度を増加させ
るために、上記の熱間圧延を経た鋼板に冷間圧延を施
す。
【0040】冷間圧延圧下率は30%以上80%以下と
する。冷間圧延圧下率が30%に満たない場合には、板
厚精度を確保することが困難になることに加えて、最終
焼鈍時の再結晶初期に十分に組織が微細化されず、最終
焼鈍時の{100}<001>方位粒の成長がこれによ
って妨げられるとともに、最終焼鈍後の組織も過度に粗
大化する。
【0041】冷間圧延圧下率が80%を超えると最終焼
鈍時に{100}<001>方位粒に代わって{10
0}<021>や{100}<011>方位の結晶粒が
成長する ようになり、圧延方向と板幅方向の磁気特性
が劣化する。本発明の製造方法のよ れば、冷間圧延圧
下率を低く制限しているので上記の好ましくない方位の
結晶粒 の成長がなく、従来必要とされていた冷間圧延
途中での中間焼鈍を施さなくても 最終焼鈍後には良好
な{100}<001>集合組織を備え、優れた二方向
特性 を備えた鋼板を製造することができる。最終焼鈍
時の{100}<001>方位 粒の成長をより強くさ
せるためには、冷間圧延圧下率を40%以上75%以下
と することが好ましい。
【0042】製品板厚は、最終焼鈍において{100}
<001>方位の発達を十分に生じさせるため、さらに
同焼鈍で脱炭を効率的に行うため、また渦電流損失を低
下させて製品の鉄損特性を向上させるために、0.50
mm以下とする。好ましくは0.40mm以下である。
製品板厚の下限は特に限定されず、冷間圧延で製造可能
な厚さであれば良い。
【0043】(c)最終焼鈍 冷間圧延した鋼板は、脱炭を促進する物質、もしくは脱
炭と脱Mnの両方を促進する物質を含有する焼鈍分離材
を鋼板間に介在させて焼鈍する。これらは、鋼板が鋼帯
である場合にはこれらをコイル状に巻き取り、鋼板が切
り板である場合はこれらを積層状態にして焼鈍するのが
よい。
【0044】この焼鈍により、鋼板からの脱炭、もしく
は脱炭と脱Mnを生じさせ、その過程で発生するγ→α
変態によって板面と平行に(100)面を高密度に持つ
集合組織を発達させると共に、炭素含有量を低下させ
る。
【0045】本発明の製造方法におけるγ→α変態は鋼
板表面から内部へと順次進行するが、本発明が規定する
焼鈍条件下では、(100)面を板面と平行する結晶粒
の表面エネルギーが他の方位の結晶粒の表面エネルギー
よりも格段に低くなるため、(100)面を板面と平行
する結晶粒が優先的に表面から内部へと成長し、板面と
平行に(100)面を高密度に持つ集合組織が発達する
と考えられる。
【0046】脱炭を促進させる物質として、例えば、S
iO2 などのSi酸化物を用いることができる。Si酸
化物は室温で安定であるが、1000℃程度の高温領域
では不安定になり、鋼中の炭素によって還元され、次式
のような反応が生じて鋼中の炭素はCOガスとなって積
層された板の間隙から排出され脱炭が進行する。還元に
よって生成したSiは鋼中に溶解する。 SiO2 +2C[鋼中]→ Si[鋼中]+2CO 上記の脱炭作用を有する物質には、他にCr23 、T
iO2 ,FeO、MnO、V23 、V25 、VOな
ど、高温の適切な雰囲気下で比較的不安定にな酸化物、
すなわち、焼鈍温度で分解して酸素を発生する物質を用
いることがで切る。
【0047】酸化物を脱炭促進材として使用する際に、
アルカリ金属の炭酸塩、CaCO3、NaCO3 等の、
非常に不安定な酸化物の混入を避けるのが望ましい。こ
のような炭酸塩は、低酸素雰囲気下で高温にすると多量
の酸素を発生し、鋼板中のSiやMnを酸化して鋼板表
面のエネルギー状態を変化させ、ひいては(100)面
密度を低下させるので好ましくない。
【0048】これらの酸化物は、一種もしくは二種以上
混合して使用してもよい。また、脱炭反応速度の調整や
焼鈍後の鋼板からの剥離性を向上させるために、高温で
安定な無機物、例えばAl23などの酸化物、BNやS
iCなどの安定な窒化物や炭化物を上記酸化物に混合し
ても構わない。
【0049】最も好適である物質はSiO2 を含む酸化
物である。この酸化物を脱炭促進材に使用すると上記の
反応式からわかるように、酸化物が還元され生成する物
質が元々鋼板中に添加されているSiであり、容易に鋼
中に溶解すると共に、溶解しても鋼板の磁気特性を阻害
しないばかりか電気抵抗と高め鉄損を低下させる役割を
果たす。
【0050】またSiO2 の還元を利用し脱炭を促進す
るときには、鋼中の元素の内最も酸化されやすいSiの
酸化物が還元される条件下にあり、したがって鋼板表面
の酸化が生じないので、上述の(100)面を板面と平
行する結晶粒の表面エネルギーを低下させる意味からも
好適である。
【0051】脱Mnを促進させる物質として、例えば、
Tiの酸化物(TiO2 )がある。鋼板中のMnは、適
切な雰囲気条件下において板の表面から昇華し、これ
が、前述したように、板の表面近傍にMnの欠乏した層
(脱Mn層)を形成する。TiO2 は鋼板から昇華する
Mnを吸収して複合酸化物(TiMnO2 )を形成す
る。これにより鋼板表面のMn蒸気圧が減少し、脱Mn
が促進されると考えられる。
【0052】脱Mn促進物質としては、上記のように焼
鈍中に鋼板から昇華するMnを吸収する物質であり、脱
炭反応や、鋼板の表面エネルギー状態に悪影響を及ぼさ
ないものであれば良い。TiO2 以外にZrO2 やTi
23を用いても構わない。特にTiO2 は脱炭をも促進
する作用があり、TiO2 単独でも脱炭と脱Mnの双方
を促進することができるので好適である。
【0053】焼鈍分離材としては、脱炭や脱Mnを効率
的に生じさせるとともに、(100)面の表面エネルギ
ーを低下させて{100}<001>集合組織の発達を
促進するために、SiO2 とTiO2 を共に含むものが
好ましい。より好ましくは、最終焼鈍後の焼鈍分離材の
鋼板表面からの剥離性を改善するために、SiO2 とT
iO2 に加えてAl23 を含有させる。
【0054】上記焼鈍分離材の形態は任意であり、焼鈍
分離材構成物質を、例えば板状、粉末状、繊維状、繊維
をシート状にしたもの、これらの繊維やシートにさらに
粉末を混入させたものなどがある。最も望ましい形態は
繊維状または繊維をさらにシート状に加工したものであ
る。このような形態にすれば取り扱いが容易であるう
え、繊維間に多量の空隙があるので脱炭反応によって生
じた一酸化炭素の系外への排出やMnの昇華が容易にな
るという利点がある。
【0055】{100}面集積度を高めるために、焼鈍
雰囲気は水素ガス、不活性ガス、または両者の混合ガス
を主体とする雰囲気、さらには真空あるいは減圧雰囲気
が良い。好ましい減圧雰囲気の真空度は13.3×10
3 Pa以下、なお好ましくは133Pa以下である。真
空度が13.3×103 Paを超えると{100}面密
度が低下する。
【0056】保持温度は1300℃以下が望ましい。1
300℃を超える焼鈍温度は工業的に実現するのが困難
である。好ましいのは、{100}面密度を高めるため
に、850℃以上の(α+γ)2相共存温度域である。
【0057】焼鈍のための均熱保持時間は、30分から
100時間の範囲が良い。30分未満では脱炭、脱Mn
が不十分となつ。他方100時間を超えると生産性が悪
化する。
【0058】なお、最終焼鈍に供する前の冷間圧延鋼板
には、最終焼鈍後の結晶組織の均一性を向上させるため
に、焼鈍分離材を介在させないで再結晶温度以上に加熱
する予備焼鈍を施しても構わない。
【0059】表面コーティング:板を積層し使用する際
の板の間の電気的絶縁を確保するため、鋼板表面に絶縁
皮膜を塗布することが好ましい。絶縁皮膜の材質として
は公知のものが適用できる。例えば、リン酸塩系やクロ
ム酸塩系の溶液を鋼板に塗布し焼き付ける無機質系の絶
縁皮膜や、上記無機質系溶液にポリアクリルタイプエマ
ルジョン等の有機樹脂を混合したものを鋼板に塗布し焼
き付ける有機−無機混合皮膜が好適である。この表面コ
ーティングは最終焼鈍の後、焼鈍分離材を除去した後に
塗布し乾燥すればよい。
【0060】
【実施例】(実施例1)表1の鋼番Aに示す化学組成を
有する鋼塊を真空溶解によって作製し、鍛造したのち、
その表面を研削して厚さが40mmの鋼片を作製した。
【0061】
【表1】
【0062】この鋼片を1200℃に加熱した後、常法
により熱間圧延し、0.93mm〜2.35mmの範囲
の種々の厚さを有する熱間圧延鋼板を得た。一部は熱間
圧延は潤滑剤を使用しないで熱間圧延し、一部は潤滑剤
を使用して熱間圧延した。その際の摩擦係数は、圧延荷
重を測定し圧延理論式から求めた結果、潤滑剤を使用し
なかった場合が約0.35約、潤滑剤を使用した場合が
0.11であった。その後、鋼板表面の酸化物を除去
し、大部分の鋼板には950℃に加熱し、2分間保持す
る熱間圧延板焼鈍を施した。一部の鋼板には熱間圧延板
焼鈍を施さなかった。次いでこれらの鋼板は0.35m
mまで中間焼鈍無しで冷間圧延し、脱脂した後、最終焼
鈍用素材として各鋼板から150mm角の鋼板を切りだ
した。
【0063】別途、焼鈍分離材として、SiO2 とAl2
3 を質量比で48:52の比率で含有する非晶質繊
維を51質量%、TiO2 粉末を40質量%、有機物バ
インダ ーを9質量%を含有し、これらを200μmの
厚さのシート状に成形したものを 作製した。上記最終
焼鈍用素材とシート状焼鈍分離材とを交互に積層し、真
空度 が0.13Paの雰囲気で焼鈍した。昇温速度は
1℃/分、均熱温度は1080 ℃、均熱時間は12時
間とした。均熱終了後は2℃/分の冷却速度で冷却し、
焼 鈍分離材を除去した後、以下の方法でこれら鋼板の
炭素含有量、鋼板表面に平行 な{100}面の面密
度、および圧延方向と板幅方向の磁化特性を測定した。
【0064】炭素含有量は化学分析により求めた。{1
00}面密度は、Co−kα線を用いたX線{200}
積分強度測定をおこない、得られた積分強度値を集合組
織を持たない試料の{200}積分強度値で除して、ラ
ンダム比として求めた。
【0065】最終焼鈍を施した鋼板から圧延方向または
圧延直角方向を長さ方向とする、長さ100mm、幅3
0mmの短冊状試験片を切り出し、800℃で2時間均
熱する歪取り焼鈍を施した後、単板磁化測定装置を用い
て圧延方向または圧延直角方向の磁化特性を測定した。
磁化特性は50Hzの正弦波による交番磁化でおこな
い、1000A/mの磁化力における磁束密度B10
1.70Tまで磁化したときの鉄損W17/50 を求めた。
熱間圧延条件および得られた測定結果を表2に記す。
【0066】
【表2】
【0067】表2に示されているように、いずれの条件
のものも焼鈍により炭素含有量が0.003%以下とな
っていた。また、いずれの試料についても{100}面
密度はランダム試料の30倍を超えており、{100}
面が板面と並行な集合組織が最終焼鈍で発達していた。
【0068】しかしながら、圧延方向と幅方向の磁気特
性は冷間圧下率に依存して大きく変化しており、冷間圧
下率が80%以下のものの圧延方向と幅方向のB10
1.72T以上であるのに対し、冷間圧下率が80%を
超えた試験番号7および8のB 10は1.60T未満で著
しく低かった。また、冷間圧下率が80%以下のものの
鉄損は1.70W/kg未満の優れた鉄損値を有してい
た。さらに、熱間圧延時に潤滑圧延を施したものや、冷
間圧延前に熱間圧延板焼鈍を施したものの磁気特性が特
に良好であった。
【0069】(実施例2)表1に示す各種の化学組成を
有する鋼を真空溶解によって作製し、鍛造後その表面を
研削して厚さが40mmの鋼片を作製した。これらの鋼
片を1200℃に加熱した後、熱間圧延して厚さが1.
10mmの熱間圧延鋼板を得た。熱間圧延潤滑は施さな
かった。得られた鋼板を酸洗して表面の酸化物を除去
し、1000℃で30秒間保持する熱間圧延板焼鈍を施
した後、0.30〜0.80mmの範囲の種々の厚さに
中間焼鈍をおこなうことなく冷間圧延した。次いでこれ
らの鋼板を脱脂した後、最終焼鈍用素材として150m
m角の鋼板を切りだした。実施例1に記載したのと同一
内容の焼鈍分離材と上記切り板鋼板とを交互に積層し、
真空度が0.13Paの雰囲気中で焼鈍した。昇温速度
は1℃/分、均熱温度は1030〜1150℃、均熱時
間は8〜48時間とした。冷却後、焼鈍分離材を除去
し、実施例1に記載したのと同様の方法で、これら鋼板
の炭素含有量、{100}面密度のランダム比、および
圧延方向と板幅方向の磁化特性を測定した。最終焼鈍条
件および得られた測定結果を表3に記す。
【0070】
【表3】
【0071】表3からわかるように、本発明の規定する
条件を満たす試験番号23〜31のものはいずれも{1
00}面密度はランダム比で30を超えており、圧延方
向と幅方向のB10は1.72T以上であり、鉄損W
17/50 は2.0W/kg未満の優れた鉄損値を示してい
た。これに対し、冷間圧延圧下率が30%に満たなかっ
た試験番号21、22、鋼のC含有量が本発明の規定す
る範囲を外れていた鋼K、(Si−0.5Mn)が本発
明の規定する範囲を外れていた鋼Lを用いた試験番号3
2および33などではB10、W17/50 共によくなかっ
た。(Si+0.5Mn)が本発明の規定する範囲を外
れていた鋼Mを用いた試験番号34は冷間圧延が困難で
あった。
【0072】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、{100}
面が板面と平行な集合組織が十分に発達し、優れた磁気
特性を備えた{100}集合組織珪素鋼板を中間焼鈍の
無い1回の冷間圧延する方法で製造することができるの
で、磁気特性の優れた二方向性珪素鋼板を、効率的かつ
安価に製造できる。従って本発明の製造方法は、回転機
や変圧器の高効率化に大きく寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】珪素鋼板の結晶集合組織の模式図であり、図1
(a)は{110}面が板面に平行で、<001>軸が
圧延方向に集積した組織の模式図であり、図(b)は
{100}面が板面に平行で、圧延方向と幅方向に<0
01>軸が集積した組織の模式図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/04 H01F 1/16 Z (72)発明者 上野谷 繁雄 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 神崎 豊 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 Fターム(参考) 4K033 AA03 FA07 HA02 JA04 LA01 MA02 RA04 SA02 5E041 AA02 AA19 BC01 CA02 CA04 HB05 HB07 HB09 HB11 NN01 NN06 NN17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%でCを0.020〜0.20%含
    有し、SiとMnの含有量が質量%でSi(%)+0.
    5Mn(%)≦5.0およびSi(%)−0.5Mn
    (%)≧1.5なる関係式を満たす鋼を2.5mm以下
    の厚さに熱間圧延する熱間圧延工程と、得られた熱間圧
    延鋼板を30〜80%の圧下率で0.50mm以下の厚
    さに中間焼鈍を含まないで圧延する冷間圧延工程と、得
    られた冷間圧延鋼板を、脱炭促進物質もしくは脱炭促進
    物質と脱Mn促進物質とを含有する焼鈍分離材を鋼板間
    に介在させて焼鈍する最終焼鈍工程とを有することを特
    徴とする二方向性珪素鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記熱間圧延工程が、圧延ロールと鋼板
    間の摩擦係数が0.15以下となるように潤滑剤を供給
    しつつ圧延することからなるものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の二方向性珪素鋼板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記熱間圧延工程で得られた熱間圧延鋼
    板に再結晶温度以上に加熱する焼鈍を施した後冷間圧延
    することを特徴とする請求項1または2に記載の二方向
    性珪素鋼板の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008169451A (ja) * 2007-01-15 2008-07-24 Nippon Steel Corp 磁気特性に優れた電磁軟鉄製部品並びに電磁軟鉄製部品用棒線材及びその製造方法
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